JPH1025459A - 粘着剤組成物 - Google Patents
粘着剤組成物Info
- Publication number
- JPH1025459A JPH1025459A JP18323996A JP18323996A JPH1025459A JP H1025459 A JPH1025459 A JP H1025459A JP 18323996 A JP18323996 A JP 18323996A JP 18323996 A JP18323996 A JP 18323996A JP H1025459 A JPH1025459 A JP H1025459A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block copolymer
- polymer
- represented
- sensitive adhesive
- alkyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 凝集力に優れ、被着体の種類を問わず優れた
耐剥離性を発揮することができる粘着剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 メチルメタクリレートからなる重合体A
を有するブロック共重合体(I)、及び、粘着付与樹脂
からなる粘着剤組成物であって、上記粘着付与樹脂は、
上記メチルメタクリレートからなる重合体Aに対する相
溶性に劣るものであり、上記ブロック共重合体(I)
は、メチルメタクリレートからなる重合体A、及び、ア
ルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリ
レートBからなる共重合体である粘着剤組成物、並び
に、上記メチルメタクリレートからなる重合体A100
重量部に対して上記粘着付与樹脂10重量部を配合して
なる混合物のヘイズ値が、15%以上である粘着剤組成
物。
耐剥離性を発揮することができる粘着剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 メチルメタクリレートからなる重合体A
を有するブロック共重合体(I)、及び、粘着付与樹脂
からなる粘着剤組成物であって、上記粘着付与樹脂は、
上記メチルメタクリレートからなる重合体Aに対する相
溶性に劣るものであり、上記ブロック共重合体(I)
は、メチルメタクリレートからなる重合体A、及び、ア
ルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリ
レートBからなる共重合体である粘着剤組成物、並び
に、上記メチルメタクリレートからなる重合体A100
重量部に対して上記粘着付与樹脂10重量部を配合して
なる混合物のヘイズ値が、15%以上である粘着剤組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝集力に優れ、被
着体の種類を問わず優れた耐剥離性を発揮することがで
きる粘着剤組成物に関する。
着体の種類を問わず優れた耐剥離性を発揮することがで
きる粘着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系の粘着剤組成物は耐候性に優
れているので、粘着テープや粘着シートの粘着剤層等の
多くの用途に用いられている。なかでもアクリル系のブ
ロック共重合体を用いた粘着剤組成物は、低温から高温
に至る広い温度範囲における粘着性に優れるとともに高
い凝集力を示すので、粘着物性バランスに優れた粘着剤
を提供することができる。
れているので、粘着テープや粘着シートの粘着剤層等の
多くの用途に用いられている。なかでもアクリル系のブ
ロック共重合体を用いた粘着剤組成物は、低温から高温
に至る広い温度範囲における粘着性に優れるとともに高
い凝集力を示すので、粘着物性バランスに優れた粘着剤
を提供することができる。
【0003】しかし、アクリル系のブロック共重合体の
みからなる粘着剤組成物は、被着体の種類によっては耐
剥離性が不充分となる。このため、被着体の種類を問わ
ず優れた耐剥離性を発揮させるために、粘着付与樹脂が
配合される。例えば、特開平2−103277号公報に
は、各種の粘着付与樹脂を配合した粘着剤組成物が開示
されている。
みからなる粘着剤組成物は、被着体の種類によっては耐
剥離性が不充分となる。このため、被着体の種類を問わ
ず優れた耐剥離性を発揮させるために、粘着付与樹脂が
配合される。例えば、特開平2−103277号公報に
は、各種の粘着付与樹脂を配合した粘着剤組成物が開示
されている。
【0004】しかしながら、粘着剤組成物に粘着付与樹
脂を配合すると、耐剥離性は著しく向上するが、凝集力
は低下する。このため、粘着物性バランスに優れている
というアクリル系ブロック共重合体からなる粘着剤組成
物の特徴が失われてしまう。
脂を配合すると、耐剥離性は著しく向上するが、凝集力
は低下する。このため、粘着物性バランスに優れている
というアクリル系ブロック共重合体からなる粘着剤組成
物の特徴が失われてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、凝集力に優れ、被着体の種類を問わず優れた耐剥離
性を発揮することができる粘着剤組成物を提供すること
を目的とする。
み、凝集力に優れ、被着体の種類を問わず優れた耐剥離
性を発揮することができる粘着剤組成物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、メチルメタク
リレートからなる重合体を有するブロック共重合体
(I)、及び、粘着付与樹脂からなる粘着剤組成物であ
って、上記ブロック共重合体(I)は、一般式 (A−B)a−A で表されるブロック共重合体、一般式 (B−A)b−B で表されるブロック共重合体、及び、一般式 (A−B)c で表されるブロック共重合体により構成される直鎖状構
造を有するブロック共重合体の群(1)、並びに、一般
式 (A−B)d−X で表されるブロック共重合体、及び、一般式 Ae−T−Bf で表されるブロック共重合体により構成される櫛型状構
造又は星型状構造を有するブロック共重合体の群
(2)、の上記ブロック共重合体の群(1)及び上記ブ
ロック共重合体の群(2)の二つの群を合わせてなる群
より選択される少なくとも1種のブロック共重合体であ
り、上記粘着付与樹脂は、上記メチルメタクリレートか
らなる重合体に対する相溶性に劣るものである粘着剤組
成物である。
リレートからなる重合体を有するブロック共重合体
(I)、及び、粘着付与樹脂からなる粘着剤組成物であ
って、上記ブロック共重合体(I)は、一般式 (A−B)a−A で表されるブロック共重合体、一般式 (B−A)b−B で表されるブロック共重合体、及び、一般式 (A−B)c で表されるブロック共重合体により構成される直鎖状構
造を有するブロック共重合体の群(1)、並びに、一般
式 (A−B)d−X で表されるブロック共重合体、及び、一般式 Ae−T−Bf で表されるブロック共重合体により構成される櫛型状構
造又は星型状構造を有するブロック共重合体の群
(2)、の上記ブロック共重合体の群(1)及び上記ブ
ロック共重合体の群(2)の二つの群を合わせてなる群
より選択される少なくとも1種のブロック共重合体であ
り、上記粘着付与樹脂は、上記メチルメタクリレートか
らなる重合体に対する相溶性に劣るものである粘着剤組
成物である。
【0007】式中、Aは、メチルメタクリレートからな
る重合体を表す。Bは、アルキル基の炭素数が1〜12
のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合体又はア
ルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリ
レートからなる共重合体を表す。a、b、cは、同一又
は異なって、1〜10の整数を表す。dは、3〜7の整
数を表す。e、fは、同一又は異なって、1以上の整数
を表し、e+f=3〜7の関係を満たす。Xは、d個の
重合体((A−B)d)を結合することができる多官能
性化合物を表す。Tは、Aで表される重合体とBで表さ
れる重合体とを結合することができる多官能性化合物を
表す。以下に本発明を詳述する。
る重合体を表す。Bは、アルキル基の炭素数が1〜12
のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合体又はア
ルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリ
レートからなる共重合体を表す。a、b、cは、同一又
は異なって、1〜10の整数を表す。dは、3〜7の整
数を表す。e、fは、同一又は異なって、1以上の整数
を表し、e+f=3〜7の関係を満たす。Xは、d個の
重合体((A−B)d)を結合することができる多官能
性化合物を表す。Tは、Aで表される重合体とBで表さ
れる重合体とを結合することができる多官能性化合物を
表す。以下に本発明を詳述する。
【0008】本発明の粘着剤組成物は、メチルメタクリ
レートからなる重合体を有するブロック共重合体
(I)、及び、粘着付与樹脂からなる。上記ブロック共
重合体(I)は、一般式(A−B)a−Aで表されるブ
ロック共重合体、一般式(B−A)b−Bで表されるブ
ロック共重合体、及び、一般式(A−B)cで表される
ブロック共重合体により構成される直鎖状構造を有する
ブロック共重合体の群(1)、並びに、一般式(A−
B)d−Xで表されるブロック共重合体、及び、一般式
Ae−T−Bfで表されるブロック共重合体により構成
される櫛型状構造又は星型状構造を有するブロック共重
合体の群(2)、の前記ブロック共重合体の群(1)及
び前記ブロック共重合体の群(2)の二つの群を合わせ
てなる群より選択される少なくとも1種のブロック共重
合体である。
レートからなる重合体を有するブロック共重合体
(I)、及び、粘着付与樹脂からなる。上記ブロック共
重合体(I)は、一般式(A−B)a−Aで表されるブ
ロック共重合体、一般式(B−A)b−Bで表されるブ
ロック共重合体、及び、一般式(A−B)cで表される
ブロック共重合体により構成される直鎖状構造を有する
ブロック共重合体の群(1)、並びに、一般式(A−
B)d−Xで表されるブロック共重合体、及び、一般式
Ae−T−Bfで表されるブロック共重合体により構成
される櫛型状構造又は星型状構造を有するブロック共重
合体の群(2)、の前記ブロック共重合体の群(1)及
び前記ブロック共重合体の群(2)の二つの群を合わせ
てなる群より選択される少なくとも1種のブロック共重
合体である。
【0009】上記一般式(A−B)a−Aで表されるブ
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体は直鎖状構造を有し、Aで表
されるブロックとしてメチルメタクリレートからなる重
合体を有する。上記メチルメタクリレートからなる重合
体は、メチルメタクリレートを主成分とするが、凝集力
等の粘着性能を損なわない範囲で、アクリル酸エステル
等が含有されてもよい。
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体は直鎖状構造を有し、Aで表
されるブロックとしてメチルメタクリレートからなる重
合体を有する。上記メチルメタクリレートからなる重合
体は、メチルメタクリレートを主成分とするが、凝集力
等の粘着性能を損なわない範囲で、アクリル酸エステル
等が含有されてもよい。
【0010】上記一般式(A−B)a−Aで表されるブ
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体は、Bで表されるブロックと
してアルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートからなる重合体又はアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重
合体を有する。
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体は、Bで表されるブロックと
してアルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートからなる重合体又はアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重
合体を有する。
【0011】上記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートからなる重合体及び上記アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体を構成するアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートとしては特に
限定されず、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)ア
クリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、i
−ノニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら
を、単独で使用することにより、アルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体とすることができ、2種以上を併用することにより、
アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アク
リレートからなる共重合体とすることができる。
キル(メタ)アクリレートからなる重合体及び上記アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体を構成するアルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートとしては特に
限定されず、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)ア
クリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、i
−ノニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら
を、単独で使用することにより、アルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体とすることができ、2種以上を併用することにより、
アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アク
リレートからなる共重合体とすることができる。
【0012】上記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートからなる重合体及び上記アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体のTgは、0℃以下が好ましい。
キル(メタ)アクリレートからなる重合体及び上記アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体のTgは、0℃以下が好ましい。
【0013】上記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートからなる重合体又は上記アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体においては、上記アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートに、粘
着性と接着力とのバランスを更に向上させるために、必
要に応じて、極性モノマーを共重合させることができ
る。上記極性モノマーとしては特に限定されず、例え
ば、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコン
酸、アクリルアミド、β−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。これらは、単独で又は2種
以上を併用することができる。
キル(メタ)アクリレートからなる重合体又は上記アル
キル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレ
ートからなる共重合体においては、上記アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートに、粘
着性と接着力とのバランスを更に向上させるために、必
要に応じて、極性モノマーを共重合させることができ
る。上記極性モノマーとしては特に限定されず、例え
ば、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコン
酸、アクリルアミド、β−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。これらは、単独で又は2種
以上を併用することができる。
【0014】上記一般式(A−B)a−Aで表されるブ
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体のいずれにおいても、上記メ
チルメタクリレートからなる重合体の含有量は、3〜5
0重量%が好ましい。3重量%未満であると、凝集力が
著しく低下するので、粘着剤として必要な粘着特性を発
現できなくなり、50重量%を超えると、粘着性を発現
させることが困難になる。より好ましくは、5〜40重
量%である。
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体のいずれにおいても、上記メ
チルメタクリレートからなる重合体の含有量は、3〜5
0重量%が好ましい。3重量%未満であると、凝集力が
著しく低下するので、粘着剤として必要な粘着特性を発
現できなくなり、50重量%を超えると、粘着性を発現
させることが困難になる。より好ましくは、5〜40重
量%である。
【0015】本発明においては、上記一般式(A−B)
a−Aで表されるブロック共重合体、上記一般式(B−
A)b−Bで表されるブロック共重合体、及び、上記一
般式(A−B)cで表されるブロック共重合体のいずれ
も、上記Aで表されるブロックと上記Bで表されるブロ
ックとは、実質的に互いに異なるものである。
a−Aで表されるブロック共重合体、上記一般式(B−
A)b−Bで表されるブロック共重合体、及び、上記一
般式(A−B)cで表されるブロック共重合体のいずれ
も、上記Aで表されるブロックと上記Bで表されるブロ
ックとは、実質的に互いに異なるものである。
【0016】上記一般式(A−B)a−Aで表されるブ
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体において、a、b、cは、同
一又は異なって、1〜10の整数である。10を超える
と、粘度が上昇し、基材への塗工性が悪くなるので、上
記範囲に限定される。好ましくは、1〜8である。
ロック共重合体、上記一般式(B−A)b−Bで表され
るブロック共重合体、及び、上記一般式(A−B)cで
表されるブロック共重合体において、a、b、cは、同
一又は異なって、1〜10の整数である。10を超える
と、粘度が上昇し、基材への塗工性が悪くなるので、上
記範囲に限定される。好ましくは、1〜8である。
【0017】本発明においては、上記一般式(A−B)
d−Xで表されるブロック共重合体、及び、上記一般式
Ae−T−Bfで表されるブロック共重合体は、櫛型状
構造又は星型状構造を有する。
d−Xで表されるブロック共重合体、及び、上記一般式
Ae−T−Bfで表されるブロック共重合体は、櫛型状
構造又は星型状構造を有する。
【0018】式中、dは、3〜7の整数を表す。Xは、
d個の重合体((A−B)d)を結合することができる
多官能性化合物を表す。e及びfは、e+f=3〜7の
関係を満たす1以上の整数を表す。Tは、重合体(A、
B)を結合することができる多官能性化合物を表す。
d個の重合体((A−B)d)を結合することができる
多官能性化合物を表す。e及びfは、e+f=3〜7の
関係を満たす1以上の整数を表す。Tは、重合体(A、
B)を結合することができる多官能性化合物を表す。
【0019】上記X又はTで表される多官能性化合物と
しては特に限定されず、例えば、トリメチロールプロパ
ントリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリ
チオプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス
チオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチ
オプロピオネート、ジペンタエリスリトールヘキサキス
チオグリコレート、ジペンタエリスリトールヘキサキス
チオプロピオネート等の多価メルカプタン;四塩化ス
ズ、四塩化珪素等の多官能性カップリング剤等が挙げら
れる。
しては特に限定されず、例えば、トリメチロールプロパ
ントリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリ
チオプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス
チオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチ
オプロピオネート、ジペンタエリスリトールヘキサキス
チオグリコレート、ジペンタエリスリトールヘキサキス
チオプロピオネート等の多価メルカプタン;四塩化ス
ズ、四塩化珪素等の多官能性カップリング剤等が挙げら
れる。
【0020】本発明において、上記ブロック共重合体
(I)の重量平均分子量は、1万〜200万が好まし
い。1万未満であると、凝集力と粘着性とのバランスを
とるのが困難であり、200万を超えると、粘度が高く
なり、塗工工程での生産性が悪化する。より好ましく
は、3万〜150万であり、更に好ましくは、5万〜1
20万である。
(I)の重量平均分子量は、1万〜200万が好まし
い。1万未満であると、凝集力と粘着性とのバランスを
とるのが困難であり、200万を超えると、粘度が高く
なり、塗工工程での生産性が悪化する。より好ましく
は、3万〜150万であり、更に好ましくは、5万〜1
20万である。
【0021】上記ブロック共重合体(I)の合成方法と
しては特に限定されず、例えば、リビング重合法、反応
性の異なる開始点を有する開始剤を用いる方法、紫外線
重合法等を採用することができる。
しては特に限定されず、例えば、リビング重合法、反応
性の異なる開始点を有する開始剤を用いる方法、紫外線
重合法等を採用することができる。
【0022】上記リビング重合法によれば、リビング重
合性の開始剤を用いて、先ず、例えば、上記メチルメタ
クリレート、又は、上記アルキル基の炭素数が1〜12
のアルキル(メタ)アクリレートのいずれか一方の重合
を行い、上記Aで表されるブロック又は上記Bで表され
るブロックの重合が完結した時点で、他の重合体又は共
重合体を構成するモノマーを添加し、成長鎖末端に更に
続けて重合反応を行い、上記Bで表されるブロック又は
上記Aで表されるブロックの重合を行うことができる。
合性の開始剤を用いて、先ず、例えば、上記メチルメタ
クリレート、又は、上記アルキル基の炭素数が1〜12
のアルキル(メタ)アクリレートのいずれか一方の重合
を行い、上記Aで表されるブロック又は上記Bで表され
るブロックの重合が完結した時点で、他の重合体又は共
重合体を構成するモノマーを添加し、成長鎖末端に更に
続けて重合反応を行い、上記Bで表されるブロック又は
上記Aで表されるブロックの重合を行うことができる。
【0023】上記リビング重合法としては特に限定され
ず、例えば、N,N,N′,N′−テトラエチルリチウ
ムジスルフィド、ベンジル−N,N−ジエチルジチオカ
ルバメート、p−キシレンビス(N,N−ジエチルジチ
オカルバメート)等のイニファータを開始剤として用い
る方法;有機ランタノイド化合物を開始剤として用いる
方法;アルキルリチウム等を開始剤として用いるアニオ
ン重合法;シリルケテンアセタール等を開始剤として用
いるグループトランスファー法;メタルフリーリビング
アニオン法;リビングラジカル法等の公知の各手法を採
用することができる。
ず、例えば、N,N,N′,N′−テトラエチルリチウ
ムジスルフィド、ベンジル−N,N−ジエチルジチオカ
ルバメート、p−キシレンビス(N,N−ジエチルジチ
オカルバメート)等のイニファータを開始剤として用い
る方法;有機ランタノイド化合物を開始剤として用いる
方法;アルキルリチウム等を開始剤として用いるアニオ
ン重合法;シリルケテンアセタール等を開始剤として用
いるグループトランスファー法;メタルフリーリビング
アニオン法;リビングラジカル法等の公知の各手法を採
用することができる。
【0024】上記反応性の異なる開始点を有する開始剤
を用いる方法としては特に限定されず、例えば、ラジカ
ル発生温度の異なるパーオキサイド基を少なくとも2つ
有する開始剤を用いる方法、ラジカル発生機構の異なる
パーオキサイド基を少なくとも2つ有する開始剤を用い
る方法等を採用することができる。
を用いる方法としては特に限定されず、例えば、ラジカ
ル発生温度の異なるパーオキサイド基を少なくとも2つ
有する開始剤を用いる方法、ラジカル発生機構の異なる
パーオキサイド基を少なくとも2つ有する開始剤を用い
る方法等を採用することができる。
【0025】上記ラジカル発生温度の異なるパーオキサ
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法は、
低温側開始点から、上記メチルメタクリレート、又は、
上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートのいずれか一方の重合を開始させ、上記A
で表されるブロック又は上記Bで表されるブロックの重
合を開始させた後、高温側開始点から、他の重合体又は
共重合体を構成するモノマーの重合を開始させることに
より、上記Bで表されるブロック又は上記Aで表される
ブロックの重合を行うことができる。
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法は、
低温側開始点から、上記メチルメタクリレート、又は、
上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)
アクリレートのいずれか一方の重合を開始させ、上記A
で表されるブロック又は上記Bで表されるブロックの重
合を開始させた後、高温側開始点から、他の重合体又は
共重合体を構成するモノマーの重合を開始させることに
より、上記Bで表されるブロック又は上記Aで表される
ブロックの重合を行うことができる。
【0026】上記ラジカル発生機構の異なるパーオキサ
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法によ
れば、例えば、一方の開始点に還元剤を用いてラジカル
を発生させて、上記メチルメタクリレート、又は、上記
アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アク
リレートのいずれか一方の重合を開始させ、上記Aで表
されるブロック又は上記Bで表されるブロックの重合を
開始させた後、温度を上げて他方の開始点から、他の重
合体又は共重合体を構成するモノマーの重合を開始させ
て、上記Bで表されるブロック又は上記Aで表されるブ
ロックの重合を行うことができる。
イド基を少なくとも2つ有する開始剤を用いる方法によ
れば、例えば、一方の開始点に還元剤を用いてラジカル
を発生させて、上記メチルメタクリレート、又は、上記
アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アク
リレートのいずれか一方の重合を開始させ、上記Aで表
されるブロック又は上記Bで表されるブロックの重合を
開始させた後、温度を上げて他方の開始点から、他の重
合体又は共重合体を構成するモノマーの重合を開始させ
て、上記Bで表されるブロック又は上記Aで表されるブ
ロックの重合を行うことができる。
【0027】具体的には、例えば、先ず、上記アルキル
基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
と、一分子中に2つ以上のパーオキサイド基を有するラ
ジカル重合開始剤を、設定された温度レベル1で加熱反
応させて上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートからなる重合体又は上記アルキル
基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
からなる共重合体を重合し、次いで、上記メチルメタク
リレートを加え、上記温度レベル1より高温に設定され
た温度レベル2で加熱反応させることにより、上記一般
式(A−B)cで表されるブロック共重合体を合成する
ことができる。
基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
と、一分子中に2つ以上のパーオキサイド基を有するラ
ジカル重合開始剤を、設定された温度レベル1で加熱反
応させて上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートからなる重合体又は上記アルキル
基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレート
からなる共重合体を重合し、次いで、上記メチルメタク
リレートを加え、上記温度レベル1より高温に設定され
た温度レベル2で加熱反応させることにより、上記一般
式(A−B)cで表されるブロック共重合体を合成する
ことができる。
【0028】上記紫外線重合法によれば、例えば、先
ず、上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレートと、N,N−ジエチルジチオカルバメ
ートを混合し、反応容器内を窒素パージした後、紫外線
(UV)ランプにて、UV照射して上記アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからな
る重合体又は上記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートからなる共重合体を重合さ
せ、次いで、上記メチルメタクリレートを加え、更にU
V照射して上記メチルメタクリレートからなる重合体を
重合させることにより、上記一般式(A−B)a−Aで
表されるブロック共重合体を合成することができる。
ず、上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレートと、N,N−ジエチルジチオカルバメ
ートを混合し、反応容器内を窒素パージした後、紫外線
(UV)ランプにて、UV照射して上記アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからな
る重合体又は上記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キル(メタ)アクリレートからなる共重合体を重合さ
せ、次いで、上記メチルメタクリレートを加え、更にU
V照射して上記メチルメタクリレートからなる重合体を
重合させることにより、上記一般式(A−B)a−Aで
表されるブロック共重合体を合成することができる。
【0029】上記一般式(A−B)d−Xで表されるブ
ロック共重合体は、例えば、A−B - なるリビングブロ
ック共重合体を、多官能性カップリング剤によりカップ
リングさせることにより合成することができる。
ロック共重合体は、例えば、A−B - なるリビングブロ
ック共重合体を、多官能性カップリング剤によりカップ
リングさせることにより合成することができる。
【0030】上記一般式Ae−T−Bfで表されるブロ
ック共重合体は、例えば、上記メチルメタクリレート、
又は、上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートのいずれか一方を、多価メルカプ
タンの存在下、メルカプト基を発端としてラジカル重合
を開始させ、上記Aで表されるブロック又は上記Bで表
されるブロックの重合を開始させた後、ラジカル重合に
よる生成物の存在下に、他の重合体又は共重合体を構成
するモノマーのラジカル重合を開始させて、上記Bで表
されるブロック又は上記Aで表されるブロックの重合を
行うことにより合成することができる。
ック共重合体は、例えば、上記メチルメタクリレート、
又は、上記アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル
(メタ)アクリレートのいずれか一方を、多価メルカプ
タンの存在下、メルカプト基を発端としてラジカル重合
を開始させ、上記Aで表されるブロック又は上記Bで表
されるブロックの重合を開始させた後、ラジカル重合に
よる生成物の存在下に、他の重合体又は共重合体を構成
するモノマーのラジカル重合を開始させて、上記Bで表
されるブロック又は上記Aで表されるブロックの重合を
行うことにより合成することができる。
【0031】その他の方法としては、例えば、上記メチ
ルメタクリレート、又は、上記アルキル基の炭素数が1
〜12のアルキル(メタ)アクリレートのいずれか一方
のマクロマーを合成し、上記マクロマーに他の重合体又
は共重合体を構成するモノマーをグラフト重合させる方
法;上記メチルメタクリレートからなる重合体であって
アゾ基を有するもの、又は、上記アルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体であってアゾ基を有するもの若しくは上記アルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートか
らなる共重合体であってアゾ基を有するものを重合し、
上記アゾ基を開始点として、他の重合体又は共重合体を
構成するモノマーを重合させる方法等を採用することが
できる。
ルメタクリレート、又は、上記アルキル基の炭素数が1
〜12のアルキル(メタ)アクリレートのいずれか一方
のマクロマーを合成し、上記マクロマーに他の重合体又
は共重合体を構成するモノマーをグラフト重合させる方
法;上記メチルメタクリレートからなる重合体であって
アゾ基を有するもの、又は、上記アルキル基の炭素数が
1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重合
体であってアゾ基を有するもの若しくは上記アルキル基
の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートか
らなる共重合体であってアゾ基を有するものを重合し、
上記アゾ基を開始点として、他の重合体又は共重合体を
構成するモノマーを重合させる方法等を採用することが
できる。
【0032】また、予め通常のラジカル重合等で上記メ
チルメタクリレートからなる重合体、及び、上記アルキ
ル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレー
トからなる重合体又は上記アルキル基の炭素数が1〜1
2のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体を
重合した後、これらを混合して紫外線、電子線、放射線
等を照射することにより、上記メチルメタクリレートか
らなる重合体と、上記アルキル基の炭素数が1〜12の
アルキル(メタ)アクリレートからなる重合体又は上記
アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アク
リレートからなる共重合体とをブロック重合させる方法
等を採用することもできる。
チルメタクリレートからなる重合体、及び、上記アルキ
ル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アクリレー
トからなる重合体又は上記アルキル基の炭素数が1〜1
2のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体を
重合した後、これらを混合して紫外線、電子線、放射線
等を照射することにより、上記メチルメタクリレートか
らなる重合体と、上記アルキル基の炭素数が1〜12の
アルキル(メタ)アクリレートからなる重合体又は上記
アルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メタ)アク
リレートからなる共重合体とをブロック重合させる方法
等を採用することもできる。
【0033】本発明の粘着剤組成物は、上記ブロック共
重合体(I)に、更に、粘着付与樹脂が配合されてなる
ものである。上記粘着付与樹脂は、上記メチルメタクリ
レートからなる重合体に対する相溶性に劣るものであ
る。具体的には、上記メチルメタクリレートからなる重
合体100重量部に対して上記粘着付与樹脂10重量部
を配合してなる混合物のヘイズ値が、15%以上である
ことが好ましい。15%未満であると、粘着剤組成物の
凝集力が低下する。より好ましくは、20%以上であ
る。
重合体(I)に、更に、粘着付与樹脂が配合されてなる
ものである。上記粘着付与樹脂は、上記メチルメタクリ
レートからなる重合体に対する相溶性に劣るものであ
る。具体的には、上記メチルメタクリレートからなる重
合体100重量部に対して上記粘着付与樹脂10重量部
を配合してなる混合物のヘイズ値が、15%以上である
ことが好ましい。15%未満であると、粘着剤組成物の
凝集力が低下する。より好ましくは、20%以上であ
る。
【0034】上記ヘイズ値は、フィルム化したサンプル
に可視光線を照射したときに、上記サンプルを通る間に
散乱した光量の百分率をいう。上記粘着付与樹脂の上記
メチルメタクリレートからなる重合体に対する相溶性が
優れている場合には、上記ヘイズ値は小さくなり、相溶
性が劣る場合には、上記ヘイズ値は大きくなる。上記理
由により、本発明においては、上記ヘイズ値は少なくと
も15%以上であることが好ましく、上限は100%で
あってもよい。
に可視光線を照射したときに、上記サンプルを通る間に
散乱した光量の百分率をいう。上記粘着付与樹脂の上記
メチルメタクリレートからなる重合体に対する相溶性が
優れている場合には、上記ヘイズ値は小さくなり、相溶
性が劣る場合には、上記ヘイズ値は大きくなる。上記理
由により、本発明においては、上記ヘイズ値は少なくと
も15%以上であることが好ましく、上限は100%で
あってもよい。
【0035】上記ヘイズ値は、上記メチルメタクリレー
トからなる重合体に相当する重合体と上記粘着付与樹脂
との混合物を、透明なベースフィルム上に50μmの厚
さで塗布乾燥させ、更にその上にベースフィルムを張り
合わせた3層複合フィルムを作製し、上記複合フィル
ム、及び、上記複合フィルムを作製するのに用いた上記
ベースフィルム2枚分のヘイズ値をそれぞれヘイズメー
ターにより測定し、上記複合フィルムのヘイズ値から上
記ベースフィルム2枚分のヘイズ値を引くことにより求
めた値である。上記ヘイズメーターとしては特に限定さ
れず、例えば、TC−HIIIDP(東京電色社製)等
が挙げられる。
トからなる重合体に相当する重合体と上記粘着付与樹脂
との混合物を、透明なベースフィルム上に50μmの厚
さで塗布乾燥させ、更にその上にベースフィルムを張り
合わせた3層複合フィルムを作製し、上記複合フィル
ム、及び、上記複合フィルムを作製するのに用いた上記
ベースフィルム2枚分のヘイズ値をそれぞれヘイズメー
ターにより測定し、上記複合フィルムのヘイズ値から上
記ベースフィルム2枚分のヘイズ値を引くことにより求
めた値である。上記ヘイズメーターとしては特に限定さ
れず、例えば、TC−HIIIDP(東京電色社製)等
が挙げられる。
【0036】上記粘着付与樹脂の具体例としては特に限
定されず、例えば、C5 系(水添)石油樹脂、C9 系
(水添)石油樹脂、(水添)ロジン樹脂、(水添)ロジ
ンエステル樹脂、(水添)テルペン樹脂、(水添)テル
ペンフェノール樹脂、(水添)クマロンインデン樹脂、
不均化ロジン樹脂、不均化ロジンエステル樹脂、重合ロ
ジン樹脂、重合ロジンエステル樹脂等が挙げられる。こ
れらは、単独で又は2種以上を併用することができる。
また、凝集力を著しく低下させない程度に、上記メチル
メタクリレートからなる重合体と相溶する粘着付与樹脂
を配合することもできる。
定されず、例えば、C5 系(水添)石油樹脂、C9 系
(水添)石油樹脂、(水添)ロジン樹脂、(水添)ロジ
ンエステル樹脂、(水添)テルペン樹脂、(水添)テル
ペンフェノール樹脂、(水添)クマロンインデン樹脂、
不均化ロジン樹脂、不均化ロジンエステル樹脂、重合ロ
ジン樹脂、重合ロジンエステル樹脂等が挙げられる。こ
れらは、単独で又は2種以上を併用することができる。
また、凝集力を著しく低下させない程度に、上記メチル
メタクリレートからなる重合体と相溶する粘着付与樹脂
を配合することもできる。
【0037】上記粘着付与樹脂の配合量は、配合される
粘着付与樹脂の合計量で、上記ブロック共重合体(I)
100重量部に対して5〜40重量部が好ましい。5重
量部未満であると、耐剥離性の向上がみられず、40重
量部を超えると、初期接着性等の粘着性の性能の低下が
起こる。
粘着付与樹脂の合計量で、上記ブロック共重合体(I)
100重量部に対して5〜40重量部が好ましい。5重
量部未満であると、耐剥離性の向上がみられず、40重
量部を超えると、初期接着性等の粘着性の性能の低下が
起こる。
【0038】本発明の粘着剤組成物には、必要に応じ
て、粘着性能を損なわない範囲で、更に、架橋剤、充填
剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、カルボン酸金属塩等を
添加することができる。
て、粘着性能を損なわない範囲で、更に、架橋剤、充填
剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、カルボン酸金属塩等を
添加することができる。
【0039】上記架橋剤としては特に限定されず、例え
ば、N,N′−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−ア
ジリジンカルボアミド)、N,N′−ジフェニルメタン
−1,6−ビス(1−アジリジンカルボアミド)、トリ
メチロール−トリ−β−アジリジニルプロピオネート等
の2官能以上のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイ
ソシアネート付加物等のイソシアネート系化合物;N,
N,N′,N′,−テトラグリシジル−m−キシレンジ
アミン等のエポキシ樹脂;アルキルエーテル化メラミン
樹脂;多価金属塩;金属キレート;1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンエチレンオキサイド変成トリアクリレート等の2官能
以上の(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ば、N,N′−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−ア
ジリジンカルボアミド)、N,N′−ジフェニルメタン
−1,6−ビス(1−アジリジンカルボアミド)、トリ
メチロール−トリ−β−アジリジニルプロピオネート等
の2官能以上のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイ
ソシアネート付加物等のイソシアネート系化合物;N,
N,N′,N′,−テトラグリシジル−m−キシレンジ
アミン等のエポキシ樹脂;アルキルエーテル化メラミン
樹脂;多価金属塩;金属キレート;1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンエチレンオキサイド変成トリアクリレート等の2官能
以上の(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0040】上記充填剤としては特に限定されず、例え
ば、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等が
挙げられる。上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、フェノール系のもの、アミン系のもの等が挙げ
られる。
ば、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等が
挙げられる。上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、フェノール系のもの、アミン系のもの等が挙げ
られる。
【0041】上記紫外線防止剤としては特に限定され
ず、例えば、ベンゾトリアゾール系のもの等が挙げられ
る。上記カルボン酸金属塩としては特に限定されず、例
えば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム等が挙げ
られる。
ず、例えば、ベンゾトリアゾール系のもの等が挙げられ
る。上記カルボン酸金属塩としては特に限定されず、例
えば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリウム等が挙げ
られる。
【0042】本発明の粘着剤組成物は、例えば、粘着テ
ープ、粘着シート等の粘着剤層等として好適に用いるこ
とができる。上記粘着テープ又は上記粘着シートは、例
えば、本発明の粘着剤組成物を、基材の片面又は両面に
塗布して粘着剤層を形成させることにより得ることがで
きる。
ープ、粘着シート等の粘着剤層等として好適に用いるこ
とができる。上記粘着テープ又は上記粘着シートは、例
えば、本発明の粘着剤組成物を、基材の片面又は両面に
塗布して粘着剤層を形成させることにより得ることがで
きる。
【0043】上記塗布の方法としては特に限定されず、
例えば、溶剤に溶解させた後、ロール塗工機等を用いて
塗布する溶液塗工法;無溶剤状態で押出機等を用いて塗
布するホットメルト塗工法等を採用することができる
が、環境汚染の防止、省エネルギー、省資源等の観点か
ら、ホットメルト塗工法による塗布が好ましい。
例えば、溶剤に溶解させた後、ロール塗工機等を用いて
塗布する溶液塗工法;無溶剤状態で押出機等を用いて塗
布するホットメルト塗工法等を採用することができる
が、環境汚染の防止、省エネルギー、省資源等の観点か
ら、ホットメルト塗工法による塗布が好ましい。
【0044】上記基材としては特に限定されず、例え
ば、紙;不織布;ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹
脂等の合成樹脂フィルム;ポリウレタン樹脂、ポリクロ
ロプレン樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂発泡体等が
挙げられる。
ば、紙;不織布;ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹
脂等の合成樹脂フィルム;ポリウレタン樹脂、ポリクロ
ロプレン樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂発泡体等が
挙げられる。
【0045】また、本発明の粘着剤組成物のみをシート
状に成形することにより、基材層を有さないノンサポー
トタイプの両面粘着テープとすることもできる。
状に成形することにより、基材層を有さないノンサポー
トタイプの両面粘着テープとすることもできる。
【0046】本発明の粘着剤組成物は、粘着付与樹脂と
して上記メチルメタクリレートからなる重合体に対する
相溶性に劣るものを配合するので、上記メチルメタクリ
レートからなる重合体が構成しているドメイン構造が、
配合された粘着付与樹脂によって可塑化されることがな
い。従って、粘着剤組成物の凝集力を低下させることな
く、あらゆる種類の被着体に対する耐剥離性を高めるこ
とができる。
して上記メチルメタクリレートからなる重合体に対する
相溶性に劣るものを配合するので、上記メチルメタクリ
レートからなる重合体が構成しているドメイン構造が、
配合された粘着付与樹脂によって可塑化されることがな
い。従って、粘着剤組成物の凝集力を低下させることな
く、あらゆる種類の被着体に対する耐剥離性を高めるこ
とができる。
【0047】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0048】実施例1 (1)重合体の合成A−B−A型ブロック共重合体の合成 n−ブチルアクリレート70重量部に、開始剤として
N,N−ジエチルジチオカルバメート0.2重量部、溶
剤としてエチルアセテート30重量部を三ツ口フラスコ
に投入し、20分間窒素パージを行った後、スリーワン
モータを用いて攪拌翼を回転させながら、10ワットの
UVランプを48時間照射して、Bブロックの重合を行
った。反応終了後、反応物中にビニル基が存在しないこ
とをNMRによって確認した。
N,N−ジエチルジチオカルバメート0.2重量部、溶
剤としてエチルアセテート30重量部を三ツ口フラスコ
に投入し、20分間窒素パージを行った後、スリーワン
モータを用いて攪拌翼を回転させながら、10ワットの
UVランプを48時間照射して、Bブロックの重合を行
った。反応終了後、反応物中にビニル基が存在しないこ
とをNMRによって確認した。
【0049】得られた反応物に、メチルメタクリレート
30重量部、溶剤としてエチルアセテート20重量部を
加えて、10ワットのUVランプを48時間照射して、
AブロックをBブロックにブロック共重合させ、Aブロ
ックが、メチルメタクリレート重合体であり、Bブロッ
クが、n−ブチルアクリレート重合体であるA−B−A
型のブロック共重合体を合成した。反応終了後、反応物
中にビニル基が存在しないことをNMRによって確認し
た。得られたブロック共重合体の重量平均分子量を、G
PC(LC−9A、島津製作所社製)により測定した。
結果を表1に示した。
30重量部、溶剤としてエチルアセテート20重量部を
加えて、10ワットのUVランプを48時間照射して、
AブロックをBブロックにブロック共重合させ、Aブロ
ックが、メチルメタクリレート重合体であり、Bブロッ
クが、n−ブチルアクリレート重合体であるA−B−A
型のブロック共重合体を合成した。反応終了後、反応物
中にビニル基が存在しないことをNMRによって確認し
た。得られたブロック共重合体の重量平均分子量を、G
PC(LC−9A、島津製作所社製)により測定した。
結果を表1に示した。
【0050】ヘイズ値測定用重合体の合成 メチルメタクリレート70重量部に、開始剤としてN,
N−ジエチルジチオカルバメート0.4重量部、溶剤と
してエチルアセテート30重量部を三ツ口フラスコに投
入し、20分間窒素パージを行った後、スリーワンモー
タを用いて攪拌翼を回転させながら、10ワットのUV
ランプを48時間照射して、メチルメタクリレートから
なる重合体の重合を行い、ヘイズ値測定用重合体を合成
した。反応終了後、反応物中にビニル基が存在しないこ
とをNMRによって確認した。得られたヘイズ値測定用
重合体の重量平均分子量を、GPC(LC−9A、島津
製作所社製)により測定した。結果を表1に示した。
N−ジエチルジチオカルバメート0.4重量部、溶剤と
してエチルアセテート30重量部を三ツ口フラスコに投
入し、20分間窒素パージを行った後、スリーワンモー
タを用いて攪拌翼を回転させながら、10ワットのUV
ランプを48時間照射して、メチルメタクリレートから
なる重合体の重合を行い、ヘイズ値測定用重合体を合成
した。反応終了後、反応物中にビニル基が存在しないこ
とをNMRによって確認した。得られたヘイズ値測定用
重合体の重量平均分子量を、GPC(LC−9A、島津
製作所社製)により測定した。結果を表1に示した。
【0051】(2)測定用サンプルの作製テープ物性測定用サンプルの作製 得られたブロック共重合体100重量部に、粘着付与樹
脂(ペンセルD125、荒川化学工業社製)20重量部
を添加し攪拌して均一に混合したものを、表面にコロナ
処理を施したポリエステルフィルム(厚さ38μm、帝
人社製)上にアプリケーターにより塗布し、110℃×
5分間乾燥し、粘着剤層の厚さが50μmの粘着テープ
を作製した。
脂(ペンセルD125、荒川化学工業社製)20重量部
を添加し攪拌して均一に混合したものを、表面にコロナ
処理を施したポリエステルフィルム(厚さ38μm、帝
人社製)上にアプリケーターにより塗布し、110℃×
5分間乾燥し、粘着剤層の厚さが50μmの粘着テープ
を作製した。
【0052】ヘイズ値測定用サンプルの作製 得られたヘイズ値測定用重合体100重量部に、粘着付
与樹脂(ペンセルD125、荒川化学工業社製)10重
量部を添加し攪拌して均一に混合したものを、ベースフ
ィルムである離型処理を施したポリエステルフィルム
(♯3811、厚さ38μm、リンテック社製)上にア
プリケーターにより塗布し、110℃×5分間乾燥し、
粘着剤層の厚さが50μmの粘着シートを得、これの上
から更にベースフィルムを積層して複合フィルムを得
た。
与樹脂(ペンセルD125、荒川化学工業社製)10重
量部を添加し攪拌して均一に混合したものを、ベースフ
ィルムである離型処理を施したポリエステルフィルム
(♯3811、厚さ38μm、リンテック社製)上にア
プリケーターにより塗布し、110℃×5分間乾燥し、
粘着剤層の厚さが50μmの粘着シートを得、これの上
から更にベースフィルムを積層して複合フィルムを得
た。
【0053】得られた粘着テープ及び複合フィルムを用
いて、SP粘着力、保持力、及び、ヘイズ値について、
下記方法により評価した。結果を表1に示した。
いて、SP粘着力、保持力、及び、ヘイズ値について、
下記方法により評価した。結果を表1に示した。
【0054】評価方法 1.SP粘着力 JIS Z 0237に準拠して、得られた粘着テープ
を、SUS304板及びポリプロピレン板のそれぞれに
対して、幅20mmで、2kgのゴムローラーによる1
往復の荷重により貼り付け、23℃で20分間放置した
後、測定温度23℃で180℃方向に、引張速度10m
m/分及び300mm/分の条件で剥離強度を測定し
た。
を、SUS304板及びポリプロピレン板のそれぞれに
対して、幅20mmで、2kgのゴムローラーによる1
往復の荷重により貼り付け、23℃で20分間放置した
後、測定温度23℃で180℃方向に、引張速度10m
m/分及び300mm/分の条件で剥離強度を測定し
た。
【0055】2.保持力 JIS Z 0237に準拠して、幅20mm、長さ1
00mmに裁断した粘着テープを、厚さ1.5mm、幅
25mm、長さ100mmのSUS304板に接着長さ
20mmで、2kgのゴムローラーによる1往復の荷重
により貼り付け、23℃−65%RHの雰囲気下に20
分間放置した後、60℃雰囲気下に20分間放置し、粘
着テープが下側に垂れるようにして、60℃の恒温乾燥
器中に垂直に懸垂し、粘着テープの下端に1kgの荷重
をかけて放置し、1時間後のズレ距離(mm)を測定し
た。
00mmに裁断した粘着テープを、厚さ1.5mm、幅
25mm、長さ100mmのSUS304板に接着長さ
20mmで、2kgのゴムローラーによる1往復の荷重
により貼り付け、23℃−65%RHの雰囲気下に20
分間放置した後、60℃雰囲気下に20分間放置し、粘
着テープが下側に垂れるようにして、60℃の恒温乾燥
器中に垂直に懸垂し、粘着テープの下端に1kgの荷重
をかけて放置し、1時間後のズレ距離(mm)を測定し
た。
【0056】3.ヘイズ値 得られた複合フィルム及びベースフィルムのそれぞれ
を、30×30mmにカットし、これらのヘイズ値をヘ
イズメーター(TC−HIIIDP、東京電色社製)を
用いて測定し、複合フィルムのヘイズ値からベースフィ
ルムのヘイズ値を引いて求めた。
を、30×30mmにカットし、これらのヘイズ値をヘ
イズメーター(TC−HIIIDP、東京電色社製)を
用いて測定し、複合フィルムのヘイズ値からベースフィ
ルムのヘイズ値を引いて求めた。
【0057】実施例2 粘着付与樹脂としてスーパーエステルA125(荒川化
学工業社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て粘着テープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を
表1に示した。
学工業社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て粘着テープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を
表1に示した。
【0058】実施例3 粘着付与樹脂としてニカノールHP120(三菱瓦斯化
学社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘
着テープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を表1
に示した。
学社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘
着テープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を表1
に示した。
【0059】比較例1 粘着付与樹脂を配合しなかったこと以外は、実施例1と
同様にして粘着テープ及び複合フィルムを得、評価し
た。結果を表1に示した。
同様にして粘着テープ及び複合フィルムを得、評価し
た。結果を表1に示した。
【0060】比較例2 粘着付与樹脂としてスーパーエステルA100(荒川化
学工業社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て粘着テープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を
表1に示した。
学工業社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て粘着テープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を
表1に示した。
【0061】比較例3 粘着付与樹脂としてFTR6125(三井東圧化学社
製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘着テ
ープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を表1に示
した。
製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘着テ
ープ及び複合フィルムを得、評価した。結果を表1に示
した。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、上述の構成よ
りなるので、粘着物性バランスを保ったまま、凝集力に
優れ、被着体の種類を問わず優れた耐剥離性を発揮する
ことができる。また、本発明の粘着剤組成物は、ブロッ
ク共重合体を主成分とするものであるので、無溶剤塗工
が可能であり、乾燥工程の省略等の製造工程の簡略化を
図ることができる。
りなるので、粘着物性バランスを保ったまま、凝集力に
優れ、被着体の種類を問わず優れた耐剥離性を発揮する
ことができる。また、本発明の粘着剤組成物は、ブロッ
ク共重合体を主成分とするものであるので、無溶剤塗工
が可能であり、乾燥工程の省略等の製造工程の簡略化を
図ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 メチルメタクリレートからなる重合体を
有するブロック共重合体(I)、及び、粘着付与樹脂か
らなる粘着剤組成物であって、前記ブロック共重合体
(I)は、一般式 (A−B)a−A で表されるブロック共重合体、一般式 (B−A)b−B で表されるブロック共重合体、及び、一般式 (A−B)c で表されるブロック共重合体により構成される直鎖状構
造を有するブロック共重合体の群(1)、並びに、一般
式 (A−B)d−X で表されるブロック共重合体、及び、一般式 Ae−T−Bf で表されるブロック共重合体により構成される櫛型状構
造又は星型状構造を有するブロック共重合体の群
(2)、の前記ブロック共重合体の群(1)及び前記ブ
ロック共重合体の群(2)の二つの群を合わせてなる群
より選択される少なくとも1種のブロック共重合体であ
り、前記粘着付与樹脂は、前記メチルメタクリレートか
らなる重合体に対する相溶性に劣るものであることを特
徴とする粘着剤組成物。式中、Aは、メチルメタクリレ
ートからなる重合体を表す。Bは、アルキル基の炭素数
が1〜12のアルキル(メタ)アクリレートからなる重
合体又はアルキル基の炭素数が1〜12のアルキル(メ
タ)アクリレートからなる共重合体を表す。a、b、c
は、同一又は異なって、1〜10の整数を表す。dは、
3〜7の整数を表す。e、fは、同一又は異なって、1
以上の整数を表し、e+f=3〜7の関係を満たす。X
は、d個の重合体((A−B)d)を結合することがで
きる多官能性化合物を表す。Tは、Aで表される重合体
とBで表される重合体とを結合することができる多官能
性化合物を表す。 - 【請求項2】 メチルメタクリレートからなる重合体1
00重量部に対して粘着付与樹脂10重量部を配合して
なる混合物のヘイズ値が、15%以上である請求項1記
載の粘着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18323996A JPH1025459A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18323996A JPH1025459A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025459A true JPH1025459A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16132218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18323996A Pending JPH1025459A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025459A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000039233A1 (en) * | 1998-12-29 | 2000-07-06 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Block copolymer hot-melt processable adhesives, methods of their preparation, and articles therefrom |
JP2004002736A (ja) * | 2002-03-26 | 2004-01-08 | Kuraray Co Ltd | ジブロック共重合体およびそれを用いた粘着剤組成物 |
US6734256B1 (en) | 1998-12-29 | 2004-05-11 | 3M Innovative Properties Company | Block copolymer hot-melt processable adhesives, methods of their preparation, and articles therefrom |
US6806320B2 (en) | 2002-11-15 | 2004-10-19 | 3M Innovative Properties Company | Block copolymer melt-processable compositions, methods of their preparation, and articles therefrom |
JP2010265482A (ja) * | 2010-08-30 | 2010-11-25 | 3M Co | ブロックコポリマーホットメルト加工性接着剤、その調製方法およびそれを用いてなる物品 |
JP4593711B2 (ja) * | 2000-01-24 | 2010-12-08 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物およびその製造方法と粘着シ―ト類 |
US9550927B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-01-24 | Avery Dennison Corporation | Acrylic block copolymers |
JP2017193658A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | ソマール株式会社 | 接着剤組成物およびこれを用いた接着シート |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18323996A patent/JPH1025459A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000039233A1 (en) * | 1998-12-29 | 2000-07-06 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Block copolymer hot-melt processable adhesives, methods of their preparation, and articles therefrom |
US6734256B1 (en) | 1998-12-29 | 2004-05-11 | 3M Innovative Properties Company | Block copolymer hot-melt processable adhesives, methods of their preparation, and articles therefrom |
EP2348085A1 (en) | 1998-12-29 | 2011-07-27 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Block copolymer hot-melt processable adhesives |
JP4593711B2 (ja) * | 2000-01-24 | 2010-12-08 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物およびその製造方法と粘着シ―ト類 |
US7084209B2 (en) | 2000-09-25 | 2006-08-01 | 3M Innovative Properties Company | Block copolymer hot-melt processable adhesives, methods of their preparation, and articles therefrom |
JP2004002736A (ja) * | 2002-03-26 | 2004-01-08 | Kuraray Co Ltd | ジブロック共重合体およびそれを用いた粘着剤組成物 |
US6806320B2 (en) | 2002-11-15 | 2004-10-19 | 3M Innovative Properties Company | Block copolymer melt-processable compositions, methods of their preparation, and articles therefrom |
WO2004046215A3 (en) * | 2002-11-15 | 2004-11-11 | 3M Innovative Properties Co | Block copolymer melt-processable compositions, methods of their preparation, and articles therefrom |
JP2010265482A (ja) * | 2010-08-30 | 2010-11-25 | 3M Co | ブロックコポリマーホットメルト加工性接着剤、その調製方法およびそれを用いてなる物品 |
US9550927B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-01-24 | Avery Dennison Corporation | Acrylic block copolymers |
JP2017193658A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | ソマール株式会社 | 接着剤組成物およびこれを用いた接着シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101602515B1 (ko) | 저 표면 에너지 접착제 | |
US5869598A (en) | Block polymer thermoplastic addition polymer and their production process and use | |
JPH09324165A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JP2730986B2 (ja) | ホットメルト型感圧性アクリル系接着剤組成物 | |
KR100537089B1 (ko) | 아크릴계 공중합체, 아크릴계 감압 접착제 조성물,아크릴계 감압 접착 테이프 또는 시트, 및 아크릴계접착제 조성물 | |
TWI707882B (zh) | 丙烯酸系嵌段共聚物及黏接著劑組成物 | |
JP2003013027A (ja) | アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ | |
JP2007291299A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JPH108012A (ja) | アクリル系接着性組成物 | |
KR20120093210A (ko) | 이중 가교 점착부여된 감압 접착제 | |
JPH1025460A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JPH1030078A (ja) | 接着性組成物及び塗工方法 | |
JPH10204399A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JPH108011A (ja) | アクリル系接着剤組成物 | |
JPH0953059A (ja) | 粘着剤組成物 | |
JPH0570752A (ja) | アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもしくはシート | |
JP3539765B2 (ja) | 粘着付与樹脂組成物 | |
JP2015530430A (ja) | グラフトイソブチレンコポリマーを含む接着剤 | |
JPH1025459A (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP4115811B2 (ja) | 両面粘着テープおよび固定方法 | |
US20010044024A1 (en) | Acrylic hot melt pressure-sensitive adhesive and protective film utilizing the same | |
JPH07278513A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JPH108013A (ja) | アクリル系粘接着剤組成物 | |
JPH0987601A (ja) | アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ | |
JP2004244589A (ja) | アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着シート |