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JP2000292961A - 電子写真用転写シート - Google Patents

電子写真用転写シート

Info

Publication number
JP2000292961A
JP2000292961A JP2000025598A JP2000025598A JP2000292961A JP 2000292961 A JP2000292961 A JP 2000292961A JP 2000025598 A JP2000025598 A JP 2000025598A JP 2000025598 A JP2000025598 A JP 2000025598A JP 2000292961 A JP2000292961 A JP 2000292961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer sheet
receiving layer
toner receiving
porous
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000025598A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Maeda
秀一 前田
Akira Nakamura
陽 中村
Masaru Kato
勝 加藤
Ryosuke Nakanishi
亮介 中西
Kiyoshi Hosoi
清 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Oji Paper Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000025598A priority Critical patent/JP2000292961A/ja
Publication of JP2000292961A publication Critical patent/JP2000292961A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間接乾式電子写真方式の複写機及びプリンタ
ーで被転写材として使用されたとき、画像の表面光沢に
ムラがなく、画像光沢を低く抑え、粒状性に優れ、画像
剥離防止性にもすぐれたフルカラー画像が得られ、かつ
耐ブロッキング性および走行性に優れた電子写真用転写
シートを提供する。 【解決手段】 シート状支持体と、その少なくとも一面
上に形成された多孔性のトナー受容層とを有する電子写
真用転写シートにおいて、その複数枚を互いに重ね合わ
せたとき、JIS−P8147(水平方法)による静摩
擦係数の標準偏差が0.05以下になるようにコントロ
ールする。トナー受容層の光沢度(JISZ 874
1,75度)は10〜30%であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間接乾式電子写真
方式の複写機及びプリンターにおいて、被転写材として
有用な転写シートに関するものである。更に詳しく述べ
るならば、本発明は、間接乾式電子写真方式の複写機及
びプリンターに被転写材として使用されたとき、フルカ
ラー画像を受容することができ、この転写された画像
は、光沢が適度であって、表面光沢のむらがなく、粒状
性に優れ、画像剥離のないものであり、かつ、複写機及
びプリンター内において、耐ブロッキング性及び走行性
にすぐれた転写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
ーにより得られる転写画像のカラー化及びデジタル化に
伴い、電子写真方式の高画質化が検討されてきた。特
に、電子写真方式のフルカラー複写機及びプリンターに
おいては、高画質画像を得るために、画像の入出力のデ
ジタル化が進み、画像入力方法、入力した画像の処理方
法、現像法、転写法及び定着法などが著しく改善され
た。また、現像剤及び感光性画像形成材料も、デジタル
高精細、高発色カラー記録に対応し得るように改善され
てきた。
【0003】しかし、電子写真方式のフルカラー複写機
やプリンターにおいては、粒径が数μmから数十μmの
トナーを使用し、かつ画像支持体として上質紙又はコー
ト紙を使用すると、転写画像においてトナーの盛り上が
りが生じ、トナーの高密度部分では光沢が高くなり、低
密度部分では光沢が低くなるため、トナー画像表面に光
沢ムラが生じ、このため、転写画像が、写真画像及び印
刷画像よりも画像品質において劣るという問題が生じて
いる。また、トナー転写においては写真又は印刷とは異
なり、トナーによって画像段差が生ずるため、画像の凹
凸が、画像を見る者に違和感を与えるという問題も認め
られている。
【0004】他方、電子写真方式のフルカラー複写機及
びプリンターにおいては、加熱定着時のトナー溶融性及
び混色性を高めるために、シャープメルト性の高いトナ
ーが使用される。ところが、この種のトナーを普通紙に
適用すると、紙の繊維間の空隙中に溶融トナーが過剰に
入りやすく、その結果画像の粒状性が悪化する。また、
コート紙を用いると、溶融トナーの、コート紙の厚さ方
向の浸透が少ないために、コート紙の表面上に溶融トナ
ーが拡がり、このため画像の粒状性が悪化する。それ
故、普通紙を使用しても、又はコート紙を使用しても、
得られる画像の品質が、写真画像や印刷画像より劣ると
いう問題も生じている。
【0005】上記の問題を解消するために、特開平9−
171266号公報には、画像支持体上にトナーを吸収
する空隙を有する多孔性塗工層を設け、定着器を用いて
トナーを前記多孔性塗工層中に埋め込むことによって画
像を低光沢化する方法が開示されている。しかし、上記
の多孔性塗工層にトナーを埋め込む方法は、トナーの盛
り上がりをある程度抑制することはできるが、しかし、
多孔性塗工層を有する転写シートは定着時に定着器に付
着し易く、また巻きつき易く、それによって定着器を壊
したり、正常な画像が得られないという問題が生ずる。
また、この転写シートを用いるとき、低湿環境下では放
電マーク等の画像欠陥が発生するおそれがある。
【0006】また、特開平5−297621号公報に
は、基紙の上に顔料を微量塗工して、紙表面に規則的な
空隙を有する塗工層を形成し、トナーをその空隙内部に
定着させる方法が開示されている。しかし、顔料を微量
塗工するという程度では、十分な空隙量を確保すること
ができないため、転写トナー量の多い2次色、3次色の
転写においては、トナーを十分に吸収することができ
ず、特にベタ部ではトナーの盛り上がりを回避できず、
光沢が高くなり、かつ光沢ムラ及び粒状性を改善するこ
とはできない。
【0007】さらに、特開平8−171306号公報に
は、画像形成装置の定着条件により画像の光沢をコント
ロールする方法が開示されている。しかし、定着条件に
より画像の光沢をコントロールする方法では、画像部と
白紙部の段差を解消することができず、このため画面に
凹凸が残るため、画質の違和感を解消することはできな
かった。
【0008】本発明者らの一人は、上記の問題点を解消
すべく、特開平9−315021号公報において、支持
体の少なくとも片面に樹脂からなる多孔性トナー受容層
を設けることによって、間接乾式電子写真方式の複写機
及びプリンターで被転写材として使用されたとき、画像
の表面光沢にムラがなく、画像光沢を低く抑え、トナー
の画像高さによる違和感がなく、粒状性に優れ、低湿環
境下における放電マーク発生がない、優れたフルカラー
画像が得られる電子写真用転写シートを提案した。
【0009】しかしながら、樹脂を主成分とする多孔性
トナー受容層を用いると、得られる転写シートの耐ブロ
ッキング性の低下、及び走行性の悪化等の問題が生ずる
ことがある。また樹脂が主成分であること、クッション
性が高いこと等から、多孔性トナー受容層がベタツキ性
を示すことがあり、このため耐ブロッキング性が低下す
る。すなわち転写シートを重ね合わせたとき、互に接触
する転写シートの表面(トナー受容層表面)と裏面との
粘着性が増大して、トナー受容層の多孔性塗膜構造が破
壊されたり、あるいは複写機またはプリンターの給紙ロ
ールと転写シートとの間の粘着性が増大して、安定した
給排紙操作が困難になり、画質が低下し、あるいは画像
形成自体が不可能になる等のトラブルを生ずることがあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、間接乾式電
子写真方式の複写機及びプリンター用被転写材として有
用であって、フルカラー画像を受容することができ、こ
の転写画像は、光沢が適度であって、表面光沢にむらが
なく、粒状性に優れ、画像剥離がないものであり、か
つ、複写機及びプリンター内において耐ブロッキング性
及び走行性に優れた転写シートを提供しようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子写真用
転写シートは、シート状支持体と、その少なくとも一面
上に形成され、多数の微細気孔を有し、かつトナーを受
容する多孔性のトナー受容層とを有する電子写真用転写
シートであって、複数枚の前記電子写真用転写シートを
重ね合わせたとき、その接触面相互間の、JIS−P8
147(水平方法)による静摩擦係数の標準偏差が0.
05以下であることを特徴とするものである。本発明の
電子写真用転写シートにおいて、前記静摩擦係数が0.
2〜0.9の範囲内にあることが好ましい。本発明の電
子写真用転写シートにおいて、前記シート状支持体の裏
面にカール防止層が形成されていてもよい。本発明の電
子写真用転写シートにおいて、前記多孔性のトナー受容
層の、JIS Z 8741に従って測定された光沢度
(入射、反射角=75度)は、10〜30%であること
が好ましい。本発明の電子写真用転写シートにおいて、
前記多孔性のトナー受容層が、水分散型ポリウレタン樹
脂を主成分とする樹脂含有液に機械的攪拌を施して調製
した気泡含有樹脂液を、前記シート状支持体の少なくと
も一面上に塗工し乾燥して形成されたものであって、多
数の微細気孔を有することが好ましい。本発明の電子写
真用転写シートにおいて、前記多孔性のトナー受容層の
表面における微細気孔の平均気孔直径が0.5〜50μ
mであることが好ましい。本発明の電子写真用転写シー
トにおいて、前記多孔性のトナー受容層用樹脂含有液
が、さらに追加ポリマーを含み、この追加ポリマーの相
溶性パラメータが、前記水分散型ポリウレタン樹脂の相
溶性パラメータよりも、3.0〜10.0高いことが好
ましい。本発明の前記電子写真用転写シートにおいて、
前記水分散型ポリウレタン樹脂の、ヒートシール試験に
よる加熱融着開始温度が、90〜150℃であることが
好ましい。本発明の前記電子写真用転写シートにおい
て、前記水分散型ポリウレタン樹脂が30〜100℃の
ガラス転移温度を有するものであることが好ましい。本
発明の前記電子写真用転写シートにおいて、前記水分散
型ポリウレタン樹脂が、それをフィルムに形成し、テト
ラヒドロフラン溶媒中に25℃で24時間浸漬した時
に、60〜100重量%の不溶残留率を示すものである
ことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者等は、電子写真法による
画像の形成、特にフルカラー画像の形成において、画像
の光沢ムラの防止及び光沢の適度化、画像高さによる違
和感の解消、粒状性の向上、並びに、転写シートの耐ブ
ロッキング性及び走行性の改善を達成するために、電子
写真用転写シートの多孔性のトナー受容層の構造、材料
物性、並びに、重ね合わされた転写シート間の摩擦係数
等を鋭意検討し、その結果、重ね合わされた転写シート
の接触面相互間の静摩擦係数(JIS−P8147、水
平方法による)の標準偏差(標本(資料)標準偏差)
を、0.05以下にコントロールすることによって上記
の問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0013】本発明の電子写真用転写シートに用いられ
るシート状支持体は、パルプを主成分とする紙、塗工
紙、及びラミネート紙等の紙類、織布、及び不織布等の
布類から形成することができる。またシート状支持体と
して、ポリオレフィン類、メタクリレート類、及び酢酸
セルロース等のプラスチックフィルム類、ポリオレフィ
ンと顔料からなる合成紙類、並びに、発泡ポリエチレン
テレフタレートフィルム、及び発泡ポリプロピレンフィ
ルム等の多孔性合成樹脂フィルム類等を使用することも
できる。なお、パルプを主成分として含む紙類、例えば
塗工紙を支持体として用いるときには、得られる転写シ
ートはリサイクルが可能であるという利点を有する。
【0014】本発明の電子写真用転写シートにシート状
支持体として使用される紙類は、JIS P8124に
規定される坪量が、70〜180g/m2 の範囲内にあ
ることが好ましく、より好ましくは80〜150g/m
2 の範囲内にあることが適当である。具体的には、上質
紙、中質紙、再生紙等の普通紙、印刷用コート紙、アー
ト紙、キャストコート紙等をシート状支持体として使用
することができるが、これらに限定されるものではな
い。支持体用紙類の坪量が70g/m2 未満であると、
転写シートとしての剛性及び反撥性などが不十分にな
り、その結果、ロールタイプの定着器を用いると、転写
シートがロールに巻き付きやすくなり、また、トナーの
定着後のカール発生が顕著になることがある。逆に、前
記坪量が180g/m2 を越えると、転写シートの受容
層にトナーを埋め込むために必要な熱量が過大になり、
光沢ムラを発生するおそれが増大することがある。
【0015】特に、紙の表面に、顔料及び接着剤を主成
分とする塗料を塗工し、かつその塗工表面をスーパーカ
レンダー等により平滑処理して得られる、いわゆる塗工
紙を本発明の転写シートのシート状支持体として好適に
使用することができる。本発明において、シート状支持
体として前記塗工紙を用いると、その上に気泡含有樹脂
液を塗工して多孔性のトナー受容層を形成するときに、
このトナー受容層の表面を容易に平坦化できる。このた
め、このようにして得られた転写シートと複写機内のト
ナー定着ロールとの密着性も良好になり、モトル(斑
点、まだら)の発生が抑制されるので、極めて良好な記
録画面を得ることができる。
【0016】本発明の電子写真用転写シートに用いられ
るシート状支持体のベック平滑度は、20〜5000秒
であることが好ましく、より好ましくは40〜4000
秒の範囲が適当である。塗工紙をシート状支持体として
用いるときに、その表面のベック平滑度が5000秒を
超えると、気泡含有樹脂液を塗工して形成された多孔性
のトナー受容層の、シート状支持体表面に対する投錨効
果が不十分となるため、支持体と多孔性のトナー受容層
とが、それらの界面において剥離を生ずることがある。
また、ベック平滑度が20秒未満になると、支持体表面
の粗さのために、多孔性のトナー受容層表面の平滑性を
確保することが困難となったり、塗工層の厚さが不均一
になったり、或はトナーの転写ムラを起こしてモトルを
生ずることがある。
【0017】本発明の電子写真用転写シートは、シート
状支持体の少なくとも片面上に、透明な樹脂を主成分と
して含む多孔性皮膜からなる塗工層をトナー受容層とし
て有し、この多孔性のトナー受容層の表面における微細
気孔の平均気孔直径は0.5〜50μmの範囲内にある
ことが好ましく、より好ましくは3〜50μmである。
このようにして、前記トナー受容層に多数の微細空隙を
形成することにより、定着時にトナー画像形成用のトナ
ーを前記多孔性のトナー受容層中に吸収させ、ベタ画像
部においても高光沢化を抑制し、かつ光沢ムラを改善す
ることができる。また、トナーの吸収により、トナー
が、トナー受容層の表面に拡がる現象を抑制することが
でき、粒状性に優れた画像の形成が可能になる。多孔性
のトナー受容層を、以下、多孔性トナー受容層と記す。
【0018】前記多孔性トナー受容層の表面における微
細気孔の平均気孔直径が0.5μm未満になると、トナ
ー吸収用空隙の量が不足し、このため高密度画像部にお
ける溶融トナーのトナー受容層の厚さ方向の浸透が不十
分となり、その結果、画像部の最大光沢度及び光沢差
(最大光沢度−最小光沢度)を低く抑えることができ
ず、かつ粒状性を確保することが不可能になることがあ
る。また、前記多孔性トナー受容層の表面における微細
気孔の平均気孔直径が50μmを越えると、空隙量が過
大になり、溶融トナーが過度に空隙に入り易くなるた
め、画像の十分な粒状性が確保できないことがあり、ま
たトナー受容層が過度に低密度化されるため、低湿環境
下では、転写時の画像欠陥である放電マークの発生が多
くなることがある。なお、多孔性トナー受容層の表面に
おける微細気孔の気孔直径は、光学顕微鏡又は走査型電
子顕微鏡写真と、画像解析装置とを用いて、計測するこ
とができる。
【0019】本発明の転写シートのトナー受容層を構成
する多孔性皮膜は、水分散型ポリウレタン樹脂、又は水
分散型ポリウレタン樹脂と顔料との混合物を主成分とし
て含むものであり、このような主成分を含む液状物を機
械的に撹拌して多数の微小な気泡を形成させ、この気泡
含有樹脂液を支持体上に塗工し、乾燥して形成すること
ができる。
【0020】ここで水分散型ポリウレタン樹脂とは、ウ
レタン系ポリマーまたはウレタン系オリゴマーが、水系
エマルジョン、コロイド分散液(マイクロエマルジョ
ン)、あるいは水溶液中において媒体である水の中で安
定に分散しているものである。また本発明における水分
散型ポリウレタン樹脂は、その成分として、ポリウレタ
ン重合体を含有していればよく、他の樹脂成分、例えば
アクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル等を
共重合成分又は混合成分として含んでいてもよい。
【0021】水分散型ポリウレタン樹脂の製造におい
て、その主反応はイソシアネート化合物のイソシアネー
ト基に含まれる電子密度の低い炭素に対するポリオール
の化合物のヒドロキシル基の求核反応であり、これは通
常のポリウレタンの合成反応と同一である。一般にポリ
ウレタン樹脂を製造するために使用されるイソシアネー
ト化合物としては脂肪族、脂環式及び芳香族のポリイソ
シアネート化合物が挙げられ、例えば、2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、フェ
ニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、テトラ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネートエステル、1,4−シ
クロヘキシレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメトキ
シ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロ
ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート等が挙げられる。
【0022】またポリウレタン樹脂を製造するために使
用されるポリオール化合物としては、例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロ
ピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、水添ビスフェノールA、低分子量ポリオール化合物
(例えば、ヒドロキシアルコキシビスフェノールA等)
とエチレンオキシド及び/またはプロピレンオキシドと
の付加物、ポリエーテルポリオール、例えばポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレ
ン/プロピレングリコール及びポリテトラメチレングリ
コール等、低分子量ポリオールと、多塩基酸、例えばコ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバチン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸及びヘキサヒ
ドロフタル酸等、あるいは炭酸との縮合物、例えばポリ
エステルポリオール、ポリカーボネートポリオール及び
ポリカプロラクトン等が挙げられる。
【0023】ポリウレタンを水中に分散する方法として
は、乳化剤を使用する場合と、これを用いない場合とが
ある。下記に代表的な水分散方法を例示するが、いずれ
の方法を用いてもよい。乳化剤を使用する方法として
は、例えば、転相乳化法、乳化状態で鎖延長する方法、
及びブロックイソシアネートを使用する方法等が一般的
である。
【0024】前記転相乳化法においては、疎水性原料で
あるオリゴマーポリオールと有機ポリイソシアネート
と、並びに必要により低分子量ポリオールまたはポリア
ミン等の鎖延長剤とから、有機溶媒中においてポリウレ
タンを合成してその有機溶媒液を製造し、これに乳化剤
水溶液を徐々に添加することにより、ポリウレタンエマ
ルジョンを得ることができる。前記乳化剤としては、ア
ルキル硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ナトリウムジオクチルスルホサクシネート等
のアニオン性界面活性剤、長鎖アルコール又はアルキル
フェノールの酸化エチレン付加物等のノニオン性界面活
性剤、第四級アンモニウム塩により代表されるカチオン
性界面活性剤等を用いることができる。
【0025】乳化状態で鎖延長するポリウレタン分散液
製造方法とは、ビニルモノマー等の乳化重合法とは異な
り、イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
を、乳化剤水溶液中において低分子量ジアミンと乳化状
態で反応させて鎖延長する方法である。この方法におい
て、安定な水性エマルジョンを得るためにはn−ブチル
アミン等の単官能性化合物を重合度調節剤として使用す
ることが有効である。
【0026】ブロックイソシアネートを使用するポリウ
レタン分散液製造方法では、イソシアネート基と反応し
てブロックイソシアネートであるアミド化合物を形成
し、加熱によってイソシアネート基を再生するという性
質を有するオキシム類、ラクタム類、第三級アルコール
類、フェノール類、アセチルアセトン、アセト酢酸エス
テル、マロン酸ジエステル、重亜硫酸ナトリウム等のブ
ロック剤が用いられる。この方法において、遊離のイソ
シアネート基を有するウレタンポリマーに、有機溶媒中
において、ブロック剤を反応させてイソシアネート基を
保護し、このブロックイソシアネート溶液を、N,N,
N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エ
チレンジアミンのような多官能性架橋剤とともに、界面
活性剤水溶液中に乳化、分散させることにより安定なエ
マルジョンが得られる。
【0027】次に、乳化剤を用いないポリウレタン分散
液製造方法としては、例えば、水溶性の原料を使用する
方法、及び自己乳化法等が一般的に知られている。水溶
性の原料を使用する方法においては、ポリウレタンを構
成する主原料ポリオールとしてポリエチレングリコール
のような水溶性のオリゴマーを使用し、これを有機ポリ
イソシアネートにより鎖延長する。この方法により得ら
れるポリウレタンは、そのままでは耐水性が不十分であ
って実用に供し難いものである。このようなポリウレタ
ンの耐水性を向上させるためには、前記ポリウレタン
に、アクリル酸をグラフトさせてポリウレタン主鎖にい
くつかのカルボキシル基を結合させた後、このグラフト
生成物に、亜鉛、カルシウム、マグネシウム及びアルミ
ニウム等の多価金属の塩、又はアルコキシドを反応させ
て金属架橋を形成する方法、あるいはN−メチロールア
クリルアミドのような反応性アクリル系モノマーをグラ
フトさせてメチロール基による架橋を付与する方法等に
よる耐水性向上方法を用いることができる。
【0028】また自己乳化法では、カチオン性の自己乳
化型ポリウレタンエマルジョンを合成するために、疎水
性のポリオール化合物と有機ポリイソシアネート化合物
とから得られ、遊離のイソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマーを、N−アルキルジアルカノールアミン
により鎖延長して、ポリウレタンの主鎖中に0.1重量
%以上の窒素が含まれるように第三級アミノ基を導入し
て、この第三級アミノ基含有ポリウレタンを酸の水溶液
で中和するか、あるいはこのウレタンポリマーを、若干
量の遊離イソシアネート基が残存するように鎖延長して
おき、中和時に、この残存イソシアネート基を、媒体で
ある水と反応させて、さらに高分子化する。また主鎖中
の第三級アミノ基をジエチル硫酸、沃化メチル等により
四級化してカチオン化する方法があり、さらにジイソシ
アネート・ブロムヒドリン化合物及びジメチルアルカノ
ールアミドを同時に反応させて、鎖延長と造塩を同時に
行う方法、及び、四級化剤として1,4−ビスクロロメ
チルベンゼンを使用して架橋構造の形成と造塩を同時に
行う方法等がある。
【0029】一方、アニオン性の自己乳化型ポリウレタ
ンエマルジョンは、アミノ基含有ポリウレタン化合物
に、ラクトン類、サルトン類、又は環状カルボン酸無水
物を反応させるか、あるいは、ウレタンプレポリマー
に、ジアミノスルホン酸類又はジアミノカルボン酸類を
反応させて、前記酸類のスルホン酸塩基やカルボン酸基
を、ポリマー鎖の側鎖を形成するように導入することに
より得られる。またスルホン酸基をポリマー鎖に導入す
る方法として、芳香族ポリイソシアネートを直接スルホ
ン化する方法もある。上記のような基本的な製法に加え
て、ポリマー中の親水基の疎水化反応又は架橋反応を用
いる方法もある。例えば、ポリウレタン分子のウレタン
結合間を、ホルムアルデヒドを用いて、メチレン基によ
り架橋させる方法、ポリウレタン鎖にハロヒドリン構造
を導入してポリウレタンに熱硬化性を付与する方法、エ
ポキシ化合物による架橋、又はN−メチロール化合物に
よる架橋、又はアジリジン化合物による架橋、或は、カ
ルボキシル基の疎水化などの方法がある。
【0030】本発明において用いられる水分散型ポリウ
レタン樹脂としては、ヒートシール試験における加熱融
着開始温度が90〜150℃の範囲内にあることが好ま
しく、より好ましくは、100〜140℃であり、特に
好ましくは120〜130℃である。このような水分散
型ポリウレタン樹脂を用いることにより、高温において
も耐ブロッキング性に極めて優れた転写シートが得られ
る。加熱融着開始温度が90℃未満の場合には、機械的
撹拌を施すことにより、水分散型ポリウレタン混合樹脂
液中に多数の微細気泡を含有させた塗料を、シート状支
持体上に塗工、乾燥して形成した多孔性トナー受容層
が、ベタツキ(粘着性)を示すことがあり、耐ブロッキ
ング性が低下し、すなわちトナー受容層と転写シート裏
面との粘着性が増加して、多孔性塗膜構造が破壊された
り、あるいは複写機またはプリンターへの給紙ロールと
転写シートとの間の粘着性が増大して、安定した給排紙
が困難になり、画質が低下し、或は画像を形成すること
が不可能になる等のトラブルを生ずることがある。一
方、加熱融着開始温度が150℃を越えると、得られる
多孔性トナー受容層自体が脆くなり、多孔性トナー受容
層内において樹脂膜の破壊が起こり、画像の局部的な剥
離を生ずることがある。ただし、発泡倍率(同一容積の
発泡樹脂含有液と未発泡樹脂含有液の重量比)を適正化
すること、あるいは2種類以上の水分散型ポリウレタン
樹脂を適宜の比率で混合し、強度を適正化すること等に
より、画像の剥離を回避できることもある。
【0031】ヒートシール試験によって、水分散型ポリ
ウレタン樹脂の加熱融着開始温度を測定するには、上質
紙の一面上に、供試水分散型ポリウレタン樹脂液を塗工
し乾燥した後、得られたポリウレタン樹脂液塗工物か
ら、所定面積の切片を切り取り、この切片のポリウレタ
ン樹脂液塗工面上に、それと同一のサイズを有する未塗
工の上質紙切片の一面を重ね合わせ、熱傾斜試験器(東
洋精機(株)製)を用いて、所定温度において加熱しな
がら両者を一定圧力で圧着し、その熱融着状態を評価す
る。すなわち、上記試験における加熱温度を変えて、各
温度で加熱圧着された試料から上質紙切片をゆっくりと
剥がしたとき、界面のポリウレタン樹脂との粘着によっ
て上質紙表面の紙層に破壊が生ずる最低温度が、加熱融
着開始温度である。上記試験における加熱温度は、一般
に50〜180℃の範囲で変化され、圧着条件は、圧力
3kg/cm2 、時間5秒である。また供試切片の面積
は50cm2 である。また、ポリウレタン樹脂フィルム
の厚さは、200±10μmにすることが好ましい。
【0032】本発明において、水分散型ポリウレタン樹
脂のヒートシール試験における加熱融着温度をコントロ
ールする方法については、特に限定はないが、一般に
は、ポリウレタン樹脂のガラス転移温度(Tg)、ある
いはテトラヒドロフラン不溶分を適正化することにより
所望の加熱融着温度を容易に達成することができる。
【0033】本発明において用いられる水分散型ポリウ
レタン樹脂としては、Tgが30〜100℃の範囲内に
あるものが好ましい。Tgが30℃未満の場合には、多
孔性トナー受容層がベタツキ(粘着性)を示すことがあ
り、従って耐ブロッキング性が不十分になることがあ
る。また、Tgが100℃を越えると、多孔性トナー受
容層自体が脆くなり、画像の局部的な剥離によって良好
な画像の形成が困難になることがある。ただし、トナー
受容層形成の際の発泡倍率を適正化すること、あるいは
2種類以上の水分散型ポリウレタン樹脂を適宜の比率で
混合し、この混合物から適正な強度を有するトナー受容
層を形成すること等により、画像の剥離を回避できる場
合もある。
【0034】水分散型ポリウレタン樹脂のTgを所望値
にコントロールする方法については、特に限定はない
が、一般には、ポリウレタン樹脂を製造するために使用
される前記ポリオール成分中に、分子量200以下のジ
オール化合物を1〜30重量%の割合で含有させること
により容易に達成することができる。このようなジオー
ル化合物としては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2
−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。
【0035】また、本発明において用いられる水分散型
ポリウレタン樹脂としては、この水分散型ポリウレタン
樹脂からフィルムを形成し、このフィルムをテトラヒド
ロフラン溶媒中に25℃で24時間浸漬した時に、60
〜100重量%の不溶残留率を示すものであることが好
ましく、より好ましい不溶残留率は80〜100重量%
である。この不溶残留率が60重量%未満の場合には、
得られる多孔性トナー受容層がベタツキ(粘着性)を示
すことがあり、従って耐ブロッキング性が不十分になる
ことがある。種々の溶媒の中でも、例えば、アセトンや
トルエン等は本発明の水分散型ポリウレタンをほとんど
溶解しないので、特にテトラヒドロフラン溶媒を用いる
ことにより、水分散型ポリウレタン樹脂の架橋度を、そ
の不溶残留率からコントロールし得ることが判明した。
【0036】一般的には、テトラヒドロフラン溶媒に対
する不溶残留率が高くなると、多孔性トナー受容層自体
が脆くなり、画像の局部的な剥離を生じ、良好な画像の
形成が困難になることもあり得る。しかし、本発明にお
いては、例えば発泡倍率を適正化すること、あるいは2
種類以上の水分散型ポリウレタン樹脂を任意の比率で混
合して用いることにより、トナー受容層の強度を適正化
すること等により、トナー転写性の低下及び塗膜剥離等
を防止することができる。
【0037】テトラヒドロフラン不溶残留率をコントー
ルする方法については、特に限定はないが、一般には、
水分散型ポリウレタン樹脂の分子間を架橋することによ
り容易に達成することができる。例えば、ホルムアルデ
ヒド、エポキシ化合物、N−メチロール化合物、または
アジリジン化合物等を用いてポリウレタン樹脂を適宜に
架橋することができる。また、ポリウレタン樹脂の製造
に使用される前記ポリオール成分中に、トリオール化合
物、またはテトラオール化合物を1〜30重量%の割合
で含有させることによっても上記コントロールを容易に
達成することができる。このようなトリオール化合物と
しては、グリセリン、トリエタノールアミン等が挙げら
れる。またテトラオール化合物としては、ペンタエリス
リトールを用いることができる。
【0038】本発明に用いられる水分散型ポリウレタン
樹脂の具体例としては、例えばゼネカ社製、商標:Ne
oRez R−9679、R−966、R−9030、
R−960、R−986、大日本インキ化学工業(株)
製、商標:IP−27、及び旭電化工業(株)製、商
標:HUX−381等が挙げられる。
【0039】また本発明に用いられる水分散型ポリウレ
タン樹脂は、記録性能の要求レベルあるいは記録装置の
性能に適合するように、異種の水分散型又は、水溶性ポ
リマーと混合して使用することも可能であり、下記に例
示するような水分散型及び水溶性ポリマーの1種類以上
からなる追加ポリマーと併用することができる。例え
ば、水溶性の追加ポリマーとして、種々の分子量及びケ
ン化度のポリビニルアルコール及びその誘導体(例えば
カルボキシ変性ポリビニルアルコール及びシリル変性ポ
リビニルアルコールなど)、デンプン及びその誘導体
(例えばデキストリン、カルボキシメチルデンプンな
ど)、及び、例えば酸化デンプンのような各種加工デン
プン、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、及びエチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロ
リドン、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル−メタクリ
ル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重
合体のアルカリ塩、ポリアクリルアミド及びその誘導体
(例えばカチオン変性ポリアクリルアミド及びアニオン
変性ポリアクリルアミドなど)、及びポリエチングリコ
ール等が用いられ、また水分散性の追加ポリマーとして
は、ポリ酢酸ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアクリル
酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブ
チルメタクリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体、ポリ塩化
ビニリデン等のラテックス類が用いられ、さらにはニカ
ワ、カゼイン、大豆タンパク、ゼラチン、アルギン酸ナ
トリウム等を用いることができる。
【0040】ここで、水分散型ポリウレタン樹脂と混合
する追加ポリマーの選定によって、多孔性トナー受容層
の光沢度を制御することができる。例えば、多孔性トナ
ー受容層のJlS Z 8741に基づく光沢度(75
度)を10〜30%のマット調とすることが好ましい。
【0041】多孔性トナー受容層の光沢度は、水分散型
ポリウレタン樹脂と混合する追加ポリマーの相溶性パラ
メータが寄与していることを見いだした。すなわち、水
分散型ポリウレタン樹脂と混合する追加ポリマーの相溶
性パラメータが、水分散型ポリウレタン樹脂のそれより
も3.0〜10.0高いとき、多孔性トナー受容層のJ
lS Z 8741に基づく光沢度(75度)を10〜
30%に制御できることを見いだした。水分散型ポリウ
レタン樹脂と混合する追加ポリマーの相溶性パラメータ
の差が、3.0より小さいと、水分散型ポリウレタン樹
脂と混合する追加ポリマーの相溶性がよく、塗膜形成後
の多孔性トナー受容層表面の樹脂部分に、いわゆる海島
構造が形成されにくいため、反射光の拡散が小さく、光
沢度は30%より高くなる。一方前記相溶性パラメータ
の差が10.0より大きいときは、塗料調製の段階で均
一な混合状態を維持できず、塗料が二層に分離するなど
の好ましくない現象が起きることがある。
【0042】ここで、相溶性パラメータが水分散型ポリ
ウレタン樹脂よりも3.0〜10.0高い追加ポリマー
としてカルボキシメチルセルロース(例えば、第一工業
製薬(株)製AGガム)、ポリアクリル酸系化合物(例
えば、サンノプコ(株)製モディコールVDS)などが
使用可能である。光沢度調整用追加ポリマーの添加量
(固形分)は、水分散性ポリウレタン樹脂の固形分重量
に対して、10%以下(重量)であることが好ましい。
【0043】水分散型ポリウレタン樹脂及び追加ポリマ
ーの相溶性パラメータは、Trans. Faraday Soc.,195
8年54巻1742頁記載の方法を用い、水分散型ポリ
ウレタン樹脂および混合する追加ポリマーと、相溶性パ
ラメータが既知の溶媒の相溶性とを比較して、実験的に
求めることができる。すなわち、複数の溶媒をその相溶
性パラメータの差が等間隔になるように選定し、水分散
型ポリウレタン樹脂あるいは混合する追加ポリマーの相
溶性パラメータは、両者が最もよく相溶する2種類の溶
媒の中間にあるとした。また相溶する溶媒がないために
上記の方法で相溶性パラメータを測定できない場合に
は、水分散型ポリウレタン樹脂又は追加ポリマーの構造
式を特定し、Polym. Eng. Sci., 1974年14巻14
7頁記載の方法を用い、計算により求めることができ
る。
【0044】本発明の転写シートにおいて、多孔性トナ
ー受容層には顔料が含まれていてもよい。このような顔
料としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、珪酸、珪酸塩、クレー、タルク、マイカ、焼成ク
レー、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、
及びコロイダルシリカ等の無機顔料、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、及びスチ
レン−アクリル共重合体等の真球、中空あるいは、さま
ざまな形状に加工されたタイプのプラスチックピグメン
トと称される有機顔料並びにデンプン粉末、及びセルロ
ース粉末等を用いることができる。またこれらの顔料は
必要に応じて単独で、又は2種以上混合して使用するこ
とができる。
【0045】なお本発明の転写シートにおける多孔性ト
ナー受容層を形成している樹脂塗膜は、その多孔構造か
ら推察されるように、本質的には塗膜強度が強いとは言
い難いので、それに各種顔料を配合すると、塗膜強度が
さらに低下し、その結果、前記のように画像剥離を生じ
る等のトラブルを発生することもある。従って、水分散
型ポリウレタン樹脂含有液に各種の顔料を含有させ、多
孔性トナー受容層を形成する場合には、転写シートとし
ての総合的な品質を考慮して、適正な配合率で使用する
ことは当然である。一般には、トナー受容層の顔料含有
量は、トナー受容層重量に対して、80重量%以下であ
ることが好ましく、50重量%以下であることがより好
ましい。気泡形成前の樹脂、あるいは樹脂と顔料との混
合物を含む液状物中には、必要に応じて公知の粘度調節
剤、分散剤、染色剤、耐水化剤、潤滑剤、架橋剤、及び
/又は可塑剤等を添加することができる。
【0046】本発明の転写シートにおいて、多孔性トナ
ー受容層の塗工量は、2〜40g/m2 の範囲内にある
ことが好ましく、より好ましくは5〜20g/m2 であ
る。多孔性トナー受容層の塗工量が2g/m2 より少な
い場合には、シート状支持体の表面の粗さを多孔性トナ
ー受容層が十分に被覆するのが困難になることがあり、
このため適正な平滑性を有する転写シート表面が得られ
ないことがあり、又は、十分な断熱性や圧縮変形性を有
する多孔性トナー受容層が得られないことがある。一
方、それが40g/m2 を越える場合は、多孔性トナー
受容層の厚さが過大となり、多孔性トナー受容層内の結
合強度が低下して、画像を形成する際に、多孔性トナー
受容層が剥離する等のトラブルを発生し、良好な画像が
形成できないことがある。従って、多孔性トナー受容層
の塗工量は、転写シートの所望性能に適合するように適
宜選定すればよい。
【0047】本発明の転写シートの多孔性トナー受容層
の表面電気抵抗値を適宜にコントロールするためには、
樹脂含有液中に導電剤を配合すればよく、それによっ
て、通常1×108 〜1×1012Ω、好ましくは1×1
8 〜1×1011Ω、より好ましくは1×109 〜1×
1011Ωの範囲に調整することができる。表面電気抵抗
値が1×108 Ωを下回ると、高湿環境下におけるトナ
ーの転写シートへの転写が不十分となり、濃度の低下や
濃度ムラを生じ易くなる。またそれが1×1012Ωを超
えると、低湿環境下においては、トナー転写後に感光体
から転写シートを剥離するときに、トナーが飛び散り易
くなり、それによって画像の乱れが発生して画質が低下
することがある。前記導電剤としては、例えば、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、並びにスチレン・マレイン酸
共重合体の塩類及び第4級アンモニウム塩等が好ましく
使用される。
【0048】本発明の転写シートにおいて多孔性トナー
受容層は、前記の水分散型ポリウレタン樹脂液、あるい
は水分散型ポリウレタン樹脂及び顔料を主成分として含
む混合物液からなる塗布液に、多数の微細気泡を含有さ
せ、これをシート状支持体上に塗工し、乾燥することに
よって形成することができる。塗布液中に気泡を形成、
含有させる方法、設備、及び塗工方法には特に制限はな
い。
【0049】樹脂含有塗布液中に気泡を発生分散させる
方法(発泡方法)は、例えば遊星運動をしつつ回転する
撹拌翼を有する撹拌機、例えば製菓用の発泡機、一般に
乳化分散等に用いられるホモミキサー及びカウレスディ
ゾルバー等の撹拌機、又は、密閉系内に空気と樹脂含有
液の混合物を連続的に送り込みながらこれらを機械的に
撹拌し、微細な気泡として空気を分散混合できる装置、
例えば米国のガストンカウンティー社、オランダのスト
ーク社製連続発泡機などを用いることができる。
【0050】また気泡を含有する水分散型ポリウレタン
樹脂含有塗布液の気泡含有状態にも、特に制限はない
が、一定重量の気泡含有液の、同一重量の原液に対する
体積比により表される発泡倍率が、1倍を越え5倍以下
であることが好ましく、より好ましくは1.2倍以上4
倍以下である。すなわち発泡倍率は気泡含有水分散型ポ
リウレタン樹脂含有塗布液中の気泡含有率を示す尺度で
あり、発泡倍率が大きくなると気泡を包囲する樹脂膜
(壁)の厚さが薄くなる。このように、樹脂膜が薄くな
ると、得られる多孔性トナー受容層の強度を十分なレベ
ルに維持することが困難になることがあり、この点にお
いて、発泡倍率と、水分散型ポリウレタン樹脂含有塗布
液の組成とは、転写シートの所望性能に適合するように
適宜選定すればよい。
【0051】本発明の転写シートのトナー受容層に含ま
れる気孔の大きさは、気泡形成・分散処理前の水分散型
ポリウレタン樹脂含有塗布液の組成、すなわち材料の種
類、配合比率、起泡、塗工、乾燥後に多孔性トナー受容
層中の気泡包囲膜の厚さに直接関係する成分の量、ある
いは前記の発泡倍率、塗工方式等のような種々の要因に
よって影響されるので、適正な気泡形成条件の設定が必
要である。さらに本発明における多孔性トナー受容層表
面の微細気孔の大きさは、機械的攪拌によって得た気泡
含有樹脂液中の気泡の大きさとも関係しており、おおむ
ね樹脂含有液中の気泡が小さいほど、塗工、乾燥後の多
孔性トナー受容層表面の微細気孔も小さくなるので、水
分散型ポリウレタン樹脂含有混合液の気泡含有状態には
特に制限はないものの、前記の多孔性トナー受容層表面
の微細気孔の大きさと同じ大きさ、すなわち平均直径が
0.5〜50μmの微細気泡が塗布液中に分散、混合さ
れていることが好ましく、より好ましい平均直径は3〜
50μmである。塗布液又は多孔性トナー受容層中に含
有された気泡の大きさは、その一部を光学顕微鏡で写真
撮影し、画像解析装置で計測することにより測定するこ
とが可能である。
【0052】上記樹脂含有塗布液には整泡剤や発泡剤を
添加してもよい。これらは機械的撹拌能力が不足して所
期の気泡含有状態が得られない場合、あるいは気泡含有
塗布液中の気泡の安定性を向上させることが必要な場合
に添加される。具体的には、ステアリン酸、パルミチン
酸等の高級脂肪酸、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリ
ン酸アンモニウム、パルミチン酸アンモニウム等の高級
脂肪酸塩、及び、アルキルアルカノールアミド、ソルビ
タン脂肪酸エステル等の高級脂肪酸変性物等は、樹脂含
有液の発泡性を高め、気泡の分散安定性を向上させる効
果が高いので、特に本発明において有用である。これら
の選択には厳格な制限はないが、樹脂含有混合液の流動
性を著しく阻害したり、塗工作業性を損なうおそれのあ
るものは避ける方がよい。また、上記の整泡剤及び発泡
剤の配合量は、前記の塗布液中の固形分100重量部に
対して、好ましくは固形分で0〜30重量部、より好ま
しくは1〜20重量部の範囲内にあることが適当であ
り、それを30重量部を超えて配合しても所期の添加効
果は飽和し、その効果を向上させることはできない。
【0053】多孔性トナー受容層を支持体上に形成する
ための塗工方法は、メイヤーバー方式、グラビアロール
方式、ロール方式、リバースロール方式、ブレード方
式、ナイフ方式、エアーナイフ方式、押し出し方式、キ
ャスト方式等の既知の方法から任意に選定することがで
きる。
【0054】本発明の転写シートの多孔性トナー受容層
は、気泡含有樹脂混合液を塗工、乾燥したままの状態で
も良好な画像を受容することが可能であるが、上記の多
孔性トナー受容層にさらに金属ロールと樹脂製ロール、
又は、金属製ロールとコットン製ロール等を適宜組み合
わせて構成されたスーパーカレンダーを使用して、仕上
げ処理を施し、その表面の平滑性をさらに向上させても
よい。また塗工後、半乾燥状態もしくは乾燥状態にある
シートを、鏡面仕上げを施した加温又は非加温状態のキ
ャストドラム等のキャスト表面に接触させて多孔性トナ
ー受容層の表面平滑性を一層向上させてもよい。
【0055】しかし、過度の圧力の下で上記平滑仕上げ
処理を施すと、多孔性トナー受容層の気泡を取り囲む樹
脂壁が破壊され、トナー受容層を緻密化して断熱性やク
ッション性を低下させたり、或は多孔性トナー受容層表
面の気孔を破壊して多孔性トナー受容層の有する優れた
転写性能を不十分にすることもあるので、前記の平滑仕
上げ処理に際しては処理条件に対して十分に配慮する必
要がある。
【0056】また、前記のシート状支持体上に気泡含有
塗布液を塗工して本発明の転写シートを製造するときの
塗工、乾燥、巻き取り等の工程において、転写シート自
体がその塗工面を内側、あるいは外側にしてカールする
ことがある。このようなカールした転写シートを断裁し
て得られた所定寸法の画像形成用シートを使用すると、
画像形成装置への給紙が正常に行われないことがあり、
また該装置内の転写シートの走行性が悪化する等のトラ
ブルが発生することがある。
【0057】このようなカールが原因となって発生する
各種トラブルを防止するためには、多孔性皮膜と支持体
との加熱時の収縮差、もしくは膨張の差をできるだけ小
さくすることが望ましい。そのために、該転写シートの
裏面、即ち多孔性トナー受容層に対して反対側の面にカ
ール防止層を、塗工又はラミネートしてもよい。このカ
ール防止層の材料、形成方法、塗工量、ラミネート量等
に制限はなく、支持体の種類、厚さあるいは多孔性トナ
ー受容層の性状、即ち材料組成、発泡倍率、塗工量等種
々の要因を勘案して適正化を図ることができる。例え
ば、多孔性トナー受容層そのものによりカール発生を防
止してもよい。
【0058】前記のように、カール防止層の塗工あるい
はラミネートによってカールが防止されても、重送、紙
詰まり等の走行性の問題が起こる場合がある。本発明者
らは、この走行性不良は、多孔性トナー受容層の高いク
ッション性に起因することを見出した。即ち、複写機、
またはプリンターによる記録において、シート状支持体
上に、樹脂含有液に機械的撹拌を施して得られた気泡含
有塗布液を、塗工・乾燥することにより、微細気孔が形
成されている多孔性トナー受容層を形成し、このような
多孔性トナー受容層を有する転写シートを用いる場合、
この転写シートの複数枚を重ねて複写機またはプリンタ
ーの給紙ユニットにセットしたとき、クッション性の高
い多孔性トナー受容層が圧縮されるので、各転写シート
のカール防止層と、それに接触している転写シートの多
孔性トナー受容層とが強く密着する。従って、給紙枚数
が多いほど、即ち、転写シートの多孔性トナー受容層が
圧縮される程、転写シート重送、紙詰まり等の走行性に
係る問題が起こる可能性が高くなる。
【0059】そこで、本発明者らは、転写シートの裏
面、特にカール防止層の材料、形成方法、塗工量、ラミ
ネート量等、支持体の種類、厚さ等、及び前記多孔性ト
ナー受容層の性状、即ち材料組成、発泡倍率、塗工量等
種々の要因を鋭意検討した。その結果、転写シートの裏
面、例えばカール防止層を形成する材料、あるいは多孔
性トナー受容層を形成する材料として適切なものを選定
することにより、転写シートの多孔性トナー受容層と、
裏面側、特にカール防止層との間の、JIS−P814
7の水平方法における静摩擦係数の標準偏差を0.05
以下にコントロールするだけで、走行性に優れ、印字ト
ラブルがなく、高画質の転写シートを得られることを見
出した。即ち、前記転写シートの裏面(カール防止層)
と前記多孔性トナー受容層との間のすべり性を一定に保
てば、多孔性トナー受容層の高いクッション性による両
者の密着性に起因して発生する走行性の問題を解決でき
ることを見出した。走行性に優れた転写シートを形成す
るには、転写シートの多孔性トナー受容層と、それに接
触する転写シートの裏面(カール防止層)との間の、J
IS−P8147の水平方法における静摩擦係数の標準
偏差を0.05以下にコントロールすることが必要であ
り、前記静摩擦係数を0.2〜0.9の範囲内にするこ
とが好ましい。静摩擦係数の標準偏差が0.05より大
きい場合は、転写シート裏面(カール防止層)とそれに
接触する多孔性トナー受容層との間のすべり性が不十分
となり、転写シート裏面(カール防止層)と、それに接
触する多孔性トナー受容層との高い密着性に起因する、
重送、紙詰まり等の走行性の問題が発生する。重ね合わ
された転写シートの接触面相互間の静摩擦係数は0.2
〜0.9の間にあることが好ましい。この静摩擦係数が
0.9よりも高い場合は、カール防止層と多孔性トナー
受容層との間のすべり性が不十分となり、カール防止層
と多孔性トナー受容層との間の密着性が高くなり、この
ため複写機又はプリンター内において転写シートの重送
及び紙詰りなどの走行性不良の問題を発生することがあ
る。また静摩擦係数が、0.2未満の場合には、複写機
又はプリンター内の搬送ロールによる転写シートの紙送
りが不確実になることがある。
【0060】一般に、転写シートの支持体の材料選定に
よっては、転写シートが画像形成装置内を走行するとき
に、装置の機構上種々の摩擦力を受けたり、加熱により
装置内部の湿度が低下し、その影響で転写シートに静電
気が帯電することがある。このような状態で連続的に多
数枚の画像形成を行うと、この転写シートの画像形成面
と、それに接触している転写シートの裏面とが静電気的
に密着して剥がれにくくなる。特に、各種プラスチック
シート類や合成紙等は本質的に帯電しやすい性質がある
ため、これらをシート状支持体として利用する際には、
断裁によるシート化工程中及び加工されたシートの保管
中に静電気が発生してシートの表裏が剥がれにくくなる
ことがある。当然のことながら紙類を支持体とした場合
でも前記のようなトラブルは発生し得る。
【0061】このような帯電に伴うトラブルを防止する
ために、いわゆる帯電防止層を転写シートの裏面に形成
することはきわめて有効である。また、帯電に伴うトラ
ブルを防止するために、帯電防止材料を使用したり、転
写シート裏面と、それに接触している多孔性トナー受容
層(転写シート表面)との間の摩擦係数を低減させるこ
とは有効である。このような帯電防止層は、前記カール
防止層と同様に、広範な材料及び方法の中から適宜選択
して形成することができる。
【0062】
【実施例】本発明を下記実施例によりさらに具体的に説
明するが、本発明はこれらによって制限されるものでは
ない。なお、実施例及び比較例中の「部」及び「%」
は、特に断りの無い限り「固形分重量部」及び「重量
%」を表す。
【0063】実施例1 多孔性トナー受容層の形成 下記に示す組成を有する水分散型ポリウレタン樹脂含有
液(固形分濃度:30重量%)を調製し、これに、連続
発泡機(愛工舎製作所社製、ターボホィップTW−7
0)を使用し、攪拌速度1500rpm、発泡倍率2.
0倍において発泡処理を施した。 樹脂混合液の組成 水分散型ポリウレタン樹脂 100部 (ゼネカ(株)製、商標:NeoRez R−9679) 高級脂肪酸アミド系整泡剤 5部 (サンノプコ(株)製、商標:DC−100A) 光沢度調整用(増粘用)カルボキシメチルセルロース 3部 (第一工業製薬(株)製、商標:AGガム) 上記の気泡含有樹脂混合液に発泡処理を施した後、直ち
に、坪量75g/m2の上質紙の表面上に、アプリケー
ターバーを用いて、乾燥後の塗工量が10g/m2 とな
るように塗工し、乾燥して、多孔性トナー受容層を形成
した。カール防止層の形成 樹脂混合液の組成 樹脂:酸化変性デンプン (王子コーンスターチ(株)製、商標:王子エースC、) 100部 架橋剤:ジメチロール尿素(昭和電工(株)製、商標: パピロールJ−001) 25部 上記の組成を有する樹脂混合液(固形分濃度、6重量
%)を、前記多孔性トナー受容層を表面に形成した上質
紙の裏面上に、メイヤーバーを用いて、乾燥後の塗工量
が2g/m2 となるように塗工し、乾燥して、カール防
止層を形成し、転写シートを作製した。
【0064】実施例2 多孔性トナー受容層の形成 実施例1とまったく同様にして多孔性トナー受容層を形
成した。カール防止層の形成 実施例1のカール防止層樹脂混合液の代わりに、実施例
1の多孔性トナー受容層の気泡含有樹脂混合液に発泡処
理を施した後、直ちに、多孔性トナー受容層を表面に形
成した上質紙の裏面上に、アプリケーターバーを用い
て、乾燥後の塗工量が10g/m2 となるように塗工
し、乾燥して、カール防止層を形成し、転写シートを作
製した。
【0065】実施例3 多孔性トナー受容層の形成 多孔性トナー受容層の樹脂混合液組成において、水分散
型ポリウレタン樹脂(ゼネカ(株)製、商標:NeoR
ez R−9679)の代わりに、水分散型ポリウレタ
ン樹脂(旭電化工業(株)製、商標:HUX−381)
を用い、かつ、発泡倍率を2.0倍から3.0倍に変え
たことを除き、その他は実施例1と同様にして多孔性ト
ナー受容層を形成した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0066】実施例4 多孔性トナー受容層の形成 実施例3とまったく同様にして多孔性トナー受容層を形
成した。カール防止層の形成 顔料分散液の組成 顔料:クレー (菱三商事(株)製、商標:UW−90) 100部 分散剤:(三洋化成工業(株)製、 商標:キャリボンL−400) 0.2部 樹脂:SBRラテックス (日本ゼオン(株)製、商標:PT−1004A) 25部 消泡剤 (サンノプコ(株)製、商標:SNデフォーマー521) 0.1部 上記の組成を有する顔料分散液(固形分濃度:16重量
%)を、前記多孔性トナー受容層を表面に形成した上質
紙の裏面上に、メイヤーバーを用いて、乾燥後の塗工量
が5g/m2 となるように塗工し、乾燥して、カール防
止層を形成し、転写シートを作製した。
【0067】実施例5 多孔性トナー受容層の形成 多孔性トナー受容層の樹脂混合液組成において、水分散
型ポリウレタン樹脂(ゼネカ(株)製、NeoRez
R−9679)の代わりに、水分散型ポリウレタン樹脂
(大日本インキ化学工業(株)製、IP−27)を用い
たことを除き、その他は実施例1と同様にして多孔性ト
ナー受容層を作製した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0068】実施例6 多孔性トナー受容層の形成 実施例5とまったく同様にして多孔性トナー受容層を形
成した。カール防止層の形成 実施例4とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0069】実施例7 多孔性トナー受容層の形成 多孔性トナー受容層の樹脂混合液組成において、水分散
型ポリウレタン樹脂(ゼネカ(株)製、商標:NeoR
ez R−9679)の代わりに、水分散型ポリウレタ
ン樹脂(大日本インキ化学工業(株)製、商標:ボンデ
ィック1850NS)を用い、かつ発泡倍率を2.0倍
から1.4倍に変更したことを除き、その他は実施例1
と同様にして多孔性トナー受容層を形成した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0070】実施例8 多孔性トナー受容層の形成 多孔性トナー受容層の樹脂混合液組成において、光沢度
調整用(増粘用)カルボキシメチルセルロース(第一工
業製薬(株)製、商標:AGガム)の代わりに、光沢度
調整用(増粘用)追加ポリマーとしてポリアクリル酸系
ポリマー(サンノプコ(株)製、商標:モディコールV
DS)を用い、かつ発泡倍率を3.0倍から2.0倍に
変更したことを除き、その他は実施例3と同様にして多
孔性トナー受容層を形成した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0071】実施例9 多孔性トナー受容層の形成 多孔性トナー受容層の樹脂混合液組成において、光沢度
調整用(増粘用)カルボキシメチルセルロース(第一工
業製薬(株)製、商標:AGガム)の代わりに、光沢度
調整用(増粘用)追加ポリマーとしてポリエーテル系化
合物(サンノプコ(株)製、商標:SNシックナー61
2)を用い、かつ発泡倍率を2.0倍から3.0倍に変
更したことを除き、その他は実施例1と同様にして多孔
性トナー受容層を形成した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0072】実施例10 トナー受容層の形成 実施例3と同様にして、但し、多孔性トナー受容層用樹
脂混合液の組成において、光沢度調整用(増粘用)カル
ボキシメチルセルロース(商標:AGガム、第一工業製
薬(株)製)の使用を省略して、多孔性トナー受容層を
形成した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0073】比較例1 トナー受容層の形成 実施例1の多孔性トナー受容層の樹脂混合液を、発泡処
理を施さずに、坪量75g/m2 の上質紙の表面上に、
アプリケーターバーを用いて、乾燥後の塗工量が10g
/m2 となるように塗工し、乾燥して、トナー受容層を
形成した。カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0074】比較例2 多孔性トナー受容層の形成 多孔性トナー受容層の樹脂混合液組成において、水分散
型ポリウレタン樹脂(ゼネカ(株)製、商標:NeoR
ez R−9679)の代わりに、水分散型ポリウレタ
ン樹脂(ゼネカ(株)製、商標:NeoRez R−9
000)を用いたことを除き、その他は実施例1と同様
にして多孔性トナー受容層を形成した。 カール防止層の形成 実施例1とまったく同様にしてカール防止層を形成し、
転写シートを作製した。
【0075】カラートナーの調製 シアンカラートナーを、ポリエステル樹脂96重量部に
帯電制御剤1重量部、シアン顔料3重量部を添加して調
製した。また、マゼンタトナー、イエロートナー、及び
ブラックトナーは、シアントナーに用いられたシアン顔
料の代わりにそれぞれマゼンタ顔料、イエロー顔料、及
びブラック顔料を用いて前記と同様に調製した。これら
のシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、及
びブラックトナーの体積平均粒径D50は7μmであっ
た。
【0076】評価方法 上記実施例1〜7及び比較例1〜2の各々において用い
られた水分散型ポリウレタン樹脂の特性、及び得られた
多孔性トナー受容層を有する転写シートについて、下記
のような方法で測定、評価を行い、転写シートの評価結
果を表1及び表2に示した。
【0077】(1)ヒートシール試験における加熱融着
開始温度 上質紙(富士ゼロックス(株)製、ゼロックスL紙)の
一面上に、水分散型ポリウレタン樹脂液を、メイヤーバ
ーを用いて、乾燥後の塗工量が12g/m2 になるよう
に塗工、乾燥し、得られた塗工紙から5×10cmの切
片を切り取った。前記と同一サイズの未塗工上質紙切片
を予め用意しておき、その一面とポリウレタン樹脂液塗
工切片の塗工面とを重ね合わせ、この重ね合わせた試料
を熱傾斜試験器(東洋精機(株)製)を用いて加熱下で
両者を圧着した(加圧:3kg/cm2 、加圧時間:5
秒)。この加熱圧着試験を、加熱温度を50から180
℃まで5℃刻みに変えて繰り返した。各温度で加熱圧着
された試料から上質紙切片をゆっくりと剥がしたとき、
界面のポリウレタン樹脂との粘着によって上質紙表面の
紙層に破壊が生ずる最低温度をヒートシール試験におけ
る加熱融着開始温度とした。
【0078】(2)テトラヒドロフラン不溶残留率 水分散型ポリウレタン樹脂液をガラス板(10cm角)
上に流延し、20℃、相対湿度65%の条件下で乾燥
後、さらに温風乾燥機中で120℃、2時間乾燥し、厚
さ200μm±10μmのポリウレタンフィルムを作製
した。前記フィルム0.5gを、50mlのテトラヒド
ロフラン液に25℃で24時間浸漬後、この混合物を1
00メッシュの濾布で濾過した後、濾布上の残留分の重
量を測定し、その値を初期重量0.5gで除した値の百
分率を、当該ポリウレタン樹脂のテトラヒドロフラン不
溶残留率とした。
【0079】(3)発泡倍率の測定 発泡処理前の樹脂含有液(原液)100mlの重量を、
発泡処理後の気泡を含有する樹脂含有液100mlの重
量で除して発泡倍率を算出した。
【0080】(4)気孔直径の測定方法 多孔性トナー受容層の表面の気孔直径は、走査型電子顕
微鏡もしくは光学顕微鏡を使用して、トナー受容層の表
面を写真撮影し、この写真から、表面微細気孔の輪郭を
正確に透明フィルム上に黒色のペン等で描き写し、さら
にドラムスキャナー(商標:2605型ドラムスキャン
デンシトメーター、阿部設計社製)により、光学的に気
孔の輪郭の情報を読み取り、これを画像解析装置(商
標:ルーゼックスIII 、ニレコ社製)を用いて測定し
た。なお多孔性トナー受容層表面上に形成された微細気
孔の形状は、必ずしも真円ではないので、気孔直径は画
像解析で得られる気孔の輪郭内の面積をもとに、円相当
直径に換算して表示した。
【0081】(5)絵だし試験 上記の転写シート及びカラートナーを、電子写真装置に
適用して、22℃、55%の環境下で絵だし試験を行っ
た。絵だし条件は転写シート上における入力網点面積率
100%部のトナー量を、ブラックにおいては1.0m
g/cm2 、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各々に
おいては0.65mg/cm2 となるように電子写真装
置を調整した。また、絵だしに使用した評価用チャート
は、イエロー、マゼンタ、シアンの1次色、レッド、グ
リーン、ブルーの二次色、及びイエロー、マゼンタ、シ
アンからなる三次色を有し、かつそれら色の網点面積率
が0から100%まで変化しているものを使用した。
【0082】(6)多孔性トナー受容層表面の光沢度
(%) 多孔性トナー層表面の光沢度は、JlS Z 8741
に従ってデジタル変角光沢計(日本電色製)を用いて、
入射角75度の光沢度を測定した。
【0083】(7)画像光沢度の最大値及び光沢差(最
大光沢度−最低光沢度)(%) 画像光沢度は、前記チャートの画像を転写シート上に転
写した後、白紙部を含み、かつ最も高い光沢度を示す部
分と、最も低い光沢度を示す部分とについて、JlS
Z 8741に従ってデジタル変角光沢計(日本電色
製)を用いて、入射角75度の光沢度を測定し、画像部
の最大光沢度と最低光沢度とを求め、両者の差を光沢差
として表記した。
【0084】(8)画像剥離防止性 画像剥離防止性は、前記チャートの画像を転写シート上
に転写した後、黒ベタ画像部の剥離状態を下記のように
して判定した。すなわち、画像を転写した転写シート
を、20℃、65RH%の環境下に24時間放置後、こ
の転写シートを、その画像部を内側にして、万線構造に
直角になるように、折りたゝみ、その上において重さ3
kg、幅4.5cmの金属ロールを1往復させ、折り目
を形成させた。この転写シートを直ちに広げ、折り目に
沿ってテッシュペーパーで、5回こすり、折り目の付い
た部分のトナーの剥がれを拡大鏡により観察した。前記
の測定を10回行い、富士ゼロックス社製電子写真用紙
のJD紙と同等の画像剥離を生じたときにはBと評価
し、それより良ければAと評価し、悪ければCと評価し
た。A及びBを合格、Cを不合格とした。
【0085】(9)静摩擦係数とその標準偏差 JIS−P8147の水平方法により、20枚の転写シ
ートについて、その静摩擦係数を測定して、その平均値
(静摩擦係数)を求め、さらにその標本(資料)標準偏
差δを求めた。
【0086】(10)耐ブロッキング性 鏡面仕上げしたステンレス板(10cm角)上に、10
cm角に裁断した10枚の転写シートを、その多孔性ト
ナー受容層とシート状支持体の裏面とが互いに接触する
ように重ね合わせ、その上に、転写シートの1cm2
たり50g、または200gの荷重が付荷されるよう
に、鏡面仕上げしたステンレス板(10cm角)と錘と
を乗せた。この状態の重層物を50℃、相対湿度80%
の環境下で24時間保持した後、多孔性トナー受容層と
シート状支持体の裏面とを手で剥がし、その剥がれ具合
を、良好なものから不良のものへ順にA、B、Cの3段
階に下記のように評価した。A及びBを合格、Cを不合
格とした。 A:全く剥離抵抗がなく、実用的に極めて優れているも
の B:ごくわずかに剥離抵抗を示すが、多孔性トナー受容
層の破損がなく、記録性能上実用的には支障のないもの C:剥離抵抗が大きく、多孔性トナー受容層が破壊さ
れ、実用に適さないもの
【0087】(11)走行性の評価 多孔性トナー受容層とカール防止層を有する25枚の転
写シート(A3サイズ)を、20℃、相対湿度65%の
環境下で一昼夜調湿した後、複写機(Acolor93
5、富士ゼロックス(株)製)の給紙ユニット中に、2
5枚重ねてセットし、連続複写を行った。前記連続複写
を10回繰り返し、給紙時に転写シートが2枚以上重送
される事故又は排紙時に印字された転写シートの紙詰ま
りが生ずる事故を生ずるなどの、走行性の問題がまった
くなかった場合をA、重送、又は紙詰まりが1回だけ生
じた場合をB、重送、又は紙詰まりが2回以上生じた場
合をCとした。A及びBを合格、Cを不合格とした。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】表1及び表2より、本発明の電子写真用転
写シートは、電子写真用の複写機(プリンター)により
形成される画像において、画像の表面光沢が均一で、か
つ画像光沢を低く抑えることができ、粒状性に優れ、画
像剥離がなく、かつ、耐ブロッキング性に優れたもので
ある。また、本発明の転写シートは、複写機(プリンタ
ー)内において良好な走行性を示した。
【0091】
【発明の効果】本発明の転写シートは、電子写真用の複
写機及びプリンターにより転写される画像において、画
像の表面光沢が均一で、かつ画像光沢を低く抑えること
ができ、粒状性に優れ、かつ耐画像剥離性にも優れてお
り、かつ、耐ブロッキング性及び走行性に優れた電子写
真用転写シートであり、実用上きわめて有用なものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 陽 東京都江東区東雲1−10−6 王子製紙株 式会社東雲研究センター内 (72)発明者 加藤 勝 東京都江東区東雲1−10−6 王子製紙株 式会社東雲研究センター内 (72)発明者 中西 亮介 神奈川県海老名市本郷2274 富士ゼロック ス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 細井 清 神奈川県海老名市本郷2274 富士ゼロック ス株式会社海老名事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体と、その支持体の少なく
    とも一面上に形成され、多数の微細気孔を有し、かつト
    ナーを受容する多孔性のトナー受容層とを有する電子写
    真用転写シートであって、複数枚の前記電子写真転写用
    シートを重ね合わせたとき、その接触面相互間の、JI
    S−P8147(水平方法)による静摩擦係数の標準偏
    差が0.05以下であることを特徴とする電子写真用転
    写シート。
  2. 【請求項2】 前記静摩擦係数が0.2〜0.9の範囲
    にある請求項1に記載の電子写真用転写シート。
  3. 【請求項3】 前記シート状支持体の裏面にカール防止
    層が形成されている、請求項1に記載の電子写真用転写
    シート。
  4. 【請求項4】 前記多孔性のトナー受容層の表面の、J
    lS Z 8741に基づく光沢度(75゜)が10〜
    30%である、請求項1に記載の電子写真用転写シー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記多孔性のトナー受容層が、水分散型
    ポリウレタン樹脂を主成分とする樹脂含有液に機械的攪
    拌を施して調製した気泡含有樹脂液を、前記シート状支
    持体の少なくとも一面上に塗工し乾燥して形成されたも
    のであって、多数の微細気孔を有する、請求項1に記載
    の電子写真用転写シート。
  6. 【請求項6】 前記多孔性のトナー受容層の表面におけ
    る微細気孔の平均気孔直径が0.5〜50μmである、
    請求項1又は5に記載の電子写真用転写シート。
  7. 【請求項7】 前記多孔性のトナー受容層用樹脂含有液
    がさらに追加ポリマーを含み、この追加ポリマーの相溶
    性パラメータが、前記水分散型ポリウレタン樹脂の相溶
    性パラメータよりも3.0〜10.0高い、請求項5に
    記載の電子写真用転写シート。
  8. 【請求項8】 前記水分散型ポリウレタン樹脂の、ヒー
    トシール試験による加熱融着開始温度が、90〜150
    ℃である、請求項5に記載の電子写真用転写シート。
  9. 【請求項9】 前記水分散型ポリウレタン樹脂が、30
    〜100℃のガラス転移温度を有する、請求項5又は8
    に記載の電子写真用転写シート。
  10. 【請求項10】 前記水分散型ポリウレタン樹脂が、そ
    れをフィルムに形成し、テトラヒドロフラン溶媒中に2
    5℃で24時間浸漬した時に、60〜100重量%の不
    溶残留率を示すものである、請求項5、8及び9のいず
    れか1項に記載の電子写真用転写シート。
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