JP2000131710A - 薄膜トランジスタ回路基板およびこれを用いた液晶パネル - Google Patents
薄膜トランジスタ回路基板およびこれを用いた液晶パネルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型高精細の液晶パネルにおいて、画素サイ
ズが小さくなると十分な画素の容量が確保できす、液晶
パネルが暗くなってしまうという課題がある。 【解決手段】 透明基板上に直接または間接的に形成さ
れた共通電極11と、共通電極11の上に第1の絶縁層
を介して配置されるとともに、共通電極11に電気的に
接続された透明電極2と、透明電極2に対して第2の絶
縁層を介して前記共通電極11とは反対側の位置に形成
された画素電極1と、画素電極1に電気的に接続された
薄膜トランジスタ10と、を備えたことを特徴とする液
晶パネルである。
ズが小さくなると十分な画素の容量が確保できす、液晶
パネルが暗くなってしまうという課題がある。 【解決手段】 透明基板上に直接または間接的に形成さ
れた共通電極11と、共通電極11の上に第1の絶縁層
を介して配置されるとともに、共通電極11に電気的に
接続された透明電極2と、透明電極2に対して第2の絶
縁層を介して前記共通電極11とは反対側の位置に形成
された画素電極1と、画素電極1に電気的に接続された
薄膜トランジスタ10と、を備えたことを特徴とする液
晶パネルである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン基板上、
または石英基板上、またはガラス基板上に形成された薄
膜トランジスタ回路基板およびこれを用いた液晶パネル
に関するものである。
または石英基板上、またはガラス基板上に形成された薄
膜トランジスタ回路基板およびこれを用いた液晶パネル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年液晶パネルはフラットパネルディス
プレイとして、ノートパソコン、ナビゲーション、ビデ
オカメラなどに用いられ、またライトバルブとしてプロ
ジェクタに用いられ商品化されている。ノートパソコン
においてはCPUの高速処理化、大容量化が進み、その
情報量が飛躍的に増加するとともに、マンマシーンイン
ターフェースとしての液晶パネルも大画面、高解像度、
高精細表示が求められている。通常このような液晶パネ
ルにはアクティブマトリクス型の液晶パネルが主に用い
られている。
プレイとして、ノートパソコン、ナビゲーション、ビデ
オカメラなどに用いられ、またライトバルブとしてプロ
ジェクタに用いられ商品化されている。ノートパソコン
においてはCPUの高速処理化、大容量化が進み、その
情報量が飛躍的に増加するとともに、マンマシーンイン
ターフェースとしての液晶パネルも大画面、高解像度、
高精細表示が求められている。通常このような液晶パネ
ルにはアクティブマトリクス型の液晶パネルが主に用い
られている。
【0003】アクティブマトリクス型液晶パネルは各画
素にスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(以下
TFTと呼ぶ)が設けられ、ソース信号線とゲート信号
線によって選択的にTFTがオンオフすることで各画素
の表示を行う。ガラス基板上に薄膜形成、選択エッチン
グなどを繰り返し、これらの信号線、スイッチング素子
を形成する。従来、このTFTはアモルファスシリコン
トランジスタ(以下a−Siと呼ぶ)で形成されてい
た。a−Siは移動度が低く、トランジスタとして画素
を駆動するために充分な性能を確保するためにはある程
度の大きさが必要になる。またソースあるいはゲート信
号線を駆動させるための駆動回路を形成するためには性
能が不充分であり、外部回路によって信号線を駆動して
いる。
素にスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(以下
TFTと呼ぶ)が設けられ、ソース信号線とゲート信号
線によって選択的にTFTがオンオフすることで各画素
の表示を行う。ガラス基板上に薄膜形成、選択エッチン
グなどを繰り返し、これらの信号線、スイッチング素子
を形成する。従来、このTFTはアモルファスシリコン
トランジスタ(以下a−Siと呼ぶ)で形成されてい
た。a−Siは移動度が低く、トランジスタとして画素
を駆動するために充分な性能を確保するためにはある程
度の大きさが必要になる。またソースあるいはゲート信
号線を駆動させるための駆動回路を形成するためには性
能が不充分であり、外部回路によって信号線を駆動して
いる。
【0004】一方ポリシリコントランジスタ(以下p−
Siと呼ぶ)の場合は半導体としての性能が高いため、
小さなサイズのTFTで画素が駆動できる。さらに信号
線駆動回路の一部を同じ基板上に同じプロセスで形成
し、内蔵することができる。特に近年低温プロセスを用
いたp−Si形成技術が開発され、ガラス基板上にp−
Siが形成可能となり、低コスト化、低消費電力化へ大
きな期待がもたれている。
Siと呼ぶ)の場合は半導体としての性能が高いため、
小さなサイズのTFTで画素が駆動できる。さらに信号
線駆動回路の一部を同じ基板上に同じプロセスで形成
し、内蔵することができる。特に近年低温プロセスを用
いたp−Si形成技術が開発され、ガラス基板上にp−
Siが形成可能となり、低コスト化、低消費電力化へ大
きな期待がもたれている。
【0005】アクティブマトリクス型液晶パネルでは、
データ線を通して書き込んだ印加電圧を次の書き込み時
間までの時間保持するため、液晶と並列に容量を作り込
む必要がある。パネルの書き込みサイクルを60Hzと
すると保持時間は16.7msとなる。液晶の抵抗と誘
電率とから決まる時定数は、この値に対して必ずしも十
分大きくない。
データ線を通して書き込んだ印加電圧を次の書き込み時
間までの時間保持するため、液晶と並列に容量を作り込
む必要がある。パネルの書き込みサイクルを60Hzと
すると保持時間は16.7msとなる。液晶の抵抗と誘
電率とから決まる時定数は、この値に対して必ずしも十
分大きくない。
【0006】液晶に並列に接続する容量の形成法には、
付加容量方式と蓄積容量方式の2種類がある。現在量産
中のパネルはプロセスが簡単なため付加容量方式が多い
が、ゲート線容量の増大を抑え、開口率を上げるために
今後蓄積容量方式へと移行していくことになる。
付加容量方式と蓄積容量方式の2種類がある。現在量産
中のパネルはプロセスが簡単なため付加容量方式が多い
が、ゲート線容量の増大を抑え、開口率を上げるために
今後蓄積容量方式へと移行していくことになる。
【0007】付加容量方式を図13に示す。131は映
像信号などの信号が常に印加されているデータ線、13
2はパルス状の信号が印加されるゲート線、133はア
モルファスシリコントランジスタ、134は画素電極、
135は付加容量である。付加容量135は隣接するゲ
ート線132と画素電極134をオーバーラップさせて
容量を形成する。ゲート線132のパターン変更だけで
容量を形成することができるためプロセスを変更する必
要がない。難点は画素の開口率が減ることと、ゲート線
132の配線容量が増えることである。配線容量が増え
るとゲート駆動時の負荷が増え、ゲート線遅延が増え
る。
像信号などの信号が常に印加されているデータ線、13
2はパルス状の信号が印加されるゲート線、133はア
モルファスシリコントランジスタ、134は画素電極、
135は付加容量である。付加容量135は隣接するゲ
ート線132と画素電極134をオーバーラップさせて
容量を形成する。ゲート線132のパターン変更だけで
容量を形成することができるためプロセスを変更する必
要がない。難点は画素の開口率が減ることと、ゲート線
132の配線容量が増えることである。配線容量が増え
るとゲート駆動時の負荷が増え、ゲート線遅延が増え
る。
【0008】次に蓄積容量方式を図14に示す。141
は映像信号などの信号が常に印加されているデータ線、
142はパルス状の信号が印加されるゲート線、143
はアモルファスシリコントランジスタ、144は画素電
極、145は蓄積容量である。蓄積容量145は、容量
の対向電極をゲート線142とは別の端子として引き出
すものである。蓄積容量形成用電極をゲート電極と同じ
材料で作る方法と透明電極で作る方法の2通りの方法が
ある。いずれもゲート線141の容量の増大を抑え、蓄
積容量145はこれに加えて開口率を上げられる。ただ
し、付加容量方式に比べ配線交差部が2倍になるので歩
留まりの点で難しくなる。ゲート線容量の増大を避ける
ために、まずはゲート電極と同じ材料で蓄積容量形成用
電極を作る方法が適している。この方法は、プロセス的
には、付加容量方式と同様に作れる。ゲート線142と
は別に、蓄積容量用端子を引き出す必要があるが、ゲー
ト線容量は増えない。また、共通電極への印加電圧を交
流化するドライバ電圧の低減にも適している。さらに開
口率を上げるために透明電極で蓄積容量を作る方向に移
行してきている。ただし、プロセスは複雑になる。この
ため、パネルの歩留まりがかなり上がった段階でないと
使いにくい。
は映像信号などの信号が常に印加されているデータ線、
142はパルス状の信号が印加されるゲート線、143
はアモルファスシリコントランジスタ、144は画素電
極、145は蓄積容量である。蓄積容量145は、容量
の対向電極をゲート線142とは別の端子として引き出
すものである。蓄積容量形成用電極をゲート電極と同じ
材料で作る方法と透明電極で作る方法の2通りの方法が
ある。いずれもゲート線141の容量の増大を抑え、蓄
積容量145はこれに加えて開口率を上げられる。ただ
し、付加容量方式に比べ配線交差部が2倍になるので歩
留まりの点で難しくなる。ゲート線容量の増大を避ける
ために、まずはゲート電極と同じ材料で蓄積容量形成用
電極を作る方法が適している。この方法は、プロセス的
には、付加容量方式と同様に作れる。ゲート線142と
は別に、蓄積容量用端子を引き出す必要があるが、ゲー
ト線容量は増えない。また、共通電極への印加電圧を交
流化するドライバ電圧の低減にも適している。さらに開
口率を上げるために透明電極で蓄積容量を作る方向に移
行してきている。ただし、プロセスは複雑になる。この
ため、パネルの歩留まりがかなり上がった段階でないと
使いにくい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年の液
晶パネルは高精細かつ高輝度が要求され、画素ピッチは
小さくなる一方で画素開口率を高めなければならない。
a−Siに比べればトランジスタサイズの小さいp−S
iの方が開口率を高くするためには有利である。さらに
パターンルールも小さい方が信号線を細くできる、ある
いは各層の合わせ精度が上がるために合わせマージンを
小さくできるために開口率を高くするのに有利である。
晶パネルは高精細かつ高輝度が要求され、画素ピッチは
小さくなる一方で画素開口率を高めなければならない。
a−Siに比べればトランジスタサイズの小さいp−S
iの方が開口率を高くするためには有利である。さらに
パターンルールも小さい方が信号線を細くできる、ある
いは各層の合わせ精度が上がるために合わせマージンを
小さくできるために開口率を高くするのに有利である。
【0010】特にプロジェクタに用いられる液晶パネル
は近年パネル面積がますます小さく、解像度がますます
高くなり、画素ピッチは極めて小さくなっている。高光
出力を得るためには開口率の高い液晶パネルが必要であ
り、p−SiでTFTを形成した液晶パネルが主に用い
られている。しかしながらTFTで駆動する場合、画素
の容量が小さいと印加された電圧が1フィールド時間保
持されず、十分な電圧が液晶にかからないという問題が
発生する。TN(Twisted Nematic(捻
れネマティック))液晶の場合はNW(Normall
y White(ノーマリーホワイト))モードでは液
晶に十分な電圧が印加されないと黒が沈まず、コントラ
ストが得られない。高分子分散液晶の場合は透過率があ
がらず、暗くなってしまう。
は近年パネル面積がますます小さく、解像度がますます
高くなり、画素ピッチは極めて小さくなっている。高光
出力を得るためには開口率の高い液晶パネルが必要であ
り、p−SiでTFTを形成した液晶パネルが主に用い
られている。しかしながらTFTで駆動する場合、画素
の容量が小さいと印加された電圧が1フィールド時間保
持されず、十分な電圧が液晶にかからないという問題が
発生する。TN(Twisted Nematic(捻
れネマティック))液晶の場合はNW(Normall
y White(ノーマリーホワイト))モードでは液
晶に十分な電圧が印加されないと黒が沈まず、コントラ
ストが得られない。高分子分散液晶の場合は透過率があ
がらず、暗くなってしまう。
【0011】上述したように、液晶パネルではこの画素
の容量は液晶自身の容量と、さらに補助容量という画素
電極とソース信号線またはゲート信号線との間で容量を
とったり、画素電極と共通電極との間で容量をとったり
する方法が採られているが、画素サイズが小さくなると
これらの方式では十分な容量が確保できなくなってい
る。
の容量は液晶自身の容量と、さらに補助容量という画素
電極とソース信号線またはゲート信号線との間で容量を
とったり、画素電極と共通電極との間で容量をとったり
する方法が採られているが、画素サイズが小さくなると
これらの方式では十分な容量が確保できなくなってい
る。
【0012】また高分子分散液晶パネルでは高い散乱特
性を得るために液晶層の厚みを10μm以上に設定する
場合があり、液晶自身の容量が極端に小さくなり、前述
の補助容量方式では十分な容量が確保できないという問
題がある。
性を得るために液晶層の厚みを10μm以上に設定する
場合があり、液晶自身の容量が極端に小さくなり、前述
の補助容量方式では十分な容量が確保できないという問
題がある。
【0013】本発明はこのような従来の液晶パネルの画
素の容量を液晶自身の容量と補助容量でとる方法は画素
サイズが小さくなると十分な容量が確保できないという
課題を考慮し、十分な容量を確保できる薄膜トランジス
タ回路基板及びこれを用いた液晶パネルを提供すること
を目的とするものである。
素の容量を液晶自身の容量と補助容量でとる方法は画素
サイズが小さくなると十分な容量が確保できないという
課題を考慮し、十分な容量を確保できる薄膜トランジス
タ回路基板及びこれを用いた液晶パネルを提供すること
を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、透明基板
上に直接または間接的に形成された共通電極と、前記共
通電極の上に第1の絶縁層を介して配置されるととも
に、前記共通電極に電気的に接続された第1の透明導電
薄膜電極と、前記第1の透明導電薄膜電極に対して第2
の絶縁層を介して前記共通電極とは反対側の位置に形成
された第2の透明導電薄膜電極と、前記第2の透明導電
薄膜電極と電気的に接続された薄膜トランジスタと、を
備えたことを特徴とする薄膜トランジスタ回路基板であ
る。
ために、第1の本発明(請求項1に対応)は、透明基板
上に直接または間接的に形成された共通電極と、前記共
通電極の上に第1の絶縁層を介して配置されるととも
に、前記共通電極に電気的に接続された第1の透明導電
薄膜電極と、前記第1の透明導電薄膜電極に対して第2
の絶縁層を介して前記共通電極とは反対側の位置に形成
された第2の透明導電薄膜電極と、前記第2の透明導電
薄膜電極と電気的に接続された薄膜トランジスタと、を
備えたことを特徴とする薄膜トランジスタ回路基板であ
る。
【0015】また第2の本発明(請求項2に対応)は、
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接画素間で接続され
ていることを特徴とする第1の発明に記載の薄膜トラン
ジスタ回路基板である。
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接画素間で接続され
ていることを特徴とする第1の発明に記載の薄膜トラン
ジスタ回路基板である。
【0016】また第3の本発明(請求項3に対応)は、
前記第1の透明導電薄膜電極と前記第2の透明導電薄膜
電極は、画素領域で同一形状であり、液晶パネルに用い
られることを特徴とする第1の発明または第2の発明に
記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
前記第1の透明導電薄膜電極と前記第2の透明導電薄膜
電極は、画素領域で同一形状であり、液晶パネルに用い
られることを特徴とする第1の発明または第2の発明に
記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
【0017】また第4の本発明(請求項4に対応)は、
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接する画素間で前記
薄膜トランジスタのソース信号線と交差して接続され、
液晶パネルに用いられることを特徴とする第3の発明に
記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接する画素間で前記
薄膜トランジスタのソース信号線と交差して接続され、
液晶パネルに用いられることを特徴とする第3の発明に
記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
【0018】また第5の本発明(請求項5に対応)は、
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接する画素間で前記
薄膜トランジスタのゲート信号線と交差して接続され、
液晶パネルに用いられることを特徴とする第3の発明に
記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接する画素間で前記
薄膜トランジスタのゲート信号線と交差して接続され、
液晶パネルに用いられることを特徴とする第3の発明に
記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
【0019】また第6の本発明(請求項6に対応)は、
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接画素間で接続さ
れ、画素領域以外で前記共通電極と接続され、液晶パネ
ルに用いられることを特徴とする第1の発明に記載の薄
膜トランジスタ回路基板である。
前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接画素間で接続さ
れ、画素領域以外で前記共通電極と接続され、液晶パネ
ルに用いられることを特徴とする第1の発明に記載の薄
膜トランジスタ回路基板である。
【0020】また第7の本発明(請求項7に対応)は、
前記共通電極は、光を遮光する金属薄膜から構成され、
前記共通電極とで液晶層を挟み込んだ対向電極と接続さ
れ、液晶パネルに用いられることを特徴とする第1の発
明に記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
前記共通電極は、光を遮光する金属薄膜から構成され、
前記共通電極とで液晶層を挟み込んだ対向電極と接続さ
れ、液晶パネルに用いられることを特徴とする第1の発
明に記載の薄膜トランジスタ回路基板である。
【0021】また第8の本発明(請求項8に対応)は、
前記共通電極は遮光層として働き、及び/または前記第
2の絶縁層の厚みは200nm以下であることを特徴と
する第1の発明に記載の薄膜トランジスタ回路基板であ
る。
前記共通電極は遮光層として働き、及び/または前記第
2の絶縁層の厚みは200nm以下であることを特徴と
する第1の発明に記載の薄膜トランジスタ回路基板であ
る。
【0022】また第9の本発明(請求項9に対応)は、
前記薄膜トランジスタは、3素子以上直列に接続されて
いることを特徴とする第1の発明に記載の薄膜トランジ
スタ回路基板である。
前記薄膜トランジスタは、3素子以上直列に接続されて
いることを特徴とする第1の発明に記載の薄膜トランジ
スタ回路基板である。
【0023】また第10の本発明(請求項10に対応)
は、アクティブマトリクス液晶パネルに用いられる液晶
パネルであって、液晶パネルと同一基板上に形成された
信号線を駆動する駆動回路に第1〜9の発明のいずれか
に記載の薄膜トランジスタ回路基板が用いられているこ
とを特徴とする液晶パネルである。
は、アクティブマトリクス液晶パネルに用いられる液晶
パネルであって、液晶パネルと同一基板上に形成された
信号線を駆動する駆動回路に第1〜9の発明のいずれか
に記載の薄膜トランジスタ回路基板が用いられているこ
とを特徴とする液晶パネルである。
【0024】
【実施の形態】本発明の実施の形態について、図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0025】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第1
の実施の形態の平面構造を図1に示す。図1は1つの画
素単位であり、実際にはこの画素が縦横に多数繰り返し
形成された構造をとる。図1のA−A’の部分の断面図
を図2に示す。図1および図2において1は画素電極、
2は透明電極、3、4、5、6はコンタクトホール、7
はソース信号電極、8はゲート信号電極、9はドレイン
電極、10はTFT、11は共通電極、21はガラス基
板、22、23、24は絶縁層である。
の実施の形態の平面構造を図1に示す。図1は1つの画
素単位であり、実際にはこの画素が縦横に多数繰り返し
形成された構造をとる。図1のA−A’の部分の断面図
を図2に示す。図1および図2において1は画素電極、
2は透明電極、3、4、5、6はコンタクトホール、7
はソース信号電極、8はゲート信号電極、9はドレイン
電極、10はTFT、11は共通電極、21はガラス基
板、22、23、24は絶縁層である。
【0026】画素電極1はITOなどの透明導電薄膜で
形成され、液晶に電圧を印加するための電極となる。透
明電極2は絶縁層23を介して画素電極1の下層に形成
される。透明電極2も画素電極1と同様ITOなどの透
明導電薄膜で形成され、画素電極1と同一形状であるこ
とが望ましい。ただし補助容量が少なくても良い場合は
必ずしも同一形状でなくても画素電極1よりも内側に小
さい形状であっても良い。画素電極1はコンタクトホー
ル3を介していったん金属薄膜と接続され、さらにこの
金属薄膜とコンタクトホール4を介してドレイン電極9
と接続された構造になっている。ドレイン電極9は、ソ
ース信号線7とゲート信号線8との交点に形成されたT
FT10と接続され、さらにコンタクトホール6を介し
てソース信号線7と接続されている。
形成され、液晶に電圧を印加するための電極となる。透
明電極2は絶縁層23を介して画素電極1の下層に形成
される。透明電極2も画素電極1と同様ITOなどの透
明導電薄膜で形成され、画素電極1と同一形状であるこ
とが望ましい。ただし補助容量が少なくても良い場合は
必ずしも同一形状でなくても画素電極1よりも内側に小
さい形状であっても良い。画素電極1はコンタクトホー
ル3を介していったん金属薄膜と接続され、さらにこの
金属薄膜とコンタクトホール4を介してドレイン電極9
と接続された構造になっている。ドレイン電極9は、ソ
ース信号線7とゲート信号線8との交点に形成されたT
FT10と接続され、さらにコンタクトホール6を介し
てソース信号線7と接続されている。
【0027】以下画素電極1に電圧が印加される方法を
回路的に説明する。ソース信号線7には映像信号等の信
号が常に印加されており、ゲート信号線8にはパルス上
の信号が印加され、スイッチング素子であるTFT10
に選択的に印加される。ドレイン電極9、コンタクトホ
ール3、4を通して画素電極1に所定の電圧が書き込ま
れる。しかしながら画素電極1にかかる電圧は、抵抗と
容量の積で決まる時定数で定義される時間の間に低下し
て行く。液晶パネルの場合、図12に示すような等価回
路が考えられる。すなわち液晶層の抵抗122と容量1
23ならびに画素電極1の補助容量124とから時定数
が決まる。液晶層の容量C1と画素電極の補助容量C2
との和が全体の容量であるから、C1およびC2が小さ
いと、液晶に印加された電圧が1フィールド時間の間保
持できない。
回路的に説明する。ソース信号線7には映像信号等の信
号が常に印加されており、ゲート信号線8にはパルス上
の信号が印加され、スイッチング素子であるTFT10
に選択的に印加される。ドレイン電極9、コンタクトホ
ール3、4を通して画素電極1に所定の電圧が書き込ま
れる。しかしながら画素電極1にかかる電圧は、抵抗と
容量の積で決まる時定数で定義される時間の間に低下し
て行く。液晶パネルの場合、図12に示すような等価回
路が考えられる。すなわち液晶層の抵抗122と容量1
23ならびに画素電極1の補助容量124とから時定数
が決まる。液晶層の容量C1と画素電極の補助容量C2
との和が全体の容量であるから、C1およびC2が小さ
いと、液晶に印加された電圧が1フィールド時間の間保
持できない。
【0028】そこで本発明では透明電極2を形成し、画
素電極1との間に絶縁層23を形成し、ここで補助容量
を形成するものである。この補助容量は画素電極1と透
明電極2との重なり部分の面積をS、絶縁層23の厚み
をt、絶縁層23の単位容量をCoとすると、Co×S
/tで求められる。したがって、画素電極1と透明電極
2との重なり部分の面積を大きくする、または絶縁層2
3の厚みを薄くすれば補助容量は大きくなる。本発明で
は画素電極1と透明電極2を同じサイズにして、重なり
部分を最大限取るように設計したが、必ずしも本発明の
ようでなくとも透明電極2が画素電極1より内側に来る
ように配置されていてもよい。
素電極1との間に絶縁層23を形成し、ここで補助容量
を形成するものである。この補助容量は画素電極1と透
明電極2との重なり部分の面積をS、絶縁層23の厚み
をt、絶縁層23の単位容量をCoとすると、Co×S
/tで求められる。したがって、画素電極1と透明電極
2との重なり部分の面積を大きくする、または絶縁層2
3の厚みを薄くすれば補助容量は大きくなる。本発明で
は画素電極1と透明電極2を同じサイズにして、重なり
部分を最大限取るように設計したが、必ずしも本発明の
ようでなくとも透明電極2が画素電極1より内側に来る
ように配置されていてもよい。
【0029】図2は本発明の第1の実施の形態の薄膜ト
ランジスタ回路基板の断面図を示すものであり、透明電
極2はコンタクトホール5によって共通電極11に接続
されている。共通電極11は電気的にはグランドレベル
にある。
ランジスタ回路基板の断面図を示すものであり、透明電
極2はコンタクトホール5によって共通電極11に接続
されている。共通電極11は電気的にはグランドレベル
にある。
【0030】さらに共通電極11をAl、Cr、Mo、
Tiなどの光の透過率を低減させる、または光を遮光す
る金属薄膜を用いれば遮光層となるので、従来用いられ
ているような対向電極にブラックマトリクスを設けなく
とも信号線またはTFTで発生する横電界による光漏れ
を防ぐことができる。
Tiなどの光の透過率を低減させる、または光を遮光す
る金属薄膜を用いれば遮光層となるので、従来用いられ
ているような対向電極にブラックマトリクスを設けなく
とも信号線またはTFTで発生する横電界による光漏れ
を防ぐことができる。
【0031】本発明の第2の実施の形態の薄膜トランジ
スタ回路基板を図3に示す。図3において31は画素電
極、32は透明電極、33、34、36はコンタクトホ
ール、37はソース信号電極、38はゲート信号電極、
39はドレイン電極、40はTFT、35は共通電極で
ある。
スタ回路基板を図3に示す。図3において31は画素電
極、32は透明電極、33、34、36はコンタクトホ
ール、37はソース信号電極、38はゲート信号電極、
39はドレイン電極、40はTFT、35は共通電極で
ある。
【0032】図3のB−B’の部分の断面図を図5に示
す。51はガラス基板、52、53、54は絶縁層であ
る。画素電極31はITOなどの透明導電薄膜で形成さ
れ、液晶に電圧を印加するための電極となる。透明電極
32は絶縁層53を介して画素電極31の下層に形成さ
れる。透明電極32も画素電極31と同様ITOなどの
透明導電薄膜で形成され、画素電極31と同一形状であ
ることが望ましい。ただし補助容量が少なくても良い場
合は必ずしも同一形状でなくても画素電極31よりも内
側に小さい形状であっても良い。画素電極31はコンタ
クトホール33を介していったん金属薄膜と接続され、
さらにこの金属薄膜とコンタクトホール34を介してド
レイン電極39と接続された構造になっている。ドレイ
ン電極39は、ソース信号線37とゲート信号線38と
の交点に形成されたTFT40と接続され、さらにコン
タクトホール36を介してソース信号線37と接続され
ている。
す。51はガラス基板、52、53、54は絶縁層であ
る。画素電極31はITOなどの透明導電薄膜で形成さ
れ、液晶に電圧を印加するための電極となる。透明電極
32は絶縁層53を介して画素電極31の下層に形成さ
れる。透明電極32も画素電極31と同様ITOなどの
透明導電薄膜で形成され、画素電極31と同一形状であ
ることが望ましい。ただし補助容量が少なくても良い場
合は必ずしも同一形状でなくても画素電極31よりも内
側に小さい形状であっても良い。画素電極31はコンタ
クトホール33を介していったん金属薄膜と接続され、
さらにこの金属薄膜とコンタクトホール34を介してド
レイン電極39と接続された構造になっている。ドレイ
ン電極39は、ソース信号線37とゲート信号線38と
の交点に形成されたTFT40と接続され、さらにコン
タクトホール36を介してソース信号線37と接続され
ている。
【0033】透明電極32はソース信号線37の下層を
通って隣の画素の透明電極と接続されている。また透明
電極32は、共通電極35と画素領域以外で接続されて
いる。これにより実施の形態1で設置されていた透明電
極と共通電極との接続を行うためのコンタクトホールが
必要ないのでより開口率を高めることが可能となる。
通って隣の画素の透明電極と接続されている。また透明
電極32は、共通電極35と画素領域以外で接続されて
いる。これにより実施の形態1で設置されていた透明電
極と共通電極との接続を行うためのコンタクトホールが
必要ないのでより開口率を高めることが可能となる。
【0034】本発明の第3の実施の形態の薄膜トランジ
スタ回路基板を図4に示す。図4において41は画素電
極、42は透明電極、43、44、46はコンタクトホ
ール、47はソース信号電極、48はゲート信号電極、
49はドレイン電極、50はTFT、45は共通電極で
ある。
スタ回路基板を図4に示す。図4において41は画素電
極、42は透明電極、43、44、46はコンタクトホ
ール、47はソース信号電極、48はゲート信号電極、
49はドレイン電極、50はTFT、45は共通電極で
ある。
【0035】本発明では透明電極42はゲート信号線4
7の下層を通って隣の画素の透明電極と接続されてい
る。また透明電極42は、共通電極45と画素領域以外
で接続されている。これにより実施の形態1で設置され
ていた透明電極と共通電極との接続を行うためのコンタ
クトホールが必要ないのでより開口率を高めることが可
能となる。
7の下層を通って隣の画素の透明電極と接続されてい
る。また透明電極42は、共通電極45と画素領域以外
で接続されている。これにより実施の形態1で設置され
ていた透明電極と共通電極との接続を行うためのコンタ
クトホールが必要ないのでより開口率を高めることが可
能となる。
【0036】次に本発明の第4の薄膜トランジスタ回路
について説明する。本発明の薄膜トランジスタ回路基板
の第4の実施の形態の平面構造を図6に示す。
について説明する。本発明の薄膜トランジスタ回路基板
の第4の実施の形態の平面構造を図6に示す。
【0037】図6において画素領域の最外側を示してい
る。図6の画素構造は実施の形態2で示した構造と同一
である。さらに画素領域以外の部分で金属薄膜63とコ
ンタクトホール64、65によって共通電極と透明電極
との接続を取っている。
る。図6の画素構造は実施の形態2で示した構造と同一
である。さらに画素領域以外の部分で金属薄膜63とコ
ンタクトホール64、65によって共通電極と透明電極
との接続を取っている。
【0038】図6のC−C’の部分の断面図を図7に示
す。71はガラス基板、72、73、74は絶縁層であ
る。画素電極61はITOなどの透明導電薄膜で形成さ
れ、液晶に電圧を印加するための電極となる。透明電極
62は絶縁層73を介して画素電極61の下層に形成さ
れる。透明電極62も画素電極61と同様ITOなどの
透明導電薄膜で形成され、画素電極61と同一形状であ
ることが望ましい。ただし補助容量が少なくても良い場
合は必ずしも同一形状でなくても画素電極61よりも内
側に小さい形状であっても良い。透明電極62はソース
信号線67の下層を通って隣の画素の透明電極と接続さ
れている。これにより実施の形態1で設置されていた透
明電極と共通電極との接続を行うためのコンタクトホー
ルが必要ないのでより開口率を高めることが可能とな
る。さらに画素領域以外の領域において、透明電極62
はコンタクトホール65によっていったん金属薄膜63
と接続され、さらにコンタクトホール64によって共通
電極66と接続されている。これにより透明電極62は
電気的に共通電極66と同じグランドレベルにすること
が可能となる。
す。71はガラス基板、72、73、74は絶縁層であ
る。画素電極61はITOなどの透明導電薄膜で形成さ
れ、液晶に電圧を印加するための電極となる。透明電極
62は絶縁層73を介して画素電極61の下層に形成さ
れる。透明電極62も画素電極61と同様ITOなどの
透明導電薄膜で形成され、画素電極61と同一形状であ
ることが望ましい。ただし補助容量が少なくても良い場
合は必ずしも同一形状でなくても画素電極61よりも内
側に小さい形状であっても良い。透明電極62はソース
信号線67の下層を通って隣の画素の透明電極と接続さ
れている。これにより実施の形態1で設置されていた透
明電極と共通電極との接続を行うためのコンタクトホー
ルが必要ないのでより開口率を高めることが可能とな
る。さらに画素領域以外の領域において、透明電極62
はコンタクトホール65によっていったん金属薄膜63
と接続され、さらにコンタクトホール64によって共通
電極66と接続されている。これにより透明電極62は
電気的に共通電極66と同じグランドレベルにすること
が可能となる。
【0039】本発明の第5の実施の形態の薄膜トランジ
スタ回路基板を図8に示す。
スタ回路基板を図8に示す。
【0040】図8において83は金属薄膜、85はコン
タクトホール、86は共通電極、88は対向電極との転
写電極である。共通電極86はコンタクトホール85に
よりいったん金属薄膜83に接続され、さらに転写電極
88において対向電極と接続される。共通電極86ある
いは透明電極は抵抗を有する金属薄膜であるから接続点
から遠ざかるほど抵抗値が増加し、均一な電圧が印加で
きない問題がある。本実施の形態では、コンタクトホー
ルを1点だけでなく3点設けることによって、均一な電
圧を印加できるようにしている。従って、このような構
成で共通電極86が広く基板全面で均一にグランドレベ
ルが実現できる。
タクトホール、86は共通電極、88は対向電極との転
写電極である。共通電極86はコンタクトホール85に
よりいったん金属薄膜83に接続され、さらに転写電極
88において対向電極と接続される。共通電極86ある
いは透明電極は抵抗を有する金属薄膜であるから接続点
から遠ざかるほど抵抗値が増加し、均一な電圧が印加で
きない問題がある。本実施の形態では、コンタクトホー
ルを1点だけでなく3点設けることによって、均一な電
圧を印加できるようにしている。従って、このような構
成で共通電極86が広く基板全面で均一にグランドレベ
ルが実現できる。
【0041】なお、本実施の形態のコンタクトホール8
5の個数は、上述した実施の形態における3個に限ら
ず、4個、5個など、要するに2個以上であって共通電
極86が広く基板全面で均一にグランドレベルが実現で
きるような数でありさえすればよい。
5の個数は、上述した実施の形態における3個に限ら
ず、4個、5個など、要するに2個以上であって共通電
極86が広く基板全面で均一にグランドレベルが実現で
きるような数でありさえすればよい。
【0042】本発明の第6の実施の形態の薄膜トランジ
スタ回路基板を図9に示す。92はガラス基板、93、
94は絶縁層である。画素電極91はITOなどの透明
導電薄膜で形成され、液晶に電圧を印加するための電極
となる。この場合の補助容量は画素電極91と絶縁層9
3を介して共通電極96とオーバーラップする部分のみ
の容量となる。このオーバーラップする部分の面積を多
く取れば容量は増加するが、開口部面積が小さくなり、
暗くなる。そこで本発明では絶縁層93の厚みを200
nm以下とし、充分な容量を確保できた。
スタ回路基板を図9に示す。92はガラス基板、93、
94は絶縁層である。画素電極91はITOなどの透明
導電薄膜で形成され、液晶に電圧を印加するための電極
となる。この場合の補助容量は画素電極91と絶縁層9
3を介して共通電極96とオーバーラップする部分のみ
の容量となる。このオーバーラップする部分の面積を多
く取れば容量は増加するが、開口部面積が小さくなり、
暗くなる。そこで本発明では絶縁層93の厚みを200
nm以下とし、充分な容量を確保できた。
【0043】本発明の第7の実施の形態の薄膜トランジ
スタ回路基板を図10に示す。図10において101は
画素電極、102は透明電極、103、104、106
はコンタクトホール、107はソース信号電極、108
はゲート信号電極、109はドレイン電極、110はT
FT、105は共通電極である。ドレイン電極9はN字
型に折れ曲がり、3個のTFTを形成している。
スタ回路基板を図10に示す。図10において101は
画素電極、102は透明電極、103、104、106
はコンタクトホール、107はソース信号電極、108
はゲート信号電極、109はドレイン電極、110はT
FT、105は共通電極である。ドレイン電極9はN字
型に折れ曲がり、3個のTFTを形成している。
【0044】画素電極101はITOなどの透明導電薄
膜で形成され、液晶に電圧を印加するための電極とな
る。透明電極102は絶縁層を介して画素電極101の
下層に形成される。透明電極102も画素電極101と
同様ITOなどの透明導電薄膜で形成され、画素電極1
01と同一形状であることが望ましい。ただし補助容量
が少なくても良い場合は必ずしも同一形状でなくても画
素電極101よりも内側に小さい形状であっても良い。
画素電極101はコンタクトホール103を介していっ
たん金属薄膜と接続され、さらにこの金属薄膜とコンタ
クトホール104を介してドレイン電極109と接続さ
れた構造になっている。ドレイン電極109は、ソース
信号線107とゲート信号線108との交点およびドレ
イン電極109とゲート電極108との交点に形成され
た3個のTFT110と接続され、さらにコンタクトホ
ール106を介してソース信号線107と接続されてい
る。
膜で形成され、液晶に電圧を印加するための電極とな
る。透明電極102は絶縁層を介して画素電極101の
下層に形成される。透明電極102も画素電極101と
同様ITOなどの透明導電薄膜で形成され、画素電極1
01と同一形状であることが望ましい。ただし補助容量
が少なくても良い場合は必ずしも同一形状でなくても画
素電極101よりも内側に小さい形状であっても良い。
画素電極101はコンタクトホール103を介していっ
たん金属薄膜と接続され、さらにこの金属薄膜とコンタ
クトホール104を介してドレイン電極109と接続さ
れた構造になっている。ドレイン電極109は、ソース
信号線107とゲート信号線108との交点およびドレ
イン電極109とゲート電極108との交点に形成され
た3個のTFT110と接続され、さらにコンタクトホ
ール106を介してソース信号線107と接続されてい
る。
【0045】このようにTFTを3個直列に並べること
でトランジスタのW/LのWを1個のものと比べて3倍
大きくできる。このことはトランジスタの移動度を高
め、画素電極に電流を流し込み易くなる。
でトランジスタのW/LのWを1個のものと比べて3倍
大きくできる。このことはトランジスタの移動度を高
め、画素電極に電流を流し込み易くなる。
【0046】なお、本発明の薄膜トランジスタは、上述
した実施の形態のように、3個を直列に接続するものに
限らず、4個または5個を直列に接続するなど、要する
に3個以上を直列に接続するものでありさえすればよ
い。
した実施の形態のように、3個を直列に接続するものに
限らず、4個または5個を直列に接続するなど、要する
に3個以上を直列に接続するものでありさえすればよ
い。
【0047】本発明の第8の実施の形態の液晶パネルを
図11に示す。本実施の形態では、これまでに述べた薄
膜トランジスタ回路基板を用いた液晶パネルについて説
明する。本発明では高分子分散液晶を2枚の電極基板間
に挟み込んだ構成の液晶パネルを例に挙げる。本発明の
液晶パネルの断面図を図11に示す。薄膜トランジスタ
回路基板は実施の形態2で示したものと同一の基板を用
いている。液晶層111は高分子分散液晶、112は対
向基板、113は対向電極である。共通電極35および
透明電極32は実施の形態5と同様にして転写電極(省
略)によって対向電極113と接続され、グランドレベ
ルに接地されている。
図11に示す。本実施の形態では、これまでに述べた薄
膜トランジスタ回路基板を用いた液晶パネルについて説
明する。本発明では高分子分散液晶を2枚の電極基板間
に挟み込んだ構成の液晶パネルを例に挙げる。本発明の
液晶パネルの断面図を図11に示す。薄膜トランジスタ
回路基板は実施の形態2で示したものと同一の基板を用
いている。液晶層111は高分子分散液晶、112は対
向基板、113は対向電極である。共通電極35および
透明電極32は実施の形態5と同様にして転写電極(省
略)によって対向電極113と接続され、グランドレベ
ルに接地されている。
【0048】高分子分散液晶は散乱特性を十分確保する
ために液晶層の厚みを厚くする必要があり、そうするこ
とによって液晶層の容量が低くなり、電圧を保持するた
めに大きな補助容量が必要になる。
ために液晶層の厚みを厚くする必要があり、そうするこ
とによって液晶層の容量が低くなり、電圧を保持するた
めに大きな補助容量が必要になる。
【0049】またこの液晶パネルを用いた液晶投写装置
においてもパネルサイズが小さいのでセットの小型化が
可能となり、ポータビリティの優れた投写装置が実現で
きた。
においてもパネルサイズが小さいのでセットの小型化が
可能となり、ポータビリティの優れた投写装置が実現で
きた。
【0050】なお、本実施の形態のTFTは本発明の薄
膜トランジスタのことであり、本実施の形態の画素電極
は本発明の第2の透明導電薄膜電極の例であり、本実施
の形態の透明電極は本発明の第1の透明導電薄膜電極の
例である。
膜トランジスタのことであり、本実施の形態の画素電極
は本発明の第2の透明導電薄膜電極の例であり、本実施
の形態の透明電極は本発明の第1の透明導電薄膜電極の
例である。
【0051】さらに、本実施の形態はポリシリコンに限
らず、アモルファスシリコンでもよく、また反射型の液
晶パネルに用いる単結晶シリコンでも用いることができ
る。
らず、アモルファスシリコンでもよく、また反射型の液
晶パネルに用いる単結晶シリコンでも用いることができ
る。
【0052】さらに本発明の透明基板は、上述した実施
の形態におけるガラス基板に限らず、シリコン基板、石
英基板など、要するに透明な絶縁性の基板でありさえす
ればよい。
の形態におけるガラス基板に限らず、シリコン基板、石
英基板など、要するに透明な絶縁性の基板でありさえす
ればよい。
【0053】さらに、本発明の液晶パネルは上述した第
2の実施の形態の薄膜トランジスタ回路基板を用いるも
のに限らず、第1〜10のいずれかの実施の形態の薄膜
トランジスタ回路基板を用いることも可能である。
2の実施の形態の薄膜トランジスタ回路基板を用いるも
のに限らず、第1〜10のいずれかの実施の形態の薄膜
トランジスタ回路基板を用いることも可能である。
【0054】さらに、本発明の共通電極は、上述した実
施の形態におけるガラス基板上に直接形成されるものに
限らず、ガラス基板上に中間層を介して間接的に形成さ
れるなど、要するにガラス基板上に直接または間接的に
形成されるものでありさえすればよい。
施の形態におけるガラス基板上に直接形成されるものに
限らず、ガラス基板上に中間層を介して間接的に形成さ
れるなど、要するにガラス基板上に直接または間接的に
形成されるものでありさえすればよい。
【0055】さらに、本発明の第1の透明導電薄膜電極
は上述した実施の形態におけるソース信号電極と交差し
て隣接画素間で接続されるかまたはゲート信号電極と交
差して隣接画素間で接続されるものに限らず、ソース信
号線と交差しかつゲート信号線とも交差して隣接画素間
で接続されるなど、要するに隣接画素間で接続されるも
のでありさえすればよい。
は上述した実施の形態におけるソース信号電極と交差し
て隣接画素間で接続されるかまたはゲート信号電極と交
差して隣接画素間で接続されるものに限らず、ソース信
号線と交差しかつゲート信号線とも交差して隣接画素間
で接続されるなど、要するに隣接画素間で接続されるも
のでありさえすればよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、画素サイズが小さくなっても画素開口率
を低下させることもなく、十分な容量を確保できる薄膜
トランジスタ回路基板及び液晶パネルを提供することが
できる。
に、本発明は、画素サイズが小さくなっても画素開口率
を低下させることもなく、十分な容量を確保できる薄膜
トランジスタ回路基板及び液晶パネルを提供することが
できる。
【図1】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第1の実
施の形態における平面構成図である。
施の形態における平面構成図である。
【図2】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第1の実
施の形態における断面構成図である。
施の形態における断面構成図である。
【図3】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第2の実
施の形態における平面構成図である。
施の形態における平面構成図である。
【図4】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第3の実
施の形態における平面構成図である。
施の形態における平面構成図である。
【図5】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第2の実
施の形態における断面構成図である。
施の形態における断面構成図である。
【図6】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第4の実
施の形態における平面構成図である。
施の形態における平面構成図である。
【図7】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第4の実
施の形態における断面構成図である。
施の形態における断面構成図である。
【図8】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第5の実
施の形態における断面構成図である。
施の形態における断面構成図である。
【図9】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第6の実
施の形態における平面構成図である。
施の形態における平面構成図である。
【図10】本発明の薄膜トランジスタ回路基板の第7の
実施の形態における平面構成図である。
実施の形態における平面構成図である。
【図11】本発明の液晶パネルの第8の実施の形態にお
ける断面構成図である。
ける断面構成図である。
【図12】本発明の液晶パネルの第1の実施の形態にお
ける等価回路を説明する回路図である。
ける等価回路を説明する回路図である。
【図13】従来の付加容量方式による補助容量を形成し
た液晶パネルの画素部分の平面構成図である。
た液晶パネルの画素部分の平面構成図である。
【図14】従来の蓄積容量方式による補助容量を形成し
た液晶パネルの画素部分の平面構成図である。
た液晶パネルの画素部分の平面構成図である。
1 画素電極 2 透明導電薄膜 3、4、5、6 コンタクトホール 7 ソース信号電極 8 ゲート信号電極 9 ドレイン電極 10 TFT 11 共通電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JB13 JB23 JB32 JB33 JB51 JB56 JB63 JB69 KA04 KA07 KB04 KB14 NA24 NA25 QA07 5C094 AA06 AA25 BA03 BA43 DA09 DA14 EA05 EA07 GA10 HA08 5F110 DD02 DD03 GG02 GG13 GG15 NN44 NN46 NN47 NN73
Claims (10)
- 【請求項1】 透明基板上に直接または間接的に形成さ
れた共通電極と、 前記共通電極の上に第1の絶縁層を介して配置されると
ともに、前記共通電極に電気的に接続された第1の透明
導電薄膜電極と、 前記第1の透明導電薄膜電極に対して第2の絶縁層を介
して前記共通電極とは反対側の位置に形成された第2の
透明導電薄膜電極と、 前記第2の透明導電薄膜電極と電気的に接続された薄膜
トランジスタと、を備えたことを特徴とする薄膜トラン
ジスタ回路基板。 - 【請求項2】 前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接画
素間で接続されていることを特徴とする請求項1記載の
薄膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項3】 前記第1の透明導電薄膜電極と前記第2
の透明導電薄膜電極は、画素領域で同一形状であり、液
晶パネルに用いられることを特徴とする請求項1または
2記載の薄膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項4】 前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接す
る画素間で前記薄膜トランジスタのソース信号線と交差
して接続され、液晶パネルに用いられることを特徴とす
る請求項3記載の薄膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項5】 前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接す
る画素間で前記薄膜トランジスタのゲート信号線と交差
して接続され、液晶パネルに用いられることを特徴とす
る請求項3記載の薄膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項6】 前記第1の透明導電薄膜電極は、隣接画
素間で接続され、画素領域以外で前記共通電極と接続さ
れ、液晶パネルに用いられることを特徴とする請求項1
記載の薄膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項7】 前記共通電極は、光を遮光する金属薄膜
から構成され、前記共通電極とで液晶層を挟み込んだ対
向電極と接続され、液晶パネルに用いられることを特徴
とする請求項1記載の薄膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項8】 前記共通電極は遮光層として働き、及び
/または前記第2の絶縁層の厚みは200nm以下であ
ることを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ回
路基板。 - 【請求項9】 前記薄膜トランジスタは、3素子以上直
列に接続されていることを特徴とする請求項1記載の薄
膜トランジスタ回路基板。 - 【請求項10】 アクティブマトリクス液晶パネルに用
いられる液晶パネルであって、液晶パネルと同一基板上
に形成された信号線を駆動する駆動回路に請求項1〜9
のいずれかに記載の薄膜トランジスタ回路基板が用いら
れていることを特徴とする液晶パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30112998A JP2000131710A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 薄膜トランジスタ回路基板およびこれを用いた液晶パネル |
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JP30112998A JP2000131710A (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 薄膜トランジスタ回路基板およびこれを用いた液晶パネル |
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-
1998
- 1998-10-22 JP JP30112998A patent/JP2000131710A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005096252A1 (en) * | 2004-04-01 | 2005-10-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Panel for display device, and display device |
US7724234B2 (en) | 2004-04-01 | 2010-05-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Panel for display device, and display device |
CN105182573A (zh) * | 2015-08-26 | 2015-12-23 | 武汉华星光电技术有限公司 | 透明导电电极的修补装置 |
WO2017031785A1 (zh) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | 武汉华星光电技术有限公司 | 透明导电电极的修补装置 |
CN105182573B (zh) * | 2015-08-26 | 2018-06-22 | 武汉华星光电技术有限公司 | 透明导电电极的修补装置 |
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