JP2000205010A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
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- JP2000205010A JP2000205010A JP11007596A JP759699A JP2000205010A JP 2000205010 A JP2000205010 A JP 2000205010A JP 11007596 A JP11007596 A JP 11007596A JP 759699 A JP759699 A JP 759699A JP 2000205010 A JP2000205010 A JP 2000205010A
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Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特別なセンサを設けることなく、冷間時の始
動に際して、良好な燃料増量を実現可能とする内燃機関
の燃料噴射制御装置を提供することである。 【解決手段】 機関始動に際して冷却水温に応じた増加
燃料量によって噴射燃料を増加する燃料増加手段(ステ
ップ210)と、機関排気系に設けられた空燃比センサ
の出力に基づき空燃比センサの活性状態を判断する活性
判断手段(ステップ201)と、機関始動が機関停止直
後の再始動であることを判断する再始動判断手段(ステ
ップ209)と、再始動判断手段によって今回の機関始
動が機関停止直後の再始動であると判断された場合にお
いて、再始動直前の機関停止が、活性判断手段によって
空燃比センサが活性状態であると判断された後である時
には、燃料増加手段における増加燃料量を減量する減量
手段(ステップ207)、とを具備する。
動に際して、良好な燃料増量を実現可能とする内燃機関
の燃料噴射制御装置を提供することである。 【解決手段】 機関始動に際して冷却水温に応じた増加
燃料量によって噴射燃料を増加する燃料増加手段(ステ
ップ210)と、機関排気系に設けられた空燃比センサ
の出力に基づき空燃比センサの活性状態を判断する活性
判断手段(ステップ201)と、機関始動が機関停止直
後の再始動であることを判断する再始動判断手段(ステ
ップ209)と、再始動判断手段によって今回の機関始
動が機関停止直後の再始動であると判断された場合にお
いて、再始動直前の機関停止が、活性判断手段によって
空燃比センサが活性状態であると判断された後である時
には、燃料増加手段における増加燃料量を減量する減量
手段(ステップ207)、とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料噴
射制御装置に関する。
射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の始動に際して、外気温度が低
い冷間時には、燃料噴射位置における機関温度も低くな
っているために、噴射された燃料の気化状態が悪化す
る。この時に、確実な着火燃焼を保証するために、噴射
燃料量を増加することが公知である。この冷間時におけ
る噴射燃料の増加においては、機関温度が低いほど燃料
の気化状態がさらに悪化するために、機関温度が低いほ
ど、増加燃料量を多くしなればならない。始動時におけ
る機関温度及び冷却水温は、通常時において、それぞれ
がほぼ外気温度に等しく、すなわち、機関温度と冷却水
温とはほぼ等しいために、一般的には、始動時冷却水温
に応じて増加燃料量が決定されている。
い冷間時には、燃料噴射位置における機関温度も低くな
っているために、噴射された燃料の気化状態が悪化す
る。この時に、確実な着火燃焼を保証するために、噴射
燃料量を増加することが公知である。この冷間時におけ
る噴射燃料の増加においては、機関温度が低いほど燃料
の気化状態がさらに悪化するために、機関温度が低いほ
ど、増加燃料量を多くしなればならない。始動時におけ
る機関温度及び冷却水温は、通常時において、それぞれ
がほぼ外気温度に等しく、すなわち、機関温度と冷却水
温とはほぼ等しいために、一般的には、始動時冷却水温
に応じて増加燃料量が決定されている。
【0003】機関始動後における機関温度は、冷却水温
に比較して早期に上昇するために、機関停止直後におけ
る機関温度は、この時の冷却水温に比較して高くなって
いる。その後、機関温度は、冷却水温に比較して早期に
低下し、冷却水温とほぼ等しくなった後には、冷却水温
と同様に低下する。それにより、機関停止直後は、機関
温度と冷却水温とが等しくはなっていない。
に比較して早期に上昇するために、機関停止直後におけ
る機関温度は、この時の冷却水温に比較して高くなって
いる。その後、機関温度は、冷却水温に比較して早期に
低下し、冷却水温とほぼ等しくなった後には、冷却水温
と同様に低下する。それにより、機関停止直後は、機関
温度と冷却水温とが等しくはなっていない。
【0004】十分な暖機がされていれば、機関停止直後
の再始動に際して、冷却水温が冷間時の条件から外れて
おり、噴射燃料の増加は実施されないために、特に問題
とはならない。しかしながら、暖機中における機関停止
直後の再始動に際して、噴射燃料の増加が必要な場合に
は、前述したように、冷却水温より機関温度が上回って
いるために、冷却水温に応じて増加燃料量を決定する
と、不必要な燃料増量によって燃料消費率が悪化すると
共に、混合気がオーバーリッチとなって確実な着火燃焼
を保証することができない。
の再始動に際して、冷却水温が冷間時の条件から外れて
おり、噴射燃料の増加は実施されないために、特に問題
とはならない。しかしながら、暖機中における機関停止
直後の再始動に際して、噴射燃料の増加が必要な場合に
は、前述したように、冷却水温より機関温度が上回って
いるために、冷却水温に応じて増加燃料量を決定する
と、不必要な燃料増量によって燃料消費率が悪化すると
共に、混合気がオーバーリッチとなって確実な着火燃焼
を保証することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めに、特開平6−2583号公報には、燃料噴射位置と
しての吸気ポートの温度を直接測定することが開示され
ているが、このための温度センサが必要であり、センサ
自身のコストに加えて取り付けのコストも発生し、機関
吸気系の大幅なコストアップがもたらされる。
めに、特開平6−2583号公報には、燃料噴射位置と
しての吸気ポートの温度を直接測定することが開示され
ているが、このための温度センサが必要であり、センサ
自身のコストに加えて取り付けのコストも発生し、機関
吸気系の大幅なコストアップがもたらされる。
【0006】従って、本発明の目的は、特別なセンサを
設けることなく、冷間時の始動に際して、良好な燃料増
量を実現可能とする内燃機関の燃料噴射制御装置を提供
することである。
設けることなく、冷間時の始動に際して、良好な燃料増
量を実現可能とする内燃機関の燃料噴射制御装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1に
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置は、機関始動に際し
て冷却水温に応じた増加燃料量によって噴射燃料を増加
する燃料増加手段と、機関排気系に設けられた空燃比セ
ンサの出力に基づき前記空燃比センサの活性状態を判断
する活性判断手段と、機関始動が機関停止直後の再始動
であることを判断する再始動判断手段と、前記再始動判
断手段によって今回の機関始動が機関停止直後の再始動
であると判断された場合において、前記再始動直前の機
関停止が、前記活性判断手段によって前記空燃比センサ
が活性状態であると判断された後である時には、前記燃
料増加手段における前記増加燃料量を減量する減量手
段、とを具備することを特徴とする。
記載の内燃機関の燃料噴射制御装置は、機関始動に際し
て冷却水温に応じた増加燃料量によって噴射燃料を増加
する燃料増加手段と、機関排気系に設けられた空燃比セ
ンサの出力に基づき前記空燃比センサの活性状態を判断
する活性判断手段と、機関始動が機関停止直後の再始動
であることを判断する再始動判断手段と、前記再始動判
断手段によって今回の機関始動が機関停止直後の再始動
であると判断された場合において、前記再始動直前の機
関停止が、前記活性判断手段によって前記空燃比センサ
が活性状態であると判断された後である時には、前記燃
料増加手段における前記増加燃料量を減量する減量手
段、とを具備することを特徴とする。
【0008】また、本発明による請求項2に記載の内燃
機関の燃料噴射制御装置は、請求項1に記載の内燃機関
の燃料噴射制御装置において、前記減量手段は、前記再
始動直前の機関停止が、前記活性判断手段によって前記
空燃比センサが活性状態であると判断されてから所定時
間経過後である時に、前記燃料増加手段における前記増
加燃料量を減量することを特徴とする。
機関の燃料噴射制御装置は、請求項1に記載の内燃機関
の燃料噴射制御装置において、前記減量手段は、前記再
始動直前の機関停止が、前記活性判断手段によって前記
空燃比センサが活性状態であると判断されてから所定時
間経過後である時に、前記燃料増加手段における前記増
加燃料量を減量することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による燃料噴射制
御装置が取り付けられた内燃機関を示す概略図である。
同図において、1は内燃機関本体、2は吸気通路、3は
排気通路である。吸気通路2には燃料噴射弁4が配置さ
れており、吸気通路2内に噴射された燃料は、吸気と共
に気筒内へ導入され、混合気が形成されるようになって
いる。
御装置が取り付けられた内燃機関を示す概略図である。
同図において、1は内燃機関本体、2は吸気通路、3は
排気通路である。吸気通路2には燃料噴射弁4が配置さ
れており、吸気通路2内に噴射された燃料は、吸気と共
に気筒内へ導入され、混合気が形成されるようになって
いる。
【0010】排気通路3には、内燃機関本体1に比較的
近接して、例えば、排気マニホルドの排気集合部直下流
側に三元触媒コンバータ5が配置されている。三元触媒
コンバータ5は、活性化した後において、排気ガス中の
有害成分である一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物
を無害な水蒸気及び窒素へ変換して浄化するものであ
る。内燃機関本体1への近接配置によって、排気ガスの
熱が有効に三元触媒コンバータ5へ作用し、三元触媒コ
ンバータ5を機関始動から比較的早期に活性化させて有
害成分を浄化させることができる。
近接して、例えば、排気マニホルドの排気集合部直下流
側に三元触媒コンバータ5が配置されている。三元触媒
コンバータ5は、活性化した後において、排気ガス中の
有害成分である一酸化炭素、炭化水素、及び窒素酸化物
を無害な水蒸気及び窒素へ変換して浄化するものであ
る。内燃機関本体1への近接配置によって、排気ガスの
熱が有効に三元触媒コンバータ5へ作用し、三元触媒コ
ンバータ5を機関始動から比較的早期に活性化させて有
害成分を浄化させることができる。
【0011】三元触媒コンバータ5による排気ガスの浄
化は、有害成分の酸化又は還元作用によるものであり、
排気ガスを理論空燃比状態とすることによって各有害成
分を過不足無く浄化することができる。こうして、三元
触媒コンバータ5による良好な排気ガスの浄化を実現す
るためには、実際に排気ガスを理論空燃比状態としなけ
ればならず、排気通路3には、排気ガスの空燃比状態を
監視するための空燃比センサが必要とされる。
化は、有害成分の酸化又は還元作用によるものであり、
排気ガスを理論空燃比状態とすることによって各有害成
分を過不足無く浄化することができる。こうして、三元
触媒コンバータ5による良好な排気ガスの浄化を実現す
るためには、実際に排気ガスを理論空燃比状態としなけ
ればならず、排気通路3には、排気ガスの空燃比状態を
監視するための空燃比センサが必要とされる。
【0012】空燃比センサとして、一般的に、排気ガス
状態が理論空燃比近傍の時に出力電圧が急変する特性を
有するステップ出力型酸素センサ、又は、出力電圧が排
気ガス中の酸素濃度に応じた変化する特性を有するリニ
ア出力型酸素センサ等が使用される。
状態が理論空燃比近傍の時に出力電圧が急変する特性を
有するステップ出力型酸素センサ、又は、出力電圧が排
気ガス中の酸素濃度に応じた変化する特性を有するリニ
ア出力型酸素センサ等が使用される。
【0013】ステップ出力型酸素センサは、排気ガスが
リッチ状態であるかリーン状態であるかを検出可能であ
り、機関運転状態に応じた基本燃料噴射量を補正するた
めの補正係数を、リッチ状態の時には小さくし、リーン
状態の時に大きくすることで、燃料噴射量を変化させて
排気ガスを理論空燃比状態に制御することができる。ま
た、リニア出力型酸素センサは、排気ガスの空燃比状態
を直接的に検出可能であり、現在の空燃比状態に応じて
前述の補正係数を変化させ、排気ガスを理論空燃比状態
に制御することができる。
リッチ状態であるかリーン状態であるかを検出可能であ
り、機関運転状態に応じた基本燃料噴射量を補正するた
めの補正係数を、リッチ状態の時には小さくし、リーン
状態の時に大きくすることで、燃料噴射量を変化させて
排気ガスを理論空燃比状態に制御することができる。ま
た、リニア出力型酸素センサは、排気ガスの空燃比状態
を直接的に検出可能であり、現在の空燃比状態に応じて
前述の補正係数を変化させ、排気ガスを理論空燃比状態
に制御することができる。
【0014】三元触媒コンバータ5には、一般的に、排
気ガスがリーン状態の時に余剰酸素を吸収し、排気ガス
がリッチ状態となると吸収した酸素を放出することによ
り、三元触媒コンバータ5内の排気ガスを理論空燃比状
態とするO2 ストレージ能力を有している。三元触媒コ
ンバータ5へ流入する排気ガスの空燃比状態の変化は、
燃料噴射量の変化に追従して急激となるが、三元触媒コ
ンバータ5から流出する排気ガスの空燃比状態の変化
は、O2 ストレージ能力によって緩やかなものとなるた
めに、ステップ出力型又はリニア出力型酸素センサは、
一般的には、三元触媒コンバータ5の下流側に設置さ
れ、燃料噴射量を緩やかに変化させている。
気ガスがリーン状態の時に余剰酸素を吸収し、排気ガス
がリッチ状態となると吸収した酸素を放出することによ
り、三元触媒コンバータ5内の排気ガスを理論空燃比状
態とするO2 ストレージ能力を有している。三元触媒コ
ンバータ5へ流入する排気ガスの空燃比状態の変化は、
燃料噴射量の変化に追従して急激となるが、三元触媒コ
ンバータ5から流出する排気ガスの空燃比状態の変化
は、O2 ストレージ能力によって緩やかなものとなるた
めに、ステップ出力型又はリニア出力型酸素センサは、
一般的には、三元触媒コンバータ5の下流側に設置さ
れ、燃料噴射量を緩やかに変化させている。
【0015】また、気筒内の燃焼においても混合気を理
論空燃比にすることが好ましいために、特にリニア出力
型酸素センサの場合には、三元触媒コンバータ5の上流
側に配置して、混合気が理論空燃比となるように、燃料
噴射量を変化させることも可能である。また、二つのス
テップ出力型酸素センサを三元触媒コンバータ5の上流
側と下流側とに配置して、上流側酸素センサの出力を下
流側酸素センサの出力によって補正して、排気ガスが理
論空燃比状態となるように、燃料噴射量を変化させるこ
とも可能である。本実施形態においては、リニア出力型
酸素センサが空燃比センサ6として三元触媒コンバータ
5の直上流側に設置されている。
論空燃比にすることが好ましいために、特にリニア出力
型酸素センサの場合には、三元触媒コンバータ5の上流
側に配置して、混合気が理論空燃比となるように、燃料
噴射量を変化させることも可能である。また、二つのス
テップ出力型酸素センサを三元触媒コンバータ5の上流
側と下流側とに配置して、上流側酸素センサの出力を下
流側酸素センサの出力によって補正して、排気ガスが理
論空燃比状態となるように、燃料噴射量を変化させるこ
とも可能である。本実施形態においては、リニア出力型
酸素センサが空燃比センサ6として三元触媒コンバータ
5の直上流側に設置されている。
【0016】本実施形態は、このように内燃機関に一般
的に設置されている空燃比センサを使用して、冷間時の
始動に際して、良好な燃料増量を実現可能とするもので
あり、電子制御装置として構成された燃料噴射制御装置
20には、空燃比センサ6と、冷却水温を検出するため
の水温センサ7とが電気的に接続されている。
的に設置されている空燃比センサを使用して、冷間時の
始動に際して、良好な燃料増量を実現可能とするもので
あり、電子制御装置として構成された燃料噴射制御装置
20には、空燃比センサ6と、冷却水温を検出するため
の水温センサ7とが電気的に接続されている。
【0017】燃料噴射制御装置20による始動時の燃料
増量制御は、図2に示す第一フローチャートと、図3に
示す第二フローチャートとに従って実施される。まず、
第1フローチャートを以下に説明する。本フローチャー
トは、イグニッションスイッチのオン信号が入力(IG
=1)されると同時に実行される。先ず、ステップ10
1において、後に説明する第二フローチャートが実行中
である場合には、第二フローチャートを停止する。次
に、現在、すなわち、機関始動時の冷却水温THWが、
冷間時を示す冷却水温敷居値THW1以下であるか否か
が判断される。この判断が否定される時には、ステップ
104において、詳しくは後述する補正係数kが1とさ
れる。
増量制御は、図2に示す第一フローチャートと、図3に
示す第二フローチャートとに従って実施される。まず、
第1フローチャートを以下に説明する。本フローチャー
トは、イグニッションスイッチのオン信号が入力(IG
=1)されると同時に実行される。先ず、ステップ10
1において、後に説明する第二フローチャートが実行中
である場合には、第二フローチャートを停止する。次
に、現在、すなわち、機関始動時の冷却水温THWが、
冷間時を示す冷却水温敷居値THW1以下であるか否か
が判断される。この判断が否定される時には、ステップ
104において、詳しくは後述する補正係数kが1とさ
れる。
【0018】一方、ステップ102における判断が肯定
される時、すなわち、冷間時には、ステップ103にお
いて、第二フローチャートにおいて設定されたフラグF
が1であるか否かが判断される。この判断が否定される
時にはステップ106に進み、水温センサ7により検出
される機関始動時の冷却水温THWに基づき図5に実線
で示した第一燃料増量マップM1から補正係数kが決定
される。一方、ステップ103における判断が肯定され
る時にはステップ105に進み、機関始動時の冷却水温
THWに基づき図5に点点で示した第二燃料増量マップ
M2から補正係数kが決定される。
される時、すなわち、冷間時には、ステップ103にお
いて、第二フローチャートにおいて設定されたフラグF
が1であるか否かが判断される。この判断が否定される
時にはステップ106に進み、水温センサ7により検出
される機関始動時の冷却水温THWに基づき図5に実線
で示した第一燃料増量マップM1から補正係数kが決定
される。一方、ステップ103における判断が肯定され
る時にはステップ105に進み、機関始動時の冷却水温
THWに基づき図5に点点で示した第二燃料増量マップ
M2から補正係数kが決定される。
【0019】次いで、ステップ107において、機関始
動時の基本燃料噴射量TPにステップ104から106
のいずれかで決定された補正係数kが乗算されて燃料噴
射量が算出され、燃料噴射が実施される。その後、第二
フローチャートを再び実行する。
動時の基本燃料噴射量TPにステップ104から106
のいずれかで決定された補正係数kが乗算されて燃料噴
射量が算出され、燃料噴射が実施される。その後、第二
フローチャートを再び実行する。
【0020】次に、第二フローチャートを説明する。先
ず、ステップ201において、空燃比センサ6の出力に
基づき算出される排気ガスの空燃比AFが、機関始動時
のリッチ状態であるにも係わらず14.2から14.8
の範囲内であるか否かが判断される。空燃比センサ6
は、機関始動直後においては活性化していないために、
実際の排気ガスの空燃比に相当した出力を発生できず、
図4に示すように、理論空燃比14.5近傍に相当する
出力を発生する。
ず、ステップ201において、空燃比センサ6の出力に
基づき算出される排気ガスの空燃比AFが、機関始動時
のリッチ状態であるにも係わらず14.2から14.8
の範囲内であるか否かが判断される。空燃比センサ6
は、機関始動直後においては活性化していないために、
実際の排気ガスの空燃比に相当した出力を発生できず、
図4に示すように、理論空燃比14.5近傍に相当する
出力を発生する。
【0021】それにより、当初、空燃比センサ6が活性
化していないために、ステップ201にける判断は肯定
され、ステップ202においてイグニッションスイッチ
のオフ信号が入力(IG=0)されているか否かが判断
される。この判断が肯定される時、すなわち、空燃比セ
ンサ6が活性化する以前に機関停止した時には、ステッ
プ210に進み、フラグFは0とされ本フローチャート
を終了する。
化していないために、ステップ201にける判断は肯定
され、ステップ202においてイグニッションスイッチ
のオフ信号が入力(IG=0)されているか否かが判断
される。この判断が肯定される時、すなわち、空燃比セ
ンサ6が活性化する以前に機関停止した時には、ステッ
プ210に進み、フラグFは0とされ本フローチャート
を終了する。
【0022】一方、イグニッションスイッチのオフ信号
が入力されない時には、ステップ201に判断が繰り返
される。機関始動後に気筒内の温度が高まって排気ガス
が高温度のまま排出されるようになると、図4に示すよ
うに、空燃比センサ6が活性化して実際の排気ガスの空
燃比に相当する出力を発生し、その出力に基づき算出さ
れる排気ガスの空燃比AFは14.2以下となる。特
に、本実施形態においては、空燃比センサ6は内燃機関
本体1に近接配置されているために、空燃比センサ6の
活性化と、気筒内温度が高まっていることとは、相関関
係が深い。それにより、ステップ201における判断が
否定されると、ステップ203において、タイマが作動
される。次いで、ステップ204において、ステップ2
02と同様に、イグニッションスイッチのオフ信号が入
力されているか否かが判断される。
が入力されない時には、ステップ201に判断が繰り返
される。機関始動後に気筒内の温度が高まって排気ガス
が高温度のまま排出されるようになると、図4に示すよ
うに、空燃比センサ6が活性化して実際の排気ガスの空
燃比に相当する出力を発生し、その出力に基づき算出さ
れる排気ガスの空燃比AFは14.2以下となる。特
に、本実施形態においては、空燃比センサ6は内燃機関
本体1に近接配置されているために、空燃比センサ6の
活性化と、気筒内温度が高まっていることとは、相関関
係が深い。それにより、ステップ201における判断が
否定されると、ステップ203において、タイマが作動
される。次いで、ステップ204において、ステップ2
02と同様に、イグニッションスイッチのオフ信号が入
力されているか否かが判断される。
【0023】この判断はイグニッションスイッチのオフ
信号が入力されるまで繰り返され、オフ信号が入力され
ると、ステップ205に進んでタイマを停止する。次
に、ステップ206において、タイマのカウント時間T
d、すなわち、空燃比センサ6が活性化してから機関停
止までの時間が、第一設定時間T1から第二設定時間T
2までの間であるか否かが判断される。この判断が否定
される時、すなわち、機関停止時のカウント時間Tdが
第一設定時間T1未満である時、又は、機関停止時のカ
ウント時間Tdが第二設定時間T2より長い時には、ス
テップ210に進み、フラグFは0とされ本フローチャ
ートを終了する。
信号が入力されるまで繰り返され、オフ信号が入力され
ると、ステップ205に進んでタイマを停止する。次
に、ステップ206において、タイマのカウント時間T
d、すなわち、空燃比センサ6が活性化してから機関停
止までの時間が、第一設定時間T1から第二設定時間T
2までの間であるか否かが判断される。この判断が否定
される時、すなわち、機関停止時のカウント時間Tdが
第一設定時間T1未満である時、又は、機関停止時のカ
ウント時間Tdが第二設定時間T2より長い時には、ス
テップ210に進み、フラグFは0とされ本フローチャ
ートを終了する。
【0024】しかしながら、機関停止時のカウント時間
Tdが第一設定時間T1から第二設定時間T2までの間
である時には、ステップ207に進み、フラグFは1と
される。次いで、ステップ208において、タイマをリ
セットして再び作動する。次に、ステップ209におい
て、タイマのカウント時間Ts、すなわち、機関停止し
てからの経過時間が第三設定時間T3以上であるか否か
が判断される。この判断は肯定されるまで繰り返され、
この間においてフラグFは1のままであるが、この判断
が肯定されてステップ210に進むとフラグFは0とさ
れ本フローチャートを終了する。
Tdが第一設定時間T1から第二設定時間T2までの間
である時には、ステップ207に進み、フラグFは1と
される。次いで、ステップ208において、タイマをリ
セットして再び作動する。次に、ステップ209におい
て、タイマのカウント時間Ts、すなわち、機関停止し
てからの経過時間が第三設定時間T3以上であるか否か
が判断される。この判断は肯定されるまで繰り返され、
この間においてフラグFは1のままであるが、この判断
が肯定されてステップ210に進むとフラグFは0とさ
れ本フローチャートを終了する。
【0025】こうして、空燃比センサ6が活性化してか
ら第一設定時間T1経過した以降で第二設定時間T2経
過するまでの間に機関停止した場合において、機関停止
からの経過時間が第三設定時間T3となるまで、すなわ
ち、第一フローチャートによって第二フローチャートが
強制的に停止される時にだけ、フラグFは1とされてい
る。
ら第一設定時間T1経過した以降で第二設定時間T2経
過するまでの間に機関停止した場合において、機関停止
からの経過時間が第三設定時間T3となるまで、すなわ
ち、第一フローチャートによって第二フローチャートが
強制的に停止される時にだけ、フラグFは1とされてい
る。
【0026】冷間時において、空燃比センサ6が活性化
する以前に機関停止した場合には、気筒内の温度があま
り高まっておらず、冷却水温と燃料噴射位置である吸気
ポート内温度とがほぼ等しく、機関停止後暫くしてから
始動する時にはもちろん、機関停止直後に再始動する時
にでも始動時における通常の燃料増量が必要である。ま
た、冷間時において、空燃比センサ6が活性化した後で
も第一設定時間T1経過する以前に機関停止した場合に
は、気筒内の温度はある程度高まっているが、吸気ポー
ト内温度が高まっていない可能性があり、機関停止直後
に再始動する時にも、通常の燃料増量を行うことが好ま
しい。
する以前に機関停止した場合には、気筒内の温度があま
り高まっておらず、冷却水温と燃料噴射位置である吸気
ポート内温度とがほぼ等しく、機関停止後暫くしてから
始動する時にはもちろん、機関停止直後に再始動する時
にでも始動時における通常の燃料増量が必要である。ま
た、冷間時において、空燃比センサ6が活性化した後で
も第一設定時間T1経過する以前に機関停止した場合に
は、気筒内の温度はある程度高まっているが、吸気ポー
ト内温度が高まっていない可能性があり、機関停止直後
に再始動する時にも、通常の燃料増量を行うことが好ま
しい。
【0027】また、冷間時において、空燃比センサ6が
活性化した後でも第二設定時間T2経過した後に機関停
止した場合には、冷却水温が冷間時の範囲を越えてお
り、機関停止直後に再始動する時には燃料増量は不要で
あるが、機関停止後暫くしてから始動する時には吸気ポ
ート内温度は冷却水温と共に低下しており、通常の燃料
増量が必要である。それにより、これらの時には、第二
フローチャートにおいて、フラグFは0とされているた
めに、機関始動に際して、第一フローチャートのステッ
プ102において冷間時であると判断された時には、ス
テップ103における判断が否定され、ステップ106
において、現在の冷却水温THWに基づき、図5に実線
で示す通常の第一燃料増量マップM1から補正係数kが
決定される。
活性化した後でも第二設定時間T2経過した後に機関停
止した場合には、冷却水温が冷間時の範囲を越えてお
り、機関停止直後に再始動する時には燃料増量は不要で
あるが、機関停止後暫くしてから始動する時には吸気ポ
ート内温度は冷却水温と共に低下しており、通常の燃料
増量が必要である。それにより、これらの時には、第二
フローチャートにおいて、フラグFは0とされているた
めに、機関始動に際して、第一フローチャートのステッ
プ102において冷間時であると判断された時には、ス
テップ103における判断が否定され、ステップ106
において、現在の冷却水温THWに基づき、図5に実線
で示す通常の第一燃料増量マップM1から補正係数kが
決定される。
【0028】一方、冷間時において、空燃比センサ6が
活性化して後であって第一設定時間T1以降で第二設定
時間T2以前に機関停止した場合には、依然として冷却
水温は低いが、気筒内の温度は十分に高まって吸気ポー
ト内温度も十分に上昇している。それにより、機関停止
直後に再始動する時には、通常の燃料増量では不必要に
多量の燃料が噴射されて燃料消費率が悪化するだけでな
く、混合気がオーバーリッチとなって始動時における確
実な着火燃焼を保証することはできない。
活性化して後であって第一設定時間T1以降で第二設定
時間T2以前に機関停止した場合には、依然として冷却
水温は低いが、気筒内の温度は十分に高まって吸気ポー
ト内温度も十分に上昇している。それにより、機関停止
直後に再始動する時には、通常の燃料増量では不必要に
多量の燃料が噴射されて燃料消費率が悪化するだけでな
く、混合気がオーバーリッチとなって始動時における確
実な着火燃焼を保証することはできない。
【0029】この時には、第二フローチャートにおい
て、フラグFは1とされているために、機関始動に際し
て、第一フローチャートのステップ102において冷間
時であると判断された時には、ステップ103における
判断が肯定され、ステップ105において、現在の冷却
水温THWに基づき、図5に点線で示す第二燃料増量マ
ップM2から補正係数kが決定される。この燃料増量マ
ップM2は、前述のマップM1に比較して燃料増量が必
要な各冷却水温THWにおいて全体的に補正係数kが小
さくなるようになっている。それにより、不必要に多量
の燃料が噴射されることはなく、燃料消費率の悪化及び
混合気のオーバーリッチ化を防止することができる。
て、フラグFは1とされているために、機関始動に際し
て、第一フローチャートのステップ102において冷間
時であると判断された時には、ステップ103における
判断が肯定され、ステップ105において、現在の冷却
水温THWに基づき、図5に点線で示す第二燃料増量マ
ップM2から補正係数kが決定される。この燃料増量マ
ップM2は、前述のマップM1に比較して燃料増量が必
要な各冷却水温THWにおいて全体的に補正係数kが小
さくなるようになっている。それにより、不必要に多量
の燃料が噴射されることはなく、燃料消費率の悪化及び
混合気のオーバーリッチ化を防止することができる。
【0030】また、機関停止時においてフラグFが1と
されても、始動までの時間が長ければ、吸気ポート内温
度は冷却水温とほぼ等しくなるために、機関停止からの
経過時間が第三設定時間T3を越える場合には、フラグ
Fは0とされ、通常の燃料増量が行われるようになって
いる。第三設定時間T3は、第二フローチャートにおい
て、簡単のために固定値としたが、もちろん、空燃比セ
ンサ6が活性化してから機関停止するまでの時間Tdが
長いほど吸気ポート内温度が高まっているために、第三
設定時間T3を長くするようにしても良い。
されても、始動までの時間が長ければ、吸気ポート内温
度は冷却水温とほぼ等しくなるために、機関停止からの
経過時間が第三設定時間T3を越える場合には、フラグ
Fは0とされ、通常の燃料増量が行われるようになって
いる。第三設定時間T3は、第二フローチャートにおい
て、簡単のために固定値としたが、もちろん、空燃比セ
ンサ6が活性化してから機関停止するまでの時間Tdが
長いほど吸気ポート内温度が高まっているために、第三
設定時間T3を長くするようにしても良い。
【0031】また、本実施形態では、空燃比センサ6が
活性化してから機関停止までの時間が第一設定時間T1
となるまでは、第一燃料増量マップM1に基づく通常の
燃料増量を実施するようになっているが、これは、本発
明を限定するものではない。空燃比センサ6が活性化し
た後は活性化以前に比較して吸気ポート内温度は確実に
高くなっているために、例えば、機関停止から数秒後に
再始動する場合には、第二燃料増量マップM2による燃
料増量が可能である。これを実現するためには、空燃比
センサ6が活性化してから機関停止までの時間が第一設
定時間T1以下である時には、フラグFを1とすると共
に第三設定時間T3を非常に短くすれば良い。また、こ
の時に、第一燃料増量マップM1と第二燃料増量マップ
M2との間に位置する燃料増量マップを使用するように
しても良い。また、本発明は、ポート噴射式の内燃機関
に限定されず、筒内噴射式の内燃機関にも適用可能であ
る。
活性化してから機関停止までの時間が第一設定時間T1
となるまでは、第一燃料増量マップM1に基づく通常の
燃料増量を実施するようになっているが、これは、本発
明を限定するものではない。空燃比センサ6が活性化し
た後は活性化以前に比較して吸気ポート内温度は確実に
高くなっているために、例えば、機関停止から数秒後に
再始動する場合には、第二燃料増量マップM2による燃
料増量が可能である。これを実現するためには、空燃比
センサ6が活性化してから機関停止までの時間が第一設
定時間T1以下である時には、フラグFを1とすると共
に第三設定時間T3を非常に短くすれば良い。また、こ
の時に、第一燃料増量マップM1と第二燃料増量マップ
M2との間に位置する燃料増量マップを使用するように
しても良い。また、本発明は、ポート噴射式の内燃機関
に限定されず、筒内噴射式の内燃機関にも適用可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】このように、本発明による内燃機関の燃
料噴射制御装置によれば、機関始動に際して冷却水温に
応じた増加燃料量によって噴射燃料を増加する燃料増加
手段と、機関排気系に設けられた空燃比センサの出力に
基づき空燃比センサの活性状態を判断する活性判断手段
と、機関始動が機関停止直後の再始動であることを判断
する再始動判断手段とを具備し、再始動判断手段によっ
て今回の機関始動が機関停止直後の再始動であると判断
された場合において、再始動直前の機関停止が、活性判
断手段によって空燃比センサが活性状態であると判断さ
れた後である時には、減量手段が燃料増加手段における
増加燃料量を減量する。それにより、この時には、冷却
水温より機関温度が上回っているために、通常の増加燃
料量では、不必要な燃料増量となって燃料消費率が悪化
したり、混合気がオーバーリッチとなって確実な着火燃
焼を保証することができなくなるが、特別なセンサを設
けることなく、これらの問題を解決して、良好な燃料増
量を実現可能とする。
料噴射制御装置によれば、機関始動に際して冷却水温に
応じた増加燃料量によって噴射燃料を増加する燃料増加
手段と、機関排気系に設けられた空燃比センサの出力に
基づき空燃比センサの活性状態を判断する活性判断手段
と、機関始動が機関停止直後の再始動であることを判断
する再始動判断手段とを具備し、再始動判断手段によっ
て今回の機関始動が機関停止直後の再始動であると判断
された場合において、再始動直前の機関停止が、活性判
断手段によって空燃比センサが活性状態であると判断さ
れた後である時には、減量手段が燃料増加手段における
増加燃料量を減量する。それにより、この時には、冷却
水温より機関温度が上回っているために、通常の増加燃
料量では、不必要な燃料増量となって燃料消費率が悪化
したり、混合気がオーバーリッチとなって確実な着火燃
焼を保証することができなくなるが、特別なセンサを設
けることなく、これらの問題を解決して、良好な燃料増
量を実現可能とする。
【図1】本発明による燃料噴射制御装置が取り付けられ
た内燃機関の概略図である。
た内燃機関の概略図である。
【図2】燃料噴射制御に使用される第一フローチャート
である。
である。
【図3】燃料噴射制御に使用される第二フローチャート
である。
である。
【図4】空燃比センサの出力に基づき算出される排気ガ
スの空燃比を示す機関始動からのタイムチャートであ
る。
スの空燃比を示す機関始動からのタイムチャートであ
る。
【図5】第一フローチャートで使用される補正係数のマ
ップである。
ップである。
1…内燃機関本体 2…吸気通路 3…排気通路 4…燃料噴射弁 5…三元触媒コンバータ 6…空燃比センサ 7…水温センサ 20…制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】 機関始動に際して冷却水温に応じた増加
燃料量によって噴射燃料を増加する燃料増加手段と、機
関排気系に設けられた空燃比センサの出力に基づき前記
空燃比センサの活性状態を判断する活性判断手段と、機
関始動が機関停止直後の再始動であることを判断する再
始動判断手段と、前記再始動判断手段によって今回の機
関始動が機関停止直後の再始動であると判断された場合
において、前記再始動直前の機関停止が、前記活性判断
手段によって前記空燃比センサが活性状態であると判断
された後である時には、前記燃料増加手段における前記
増加燃料量を減量する減量手段、とを具備することを特
徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項2】 前記減量手段は、前記再始動直前の機関
停止が、前記活性判断手段によって前記空燃比センサが
活性状態であると判断されてから所定時間経過後である
時に、前記燃料増加手段における前記増加燃料量を減量
することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料
噴射制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11007596A JP2000205010A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11007596A JP2000205010A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000205010A true JP2000205010A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11670198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11007596A Pending JP2000205010A (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000205010A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2843779A1 (fr) * | 2002-08-21 | 2004-02-27 | Bosch Gmbh Robert | Procede et appareil de commande du fonctionnement d'un moteur a combustion interne |
US20100094526A1 (en) * | 2006-11-20 | 2010-04-15 | Daigo Ando | Internal combustion engine system, control method of internal combustion engine system, and vehicle |
JP2015040524A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | スズキ株式会社 | 船外機のエンジンの制御装置および制御方法 |
CN111287823A (zh) * | 2018-12-07 | 2020-06-16 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于在暖机阶段期间运行带有内燃机的发动机系统的方法和设备 |
-
1999
- 1999-01-14 JP JP11007596A patent/JP2000205010A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2843779A1 (fr) * | 2002-08-21 | 2004-02-27 | Bosch Gmbh Robert | Procede et appareil de commande du fonctionnement d'un moteur a combustion interne |
US20100094526A1 (en) * | 2006-11-20 | 2010-04-15 | Daigo Ando | Internal combustion engine system, control method of internal combustion engine system, and vehicle |
US8170778B2 (en) * | 2006-11-20 | 2012-05-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine system, control method of internal combustion engine system, and vehicle |
JP2015040524A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | スズキ株式会社 | 船外機のエンジンの制御装置および制御方法 |
CN111287823A (zh) * | 2018-12-07 | 2020-06-16 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于在暖机阶段期间运行带有内燃机的发动机系统的方法和设备 |
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