JP2000225032A - 座席の調節装置 - Google Patents
座席の調節装置Info
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- JP2000225032A JP2000225032A JP11026820A JP2682099A JP2000225032A JP 2000225032 A JP2000225032 A JP 2000225032A JP 11026820 A JP11026820 A JP 11026820A JP 2682099 A JP2682099 A JP 2682099A JP 2000225032 A JP2000225032 A JP 2000225032A
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- hinge
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 片方のヒンジレバーの孔に大荷重を伝達する
ことなくして、その高強度化を必要としないタウメル機
構を用いたシートリクライニング装置を提供する。 【解決手段】 タウメル機構からなる座席の調節装置に
おいて、ヒンジレバー1には旋回軸5及び偏心輪6を回
転可能に嵌合する軸受部7を設け、軸受部7には偏心輪
6に押されて回転可能な円弧状のくさびセグメント8を
嵌合し、くさびセグメント8の両端部にはそれぞれテー
パー部16,17を形成し、テーパー部16,17と旋
回軸5にそれぞれ摺接する二つの回転体9をバネ作用部
材10にて付勢して軸受部7内に配置し、かつ、回転体
9,9をバネ作用部材10の力に抗して移動させる二つ
の突起部14,14を旋回軸5に設けて構成した。
ことなくして、その高強度化を必要としないタウメル機
構を用いたシートリクライニング装置を提供する。 【解決手段】 タウメル機構からなる座席の調節装置に
おいて、ヒンジレバー1には旋回軸5及び偏心輪6を回
転可能に嵌合する軸受部7を設け、軸受部7には偏心輪
6に押されて回転可能な円弧状のくさびセグメント8を
嵌合し、くさびセグメント8の両端部にはそれぞれテー
パー部16,17を形成し、テーパー部16,17と旋
回軸5にそれぞれ摺接する二つの回転体9をバネ作用部
材10にて付勢して軸受部7内に配置し、かつ、回転体
9,9をバネ作用部材10の力に抗して移動させる二つ
の突起部14,14を旋回軸5に設けて構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車の座席装置
におけるシートクッションにシートバックを無段リクラ
イニング調節可能に結合するためのヒンジであって、電
動又は手動で回動操作する旋回軸を介して互いに結合さ
れている二つのヒンジレバーを備え、該一方のヒンジレ
バーには内歯歯車が形成されるとともに、他方のヒンジ
レバーには該内歯歯車と噛合する外歯歯車が形成され、
外歯歯車の歯先円は内歯歯車の歯元円よりも少なくとも
1つの歯丈だけ小さく、かつ、前記ヒンジレバーの一方
が駆動可能な前記旋回軸にトルク伝達結合されている偏
心輪上に支承されている形式の調節装置(いわゆるタウ
メル機構)に関する。
におけるシートクッションにシートバックを無段リクラ
イニング調節可能に結合するためのヒンジであって、電
動又は手動で回動操作する旋回軸を介して互いに結合さ
れている二つのヒンジレバーを備え、該一方のヒンジレ
バーには内歯歯車が形成されるとともに、他方のヒンジ
レバーには該内歯歯車と噛合する外歯歯車が形成され、
外歯歯車の歯先円は内歯歯車の歯元円よりも少なくとも
1つの歯丈だけ小さく、かつ、前記ヒンジレバーの一方
が駆動可能な前記旋回軸にトルク伝達結合されている偏
心輪上に支承されている形式の調節装置(いわゆるタウ
メル機構)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆるタウメル機構を用い
た無段シートリクライニング装置は知られており(特公
昭63−47443号公報参照)、これは内歯歯車内で
偏心軸を有する外歯歯車が回転することによって、シー
トクッション側に固定されたヒンジレバーと、シートバ
ック側に固定されたヒンジレバーとの交差角度を無段階
で変更できるものである。
た無段シートリクライニング装置は知られており(特公
昭63−47443号公報参照)、これは内歯歯車内で
偏心軸を有する外歯歯車が回転することによって、シー
トクッション側に固定されたヒンジレバーと、シートバ
ック側に固定されたヒンジレバーとの交差角度を無段階
で変更できるものである。
【0003】しかして、内歯歯車と外歯歯車が噛合する
構造であり、歯車はその噛合部における歯車間に隙間が
なければ回転することができないものであるために、バ
ックラッシュやガタ感の発生を避けることができない宿
命をもっている。このような宿命を可能な限り消滅さ
せ、又は、低減することを目的として前記公告公報記載
の発明が提供されている。すなわち、図5に示すよう
に、ヒンジレバー2aには内歯歯車4aが形成され、ヒ
ンジレバー1aには外歯歯車3aが形成されている。ヒ
ンジレバー1aに形成された孔7a内の旋回軸5aに
は、偏心輪6aが一体回転可能に連結されている。孔7
内にはバネ作用部材10aで付勢した二つのくさびセグ
メント8aが嵌合している。11aはカバープレートで
ある。
構造であり、歯車はその噛合部における歯車間に隙間が
なければ回転することができないものであるために、バ
ックラッシュやガタ感の発生を避けることができない宿
命をもっている。このような宿命を可能な限り消滅さ
せ、又は、低減することを目的として前記公告公報記載
の発明が提供されている。すなわち、図5に示すよう
に、ヒンジレバー2aには内歯歯車4aが形成され、ヒ
ンジレバー1aには外歯歯車3aが形成されている。ヒ
ンジレバー1aに形成された孔7a内の旋回軸5aに
は、偏心輪6aが一体回転可能に連結されている。孔7
内にはバネ作用部材10aで付勢した二つのくさびセグ
メント8aが嵌合している。11aはカバープレートで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
告公報記載の構造によれば、ヒンジレバー1a,2aの
間に回転方向の負荷が作用すると、噛合する内歯歯車4
aと外歯歯車3aが互いに離反しようとするために、図
5において、旋回軸5aとヒンジレバー1aの間に荷重
Fが作用する。この荷重Fはくさびセグメント8a,8
aが片方のヒンジレバー1aの孔7aに圧接するが、荷
重入力方向が二つのくさびセグメント8a,8aの隙間
に重なり荷重Fを受けることができないため、このくさ
びセグメント8a,8aの対向する端部からヒンジレバ
ー1aの孔7aに大荷重が伝達されて破壊の原因となる
恐れがある為に、片方のヒンジレバー1aは高強度にす
る必要があった。
告公報記載の構造によれば、ヒンジレバー1a,2aの
間に回転方向の負荷が作用すると、噛合する内歯歯車4
aと外歯歯車3aが互いに離反しようとするために、図
5において、旋回軸5aとヒンジレバー1aの間に荷重
Fが作用する。この荷重Fはくさびセグメント8a,8
aが片方のヒンジレバー1aの孔7aに圧接するが、荷
重入力方向が二つのくさびセグメント8a,8aの隙間
に重なり荷重Fを受けることができないため、このくさ
びセグメント8a,8aの対向する端部からヒンジレバ
ー1aの孔7aに大荷重が伝達されて破壊の原因となる
恐れがある為に、片方のヒンジレバー1aは高強度にす
る必要があった。
【0005】そこで、この発明は片方のヒンジレバーの
孔の一部に荷重が集中するのを防止して、その高強度化
を必要としないタウメル機構を用いたシートリクライニ
ング装置を提供することを目的とする。
孔の一部に荷重が集中するのを防止して、その高強度化
を必要としないタウメル機構を用いたシートリクライニ
ング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる座席の
調節装置は、旋回軸を介して互いに結合されている二つ
のヒンジレバーを備え、該一方のヒンジレバーには内歯
歯車が形成されるとともに、他方のヒンジレバーには該
内歯歯車と噛合する外歯歯車が形成され、外歯歯車の歯
先円は内歯歯車の歯元円よりも少なくとも1つの歯丈だ
け小さく、かつ、前記ヒンジレバーの一方が駆動可能な
前記旋回軸にトルク伝達結合されている偏心輪上に支承
されている形式の座席の調節装置において、前記他方の
ヒンジレバーには旋回軸及び偏心輪を回転可能に嵌合す
る軸受部を設け、該軸受部には前記偏心輪に押されて回
転可能な円弧状のくさびセグメントを嵌合し、該くさび
セグメントの両端部内周面にはそれぞれテーパー部を形
成し、該テーパー部と前記旋回軸にそれぞれ摺接する回
転体をバネ作用部材にて付勢して前記軸受部内に配置
し、かつ、該回転体をバネ作用部材の力に抗して移動さ
せる突起部を前記旋回軸に設けたことを特徴とする。
調節装置は、旋回軸を介して互いに結合されている二つ
のヒンジレバーを備え、該一方のヒンジレバーには内歯
歯車が形成されるとともに、他方のヒンジレバーには該
内歯歯車と噛合する外歯歯車が形成され、外歯歯車の歯
先円は内歯歯車の歯元円よりも少なくとも1つの歯丈だ
け小さく、かつ、前記ヒンジレバーの一方が駆動可能な
前記旋回軸にトルク伝達結合されている偏心輪上に支承
されている形式の座席の調節装置において、前記他方の
ヒンジレバーには旋回軸及び偏心輪を回転可能に嵌合す
る軸受部を設け、該軸受部には前記偏心輪に押されて回
転可能な円弧状のくさびセグメントを嵌合し、該くさび
セグメントの両端部内周面にはそれぞれテーパー部を形
成し、該テーパー部と前記旋回軸にそれぞれ摺接する回
転体をバネ作用部材にて付勢して前記軸受部内に配置
し、かつ、該回転体をバネ作用部材の力に抗して移動さ
せる突起部を前記旋回軸に設けたことを特徴とする。
【0007】そして旋回軸の前記突起部間にくさびセグ
メントに摺接する摺接部を形成したことを特徴とする。
メントに摺接する摺接部を形成したことを特徴とする。
【0008】したがって、所望の回転操作を終えて旋回
軸の回転を停止させてヒンジレバーの傾斜状態が保持さ
れると、バネ作用部材により二つの回転体はそれぞれ二
つのテーパー部と旋回軸の外周面に当接してくさびセグ
メントをを外方へ移動させ、これにより外歯歯車を内歯
歯車に押し付けてバックラッシュを無くし、ガタの発生
を阻止する。
軸の回転を停止させてヒンジレバーの傾斜状態が保持さ
れると、バネ作用部材により二つの回転体はそれぞれ二
つのテーパー部と旋回軸の外周面に当接してくさびセグ
メントをを外方へ移動させ、これにより外歯歯車を内歯
歯車に押し付けてバックラッシュを無くし、ガタの発生
を阻止する。
【0009】そして、旋回軸に荷重が作用した場合に、
旋回軸に押圧されて回転体はテーパー部にそれぞれ押し
付けられるとともに、旋回軸がくさびセグメントに当接
するために、くさびセグメントが軸受部の内周面に押し
付けられる。くさびセグメントは軸受部の内周面に摺接
する円弧部を有してその円弧部全面で荷重を受けて分散
させ、集中荷重を発生させない。
旋回軸に押圧されて回転体はテーパー部にそれぞれ押し
付けられるとともに、旋回軸がくさびセグメントに当接
するために、くさびセグメントが軸受部の内周面に押し
付けられる。くさびセグメントは軸受部の内周面に摺接
する円弧部を有してその円弧部全面で荷重を受けて分散
させ、集中荷重を発生させない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図に
基づき説明する。図1にカバープレートを取り外した正
面図を、図2に分解斜視図をそれぞれ示す。図におい
て、1,2はヒンジレバーでヒンジレバー1はシートク
ッション(図示略)側に固定され、ヒンジレバー2はシ
ートバック(図示略)側に固定される。ヒンジレバー1
にはエンボス加工等により片面に突出して外歯歯車3が
形成され、この外歯歯車3と噛合する内歯歯車4がヒン
ジレバー2にエンボス加工等により形成されている。外
歯歯車3の歯先円は内歯歯車4の歯元円よりも少なくと
も1つの歯丈だけ小さく、かつ、ヒンジレバー1が駆動
可能な旋回軸5にトルク伝達結合されている偏心輪6上
に支承されている。
基づき説明する。図1にカバープレートを取り外した正
面図を、図2に分解斜視図をそれぞれ示す。図におい
て、1,2はヒンジレバーでヒンジレバー1はシートク
ッション(図示略)側に固定され、ヒンジレバー2はシ
ートバック(図示略)側に固定される。ヒンジレバー1
にはエンボス加工等により片面に突出して外歯歯車3が
形成され、この外歯歯車3と噛合する内歯歯車4がヒン
ジレバー2にエンボス加工等により形成されている。外
歯歯車3の歯先円は内歯歯車4の歯元円よりも少なくと
も1つの歯丈だけ小さく、かつ、ヒンジレバー1が駆動
可能な旋回軸5にトルク伝達結合されている偏心輪6上
に支承されている。
【0011】旋回軸5には、図3に示すように、二つの
突起部14,14が一体形成され、これらの突起部1
4,14間には略三角形の頂点とした摺接部15が形成
されている。偏心輪6は摺接部15の裏面側に半円状に
突出形成されており、ヒンジレバー1の軸受部7との間
に所定の隙間を有して旋回軸5とともに回転可能であ
る。この軸受部7内で偏心輪6の反対側に突起部14,
14及び摺接部15に挟まれて三日月状のくさびセグメ
ント8が挿入され、このくさびセグメント8の両端部内
周面にはそれぞれ突起部14,14側に面するテーパー
部16,17が形成されている。なお、軸受部7には軸
受リングが圧入されている。
突起部14,14が一体形成され、これらの突起部1
4,14間には略三角形の頂点とした摺接部15が形成
されている。偏心輪6は摺接部15の裏面側に半円状に
突出形成されており、ヒンジレバー1の軸受部7との間
に所定の隙間を有して旋回軸5とともに回転可能であ
る。この軸受部7内で偏心輪6の反対側に突起部14,
14及び摺接部15に挟まれて三日月状のくさびセグメ
ント8が挿入され、このくさびセグメント8の両端部内
周面にはそれぞれ突起部14,14側に面するテーパー
部16,17が形成されている。なお、軸受部7には軸
受リングが圧入されている。
【0012】このテーパー部16,17及び旋回軸5に
それぞれ摺接して回転可能な二つの回転体9が軸受部7
内でくさびセグメント8の両端部付近に位置してバネ作
用部材10で弾装されている。バネ作用部材10はその
環状部がヒンジレバー1のエンボス凹部とカバープレー
ト11との間に配置されるとともに、その両端部がヒン
ジプレート側に向けて突出して回転体9の回転軸となっ
ている。このバネ作用部材10は回転体9を互いに近接
する方向(図3中矢印A方向)へ付勢して旋回軸5の外
周面とテーパー部16,17にそれぞれ当接すること
で、くさびセグメント8を軸受部7側に押圧している。
それぞれ摺接して回転可能な二つの回転体9が軸受部7
内でくさびセグメント8の両端部付近に位置してバネ作
用部材10で弾装されている。バネ作用部材10はその
環状部がヒンジレバー1のエンボス凹部とカバープレー
ト11との間に配置されるとともに、その両端部がヒン
ジプレート側に向けて突出して回転体9の回転軸となっ
ている。このバネ作用部材10は回転体9を互いに近接
する方向(図3中矢印A方向)へ付勢して旋回軸5の外
周面とテーパー部16,17にそれぞれ当接すること
で、くさびセグメント8を軸受部7側に押圧している。
【0013】そして、これらの機構部を覆うために、カ
バープレート11がヒンジレバー2と一体的に結合され
る。ヒンジレバー2とカバープレート11とには旋回軸
5の両端部を支承する孔12,13が穿設されている。
孔12,13は内歯歯車4の中心と同心に形成されてい
る。カバープレート11の外部で旋回軸5には電動モー
タ又は手動操作ノブが連結される。
バープレート11がヒンジレバー2と一体的に結合され
る。ヒンジレバー2とカバープレート11とには旋回軸
5の両端部を支承する孔12,13が穿設されている。
孔12,13は内歯歯車4の中心と同心に形成されてい
る。カバープレート11の外部で旋回軸5には電動モー
タ又は手動操作ノブが連結される。
【0014】そこで、ヒンジレバー1に対してヒンジレ
バー2の傾斜角度を調節するため、図4に示すように、
旋回軸5を電動又は手動にて時計回りに回転操作する
と、回転方向側の突起部14が一方の回転体9を押し移
動させてテーパー部16を滑りくさびセグメント8から
離れる一方、バネ作用部材10の弾力にて他方の回転体
9が同様にテーパー部17を滑り移動して偏心輪6側へ
移動するため、くさびセグメント8がフリーとなって回
転可能な状態となり、偏心輪6の端部18がくさびセグ
メント8の端部19を押して軸受部7内で右回転する。
バー2の傾斜角度を調節するため、図4に示すように、
旋回軸5を電動又は手動にて時計回りに回転操作する
と、回転方向側の突起部14が一方の回転体9を押し移
動させてテーパー部16を滑りくさびセグメント8から
離れる一方、バネ作用部材10の弾力にて他方の回転体
9が同様にテーパー部17を滑り移動して偏心輪6側へ
移動するため、くさびセグメント8がフリーとなって回
転可能な状態となり、偏心輪6の端部18がくさびセグ
メント8の端部19を押して軸受部7内で右回転する。
【0015】また、旋回軸5を電動又は手動にて反時計
回りに回転操作すると、回転方向側の突起部14が他方
の回転体9を押し移動させてテーパー部17を滑りくさ
びセグメント8から離れる一方、バネ作用部材10の弾
力にて一方の回転体9が同様にテーパー部16を滑り移
動して偏心輪6側へ移動するため、くさびセグメント8
がフリーとなって回転可能な状態となり、偏心輪6の端
部20がくさびセグメント8の端部21を押して軸受部
7内で左回転する。
回りに回転操作すると、回転方向側の突起部14が他方
の回転体9を押し移動させてテーパー部17を滑りくさ
びセグメント8から離れる一方、バネ作用部材10の弾
力にて一方の回転体9が同様にテーパー部16を滑り移
動して偏心輪6側へ移動するため、くさびセグメント8
がフリーとなって回転可能な状態となり、偏心輪6の端
部20がくさびセグメント8の端部21を押して軸受部
7内で左回転する。
【0016】そして、所望の回転操作を終え旋回軸5の
回転を停止させてヒンジレバー2の傾斜状態が保持され
ると、バネ作用部材10が当初の状態に復帰して回転体
9,9はテーパー部16,17と旋回軸5の外周面にそ
れぞれ当接して当初の状態に復帰する。すなわち、二つ
の回転体9はそれぞれテーパー部16,17と旋回軸5
の外周面に当接し、また、摺接部15がくさびセグメン
ト8の略中央部に当接してくさびセグメント8は固定静
止し、これにより外歯歯車3を内歯歯車4に押し付けて
ガタの発生を阻止している。
回転を停止させてヒンジレバー2の傾斜状態が保持され
ると、バネ作用部材10が当初の状態に復帰して回転体
9,9はテーパー部16,17と旋回軸5の外周面にそ
れぞれ当接して当初の状態に復帰する。すなわち、二つ
の回転体9はそれぞれテーパー部16,17と旋回軸5
の外周面に当接し、また、摺接部15がくさびセグメン
ト8の略中央部に当接してくさびセグメント8は固定静
止し、これにより外歯歯車3を内歯歯車4に押し付けて
ガタの発生を阻止している。
【0017】そこで、旋回軸5に荷重Fが作用した場合
に、旋回軸5に押圧されて回転体9,9はテーパー部1
6,17にそれぞれ押し付けられるとともに、旋回軸5
の当接部15がくさびセグメント8に当接するために、
くさびセグメント8が軸受部7の内周面に押し付けられ
る。くさびセグメント8は軸受部7の内周面に摺接する
円弧部を有してその円弧部全面で荷重Fを受けて分散さ
せ、集中荷重を発生させない。
に、旋回軸5に押圧されて回転体9,9はテーパー部1
6,17にそれぞれ押し付けられるとともに、旋回軸5
の当接部15がくさびセグメント8に当接するために、
くさびセグメント8が軸受部7の内周面に押し付けられ
る。くさびセグメント8は軸受部7の内周面に摺接する
円弧部を有してその円弧部全面で荷重Fを受けて分散さ
せ、集中荷重を発生させない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、外歯歯
車を内歯歯車に押し付けることによってバックラッシュ
を無くし、ガタ発生を阻止できるのは勿論のこと、旋回
軸に荷重入力があった場合、回転体が潰れることによ
り、旋回軸がくさびセグメントに接触し、くさびセグメ
ントでその入力荷重を分散して直接他方のヒンジレバー
に伝達することができるので、入力荷重を小さく抑える
ことができる。また、くさびセグメントの円弧部全体で
入力荷重を軸受部に伝達するため、荷重が集中すること
なく分散されるから他方のヒンジレバーの高強度化を回
避できる。
車を内歯歯車に押し付けることによってバックラッシュ
を無くし、ガタ発生を阻止できるのは勿論のこと、旋回
軸に荷重入力があった場合、回転体が潰れることによ
り、旋回軸がくさびセグメントに接触し、くさびセグメ
ントでその入力荷重を分散して直接他方のヒンジレバー
に伝達することができるので、入力荷重を小さく抑える
ことができる。また、くさびセグメントの円弧部全体で
入力荷重を軸受部に伝達するため、荷重が集中すること
なく分散されるから他方のヒンジレバーの高強度化を回
避できる。
【図1】この発明の実施の形態を示すカバープレートを
取り外した正面図
取り外した正面図
【図2】分解斜視図
【図3】要部拡大図
【図4】作用説明図
【図5】従来例の一部破断省略正面図
1,2…ヒンジレバー 3…外歯歯車 4…内歯歯車 5…旋回軸 6…偏心輪 7…軸受部 8…くさびセグメント 9…回転体 10…バネ作用部材 11…カバープレート 14…突起部 15…摺接部 16,17…テーパー部
Claims (2)
- 【請求項1】 旋回軸を介して互いに結合されている二
つのヒンジレバーを備え、該一方のヒンジレバーには内
歯歯車が形成されるとともに、他方のヒンジレバーには
該内歯歯車と噛合する外歯歯車が形成され、外歯歯車の
歯先円は内歯歯車の歯元円よりも少なくとも1つの歯丈
だけ小さく、かつ、前記ヒンジレバーの一方が駆動可能
な前記旋回軸にトルク伝達結合されている偏心輪上に支
承されている形式の座席の調節装置において、 前記他方のヒンジレバーには旋回軸及び偏心輪を回転可
能に嵌合する軸受部を設け、該軸受部には前記偏心輪に
押されて回転可能な円弧状のくさびセグメントを嵌合
し、該くさびセグメントの両端部内周面にはそれぞれテ
ーパー部を形成し、該テーパー部と前記旋回軸にそれぞ
れ摺接する回転体をバネ作用部材にて付勢して前記軸受
部内に配置し、かつ、該回転体をバネ作用部材の力に抗
して移動させる突起部を前記旋回軸に設けたことを特徴
とする座席の調節装置。 - 【請求項2】 旋回軸の前記突起部間にくさびセグメン
トに摺接する摺接部を形成したことを特徴とする請求項
1記載の座席の調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11026820A JP2000225032A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 座席の調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11026820A JP2000225032A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 座席の調節装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225032A true JP2000225032A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12203925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11026820A Pending JP2000225032A (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 座席の調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000225032A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006246986A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Fuji Kiko Co Ltd | 車両用シートリクライニング装置 |
JP2008018055A (ja) * | 2006-07-13 | 2008-01-31 | Toyota Boshoku Corp | 連結装置 |
JP2013112065A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Delta Kogyo Co Ltd | リクライニング装置 |
JP2013170649A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Shiroki Corp | 減速歯車機構 |
-
1999
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