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JP2000249577A - 状態量検出装置の異常検出装置 - Google Patents

状態量検出装置の異常検出装置

Info

Publication number
JP2000249577A
JP2000249577A JP11053125A JP5312599A JP2000249577A JP 2000249577 A JP2000249577 A JP 2000249577A JP 11053125 A JP11053125 A JP 11053125A JP 5312599 A JP5312599 A JP 5312599A JP 2000249577 A JP2000249577 A JP 2000249577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
stroke
calculated
sensor
sensors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11053125A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Onuma
豊 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11053125A priority Critical patent/JP2000249577A/ja
Publication of JP2000249577A publication Critical patent/JP2000249577A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つのセンサの異常を確実に且つ遅れなく検
出する。 【解決手段】 それぞれブレーキペダル12の実際の踏
み込みストロークSpaの増大につれて線形的に増大する
出力電圧Vs1及び線形的に減少する出力電圧Vs2を出力
する二つのストロークセンサ70及び72の異常を検出
する異常検出装置。出力電圧Vs1及びVs2の時間微分値
Vs1及びVs2が演算され(S220)、時間微分値Vs1
に基づき基準値Asが演算され(S230)、時間微分
値Vs1及びVs2の和Vsdaが演算され(S240)、和
Vsdaの絶対値が基準値Asを越えているか否かの判別に
より、ストロークセンサ70若しくは72が異常である
か否かが判定される(S250)。マスタシリンダ14
の圧力を検出する二つの圧力センサ66及び68であっ
て、ブレーキペダル12の実際の踏み込みストロークS
paの増大につれて非線形的に増大する出力電圧Vp1及び
Vp2を出力する二つの圧力センサの異常も同様に検出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材の変位量の如
き状態量を検出する状態量検出装置に係り、更に詳細に
は状態量検出装置の異常検出装置に係る。
【0002】
【従来の技術】部材の変位量を検出する変位量検出装置
の異常検出装置の一つとして、例えば特開平4−214
949号公報に記載されている如く、一つの部材の変位
量が二つの変位量センサにより検出され、部材の所定の
方向の変位に対し一方の変位量センサは漸次増大する出
力値を出力し、他方の変位量センサは漸次減少する出力
値を出力し、二つの変位量センサの出力値の差の大きさ
が基準値よりも大きい場合に変位量センサが異常である
と判定するよう構成された異常検出装置が従来より知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の異常
検出装置によれば、二つの変位量センサの出力値の差の
大きさが基準値よりも大くなった場合に変位量センサの
異常を検出することができる。しかしこの異常検出装置
に於いては、センサの検出誤差や経時変化等に起因する
誤判定を回避すべく基準値を比較的大きい値に設定する
ことにより、センサの異常検出の不感帯の幅を比較的大
きく設定せざるを得ないため、二つの変位量センサに生
じる異常によってはその異常を検出することができない
場合があり、また異常の検出が遅れたりするという問題
がある。
【0004】本発明は、二つの変位量センサの出力値の
差の大きさが基準値よりも大くなった場合に変位量セン
サの異常を検出するよう構成された従来の異常検出装置
に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、
本発明の主要な課題は、検出されるべき状態量に応じた
出力値を出力する二つのセンサの出力値の微分値を比較
することにより、二つのセンサの異常を確実に且つ遅れ
なく検出することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ち検出されるべき状
態量に応じた出力値を出力する第一及び第二のセンサを
有する状態量検出装置の異常検出装置にして、前記第一
及び第二のセンサの出力値を微分してそれぞれ第一及び
第二の微分値を演算する微分手段と、前記第一及び第二
の微分値を比較することにより前記第一及び第二のセン
サの異常を判定する異常判定手段とを有することを特徴
とする状態量検出装置の異常検出装置によって達成され
る。
【0006】上記請求項1の構成によれば、第一及び第
二のセンサの出力値の微分値が演算され、第一及び第二
の微分値が比較されることにより第一及び第二のセンサ
の異常が判定されるので、センサの異常検出の不感帯の
幅を比較的大きく設定する必要がなく、これにより第一
若しくは第二のセンサの異常が確実に且つ遅れなく検出
される。
【0007】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記検出されるべき状態量に対する前記出力値の関係は実
質的に線形であるよう構成される(請求項2の構成)。
【0008】請求項2の構成によれば、検出されるべき
状態量に対する出力値の関係が実質的に線形である第一
若しくは第二のセンサの異常が確実に且つ遅れなく検出
される。
【0009】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記検出されるべき状態量に対する前記出力値の関係は非
線形であるよう構成される(請求項3の構成)。
【0010】請求項3の構成によれば、検出されるべき
状態量に対する出力値の関係が非線形である第一若しく
は第二のセンサの異常が確実に且つ遅れなく検出され
る。
【0011】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前
記第一及び第二のセンサの一方は前記検出されるべき状
態量の増大につれて増大する出力値を出力し、前記第一
及び第二のセンサの他方は前記検出されるべき状態量の
増大につれて減少する出力値を出力し、前記異常判定手
段は前記二つの微分値の和が所定の範囲外であるときに
前記第一若しくは第二のセンサが異常であると判定する
よう構成される(請求項4の構成)。
【0012】請求項4の構成によれば、第一及び第二の
センサの一方は検出されるべき状態量の増大につれて増
大する出力値を出力し、第一及び第二のセンサの他方は
検出されるべき状態量の増大につれて減少する出力値を
出力し、二つの微分値の和が所定の範囲外であるときに
第一若しくは第二のセンサが異常であると判定されるの
で、検出されるべき状態量の増大に対し出力値が増減す
る二つのセンサの組合せの場合にもそれらのセンサの異
常が確実に且つ遅れなく検出される。
【0013】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項2又は3の構成に於い
て、前記第一及び第二のセンサは前記検出されるべき状
態量の増大につれて増大する出力値を出力し、前記異常
判定手段は前記二つの微分値の差が所定の範囲外である
ときに前記第一若しくは第二のセンサが異常であると判
定するよう構成される(請求項5の構成)。
【0014】請求項5の構成によれば、第一及び第二の
センサは検出されるべき状態量の増大につれて増大する
出力値を出力し、二つの微分値の差が所定の範囲外であ
るときに第一若しくは第二のセンサが異常であると判定
されるので、検出されるべき状態量の増大に対し出力値
が増大する二つのセンサの組合せの場合にもそれらのセ
ンサの異常が確実に且つ遅れなく検出される。
【0015】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、第一及
び第二のセンサが検出する状態量は互いに同一であるよ
う構成される(好ましい態様1)。
【0016】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、第一及び第二のセン
サが検出する状態量は同一の原因に起因して相互に対応
して変動する互いに異なる状態量であるよう構成される
(好ましい態様2)。
【0017】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、検出されるべき状態
量は部材の変位量であるよう構成される(好ましい態様
3)。
【0018】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、検出されるべき状態
量は部材の変位量に応じて変動する圧力であるよう構成
される(好ましい態様4)。
【0019】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様3の構成に於いて、検出されるべ
き状態量は車輌のブレーキ装置に於けるブレーキペダル
の踏み込みストロークであるよう構成される(好ましい
態様5)。
【0020】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様4の構成に於いて、検出されるべ
き状態量は車輌のブレーキ装置に於けるブレーキペダル
の踏み込みストロークに応じて変動するマスタシリンダ
圧力であるよう構成される(好ましい態様6)。
【0021】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項4の構成に於いて、異常判定手段は二つ
の微分値の和の大きさが基準値を越えているときに第一
若しくは第二のセンサが異常であると判定するよう構成
される(好ましい態様7)。
【0022】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項5の構成に於いて、異常判定手段は二つ
の微分値の差の大きさが基準値を越えているときに第一
若しくは第二のセンサが異常であると判定するよう構成
される(好ましい態様8)。
【0023】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、第一のセンサにより
検出されるべき状態量に対する第一のセンサの出力値の
関係は実質的に線形であり、第二のセンサにより検出さ
れるべき状態量に対する第二のセンサの出力値の関係は
実質的に非線形であるよう構成される(好ましい態様
9)。
【0024】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様9の構成に於いて、第一のセンサ
は該第一のセンサにより検出されるべき状態量の増大に
つれて増大する出力値を出力し、第二のセンサは該第二
のセンサにより検出されるべき状態量の増大につれて増
大する出力値を出力し、微分手段は第二のセンサにより
検出されるべき状態量に対する補正後の出力値の関係が
実質的に線形になるよう第二のセンサの出力値を補正し
て補正後の第二の出力値を演算する手段と、第一のセン
サの出力値及び補正後の第二のセンサの出力値を微分し
てそれぞれ第一及び第二の微分値を演算する手段とを有
し、異常判定手段は二つの微分値の差が所定の範囲外で
あるときに、第一若しくは第二のセンサが異常であると
判定するよう構成される(好ましい態様10)。
【0025】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様10の構成に於いて、異常判定手
段は二つの微分値の差の大きさが基準値を越えていると
きに第一若しくは第二のセンサが異常であると判定する
よう構成される(好ましい態様11)。
【0026】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様9の構成に於いて、第一のセンサ
が検出する状態量は部材の変位量であり、第二のセンサ
が検出する状態量は部材の変位量に応じて変動する圧力
であるよう構成される(好ましい態様12)。
【0027】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様12の構成に於いて、第一のセン
サが検出する状態量は車輌のブレーキ装置に於けるブレ
ーキペダルの踏み込みストロークであり、第二のセンサ
が検出する状態量は車輌のブレーキ装置に於けるブレー
キペダルの踏み込みストロークに応じて変動するマスタ
シリンダ圧力であるよう構成される(好ましい態様1
3)。
【0028】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様7、8、10の何れかの構成に於
いて、基準値は第一若しくは第二の微分値に応じて可変
設定されるよう構成される(好ましい態様14)。
【0029】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様14の構成に於いて、基準値は第
一若しくは第二の微分値の大きさが高いほど高い値にな
るよう可変設定されるよう構成される(好ましい態様1
5)。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0031】第一の実施形態 図1は本発明による異常検出装置の第一の実施形態が適
用された車輌のブレーキ装置の油圧回路及び電子制御装
置を示す概略構成図である。尚図1に於いては、簡略化
の目的で各電磁開閉弁のソレノイドは省略されている。
【0032】図1に於て、10は電気的に制御される油
圧式のブレーキ装置を示しており、ブレーキ装置10は
運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作に応答
してブレーキオイルを圧送するマスタシリンダ14を有
している。ブレーキペダル12とマスタシリンダ14と
の間にはドライストロークシミュレータ16が設けられ
ている。
【0033】マスタシリンダ14は第一のマスタシリン
ダ室14Aと第二のマスタシリンダ室14Bとを有し、
これらのマスタシリンダ室にはそれぞれ前輪用のブレー
キ油圧供給導管18及び後輪用のブレーキ油圧制御導管
20の一端が接続されている。ブレーキ油圧制御導管1
8及び20の他端にはそれぞれ左前輪及び左後輪の制動
力を制御するホイールシリンダ22FL及び22RLが接続
されている。
【0034】ブレーキ油圧供給導管18及び20の途中
にはそれぞれ常開型の電磁開閉弁(マスタカット弁)2
4F及び24Rが設けられ、電磁開閉弁24F及び24Rは
それぞれ第一のマスタシリンダ室14A及び第二のマス
タシリンダ室14Bと対応するホイールシリンダとの連
通を制御する。またマスタシリンダ14と電磁開閉弁2
4RLとの間のブレーキ油圧供給導管20には常閉型の電
磁開閉弁26を介してウェットストロークシミュレータ
28が接続されている。
【0035】マスタシリンダ14にはリザーバ30が接
続されており、リザーバ30には油圧供給導管32の一
端が接続されている。油圧供給導管32の途中には電動
機34により駆動されるオイルポンプ36が設けられて
おり、オイルポンプ36の吐出側の油圧供給導管32に
は高圧の油圧を蓄圧するアキュムレータ38が接続され
ている。リザーバ30とオイルポンプ36との間の油圧
供給導管32には油圧排出導管40の一端が接続されて
いる。
【0036】オイルポンプ36の吐出側の油圧供給導管
32は、油圧制御導管42により電磁開閉弁24Fとホ
イールシリンダ22FLとの間のブレーキ油圧供給導管1
8に接続され、油圧制御導管44により右前輪用のホイ
ールシリンダ22FRに接続され、油圧制御導管46によ
り電磁開閉弁24Rとホイールシリンダ22RLとの間の
ブレーキ油圧供給導管20に接続され、油圧制御導管4
8により右後輪用のホイールシリンダ22RRに接続され
ている。
【0037】油圧制御導管42、44、46、48の途
中にはそれぞれ常閉型の電磁開閉弁50FL、50FR、5
0RL、50RRが設けられている。電磁開閉弁50FL、5
0FR、50RL、50RRに対しホイールシリンダ22FL、
22FR、22RL、22RRの側の油圧制御導管42、4
4、46、48はそれぞれ油圧制御導管52、54、5
6、58により油圧排出導管40に接続されており、油
圧制御導管52、54、56、58の途中にはそれぞれ
電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60RRが設けられ
ている。
【0038】電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、50
RRはそれぞれホイールシリンダ22FL、22FR、22R
L、22RRに対する増圧制御弁として機能し、電磁開閉
弁60FL、60FR、60RL、60RRはそれぞれホイール
シリンダ22FL、22FR、22RL、22RRに対する減圧
制御弁として機能し、従ってこれらの電磁開閉弁は互い
に共働してアキュムレータ38内より各ホイールシリン
ダに対する高圧のオイルの給排を制御する増減圧制御弁
を構成している。
【0039】前輪の油圧供給導管18及び右前輪の油圧
制御導管44はそれぞれ対応するホイールシリンダ22
FL、22FRに近接した位置に於いて接続導管62Fによ
り互いに接続されている。接続導管62Fの途中には常
閉型の電磁開閉弁64Fが設けられ、電磁開閉弁64Fは
ホイールシリンダ22FLと22FRとの連通を制御する連
通制御弁として機能する。
【0040】同様に、後輪の油圧供給導管20及び右後
輪の油圧制御導管48はそれぞれ対応するホイールシリ
ンダ22RL、22RRに近接した位置に於いて接続導管6
2Rにより互いに接続されている。接続導管62Rの途中
には常閉型の電磁開閉弁64Rが設けられ、電磁開閉弁
64Rはホイールシリンダ22RLと22RRとの連通を制
御する連通制御弁として機能する。
【0041】図1に示されている如く、第一のマスタシ
リンダ室14Aと電磁開閉弁24Fとの間のブレーキ油
圧制御導管18には該制御導管内の圧力を第一のマスタ
シリンダ圧力Pm1として検出する圧力センサ66が設け
られている。同様に第二のマスタシリンダ室14Bと電
磁開閉弁24Rとの間のブレーキ油圧制御導管20には
該制御導管内の圧力を第二のマスタシリンダ圧力Pm2と
して検出する圧力センサ68が設けられている。
【0042】ブレーキペダル12には運転者の制動操作
量としてそれぞれ第一の踏み込みストロークSp1及び第
二の踏み込みストロークSp2を検出するストロークセン
サ70及び72が設けられ、オイルポンプ34の吐出側
の油圧供給導管32には該導管内の圧力をアキュムレー
タ圧力Paとして検出する圧力センサ74が設けられて
いる。
【0043】それぞれ電磁開閉弁24F及び24Rとホイ
ールシリンダ22FL及び22RLとの間のブレーキ油圧供
給導管18及び20には、対応する導管内の圧力をホイ
ールシリンダ22FL及び22RL内の圧力Pfl、Prlとし
て検出する圧力センサ76FL及び76RLが設けられてい
る。またそれぞれ電磁開閉弁50FR及び50RRとホイー
ルシリンダ22FR及び22RRとの間の油圧制御導管44
及び48には、対応する導管内の圧力をホイールシリン
ダ22FR及び22RR内の圧力Pfr、Prrとして検出する
圧力センサ76FR及び76RRが設けられている。
【0044】電磁開閉弁24F及び24R、電磁開閉弁2
6、電動機34、電磁開閉弁50FL、50FR、50RL、
50RR、電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60RR、
電磁開閉弁64F及び64Rは後に詳細に説明する如く電
気式制御装置78により制御される。電気式制御装置7
8はマイクロコンピュータ80と駆動回路82とよりな
っている。
【0045】各電磁開閉弁及び電動機34には図1には
示されていないバッテリより駆動回路82を経て駆動電
流が供給され、特に各電磁開閉弁及び電動機34に駆動
電流が供給されない非制御時には電磁開閉弁24F及び
24R、電磁開閉弁64F及び64Rは開弁状態に維持さ
れ、電磁開閉弁26、電磁開閉弁50FL、50FR、50
RL、50RR、電磁開閉弁60FL、60FR、60RL、60
RRは閉弁状態に維持される。
【0046】尚マイクロコンピュータ80は図1には詳
細に示されていないが例えば中央処理ユニット(CP
U)と、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有
し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続さ
れた一般的な構成のものであってよい。
【0047】マイクロコンピュータ80の入出力ポート
装置には、それぞれ第一のマスタシリンダ圧力Pm1及び
第二のマスタシリンダ圧力Pm2を検出する圧力センサ6
6及び68よりの出力電圧Vp1及びVp2を示す信号、そ
れぞれブレーキペダル12の第一の踏み込みストローク
Sp1及び第二の踏み込みストロークSp2を検出するスト
ロークセンサ70及び72よりの出力電圧Vs1及びVs2
を示す信号、圧力センサ74よりアキュムレータ圧力P
aを示す電圧信号、圧力センサ76FL〜76RRよりそれ
ぞれホイールシリンダ22FL〜22RR内の圧力Pi(i
=fl、fr、rl、rr)を示す電圧信号が入力されるように
なっている。
【0048】尚図4に示されている如く、圧力センサ6
6及び68が正常であるときには、図4に於いてそれぞ
れ実線及び破線にて示されている如く、出力電圧Vp1及
びVp2はブレーキペダル12の実際の踏み込みストロー
クSpaがSpa1以上Spa2以下の範囲に於いては実際の踏
み込みストロークSpaの増大につれてVp11よりVp12ま
で非線形的に増大し、出力電圧Vp1及びVp2の増大率は
実際の踏み込みストロークSpaの増大につれて増大す
る。
【0049】またストロークセンサ70及び72が正常
であるときには、図5に於いて実線にて示されている如
く、出力電圧Vs1はブレーキペダル12の実際の踏み込
みストロークSpaがSpa1以上Spa2以下の範囲に於いて
は実際の踏み込みストロークSpaの増大につれてVs11
よりVs12まで線形的に増大するのに対し、図5に於い
て破線にて示されている如く、出力電圧Vs2は実際の踏
み込みストロークSpaがSpa1以上Spa2以下の範囲に於
いては実際の踏み込みストロークSpaの増大につれてV
s12よりVs11まで線形的に減少する。
【0050】またマイクロコンピュータ80のROMは
後述の如く図2に示された制動力制御フローを記憶して
おり、CPUは上述の圧力センサ66及び68よりの出
力電圧Vp1及びVp2に基づきマスタシリンダ圧力Pmを
演算し、ストロークセンサ70及び72よりの出力電圧
Vs1及びVs2に基づきブレーキペダル12の踏み込みス
トロークSpを演算し、マスタシリンダ圧力Pm及び踏み
込みストロークSpに基づき車輌の目標減速度Gtを演算
し、目標減速度Gtに基づき各輪の目標制動圧Pti(i
=fl、fr、rl、rr)を演算し、各輪のホイールシリンダ
圧力が目標制動圧Ptiになるよう制御する。
【0051】また電気式制御装置78はアキュムレータ
内の圧力が予め設定された下限値以上であって上限値以
下の圧力に維持されるよう、圧力センサ74により検出
されたアキュムレータ圧力Paに基づき必要に応じて電
動機34を駆動してオイルポンプ36を作動させる。
【0052】また電気式制御装置78はストロークセン
サ70及び72よりの出力電圧Vs1及びVs2に基づきそ
れらの微分値Vs1d及びVs2dを演算し、微分値Vs1d及
びVs2dに基づきストロークセンサ70若しくは72に
異常が生じているか否かの判定を行い、ストロークセン
サ70若しくは72に異常が生じているときにはマスタ
シリンダ圧力Pmに基づき車輌の目標減速度Gtを演算
し、目標減速度Gtに基づき各輪の目標制動圧Ptiを演
算し、各輪のホイールシリンダ圧力が目標制動圧Ptiに
なるよう制御する。
【0053】次に図2に示されたフローチャートを参照
して第一の実施形態に於ける制動力制御について説明す
る。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図に
は示されていないイグニッションスイッチがオンに切り
換えられることにより開始され、所定の時間毎に繰返し
実行される。またイグニッションスイッチがオンに切り
換えられると、ステップ10に先立ちフラグFsが0に
初期化される。
【0054】まずステップ10に於いてはそれぞれ圧力
センサ66及び68により検出された第一のマスタシリ
ンダ圧力Pm1及び第二のマスタシリンダ圧力Pm2を示す
電圧信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いて
はストロークセンサ70及び72の出力値Vs1及びVs2
に基づきKvs1を正の定数として下記の式1に従ってブ
レーキペダル12に対する踏み込みストロークSpが演
算され、ステップ30に於いては図7に示されたグラフ
に対応するマップより踏み込みストロークSpに基づく
目標減速度Gstが演算される。 Sp=Kvs1(Vs1−Vs2−Vs11+Vs12) ……(1)
【0055】尚図5及び上記式1より解る如く、ステッ
プ20に於いて演算される踏み込みストロークSpはブ
レーキペダル12に対する実際の踏み込みストロークS
paがSpa1以上Spa2以下の範囲に於いては実際の踏み込
みストロークSpaの増大につれて0よりSpmまで線形的
に増大する(図6参照)。
【0056】ステップ40に於いては圧力センサ66及
び68の出力値Vp1及びVp2に基づきKvpを正の定数と
して下記の式2に従ってマスタシリンダ圧力Pmが演算
され、ステップ50に於いては図8に示されたグラフに
対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pmに基づく目
標減速度Gptが演算される。 Pm=Kvp(Vp1+Vp2) ……(2)
【0057】ステップ60に於いてはフラグFsが0で
あるか否かの判別、即ちストロークセンサ70及び72
が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われ
たときにはステップ70に於いて最終目標減速度Gtが
マスタシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gptに設定
された後ステップ110へ進み、肯定判別が行われたと
きにはステップ80へ進む。
【0058】ステップ80に於いては前サイクルに於い
て演算された最終目標減速度Gtに基づき図9に示され
たグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pm
に基づく目標減速度Gptに対する重みα(0≦α≦1)
が演算され、ステップ90に於いては下記の式3に従っ
て目標減速度Gpt及び目標減速度Gstの重み付け和とし
て最終目標減速度Gtが演算される。 Gt=αGpt+(1−α)Gst ……(3)
【0059】ステップ100に於いては最終目標減速度
Gtが正0であるか否かの判別、即ち運転者の制動要求
があり制動力の制御が必要であるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ110に於い
て各電磁開閉弁が非制御状態の位置に設定され、肯定判
別が行われたときにはステップ120に於いて最終目標
減速度Gtに対する各輪の目標ホイールシリンダ圧力の
係数(正の定数)をKi(i=fl、fr、rl、rr)とし
て、下記の式4に従って各輪の目標ホイールシリンダ圧
力Pti(i=fl、fr、rl、rr)が演算され、ステップ1
30に於いては各輪のホイールシリンダ圧力が目標制動
圧Ptiになるよう制御される。 Pti=Ki Gt ……(4)
【0060】尚運転者の制動要求がある場合に於ける制
動力の制御、即ち各輪のホイールシリンダ圧力の制御は
本発明の要旨をなすものではなく、制動力の制御は当技
術分野に於いて公知の任意の要領にて行われてよい。
【0061】次に図3に示されたフローチャートを参照
して第一の実施形態に於けるストロークセンサの異常判
定について説明する。尚図3に示されたフローチャート
による判定制御も図には示されていないイグニッション
スイッチがオンに切り換えられることにより開始され、
所定の時間毎に繰返し実行される。またイグニッション
スイッチがオンに切り換えられると、ステップ10に先
立ちフラグFsが0に初期化される。
【0062】まずステップ210に於いてはストローク
センサ70及び72よりの出力電圧Vs1及びVs2を示す
信号等の読み込みが行われ、ステップ220に於いては
例えば出力電圧Vs1及びVs2の現サイクルの値と前サイ
クルの値との偏差としてそれぞれ出力電圧Vs1及びVs2
の時間微分値Vs1d及びVs2dが演算される。
【0063】ステップ230に於いては出力電圧Vs1の
時間微分値Vs1dに基づき図10に示されたグラフに対
応するマップより基準値Asが演算され、ステップ24
0に於いては時間微分値Vs1d及びVs2dの和Vsdaが演
算される。尚基準値Asは出力電圧Vs2の時間微分値Vs
2dに基づき演算されてもよく、また上記式1に従って演
算される踏み込みストロークSpの時間微分値に基づき
演算されてもよい。
【0064】また図10に於いて、基準値Asが時間微
分値Vs1dの増大につれて増大するよう設定されるの
は、時間微分値Vs1dが高い領域に於いては信号の取り
込み(A/D変換など)に要する時間や演算タイミング
のずれが異常判定の精度に影響を及ぼすことを考慮した
ためである。
【0065】ステップ250に於いては時間微分値の和
Vsdaの絶対値が基準値Asを越えているか否かの判別、
即ち時間微分値Vs1d及びVs2dが図11に示されたグラ
フに対応するマップの異常判定ゾーンにあるか否かの判
別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ26
0に於いてフラグFsが0にリセットされると共に図に
は示されていない警報装置が作動されているときには警
報装置の作動が停止され、肯定判別が行われたときには
ステップ270に於いてフラグFsが1にセットされる
と共にストロークセンサ70若しくは72に異常が生じ
ている旨の警報信号が警報装置に出力されることにより
警報装置が作動される。
【0066】尚図11に示されたグラフに於ける二点鎖
線はストロークセンサ70及び72が正常である場合の
関係、即ちVs1d+Vs2d=0を示しており、図11に於
ける正常判定ゾーンの幅が原点より離れるにつれて大き
いのは、基準値Asが図10に示されている如く出力電
圧Vs1が高くなるにつれて大きくなることによる。
【0067】かくして第一の実施形態によれば、ステッ
プ230に於いて出力電圧Vs1及びVs2の時間微分値V
s1d及びVs2dが演算され、ステップ240に於いて時間
微分値Vs1d及びVs2dの和Vsdaが演算され、ステップ
250に於いて時間微分値の和Vsdaの絶対値が基準値
Asを越えているか否かの判別により、時間微分値Vs1d
及びVs2dが異常判定ゾーンにあるか否かの判別が行わ
れ、時間微分値Vs1d及びVs2dが正常判定ゾーンにある
旨の判別が行われたときにはステップ260に於いてフ
ラグFsが0にリセットされると共に警報装置の作動が
停止され、時間微分値Vs1d及びVs2dが異常判定ゾーン
にある旨の判別が行われたときにはステップ270に於
いてフラグFsが1にセットされると共にストロークセ
ンサ70若しくは72に異常が生じている旨の警報が発
せられる。
【0068】以上の説明より解る如く、図示の第一の実
施形態によれば、ストロークセンサ70若しくは72に
ゲインの異常や断線、ショートの如き異常が生じた場合
には、その異常を確実に検出することができ、また電磁
開閉弁等を特別に制御することなくストロークセンサ7
0若しくは72の異常を検出することができる。
【0069】例えばストロークセンサ70にゲインの異
常が生じ、実際の踏み込みストロークSpaに対する出力
電圧Vs1の関係が図5に於いて実線にて示された関係よ
り仮想線にて示された関係に変化すると、時間微分値の
和Vsdaの絶対値が基準値Asを越えることによりステッ
プ250に於いて肯定判別が行われるので、ストローク
センサに異常が生じていることを確実に検出することが
できる。
【0070】第二の実施形態 この実施形態に於いては、ストロークセンサ70及び7
2が正常であるときには、図12に於いてそれぞれ実線
及び破線にて示されている如く、出力電圧Vs1及びVs2
の何れもブレーキペダル12の実際の踏み込みストロー
クSpaがSpa1以上Spa2以下の範囲に於いては実際の踏
み込みストロークSpaの増大につれてVs11よりVs12ま
で線形的に増大するようになっている。
【0071】尚この実施形態に於いても、圧力センサ6
6及び68が正常である場合に於けるこれらのセンサの
出力電圧Vp1及びVp2とブレーキペダル12の実際の踏
み込みストロークSpaとの関係は、図4に於いてそれぞ
れ実線及び破線にて示された関係である。
【0072】また図13は第二の実施形態に於ける制動
力制御ルーチンを示すフローチャートであり、図14は
第二の実施形態に於ける異常判定ルーチンを示すフロー
チャートである。尚図13及び図14に於いて、それぞ
れ図2及び図3に示されたステップと同一のステップに
はこれらの図に於いて付されたステップ番号と同一のス
テップ番号が付されている。
【0073】この実施形態の制動力制御ルーチンに於い
ては、ステップ10の次に実行されるステップ25に於
いてストロークセンサ70及び72の出力値Vs1及びV
s2に基づきKvs2を正の定数として下記の式5に従って
ブレーキペダル12に対する踏み込みストロークSpが
演算される。 Sp=Kvs2(Vs1+Vs2−2Vs11) ……(5)
【0074】尚図13及び上記式5より解る如く、ステ
ップ25に於いて演算される踏み込みストロークSpも
ブレーキペダル12に対する実際の踏み込みストローク
SpaがSpa1以上Spa2以下の範囲に於いては実際の踏み
込みストロークSpaの増大につれて0よりSpmまで線形
的に増大する(図6参照)。
【0075】また図14に示された異常判定ルーチンの
ステップ230の次に実行されるステップ245に於い
ては、時間微分値Vs1dとVs2dとの差Vsdsが演算さ
れ、ステップ255に於いては時間微分値の差Vsdsの
絶対値が基準値Asを越えているか否かの判別、即ち時
間微分値Vs1d及びVs2dが図15に示されたグラフに対
応するマップの異常判定ゾーンにあるか否かの判別が行
われ、否定判別が行われたときにはステップ260へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ270へ進
む。
【0076】尚図8に示されたグラフの場合と同様、図
15に示されたグラフに於ける二点鎖線はストロークセ
ンサ70及び72が正常である場合の関係、即ちVs1d
−Vs2d=0を示している。
【0077】かくして第二の実施形態によれば、ステッ
プ230に於いて出力電圧Vs1及びVs2の時間微分値V
s1d及びVs2dが演算され、ステップ245に於いて時間
微分値Vs1dとVs2dとの差Vsdsが演算され、ステップ
255に於いて時間微分値の差Vsdsの絶対値が基準値
Asを越えているか否かの判別により、時間微分値Vs1d
及びVs2dが異常判定ゾーンにあるか否かの判別が行わ
れ、時間微分値Vs1d及びVs2dが正常判定ゾーンにある
旨の判別が行われたときにはステップ260に於いてフ
ラグFsが0にリセットされると共に警報装置の作動が
停止され、時間微分値Vs1d及びVs2dが異常判定ゾーン
にある旨の判別が行われたときにはステップ270に於
いてフラグFsが1にセットされると共にストロークセ
ンサ70若しくは72に異常が生じている旨の警報が発
せられる。
【0078】以上の説明より解る如く、図示の第二の実
施形態に於いても、ストロークセンサ70若しくは72
にゲインの異常や断線、ショートの如き異常が生じた場
合には、その異常を確実に検出することができ、また電
磁開閉弁等を特別に制御することなくストロークセンサ
70若しくは72の異常を検出することができる。
【0079】例えばストロークセンサ70にゲインの異
常が生じ、実際の踏み込みストロークSpaに対する出力
電圧Vs1の関係が図12に於いて実線にて示された関係
より仮想線にて示された関係に変化すると、時間微分値
の差Vsdsの絶対値が基準値Asを越えることによりステ
ップ245に於いて肯定判別が行われるので、ストロー
クセンサに異常が生じていることを確実に検出すること
ができる。
【0080】尚上述の第一及び第二の実施形態によれ
ば、ストロークセンサ70及び72が正常であるときに
は、圧力センサ66、68により検出されるマスタシリ
ンダ圧力Pm1、Pm2及びストロークセンサ70及び72
により検出される踏み込みストロークSp1、Sp2の両者
に基づき最終目標減速度Gtが演算されるので、正確に
運転者の制動操作量に応じて車輌の制動力を制御するこ
とができ、またストロークセンサ70若しくは72に異
常が生じると、マスタシリンダ圧力Pm1、Pm2に基づき
最終目標減速度Gtが演算されるので、異常な踏み込み
ストロークSp1若しくはSp2に起因して最終目標減速度
Gtが不正確に演算されること及びこれに起因して不適
切な制動力の制御が行われることを確実に防止すること
ができると共に、ストロークセンサに異常が生じても運
転者による制動操作量に応じた制動力制御を確実に継続
することができる。
【0081】また上述の第一及び第二の実施形態に於い
ては、それぞれマスタシリンダ圧力Pm1及びPm2を検出
する二つの圧力センサ66及び68が設けられている
が、これらの実施形態に於いてはマスタシリンダ圧力P
mを検出する圧力センサは一つであってもよい。
【0082】第三の実施形態 この実施形態に於いても、圧力センサ66及び68が正
常である場合に於けるこれらのセンサの出力電圧Vp1及
びVp2とブレーキペダル12の実際の踏み込みストロー
クSpaとの関係は、図4に於いてそれぞれ実線及び破線
にて示された関係であり、ストロークセンサ70及び7
2が正常である場合に於けるこれらのセンサの出力電圧
Vs1及びVs2とブレーキペダル12の実際の踏み込みス
トロークSpaとの関係は、第二の実施形態の場合と同様
図12に於いてそれぞれ実線及び破線にて示された関係
である。
【0083】また図16は第三の実施形態に於ける制動
力制御ルーチンを示すフローチャートであり、図17は
第三の実施形態に於ける圧力センサの異常判定ルーチン
を示すフローチャートである。尚図16に於いて、図2
又は図13に示されたステップと同一のステップにはこ
れらの図に於いて付されたステップ番号と同一のステッ
プ番号が付されており、図17に於いて、図3又は図1
4に示されたステップと同一のステップにはこれらの図
に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が
付されている。
【0084】この実施形態の制動力制御ルーチンのステ
ップ50の次に実行されるステップ65に於いては、フ
ラグFpが0であるか否かの判別、即ち圧力センサ66
及び68が正常であるか否かの判別が行われ、肯定判別
が行われたときにはステップ80へ進み、否定判別が行
われたときにはステップ75に於いて最終目標減速度G
tが踏み込みストロークSpに基づく目標減速度Gstに設
定される。
【0085】また図17に示された異常判定ルーチンの
ステップ210の次に実行されるステップ215に於い
ては、例えば出力電圧Vp1及びVp2の現サイクルの値と
前サイクルの値との偏差としてそれぞれ出力電圧Vp1及
びVp2の時間微分値Vp1d及びVp2dが演算される。
【0086】ステップ225に於いては出力電圧Vp1に
基づき図18に示されたグラフに対応するマップより基
準値Apが演算され、ステップ235に於いては時間微
分値Vp1dとVp2dとの差Vpdsが演算される。尚基準値
Apは出力電圧Vp2の時間微分値Vp2dに基づき演算され
てもよく、また上記式2に従って演算されるマスタシリ
ンダ圧力Pmの時間微分値に基づき演算されてもよい。
【0087】また図18に於いて、基準値Apが時間微
分値Vp1dの増大につれて増大するよう設定されるの
は、時間微分値Vp1dが高い領域に於いては信号の取り
込み(A/D変換など)に要する時間や演算タイミング
のずれが異常判定の精度に影響を及ぼすことを考慮した
ためである。
【0088】ステップ280に於いては時間微分値の差
Vpdsの絶対値が基準値Apを越えているか否かの判別、
即ち時間微分値Vp1d及びVp2dが図19に示されたグラ
フに対応するマップの異常判定ゾーンにあるか否かの判
別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ29
0に於いてフラグFpが0にリセットされると共に図に
は示されていない警報装置が作動されているときには警
報装置の作動が停止され、肯定判別が行われたときには
ステップ300に於いてフラグFpが1にセットされる
と共に圧力センサ66若しくは68に異常が生じている
旨の警報信号が警報装置に出力されることにより警報装
置が作動される。
【0089】尚図19に示されたグラフに於ける二点鎖
線は圧力センサ66及び68が正常である場合の関係、
即ちVp1d−Vp2d=0を示しており、図19に於ける正
常判定ゾーンの幅が原点より離れるにつれて大きいの
は、基準値Apが図18に示されている如く出力電圧Vp
1が高くなるにつれて大きくなることによる。
【0090】かくして第三の実施形態によれば、ステッ
プ225に於いて出力電圧Vp1及びVp2の時間微分値V
p1d及びVp2dが演算され、ステップ235に於いて時間
微分値Vp1dとVp2dとの差Vpdsが演算され、ステップ
280に於いて時間微分値の和Vpdsの絶対値が基準値
Apを越えているか否かの判別により、時間微分値Vp1d
及びVp2dが異常判定ゾーンにあるか否かの判別が行わ
れ、時間微分値Vp1d及びVp2dが正常判定ゾーンにある
旨の判別が行われたときにはステップ290に於いてフ
ラグFpが0にリセットされると共に警報装置の作動が
停止され、時間微分値Vp1d及びVp2dが異常判定ゾーン
にある旨の判別が行われたときにはステップ300に於
いてフラグFpが1にセットされると共に圧力センサ6
6若しくは68に異常が生じている旨の警報が発せられ
る。
【0091】以上の説明より解る如く、図示の第三の実
施形態によれば、圧力センサ66若しくは68にゲイン
の異常や断線、ショートの如き異常が生じた場合には、
その異常を確実に検出することができ、また電磁開閉弁
等を特別に制御することなく圧力センサ66若しくは6
8の異常を検出することができる。
【0092】例えば圧力センサ66にゲインの異常が生
じ、実際の踏み込みストロークSpaに対する出力電圧V
p1の関係が図4に於いて実線にて示された関係より仮想
線にて示された関係に変化すると、時間微分値の差Vpd
sの絶対値が基準値Apを越えた段階でステップ280に
於いて肯定判別が行われるので、圧力センサに異常が生
じていることを確実に検出することができる。
【0093】尚第三の実施形態に於いては、圧力センサ
66及び68が異常である場合にも、実際の踏み込みス
トロークSpaが比較的小さい領域に於けるVp1dとVp2d
との差が小さいので、例えば出力電圧Vp1又はVp2があ
る基準値以上である場合にのみステップ215以降が実
行されるよう修正されてもよい。
【0094】第四の実施形態 図20は第三の実施形態の修正例として構成された第四
の実施形態に於ける圧力センサの異常判定ルーチンを示
すフローチャートである。尚図20に於いて、図17に
示されたステップと同一のステップには図17に於いて
付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されて
いる。また図には示されていないが、この実施形態に於
ける制動力の制御は上述の第三の実施形態と同様に行わ
れる。
【0095】この実施形態に於いては、ステップ210
の次に実行されるステップ216に於いてそれぞれ圧力
センサ66及び68の出力電圧Vp1及びVp2に基づき図
21に示されたグラフに対応するマップより出力電圧V
p1及びVp2に対する補正係数Kpが演算される。
【0096】ステップ217に於いては補正係数Kpと
出力電圧Vp1との積として補正後の出力電圧Vp1aが演
算されると共に、補正係数Kpと出力電圧Vp2との積と
して補正後の出力電圧Vp2aが演算される。尚補正係数
Kpは図22に示されている如く、圧力センサ66及び
68が正常である場合にブレーキペダル12の実際の踏
み込みストロークSpaがSpa1以上Spa2以下の範囲に於
いて、補正後の出力電圧Vp1a及びVp2aが実際の踏み込
みストロークSpaに対し実質的に線形になるよう例えば
実験的に求められる。
【0097】ステップ226に於いては例えば補正後の
出力電圧Vp1a及びVp2aの現サイクルの値と前サイクル
の値との偏差としてそれぞれ補正後の出力電圧Vp1a及
びVp2aの時間微分値Vp1ad及びVp2adが演算され、ス
テップ227に於いては出力電圧Vp1に基づき図18に
示されたグラフに対応するマップより基準値Apが演算
され、ステップ236に於いては時間微分値Vp1adとV
p2adとの差Vpadsが演算される。
【0098】ステップ281に於いては時間微分値の差
Vpads対値が基準値Apを越えているか否かの判別、即
ち補正後の出力電圧Vp1a及びVp2aが図23に示された
グラフに対応するマップの異常判定ゾーンにあるか否か
の判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ
290へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ3
00へ進む。
【0099】以上の説明より解る如く、この第四の実施
形態によれば、上述の第三の実施形態の場合と同様、圧
力センサ66若しくは68にゲインの異常や断線、ショ
ートの如き異常が生じるとその異常を確実に検出するこ
とができ、また電磁開閉弁等を特別に制御することなく
圧力センサ66若しくは68の異常を検出することがで
きる。
【0100】例えば圧力センサ66にゲインの異常が生
じ、実際の踏み込みストロークSpaに対する補正後の出
力電圧Vp1aの関係が図22に於いて太い実線にて示さ
れた関係より仮想線にて示された関係に変化すると、時
間微分値の差Vpadsの絶対値が基準値Apを越えること
によりステップ281に於いて肯定判別が行われるの
で、圧力センサに異常が生じていることを確実に検出す
ることができる。
【0101】特にこの実施形態によれば、補正係数Kp
と出力電圧Vp1との積及び補正係数Kpと出力電圧Vp2
との積としてそれぞれ補正後の出力電圧Vp1aが演算さ
れ、補正後の出力電圧Vp1a及びVp2aの時間微分値Vp1
ad及びVp2adが異常判定ゾーンにあるか否かの判別が行
われるので、実際の踏み込みストロークSpaが比較的小
さい状況に於いても上述の第三の実施形態の場合に比し
て確実に圧力センサ66若しくは68の異常を検出する
ことができる。
【0102】尚上述の第三及び第四の実施形態によれ
ば、圧力センサ66及び68が正常であるときには、圧
力センサ66、68により検出されるマスタシリンダ圧
力Pm1、Pm2及びストロークセンサ70及び72により
検出される踏み込みストロークSp1、Sp2の両者に基づ
き最終目標減速度Gtが演算されるので、正確に運転者
の制動操作量に応じて車輌の制動力を制御することがで
き、また圧力センサ66若しくは68に異常が生じる
と、踏み込みストロークSp1、Sp2に基づき最終目標減
速度Gtが演算されるので、異常なマスタシリンダ圧力
Pm1若しくはPm2に起因して最終目標減速度Gtが不正
確に演算されること及びこれに起因して不適切な制動力
の制御が行われることを確実に防止することができると
共に、マスタシリンダ圧力を検出する圧力センサに異常
が生じても運転者による制動操作量に応じた制動力制御
を確実に継続することができる。
【0103】また上述の第三及び第四の実施形態に於い
ては、それぞれ踏み込みストロークSp1及びSp2を検出
する二つのストロークセンサ70及び72が設けられて
いるが、これらの実施形態に於いては踏み込みストロー
クSpを検出するストロークセンサは一つであってもよ
い。
【0104】第五の実施形態 図24は第二又は第四の実施形態の修正例として構成さ
れた第五の実施形態に於ける制動力制御ルーチンを示す
フローチャートであり、図25は第五の実施形態に於け
る異常判定ルーチンを示すフローチャートである。尚図
24に於いて、図13又は図16に示されたステップと
同一のステップにはこれらの図に於いて付されたステッ
プ番号と同一のステップ番号が付されており、図25に
於いて、それぞれ図14又は図20に示されたステップ
と同一のステップにはこれらの図に於いて付されたステ
ップ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0105】この実施形態に於いては、ステップ60に
於いて肯定判別が行われたときにはステップ66へ進
み、否定判別が行われたときにはステップ65へ進む。
またステップ65に於いて肯定判別が行われたときには
ステップ70に於いて最終目標減速度Gtがマスタシリ
ンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gptに設定された後ス
テップ100へ進み、否定判別が行われたときにはステ
ップ110へ進む。
【0106】ステップ66に於いてはステップ65と同
様フラグFpが0であるか否かの判別、即ち圧力センサ
66及び68が正常であるか否かの判別が行われ、肯定
判別が行われたときにはステップ80へ進み、否定判別
が行われたときにはステップ75に於いて最終目標減速
度Gtがブレーキペダル12の踏み込みストロークSpに
基づく目標減速度Gstに設定された後ステップ100へ
進む。
【0107】またこの実施形態の異常判定ルーチンのス
テップ255に於いて肯定判別が行われたときにはステ
ップ282へ進み、否定判別が行われたときにはステッ
プ280へ進む。ステップ280に於いて否定判別が行
われたときにはステップ310に於いてフラグFs及び
Fpが何れも0にリセットされると共に警報装置の作動
が停止され、肯定判別が行われたときにはステップ32
0に於いてフラグFsがリセットされフラグFpが1にセ
ットされると共に圧力センサ66若しくは68に異常が
生じている旨の警報が発せられる。
【0108】ステップ282に於いてはステップ280
の場合と同様時間微分値の差Vpadsの絶対値が基準値A
pを越えているか否かの判別、即ち補正後の時間微分値
Vp1ad及びVp2adが図23に示されたグラフに対応する
マップの異常判定ゾーンにあるか否かの判別が行われ、
否定判別が行われたときにはステップ330に於いてフ
ラグFsが1にセットされフラグFpが0にリセットされ
ると共にストロークセンサ70若しくは72に異常が生
じている旨の警報信号が警報装置に出力されることによ
り警報装置が作動され、肯定判別が行われたときにはス
テップ340に於いてフラグFs及びFpが1にセットさ
れると共に圧力センサ66若しくは68に異常が生じス
トロークセンサ70若しくは72にも異常が生じている
旨の警報信号が警報装置に出力されることにより警報装
置が作動される。
【0109】かくして第五の実施形態によれば、電磁開
閉弁等を特別に制御することなく圧力センサ66若しく
は68の異常及びストロークセンサ70若しくは72の
異常を検出することができ、またストロークセンサ70
若しくは72に異常が生じると、マスタシリンダ圧力P
m1、Pm2に基づき最終目標減速度Gtが演算され、圧力
センサ66若しくは68に異常が生じると、踏み込みス
トロークSp1、Sp2に基づき最終目標減速度Gtが演算
されるので、異常な踏み込みストロークSp1若しくはS
p2又は異常なマスタシリンダ圧力Pm1若しくはPm2に起
因して最終目標減速度Gtが不正確に演算されること及
びこれに起因して不適切な制動力の制御が行われること
を確実に防止することができると共に、ストロークセン
サ又は圧力センサに異常が生じても運転者による制動操
作量に応じた制動力制御を確実に継続することができ
る。
【0110】第六の実施形態 図26乃至図28はそれぞれ第五の実施形態の修正例と
して構成された第六の実施形態に於ける制動力制御ルー
チンの要部の一部、他の一部、残りの部分を示すフロー
チャートであり、図29及び図30はそれぞれ第六の実
施形態に於ける異常判定ルーチンの前半及び後半を示す
フローチャートである。尚図26乃至図28に於いて、
図24に示されたステップと同一のステップにはこれら
の図に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番
号が付されており、また図29及び図30に於いて、図
25に示されたステップと同一のステップにはこれらの
図に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号
が付されている。
【0111】この実施形態に於いては、圧力センサ66
及び68が正常である場合に於けるこれらのセンサの補
正後の出力電圧Vp1a及びVp2aのVp12とVp11との差は
ストロークセンサ70及び72が正常である場合に於け
るこれらのセンサの出力電圧Vs12とVs11との差と同一
であり、従って図22の補正後の出力電圧Vp1a及びVp
2aの傾きは図12の出力電圧Vs12及びVs11の傾きと同
一である。
【0112】この実施形態に於いては、ステップ50の
次に実行されるステップ142に於いて、フラグFs1が
0であるか否かの判別、即ちストロークセンサ70が正
常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたと
きにはステップ158へ進み、肯定判別が行われたとき
にはステップ144へ進む。
【0113】ステップ144に於いてはフラグFs2が
0であるか否かの判別、即ちストロークセンサ72が正
常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたと
きにはステップ186へ進み、肯定判別が行われたとき
にはステップ146へ進む。ステップ146に於いては
フラグFp1が0であるか否かの判別、即ち圧力センサ6
6が正常であるか否かの判別が行われ、否定判別が行わ
れたときにはステップ152へ進み、肯定判別が行われ
たときにはステップ148へ進む。
【0114】ステップ148に於いてはフラグFp2が
0であるか否かの判別、即ち圧力センサ68が正常であ
るか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときには
そのままステップ480へ進み、否定判別が行われたと
きにはステップ150に於いて第一の圧力センサ66の
出力電圧Vp1に基づきマスタシリンダ圧力Pm1が演算さ
れると共に、図8に示されたグラフに対応するマップよ
りマスタシリンダ圧力Pm1に基づく目標減速度Gptが演
算される。
【0115】ステップ152に於いてはステップ148
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ154に於
いて第二の圧力センサ68の出力電圧Vp2に基づきマス
タシリンダ圧力Pm2が演算されると共に、図8に示され
たグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pm2
に基づく目標減速度Gptが演算された後ステップ480
へ進み、否定判別が行われたときにはステップ156に
於いて最終目標減速度Gtがステップ30に於いて演算
された目標減速度Gstに設定され、しかる後ステップ5
00へ進む。
【0116】尚ステップ480乃至530はそれぞれ上
述の第五の実施形態のステップ80乃至130と同様に
実行される。
【0117】ステップ158に於いてはステップ144
の場合と同様フラグFs2が0であるか否かの判別が行
われ、否定判別が行われたときにはステップ174へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ160へ進
む。ステップ160に於いてはステップ146の場合と
同様フラグFp1が0であるか否かの判別が行われ、否定
判別が行われたときにはステップ168へ進み、肯定判
別が行われたときにはステップ162へ進む。
【0118】ステップ162に於いてはステップ148
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ164に於
いて第二のストロークセンサ72の出力電圧Vs2に基づ
き踏み込みストロークSp2が演算されると共に、図7に
示されたグラフに対応するマップより踏み込みストロー
クSp2に基づく目標減速度Gstが演算された後ステップ
480へ進み、否定判別が行われたときにはステップ1
66に於いて出力電圧Vs2に基づき踏み込みストローク
Sp2が演算され、図7に示されたグラフに対応するマッ
プより踏み込みストロークSp2に基づく目標減速度Gst
が演算されると共に、第一の圧力センサ66の出力電圧
Vp1に基づきマスタシリンダ圧力Pm1が演算され、図8
に示されたグラフに対応するマップよりマスタシリンダ
圧力Pm1に基づく目標減速度Gptが演算される。
【0119】ステップ168に於いてはステップ162
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ170に於
いて出力電圧Vs2に基づき踏み込みストロークSp2が演
算され、図7に示されたグラフに対応するマップより踏
み込みストロークSp2に基づく目標減速度Gstが演算さ
れると共に、第二の圧力センサ68の出力電圧Vp2に基
づきマスタシリンダ圧力Pm2が演算され、図8に示され
たグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pm2
に基づく目標減速度Gptが演算され、否定判別が行われ
たときにはステップ172に於いて出力電圧Vs2に基づ
き踏み込みストロークSp2が演算され、図7に示された
グラフに対応するマップより踏み込みストロークSp2に
基づく目標減速度Gstが演算されると共に、最終目標減
速度Gtが目標減速度Gstに設定され、しかる後ステッ
プ500へ進む。
【0120】ステップ174に於いてはステップ146
の場合と同様フラグFp1が0であるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ182へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ176へ進
む。
【0121】ステップ176に於いてはステップ148
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ178に於
いて最終目標減速度Gtがステップ50に於いて演算さ
れた目標減速度Gptに設定された後ステップ500へ進
み、否定判別が行われたときにはステップ180に於い
て第一の圧力センサ66の出力電圧Vp1に基づきマスタ
シリンダ圧力Pm1が演算され、図8に示されたグラフに
対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pm1に基づく目
標減速度Gptが演算され、最終目標減速度Gtが目標減
速度Gptに設定された後ステップ500へ進む。
【0122】ステップ182に於いてはステップ162
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ184に於
いて出力電圧Vp2に基づきマスタシリンダ圧力Pm2が演
算され、図8に示されたグラフに対応するマップよりマ
スタシリンダ圧力Pm2に基づく目標減速度Gptが演算さ
れ、最終目標減速度Gtが目標減速度Gptに設定され、
否定判別が行われたときにはステップ510へ進む。
【0123】ステップ186に於いてはステップ146
の場合と同様フラグFp1が0であるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ194へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ188へ進
む。
【0124】ステップ188に於いてはステップ148
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ190に於
いて第一のストロークセンサ70の出力電圧Vs1に基づ
き踏み込みストロークSp1が演算されると共に、図7に
示されたグラフに対応するマップより踏み込みストロー
クSp1に基づく目標減速度Gstが演算された後ステップ
480へ進み、否定判別が行われたときにはステップ1
92に於いて出力電圧Vs1に基づき踏み込みストローク
Sp1が演算され、図7に示されたグラフに対応するマッ
プより踏み込みストロークSp1に基づく目標減速度Gst
が演算されると共に、第一の圧力センサ66の出力電圧
Vp1に基づきマスタシリンダ圧力Pm1が演算され、図8
に示されたグラフに対応するマップよりマスタシリンダ
圧力Pm1に基づく目標減速度Gptが演算される。
【0125】ステップ194に於いてはステップ162
の場合と同様フラグFp2が0であるか否かの判別が行
われ、肯定判別が行われたときにはステップ196に於
いて出力電圧Vs1に基づき踏み込みストロークSp1が演
算され、図7に示されたグラフに対応するマップより踏
み込みストロークSp1に基づく目標減速度Gstが演算さ
れると共に、第二の圧力センサ68の出力電圧Vp2に基
づきマスタシリンダ圧力Pm2が演算され、図8に示され
たグラフに対応するマップよりマスタシリンダ圧力Pm2
に基づく目標減速度Gptが演算され、否定判別が行われ
たときにはステップ198に於いて出力電圧Vs1に基づ
き踏み込みストロークSp1が演算され、図7に示された
グラフに対応するマップより踏み込みストロークSp1に
基づく目標減速度Gstが演算されると共に、最終目標減
速度Gtが目標減速度Gstに設定された後ステップ50
0へ進む。
【0126】図29に示された異常判定ルーチンのステ
ップ245の次に実行されるステップ246に於いて
は、補正後の出力電圧Vp1aの時間微分値Vp1adと出力
電圧Vs1の時間微分値Vs1dとの差Vspadsが演算され
る。
【0127】ステップ352に於いてはステップ255
の場合と同様の判別が行われ、肯定判別が行われたとき
にはステップ364へ進み、否定判別が行われたときに
はステップ354へ進む。またステップ354に於いて
はステップ280の場合と同様の判別が行われ、肯定判
別が行われたときにはステップ358へ進み、否定判別
が行われたときにはステップ356に於いてフラグFs
1、Fs2、Fp1、Fp2がそれぞれ0にリセットされると
共に警報装置の作動が停止される。
【0128】ステップ358に於いては時間微分値の差
Vspadsの絶対値が基準値Apを越えているか否かの判
別、即ち補正後の時間微分値Vp1ad及びVs1dが図31
に示されたグラフに対応するマップの異常判定ゾーンに
あるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときに
はステップ360に於いてフラグFs1、Fs2、Fp1がそ
れぞれ0にリセットされ、フラグFp2が1にセットされ
ると共に、圧力センサ68に異常が生じている旨の警報
信号が警報装置に出力されることにより警報装置が作動
され、肯定判別が行われたときにはステップ362に於
いてフラグFs1、Fs2、Fp2がそれぞれ0にリセットさ
れ、フラグFp1が1にセットされると共に、圧力センサ
66に異常が生じている旨の警報信号が警報装置に出力
されることにより警報装置が作動される。
【0129】ステップ364に於いてはステップ354
の場合と同様の判別が行われ、肯定判別が行われたとき
にはステップ366に於いてフラグFs1、Fs2、Fp1、
Fp2がそれぞれ1にセットされると共に、ストロークセ
ンサ70若しくは70に異常が生じ且つ圧力センサ66
若しくは68に異常が生じている旨の警報信号が警報装
置に出力されることにより警報装置が作動され、否定判
別が行われたときにはステップ368へ進む。
【0130】ステップ368に於いてはステップ358
の場合と同様の判別が行われ、否定判別が行われたとき
にはステップ370に於いてフラグFs1、Fp1、Fp2が
それぞれ0にリセットされ、フラグFs2が1にセットさ
れると共に、ストロークセンサ72に異常が生じている
旨の警報信号が警報装置に出力されることにより警報装
置が作動され、肯定判別が行われたときにはステップ3
72に於いてフラグFs2、Fp1、Fp2がそれぞれ0にリ
セットされ、フラグFs1が1にセットされると共に、ス
トロークセンサ70に異常が生じている旨の警報信号が
警報装置に出力されることにより警報装置が作動され
る。
【0131】かくして第六の実施形態によれば、第五の
実施形態の場合と同様、電磁開閉弁等を特別に制御する
ことなく圧力センサ66又は68の異常及びストローク
センサ70又は72の異常を検出することができる。
【0132】特に第六の実施形態によれば、ストローク
センサ70又は72に異常が生じると、正常なストロー
クセンサにより検出される踏み込みストロークSp1又は
Sp2に基づき目標減速度Gstが演算され、マスタシリン
ダ圧力Pm1及びPm2に基づき目標減速度Gptが演算さ
れ、目標減速度Gst及びGptに基づき最終目標減速度G
tが演算され、また圧力センサ66又は68に異常が生
じると、踏み込みストロークSp1又はSp2に基づき目標
減速度Gstが演算され、正常な圧力センサにより検出さ
れるマスタシリンダ圧力Pm1又はPm2に基づき目標減速
度Gptが演算され、目標減速度Gst及びGptに基づき最
終目標減速度Gtが演算されるので、異常な踏み込みス
トロークSp1、Sp2又は異常なマスタシリンダ圧力Pm
1、Pm2に起因して最終目標減速度Gtが不正確に演算さ
れること及びこれに起因して不適切な制動力の制御が行
われることを確実に防止することができると共に、スト
ロークセンサや圧力センサに異常が生じても運転者によ
る制動操作量に応じた高精度の制動力制御を確実に継続
することができる。
【0133】尚図示の第六の実施形態に於いては、実際
の踏み込みストロークSpaがSpa2であるときの圧力セ
ンサ66及び68の出力電圧及びこれらの補正後の出力
電圧は同一であるが、図22の補正後の出力電圧Vp1a
及びVp2aの傾きが図12の出力電圧Vs12及びVs11の
傾きと同一である限り、これらの電圧は相互に異なって
いてもよい。
【0134】また図示の第五及び第六の実施形態に於い
ては、圧力センサ66及び68の補正後の出力電圧Vp1
a及びVp2aはそれぞれ補正係数Kpと圧力センサ66及
び68の出力電圧Vp1及びVp2との積として演算される
ようになっているが、補正後の出力電圧Vp1a及びVp2a
は例えば図32に示されたグラフに対応するマップより
補正定数Cpが演算され、出力電圧Vp1及びVp2と補正
定数Cpとの和として演算されてもよい。
【0135】また図示の第六の実施形態に於いては、ス
テップ364に於いて肯定判別が行われたときにはステ
ップ366に於いてフラグFs1、Fs2、Fp1、Fp2がそ
れぞれ1にセットされると共に、ストロークセンサ70
又は70に異常が生じ且つ圧力センサ66又は68に異
常が生じている旨の警報が発せられ、またステップ51
0に於いて各電磁開閉弁が非制御位置に設定されるよう
になっているが、ステップ364に於いて肯定判別が行
われたときには補正後の出力電圧Vp1aの時間微分値Vp
1adと出力電圧Vs1の時間微分値Vs1dとの差、補正後の
出力電圧Vp1aの時間微分値Vp1adと出力電圧Vs2の時
間微分値Vs2dとの差、補正後の出力電圧Vp2aの時間微
分値Vp2adと出力電圧Vs1の時間微分値Vs1dとの差、
補正後の出力電圧Vp2aの時間微分値Vp2adと出力電圧
Vs2の時間微分値Vs2dとの差Vspadsが基準値を超えて
いるか否かの判別により異常な圧力センサ及び異常なス
トロークセンサが特定され、正常な圧力センサにより検
出されるマスタシリンダ圧力Pm1又はPm2に基づき目標
減速度Gptが演算され、正常なストロークセンサにより
検出される踏み込みストロークSp1又はSp2に基づき目
標減速度Gstが演算され、目標減速度Gst及びGptに基
づき最終目標減速度Gtが演算されるよう修正されても
よい。
【0136】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0137】例えば上述の各実施形態に於いては、セン
サの異常判定はブレーキ制御中であるか否かに拘わらず
実行されるようになっているが、センサの異常判定は各
電磁制御弁が制御位置にあるときにのみ行われるよう構
成されてもよい。
【0138】また上述の第二乃至第六の実施形態に於い
ては、各センサの出力電圧は実際の踏み込みストローク
Spaの増大につれて増大するようになっているが、これ
らの実施形態に於いても第一の実施形態の場合と同様、
実際の踏み込みストロークSpaの増大につれて圧力セン
サ及びストロークセンサの一方の出力電圧は増大し、圧
力センサ及びストロークセンサの他方の出力電圧は減少
するようになっていてもよい。
【0139】また上述の各実施形態に於いては、センサ
が正常である場合には、出力電圧の微分値の和又は差が
演算される出力電圧の実際の踏み込みストロークSpaに
対する傾きは互いに同一であるが、実際の踏み込みスト
ロークSpaに対する出力電圧の傾きが異なる場合には、
実際の踏み込みストロークSpaに対する出力電圧の傾き
を同一にする補正係数が例えば実験的に求められ、補正
係数にて補正された後の出力電圧について微分値の和又
は差が演算されるよう修正されてよい。
【0140】更に上述の各実施形態に於いては、本発明
は自動車の電子制御式のブレーキ装置に設けられた圧力
センサ若しくはストロークセンサの異常検出に対し適用
されているが、ブレーキ装置は図示の構成に限定される
ものではなく、また本発明の異常検出装置は圧力センサ
やストロークセンサ以外のセンサの異常検出に適用され
てもよい。
【0141】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1の構成によれば、センサの異常検出の不感
帯の幅を比較的大きく設定する必要がないので、第一若
しくは第二のセンサの異常を確実に且つ遅れなく検出す
ることができ、特に請求項2の構成によれば、検出され
るべき状態量に対する出力値の関係が実質的に線形であ
る第一若しくは第二のセンサの異常を確実に且つ遅れな
く検出することができ、請求項3の構成によれば、検出
されるべき状態量に対する出力値の関係が非線形である
第一若しくは第二のセンサの異常を確実に且つ遅れなく
検出することができる。
【0142】また請求項4の構成によれば、検出される
べき状態量の増大に対し出力値が増減する二つのセンサ
の組合せの場合にもそれらのセンサの異常を確実に且つ
遅れなく検出することができ、請求項5の構成によれ
ば、検出されるべき状態量の増大に対し出力値が増大す
る二つのセンサの組合せの場合にもそれらのセンサの異
常を確実に且つ遅れなく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による異常検出装置の第一の実施形態が
適用された車輌のブレーキ装置の油圧回路及び電子制御
装置を示す概略構成図である。
【図2】第一の実施形態に於ける制動力制御ルーチンを
示すフローチャートである。
【図3】第一の実施形態に於けるストロークセンサの異
常判定ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】第一の実施形態に於けるブレーキペダルの実際
の踏み込みストロークSpaと圧力センサの出力電圧Vp1
及びVp2との関係を示すグラフである。
【図5】第一の実施形態に於けるブレーキペダルの実際
の踏み込みストロークSpaとストロークセンサの出力電
圧Vs1及びVs2との関係を示すグラフである。
【図6】第一の実施形態に於けるブレーキペダルの実際
の踏み込みストロークSpaと演算される踏み込みストロ
ークSpとの関係を示すグラフである。
【図7】踏み込みストロークSpと目標減速度Gstとの
関係を示すグラフである。
【図8】マスタシリンダ圧力Pmと目標減速度Gptとの
関係を示すグラフである。
【図9】前回演算された最終目標減速度Gtと目標減速
度Gptに対する重みαとの関係を示すグラフである。
【図10】第一の実施形態に於けるストロークセンサの
出力電圧Vs1とストロークセンサの異常を判定するため
の基準値Asとの関係を示すグラフである。
【図11】第一の実施形態に於けるストロークセンサの
出力電圧の時間微分値Vs1d及びVs2dとストロークセン
サの異常判定ゾーン及び正常判定ゾーンとの関係を示す
グラフである。
【図12】第二の実施形態に於けるブレーキペダルの実
際の踏み込みストロークSpaとストロークセンサの出力
電圧Vs1及びVs2との関係を示すグラフである。
【図13】第二の実施形態に於ける制動力制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図14】第二の実施形態に於けるストロークセンサの
異常判定ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】第二の実施形態に於けるストロークセンサの
出力電圧の時間微分値Vs1d及びVs2dとストロークセン
サの異常判定ゾーン及び正常判定ゾーンとの関係を示す
グラフである。
【図16】第三の実施形態に於ける制動力制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図17】第三の実施形態に於ける圧力センサの異常判
定ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】第三の実施形態に於ける圧力センサの出力電
圧Vp1と圧力センサの異常を判定するための基準値Ap
との関係を示すグラフである。
【図19】第三の実施形態に於ける圧力センサの出力電
圧の時間微分値Vp1d及びVp2dと圧力センサの異常判定
ゾーン及び正常判定ゾーンとの関係を示すグラフであ
る。
【図20】第四の実施形態に於ける圧力センサの異常判
定ルーチンを示すフローチャートである。
【図21】第四の実施形態に於ける圧力センサの出力電
圧Vp1及びVp2と補正係数Kpとの関係を示すグラフで
ある。
【図22】第四の実施形態に於けるブレーキペダルの実
際の踏み込みストロークSpaと圧力センサの補正後の出
力電圧Vp1a及びVp2aとの関係を示すグラフである。
【図23】第四の実施形態に於ける圧力センサの補正後
の出力電圧の時間微分値Vp1ad及びVp2adと圧力センサ
の異常判定ゾーン及び正常判定ゾーンとの関係を示すグ
ラフである。
【図24】第五の実施形態に於ける制動力制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図25】第五の実施形態に於けるストロークセンサ及
び圧力センサの異常判定ルーチンを示すフローチャート
である。
【図26】第六の実施形態に於ける制動力制御ルーチン
の要部の一部を示すフローチャートである。
【図27】第六の実施形態に於ける制動力制御ルーチン
の要部の他の一部を示すフローチャートである。
【図28】第六の実施形態に於ける制動力制御ルーチン
の要部の残りの部分を示すフローチャートである。
【図29】第六の実施形態に於けるストロークセンサ及
び圧力センサの異常判定ルーチンの前半を示すフローチ
ャートである。
【図30】第六の実施形態に於けるストロークセンサ及
び圧力センサの異常判定ルーチンの後半を示すフローチ
ャートである。
【図31】第六の実施形態に於ける圧力センサの補正後
の出力電圧の時間微分値Vp1ad及びVp2adと圧力センサ
の異常判定ゾーン及び正常判定ゾーンとの関係を示すグ
ラフである。
【図32】第五及び第六の実施形態の修正例に於ける圧
力センサの出力電圧Vp1及びVp2と補正定数Cpとの関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…ブレーキ装置 12…ブレーキペダル 14…マスタシリンダ 22FL〜22RR…ホイールシリンダ 66、68…圧力センサ 70、72…ストロークセンサ 74、76FL〜76RR…圧力センサ 78…電気式制御装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA02 AA50 BA30 CA02 CB05 DA02 DA05 DD08 EB01 JA10 LA12 MA08 2F076 BA13 BD11 BD17 BE03 BE04 BE05 BE09 BE11 3D046 AA01 BB01 BB28 CC02 LL02 LL05 MM01 MM03 MM06 3D049 BB02 HH39 HH47 HH48 HH53 RR04 RR08 RR13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出されるべき状態量に応じた出力値を出
    力する第一及び第二のセンサを有する状態量検出装置の
    異常検出装置にして、前記第一及び第二のセンサの出力
    値を微分してそれぞれ第一及び第二の微分値を演算する
    微分手段と、前記第一及び第二の微分値を比較すること
    により前記第一及び第二のセンサの異常を判定する異常
    判定手段とを有することを特徴とする状態量検出装置の
    異常検出装置。
  2. 【請求項2】前記検出されるべき状態量に対する前記出
    力値の関係は実質的に線形であることを特徴とする請求
    項1に記載の状態量検出装置の異常検出装置。
  3. 【請求項3】前記検出されるべき状態量に対する前記出
    力値の関係は非線形であることを特徴とする請求項1に
    記載の状態量検出装置の異常検出装置。
  4. 【請求項4】前記第一及び第二のセンサの一方は前記検
    出されるべき状態量の増大につれて増大する出力値を出
    力し、前記第一及び第二のセンサの他方は前記検出され
    るべき状態量の増大につれて減少する出力値を出力し、
    前記異常判定手段は前記二つの微分値の和が所定の範囲
    外であるときに前記第一若しくは第二のセンサが異常で
    あると判定することを特徴とする請求項2に記載の状態
    量検出装置の異常検出装置。
  5. 【請求項5】前記第一及び第二のセンサは前記検出され
    るべき状態量の増大につれて増大する出力値を出力し、
    前記異常判定手段は前記二つの微分値の差が所定の範囲
    外であるときに前記第一若しくは第二のセンサが異常で
    あると判定することを特徴とする請求項2又は3に記載
    の状態量検出装置の異常検出装置。
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