JP2000198858A - 架橋ポリアミノ酸含有粒子 - Google Patents
架橋ポリアミノ酸含有粒子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸水速度、生分解性、べたつき防止、保水能
及び徐放性の点で優れ、衛生材料や土壌改良剤に有用な
架橋ポリアミノ酸含有粒子を提供する。 【解決手段】 コア/シェル構造を有し、コア相は架橋
ポリアミノ酸含有粒子により構成され、シェル相はコー
ティング材又は樹脂を含有して構成される架橋ポリアミ
ノ酸含有粒子。及び、架橋ポリアミノ酸粒子の表面にコ
ーティング材溶液又は溶融状態のコーティング材、樹脂
溶液又は溶融状態の樹脂を塗布することによりシェル相
を形成する工程を有する架橋ポリアミノ酸含有粒子の製
造方法。
及び徐放性の点で優れ、衛生材料や土壌改良剤に有用な
架橋ポリアミノ酸含有粒子を提供する。 【解決手段】 コア/シェル構造を有し、コア相は架橋
ポリアミノ酸含有粒子により構成され、シェル相はコー
ティング材又は樹脂を含有して構成される架橋ポリアミ
ノ酸含有粒子。及び、架橋ポリアミノ酸粒子の表面にコ
ーティング材溶液又は溶融状態のコーティング材、樹脂
溶液又は溶融状態の樹脂を塗布することによりシェル相
を形成する工程を有する架橋ポリアミノ酸含有粒子の製
造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面がコーティン
グ材又は樹脂により被覆された生分解性架橋ポリアミノ
酸含有粒子及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、優れた吸水性を有し、吸水速度が速く、使用時のべ
たつきが少なく、有効成分の徐放が可能であり、廃棄時
には容易に分解する架橋ポリアミノ酸含有粒子に関す
る。
グ材又は樹脂により被覆された生分解性架橋ポリアミノ
酸含有粒子及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、優れた吸水性を有し、吸水速度が速く、使用時のべ
たつきが少なく、有効成分の徐放が可能であり、廃棄時
には容易に分解する架橋ポリアミノ酸含有粒子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】[吸水性樹脂の技術的背景]吸水性樹脂
は、自重の数十倍から数千倍の水を吸収できる樹脂であ
り、例えばアクリル系吸水性樹脂などが知られている。
これらの吸水性樹脂は、その高い吸水性から広く使い捨
て衛生用品に使用されている。しかし、これまでの吸水
性樹脂は分解性がなく、それを含む衛生用品の処理方法
に問題がある。したがって、吸水速度が速く、生分解性
を有する吸水性樹脂が強く要望されていた。
は、自重の数十倍から数千倍の水を吸収できる樹脂であ
り、例えばアクリル系吸水性樹脂などが知られている。
これらの吸水性樹脂は、その高い吸水性から広く使い捨
て衛生用品に使用されている。しかし、これまでの吸水
性樹脂は分解性がなく、それを含む衛生用品の処理方法
に問題がある。したがって、吸水速度が速く、生分解性
を有する吸水性樹脂が強く要望されていた。
【0003】[吸水性樹脂を用いた保水材]一方、自重
の数百倍もの水を吸水する高吸水性樹脂を土壌に混合し
て、土壌の保水性を向上させたり有効成分を徐放させる
ことはよく知られており、特に、砂漠緑化や砂漠化防止
といった環境保全において重要な役割を果たすことが期
待されている。しかし、保水材に生分解性が無いと、長
期にわたる使用では地中に蓄積されることになり、問題
を引き起こす場合がある。
の数百倍もの水を吸水する高吸水性樹脂を土壌に混合し
て、土壌の保水性を向上させたり有効成分を徐放させる
ことはよく知られており、特に、砂漠緑化や砂漠化防止
といった環境保全において重要な役割を果たすことが期
待されている。しかし、保水材に生分解性が無いと、長
期にわたる使用では地中に蓄積されることになり、問題
を引き起こす場合がある。
【0004】[架橋ポリアミノ酸系樹脂の技術的背景]
ポリアミノ酸は生体内に吸収されても酵素作用により消
化吸収され、しかも、生体内での抗原性を示さず、分解
生成物も生物の皮膚や粘膜に対する炎症性が低いことが
明らかにされているので、人に対してもやさしい素材で
ある。これらは、古くより生体高分子モデルとして研究
されてきた他に、人工皮革、薬剤の担体、化粧品等への
用途研究も行われている。このような樹脂の例として、
ポリアスパラギン酸、ポリ−γ−グルタミン酸、ポリリ
ジンが自然界より発見されている。
ポリアミノ酸は生体内に吸収されても酵素作用により消
化吸収され、しかも、生体内での抗原性を示さず、分解
生成物も生物の皮膚や粘膜に対する炎症性が低いことが
明らかにされているので、人に対してもやさしい素材で
ある。これらは、古くより生体高分子モデルとして研究
されてきた他に、人工皮革、薬剤の担体、化粧品等への
用途研究も行われている。このような樹脂の例として、
ポリアスパラギン酸、ポリ−γ−グルタミン酸、ポリリ
ジンが自然界より発見されている。
【0005】欧州特許第94/09628号には、ポリ
アスパラギン酸及びそのコポリマー等のポリアミノ酸
が、植物による肥料吸収を促進し、植物成長を助長する
ことが開示されている。しかし、ポリアミノ酸自体は水
溶性であるため、土壌中で潅水等により、流出し、効果
を持続させるのは難しい。そこで、本発明者らは、育苗
用ポットに使用される育苗用土壌組成物を開発した(特
開平8−337775号)。この組成物は架橋したポリ
アスパラギン酸を含む組成物であり、植物の根の活着を
促進するので有用である。これらのポリアミノ酸を架橋
して得られる樹脂は、水を吸収して膨潤し、いったん吸
収した水は荷重をかけても放出しにくいという性質を持
つ。このように保水性を有し、生分解性を有するので、
ポリアミノ酸は地球環境にやさしい素材である。これら
の架橋ポリアミノ酸の製造法としては、例えば、酸性ア
ミノ酸を架橋させてハイドロゲルを得る方法(Akam
atsuら、米国特許第3948863号;特公昭52
−41309号、岩月ら、特開平5−279416
号)、ポリアスパラギン酸、アスパラギン酸と架橋剤を
熱により反応する方法(Sikesら、特表平6−5062
44号;米国特許第5247068及び同第52849
36号、鈴木ら、特開平7−309943号、原田ら、
特開平8−59820号)、ポリ−γ−グルタミン酸に
γ線を照射する方法(国岡ら、高分子論文集、50巻1
0号、755頁(1993年))がある。
アスパラギン酸及びそのコポリマー等のポリアミノ酸
が、植物による肥料吸収を促進し、植物成長を助長する
ことが開示されている。しかし、ポリアミノ酸自体は水
溶性であるため、土壌中で潅水等により、流出し、効果
を持続させるのは難しい。そこで、本発明者らは、育苗
用ポットに使用される育苗用土壌組成物を開発した(特
開平8−337775号)。この組成物は架橋したポリ
アスパラギン酸を含む組成物であり、植物の根の活着を
促進するので有用である。これらのポリアミノ酸を架橋
して得られる樹脂は、水を吸収して膨潤し、いったん吸
収した水は荷重をかけても放出しにくいという性質を持
つ。このように保水性を有し、生分解性を有するので、
ポリアミノ酸は地球環境にやさしい素材である。これら
の架橋ポリアミノ酸の製造法としては、例えば、酸性ア
ミノ酸を架橋させてハイドロゲルを得る方法(Akam
atsuら、米国特許第3948863号;特公昭52
−41309号、岩月ら、特開平5−279416
号)、ポリアスパラギン酸、アスパラギン酸と架橋剤を
熱により反応する方法(Sikesら、特表平6−5062
44号;米国特許第5247068及び同第52849
36号、鈴木ら、特開平7−309943号、原田ら、
特開平8−59820号)、ポリ−γ−グルタミン酸に
γ線を照射する方法(国岡ら、高分子論文集、50巻1
0号、755頁(1993年))がある。
【0006】また、本発明者らは、特開平7−2241
63号においてポリコハク酸イミドをジアミンにて架橋
し、残りのイミド環をアルカリで加水分解して塩水吸水
能の高い吸水性樹脂を得る方法について開示した。
63号においてポリコハク酸イミドをジアミンにて架橋
し、残りのイミド環をアルカリで加水分解して塩水吸水
能の高い吸水性樹脂を得る方法について開示した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】衛生用品に用いられる
吸水性樹脂は、尿、血液、経血、汗等の体液を大量に、
かつ速やかに吸収することが要求される。その吸水速度
は、その表面積に影響を受ける。使用する吸水性樹脂粒
子の総重量が一定の場合、その粒子が大きいほど表面積
の和は小さくなり、水と接触する面積が小さいくなるの
で吸水速度は遅くなる。逆に、その粒子が細かくなるほ
ど表面積の和は大きくなり、吸水速度は速くなる。
吸水性樹脂は、尿、血液、経血、汗等の体液を大量に、
かつ速やかに吸収することが要求される。その吸水速度
は、その表面積に影響を受ける。使用する吸水性樹脂粒
子の総重量が一定の場合、その粒子が大きいほど表面積
の和は小さくなり、水と接触する面積が小さいくなるの
で吸水速度は遅くなる。逆に、その粒子が細かくなるほ
ど表面積の和は大きくなり、吸水速度は速くなる。
【0008】ただし、吸水性樹脂の粒子が細かくても、
水と接触したとき、所謂『ママコ』が発生し、これが原
因で吸水速度が速くならない場合がある。この『ママ
コ』とは、吸水性樹脂が水と接触すると、接触した表面
部分のみが吸水し、表面が粘着性を示すようになり、粒
子集合体の内部への水の浸透を妨げるようになる状態と
考えられている。
水と接触したとき、所謂『ママコ』が発生し、これが原
因で吸水速度が速くならない場合がある。この『ママ
コ』とは、吸水性樹脂が水と接触すると、接触した表面
部分のみが吸水し、表面が粘着性を示すようになり、粒
子集合体の内部への水の浸透を妨げるようになる状態と
考えられている。
【0009】また、吸水性樹脂を土と混合したり、散布
する等の作業を行う際に、湿度が高いと、この樹脂が空
気中の水分を吸湿し、表面がべたつき易くなり、農具、
靴等に付着し易くなる。また、土と混合する際に、土中
の水分を吸収してゲルが固まりとなり易く、均一な混合
が難しくなる。さらに、植物体に有用成分を与える場
合、吸水性樹脂は短時間で有用成分を放出するので、長
期にわたり有効成分の効果を持続するような徐放性は期
待できない。
する等の作業を行う際に、湿度が高いと、この樹脂が空
気中の水分を吸湿し、表面がべたつき易くなり、農具、
靴等に付着し易くなる。また、土と混合する際に、土中
の水分を吸収してゲルが固まりとなり易く、均一な混合
が難しくなる。さらに、植物体に有用成分を与える場
合、吸水性樹脂は短時間で有用成分を放出するので、長
期にわたり有効成分の効果を持続するような徐放性は期
待できない。
【0010】本発明の目的は、上述のような従来技術の
課題を解決し、吸水速度が速く、生分解性を有し、吸湿
や土中の水分によるべとつきが無く、有効成分の徐放性
を有し、優れた保水能を有する架橋ポリアミノ酸含有粒
子及びその製造方法を提供することにある。
課題を解決し、吸水速度が速く、生分解性を有し、吸湿
や土中の水分によるべとつきが無く、有効成分の徐放性
を有し、優れた保水能を有する架橋ポリアミノ酸含有粒
子及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、生分解性を有する架橋
ポリアミノ酸の表面をコーティング材や樹脂で被覆する
ことによって、ママコ現象を防止でき、優れた吸水速
度、べとつき防止、徐放性や保水効果を発現できること
を見出し、本発明を完成するに至った。
を解決すべく鋭意検討した結果、生分解性を有する架橋
ポリアミノ酸の表面をコーティング材や樹脂で被覆する
ことによって、ママコ現象を防止でき、優れた吸水速
度、べとつき防止、徐放性や保水効果を発現できること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち本発明は、コア相表面の少なくと
も一部が少なくとも一層のシェル相により被覆されたコ
ア/シェル構造を有し、前記コア相は少なくとも架橋ポ
リアミノ酸含有粒子により構成され、前記シェル相はコ
ーティング材及び/又は樹脂を含有して構成されるもの
である架橋ポリアミノ酸含有粒子である。
も一部が少なくとも一層のシェル相により被覆されたコ
ア/シェル構造を有し、前記コア相は少なくとも架橋ポ
リアミノ酸含有粒子により構成され、前記シェル相はコ
ーティング材及び/又は樹脂を含有して構成されるもの
である架橋ポリアミノ酸含有粒子である。
【0013】さらに本発明は、この架橋ポリアミノ酸含
有粒子を製造するための方法であって、架橋ポリアミノ
酸含有粒子の表面にコーティング材溶液又は溶融状態の
コーティング材、若しくは、樹脂溶液又は溶融状態の樹
脂を塗布することにより、該表面の少なくとも一部に少
なくとも一層のシェル相を形成する工程を有する架橋ポ
リアミノ酸含有粒子の製造方法である。
有粒子を製造するための方法であって、架橋ポリアミノ
酸含有粒子の表面にコーティング材溶液又は溶融状態の
コーティング材、若しくは、樹脂溶液又は溶融状態の樹
脂を塗布することにより、該表面の少なくとも一部に少
なくとも一層のシェル相を形成する工程を有する架橋ポ
リアミノ酸含有粒子の製造方法である。
【0014】さらに本発明は、この架橋ポリアミノ酸含
有粒子を含む衛生材料及び土壌改良剤である。
有粒子を含む衛生材料及び土壌改良剤である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0016】(1) 架橋ポリアミノ酸の構造 本発明の粒子は、架橋ポリアミノ酸を用いて製造され
る。この架橋ポリアミノ酸は、ポリアミノ酸の一部が架
橋した構造である。本発明に使用される架橋ポリアミノ
酸の基本骨格は、アミノ酸又はアミノ酸誘導体が脱水縮
合したポリペプチドからなる。アミノ酸類の具体例とし
ては、以下の四種〜に分類される20種類のアミノ
酸を挙げることができる。 .非極性、すなわち疎水性のR基をもつアミノ酸:
アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニ
ン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン。 .極性だが電荷のないアミノ酸: グリシン、セリ
ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギ
ン、グルタミン。 .正電荷をもつR基を有するアミノ酸: リジン、ヒ
スチジン、アルギニン。 .負電荷をもつR基を有するアミノ酸: アスパラギ
ン酸、グルタミン酸。
る。この架橋ポリアミノ酸は、ポリアミノ酸の一部が架
橋した構造である。本発明に使用される架橋ポリアミノ
酸の基本骨格は、アミノ酸又はアミノ酸誘導体が脱水縮
合したポリペプチドからなる。アミノ酸類の具体例とし
ては、以下の四種〜に分類される20種類のアミノ
酸を挙げることができる。 .非極性、すなわち疎水性のR基をもつアミノ酸:
アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニ
ン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン。 .極性だが電荷のないアミノ酸: グリシン、セリ
ン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギ
ン、グルタミン。 .正電荷をもつR基を有するアミノ酸: リジン、ヒ
スチジン、アルギニン。 .負電荷をもつR基を有するアミノ酸: アスパラギ
ン酸、グルタミン酸。
【0017】他の具体例としては、L−オルニチン、一
連のα−アミノ酸、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、中
性アミノ酸、酸性アミノ酸、酸性アミノ酸のω−エステ
ル、塩基性アミノ酸、塩基性アミノ酸のN置換体、アス
パラギン酸−L−フェニルアラニン2量体(アスパルテ
ーム)等のアミノ酸及びアミノ酸誘導体、L−システイ
ン酸等のアミノスルホン酸等を挙げることができる。α
−アミノ酸は、光学活性体(L体、D体)であっても、
ラセミ体であってもよい。
連のα−アミノ酸、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、中
性アミノ酸、酸性アミノ酸、酸性アミノ酸のω−エステ
ル、塩基性アミノ酸、塩基性アミノ酸のN置換体、アス
パラギン酸−L−フェニルアラニン2量体(アスパルテ
ーム)等のアミノ酸及びアミノ酸誘導体、L−システイ
ン酸等のアミノスルホン酸等を挙げることができる。α
−アミノ酸は、光学活性体(L体、D体)であっても、
ラセミ体であってもよい。
【0018】また、ポリアミノ酸は他の単量体成分を含
む共重合体であってもよい。共重合体の単量体成分の具
体例としては、アミノカルボン酸、アミノスルホン酸、
アミノホスホン酸、ヒドロキシカルボン酸、メルカプト
カルボン酸、メルカプトスルホン酸、メルカプトホスホ
ン酸等が挙げられる。さらに、多価アミン、多価アルコ
ール、多価チオール、多価カルボン酸、多価スルホン
酸、多価ホスホン酸、多価ヒドラジン化合物、多価カル
バモイル化合物、多価スルホンアミド化合物、多価ホス
ホンアミド化合物、多価エポキシ化合物、多価イソシア
ナート化合物、多価イソチオシアナート化合物、多価ア
ジリジン化合物、多価カーバメイト化合物、多価カルバ
ミン酸化合物、多価オキサゾリン化合物、多価反応性不
飽和結合化合物、多価金属等も挙げられる。共重合体で
ある場合、ブロック・コポリマーであっても、ランダム
・コポリマーであっても構わない。また、グラフト構造
のものでも構わない。
む共重合体であってもよい。共重合体の単量体成分の具
体例としては、アミノカルボン酸、アミノスルホン酸、
アミノホスホン酸、ヒドロキシカルボン酸、メルカプト
カルボン酸、メルカプトスルホン酸、メルカプトホスホ
ン酸等が挙げられる。さらに、多価アミン、多価アルコ
ール、多価チオール、多価カルボン酸、多価スルホン
酸、多価ホスホン酸、多価ヒドラジン化合物、多価カル
バモイル化合物、多価スルホンアミド化合物、多価ホス
ホンアミド化合物、多価エポキシ化合物、多価イソシア
ナート化合物、多価イソチオシアナート化合物、多価ア
ジリジン化合物、多価カーバメイト化合物、多価カルバ
ミン酸化合物、多価オキサゾリン化合物、多価反応性不
飽和結合化合物、多価金属等も挙げられる。共重合体で
ある場合、ブロック・コポリマーであっても、ランダム
・コポリマーであっても構わない。また、グラフト構造
のものでも構わない。
【0019】これらの中では、生分解性に優れたホモポ
リマーである、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン
酸、ポリリジンを基本骨格とすることが好ましい。さら
に、高い吸水性を有するポリアスパラギン酸、ポリグル
タミン酸を基本骨格とすることがより好ましく、特に、
工業的生産に適したポリアスパラギン酸が最も好まし
い。
リマーである、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン
酸、ポリリジンを基本骨格とすることが好ましい。さら
に、高い吸水性を有するポリアスパラギン酸、ポリグル
タミン酸を基本骨格とすることがより好ましく、特に、
工業的生産に適したポリアスパラギン酸が最も好まし
い。
【0020】本発明に使用する架橋ポリアミノ酸の側鎖
構造については、置換基が無いポリアミノ酸残基であっ
ても、ポリアミノ酸残基に他の置換基を導入したもので
あっても構わない。例えばポリアスパラギン酸は、単純
にイミド環を開環した構造なのでカルボキシル基を持つ
が、この構造に他の置換基をペンダント基として導入し
ても構わない。他の置換基としては、リジン等のアミノ
酸残基、カルボキシル基を有する炭化水素基、スルホン
酸基を有する炭化水素基等が挙げられる。
構造については、置換基が無いポリアミノ酸残基であっ
ても、ポリアミノ酸残基に他の置換基を導入したもので
あっても構わない。例えばポリアスパラギン酸は、単純
にイミド環を開環した構造なのでカルボキシル基を持つ
が、この構造に他の置換基をペンダント基として導入し
ても構わない。他の置換基としては、リジン等のアミノ
酸残基、カルボキシル基を有する炭化水素基、スルホン
酸基を有する炭化水素基等が挙げられる。
【0021】また、酸性ポリアミノ酸のカルボキシル基
もしくは側鎖基は、ポリマー主鎖のアミド結合に対し、
どの位置に結合していてもよい。例えば、アスパラギン
酸残基の場合は、α位に置換されていても、β位に置換
されていても構わない。グルタミン酸残基の場合は、α
位に置換されていても、γ位に置換されていても構わな
い。酸性ポリアミノ酸の基本骨格と側鎖部分の結合部分
は、特に限定されない。例えば、アミド結合、エステル
結合、チオエステル結合等が挙げられる。
もしくは側鎖基は、ポリマー主鎖のアミド結合に対し、
どの位置に結合していてもよい。例えば、アスパラギン
酸残基の場合は、α位に置換されていても、β位に置換
されていても構わない。グルタミン酸残基の場合は、α
位に置換されていても、γ位に置換されていても構わな
い。酸性ポリアミノ酸の基本骨格と側鎖部分の結合部分
は、特に限定されない。例えば、アミド結合、エステル
結合、チオエステル結合等が挙げられる。
【0022】また架橋ポリアミノ酸のカルボキシル基
は、水素原子が結合した形でも、塩を構成した形でも構
わない。カルボキシル基の対イオンとしては、アルカリ
金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等がある。
は、水素原子が結合した形でも、塩を構成した形でも構
わない。カルボキシル基の対イオンとしては、アルカリ
金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等がある。
【0023】本発明の粒子中のポリアミノ酸は架橋体で
ある。架橋ポリアミノ酸の架橋部分及び側鎖部分は、無
置換でもよく、置換していてもよい。置換基としては、
炭素原子数1から18の分岐していてもよいアルキル
基、炭素原子数3から8のシクロアルキル基、アラルキ
ル基、置換していてもよいフェニル基、置換していても
よいナフチル基、炭素原子数1から18の分岐していて
もよいアルコキシ基、アラルキルオキシ基、フェニルチ
オ基、炭素原子数1から18の分岐していてもよいアル
キルチオ基、炭素原子数1から18の分岐していてもよ
いアルキルアミノ基、炭素原子数1から18の分岐して
いてもよいジアルキルアミノ基、炭素原子数1から18
の分岐していてもよいトリアルキルアンモニウム基、水
酸基、アミノ基、メルカプト基、スルホニル基、スルホ
ン酸基、ホスホン酸基及びこれらの塩、アルコキシカル
ボニル基、アルキルカルボニルオキシ基等が挙げられ
る。
ある。架橋ポリアミノ酸の架橋部分及び側鎖部分は、無
置換でもよく、置換していてもよい。置換基としては、
炭素原子数1から18の分岐していてもよいアルキル
基、炭素原子数3から8のシクロアルキル基、アラルキ
ル基、置換していてもよいフェニル基、置換していても
よいナフチル基、炭素原子数1から18の分岐していて
もよいアルコキシ基、アラルキルオキシ基、フェニルチ
オ基、炭素原子数1から18の分岐していてもよいアル
キルチオ基、炭素原子数1から18の分岐していてもよ
いアルキルアミノ基、炭素原子数1から18の分岐して
いてもよいジアルキルアミノ基、炭素原子数1から18
の分岐していてもよいトリアルキルアンモニウム基、水
酸基、アミノ基、メルカプト基、スルホニル基、スルホ
ン酸基、ホスホン酸基及びこれらの塩、アルコキシカル
ボニル基、アルキルカルボニルオキシ基等が挙げられ
る。
【0024】(2) 架橋ポリアミノ酸の製造方法 本発明に用いる架橋ポリアミノ酸を製造する方法は、特
に限定されない。例えば、従来技術の説明において言及
した、特開平7−224163号、高分子論文集50巻
10号,755頁(1993年)、米国特許第3948
863号(特公昭52−41309号)、特開平5−2
79416号、特表平6−506244号(米国特許第
5247068及び同第5284936号)、特開平7
−309943号に記載の方法を用いることができる。
に限定されない。例えば、従来技術の説明において言及
した、特開平7−224163号、高分子論文集50巻
10号,755頁(1993年)、米国特許第3948
863号(特公昭52−41309号)、特開平5−2
79416号、特表平6−506244号(米国特許第
5247068及び同第5284936号)、特開平7
−309943号に記載の方法を用いることができる。
【0025】その他、ポリグルタミン酸の架橋剤による
架橋、ポリリジンの架橋剤による架橋、ポリアスパラギ
ン酸のγ線架橋、ポリリジンのγ線架橋、ポリアスパラ
ギン酸、ポリグルタミン酸、ポリリジンの電子線による
架橋などにより架橋ポリアミノ酸を製造することができ
る。
架橋、ポリリジンの架橋剤による架橋、ポリアスパラギ
ン酸のγ線架橋、ポリリジンのγ線架橋、ポリアスパラ
ギン酸、ポリグルタミン酸、ポリリジンの電子線による
架橋などにより架橋ポリアミノ酸を製造することができ
る。
【0026】(3) 架橋ポリアミノ酸含有粒子の構
造、大きさ 本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子は、内部のコア相
と、コーティング材及び/又は樹脂を含有して構成され
るシェル相とからなるコア/シェル構造を有している。
造、大きさ 本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子は、内部のコア相
と、コーティング材及び/又は樹脂を含有して構成され
るシェル相とからなるコア/シェル構造を有している。
【0027】[語「粒子」の概念]本明細書において用
いる「粒子」なる語の概念は、これらの語が高分子化学
において一般的に有する概念を完全に包含するが、必ず
しも等価なものではない。本明細書において用いる「粒
子」の走査電子顕微鏡により観察される形態に関して
は、球状の態様のみならず、例えば、ラズベリー状又は
金米糖(こんぺいとう、ポルトガル語のconfeit
o)状の多くの突起を有するような態様、赤血球状の偏
平な態様、ラグビーボール状の回転楕円体様の態様、大
腸菌状の紡錘形様の態様、雷おこし(浅草名物の菓子)
状の多孔質な態様等をも包含する。本明細書において用
いる「粒子」なる語の概念は、例えば、ポリマーエマル
ジョン、ラテックス、ポリマーサスペンジョンを構成す
るような平均粒子直径1nm〜10μm程度のマイクロ
スフィアのみならず、平均粒子直径10μm〜100m
m程度の粒子をも包含する。ただし、本発明において
は、平均粒子直径100μm〜25mm程度の粒子が一
般的な態様である。
いる「粒子」なる語の概念は、これらの語が高分子化学
において一般的に有する概念を完全に包含するが、必ず
しも等価なものではない。本明細書において用いる「粒
子」の走査電子顕微鏡により観察される形態に関して
は、球状の態様のみならず、例えば、ラズベリー状又は
金米糖(こんぺいとう、ポルトガル語のconfeit
o)状の多くの突起を有するような態様、赤血球状の偏
平な態様、ラグビーボール状の回転楕円体様の態様、大
腸菌状の紡錘形様の態様、雷おこし(浅草名物の菓子)
状の多孔質な態様等をも包含する。本明細書において用
いる「粒子」なる語の概念は、例えば、ポリマーエマル
ジョン、ラテックス、ポリマーサスペンジョンを構成す
るような平均粒子直径1nm〜10μm程度のマイクロ
スフィアのみならず、平均粒子直径10μm〜100m
m程度の粒子をも包含する。ただし、本発明において
は、平均粒子直径100μm〜25mm程度の粒子が一
般的な態様である。
【0028】このように、本明細書において用いる「粒
子」なる語は、これらの語が高分子化学において一般的
に有する概念と、必ずしも等価なものではないのではあ
るが、本発明に係るポリマーの不均一な系の本質的態様
について屡々言及するに当たり便宜的に用いるものとす
る。
子」なる語は、これらの語が高分子化学において一般的
に有する概念と、必ずしも等価なものではないのではあ
るが、本発明に係るポリマーの不均一な系の本質的態様
について屡々言及するに当たり便宜的に用いるものとす
る。
【0029】[高次粒子]本発明において、粒子は一次
粒子であっても、高次粒子であってもよい。すなわち、
複数個の一次粒子の集合体又は凝集体である二次粒子で
あっても、複数個の二次粒子の集合体又は凝集体である
三次粒子であっても、複数個の三次粒子の集合体又は凝
集体である四次粒子であっても、さらには、それ以上の
高次粒子であっても、本発明の効果を奏する限りにおい
て、特に制限されない。
粒子であっても、高次粒子であってもよい。すなわち、
複数個の一次粒子の集合体又は凝集体である二次粒子で
あっても、複数個の二次粒子の集合体又は凝集体である
三次粒子であっても、複数個の三次粒子の集合体又は凝
集体である四次粒子であっても、さらには、それ以上の
高次粒子であっても、本発明の効果を奏する限りにおい
て、特に制限されない。
【0030】[コア/シェル構造を有する粒子]本明細
書において用いる「コア」、「シェル」及び「コア/シ
ェル」なる語は、これらの語が高分子化学において一般
的に有する概念を完全に包含するが、必ずしも等価なも
のではない。例えば、本発明に係る「コア/シェル」粒
子に関しては、「コア」が少なくとも部分的に「シェ
ル」に包まれている態様を包含する。このように、本明
細書において用いる「コア」、「シェル」及び「コア/
シェル」なる語は、これらの語が高分子化学において一
般的に有する概念と、必ずしも等価なものではないので
はあるが、本発明に係るポリマーの不均一な系の本質的
態様について屡々言及するに当たり便宜的に用いるもの
とする。
書において用いる「コア」、「シェル」及び「コア/シ
ェル」なる語は、これらの語が高分子化学において一般
的に有する概念を完全に包含するが、必ずしも等価なも
のではない。例えば、本発明に係る「コア/シェル」粒
子に関しては、「コア」が少なくとも部分的に「シェ
ル」に包まれている態様を包含する。このように、本明
細書において用いる「コア」、「シェル」及び「コア/
シェル」なる語は、これらの語が高分子化学において一
般的に有する概念と、必ずしも等価なものではないので
はあるが、本発明に係るポリマーの不均一な系の本質的
態様について屡々言及するに当たり便宜的に用いるもの
とする。
【0031】なお、高分子化学においては、一般的に、
「コア」なる語は、「核(core, center, n
ucleus)」、「芯(core, center)」
及び「種(seed)」なる語と等価に用いられ、「シ
ェル(shell)」なる語は、「殻(shell, s
kin, husk)」、「鞘(sheath)」及び
「おおい(robe)」なる語と等価に用いられる。し
たがって、本明細書において用いる「コア」及び「シェ
ル」なる語も、それらと等価に用いるものとする。
「コア」なる語は、「核(core, center, n
ucleus)」、「芯(core, center)」
及び「種(seed)」なる語と等価に用いられ、「シ
ェル(shell)」なる語は、「殻(shell, s
kin, husk)」、「鞘(sheath)」及び
「おおい(robe)」なる語と等価に用いられる。し
たがって、本明細書において用いる「コア」及び「シェ
ル」なる語も、それらと等価に用いるものとする。
【0032】[粒子の構造]コア/シェル構造として
は、例えば、以下の態様〜を挙げることができる。
ただし、これらのみに限定されるものではない。 .コア粒子表面がシェルで覆い尽くされた典型的なコ
ア/シェル型の態様。 .コア粒子表面上にシェルが一部堆積し、完全には覆
い尽くされていない構造の態様。 .シェルにより複数のコア粒子が封じ込められ、断面
がサラミソーセージ状のいわゆる『サラミ構造』の態
様。 .コア粒子が中空粒子である態様。 .コア粒子が多孔質粒子であって、シェルを構成する
材料により、多孔質粒子の空隙が充填されていない態
様。 .コア粒子が多孔質粒子であって、シェルを構成する
材料により、多孔質粒子の空隙の少なくとも一部が充填
されている態様。 .コア粒子が多孔質粒子であって、シェルを構成する
材料により、多孔質粒子の空隙の少なくとも一部が充填
されることなく被覆されて、空隙相が存在する態様。
は、例えば、以下の態様〜を挙げることができる。
ただし、これらのみに限定されるものではない。 .コア粒子表面がシェルで覆い尽くされた典型的なコ
ア/シェル型の態様。 .コア粒子表面上にシェルが一部堆積し、完全には覆
い尽くされていない構造の態様。 .シェルにより複数のコア粒子が封じ込められ、断面
がサラミソーセージ状のいわゆる『サラミ構造』の態
様。 .コア粒子が中空粒子である態様。 .コア粒子が多孔質粒子であって、シェルを構成する
材料により、多孔質粒子の空隙が充填されていない態
様。 .コア粒子が多孔質粒子であって、シェルを構成する
材料により、多孔質粒子の空隙の少なくとも一部が充填
されている態様。 .コア粒子が多孔質粒子であって、シェルを構成する
材料により、多孔質粒子の空隙の少なくとも一部が充填
されることなく被覆されて、空隙相が存在する態様。
【0033】本発明の粒子は、実質的に目的とする機能
が発現できれば、コア相表面の全面が被覆されていて
も、一部が被覆されていても構わない。コア相表面のシ
ェル相による被覆面積が広くなると、べたつき防止、有
効成分の徐放性等の機能発現が強化される。それに対
し、架橋ポリアミノ酸そのものが持つ吸水性の発現は被
覆面積が狭い方が顕著になる。このシェル相による被覆
面積は、シェル相を形成する材料の特性、目的とする用
途等に応じて、適宜決定すればよい。
が発現できれば、コア相表面の全面が被覆されていて
も、一部が被覆されていても構わない。コア相表面のシ
ェル相による被覆面積が広くなると、べたつき防止、有
効成分の徐放性等の機能発現が強化される。それに対
し、架橋ポリアミノ酸そのものが持つ吸水性の発現は被
覆面積が狭い方が顕著になる。このシェル相による被覆
面積は、シェル相を形成する材料の特性、目的とする用
途等に応じて、適宜決定すればよい。
【0034】本発明の粒子は、実質的に目的とする機能
が発現できれば、シェル相が一層であっても、多層であ
っても構わない。シェル相が多層であれば、べたつき防
止、有効成分の徐放性等の機能発現が強化され、また、
他の機能を持たせることもできる。それに対し、シェル
相が一層であれば、架橋ポリアミノ酸そのものが持つ吸
水性の発現が顕著になる。このシェル相の層の数も、シ
ェル相を形成する材料の特性、目的とする用途等に応じ
て、適宜決定すればよい。
が発現できれば、シェル相が一層であっても、多層であ
っても構わない。シェル相が多層であれば、べたつき防
止、有効成分の徐放性等の機能発現が強化され、また、
他の機能を持たせることもできる。それに対し、シェル
相が一層であれば、架橋ポリアミノ酸そのものが持つ吸
水性の発現が顕著になる。このシェル相の層の数も、シ
ェル相を形成する材料の特性、目的とする用途等に応じ
て、適宜決定すればよい。
【0035】また、コア部分とシェル部分が完全に分離
した構造であっても、シェル部分がコア部分に浸透した
状態であっても構わない。また、コア相とシェル相の間
に気相を含有させても構わない。
した構造であっても、シェル部分がコア部分に浸透した
状態であっても構わない。また、コア相とシェル相の間
に気相を含有させても構わない。
【0036】本発明の粒子のコア相は架橋ポリアミノ酸
を含む。コア相は、架橋ポリアミノ酸単独で構成しても
よいし、本発明の粒子は有用成分の徐放の機能も良好に
奏するので、必要により他の有用成分を含有しても構わ
ない。他の有用成分としては、例えば、水分、増量剤、
顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防カビ剤、香料、消
臭剤、有機肥料、生物肥料、化学肥料、堆肥、鶏糞、有
機質素材、pH調整剤、界面活性剤、発泡剤、腐食物
質、保水性保肥性改良鉱物質粉末材(ベントナイト、ゼ
オライト粉末等)、農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤、防
黴剤等)、植物活力剤、植物延命剤、害虫及び動物の忌
避剤、土壌浸透剤、微量元素の栄養成分、珪藻土、粘
土、石灰、植物ホルモン、ミネラル、コーラルサンド、
活性炭、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリ
ン、クレー、アルミナ、シリカ、酸化チタン、タルク、
ケイソウ土、マイカ、シラスバルーン、ガラスビーズ等
の無機質粒子、合成樹脂製のペレット、ビーズ、粗粒、
木の小片、木粉、おがくず、穀物粉、植物の殻や茎の粉
砕物、植物の種、有用菌体、抗微生物剤等が挙げられ
る。また、フェルグソン等の微放射性鉱物、遠赤外線放
射性セラミックス、大谷石、ゼオライト等のエチレンガ
ス吸収性鉱物等を添加しても構わない。さらに、パーラ
イト、パミス、バーミキュライト等の無機系保水材を添
加しても構わない。
を含む。コア相は、架橋ポリアミノ酸単独で構成しても
よいし、本発明の粒子は有用成分の徐放の機能も良好に
奏するので、必要により他の有用成分を含有しても構わ
ない。他の有用成分としては、例えば、水分、増量剤、
顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防カビ剤、香料、消
臭剤、有機肥料、生物肥料、化学肥料、堆肥、鶏糞、有
機質素材、pH調整剤、界面活性剤、発泡剤、腐食物
質、保水性保肥性改良鉱物質粉末材(ベントナイト、ゼ
オライト粉末等)、農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤、防
黴剤等)、植物活力剤、植物延命剤、害虫及び動物の忌
避剤、土壌浸透剤、微量元素の栄養成分、珪藻土、粘
土、石灰、植物ホルモン、ミネラル、コーラルサンド、
活性炭、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリ
ン、クレー、アルミナ、シリカ、酸化チタン、タルク、
ケイソウ土、マイカ、シラスバルーン、ガラスビーズ等
の無機質粒子、合成樹脂製のペレット、ビーズ、粗粒、
木の小片、木粉、おがくず、穀物粉、植物の殻や茎の粉
砕物、植物の種、有用菌体、抗微生物剤等が挙げられ
る。また、フェルグソン等の微放射性鉱物、遠赤外線放
射性セラミックス、大谷石、ゼオライト等のエチレンガ
ス吸収性鉱物等を添加しても構わない。さらに、パーラ
イト、パミス、バーミキュライト等の無機系保水材を添
加しても構わない。
【0037】有用成分である肥料は、特に限定されず、
目的とする植物、施工法に応じて選定すればよい。その
具体例としては、硫安、尿素、石灰窒素、塩安、硝安、
熔成カリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、硝酸カリ
ウム、重炭酸カリウム、一りん安、二りん安、過りん酸
石灰、重過石、過石、消石灰、生石灰、熔りん、重焼り
ん、焼成りん、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、骨粉、カリ苦土、IB、CDU、UF、苦土過石、
混合りん肥、ほう酸塩肥料、魚肥、植物油粕、有機質
肥、普通化成、尿素入り硫加りん安、IBりん加安、り
ん硝安カリウム、尿素入り硫加りん安、IBCDU り
ん加安、塩化りん安、苦土塩加りん安、硫加りん安、塩
加りん安、りん加安、硫加りん安、りん加安、硫加りん
安、マグネシウム入り硫加りん安、尿素りん加安、マグ
ネシウム入り尿素硫加りん安、硝りん加安、尿素硫加り
ん安、塩加りん安、苦土入り尿素りん加安、りん加苦土
等の高度化成、NK化成、りん硝安系高度化成、りん硝
安カリ系高度化成、有機入り化成肥料、マグネシウム入
り化成、コーティング肥料等が挙げられる。その形態
は、特に限定されず、顆粒、粉末、水溶液等が挙げられ
る。
目的とする植物、施工法に応じて選定すればよい。その
具体例としては、硫安、尿素、石灰窒素、塩安、硝安、
熔成カリウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、硝酸カリ
ウム、重炭酸カリウム、一りん安、二りん安、過りん酸
石灰、重過石、過石、消石灰、生石灰、熔りん、重焼り
ん、焼成りん、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、珪酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、骨粉、カリ苦土、IB、CDU、UF、苦土過石、
混合りん肥、ほう酸塩肥料、魚肥、植物油粕、有機質
肥、普通化成、尿素入り硫加りん安、IBりん加安、り
ん硝安カリウム、尿素入り硫加りん安、IBCDU り
ん加安、塩化りん安、苦土塩加りん安、硫加りん安、塩
加りん安、りん加安、硫加りん安、りん加安、硫加りん
安、マグネシウム入り硫加りん安、尿素りん加安、マグ
ネシウム入り尿素硫加りん安、硝りん加安、尿素硫加り
ん安、塩加りん安、苦土入り尿素りん加安、りん加苦土
等の高度化成、NK化成、りん硝安系高度化成、りん硝
安カリ系高度化成、有機入り化成肥料、マグネシウム入
り化成、コーティング肥料等が挙げられる。その形態
は、特に限定されず、顆粒、粉末、水溶液等が挙げられ
る。
【0038】有用成分である農薬は、特に限定されず、
目的とする植物、施工法に応じて選定すればよい。その
具体例としては、PCP粒剤、PCP混合粒剤、2.4
PA粒剤、2.4PA混合粒剤、MCP粒剤、MCC−
MCP粒剤、MCPB粒剤、MCPCA粒剤、CNP粒
剤、CNP−MCP粒剤、DBN粒剤、CAT粒剤、プ
ロメトリン粒剤、プロメトリン−MCPB粒剤、シメト
リン粒剤、シメトリン混合粒剤、トリフルラリン粒剤、
ベンチオカーブ粒剤、ベンチオカーブ−シメトリン粒
剤、ベンチオカーブ−CNP粒剤、NIP粒剤、NIP
−MCP粒剤、モリネート−シメトリン粒剤、塩素酸塩
類等の除草剤;ジメトエート粒剤、エチルチオメトン粒
剤、エチルチオメトン混合粒剤、DEP粒剤、MPP粒
剤、ダイアジノン粒剤、ダイアジノン混合粒剤、カルタ
ップ粒剤、カルタップ混合粒剤、クロフェナミジン粒
剤、クロフェナミジン混合粒剤等の殺虫剤;DCIP粒
剤、DBCP粒剤等の殺線虫剤;IBP粒剤等の殺菌
剤;等が挙げられる。
目的とする植物、施工法に応じて選定すればよい。その
具体例としては、PCP粒剤、PCP混合粒剤、2.4
PA粒剤、2.4PA混合粒剤、MCP粒剤、MCC−
MCP粒剤、MCPB粒剤、MCPCA粒剤、CNP粒
剤、CNP−MCP粒剤、DBN粒剤、CAT粒剤、プ
ロメトリン粒剤、プロメトリン−MCPB粒剤、シメト
リン粒剤、シメトリン混合粒剤、トリフルラリン粒剤、
ベンチオカーブ粒剤、ベンチオカーブ−シメトリン粒
剤、ベンチオカーブ−CNP粒剤、NIP粒剤、NIP
−MCP粒剤、モリネート−シメトリン粒剤、塩素酸塩
類等の除草剤;ジメトエート粒剤、エチルチオメトン粒
剤、エチルチオメトン混合粒剤、DEP粒剤、MPP粒
剤、ダイアジノン粒剤、ダイアジノン混合粒剤、カルタ
ップ粒剤、カルタップ混合粒剤、クロフェナミジン粒
剤、クロフェナミジン混合粒剤等の殺虫剤;DCIP粒
剤、DBCP粒剤等の殺線虫剤;IBP粒剤等の殺菌
剤;等が挙げられる。
【0039】有用成分である有用菌体の具体例として
は、VA菌根菌、根粒菌、シュードモナス、バチルス等
が挙げられる。
は、VA菌根菌、根粒菌、シュードモナス、バチルス等
が挙げられる。
【0040】有用成分である抗微生物剤の具体例として
は、キヤブタン、グリオジン、ベンレート、チオベンダ
ゾール、アミカール、バイオサイド、カスガマイシン、
グリセオフルビン、ポリオキシン等が挙げられる。
は、キヤブタン、グリオジン、ベンレート、チオベンダ
ゾール、アミカール、バイオサイド、カスガマイシン、
グリセオフルビン、ポリオキシン等が挙げられる。
【0041】有用成分である植物ホルモンの具体例とし
ては、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、ナフタレン酢
酸、インドール酢酸等の発根とカルス化を促進するオー
キシン;カイネチン、ゼアチン、インペンテニルアデニ
ン、ベンジルアデニン等の芽の分化を促進するサイトカ
イニン;等が挙げられる。その他、茎や葉梢の成長を促
進するジベレリン、成長バランスの調節作用を有するア
ブシジン酸、開花や果実の成熟を促進するエチレン等が
挙げられる。必要となるホルモンは植物の種類によって
も異なる。これらは単独でも、2種以上を混合して用い
てもよい。
ては、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、ナフタレン酢
酸、インドール酢酸等の発根とカルス化を促進するオー
キシン;カイネチン、ゼアチン、インペンテニルアデニ
ン、ベンジルアデニン等の芽の分化を促進するサイトカ
イニン;等が挙げられる。その他、茎や葉梢の成長を促
進するジベレリン、成長バランスの調節作用を有するア
ブシジン酸、開花や果実の成熟を促進するエチレン等が
挙げられる。必要となるホルモンは植物の種類によって
も異なる。これらは単独でも、2種以上を混合して用い
てもよい。
【0042】有用成分であるミネラルの具体例として
は、カルシウム、マグネシウム、リチウム、ストロンチ
ウム、バリウム、アルミニウム等がある。これらは、特
に限定されないが、例えば炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、硝
酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、水酸化物、塩化物、臭化
物、ヨウ化物等の形で用いられる。
は、カルシウム、マグネシウム、リチウム、ストロンチ
ウム、バリウム、アルミニウム等がある。これらは、特
に限定されないが、例えば炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、硝
酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、水酸化物、塩化物、臭化
物、ヨウ化物等の形で用いられる。
【0043】また、粒子を形成するため、もしくは粒子
の崩壊のため、さらには粒子の安定化及び取り扱いを良
くするために、担体、崩壊剤、賦形剤、成形助剤、増量
剤、滑沢剤、補強剤、可塑剤、分散剤、湿潤剤、潤滑
剤、着色剤、発泡剤、消泡剤、帯電防止剤、電荷制御
剤、芳香剤、安定剤、緩衝剤、撥水剤、乾燥剤、水溶性
担体、鉱物質担体、溶剤等の各種任意成分を含有しても
構わない。
の崩壊のため、さらには粒子の安定化及び取り扱いを良
くするために、担体、崩壊剤、賦形剤、成形助剤、増量
剤、滑沢剤、補強剤、可塑剤、分散剤、湿潤剤、潤滑
剤、着色剤、発泡剤、消泡剤、帯電防止剤、電荷制御
剤、芳香剤、安定剤、緩衝剤、撥水剤、乾燥剤、水溶性
担体、鉱物質担体、溶剤等の各種任意成分を含有しても
構わない。
【0044】任意成分である担体の具体例としては、ろ
う石クレー、カオリン、セリサイト、ジークライト、タ
ルク、ベントナイト、酸性白土、炭酸カルシウム、珪
石、珪砂、けいそう土、軽石、ゼオライト、パーライ
ト、バーミキュライト、消石灰、尿素、硫安、塩安、化
成肥料、プラスティック発泡体、鉱滓類、フライアッシ
ュ、ぬか、ふすま、もみがら、おがくず、木質粉、パル
プフロック、大豆粉、とうもろこし茎、堅果外皮、果樹
核等が挙げられる。
う石クレー、カオリン、セリサイト、ジークライト、タ
ルク、ベントナイト、酸性白土、炭酸カルシウム、珪
石、珪砂、けいそう土、軽石、ゼオライト、パーライ
ト、バーミキュライト、消石灰、尿素、硫安、塩安、化
成肥料、プラスティック発泡体、鉱滓類、フライアッシ
ュ、ぬか、ふすま、もみがら、おがくず、木質粉、パル
プフロック、大豆粉、とうもろこし茎、堅果外皮、果樹
核等が挙げられる。
【0045】任意成分である崩壊剤の具体例としては、
医薬用途に用いる場合は、寒天、澱粉、ヒドロキシプロ
ピルスターチ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチル澱
粉エーテル、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、カ
ゼイン、セルロース、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、ツイーン、プル
ロニック、ラウリル酸ソーダ、カルボキシリックレジン
等が挙げられ、農園芸用途に用いる場合は、硫安、塩化
カリウム、食塩、ベントナイト、尿素、アニオン界面活
性剤等が挙げられ、食品用途に用いる場合は、食塩、グ
ルタミン酸ソーダ、イノシン酸ソーダ、デキストリン、
澱粉、寒天等が挙げられる。
医薬用途に用いる場合は、寒天、澱粉、ヒドロキシプロ
ピルスターチ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチル澱
粉エーテル、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、カ
ゼイン、セルロース、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、ツイーン、プル
ロニック、ラウリル酸ソーダ、カルボキシリックレジン
等が挙げられ、農園芸用途に用いる場合は、硫安、塩化
カリウム、食塩、ベントナイト、尿素、アニオン界面活
性剤等が挙げられ、食品用途に用いる場合は、食塩、グ
ルタミン酸ソーダ、イノシン酸ソーダ、デキストリン、
澱粉、寒天等が挙げられる。
【0046】以上挙げた各種の添加剤は、環境保全の点
から生分解性を有するものが好ましい。また、コア相に
は必要に応じて架橋ポリアミノ酸以外の吸水性樹脂を、
架橋ポリアミノ酸と混合して用いてもよい。
から生分解性を有するものが好ましい。また、コア相に
は必要に応じて架橋ポリアミノ酸以外の吸水性樹脂を、
架橋ポリアミノ酸と混合して用いてもよい。
【0047】また、コア相には必要に応じてバインダー
を用いてもよい。バインダーの具体例としては、十分に
発酵させた油カス、粘土、ゼラチン、アラビアゴム、ア
カシア粉末、ポリビニルピロリドン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、デキストリン、澱粉、アルギン酸ソーダ、ア
クリル酸エステル系ラテックス、スチレンブタジエン系
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸−ア
クリルアミドプロパンスルホンアミド−コポリマー、ポ
リビニルアルコール部分鹸化物、ジオクチルフタレート
等が挙げられる。これらバインダーは、環境保全の点か
ら生分解性を有するものが好ましい。
を用いてもよい。バインダーの具体例としては、十分に
発酵させた油カス、粘土、ゼラチン、アラビアゴム、ア
カシア粉末、ポリビニルピロリドン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、デキストリン、澱粉、アルギン酸ソーダ、ア
クリル酸エステル系ラテックス、スチレンブタジエン系
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸−ア
クリルアミドプロパンスルホンアミド−コポリマー、ポ
リビニルアルコール部分鹸化物、ジオクチルフタレート
等が挙げられる。これらバインダーは、環境保全の点か
ら生分解性を有するものが好ましい。
【0048】またコア相は、界面活性剤(もしくは土壌
浸透剤)を含んでいても構わない。界面活性剤(もしく
は土壌浸透剤)は特に限定されない。その具体例として
は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノ
ールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫
酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエ
タノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩;ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリルスルホン酸カリウム、ラウリルスルホン酸トリエ
タノールアミン、ラウリルスルホン酸アンモニウム、ス
テアリルスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩;ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩;ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリ
ールスルホン酸塩;ドデシルナフタレンスルホン酸ナト
リウム、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
ナトリウム塩等のアルキルナフタレンスルホン酸;リグ
ニンスルホン酸塩、ジステアリルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のジアル
キルスルホサクシネート;ポリオキシエチレンラウリル
エーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢
酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩;アルキレンマレイン酸共重合体等のカルボキシ
ル基を有する共重合体のアルカリ金属塩;ヤシ油脂肪
酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、ラウリン酸、ステアリ
ン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ラウリン酸ナトリウ
ム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールア
ミン、ラウリン酸アンモニウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノー
ルアミン、ステアリン酸アンモニウム等の脂肪酸もしく
はその塩;ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸
トリエタノールアミン、ラウリルリン酸アンモニウム等
のモノアルキルリン酸塩;等のアニオン性界面活性剤が
挙げられる。さらに、ラウリルアルコール、ミリスチル
アルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、
ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベ
ヘニルアルコール等の高級アルコール類;グリセリン、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ソルビトール、ソルビタント、ペンタエリ
スリトール等の多価アルコール;ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン高級アル
コールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルドデシルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリ
コール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジス
テアリン酸エチレングリコール、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油等のポリオキシエチレンアルキルエステル;
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等
のポリオキシエチレングリコールとポリオキシプロピレ
ングリコールの共重合体;モノラウリン酸ソルビタン、
モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタ
ン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソ
ルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸
ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイ
ン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビ
タンアルキルエステル;モノラウリル酸ポリオキシエチ
レンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノ
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチ
レンソルビタンアルキルエステル;テトラオレイン酸ポ
リオキシエチレンソルビット等のテトラ脂肪酸ポリオキ
シエチレンソルビット;モノステアリン酸グリセリン、
モノオレイン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン
等のグリセリンアルキルエステル;モノステアリン酸プ
ロピレングリコール等のプロピレングリコールアルキル
エステル;ポリオキシエチレンステアリルアミン等のポ
リオキシエチレンアルキルアミン;パーム核油脂肪酸ジ
エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等の
アルキルアルカノールアミド;等のノニオン性界面活性
剤が挙げられる。さらに、ココナッツアミンアセテー
ト、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミン
塩;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルア
ンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル
(12−18)ジメチルアンモニウム等のジアルキルジ
メチルアンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム等のベン
ザルコニウム塩;等のカチオン系界面活性剤が挙げられ
る。さらに、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等
のアルキルベタイン;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアル
キルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−
カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムベタイン等のアルキルカルボキシメチルヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン;ラウリン酸アミドプ
ロピルベタイン、ヤシ酸アミドプロピルベタイン等のア
ルキルアミドプロピルベタイン;ラウリルヒドロキシス
ルホベタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン;
ラウリルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチル
アミンオキシド;等の両性系界面活性剤が挙げられる。
浸透剤)を含んでいても構わない。界面活性剤(もしく
は土壌浸透剤)は特に限定されない。その具体例として
は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノ
ールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫
酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエ
タノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩;ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラ
ウリルスルホン酸カリウム、ラウリルスルホン酸トリエ
タノールアミン、ラウリルスルホン酸アンモニウム、ス
テアリルスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩;ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩;ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリ
ールスルホン酸塩;ドデシルナフタレンスルホン酸ナト
リウム、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の
ナトリウム塩等のアルキルナフタレンスルホン酸;リグ
ニンスルホン酸塩、ジステアリルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のジアル
キルスルホサクシネート;ポリオキシエチレンラウリル
エーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢
酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩;アルキレンマレイン酸共重合体等のカルボキシ
ル基を有する共重合体のアルカリ金属塩;ヤシ油脂肪
酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、ラウリン酸、ステアリ
ン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ラウリン酸ナトリウ
ム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールア
ミン、ラウリン酸アンモニウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸トリエタノー
ルアミン、ステアリン酸アンモニウム等の脂肪酸もしく
はその塩;ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸
トリエタノールアミン、ラウリルリン酸アンモニウム等
のモノアルキルリン酸塩;等のアニオン性界面活性剤が
挙げられる。さらに、ラウリルアルコール、ミリスチル
アルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、
ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベ
ヘニルアルコール等の高級アルコール類;グリセリン、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ソルビトール、ソルビタント、ペンタエリ
スリトール等の多価アルコール;ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン高級アル
コールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルドデシルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル、モノステアリン酸ポリエチレングリ
コール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジス
テアリン酸エチレングリコール、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油等のポリオキシエチレンアルキルエステル;
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等
のポリオキシエチレングリコールとポリオキシプロピレ
ングリコールの共重合体;モノラウリン酸ソルビタン、
モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタ
ン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソ
ルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸
ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイ
ン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビ
タンアルキルエステル;モノラウリル酸ポリオキシエチ
レンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノ
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチ
レンソルビタンアルキルエステル;テトラオレイン酸ポ
リオキシエチレンソルビット等のテトラ脂肪酸ポリオキ
シエチレンソルビット;モノステアリン酸グリセリン、
モノオレイン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン
等のグリセリンアルキルエステル;モノステアリン酸プ
ロピレングリコール等のプロピレングリコールアルキル
エステル;ポリオキシエチレンステアリルアミン等のポ
リオキシエチレンアルキルアミン;パーム核油脂肪酸ジ
エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等の
アルキルアルカノールアミド;等のノニオン性界面活性
剤が挙げられる。さらに、ココナッツアミンアセテー
ト、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミン
塩;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルア
ンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル
(12−18)ジメチルアンモニウム等のジアルキルジ
メチルアンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム等のベン
ザルコニウム塩;等のカチオン系界面活性剤が挙げられ
る。さらに、ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等
のアルキルベタイン;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアル
キルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−
カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムベタイン等のアルキルカルボキシメチルヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン;ラウリン酸アミドプ
ロピルベタイン、ヤシ酸アミドプロピルベタイン等のア
ルキルアミドプロピルベタイン;ラウリルヒドロキシス
ルホベタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン;
ラウリルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチル
アミンオキシド;等の両性系界面活性剤が挙げられる。
【0049】本発明の粒子のシェル相は、コーティング
材及び/又は樹脂を含有して構成される。コーティング
材と樹脂は、シェル相を形成できるものであれば特に限
定されず、被覆皮膜を形成可能な物質を主成分とし、必
要に応じて他の有用成分等を含有しても構わない。シェ
ル相に必要に応じて含有する成分の具体例としては、コ
ア相の有用成分及び任意成分の具体例として先に挙げた
各種成分を同様に挙げることができる。
材及び/又は樹脂を含有して構成される。コーティング
材と樹脂は、シェル相を形成できるものであれば特に限
定されず、被覆皮膜を形成可能な物質を主成分とし、必
要に応じて他の有用成分等を含有しても構わない。シェ
ル相に必要に応じて含有する成分の具体例としては、コ
ア相の有用成分及び任意成分の具体例として先に挙げた
各種成分を同様に挙げることができる。
【0050】シェル相を形成する為の親水性コーティン
グ材の具体例としては、澱粉、可溶性澱粉、デキストリ
ン、α化澱粉、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アラビ
ヤゴム、トラガカントゴム、ローカストビーンガム、カ
ゼイン、カゼインナトリウム、ゼラチン、にわか、大豆
蛋白等の親水性天然物;カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホ
ン酸カルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウ
ム、ヒドロキシエチルスターチ、澱粉リン酸エステルナ
トリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース等の親水性半合成品;ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル
アミドプロピルスルホン酸、ポリエチレングリコール、
ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ビニル
ピロリドン−酢酸ビニル共重合体及びこれらの共重合体
等の親水性合成品;ノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等
の界面活性剤;けい酸ナトリウム;グリセリン;等が挙
げられる。これら界面活性剤の具体例としては、コア相
に含有させてもよい界面活性剤の具体例として先に挙げ
た各種の界面活性剤を同様に挙げることができる。
グ材の具体例としては、澱粉、可溶性澱粉、デキストリ
ン、α化澱粉、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アラビ
ヤゴム、トラガカントゴム、ローカストビーンガム、カ
ゼイン、カゼインナトリウム、ゼラチン、にわか、大豆
蛋白等の親水性天然物;カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホ
ン酸カルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウ
ム、ヒドロキシエチルスターチ、澱粉リン酸エステルナ
トリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース等の親水性半合成品;ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル
アミドプロピルスルホン酸、ポリエチレングリコール、
ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ビニル
ピロリドン−酢酸ビニル共重合体及びこれらの共重合体
等の親水性合成品;ノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等
の界面活性剤;けい酸ナトリウム;グリセリン;等が挙
げられる。これら界面活性剤の具体例としては、コア相
に含有させてもよい界面活性剤の具体例として先に挙げ
た各種の界面活性剤を同様に挙げることができる。
【0051】シェル相を形成する為の疎水性コーティン
グ材の具体例としては、セラック、ロジン、トール油、
動植物油、大豆油、魚油、牛油、流動パラフィン、重
油、マシン油、スピンドル油等の疎水性天然物;エチル
セルロース、アセチルセルロース、エステルガム等の疎
水性半合成品;ポリビニルアセテート、クマロン樹脂、
石油樹脂、フェノール樹脂等の疎水性合成品;等が挙げ
られる。
グ材の具体例としては、セラック、ロジン、トール油、
動植物油、大豆油、魚油、牛油、流動パラフィン、重
油、マシン油、スピンドル油等の疎水性天然物;エチル
セルロース、アセチルセルロース、エステルガム等の疎
水性半合成品;ポリビニルアセテート、クマロン樹脂、
石油樹脂、フェノール樹脂等の疎水性合成品;等が挙げ
られる。
【0052】シェル相を形成する為の樹脂の具体例とし
ては、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、スチロール樹脂、ポリアミド樹脂、アセタール
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等が挙
げられる。さらに、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラ
ミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂等、成形後に熱硬化性樹脂となるものも
挙げられる。さらに、農園芸用等に使用する場合は一般
に回収が困難なので、シェル相も生分解性を有する方が
好ましい。このような観点においては、例えば、ポリ乳
酸、ポリラクチド、ポリブチレンサクシネート、ポリカ
プロラクトン、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロ
キシバリレート、ポリグリコール酸、ポリアミノ酸、ポ
リコハク酸イミド及びそれらのコポリマー等の生分解性
重合体を用いることが好ましい。この生分解性重合体と
しては、一般に、脂肪族ポリエステル、ポリコハク酸イ
ミドが代表例として挙げられる。脂肪族ポリエステルの
具体例としては、(コ)ポリ乳酸等の(コ)ポリヒドロ
キシカルボン酸が挙げられる。
ては、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、スチロール樹脂、ポリアミド樹脂、アセタール
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等が挙
げられる。さらに、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラ
ミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂等、成形後に熱硬化性樹脂となるものも
挙げられる。さらに、農園芸用等に使用する場合は一般
に回収が困難なので、シェル相も生分解性を有する方が
好ましい。このような観点においては、例えば、ポリ乳
酸、ポリラクチド、ポリブチレンサクシネート、ポリカ
プロラクトン、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロ
キシバリレート、ポリグリコール酸、ポリアミノ酸、ポ
リコハク酸イミド及びそれらのコポリマー等の生分解性
重合体を用いることが好ましい。この生分解性重合体と
しては、一般に、脂肪族ポリエステル、ポリコハク酸イ
ミドが代表例として挙げられる。脂肪族ポリエステルの
具体例としては、(コ)ポリ乳酸等の(コ)ポリヒドロ
キシカルボン酸が挙げられる。
【0053】シェル相は、目的とする機能が発現できれ
ば、水蒸気バリアー性を有するものでも、有しないもの
でも構わない。水蒸気バリアー性に劣るシェル層の場合
は、粒子自体が吸湿により重量が増加してくるが、シェ
ル相自身が吸湿によりべたつくものでなければ、べたつ
きは防止できる場合もある。また、たとえ水蒸気は透過
しても、有用成分の分子は大きいので透過できない場合
が多く、有用成分はシェル相によってブロックされ、徐
放性の点では有用である場合もある。
ば、水蒸気バリアー性を有するものでも、有しないもの
でも構わない。水蒸気バリアー性に劣るシェル層の場合
は、粒子自体が吸湿により重量が増加してくるが、シェ
ル相自身が吸湿によりべたつくものでなければ、べたつ
きは防止できる場合もある。また、たとえ水蒸気は透過
しても、有用成分の分子は大きいので透過できない場合
が多く、有用成分はシェル相によってブロックされ、徐
放性の点では有用である場合もある。
【0054】また、本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子
においては、本来親水性である架橋ポリアミノ酸含有粒
子の表面に、例えば、コーティング材を用いて疎水性の
シェル相を形成すれば、水と接触してもすぐに表面が吸
水し始めることはなく、水へ粒子が分散し、粒子集合体
は孤立した粒子となる。その後、各粒子は吸水、膨潤す
るので『ママコ』を生じ難くなる。また例えば、親水性
コーティング材を用いた場合でも、さらにコーティング
材として界面活性剤を用いれば、界面活性剤の親水性基
は内側に向き、疎水性基は外側に向くので良好な効果が
得られる。
においては、本来親水性である架橋ポリアミノ酸含有粒
子の表面に、例えば、コーティング材を用いて疎水性の
シェル相を形成すれば、水と接触してもすぐに表面が吸
水し始めることはなく、水へ粒子が分散し、粒子集合体
は孤立した粒子となる。その後、各粒子は吸水、膨潤す
るので『ママコ』を生じ難くなる。また例えば、親水性
コーティング材を用いた場合でも、さらにコーティング
材として界面活性剤を用いれば、界面活性剤の親水性基
は内側に向き、疎水性基は外側に向くので良好な効果が
得られる。
【0055】粒子全体におけるシェル相の割合及び架橋
ポリアミノ酸の割合は、目的とするシェル相の機能に応
じて最適な値を適宜設定すればよい。一般的には、シェ
ル相が少なすぎると、シェル相の機能発現が弱くなり、
多すぎると吸水速度や保水性が低下することがある。通
常は、シェル相の量は、粒子全体の重量に対して、0.
1〜50重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ま
しく、架橋ポリアミノ酸の量は、粒子全体の重量に対し
て、1〜99.9重量%が好ましく、10〜99重量%
がより好ましい。
ポリアミノ酸の割合は、目的とするシェル相の機能に応
じて最適な値を適宜設定すればよい。一般的には、シェ
ル相が少なすぎると、シェル相の機能発現が弱くなり、
多すぎると吸水速度や保水性が低下することがある。通
常は、シェル相の量は、粒子全体の重量に対して、0.
1〜50重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ま
しく、架橋ポリアミノ酸の量は、粒子全体の重量に対し
て、1〜99.9重量%が好ましく、10〜99重量%
がより好ましい。
【0056】本発明の粒子の形状は、特に限定されな
い。タブレッティングにより成形されたものであっても
よいし、粉砕、破砕や、乾燥造粒によって得られる不定
形のものであっても構わない。本発明の粒子の大きさも
特に限定されず、使用用途、使用目的に応じて変えれば
よい。例えば、農園芸用の保水材等の土壌改良剤として
使用する場合、その平均粒径は10〜10000μmが
好ましく、100〜5000μmがより好ましい。衛生
材料として使用する場合、その平均粒径は1〜5000
μmが好ましく、10〜1000μmがより好ましく、
100〜500μmが特に好ましい。
い。タブレッティングにより成形されたものであっても
よいし、粉砕、破砕や、乾燥造粒によって得られる不定
形のものであっても構わない。本発明の粒子の大きさも
特に限定されず、使用用途、使用目的に応じて変えれば
よい。例えば、農園芸用の保水材等の土壌改良剤として
使用する場合、その平均粒径は10〜10000μmが
好ましく、100〜5000μmがより好ましい。衛生
材料として使用する場合、その平均粒径は1〜5000
μmが好ましく、10〜1000μmがより好ましく、
100〜500μmが特に好ましい。
【0057】(4) 架橋ポリアミノ酸含有粒子の製造
方法 架橋ポリアミノ酸含有粒子の製造方法は、特に限定され
ないが、例えば(4−1)コア粒子(コア相となる粒
子)を製造する工程、(4−2)コア粒子を被覆するこ
とによりシェル相を形成する工程を含む方法が挙げられ
る。
方法 架橋ポリアミノ酸含有粒子の製造方法は、特に限定され
ないが、例えば(4−1)コア粒子(コア相となる粒
子)を製造する工程、(4−2)コア粒子を被覆するこ
とによりシェル相を形成する工程を含む方法が挙げられ
る。
【0058】(4−1) コア粒子を製造する工程 コア粒子を製造する方法としては、特に限定されない。
例えば、予め製造した架橋ポリアミノ酸を、粉砕及び/
又は整粒して用いる方法、圧縮造粒法、粘結剤を用いて
成形する方法等がある。また、粘結剤として熱可塑性樹
脂を用いて、加熱により樹脂を溶融させ、冷却すること
により所望の粒子を成形することもできる。また、造粒
便覧(オーム社、昭和50年発行、日本粉体工業協会
編)に記載の各種の方法を用いることができる。
例えば、予め製造した架橋ポリアミノ酸を、粉砕及び/
又は整粒して用いる方法、圧縮造粒法、粘結剤を用いて
成形する方法等がある。また、粘結剤として熱可塑性樹
脂を用いて、加熱により樹脂を溶融させ、冷却すること
により所望の粒子を成形することもできる。また、造粒
便覧(オーム社、昭和50年発行、日本粉体工業協会
編)に記載の各種の方法を用いることができる。
【0059】圧縮造粒法は、特に限定されない。例え
ば、タブレッティング、ブリケッティング、さらには、
それらによって得られた成形物を砕いたコンパクティン
グが挙げられる。得られる圧縮成形物の形状(コア粒子
の形状)は、特に限定されず、最終的にコア相を形成で
きるものであればよく、必要に応じて選択できる。その
形状の具体例としては、タブレッティングでは、丸型、
フットボール型、三角型、四角型、長方型、六角型、リ
ング型等が挙げられ、その平面は碁石型、平型ふち角、
真平型、凸型、凹型、リング型等が挙げられる。ブリケ
ッティングでは、シート状、板状、ピロー型、レンズ
型、アーモンド型、プリズム型、棒状、波型シート等が
挙げられる。コンパクティングでは、破砕状等が挙げら
れる。圧縮成形物の大きさも、特に限定されず、使用用
途に応じて選択できる。
ば、タブレッティング、ブリケッティング、さらには、
それらによって得られた成形物を砕いたコンパクティン
グが挙げられる。得られる圧縮成形物の形状(コア粒子
の形状)は、特に限定されず、最終的にコア相を形成で
きるものであればよく、必要に応じて選択できる。その
形状の具体例としては、タブレッティングでは、丸型、
フットボール型、三角型、四角型、長方型、六角型、リ
ング型等が挙げられ、その平面は碁石型、平型ふち角、
真平型、凸型、凹型、リング型等が挙げられる。ブリケ
ッティングでは、シート状、板状、ピロー型、レンズ
型、アーモンド型、プリズム型、棒状、波型シート等が
挙げられる。コンパクティングでは、破砕状等が挙げら
れる。圧縮成形物の大きさも、特に限定されず、使用用
途に応じて選択できる。
【0060】タブレッティング及びブリケッティングに
用いる原料の粒子径は、特に限定されず、使用するポリ
アミノ酸及びそれ以外の添加物等の材料によって変わっ
てくる。一般的には、粗粒子の中に微粒子が混ざってい
るような、幅の広い粒度分布を示す粉体を用いる方が、
強い圧縮成形物が得られる。微粒子で構成された粉体を
用いる場合は、ラミネーティングを防ぐために、原料粉
体に粗粒子を混合することが好ましい。
用いる原料の粒子径は、特に限定されず、使用するポリ
アミノ酸及びそれ以外の添加物等の材料によって変わっ
てくる。一般的には、粗粒子の中に微粒子が混ざってい
るような、幅の広い粒度分布を示す粉体を用いる方が、
強い圧縮成形物が得られる。微粒子で構成された粉体を
用いる場合は、ラミネーティングを防ぐために、原料粉
体に粗粒子を混合することが好ましい。
【0061】一方、原料粉体の一定量を臼の中に容易に
供給でき、得られた圧縮成形物の大きさを一定に維持
し、生産性を高めるには、粉体の密度のばらつきが無い
ことが好ましい。そのために、場合によっては原料粉体
のふるい分けを行い、粒度を揃えたり、前段階で造粒操
作を行なって粒度を調整することが好ましい。
供給でき、得られた圧縮成形物の大きさを一定に維持
し、生産性を高めるには、粉体の密度のばらつきが無い
ことが好ましい。そのために、場合によっては原料粉体
のふるい分けを行い、粒度を揃えたり、前段階で造粒操
作を行なって粒度を調整することが好ましい。
【0062】タブレッティング及びブリケッティングで
は、場合によっては、可塑剤を加えても構わない。可塑
性をもつ粉体を用いると、圧縮によって容易に塑性変形
を起こし、粒子間の密着面が大きくなり、圧縮力を除い
た後も成形物内に弾性ひずみが残らないので、強固な成
形物が得られる。
は、場合によっては、可塑剤を加えても構わない。可塑
性をもつ粉体を用いると、圧縮によって容易に塑性変形
を起こし、粒子間の密着面が大きくなり、圧縮力を除い
た後も成形物内に弾性ひずみが残らないので、強固な成
形物が得られる。
【0063】原料粉体の表面は、蒸気、ガス、酸化膜等
により汚染していない方が好ましい。したがって、例え
ば、成形直前に粒子を粉砕して清浄な破面をつくってか
ら圧縮成形すると、強固な成形物が得られるので好まし
い。
により汚染していない方が好ましい。したがって、例え
ば、成形直前に粒子を粉砕して清浄な破面をつくってか
ら圧縮成形すると、強固な成形物が得られるので好まし
い。
【0064】タブレッティング及びブリケッティングで
は、場合によっては、粘結剤を加えても構わない。粘結
剤を用いると、ポリアミノ酸以外の成分として、硬度の
高い鉱石又はコークス等の多孔質の粉体等を多く用いた
場合の成形も容易となる。粘結剤の具体例としては、粘
土、アスファルト、ポルトランドセメント、ワックス、
パラフィン、砂糖、澱粉、ギルソナイト、コールタール
ピッチ等のマトリックス型粘結剤;水、糖蜜、パルプ廃
液、ケイ酸ナトリウム、澱粉、ピッチエマルジョン、ポ
リビニルアルコール、ベントナイト等のフィルム型粘結
剤;が挙げられる。さらに、粘結剤成分間又は粘結剤と
他の原料粉との間に化学結合を形成する反応性型粘結剤
も挙げられる。
は、場合によっては、粘結剤を加えても構わない。粘結
剤を用いると、ポリアミノ酸以外の成分として、硬度の
高い鉱石又はコークス等の多孔質の粉体等を多く用いた
場合の成形も容易となる。粘結剤の具体例としては、粘
土、アスファルト、ポルトランドセメント、ワックス、
パラフィン、砂糖、澱粉、ギルソナイト、コールタール
ピッチ等のマトリックス型粘結剤;水、糖蜜、パルプ廃
液、ケイ酸ナトリウム、澱粉、ピッチエマルジョン、ポ
リビニルアルコール、ベントナイト等のフィルム型粘結
剤;が挙げられる。さらに、粘結剤成分間又は粘結剤と
他の原料粉との間に化学結合を形成する反応性型粘結剤
も挙げられる。
【0065】タブレッティング及びブリケッティングに
用いる原料粉は、二成分以上を含む場合には、圧縮成形
する前に混合を十分に行なう方が好ましい。混合に使用
する機器は特に限定されないが、例えば、エッジランナ
ーミル、アイリッヒミキサー等が挙げられる。
用いる原料粉は、二成分以上を含む場合には、圧縮成形
する前に混合を十分に行なう方が好ましい。混合に使用
する機器は特に限定されないが、例えば、エッジランナ
ーミル、アイリッヒミキサー等が挙げられる。
【0066】タブレッティング及びブリケッティングで
は、場合によっては、滑沢剤を加えても構わない。滑沢
剤を用いると、粉体内部の内部摩擦、壁面摩擦を減少さ
せて、圧縮力の伝播をよくし、また、ロール間、ダイス
内への原料粉体の供給を容易にして、成形効果を高める
ことができる。滑沢剤は、成形前に前もって原料粉体に
混合してから使用する内部滑沢剤であっても、ダイス、
ロール表面等に塗布して使用する外部滑沢剤であっても
構わない。滑沢剤の具体例としては、水、潤滑油、グリ
セリン、シリコン、グラファイト、タルク、ステアリン
酸マグネシウム、二硫化モリブデン、エチレングリコー
ル、パラフィン等が挙げられる。
は、場合によっては、滑沢剤を加えても構わない。滑沢
剤を用いると、粉体内部の内部摩擦、壁面摩擦を減少さ
せて、圧縮力の伝播をよくし、また、ロール間、ダイス
内への原料粉体の供給を容易にして、成形効果を高める
ことができる。滑沢剤は、成形前に前もって原料粉体に
混合してから使用する内部滑沢剤であっても、ダイス、
ロール表面等に塗布して使用する外部滑沢剤であっても
構わない。滑沢剤の具体例としては、水、潤滑油、グリ
セリン、シリコン、グラファイト、タルク、ステアリン
酸マグネシウム、二硫化モリブデン、エチレングリコー
ル、パラフィン等が挙げられる。
【0067】タブレッティングでは、必要に応じて、核
剤を用いても構わない。核剤の形状は、特に限定されな
いが、球状、レンズ状、円柱状、不規則形状等が挙げら
れる。
剤を用いても構わない。核剤の形状は、特に限定されな
いが、球状、レンズ状、円柱状、不規則形状等が挙げら
れる。
【0068】圧縮成形に使用する圧縮機としては、打錠
機、ブリケッティング・マシーンが挙げられる。打錠機
の具体例としては、単発打錠機、ロータリー打錠機、一
点圧縮型機、多点圧縮型機、有核打錠機、多層打錠機、
傾斜ロール型打錠機等が挙げられる。また、圧縮成形
は、製造プロセス上からは、湿式顆粒圧縮法、乾式顆粒
圧縮法、直接粉末圧縮法等に分類できる。
機、ブリケッティング・マシーンが挙げられる。打錠機
の具体例としては、単発打錠機、ロータリー打錠機、一
点圧縮型機、多点圧縮型機、有核打錠機、多層打錠機、
傾斜ロール型打錠機等が挙げられる。また、圧縮成形
は、製造プロセス上からは、湿式顆粒圧縮法、乾式顆粒
圧縮法、直接粉末圧縮法等に分類できる。
【0069】コア粒子の製造方法の一つである粘結剤を
用いた成形方法には、粘結剤と溶媒を用いて粘結させる
方法と、粘結剤として、熱可塑性樹脂を用いて、加熱に
より樹脂を溶融させて冷却することにより成形する方法
がある。親水性の粘結剤を用いる場合は、溶媒として水
を用い、疎水性の粘結剤を用いる場合は、有機溶剤を用
いる。有機溶剤としては、除去がしやすく、安全性の高
いものが好ましい。例えば、アセトン、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、トルエン、キシレン、塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等が挙げられ
る。また、粘結剤そのものが液体である場合は、溶媒を
必要としない場合もある。
用いた成形方法には、粘結剤と溶媒を用いて粘結させる
方法と、粘結剤として、熱可塑性樹脂を用いて、加熱に
より樹脂を溶融させて冷却することにより成形する方法
がある。親水性の粘結剤を用いる場合は、溶媒として水
を用い、疎水性の粘結剤を用いる場合は、有機溶剤を用
いる。有機溶剤としては、除去がしやすく、安全性の高
いものが好ましい。例えば、アセトン、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、トルエン、キシレン、塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等が挙げられ
る。また、粘結剤そのものが液体である場合は、溶媒を
必要としない場合もある。
【0070】粘結剤は、特に限定されない。その具体例
としては、親水性及び疎水性のシェル相を形成する為の
コーティング材の具体例として先に挙げた各種の成分を
同様に挙げることができる。さらに、通常の粘結剤をよ
りも接着性の高い接着剤を使用しても構わない。接着剤
には、溶剤タイプと、成形中に反応して架橋等を起こ
す、反応タイプがある。
としては、親水性及び疎水性のシェル相を形成する為の
コーティング材の具体例として先に挙げた各種の成分を
同様に挙げることができる。さらに、通常の粘結剤をよ
りも接着性の高い接着剤を使用しても構わない。接着剤
には、溶剤タイプと、成形中に反応して架橋等を起こ
す、反応タイプがある。
【0071】コア粒子の製造方法に使用する造粒方法
は、特に限定されないが、押し出し成形法が好ましい。
すなわち、原材料である粉末もしくは顆粒等に、溶媒を
加え、混合を行い、適当な押し出し機構によって、スク
リーン、ダイス等の穴より混合物を押し出すことによっ
て造粒する方法である。ここで使用する機械は、特に限
定されない。その具体例として、前押出し式押出し造粒
機、横押出し式押出し造粒機、真空押出し式押出し造粒
機、前処理兼用式押出し造粒機等のスクリュー型押出し
造粒機;円筒形ダイス水平式押出し造粒機、円筒形ダイ
ス垂直式押出し造粒機、円板型ダイス水平式押出し造粒
機等のロール型押出し造粒機;バスケット式押出し造粒
機、オシレーティング式押出し造粒機等のブレード型押
出し造粒機;ギヤー式押出し造粒機、シリンダー式押出
し造粒機等の自己成形型押出し造粒機;断続式押出し造
粒機、連続式押出し造粒機等のラム型押出し造粒機;な
どが挙げられる。
は、特に限定されないが、押し出し成形法が好ましい。
すなわち、原材料である粉末もしくは顆粒等に、溶媒を
加え、混合を行い、適当な押し出し機構によって、スク
リーン、ダイス等の穴より混合物を押し出すことによっ
て造粒する方法である。ここで使用する機械は、特に限
定されない。その具体例として、前押出し式押出し造粒
機、横押出し式押出し造粒機、真空押出し式押出し造粒
機、前処理兼用式押出し造粒機等のスクリュー型押出し
造粒機;円筒形ダイス水平式押出し造粒機、円筒形ダイ
ス垂直式押出し造粒機、円板型ダイス水平式押出し造粒
機等のロール型押出し造粒機;バスケット式押出し造粒
機、オシレーティング式押出し造粒機等のブレード型押
出し造粒機;ギヤー式押出し造粒機、シリンダー式押出
し造粒機等の自己成形型押出し造粒機;断続式押出し造
粒機、連続式押出し造粒機等のラム型押出し造粒機;な
どが挙げられる。
【0072】ここで使用する原材料の粒度は、特に限定
されず、使用目的に応じて選択すればよいが、ダイスの
穴を容易に通過でき、混合が均一になる粒度が好まし
い。一般的には、100〜200メッシュ以下の微粉が
好ましい。
されず、使用目的に応じて選択すればよいが、ダイスの
穴を容易に通過でき、混合が均一になる粒度が好まし
い。一般的には、100〜200メッシュ以下の微粉が
好ましい。
【0073】コア粒子の製造を乾式にて行なう場合は、
原材料は流動性を持つ場合が好ましい。また、原材料
は、チキソトロピー現象を示す可塑性をもつものが好ま
しい。ダイラタンシー現象を示すものは、場合によって
は、賦形剤、結合剤を添加する方が好ましい。結合剤の
例としては、アセトン、メタノール、エタノール、アラ
ビアゴム、アルギン酸ソーダ、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、カゼインナトリウム、グリ
セリン、コーンスターチ、ナトリウムカルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、デキストリン、澱粉、糖蜜、乳
糖、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、微
結晶セルロース、ピッチ、ポリアクリル酸ナトリウム、
ポリエチレングリコール、リグニン、アルミナゾル、ア
ンモニア水、けい酸ソーダ、ベントナイト、ポリリン酸
ナトリウム等が挙げられる。これらは、増粘剤、減粘
剤、増量剤、溶剤、可塑剤、潤滑剤等として働く。
原材料は流動性を持つ場合が好ましい。また、原材料
は、チキソトロピー現象を示す可塑性をもつものが好ま
しい。ダイラタンシー現象を示すものは、場合によって
は、賦形剤、結合剤を添加する方が好ましい。結合剤の
例としては、アセトン、メタノール、エタノール、アラ
ビアゴム、アルギン酸ソーダ、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、カゼインナトリウム、グリ
セリン、コーンスターチ、ナトリウムカルボキシメチル
セルロース、ゼラチン、デキストリン、澱粉、糖蜜、乳
糖、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、微
結晶セルロース、ピッチ、ポリアクリル酸ナトリウム、
ポリエチレングリコール、リグニン、アルミナゾル、ア
ンモニア水、けい酸ソーダ、ベントナイト、ポリリン酸
ナトリウム等が挙げられる。これらは、増粘剤、減粘
剤、増量剤、溶剤、可塑剤、潤滑剤等として働く。
【0074】原材料の混合は方法は、特に限定されない
が、ニーダー等の混合機を用いることができる。また、
加液の方法も特に限定されず、所望に応じて決定すれば
よい。
が、ニーダー等の混合機を用いることができる。また、
加液の方法も特に限定されず、所望に応じて決定すれば
よい。
【0075】コア粒子の製造の後処理工程としては、特
に限定されないが、整粒を行なう方が好ましい。整粒を
行なう方法としては、例えば、解砕整粒法、球形整粒法
が挙げられる。
に限定されないが、整粒を行なう方が好ましい。整粒を
行なう方法としては、例えば、解砕整粒法、球形整粒法
が挙げられる。
【0076】コア粒子は、必要に応じて乾燥することが
できる。乾燥温度は、特に限定されないが、通常の乾燥
の場合は、10℃〜200℃が好ましく、40℃〜12
0℃がより好ましい。さらに粉砕、破砕、ふるい分け等
を行なっても構わない。
できる。乾燥温度は、特に限定されないが、通常の乾燥
の場合は、10℃〜200℃が好ましく、40℃〜12
0℃がより好ましい。さらに粉砕、破砕、ふるい分け等
を行なっても構わない。
【0077】粘結剤として熱可塑性樹脂を用いて、加熱
により樹脂を溶融させて冷却することにより成形する場
合、熱可塑性樹脂は、特に限定されないが、常温では固
体であるが、熱を加えると軟化・溶融し、常温に戻すと
再び固体になる、通常の熱可塑性樹脂に加え、成形中は
可塑性を示すが、一度熱を加えると、分子間に、熱、架
橋剤等により、架橋が起こり、成形後、もしくは、成形
中に硬化して熱硬化性樹脂となるものも含まれる。ここ
では、両者を含めて、熱可塑性樹脂と呼ぶ。この熱可塑
性樹脂の具体例としては、シェル相を形成する為の樹脂
の具体例として先に挙げた各種の樹脂を同様に挙げるこ
とができる。
により樹脂を溶融させて冷却することにより成形する場
合、熱可塑性樹脂は、特に限定されないが、常温では固
体であるが、熱を加えると軟化・溶融し、常温に戻すと
再び固体になる、通常の熱可塑性樹脂に加え、成形中は
可塑性を示すが、一度熱を加えると、分子間に、熱、架
橋剤等により、架橋が起こり、成形後、もしくは、成形
中に硬化して熱硬化性樹脂となるものも含まれる。ここ
では、両者を含めて、熱可塑性樹脂と呼ぶ。この熱可塑
性樹脂の具体例としては、シェル相を形成する為の樹脂
の具体例として先に挙げた各種の樹脂を同様に挙げるこ
とができる。
【0078】熱可塑性樹脂の樹脂の使用量は、一般的に
は、使用量が少な過ぎると粘結剤としての効果が無くな
り、多過ぎると有効成分の徐放性及び効能が低下する。
特に有効成分の徐放性に大きく影響する。その使用量は
一概にいえないが、コア粒子中、5〜90重量%が好ま
しく、10〜80重量%が特に好ましい。コア粒子に
は、ポリアミノ酸、熱可塑性樹脂以外にも、必要に応じ
て可塑剤、安定剤、滑剤、着色剤、補強剤、増量剤等を
添加しても構わない。
は、使用量が少な過ぎると粘結剤としての効果が無くな
り、多過ぎると有効成分の徐放性及び効能が低下する。
特に有効成分の徐放性に大きく影響する。その使用量は
一概にいえないが、コア粒子中、5〜90重量%が好ま
しく、10〜80重量%が特に好ましい。コア粒子に
は、ポリアミノ酸、熱可塑性樹脂以外にも、必要に応じ
て可塑剤、安定剤、滑剤、着色剤、補強剤、増量剤等を
添加しても構わない。
【0079】この方法での具体的工程は特に限定されな
いが、一般に、混合、混練り、造粒、脱水乾燥工程から
なる。混合機としては、リボンブレンダー、ヘンシェル
ブレンダー、ドラムブレンダー等の混合機が挙げられ
る。混練り機としては、ミキシングロール、インテンシ
ブミキサー、短軸押出し機、高速二軸連続ミキサー等が
挙げられる。造粒装置としては、シートカット法、スト
ランドカット法等のコールドカット法の装置、空中ホッ
トカット法、水中カット法等のホットカット法の装置が
挙げられる。脱水乾燥工程は、空中ホットカット法、水
中カット法で造粒した時に必要であり、遠心乾燥機等が
挙げられる。
いが、一般に、混合、混練り、造粒、脱水乾燥工程から
なる。混合機としては、リボンブレンダー、ヘンシェル
ブレンダー、ドラムブレンダー等の混合機が挙げられ
る。混練り機としては、ミキシングロール、インテンシ
ブミキサー、短軸押出し機、高速二軸連続ミキサー等が
挙げられる。造粒装置としては、シートカット法、スト
ランドカット法等のコールドカット法の装置、空中ホッ
トカット法、水中カット法等のホットカット法の装置が
挙げられる。脱水乾燥工程は、空中ホットカット法、水
中カット法で造粒した時に必要であり、遠心乾燥機等が
挙げられる。
【0080】(4−2) コア粒子を被覆する工程 本発明の粒子は、コア粒子の表面にコーティング材及び
/又は樹脂を含有して構成されるシェル相を有すること
が、重要な特徴の一つである。シェル相は、好ましく
は、コア粒子の表面にコーティング材溶液又は溶融状態
のコーティング材、若しくは、樹脂溶液又は溶融状態の
樹脂を塗布することにより形成できる。ここで、コーテ
ィング材とは、皮膜形成可能な物質をいう。コーティン
グ材及び樹脂の具体例は、先に説明した通りである。
/又は樹脂を含有して構成されるシェル相を有すること
が、重要な特徴の一つである。シェル相は、好ましく
は、コア粒子の表面にコーティング材溶液又は溶融状態
のコーティング材、若しくは、樹脂溶液又は溶融状態の
樹脂を塗布することにより形成できる。ここで、コーテ
ィング材とは、皮膜形成可能な物質をいう。コーティン
グ材及び樹脂の具体例は、先に説明した通りである。
【0081】樹脂を溶解する溶媒の具体例としては、コ
ア粒子製造の際に粘結剤と溶媒を用いて粘結させる場
合、その溶媒として先に挙げた具体例と同様のものを挙
げることができる。被覆の為の液の粘度は特に限定され
ないが、ノズル等より噴霧する場合はスムーズに噴霧で
きる粘度である方が好ましい。また、懸濁液である場合
は、撹拌等の操作により混合しながら液をコア粒子に供
給することもできる。
ア粒子製造の際に粘結剤と溶媒を用いて粘結させる場
合、その溶媒として先に挙げた具体例と同様のものを挙
げることができる。被覆の為の液の粘度は特に限定され
ないが、ノズル等より噴霧する場合はスムーズに噴霧で
きる粘度である方が好ましい。また、懸濁液である場合
は、撹拌等の操作により混合しながら液をコア粒子に供
給することもできる。
【0082】コア粒子を被覆する方法は、特に限定され
ず、一般的に使用する方法は全て使用できる。例えば、
パンコーティング法、流動コーティング法、ドライコー
ティング法、ベルト式静電塗装法、浸漬法、ドラム法、
リング法等が挙げられる。
ず、一般的に使用する方法は全て使用できる。例えば、
パンコーティング法、流動コーティング法、ドライコー
ティング法、ベルト式静電塗装法、浸漬法、ドラム法、
リング法等が挙げられる。
【0083】パンコーティング法は、被コート物質をコ
ーティングパン中にて回転させながら、コート剤を噴霧
又は滴下し、乾燥により溶剤を除去する方法である。コ
ーティングパンの材質は、特に限定されず、銅、ステン
レス、プラスチック等が挙げられる。また、コーティン
グパンの形状も特に限定されず、ピア型、オニオン型、
コニカル型等が挙げられる。パンに撹拌を助けるために
バッフルを取り付けても構わない。バッフルの位置、大
きさ、数量等は限定されない。その大きさも限定され
ず、直径数十cmから数mのものが使用できる。その供
給方法も特に限定されない。噴霧による供給でも、液滴
として供給しても構わない。噴霧方式はエアスプレーや
エアレススプレー等を用いた方法が挙げられる。エアス
プレーは、二流体ノズルを用い、コート液をノズル周辺
の圧縮空気にて霧化する。エアレススプレーは、溶液あ
るいは懸濁液に数Pa〜数十Paの圧力を付加し、霧化
する。噴霧する霧の粒径、パターン、量は特に制限され
ない。
ーティングパン中にて回転させながら、コート剤を噴霧
又は滴下し、乾燥により溶剤を除去する方法である。コ
ーティングパンの材質は、特に限定されず、銅、ステン
レス、プラスチック等が挙げられる。また、コーティン
グパンの形状も特に限定されず、ピア型、オニオン型、
コニカル型等が挙げられる。パンに撹拌を助けるために
バッフルを取り付けても構わない。バッフルの位置、大
きさ、数量等は限定されない。その大きさも限定され
ず、直径数十cmから数mのものが使用できる。その供
給方法も特に限定されない。噴霧による供給でも、液滴
として供給しても構わない。噴霧方式はエアスプレーや
エアレススプレー等を用いた方法が挙げられる。エアス
プレーは、二流体ノズルを用い、コート液をノズル周辺
の圧縮空気にて霧化する。エアレススプレーは、溶液あ
るいは懸濁液に数Pa〜数十Paの圧力を付加し、霧化
する。噴霧する霧の粒径、パターン、量は特に制限され
ない。
【0084】流動コーティング法は、粒子を浮遊懸濁さ
せた状態、噴流層、流動層、輸送層にてコーティングす
る方法である。例えば、固体粒子の充填層の底部から、
ガス流を送入して粒子群がダイナミックサスペンション
の状態に保った流動層状態、または円錐の底部からガス
流を吹き込んだ噴流層状態にてコートする。粒子は通
常、中央部で吹き上げられ、周壁近くで下降し、循環す
る。噴霧の流速、系内の温度は使用する溶液あるいは懸
濁液によって適宜選べばよい。被コート物であるコア粒
子の粒径は浮遊状態になる程度の大きさにすればよい。
例えば1mm程度の直径が好ましい。噴霧するノズルの
数、位置、向きは目的とするコートに応じて変えること
ができる。
せた状態、噴流層、流動層、輸送層にてコーティングす
る方法である。例えば、固体粒子の充填層の底部から、
ガス流を送入して粒子群がダイナミックサスペンション
の状態に保った流動層状態、または円錐の底部からガス
流を吹き込んだ噴流層状態にてコートする。粒子は通
常、中央部で吹き上げられ、周壁近くで下降し、循環す
る。噴霧の流速、系内の温度は使用する溶液あるいは懸
濁液によって適宜選べばよい。被コート物であるコア粒
子の粒径は浮遊状態になる程度の大きさにすればよい。
例えば1mm程度の直径が好ましい。噴霧するノズルの
数、位置、向きは目的とするコートに応じて変えること
ができる。
【0085】ドライコーティング法は特殊な打錠機(有
核打錠機)を用いて、錠剤の表面にコーティング用の顆
粒を乾式法にてコーティングする方法である。核となる
錠剤を打錠後、同一の打錠機を用いてコーティングを行
ってもよく、別の打錠機にて核となる錠剤を成形後、こ
の核を有核打錠機に供給して外層のドライコーティング
を行ってもよい。核となる物質の置き方は、核移送装置
によって移送された核の中心が臼の中心と同調した点で
核を移送板から落とす方法であっても、核を真空で吸着
したノズルを徐々に臼中に装入させ核を埋め込む方法が
挙げられる。コーティング層が薄すぎる場合は、圧縮成
形後の核の膨張にコーティング層が耐え切れず、キャッ
ピングやラミネーションを引き起こす原因となる場合が
ある。逆に、コーティング層が厚すぎる場合は、製品に
割れが発生する場合がある。コーティング層と核の直径
の差は、核が8mm以下では、コーティング層は2mm
以上、核が8mm以上では、3mm以上が好ましい。コ
ーティング層の曲率半径は核の面の曲率半径の1.1倍
以上が好ましく、1.5倍が特に好ましい。核の粒度分
布は、狭い方が好ましく、粗い粒子や微粉末を含まず、
大粒子の間隔を埋める程度の微小顆粒を適当な割合で含
む方が好ましい。
核打錠機)を用いて、錠剤の表面にコーティング用の顆
粒を乾式法にてコーティングする方法である。核となる
錠剤を打錠後、同一の打錠機を用いてコーティングを行
ってもよく、別の打錠機にて核となる錠剤を成形後、こ
の核を有核打錠機に供給して外層のドライコーティング
を行ってもよい。核となる物質の置き方は、核移送装置
によって移送された核の中心が臼の中心と同調した点で
核を移送板から落とす方法であっても、核を真空で吸着
したノズルを徐々に臼中に装入させ核を埋め込む方法が
挙げられる。コーティング層が薄すぎる場合は、圧縮成
形後の核の膨張にコーティング層が耐え切れず、キャッ
ピングやラミネーションを引き起こす原因となる場合が
ある。逆に、コーティング層が厚すぎる場合は、製品に
割れが発生する場合がある。コーティング層と核の直径
の差は、核が8mm以下では、コーティング層は2mm
以上、核が8mm以上では、3mm以上が好ましい。コ
ーティング層の曲率半径は核の面の曲率半径の1.1倍
以上が好ましく、1.5倍が特に好ましい。核の粒度分
布は、狭い方が好ましく、粗い粒子や微粉末を含まず、
大粒子の間隔を埋める程度の微小顆粒を適当な割合で含
む方が好ましい。
【0086】ベルト式静電塗装法は、ベルト上に核とな
る粒子を並べ、噴霧器でコーティング液を霧化し、この
霧を高電圧グリッド間を通し、核粒子の表面にコーティ
ングする方法である。
る粒子を並べ、噴霧器でコーティング液を霧化し、この
霧を高電圧グリッド間を通し、核粒子の表面にコーティ
ングする方法である。
【0087】浸漬法は、核粒子をコーティング液に浸漬
し、これを引き上げて乾燥する方法である。
し、これを引き上げて乾燥する方法である。
【0088】(5) 架橋ポリアミノ酸含有粒子の保水
性と薬品徐放性 本発明の粒子の効果の一つは、薬品等の有効成分の徐放
性にある。だたし、農園芸用保水材など、必ずしも徐放
性が必要ではない用途の場合でも非常に有用である。本
発明の粒子は、べたつき防止の効果、すなわち、吸湿ま
たは土中に含まれる水分を吸収することによる作業性の
悪化を防止するという優れた効果をも奏するからであ
る。
性と薬品徐放性 本発明の粒子の効果の一つは、薬品等の有効成分の徐放
性にある。だたし、農園芸用保水材など、必ずしも徐放
性が必要ではない用途の場合でも非常に有用である。本
発明の粒子は、べたつき防止の効果、すなわち、吸湿ま
たは土中に含まれる水分を吸収することによる作業性の
悪化を防止するという優れた効果をも奏するからであ
る。
【0089】本発明の粒子を使用する用途、目的に応じ
て、必要とされる保水性及び保水性の発現時期、薬品徐
放性は異なる。保水性は、一定期間必要であり、場合に
よっては、一定期間後は無くなる方が好ましい。また、
架橋ポリアクリル酸系樹脂に代表される保水性が強すぎ
る樹脂の場合は、根腐れを起こしやすく、かつ乾燥下に
おいて、ゲル中の水を植物が有効に利用できない。一
方、本発明の粒子は、植物の根腐れを起こさず、乾燥下
においても、ゲル中の水分を植物が有効に利用できる。
保水性の発現時期は、特に限定されないが、シェル相
(コート層)に含まれる樹脂の種類、シェル相の厚さ等
を変えることで適宜調整できる。
て、必要とされる保水性及び保水性の発現時期、薬品徐
放性は異なる。保水性は、一定期間必要であり、場合に
よっては、一定期間後は無くなる方が好ましい。また、
架橋ポリアクリル酸系樹脂に代表される保水性が強すぎ
る樹脂の場合は、根腐れを起こしやすく、かつ乾燥下に
おいて、ゲル中の水を植物が有効に利用できない。一
方、本発明の粒子は、植物の根腐れを起こさず、乾燥下
においても、ゲル中の水分を植物が有効に利用できる。
保水性の発現時期は、特に限定されないが、シェル相
(コート層)に含まれる樹脂の種類、シェル相の厚さ等
を変えることで適宜調整できる。
【0090】一般的には、シェル相に含まれる樹脂の親
水性が高い場合に、吸水性の発現が速く、疎水性の高い
樹脂の場合は、吸水性の発現が遅い。また、水蒸気の透
過性も吸水性の発現性に影響し、水蒸気バリアー性の高
い樹脂は吸水性の発現性が遅くなる。さらに、シェル相
が厚い場合、樹脂の生分解性又は分解性の速度、様式等
も吸水性の発現に影響する。樹脂の生分解性が速い場合
は吸水性の発現が速く、遅い場合は遅い。分解が表面か
ら起こり、内部で起こりにくい場合は吸水性の発現は遅
く、加水分解性のある樹脂等のように内部も含め分解が
起こる場合は吸水性の発現が速い。
水性が高い場合に、吸水性の発現が速く、疎水性の高い
樹脂の場合は、吸水性の発現が遅い。また、水蒸気の透
過性も吸水性の発現性に影響し、水蒸気バリアー性の高
い樹脂は吸水性の発現性が遅くなる。さらに、シェル相
が厚い場合、樹脂の生分解性又は分解性の速度、様式等
も吸水性の発現に影響する。樹脂の生分解性が速い場合
は吸水性の発現が速く、遅い場合は遅い。分解が表面か
ら起こり、内部で起こりにくい場合は吸水性の発現は遅
く、加水分解性のある樹脂等のように内部も含め分解が
起こる場合は吸水性の発現が速い。
【0091】粒子中の架橋ポリアミノ酸の量は、多い方
が保水性が高くなり、量が少ないと保水性は低くなる
が、その使用量は薬品徐放性との兼ね合いがあるので、
一概にいえない。一般に、架橋ポリアミノ酸の量は、粒
子全体の重量に対して、1〜80重量%が好ましく、1
0〜50重量%がより好ましい。ただし、保水性に重点
を置く場合は、50〜100重量%が好ましく、60〜
100重量%がより好ましい。
が保水性が高くなり、量が少ないと保水性は低くなる
が、その使用量は薬品徐放性との兼ね合いがあるので、
一概にいえない。一般に、架橋ポリアミノ酸の量は、粒
子全体の重量に対して、1〜80重量%が好ましく、1
0〜50重量%がより好ましい。ただし、保水性に重点
を置く場合は、50〜100重量%が好ましく、60〜
100重量%がより好ましい。
【0092】本発明の粒子の徐放性に関しては、長期に
わたり効果を持続させたい場合、短期で効率よく効果を
発現させたい場合、一定期間一定量の効果を維持したい
場合、一定期間後に効果を発現させたい場合の何れにお
いても有効となるように制御できる。徐放性の制御方法
は、ポリアミノ酸もしくはその含有量、有効成分、成形
方法、成形物の強度、添加物、もしくはその含有量等に
より変わってくる。
わたり効果を持続させたい場合、短期で効率よく効果を
発現させたい場合、一定期間一定量の効果を維持したい
場合、一定期間後に効果を発現させたい場合の何れにお
いても有効となるように制御できる。徐放性の制御方法
は、ポリアミノ酸もしくはその含有量、有効成分、成形
方法、成形物の強度、添加物、もしくはその含有量等に
より変わってくる。
【0093】ポリアミノ酸の徐放性は、ポリアミノ酸と
有効成分との親和性、ポリアミノ酸のゲル化の程度によ
って変化する。ポリアミノ酸は親水性が高いので、親水
性の高い有効成分は、ポリアミノ酸ゲルとの親和性が高
く、リリースされにくい。一方、疎水性の高い有効成分
は親和性が低く、リリースされやすい。また、ポリアミ
ノ酸は、ゲル状態になりその膨潤率が高くなると、薬品
をリリースしやすくなる。ポリアミノ酸の量が多くなる
と、粒子全体の崩壊性が促進されるので、徐放性は速く
なる。一方、ポリアミノ酸の量が少ない場合は、崩壊性
は、他の成分に支配される。一般に、有効成分の親水性
が高い場合は除放の期間が短く、疎水性が高いもしくは
水への溶解性が低い場合は、徐放の期間が長くなる。成
形法による徐放性の違いについては、他の要因を強く受
けるので一概にいえないが、一般的な傾向としては、圧
縮成形物は徐放性が短期間で行われ、それを再処理した
ものは徐放の期間が長くなる。粘結剤を用いて押出し造
粒等で製造したものの徐放性は、圧縮成形物より短くな
る。一方、樹脂を用いて溶融したものは、徐放性は長く
なる。
有効成分との親和性、ポリアミノ酸のゲル化の程度によ
って変化する。ポリアミノ酸は親水性が高いので、親水
性の高い有効成分は、ポリアミノ酸ゲルとの親和性が高
く、リリースされにくい。一方、疎水性の高い有効成分
は親和性が低く、リリースされやすい。また、ポリアミ
ノ酸は、ゲル状態になりその膨潤率が高くなると、薬品
をリリースしやすくなる。ポリアミノ酸の量が多くなる
と、粒子全体の崩壊性が促進されるので、徐放性は速く
なる。一方、ポリアミノ酸の量が少ない場合は、崩壊性
は、他の成分に支配される。一般に、有効成分の親水性
が高い場合は除放の期間が短く、疎水性が高いもしくは
水への溶解性が低い場合は、徐放の期間が長くなる。成
形法による徐放性の違いについては、他の要因を強く受
けるので一概にいえないが、一般的な傾向としては、圧
縮成形物は徐放性が短期間で行われ、それを再処理した
ものは徐放の期間が長くなる。粘結剤を用いて押出し造
粒等で製造したものの徐放性は、圧縮成形物より短くな
る。一方、樹脂を用いて溶融したものは、徐放性は長く
なる。
【0094】これらの要因の中で、特に成形法と、ポリ
アミノ酸の含有量は徐放性に強く影響する。
アミノ酸の含有量は徐放性に強く影響する。
【0095】(6) 架橋ポリアミノ酸含有粒子の使用
用途 本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子の使用用途は、特に
限定されない。例えば、農園芸、医薬、食品、入浴剤、
衛生材料などの各種用途の吸水性樹脂として使用でき
る。特に、衛生材料、土壌改良剤の用途に非常に有用で
ある。さらには、保水性と薬品徐放性が最も有効に利用
できる用途は、農園芸に用いる土壌改良剤の用途であ
る。
用途 本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子の使用用途は、特に
限定されない。例えば、農園芸、医薬、食品、入浴剤、
衛生材料などの各種用途の吸水性樹脂として使用でき
る。特に、衛生材料、土壌改良剤の用途に非常に有用で
ある。さらには、保水性と薬品徐放性が最も有効に利用
できる用途は、農園芸に用いる土壌改良剤の用途であ
る。
【0096】(7) 架橋ポリアミノ酸含有粒子を含む
土壌組成物の組成 農園芸用途において、本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒
子を土壌改良剤として土に混合してなる土壌組成物は非
常に有用である。この土壌組成物に使用する土として
は、例えば、硬質赤玉土、焼赤玉土、硬質鹿沼土、腐葉
土、黒土、桐生砂、軽石砂、富士砂、矢作砂、荒木田
砂、川砂、朝明砂、けと土、バーミキュライト、燻炭、
ひゅうが土、クレイ等が挙げられる。また、土壌組成物
を施す田畑、砂地等の土壌もしくは他の土壌も使用でき
る。これらは、単独でもよいし混合して培養土として用
いてもよい。このとき、植物の種類もしくは使用する形
態に応じた配合が可能である。また、所望によりピート
モスを添加してもよい。
土壌組成物の組成 農園芸用途において、本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒
子を土壌改良剤として土に混合してなる土壌組成物は非
常に有用である。この土壌組成物に使用する土として
は、例えば、硬質赤玉土、焼赤玉土、硬質鹿沼土、腐葉
土、黒土、桐生砂、軽石砂、富士砂、矢作砂、荒木田
砂、川砂、朝明砂、けと土、バーミキュライト、燻炭、
ひゅうが土、クレイ等が挙げられる。また、土壌組成物
を施す田畑、砂地等の土壌もしくは他の土壌も使用でき
る。これらは、単独でもよいし混合して培養土として用
いてもよい。このとき、植物の種類もしくは使用する形
態に応じた配合が可能である。また、所望によりピート
モスを添加してもよい。
【0097】土壌組成物を調製する際に使用する土の形
態は、土壌組成物を調製した際に、実質的に充分な保水
効果と通気効果を同時に発揮できるのであれば特に限定
されず、粉末でも粒状でも構わない。一般的には、優れ
た通気性及び透水性に優れた粗孔隙を発現し得る、粒度
5〜50メッシュ程度(乾燥状態)、又は、粒径0.5
〜5.0mm程度(乾燥状態)に造粒したものが好まし
い。土壌組成物は、必要により、各種の有用成分を含有
してもよい。例えば、水分、有機肥料、生物肥料、化学
肥料、堆肥、鶏糞、有機質素材、pH調整剤、界面活性
剤、発泡剤、腐食物質、保水性保肥性改良鉱物質粉末材
(ベントナイト、ゼオライト粉末等)、農薬(殺虫剤、
殺菌剤、除草剤、防黴剤等)、植物活力剤、植物延命
剤、害虫及び動物の忌避剤、土壌浸透剤、微量元素の栄
養成分、珪藻土、粘土、石灰、植物ホルモン、ミネラ
ル、コーラルサンド、活性炭、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カオリン、クレー、アルミナ、シリカ、酸
化チタン、タルク、ケイソウ土、マイカ、シラスバルー
ン、ガラスビーズ等の無機質粒子、合成樹脂製のペレッ
ト、ビーズ、粗粒、木の小片、おがくず、穀物粉、植物
の殻や茎の粉砕物、植物の種、菌体、フェルグソン等の
微放射性鉱物、遠赤外線放射性セラミックス、大谷石、
ゼオライト等のエチレンガス吸収性鉱物、パーライト、
パミス、バーミキュライト等の無機系保水材、架橋ポリ
アミノ酸系樹脂以外の吸水性樹脂等が挙げられる。添加
する有用成分は、環境保全の観点から生分解性を有する
ものが好ましい。以上挙げた各有用成分は、速効性を示
すものが多い。
態は、土壌組成物を調製した際に、実質的に充分な保水
効果と通気効果を同時に発揮できるのであれば特に限定
されず、粉末でも粒状でも構わない。一般的には、優れ
た通気性及び透水性に優れた粗孔隙を発現し得る、粒度
5〜50メッシュ程度(乾燥状態)、又は、粒径0.5
〜5.0mm程度(乾燥状態)に造粒したものが好まし
い。土壌組成物は、必要により、各種の有用成分を含有
してもよい。例えば、水分、有機肥料、生物肥料、化学
肥料、堆肥、鶏糞、有機質素材、pH調整剤、界面活性
剤、発泡剤、腐食物質、保水性保肥性改良鉱物質粉末材
(ベントナイト、ゼオライト粉末等)、農薬(殺虫剤、
殺菌剤、除草剤、防黴剤等)、植物活力剤、植物延命
剤、害虫及び動物の忌避剤、土壌浸透剤、微量元素の栄
養成分、珪藻土、粘土、石灰、植物ホルモン、ミネラ
ル、コーラルサンド、活性炭、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カオリン、クレー、アルミナ、シリカ、酸
化チタン、タルク、ケイソウ土、マイカ、シラスバルー
ン、ガラスビーズ等の無機質粒子、合成樹脂製のペレッ
ト、ビーズ、粗粒、木の小片、おがくず、穀物粉、植物
の殻や茎の粉砕物、植物の種、菌体、フェルグソン等の
微放射性鉱物、遠赤外線放射性セラミックス、大谷石、
ゼオライト等のエチレンガス吸収性鉱物、パーライト、
パミス、バーミキュライト等の無機系保水材、架橋ポリ
アミノ酸系樹脂以外の吸水性樹脂等が挙げられる。添加
する有用成分は、環境保全の観点から生分解性を有する
ものが好ましい。以上挙げた各有用成分は、速効性を示
すものが多い。
【0098】また、この土壌組成物は、バインダーによ
って固形物としても構わない。バインダーの例として
は、十分に発酵させた油カス、粘土、アクリル酸エステ
ル系ラテックス、スチレンブタジエン系ラテックス、酢
酸ビニル系ラテックス、アクリル酸−アクリルアミドプ
ロパンスルホンアミド−コポリマー、ポリビニルアルコ
ール部分鹸化物等が挙げられる。これらのバインダーは
環境保全の観点から、生分解性を有するものが好まし
い。
って固形物としても構わない。バインダーの例として
は、十分に発酵させた油カス、粘土、アクリル酸エステ
ル系ラテックス、スチレンブタジエン系ラテックス、酢
酸ビニル系ラテックス、アクリル酸−アクリルアミドプ
ロパンスルホンアミド−コポリマー、ポリビニルアルコ
ール部分鹸化物等が挙げられる。これらのバインダーは
環境保全の観点から、生分解性を有するものが好まし
い。
【0099】(8) 架橋ポリアミノ酸含有粒子の使用
方法、使用場所 その使用方法、使用場所は、特に限定されない。例え
ば、成形物もしくは土壌組成物を田畑に表土として散布
する方法、培養土として苗床等に使用する方法がある。
また、水田、川、池、堀、海等に散布しても構わない。
散布は、人力で行なっても、機械を用いてもよい。ヘリ
コプター、飛行機、ラジコン飛行機等を用いて空中から
散布する方法もある。また、粒子のまま、もしくは水、
液肥等で膨潤したゲルとして、所定量を土中に埋めてい
く方法、バインダーで固形化したものを田畑に散布もし
くは埋めていく方法、成形苗等に含ませて植物と一緒に
移植する方法、土壌を耕しながら、混合していく方法で
も構わない。また、植物の状態についても広い範囲で使
用でき、植物の育成を行う範囲で特に限定されないが、
例えば、種子の発芽、育苗、葉菜、果菜、根菜、花等の
生育、成木の植え替え等に使用できる。
方法、使用場所 その使用方法、使用場所は、特に限定されない。例え
ば、成形物もしくは土壌組成物を田畑に表土として散布
する方法、培養土として苗床等に使用する方法がある。
また、水田、川、池、堀、海等に散布しても構わない。
散布は、人力で行なっても、機械を用いてもよい。ヘリ
コプター、飛行機、ラジコン飛行機等を用いて空中から
散布する方法もある。また、粒子のまま、もしくは水、
液肥等で膨潤したゲルとして、所定量を土中に埋めてい
く方法、バインダーで固形化したものを田畑に散布もし
くは埋めていく方法、成形苗等に含ませて植物と一緒に
移植する方法、土壌を耕しながら、混合していく方法で
も構わない。また、植物の状態についても広い範囲で使
用でき、植物の育成を行う範囲で特に限定されないが、
例えば、種子の発芽、育苗、葉菜、果菜、根菜、花等の
生育、成木の植え替え等に使用できる。
【0100】(9) 架橋された架橋ポリアミノ酸含有
粒子を含む衛生材料 本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子は、種類、形状、大
きさ及びスタイルに関して限定されず、一般に使用され
ている衛生用品に好適に使用される。特に、その廃棄物
の処理および衛生用品の特性において、優れた効果を発
揮する。
粒子を含む衛生材料 本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子は、種類、形状、大
きさ及びスタイルに関して限定されず、一般に使用され
ている衛生用品に好適に使用される。特に、その廃棄物
の処理および衛生用品の特性において、優れた効果を発
揮する。
【0101】衛生用品の種類としては、例えば、子供用
紙おむつ、大人用紙おむつ、生理用ナプキン、タンポ
ン、パンティライナー、生理用シーツ、失禁用パッド、
医療用血液吸収体等が挙げられる。このように、本発明
の架橋ポリアミノ酸含有粒子は吸収体としての機能が必
要とされる何れのものにも使用できる。
紙おむつ、大人用紙おむつ、生理用ナプキン、タンポ
ン、パンティライナー、生理用シーツ、失禁用パッド、
医療用血液吸収体等が挙げられる。このように、本発明
の架橋ポリアミノ酸含有粒子は吸収体としての機能が必
要とされる何れのものにも使用できる。
【0102】衛生用品の構造は特に限定されず、一般の
衛生用品に使用されている構造をとることができ、使用
する衛生用品の種類、形状、スタイルに応じて大きさを
選択できる。これらは、一般に、トップシート、バック
シート、吸収コアからなることを基本とする。しかし、
衛生用品として、これらのパーツのみで構成されている
わけではなく、必要に応じてこれら以外の必要なパーツ
を含んでいても構わない。例えば、紙おむつ用品として
は、これら以外のパーツとして、ウエストギャザー、漏
れ防止ギャザー、インナーレッグギャザー、アウターレ
ッグギャザー、フロンタルテープ、粘着剤、マジックテ
ープ、ファッスンテープシステム、リリーズテープシス
テム、ベルクロ社等のメカニカルファッスンテープシス
テム、液拡散層等が挙げられる。また、衛生用品は、必
要に応じて、トップシート及び/又はバックシートが無
い構造をとることができる。すなわち、衛生用品に不可
欠な要素は吸収コアであり、それを含んだ衛生用品であ
れば、他のパーツについては特に限定されず、様々なパ
ーツを組み合せて衛生用品を構築できる。さらに、一つ
のパーツに同時に二つ以上の機能を持たせてもよい。例
えば、吸収コアに拡散機能を持たせることができる。ま
た、トップシート層/アクイジッション層、エンドキャ
ップ/ウエストギャザー、リリーズテープ/ファッスン
テープのコンポジット化、トップシートとサイドシート
及びインナーレッグギャザー等の複合化、バックシート
と吸収体とが複合されたフィルムレスの複合化等が挙げ
られる。
衛生用品に使用されている構造をとることができ、使用
する衛生用品の種類、形状、スタイルに応じて大きさを
選択できる。これらは、一般に、トップシート、バック
シート、吸収コアからなることを基本とする。しかし、
衛生用品として、これらのパーツのみで構成されている
わけではなく、必要に応じてこれら以外の必要なパーツ
を含んでいても構わない。例えば、紙おむつ用品として
は、これら以外のパーツとして、ウエストギャザー、漏
れ防止ギャザー、インナーレッグギャザー、アウターレ
ッグギャザー、フロンタルテープ、粘着剤、マジックテ
ープ、ファッスンテープシステム、リリーズテープシス
テム、ベルクロ社等のメカニカルファッスンテープシス
テム、液拡散層等が挙げられる。また、衛生用品は、必
要に応じて、トップシート及び/又はバックシートが無
い構造をとることができる。すなわち、衛生用品に不可
欠な要素は吸収コアであり、それを含んだ衛生用品であ
れば、他のパーツについては特に限定されず、様々なパ
ーツを組み合せて衛生用品を構築できる。さらに、一つ
のパーツに同時に二つ以上の機能を持たせてもよい。例
えば、吸収コアに拡散機能を持たせることができる。ま
た、トップシート層/アクイジッション層、エンドキャ
ップ/ウエストギャザー、リリーズテープ/ファッスン
テープのコンポジット化、トップシートとサイドシート
及びインナーレッグギャザー等の複合化、バックシート
と吸収体とが複合されたフィルムレスの複合化等が挙げ
られる。
【0103】衛生用品は、一重の構造のみならず、多重
の構造をとることもできる。特に吸収コアを重ねた構造
により吸収能力を強化することができる。これらは、衛
生用品全体の構造のみならず、各パーツの構造について
も多重構造となっても構わない。例えば、ティッシュ層
/パルプ層/吸収性樹脂層を垂直的に組み合わせた構造
のみならず、これらを組み合わせて多重構造にすること
ができる。
の構造をとることもできる。特に吸収コアを重ねた構造
により吸収能力を強化することができる。これらは、衛
生用品全体の構造のみならず、各パーツの構造について
も多重構造となっても構わない。例えば、ティッシュ層
/パルプ層/吸収性樹脂層を垂直的に組み合わせた構造
のみならず、これらを組み合わせて多重構造にすること
ができる。
【0104】吸収コアの構造は、例えば、パルプと吸水
性樹脂からなり、場合によっては、吸収紙(拡散紙)を
含むことができる。パルプは、解繊パルプが好ましい。
吸収紙についても限定されないが、通常、セルロースを
主体とした紙である場合が多い。
性樹脂からなり、場合によっては、吸収紙(拡散紙)を
含むことができる。パルプは、解繊パルプが好ましい。
吸収紙についても限定されないが、通常、セルロースを
主体とした紙である場合が多い。
【0105】吸収性樹脂の存在位置は特に限定されず、
吸収コアの上層、中層、下層の何れであっても構わず、
パルプと混合したものでも構わない。効率よく体液等を
吸収できる構造が好ましい。また、吸水性樹脂は、その
性能が十分に発揮できるように分散する方が好ましい。
その為に、製造工程や、製品の配送、保存時等に吸水性
樹脂が偏在しない様に吸水性樹脂を固定する方法をとっ
ても構わない。例えばパルプ中に熱可塑性樹脂を混合
し、熱等により一部を接着したり、バインダーにより一
部を接着する方法等が挙げられる。バインダー樹脂は、
特に限定されないが、本発明の目的の一つである生分解
性を発現するには、生分解性高分子のバインダーを用い
ることが好ましい。
吸収コアの上層、中層、下層の何れであっても構わず、
パルプと混合したものでも構わない。効率よく体液等を
吸収できる構造が好ましい。また、吸水性樹脂は、その
性能が十分に発揮できるように分散する方が好ましい。
その為に、製造工程や、製品の配送、保存時等に吸水性
樹脂が偏在しない様に吸水性樹脂を固定する方法をとっ
ても構わない。例えばパルプ中に熱可塑性樹脂を混合
し、熱等により一部を接着したり、バインダーにより一
部を接着する方法等が挙げられる。バインダー樹脂は、
特に限定されないが、本発明の目的の一つである生分解
性を発現するには、生分解性高分子のバインダーを用い
ることが好ましい。
【0106】本発明の架橋ポリアミノ酸含有粒子と共に
衛生用品を構成する材料は、特に限定されないが、生分
解性を有する高分子が好ましい。トップシート及びバッ
クシートを構成する材料としては、例えば、無サイズ
紙、不織布、ポリエチレン、ポリプロピレン、親水化し
たポリエチレン、ポリプロピレン等の透水性多孔シー
ト、セロファン、ビニロンフィルム、ポリビニルアルコ
ール(PVA)フィルム、熱可塑性フィルムであって、
フィルム製造時に微細連通孔を持つように発泡加工した
もの、無機物または高融点の核発生剤を添加して延伸加
工して微細連通孔を形成したもの、ポリエチレンやポリ
プロピレンとパルプとの混抄紙、紙と不織布との積層
体、サイズ紙や不織布にビスコースによってセルロース
膜を形成させたもの、セルロース膜に微細な穴を形成さ
せたもの、熱可塑性樹脂からなるプラスチックフィル
ム、ポリエチレン紙、金属箔、その一部または全部が熱
可塑性の不織布、レーヨン、パルプ等の繊維に、ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂を含浸ま
たは混入した不織布、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド等の樹脂からなる不織布などが挙げられる。
衛生用品を構成する材料は、特に限定されないが、生分
解性を有する高分子が好ましい。トップシート及びバッ
クシートを構成する材料としては、例えば、無サイズ
紙、不織布、ポリエチレン、ポリプロピレン、親水化し
たポリエチレン、ポリプロピレン等の透水性多孔シー
ト、セロファン、ビニロンフィルム、ポリビニルアルコ
ール(PVA)フィルム、熱可塑性フィルムであって、
フィルム製造時に微細連通孔を持つように発泡加工した
もの、無機物または高融点の核発生剤を添加して延伸加
工して微細連通孔を形成したもの、ポリエチレンやポリ
プロピレンとパルプとの混抄紙、紙と不織布との積層
体、サイズ紙や不織布にビスコースによってセルロース
膜を形成させたもの、セルロース膜に微細な穴を形成さ
せたもの、熱可塑性樹脂からなるプラスチックフィル
ム、ポリエチレン紙、金属箔、その一部または全部が熱
可塑性の不織布、レーヨン、パルプ等の繊維に、ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂を含浸ま
たは混入した不織布、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリアミド等の樹脂からなる不織布などが挙げられる。
【0107】トップシート及びバックシートを構成する
生分解性材料としては、非溶融性の材料と溶融性の材料
に分けられる。非溶融性の材料としては、例えば、パル
プ、木綿、羊毛、再生セルロース繊維、溶剤紡糸セルロ
ース繊維などが挙げられる。パルプの具体例としては、
木材からのバージンパルプ、古紙等から回収したパルプ
が挙げられる。溶融性の材料の具体例としては、脂肪族
ポリエステル、脂肪族ポリエステルアミドが挙げられ
る。脂肪族ポリエステルの具体例としては、ポリグリコ
リド、ポリ乳酸等のポリ(α−ヒドロキシカルボン
酸);ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ−β−プロピオ
ラクトン、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ
−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカ
プロレート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポ
リ−3−ヒドロキシオクタノエート、及びこれらとポリ
−3−ヒドロキシバリレート、ポリ−4−ヒドロキシブ
チレートとの共重合体等のポリヒドロキシアルカノエー
ト;ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネ
ート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペ
ート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセ
バケート、ポリネオペンチルオキサレート及びこれらの
共重合体等の二価アルコールと二価カルボン酸との縮合
物;さらにそれらを二価イソシアネート化合物で鎖延長
したウレタン結合を有するもの;等が挙げられる。脂肪
族ポリエステルアミドの具体例としては、ε−カプロラ
クトンとε−カプロラクタムの共重合体等のラクトンと
ラクタムの共重合物が挙げられる。
生分解性材料としては、非溶融性の材料と溶融性の材料
に分けられる。非溶融性の材料としては、例えば、パル
プ、木綿、羊毛、再生セルロース繊維、溶剤紡糸セルロ
ース繊維などが挙げられる。パルプの具体例としては、
木材からのバージンパルプ、古紙等から回収したパルプ
が挙げられる。溶融性の材料の具体例としては、脂肪族
ポリエステル、脂肪族ポリエステルアミドが挙げられ
る。脂肪族ポリエステルの具体例としては、ポリグリコ
リド、ポリ乳酸等のポリ(α−ヒドロキシカルボン
酸);ポリ−ε−カプロラクトン、ポリ−β−プロピオ
ラクトン、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ
−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカ
プロレート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポ
リ−3−ヒドロキシオクタノエート、及びこれらとポリ
−3−ヒドロキシバリレート、ポリ−4−ヒドロキシブ
チレートとの共重合体等のポリヒドロキシアルカノエー
ト;ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネ
ート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペ
ート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセ
バケート、ポリネオペンチルオキサレート及びこれらの
共重合体等の二価アルコールと二価カルボン酸との縮合
物;さらにそれらを二価イソシアネート化合物で鎖延長
したウレタン結合を有するもの;等が挙げられる。脂肪
族ポリエステルアミドの具体例としては、ε−カプロラ
クトンとε−カプロラクタムの共重合体等のラクトンと
ラクタムの共重合物が挙げられる。
【0108】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。実施例及び比較例において「部」とは「重量部」
を意味する。
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。実施例及び比較例において「部」とは「重量部」
を意味する。
【0109】(1) 生分解性の測定 生分解性はコンポスト法にて測定した。コンポスト法
は、ASTM D−5338.92の応用であるISO
CD 14855に準じて行った。すなわち、まず、試
験サンプルに含まれる炭素量を元素分析にて測定し、次
に、試験サンプル15部をイノキュラム800部に加
え、58℃にて40日間行い、生成した二酸化炭素の量
を測定して、試験サンプルに含まれる炭素量を二酸化炭
素に換算した量に対する発生二酸化炭素量を生分解率
(%)として表した。ここで、生分解性しやすいサンプ
ルの中には、イノキュラム中の炭素分までも分解促進す
るものもあるので、100%を超える値となる場合もあ
る。
は、ASTM D−5338.92の応用であるISO
CD 14855に準じて行った。すなわち、まず、試
験サンプルに含まれる炭素量を元素分析にて測定し、次
に、試験サンプル15部をイノキュラム800部に加
え、58℃にて40日間行い、生成した二酸化炭素の量
を測定して、試験サンプルに含まれる炭素量を二酸化炭
素に換算した量に対する発生二酸化炭素量を生分解率
(%)として表した。ここで、生分解性しやすいサンプ
ルの中には、イノキュラム中の炭素分までも分解促進す
るものもあるので、100%を超える値となる場合もあ
る。
【0110】(2) 吸水量の測定 吸水量の測定は、水道水を対象としてティーバッグ法に
て行った。すなわち、吸水性樹脂約0.03部を不織布
製のティーバッグ(80mm×50mm)に入れ、過剰
の溶液中に浸してこの樹脂を10時間膨潤させ、ティー
バックを引き上げて1分間水切りを行い、重量を測定し
た。また、同様な操作をティーバックのみで行った場合
をブランクとして、測定値からブランクの重量と吸水性
樹脂の重量を減じた値を、吸水性樹脂の重量で除した値
を吸水量(g/樹脂1g)とした。
て行った。すなわち、吸水性樹脂約0.03部を不織布
製のティーバッグ(80mm×50mm)に入れ、過剰
の溶液中に浸してこの樹脂を10時間膨潤させ、ティー
バックを引き上げて1分間水切りを行い、重量を測定し
た。また、同様な操作をティーバックのみで行った場合
をブランクとして、測定値からブランクの重量と吸水性
樹脂の重量を減じた値を、吸水性樹脂の重量で除した値
を吸水量(g/樹脂1g)とした。
【0111】(3) 『ママコ』の生成試験 生理食塩水40gを入れた直径70mmのシャーレに、
吸水性樹脂200mgを一度に加えて観察し、『ママ
コ』ができなかったものを「○」、『ママコ』ができた
ものを「×」とした。
吸水性樹脂200mgを一度に加えて観察し、『ママ
コ』ができなかったものを「○」、『ママコ』ができた
ものを「×」とした。
【0112】(4) 吸水速度の測定 吸水速度の測定は、水道水を対象としてティーバッグ法
にて行った。すなわち、吸水性樹脂約0.03部を不織
布製のティーバッグ(80mm×50mm)に入れ、過
剰の溶液中に浸してこの樹脂を1分間膨潤させ、ティー
バックを引き上げて10秒間水切りを行い、重量を測定
した。吸水量(g/樹脂1g)の計算は上述の通りであ
る。
にて行った。すなわち、吸水性樹脂約0.03部を不織
布製のティーバッグ(80mm×50mm)に入れ、過
剰の溶液中に浸してこの樹脂を1分間膨潤させ、ティー
バックを引き上げて10秒間水切りを行い、重量を測定
した。吸水量(g/樹脂1g)の計算は上述の通りであ
る。
【0113】(5) 吸湿量測定及び吸湿によるべたつ
き試験 吸湿量の測定は、吸水性樹脂1部をガラス製のシャーレ
に置き、23℃、60±3%の湿度(RH)にて20時
間吸湿させた後の重量変化を、元の重量に対する増加分
を%にて表わした。べたつき試験は、23℃、60±3
%の湿度同条件の恒温恒湿の部屋にて,ガラスのシャー
レ上にて吸湿させたサンプルの容器へ付着した時間を測
定した。すなわち、樹脂が、容器を60度傾けても容器
にくっつき離れなくなった時間を測定し、樹脂が容器に
付着した時間の前の測定時間をべたつき度として表わし
た。測定時間は、1時間までは10分おきに、1時間後
は1時間置きに測定し、20時間まで測定した。また土
への混合時の、土中の水分の吸収によるべたつきは、実
際に土に混合して樹脂の分散の様子を観察した。
き試験 吸湿量の測定は、吸水性樹脂1部をガラス製のシャーレ
に置き、23℃、60±3%の湿度(RH)にて20時
間吸湿させた後の重量変化を、元の重量に対する増加分
を%にて表わした。べたつき試験は、23℃、60±3
%の湿度同条件の恒温恒湿の部屋にて,ガラスのシャー
レ上にて吸湿させたサンプルの容器へ付着した時間を測
定した。すなわち、樹脂が、容器を60度傾けても容器
にくっつき離れなくなった時間を測定し、樹脂が容器に
付着した時間の前の測定時間をべたつき度として表わし
た。測定時間は、1時間までは10分おきに、1時間後
は1時間置きに測定し、20時間まで測定した。また土
への混合時の、土中の水分の吸収によるべたつきは、実
際に土に混合して樹脂の分散の様子を観察した。
【0114】(6) 植物生育試験 植物の生育試験としては、キュウリを用いた育苗試験
と、ゼラニウムの苗を移植して用いた生育試験を行なっ
た。キュウリの育苗試験の結果は、生育25日後の観察
による葉の枯れ具合もしくは生育指数にて判定した。
と、ゼラニウムの苗を移植して用いた生育試験を行なっ
た。キュウリの育苗試験の結果は、生育25日後の観察
による葉の枯れ具合もしくは生育指数にて判定した。
【0115】生育指数は次の通り計算した。まず、生育
した植物を根ごと取り出し、水洗して泥等を落とし、余
分な水分をペーパータオルで吸い取り、地上部と地下
部、もしくは葉部と根部に分け、一本当たりの生重(g
/本)を測定した。次いで、風乾して、1本当たりの風
乾重(g/本)を算出した。試験物を使用しないこと以
外は同じ生育条件の下で生育させた標準区の植物の生重
と風乾重を100として、それに対する試験物を使用し
た場合の生重と風乾重の割合(%)で表した。
した植物を根ごと取り出し、水洗して泥等を落とし、余
分な水分をペーパータオルで吸い取り、地上部と地下
部、もしくは葉部と根部に分け、一本当たりの生重(g
/本)を測定した。次いで、風乾して、1本当たりの風
乾重(g/本)を算出した。試験物を使用しないこと以
外は同じ生育条件の下で生育させた標準区の植物の生重
と風乾重を100として、それに対する試験物を使用し
た場合の生重と風乾重の割合(%)で表した。
【0116】ゼラニウムの苗を用いた生育試験は、苗立
枯病に汚染された土壌を用いて、ゼラニウムの苗を移植
し、60日間の生育試験を行い、苗立枯病の防除率を算
出した。なお、この対照区は、タチガレン水和剤(三共
(株)製)の1000倍希釈液を1株当り50ml潅注
したものを用いた。
枯病に汚染された土壌を用いて、ゼラニウムの苗を移植
し、60日間の生育試験を行い、苗立枯病の防除率を算
出した。なお、この対照区は、タチガレン水和剤(三共
(株)製)の1000倍希釈液を1株当り50ml潅注
したものを用いた。
【0117】<架橋ポリアスパラギン酸の製造例1>リ
ジンメチルエステル・2塩酸塩7.2部とリジン・1塩
酸塩22.6部を蒸留水40部に溶解し、苛性ソーダ7.
8部を少しずつ加えて中和し、リジン水溶液を調製し
た。一方、窒素気流下、重量平均分子量9.6万のポリ
コハク酸イミド100部をジメチルホルムアミド(DM
F)400部に溶解し、前記リジン水溶液を加え、室温
で1時間撹拌し、攪拌を止め、20時間反応させた。反
応物を刃付き撹拌翼を備えたミキサーに移送し、蒸留水
400部とメタノール400部を加え、8000rpm
にて5分間ゲルを細断し、さらに27重量%苛性ソーダ
水溶液129.7部を2時間かけて滴下した。滴下後、
さらに2時間撹拌し、その後7重量%塩酸水を用いてp
H=7になるまで中和した。中和後、さらにメタノール
300部を加え、沈殿物を60℃で乾燥し、サンプルミ
ルを用いて粉砕し、架橋ポリアスパラギン酸(吸水性ポ
リマー)143部を得た。その生分解性を調べたとこ
ろ、生分解率102%と良好であった。
ジンメチルエステル・2塩酸塩7.2部とリジン・1塩
酸塩22.6部を蒸留水40部に溶解し、苛性ソーダ7.
8部を少しずつ加えて中和し、リジン水溶液を調製し
た。一方、窒素気流下、重量平均分子量9.6万のポリ
コハク酸イミド100部をジメチルホルムアミド(DM
F)400部に溶解し、前記リジン水溶液を加え、室温
で1時間撹拌し、攪拌を止め、20時間反応させた。反
応物を刃付き撹拌翼を備えたミキサーに移送し、蒸留水
400部とメタノール400部を加え、8000rpm
にて5分間ゲルを細断し、さらに27重量%苛性ソーダ
水溶液129.7部を2時間かけて滴下した。滴下後、
さらに2時間撹拌し、その後7重量%塩酸水を用いてp
H=7になるまで中和した。中和後、さらにメタノール
300部を加え、沈殿物を60℃で乾燥し、サンプルミ
ルを用いて粉砕し、架橋ポリアスパラギン酸(吸水性ポ
リマー)143部を得た。その生分解性を調べたとこ
ろ、生分解率102%と良好であった。
【0118】<架橋ポリアスパラギン酸の製造例2>重
量平均分子量9.6万のポリコハク酸イミド100部を
DMF400部に溶解し、ヘキサンジアミン3.59部
をDMF20部に溶解した溶液を加え、室温で1時間撹
拌し、攪拌を止め、20時間反応させた。得られた反応
物を製造例1と同様に処理して、架橋ポリアスパラギン
酸を得た。その生分解性を調べたところ、生分解率10
3%と良好であった。
量平均分子量9.6万のポリコハク酸イミド100部を
DMF400部に溶解し、ヘキサンジアミン3.59部
をDMF20部に溶解した溶液を加え、室温で1時間撹
拌し、攪拌を止め、20時間反応させた。得られた反応
物を製造例1と同様に処理して、架橋ポリアスパラギン
酸を得た。その生分解性を調べたところ、生分解率10
3%と良好であった。
【0119】<他の樹脂の比較製造例1>特公昭54−
30710号公報に記載の方法に準じて、架橋ポリアク
リル酸を得た。この樹脂の水道水に対する吸水量は27
0倍と良好であったが、生分解率は2.2%と全く生分
解性を示さなかった。
30710号公報に記載の方法に準じて、架橋ポリアク
リル酸を得た。この樹脂の水道水に対する吸水量は27
0倍と良好であったが、生分解率は2.2%と全く生分
解性を示さなかった。
【0120】<実施例1>製造例1で得た架橋ポリアス
パラギン酸を粉砕し、メッシュパスを行い、粒径105
μm〜500μmの粒子を得た。次いで、この粒子10
部を、メタノール50部にソルビタンモノラウレート
0.5部(商品名レオドールSP−L10、花王(株)
製)を溶解した溶液中に添加し、混合した。その後メタ
ノールを減圧下で留去し、ソルビタンモノラウレートを
含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
パラギン酸を粉砕し、メッシュパスを行い、粒径105
μm〜500μmの粒子を得た。次いで、この粒子10
部を、メタノール50部にソルビタンモノラウレート
0.5部(商品名レオドールSP−L10、花王(株)
製)を溶解した溶液中に添加し、混合した。その後メタ
ノールを減圧下で留去し、ソルビタンモノラウレートを
含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
【0121】<実施例2>ソルビタンモノラウレートの
代わりにオレイン酸モノグリセライド(商品名レオドー
ルMO−60、花王(株)製)を用いたこと以外は、実
施例1と同様の処理を行ない、オレイン酸モノグリセラ
イドを含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
代わりにオレイン酸モノグリセライド(商品名レオドー
ルMO−60、花王(株)製)を用いたこと以外は、実
施例1と同様の処理を行ない、オレイン酸モノグリセラ
イドを含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
【0122】<実施例3>ソルビタンモノラウレートの
代わりにポリオキシエチレン(26)ソルビタンモノオ
レエート(商品名レオドールTW−0120、花王
(株)製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、ポリオキシエチレン(26)ソルビタンモノオレエ
ートを含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
代わりにポリオキシエチレン(26)ソルビタンモノオ
レエート(商品名レオドールTW−0120、花王
(株)製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、ポリオキシエチレン(26)ソルビタンモノオレエ
ートを含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
【0123】<実施例4>ソルビタンモノラウレートの
代わりにラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
(商品名コータミン24P、花王(株)製)を用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして、ラウリルトリメチル
アンモニウムクロライドを含むシェル相を有するコアシ
ェル粒子を得た。
代わりにラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
(商品名コータミン24P、花王(株)製)を用いたこ
と以外は、実施例1と同様にして、ラウリルトリメチル
アンモニウムクロライドを含むシェル相を有するコアシ
ェル粒子を得た。
【0124】<実施例5>ソルビタンモノラウレートの
代わりにオクタンスルホン酸ナトリウムを用いたこと以
外は、実施例1と同様にして、オクタンスルホン酸ナト
リウムを含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
代わりにオクタンスルホン酸ナトリウムを用いたこと以
外は、実施例1と同様にして、オクタンスルホン酸ナト
リウムを含むシェル相を有するコアシェル粒子を得た。
【0125】<実施例6>ソルビタンモノラウレートの
代わりにポリビニルピロリドン(重量平均分子量63
万)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、ポリ
ビニルピロリドンを含むシェル相を有するコアシェル粒
子を得た。
代わりにポリビニルピロリドン(重量平均分子量63
万)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、ポリ
ビニルピロリドンを含むシェル相を有するコアシェル粒
子を得た。
【0126】<比較例1>製造例1で得た架橋ポリアス
パラギン酸を、実施例1と同様にして粉砕し、メッシュ
パスを行い、粒径105〜500μmのコア粒子を得
た。このコア粒子をそのまま評価に用いた。
パラギン酸を、実施例1と同様にして粉砕し、メッシュ
パスを行い、粒径105〜500μmのコア粒子を得
た。このコア粒子をそのまま評価に用いた。
【0127】<実施例1〜6、比較例1の評価>実施例
1〜6、比較例1で得た各粒子について、吸水速度の測
定及び『ママコ』の生成試験を行った。結果を下記表1
に示す。
1〜6、比較例1で得た各粒子について、吸水速度の測
定及び『ママコ』の生成試験を行った。結果を下記表1
に示す。
【0128】
【表1】 <実施例7>製造例1で得た架橋ポリアスパラギン酸を
粉砕し、メッシュパスを行い、粒径0.5〜1.5mmの
コア粒子を得た。このコア粒子を40重量%濃度のポリ
コハク酸イミドのDMF溶液に浸漬し、液から引き上
げ、60mmHgの減圧下、120℃にて20時間乾燥
して溶媒を除去することにより、ポリコハク酸イミドに
てコートされた粒子を得た。この粒子の吸湿量は20時
間後22.9%であり、べたつき試験では20時間以上
付着しなかった。
粉砕し、メッシュパスを行い、粒径0.5〜1.5mmの
コア粒子を得た。このコア粒子を40重量%濃度のポリ
コハク酸イミドのDMF溶液に浸漬し、液から引き上
げ、60mmHgの減圧下、120℃にて20時間乾燥
して溶媒を除去することにより、ポリコハク酸イミドに
てコートされた粒子を得た。この粒子の吸湿量は20時
間後22.9%であり、べたつき試験では20時間以上
付着しなかった。
【0129】培土としてスーパーソイル2号(園芸床
土)1700部と、上記ポリコハク酸イミドにてコート
された粒子5.1部を混合した。このとき、樹脂のべた
つきによる樹脂の固まり等の不均一性は見られなかっ
た。この混合物210部を、容積500mlのビニール
ポットに入れ、試験作物としてキュウリを用いて生育試
験を行なった。
土)1700部と、上記ポリコハク酸イミドにてコート
された粒子5.1部を混合した。このとき、樹脂のべた
つきによる樹脂の固まり等の不均一性は見られなかっ
た。この混合物210部を、容積500mlのビニール
ポットに入れ、試験作物としてキュウリを用いて生育試
験を行なった。
【0130】潅水については、まず、飽和状態になるま
で十分な潅水を行い、その後、潅水を行わずに10日間
生育試験を行った。さらに、試験は25日まで行い、
葉、根、地上部の乾燥重量を測定した。キュウリは、播
種後5〜7日後の子葉(双葉)展開時にポットに移植し
た。反復回数は5回であり、5回の平均を算出した。な
お標準区としては、保水剤の添加なしで移植後10日ま
でに水80部を4回潅水し、その後25日まで毎日十分
な標準潅水を行ったものを用いた。
で十分な潅水を行い、その後、潅水を行わずに10日間
生育試験を行った。さらに、試験は25日まで行い、
葉、根、地上部の乾燥重量を測定した。キュウリは、播
種後5〜7日後の子葉(双葉)展開時にポットに移植し
た。反復回数は5回であり、5回の平均を算出した。な
お標準区としては、保水剤の添加なしで移植後10日ま
でに水80部を4回潅水し、その後25日まで毎日十分
な標準潅水を行ったものを用いた。
【0131】その結果、25日後は、主茎長は13.5
cm、茎乾燥重は0.30部/本で、生育指数は12
8、葉乾燥重は0.77部/本で、生育指数は139、
根乾燥重は0.1290部/本で、生育指数は160、
茎葉乾燥重は1.16部/本で、生育指数は148と著
しい生育促進がみられた。
cm、茎乾燥重は0.30部/本で、生育指数は12
8、葉乾燥重は0.77部/本で、生育指数は139、
根乾燥重は0.1290部/本で、生育指数は160、
茎葉乾燥重は1.16部/本で、生育指数は148と著
しい生育促進がみられた。
【0132】<実施例8>製造例2で得た架橋ポリアス
パラギン酸を粉砕し、メッシュパスを行い、粒径0.5
〜1.5mmのコア粒子を得た。このコア粒子を10重
量%濃度のポリ乳酸のクロロホルム溶液に浸漬し、液か
ら引き上げ、60℃にて5時間乾燥し、この浸漬乾燥操
作を3回繰り返すことにより、ポリ乳酸にてコートされ
た粒子を得た。この粒子の吸湿量は20時間後16.3
%であり、べたつき試験では20時間以上付着しなかっ
た。
パラギン酸を粉砕し、メッシュパスを行い、粒径0.5
〜1.5mmのコア粒子を得た。このコア粒子を10重
量%濃度のポリ乳酸のクロロホルム溶液に浸漬し、液か
ら引き上げ、60℃にて5時間乾燥し、この浸漬乾燥操
作を3回繰り返すことにより、ポリ乳酸にてコートされ
た粒子を得た。この粒子の吸湿量は20時間後16.3
%であり、べたつき試験では20時間以上付着しなかっ
た。
【0133】このポリ乳酸にてコートされた粒子(顆
粒)0.6部をスーパーソイル2号(園芸床土)200
部によく混合することにより、土壌組成物を得た。この
土壌組成物について、実施例7と同様にキュウリを用い
た、潅水回数制限下の植物生育試験を行なった。その結
果、25日後は、主茎長は13.9cm、茎乾燥重は0.
34部/本で、生育指数は148、葉乾燥重は0.84
部/本で、生育指数は152、根乾燥重は0.1405
部/本で、生育指数は174、茎葉乾燥重は1.18部
/本で、生育指数は151と著しい生育促進がみられ
た。
粒)0.6部をスーパーソイル2号(園芸床土)200
部によく混合することにより、土壌組成物を得た。この
土壌組成物について、実施例7と同様にキュウリを用い
た、潅水回数制限下の植物生育試験を行なった。その結
果、25日後は、主茎長は13.9cm、茎乾燥重は0.
34部/本で、生育指数は148、葉乾燥重は0.84
部/本で、生育指数は152、根乾燥重は0.1405
部/本で、生育指数は174、茎葉乾燥重は1.18部
/本で、生育指数は151と著しい生育促進がみられ
た。
【0134】<実施例9>ポリ乳酸の代わりにエチルセ
ルロースを用いたこと以外は実施例8と同様に処理し
て、エチルセルロースにてコートされた粒子を得た。こ
の粒子の吸湿量は20時間後17.7%であり、べたつ
き試験では20時間以上付着しなかった。
ルロースを用いたこと以外は実施例8と同様に処理し
て、エチルセルロースにてコートされた粒子を得た。こ
の粒子の吸湿量は20時間後17.7%であり、べたつ
き試験では20時間以上付着しなかった。
【0135】このエチルセルロースでコートされた粒子
(顆粒)0.6部を、スーパーソイル2号(園芸床土)
200部によく混合することにより、土壌組成物を得
た。この土壌組成物について、実施例7と同様にキュウ
リを用いた、潅水回数制限下の植物生育試験を行なっ
た。その結果、その結果、25日後は、主茎長は13.
7cm、茎乾燥重は0.32部/本で、生育指数は13
8、葉乾燥重は0.78部/本で、生育指数は142、
根乾燥重は0.1373部/本で、生育指数は170、
茎葉乾燥重は1.17部/本で、生育指数は150と著
しい生育促進がみられた。
(顆粒)0.6部を、スーパーソイル2号(園芸床土)
200部によく混合することにより、土壌組成物を得
た。この土壌組成物について、実施例7と同様にキュウ
リを用いた、潅水回数制限下の植物生育試験を行なっ
た。その結果、その結果、25日後は、主茎長は13.
7cm、茎乾燥重は0.32部/本で、生育指数は13
8、葉乾燥重は0.78部/本で、生育指数は142、
根乾燥重は0.1373部/本で、生育指数は170、
茎葉乾燥重は1.17部/本で、生育指数は150と著
しい生育促進がみられた。
【0136】<実施例10>製造例1で得た架橋ポリア
スパラギン酸98部、タチガレン水和剤(三共(株)
製)2部をミキサーに入れ、均一になるまで混合した。
この混合物0.42部を、直径10mmの臼が付いた打
錠機(菊水製作所製7A−SM型)に入れ、錠剤の厚み
が4mmとなるように上杵を調節して打錠し、隅角で円
盤状の錠剤を得た。この錠剤をフロイント産業(株)製
FL−80に入れ、ヒドロキシプロピルセルロースの2
%エタノール溶液を噴霧することにより、ヒドロキシプ
ロピルセルロースにてコートされた粒子を得た。この粒
子の吸湿量は20時間後3.9%であり、べたつき試験
では20時間以上付着しなかった。
スパラギン酸98部、タチガレン水和剤(三共(株)
製)2部をミキサーに入れ、均一になるまで混合した。
この混合物0.42部を、直径10mmの臼が付いた打
錠機(菊水製作所製7A−SM型)に入れ、錠剤の厚み
が4mmとなるように上杵を調節して打錠し、隅角で円
盤状の錠剤を得た。この錠剤をフロイント産業(株)製
FL−80に入れ、ヒドロキシプロピルセルロースの2
%エタノール溶液を噴霧することにより、ヒドロキシプ
ロピルセルロースにてコートされた粒子を得た。この粒
子の吸湿量は20時間後3.9%であり、べたつき試験
では20時間以上付着しなかった。
【0137】苗立枯病に汚染された土壌を採取し、ゼラ
ニウムの苗を移植し、株周辺部に深さ3〜5cmの穴を
あけ、ヒドロキシプロピルセルロースにてコートされた
粒子を投入し、60日間、標準潅水にて生育試験を行な
った。苗立枯病の防除率はほぼ100%であり、薬害、
根腐れも認められなかった。
ニウムの苗を移植し、株周辺部に深さ3〜5cmの穴を
あけ、ヒドロキシプロピルセルロースにてコートされた
粒子を投入し、60日間、標準潅水にて生育試験を行な
った。苗立枯病の防除率はほぼ100%であり、薬害、
根腐れも認められなかった。
【0138】<実施例11>実施例8と同様にしてポリ
乳酸にてコートされた粒子を得た。この粒子300部
と、タチガレン水和剤(三共(株)製)6部を混合して
用いたこと以外は、実施例10と同様にして錠剤を得
た。この錠剤と粉末状ポリ乳酸(三井化学(株)製、商
品名LACEA)100部を樹脂温180〜190℃で
混合し、錠剤を引き上げて冷却することにより、ポリ乳
酸を含むシェル相を有する粒子を得た。この粒子の吸湿
量は20時間後15.9%であり、べたつき試験では2
0時間以上付着しなかった。実施例10と同様にゼラニ
ウムの生育試験を行ったところ、苗立枯病の防除率はほ
ぼ100%であり、薬害、根腐れも認められなかった。
乳酸にてコートされた粒子を得た。この粒子300部
と、タチガレン水和剤(三共(株)製)6部を混合して
用いたこと以外は、実施例10と同様にして錠剤を得
た。この錠剤と粉末状ポリ乳酸(三井化学(株)製、商
品名LACEA)100部を樹脂温180〜190℃で
混合し、錠剤を引き上げて冷却することにより、ポリ乳
酸を含むシェル相を有する粒子を得た。この粒子の吸湿
量は20時間後15.9%であり、べたつき試験では2
0時間以上付着しなかった。実施例10と同様にゼラニ
ウムの生育試験を行ったところ、苗立枯病の防除率はほ
ぼ100%であり、薬害、根腐れも認められなかった。
【0139】<比較例2>比較製造例1で得た架橋ポリ
アクリル酸の粒子について、実施例7と同様にして、キ
ュウリの潅水回数制限下の生育試験を行った。その結
果、樹脂と土の混合時に樹脂のべたつきによって樹脂が
固まりとなり、均一に分散しなかった。また、植物育成
試験の結果、25日後は、主茎長は12.7cm、茎乾
燥重は0.17部/本で、生育指数は80、葉乾燥重は
0.47部/本で、生育指数は85、根乾燥重は0.07
4部/本で、生育指数は91、茎葉乾燥重は0.71部
/本で、生育指数は91と生育阻害がみられた。
アクリル酸の粒子について、実施例7と同様にして、キ
ュウリの潅水回数制限下の生育試験を行った。その結
果、樹脂と土の混合時に樹脂のべたつきによって樹脂が
固まりとなり、均一に分散しなかった。また、植物育成
試験の結果、25日後は、主茎長は12.7cm、茎乾
燥重は0.17部/本で、生育指数は80、葉乾燥重は
0.47部/本で、生育指数は85、根乾燥重は0.07
4部/本で、生育指数は91、茎葉乾燥重は0.71部
/本で、生育指数は91と生育阻害がみられた。
【0140】<比較例3>製造例1で得た架橋ポリアス
パラギン酸を粉砕し、メッシュパスを行い、粒径0.5
〜1.5mmの粒子を得た。この粒子の吸湿量は20時
間後25.5%であり、べたつき試験の結果10分以内
に付着した。この粒子について、実施例7と同様にし
て、キュウリの潅水回数制限下の生育試験を行った。そ
の結果、25日後は主茎長は13.4cm、茎乾燥重は
0.30部/本で、生育指数は128、葉乾燥重は0.7
8部/本で、生育指数は141、根乾燥重は0.127
4部/本で、生育指数は158、茎葉乾燥重は1.16
部/本で、生育指数は148と良好であった。しかし、
樹脂と土の混合時に樹脂のべたつきによって樹脂が固ま
りとなり、均一に分散しなかった。
パラギン酸を粉砕し、メッシュパスを行い、粒径0.5
〜1.5mmの粒子を得た。この粒子の吸湿量は20時
間後25.5%であり、べたつき試験の結果10分以内
に付着した。この粒子について、実施例7と同様にし
て、キュウリの潅水回数制限下の生育試験を行った。そ
の結果、25日後は主茎長は13.4cm、茎乾燥重は
0.30部/本で、生育指数は128、葉乾燥重は0.7
8部/本で、生育指数は141、根乾燥重は0.127
4部/本で、生育指数は158、茎葉乾燥重は1.16
部/本で、生育指数は148と良好であった。しかし、
樹脂と土の混合時に樹脂のべたつきによって樹脂が固ま
りとなり、均一に分散しなかった。
【0141】<比較例4>ヒドロキシプロピルセルロー
スにてコートされた粒子を用いることなく、タチガレン
水和剤(三共(株)製)の1000倍希釈液を1株当り
50ml潅注したこと以外は、実施例10と同様にして
ゼラニウムの生育試験を行った。その結果、移植後60
日間で、30%の苗に根腐れが認められた。
スにてコートされた粒子を用いることなく、タチガレン
水和剤(三共(株)製)の1000倍希釈液を1株当り
50ml潅注したこと以外は、実施例10と同様にして
ゼラニウムの生育試験を行った。その結果、移植後60
日間で、30%の苗に根腐れが認められた。
【0142】<比較例5>比較製造例1で得た架橋ポリ
アクリル酸の粒子を用いたこと以外は、実施例10と同
様にゼラニウムの生育試験を行なった。その結果、移植
後60日間で、40%の苗に根腐れが認められた。
アクリル酸の粒子を用いたこと以外は、実施例10と同
様にゼラニウムの生育試験を行なった。その結果、移植
後60日間で、40%の苗に根腐れが認められた。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用後には土壌への蓄積性がなく、吸水速度が速く、吸
湿や土中の水分によるべとつきが無く、優れた保水能及
び有効成分の徐放性を有する架橋ポリアミノ酸含有粒子
を提供できる。具体的には、例えば以下の作用効果〜
を奏する。 .水と接触した際に『ママコ』が生じ吸水速度が著し
く低下するという従来の架橋ポリアミノ酸含有粒子にお
ける問題が発生しない。すなわち、『ママコ』が発生せ
ず、水への分散性が優れ、吸水速度に優れている。 .水分等に起因する表面のべたつきががなく、操作性
に顕著に優れる。 .水分や水蒸気を吸着し難く、吸湿性が顕著に低い。 .使用後には、土壌への蓄積性がなく、かつ優れた保
水性を有する。 .有効成分を徐放する用途に有用である。 .植物生育促進等の目的での土壌改良剤の用途におい
て有用である。
使用後には土壌への蓄積性がなく、吸水速度が速く、吸
湿や土中の水分によるべとつきが無く、優れた保水能及
び有効成分の徐放性を有する架橋ポリアミノ酸含有粒子
を提供できる。具体的には、例えば以下の作用効果〜
を奏する。 .水と接触した際に『ママコ』が生じ吸水速度が著し
く低下するという従来の架橋ポリアミノ酸含有粒子にお
ける問題が発生しない。すなわち、『ママコ』が発生せ
ず、水への分散性が優れ、吸水速度に優れている。 .水分等に起因する表面のべたつきががなく、操作性
に顕著に優れる。 .水分や水蒸気を吸着し難く、吸湿性が顕著に低い。 .使用後には、土壌への蓄積性がなく、かつ優れた保
水性を有する。 .有効成分を徐放する用途に有用である。 .植物生育促進等の目的での土壌改良剤の用途におい
て有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/16 C08L 101/14 101/14 C09K 17/32 H C09K 17/32 17/50 H 17/50 C08L 101/00 A // C09K 101:00 (72)発明者 加藤 敏雄 千葉県袖ヶ浦市長浦字拓二号580番32 三 井化学株式会社内 (72)発明者 玉谷 弘明 千葉県袖ヶ浦市長浦字拓二号580番32 三 井化学株式会社内 (72)発明者 福岡 章男 東京都中央区日本橋大伝馬町11番8号 三 井東圧肥料株式会社内
Claims (23)
- 【請求項1】 コア相表面の少なくとも一部が少なくと
も一層のシェル相により被覆されたコア/シェル構造を
有し、前記コア相は少なくとも架橋ポリアミノ酸含有粒
子により構成され、前記シェル相はコーティング材を含
有して構成されるものである架橋ポリアミノ酸含有粒
子。 - 【請求項2】 コア相表面の少なくとも一部が少なくと
も一層のシェル相により被覆されたコア/シェル構造を
有し、前記コア相は少なくとも架橋ポリアミノ酸含有粒
子により構成され、前記シェル相は樹脂を含有して構成
されるものである架橋ポリアミノ酸含有粒子。 - 【請求項3】 架橋ポリアミノ酸が、架橋酸性ポリアミ
ノ酸を含む請求項1又は2に記載の架橋ポリアミノ酸含
有粒子。 - 【請求項4】 架橋酸性ポリアミノ酸が、架橋ポリアス
パラギン酸を含む請求項3項記載の架橋ポリアミノ酸含
有粒子。 - 【請求項5】 コーティング材が、界面活性剤を含有す
る請求項1、3又は4記載の架橋ポリアミノ酸含有粒
子。 - 【請求項6】 樹脂が、生分解性重合体を含む請求項2
〜4の何れか一項記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子。 - 【請求項7】 生分解性重合体が、脂肪族ポリエステル
を含む請求項6記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子。 - 【請求項8】 脂肪族ポリエステルが、(コ)ポリヒド
ロキシカルボン酸を含む請求項7記載の架橋ポリアミノ
酸含有粒子。 - 【請求項9】 (コ)ポリヒドロキシカルボン酸が、
(コ)ポリ乳酸を含む請求項8記載の架橋ポリアミノ酸
含有粒子。 - 【請求項10】 生分解性重合体が、ポリコハク酸イミ
ドを含む請求項6記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子。 - 【請求項11】 請求項1記載の架橋ポリアミノ酸含有
粒子を製造するための方法であって、架橋ポリアミノ酸
含有粒子の表面にコーティング材溶液又は溶融状態のコ
ーティング材を塗布することにより、該表面の少なくと
も一部に少なくとも一層のシェル相を形成する工程を有
する架橋ポリアミノ酸含有粒子の製造方法。 - 【請求項12】 請求項2記載の架橋ポリアミノ酸含有
粒子を製造するための方法であって、架橋ポリアミノ酸
含有粒子の表面に樹脂溶液又は溶融状態の樹脂を塗布す
ることにより、該表面の少なくとも一部に少なくとも一
層のシェル相を形成する工程を有する架橋ポリアミノ酸
含有粒子の製造方法。 - 【請求項13】 架橋ポリアミノ酸が、架橋酸性ポリア
ミノ酸を含む請求項11又は12記載の架橋ポリアミノ
酸含有粒子の製造方法。 - 【請求項14】 架橋酸性ポリアミノ酸が、架橋ポリア
スパラギン酸を含む請求項13項記載の架橋ポリアミノ
酸含有粒子の製造方法。 - 【請求項15】 コーティング材が、界面活性剤を含有
する請求項11、13又は14記載の架橋ポリアミノ酸
含有粒子の製造方法。 - 【請求項16】 樹脂が、生分解性重合体を含む請求項
12〜14の何れか一項記載の架橋ポリアミノ酸含有粒
子の製造方法。 - 【請求項17】 生分解性重合体が、脂肪族ポリエステ
ルを含む請求項16記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子の
製造方法。 - 【請求項18】 脂肪族ポリエステルが、(コ)ポリヒ
ドロキシカルボン酸を含む請求項17記載の架橋ポリア
ミノ酸含有粒子の製造方法。 - 【請求項19】 (コ)ポリヒドロキシカルボン酸が、
(コ)ポリ乳酸を含む請求項18記載の架橋ポリアミノ
酸含有粒子の製造方法。 - 【請求項20】 生分解性重合体が、ポリコハク酸イミ
ドを含む請求項16記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子の
製造方法。 - 【請求項21】 請求項11〜20の何れか一項記載の
方法により得られた架橋ポリアミノ酸含有粒子。 - 【請求項22】 請求項1〜10の何れか一項又は請求
項21記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子を含む衛生材
料。 - 【請求項23】 請求項1〜10の何れか一項又は請求
項21記載の架橋ポリアミノ酸含有粒子を含む土壌改良
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11315111A JP2000198858A (ja) | 1998-11-05 | 1999-11-05 | 架橋ポリアミノ酸含有粒子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31491098 | 1998-11-05 | ||
JP10-314910 | 1998-11-05 | ||
JP11315111A JP2000198858A (ja) | 1998-11-05 | 1999-11-05 | 架橋ポリアミノ酸含有粒子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000198858A true JP2000198858A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=26568109
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11315111A Pending JP2000198858A (ja) | 1998-11-05 | 1999-11-05 | 架橋ポリアミノ酸含有粒子 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000198858A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-11-05 JP JP11315111A patent/JP2000198858A/ja active Pending
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