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JP2000265138A - 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 - Google Patents

感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類

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Publication number
JP2000265138A
JP2000265138A JP11071443A JP7144399A JP2000265138A JP 2000265138 A JP2000265138 A JP 2000265138A JP 11071443 A JP11071443 A JP 11071443A JP 7144399 A JP7144399 A JP 7144399A JP 2000265138 A JP2000265138 A JP 2000265138A
Authority
JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
parts
adhesive composition
meth
Prior art date
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Pending
Application number
JP11071443A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Wada
博 和田
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
Kazuyuki Yakura
和幸 矢倉
Naoki Okochi
直樹 大河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP11071443A priority Critical patent/JP2000265138A/ja
Publication of JP2000265138A publication Critical patent/JP2000265138A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル系の感圧性接着剤として、ポリオレ
フイン系被着体に対する接着性、とくに曲面接着性にす
ぐれる感圧性接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 アルキル基の炭素数が2〜12の範囲に
ある(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部
にカルボキシル基含有不飽和単量体0.5〜10重量部
を加えてなる単量体混合物の共重合体に、ポリプロピレ
ンに対するスクラツチ試験において界面付着力が1.2
7Kg/cm2 以上である粘着付与樹脂を配合してなること
を特徴とする感圧性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフイン系
被着体に対する接着性、とくに曲面接着性にすぐれる感
圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、感圧性接着剤の使用範囲が広が
り、それに伴つて要求される特性や機能が高度化し、被
着体材料についても多様化する傾向にある。たとえば、
プラスチツク被着体では、数年前までは接着しやすいA
BS樹脂やアクリル樹脂などの極性被着体が主流であつ
たが、現在ではそれらに比べて接着しにくいポリプロピ
レンなどのポリオレフイン系の非極性被着体が使用され
るようになつており、自動車業界やOA・家電業界など
において、とくにその傾向が強い。
【0003】このようなポリオレフイン系被着体に対し
て、アクリル系の感圧性接着剤として、たとえば、特開
平4−110376号公報には特定のアクリル系ポリマ
―に不飽和ロジンエステル樹脂を混合することが、特開
平4−202391号公報には特定のアクリル系ポリマ
―にアルキルフエノ―ル樹脂を混合することが、特開平
7−102229号公報にはアクリル系ポリマ―に軟化
点の異なる3種類の粘着付与樹脂を混合することが、提
案されており、これらによりポリオレフイン系被着体に
対する接着性を向上できるとの開示がみられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公知の
アクリル系ポリマ―と粘着付与樹脂との組み合わせなど
では、ポリオレフイン系被着体に対する接着性を確実を
向上できるとはいえず、とくに曲面状とされたポリオレ
フイン系被着体に屈曲して接着処理する場合の上記被着
体への接着性が悪く、短時間のうちに剥離や脱落などが
起こつてしまう、いわゆる曲面接着性に劣るという問題
があつた。
【0005】本発明は、このような事情に照らし、アク
リル系の感圧性接着剤として、ポリオレフイン系被着体
に対する接着性、とくに曲面接着性にすぐれる感圧性接
着剤組成物とその接着シ―ト類を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、アクリル系ポ
リマ―に配合する粘着付与樹脂に関して、それ自身のポ
リオレフインに対する界面密着性に着目し、アクリル系
ポリマ―にポリプロピレンに対するスクラツチ試験にお
いて特定の界面付着力を示す粘着付与樹脂を配合したと
き、ポリオレフインに対する接着性、とくに曲面接着性
にすぐれた信頼性の高い感圧性接着剤組成物が得られる
ことを知り、本発明を完成するに至つた。
【0007】すなわち、本発明は、アルキル基の炭素数
が2〜12の範囲にある(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル100重量部にカルボキシル基含有不飽和単量体
0.5〜10重量部を加えてなる単量体混合物の共重合
体に、ポリプロピレンに対するスクラツチ試験において
界面付着力が1.27Kg/cm2 以上である粘着付与樹脂
を配合してなることを特徴とする感圧性接着剤組成物
(請求項1)と、支持体上に上記構成の感圧性接着剤組
成物からなる接着剤層を有することを特徴とする接着シ
―ト類(請求項4)とに係るものである。
【0008】また、本発明は、上記のアルキル基の炭素
数が2〜12の範囲にある(メタ)アクリル酸アルキル
エステルが、アルキル基の炭素数が2〜5の範囲にある
(メタ)アクリル酸アルキルエステル20〜90重量%
と、アルキル基の炭素数が6〜12の範囲にある(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル80〜10重量%との
混合物である上記構成の感圧性接着剤組成物(請求項
2)、ポリプロピレンに対するスクラツチ試験において
界面付着力が1.27Kg/cm2 以上である粘着付与樹脂
が、共重合体100重量部あたり、5〜60重量部であ
る上記構成の感圧性接着剤組成物(請求項3)とを提供
できるものである。
【0009】なお、上記の「ポリプロピレンに対するス
クラツチ試験」とは、塗膜の付着力の評価方法として知
られるスクラツチ試験を、粘着付与樹脂自身のポリプロ
ピレンに対する密着性の評価として用いたものである。
まず、粘着付与樹脂の20重量%トルエン溶液をスピ
ンコ―タにより回転速度5,000rpmで20秒間か
けてポリプロピレン被着体上に塗布し、その後常温で1
日以上風乾して、乾燥後の粘着付与樹脂からなる塗膜の
厚さが0.6μmとなる試験片を作製する。つぎに、
この試験片を(株)島津製作所製の「島津スクラツチテ
スタSST−101」にセツトし、触針径200μm、
負荷速度0.5μm/s、振幅10μm、送り速度20
μm/秒の条件で、スクラツチ試験を行い、粘着付与樹
脂からなる塗膜がポリプロピレン被着体から剥離したと
きの強度(Kg/cm2 )を読み取り、これをポリプロピレ
ンに対する粘着付与樹脂の界面付着力とした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアクリル系ポ
リマ―は、アルキル基の炭素数が2〜12の範囲にある
(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部にカ
ルボキシル基含有不飽和単量体0.5〜10重量部、好
ましくは1〜5重量部を加えてなる単量体混合物の共重
合体である。上記カルボキシル基含有不飽和単量体とし
ては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸などが挙げら
れ、これらを上記割合で使用することにより、接着特性
の向上に好結果を得ることができる。
【0011】主単量体として使用するアルキル基の炭素
数が2〜12の範囲にある(メタ)アクリル酸アルキル
エステルには、エチル(メタ)アクリレ―ト、n−プロ
ピル(メタ)アクリレ―ト、n−ブチル(メタ)アクリ
レ―ト、t−ブチル(メタ)アクリレ―トなどのアルキ
ル基の炭素数が2〜5の範囲にある(メタ)アクリル酸
アルキルエステルと、2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレ―ト、イソオクチル(メタ)アクリレ―ト、イソノ
ニル(メタ)アクリレ―トなどのアルキル基の炭素数が
6〜12の範囲にある(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとがあり、これらのうちの1種または2種以上が用
いられる。
【0012】このような主単量体の中でも、とくに好ま
しいものは、上記のアルキル基の炭素数が2〜5の範囲
にある(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種また
は2種以上20〜90重量%、好ましくは30〜80重
量%と、上記のアルキル基の炭素数が6〜12の範囲に
ある(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または
2種以上80〜10重量%、好ましくは70〜20重量
%との混合物である。このような混合物を使用して得ら
れるアクリル系ポリマ―に対し、本発明の特徴とする特
定の粘着付与樹脂を組み合わせ使用したときには、ポリ
オレフインに対する接着性、とくに曲面接着性を改善で
きるという効果に加えて、ABS樹脂、アクリル樹脂な
どのプラスチツク板や金属板などの極性被着体に対して
も、本来の接着性をより良く発現できるといつた効果が
奏される。
【0013】なお、このような主単量体と前記カルボキ
シル基含有不飽和単量体のほかに、さらに他の改質用単
量体として、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ―
ト,2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ―ト,ヒ
ドロキシヘキシル(メタ)アクリレ―トなどの水酸基含
有不飽和単量体、(メタ)アクリルアミド、アクリロイ
ルモルフオリンなどの窒素含有不飽和単量体、メチル
(メタ)アクリレ―ト、酢酸ビニルなど、また(メタ)
アクリロニトリル,スチレン、塩化ビニリデン、プロピ
オン酸ビニルなどのガラス転移点の高いポリマ―を付与
する単量体などを併用してもよい。これらの改質用単量
体は、上記の主単量体であるアルキル基の炭素数が2〜
12の範囲にある(メタ)アクリル酸アルキルエステル
100重量部に対して、通常50重量部以下の割合とす
るのがよい。
【0014】本発明においては、このような単量体混合
物を用いて、適宜のラジカル重合開始剤の存在下、公知
の溶液重合、塊状重合、乳化重合などの手法により、共
重合させることにより、上記単量体混合物の共重合体か
らなるアクリル系ポリマ―を生成する。このポリマ―の
分子量は、とくに限定されないが、一般には、重量平均
分子量が10万〜150万の範囲にあるのがよく、低す
ぎると接着特性に好結果が得られず、高すぎると塗布性
などに問題を生じやすい。
【0015】本発明に用いられる粘着付与樹脂は、ポリ
プロピレンに対するスクラツチ試験において界面付着力
が1.27Kg/cm2 以上(通常1.91Kg/cm2 まで)
となるもので、上記の界面付着力を示すものである限り
その種類は限定されない。代表的なものとして、ロジン
またはその誘導体が挙げられ、後者の誘導体には、部分
不均化または不均化ロジン、水添ロジン、マレイン酸変
性ロジン、重合ロジン、これらの金属塩、これらとジエ
チレングリコ―ル、グリセリン、ペンタエリスリト―ル
などとのエステルなどがある。これらの中でも、重合ロ
ジンエステルが最も好ましい。その他、α−ピネンやβ
‐ピネン重合体、ジテルペン重合体、α−ピネン−フエ
ノ―ル共重合体などのテルペンまたはその誘導体、クマ
ロン−インデン樹脂またはその誘導体なども使用でき
る。これらの粘着付与樹脂は、軟化点が80℃以上、通
常100〜170℃であるのが好ましい。
【0016】本発明において、上記特定の粘着付与樹脂
は、前記の共重合体からなるアクリル系ポリマ―100
重量部あたり、通常5〜60重量部、好ましくは10〜
50重量部の割合で用いられる。この使用量が少なすぎ
ると、本発明の効果である、ポリオレフインに対する接
着性、とくに曲面接着性の改善に好結果が得られず、ま
た多すぎると、保持力などの特性面で問題を生じやす
い。
【0017】本発明においては、必要により、上記特定
の粘着付与樹脂とともに、上記以外の他の粘着付与樹脂
や公知の可塑剤を併用してもよい。ただし、これら他の
粘着付与樹脂や可塑剤の使用量としては、ポリオレフイ
に対する接着性、とくに曲面接着性を損なうことのない
ように、上記特定の粘着付与樹脂との合計量中、50重
量%以下とされているのが好ましい。
【0018】本発明の感圧性接着剤組成物は、上記のア
クリル系ポリマ―と粘着付与樹脂とを必須成分とするほ
か、通常は、凝集力の向上のために、架橋剤が配合され
る。架橋剤としては、イソシアネ―ト系架橋剤、メラミ
ン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、過酸化物系架橋剤など
の従来公知のものをいずれも使用できる。使用量は、ア
クリル系ポリマ―100重量部に対し、通常20重量部
以下とするのがよい。このような架橋剤を使用する代わ
りに、または架橋剤を使用したうえで、電子線や紫外線
の照射により架橋処理することもできる。
【0019】本発明の感圧性接着剤組成物には、さらに
必要に応じて、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、染料な
どの従来公知の添加剤を含ませてもよい。これら添加剤
は、一般の感圧性接着剤に適用される通常の使用量でよ
い。
【0020】本発明においては、このような感圧性接着
剤組成物を支持体上に塗布し、乾燥して、また前記の架
橋処理を施して、支持体の片面または両面に接着剤層を
有するテ―プ状やシ―ト状などの接着シ―ト類とする。
支持体には、プラスチツクフイルム、紙、不織布、金属
箔などの従来公知のものが用いられる。
【0021】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。
【0022】実施例1 アクリル酸n−ブチル70部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル30部、アクリル酸3部からなる単量体混合物を
溶液重合して得た重量平均分子量が45万の共重合体1
00部に、粘着付与樹脂として軟化点が125℃の重合
ロジンペンタエリスリト―ルエステル〔荒川化学(株)
製の「ペンセルD125」、ポリプロピレンに対するス
クラツチ試験において界面付着力が1.37Kg/cm2
30部、エポキシ系架橋剤0.04部を加え、均一に撹
拌混合して、感圧性接着剤組成物の溶液を調製した。つ
ぎに、この感圧性接着剤組成物の溶液を剥離紙に塗工
し、100℃で3分間乾燥処理して、厚さが75μmの
接着剤層を形成した。この接着剤層を不織布の両面に移
着して、両面接着シ―トを作製した。
【0023】実施例2 アクリル酸n−ブチル40部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル60部、アクリル酸3部からなる単量体混合物を
溶液重合して得た重量平均分子量が55万の共重合体1
00部に、粘着付与樹脂として軟化点が160℃の重合
ロジンペンタエリスリト―ルエステル〔荒川化学(株)
製の「ペンセルD160」、ポリプロピレンに対するス
クラツチ試験において界面付着力が1.53Kg/cm2
30部、エポキシ系架橋剤0.035部を加え、均一に
撹拌混合して、感圧性接着剤組成物の溶液を調製した。
この感圧性接着剤組成物の溶液を用いて、以下実施例1
と同様にして、両面接着シ―トを作製した。
【0024】実施例3 実施例1で得た重量平均分子量が45万の共重合体10
0部に、粘着付与樹脂として軟化点が125℃の重合ロ
ジンペンタエリスリト―ルエステル〔荒川化学(株)製
の「ペンセルD125」、ポリプロピレンに対するスク
ラツチ試験において界面付着力が1.37Kg/cm2 〕3
0部、軟化点が130℃のテルペン−フエノ―ル〔ヤス
ハラケミカル(株)製の「YSポリスタ―T130」、
ポリプロピレンに対するスクラツチ試験において界面付
着力が1.01Kg/cm2 〕20部、エポキシ系架橋剤
0.045部を加え、均一に撹拌混合して、感圧性接着
剤組成物の溶液を調製した。この感圧性接着剤組成物の
溶液を用いて、以下実施例1と同様にして、両面接着シ
―トを作製した。
【0025】実施例4 実施例1で得た重量平均分子量が45万の共重合体10
0部に、粘着付与樹脂として軟化点が125℃の重合ロ
ジンペンタエリスリト―ルエステル〔荒川化学(株)製
の「ペンセルD125」、ポリプロピレンに対するスク
ラツチ試験において界面付着力が1.37Kg/cm2 〕3
0部、軟化点が120℃のクマロン−インデン〔新日鉄
化学(株)製の「エスクロンV120」、ポリプロピレ
ンに対するスクラツチ試験において界面付着力が0.5
7Kg/cm2 〕20部、エポキシ系架橋剤0.05部を加
え、均一に撹拌混合して、感圧性接着剤組成物の溶液を
調製した。この感圧性接着剤組成物の溶液を用いて、以
下実施例1と同様にして、両面接着シ―トを作製した。
【0026】実施例5 アクリル酸n−ブチル100部、アクリル酸3部、酢酸
ビニル5部、2−ヒドロキシエチルアクリレ―ト0.1
部からなる単量体混合物を溶液重合して得た重量平均分
子量が50万の共重合体100部に、粘着付与樹脂とし
て軟化点が128℃の重合ロジンペンタエリスリト―ル
エステル〔理化ハ―キユレス(株)製の「ペンタリンC
J」、ポリプロピレンに対するスクラツチ試験において
界面付着力が1.59Kg/cm2 〕30部、可塑剤として
水添ロジンメチルエステル〔理化ハ―キユレス(株)製
の「ハ―コリンD」〕5部、イソシアネ―ト系架橋剤2
部を加え、均一に撹拌混合して、感圧性接着剤組成物の
溶液を調製した。この溶液を用いて、以下実施例1と同
様にして、両面接着シ―トを作製した。
【0027】比較例1 アクリル酸n−ブチル100部、アクリル酸3部、酢酸
ビニル5部からなる単量体混合物を溶液重合して得た重
量平均分子量が50万の共重合体100部に、軟化点が
130℃のテルペン−フエノ―ル〔ヤスハラケミカル
(株)製の「YSポリスタ―T130」、ポリプロピレ
ンに対するスクラツチ試験において界面付着力が1.0
8Kg/cm2 〕30部、軟化点が120℃のクマロン−イ
ンデン〔新日鉄化学(株)製の「エスクロンV12
0」、ポリプロピレンに対するスクラツチ試験において
界面付着力が0.57Kg/cm2 〕20部、イソシアネ―
ト系架橋剤1.5部を加え、均一に撹拌混合して、感圧
性接着剤組成物の溶液を調製した。この感圧性接着剤組
成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様にして、両面
接着シ―トを作製した。
【0028】比較例2 アクリル酸n−ブチル100部、アクリル酸1部からな
る単量体混合物を溶液重合して得た重量平均分子量が5
0万の共重合体100部に、軟化点が130℃のテルペ
ン−フエノ―ル〔ヤスハラケミカル(株)製の「YSポ
リスタ―T130」、ポリプロピレンに対するスクラツ
チ試験において界面付着力が1.08Kg/cm2 〕50
部、エポキシ系架橋剤0.03部を加え、均一に撹拌混
合して、感圧性接着剤組成物の溶液を調製した。この感
圧性接着剤組成物の溶液を用いて、以下実施例1と同様
にして、両面接着シ―トを作製した。
【0029】比較例3 実施例1で得た重量平均分子量が45万の共重合体10
0部に、粘着付与樹脂として軟化点が130℃のテルペ
ン−フエノ―ル〔ヤスハラケミカル(株)製の「YSポ
リスタ―T130」、ポリプロピレンに対するスクラツ
チ試験において界面付着力が1.08Kg/cm2 〕30
部、エポキシ系架橋剤0.04部を加え、均一に撹拌混
合して、感圧性接着剤組成物の溶液を調製した。この溶
液を用いて、以下実施例1と同様にして、両面接着シ―
トを作製した。
【0030】上記の実施例1〜5および比較例1〜3の
各両面接着シ―トについて、下記の方法により、接着力
試験、曲面接着性試験および保持力試験を行つた。これ
らの結果は、表1に示されるとおりであつた。
【0031】<接着力試験>両面接着シ―トの片面に厚
さが25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルムを
貼りつけて裏打ちし、幅20mmに裁断したものを試験片
とし、これを2kgのロ―ラ1往復で被着体に貼り合わ
せ、23℃で30分間放置したのち、引張速度300mm
/分の条件で、試験片の180°引き剥がし接着力を測
定した。被着体は、SUS304とポリプロピレン板を
使用した。
【0032】<曲面接着性試験>大きさが90mm×10
mm、厚さが0.4mmのA1板に両面接着シ―トの片面側
を貼り付けて試験片とし、これを直径が50mmのポリプ
ロピレン製の円柱に屈曲して貼り付け、70℃で2時間
後の試験片の浮き(mm)を測定した。
【0033】<保持力試験>両面接着シ―トの片面に厚
さが25μmのポリエチレンテレフタレ―トフイルムを
貼りつけて裏打ちし、幅10mmに裁断したものを試験片
とし、これをベ―クライト板に接着面積10mm×20mm
で貼り付けたのち、全体を垂下し、試験片の下端部に荷
重500gの負荷を加えた状態で、温度80℃で1時間
放置したのちの試験片のずれ距離(mm)を測定した。
【0034】
【0035】上記表1の結果から明らかなように、アク
リル系ポリマ―に特定の粘着付与樹脂を配合した感圧性
接着剤組成物を用いた実施例1〜5の各両面接着シ―ト
は、SUS304に対する接着性と、さらにポリプロピ
レンに対する接着性にすぐれ、とくにポリプロピレンに
対する曲面接着性を十分に満足できることがわかる。こ
れに対して、上記特定の粘着付与樹脂を配合しなかつた
感圧性接着剤組成物を用いた比較例1〜3の各両面接着
シ―トでは、ポリプロピレンに対する接着性、とくにポ
リプロピレンに対する曲面接着性を満足できない。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、ポリ
プロピレンに対するスクラツチ試験において界面付着力
が1.27Kg/cm2 以上となる粘着付与樹脂を用いたこ
とにより、極性被着体に対する接着性はもちろん、ポリ
プロピレンをはじめとするポリオレフイン系の非極性被
着体に対する接着性、とくに曲面接着性にすぐれる感圧
性接着剤組成物とその接着シ―ト類を提供できる。さら
に付言すると、本発明は、アクリル系ポリマ―に粘着付
与樹脂を配合するにあたり、粘着付与樹脂自身のポリプ
ロピレンに対する界面密着性を上記スクラツチ試験であ
らかじめ測定して、これを指標として、ポリオレフイン
系などの被着体の種類に応じた最も効果的な粘着付与樹
脂を簡単に選定できるので、従来に比べて信頼性のより
高い感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類を提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢倉 和幸 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 大河内 直樹 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA04 AA10 AB01 CA01 CA08 CB01 CB02 CC02 EA05 4J040 BA202 DF041 DF051 DK012 DN072 EL012 GA03 GA05 GA07 GA12 GA13 GA17 GA22 JA09 JB09 KA26 LA01 LA06 LA08 MA11 MB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル基の炭素数が2〜12の範囲に
    ある(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部
    にカルボキシル基含有不飽和単量体0.5〜10重量部
    を加えてなる単量体混合物の共重合体に、ポリプロピレ
    ンに対するスクラツチ試験において界面付着力が1.2
    7Kg/cm2 以上である粘着付与樹脂を配合してなること
    を特徴とする感圧性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 アルキル基の炭素数が2〜12の範囲に
    ある(メタ)アクリル酸アルキルエステルが、アルキル
    基の炭素数が2〜5の範囲にある(メタ)アクリル酸ア
    ルキルエステル20〜90重量%と、アルキル基の炭素
    数が6〜12の範囲にある(メタ)アクリル酸アルキル
    エステル80〜10重量%との混合物である請求項1に
    記載の感圧性接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレンに対するスクラツチ試験
    において界面付着力が1.27Kg/cm2 以上である粘着
    付与樹脂が、共重合体100重量部あたり、5〜60重
    量部である請求項1または2に記載の感圧性接着剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 支持体上に請求項1〜3のいずれかに記
    載の感圧性接着剤組成物からなる接着剤層を有すること
    を特徴とする接着シ―ト類。
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