JP2000160104A - フォグランプの着色用処理液とフォグランプの製造方法 - Google Patents
フォグランプの着色用処理液とフォグランプの製造方法Info
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- JP2000160104A JP2000160104A JP10337048A JP33704898A JP2000160104A JP 2000160104 A JP2000160104 A JP 2000160104A JP 10337048 A JP10337048 A JP 10337048A JP 33704898 A JP33704898 A JP 33704898A JP 2000160104 A JP2000160104 A JP 2000160104A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色の濃さは塗布量で容易に調節でき、ガラス
の透明性を維持し、焼成時間を短縮し、処理液の洗浄を
不要としたフォグランプの着色用処理液とフォグランプ
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 フォグランプの表面を黄色に着色したフ
ォグランプの製造方法において、少なくとも銀微粒子、
有機銀化合物、有機チタン化合物、有機シリコン化合
物、バインダー樹脂、そして有機溶剤を混合した処理液
を、フォグランプのガラス部分に塗布し、500〜70
0℃で焼成するフォグランプの着色方法にある。
の透明性を維持し、焼成時間を短縮し、処理液の洗浄を
不要としたフォグランプの着色用処理液とフォグランプ
の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 フォグランプの表面を黄色に着色したフ
ォグランプの製造方法において、少なくとも銀微粒子、
有機銀化合物、有機チタン化合物、有機シリコン化合
物、バインダー樹脂、そして有機溶剤を混合した処理液
を、フォグランプのガラス部分に塗布し、500〜70
0℃で焼成するフォグランプの着色方法にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフォグランプの着色
用処理液とフォグランプの製造方法に係り、詳しくは自
動車に装着され黄色に着色したフォグランプであり、ガ
ラスの透明性を全く損なわず、短時間に焼成可能でき、
処理液の洗浄を不要とすることができるフォグランプの
着色用処理液とフォグランプの製造方法に関する。
用処理液とフォグランプの製造方法に係り、詳しくは自
動車に装着され黄色に着色したフォグランプであり、ガ
ラスの透明性を全く損なわず、短時間に焼成可能でき、
処理液の洗浄を不要とすることができるフォグランプの
着色用処理液とフォグランプの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォグランプのガラス部分の黄色
着色方法としては、ソルダーガラスを主成分とした塗料
の焼付けがあるが、耐薬品性、透明性に乏しい。また、
他の方法としては色ガラスの加工や干渉フィルターの作
製があるが、生産性に乏しいために、ステーニング剤を
使用したイオン交換法で着色されているのが現状であ
る。
着色方法としては、ソルダーガラスを主成分とした塗料
の焼付けがあるが、耐薬品性、透明性に乏しい。また、
他の方法としては色ガラスの加工や干渉フィルターの作
製があるが、生産性に乏しいために、ステーニング剤を
使用したイオン交換法で着色されているのが現状であ
る。
【0003】このイオン交換法はAgやCuの特定の無
機塩をガラス基板の表面に塗布した後、焼成し、最後に
ガラス基板の表面に残留した塩類を洗浄していた。得ら
れたガラス基板は、AgやCuの超微粒子がガラス基板
内で生成し、透明にコロイド発色させるものである。
機塩をガラス基板の表面に塗布した後、焼成し、最後に
ガラス基板の表面に残留した塩類を洗浄していた。得ら
れたガラス基板は、AgやCuの超微粒子がガラス基板
内で生成し、透明にコロイド発色させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にイオン
交換法は、白濁しやすくなり、またイオン交換処理時間
が約1時間程度と長く、しかも着色後の処理液残の除去
などに時間を要し、生産性が悪くなると言った問題があ
った。
交換法は、白濁しやすくなり、またイオン交換処理時間
が約1時間程度と長く、しかも着色後の処理液残の除去
などに時間を要し、生産性が悪くなると言った問題があ
った。
【0005】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、色の濃さは塗布量で容易に調節でき、ガラスの
透明性を維持し、焼成時間を短縮し、処理液の洗浄を不
要としたフォグランプの着色用処理液とフォグランプの
製造方法を提供することを目的とする。
であり、色の濃さは塗布量で容易に調節でき、ガラスの
透明性を維持し、焼成時間を短縮し、処理液の洗浄を不
要としたフォグランプの着色用処理液とフォグランプの
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本願の請求項1記
載の発明は、フォグランプの着色に使用する処理液であ
り、少なくとも銀微粒子、有機銀化合物、有機チタン化
合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂、そして有
機溶剤を混合したフォグランプの着色用処理液にある。
載の発明は、フォグランプの着色に使用する処理液であ
り、少なくとも銀微粒子、有機銀化合物、有機チタン化
合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂、そして有
機溶剤を混合したフォグランプの着色用処理液にある。
【0007】本願の請求項2記載の発明は、フォグラン
プの表面を黄色に着色するフォグランプの製造方法にお
いて、少なくとも銀微粒子、有機銀化合物、有機チタン
化合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂、そして
有機溶剤を混合した処理液を、フォグランプのガラス部
分に塗布し、500〜700℃で焼成するフォグランプ
の製造方法にある。
プの表面を黄色に着色するフォグランプの製造方法にお
いて、少なくとも銀微粒子、有機銀化合物、有機チタン
化合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂、そして
有機溶剤を混合した処理液を、フォグランプのガラス部
分に塗布し、500〜700℃で焼成するフォグランプ
の製造方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用する銀の微粒子は、
粒径が1〜100nm、好ましくは1〜50nmの銀の
微粒子を高分子内に凝集させることなく分散させて得ら
れたもの(複合物)、あるいは粒径1〜100nm、好
ましくは10nm以下の銀の微粒子をα−テレピネオー
ル、トルエン等溶剤中に独立分散したものである。
粒径が1〜100nm、好ましくは1〜50nmの銀の
微粒子を高分子内に凝集させることなく分散させて得ら
れたもの(複合物)、あるいは粒径1〜100nm、好
ましくは10nm以下の銀の微粒子をα−テレピネオー
ル、トルエン等溶剤中に独立分散したものである。
【0009】銀の微粒子を高分子内に分散させる方法の
1つとしては、分子の末端あるいは側鎖にシアノ基(−
CN)、アミノ基(−NH2 )、そしてチオール基(−
SH)から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する高
分子あるいはオリゴマーを用いる。具体的には、分子の
末端あるいは側鎖に上記シアノ基(−CN)、アミノ基
(−NH2 )、そしてチオール基(−SH)から選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有するもので、その骨格に
はポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、
ポリビニルアルコール、ナイロン11、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン6.10、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン等からなり、その融点あるいは軟
化点は40〜100°Cである。オリゴマーの平均分子
量も特に制限はないが、500〜6000程度である。
上記官能基は特に微粒子の表面の銀原子と共有結合や配
位結合を形成しやすく、粒成長を抑制し、微粒子の分散
性を高めることになる。
1つとしては、分子の末端あるいは側鎖にシアノ基(−
CN)、アミノ基(−NH2 )、そしてチオール基(−
SH)から選ばれた少なくとも1種の官能基を有する高
分子あるいはオリゴマーを用いる。具体的には、分子の
末端あるいは側鎖に上記シアノ基(−CN)、アミノ基
(−NH2 )、そしてチオール基(−SH)から選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有するもので、その骨格に
はポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール、
ポリビニルアルコール、ナイロン11、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン6.10、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリスチレン等からなり、その融点あるいは軟
化点は40〜100°Cである。オリゴマーの平均分子
量も特に制限はないが、500〜6000程度である。
上記官能基は特に微粒子の表面の銀原子と共有結合や配
位結合を形成しやすく、粒成長を抑制し、微粒子の分散
性を高めることになる。
【0010】そして、真空装置内にマトリクス材を入れ
た容器をヒータのような加熱装置の上に設置し、加熱装
置を70〜200°Cで加熱し、上記の高分子あるいは
オリゴマーを融解して常時一定の粘度に保持する。そし
て、真空ポンプを作動させて、真空装置内を5×10-5
torr減圧にした後、蒸発源である銀を抵抗加熱によ
り蒸発させ、銀微粒子を上記高分子あるいはオリゴマー
の融解物に捕捉させることにより、銀微粒子をマトリク
ス材中に分散させる。マトリクス材は加熱されているた
め、常時対流しており、銀微粒子は多くの量が均一に分
散する。
た容器をヒータのような加熱装置の上に設置し、加熱装
置を70〜200°Cで加熱し、上記の高分子あるいは
オリゴマーを融解して常時一定の粘度に保持する。そし
て、真空ポンプを作動させて、真空装置内を5×10-5
torr減圧にした後、蒸発源である銀を抵抗加熱によ
り蒸発させ、銀微粒子を上記高分子あるいはオリゴマー
の融解物に捕捉させることにより、銀微粒子をマトリク
ス材中に分散させる。マトリクス材は加熱されているた
め、常時対流しており、銀微粒子は多くの量が均一に分
散する。
【0011】また、銀の微粒子を溶剤中に独立分散させ
たものは、例えば特開平3−34211号公報に開示さ
れているようなガス中蒸発法と呼ばれる方法によって製
造される。即ち、チャンバ内にヘリウム不活性ガスを導
入して上記金属を蒸発させ、不活性ガスとの衝突により
冷却され凝縮して得られるが、この場合生成直後の粒子
が孤立状態にある段階でα−テレピネオール等の有機溶
剤の蒸気を導入して粒子表面の被覆を行っている。上記
銀の微粒子の添加量は、目的とする透過率により選択す
ることができ、特に制限されない。
たものは、例えば特開平3−34211号公報に開示さ
れているようなガス中蒸発法と呼ばれる方法によって製
造される。即ち、チャンバ内にヘリウム不活性ガスを導
入して上記金属を蒸発させ、不活性ガスとの衝突により
冷却され凝縮して得られるが、この場合生成直後の粒子
が孤立状態にある段階でα−テレピネオール等の有機溶
剤の蒸気を導入して粒子表面の被覆を行っている。上記
銀の微粒子の添加量は、目的とする透過率により選択す
ることができ、特に制限されない。
【0012】また有機銀化合物としては、具体的には、
酢酸Ag、シアン酸Ag、チオシアン酸Agが挙げられ
る。
酢酸Ag、シアン酸Ag、チオシアン酸Agが挙げられ
る。
【0013】処理液中の各成分の配合量は、着色方法に
より適宜決定される。例えば、スクリーン印刷用の着色
剤組成物の場合には、銀の原子数濃度は0.001〜1
モル%/kgであり、0.001モル%/kg未満の場
合には、十分に濃い着色は得られず、また1モル%/k
gを越えると、処理液中の銀の原子数が多すぎるため、
容易に凝集し沈殿する。
より適宜決定される。例えば、スクリーン印刷用の着色
剤組成物の場合には、銀の原子数濃度は0.001〜1
モル%/kgであり、0.001モル%/kg未満の場
合には、十分に濃い着色は得られず、また1モル%/k
gを越えると、処理液中の銀の原子数が多すぎるため、
容易に凝集し沈殿する。
【0014】本発明で使用する有機チタン化合物として
は、チタン(Ti)のエトキシド、プロポキジド等のア
ルコキシド類、アセチルアセトン塩、有機酸塩、各種錯
塩等であり、具体的にはTi−プロポキシド、Ti−ア
セチルアセトン塩、ステアリン酸Tiが挙げられる。こ
の有機チタン化合物は、着色膜の耐アルカリ性、耐水性
を改善する効果があり、処理液中の有機溶剤に可溶でな
ければならない。
は、チタン(Ti)のエトキシド、プロポキジド等のア
ルコキシド類、アセチルアセトン塩、有機酸塩、各種錯
塩等であり、具体的にはTi−プロポキシド、Ti−ア
セチルアセトン塩、ステアリン酸Tiが挙げられる。こ
の有機チタン化合物は、着色膜の耐アルカリ性、耐水性
を改善する効果があり、処理液中の有機溶剤に可溶でな
ければならない。
【0015】有機シリコン化合物は、Si(シリコン)
のエトキシド、プロポキジド等のアルコキシド類、ポリ
オルガノシロキサン等であり、具体的には具体的には、
Si−プロポキシド塩、ポリジメチルシロキサンが挙げ
られる。この有機シリコン化合物は、着色膜の耐酸性、
耐磨耗性を改善する効果があり、Ti−有機化合物と同
様に処理液中の有機溶剤に可溶でなければならない。
のエトキシド、プロポキジド等のアルコキシド類、ポリ
オルガノシロキサン等であり、具体的には具体的には、
Si−プロポキシド塩、ポリジメチルシロキサンが挙げ
られる。この有機シリコン化合物は、着色膜の耐酸性、
耐磨耗性を改善する効果があり、Ti−有機化合物と同
様に処理液中の有機溶剤に可溶でなければならない。
【0016】また、本発明で使用するバインダー樹脂
は、処理液の粘度を適度に維持してガラス部材の塗布時
の取扱を良好に維持し、また基材上に塗布した着色膜の
乾燥後の強度を保持する機能を有している。このバイン
ダー樹脂は焼成時において低温で分解することが好まし
いが、特に限定されるものではなく有機溶剤に可溶なも
のであればよい。
は、処理液の粘度を適度に維持してガラス部材の塗布時
の取扱を良好に維持し、また基材上に塗布した着色膜の
乾燥後の強度を保持する機能を有している。このバイン
ダー樹脂は焼成時において低温で分解することが好まし
いが、特に限定されるものではなく有機溶剤に可溶なも
のであればよい。
【0017】また、上記バインダー樹脂としては、例え
ばニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロー
ス、ブチルセルロース等のセルロース類が好ましい。こ
の添加量は印刷あるいは塗布条件によって決定され、制
限はない。尚、複合物を使用する場合には、高分子はこ
のバインダー樹脂と同じであってもよい。
ばニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロー
ス、ブチルセルロース等のセルロース類が好ましい。こ
の添加量は印刷あるいは塗布条件によって決定され、制
限はない。尚、複合物を使用する場合には、高分子はこ
のバインダー樹脂と同じであってもよい。
【0018】本発明で使用する有機溶剤は、銀微粒子を
凝集させないものであり、例えばメタクレゾール、カル
ビトール、ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリ
ジノン、ターピノール、ジアセトンアルコール、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル等の高沸点溶剤である。この有機溶
剤はバインダー樹脂あるいはバインダー樹脂や銀の微粒
子を分散させた高分子を溶解するものあり、一種もしく
は二種以上使用することができる。
凝集させないものであり、例えばメタクレゾール、カル
ビトール、ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリ
ジノン、ターピノール、ジアセトンアルコール、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル等の高沸点溶剤である。この有機溶
剤はバインダー樹脂あるいはバインダー樹脂や銀の微粒
子を分散させた高分子を溶解するものあり、一種もしく
は二種以上使用することができる。
【0019】上記処理液は、溶剤中に独立分散した銀微
粒子と、有機チタン化合物と、有機シリコン化合物と、
バインダー樹脂とを有機溶剤に溶かしたものを良く攪拌
してペースト状に得ることができる。
粒子と、有機チタン化合物と、有機シリコン化合物と、
バインダー樹脂とを有機溶剤に溶かしたものを良く攪拌
してペースト状に得ることができる。
【0020】このように作製されたペースト状の処理液
は、基材ガラス上にスクリーン印刷される。この印刷手
順は、水平に置かれたスクリーン(例えば、ポリエステ
ル平織物、255メッシュ)の下に、数ミリメートルの
間隔をもたせて印刷基板(ガラス)を設置する。このス
クリーンの上に上記処理液をのせた後、スキージーを用
いてスクリーン全面に処理液を広げる。この時には、ス
クリーンと印刷基板とは間隔を有している。続いて、ス
クリーンが印刷基板に接触する程度にスキージーでスク
リーンを押さえ付けて移動させる。これで一回の印刷が
終了し、以後これを繰り返す。
は、基材ガラス上にスクリーン印刷される。この印刷手
順は、水平に置かれたスクリーン(例えば、ポリエステ
ル平織物、255メッシュ)の下に、数ミリメートルの
間隔をもたせて印刷基板(ガラス)を設置する。このス
クリーンの上に上記処理液をのせた後、スキージーを用
いてスクリーン全面に処理液を広げる。この時には、ス
クリーンと印刷基板とは間隔を有している。続いて、ス
クリーンが印刷基板に接触する程度にスキージーでスク
リーンを押さえ付けて移動させる。これで一回の印刷が
終了し、以後これを繰り返す。
【0021】その後、印刷基板を100〜200°Cの
大気中に10分間放置して有機溶剤を除去して乾燥、あ
るいは密閉容器中で脱気しながら乾燥した後、300〜
800°Cで数分間熱処理して焼成する。
大気中に10分間放置して有機溶剤を除去して乾燥、あ
るいは密閉容器中で脱気しながら乾燥した後、300〜
800°Cで数分間熱処理して焼成する。
【0022】基材ガラス上に着色膜を作製する方法とし
ては、上記スクリーン印刷以外にスプレー、ディップ、
ロールコ−ト、スピンコート、フレクソ印刷、グラビア
印刷を使用することができる。
ては、上記スクリーン印刷以外にスプレー、ディップ、
ロールコ−ト、スピンコート、フレクソ印刷、グラビア
印刷を使用することができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例により更に詳
細に説明する。尚、処理液の特性と着色膜の評価方法
は、以下の通りである。
細に説明する。尚、処理液の特性と着色膜の評価方法
は、以下の通りである。
【0024】1.光学特性 濁度計を使用して試料の透過率を測定した。また、色差
計により試料の色調(Lab)を測定した。
計により試料の色調(Lab)を測定した。
【0025】2.耐久性 着色膜を沸騰水中に4時間浸漬する前後の透過色調変化
(△E)を色差計を使用し、△E=(L2 +a2 +b
2 )1/2 の式から算出した。
(△E)を色差計を使用し、△E=(L2 +a2 +b
2 )1/2 の式から算出した。
【0026】2.耐酸性 試料を3%のH2 SO4 水溶液に24時間浸積し、浸積
する前後の色調差を△Eを色差計により、△Eで表示し
た。
する前後の色調差を△Eを色差計により、△Eで表示し
た。
【0027】3.耐塩基性 試料を3%の水酸化ナトリウム水溶液に24時間浸積
し、浸積する前後の色調差を△Eで表示した。
し、浸積する前後の色調差を△Eで表示した。
【0028】実施例1〜2、比較例1〜2 表1に示す微粒子成分、固定剤成分、バインダー樹脂成
分、有機溶剤成分からなる添加剤を配合し、配合物を5
0°Cで60分間攪拌混合してフォグランプ着色用処理
液を得た。尚、ここで使用する銀微粒子は、銀微粒子を
予めテレピネオール中に分散したものである。
分、有機溶剤成分からなる添加剤を配合し、配合物を5
0°Cで60分間攪拌混合してフォグランプ着色用処理
液を得た。尚、ここで使用する銀微粒子は、銀微粒子を
予めテレピネオール中に分散したものである。
【0029】この処理液を前述のスクリーン印刷によっ
て基材ガラス(厚さ3mm、幅50mm、長さ50mm
のソーダライムガラス)上に印刷し、これを150°C
にて5分間乾燥した。この試料を炉中で700°C、5
分間焼成し、透明で黄色の着色膜をもつガラス材を得
た。上記処理液と着色膜の特性を表1に示した。
て基材ガラス(厚さ3mm、幅50mm、長さ50mm
のソーダライムガラス)上に印刷し、これを150°C
にて5分間乾燥した。この試料を炉中で700°C、5
分間焼成し、透明で黄色の着色膜をもつガラス材を得
た。上記処理液と着色膜の特性を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】この結果、本実施例ではヘーズ率が1以下
で、ガラスの透明性を全く損なわずに黄色の着色が得ら
れ、また700℃に昇温した炉に入れて5分後に取り出
しても充分に着色することができた。そして、選られた
基材の耐薬品性、耐熱性、耐光性のも優れていることが
判る。一方、比較例1〜2では、金微粒子を使用してい
るため、黄色の着色が得られず、それぞれ灰色、緑色の
発色になりフォグランプとして不向きであった。
で、ガラスの透明性を全く損なわずに黄色の着色が得ら
れ、また700℃に昇温した炉に入れて5分後に取り出
しても充分に着色することができた。そして、選られた
基材の耐薬品性、耐熱性、耐光性のも優れていることが
判る。一方、比較例1〜2では、金微粒子を使用してい
るため、黄色の着色が得られず、それぞれ灰色、緑色の
発色になりフォグランプとして不向きであった。
【0032】
【発明の効果】以上のように本願請求項記載の発明で
は、少なくとも銀微粒子と、有機銀化合物と、有機チタ
ン化合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂と、そ
して有機溶剤を混合した処理液からなるフォグランプの
着色用処理液と、これをフォグランプのガラス部分に塗
布し、500〜700℃で焼成するフォグランプの着色
方法にあり、色の濃さを塗布量で容易に調節でき、ガラ
スの透明性を維持し、焼成時間を短縮し、そして処理液
の洗浄を不要にできる効果がある。
は、少なくとも銀微粒子と、有機銀化合物と、有機チタ
ン化合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂と、そ
して有機溶剤を混合した処理液からなるフォグランプの
着色用処理液と、これをフォグランプのガラス部分に塗
布し、500〜700℃で焼成するフォグランプの着色
方法にあり、色の濃さを塗布量で容易に調節でき、ガラ
スの透明性を維持し、焼成時間を短縮し、そして処理液
の洗浄を不要にできる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09D 183/04 C09D 183/04
Claims (2)
- 【請求項1】 フォグランプの着色に使用する処理液で
あり、少なくとも銀微粒子、有機銀化合物、有機チタン
化合物、有機シリコン化合物、バインダー樹脂、そして
有機溶剤を混合したことを特徴とするフォグランプの着
色用処理液。 - 【請求項2】 フォグランプの表面を黄色に着色したフ
ォグランプの製造方法において、少なくとも銀微粒子、
有機銀化合物、有機チタン化合物、有機シリコン化合
物、バインダー樹脂、そして有機溶剤を混合した処理液
を、フォグランプのガラス部分に塗布し、500〜70
0℃で焼成することを特徴とするフォグランプの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10337048A JP2000160104A (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | フォグランプの着色用処理液とフォグランプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10337048A JP2000160104A (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | フォグランプの着色用処理液とフォグランプの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000160104A true JP2000160104A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18304945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10337048A Pending JP2000160104A (ja) | 1998-11-27 | 1998-11-27 | フォグランプの着色用処理液とフォグランプの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000160104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003063197A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Light-transmitting substrate provided with a light-absorbing coating |
-
1998
- 1998-11-27 JP JP10337048A patent/JP2000160104A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003063197A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Light-transmitting substrate provided with a light-absorbing coating |
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