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JP2001004078A - ダクタイル管用スペーサ及びダクタイル管の施工方法 - Google Patents

ダクタイル管用スペーサ及びダクタイル管の施工方法

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Publication number
JP2001004078A
JP2001004078A JP11173319A JP17331999A JP2001004078A JP 2001004078 A JP2001004078 A JP 2001004078A JP 11173319 A JP11173319 A JP 11173319A JP 17331999 A JP17331999 A JP 17331999A JP 2001004078 A JP2001004078 A JP 2001004078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ductile
resin
spacer
acid
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11173319A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumasa Daito
照政 大東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP11173319A priority Critical patent/JP2001004078A/ja
Publication of JP2001004078A publication Critical patent/JP2001004078A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体輸送に用いるダクタイル管用スペーサ及
びそれを用いた施工方法を提供する。 【解決手段】 複数のダクタイル管の受口に挿口を挿入
して管を接合する際に、その受口と挿口との間に、ラク
トン樹脂、脂肪族ポリエステル樹脂、その他の生分解性
樹脂、又はそれらの混合物であるダクタイル管用スペー
サを介在させてダクタイル管を接合し、所定の期間経過
後、ダクタイル管用スペーサが生分解して少なくとも一
部が除去され、挿口と受口との間に空隙が生じ、挿口と
受口がシーリング材を介して互いにスライド可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体等の輸送に用
いるダクタイル管を、受口に挿口を挿入して接合する際
に、受口と挿口との間に介在させる生分解性樹脂からな
るダクタイル管用スペーサ、及びそれを使用したダクタ
イル管の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流体等の輸送に用いる輸送管に
は、外面に鉄筋コンクリートが外装された鋼管、即ちダ
クタイル管が用いられている。その管の接合には、ダク
タイル管の温度変化による伸縮や、地震による伸縮や曲
げを吸収するために、種々の方法が行われている。特開
平2−176295号公報には、接合するダクタイル管
の受口の奥部と挿口の先端部との間に調節ヘッドを介在
させ、管接合後、前記調節ヘッドを除去して、ダクタイ
ル管の受口の奥部と挿口の先端部との間に隙間を設ける
方法が開示されている。しかしながら、この方法では調
節ヘッドを有する調節治具が必要であること、管接合
後、調節治具を取り外す手間がかかる等の問題がある。
特開昭63−60394号公報には、接合するダクタイ
ル管の先行管と後行管の間に分割可能なスペーサを介在
させ、管接続後、前記スペーサを分割して除去し、得ら
れた隙間に接続管を設置する方法が開示されている。し
かしながら、この方法では分割可能なスペーサの組立と
取り付け作業、管接続後スペーサの分割、取り外し作
業、さらに得られた隙間に接続管を設置する作業が必要
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
問題点を解決しようと鋭意検討した結果、複数のダクタ
イル管を、温度変化による伸縮や地震による曲がりを吸
収するために、胴付き間隔を設けて接合する際に、その
挿口と受口の間に、生分解性樹脂製スペーサを挿入する
ことにより、管の配設が容易で、配設して所定期間経過
後、生分解性樹脂が分解を開始することにより、管の接
合部分に空隙ができて、即ち胴付き間隔を生じて、伸縮
や曲がりを吸収することができることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1は、
生分解性樹脂からなる中空円柱状のダクタイル管用スペ
ーサを提供する。本発明の第2は、生分解性樹脂がラク
トン樹脂、脂肪族ポリエステル樹脂、その他の生分解性
樹脂、又はそれらの混合物である生分解性樹脂組成物で
あることを特徴とする本発明の第1に記載のダクタイル
管用スペーサを提供する。本発明の第3は、生分解性樹
脂がラクトン樹脂単独、又はラクトン樹脂と脂肪族ポリ
エステル樹脂からなるラクトン含有樹脂組成物であるこ
とを特徴とする本発明の第2に記載のダクタイル管用ス
ペーサを提供する。本発明の第4は、ラクトン樹脂がポ
リカプロラクトンであることを特徴とする本発明の第2
〜3のいずれかに記載のダクタイル管用スペーサを提供
する。本発明の第5は、ラクトン樹脂が放射線照射処理
されたものであることを特徴とする本発明の第2〜4の
いずれかに記載のダクタイル管用スペーサを提供する。
本発明の第6は、脂肪族ポリエステル樹脂が、脂肪族二
塩基酸と脂肪族ジオール、及び/又は脂肪族ヒドロキシ
カルボン酸からなることを特徴とする本発明の第2に記
載のダクタイル管用スペーサを提供する。本発明の第7
は、脂肪族ポリエステル樹脂が、ウレタン結合を含むこ
とを特徴とする本発明の第6に記載のダクタイル管用ス
ペーサを提供する。本発明の第8は、脂肪族二塩基酸が
コハク酸、シュウ酸及び/又はアジピン酸であり、脂肪
族ジオールがエチレングリコール及び/又は1,4−ブ
タンジオールであり、ヒドロキシカルボン酸が乳酸及び
/又はグリコール酸であることを特徴とする本発明の第
7〜8のいずれかに記載のダクタイル管用スペーサを提
供する。本発明の第9は、その他の生分解性樹脂が、生
分解性セルロースエステル、セルロース、ポリペプチ
ド、ポリビニルアルコール、澱粉、ヤシ殻繊維、又はこ
れらの混合物であることを特徴とする本発明の第2に記
載のダクタイル管用スペーサを提供する。本発明の第1
0は、樹脂添加剤を含む生分解性樹脂からなる本発明の
第1〜9のいずれかに記載のダクタイル管用スペーサを
提供する。本発明の第11は、樹脂添加剤が、脂肪酸ア
ミド、タルク、微粉末シリカ又はこれらの混合物である
本発明の第10に記載のダクタイル管用スペーサを提供
する。本発明の第12は、発泡されてなる本発明の第1
〜11のいずれかに記載のダクタイル管用スペーサを提
供する。本発明の第13は、金属製管体にコンクリート
を外装した複数のダクタイル管を、挿口をシーリング材
を介して受口に挿入して、互いに密に接合する際に、挿
口の奥部と受口の先端部との間に本発明の第1〜12の
いずれかに記載のダクタイル管用スペーサを介在させる
ことを特徴とするダクタイル管の施工方法を提供する。
本発明の第14は、ダクタイル管を接合して所定の期間
経過後、ダクタイル管用スペーサが生分解して少なくと
も一部が除去され、挿口の奥部と受口の先端部との間に
空隙が生じ、挿口と受口がシーリング材を介して互いに
スライド可能となることを特徴とする本発明の第13に
記載のダクタイル管の施工方法を提供する。
【0005】
【作用】上記構成により、一方のダクタイル管の受口に
他方のダクタイル管の挿口を挿入する際に、挿口に生分
解性樹脂製の中空円柱状のスペーサをはめた後、受口に
挿口を該スペーサを介して密着するまで挿入して、両ダ
クタイル管を所定の位置関係で、正確に接合することが
できる。管接合後、一定の日数が経過すると、生分解性
樹脂製のスペーサが分解して、所定の胴付き間隔が得ら
れるので、配設工事が容易で、配設後スペーサを外す手
間が不要であり、分解により除去されて生じた空隙(即
ち胴付き間隔)により、管の温度変化にもとずく管の伸
縮または地震などによる管の曲がりが吸収される。ま
た、スペーサの材質として樹脂発泡体を使用すると、ス
ペーサの生分解が促進され、またスペーサが生分解する
前であっても管の伸縮または管の曲がりが、ある程度吸
収される。
【0006】
【発明の実施の形態】初めに、本発明のスペーサについ
て説明する。本発明のスペーサの材質としては、(A)
脂肪族ポリエステル樹脂、(B)ラクトン樹脂、(D)
ポリカプロラクトン、(F)その他の生分解性樹脂等の
生分解性樹脂、及び(C)ラクトン含有樹脂組成物、
(E)ヤシ殻繊維粉末混合プラスチック等が挙げられ
る。以下、各材質について説明する。
【0007】(A)脂肪族ポリエステル樹脂 本発明で使用する脂肪族ポリエステル樹脂としては特に
限定されるものではないが、低分子脂肪族ジカルボン酸
と低分子脂肪族ジオールとのポリエステル、コポリエス
テル等;ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ
プロピオン酸、ポリヒドロキシ酪酸等のヒドロキシカル
ボン酸のポリマー、コポリマー;上記ヒドロキシカルボ
ン酸と前記脂肪族ジカルボン酸とのポリマー等、特開平
9−235360号、同9−233956号各公報記載
の三元共重合体の脂肪族ポリエステル、特開平7−17
7826号公報記載の乳酸とヒドロキシカルボン酸共重
合体、ε−カプロラクトンとε−カプロラクタムより合
成されるポリアミドエステル樹脂、ポリアミノ酸樹脂等
が挙げられる。これらは、2種以上混合使用することも
できる。低分子脂肪族ジカルボン酸と低分子脂肪族ジオ
ールとのポリエステルとしては、炭素数2〜10の直鎖
又は分岐脂肪族ジオールと、カルボキシル基を含めて炭
素数2〜10の直鎖又は分岐脂肪族ジカルボン酸からの
ポリエステルが挙げられ、本発明では特に好ましい。上
記脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、コハク酸、
アジピン酸、セバシン酸等が挙げられる。上記脂肪族ジ
オールとしては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、ヘキサンジオール等が挙げら
れる。脂肪族ポリエステル樹脂としては、脂肪族ポリエ
ステル樹脂中のジオール含有量20〜70重量%、且つ
脂肪族ジカルボン酸含有量30〜80重量%のものが用
いられる。
【0008】上記の脂肪族ポリエステル樹脂の中でも、
融点が100℃以上で、熱可塑性を有するもの、比較的
生分解性の高くないものが好ましく、コハク酸と1,4
−ブタンジオールから得られるポリエステル樹脂、コハ
ク酸とエチレングリコールから得られるポリエステル樹
脂、シュウ酸とネオペンチルグリコールから得られるポ
リエステル樹脂、シュウ酸と1,4−ブタンジオールか
ら得られるポリエステル樹脂、シュウ酸とエチレングリ
コールから得られるポリエステル樹脂等が例示できる
が、特に好ましくはコハク酸と1,4−ブタンジオール
から得られるポリエステル樹脂である。脂肪族ポリエス
テル樹脂の数平均分子量としては、1,000〜50
0,000、好ましくは20,000以上、更に好まし
くは40,000以上の範囲である。上限は特にない
が、実用上500,000程度のものも使用できる。
【0009】本発明で使用する脂肪族ポリエステル樹脂
はウレタン結合を含むものを使用することができる。ウ
レタン結合を含む脂肪族ポリエステル樹脂は、前記脂肪
族ポリエステル樹脂の中でも低分子量の脂肪族ポリエス
テル樹脂を、ポリイソシアネート化合物、好ましくは脂
肪族ジイソシアネート化合物により高分子量化したもの
である。脂肪族ジイソシアネート化合物としては、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート
メチルエステル{OCN-(CH24-CH(-NCO)
(-COOCH3)}、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート等が例示されるが、中でもヘキサメチレンジ
イソシアネートが好ましい。またウレタン結合を含む脂
肪族ポリエステル樹脂の好ましい数平均分子量として
は、20,000以上、更に好ましくは40,000以
上の範囲である。ウレタン結合を含む脂肪族ポリエステ
ル樹脂としては、昭和高分子(株)製のビオノーレ#1
000、#3000、#6000等のシリーズが挙げら
れる。ポリ乳酸としては、例えば、ECOPLA(カー
ギル社製)、ラクティ(島津製作所製)、LACIA
(三井化学)等が挙げられる。本発明ではウレタン結合
を含まない脂肪族ポリエステル樹脂もウレタン結合を含
む脂肪族ポリエステル樹脂も共に使用可能であり、区別
する必要が無い場合には単に脂肪族ポリエステル樹脂と
いう。
【0010】(B)ラクトン樹脂 本発明において使用するラクトン樹脂(ポリラクトンと
もいう。)は、ラクトンモノマーの単独重合体、2種以
上のラクトンモノマーからなるラクトン共重合体、ラク
トンモノマーとラクトンモノマー以外のモノマーとの共
重合体、これらラクトン樹脂の放射線処理物、及びこれ
らの混合物が挙げられる。ラクトンモノマーとしては、
ε−カプロラクトン;4−メチルカプロラクトン、3,
5,5−トリメチルカプロラクトン、3,3,5−トリ
メチルカプロラクトンなどの各種メチル化カプロラクト
ン;β−プロピオラクトン;γ−ブチロラクトン;δ−
バレロラクトン;エナントラクトン等が挙げられる。ラ
クトンモノマーと共重合されるラクトンモノマー以外の
モノマーとしては、乳酸、ヒドロキシプロピオン酸、ヒ
ドロキシ酪酸等の脂肪族ヒドロキシカルボン酸;前記脂
肪族ポリエステルを構成する脂肪族ジオール及び脂肪族
ジカルボン酸が挙げられる。ラクトン樹脂としては、特
に常温で軟化しない樹脂が好ましく、この観点から高分
子量であって融点が60℃程度の、安定した性能が得や
すいポリカプロラクトン(PCLと略すことがある。)
が好適である。なお、ポリカプロラクトンには、ε−カ
プロラクトンの単独重合体のみならず、ε−カプロラク
トンを主モノマーとし、前記ラクトンモノマーまたはラ
クトンモノマーと共重合されるラクトン以外のモノマー
との共重合体が含まれる。ポリラクトンとしては、数平
均分子量が10,000〜1,000,000、好まし
くは50,000〜500,000、さらに好ましくは
200,000以下のものである。
【0011】ラクトン樹脂としては、放射線照射処理に
より架橋したものも本発明において使用することができ
る。本発明に係る放射線照射処理は、後記する条件に従
い、ラクトン樹脂単独、ラクトン樹脂と脂肪族ポリエス
テル樹脂とからなる組成物、ラクトン樹脂と脂肪酸アミ
ドのような樹脂添加物とからなる組成物、ラクトン樹脂
と脂肪族ポリエステル樹脂と樹脂添加物とからなる組成
物に対して、粉末状、ペレット状または成形品の状態で
行われる。更に後記照射処理時のラクトン樹脂の温度に
関する条件を満たすように、中空円柱状のスペーサに成
形中に照射処理をしてもよい。
【0012】本発明では、放射線処理されたラクトン樹
脂は、ゲル分率が0.01〜10%、好ましくは0.0
5〜5.0%であり、橋かけが生じて融点が高くなり、
引張強度、引裂強度が向上し、金型からの離型性、ロー
ル付着が低下し、透明性が高くなる。また、初めに低線
量で照射し、後の段階で高線量で照射する態様も含ま
れ、例えばペレット段階ではゲル分率0.01〜10
%、好ましくは0.05〜5.0%になるように照射
し、スペーサに成形中又は成形後、ゲル分率が5〜90
%、好ましくは10〜90%になるように照射すること
ができる。これにより、未照射のものよりも溶融粘度が
高くなるので、より高温度で形状を保持して再度照射す
ることができて、橋かけが高い確率で起こり、耐熱性が
向上する。
【0013】本発明に係る放射線照射処理は、温度に限
定されず常温でもよいが、ラクトン樹脂の粉末又はペレ
ットを融点(PCLでは60℃)以上で融解後、結晶化
に至らない温度(PCLでは50〜35℃)まで冷却し
た状態で行われてもよい。この状態で上記処理をするこ
とにより、低い線量で極めて高いゲル分率のものが得ら
れる。ここに言う「結晶化に至らない」とは、正確には
特定できなが、架橋が非結晶部で起こるため、非結晶状
態であることが優位である状態をいう。室温状態におけ
るよりも結晶化度が低ければ、それに応じた照射効果は
ある。なお、ラクトン樹脂単独での処理ではなくて、他
の成分とからなる前記種々の組成物での処理の場合にお
いても上記ラクトン樹脂成分の溶融状態のみを考慮すれ
ば充分である。
【0014】本発明に係る放射線照射処理に使用される
放射線源としては、α線、β線、γ線、X線、電子線、
紫外線等を使用することができるが、コバルト60から
のγ線、電子線、X線がより好ましく、中でも該γ線と
か電子加速器の使用による電子線照射処理が高分子材料
の橋かけ構造導入には最も便利である。本発明における
ラクトン樹脂の放射線処理の効果である橋かけ反応は、
線量の増加とともに該橋かけ度が大きくなる。放射線の
線量率は特に限定されるものではないが、高いほど生産
効率は向上するので好ましい。なお、放射線処理時の雰
囲気は特に限定されるものではないが、酸素濃度が低い
ほど照射線量を少なくすることができるので有利であ
る。
【0015】(C)ラクトン含有樹脂組成物 本発明において、「ラクトン含有樹脂組成物」とは、上
記放射線処理又は未処理のラクトン樹脂と他の成分との
組成物であり、他の成分とは、ラクトン樹脂以外の生分
解性樹脂、樹脂添加剤、又は必要により加えられる他の
成分(例えば、生分解性や崩壊性を妨げない程度に加え
られるエチレン/酢酸ビニル樹脂や澱粉に加えられる澱
粉変性剤)である。
【0016】本発明において、「放射線照射処理された
ラクトン樹脂、及び、他の生分解性樹脂と樹脂添加剤の
少なくともいずれかを含むラクトン含有樹脂組成物」と
は、ラクトン樹脂が単独で又は他の成分と共に放射線処
理されたラクトン樹脂を含む上記組成物である。
【0017】(D)ポリカプロラクトン 上記ラクトン樹脂の中でもポリカプロラクトンが好まし
い。本発明で使用できるポリカプロラクトンは、例えば
アルコールなどの活性水素含有化合物を開始剤として、
これにε−カプロラクトンを常法の開環重合により重合
して得られるものである。前記開始剤の官能数は、特に
制限はなく、2官能や3官能のものが好ましく使用でき
る。ポリカプロラクトンの分子量は、低分子量から高分
子量まで使用できるが、低分子量のポリカプロラクトン
を使用した場合は、混練樹脂の耐熱性や機械強度の低下
が大きくなるので添加量が制限されるが、樹脂組成物の
溶融粘度が低下し、成形性が向上する等のメリットが現
れる。しかし高分子量のポリカプロラクトンを使用する
方が配合率を多くすることができ、耐熱性、機械特性、
生分解性をいずれも高くバランスさせることが可能であ
り、より好ましい。
【0018】具体的には数平均分子量で1,000〜2
00,000、更には5,000〜100,000のポ
リカプロラクトンが好ましく使用できる。なお、20
0,000よりも高い数平均分子量を有するものも使用
可能であるが、このような分子量の非常に高いポリカプ
ロラクトンを得るのは難しく、現実的ではない。また、
使用するポリカプロラクトンは、ε−カプロラクトンの
単独重合体以外に、バレロラクトンや、グリコリド、ラ
クチドなどのコモノマー構成単位を、例えば20モル%
以下含まれる共重合体も使用可能である。上記分子量の
ポリカプロラクトンはJIS K6726の規定による
相対粘度1.15〜2.80を有するものであり、特に
好ましくは1.50以上のものである。市販ポリカプロ
ラクトンとしては、ダイセル化学工業(株)製の各種の
プラクセル(商品名)、具体的にはPCLH7、PCL
H4、PCLH1等が挙げられる。なお、放射線照射用
原料としてのポリカプロラクトンは、効率的な橋かけの
点では30,000〜500,000のものが好まし
く、中でも50,000〜200,000のものがさら
に好ましい。
【0019】脂肪族ポリエステル樹脂とポリカプロラク
トンの配合割合は、双方の分子量、要求される機械的特
性、生分解性にもよるが、前者100重量部に対し後者
が1〜200重量部、更に好ましくは5〜50重量部、
特に好ましくは20〜40重量部の範囲である。脂肪族
ポリエステル樹脂とポリカプロラクトンを混練する場合
は、混練して得られる樹脂組成物の機械特性の面から両
者に相溶性の有ることが好ましいが、両者の相溶性が無
い場合は、例えば、被混練樹脂成分とカプロラクトン成
分の共重合体等の相溶化剤、例えば両者の中間の極性を
有する樹脂等の添加も好ましく使用できる。
【0020】(E)ヤシ殻繊維粉末混合プラスチック 本発明に用いられるヤシ殻繊維粉末混合プラスチックと
しては、例えば、特開平10−67876号公報に記載
のヤシ殻繊維粉末混合プラスチックまたはその発泡体が
挙げられる。このようなヤシ殻繊維粉末混合プラスチッ
クは、例えば、前記及び後記の生分解性プラスチック9
5〜60重量%に、ヤシの中果皮に含まれる繊維の圧縮
乾燥粉末を5〜40重量%配合してなる。また、これに
は、離型材、着色剤、発泡剤等の添加剤を1〜20重量
%添加することができる。このような組成にすることに
よって、スペーサに成形してダクタイル管に用いて地中
に埋設すると、該スペーサは吸湿して膨張圧力が発生
し、細かな亀裂が生じて、微生物等が侵入し、生分解が
し易くなり、1週間程度で一部に膨張や曲がりの吸収に
有効な空隙を生じる。なお、ヤシ殻粉末の他にクルミ殻
粉末等の植物物質微粉末も添加することができる。
【0021】(F)その他の生分解性樹脂 本発明で使用するその他の生分解性樹脂としては、生分
解性セルロースエステル、ポリペプチド、ポリビニルア
ルコール、澱粉、セルロース、紙、パルプ、綿、毛、
絹、カラギーナン、キチン・キトサン質、天然直鎖状ポ
リエステル系樹脂や、又はこれらの混合物が挙げられ
る。これらの他の生分解性樹脂は、例えば、前記脂肪族
ポリエステル樹脂100重量部に対してポリカプロラク
トン1〜200重量部を配合してなる脂肪族ポリエステ
ル樹脂組成物の場合、該ポリエステル樹脂組成物100
重量部に対して1〜100重量部添加することができ
る。
【0022】上記他の生分解性樹脂における生分解性セ
ルロースエステルとしては、酢酸セルロース、セルロー
スブチレート、セルロースプロピオネート等の有機酸エ
ステル;硝酸セルロース、硫酸セルロース、リン酸セル
ロース等の無機酸エステル;セルロースアセテートプロ
ピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロース等の混
成エステルが例示できる。これらのセルロースエステル
は、単独でまたは二種以上混合して使用できる。これら
のセルロースエステルのうち有機酸エステル、特に酢酸
セルロースが好ましい。
【0023】上記合成高分子としてのポリペプチドとし
ては、ポリアミノ酸およびポリアミドエステル等が例示
できる。
【0024】上記澱粉としては、生澱粉、加工澱粉及び
これらの混合物が挙げられる。生澱粉としてはトウモロ
コシ澱粉、馬鈴箸澱粉、甘藷澱粉、コムギ澱粉、キャッ
サバ澱粉、サゴ澱粉、タピオカ澱粉、コメ澱粉、マメ澱
粉、クズ澱粉、ワラビ澱粉、ハス澱粉、ヒシ澱粉等が挙
げられ、加工澱粉としては、物理的変性澱粉(α−澱
粉、分別アミロース、湿熱処理澱粉等)、酵素変性澱粉
(加水分解デキストリン、酵素分解デキストリン、アミ
ロース等)、化学分解変性澱粉(酸処理澱粉、次亜塩素
酸酸化澱粉、ジアルデヒド澱粉等)、化学変性澱粉誘導
体(エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン化澱
粉、架橋澱粉等)などが挙げられる。上記の中、エステ
ル化澱粉としては、酢酸エステル化澱粉、コハク酸エス
テル化澱粉、硝酸エステル化澱粉、リン酸エステル化澱
粉、尿素リン酸エステル化澱粉、キサントゲン酸エステ
ル化澱粉、アセト酢酸エステル化澱粉など;エーテル化
澱粉としては、アリルエーテル化澱粉、メチルエーテル
化澱粉、カルボキシメチルエーテル化澱粉、ヒドロキシ
エチルエーテル化澱粉、ヒドロキシプロピルエーテル化
澱粉など;カチオン化澱粉としては、澱粉と2−ジエチ
ルアミノエチルクロライドの反応物、澱粉と2,3−エ
ポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドの反
応物など;架橋澱粉としては、ホルムアルデヒド架橋澱
粉、エピクロルヒドリン架橋澱粉、リン酸架橋澱粉、ア
クロレイン架橋澱粉などが挙げられる。又、澱粉変性剤
として、尿素、アルカリ土類、アルカリ金属水酸化物及
びこれらの混合物も添加可能である。
【0025】(G)樹脂添加剤 本発明で使用する樹脂添加剤としては、可塑剤、熱安定
剤、滑剤、離型材、生分解促進剤、充填材(無機添加剤
又は有機添加剤)、増量剤、着色剤、発泡剤、又はこれ
らの混合物が挙げられる。
【0026】上記可塑剤としては、脂肪族二塩基酸エス
テル、フタル酸エステル、ヒドロキシ多価カルボン酸エ
ステル、ポリエステル系可塑剤、脂肪酸エステル、エポ
キシ系可塑剤、又はこれらの混合物が例示される。具体
的には、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(DOP)、
フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソデシル
(DIDP)等のフタル酸エステル、アジピン酸−ジ−
2−エチルヘキシル(DOA)、アジピン酸ジイソデシ
ル(DIDA)等のアジピン酸エステル、アゼライン酸
−ジ−2−エチルヘキシル(DOZ)等のアゼライン酸
エステル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシ
ル、アセチルクエン酸トリブチル等のヒドロキシ多価カ
ルボン酸エステル、ポリプロピレングリコールアジピン
酸エステル等のポリエステル系可塑剤であり、これらは
一種または二種以上の混合物で用いられる。これら可塑
剤の添加量としては、例えば、前記のポリエステル樹脂
100重量部に対してポリカプロラクトン1〜200重
量部を配合してなるポリエステル樹脂組成物の場合、該
ポリエステル樹脂組成物100重量部に対して、5〜1
5重量部の範囲が好ましい。
【0027】上記熱安定剤としては、脂肪族カルボン酸
塩がある。脂肪族カルボン酸としては、特に脂肪族ヒド
ロキシカルボン酸が好ましい。脂肪族ヒドロキシカルボ
ン酸としては、乳酸、ヒドロキシ酪酸等の天然に存在す
るものが好ましい。塩としては、ナトリウム、カルシウ
ム、アルミニウム、バリウム、マグネシウム、マンガ
ン、鉄、亜鉛、鉛、銀、銅等の塩が挙げられる。これら
は、一種または二種以上の混合物として用いることがで
きる。上記各種安定剤の添加量としては、例えば、前記
の脂肪族ポリエステル樹脂100重量部に対して、ポリ
カプロラクトン1〜200重量部を配合してなるポリエ
ステル樹脂組成物の場合、該ポリエステル樹脂組成物1
00重量部に対して、0.5〜10重量部の範囲であ
る。
【0028】上記滑剤としては、内部滑剤、外部滑剤と
して一般に用いられるものが使用可能である。たとえ
ば、脂肪酸エステル、炭化水素樹脂、パラフィン、高級
脂肪酸、オキシ脂肪酸、脂肪酸アミド、アルキレンビス
脂肪酸アミド、脂肪族ケトン、脂肪酸低級アルコールエ
ステル、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグ
リコールエステル、脂肪族アルコール、多価アルコー
ル、ポリグリコール、ポリクリセロール、金属石鹸、変
性シリコーンまたはこれらの混合物が挙げられる。好ま
しくは、脂肪酸エステル、炭化水素樹脂等が挙げられ
る。滑剤を選択する場合には、ラクトン樹脂やその他の
生分解性樹脂の融点に応じて、その融点以下の滑剤を選
択する必要がある。例えば、脂肪族ポリエステル樹脂の
融点を考慮して、脂肪酸アミドとしては160℃以下の
脂肪酸アミドが選ばれる。配合量は、例えば、前記の脂
肪族ポリエステル樹脂100重量部に対してポリカプロ
ラクトン1〜200重量部を配合してなるポリエステル
樹脂組成物の場合、該ポリエステル樹脂組成物100重
量部に対して、滑剤を0.05〜5重量部を添加する。
5重量部を越えると物性も低下する。
【0029】脂肪酸アミドは公知のものが使用できる
が、環境汚染を防止する観点から、安全性が高く、且つ
FDA(米国食品医薬品局)に登録されているエチレン
ビスステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイ
ン酸アミド、エルカ酸アミドが好ましい。脂肪酸アミド
の配合割合は、主要ポリマー成分としての樹脂量100
重量部に対し0.2〜5重量部、望ましくは0.3〜
1.5重量部の範囲で添加される。
【0030】上記脂肪酸アミドとしてはラウリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド、高純度パルミチン酸アミド、
ステアリン酸アミド、精製ステアリン酸アミド、高純度
ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、高純度ベヘン酸
アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミド等の飽和脂肪酸モノアミド類;メチレンビスステア
リン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレ
ンビスラウリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸ア
ミド、エチレンビスイソステアリン酸アミド、エチレン
ビスヒドロキシステアリン酸アミド、エチレンビスベヘ
ン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、
ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド、ヘキサメチレンビ
スヒドロキシステアリン酸アミド、N,N’−ジステア
リルアジピン酸アミド、N,N’−ジステアリルセバシ
ン酸アミド等の飽和脂肪酸ビスアミド類;オレイン酸ア
ミド、精製オレイン酸アミド、精製エルカ酸アミド、リ
シノール酸アミド等の不飽和脂肪酸モノアミド類;エチ
レンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイ
ン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、
N,N’−ジオレイルセバシン酸アミド等の不飽和脂肪
酸ビスアミド類;N−ステアリルステアリン酸アミド、
N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルオレイ
ン酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ス
テアリルエルカ酸アミド、N−オレイルパルミチン酸ア
ミド等の置換アミド類;メチロールステアリン酸アミド
類;メチロールベヘン酸アミド等のメチロールアミド
類;N,N−ジステアリルイソフタール酸アミド、メタ
キシリレンビスステアリン酸アミド等の芳香族ビスアミ
ド類等やシクロヘキシミドが挙げられる。これらは常温
で固体の滑剤である。
【0031】液状滑剤としては、融点が70℃以下の、
好ましくは常温で液状のものが使用される。液状滑剤と
しては、パラフィンワックス;ステアリルアルコール;
ステアリン酸;及びステアリン酸ブチル、ステアリン酸
モノグリセリド、ペンタエリスリトールテトラステアレ
ート、ステアリルステアレート等のステアリン酸エステ
ル類などが挙げられる。液状滑剤として最も望ましい流
動パラフインは、経口急性毒性(ラット)LD50が5
g/kgであるので非常に安全であり、食品衛生法の食
品添加物として認められていて、非常に好都合の材料で
ある。液状滑剤を混合する場合は、樹脂を含む全体の系
が、上述のそれぞれの固体滑剤の融点以上のときは実用
上使用可能であるが、望ましくは、室温において液体で
ある流動パラフィンを使用することが作業上最もよく、
流動パラフインは経口急性毒性(ラット)LD50が5
g/kgであるので非常に安全であり、食品衛生法の食
品添加物として認められていて、環境汚染防止の点で非
常に好都合の材料である。市販品としては、リケスター
EW−100(理研ビタミン社製)やヘキストワックス
OP(ヘキスト社製)等が挙げられる。
【0032】上記光分解促進剤としては、例えば、ベン
ゾイン類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾフェ
ノン、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン
などのベンゾフェノンとその誘導体;アセトフェノン、
α,α−ジエトキシアセトフェノンなどのアセトフェノ
ンとその誘導体;キノン類;チオキサントン類;フタロ
シアニンなどの光励起材、アナターゼ型酸化チタン、エ
チレン−ー酸化炭素共重合体、芳香族ケトンと金属塩と
の増感剤などが例示される。これらの光分解促進剤は、
1種又は2種以上併用できる。
【0033】上記生分解促進剤には、例えば、オキソ酸
(例えば、グリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸、などの炭素数2〜6程度のオキソ酸)、飽和ジ
カルボン酸(例えば、修酸、マロン酸、コハク酸、無水
コハク酸、グルタル酸、などの炭素数2〜6程度の低級
飽和ジカルボン酸など)などの有機酸;これらの有機酸
と炭素数1〜4程度のアルコールとの低級アルキルエス
テルが含まれる。好ましい生分解促進剤には、クエン
酸、酒石酸、リンゴ酸などの炭素数2〜6程度の有機
酸、及び椰子殻活性炭等が含まれる。これらの生分解促
進剤は1種又は2種以上併用できる。
【0034】また本発明に係る生分解性樹脂組成物に
は、樹脂成分の生分解性を阻害しない限り、種々の無機
添加剤及び有機添加剤を添加することができる。無機添
加剤としては、例えば炭酸カルシウム、マイカ、珪酸カ
ルシウム、タルク、微粉末シリカ(無水物)、ホワイト
カーボン(含水物)、石綿、陶土(焼成)、麦飯石、各
種の酸化チタン、ガラス繊維等の無機添加剤(無機充填
材ともいう。)が挙げられる。無機添加剤を添加するこ
とにより生分解性が更に向上するとともに溶融強度(粘
度)が大きくなるので、スペーサーの溶融成形時のドロ
ーダウンが防がれ、成形性が向上する。無機添加剤の添
加量は、例えば、脂肪族ポリエステル樹脂とポリカプロ
ラクトンの合計に対して、無機添加剤/(脂肪族ポリエ
ステル樹脂とポリカプロラクトンの合計)の重量比が5
〜50/95〜50、好ましくは10〜45/90〜5
5、更に好ましくは20〜40/80〜60、特に好ま
しくは25〜35/75〜65である。上記「無機添加
剤/(脂肪族ポリエステル樹脂とポリカプロラクトンの
合計)の重量比が5〜50/95〜50」を重量部で表
示すると、ほぼ「脂肪族ポリエステル樹脂とポリカプロ
ラクトンの合計100重量部に対して無機添加剤5〜1
00重量部」と表せる。微粉末シリカは、湿式法でつく
られたシリカや、四塩化ケイ素の酸水素焔中での高温加
水分解により製造されたシリカでもよいが、粒径が50
nm以下のものがよい。有機添加剤としては、直径が5
0ミクロン以下の、紙より製造した微粉末粒子が挙げら
れる。有機添加剤の添加量は無機添加剤の場合と同じで
ある。増量剤としては、ガラスバルーン等が挙げられ
る。増量剤の添加量は無機添加剤の場合と同じである。
【0035】発泡剤としては、フロンガス、ブタン、ペ
ンタン、水などの揮発性発泡剤、窒素ガス、二酸化炭素
のようなガス状発泡剤、アゾジカルボンアミド、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミンのような熱分解型発泡剤
等が挙げられる。発泡倍率は、ダクタイル管接合時にか
かる力に耐えられるような圧縮強度を持つように決めら
れる。発泡倍率は、1倍(未発泡)を超え、10倍以
下、好ましくは2〜7倍であるが、ダクタイル管の用途
によっては1.1〜3倍である。発泡セルは独立気泡タ
イプであっても、連通気泡タイプであってもよい。上記
生分解性樹脂又は生分解性樹脂組成物は、ヤシ殻繊維の
圧縮乾燥粉末を使用する場合には吸湿によって自然に数
倍に膨張するので、用途によっては発泡剤を添加しなく
てもよいが、発泡剤を加えて発泡させることが好まし
い。
【0036】本発明では、ダクタイル管用スペーサは、
所定の期間経過後生分解して少なくとも一部が除去さ
れ、空隙が生じ始める。分解の開始時期、分解終了期間
などは、使用環境(水分、温度、圧力、微生物の種類と
密度、酸素、光、及びそれらの変化量、変化速度等)や
施工時期に応じて設定される。早期に分解することが必
要な場合には、ダクタイル管配設後、数分でほぼ完全に
除去することも、1年で完全に分解するように調節する
ことも可能である。例えば、生分解性樹脂として澱粉を
使用した場合には、管接合後、スペーサに水、好ましく
は高圧水をかけることにより直ちに除去することができ
る。また、ポリカプロラクトン単独では1ヶ月で、ポリ
カプロラクトンとポリブチレンサクシネートの混合物で
は、3ヶ月で、実質的に一部空隙を生じさせることがで
きる。
【0037】生分解性樹脂及び樹脂添加剤の混練方法
は、例えば、ポリカプロラクトン、脂肪族ポリエステル
樹脂及び/又は樹脂添加剤を混練する場合には、一般的
な方法が好ましく使用でき、具体的には原料樹脂ペレッ
トや粉体、固体の細片等をヘンシェルミキサーやリボン
ミキサーで乾式混合し、単軸や2軸の押出機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、ミキシングロールなどの公知の
溶融混合機に供給して、溶融混練することができる。ま
た、液状のポリカプロラクトンを添加する場合でも、同
様の方法で混練することができる。本発明で使用される
生分解性樹脂の分解性は、例えば、ポリエステル樹脂組
成物又は成形物の場合、下記JIS K6950で規定
する都市下水汚泥中での4週間培養後の分解率が20
%、好ましくは30%を上回る。特に上記のポリエステ
ル樹脂組成物は、本発明のダクタイル管のスペーサの用
途として有効に用いることができる。
【0038】本発明に用いられる生分解性樹脂製スペー
サは、中空円柱状で、その内径がダクタイル管の挿口の
外周よりやや大きく、外径がダクタイル管のコンクリー
トの外径とほぼ同じか又はそれ以下である。スペーサ
は、ダクタイル管接合時にかかる力に耐えられるもので
あればよいが、汎用のスペーサとしては、圧縮強度が1
00kg/cm2以上、好ましくは150kg/cm2
上あればよく、スペーサの円環の厚み(外周と内周の
差)は、1〜15cm、好ましくは3〜10cmであ
り、長さは特に制限はないが、通常1〜20cm、より
一般的には5〜10cmである。しかし、ダクタイル管
を水平に接合するような場合には、ダクタイル管接合時
に、余り力が加わらないようにして、発泡密度の高い、
スペーサを使用することもできる。
【0039】本発明に用いられる生分解性樹脂製スペー
サは、前記生分解性樹脂を用いて、射出成形、押出成
形、又は発泡成形などの公知方法により容易に成形する
ことができる。
【0040】次に本発明のダクタイル管の施工方法につ
いて、その一実施形態について図面を参照しながら説明
する。第1図〜第3図は、本発明の生分解樹脂製のスペ
ーサ及びそれを使用したダクタイル管の施工方法の一実
施形態を示す図であり、各図ではダクタイル管の断面の
上部のみが示されている。第1図は、挿口部に胴付き間
隔調節のための生分解性樹脂製スペーサをセットした状
態を示す。第2図は、挿口を受口に挿入してダクタイル
管を接合した状態を示す。第3図は、生分解性スペーサ
が完全に分解して除かれ、そこに所定の胴付き間隔が生
じた状態を示す。第1図〜第3図において、1又は1’
は流体を流すためのダクタイル管であり、このダクタイ
ル管1の一端には、受口2が設けられ、他端には挿口3
が設けられている。4はゴム等のシーリング材であり、
ダクタイル管の接合部を水密又は気密に(本発明では、
両者を含めて「密に」という。)保つとともに、ダクタ
イル管を伸縮に対して滑り可能にしている。通常、シー
リング材4は受口2の内周面に沿って設けられ、ダクタ
イル管1の継ぎ手接合時、別のダクタイル管1’の挿口
3’がダクタイル管1の受口2に挿入されて、挿口3’
の外周面と受口2の内周面との間でシーリング材4は圧
縮されて、ダクタイル管が密に接合される。5又は5’
は保温、腐食防止及び強化のためのコンクリートであっ
て鉄筋が入っていてもよく、ダクタイル管1又は1’の
胴部外面に設けられ、場合によっては受口や挿口の一部
外面にも設けることができる。6又は6’は本発明の生
分解性樹脂製のスペーサであり、挿口3又は3’にはめ
られ、胴付き間隔が調節される。スペーサ6’は一方の
ダクタイル管1’の挿口3’にはめられ、コンクリート
5’の右端面であるスペーサ接合面7’に当接し、その
上で挿口3’は他方のダクタイル管1の受口2に挿入さ
れ、受口2の接合面7がスペーサ6’に当接する。この
ようにして、ダクタイル管1と1’は、ダクタイル管用
スペーサを介在して接合され、スペーサの分解後に所定
の胴付き間隔が生じる。なお、スペーサ接合面7’はコ
ンクリートでなく、金属であってもよい。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (生分解性樹脂製スペーサの実施例) [実施例1]ポリエステル樹脂としてビオノーレ#100
1(コハク酸/1,4−ブタンジオール共重合体、昭和
高分子(株)製)(A1)49重量部と、ポリカプロラ
クトン「PCLH7」(ダイセル化学工業(株)製,数
平均分子量70,000)(D1)21重量部と、タル
ク(H1)30重量部をラボプラストミルに供給し、1
50℃、30rpmで混練した。トルクが安定した後、
更に10分間加熱混練して、得られた樹脂組成物を下記
の条件で押出成形して、下記中空円筒形の生分解性樹脂
製スペーサを成形した。
【0042】押出成形条件 シリンダー温度:160℃ スクリュー回転数:60rpm 樹脂圧:210〜260kg/cm2 スペーサ:内径500mm、外径560mm(厚さ60
mm)、長さ60mmの中空円柱状 成形品の比重1.463g/cm3、ビカット軟化点1
07.2℃、曲げ強度500kg/cm2、曲げ弾性率
17,500kg/cm2、引張弾性率15,100k
g/cm2、引張伸び18%であった。得られたスペー
サの、28日後の生分解性結果は、81%であった。
【0043】[実施例2]コハク酸ジメチル(Mw=14
6)43.8重量部、1,4−ブタンジオール29.1
重量部、テトライソプロピルチタネート0.02重量部
を撹拌機、分流管、ガス導入管、減圧用管を備えたフラ
スコに入れ、窒素雰囲気常圧下、190℃で2時間、引
き続いて徐々に減圧にしながら、1〜0.5mmHgで
200℃に昇温して8時間撹拌し、更に0.5〜0.1
mmHgで210〜220℃に昇温して5時間撹拌し、
メタノール及び過剰の1,4−ブタンジオールを系内か
ら留出除去し、ポリエステル樹脂(A2)を合成した。
ポリエステル樹脂(A2)の数平均分子量は約38,0
00、重量平均分子量は約75,000であった。この
ウレタン結合を含まない高分子量ポリエステル樹脂(A
2)100重量部、ポリカプロラクトン「PCLH7」
(D1)11.1重量部、タルク(H1)47.6重量部
を使用して実施例1と同様にして生分解性樹脂製スペー
サを作成した。その生分解性を測定したところ、28日
後の生分解性結果は、46%であった。
【0044】[実施例3]コハク酸(Mw=118)3
5.4重量部と1,4−ブタンジオール(Mw=90)
29.1重量部とテトライソプロピルチタネート0.0
2重量部を撹拌機、分流管、ガス導入管、減圧用管を備
えたフラスコに入れ、窒素雰囲気常圧下、200℃で2
時間、引き続いて徐々に減圧にしながら、0.5mmH
g以下に到達した後、200℃で5時間撹拌し、水及び
過剰の1,4−ブタンジオールを系内から留出除去し、
ポリエステル樹脂(A3)を合成した。次に、窒素雰囲
気常圧下、200℃でヘキサメチレンジイソシアネート
(Mw=168)を0.8重量部添加して、ウレタン結
合により分子量を上げたポリエステル樹脂(A4)を合
成した。ポリエステル樹脂(A4)の数平均分子量はG
PCによる標準ポリスチレン換算で約44,000、重
量平均分子量は約185,000であった。ポリエステ
ル樹脂(A4)を100重量部と、ポリカプロラクトン
「PCLH7」(ダイセル化学工業製,数平均分子量7
0,000)(D1)11.1重量部をラボプラストミ
ルに供給して150℃、30rpmで混練した。その組
成物は、実施例1と同様にして押出成形し、生分解性樹
脂製スペーサを成形した。その生分解性を測定したとこ
ろ、28日後の生分解性結果は60%であった。
【0045】[実施例4]ポリエステル樹脂(A4)10
0重量部と、ポリカプロラクトン「PCLH7」(ダイ
セル化学工業製,数平均分子量70,000)(D1)
11.1重量部、及びポリエステル樹脂100重量部
と、ポリカプロラクトン11.1重量部の合計に対し
て、タルク(H1)47.6重量部(全配合物中の30
重量%)を配合し、ラボプラストミルに供給して150
℃、30rpmで混練し、トルクが安定した後、更に1
0分間加熱混練した。その組成物は、実施例1と同様に
して押出成形し、生分解性樹脂製スペーサを成形した。
その生分解性を測定したところ、28日後の生分解性結
果は65%であった。
【0046】[実施例5]ポリエステル樹脂(A2)を1
00重量部と、ポリカプロラクトン「PCLH1P」
(ダイセル化学工業製,数平均分子量10,000)
(D2)11.1重量部及びシクロヘキシミド0.1重
量部を、実施例1と同様にして押出成形し、生分解性樹
脂製スペーサを成形した。その生分解性を測定したとこ
ろ、28日後の生分解性結果は40%であった。
【0047】[実施例6]ポリカプロラクトン(ダイセル
化学工業(株)製、商品名プラクセルH7、数平均分子
量1.28×105)(D3)のペレット10gを1.5
cm径のガラスアンプルに入れ、それを真空ラインに連
結して空気を除去してから熔封した。この試料を80℃
のオーブン中で完全融解した後、予め45℃に調節して
おいた金属ブロックに差し込み、コバルト60からのγ
線により線量率10kGy/hrで100kGy照射し
た。照射後はガラスアンプルを開封し、1.5cm径の
円柱状PCLを取り出した。これから厚み約5mmの薄
板を切り出し、200メッシュのステンレス金網に包
み、クロロホルム液中で24時間浸漬し、ゲル分率(不
溶分の割合であり、橋かけ度を表す。)を次式により求
めたところ、70%であった。 ゲル分率(%)=(W2/W1)×100 (ここで、W1は浸漬前のPCLの乾燥重量を表し、W2
は浸漬後の不溶分乾燥重量を表す。) 前記照射と同程度のゲル分率となるよう調節した照射処
理工程を経たポリカプロラクトン(D3)40部、ポリ
1,4−ブタンジオール−コハク酸エステル(A5)6
0部、流動パラフイン(G1)0.5部、ステアリン酸
アミド(G2)1部を2軸スクリュータイプのベント式
押出機(40mm径)に入れ、ダイス温度180℃で押
出して樹脂組成物のペレットを得た。この樹脂組成物の
メルトインデックスは0.1g/10minであった。
その組成物を、実施例1と同様にして押出成形し、生分
解性樹脂製スペーサを成形した。スペーサの曲げ強度は
2200kg/cm2、伸び550%であった。その生
分解性を測定したところ、28日後の生分解性結果は3
0%以上であった。
【0048】[実施例7]ポリ乳酸(重量平均分子量10
0,000)80重量部に、ココナッツパウダーから得
られたヤシ殻繊維圧縮乾燥粉末(平均粒径50μm、水
分3重量%)20重量部を混合して溶融混練して得られ
たペレットに、ブタン5重量部を添加して、発泡体のス
ペーサを得た。
【0049】[施工実施例1〜5]実施例1〜7で得られ
た生分解性樹脂製スペーサを、ダクタイル管の挿口に第
1図に示すように挿入し、次いで、他のダクタイル管の
受口に挿入して、第2図に示す様に接合し、地下に埋設
する。第1図及び第2図において、1は流体を流すため
のダクタイル管であり、このダクタイル管1の一端に
は、受口2が設けられ、かつ、他端には挿口3が設けら
れている。4はシーリング材としてのゴム輪であり、受
口2の内周面に沿って設けられ、ダクタイル管1の継ぎ
手接合時、別のダクタイル管1’の挿口3’がダクタイ
ル管1の受口2に挿入されて、挿口3’の外周面と受口
2の内周面との間でゴム輪4は圧縮され、ダクタイル管
1、1’内の密閉を保つ。6は胴付間隔調節するための
生分解性樹脂製スペーサで構成されている。5はコンク
リートであり、ダクタイル管1の胴部に設けられてい
る。複数のダクタイル管は、スペーサを介して容易に接
合するので、ダクタイル管の間の空隙の設定が容易であ
り、また施工後スペーサを取り外すことが不要なので工
程が簡略化された。また、このダクタイル管は、埋設
後、1週間〜60日が経過すると、何れも生分解性樹脂
製のスペーサの一部が分解して、温度変化による膨張伸
縮や地震等による管の曲がりに適応できる空隙が生じ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明により、一方のダクタイル管の受
口に他方のダクタイル管の挿口を挿入する際に、挿口に
生分解性樹脂製の中空円柱状のスペーサをはめた後、受
口に挿口を該スペーサを介して密着するまで挿入して、
両ダクタイル管を所定の位置関係で、正確に接合するこ
とができる。管接合後、一定の時間が経過すると、生分
解性樹脂製のスペーサが分解して、所定の胴付き間隔が
得られるので、配設工事が容易で、配設後スペーサを外
す手間が不要であり、分解により除去されて生じた空
隙、即ち胴付き間隔により、管の温度変化にもとずく管
の伸縮または地震などによる管の曲がりが吸収される。
また、スペーサの材質として樹脂発泡体を使用すると、
スペーサが生分解する前であっても管の伸縮または管の
曲がりが、有意義なほど吸収される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ダクタイル管の挿口部に胴付き間隔調
節のための本発明の生分解性樹脂製のスペーサをセット
した状態を示す部分断面図である。
【図2】図2は、挿口を受口に挿入して、ダクタイル管
を接合した時の状態を示す部分断面図である。
【図3】図3は、生分解性スペーサが分解して除かれ、
所定の胴付き間隔が生じた状態を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1’ ダクタイル管 2,2’ 受口 3,3’ 挿口 4,4’ シーリング材 5,5’ コンクリート 6,6’ スペーサ 7,7’ 接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/36 C08K 3/36 5/20 5/20 C08L 1/00 C08L 1/00 1/10 1/10 3/02 3/02 29/04 29/04 Z 67/04 ZAB 67/04 ZAB 89/00 89/00 97/02 97/02 // C08J 5/00 CFD C08J 5/00 CFD Fターム(参考) 4F070 AA47 AC23 AC47 AE01 AE09 GA04 HA02 HA04 HB01 4F071 AA09 AA29 AA44 AA44X AA53X AA70 AA73 AB26 AB30 AC09 AC12 AE01 AF52 AG14 AH19 BA01 BB06 BC04 BC17 4F074 AA02 AA03 AA04 AA42 AA66 AA68 AA98 AB00 AC32 AC36 AD13 AG01 AG11 BA13 BA16 BA32 BA34 BA37 BA39 BA53 DA39 4J002 AB01W AB01X AB02W AB02X AB04W AB04X AD03W AD03X AH00W AH00X BE02W BE02X CF03W CF03X CF13W CF13X CF18W CF18X CF19W CF19X DA008 DE018 DE137 DE237 DJ007 DJ017 DJ047 DJ057 DL007 EA018 EB068 EN048 EP016 EQ018 ES008 FA047 FD017 FD176 FD328 GJ02 GL00 4J029 AA02 AA03 AA05 BA02 BA03 BA05 BA08 CA01 CA02 CA04 CA06 EA03 EA05 HA01 HB02 JB131 JF321 KD02 KD07 KE02 KH01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性樹脂からなる中空円柱状のダク
    タイル管用スペーサ。
  2. 【請求項2】 生分解性樹脂がラクトン樹脂、脂肪族ポ
    リエステル樹脂、その他の生分解性樹脂、又はそれらの
    混合物である生分解性樹脂組成物であることを特徴とす
    る請求項1に記載のダクタイル管用スペーサ。
  3. 【請求項3】 生分解性樹脂がラクトン樹脂単独、又は
    ラクトン樹脂と脂肪族ポリエステル樹脂からなるラクト
    ン含有樹脂組成物であることを特徴とする請求項2に記
    載のダクタイル管用スペーサ。
  4. 【請求項4】 ラクトン樹脂がポリカプロラクトンであ
    ることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載のダ
    クタイル管用スペーサ。
  5. 【請求項5】 ラクトン樹脂が放射線照射処理されたも
    のであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記
    載のダクタイル管用スペーサ。
  6. 【請求項6】 脂肪族ポリエステル樹脂が、脂肪族二塩
    基酸と脂肪族ジオール、及び/又は脂肪族ヒドロキシカ
    ルボン酸からなることを特徴とする請求項2に記載のダ
    クタイル管用スペーサ。
  7. 【請求項7】 脂肪族ポリエステル樹脂が、ウレタン結
    合を含むことを特徴とする請求項6に記載のダクタイル
    管用スペーサ。
  8. 【請求項8】 脂肪族二塩基酸がコハク酸、シュウ酸及
    び/又はアジピン酸であり、脂肪族ジオールがエチレン
    グリコール及び/又は1,4−ブタンジオールであり、
    ヒドロキシカルボン酸が乳酸及び/又はグリコール酸で
    あることを特徴とする請求項7〜8のいずれかに記載の
    ダクタイル管用スペーサ。
  9. 【請求項9】 その他の生分解性樹脂が、生分解性セル
    ロースエステル、セルロース、ポリペプチド、ポリビニ
    ルアルコール、澱粉、ヤシ殻繊維、又はこれらの混合物
    であることを特徴とする請求項2に記載のダクタイル管
    用スペーサ。
  10. 【請求項10】 樹脂添加剤を含む生分解性樹脂からな
    る請求項1〜9のいずれかに記載のダクタイル管用スペ
    ーサ。
  11. 【請求項11】 樹脂添加剤が、脂肪酸アミド、タル
    ク、微粉末シリカ又はこれらの混合物である請求項10
    に記載のダクタイル管用スペーサ。
  12. 【請求項12】 発泡されてなる請求項1〜11のいず
    れかに記載のダクタイル管用スペーサ。
  13. 【請求項13】 金属製管体にコンクリートを外装した
    複数のダクタイル管を、挿口をシーリング材を介して受
    口に挿入して、互いに密に接合する際に、挿口の奥部と
    受口の先端部との間に請求項1〜12のいずれかに記載
    のダクタイル管用スペーサを介在させることを特徴とす
    るダクタイル管の施工方法。
  14. 【請求項14】 ダクタイル管を接合して所定の期間経
    過後、ダクタイル管用スペーサが生分解して少なくとも
    一部が除去され、挿口の奥部と受口の先端部との間に空
    隙が生じ、挿口と受口がシーリング材を介して互いにス
    ライド可能となることを特徴とする請求項13に記載の
    ダクタイル管の施工方法。
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