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JP2000315795A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000315795A
JP2000315795A JP12211499A JP12211499A JP2000315795A JP 2000315795 A JP2000315795 A JP 2000315795A JP 12211499 A JP12211499 A JP 12211499A JP 12211499 A JP12211499 A JP 12211499A JP 2000315795 A JP2000315795 A JP 2000315795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
gate electrode
electrode film
insulating film
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12211499A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sasaki
厚 佐々木
Keizaburo Kuramasu
敬三郎 倉増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12211499A priority Critical patent/JP2000315795A/ja
Publication of JP2000315795A publication Critical patent/JP2000315795A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線金属とソース領域あるいはドレイン領域
との電気的な接続の信頼性を向上する目的でシリコン膜
表面の自然酸化膜の除去に使用される希フッ酸処理によ
るゲート電極の損傷を防止し、アルミニウムを用いた低
抵抗ゲート配線を可能とする。 【解決手段】 フッ酸に不溶である材質からなる第1の
ゲート電極膜と、第1のゲート電極膜よりも低い比抵抗
の材質からなる第2のゲート電極膜と、層間絶縁膜と、
配線金属膜を有し、第1のゲート電極膜と配線金属膜を
電気的に接続し、第1のゲート電極膜と第2のゲート電
極膜を電気的に接続し、第2の電極膜と配線金属膜を層
間絶縁膜で分離した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリッ
クス方式の液晶表示装置などに用いられる半導体装置、
特に薄膜トランジスタアレイと、その製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス方式の液晶表示
装置で用いられる薄膜トランジスタアレイにおいて、配
線抵抗による信号の遅延を防止し、大型、高精細の液晶
パネルの実現をめざしてゲート電極の材料としてアルミ
ニウムの使用が望まれている。
【0003】一方で、図5に構造を示すように、配線金
属9とゲート電極5および配線金属9とソース領域ある
いはドレイン領域との接続が必要であり、層間絶縁膜8
およびゲート絶縁膜4に、接続に用いる開口部を設けた
後、配線金属9とソース領域あるいはドレイン領域との
電気的な接続の信頼性を向上する目的で、フッ酸と水を
1対30から1対300程度の割合で希釈した希フッ酸
によりシリコン膜表面の自然酸化膜の除去を行うことが
必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】希フッ酸による自然酸
化膜除去の処理時には、配線金属9とゲート電極5の接
続点にあたるゲート電極表面もまた希フッ酸に接するこ
ととなり、希フッ酸に溶解するアルミニウム(希フッ酸
を純水で1:250に希釈した場合で500Å/min
近傍のエッチングレート)をゲート電極5の材料として
用いる事ができないという問題を生じている。
【0005】本発明は希フッ酸処理によるアルミニウム
ゲート電極の損傷を防止し、低抵抗アルミニウム配線を
用い、配線遅延を防止することにより大型、高精細の液
晶パネルに適した半導体装置を実現することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題に
鑑みなされたものであり、低抵抗なアルミニウムをゲー
ト電極材料として使用し、かつ配線金属とソース領域あ
るいはドレイン領域との電気的な接続の信頼性を高める
希フッ酸処理とを両立させ、配線抵抗による信号の遅延
を防止するとともに信頼性の高い大型、高精細の液晶パ
ネルに適した半導体装置を実現することを目的とする。
【0007】このため具体的には以下の構成としてい
る。
【0008】請求項1に記載の発明においては、無アル
カリガラスなどからなり、その表面に下地層を形成され
た基板と、基板(の下地層)上に形成され、そしてソー
ス領域、ドレイン領域に不純物を注入された(そして当
然熱処理された)半導体膜と個々の半導体素子用の半導
体膜のチャネル領域を含む少なくとも一部分(必要な部
分は当然、場合によっては個々の半導体素子はもとより
基板の全面)を覆うゲート絶縁膜とゲート絶縁膜を挟ん
で少なくとも一部分が半導体膜と対向する、そしてフッ
酸に不溶である材質からなる第1のゲート電極膜と、第
1のゲート電極膜よりも低い比抵抗の材質からなる第2
のゲート電極膜と、層間絶縁膜と、配線金属膜を有し、
第1のゲート電極膜と配線金属膜を電気的に接続し、第
1のゲート電極膜と第2のゲート電極膜を電気的に接続
し、第2の電極膜と配線金属膜を層間絶縁膜で分離した
ことを特徴としている。
【0009】なお、各半導体素子は、その機能発揮に必
要なソース電極、ドレイン電極をも有し、更には半導体
装置はその機能発揮のために必要な各半導体素子駆動用
の配線などをも有しているのはもちろんである。
【0010】上記構成により以下の作用がなされる。
【0011】例えば、液晶表示装置用などの大型の半導
体装置においては表示の高精細化をはかることを目的と
して画素の数を増やすとともに個々の半導体素子を微細
化し、ゲート電極及び配線の幅を低減する。配線の幅の
低減に伴い配線の抵抗が増加し、配線の抵抗による信号
の遅延が大きくなる。信号の遅延を防止するためにはゲ
ート電極及び配線に比抵抗の小さい材料を用いることが
有効である。比抵抗が小さく配線材料として望ましいの
はアルミニウム及びアルミニウム合金であるが、アルミ
ニウム及びアルミニウム合金は配線金属とソース領域あ
るいはドレイン領域との電気的な接続の信頼性を向上す
る目的でシリコン膜表面の自然酸化膜の除去に使用され
る希フッ酸に溶解するという性質を持っている。第1の
請求項に記載の構成をとれば、ゲート電極は比抵抗の低
いアルミニウムなどの材料からなる第2のゲート電極膜
と第1の電極膜との2層構成となりゲート電極の抵抗値
は低く保たれることとなり配線抵抗による信号遅延を小
さくすることができる。さらに、希フッ酸で処理され
る。
【0012】プロセスステップにおいてはアルミニウム
などの低抵抗材料からなる第2のゲート電極膜は層間絶
縁膜で覆われており希フッ酸とは接触せず、希フッ酸に
溶解しないモリブデンまたはタングステンなどの材料か
らなる第1のゲート電極膜のみ表面に暴露しているため
希フッ酸処理によりゲート電極が損傷を受けることがな
い。このようにして希フッ酸処理によるゲート電極の損
傷を防止し、アルミニウムなどを用いた低抵抗ゲート配
線を可能とし、信号の遅延を防止するとともに信頼性の
高い大型、高精細の液晶パネルに適した半導体装置を実
現することができる。
【0013】請求項2に記載の発明においては、第1の
ゲート電極膜はモリブデンかモリブデン−タングステン
合金のいずれかであり、第2のゲート電極膜がアルミニ
ウムかアルミニウム合金のいずれかであることを特徴と
している。
【0014】上記構成により以下の作用がなされる。
【0015】モリブデン及びモリブデン−タングステン
合金はフッ酸に不溶な金属であり、かつSiO2との密
着性が優れていることなど半導体装置のゲート電極膜の
材料に適した特性を有している、一方アルミニウム及び
アルミニウム合金は低抵抗な金属であり、かつ加工性に
優れているなどゲート電極膜の材料に適した特性を有し
ている。
【0016】そのため、第1のゲート電極膜をモリブデ
ンかモリブデン−タングステン合金のいずれかとし、第
2のゲート電極膜をアルミニウムかアルミニウム合金の
いずれかとすることにより請求項1に記載の発明の効果
を最も有効に引き出すことができる。
【0017】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の半導体装置と同様の構成をとる半導体装置の
製造方法であって、配線金属膜とゲート電極膜、配線金
属膜とソース領域あるいはドレイン領域との電気的な接
続を行うための開口部に対応したパターンを備えたフォ
トマスクを用いてフォトリソグラフィを行いレジストパ
ターンを成形するステップと、そのレジストパターンの
開口部を通して第2の電極膜を等方性エッチングするス
テップと、第2の電極膜の開口部形成で用いたのと同じ
フォトマスクを用いてフォトリソグラフィを行い第1の
レジストパターンと同形状のレジストパターンを成形
し、そのレジストパターンの開口部を通して層間絶縁膜
を異方性エッチングするステップを有することを特徴と
している。
【0018】上記構成により以下の作用がなされる。
【0019】等方性のエッチングでは開口部が形成され
た後、更にエッチングを続け、オーバーエッチングを実
施することによりレジストパターンよりも大きな開口部
が得られる。一方、異方性エッチングではレジストパタ
ーンと同形状の開口部が精度よく得られる。このことを
用いることにより、同一のフォトマスクを用いながらも
異なる開口部形状を実現することができる。具体的に
は、第2の電極膜の開口部を層間絶縁膜の開口部よりも
大きくすることができる。このことにより、2種類のフ
ォトマスクが必要であったプロセスを1種類のフォトマ
スクで実施することができ、プロセスのコスト低減が実
現する。
【0020】請求項4に記載の発明においては、請求項
1に記載の半導体装置と同様の構成をとる半導体装置の
製造方法であって、第2の電極膜を等方性エッチングす
るステップをウェットエッチングで実現し、層間絶縁膜
を異方性エッチングするステップをドライエッチングで
実現することを特徴としている。
【0021】上記構成により以下の作用がなされる。
【0022】第2の電極膜の材料としてAlを用いた場
合には、リン酸と酢酸の混合液などでウェットエッチン
グができるので、容易に等方性エッチングを実現するこ
とができる。また、層間絶縁膜の材料としてSiO2を
用いた場合にはリアクティブイオンエッチング(RI
E)装置とフッ素系のガスを用いて容易に異方性エッチ
ングを実現できる。このように、請求項4の方法を用い
れば、請求項1に記載の発明の構成を容易に実現するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体例を説明す
る。
【0024】(実施の形態1)図1(a)は本発明によ
る半導体装置の実施の形態1の構造図、図1(b)は図
1(a)のA−A矢視断面図、図2はフォトマスクのパ
ターン図、図3はゲート電極部分の断面図である。
【0025】以下、図1から図3を用いて、半導体装置
の製造過程にしたがって説明を行う。
【0026】なお、ここではn型のトランジスタを例に
あげるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0027】1)ガラス基板1上にアンダーコート膜2
を設ける。アンダーコート膜2には通常SiO2、SiNなど
を用いる。
【0028】2)アンダーコート膜2上にアモルファス
状態のシリコン膜3を設ける。
【0029】3)レーザーアニール法などの手法を用い
てアモルファス状態のシリコン膜3を多結晶化する。
【0030】4)フォトリソグラフィ及びエッチングを
実施して、多結晶化したシリコン膜3の不必要な部分を
除去し、パターンを形成する。
【0031】5)シリコン膜3のパターンを覆うように
ゲート絶縁膜4を設ける。ゲート絶縁膜4にはSiO2など
を用いる。
【0032】6)ゲート絶縁膜4上に第1のゲート電極
膜6と第2のゲート電極膜7を成膜する。
【0033】第1のゲート電極膜6と第2のゲート電極膜
7は、界面の状態を良好に保つことを目的として真空チ
ャンバー内で連続成膜するが望ましい。
【0034】第1のゲート電極膜6の材料には、フッ酸
に不溶な金属を用いる。フッ酸に不溶な金属としてはモ
リブデン、タングステン及びモリブデン−タングステン
合金がある。
【0035】第2のゲート電極膜7の材料としては第1の
ゲート電極膜6の材料よりも比抵抗の小さい材料を用い
る。代表的な材料としてはアルミニウムおよびアルミニ
ウム合金がある。
【0036】7)フォトリソグラフィ及びエッチングを
実施して、第1のゲート電極膜6および第2のゲート電
極膜7をパターン化する。エッチングは、第1のゲート
電極膜6の材料をモリブデン、第2のゲート電極膜7の
材料をアルミニウムとした場合には、リン酸と硝酸と酢
酸の混合液を用いてウェットエッチングを行うか又は、
塩素系のガスを用いてドライエッチングを行う。
【0037】8)図2の11のパターンに対応するフォ
トマスクAを用いてフォトリソグラフィを行なう。フォ
トマスクAのパターン(図2の11)は、フォトマスク
Bのパターン(図2の12)の中央のパターンを囲む形
状とし、望ましくは、フォトマスクAのパターン(図2
の11)の各辺と、フォトマスクAのパターン(図2の
11)のそれぞれの辺に平行なフォトマスクBのパター
ン(図2の12)の中央のパターンの各辺が0.5μm
以上離れるようにする。
【0038】フォトリソグラフィ後のゲート電極部分の
断面形状を図3(a)に示す。
【0039】9)リアクティブイオンエッチング(RI
E)装置などを用いて異方性エッチングを行い第2のゲ
ート電極膜7にフォトマスクAのパターン(図2の1
1)と同形状の開口部を設ける。具体的には第2のゲー
ト電極膜7の材料をアルミニウムとした場合には、リア
クティブイオンエッチング装置や誘導結合型プラズマ
(ICP)エッチング装置などを用いて塩素系のガスに
よるドライエッチングを行う。
【0040】エッチング後のゲート電極部分の断面形状
を図3(b)に示す。
【0041】10)不純物の注入を行う。ここでは、n
型トランジスタを例にあげているので燐の注入を行う。
【0042】11)不純物の活性化熱処理を行う。通
常、ガラス基板1の耐熱温度を考慮して450〜600
℃の熱処理を行う。
【0043】12)層間絶縁膜8を設ける。層間絶縁膜
8にはSiO2などを用いる。層間絶縁膜8を設けた後のゲ
ート電極部分の断面形状を図3(c)に示す。
【0044】13)フォトマスクBのパターン(図2の
12)を用いてフォトリソグラフィを行なう。ここで、
フォトマスクBのパターン(図2の12)は中央のパタ
ーンが、第2のゲート電極膜7に設けられたフォトマス
クAのパターン(図2の11)と同形状の開口部の中央
に位置するように位置あわせを行う。
【0045】フォトリソグラフィ後のゲート電極部分の
断面形状を図3(d)に示す。
【0046】14)リアクティブイオンエッチング(R
IE)装置などを用いて異方性エッチングを行い層間絶
縁膜8にフォトマスクBのパターン(図2の12)と同
形状の開口部を設ける。
【0047】具体的には層間絶縁膜8の材料をSiO2とし
た場合には、リアクティブイオンエッチング装置や誘導
結合型プラズマ(ICP)エッチング装置などを用いて
フッ素系のガスによるドライエッチングを行う。エッチ
ング後のゲート電極部分の断面形状を図3(e)に示
す。
【0048】15)レジスト10を除去する。レジスト
除去後のゲート電極部分の断面形状を図3(f)に示
す。
【0049】16)希フッ酸溶液を用いて層間絶縁膜8
に開口部に露出したシリコン膜3表面の自然酸化膜を除
去する。
【0050】17)配線金属9を成膜する。
【0051】18)フォトリソグラフィ及びエッチング
を実施して、少なくとも配線の電気的な接続に必要な部
分を残して配線金属9を除去する。
【0052】以上の工程を経て半導体装置が完成する。
【0053】従来、ゲート電極膜にアルミニウムなど低
抵抗材料を用いると、配線金属膜の成膜前に行う希フッ
酸を用いた自然酸化膜除去処理によりゲート電極膜が溶
解し、接続不良を生じた。そのためゲート電極の低抵抗
化が困難であり、配線遅延を生ずるという課題を有して
いたが、本発明の構成を取れば比抵抗の低いアルミニウ
ム及びアルミニウム合金をゲート電極膜の材料として用
いることができゲート電極を低抵抗化して配線遅延の少
ない高性能な半導体装置を実現することができる。
【0054】(実施の形態2)第2のゲート電極膜7の
成膜までは実施の形態1と同様であるため、第2のゲー
ト電極膜7の成膜より後のプロセスについてのみ図2お
よび図4を用いて説明する。
【0055】図2はフォトマスクのパターン図、図4は
ゲート電極部分の断面図である。
【0056】1)フォトリソグラフィ及びエッチングを
実施して、第1のゲート電極膜6および第2のゲート電
極膜7をパターン化する。エッチングは、第1のゲート
電極膜6の材料をモリブデン、第2のゲート電極膜7の
材料をアルミニウムとした場合には、リン酸と硝酸と酢
酸の混合液を用いてウェットエッチングを行うか、又は
塩素系のガスを用いてドライエッチングを行う。
【0057】2)フォトマスクBのパターン(図2の1
2)を用いてフォトリソグラフィを行なう。フォトリソ
グラフィ後のゲート電極部分の断面形状を図4(a)に
示す。
【0058】3)フォトマスクBのパターン(図2の1
2)のレジストマスクを通して等方性エッチングを行い
第2のゲート電極膜7にフォトマスクBのパターン(図
2の12)よりも大きな形状の開口部を設ける。具体的
には第1のゲート電極膜6の材料をモリブデン、第2のゲ
ート電極膜7の材料をアルミニウムとした場合には、第
1のゲート電極膜6の材料であるモリブデンはエッチン
グせず、第2のゲート電極膜7の材料であるアルミニウ
ムのみエッチングする体積比でフッ酸1に対して純水3
0以上で希釈した溶液を用いてウェットエッチングを行
う。ここでウェットエッチングが進み第1のゲート電極
膜6が露出した後も更にエッチング時間を延ばし(オー
バーエッチング)開口部を広げる(ウェットエッチング
は等方性のエッチングなのでオーバーエッチングを多く
するとレジストのパターンに対してアンダーカット幅が
大きくなり開口部が広がる)。オーバーエッチング量は
アンダーカット幅が0.5μmから1.0μmとなるよ
うに調整する(ここに示したアンダーカット幅の範囲は
目安であって、必ずしもこの範囲に入っていなくてもよ
い)。ウェットエッチング後のゲート電極部分の断面形
状を図4(b)に示す。
【0059】4)不純物の注入を行う。ここでは、n型
トランジスタを例にあげているので燐の注入を行う。
【0060】5)不純物の活性化熱処理を行う。通常、
ガラス基板1の耐熱温度を考慮して450〜600℃の
熱処理を行う。
【0061】6)層間絶縁膜8を設ける。層間絶縁膜8
にはSiO2などを用いる。層間絶縁膜8を設けた後のゲー
ト電極部分の断面形状を図4(c)に示す。
【0062】7)フォトマスクBのパターン(図2の1
2)を用いてフォトリソグラフィを行なう。ここで、フ
ォトマスクBのパターン(図2の12)は中央のパター
ンが、第2のゲート電極膜7に設けられた開口部の中央
に位置するように位置あわせを行う。
【0063】フォトリソグラフィ後のゲート電極部分の
断面形状を図3(d)に示す。
【0064】8)リアクティブイオンエッチング(RI
E)装置などを用いて異方性エッチングを行い層間絶縁
膜8にフォトマスクBのパターン(図2の12)と同形
状の開口部を設ける。
【0065】具体的には層間絶縁膜8の材料をSiO2とし
た場合には、リアクティブイオンエッチング装置や誘導
結合型プラズマ(ICP)エッチング装置などを用いて
フッ素系のガスによるドライエッチングを行う。エッチ
ング後のゲート電極部分の断面形状を図4(e)に示
す。
【0066】9)レジスト10を除去する。レジスト除
去後のゲート電極部分の断面形状を図4(f)に示す。
【0067】10)希フッ酸溶液を用いて層間絶縁膜8
に開口部に露出したシリコン膜3表面の自然酸化膜を除
去する。
【0068】11)配線金属9を成膜する。
【0069】12)フォトリソグラフィ及びエッチング
を実施して、少なくとも配線の電気的な接続に必要な部
分を残して配線金属9を除去する。
【0070】以上の工程を経て半導体装置が完成する。
【0071】実施の形態2の方法を用いれば、実施の形
態1と同様の効果を有し、配線遅延の少ない高性能な半
導体装置を実現することができるとともに、第2のゲー
ト電極膜に開口部を設けるためのフォトマスクと層間絶
縁膜に開口部を設けるためのフォトマスクを共用するた
め、フォトマスクの枚数を減らすことができ、製造コス
トを削減することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、希フッ酸
処理によるゲート電極の損傷を防止し、アルミニウムな
どを用いた低抵抗ゲート配線を可能とし、配線遅延を防
止して、大型、高精細の液晶パネルに適した半導体装置
を実現することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の実施の形態1の構造
を示す図
【図2】フォトマスクのパターン図
【図3】本発明による半導体装置の実施の形態1のゲー
ト電極部分の断面図
【図4】本発明による半導体装置の実施の形態2のゲー
ト電極部分の断面図
【図5】従来の半導体装置の構造図
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 アンダーコート膜 3 シリコン膜 4 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 6 第1のゲート電極膜 7 第2のゲート電極膜 8 層間絶縁膜 9 配線金属 10 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 HA28 JA24 JA34 JA37 JA41 KA05 MA13 MA19 MA29 MA30 NA25 NA28 PA01 5F110 AA03 AA16 AA26 BB01 CC02 DD02 DD13 DD14 EE03 EE04 EE06 EE11 EE12 EE14 EE22 EE37 GG02 GG13 HJ01 HJ13 HJ23 HL26 NN23 PP03 QQ04 QQ05 QQ09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と前記基板上に形成され、そしてソー
    ス領域、ドレイン領域に不純物を注入された半導体膜と
    前記半導体膜のチャネル領域を含む少なくとも一部分を
    覆うゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜を挟んで少なくと
    も一部分が前記半導体膜と対向する、そしてフッ酸に不
    溶である材質からなる第1のゲート電極膜と、前記第1
    のゲート電極膜よりも低い比抵抗の材質からなる第2の
    ゲート電極膜と、層間絶縁膜と、配線金属膜を有し、前
    記第1のゲート電極膜と前記配線金属膜を電気的に接続
    し、前記第1のゲート電極膜と前記第2のゲート電極膜
    を電気的に接続し、前記第2の電極膜と前記配線金属膜
    を前記層間絶縁膜で分離したことを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1のゲート電極膜がモリブデンかモ
    リブデン−タングステン合金のいずれかであり、前記第
    2のゲート電極膜がアルミニウムかアルミニウム合金の
    いずれかであることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】基板と前記基板上に形成され、そしてソー
    ス領域、ドレイン領域に不純物を注入された半導体膜と
    前記半導体膜のチャネル領域を含む少なくとも一部分を
    覆うゲート絶縁膜と前記ゲート絶縁膜を挟んで少なくと
    も一部分が前記半導体膜と対向する、そしてフッ酸に不
    溶である材質からなる第1のゲート電極膜と、前記第1
    のゲート電極膜よりも低い比抵抗の材質からなる第2の
    ゲート電極膜と、層間絶縁膜と、配線金属膜を備え、前
    記第1のゲート電極膜と前記配線金属膜を電気的に接続
    し、前記第1のゲート電極膜と前記第2のゲート電極膜
    を電気的に接続し、前記第2の電極膜と前記配線金属膜
    を前記層間絶縁膜で分離した半導体装置の製造方法であ
    って、フォトリソグラフィを行い第1のレジストパター
    ンを成形するステップと、前記第1のレジストパターン
    の開口部を通して前記第2の電極膜を等方性エッチング
    するステップと、フォトリソグラフィを行い前記第1の
    レジストパターン同形状の第2のレジストパターンを成
    形するステップと、前記第2のレジストパターンの開口
    部を通して前記層間絶縁膜を異方性エッチングするステ
    ップを有していることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記等方性エッチングが、ウェットエッチ
    ングであり、前記異方性エッチングがドライエッチング
    であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の
    製造方法。
JP12211499A 1999-04-28 1999-04-28 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2000315795A (ja)

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