JP2000281404A - セメント混和材及びセメント組成物 - Google Patents
セメント混和材及びセメント組成物Info
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- JP2000281404A JP2000281404A JP9479199A JP9479199A JP2000281404A JP 2000281404 A JP2000281404 A JP 2000281404A JP 9479199 A JP9479199 A JP 9479199A JP 9479199 A JP9479199 A JP 9479199A JP 2000281404 A JP2000281404 A JP 2000281404A
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- diethylene glycol
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
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- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築物や土木構造物やコンクリート二次製品
を製造するにあたり、フライアッシュの低初期強度とい
う欠点を克服して、使用するセメントにフライアッシュ
を積極的に配合できるように改良されたセメント混和材
及びセメント組成物を提供する。 【構成】 フライアッシュ、トリアルカノールアミン及
びフライアッシュ100重量部に対して0.05〜0.5
重量部のジエチレングリコールを含有してなるセメント
混和材或いはセメントとジエチレングリコールとトリア
ルカノールアミンを含有するセメント混和材であり、更
にセメント、フライアッシュ、トリアルカノールアミン
及びジエチレングリコールを含有してなるセメント組成
物である。
を製造するにあたり、フライアッシュの低初期強度とい
う欠点を克服して、使用するセメントにフライアッシュ
を積極的に配合できるように改良されたセメント混和材
及びセメント組成物を提供する。 【構成】 フライアッシュ、トリアルカノールアミン及
びフライアッシュ100重量部に対して0.05〜0.5
重量部のジエチレングリコールを含有してなるセメント
混和材或いはセメントとジエチレングリコールとトリア
ルカノールアミンを含有するセメント混和材であり、更
にセメント、フライアッシュ、トリアルカノールアミン
及びジエチレングリコールを含有してなるセメント組成
物である。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は土木建築構造物やコ
ンクリート二次製品を、フライアッシュを配合して製造
する場合に、材令28日程度までの初期強度が低いとい
う欠点を克服して、セメントにフライアッシュを積極的
に配合できるセメント混和材及びセメント組成物に関す
る。
ンクリート二次製品を、フライアッシュを配合して製造
する場合に、材令28日程度までの初期強度が低いとい
う欠点を克服して、セメントにフライアッシュを積極的
に配合できるセメント混和材及びセメント組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、フライアッシュを含有するセメン
ト組成物は下記の長所を有するためダムのマスコンクリ
ートをはじめ、建築構築用材料として使用されている。 フライアッシュのポゾラン反応によって緻密で強固
な硬化体を形成するため、一般のポルトランドセメント
に比してその硬化体の長期強度が大きい。 セメントの主成分である酸化カルシウムが絶対的に
少なくなるため、水和反応による発熱が減少すると共に
乾燥収縮量が小さい。 フライアッシュ粒子が真球状であるため、未だ固ま
らないコンクリートであるフレッシュコンクリートの流
動性が増加し、ワーカビリティが向上する。 安価である。
ト組成物は下記の長所を有するためダムのマスコンクリ
ートをはじめ、建築構築用材料として使用されている。 フライアッシュのポゾラン反応によって緻密で強固
な硬化体を形成するため、一般のポルトランドセメント
に比してその硬化体の長期強度が大きい。 セメントの主成分である酸化カルシウムが絶対的に
少なくなるため、水和反応による発熱が減少すると共に
乾燥収縮量が小さい。 フライアッシュ粒子が真球状であるため、未だ固ま
らないコンクリートであるフレッシュコンクリートの流
動性が増加し、ワーカビリティが向上する。 安価である。
【0003】一方、石炭火力発電の際に副生するフライ
アッシュの一部は、セメント原料やコンクリート用混和
材などとして利用されるが残りは埋め立て処理されてい
る。ところが、埋め立て規制等により埋め立て処理場の
確保が困難になりつつある。
アッシュの一部は、セメント原料やコンクリート用混和
材などとして利用されるが残りは埋め立て処理されてい
る。ところが、埋め立て規制等により埋め立て処理場の
確保が困難になりつつある。
【0004】近年、産業廃棄物の再生利用及び生活環境
の保全が叫ばれる中で、フライアッシュの処理問題が深
刻になりつつあることから、セメント混和材及びセメン
ト組成物としての再利用が一層求められている。
の保全が叫ばれる中で、フライアッシュの処理問題が深
刻になりつつあることから、セメント混和材及びセメン
ト組成物としての再利用が一層求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フライ
アッシュをセメントに混合すると、混合したセメント組
成物の材令28日までの初期強度を低下させるという問
題があった。多くの場合、材令28日強度をコンクリー
トの設計基準とするので、フライアッシュ含有セメント
は、材令28日の強度低下のない高炉スラグ等を混合し
た他の混合セメント及び普通セメントなどに比して不利
であった。
アッシュをセメントに混合すると、混合したセメント組
成物の材令28日までの初期強度を低下させるという問
題があった。多くの場合、材令28日強度をコンクリー
トの設計基準とするので、フライアッシュ含有セメント
は、材令28日の強度低下のない高炉スラグ等を混合し
た他の混合セメント及び普通セメントなどに比して不利
であった。
【0006】そのためフライアッシュ含有セメントの用
途が限られ、セメント混和材として充分な長所を有しな
がらその利用が妨げられ、国内の全セメント出荷量に占
める割合は極めてわずかである。そこで、フライアッシ
ュを混合しても、材令28日以前の、好ましくは材令7
日より早い材令での強度発現を増進する技術が求められ
ていた。
途が限られ、セメント混和材として充分な長所を有しな
がらその利用が妨げられ、国内の全セメント出荷量に占
める割合は極めてわずかである。そこで、フライアッシ
ュを混合しても、材令28日以前の、好ましくは材令7
日より早い材令での強度発現を増進する技術が求められ
ていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的とし、その構成は、フライアッシュ、ト
リアルカノールアミン及びフライアッシュ100重量部
に対して0.05〜0.5重量部のジエチレングリコール
を含有してなるセメント混和材であり、更にセメント、
フライアッシュ、トリアルカノールアミン及びジエチレ
ングリコールを含有してなるセメント組成物である。
することを目的とし、その構成は、フライアッシュ、ト
リアルカノールアミン及びフライアッシュ100重量部
に対して0.05〜0.5重量部のジエチレングリコール
を含有してなるセメント混和材であり、更にセメント、
フライアッシュ、トリアルカノールアミン及びジエチレ
ングリコールを含有してなるセメント組成物である。
【0008】本発明者らは、フライアッシュに少量のト
リアルカノールアミンを添加することにより、長期強度
に悪影響を与えることなく初期強度を顕著に改良できる
事実を見出した。更に、粉砕助剤として使用されている
ジエチレングリコールを併用することにより、フライア
ッシュとトリアルカノールアミンを含有するセメントの
初期強度が顕著に向上する事実を見出して完成したもの
である。
リアルカノールアミンを添加することにより、長期強度
に悪影響を与えることなく初期強度を顕著に改良できる
事実を見出した。更に、粉砕助剤として使用されている
ジエチレングリコールを併用することにより、フライア
ッシュとトリアルカノールアミンを含有するセメントの
初期強度が顕著に向上する事実を見出して完成したもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用するフライアッシュ
は石炭火力発電所等から発生する石炭灰で、そのブレー
ン比表面積は1000〜10000cm2 /g、好まし
くは2000〜6000cm2 /g、より好ましくは2
000〜4000cm2 /gにして使用する。1000
cm2 /g未満ではセメントとの均一な混合が困難にな
り、長期強度の発現に関わるポゾラン活性が効果的に生
かされないおそれがある。また10000cm2 /gを
超えると過大に連行された空気量を適正値に調整するた
めに添加するAE助剤量が増加するため好ましくない。
は石炭火力発電所等から発生する石炭灰で、そのブレー
ン比表面積は1000〜10000cm2 /g、好まし
くは2000〜6000cm2 /g、より好ましくは2
000〜4000cm2 /gにして使用する。1000
cm2 /g未満ではセメントとの均一な混合が困難にな
り、長期強度の発現に関わるポゾラン活性が効果的に生
かされないおそれがある。また10000cm2 /gを
超えると過大に連行された空気量を適正値に調整するた
めに添加するAE助剤量が増加するため好ましくない。
【0010】フライアッシュの使用量は特に限定される
ものではないが、28日強度をフライアッシュ無添加の
場合より大きくするためには、セメントとフライアッシ
ュの合計100重量部中、30重量部以下、好ましくは
25重量部以下である。
ものではないが、28日強度をフライアッシュ無添加の
場合より大きくするためには、セメントとフライアッシ
ュの合計100重量部中、30重量部以下、好ましくは
25重量部以下である。
【0011】本発明で使用するトリアルカノールアミン
としてはトリイソプロパノールアミン(TIPAとす
る)、N,N-ビス−(2−ヒドロキシエチル)−N−(2
−ヒドロキシプロピル)−アミン(BHEHPAとす
る)、N,N',N'-テトラ(2−ヒドロキシプロピル)−エ
チレンジアミン(THPEDとする)及びトリス−(2
−ヒドロキシブチル)アミン(THBAとする)等を挙
げることができる。
としてはトリイソプロパノールアミン(TIPAとす
る)、N,N-ビス−(2−ヒドロキシエチル)−N−(2
−ヒドロキシプロピル)−アミン(BHEHPAとす
る)、N,N',N'-テトラ(2−ヒドロキシプロピル)−エ
チレンジアミン(THPEDとする)及びトリス−(2
−ヒドロキシブチル)アミン(THBAとする)等を挙
げることができる。
【0012】トリアルカノールアミンの使用量はフライ
アッシュ100重量部に対し0.05〜0.5重量部、好ま
しくは0.2〜0.4重量部である。0.05重量部未満では
充分な初期強度増進効果を示さないおそれがあり、0.
5重量部を超えるとモルタル又はコンクリートの流動性
を増加させ、過度の空気を連行しがちである。
アッシュ100重量部に対し0.05〜0.5重量部、好ま
しくは0.2〜0.4重量部である。0.05重量部未満では
充分な初期強度増進効果を示さないおそれがあり、0.
5重量部を超えるとモルタル又はコンクリートの流動性
を増加させ、過度の空気を連行しがちである。
【0013】本発明においては、初期強度増進の面から
ジエチレングリコールを併用する。ジエチレングリコー
ルはトリアルカノールアミンと併用することにより、セ
メントにフライアッシュを配合することによる強度発現
の遅延を回復する効果を有する。ジエチレングリコール
の使用量はフライアッシュ100重量部に対して0.05
〜0.5重量部、好ましくは0.1〜0.4重量部であ
る。0.05重量部未満では初期強度の改善効果が充分で
なく、0.5重量部を超える量を使用しても初期強度の
増進効果が頭打ちとなる。更に粉砕助剤として使用する
場合には粉砕性の低下、粉体の安息角の著しい減少によ
るベルトコンベア等での輸送性の低下、発塵の増加を招
くおそれがある。
ジエチレングリコールを併用する。ジエチレングリコー
ルはトリアルカノールアミンと併用することにより、セ
メントにフライアッシュを配合することによる強度発現
の遅延を回復する効果を有する。ジエチレングリコール
の使用量はフライアッシュ100重量部に対して0.05
〜0.5重量部、好ましくは0.1〜0.4重量部であ
る。0.05重量部未満では初期強度の改善効果が充分で
なく、0.5重量部を超える量を使用しても初期強度の
増進効果が頭打ちとなる。更に粉砕助剤として使用する
場合には粉砕性の低下、粉体の安息角の著しい減少によ
るベルトコンベア等での輸送性の低下、発塵の増加を招
くおそれがある。
【0014】ジエチレングリコールはセメントクリンカ
ー粉砕時に添加してもよく、セメント、フライアッシュ
と骨材との練混ぜ時に配合して使用してもよい。
ー粉砕時に添加してもよく、セメント、フライアッシュ
と骨材との練混ぜ時に配合して使用してもよい。
【0015】本発明のセメント混和材は、フライアッシ
ュ、トリアルカノールアミン及びジエチレングリコール
を含有するものである。このセメント混和材の使用量は
セメント100重量部に対して30重量部以下が好まし
く、25重量部以下がより好ましい。
ュ、トリアルカノールアミン及びジエチレングリコール
を含有するものである。このセメント混和材の使用量は
セメント100重量部に対して30重量部以下が好まし
く、25重量部以下がより好ましい。
【0016】セメントとしては、普通、早強、中庸熱及
び低発熱等の各種ポルトランドセメントが挙げられ、普
通セメントの場合、JISで許容される範囲で石灰石等
の各種混合材を含むことも可能である。
び低発熱等の各種ポルトランドセメントが挙げられ、普
通セメントの場合、JISで許容される範囲で石灰石等
の各種混合材を含むことも可能である。
【0017】本発明で使用される骨材は特に制限される
ものではなく、通常使用される細骨材や粗骨材が使用可
能である。骨材の使用量も通常のモルタル又はコンクリ
ートにおいて使用される範囲であれば制限されるもので
はない。
ものではなく、通常使用される細骨材や粗骨材が使用可
能である。骨材の使用量も通常のモルタル又はコンクリ
ートにおいて使用される範囲であれば制限されるもので
はない。
【0018】各材料の混合方法は、各成分が適切な割合
で混合されていれば特に制限されるものではなく、フラ
イアッシュとトリアルカノールアミンとジエチレングリ
コールを適正に配合したセメント混和材を、セメントに
配合して使用したり、セメント製造時にフライアッシュ
とトリアルカノールアミンとジエチレングリコールを配
合して混合粉砕することも可能であり、モルタル又はコ
ンクリート混練時にフライアッシュとトリアルカノール
アミンとジエチレングリコールを個別に混合することも
可能である。
で混合されていれば特に制限されるものではなく、フラ
イアッシュとトリアルカノールアミンとジエチレングリ
コールを適正に配合したセメント混和材を、セメントに
配合して使用したり、セメント製造時にフライアッシュ
とトリアルカノールアミンとジエチレングリコールを配
合して混合粉砕することも可能であり、モルタル又はコ
ンクリート混練時にフライアッシュとトリアルカノール
アミンとジエチレングリコールを個別に混合することも
可能である。
【0019】本混和材はセメントとフライアッシュを配
合して使用した場合に、通常低下する初期強度を回復す
る効果を有する。本発明セメント混和材によりフライア
ッシュを配合しないモルタルやコンクリートよりも高い
28日強度を得ることができる。
合して使用した場合に、通常低下する初期強度を回復す
る効果を有する。本発明セメント混和材によりフライア
ッシュを配合しないモルタルやコンクリートよりも高い
28日強度を得ることができる。
【0020】
【実施例】実施例1〜6及び比較例1 フライアッシュ100重量部と、フライアッシュ100
重量部に対し、0.3重量部のTIPA及び0.3重量
部のジエチレングリコールを配合し、よく混練してセメ
ント混和材を得た。得られたセメント混和材を表1に示
す比率でセメントと混合した混合物100重量部に、混
練水50重量部と細骨材300重量部とを添加してモル
タルを調製し、そのモルタル強さを測定し、その結果を
表1に併記した。
重量部に対し、0.3重量部のTIPA及び0.3重量
部のジエチレングリコールを配合し、よく混練してセメ
ント混和材を得た。得られたセメント混和材を表1に示
す比率でセメントと混合した混合物100重量部に、混
練水50重量部と細骨材300重量部とを添加してモル
タルを調製し、そのモルタル強さを測定し、その結果を
表1に併記した。
【0021】また、比較例1として、フライアッシュ、
トリアルカノールアミン及びジエチレングリコールの何
れも添加しない以外は実施例1〜6と同様にしてモルタ
ルを製造し、その強度を測定し、その結果を表1に併記
した。 <使用材料> セメント:普通ポルトランドセメント、市販品 細骨材 :JIS セメント強さ試験用標準砂 フライアッシュ:市販のフライアッシュ、ブレーン比表
面積3000cm2 /g TIPA:トリイソプロパノールアミン、市販品 ジエチレングリコール:市販品、表中、DEGと表示 <測定方法> モルタル強さ:JIS R 5201に準拠して測定し
た。
トリアルカノールアミン及びジエチレングリコールの何
れも添加しない以外は実施例1〜6と同様にしてモルタ
ルを製造し、その強度を測定し、その結果を表1に併記
した。 <使用材料> セメント:普通ポルトランドセメント、市販品 細骨材 :JIS セメント強さ試験用標準砂 フライアッシュ:市販のフライアッシュ、ブレーン比表
面積3000cm2 /g TIPA:トリイソプロパノールアミン、市販品 ジエチレングリコール:市販品、表中、DEGと表示 <測定方法> モルタル強さ:JIS R 5201に準拠して測定し
た。
【0022】
【表1】 実施例7〜11及び比較例2 フライアッシュ100重量部に対し0.3重量部のジエ
チレングリコールと表1に示す量のTIPAを配合して
よく混合しセメント混和材を得た。このセメント混和材
10重量部とセメント90重量部を配合し、モルタル混
練水50重量部と細骨材300重量部とを添加してモル
タルを調製し、そのモルタル強さを測定し、その結果を
表2に併記した。比較例2としてジエチレングリコール
及びトリアルカノールアミンを添加しないフライアッシ
ュを用いた以外は実施例7〜11と同様にして試験を行
い、その結果を表2に併記した。
チレングリコールと表1に示す量のTIPAを配合して
よく混合しセメント混和材を得た。このセメント混和材
10重量部とセメント90重量部を配合し、モルタル混
練水50重量部と細骨材300重量部とを添加してモル
タルを調製し、そのモルタル強さを測定し、その結果を
表2に併記した。比較例2としてジエチレングリコール
及びトリアルカノールアミンを添加しないフライアッシ
ュを用いた以外は実施例7〜11と同様にして試験を行
い、その結果を表2に併記した。
【0023】
【表2】 実施例12〜14及び比較例3 フライアッシュ100重量部に対し、0.3重量部のT
IPAと表3に示す量のジエチレングリコールを配合
し、よく混練してセメント混和材を得た。このセメント
混和材10重量部にセメント90重量部を配合し、モル
タル混練水50重量部と細骨材300重量部とを添加し
てモルタルを調製し、そのモルタル強さを測定し、その
結果を表3に併記した。比較例3としてジエチレングリ
コール添加しない以外は実施例12〜14と同様にして
試験を行い、その結果を表3に併記した。
IPAと表3に示す量のジエチレングリコールを配合
し、よく混練してセメント混和材を得た。このセメント
混和材10重量部にセメント90重量部を配合し、モル
タル混練水50重量部と細骨材300重量部とを添加し
てモルタルを調製し、そのモルタル強さを測定し、その
結果を表3に併記した。比較例3としてジエチレングリ
コール添加しない以外は実施例12〜14と同様にして
試験を行い、その結果を表3に併記した。
【0024】
【表3】 実施例15〜17及び比較例4〜5 セメント製造時に、セメントクリンカー100重量部に
対してジエチレングリコールを0.03重量部(フライ
アッシュ100重量部に対して0.3重量部相当)を添
加し、混合粉砕してセメントを製造した。製造したセメ
ント90重量部とフライアッシュ10重量部を混合して
混合物を調製した。調製した混合物中のフライアッシュ
100重量部に対して表4に示した量のTIPAを溶解
したモルタル混練水を配合した以外は実施例1〜6と同
様にして試験を行った。その結果を表4に示した。
対してジエチレングリコールを0.03重量部(フライ
アッシュ100重量部に対して0.3重量部相当)を添
加し、混合粉砕してセメントを製造した。製造したセメ
ント90重量部とフライアッシュ10重量部を混合して
混合物を調製した。調製した混合物中のフライアッシュ
100重量部に対して表4に示した量のTIPAを溶解
したモルタル混練水を配合した以外は実施例1〜6と同
様にして試験を行った。その結果を表4に示した。
【0025】なお、使用材料として、セメントクリンカ
ーは普通ポルトランドセメントクリンカーを用いた。
ーは普通ポルトランドセメントクリンカーを用いた。
【0026】比較例4は、トリアルカノールアミンもフ
ライアッシュも配合しない場合であり、比較例5はフラ
イアッシュを配合し、トリアルカノールアミンを配合し
なかった場合であり、共にこの点以外は実施例15〜1
7と同様にしてモルタルを製造し、試験を行った。
ライアッシュも配合しない場合であり、比較例5はフラ
イアッシュを配合し、トリアルカノールアミンを配合し
なかった場合であり、共にこの点以外は実施例15〜1
7と同様にしてモルタルを製造し、試験を行った。
【0027】
【表4】 実施例18〜20及び比較例6 セメント製造時に、セメントクリンカー100重量部に
対してジエチレングリコールを0.03重量部(フライア
ッシュ100重量部に対して0.3重量部に相当)を添
加し、混合粉砕して製造したセメント90重量部とフラ
イアッシュ10重量部を混合して混合物を調製した。調
製した混合物に、フライアッシュ100重量部に対して
0.3重量部の各種のトリアルカノールアミンを溶解し
た混練水を用いた以外は実施例1〜6と同様にして試験
を行い、その結果を表5に示した。
対してジエチレングリコールを0.03重量部(フライア
ッシュ100重量部に対して0.3重量部に相当)を添
加し、混合粉砕して製造したセメント90重量部とフラ
イアッシュ10重量部を混合して混合物を調製した。調
製した混合物に、フライアッシュ100重量部に対して
0.3重量部の各種のトリアルカノールアミンを溶解し
た混練水を用いた以外は実施例1〜6と同様にして試験
を行い、その結果を表5に示した。
【0028】比較例6はトリアルカノールアミンを添加
せず、実施例22はトリエタノールアミンを用い、実施
例19はトリイソプロパノールアミンを用い、実施例2
0はTEPED〔テトラ(ビドロキシプロピル)エチレ
ンジアミン〕を用いた。
せず、実施例22はトリエタノールアミンを用い、実施
例19はトリイソプロパノールアミンを用い、実施例2
0はTEPED〔テトラ(ビドロキシプロピル)エチレ
ンジアミン〕を用いた。
【0029】
【表5】 ジエチレングリコールのみを添加した場合に比べてトリ
アルカノールアミンを更に添加した場合、全材令にわた
って強度増加を示すが、トリアルカノールアミンの中で
もTIPAとTHPEDが強度増加作用が大きく、経済
性まで考慮した場合にTIPAを用いるのが最も好まし
い。実施例21〜23及び比較例7 セメント製造時に、セメントクリンカー100重量部に
対して0.025重量部のTIPA(フライアッシュ10
0重量部に対して0.2重量部に相当)と0.02重量部の
ジエチレングリコール(フライアッシュ100重量部に
対して0.2重量部に相当)を添加し、混合粉砕して製
造したセメント90重量部に、表6に示すフライアッシ
ュ10重量部を混合して混合物を調製した。
アルカノールアミンを更に添加した場合、全材令にわた
って強度増加を示すが、トリアルカノールアミンの中で
もTIPAとTHPEDが強度増加作用が大きく、経済
性まで考慮した場合にTIPAを用いるのが最も好まし
い。実施例21〜23及び比較例7 セメント製造時に、セメントクリンカー100重量部に
対して0.025重量部のTIPA(フライアッシュ10
0重量部に対して0.2重量部に相当)と0.02重量部の
ジエチレングリコール(フライアッシュ100重量部に
対して0.2重量部に相当)を添加し、混合粉砕して製
造したセメント90重量部に、表6に示すフライアッシ
ュ10重量部を混合して混合物を調製した。
【0030】調製した混合物をセメントとして、水セメ
ント比0.65、細骨材0.47、各材料の単位量を水
163kg/m3 、セメント251kg/m3 、細骨材
881kg/m3 及び粗骨材1005kg/m3 とした
コンクリート配合を用い、パン型50リットル強制練り
ミキサーを用いて2分間混練し、フレッシュコンクリー
トの空気量が4.5%前後になるようにAE助剤を添加
してコンクリート試験を行った。得られた結果を表6に
併記した。
ント比0.65、細骨材0.47、各材料の単位量を水
163kg/m3 、セメント251kg/m3 、細骨材
881kg/m3 及び粗骨材1005kg/m3 とした
コンクリート配合を用い、パン型50リットル強制練り
ミキサーを用いて2分間混練し、フレッシュコンクリー
トの空気量が4.5%前後になるようにAE助剤を添加
してコンクリート試験を行った。得られた結果を表6に
併記した。
【0031】なお、比較例7はフライアッシュを配合せ
ず、実施例21はブレーン比表面積2000cm2 /g
の市販品を用い、実施例22は実施例21のフライアッ
シュの粉砕品でブレーン比表面積4000cm2 /gの
ものを用い、実施例23は実施例21のフライアッシュ
の粉砕品でブレーン比表面積6000cm2 /gのもの
を用いた。
ず、実施例21はブレーン比表面積2000cm2 /g
の市販品を用い、実施例22は実施例21のフライアッ
シュの粉砕品でブレーン比表面積4000cm2 /gの
ものを用い、実施例23は実施例21のフライアッシュ
の粉砕品でブレーン比表面積6000cm2 /gのもの
を用いた。
【0032】
【表6】 フライアッシュを10重量部添加したセメントの28日
強度は、フライアッシュ無添加の場合より顕著に低下す
る。しかし、トリアルカノールアミンを添加することに
より28日強度が増加し、フライアッシュもトリアルカ
ノールアミンも添加しない場合よりも大きい強度を示
す。更に添加するフライアッシュのブレーン比表面積が
大きくなるにしたがい同一の空気量を得るのに必要なA
E助剤量が増加する傾向にあり、ブレーン比表面積60
00cm2 /g以上の場合その傾向は著しくなる。
強度は、フライアッシュ無添加の場合より顕著に低下す
る。しかし、トリアルカノールアミンを添加することに
より28日強度が増加し、フライアッシュもトリアルカ
ノールアミンも添加しない場合よりも大きい強度を示
す。更に添加するフライアッシュのブレーン比表面積が
大きくなるにしたがい同一の空気量を得るのに必要なA
E助剤量が増加する傾向にあり、ブレーン比表面積60
00cm2 /g以上の場合その傾向は著しくなる。
【0033】セメント混和材としてクリンカー粉砕時に
トリアルカノールアミンとジエチレングリコールを添加
するとジエチレングリコールとトリアルカノールアミン
の相乗効果によりクリンカーの粉砕が容易に行われた。
更にセメントとトリアルカノールアミンがよく混合して
初期強度発現に有効に作用する。また、通常の原料とし
てのセメントとセメント混和材の和がセメント量になる
のでフライアッシュの配合量に応じてセメント混和材の
量を増減できる。このセメント混和材はフライアッシュ
に限らず、他の潜在水硬性を有するスラグや活性シリカ
を含有するセメントに関しても有効である。
トリアルカノールアミンとジエチレングリコールを添加
するとジエチレングリコールとトリアルカノールアミン
の相乗効果によりクリンカーの粉砕が容易に行われた。
更にセメントとトリアルカノールアミンがよく混合して
初期強度発現に有効に作用する。また、通常の原料とし
てのセメントとセメント混和材の和がセメント量になる
のでフライアッシュの配合量に応じてセメント混和材の
量を増減できる。このセメント混和材はフライアッシュ
に限らず、他の潜在水硬性を有するスラグや活性シリカ
を含有するセメントに関しても有効である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、フライアッシュを大量
に配合しても、7日強度の発現を損なうことなく、フラ
イアッシュを配合しないセメントを使用した場合と同等
或いはそれ以上の28日強度が得られる。
に配合しても、7日強度の発現を損なうことなく、フラ
イアッシュを配合しないセメントを使用した場合と同等
或いはそれ以上の28日強度が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 111:00 (72)発明者 大石 富彦 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 小池 章久 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 嶋田 隆一 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 Fターム(参考) 4G012 PA26 PB17 PB20 PC04 PD01
Claims (2)
- 【請求項1】 フライアッシュ、トリアルカノールアミ
ン及びジエチレングリコールを含有してなるセメント混
和材。 - 【請求項2】 フライアッシュ、トリアルカノールアミ
ン及びジエチレングリコールを含有してなるセメント混
和材と、セメントを含有してなるセメント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9479199A JP2000281404A (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | セメント混和材及びセメント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9479199A JP2000281404A (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | セメント混和材及びセメント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000281404A true JP2000281404A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14119911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9479199A Pending JP2000281404A (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | セメント混和材及びセメント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000281404A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002255616A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント組成物 |
JP2004284865A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Ube Ind Ltd | 水硬性組成物及びポンプ圧送性に優れたコンクリートまたはモルタル |
KR20230025501A (ko) | 2021-03-26 | 2023-02-21 | 스미토모 오사카 세멘토 가부시키가이샤 | 시멘트 조성물 및 그 제조 방법 |
-
1999
- 1999-04-01 JP JP9479199A patent/JP2000281404A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002255616A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント組成物 |
JP2004284865A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Ube Ind Ltd | 水硬性組成物及びポンプ圧送性に優れたコンクリートまたはモルタル |
KR20230025501A (ko) | 2021-03-26 | 2023-02-21 | 스미토모 오사카 세멘토 가부시키가이샤 | 시멘트 조성물 및 그 제조 방법 |
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Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060315 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060328 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060725 |