JP2000262043A - 定電圧回路 - Google Patents
定電圧回路Info
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- JP2000262043A JP2000262043A JP11063687A JP6368799A JP2000262043A JP 2000262043 A JP2000262043 A JP 2000262043A JP 11063687 A JP11063687 A JP 11063687A JP 6368799 A JP6368799 A JP 6368799A JP 2000262043 A JP2000262043 A JP 2000262043A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 チャージポンプ回路を昇圧装置として有する
定電圧回路において、チャージポンプ回路のダイオード
の順方向電圧や、温度特性の変化による影響を受けない
精度の良い定電圧出力が得られる定電圧回路の実現が求
められていた。 【解決手段】 本発明においては、チャージポンプ回路
内で昇圧動作を担っているインバータの電源電圧に、出
力電圧検出部3と昇圧電圧制御部4を介したチャージポ
ンプ回路の出力電圧をフィードバックして一つの自律調
整系を形成することによって、ツェナーダイオードやレ
ギュレータを使用せずにIC内蔵化へ向けた精度の良い
定電圧回路を実現した。
定電圧回路において、チャージポンプ回路のダイオード
の順方向電圧や、温度特性の変化による影響を受けない
精度の良い定電圧出力が得られる定電圧回路の実現が求
められていた。 【解決手段】 本発明においては、チャージポンプ回路
内で昇圧動作を担っているインバータの電源電圧に、出
力電圧検出部3と昇圧電圧制御部4を介したチャージポ
ンプ回路の出力電圧をフィードバックして一つの自律調
整系を形成することによって、ツェナーダイオードやレ
ギュレータを使用せずにIC内蔵化へ向けた精度の良い
定電圧回路を実現した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チャージポンプ
回路及び前記チャージポンプ回路の出力をフィードバッ
ク入力信号として用いた定電圧回路に関する。
回路及び前記チャージポンプ回路の出力をフィードバッ
ク入力信号として用いた定電圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、パルスをスイッチングしてコ
ンデンサの充電を行い、電圧を昇降させるチャージポン
プ回路は、定電圧回路の中で昇圧回路として利用されて
きた。例えば、特開平3−204012号公報には、回
路中のNチャンネル型MOS−FETを駆動するための
増幅回路が設けられており、前記増幅回路の電源として
チャージポンプ回路出力が使用されたドロッパ型定電圧
回路が開示されている。 また、特開平10−2477
8号公報においては、電力増幅器における昇圧回路とし
てチャージポンプ回路が用いられており、同時に出力電
圧と基準電圧を比較する比較回路を設けて、前記比較回
路の出力を利用してフィードバック制御することによっ
て定電圧化を図る手法が開示されている。
ンデンサの充電を行い、電圧を昇降させるチャージポン
プ回路は、定電圧回路の中で昇圧回路として利用されて
きた。例えば、特開平3−204012号公報には、回
路中のNチャンネル型MOS−FETを駆動するための
増幅回路が設けられており、前記増幅回路の電源として
チャージポンプ回路出力が使用されたドロッパ型定電圧
回路が開示されている。 また、特開平10−2477
8号公報においては、電力増幅器における昇圧回路とし
てチャージポンプ回路が用いられており、同時に出力電
圧と基準電圧を比較する比較回路を設けて、前記比較回
路の出力を利用してフィードバック制御することによっ
て定電圧化を図る手法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の定電圧
回路は、十分にユーザーの要求に応えているとは言い難
かった。
回路は、十分にユーザーの要求に応えているとは言い難
かった。
【0004】図3(a)、図3(b)は、従来における
定電圧回路の一実施の形態を示したものである。
定電圧回路の一実施の形態を示したものである。
【0005】図3(a)で示した従来の定電圧回路にお
いては、チャージポンプ回路の出力に過剰な昇圧電力を
クランプするクランプ回路を接続することにより、定電
圧出力を得ていた。クランプ回路にはツェナーダイオー
ドがよく用いられるが、出力電圧の精度はツェナー電圧
の精度に依存し、IC内蔵化のコストも高くなる難点が
存在した。また、図3(b)で示した従来の定電圧回路
においては、電源電圧VBからレギュレータを介してチ
ャージポンプ回路への入力電圧を安定化し、電源電圧V
Bの変動に対するチャージポンプ出力電圧の変動を抑え
る構造を有している。このときの出力電圧Voutは、
以下の式で表される。 Vout = (N+1)・(VREF−Vf) 出力電圧Vout電源電圧VBに対しては安定である
が、ダイオードDnの順方向電圧Vfのばらつきや温度
特性によって出力電圧Voutが変動してしまうのが難
点であった。
いては、チャージポンプ回路の出力に過剰な昇圧電力を
クランプするクランプ回路を接続することにより、定電
圧出力を得ていた。クランプ回路にはツェナーダイオー
ドがよく用いられるが、出力電圧の精度はツェナー電圧
の精度に依存し、IC内蔵化のコストも高くなる難点が
存在した。また、図3(b)で示した従来の定電圧回路
においては、電源電圧VBからレギュレータを介してチ
ャージポンプ回路への入力電圧を安定化し、電源電圧V
Bの変動に対するチャージポンプ出力電圧の変動を抑え
る構造を有している。このときの出力電圧Voutは、
以下の式で表される。 Vout = (N+1)・(VREF−Vf) 出力電圧Vout電源電圧VBに対しては安定である
が、ダイオードDnの順方向電圧Vfのばらつきや温度
特性によって出力電圧Voutが変動してしまうのが難
点であった。
【0006】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、チャージポンプ回路を昇圧
装置として有する定電圧回路において、クランプ回路や
レギュレータを用いることなく、精度の良い定電圧出力
が得られる定電圧回路を提供することを目的とする。
みてなされたものであって、チャージポンプ回路を昇圧
装置として有する定電圧回路において、クランプ回路や
レギュレータを用いることなく、精度の良い定電圧出力
が得られる定電圧回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、パルスをスイッチングしてコンデンサの充電を行
い、電圧を昇降させるチャージポンプ回路部と、チャー
ジポンプ回路部の出力を検出するための出力電圧検出部
と、入力値に応じた制御指令を電圧の形で出力する昇圧
電圧制御部より成る定電圧回路において、チャージポン
プ回路部内のインバータがチャージポンプ回路部の昇圧
動作を担っており、そのインバータの電源電圧に対し
て、チャージポンプ回路の出力をフィードバックさせて
インバータの出力振幅を制御することによって定電圧化
を図ることを特徴とする定電圧回路である。本発明の定
電圧回路では、チャージポンプ回路自身の出力電圧を利
用してフィードバック制御を行っている。フィードバッ
ク制御は、システムに対して定常出力が望まれる場合に
有効である。定電圧回路に対してフィードバック制御を
用いる手法は公知であるが、本発明の定電圧回路におい
ては、チャージポンプ回路内で昇圧動作を担っているイ
ンバータの電源電圧に、出力電圧検出部と昇圧電圧制御
部を介したチャージポンプ回路の出力電圧をフィードバ
ックすることによって、一つの自律調整系を形成した点
を特長としている。チャージポンプ回路を構成するダイ
オードDi(i=1,2,…,n)の順方向電圧Vfの
ばらつきや温度特性の変化による出力電圧Voutの変
動は、チャージポンプ回路内におけるインバータの電源
電圧入力を、インバータが前記出力電圧Voutの変動
の幅を減少させる出力をするように随時変更することで
抑えることが可能となり、より良い精度の定電圧出力が
得られるようになる。
明は、パルスをスイッチングしてコンデンサの充電を行
い、電圧を昇降させるチャージポンプ回路部と、チャー
ジポンプ回路部の出力を検出するための出力電圧検出部
と、入力値に応じた制御指令を電圧の形で出力する昇圧
電圧制御部より成る定電圧回路において、チャージポン
プ回路部内のインバータがチャージポンプ回路部の昇圧
動作を担っており、そのインバータの電源電圧に対し
て、チャージポンプ回路の出力をフィードバックさせて
インバータの出力振幅を制御することによって定電圧化
を図ることを特徴とする定電圧回路である。本発明の定
電圧回路では、チャージポンプ回路自身の出力電圧を利
用してフィードバック制御を行っている。フィードバッ
ク制御は、システムに対して定常出力が望まれる場合に
有効である。定電圧回路に対してフィードバック制御を
用いる手法は公知であるが、本発明の定電圧回路におい
ては、チャージポンプ回路内で昇圧動作を担っているイ
ンバータの電源電圧に、出力電圧検出部と昇圧電圧制御
部を介したチャージポンプ回路の出力電圧をフィードバ
ックすることによって、一つの自律調整系を形成した点
を特長としている。チャージポンプ回路を構成するダイ
オードDi(i=1,2,…,n)の順方向電圧Vfの
ばらつきや温度特性の変化による出力電圧Voutの変
動は、チャージポンプ回路内におけるインバータの電源
電圧入力を、インバータが前記出力電圧Voutの変動
の幅を減少させる出力をするように随時変更することで
抑えることが可能となり、より良い精度の定電圧出力が
得られるようになる。
【0008】また、前記課題を解決する本発明は、出力
電圧検出部に分圧回路を備えたことを特長とする定電圧
回路である。フィードバック制御を実行するためには、
システムの出力値を計測するセンサーが必要となる。本
発明の定電圧回路は、分圧回路を出力電圧検出部のセン
サーとして用いている。分圧回路であれば、計測値を次
段の昇圧電圧制御部の仕様に合わせて出力することが可
能となる。
電圧検出部に分圧回路を備えたことを特長とする定電圧
回路である。フィードバック制御を実行するためには、
システムの出力値を計測するセンサーが必要となる。本
発明の定電圧回路は、分圧回路を出力電圧検出部のセン
サーとして用いている。分圧回路であれば、計測値を次
段の昇圧電圧制御部の仕様に合わせて出力することが可
能となる。
【0009】また、前記課題を解決する本発明は、昇圧
電圧制御部に比較器を有しており、出力電圧検出部で検
出された電圧値と基準電圧値を比較した結果を電圧とし
て出力することを特長とする定電圧回路である。昇圧電
圧制御部に比較器を備えることによって、if−the
n形式の条件文に基づいた制御が可能になる。また、チ
ャージポンプ出力電圧との対応関係が明らかな、比較器
の基準電圧値を調整することによって、チャージポンプ
回路内のインバータ電源電圧にフィードバックされる電
圧値を決定することができる。
電圧制御部に比較器を有しており、出力電圧検出部で検
出された電圧値と基準電圧値を比較した結果を電圧とし
て出力することを特長とする定電圧回路である。昇圧電
圧制御部に比較器を備えることによって、if−the
n形式の条件文に基づいた制御が可能になる。また、チ
ャージポンプ出力電圧との対応関係が明らかな、比較器
の基準電圧値を調整することによって、チャージポンプ
回路内のインバータ電源電圧にフィードバックされる電
圧値を決定することができる。
【0010】また、前記課題を解決する本発明は、出力
電圧検出部が検出した電圧値が基準電圧値よりも小さい
場合、昇圧電圧制御部が、その出力電圧を設計・部品仕
様の許す範囲内で最大値に設定することを特長とする定
電圧回路である。基準電圧とチャージポンプ出力電圧と
の対応関係が明らかである場合、出力電圧検出部が検出
した電圧値が基準電圧値よりも小さいということは、本
発明の定電圧回路の出力電圧が、未だ設定された電圧値
に達していないということを示す。従って前記事実に対
し、昇圧電圧制御部がその仕様の中で考えられるもっと
も大きな電圧値、例えば比較器の電圧電源値をインバー
タの電圧電源値として出力することが合理的である。
電圧検出部が検出した電圧値が基準電圧値よりも小さい
場合、昇圧電圧制御部が、その出力電圧を設計・部品仕
様の許す範囲内で最大値に設定することを特長とする定
電圧回路である。基準電圧とチャージポンプ出力電圧と
の対応関係が明らかである場合、出力電圧検出部が検出
した電圧値が基準電圧値よりも小さいということは、本
発明の定電圧回路の出力電圧が、未だ設定された電圧値
に達していないということを示す。従って前記事実に対
し、昇圧電圧制御部がその仕様の中で考えられるもっと
も大きな電圧値、例えば比較器の電圧電源値をインバー
タの電圧電源値として出力することが合理的である。
【0011】また、前記課題を解決する本発明は、出力
電圧検出部が検出した電圧値が基準電圧値よりも大きい
場合、昇圧電圧制御部が出力電圧を低下させることを特
長とする定電圧回路である。基準電圧とチャージポンプ
出力電圧との対応関係が明らかである場合、出力電圧検
出部が検出した電圧値が基準電圧値よりも大きいという
ことは、本発明の定電圧回路の出力電圧が、設定された
電圧値を既に超過しているということを示す。従って、
チャージポンプ回路部内のインバータの昇圧動作を抑え
るべく、前記インバータの電源電圧入力を小さくするこ
とが合理的である。
電圧検出部が検出した電圧値が基準電圧値よりも大きい
場合、昇圧電圧制御部が出力電圧を低下させることを特
長とする定電圧回路である。基準電圧とチャージポンプ
出力電圧との対応関係が明らかである場合、出力電圧検
出部が検出した電圧値が基準電圧値よりも大きいという
ことは、本発明の定電圧回路の出力電圧が、設定された
電圧値を既に超過しているということを示す。従って、
チャージポンプ回路部内のインバータの昇圧動作を抑え
るべく、前記インバータの電源電圧入力を小さくするこ
とが合理的である。
【0012】また、前記課題を解決する本発明は、IC
に内蔵化されて提供される定電圧回路である。本発明の
定電圧回路では、レギュレータもクランプ回路用のツェ
ナーダイオードも使用しないので、IC化コストが低く
抑えられる利点がある。また、IC化することで、精度
の良い定電圧出力を有する定電圧回路を大量に提供する
ことが可能になる。
に内蔵化されて提供される定電圧回路である。本発明の
定電圧回路では、レギュレータもクランプ回路用のツェ
ナーダイオードも使用しないので、IC化コストが低く
抑えられる利点がある。また、IC化することで、精度
の良い定電圧出力を有する定電圧回路を大量に提供する
ことが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明における実施の形態
の定電圧回路につき図面を参照して説明する。
の定電圧回路につき図面を参照して説明する。
【0014】実施の形態1 図1は本発明における実施の形態の定電圧回路を示す回
路図である。
路図である。
【0015】図1で示された回路は、コンデンサCi
(i=1,2,…,n)及びダイオードDi(i=1,
2,…,n)及びインバータINVi(i=1,2,
…,n)及び発振器2を構成要素とするチャージポンプ
部1と、分圧回路を有する出力電圧検出部3と、比較器
としてのオペアンプを有する昇圧電圧制御回路4からな
る定電圧回路を示したものである。チャージポンプ部1
は、コンデンサCi(i=1,2,…,n)と、ダイオ
ードDi(i=1,2,…,n)と、インバータINV
i(i=1,2,…,n)とを一組一段としたチャージ
ポンプユニットをN段有している。本実施の形態の定電
圧回路においてチャージポンプ部1の出力電圧は、ダイ
オードDi(i=1,2,… ,n)の順方向電圧をV
f、オペアンプの出力電圧がVxであるとすると以下の
式で示される。 Vout = (N+1)・(Vx−Vf) 電源投入当初、定電圧出力Voutは未だ十分に立ち上
がっていないため、分圧電圧Vy<基準電圧VREF
の関係が成立する。この時オペアンプの出力Vxは、オ
ペアンプの出力最大値が電圧電源VBであるという仮定
の下、VBに設定される。そして、インバータINVi
(i=1,2,…,n)は発振振幅をVBとして昇圧動
作を開始する。昇圧動作開始後、定電圧出力Voutが
上昇して、分圧電圧Vy>基準電圧VREFの関係が成
立するようになると、オペアンプの出力電圧Vxが低下
することに伴って、定電圧出力Voutも低下する。V
outが低下し、再び分圧電圧Vy<基準電圧VREF
の関係が成立すると、オペアンプの出力電圧Vxが上
昇するのに伴って定電圧出力Voutも上昇する。この
ような過程を繰り返して定電圧出力Voutは以下の式
に基づいて安定化される。 Vout = VREF ・ (R1+R2)/R1
(i=1,2,…,n)及びダイオードDi(i=1,
2,…,n)及びインバータINVi(i=1,2,
…,n)及び発振器2を構成要素とするチャージポンプ
部1と、分圧回路を有する出力電圧検出部3と、比較器
としてのオペアンプを有する昇圧電圧制御回路4からな
る定電圧回路を示したものである。チャージポンプ部1
は、コンデンサCi(i=1,2,…,n)と、ダイオ
ードDi(i=1,2,…,n)と、インバータINV
i(i=1,2,…,n)とを一組一段としたチャージ
ポンプユニットをN段有している。本実施の形態の定電
圧回路においてチャージポンプ部1の出力電圧は、ダイ
オードDi(i=1,2,… ,n)の順方向電圧をV
f、オペアンプの出力電圧がVxであるとすると以下の
式で示される。 Vout = (N+1)・(Vx−Vf) 電源投入当初、定電圧出力Voutは未だ十分に立ち上
がっていないため、分圧電圧Vy<基準電圧VREF
の関係が成立する。この時オペアンプの出力Vxは、オ
ペアンプの出力最大値が電圧電源VBであるという仮定
の下、VBに設定される。そして、インバータINVi
(i=1,2,…,n)は発振振幅をVBとして昇圧動
作を開始する。昇圧動作開始後、定電圧出力Voutが
上昇して、分圧電圧Vy>基準電圧VREFの関係が成
立するようになると、オペアンプの出力電圧Vxが低下
することに伴って、定電圧出力Voutも低下する。V
outが低下し、再び分圧電圧Vy<基準電圧VREF
の関係が成立すると、オペアンプの出力電圧Vxが上
昇するのに伴って定電圧出力Voutも上昇する。この
ような過程を繰り返して定電圧出力Voutは以下の式
に基づいて安定化される。 Vout = VREF ・ (R1+R2)/R1
【0016】実施の形態2 次ぎに本発明における他の実施の形態の定電圧回路につ
き図2を参照として説明する。
き図2を参照として説明する。
【0017】図2で示した回路は、構成要素については
基本的に図1と同じであり、コンデンサCi(i=1,
2,…,n)及びダイオードDi(i=1,2,…,
n)及びインバータINVi(i=1,2,…,n)及
び発振器2を構成要素とするチャージポンプ部1と、分
圧回路を有する出力電圧検出部3と、比較器としてのオ
ペアンプを有する昇圧電圧制御部4からなる定電圧回路
である。しかし、本実施の形態の定電圧回路において
は、昇圧電圧制御部4からチャージポンプ部1のインバ
ータINVへのフィードバック入力が、全てのインバー
タINVi(i=1,2,…,n)に対してではなく、
N番目のINVnに対してのみなされることを特長とす
る。本実施の形態2における出力電圧Vout は実施
の形態1における式と同様に以下の通り示される。 Vout = VREF ・ (R1+R2)/R1 ここで実施の形態1においては、設定電圧の上限値が以
下の式で決定されていた。 Vout = (N+1)・(Vx−Vf) しかしながら本実施の形態2においては、続く以下の式
で設定電圧の上限値は以下の式によって決定される。 Vout = N・VB+Vx−(N+1)・Vf
基本的に図1と同じであり、コンデンサCi(i=1,
2,…,n)及びダイオードDi(i=1,2,…,
n)及びインバータINVi(i=1,2,…,n)及
び発振器2を構成要素とするチャージポンプ部1と、分
圧回路を有する出力電圧検出部3と、比較器としてのオ
ペアンプを有する昇圧電圧制御部4からなる定電圧回路
である。しかし、本実施の形態の定電圧回路において
は、昇圧電圧制御部4からチャージポンプ部1のインバ
ータINVへのフィードバック入力が、全てのインバー
タINVi(i=1,2,…,n)に対してではなく、
N番目のINVnに対してのみなされることを特長とす
る。本実施の形態2における出力電圧Vout は実施
の形態1における式と同様に以下の通り示される。 Vout = VREF ・ (R1+R2)/R1 ここで実施の形態1においては、設定電圧の上限値が以
下の式で決定されていた。 Vout = (N+1)・(Vx−Vf) しかしながら本実施の形態2においては、続く以下の式
で設定電圧の上限値は以下の式によって決定される。 Vout = N・VB+Vx−(N+1)・Vf
【0018】実施の形態1においてはオペアンプの出力
電圧の上限を電源電圧VBとしたが、例えば、オペアン
プの電源電圧VBを10V、出力上限としてのオペアン
プ出力Vxを8Vであるとする。仮にダイオードDi
(i=1,2,…,n)の順方向電圧Vfを0.7V、
出力定電圧Voutを30Vに設定したい場合を考え
る。この時実施の形態1において必要とされる昇圧の段
数Nは、以下の関係式に具体値を代入することにより求
める。 Vout < (N+1)・(Vx−Vf) 故に本実施の形態1においては N>4(Nは整数)で
あるべきことが導き出される。これに対して実施の形態
2において必要とされる昇圧の段数Nは、以下の関係式
に具体値を代入することより求める。 Vout < N・VB+Vx−(N+1)・Vf 故に本実施の形態2においては N>3(Nは整数)で
あればいいことが導き出される。つまり、本実施の形態
2の方が、実施の形態1よりも少ない段数で所望の出力
定電圧Voutを得ることが可能である。
電圧の上限を電源電圧VBとしたが、例えば、オペアン
プの電源電圧VBを10V、出力上限としてのオペアン
プ出力Vxを8Vであるとする。仮にダイオードDi
(i=1,2,…,n)の順方向電圧Vfを0.7V、
出力定電圧Voutを30Vに設定したい場合を考え
る。この時実施の形態1において必要とされる昇圧の段
数Nは、以下の関係式に具体値を代入することにより求
める。 Vout < (N+1)・(Vx−Vf) 故に本実施の形態1においては N>4(Nは整数)で
あるべきことが導き出される。これに対して実施の形態
2において必要とされる昇圧の段数Nは、以下の関係式
に具体値を代入することより求める。 Vout < N・VB+Vx−(N+1)・Vf 故に本実施の形態2においては N>3(Nは整数)で
あればいいことが導き出される。つまり、本実施の形態
2の方が、実施の形態1よりも少ない段数で所望の出力
定電圧Voutを得ることが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明はパルスをス
イッチングしてコンデンサの充電を行い、電圧を昇降さ
せるチャージポンプ回路部と、チャージポンプ回路部の
出力を検出するための出力電圧検出部と、入力値に応じ
た制御指令を電圧の形で出力する昇圧電圧制御部より成
る定電圧回路において、チャージポンプ回路部の昇圧動
作を担うインバータの電源電圧に、チャージポンプ回路
の出力をフィードバックさせてインバータの出力振幅を
制御することによって出力電圧のゆらぎを安定化させる
ことを特長とした定電圧回路である。本発明によって、
ダイオードの順方向電圧や、温度特性変化の影響を受け
ない高精度の定電圧出力が得られる定電圧回路を提供す
ることができるようになる。
イッチングしてコンデンサの充電を行い、電圧を昇降さ
せるチャージポンプ回路部と、チャージポンプ回路部の
出力を検出するための出力電圧検出部と、入力値に応じ
た制御指令を電圧の形で出力する昇圧電圧制御部より成
る定電圧回路において、チャージポンプ回路部の昇圧動
作を担うインバータの電源電圧に、チャージポンプ回路
の出力をフィードバックさせてインバータの出力振幅を
制御することによって出力電圧のゆらぎを安定化させる
ことを特長とした定電圧回路である。本発明によって、
ダイオードの順方向電圧や、温度特性変化の影響を受け
ない高精度の定電圧出力が得られる定電圧回路を提供す
ることができるようになる。
【図1】 実施の形態1図
【図2】 実施の形態2図
【図3】 従来のチャージポンプを利用した定電圧回路 (a)クランプ回路にツェナーダイオードを用いた例 (b)レギュレータを用いた例
1 チャージポンプ部 2 発振器 3 出力電圧検出部 4 昇圧電圧制御部
Claims (6)
- 【請求項1】パルスをスイッチングしてコンデンサの充
電を行い、電圧を昇降させるチャージポンプ回路部と、
チャージポンプ回路部の出力を検出するための出力電圧
検出部と、入力値に応じた制御指令を出力する昇圧電圧
制御部より成る定電圧回路において、チャージポンプ回
路部内のインバータがチャージポンプ回路部の昇圧動作
を担っており、そのインバータの電源電圧に対して、チ
ャージポンプ回路の出力をフィードバックさせてインバ
ータの出力振幅を制御することによって定電圧化を図る
ことを特長とする定電圧回路。 - 【請求項2】出力電圧検出部に分圧回路を備えたことを
特長とする請求項1記載の定電圧回路。 - 【請求項3】昇圧電圧制御部に比較器を有しており、出
力電圧検出部で検出された電圧値と基準電圧値を比較し
た結果を電圧として出力することを特長とする請求項1
又は請求項2記載の定電圧回路。 - 【請求項4】出力電圧検出部が検出した電圧値が基準電
圧値よりも小さい場合、昇圧電圧制御部が、その出力電
圧を設計・部品仕様の許す範囲内で最大値に設定するこ
とを特長とする請求項3記載の定電圧回路。 - 【請求項5】出力電圧検出部が検出した電圧値が基準電
圧値よりも大きい場合、昇圧電圧制御部が出力電圧を低
下させることを特長とする請求項3記載の定電圧回路。 - 【請求項6】ICに内蔵化されて提供される請求項1乃
至5記載の定電圧回路。
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