[go: up one dir, main page]

JP2000219845A - 表面を保護された透明プラスチック成形体 - Google Patents

表面を保護された透明プラスチック成形体

Info

Publication number
JP2000219845A
JP2000219845A JP11024079A JP2407999A JP2000219845A JP 2000219845 A JP2000219845 A JP 2000219845A JP 11024079 A JP11024079 A JP 11024079A JP 2407999 A JP2407999 A JP 2407999A JP 2000219845 A JP2000219845 A JP 2000219845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
layer
resin
group
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11024079A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Ekinaka
達矢 浴中
Yoshihiko Imanaka
嘉彦 今中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP11024079A priority Critical patent/JP2000219845A/ja
Priority to PCT/JP2000/000515 priority patent/WO2000046024A1/ja
Priority to EP20000902017 priority patent/EP1164005B1/en
Priority to US09/890,326 priority patent/US6846567B1/en
Priority to DE60039590T priority patent/DE60039590D1/de
Publication of JP2000219845A publication Critical patent/JP2000219845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観、耐熱水性、密着性が良好で、基材表面
に従来にない高いレベルの耐摩耗性を付与しうる表面が
被覆された透明プラスチック成形体を提供する。 【解決手段】 透明プラスチック基材表面に、第1層と
して、塗膜樹脂の少なくとも50重量%がアクリル樹脂
であって、且つ該アクリル樹脂は、特定のメタクリル酸
誘導体の繰り返し単位を50モル%以上含むアクリル樹
脂である塗膜樹脂を積層し、次いで、その上に第2層と
して、(A)コロイダルシリカ(a成分)、(B)トリ
アルコキシシランの加水分解縮合物(b成分)および
(C)テトラアルコキシシランの加水分解縮合物(c成
分)からなるオルガノシロキサン樹脂を熱硬化した塗膜
層を積層してなることを特徴とする表面を保護された透
明プラスチック成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面を保護された透
明プラスチック成形体に関する。さらに詳しくは透明プ
ラスチック基材にアクリル樹脂を主とする層とオルガノ
シロキサンの硬化物層とを順次積層することにより、耐
摩耗性が著しく改善されたプラスチック成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック材料は、耐衝撃性、軽量
性、加工性等の特長を生かして、多方面の用途で使用さ
れている。特に、透明プラスチックであるアクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂等はガラス
の代替として幅広く利用されている。しかし、これらの
樹脂は耐摩耗性に乏しく表面が傷つきやすく、また溶剤
に侵されやすい等の欠点を有している。
【0003】近年、その軽量性、安全性を活かして窓ガ
ラス、殊に自動車の窓ガラスに有機ガラスとして透明プ
ラスチックシートを適用しようとする動きがある。この
ような用途に透明プラスチックシートを適用する場合、
例えば前面ガラスではワイパー作動時のすり傷発生を防
止する必要があり、サイドウィンドーではウィンドー昇
降時のすり傷発生を防止する必要がある。このような用
途ではガラス並みの特に高いレベルの耐摩耗性が要求さ
れる。
【0004】これらの欠点を改良する目的で、従来から
プラスチックの表面にシロキサン系の硬化被膜を被覆す
ることにより耐摩耗性を改良する数多くの提案がなされ
てきている。例えば特開昭51−2736号公報および
特開昭55−94971号公報にはトリヒドロキシシラ
ン部分縮合物とコロイダルシリカからなるコーティング
用組成物が記載されている。また、特開昭48−268
22号公報および特開昭51−33128号公報にはア
ルキルトリアルコキシシランとテトラアルコキシシラン
との部分縮合物を主成分とするコーティング用組成物が
記載されている。さらに特開昭63−278979号公
報および特開平1−306476号公報にはアルキルト
リアルコキシシランとテトラアルコキシシランとの縮合
物にコロイド状シリカを添加したコーティング用組成物
が記載されている。
【0005】しかしながら、これらのコーティング用組
成物から得られる硬化被膜を透明プラスチック基材に積
層したものはある程度の優れた耐摩耗性を有している
が、特に自動車窓ガラス等の用途に対して耐摩耗性は十
分でなく、さらなる耐摩耗性の改良が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
にない高いレベルの耐摩耗性を付与しうる硬化被膜で表
面を保護された透明プラスチック成形体を提供すること
にある。本発明者は、この目的を達成するために鋭意研
究を重ねた結果、透明プラスチック基材表面にアクリル
樹脂を主とする第1層とコロイダルシリカ、トリアルコ
キシシラン加水分解縮合物およびテトラアルコキシシラ
ン加水分解縮合物からなるオルガノシロキサン樹脂を熱
硬化してなる第2層を第1層から順次積層することによ
り、従来にない高いレベルの耐摩耗性を付与しうる硬化
被膜で表面を保護された透明プラスチック成形体が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、透明プラスチック基材表面に、第1層として、塗膜
樹脂の少なくとも50重量%がアクリル樹脂であって、
且つ該アクリル樹脂は、下記式(1)
【0008】
【化7】
【0009】(但し、式中R1は炭素数1〜4のアルキ
ル基である。)で示される繰り返し単位を50モル%以
上含むアクリル樹脂である塗膜樹脂を積層し、次いで、
その上に第2層として、(A)コロイダルシリカ(a成
分)、(B)下記式(2)で表わされるトリアルコキシ
シランの加水分解縮合物(b成分)
【0010】
【化8】
【0011】(但し、式中R2は炭素数1〜4のアルキ
ル基、ビニル基、またはメタクリロキシ基、アミノ基、
グリシドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基か
らなる群から選ばれる1以上の基で置換された炭素数1
〜3のアルキル基であり、R3は炭素数1〜4のアルキ
ル基である。)および(C)下記式(3)で表わされる
テトラアルコキシシランの加水分解縮合物(c成分)
【0012】
【化9】
【0013】(但し、式中R4は炭素数1〜4のアルキ
ル基である。)からなるオルガノシロキサン樹脂を熱硬
化した塗膜層を積層してなることを特徴とする表面を保
護された透明プラスチック成形体が提供される。
【0014】本発明において、第1層として、透明プラ
スチック基材表面に積層される塗膜樹脂は、その少なく
とも50重量%、好ましくは少なくとも60重量%、よ
り好ましくは少なくとも70重量%がアクリル樹脂であ
る。アクリル樹脂が50重量%より少なくなると、透明
プラスチック基材および第2層のオルガノシロキサン樹
脂熱硬化層との密着性が劣り好ましくない。
【0015】また、上記アクリル樹脂は、前記式(1)
で示される繰り返し単位を50モル%以上、好ましくは
60モル%以上、より好ましくは70モル%以上含むア
クリル樹脂である。アクリル樹脂中の前記式(1)で示
される繰り返し単位が50モル%未満では、透明プラス
チック基材および第2層のオルガノシロキサン樹脂熱硬
化層との密着性が劣り好ましくない。
【0016】上記アクリル樹脂は、50モル%以上のア
ルキルメタクリレートモノマーと50モル%以下のビニ
ル系モノマーを重合して得られるポリマーである。アル
キルメタクリレートモノマーとしては、具体的にメチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタ
クリレートおよびブチルメタクリレートが挙げられ、こ
れらは単独または2種以上を混合して使用できる。なか
でもメチルメタクリレートおよびエチルメタクリレート
が好ましい。
【0017】また、他のビニル系モノマーとしてはアル
キルメタクリレートモノマーと共重合可能なものであ
り、殊に接着性あるいは耐候性等の耐久性の面で、アク
リル酸、メタクリル酸またはそれらの誘導体が好ましく
使用される。具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、ア
クリル酸アミド、メタクリル酸アミド、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ドデシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、
3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等
が挙げられ、これらは単独または2種以上を混合して使
用できる。また、アクリル樹脂の2種以上を混合した混
合物であってもよい。
【0018】また、かかるアクリル樹脂は、熱硬化型で
あることが好ましく、0.01モル%〜50モル%の架
橋性の反応基を持つビニル系モノマーを含有することが
望ましい。かかる架橋性の反応基を持つビニル系モノマ
ーとしてはアクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ビニル
トリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。
【0019】上記アクリル樹脂の分子量は、重量平均分
子量で20,000以上が好ましく、50,000以上
がより好ましく、また、重量平均分子量で1千万以下の
ものが好ましく使用される。かかる分子量範囲の上記ア
クリル樹脂は、第1層としての密着性や強度などの性能
が十分に発揮され好ましい。また、上記アクリル樹脂の
好ましい態様として、前記式(1)および下記式(4)
【0020】
【化10】
【0021】(但し、式中Xは水素原子もしくはメチル
基であり、R5は炭素数2〜5のアルキレン基であり、
6は炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0または
1の整数である。)で示される繰り返し単位からなる共
重合体であり、且つ前記式(1)で示される繰り返し単
位と前記式(4)で示される繰り返し単位のモル比が9
9.99:0.01〜50:50の範囲であり、好まし
くは99:1〜60:40の範囲であり、より好ましく
は97:3〜70:30の範囲であるアクリル樹脂が採
用される。このアクリル樹脂共重合体は、第1層として
透明プラスチック基材表面に積層される塗膜樹脂の少な
くとも50重量%、好ましくは少なくとも70重量%、
より好ましくは少なくとも90重量%であり、典型的に
は、塗膜樹脂が実質的にこのアクリル樹脂共重合体であ
ることが望ましい。
【0022】かかるアクリル樹脂は、アルキルメタクリ
レートモノマーとアルコキシシリル基を有するアクリレ
ートまたはメタクリレートモノマーを上記範囲の割合で
重合して得られるコポリマーである。かかるアルコキシ
シリル基を有するアクリレートまたはメタクリレートモ
ノマーとしては、具体的には、3−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエ
トキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シランおよび3−アクリロキシプロピルメチルジメトキ
シシラン等が挙げられ、3−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエ
トキシシランおよび3−メタクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシランが好ましく、特に3−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシランが好ましく使用される。
【0023】アルコキシシリル基を有するアクリレート
またはメタクリレート系モノマーをアルキルメタクリレ
ートモノマーに共重合して得られたアクリル樹脂を使用
することにより、第2層のオルガノシロキサン樹脂熱硬
化層との接着性がより高まり、透明プラスチック成形体
の耐熱水性がさらに向上し、また、上記割合の範囲で共
重合したものは、ゲル化し難く保存安定性に優れる。か
かる共重合体は、アルコキシシリル基を有するため、第
2層と構造的に類似しており親和性があるため、第2層
との密着性がより高まるものと推定される。また、上記
第1層の塗膜樹脂の好ましい態様としては、下記式
(5)
【0024】
【化11】
【0025】(但し、式中R7は炭素数1〜4のアルキ
ル基、ビニル基、またはメタクリロキシ基、アミノ基、
グリシドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基か
らなる群から選ばれる1以上の基で置換された炭素数1
〜3のアルキル基であり、R8は炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、rは0〜2の整数である。)で表わされる
化合物の加水分解縮合物1〜40重量%(R7 r−SiO
4-r/2に換算した重量)と、前記式(1)および下記式
(6)
【0026】
【化12】
【0027】(但し、式中Yは水素原子もしくはメチル
基であり、R9は炭素数2〜5のアルキレン基であ
る。)で示される繰り返し単位からなる共重合体であ
り、且つ前記式(1)で示される繰り返し単位と前記式
(6)で示される繰り返し単位のモル比が99:1〜5
0:50であるアクリル樹脂99〜60重量%との混合
物または反応物が好ましく使用される。
【0028】前記式(5)で表わされるアルコキシシラ
ンとしては、例えばテトラメトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラn−プロポキシシシラン、テトライ
ソプロポキシシラン、テトラn−ブトキシシラン、テト
ライソブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
イソブチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、ジメチルジメト
キシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、3−メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリ
シドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられ、なかで
もアルキルトリアルコキシシランが好ましく、特にメチ
ルトリメトキシシランおよびメチルトリエトキシシラン
が好ましい。これらは単独もしくは混合して使用でき
る。
【0029】このアルコキシシランの加水分解縮合物は
酸性条件下、アルコキシシランのアルコキシ基1当量に
対して通常0.2〜4当量、好ましくは0.5〜2当
量、さらに好ましくは1〜1.5当量の水を用いて20
〜40℃で1時間〜数日間加水分解縮合反応させること
によって得られる。該加水分解縮合反応には酸が使用さ
れ、かかる酸としては塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、亜硝
酸、過塩素酸、スルファミン酸等の無機酸、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、コハク酸、マレイ
ン酸、乳酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸が挙げ
られ、酢酸や塩酸などの揮発性の酸が好ましい。該酸は
無機酸を使用する場合は通常0.0001〜2規定、好
ましくは0.001〜0.1規定の濃度で使用し、有機
酸を使用する場合はトリアルコキシシラン100重量部
に対して0.1〜50重量部、好ましくは1〜30重量
部の範囲で使用される。
【0030】また、前記式(1)で示される繰り返し単
位と前記式(6)で示される繰り返し単位のモル比が9
9:1〜50:50の範囲であり、好ましくは97:3
〜55:45の範囲であり、より好ましくは95:5〜
60:40の範囲であるヒドロキシ基を有するアクリル
樹脂が採用される。かかる範囲内であれば、透明プラス
チック成形体の耐熱水性が十分であり好ましい。
【0031】かかるアクリル樹脂は、アルキルメタクリ
レートモノマーとヒドロキシ基を有するアクリレートま
たはメタクリレートモノマーを上記範囲の割合で重合し
て得られるコポリマーである。かかるヒドロキシ基を有
するアクリレートまたはメタクリレートモノマーとして
は、具体的には、2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルアクリレートおよび2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等が挙げられ、なかでも2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートが好ましく採用される。
【0032】前記アルコキシシランの加水分解縮合物と
前記ヒドロキシ基を有するアクリル樹脂の混合量比は前
者が1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%(ただ
しR 7 r−SiO4-r/2に換算した重量)であり、後者が
99〜60重量%、好ましくは95〜70重量%であ
る。このような組成に調製することで、かかるアクリル
樹脂からなる層は透明プラスチック基材および第2層の
オルガノシロキサン樹脂熱硬化層との良好な密着性を保
つことができる。また、前記アルコキシシランの加水分
解縮合物と前記ヒドロキシ基を有するアクリル樹脂は、
上記割合の範囲で混合させた混合物、あるいは一部縮合
反応させた反応物が使用できる。
【0033】また、上記アルコキシシランの加水分解縮
合物とヒドロキシ基を有するアクリル樹脂の混合物また
は反応物に、密着性等の物性を改良する目的で、さらに
メラミン樹脂を混合することも好ましく採用される。使
用するメラミン樹脂としては、例えばヘキサメトキシメ
チルメラミンに代表される完全アルキル型メチル化メラ
ミン、ヘキサメトキシメチルメラミンのメトキシメチル
基の一部がメチロール基になったもの、イミノ基になっ
たもの、ブトキシメチル基になったもの、あるいはヘキ
サブトキシメチルメラミンに代表される完全アルキル型
ブチル化メラミン等が挙げられ、ヘキサメトキシメチル
メラミンに代表される完全アルキル型メチル化メラミン
が好ましく使用される。これらのメラミン樹脂は単独も
しくは混合して使用できる。
【0034】メラミン樹脂の好ましい配合量は、アルコ
キシシランの加水分解縮合物とヒドロキシ基を有するア
クリル樹脂の混合物または反応物100重量部に対して
1〜20重量部が好ましく、3〜15重量部がより好ま
しい。このような範囲で混合することにより、この塗膜
樹脂層は透明プラスチック基材および第2層のオルガノ
シロキサン樹脂熱硬化層との良好な密着性を保つことが
できる。
【0035】本発明に用いる上記塗膜樹脂(第1層)を
形成する方法としては、アクリル樹脂等の塗膜樹脂成分
および後述する光安定剤や紫外線吸収剤等の添加成分
を、基材である透明プラスチックと反応したり該透明プ
ラスチックを溶解したりしない揮発性の溶媒に溶解し
て、このコーティング組成物を透明プラスチック基材表
面に塗布し、次いで該溶媒を加熱等により除去すること
により行われる。必要であれば溶媒の除去後にさらに4
0〜140℃に加熱して架橋性基を架橋させることも好
ましく行われる。
【0036】かかる溶媒としてはアセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸エトキシエチル等のエステル類、メタノー
ル、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1
−プロパノール、2−エトキシエタノール、4−メチル
−2−ペンタノール、2−ブトキシエタノール等のアル
コール類、n-ヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ガソリン、軽油、灯油
等の炭化水素類、アセトニトリル、ニトロメタン、水等
が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし2種以上
を混合して使用してもよい。かかるコーティング組成物
中の塗膜樹脂からなる固形分の濃度は1〜50重量%が
好ましく、3〜30重量%がより好ましい。
【0037】また、上記コーティング組成物にはプラス
チック基材の耐候性を改良する目的で光安定剤、紫外線
吸収剤を含有することができる。
【0038】該光安定剤としては、例えばビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)カーボネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、4−ベンゾイル
オキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−オクタノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)ジフェニルメタン−p,p′−ジカーバ
メート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)ベンゼン−1,3−ジスルホネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)フ
ェニルホスファイト等のヒンダードアミン類、ニッケル
ビス(オクチルフェニル)サルファイド、ニッケルコン
プレクス−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジルリン酸モノエチラート、ニッケルジブチルジチオ
カーバメート等のニッケル錯体が挙げられる。これらの
剤は単独もしくは2種以上を併用してもよく、塗膜樹脂
100重量部に対して好ましくは0.1〜50重量部、
より好ましくは0.5〜10重量部用いられる。
【0039】また、該紫外線吸収剤としては、例えば
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
オクトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−
4,4′−ジメトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノ
ン類、2−(5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル−
5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3′,5′−ジ−t−ブチル−2′−
ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
等のベンゾトリアゾール類、エチル−2−シアノ−3,
3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2
−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノ
アクリレート類、フェニルサリシレート、p−オクチル
フェニルサリシレート等のサリシレート類、ジエチル−
p−メトキシベンジリデンマロネート、ビス(2−エチ
ルヘキシル)ベンジリデンマロネート等のベンジリデン
マロネート類が挙げられる。これらの剤は単独もしくは
2種以上を併用してもよく、塗膜樹脂100重量部に対
して好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは
0.5〜50重量部用いられる。
【0040】上記コーティング組成物のプラスチック基
材への塗布はバーコート法、ディップコート法、フロー
コート法、スプレーコート法、スピンコート法、ローラ
ーコート法等の方法を、塗装される基材の形状に応じて
適宜選択することができる。かかるコーティング組成物
が塗布された基材は、通常常温から該基材の熱変形温度
以下の温度下で溶媒の乾燥、除去が行われ、さらに必要
であれば溶媒の除去後に40〜140℃に加熱して架橋
性基を架橋させ、第1層として、上記塗膜樹脂を積層し
た透明プラスチック基材が得られる。
【0041】第1層の塗膜樹脂層の厚さは、透明プラス
チック基材と第2層とを十分に接着し、また、前記添加
剤の必要量を保持し得るのに必要な膜厚であればよく、
好ましくは0.1〜10μmであり、より好ましくは1
〜5μmである。
【0042】前記アクリル樹脂を主とする塗膜樹脂から
なる第1層を形成することにより、第2層と透明プラス
チック基材との密着性が良好となり、耐摩耗性および耐
候性に優れた透明プラスチック成形体を得ることができ
る。
【0043】本発明において、上記第1層の上に次いで
積層される第2層は、コロイダルシリカ(a成分)、前
記式(2)で表わされるトリアルコキシシランの加水分
解縮合物(b成分)および前記式(3)で表わされるテ
トラアルコキシシランの加水分解縮合物(c成分)から
なるオルガノシロキサン樹脂を熱硬化してなる塗膜層で
ある。
【0044】第2層は、好適には上記コロイダルシリ
カ、トリアルコキシシランの加水分解縮合物およびテト
ラアルコキシシランの加水分解縮合物からなるオルガノ
シロキサン樹脂固形分、酸、硬化触媒および溶媒からな
るコーティング用組成物を用いて形成される。
【0045】a成分のコロイダルシリカとしては直径5
〜200nm、好ましくは5〜40nmのシリカ微粒子
が水または有機溶媒中にコロイド状に分散されたもので
ある。該コロイダルシリカは、水分散型および有機溶媒
分散型のどちらでも使用できるが、水分散型のものを用
いるのが好ましい。かかるコロイダルシリカとして、具
体的には、酸性水溶液中で分散させた商品として日産化
学工業(株)のスノーテックスO、塩基性水溶液中で分
散させた商品として日産化学工業(株)のスノーテック
ス30、スノーテックス40、触媒化成工業(株)のカ
タロイドS30、カタロイドS40、有機溶剤に分散さ
せた商品として日産化学工業(株)のMA−ST、IP
A−ST、NBA−ST、IBA−ST、EG−ST、
XBA−ST、NPC−ST、DMAC−ST等が挙げ
られる。
【0046】b成分であるトリアルコキシシランの加水
分解縮合物は、前記式(2)のトリアルコキシシランを
加水分解縮合反応させたものである。
【0047】かかるトリアルコキシシランとしては、例
えばメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエ
トキシシランなどが挙げられ、これらは単独もしくは混
合して使用できる。
【0048】また、特に耐摩耗性に優れたコート層を形
成するコーティング用組成物を得るためには70重量%
以上がメチルトリアルコキシシランであることが好まし
く、実質的に全量がメチルトリアルコキシシランである
ことがさらに好ましい。ただし密着性の改善、親水性、
撥水性等の機能発現を目的として少量のメチルトリアル
コキシシラン以外の上記トリアルコキシシラン類を添加
することがある。
【0049】c成分であるテトラアルコキシシランの加
水分解縮合物は前記式(3)のテトラアルコキシシラン
を加水分解縮合反応させたものである。かかるテトラア
ルコキシシランとしては、例えばテトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、テトラn−プロポキシシシ
ラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−ブトキ
シシラン、テトライソブトキシシランなどが挙げられ、
好ましくはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ンである。これらのテトラアルコキシシランは単独もし
くは混合して使用できる。
【0050】b成分およびc成分は、該アルコキシシラ
ンの一部または全部が加水分解したものおよび該加水分
解物の一部または全部が縮合反応した縮合物等の混合物
であり、これらはゾルゲル反応をさせることにより得ら
れるものである。
【0051】a〜c成分からなるオルガノシロキサン樹
脂固形分は、以下の(1)および(2)からなるプロセ
スを経て調製することが、沈殿の生成がなく、より耐摩
耗性に優れるコート層を得ることができ好ましく採用さ
れる。
【0052】プロセス(1):コロイダルシリカ分散液
中で前記式(2)のトリアルコキシシランを酸性条件下
加水分解縮合反応させる。
【0053】ここで、トリアルコキシシランの加水分解
反応に必要な水は水分散型のコロイダルシリカ分散液を
使用した場合はこの分散液から供給され、必要であれば
さらに水を加えてもよい。トリアルコキシシラン1当量
に対して通常1〜10当量、好ましくは1.5〜7当
量、さらに好ましくは3〜5当量の水が用いられる。
【0054】前述のようにトリアルコキシシランの加水
分解縮合反応は、酸性条件下で行う必要があり、かかる
条件で加水分解を行なうために一般的には加水分解剤と
して酸が使用される。かかる酸は、予めトリアルコキシ
シランまたはコロイダルシリカ分散液に添加するか、両
者を混合後に添加してもよい。また、該添加は1回或い
は2回以上に分けることもできる。かかる酸としては塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸、亜硝酸、過塩素酸、スルファ
ミン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
シュウ酸、コハク酸、マレイン酸、乳酸、パラトルエン
スルホン酸等の有機酸が挙げられ、pHのコントロール
の容易さの観点からギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
シュウ酸、コハク酸、マレイン酸等の有機カルボン酸が
好ましく、酢酸が特に好ましい。
【0055】かかる酸として無機酸を使用する場合は通
常0.0001〜2規定、好ましくは0.001〜0.
1規定の濃度で使用し、有機酸を使用する場合はトリア
ルコキシシラン100重量部に対して0.1〜50重量
部、好ましくは1〜30重量部の範囲で使用される。
【0056】トリアルコキシシランの加水分解、縮合反
応の条件は使用するトリアルコキシシランの種類、系中
に共存するコロイダルシリカの種類、量によって変化す
るので一概には云えないが、通常、系の温度が20〜4
0℃、反応時間が1時間〜数日間である。
【0057】プロセス(2):(i)プロセス(1)の
反応で得られた反応液に前記式(3)のテトラアルコキ
シシランを添加し、加水分解縮合反応せしめる、または
(ii)プロセス(1)の反応で得られた反応液と、予
め前記式(3)のテトラアルコキシシランを加水分解縮
合反応せしめておいた反応液とを混合する。
【0058】(i)プロセス(1)の反応で得られた反
応液にテトラアルコキシシランを添加し加水分解縮合反
応せしめる場合、この加水分解縮合反応は酸性条件下で
行われる。プロセス(1)の反応で得られた反応液は通
常、酸性で水を含んでいるのでテトラアルコキシシラン
はそのまま添加するだけでもよいし、必要であればさら
に水、酸を添加してもよい。かかる酸としては前記した
酸と同様のものが使用され、酢酸や塩酸などの揮発性の
酸が好ましい。該酸は無機酸を使用する場合は通常0.
0001〜2規定、好ましくは0.001〜0.1規定
の濃度で使用し、有機酸を使用する場合はテトラアルコ
キシシラン100重量部に対して0.1〜50重量部、
好ましくは1〜30重量部の範囲で使用される。
【0059】加水分解反応に必要な水はテトラアルコキ
シシラン1当量に対して通常1〜100当量、好ましく
は2〜50当量、さらに好ましくは4〜30当量の水が
用いられる。
【0060】テトラアルコキシシランの加水分解、縮合
反応の条件は使用するテトラアルコキシシランの種類、
系中に共存するコロイダルシリカの種類、量によって変
化するので一概には云えないが、通常、系の温度が20
〜40℃、反応時間が10分間〜数日間である。
【0061】一方、(ii)プロセス(1)の反応で得
られた反応液と、予め前記式(3)のテトラアルコキシ
シランを加水分解縮合反応せしめておいた反応液とを混
合する場合は、まずテトラアルコキシシランを加水分解
縮合させる必要がある。この加水分解縮合反応は酸性条
件下、テトラアルコキシシラン1当量に対して通常1〜
100当量、好ましくは2〜50当量、さらに好ましく
は4〜20当量の水を用いて20〜40℃で1時間〜数
日反応させることによって行われる。該加水分解縮合反
応には酸が使用され、かかる酸としては前記した酸と同
様のものが挙げられ、酢酸や塩酸などの揮発性の酸が好
ましい。該酸は無機酸を使用する場合は通常0.000
1〜2規定、好ましくは0.001〜0.1規定の濃度
で使用し、有機酸を使用する場合はテトラアルコキシシ
ラン100重量部に対して0.1〜50重量部、好まし
くは1〜30重量部の範囲で使用される。
【0062】前記オルガノシロキサン樹脂固形分である
a〜c成分の各成分の混合割合はコーティング用組成物
溶液の安定性、得られる硬化膜の透明性、耐摩耗性、耐
擦傷性、密着性及びクラック発生の有無等の点から決め
られ、好ましくはa成分が5〜45重量%、b成分がR
2SiO3/2に換算して50〜80重量%、c成分がSi
2に換算して2〜30重量%で用いられ、さらに好ま
しくは該a成分が15〜35重量%、該b成分がR2
iO3/2に換算して55〜75重量%、該c成分がSi
2に換算して3〜20重量%である。
【0063】上記第2層に使用されるコーティング用組
成物は通常さらに硬化触媒を含有する。かかる触媒とし
ては、ギ酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、酒石酸、コハ
ク酸等の脂肪族カルボン酸のリチウム塩、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、ベンジルトリメチ
ルアンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、テト
ラエチルアンモニウム塩等の4級アンモニウム塩が挙げ
られ、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ベンジルト
リメチルアンモニウムが好ましく使用される。コロイダ
ルシリカとして塩基性水分散型コロイダルシリカを使用
し、アルコキシシランの加水分解の際に酸として脂肪族
カルボン酸を使用した場合には、該コーティング用組成
物中に既に硬化触媒が含有されていることになる。必要
含有量は硬化条件により変化するが、a〜c成分からな
るオルガノシロキサン樹脂固形分100重量部に対し
て、硬化触媒が好ましくは0.01〜10重量部であ
り、より好ましくは0.1〜5重量部である。
【0064】前記第2層のコーティング用組成物に用い
られる溶媒としては前記オルガノシロキサン樹脂固形分
が安定に溶解することが必要であり、そのためには少な
くとも20重量%以上、好ましくは50重量%以上がア
ルコールであることが望ましい。かかるアルコールとし
ては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノー
ル、2−メチル−1−プロパノール、2−エトキシエタ
ノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−ブトキシ
エタノール等が挙げられ、炭素数1〜4の低沸点アルコ
ールが好ましく、溶解性、安定性及び塗工性の点で2−
プロパノールが特に好ましい。該溶媒中には水分散型コ
ロイダルシリカ中の水で該加水分解反応に関与しない水
分、アルコキシシランの加水分解に伴って発生する低級
アルコール、有機溶媒分散型のコロイダルシリカを使用
した場合にはその分散媒の有機溶媒、コーティング用組
成物のpH調節のために添加される酸も含まれる。pH
調節のために使用される酸としては塩酸、硫酸、硝酸、
リン酸、亜硝酸、過塩素酸、スルファミン酸等の無機
酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、コハ
ク酸、マレイン酸、乳酸、パラトルエンスルホン酸等の
有機酸が挙げられ、pHのコントロールの容易さの観点
からギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、シュウ酸、コハ
ク酸、マレイン酸等の有機カルボン酸が好ましい。その
他の溶媒としては水/アルコールと混和することが必要
であり、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸エトキシエチル等のエステ
ル類が挙げられる。溶媒はa〜c成分からなるオルガノ
シロキサン樹脂固形分100重量部に対して好ましくは
50〜900重量部、より好ましくは150〜700重
量部である。
【0065】第2層のコーティング用組成物は、酸及び
硬化触媒の含有量を調節することによりpHを3.0〜
6.0、好ましくは4.0〜5.5に調製することが望
ましい。これにより、常温でのコーティング用組成物の
ゲル化を防止し、保存安定性を増すことができる。該コ
ーティング用組成物は、通常数時間から数日間更に熟成
させることにより安定な組成物になる。
【0066】第2層のコーティング用組成物は、透明プ
ラスチック基材上に形成された第1層上にコーティング
され、加熱硬化することにより第2層が形成される。コ
ート方法としては、バーコート法、ディップコート法、
フローコート法、スプレーコート法、スピンコート法、
ローラーコート法等の方法を、塗装される基材の形状に
応じて適宜選択することができる。かかる組成物が塗布
された基材は、通常常温から該基材の熱変形温度以下の
温度下で溶媒を乾燥、除去した後、加熱硬化する。かか
る熱硬化は基材の耐熱性に問題がない範囲で高い温度で
行う方がより早く硬化を完了することができ好ましい。
なお、常温では、熱硬化が進まず、硬化被膜を得ること
ができない。これは、コーティング用組成物中のオルガ
ノシロキサン樹脂固形分が部分的に縮合したものである
ことを意味する。かかる熱硬化の過程で、残留するSi
−OHが縮合反応を起こしてSi−O−Si結合を形成
し、耐摩耗性に優れたコート層となる。熱硬化は好まし
くは50℃〜200℃の範囲、より好ましくは80℃〜
160℃の範囲、さらに好ましくは100℃〜140℃
の範囲で、好ましくは10分間〜4時間、より好ましく
は20分間〜3時間、さらに好ましくは30分間〜2時
間加熱硬化する。
【0067】第2層の厚みは、通常2〜10μm、好ま
しくは3〜8μmである。コート層の厚みがかかる範囲
であると、熱硬化時に発生する応力のためにコート層に
クラックが発生したり、コート層と基材との密着性が低
下したりすることがなく、本発明の目的とする十分な耐
摩耗性を有するコート層が得られることとなる。
【0068】さらに、本発明の第1層および第2層の上
記コーティング用組成物には塗工性並びに得られる塗膜
の平滑性を向上する目的で公知のレベリング剤を配合す
ることができる。配合量はコーティング用組成物100
重量部に対して0.01〜2重量部の範囲が好ましい。
また、本発明の目的を損なわない範囲で染料、顔料、フ
ィラーなどを添加してもよい。
【0069】本発明で用いられる透明プラスチック基材
としては、ヘーズ値が10%以下のものであり、具体的
にはポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート
等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリ(エチレン−2,6−ナ
フタレート)等のポリエステル樹脂、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン
などが挙げられる。第1層との接着性および優れた耐摩
耗性を有する基材としての有用性等によりポリカーボネ
ート樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂
が好ましく、特にポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0070】かくして得られる本発明の表面を保護され
た透明プラスチック成形体は、アクリル樹脂層を主とす
る第1層並びにコロイダルシリカ、トリアルコキシシラ
ン加水分解縮合物およびテトラアルコキシシラン加水分
解縮合物からなるオルガノポリシロキサン樹脂を熱硬化
してなる第2層を有することにより、従来にない高いレ
ベルの耐摩耗性を持った成形体となる。
【0071】かかる透明プラスチック成形体は、航空
機、車輛、自動車の窓、建設機械の窓、ビル、家、ガレ
ージ、温室、アーケードの窓、前照灯レンズ、光学用の
レンズ、ミラー、眼鏡、ゴーグル、遮音壁、信号機灯の
レンズ、カーブミラー、風防、銘板、その他各種シー
ト、フィルム等に好適に使用することができる。
【0072】また、本発明で得られる透明プラスチック
成形体は、Calibrase社製CS−10F摩耗輪を使用
し、荷重500g下1000回転のテーバー摩耗試験
(ASTM D1044)を行い、その試験前後のヘー
ズ値の変化が2%以下である。これはJIS規格におい
て、自動車前面窓ガラスの外側が、上記と同様の条件下
におけるテーバー摩耗試験の試験前後のヘーズ値の変化
が2%以下を要するという規格を、本発明で得られる透
明プラスチック成形体が満足しており、かかる成形体
は、殊に自動車用の窓ガラスとして好適に使用される。
【0073】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが本発
明はもとよりこれに限定されるものではない。なお、得
られた透明プラスチック成形体は以下の方法によって評
価した。また、実施例中の部および%は重量部および重
量%を意味する。
【0074】(1)外観評価:目視にて試験片のコート
層外観(異物の有無)、ひび割れ(クラック)の有無を
確認した。
【0075】(2)密着性:コート層にカッターナイフ
で1mm間隔の100個の碁盤目を作りニチバン製粘着
テープ(商品名“セロテープ”)を圧着し、垂直に強く
引き剥がして基材上に残った碁盤目の数で評価した(J
IS K5400に準拠)。
【0076】(3)耐擦傷性:試験片を#0000のス
チールウールで擦った後、表面の傷つきの状態を目視に
より5段階で評価した。 1:500g荷重で10回擦っても全く傷つかない 2:500g荷重で10回擦ると僅かに傷つく 3:500g荷重で10回擦ると少し傷つく 4:500g荷重で10回擦ると傷つく 5:100g荷重で10回擦ると傷つく
【0077】(4)耐摩耗性:Calibrase社製CS−1
0Fの摩耗輪を用い、荷重500gで1000回転テー
バー摩耗試験を行い、テーバー摩耗試験後のヘーズとテ
ーバー摩耗試験前のヘーズとの差△Hを測定して評価し
た(ASTM D1044に準拠)。 (ヘーズ=Td/Tt×100、Td:散乱光線透過
率、Tt:全光線透過率)
【0078】(5)耐熱水性:試験片を沸騰水中に1時
間浸漬した後のコート層の外観変化、密着性を評価し
た。
【0079】(アクリル樹脂(I)〜(VIII)の合
成) [参考例1]還流冷却器及び撹拌装置を備え、窒素置換
したフラスコ中にメチルメタクリレート(以下MMAと
略称する)95.1部、3−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン(以下MPTMSと略称する)12.
4部、アゾビスイソブチロニトリル(以下AIBNと略
称する)0.16部及び1,2−ジメトキシエタン20
0部を添加混合し、溶解させた。次いで、窒素気流中7
0℃で6時間攪拌下に反応させた。得られた反応液をn
−ヘキサンに添加して再沈精製し、MMA/MPTMS
の組成比95/5(モル比)のコポリマー(アクリル樹
脂(I))86部を得た。該コポリマーの重量平均分子
量はGPCの測定(カラム;Shodex GPCA−
804、溶離液;THF)からポリスチレン換算で12
0000であった。
【0080】[参考例2]MMA90.1部、MPTM
S24.8部を用いる以外は参考例1と同様にしてMM
A/MPTMSの組成比90/10(モル比)のコポリ
マー(アクリル樹脂(II))95部を得た。該コポリ
マーの重量平均分子量はポリスチレン換算で15000
0であった。
【0081】[参考例3]参考例1と同様のフラスコ中
にMMA90.1部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート(以下HEMAと略称する)13部、AIBN0.
14部及び1,2−ジメトキシエタン200部を添加混
合し、溶解させた。次いで、窒素気流中70℃で6時間
攪拌下に反応させた。得られた反応液をn−ヘキサンに
添加して再沈精製し、MMA/HEMAの組成比90/
10(モル比)のコポリマー(アクリル樹脂(II
I))80部を得た。該コポリマーの重量平均分子量は
ポリスチレン換算で180000であった。
【0082】[参考例4]MMA70部、HEMA39
部、AIBN0.18部を用いる以外は参考例3と同様
にしてMMA/HEMAの組成比70/30(モル比)
のコポリマー(アクリル樹脂(IV))90部を得た。
該コポリマーの重量平均分子量はポリスチレン換算で8
0000であった。
【0083】[参考例5]参考例1と同様のフラスコ中
にMMA100.1部、AIBN0.12部及び1,2
−ジメトキシエタン200部を添加混合し、溶解させ
た。次いで、窒素気流中70℃で6時間攪拌下に反応さ
せた。得られた反応液をn−ヘキサンに添加して再沈精
製し、ポリメチルメタクリレート樹脂(アクリル樹脂
(V))92部を得た。該ポリマーの重量平均分子量は
ポリスチレン換算で200000であった。
【0084】[参考例6]MMA30部、MPTMS1
73.6部、AIBN0.2部を用いる以外は参考例1
と同様にしてMMA/MPTMSの組成比30/70
(モル比)のコポリマー(アクリル樹脂(VI))14
0部を得た。該コポリマーの重量平均分子量はポリスチ
レン換算で80000であった。
【0085】[参考例7]参考例1と同様のフラスコ中
にエチルメタクリレート(以下EMAと略称する)8
9.3部、MPTMS49.6部、AIBN0.16部
及び1,2−ジメトキシエタン200部を添加混合し、
溶解させた。次いで、窒素気流中70℃で6時間攪拌下
に反応させた。得られた反応液をn−ヘキサンに添加し
て再沈精製し、EMA/MPTMSの組成比80/20
(モル比)のコポリマー(アクリル樹脂(VII))1
05部を得た。該コポリマーの重量平均分子量はポリス
チレン換算で150000であった。
【0086】[参考例8]参考例1と同様のフラスコ中
にEMA89.3部、HEMA26部、AIBN0.1
8部及び1,2−ジメトキシエタン200部を添加混合
し、溶解させた。次いで、窒素気流中70℃で6時間攪
拌下に反応させた。得られた反応液をn−ヘキサンに添
加して再沈精製し、EMA/HEMAの組成比80/2
0(モル比)のコポリマー(アクリル樹脂(VII
I))90部を得た。該コポリマーの重量平均分子量は
ポリスチレン換算で60000であった。
【0087】(オルガノシロキサン樹脂溶液の調製) [参考例9]メチルトリメトキシシラン142部、蒸留
水72部、酢酸20部を氷水で冷却下混合した。この混
合液を25℃で1時間攪拌し、イソプロパノール116
部で希釈してメチルトリメトキシシラン加水分解縮合物
溶液(X)350部を得た。
【0088】[参考例10]テトラエトキシシラン20
8部、0.01N塩酸81部を氷水で冷却下混合した。
この混合液を25℃で3時間攪拌し、イソプロパノール
11部で希釈してテトラエトキシシラン加水分解縮合物
溶液(Y)300部を得た。
【0089】[実施例1] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(I)10部をメ
チルイソブチルケトン30部および2−ブタノール10
部からなる混合溶媒に溶解し、コーティング用組成物
(i−1)を調製した。
【0090】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)100部に蒸留水2部、酢酸
20部を加えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下メ
チルトリメトキシシラン130部を加えた。この混合液
を25℃で1時間攪拌して得られた反応液に、参考例1
0で得られたテトラエトキシシラン加水分解縮合物溶液
(Y)30部および硬化触媒として酢酸ナトリウム2部
を氷水冷却下で混合し、イソプロパノール200部で希
釈してコーティング用組成物(ii−1)を得た。
【0091】透明な0.5mm厚のポリカーボネート樹
脂(以下PC樹脂と略称する)製シート上に、コーティ
ング用組成物(i−1)をワイヤバーで(バーコート
法)塗布し、25℃で20分間静置後、120℃で30
分間熱硬化させた。第1層の膜厚は2.5μmだった。
次いで、該シートの被膜表面上にコーティング用組成物
(ii−1)をワイヤバー(バーコート法)で塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で1時間熱硬化させ
た。第2層の膜厚は5.0μmだった。得られたPC樹
脂成形体の評価結果を表3に示した。
【0092】[実施例2] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(II)10部を
メチルイソブチルケトン60部、2-ブタノール20部
および2−エトキシエタノール10部からなる混合溶媒
に溶解し、コーティング用組成物(i−2)を調整し
た。
【0093】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)100部に酢酸20部を加え
て攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下メチルトリメト
キシシラン122部を加えた。この混合液を25℃で1
時間攪拌して得られた反応液に、参考例10で得られた
テトラエトキシシラン加水分解縮合物溶液(Y)50部
および硬化触媒として酢酸カリウム1部を氷水冷却下で
混合し、イソプロパノール408部で希釈してコーティ
ング用組成物(ii−2)を得た。
【0094】0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コ
ーティング用組成物(i−2)をワイヤバーで塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化さ
せた。第1層の膜厚は3.0μmだった。次いで、該シ
ートの被膜表面上にコーティング用組成物(ii−2)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、11
0℃で2時間熱硬化させた。第2層の膜厚は3.5μm
だった。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示
した。
【0095】[実施例3] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(III)7.5
部をメチルエチルケトン30部、メチルイソブチルケト
ン30部、イソプロパノール10部および2−エトキシ
エタノール10部からなる混合溶媒に溶解し、さらにこ
の溶液に参考例9で得られたメチルトリメトキシシラン
加水分解縮合物溶液(X)10部および参考例10で得
られたテトラエトキシシラン加水分解縮合物溶液(Y)
2.5部を添加して25℃で5分間攪拌しコーティング
用組成物(i−3)を調整した。
【0096】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)60部に蒸留水15部、酢酸
20部を加えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下メ
チルトリメトキシシラン146部を加えた。この混合液
を25℃で1時間攪拌して得られた反応液に、参考例1
0で得られたテトラエトキシシラン加水分解縮合物溶液
(Y)50部および硬化触媒として酢酸ナトリウム0.
2部を氷水冷却下で混合し、イソプロパノール9部で希
釈してコーティング用組成物(ii−3)を調製した。
【0097】0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コ
ーティング用組成物(i−3)をワイヤバーで塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化さ
せた。第1層の膜厚は2.0μmだった。次いで、該シ
ートの被膜表面上にコーティング用組成物(ii−3)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、12
0℃で2時間熱硬化させた。第2層の膜厚は7.0μm
だった。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示
した。
【0098】[実施例4] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(III)9部を
メチルエチルケトン60部、イソプロパノール12部お
よび2−エトキシエタノール14部からなる混合溶媒に
溶解し、さらにこの溶液に参考例9で得られたメチルト
リメトキシシラン加水分解縮合物溶液(X)5部を添加
して25℃で5分間攪拌しコーティング用組成物(i−
4)を調製した。
【0099】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)60部に蒸留水28部、酢酸
20部を加えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下メ
チルトリメトキシシラン130部を加えた。この混合液
を25℃で1時間攪拌して得られた反応液に、参考例1
0で得られたテトラエトキシシラン加水分解縮合物溶液
(Y)90部および硬化触媒として酢酸ベンジルトリメ
チルアンモニウム4部を氷水冷却下で混合し、イソプロ
パノール172部で希釈してコーティング用組成物(i
i−4)を調製した。
【0100】透明な0.5mm厚のポリメチルメタクリ
レート樹脂製シート上に、コーティング用組成物(i−
4)をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、
100℃で30分間熱硬化させた。第1層の膜厚は2.
0μmだった。次いで、該シートの被膜表面上にコーテ
ィング用組成物(ii−4)をワイヤバーで塗布し、2
5℃で20分間静置後、100℃で2時間加熱し、さら
に沸騰水に1時間浸漬して熱硬化させた。第2層の膜厚
は4.0μmだった。得られたポリメチルメタクリレー
ト樹脂成形体の評価結果を表3に示した。
【0101】[実施例5] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(IV)8部をメ
チルエチルケトン30部、イソプロパノール6.5部お
よび2−エトキシエタノール15部からなる混合溶媒に
溶解し、次いでこの溶液に参考例9で得られたメチルト
リメトキシシラン加水分解縮合物溶液(X)10部を添
加して25℃で5分間攪拌し、コーティング用組成物
(i−5)を調製した。
【0102】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)90部に蒸留水9部、酢酸1
0部を加えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下メチ
ルトリメトキシシラン136部を加えた。この混合液を
25℃で1時間攪拌して得られた反応液に、参考例10
で得られたテトラエトキシシラン加水分解縮合物溶液
(Y)30部および硬化触媒として酢酸カリウム2部を
氷水冷却下で混合し、イソプロパノール170部で希釈
してコーティング用組成物(ii−5)を調製した。
【0103】0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コ
ーティング用組成物(i−5)をワイヤバーで塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化さ
せた。第1層の膜厚は4.0μmだった。次いで、該シ
ートの被膜表面上にコーティング用組成物(ii−5)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、12
0℃で2時間熱硬化させた。第2層の膜厚は7.0μm
だった。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示
した。
【0104】[実施例6] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(IV)8部をメ
チルエチルケトン40部、メチルイソブチルケトン20
部、エタノール5.2部、イソプロパノール14部およ
び2−エトキシエタノール10部からなる混合溶媒に溶
解し、次いでこの溶液に参考例9で得られたメチルトリ
メトキシシラン加水分解縮合物溶液(X)10部を添加
して25℃で5分間攪拌し、さらにかかる溶液にメラミ
ン樹脂(三井サイテック(株)製サイメル303)1部を
添加して25℃で5分間攪拌し、コーティング用組成物
(i−6)を調製した。
【0105】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)100部に蒸留水12部、酢
酸20部を加えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下
メチルトリメトキシシラン134部を加えた。この混合
液を25℃で1時間攪拌して得られた反応液に、参考例
10で得られたテトラエトキシシラン加水分解縮合物溶
液(Y)20部および硬化触媒として酢酸ナトリウム1
部を加えイソプロパノール200部で希釈してコーティ
ング用組成物(ii−6)を調製した。
【0106】0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コ
ーティング用組成物(i−6)をワイヤバーで塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化さ
せた。第1層の膜厚は2.5μmだった。次いで、該シ
ートの被膜表面上にコーティング用組成物(ii−6)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、12
0℃で2時間熱硬化させた。第2層の膜厚は5.0μm
だった。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示
した。
【0107】[実施例7] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(VII)10部
をメチルエチルケトン40部、メチルイソブチルケトン
30部およびイソプロパノール20部からなる混合溶媒
に溶解し、コーティング用組成物(i−7)を調製し
た。
【0108】(第2層用組成物)イソプロパノール分散
型コロイダルシリカ分散液(日産化学工業(株)製 I
PA−ST−S 固形分濃度25重量%)120部に酢
酸20部を加えて攪拌し、室温で蒸留水72部を20分
間で滴下した。このようにして得られた分散液に氷水浴
で冷却下メチルトリメトキシシラン130部を加えた。
この混合液を25℃で1時間攪拌して得られた反応液
に、参考例10で得られたテトラエトキシシラン加水分
解縮合物溶液(Y)30部および硬化触媒として酢酸ナ
トリウム2部を氷水冷却下で混合し、イソプロパノール
130部で希釈してコーティング用組成物(ii−7)
を調製した。
【0109】0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コ
ーティング用組成物(i−7)をワイヤバーで塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化さ
せた。第1層の膜厚は2.5μmだった。次いで、該シ
ートの被膜表面上にコーティング用組成物(ii−7)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、12
0℃で1時間熱硬化させた。第2層の膜厚は5.0μm
だった。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示
した。
【0110】[実施例8] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(VIII)7.
5部をメチルエチルケトン30部、メチルイソブチルケ
トン30部、イソプロパノール10部および2−エトキ
シエタノール10部からなる混合溶媒に溶解し、さらに
この溶液に参考例9で得られたメチルトリメトキシシラ
ン加水分解縮合物溶液(X)12.5部を添加して25
℃で5分間攪拌しコーティング用組成物(i−8)を調
整した。
【0111】(第2層用組成物)水分散型コロイダルシ
リカ分散液(日産化学工業(株)製スノーテックス30
固形分濃度30重量%)100部に蒸留水12部、酢
酸20部を加えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下
メチルトリメトキシシラン130部を加えた。この混合
液を25℃で1時間攪拌して得られた反応液にテトラメ
トキシシラン15.2部を加えた。この混合液を25℃
で1時間攪拌し、硬化触媒として酢酸ナトリウム1部を
加えイソプロパノール200部で希釈してコーティング
用組成物(ii−8)を調製した。
【0112】0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コ
ーティング用組成物(i−8)をワイヤバーで塗布し、
25℃で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化さ
せた。第1層の膜厚は2.5μmだった。次いで、該シ
ートの被膜表面上にコーティング用組成物(ii−8)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、12
0℃で1時間熱硬化させた。第2層の膜厚は5.0μm
だった。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示
した。
【0113】[実施例9]0.5mm厚のPC樹脂製シ
ート上に、前記コーティング用組成物(i−2)をワイ
ヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、120℃で
30分間熱硬化させた。第1層の膜厚は0.5μmだっ
た。次いで、該シートの被膜表面上に前記コーティング
用組成物(ii−1)をワイヤバーで塗布し、25℃で
20分間静置後、120℃で1時間熱硬化させた。第2
層の膜厚は5.0μmだった。得られたPC樹脂成形体
の評価結果を表3に示した。
【0114】[実施例10] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(V)10部をメ
チルエチルケトン40部、メチルイソブチルケトン30
部およびイソプロパノール20部からなる混合溶媒に溶
解し、コーティング用組成物(i−9)を調製した。
0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コーティング用
組成物(i−9)をワイヤバーで塗布し、25℃で20
分間静置後、120℃で30分間熱硬化させた。第1層
の膜厚は2.5μmだった。次いで、該シートの被膜表
面上に前記コーティング用組成物(ii−1)をワイヤ
バーで塗布し、25℃で20分間静置後、120℃で1
時間熱硬化させた。第2層の膜厚は5.0μmだった。
得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示した。
【0115】[比較例1] (第1層用組成物)前記アクリル樹脂(VI)10部を
メチルエチルケトン40部、メチルイソブチルケトン3
0部およびイソプロパノール20部からなる混合溶媒に
溶解し、コーティング用組成物(i−10)を調製し
た。0.5mm厚のPC樹脂製シート上に、コーティン
グ用組成物(i−10)をワイヤバーで塗布し、25℃
で20分間静置後、120℃で30分間熱硬化させた。
第1層の膜厚は2.5μmだった。次いで、該シートの
被膜表面上に前記コーティング用組成物(ii−1)を
ワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、120
℃で1時間熱硬化させた。第2層の膜厚は5.0μmだ
った。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示し
た。なお、耐摩耗性および耐擦傷性については、試験の
際コート層の一部が剥離したため測定できなかった。
【0116】[比較例2] (第2層用組成物)水分散型コロイダルシリカ分散液
(日産化学工業(株)製スノーテックス30 固形分濃
度30重量%)100部に蒸留水2部、酢酸20部を加
えて攪拌し、この分散液に氷水浴で冷却下メチルトリメ
トキシシラン142部を加えた。この混合液を25℃で
1時間攪拌し、酢酸ナトリウム2部を加えイソプロパノ
ール236部で希釈してコーティング用組成物(ii−
9)を調製した。0.5mm厚のPC樹脂製シート上
に、前記コーティング用組成物(i−2)をワイヤバー
で塗布し、25℃で20分間静置後、120℃で30分
間熱硬化させた。第1層の膜厚は2.5μmだった。次
いで、該シートの被膜表面上にコーティング用組成物
(ii−9)をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間
静置後、120℃で1時間熱硬化させた。第2層の膜厚
は5.0μmだった。得られたPC樹脂成形体の評価結
果を表3に示した。
【0117】[比較例3] (第2層用組成物)氷水浴で冷却下メチルトリメトキシ
シラン146部、蒸留水90部、酢酸20部を混合し、
該混合液を25℃で1時間攪拌して得られた反応液にテ
トラメトキシシラン71部を加えた。この混合液を25
℃で1時間攪拌し、酢酸ナトリウム2部を加えイソプロ
パノール173部で希釈してコーティング用組成物(i
i−10)を調製した。0.5mm厚のPC樹脂製シー
ト上に、前記コーティング用組成物(i−2)をワイヤ
バーで塗布し、25℃で20分間静置後、120℃で3
0分間熱硬化させた。第1層の膜厚は2.5μmだっ
た。次いで、該シートの被膜表面上にコーティング用組
成物(ii−10)をワイヤバーで塗布し、25℃で2
0分間静置後、120℃で1時間熱硬化させた。第2層
の膜厚は5.0μmだった。得られたPC樹脂成形体の
評価結果を表3に示した。
【0118】[比較例4]0.5mm厚のPC樹脂製シ
ート上に、直接前記コーティング用組成物(ii−1)
をワイヤバーで塗布し、25℃で20分間静置後、12
0℃で1時間熱硬化させた。この膜厚は5.0μmだっ
た。得られたPC樹脂成形体の評価結果を表3に示し
た。なお、耐摩耗性および耐擦傷性については、試験の
際コート層の一部が剥離したため測定できなかった。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】なお、表1および表2中において、 (1)MTMOS;メチルトリメトキシシラン (2)TEOS:テトラエトキシシラン (3)TMOS:テトラメトキシシラン (4)S−30;水分散型コロイダルシリカ分散液(日
産化学工業(株)製 スノーテックス30 固形分濃度
30重量%、平均粒子径20nm) (5)IPA−ST−S;イソプロパノール分散型コロ
イダルシリカ分散液(日産化学工業(株)製 IPA−
ST−S 固形分濃度25重量%、平均粒子径10n
m) を表し、トリアルコキシシランの重量部はRSiO3/2
に換算した値を示し、テトラアルコキシシランの重量部
はSiO2に換算した値を示す。
【0122】
【表3】
【0123】
【発明の効果】本発明の透明プラスチック成形体は、外
観、耐熱水性、密着性が良好で、特に耐摩耗性に優れ、
従来に無い高いレベルで基材表面の摩耗を防ぐことがで
き、殊に自動車用窓ガラスに好適に使用され、その奏す
る工業的効果は格別である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 133/14 C09D 133/14 143/04 143/04 183/02 183/02 183/06 183/06 // C08L 69:00 Fターム(参考) 4F006 AA36 AB24 AB39 BA01 BA02 BA04 CA04 DA04 4F100 AA20C AH06B AH06C AK01A AK25B AK36B AK45A AK52C AL01B BA03 BA06 BA10A BA10C BA15 CC00B CC03C EJ91 EJ99 GB33 JB07 JB13C JK06 JK09 JM01C JM02B JN01 JN01A YY00B 4J038 CG141 CH031 CH121 CJ181 CL011 DA162 DL021 DL022 DL051 GA03 GA15 HA446 NA18 PA19 PC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明プラスチック基材表面に、 第1層として、塗膜樹脂の少なくとも50重量%がアク
    リル樹脂であって、且つ該アクリル樹脂は、下記式
    (1) 【化1】 (但し、式中R1は炭素数1〜4のアルキル基であ
    る。)で示される繰り返し単位を50モル%以上含むア
    クリル樹脂である塗膜樹脂を積層し、次いで、その上に
    第2層として、(A)コロイダルシリカ(a成分)、
    (B)下記式(2)で表わされるトリアルコキシシラン
    の加水分解縮合物(b成分) 【化2】 (但し、式中R2は炭素数1〜4のアルキル基、ビニル
    基、またはメタクリロキシ基、アミノ基、グリシドキシ
    基、3,4−エポキシシクロヘキシル基からなる群から
    選ばれる1以上の基で置換された炭素数1〜3のアルキ
    ル基であり、R3は炭素数1〜4のアルキル基であ
    る。)および(C)下記式(3)で表わされるテトラア
    ルコキシシランの加水分解縮合物(c成分) 【化3】 (但し、式中R4は炭素数1〜4のアルキル基であ
    る。)からなるオルガノシロキサン樹脂を熱硬化した塗
    膜層を積層してなることを特徴とする表面を保護された
    透明プラスチック成形体。
  2. 【請求項2】 第1層中のアクリル樹脂が、前記式
    (1)および下記式(4) 【化4】 (但し、式中Xは水素原子もしくはメチル基であり、R
    5は炭素数2〜5のアルキレン基であり、R6は炭素数1
    〜4のアルキル基であり、nは0または1の整数であ
    る。)で示される繰り返し単位からなる共重合体であ
    り、且つ前記式(1)で示される繰り返し単位と前記式
    (4)で示される繰り返し単位のモル比が99.99:
    0.01〜50:50の範囲である請求項1記載の表面
    を保護された透明プラスチック成形体。
  3. 【請求項3】 第1層の塗膜樹脂が、下記式(5) 【化5】 (但し、式中R7は炭素数1〜4のアルキル基、ビニル
    基、またはメタクリロキシ基、アミノ基、グリシドキシ
    基、3,4−エポキシシクロヘキシル基からなる群から
    選ばれる1以上の基で置換された炭素数1〜3のアルキ
    ル基であり、R8は炭素数1〜4のアルキル基であり、
    rは0〜2の整数である。)で表わされる化合物の加水
    分解縮合物1〜40重量%(R7 r−SiO4-r/2に換算
    した重量)と、前記式(1)および下記式(6) 【化6】 (但し、式中Yは水素原子もしくはメチル基であり、R
    9は炭素数2〜5のアルキレン基である。)で示される
    繰り返し単位からなる共重合体であり、且つ前記式
    (1)で示される繰り返し単位と前記式(6)で示され
    る繰り返し単位のモル比が99:1〜50:50である
    アクリル樹脂99〜60重量%との混合物または反応
    物、およびかかる混合物または反応物100重量部に対
    してメラミン樹脂0〜20重量部からなる塗膜樹脂であ
    る請求項1記載の表面を保護された透明プラスチック成
    形体。
  4. 【請求項4】 第2層が、(A)コロイダルシリカ(a
    成分)、(B)前記式(2)で表わされるトリアルコキ
    シシランの加水分解縮合物(b成分)および(C)前記
    式(3)で表わされるテトラアルコキシシランの加水分
    解縮合物(c成分)からなるオルガノシロキサン樹脂で
    あってa成分が5〜45重量%、b成分がR2SiO3/2
    に換算して50〜80重量%、c成分がSiO2に換算
    して2〜30重量%であるオルガノシロキサン樹脂を熱
    硬化させた塗膜層である請求項1記載の表面を保護され
    た透明プラスチック成形体。
  5. 【請求項5】 Calibrase社製CS−10F摩耗輪を使
    用し、荷重500g下1000回転のテーバー摩耗試験
    (ASTM D1044)を行い、その試験前後のヘー
    ズ値の変化が2%以下である請求項1記載の表面を保護
    された透明プラスチック成形体。
  6. 【請求項6】 透明プラスチック基材がポリカーボネー
    ト樹脂である請求項1記載の表面を保護された透明プラ
    スチック成形体。
JP11024079A 1999-02-01 1999-02-01 表面を保護された透明プラスチック成形体 Pending JP2000219845A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024079A JP2000219845A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 表面を保護された透明プラスチック成形体
PCT/JP2000/000515 WO2000046024A1 (fr) 1999-02-01 2000-01-31 Composite plastique transparent protege en surface
EP20000902017 EP1164005B1 (en) 1999-02-01 2000-01-31 Surface-protected transparent plastic composite
US09/890,326 US6846567B1 (en) 1999-02-01 2000-01-31 Surface-protected transparent plastic composite
DE60039590T DE60039590D1 (de) 1999-02-01 2000-01-31 Transparentes kunststofflaminat mit geschützter oberfläche

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024079A JP2000219845A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 表面を保護された透明プラスチック成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000219845A true JP2000219845A (ja) 2000-08-08

Family

ID=12128419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11024079A Pending JP2000219845A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 表面を保護された透明プラスチック成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000219845A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069219A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート樹脂組成物成形体
JP2002235031A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Toray Ind Inc 塗料用組成物
JP2002249701A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Toray Ind Inc エマルジョン塗料組成物
JP2009101318A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Shiseido Co Ltd 表面改質方法及び表面改質材料
JP2009535834A (ja) * 2006-05-02 2009-10-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 色安定蛍光体変換led
JP2010163584A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Kyushu Hi-Tech:Kk 化学床保護用可撓性付与常温硬化型無機質コーティング剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002069219A (ja) * 2000-08-31 2002-03-08 Teijin Chem Ltd ポリカーボネート樹脂組成物成形体
JP2002235031A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Toray Ind Inc 塗料用組成物
JP2002249701A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Toray Ind Inc エマルジョン塗料組成物
JP2009535834A (ja) * 2006-05-02 2009-10-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 色安定蛍光体変換led
JP2009101318A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Shiseido Co Ltd 表面改質方法及び表面改質材料
JP2010163584A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Kyushu Hi-Tech:Kk 化学床保護用可撓性付与常温硬化型無機質コーティング剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4395463A (en) Article comprising silicone resin coated, methacrylate-primed substrate
JPH0555538B2 (ja)
US6846567B1 (en) Surface-protected transparent plastic composite
JP2002036870A (ja) 表面を保護された樹脂製自動車窓
JP2000219845A (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体
JP2004026873A (ja) オルガノシロキサン樹脂組成物の調製方法
JPH0911406A (ja) 表面を保護されたプラスチック成形体及びその製造方法
JP2006131734A (ja) オルガノシロキサン樹脂塗料の調製方法
JP2004027110A (ja) 被覆ポリカーボネート板状成形体の形成方法
JP2002338719A (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体
JP2004027107A (ja) 被覆ポリカーボネート板状成形体
JP2000318106A (ja) 表面を保護された透明ポリカーボネート樹脂成形体
JP4287015B2 (ja) 表面を保護された透明プラスチック複合体
JP4046156B2 (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体およびオルガノシロキサン樹脂組成物用下塗り塗料組成物
JP4046157B2 (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体およびオルガノシロキサン樹脂組成物用下塗り塗料組成物
JP2004026934A (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体およびオルガノシロキサン樹脂組成物用下塗り塗料組成物
JP2002036443A (ja) 表面を保護された樹脂製窓
JP2000144051A (ja) コーティング用組成物
JP2004035613A (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体およびオルガノシロキサン樹脂組成物用下塗り塗料組成物
JP2004035614A (ja) 被覆ポリカーボネート板状成形体
JP2001294693A (ja) ポリカーボネート樹脂成形体
JP3484265B2 (ja) 表面を保護されたプラスチック成形体及びその製造方法
JP2004034338A (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体およびオルガノシロキサン樹脂組成物用下塗り塗料組成物
JP2002040203A (ja) 表面を保護されたプラスチックレンズ
JP2004035612A (ja) 表面を保護された透明プラスチック成形体およびオルガノシロキサン樹脂組成物用下塗り塗料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090414