JP2000297198A - キャップライナー - Google Patents
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- JP2000297198A JP2000297198A JP11108898A JP10889899A JP2000297198A JP 2000297198 A JP2000297198 A JP 2000297198A JP 11108898 A JP11108898 A JP 11108898A JP 10889899 A JP10889899 A JP 10889899A JP 2000297198 A JP2000297198 A JP 2000297198A
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Abstract
存性に優れ、且つ実用時の開栓を容易にするキャップラ
イナー、特に金属または樹脂製スクリューキャップのパ
ッキング材として好適に使用できるキャップライナーの
提供。 【解決手段】 次の(a)、(b)、(c)、および
(d)成分からなるエラストマー組成物よりなるキャッ
プライナーとする。 (a)特定の構造の、2種の水添ブロック共重合体混合
物:100重量部 (b)メルトフローレイトが0.1〜10g/10分の
ポリプロピレン系樹脂:10〜100重量部 (c)メルトフローレイトが0.1〜20g/10分の
ポリエチレン系樹脂:0〜70重量部 (d)炭化水素油:30〜150重量部
Description
れ、耐熱性および内容物の保存性に優れ、且つ実用時の
開栓を容易にするキャップライナー、特に金属または樹
脂製スクリューキャップのパッキング材として好適な飲
料用キャップライナーに関する。
しては、例えば特開平2−57569号公報に記載され
たライナー材が知られている。このライナー材は、水素
添加スチレン-ブタジエンブロック共重合体、流動パラ
フィン、ポリプロピレンよりなる組成物であって、耐熱
性の効果が認められたものの、成形加工性に劣るもので
あった。(溶融粘度のシェアレート依存性が高く、ダイ
スウェルが小さいため、シートまたは棒状に成形する場
合、安定した寸法が得られない。)また、特開平3−1
34085号公報にはエチレン系重合体、水素添加ブロ
ック共重合体エラストマーおよび高級脂肪酸アミドより
なる、保存性に優れ、且つ実用時の開栓性に優れるキャ
ップライナーが提案されている。しかしながら、このキ
ャップライナーは耐熱性に劣るという欠点を有してい
た。さらに、特開平7−76360号公報には水素添加
スチレン-ブタジエンブロック共重合体、流動パラフィ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンよりなる耐熱性およ
び良好な開栓トルクを有するキャップライナー材用組成
物が開示されている。しかしながら、この組成物の耐熱
性は実質不十分であり、90℃以上での殺菌処理や60
℃以上に長期間さらされると密封性が低下するという欠
点を有していた。
技術課題を背景になされたもので、成形加工性、耐熱
性、および内容物の保存性に優れ、且つ実用時の開栓を
容易にするキャップライナーを提供するものである。
記(a−1)および(a−2)の水添ブロック共重合体
混合物100重量部、 (a−1)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロ
ック共重合体を水素添加してなるブロック共重合体で、
数平均分子量が150000以上、400000以下で
あり、重合体ブロックAが共重合体の15〜40重量%
を構成する水素添加ブロック共重合体:5〜95重量部 (a−2)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロ
ック共重合体を水素添加してなるブロック共重合体で、
数平均分子量が30000以上、149000以下であ
り、重合体ブロックAが共重合体の8〜35重量%を構
成する水素添加ブロック共重合体:5〜95重量部 (b)メルトフローレイトが0.1〜10g/10分の
ポリプロピレン系樹脂:10〜100重量部 (c)メルトフローレイトが0.1〜10g/20分の
ポリエチレン系樹脂:0〜70重量部 (d)炭化水素油:30〜150重量部 (e)高級脂肪酸アミド:(a)、(b)、(c)およ
び(d)成分総数量100重量部に対して0.1〜2.
0重量部 からなるエラストマー組成物からなることを特徴とする
キャップライナーである。
発明の(a)成分である水添ブロック共重合体を構成す
るビニル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第三ブチルス
チレンなどのうちから1種または2種以上が選択でき、
中でもスチレンが好ましい。
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,
3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどのうちから1種
または2種以上が選択でき、中でもブタジエン、イソプ
レン及びこれらの組合わせが好ましい。そして、水素添
加される前の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBは、そのブロックにおけるミクロ構造を任意に選
ぶことができ、例えば、ポリブタジエンブロックの場合
においては、1,2−ビニル結合構造が20〜50重量
%、好ましくは25〜45重量%であり、ポリイソプレ
ンブロックにおいては1,4−ビニル結合が80重量%
以上、好ましくは90重量%以上である。
(a−1)および(a−2)の2種類が用いられる。水
添ブロック共重合体(a−1)は、数平均分子量が15
0000以上、400000以下、好ましくは1800
00以上、350000以下、さらに好ましくは200
000以上、300000以下であり、重合体ブロック
Aが共重合体の15〜40重量%、好ましくは20〜3
5重量%を構成する。
50000以下ではエラストマー組成物の強度、耐熱性
が低下し好ましくない。一方、水添ブロック共重合体の
数平均分子量が400000を超えるとエラストマー組
成物の成形加工性(流動性)が低下し、また成形品の外
観が悪化するので好ましくない。また、重合体ブロック
Aが共重合体の15重量%未満では、エラストマー組成
物の強度、耐熱性が低下するので好ましくない。一方、
重合体ブロックAが共重合体の40重量%を超えるとエ
ラストマー組成物の柔軟性が低下し、また成形加工性、
密封性が低下するので好ましくない。
均分子量が30000以上、149000以下、好まし
くは50000以上、120000以下、さらに好まし
くは60000以上、90000以下であり、重合体ブ
ロックAが共重合体の8〜35重量%、好ましくは10
〜30重量%、さらに好ましくは15〜25重量%を構
成する。水添ブロック共重合体の数平均分子量が300
00以下ではエラストマー組成物の強度、耐熱性が低下
するので好ましくない。一方、水添ブロック共重合体の
数平均分子量が149000を超えると、エラストマー
組成物の成形加工性(流動性)が低下し、また成形品の
外観が悪化するので好ましくない。また、重合体ブロッ
クAが共重合体の10重量%未満ではエラストマー組成
物の強度、耐熱性が低下するので好ましくない。一方、
重合体ブロックAが共重合体の35重量%を超えるもの
を用いるとエラストマー組成物の柔軟性が低下するので
好ましくない。水添ブロック共重合体(a−1)および
(a−2)の分子量分布[重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)]は5以下、
好ましくは2以下、さらに好ましくは1.5以下であ
る。分子量分布が5を超えるとエラストマー組成物の強
度、耐熱性が十分でなく好ましくない。本明細書記載の
分子量および分子量分布は、たとえばGPC(Gel
Permeation Cromatograpy)法
により測定される。GPC分析では標準ポリスチレンで
作成した検量線を用い分子量を計算することができる。
る水添ブロック共重合体は、少なくとも2個のビニル芳
香族化合物を主体とする重合体ブロックAと、少なくと
も1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
Bとからなるブロック共重合体を水素添加してなるブロ
ック共重合体であり、例えばA−B−A、B−A−B−
A、A−B−A−B−A、B−A−B−A−B等の構造
を有する。
るられる水添ブロック共重合体は、少なくとも1個のビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと、少
なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックBとからなるブロック共重合体を水素添加してな
るブロック共重合体であり、例えばA−B、A−B−
A、B−A−B−A、A−B−A−B−A、B−A−B
−A−B等の構造を有する。
2)成分として用いられる水添ブロック共重合体のビニ
ル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックA、共役ジ
エン化合物を主体とする重合体ブロックBは、それぞれ
の重合体ブロックにおけるビニル芳香族化合物または共
役ジエン化合物の分布がランダムまたはテーパード(分
子鎖にそってモノマー成分が増加または減少するもの)
または一部ブロック状またはこれらの任意の組み合わせ
であってもよく、また重合体ブロックAおよびBがそれ
ぞれ2個以上ある場合は、各重合体ブロックはそれぞれ
が同一構造であってもよく、異なる構造であってもよ
い。本明細書中で使用される「主体とする」という表現
は、該当モノマー単位が重合体ブロックの少なくとも5
0重量%以上、好ましくは70%以上を占めることを意
味する。
ロック共重合体(a−2)との配合比率は、水添ブロッ
ク共重合体の全量を100重量部とした場合、ブロック
共重合体(a−1)が5〜95重量部、ブロック共重合
体(a−2)が5〜95重量部であり、好ましくはブロ
ック共重合体(a−1)が30〜90重量部、ブロック
共重合体(a−2)が10〜70重量部、さらに好まし
くはブロック共重合体(a−1)が50〜80重量部、
ブロック共重合体(a−2)が20〜50重量部であ
る。ブロック共重合体(a−1)が5重量部未満ではエ
ラストマー組成物の強度、耐熱性が低下するので好まし
くない。ブロック共重合体(a−1)が95重量部を超
えるとエラストマー組成物の成形加工性(流動性)が低
下し、また成形品の外観が悪化するので好ましくない。
を有するものであれば、その製造方法を制限するもので
はなく、例えば、特公昭40−23798号公報に記載
された方法により、リチウム触媒を用いて不活性溶媒中
で水素添加前のビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物
ブロック共重合体を合成することができる。水素添加の
方法としては、例えば、特公昭42−8704号公報、
特公昭43−6636号公報、特開昭60−22014
7号公報、特開昭61−33132号公報あるいは特開
昭62−207303号公報の方法が挙げられる。その
際の共役ジエン化合物に由来する脂肪族二重結合は、少
なくとも80%、好ましくは90%以上が水素添加さ
れ、一方ビニル芳香族化合物の20%未満、好ましくは
10%未満が水素添加されるように選択される。上記水
素添加ブロック共重合体の水素添加率については、赤外
線分光分析や核磁気共鳴分析により容易に知ることがで
きる。
系樹脂である。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピ
レン単独重合体またはプロピレンと炭素数2〜8のα−
オレフィンとの共重合体である(以下プロピレン系樹脂
と略記する)。プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフ
ィンとの共重合体の場合、共重合体中のα−オレフィン
としてはエチレン、ブテン−1、イソブテン、ペンテン
−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテ
ン−1等があげられる。また、α−オレフィンの割合は
30重量%以下のものが用いられる。これらのプロピレ
ン系樹脂は、従来公知の方法で合成することができ、例
えばチーグラー・ナッタ型触媒を用いて合成されるプロ
ピレン単独重合体、またはランダムあるいはブロックの
プロピレンとα−オレフィンとの共重合体があげられ
る。耐熱性、成形性の優れるエラストマー組成物を得る
ためには、ポリオレフィン系樹脂としてはポリプロピレ
ン系樹脂を用いる方が好ましい。
ローレイト(ASTM D1238、230℃、2.1
6kg荷重に従って測定した値。以下MFRと略記す
る)は0.1〜10g/10分、好ましくは0.3〜6
g/10分である。MFRが0.1g/10分未満では
エラストマー組成物の溶融粘度が高く、エラストマー組
成物の成形加工性(流動性)が低下し、また成形品の外
観が悪化するので好ましくない。また、MFRが10g
/10分を超えるとエラストマー組成物の強度、耐熱性
および成形加工性(押出し成形時のドローダウンやダイ
スウェルの低下)が低下するので好ましくない。
ン系樹脂の配合量は、水素添加ブロック共重合体100
重量部に対し、10〜100重量部、好ましくは15〜
60重量部、さらに好ましくは20〜40重量部であ
る。ポリオレフィン系樹脂の配合量が10重量部未満で
は、エラストマー組成物の耐熱性、成形加工性(流動
性)が低下し、また成形品の外観が悪化するので好まし
くない。ポリプロピレン系樹脂の配合量が100重量部
を超えるとエラストマー組成物の柔軟性、ライナーの密
封性が低下するので好ましくない。
系樹脂であり、具体的にはエチレンの単独重合体および
/またはエチレンとα−オレフィンとの共重合体であ
る。プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの共
重合体の場合、共重合体中のα−オレフィンとしてはエ
チレン、ブテン−1、イソブテン、ペンテン−1、ヘキ
セン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1等が
あげられる。また、α−オレフィンの割合は30重量%
以下のものが用いられる。
0.1〜20g/10分、好ましくは3〜15g/10
分である。MFRが0.1g/10分未満ではエラスト
マー組成物の溶融粘度が高く、エラストマー組成物の成
形加工性(流動性)が低下し、また成形品の外観が悪化
するので好ましくない。また、MFRが20g/10分
を超えるとエラストマー組成物の強度、耐熱性および成
形加工性(押出し成形時のドローダウンやダイスウェル
の低下)が低下するので好ましくない。
系樹脂の配合量は、水素添加ブロック共重合体100重
量部に対し、0〜70重量部、好ましくは5〜50重量
部、さらに好ましくは10〜45重量部である。ポリエ
チレン系樹脂の配合量が70重量部を超えるとエラスト
マー組成物の耐熱性、ライナーの密封性が低下するので
好ましくない。
あり、得られる組成物の柔軟性、加工性を改良する効果
を有しており、非芳香族系の鉱物油または液状もしくは
低分子量の合成軟化剤が適している。非芳香族系の鉱物
油としては一般に知られているパラフィン系オイルおよ
びナフテン系オイルを使用することができるが、なかで
も芳香族環成分が10重量%以下のパラフィン系オイル
が好ましい。炭化水素油の配合量は、水素添加ブロック
共重合体100重量部に対し、30〜150重量部、好
ましくは40〜120重量部、さらに好ましくは50〜
90重量部である。炭化水素油の配合量が150重量部
を超えるとエラストマー組成物の耐熱性が低下し、また
ライナー材からのオイルの移行が起こるので好ましくな
い。
て無機充填剤、安定剤、滑剤、着色剤、シリコンオイ
ル、難燃剤等を添加しても良い。無機充填剤としては、
例えば炭酸カルシウム、タルク、水酸化マグネシウム、
マイカ、硫酸バリウム、けい酸(ホワイトカーボン)、
酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。安定剤
としてはヒンダードフェノール系酸化防止剤、りん系熱
安定剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾ
ール系UV吸収剤等が挙げられる。
トルクを低下させるため、滑剤を添加することができる
が、好ましい例としては、高級脂肪酸アミド、ステアリ
ン酸、ステアリン酸エステル、ステアリン酸の金属塩等
が挙げられるがなかでも高級脂肪酸アミドが好ましい。
かかる高級脂肪酸アミドとしてはオレイン酸アミド、エ
ルカ酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、ラウリル酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビス
ステアリルアミド、エチレンビスステアリルアミド、エ
チレンビスオレイルアミド、エチレンビスラウリルアミ
ド、ステアリルオレイルアミド、N−ステアリルエルカ
アミド、N−オレイルパルミトアミド等が挙げられる。
としては(a)、(b)、(c)および(d)成分総数
量100重量部に対して0.1〜3.0重量部、好まし
くは0.2〜1.0重量部である。高級脂肪酸アミドの
添加量が0.1重量部未満ではキャップ開栓時のトルク
が高くなり好ましくない。一方、高級脂肪酸アミドの添
加量が3.0重量部を越えると、高級脂肪酸アミドのブ
リードが起こり、また密封性も低下するので好ましくな
い。
物を製造する方法としては、重合体成分をブレンドする
為に従来技術で知られているいかなる方法を使用しても
良い。最も均質なブレンド物を得るためには、通常使わ
れているミキシングロール、ニーダー、バンバリーミキ
サーおよび押出機のような各種の混練機を使用して溶融
混練する方法が望ましい。溶融混練する前に、これらの
配合物をヘンシェルミキサー、タンブラー、リボンブレ
ンダーのような混合機を用いて予めドライブレンドし、
該混合物を溶融混練することにより均質なエラストマー
組成物が得られる。キャップライナーの成形方法として
は、公知のライナー形成方法を用いてキャップシェル内
に密着成形される。ライナー形成法としては、例えば、
樹脂組成物を0.5〜1.0mm厚みのシートに成形
後、キャップの形状に合った径に打ち抜きキャップ内に
挿入、接着する方法、押出し機にて押出された一定量の
溶融樹脂をキャップの内側へ落とし、冷却下に型押しし
ライナー形状にするインシェルモールド法等が挙げられ
る。また、本発明における組成物は熱安定性に優れるた
め、リサイクルが可能であるという長所を有する。
種の評価方法に用いられた試験法は以下の通りである。 (1)硬さ[−]:JIS K6301、Aタイプ、2
3℃で測定。 (2)引張強さ[kgf/cm2 ]:JIS K630
1、3号ダンベル、試料は2mm厚のプレスシートを用
いた。 (3)伸び[%]:JIS K6301、3号ダンベ
ル、試料は2mm厚のプレスシートを用いた。 (4)メルトフローレイト(MFR)[g/10分]:
ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重に
て測定した。 (5)成形加工性: 組成物を、28mmφのポリプロ
ピレン製キャップシェル内でインシェルモールド法によ
り成形し、ライナーを形成して、各種試験キャップを作
製した(シリンダー温度C1:180℃、C2:190
℃、C3:190℃、ノズル温度:200℃)。作製し
た各キャップを目視にて表面状態、形状等の外観を観察
し、良好なものを○、やや不良なものを△、不良なもの
を×とした。 (6)開栓トルク:500ccのガラスボトルに、40
0ccの炭酸ガスを満たし、表1に示す組成物よりなる
ライナーを装着したキャップを用いて、トップ・ロード
270kgf、サイド・トルク8kgf−cmで密封し
た。炭酸ガス水は23℃で同量の水に対し約2.5倍の
体積の炭酸ガスを溶存するものを用いた。この容器を5
℃で30日間保存後、トルクメーターにて開栓トルクを
測定した。評価は以下のとおり実施した。 ○:トルク10〜16kgf−cm △:トルク5kgf−cm以上〜10kgf−cm未満
または16kgf−cm超、20kgf−cm以下 ×:トルク5kgf−cm未満または20kgf−cm
超 (7)密封、保存性試験:500ccのガラスボトル
に、400ccの炭酸ガスを満たし、表1に示す組成物
よりなるライナーを装着したキャップを用いて、トップ
・ロード270kgf、サイド・トルク8kgf−cm
で密封した。炭酸ガス水は23℃で同量の水に対し約
2.5倍の体積の炭酸ガスを溶存するものを用いた。こ
のガラス容器を70℃で30日間放置後、ガス漏れを検
査した。評価を次のとおり行った。 ○:全てまたは大半が漏れていない。(0/10〜1/
10) ×:全てまたは大半が漏れる。(6/10〜10/1
0) △:上記の中間。(2/10〜5/10) また、実施例および比較例で使用された各成分は以下の
とおりである。
分子量分布1.2、結合スチレン量31重量%、水素添
加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が38
重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のスチレ
ン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロック共
重合体を特開昭60−220147号公報に記載された
方法により合成した。
分子量分布1.2、結合スチレン量28重量%、水素添
加前のポリイソプレン部の1,4−結合量が94重量
%、3,4−結合量が6重量%、ポリイソプレン部の水
素添加率99%のスチレン/イソプレンブロック共重合
体の水素添加ブロック共重合体を特開昭60−2201
47号公報に記載された方法により合成した。
0、分子量分布1.2、結合スチレン量34重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
36重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
子量分布1.10、結合スチレン量21重量%、水素添
加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が38
重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のスチレ
ン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロック共
重合体を特開昭60−220147号公報に記載された
方法により合成した。
0、分子量分布1.13、結合スチレン量20重量%、
水素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量
が36重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%の
スチレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロ
ック共重合体を特開昭60−220147号公報に記載
された方法により合成した。
子量分布1.1、結合スチレン量25重量%、水素添加
前のポリイソプレン部の1,4−結合量が94重量%、
3,4−結合量が6重量%、ポリイソプレン部の水素添
加率99%のスチレン/イソプレンブロック共重合体の
水素添加ブロック共重合体を特開昭60−220147
号公報に記載された方法により合成した。
子量分布1.14、結合スチレン量21重量%、水素添
加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が38
重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のスチレ
ン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロック共
重合体を特開昭60−220147号公報に記載された
方法により合成した。
0、分子量分布1.1、結合スチレン量39重量%、水
素添加前のポリブタジエン部の1,2−ビニル結合量が
36重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99%のス
チレン/ブタジエンブロック共重合体の水素添加ブロッ
ク共重合体を特開昭60−220147号公報に記載さ
れた方法により合成した。
ポリプロピレン)、MFR:1g/10分 成分(b)−2 JPO製、ショーアロマーMK511(ブロックタイプ
ポリプロピレン)、MFR:15g/10分 成分(c) JPO製、LDPE、L1850A、MFR:12g/
10分。
イルPW−90。(動粘度;90cSt)。
1)−1〜3、(a−2)−1〜3を用い、ポリプロピ
レン系樹脂として(b)−1を用い、ポリエチレン系樹
脂として(c)−1を用い、炭化水素油として(d)を
用い表1、表2、表3に示した各割合にてヘンシェルミ
キサーでブレンドした後、45mm径の同方向二軸押出
機にて220℃の条件で溶融混練しエラストマー組成物
のペレットを得た。これを上記試験法にて評価し結果を
表1、表2、表3に示した。この結果より、本発明のエ
ラストマー組成物よりなるキャップライナーは耐熱性、
密封性に優れ、また開閉性や加工性も良好であることが
明らかである。
1)−1、(a−2)−1、4、5を用い、ポリオレフ
ィン系樹脂として(b)−1、2を用い、炭化水素油と
して(c)を用い表4、表5、表6に示した各割合に
て、実施例1〜10の方法と同様に混練し評価した。結
果を表4、表5、表6に示した。この結果から本発明の
範囲外の組成物はいずれかの性能、または加工性が劣る
ことが明らかである。
成物製のキャップライナーは、成形加工性に優れ、耐熱
性および内容物の保存性に優れ、且つ実用時の開栓を容
易にするキャップライナー、特に金属または樹脂製スク
リューキャップのパッキング材としての飲料用キャップ
ライナーに好適に使用できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (a)下記(a−1)および(a−2)
の水添ブロック共重合体混合物100重量部、 (a−1)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロ
ック共重合体を水素添加してなるブロック共重合体で、
数平均分子量が150000以上、400000以下で
あり、重合体ブロックAが共重合体の15〜40重量%
を構成する水素添加ブロック共重合体:5〜95重量部 (a−2)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックBとからなるブロ
ック共重合体を水素添加してなるブロック共重合体で、
数平均分子量が30000以上、149000以下であ
り、重合体ブロックAが共重合体の8〜35重量%を構
成する水素添加ブロック共重合体:5〜95重量部 (b)メルトフローレイトが0.1〜10g/10分の
ポリプロピレン系樹脂:10〜100重量部 (c)メルトフローレイトが0.1〜20g/10分の
ポリエチレン系樹脂:0〜70重量部 (d)炭化水素油:30〜150重量部からなるエラス
トマー組成物からなることを特徴とするキャップライナ
ー。 - 【請求項2】 ビニル芳香族化合物がスチレンであり、
共役ジエン化合物がブタジエンまたはイソプレンもしく
はそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1
記載のキャップライナー。 - 【請求項3】 炭化水素油が非芳香族系のパラフィン油
であることを特徴とする請求項1項記載のキャップライ
ナー。 - 【請求項4】 エラストマー組成物が、高級脂肪酸アミ
ドを(a)、(b)、(c)および(d)成分総数量1
00重量部に対して0.1〜3.0重量部含有すること
を特徴とする請求項1項記載のキャップライナー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10889899A JP4201429B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | キャップライナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10889899A JP4201429B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | キャップライナー |
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JP4201429B2 JP4201429B2 (ja) | 2008-12-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10889899A Expired - Fee Related JP4201429B2 (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | キャップライナー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4201429B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003055647A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Daiwa Can Co Ltd | レトルト殺菌可能なピルファープルーフキャップ用ライナー組成物、それを用いたピルファープルーフキャップ及びその製造方法 |
JP2007154013A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Jsr Corp | 不織布用共重合体、不織布用共重合体組成物、及び不織布 |
JP2007238914A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-09-20 | Daiwa Can Co Ltd | 油分を全く含まないクリンプキャップ用ガスケット組成物およびそれを用いたクリンプキャップ |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP10889899A patent/JP4201429B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007154013A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Jsr Corp | 不織布用共重合体、不織布用共重合体組成物、及び不織布 |
JP2007238914A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-09-20 | Daiwa Can Co Ltd | 油分を全く含まないクリンプキャップ用ガスケット組成物およびそれを用いたクリンプキャップ |
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