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JP2000253611A - モータの取付構造 - Google Patents

モータの取付構造

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Publication number
JP2000253611A
JP2000253611A JP11047477A JP4747799A JP2000253611A JP 2000253611 A JP2000253611 A JP 2000253611A JP 11047477 A JP11047477 A JP 11047477A JP 4747799 A JP4747799 A JP 4747799A JP 2000253611 A JP2000253611 A JP 2000253611A
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JP
Japan
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pipe frame
motor
frame
fastening
wiper
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JP11047477A
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Inventor
Keisuke Kanazawa
啓介 金澤
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication of JP2000253611A publication Critical patent/JP2000253611A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータを、軽量で高剛性・高強度のパイプフ
レームにこのパイプフレームの実質的強度低下を伴うこ
となくしかも特別な固定部品を要することなく安定して
強固に固定することができるモータの取付構造を提供す
る。 【解決手段】 パイプフレーム42には潰し加工により
固定部48が形成されている。一方、ワイパモータ58
には、互いに離間する一対の脚部62が形成されると共
に、固定部48に対応して締結部63が形成されてい
る。脚部62がパイプフレーム42の外周面に密着して
支持されると共に締結部63が固定部48に密着し、こ
の状態でボルト64が螺子溝66に螺合することでワイ
パモータ58がパイプフレーム42に一体に締結固定さ
れる。したがって、ワイパモータ58自体がパイプフレ
ーム42の補強材としての機能を発揮し、固定部48に
曲げ応力が集中して作用せず、全体としての実質的な強
度低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のワイパ装
置等に適用されるモータの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のウインドシールドガラ
スを払拭するワイパ装置は、ピボットシャフトに取り付
けられたワイパアームが、ピボットシャフトの回転によ
り所定範囲で往復回動することで、ウインドシールドガ
ラス面の雨滴等を払拭する。
【0003】ここで、このようなワイパ装置では、ピボ
ットシャフトは、ピボットホルダ部を有するワイパブラ
ケットによって回転可能に支持されている。ワイパブラ
ケットは、取付ボルトによって車体(例えば、ウインド
シールドガラス下方に配置されたカウルパネル)に固定
されている。また、一対のワイパアーム&ブレードを備
えた車両においては、ピボットシャフトは車両幅方向両
側にそれぞれ設けられており、これらを支持するワイパ
ブラケットも車体の車両幅方向両側にそれぞれ固定され
ている。さらに、これら一対のワイパブラケットが、ワ
イパモータ等の支持基台としてのフレームと一体に構成
された所謂フレーム一体式のワイパ装置がある(一例と
して、実開平7−31525号公報、あるいは、実開平
5−22226号公報)。
【0004】前記実開平7−31525号公報に示され
たワイパ装置では、一対のピボットホルダを互いに連結
する支持パイプ(パイプフレーム)に、ブラケットを溶
接固定し、そのブラケットにワイパモータを取り付けて
固定し、全体としてモータ&リンクのアッセンブリを構
成している。このような構造によれば、ピボットホルダ
やワイパモータ等の構成が所定の位置関係を維持した状
態で車両に搭載することができる。また、このフレーム
アッセンブリ(各ピボットホルダ)を車体へ取り付ける
際においても、ピボットホルダと支持パイプとを軸線周
りに相対回転させて互いの連結状態を調整すれば、モー
タ取付面の角度調整が可能になる利点もある。
【0005】しかしながら、前記ワイパ装置の如く単な
る支持パイプ(パイプフレーム)を用いた構成では、パ
イプフレームの周面が曲面となるために、ワイパモータ
などの重量物や駆動力発生源をこのパイプフレームに直
接に締結して取り付けようとしても安定して固定させる
ことは容易でなく、ワイパモータを強固かつ確実に取り
付けるためにはブラケットが必要であった。すなわち、
仮に、ブラケットを省略して構成し、ワイパモータをボ
ルトやリベット等によって支持パイプ(パイプフレー
ム)に直接取り付けようとすると、支持パイプに周囲か
ら締結力や加圧力を加えることとなり、中空の支持パイ
プが不要に変形して、却ってモータがガタついたり取付
け位置がズレたりしてしまう恐れがある。したがって、
前述の如き支持パイプ(パイプフレーム)を用いた構成
では、ブラケットが不可欠であり、部品点数及び組付工
数が増加し、これらを低減するための対策が望まれてい
た。
【0006】一方、前記実開平5−22226号公報に
示されたワイパ装置では、鋼板を曲げて形成した断面コ
字状の棒状フレームを採用している。この棒状フレーム
にブラケットをボルトによって締結固定し、さらに、こ
のブラケットにワイパモータのギヤハウジング取付足を
ボルト固定した構成となっている。このような構造によ
れば、棒状フレームが板材であり中空状のパイプフレー
ムではないため、前述のようにブラケットをボルトによ
って締結固定しても棒状フレームが変形し難い。
【0007】しかしながら、このワイパ装置の如く鋼板
を曲げて形成した断面コ字状の棒状フレームを用いた構
成では、パイプフレーム(パイプ材)を用いた構成のも
のと比べると、パイプフレーム自体の曲げ強度が弱くフ
レーム全体としてもその剛性は小さい。したがって、所
定の強度剛性を確保しようとすると必然的に棒状フレー
ムのサイズを大型化せざるを得ず、重量や配置スペース
あるいはコストの増加の原因であった。
【0008】このように、従来のフレーム一体式のワイ
パ装置に適用されたワイパモータの取付構造では、何れ
のものも一長一短であり、従来の欠点を解消できるモー
タの取付構造が切望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えば重量
物であるワイパモータ等のモータを、比較的軽量で高剛
性・高強度のパイプフレームにこのパイプフレームの実
質的強度低下を伴うことなくしかも特別な固定部品を要
することなく安定して強固に固定することができるモー
タの取付構造を提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のモ
ータの取付構造は、パイプフレームに固定されるモータ
の取付構造であって、前記パイプフレームの長手方向に
沿って互いに間隔を有して前記モータから延出され、前
記パイプフレームの外周に密着する複数の脚部と、前記
パイプフレームの前記脚部密着支持部位の間に位置し、
前記パイプフレームに潰し加工を施すことで形成された
取付平座面を有する固定部と、前記モータの前記脚部の
間に前記取付平座面と対向して設けられ、前記パイプフ
レームの前記固定部に締結手段によって固定される締結
部と、を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項1記載のモータの取付構造では、モ
ータから延出された複数の脚部がパイプフレームの外周
に密着して支持され、さらに、パイプフレームに設けら
れた固定部の取付平座面にモータの締結部が締結手段に
よって固定される。
【0012】ここで、このモータの取付構造では、パイ
プフレームを採用しているため、本来的にフレーム全体
の剛性が高く軽量である。
【0013】また、パイプフレームに密着支持される脚
部は、パイプフレームの長手方向に沿って互いに間隔を
有して設けられている。したがって、これらの脚部と脚
部との間においては、モータ自体がパイプフレームに架
け渡された補強材としての機能を発揮し、特に、これら
の脚部と脚部との間における曲げ強度が増大する。した
がって、これら脚部と脚部との間のパイプフレームに設
けられた固定部が潰し加工を施すことで形成されたもの
であっても(すなわち、パイプフレームを潰し加工して
固定部が形成され当該部位が強度低下していても)、こ
の間はモータ自体によって実質的に補強された状態にな
っているため、モータの脚部と脚部との間に位置する固
定部には曲げ応力が集中して作用することがなく、その
曲げ応力は固定部(潰し加工部分)以外のところ(すな
わち、脚部)にも分散して支えられ、全体としての実質
的な強度低下を防止できる。
【0014】したがって、パイプフレームのサイズ(肉
厚等)を大型化することなく所定の強度剛性を確保する
ことができ、重量や配置スペースあるいはコストが増加
することがない。
【0015】このように、請求項1記載のモータの取付
構造では、パイプフレームが本来有している軽量で比較
的高い強度を、その実質的強度低下を伴うことなくしか
もモータをパイプフレームに強固な締結固定にて変形さ
せることなく安定して固定することができ、全体として
も軽量で高剛性・高強度である。また、この固定には特
別な固定部品を要することがない。
【0016】請求項2に係る発明のモータの取付構造
は、請求項1記載のモータの取付構造において、前記脚
部は前記パイプフレームとの密着部分が前記パイプフレ
ームの外周面の湾曲に対応した曲面に形成され、かつ、
前記脚部の密着曲面部分と前記パイプフレームの外周面
とが対向して密着される方向を前記締結手段の締結方向
としたことを特徴としている。
【0017】請求項2記載のモータの取付構造では、モ
ータから延出された脚部のパイプフレームとの密着部分
がパイプフレームの外周面の湾曲に対応した曲面に形成
されているため、パイプフレームの外周面により一層密
着し、より強固にモータをパイプフレームに支持固定す
ることができる。
【0018】また、パイプフレームに設けられた固定部
とモータの締結部との締結手段による締結方向が、脚部
とパイプフレームとの対向密着方向と同じ方向とされて
いるため、脚部をパイプフレームの外周面に一層強固に
密着支持させることができ、結果としてモータをパイプ
フレームにガタツキなく一層安定しかつ強固に支持固定
することができる。
【0019】請求項3に係る発明のモータの取付構造
は、請求項2記載のモータの取付構造において、前記脚
部の密着曲面部分は、前記パイプフレームの外周面の周
方向略半分の領域に対向密着していることを特徴として
いる。
【0020】請求項3記載のモータの取付構造では、脚
部の密着曲面部分がパイプフレームの外周面の周方向略
半分の領域に対向密着している、すなわち、断面円形状
のパイプフレームの外周面の約半周を脚部が抱え込む
(掴む)ように支持固定されるので、パイプフレームの
径方向(軸芯と直交する方向)に脚部がズレ難くなり、
モータを一層安定してパイプフレームに固定することが
できる。
【0021】請求項4に係る発明のモータの取付構造
は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のモータの取
付構造において、前記締結部は前記取付平座面との対向
部分が前記取付平座面に対応した平面に形成され、か
つ、前記締結部の平面部分と前記取付平座面とが接近す
る方向を前記締結手段の締結方向としたことを特徴とし
ている。
【0022】請求項4記載のモータの取付構造では、モ
ータに設けられた締結部はパイプフレーム(固定部)の
取付平座面との対向部分がこの取付平座面に対応した平
面に形成されているため、パイプフレームの取付平座面
により一層安定して係合し、より強固にモータをパイプ
フレームに支持固定することができる。
【0023】また、パイプフレームに設けられた固定部
とモータの締結部との締結手段による締結方向が、この
締結部の平面部分と取付平座面とが接近する方向と同じ
方向とされているため、モータの締結部をパイプフレー
ム(固定部)の取付平座面により一層強固に密着支持さ
せることができ、しかも、この取付平座面は潰し加工に
よって中実(中が詰まった状態)に形成されているの
で、強固に締結してもパイプフレームは変形されず、ガ
タツキなくモータをパイプフレームにより一層安定しか
つ強固に支持固定することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
るモータの取付構造が適用されて構成されたワイパ装置
10の主要部の構成が分解斜視図にて示されている。ま
た、図2にはこのワイパ装置10の全体構成が平面図に
て示されており、図3にはこのワイパ装置10の全体構
成が正面図にて示されている。
【0025】ワイパ装置10は、一対のピボットホルダ
12及びピボットホルダ14を備えている。ピボットホ
ルダ12とピボットホルダ14は左右対称形に形成され
ており、基本的構成は同じ構成である。ピボットホルダ
12には筒部16が設けられ、ピボットホルダ14には
筒部18が設けられている。これらの筒部16、18は
円筒形に形成されており、ピボットシャフト20、ピボ
ットシャフト22がそれぞれ挿通されこれを回転可能に
支持している。ピボットシャフト20、22の下端には
ピボットレバー24、26がそれぞれ固定されており、
ピボットレバー24、26の揺動によってピボットシャ
フト20、22が回動されるようになっている。また、
ピボットホルダ12、14の部材角部には、取付孔2
8、30がそれぞれ形成されている。これらの取付孔2
8、30に挿通された取付ボルトによって、ワイパ装置
10が車体に固定される構成である。
【0026】また、ピボットホルダ12、14には、取
付孔28、30と反対側の側壁部分に、連結シャフト3
2、34が設けられている。連結シャフト32、34
は、断面円形の中実シャフト(むく軸)とされており、
その先端部は後述するパイプフレーム42に嵌合連結す
る連結部36、連結部38とされている。なお、これら
の連結シャフト32、34を断面円形の中実シャフトと
するに限らず、断面円環状の中空シャフトに形成する構
成としてもよい。
【0027】連結部36、38には、それぞれ凹部40
が形成されている。このピボットホルダ12の連結部3
6とピボットホルダ14の連結部38とが、パイプフレ
ーム42によって互いに連結されている。
【0028】パイプフレーム42の長手方向両端部は、
前記連結シャフト32、34の連結部36、38に対応
する連結部44、連結部46となっている。これらの連
結部44、46は、断面円環状に形成されており、連結
部44が連結部36に嵌合し連結部46が連結部38に
嵌合し、さらにこの状態で、前記凹部40に対応して各
連結部44、46がそれぞれカシメられてそれぞれ連結
部36、38に連結固定された構成となっている。
【0029】また、パイプフレーム42の長手方向中間
部には、固定部48が形成されている。この固定部48
は、パイプフレーム42を部分的に潰し加工を施すこと
で形成されており、その側面は取付平座面50となって
いる。さらに、固定部48には、後述する駆動源を固定
するための取付孔52が形成されている。この取付孔5
2は、固定部48(取付平座面50)の両側に貫通して
いる。
【0030】以上の構成のパイプフレーム42(固定部
48等)は、断面円環状の中空母材(パイプ材)をプレ
ス加工することによって形成されており、さらに、前述
した固定部48の取付孔52は、固定部48を形成する
プレス加工工程と同工程にて打ち抜き形成されている。
【0031】また、パイプフレーム42の固定部48に
は、取付平座面50に駆動源としてのワイパモータ58
が取り付けられている。ワイパモータ58は、モータ部
58A及びギヤ部58Bが一体に設けられた構成となっ
ており、ギヤ部58Bのハウジング60には一対の脚部
62が突出形成されている。各脚部62は、パイプフレ
ーム42の長手方向に沿って互いに間隔をおいて位置し
ており、それぞれ全体として断面半円形に形成されその
内周面はパイプフレーム42の外周面の湾曲に対応した
曲面に形成されて密着曲面部分62Aとなっている。さ
らに、これらの一対の脚部62の間のハウジング60に
は、前述したパイプフレーム42(固定部48)の取付
平座面50と対向して締結部63が形成されている。こ
の締結部63には螺子溝66が形成されており、さら
に、取付平座面50との対向部分は平面に形成されてい
る。
【0032】以上の構成のワイパモータ58は、一対の
脚部62(密着曲面部分62A)がパイプフレーム42
の外周面に密着すると共に、締結部63が固定部48の
取付平座面50に密着し、かつこの状態で、取付孔52
を貫通する締結手段としてのボルト64が締結部63の
螺子溝66に螺合することで締結固定された構成となっ
ている。
【0033】さらにこの場合、パイプフレーム42の外
周面に密着する脚部62の密着曲面部分62Aは、パイ
プフレーム42の外周面の周方向略半分の領域に対向密
着するように寸法設定されている。また、この脚部62
の密着曲面部分62Aとパイプフレーム42の外周面と
が対向して密着される方向、及び、締結部63の平面部
分とパイプフレーム42(固定部48)の取付平座面5
0とが接近する方向が、ボルト64が締結部63の螺子
溝66に螺合して締結する方向と同じになるように、各
部の形成位置や寸法等が設定されている。
【0034】また、ワイパモータ58のハウジング60
には、その前面側(図2において紙面上方側、図3にお
いて紙面奥側)へ向けて位置決めピン68が突出形成さ
れており、図示を省略した車体側の位置決め孔に嵌入す
ることによって位置決め、かつ支持が成される。
【0035】以上の如くワイパ装置10は、一対のピボ
ットホルダ12、14が、ワイパモータ58の支持基台
としてのパイプフレーム42と一体に構成された所謂フ
レーム一体式の構成となっている。
【0036】ワイパモータ58の出力軸70は、ハウジ
ング60の裏面側(図2において紙面裏面側、図3にお
いて紙面下方側)へ向けて突出しており、その先端には
クランクアーム72が取り付けられている。クランクア
ーム72の先端には、ボールジョイント74を介してリ
ンクロッド76及びリンクロッド78が連結されてい
る。一方のリンクロッド76は、ピボットホルダ12に
支持されたピボットシャフト20のピボットレバー24
にボールジョイント80を介して連結されており、ま
た、他方のリンクロッド78は、ピボットホルダ14に
支持されたピボットシャフト22のピボットレバー26
にボールジョイント82を介して連結されている。これ
により、ワイパモータ58が作動しクランクアーム72
が回転することにより、リンクロッド76、78及びピ
ボットレバー24、26を介して駆動力が伝達されて、
ピボットシャフト20、22がそれぞれ回動する構成で
ある。
【0037】また、ピボットシャフト20、22の先端
にはそれぞれワイパアーム&ブレード(図示省略)が取
り付けられ、各ピボットシャフト20、22の回転によ
ってワイパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動する
ようになっている。
【0038】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0039】上記構成のワイパ装置10では、ピボット
シャフト20、22を回転可能に支持するピボットホル
ダ12、14がパイプフレーム42によって互いに連結
されている。また、このパイプフレーム42には、ワイ
パモータ58から延出された一対の脚部62(密着曲面
部分62A)がパイプフレーム42の外周に直接密着し
て支持され、さらに、パイプフレーム42に設けられた
固定部48の取付平座面50にワイパモータ58の締結
部63が締結固定され、全体としてアッセンブリ状態と
されている。この状態で、ワイパモータ58のハウジン
グ60に設けられた位置決めピン68が車体側の位置決
め孔に嵌入して位置決めされると共に、ピボットホルダ
12、14の取付孔28、30に挿通された取付ボルト
によってウインドシールドガラス下方の車体構造部材に
固定される。
【0040】さらに、ワイパモータ58の作動によって
ピボットシャフト20、22が回転して、ワイパアーム
&ブレードが所定範囲で往復回動してウインドシールド
ガラスの雨滴等を払拭する。
【0041】ここで、このワイパ装置10では、パイプ
フレーム42(すなわち、断面円環状のパイプ材)を採
用しているため、本来的にフレーム全体の剛性が高く軽
量である。
【0042】また、パイプフレーム42に密着支持され
るワイパモータ58の一対の脚部62は、パイプフレー
ム42の長手方向に沿って互いに間隔を有して設けられ
ている。したがって、これらの脚部62と脚部62との
間においては、ワイパモータ58(ハウジング60)自
体がパイプフレーム42に架け渡された補強材としての
機能を発揮し、特に、これらの脚部62と脚部62との
間における曲げ強度が増大する。したがって、これら脚
部62と脚部62との間のパイプフレーム42に設けら
れた固定部48が潰し加工を施すことで形成されたもの
であっても(すなわち、パイプフレーム42を潰し加工
して固定部48が形成され当該部位が強度低下していて
も)、この間はワイパモータ58自体によって実質的に
補強された状態になっているため、ワイパモータ58の
脚部62と脚部62との間に位置する固定部48には曲
げ応力が集中して作用することがなく、その曲げ応力は
固定部48(潰し加工部分)以外のところ(すなわち、
一対の脚部62)にも分散されて支えられ、全体として
の実質的な強度低下を防止できる。
【0043】したがって、パイプフレーム42のサイズ
を大型化したり部材肉厚を増加させることなく所定の強
度剛性を確保することができ、重量や配置スペースある
いはコストが増加することがない。さらにこのため、加
工も容易になる。
【0044】またさらに、ワイパモータ58から延出さ
れた脚部62のパイプフレーム42との密着部分(密着
曲面部分62A)は、パイプフレーム42の外周面の湾
曲に対応した曲面に形成されているため、パイプフレー
ム42の外周面に対しより広い面で密着し、これによっ
てもガタツキなく安定して一層強固にワイパモータ58
をパイプフレーム42に支持固定することができる。
【0045】また、各脚部62の密着曲面部分62A
は、パイプフレーム42の外周面の周方向略半分の領域
に対向密着している、すなわち、断面円形状のパイプフ
レーム42の外周面の約半周を脚部が抱え込む(掴む)
ように支持固定されるので、ワイパモータ58のハウジ
ング60がボルト64を中心とする回転方向へ動いてし
まうことを規制することができ、ワイパモータ58を一
層安定してパイプフレーム42に固定することができ
る。
【0046】さらに、ワイパモータ58に設けられた締
結部63はパイプフレーム42(固定部48)の取付平
座面50との対向部分がこの取付平座面50に対応した
平面に形成されているため、パイプフレーム42の取付
平座面50により一層安定して係合し、これによっても
より一層強固にワイパモータ58をパイプフレーム42
に支持固定することができる。
【0047】また、脚部62の密着曲面部分62Aとパ
イプフレーム42の外周面とが対向して密着される方
向、及び、締結部63の平面部分とパイプフレーム42
(固定部48)の取付平座面50とが接近する方向が、
ボルト64が締結部63の螺子溝66に螺合して締結す
る方向と同じになるように設定されているため、各脚部
62をパイプフレーム42の外周面により一層強固に密
着支持させることができると共に、締結部63をパイプ
フレーム42(固定部48)の取付平座面50により一
層強固に密着支持させることができ、これによってもワ
イパモータ58をパイプフレーム42にガタツキなく一
層安定しかつ強固に支持固定することができる。しか
も、取付平座面50は潰し加工によって中実(中が詰ま
った状態)に形成されているので、強固にねじ込んで締
結してもパイプフレーム42は変形せず、取付平座面5
0と固定部48の平面部分との間には隙間なく密着して
ワイパモータ58をパイプフレーム42にガタツキなく
安定して強固に取り付けることができる。
【0048】このように、本実施に形態に係るモータの
取付構造が適用されて構成されたワイパ装置10では、
パイプフレーム42の実質的強度低下を伴うことなくし
かも特別な固定部品を要することなくワイパモータ58
を安定して強固に固定することができ、全体としても軽
量で高剛性・高強度である。
【0049】なお、前述した実施の形態においては、ワ
イパモータ58のハウジング60に一対の脚部62及び
締結部63が形成された構成としたが、本発明はこれに
限らず、図4に示すワイパモータ90の如くブラケット
92を介してフレーム42に固定する構成のものであっ
ても適用可能である。すなわち、ブラケット92に前記
実施の形態と同様の一対の脚部94及び締結部96を形
成し、このブラケット92にワイパモータ90を固定す
るように構成してもよい。
【0050】この場合であっても、パイプフレーム42
の実質的強度低下を伴うことなくワイパモータ58を安
定してかつ強固に固定することができ、全体としても軽
量で高剛性・高強度とすることができる。
【0051】また、前述した各実施の形態においては、
本発明に係るモータの取付構造を車両のワイパ装置10
に適用した例を説明したが、本発明はこのようなワイパ
装置10に限らず、例えば、車両ドア内に配置されウイ
ンドの昇降駆動用に使用されるパワーウインド装置用モ
ータを、ドア補強のためのサイドドアビームに固定する
など、モータをパイプフレームに取付固定する構造物で
あれば他の装置であっても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るモータの取付構造が
適用されて構成されたワイパ装置の主要部の構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るモータの取付構造が
適用されて構成されたワイパ装置の全体構成を示す平面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るモータの取付構造が
適用されて構成されたワイパ装置の全体構成を示す正面
図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るモータの取付構
造が適用されて構成されたワイパ装置の主要部の構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ワイパ装置 42 パイプフレーム 48 固定部 50 取付平座面 52 取付孔 58 ワイパモータ 62 脚部 62A 密着曲面部分 63 締結部 64 ボルト(締結手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプフレームに固定されるモータの取
    付構造であって、 前記パイプフレームの長手方向に沿って互いに間隔を有
    して前記モータから延出され、前記パイプフレームの外
    周に密着する複数の脚部と、 前記パイプフレームの前記脚部密着支持部位の間に位置
    し、前記パイプフレームに潰し加工を施すことで形成さ
    れた取付平座面を有する固定部と、 前記モータの前記脚部の間に前記取付平座面と対向して
    設けられ、前記パイプフレームの前記固定部に締結手段
    によって固定される締結部と、 を備えたことを特徴とするモータの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記脚部は前記パイプフレームとの密着
    部分が前記パイプフレームの外周面の湾曲に対応した曲
    面に形成され、かつ、前記脚部の密着曲面部分と前記パ
    イプフレームの外周面とが対向して密着される方向を前
    記締結手段の締結方向としたことを特徴とする請求項1
    記載のモータの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記脚部の密着曲面部分は、前記パイプ
    フレームの外周面の周方向略半分の領域に対向密着して
    いることを特徴とする請求項2記載のモータの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 前記締結部は前記取付平座面との対向部
    分が前記取付平座面に対応した平面に形成され、かつ、
    前記締結部の平面部分と前記取付平座面とが接近する方
    向を前記締結手段の締結方向としたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何れかに記載のモータの取付構
    造。
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