JP2000302176A - 即席食品等の容器 - Google Patents
即席食品等の容器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 皿形に成形加工して容器本体に嵌合するタイ
プの嵌合蓋のような成形加工を省略でき、しかも湯切り
口を開ける必要もなくて低加工コストで足りるシート状
の蓋を使用しながらも確実な湯切りを可能にする即席食
品等の容器を提供する。 【解決手段】 容器本体1のフランジ6の一部に湯切り
溝9を設ける。容器本体1のフランジ上面6aに再剥離
可能に接着される蓋2の湯切り溝覆い部21に切離線1
6を設ける。蓋2の湯切り溝覆い部21は切離線16に
沿って切り離すことにより、湯切り溝9のフランジ内外
方向外方側端からフランジ内外方向中間部までを露出開
放するよう開封することができる。これにより湯切り溝
9から収容食品を流出させることなく、湯のみを速やか
に排出することができる。
プの嵌合蓋のような成形加工を省略でき、しかも湯切り
口を開ける必要もなくて低加工コストで足りるシート状
の蓋を使用しながらも確実な湯切りを可能にする即席食
品等の容器を提供する。 【解決手段】 容器本体1のフランジ6の一部に湯切り
溝9を設ける。容器本体1のフランジ上面6aに再剥離
可能に接着される蓋2の湯切り溝覆い部21に切離線1
6を設ける。蓋2の湯切り溝覆い部21は切離線16に
沿って切り離すことにより、湯切り溝9のフランジ内外
方向外方側端からフランジ内外方向中間部までを露出開
放するよう開封することができる。これにより湯切り溝
9から収容食品を流出させることなく、湯のみを速やか
に排出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湯切り機能を備え
た即席食品等の容器に関する。
た即席食品等の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】即席焼きそば等の即席食品は熱湯を注入
して復元させた後、湯を湯切り口から排出し、これを味
付けして食用に供される。これら即席食品を収容する容
器の蓋には、大きく分けて嵌合タイプのものと、接着タ
イプのものとがある。嵌合タイプの蓋(以下、嵌合蓋と
いう。)はポリスチレン系やポリプロピレン系などの薄
い合成樹脂シートを熱板成形することにより容器本体の
上端開口部の外形に合う浅い皿形に形成して、これを容
器本体に嵌合させている。この場合、湯切り口は嵌合蓋
に設けている(例えば、実開昭52−171540号公
報、実開平3−11681号公報、実開平7−2249
号公報)。接着タイプの蓋(以下、接着蓋という。)
は、蓋基材の内面側にヒートシール性樹脂層を形成した
積層シートをシート状のままで使用し、これを容器本体
の開口上縁に熱溶着により再剥離可能に接着して容器本
体の上端開口部をシールしている(例えば、特開平5−
16283号公報)。
して復元させた後、湯を湯切り口から排出し、これを味
付けして食用に供される。これら即席食品を収容する容
器の蓋には、大きく分けて嵌合タイプのものと、接着タ
イプのものとがある。嵌合タイプの蓋(以下、嵌合蓋と
いう。)はポリスチレン系やポリプロピレン系などの薄
い合成樹脂シートを熱板成形することにより容器本体の
上端開口部の外形に合う浅い皿形に形成して、これを容
器本体に嵌合させている。この場合、湯切り口は嵌合蓋
に設けている(例えば、実開昭52−171540号公
報、実開平3−11681号公報、実開平7−2249
号公報)。接着タイプの蓋(以下、接着蓋という。)
は、蓋基材の内面側にヒートシール性樹脂層を形成した
積層シートをシート状のままで使用し、これを容器本体
の開口上縁に熱溶着により再剥離可能に接着して容器本
体の上端開口部をシールしている(例えば、特開平5−
16283号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記嵌合蓋
では皿形に成形加工する必要があるため加工費が高くつ
く難点があるが、接着蓋はシート状のまま使用するの
で、成形加工を要する嵌合蓋よりも安価である。ところ
で、こうした安価につく接着蓋を使用する容器に湯切り
機能を備える手段として、湯切り口を接着蓋に設けるこ
とが考えられる。しかし、湯切り口を有する接着蓋は前
述のように容器本体の開口上縁に載せ、加熱プレスで該
接着蓋を容器本体に対し加熱加圧して熱融着することに
なるが、その際、湯切り口が容器本体の口縁に近接する
よう接着蓋の端寄りに位置設定されていると、加熱プレ
スの加圧により接着蓋が容器本体の開口上縁の上で位置
ずれした場合に湯切り口が容器本体の開口上縁で塞がれ
てしまう不具合が生じ易く、容器本体との位置合わせが
難しい。かと言って、接着蓋に湯切り口が容器本体の口
縁より十分に離れるような位置に設定されていると、本
来の機能である湯切りが満足にできず、湯残りが生じる
という問題がある。
では皿形に成形加工する必要があるため加工費が高くつ
く難点があるが、接着蓋はシート状のまま使用するの
で、成形加工を要する嵌合蓋よりも安価である。ところ
で、こうした安価につく接着蓋を使用する容器に湯切り
機能を備える手段として、湯切り口を接着蓋に設けるこ
とが考えられる。しかし、湯切り口を有する接着蓋は前
述のように容器本体の開口上縁に載せ、加熱プレスで該
接着蓋を容器本体に対し加熱加圧して熱融着することに
なるが、その際、湯切り口が容器本体の口縁に近接する
よう接着蓋の端寄りに位置設定されていると、加熱プレ
スの加圧により接着蓋が容器本体の開口上縁の上で位置
ずれした場合に湯切り口が容器本体の開口上縁で塞がれ
てしまう不具合が生じ易く、容器本体との位置合わせが
難しい。かと言って、接着蓋に湯切り口が容器本体の口
縁より十分に離れるような位置に設定されていると、本
来の機能である湯切りが満足にできず、湯残りが生じる
という問題がある。
【0004】本発明の目的は、このような問題を解決す
るためになされたものであり、上記のようなコスト高の
嵌合蓋ではなく、安価なシート状の蓋を使用してコスト
低減を図れ、しかも収容食品を流出させることなく、ま
た操作容易な湯切りを可能にする即席食品等の容器を提
供することにある。
るためになされたものであり、上記のようなコスト高の
嵌合蓋ではなく、安価なシート状の蓋を使用してコスト
低減を図れ、しかも収容食品を流出させることなく、ま
た操作容易な湯切りを可能にする即席食品等の容器を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、上方開放状の容器本体1と、この容器本体1の
上端開口部を塞ぐシート状の蓋2とからなり、容器本体
1はこれの開口上縁全周から外向きに張り出したフラン
ジ6と、このフランジ6の上面の周方向一部にフランジ
内外方向に凹設した少なくとも一つの湯切り溝9とを備
えており、蓋2は前記フランジ6の上面全周にわたって
かつ前記湯切り溝9の上方を覆い塞ぐように再剥離可能
に接着されており、蓋2の湯切り溝覆い部21の一端か
ら他端にわたって切離線16が前記湯切り溝9のフラン
ジ内外方向中間部の上方を直交して通るように形成され
ていることに特徴を有するものである。
発明は、上方開放状の容器本体1と、この容器本体1の
上端開口部を塞ぐシート状の蓋2とからなり、容器本体
1はこれの開口上縁全周から外向きに張り出したフラン
ジ6と、このフランジ6の上面の周方向一部にフランジ
内外方向に凹設した少なくとも一つの湯切り溝9とを備
えており、蓋2は前記フランジ6の上面全周にわたって
かつ前記湯切り溝9の上方を覆い塞ぐように再剥離可能
に接着されており、蓋2の湯切り溝覆い部21の一端か
ら他端にわたって切離線16が前記湯切り溝9のフラン
ジ内外方向中間部の上方を直交して通るように形成され
ていることに特徴を有するものである。
【0006】この請求項1に記載の容器によれば、蓋2
は容器本体1のフランジ6の全周にわたって湯切り溝9
を塞ぐように再剥離可能に接着されているので、食用前
の封緘状態では気密性が良好で収容食品の保存性に優
れ、収容食品の食用時には蓋2の湯切り溝覆い部21と
は異なる他の箇所の一部22を剥がすことにより熱湯を
容器本体1の中に注入することができ、またこの熱湯注
入時に熱湯が湯切り溝9から漏洩する懸念もない。
は容器本体1のフランジ6の全周にわたって湯切り溝9
を塞ぐように再剥離可能に接着されているので、食用前
の封緘状態では気密性が良好で収容食品の保存性に優
れ、収容食品の食用時には蓋2の湯切り溝覆い部21と
は異なる他の箇所の一部22を剥がすことにより熱湯を
容器本体1の中に注入することができ、またこの熱湯注
入時に熱湯が湯切り溝9から漏洩する懸念もない。
【0007】湯切り時には、蓋2の前記剥がし部22を
再度容器本体1に接着して封口し、蓋2の湯切り溝覆い
部21を切離線16に沿って切り離すことによりフラン
ジ6から部分的に容易に開封することができる。その
際、切離線16は湯切り溝9のフランジ内外方向中間部
の上方を直交して通るように形成されているので、湯切
り溝9のフランジ内外方向中間部より外方箇所は露出状
態に開放されるが、湯切り溝9の内外方向中間部より内
方箇所の上方は容器本体1上に切り離されないまま残さ
れる蓋2の切離端部23で覆われた状態になる。したが
って、蓋2の湯切り溝覆い部21の切り離し後に容器本
体1を傾けることにより湯切り溝9から焼きそば等収容
食品をこぼすことなく熱湯のみを確実に流し出すことが
できる。
再度容器本体1に接着して封口し、蓋2の湯切り溝覆い
部21を切離線16に沿って切り離すことによりフラン
ジ6から部分的に容易に開封することができる。その
際、切離線16は湯切り溝9のフランジ内外方向中間部
の上方を直交して通るように形成されているので、湯切
り溝9のフランジ内外方向中間部より外方箇所は露出状
態に開放されるが、湯切り溝9の内外方向中間部より内
方箇所の上方は容器本体1上に切り離されないまま残さ
れる蓋2の切離端部23で覆われた状態になる。したが
って、蓋2の湯切り溝覆い部21の切り離し後に容器本
体1を傾けることにより湯切り溝9から焼きそば等収容
食品をこぼすことなく熱湯のみを確実に流し出すことが
できる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の容
器であって、湯切り溝9のフランジ内外方向外方端に、
その溝底からフランジ上面6aにわたって立上がった閉
塞壁11が形成されたものである。
器であって、湯切り溝9のフランジ内外方向外方端に、
その溝底からフランジ上面6aにわたって立上がった閉
塞壁11が形成されたものである。
【0009】この請求項2に記載の容器によれば、湯切
り溝9の上方は蓋2で覆われるとともにフランジ内外方
向外端側は閉塞壁11で塞がれるので、仮に熱湯が満水
に近い状態にまで注入された場合や容器が不用意に傾け
られた場合も熱湯が湯切り溝9から漏洩するのを確実に
防止できる。
り溝9の上方は蓋2で覆われるとともにフランジ内外方
向外端側は閉塞壁11で塞がれるので、仮に熱湯が満水
に近い状態にまで注入された場合や容器が不用意に傾け
られた場合も熱湯が湯切り溝9から漏洩するのを確実に
防止できる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の容器であって、湯切り溝9がフランジ周方向に所定
間隔をおいて複数個列設されており、この隣り合う湯切
り溝9,9間に山部10が形成され、この山部10のフ
ランジ内外方向内方側端に、フランジ上面6aと同じ高
さか若しくはそれよりも少し高くて蓋2の内面と接着す
る内山部10bが形成され、かつ山部10のフランジ内
外方向外方側端に、フランジ上面6aと同じ高さで蓋2
の内面と接着する外山部10cが形成されるとともに、
これら内外山部10b,10cの合間にフランジ上面6
aよりも低くて蓋2と接着しない非接着凹部10aが形
成され、前記切離線16が前記内山部10bの上方を通
るように形成されているものである。
載の容器であって、湯切り溝9がフランジ周方向に所定
間隔をおいて複数個列設されており、この隣り合う湯切
り溝9,9間に山部10が形成され、この山部10のフ
ランジ内外方向内方側端に、フランジ上面6aと同じ高
さか若しくはそれよりも少し高くて蓋2の内面と接着す
る内山部10bが形成され、かつ山部10のフランジ内
外方向外方側端に、フランジ上面6aと同じ高さで蓋2
の内面と接着する外山部10cが形成されるとともに、
これら内外山部10b,10cの合間にフランジ上面6
aよりも低くて蓋2と接着しない非接着凹部10aが形
成され、前記切離線16が前記内山部10bの上方を通
るように形成されているものである。
【0011】この請求項3に記載の容器によれば、山部
10にフランジ上面6aよりも低くて蓋2と接着しない
非接着凹部10aが形成されているので、湯切り時に蓋
2の湯切り溝覆い部21を切離線16に沿ってフランジ
上面6aから引き剥がすときに、非接着凹部10aが存
在する分だけ小さい引き剥がし力で湯切り溝覆い部21
を容易に剥がし取ることができる。
10にフランジ上面6aよりも低くて蓋2と接着しない
非接着凹部10aが形成されているので、湯切り時に蓋
2の湯切り溝覆い部21を切離線16に沿ってフランジ
上面6aから引き剥がすときに、非接着凹部10aが存
在する分だけ小さい引き剥がし力で湯切り溝覆い部21
を容易に剥がし取ることができる。
【0012】また、蓋2の切離線16は内山部10bの
上方に通してあるので、その切離線16に沿って湯切り
溝覆い部21を切り離して開封したときも容器本体1上
に残される蓋2の切離端部23の内面は内山部10bと
接着したままの状態となるため、その切離端部23によ
って湯切り溝9のフランジ内外方向中間部の上方を覆う
状態が確実に保持される。したがって、湯切り時に蓋2
の切離端部23が内山部10bから浮き上がるようなこ
とが無くなり、湯切り溝9からの焼きそば等収容食品の
こぼれ出し防止効果を一層高めることができる。
上方に通してあるので、その切離線16に沿って湯切り
溝覆い部21を切り離して開封したときも容器本体1上
に残される蓋2の切離端部23の内面は内山部10bと
接着したままの状態となるため、その切離端部23によ
って湯切り溝9のフランジ内外方向中間部の上方を覆う
状態が確実に保持される。したがって、湯切り時に蓋2
の切離端部23が内山部10bから浮き上がるようなこ
とが無くなり、湯切り溝9からの焼きそば等収容食品の
こぼれ出し防止効果を一層高めることができる。
【0013】また、内山部10bをフランジ上面6aよ
りも少し高く、外山部10cをフランジ上面6aと同じ
高さに形成してあるので、蓋2をフランジ上面6aに押
し付けて接着するとき、蓋2はフランジ上面6aに対す
る接着力よりもその高い内山部10bと強力に接着する
ことができる。従って、湯切り時に蓋2の切離端部23
の内面と内山部10bとの接着部分が剥がれるおそれも
無くなるため、焼きそば等収容食品30の流出防止効果
をより一層高めることができる。
りも少し高く、外山部10cをフランジ上面6aと同じ
高さに形成してあるので、蓋2をフランジ上面6aに押
し付けて接着するとき、蓋2はフランジ上面6aに対す
る接着力よりもその高い内山部10bと強力に接着する
ことができる。従って、湯切り時に蓋2の切離端部23
の内面と内山部10bとの接着部分が剥がれるおそれも
無くなるため、焼きそば等収容食品30の流出防止効果
をより一層高めることができる。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の容器であって、蓋2が基材12の内
面に防水層14をラミネートしてあり、切離線16がミ
シン目からなり、このミシン目が基材12のみに形成さ
れているものである。
のいずれかに記載の容器であって、蓋2が基材12の内
面に防水層14をラミネートしてあり、切離線16がミ
シン目からなり、このミシン目が基材12のみに形成さ
れているものである。
【0015】この請求項4に記載の容器によれば、ミシ
ン目の微細穴は防水層14で塞がれるので、防湿性に優
れ、また小さい虫や塵埃がそのミシン目の微細穴から侵
入するのを防止できる。
ン目の微細穴は防水層14で塞がれるので、防湿性に優
れ、また小さい虫や塵埃がそのミシン目の微細穴から侵
入するのを防止できる。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載の容器であって、蓋2の、湯切り溝覆
い部21を切離線16に沿って切り離す開始端部に、つ
まみ部18を設けたものである。
のいずれかに記載の容器であって、蓋2の、湯切り溝覆
い部21を切離線16に沿って切り離す開始端部に、つ
まみ部18を設けたものである。
【0017】この請求項5に記載の容器によれば、湯切
り時に、つまみ部18を持つことにより蓋2の湯切り溝
覆い部21の切離線16に沿った切り離し開封操作がよ
り一層容易に行え、また切離線16の切り離し開始端の
位置が分かり易くなる。
り時に、つまみ部18を持つことにより蓋2の湯切り溝
覆い部21の切離線16に沿った切り離し開封操作がよ
り一層容易に行え、また切離線16の切り離し開始端の
位置が分かり易くなる。
【0018】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載の容器であって、容器本体1が平面視
において多角形形状に形成されており、この多角形フラ
ンジ6の一辺62の周方向のほぼ全長にわたって湯切り
溝9が多数列設されているものである。
のいずれかに記載の容器であって、容器本体1が平面視
において多角形形状に形成されており、この多角形フラ
ンジ6の一辺62の周方向のほぼ全長にわたって湯切り
溝9が多数列設されているものである。
【0019】この請求項6に記載の容器によれば、湯切
りを速やかに行うことができる。
りを速やかに行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態例によ
る容器の平面図、図2は同容器の蓋の一部の拡大断面
図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は同容器
の容器本体の平面図、図5は図4におけるB−B線拡大
断面図、図6は図4におけるC−C線拡大断面図、図7
は図4におけるD−D線拡大断面図、図8は図4におけ
るE−E線拡大断面図、図9は図4におけるF−F線拡
大断面図、図10は同容器の容器本体の断面図、図11
は同容器の湯切り溝部分の拡大断面図である。
る容器の平面図、図2は同容器の蓋の一部の拡大断面
図、図3は図1におけるA−A線断面図、図4は同容器
の容器本体の平面図、図5は図4におけるB−B線拡大
断面図、図6は図4におけるC−C線拡大断面図、図7
は図4におけるD−D線拡大断面図、図8は図4におけ
るE−E線拡大断面図、図9は図4におけるF−F線拡
大断面図、図10は同容器の容器本体の断面図、図11
は同容器の湯切り溝部分の拡大断面図である。
【0021】本発明に係る即席食品等の容器は、図3に
示すように、容器本体1と蓋2とからなる。容器本体1
は、図3及び図4に示すように、発泡ポリスチレン等の
発泡樹脂材をもって四角形の底壁3から開口上縁4に向
けて拡がった傾斜側壁5を有する平面視四角形の椀状に
成形されており、その開口上縁4の全周に平らなフラン
ジ6が所定幅で外方へ張出し形成されている。フランジ
6の外周縁61は下向きに折れ曲がった形に形成され
る。そして、平面視四角形のフランジ6の一辺62は他
の三辺の幅よりも少し広幅に形成し、このフランジ6の
広幅の一辺62の周方向(フランジ幅方向と直交する長
さ方向)のほぼ全長にわたって湯切り部7が形成されて
いる。
示すように、容器本体1と蓋2とからなる。容器本体1
は、図3及び図4に示すように、発泡ポリスチレン等の
発泡樹脂材をもって四角形の底壁3から開口上縁4に向
けて拡がった傾斜側壁5を有する平面視四角形の椀状に
成形されており、その開口上縁4の全周に平らなフラン
ジ6が所定幅で外方へ張出し形成されている。フランジ
6の外周縁61は下向きに折れ曲がった形に形成され
る。そして、平面視四角形のフランジ6の一辺62は他
の三辺の幅よりも少し広幅に形成し、このフランジ6の
広幅の一辺62の周方向(フランジ幅方向と直交する長
さ方向)のほぼ全長にわたって湯切り部7が形成されて
いる。
【0022】図4、図8及び図9に示すように、湯切り
部7においては、フランジ6の一辺62の周方向ほぼ全
長にわたってフランジ板厚をもって断面波形に形成する
ことにより断面U字形の湯切り溝9と、平たい山頂部を
もつ山部10とを周方向に交互に列設する。この場合、
湯切り溝9は、図4及び図5に示すごとく、フランジ6
の内外方向(幅方向)の全長にわたって凹設されるもの
ではなく、湯切り溝9のフランジ内外方向外方側端には
その溝底からフランジ上面6aにわたって立上がる閉塞
壁11が形成される。隣り合う湯切り溝9,9間の山部
10は、図4及び図6に示すごとく、その山部10のフ
ランジ内外方向中間部位に非接着凹部10aを形成する
とともに、この非接着凹部10aよりフランジ内方側に
内山部10bを、非接着凹部10aよりフランジ外方側
に外山部10cをそれぞれ形成する。
部7においては、フランジ6の一辺62の周方向ほぼ全
長にわたってフランジ板厚をもって断面波形に形成する
ことにより断面U字形の湯切り溝9と、平たい山頂部を
もつ山部10とを周方向に交互に列設する。この場合、
湯切り溝9は、図4及び図5に示すごとく、フランジ6
の内外方向(幅方向)の全長にわたって凹設されるもの
ではなく、湯切り溝9のフランジ内外方向外方側端には
その溝底からフランジ上面6aにわたって立上がる閉塞
壁11が形成される。隣り合う湯切り溝9,9間の山部
10は、図4及び図6に示すごとく、その山部10のフ
ランジ内外方向中間部位に非接着凹部10aを形成する
とともに、この非接着凹部10aよりフランジ内方側に
内山部10bを、非接着凹部10aよりフランジ外方側
に外山部10cをそれぞれ形成する。
【0023】上記山部10の非接着凹部10aは、図6
に示すごとく平らなフランジ上面6aの高さよりも少し
低く、例えば1.5mm程度低く形成される。そして内
山部10bはフランジ上面6aの高さよりも高く、例え
ば2mm程度高く形成され、外山部10cはフランジ上
面6aと面一に形成される。
に示すごとく平らなフランジ上面6aの高さよりも少し
低く、例えば1.5mm程度低く形成される。そして内
山部10bはフランジ上面6aの高さよりも高く、例え
ば2mm程度高く形成され、外山部10cはフランジ上
面6aと面一に形成される。
【0024】図1及び図2に示すように、蓋2は、紙製
または合成樹脂製の基材12の表面に印刷層13を形成
し、基材12の裏面にアルミニウム箔あるいはシリカ蒸
着等の防水層14、ヒートシール性樹脂層15を順次積
層してなる可撓性を有する積層シートを、容器本体1の
上端開口部を塞ぐ大きさの四角形のシート状に形成して
なる。
または合成樹脂製の基材12の表面に印刷層13を形成
し、基材12の裏面にアルミニウム箔あるいはシリカ蒸
着等の防水層14、ヒートシール性樹脂層15を順次積
層してなる可撓性を有する積層シートを、容器本体1の
上端開口部を塞ぐ大きさの四角形のシート状に形成して
なる。
【0025】図1に示すように、蓋2には湯切り部7の
上方に対応する箇所(湯切り溝覆い部)21の外側端2
1aから所定幅aだけ内側に入った箇所には、ミシン目
よりなる切離線16が湯切り溝覆い部21の左側端部2
1bから右側端部21cにわたって形成されている。ま
た蓋2の湯切り部7とは反対側の熱湯注入側箇所22の
外側端22aから所定幅bだけ内側に入った箇所にも、
ミシン目よりなる切離線17が熱湯注入側箇所22の左
側端部22bから右側端部22cにわたって形成されて
いる。
上方に対応する箇所(湯切り溝覆い部)21の外側端2
1aから所定幅aだけ内側に入った箇所には、ミシン目
よりなる切離線16が湯切り溝覆い部21の左側端部2
1bから右側端部21cにわたって形成されている。ま
た蓋2の湯切り部7とは反対側の熱湯注入側箇所22の
外側端22aから所定幅bだけ内側に入った箇所にも、
ミシン目よりなる切離線17が熱湯注入側箇所22の左
側端部22bから右側端部22cにわたって形成されて
いる。
【0026】ミシン目よりなる切離線16,17は、蓋
2の基材12に防水層14をラミネートする前の工程
で、予め基材12に入れられ、図2に示すごとく防水層
14をラミネートすることにより切離線16,17のミ
シン目の微細穴16a,17aの防水層14側端が塞が
れるように形成される。防水層14は基材12の厚みに
比較してきわめて薄いため、防水層14にまでミシン目
が入っていなくても当該箇所の切り離しに支障を来すこ
とはない。
2の基材12に防水層14をラミネートする前の工程
で、予め基材12に入れられ、図2に示すごとく防水層
14をラミネートすることにより切離線16,17のミ
シン目の微細穴16a,17aの防水層14側端が塞が
れるように形成される。防水層14は基材12の厚みに
比較してきわめて薄いため、防水層14にまでミシン目
が入っていなくても当該箇所の切り離しに支障を来すこ
とはない。
【0027】図1に示すように、蓋2の、湯切り溝覆い
部21を切離線16に沿って切り離す切離開始側の左端
部21bには、つまみ部18を張出形成している。また
蓋2の、熱湯注入側箇所22を切離線17に沿って切り
離す切離開始側の右端部22cにもつまみ部19を張出
形成している。
部21を切離線16に沿って切り離す切離開始側の左端
部21bには、つまみ部18を張出形成している。また
蓋2の、熱湯注入側箇所22を切離線17に沿って切り
離す切離開始側の右端部22cにもつまみ部19を張出
形成している。
【0028】この蓋2を容器本体1に封口状態に接着す
るには、まず、容器本体1の中に即席焼きそば、袋入り
焼きそばソース、袋入りふりかけ等の即席食品30(図
3参照)を収容し、そのうえで蓋2を容器本体1のフラ
ンジ6の上に水平に載せて、加熱プレスで蓋2のフラン
ジ上方に対応する箇所をフランジ6に対し加熱加圧す
る。すると、蓋2はヒートシール性樹脂層15を介して
フランジ上面6aの全周にわたって熱融着される。その
際、蓋2は、その切離線16が湯切り溝9のフランジ内
外方向中間部の上方を直交して通るとともに、山部10
の内山部10の上方を通るように容器本体1のフランジ
上面6aに再剥離可能に接着される。
るには、まず、容器本体1の中に即席焼きそば、袋入り
焼きそばソース、袋入りふりかけ等の即席食品30(図
3参照)を収容し、そのうえで蓋2を容器本体1のフラ
ンジ6の上に水平に載せて、加熱プレスで蓋2のフラン
ジ上方に対応する箇所をフランジ6に対し加熱加圧す
る。すると、蓋2はヒートシール性樹脂層15を介して
フランジ上面6aの全周にわたって熱融着される。その
際、蓋2は、その切離線16が湯切り溝9のフランジ内
外方向中間部の上方を直交して通るとともに、山部10
の内山部10の上方を通るように容器本体1のフランジ
上面6aに再剥離可能に接着される。
【0029】蓋2は、山部10の内山部10b及び外山
部10cに対しても同時に熱融着されるが、加熱プレス
は蓋2の上面の外周領域全周を均等圧でその上方から加
圧するので、フランジ上面6aよりも高い内山部10b
での接着強度とフランジ上面6aと面一の外山部10c
での接着強度とでは接着強度差が生じ、前者の高い内山
部10bでは強力に接着し、後者の低い外山部10cで
はそれよりも接着力が弱くなる。ただし、これら内山部
10bと外山部10cとの合間で陥没する非接着凹部1
0aと蓋2との間では、空隙が形成されるので、熱融着
されない。
部10cに対しても同時に熱融着されるが、加熱プレス
は蓋2の上面の外周領域全周を均等圧でその上方から加
圧するので、フランジ上面6aよりも高い内山部10b
での接着強度とフランジ上面6aと面一の外山部10c
での接着強度とでは接着強度差が生じ、前者の高い内山
部10bでは強力に接着し、後者の低い外山部10cで
はそれよりも接着力が弱くなる。ただし、これら内山部
10bと外山部10cとの合間で陥没する非接着凹部1
0aと蓋2との間では、空隙が形成されるので、熱融着
されない。
【0030】加熱プレスで蓋2を熱融着する際、図10
に示すように、容器本体1のフランジ6の裏面側を金属
製の角筒形状のシールバケットBで受け止め支持する
が、この場合、フランジ6の裏面全体ではなく、図10
中の二点鎖線で示すごとく内山部10bよりも低い側の
外山部10cの裏面側に形成されている凹部19に、シ
ールバケットBの上端部が嵌合するように受け止め支持
する。これにより、加熱プレスは蓋2をフランジ6の上
面6a及び外山部10cに対する加圧力よりも内山部1
0bに対して強く加圧することができる。また、そのよ
うに、シールバケットBの上端部を外山部10cの裏面
側のみに嵌合する支持形態を採ることにより、フランジ
6の裏面全体の広範囲にわたって受け止める複雑な形の
シールバケットに比べてシールバケットBを単純で薄型
形状にすることができ、それだけシールバケットBを安
価に製作することができる。
に示すように、容器本体1のフランジ6の裏面側を金属
製の角筒形状のシールバケットBで受け止め支持する
が、この場合、フランジ6の裏面全体ではなく、図10
中の二点鎖線で示すごとく内山部10bよりも低い側の
外山部10cの裏面側に形成されている凹部19に、シ
ールバケットBの上端部が嵌合するように受け止め支持
する。これにより、加熱プレスは蓋2をフランジ6の上
面6a及び外山部10cに対する加圧力よりも内山部1
0bに対して強く加圧することができる。また、そのよ
うに、シールバケットBの上端部を外山部10cの裏面
側のみに嵌合する支持形態を採ることにより、フランジ
6の裏面全体の広範囲にわたって受け止める複雑な形の
シールバケットに比べてシールバケットBを単純で薄型
形状にすることができ、それだけシールバケットBを安
価に製作することができる。
【0031】上記構成の容器において、これに収容され
ている即席焼きそば等の収容食品30を食べる場合は、
まず、蓋2のつまみ部19をつかんで熱湯注入側箇所2
2を切離線17に沿って切り離しながらフランジ上面6
aから剥がす。このとき、袋入り焼きそばソースや袋入
りふりかけ等が入っている場合はこれらを一旦取り出し
たうえで、容器本体1の当該箇所から熱湯を注入し、前
記蓋2の剥がされた熱湯注入側箇所22を再び容器本体
2に被せて数分間待つ。すると即席焼きそば等の収容食
品30は吸水せしめて復元する。この場合、湯切り溝9
の外方側端は閉塞壁11で塞がれるとともに、この上方
が蓋2で完全に覆われているので、仮に満水に近い状態
になったり、少々容器が傾けられても熱湯が湯切り溝9
から外部へ漏洩するのを確実に防止できる。
ている即席焼きそば等の収容食品30を食べる場合は、
まず、蓋2のつまみ部19をつかんで熱湯注入側箇所2
2を切離線17に沿って切り離しながらフランジ上面6
aから剥がす。このとき、袋入り焼きそばソースや袋入
りふりかけ等が入っている場合はこれらを一旦取り出し
たうえで、容器本体1の当該箇所から熱湯を注入し、前
記蓋2の剥がされた熱湯注入側箇所22を再び容器本体
2に被せて数分間待つ。すると即席焼きそば等の収容食
品30は吸水せしめて復元する。この場合、湯切り溝9
の外方側端は閉塞壁11で塞がれるとともに、この上方
が蓋2で完全に覆われているので、仮に満水に近い状態
になったり、少々容器が傾けられても熱湯が湯切り溝9
から外部へ漏洩するのを確実に防止できる。
【0032】しかる後、蓋2のつまみ部18をつかんで
湯切り溝覆い部21を切離線16に沿って切り離しなが
らフランジ上面6aから引き剥がす。このとき、フラン
ジ上面6aの山部10のフランジ内外方向中間部位に蓋
2の湯切り溝覆い部21の内面と接着しない非接着凹部
10aが形成されているので、それだけ小さい引き剥が
し力で湯切り溝覆い部21を容易に剥がすことができ
る。また山部10の外山部10cはフランジ上面6aと
面一に形成して内山部10bよりも低く形成し、この外
山部10cと湯切り溝覆い部21の内面との接着力は内
山部10bと蓋2との接着力よりも弱くしてあると、さ
らに小さい引き剥がし力で容易に湯切り溝覆い部分21
を剥がすことができる。
湯切り溝覆い部21を切離線16に沿って切り離しなが
らフランジ上面6aから引き剥がす。このとき、フラン
ジ上面6aの山部10のフランジ内外方向中間部位に蓋
2の湯切り溝覆い部21の内面と接着しない非接着凹部
10aが形成されているので、それだけ小さい引き剥が
し力で湯切り溝覆い部21を容易に剥がすことができ
る。また山部10の外山部10cはフランジ上面6aと
面一に形成して内山部10bよりも低く形成し、この外
山部10cと湯切り溝覆い部21の内面との接着力は内
山部10bと蓋2との接着力よりも弱くしてあると、さ
らに小さい引き剥がし力で容易に湯切り溝覆い部分21
を剥がすことができる。
【0033】上記のように蓋2の湯切り溝覆い部21が
切離線16に沿って完全に切り離されると、その切離線
16は湯切り溝9のフランジ内外方向中間部の上方を直
交して通るように設けてあるので、図11に示すよう
に、湯切り溝9のフランジ内外方向外端側のみが外部に
露出開放されるとともに、湯切り溝9のフランジ内外方
向内方端側の上方は容器本体1上に剥がされないまま残
される蓋2の切離端部23で覆われる、という開封状態
が得られる。したがって、この開封状態下で、湯切り部
7が下になるように容器本体1全体を傾けると、容器本
体1内の熱湯が湯切り溝9から外部に排出されるが、即
席焼きそば等の収容食品30は湯切り溝9から流出する
のを防止できる。
切離線16に沿って完全に切り離されると、その切離線
16は湯切り溝9のフランジ内外方向中間部の上方を直
交して通るように設けてあるので、図11に示すよう
に、湯切り溝9のフランジ内外方向外端側のみが外部に
露出開放されるとともに、湯切り溝9のフランジ内外方
向内方端側の上方は容器本体1上に剥がされないまま残
される蓋2の切離端部23で覆われる、という開封状態
が得られる。したがって、この開封状態下で、湯切り部
7が下になるように容器本体1全体を傾けると、容器本
体1内の熱湯が湯切り溝9から外部に排出されるが、即
席焼きそば等の収容食品30は湯切り溝9から流出する
のを防止できる。
【0034】その際、蓋2の切離線16を内山部10b
の上方に通してあると、その切離線16に沿って湯切り
溝覆い部21を切り離して開封したときも容器本体1上
に残される蓋2の切離端部23の内面は内山部10bと
接着したままの状態となるため、その切離端部23によ
って湯切り溝9のフランジ内外方向中間部の上方を覆う
状態が確実に保持される。したがって、湯切り時に蓋2
の切離端部23が内山部10bから浮き上がるようなこ
とが無くなり、焼きそば等収容食品30の湯切り溝9か
らの流出防止効果を高める。また、そのとき、内山部1
0bがフランジ上面6aよりも高く形成されて蓋2の内
面との接着力を強めてあると、湯切り時に切離端部23
の内面と内山部10bとの接着部分が剥がれるおそれも
無くなるため、焼きそば等収容食品30の流出防止効果
の増大に寄与できる。図示例のように湯切り溝9が四角
形のフランジ6の一辺62の周方向ほぼ全長にわたって
多数列設されていると、きわめて速やかに湯切りするこ
とができる。
の上方に通してあると、その切離線16に沿って湯切り
溝覆い部21を切り離して開封したときも容器本体1上
に残される蓋2の切離端部23の内面は内山部10bと
接着したままの状態となるため、その切離端部23によ
って湯切り溝9のフランジ内外方向中間部の上方を覆う
状態が確実に保持される。したがって、湯切り時に蓋2
の切離端部23が内山部10bから浮き上がるようなこ
とが無くなり、焼きそば等収容食品30の湯切り溝9か
らの流出防止効果を高める。また、そのとき、内山部1
0bがフランジ上面6aよりも高く形成されて蓋2の内
面との接着力を強めてあると、湯切り時に切離端部23
の内面と内山部10bとの接着部分が剥がれるおそれも
無くなるため、焼きそば等収容食品30の流出防止効果
の増大に寄与できる。図示例のように湯切り溝9が四角
形のフランジ6の一辺62の周方向ほぼ全長にわたって
多数列設されていると、きわめて速やかに湯切りするこ
とができる。
【0035】容器本体1は平面視において四角形やその
他の多角形に形成されるものに限定されず、図12に示
すように平面視において円形に形成されるものにも同様
に適用できる。もちろん、この場合も、容器本体1の円
形の開口縁のフランジ6の外周一部に、上記実施例の場
合と同様に、湯切り溝9及び山部10を設ける一方、蓋
2の湯切り溝覆い部21に切離線16を設ける。
他の多角形に形成されるものに限定されず、図12に示
すように平面視において円形に形成されるものにも同様
に適用できる。もちろん、この場合も、容器本体1の円
形の開口縁のフランジ6の外周一部に、上記実施例の場
合と同様に、湯切り溝9及び山部10を設ける一方、蓋
2の湯切り溝覆い部21に切離線16を設ける。
【0036】容器本体1に対する蓋2の接着手段として
は、上記実施例の熱融着に代えて、食品安全性を有する
接着剤を用いて接着することもできる。上記実施例のよ
うに湯切り溝9はこれのフランジ内外方向外端側を閉塞
壁11で塞ぐ形に形成しておくことが満湯時の熱湯漏洩
をより確実に防止できる点で好ましいが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、閉塞壁11を省略して湯切
り溝9のフランジ内外方向外端側を開放状に形成し、当
該箇所を蓋2で塞いでおくだけでも注湯時における熱湯
の漏洩を防止できる。
は、上記実施例の熱融着に代えて、食品安全性を有する
接着剤を用いて接着することもできる。上記実施例のよ
うに湯切り溝9はこれのフランジ内外方向外端側を閉塞
壁11で塞ぐ形に形成しておくことが満湯時の熱湯漏洩
をより確実に防止できる点で好ましいが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、閉塞壁11を省略して湯切
り溝9のフランジ内外方向外端側を開放状に形成し、当
該箇所を蓋2で塞いでおくだけでも注湯時における熱湯
の漏洩を防止できる。
【0037】上記湯切り溝9は一つだけ設け、この湯切
り溝9の両側に山部10を設けるものであってもよい。
山部10において、内山部10bはフランジ上面6aよ
り少し高く形成することが蓋2の内面との接着強度を高
めるうえで好ましいが、必ずしもこれに限られず、内山
部10bはフランジ上面6aと同じ高さに形成するもの
であってもよい。湯切り溝覆い部21の切離線16はミ
シン目以外に、テアテープなどであってもよい。熱湯注
入側箇所22はフランジ上面6aから剥がすだけでも足
り、必ずしも切り離す必要がないため、切離線17を設
けるに代えて、熱湯注入側箇所22の引き剥がし量を指
示する単なる指示線を印刷するものであってもよい。
り溝9の両側に山部10を設けるものであってもよい。
山部10において、内山部10bはフランジ上面6aよ
り少し高く形成することが蓋2の内面との接着強度を高
めるうえで好ましいが、必ずしもこれに限られず、内山
部10bはフランジ上面6aと同じ高さに形成するもの
であってもよい。湯切り溝覆い部21の切離線16はミ
シン目以外に、テアテープなどであってもよい。熱湯注
入側箇所22はフランジ上面6aから剥がすだけでも足
り、必ずしも切り離す必要がないため、切離線17を設
けるに代えて、熱湯注入側箇所22の引き剥がし量を指
示する単なる指示線を印刷するものであってもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、成形加工
を要する嵌合蓋よりも安価なシート状の蓋を使用し、湯
切り溝は容器本体の容器本体の成形と同時に形成するこ
とができるので、容器全体として安価なものを提供でき
る。蓋は容器本体のフランジ上面の全周にわたって湯切
り溝を塞ぐように再剥離可能に接着されるとともに、そ
の蓋には切離線が湯切り溝のフランジ内外方向中間部の
上方を直交して通るように形成されている。したがっ
て、熱湯注入時の熱湯漏れの懸念はなく、湯切り時には
蓋の湯切り溝覆い部分を切離線に沿って容易に開封する
ことでき、この開封により湯切り溝のフランジ内外方向
外端側のみを露出させることができるので、収容食品を
流出させることなく湯切りすることができる。
を要する嵌合蓋よりも安価なシート状の蓋を使用し、湯
切り溝は容器本体の容器本体の成形と同時に形成するこ
とができるので、容器全体として安価なものを提供でき
る。蓋は容器本体のフランジ上面の全周にわたって湯切
り溝を塞ぐように再剥離可能に接着されるとともに、そ
の蓋には切離線が湯切り溝のフランジ内外方向中間部の
上方を直交して通るように形成されている。したがっ
て、熱湯注入時の熱湯漏れの懸念はなく、湯切り時には
蓋の湯切り溝覆い部分を切離線に沿って容易に開封する
ことでき、この開封により湯切り溝のフランジ内外方向
外端側のみを露出させることができるので、収容食品を
流出させることなく湯切りすることができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果に加えて、熱湯が満水に近い状態に
注入されたり、容器が少々傾けられた場合にも熱湯が湯
切り溝から漏洩するのを防止できる効果を高める。請求
項3記載の発明によれば、上記請求項1又は2記載の発
明の効果に加えて、湯切り時に蓋の湯切り溝覆い部を小
さい引き剥がし力でフランジ上面から容易に剥がすこと
ができる。
1記載の発明の効果に加えて、熱湯が満水に近い状態に
注入されたり、容器が少々傾けられた場合にも熱湯が湯
切り溝から漏洩するのを防止できる効果を高める。請求
項3記載の発明によれば、上記請求項1又は2記載の発
明の効果に加えて、湯切り時に蓋の湯切り溝覆い部を小
さい引き剥がし力でフランジ上面から容易に剥がすこと
ができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1又は2又は3記載の発明の効果に加えて、切離線がミ
シン目からなる場合も防湿性、小さい虫や塵埃の侵入を
防止できる。請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1又は2又は3又は4記載の発明の効果に加えて、蓋の
湯切り溝覆い部の切り離し操作が容易に行える。請求項
6記載の発明によれば、上記請求項1又は2又は3又は
4又は5記載の発明の効果に加えて、湯切りをきわめて
速やかに行うことができる。
1又は2又は3記載の発明の効果に加えて、切離線がミ
シン目からなる場合も防湿性、小さい虫や塵埃の侵入を
防止できる。請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1又は2又は3又は4記載の発明の効果に加えて、蓋の
湯切り溝覆い部の切り離し操作が容易に行える。請求項
6記載の発明によれば、上記請求項1又は2又は3又は
4又は5記載の発明の効果に加えて、湯切りをきわめて
速やかに行うことができる。
【図1】本発明の容器の平面図である。
【図2】同容器の蓋の一部の拡大断面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】同容器の容器本体の平面図である。
【図5】図4におけるB−B線拡大断面図である。
【図6】図4におけるC−C線拡大断面図である。
【図7】図4におけるD−D線拡大断面図である。
【図8】図4におけるE−E線拡大断面図である。
【図9】図4におけるF−F線拡大断面図である。
【図10】同容器の容器本体の断面図である。
【図11】同容器の湯切り溝部分の拡大断面図である。
【図12】他の実施例を示す容器を蓋の湯切り溝覆い部
を切離除去した状態で示す平面図である。
を切離除去した状態で示す平面図である。
1 容器本体 2 蓋 6 フランジ 7 湯切り部 9 湯切り溝 10 山部 10a 非接着凹部 10b 内山部 10c 外山部 16 切離線 18 つまみ部 21 湯切り溝覆い部
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Claims (6)
- 【請求項1】 上方開放状の容器本体と、この容器本体
の上端開口部を塞ぐシート状の蓋とからなり、容器本体
はこれの開口上縁全周から外向きに張り出したフランジ
と、このフランジの上面の周方向一部にフランジ内外方
向に凹設した少なくとも一つの湯切り溝とを備えてお
り、蓋は前記フランジの上面全周にわたってかつ前記湯
切り溝の上方を覆い塞ぐように再剥離可能に接着されて
おり、蓋の湯切り溝覆い部の一端から他端にわたって切
離線が前記湯切り溝のフランジ内外方向中間部の上方を
直交して通るように形成されていることを特徴とする即
席食品等の容器。 - 【請求項2】 湯切り溝のフランジ内外方向外方端には
その溝底からフランジ上面にわたって立上がった閉塞壁
が形成されている請求項1記載の即席食品等の容器。 - 【請求項3】 前記湯切り溝がフランジ周方向に所定間
隔をおいて複数個列設されており、この隣り合う湯切り
溝間に山部が形成され、この山部のフランジ内外方向内
方側端に、フランジ上面と同じ高さか若しくはそれより
も少し高くて蓋の内面と接着する内山部が形成され、か
つ山部のフランジ内外方向外方側端に、フランジ上面と
同じ高さで蓋の内面と接着する外山部が形成されるとと
もに、これら内外山部の合間にフランジ上面よりも低く
て蓋と接着しない非接着凹部が形成されており、前記切
離線が前記内山部の上方を通るように形成されている請
求項1又は2記載の即席食品等の容器。 - 【請求項4】 前記蓋が基材の内面に防水層をラミネー
トしてあり、切離線がミシン目からなり、このミシン目
が基材のみに形成されている請求項1ないし3のいずれ
かに記載の即席食品等の容器。 - 【請求項5】 蓋の、湯切り溝覆い部を切離線に沿って
切り離す開始端部に、つまみ部を設けている請求項1な
いし4のいずれかに記載の即席食品等の容器。 - 【請求項6】 容器本体が平面視において多角形形状に
形成されており、この容器本体の多角形フランジの一辺
の周方向のほぼ全長にわたって湯切り溝が多数列設され
ている請求項1ないし5のいずれかに記載の即席食品等
の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110812A JP3028231B1 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 即席食品等の容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110812A JP3028231B1 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 即席食品等の容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3028231B1 JP3028231B1 (ja) | 2000-04-04 |
JP2000302176A true JP2000302176A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14545296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11110812A Expired - Lifetime JP3028231B1 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 即席食品等の容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028231B1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163359A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-06-19 | Risu Pack Co Ltd | 包装用容器 |
JP2003040352A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 容 器 |
JP2005153987A (ja) * | 2002-12-27 | 2005-06-16 | Michiaki Nagai | 容器入り即席食品製品 |
JP2016137921A (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 凸版印刷株式会社 | 紙製蓋、及びそれを融着した容器 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11110812A patent/JP3028231B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001163359A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-06-19 | Risu Pack Co Ltd | 包装用容器 |
JP2003040352A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 容 器 |
JP2005153987A (ja) * | 2002-12-27 | 2005-06-16 | Michiaki Nagai | 容器入り即席食品製品 |
JP2016137921A (ja) * | 2015-01-28 | 2016-08-04 | 凸版印刷株式会社 | 紙製蓋、及びそれを融着した容器 |
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Publication number | Publication date |
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JP3028231B1 (ja) | 2000-04-04 |
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