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JP2000113730A - 複合軽量化リボン線、絶縁複合軽量化リボン線およびこれらの製造方法 - Google Patents

複合軽量化リボン線、絶縁複合軽量化リボン線およびこれらの製造方法

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Publication number
JP2000113730A
JP2000113730A JP10282380A JP28238098A JP2000113730A JP 2000113730 A JP2000113730 A JP 2000113730A JP 10282380 A JP10282380 A JP 10282380A JP 28238098 A JP28238098 A JP 28238098A JP 2000113730 A JP2000113730 A JP 2000113730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
ribbon wire
composite lightweight
aluminum
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10282380A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kitazawa
弘 北沢
Tatsuo Yamaguchi
辰男 山口
Koichi Otani
浩一 大谷
Etsuro Tsukada
悦郎 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Totoku Electric Co Ltd filed Critical Totoku Electric Co Ltd
Priority to JP10282380A priority Critical patent/JP2000113730A/ja
Publication of JP2000113730A publication Critical patent/JP2000113730A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだ付けが可能で,且つ軽量化されてお
り、電子機器等の軽薄・短小化が図れ、放熱性も良好な
複合軽量化リボン線、および該リボン線に絶縁被覆を設
けた絶縁複合軽量化リボン線およびこれらの製造方法を
提供する。 【解決手段】 外径1.0mm以下のアルミニウム純度
90%以上の展伸用純アルミニウム導体(1) の表面上に
亜鉛置換によって亜鉛薄膜(2) を形成し、この亜鉛薄膜
(2) の外周に電気銅めっきによって銅被覆(3) を形成し
て銅被覆アルミニウム導体(4a)とし、この銅被覆アルミ
ニウム導体(4a)を冷間塑性加工によって所望サイズの銅
被覆アルミニウム線(4b)に調整した後、更に冷間圧延加
工によって所望サイズの複合軽量化リボン線(4) とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に用いら
れるコイル等の線材に関し、更に詳しくは、銅被覆アル
ミニウム線を圧延してリボン線となした複合軽量化リボ
ン線、絶縁複合軽量化リボン線およびこれらの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器あるいは電子部品の軽薄
短小化に伴い、これらに用いられているコイル等の導体
においても細径化がなされ、また導体の軽量化要求に対
しては比重が銅の1/3以下であるアルミニウム導体ま
たはアルミニウム合金導体(以下、アルミ導体と略記す
る)が採用されてきている。しかしながら、アルミ導体
は電気化学的に卑な電位を有しており、例えば伸線加工
等により形成された新しい金属面が空気に触れると、瞬
時に表面に酸化皮膜が形成されるため、はんだ付けが非
常に困難な金属材料である。また、アルミ導体自身の機
械的強度不足もあって、接続箇所に対する十分な信頼性
を保持させるには特別な接続技術を必要とした。
【0003】このように、アルミ導体ははんだ付けによ
る接続に問題があるため、アルミ導体より若干比重は大
きくなるが、アルミ導体の外周に銅テープをロールによ
って圧接してパイプとする方法(ロール圧接法)、また
はアルミ導体の外周に銅テープを溶接によってパイプと
する方法(テープ溶接法)により銅パイプ被覆層を設
け、線引き加工を施した銅クラッドアルミ線が製品化さ
れ、はんだ付け可能な軽量化電線として上市されてい
る。
【0004】更に、前記銅クラッドアルミ線を冷間圧延
加工してリボン線とすることにより、図6の丸線とリボ
ン線の占積率の比較図に示すように、面積占積率が丸線
と比較して2〜3割縮小可能となり、軽薄・短小化に大
きく寄与するようになる。また、厚みと幅の比を大きく
することにより放熱性も良好となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た銅クラッドアルミ線をロール圧接法、またはテープ溶
接法によって製造するためには、その加工方法上,太径
サイズ(例えば導体径7mm)に限られ、該太径サイズ
品を線引き加工によって細径化(例えばφ0.10m
m)した際、加工履歴によって過度な加工硬化を引き起
こし脆弱になってしまった。そのため、更に冷間圧延加
工を施した場合、素地アルミニウムが露出してしまい外
観不良を引き起こすという問題があった。また、導体の
厚みと幅の比率(以下、圧延比と略記する)が1:4以
上より、その外観不良は著しく顕著に現れてくる。なお
上述した問題は、中間工程で熱処理を施すことによって
加工硬化は緩和されるものの、アルミニウム層と銅被覆
層の熱拡散反応によって、境界面は脆弱な金属間化合物
層が形成されてしまう。
【0006】更に、上記ロール圧接法、またはテープ溶
接法では、アルミ導体と銅被覆層との境界面の接合が圧
着といった物理的・機械的結合であるため、その接合不
足によって圧延加工時に素地アルミニウムが露出すると
いう問題があった。
【0007】本発明は上記従来技術が有する各種問題点
を解決するためになされたものであり、はんだ付けが可
能で,且つ軽量化されており、電子機器等の軽薄・短小
化が計れ、放熱性も良好な複合軽量化リボン線、および
該リボン線に絶縁被覆を設けた絶縁複合軽量化リボン線
およびこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の観点として本発明は、外径1.0mm以下の
アルミニウム導体またはアルミニウム合金導体(以下ア
ルミ導体と略記する)(1) の表面上に亜鉛置換によって
亜鉛薄膜(2) が形成され、この亜鉛薄膜(2) の外周に電
気銅めっきによって銅被覆(3) が形成された銅被覆アル
ミニウム導体(4a)が冷間塑性加工によって所望サイズの
銅被覆アルミニウム線(4b)に調整された後、更に冷間圧
延加工によって所望サイズの複合軽量化リボン線(4) に
調整されてなる複合軽量化リボン線にある。
【0009】上記第1の観点の複合軽量化リボン線は、
はんだ付けが可能で,且つ軽量化されており、放熱性も
良好である。また、銅被覆アルミニウム導体(4a)を冷間
塑性加工によって所望のサイズの銅被覆アルミニウム線
(4b)に調整する際、加工履歴による加工硬化を引き起こ
し難く脆弱になりにくいため、圧延加工が容易に可能と
なる。なお、外径1.0mmを越えるアルミ導体の表面
上に、亜鉛置換によって形成させた亜鉛薄膜の外周に電
気銅めっきによって銅被覆を連続被覆させた銅被覆アル
ミニウム導体は、冷間圧延加工によって所望のサイズに
調整する際、加工履歴による過度な加工硬化を引き起こ
し易く脆弱になり、圧延加工時にアルミニウムが露出さ
れ、外観不良を引き起こしてしまうので好ましくない。
【0010】第2の観点として本発明は、前記アルミ導
体(1) が、アルミニウム純度90%以上の展伸用純アル
ミニウムまたはアルミニウム純度90%以上の展伸用ア
ルミニウム−マグネシウム(Al−Mg)合金、アルミ
ニウム−マグネシウム−シリコン(Al−Mg−Si)
合金からなる複合軽量化リボン線にある。
【0011】上記第2の観点の複合軽量化リボン線で
は、前記アルミ導体(1) として、アルミニウム純度90
%以上の展伸用純アルミニウムまたはアルミニウム純度
90%以上の展伸用Al−Mg合金、Al−Mg−Si
合金が好ましく用いられる。
【0012】第3の観点として本発明は、前記複合軽量
化リボン線(4) の導体の厚さと幅の比率が1:3以上で
ある複合軽量化リボン線にある。
【0013】上記第3の観点の複合軽量化リボン線で
は、前記したように、銅被覆アルミニウム導体(4a)を冷
間塑性加工によって所望のサイズの銅被覆アルミニウム
線(4b)に調整する際、加工履歴による加工硬化を引き起
こし難く脆弱になりにくいため、圧延加工が容易に可能
となるばかりでなく、電気銅めっきによって銅被覆(3)
が形成されるため、アルミ導体と銅被覆層との境界面の
密着が良好である。従って上述した相互効果によって、
圧延加工に於いては、圧延比が1:3以上の複合軽量化
リボン線が容易に製造可能となる。
【0014】第4の観点として本発明は、前記銅被覆ア
ルミニウム導体(4a)の銅被覆率が20%以下である複合
軽量化リボン線にある。
【0015】上記第4の観点の複合軽量化リボン線で
は、前記銅被覆アルミニウム導体(4a)の銅被覆率が20
%以下であることによって、限りなくアルミ導体の比重
に近くなるため更に軽量化が可能となる。
【0016】第5の観点として本発明は、前記複合軽量
化リボン線の外周に、更に絶縁皮膜又は/及び融着皮膜
が形成されている絶縁複合軽量化リボン線にある。
【0017】上記第5の観点の絶縁複合軽量化リボン線
では、複合軽量化リボン線の外周に、更に絶縁皮膜又は
/及び融着皮膜が形成されているので、電子機器のコイ
ル巻線等に好ましく用いることができる。
【0018】第6の観点として本発明は、外径1.0m
m以下のアルミ導体(1) の外周に亜鉛置換によって亜鉛
薄膜(2) を形成する亜鉛置換工程と、前記亜鉛薄膜(2)
の外周に電気銅めっきによって銅被覆率20%以下の銅
被覆(3) を形成し銅被覆アルミニウム導体(4a)とする電
気めっき工程と、前記銅被覆アルミニウム導体(4a)を冷
間塑性加工によって所望サイズの銅被覆アルミニウム線
(4b)に調整する冷間塑性加工工程と、前記銅被覆アルミ
ニウム線(4b)を冷間圧延加工によって、導体の厚さと幅
の比率が1:3以上の複合軽量化リボン線(4) に調整す
る冷間圧延加工工程と、を有する複合軽量化リボン線の
製造方法にある。
【0019】上記第6の観点の複合軽量化リボン線の製
造方法では、亜鉛置換工程、電気めっき工程、冷間塑性
加工工程及び冷間圧延加工工程により、前記第1〜第4
の観点の複合軽量化リボン線を効率よく製造できる。
【0020】第7の観点として本発明は、前記第6の観
点の複合軽量化リボン線の製造方法に続いて、前記複合
軽量化リボン線(4) の外周に、更に絶縁塗料又は/及び
融着塗料を塗布,焼付して絶縁皮膜又は/及び融着皮膜
を形成する塗料塗布焼付工程を設けた絶縁複合軽量化リ
ボン線の製造方法にある。
【0021】上記第7の観点の絶縁複合軽量化リボン線
の製造方法では、前記第6の観点の複合軽量化リボン線
の製造方法の各工程に続いて、塗料塗布焼付工程を設け
ることにより、前記第5の観点の絶縁複合軽量化リボン
線を効率よく製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は本発明の銅
被覆アルミニウム導体、銅被覆アルミニウム線、及び複
合軽量化リボン線を説明するための略図であり、同図
(a)は銅被覆アルミニウム導体及び銅被覆アルミニウ
ム線を示す断面図、また同図(b)は複合軽量化リボン
線を示す断面図である。図2は本発明の複合軽量化リボ
ン線及び絶縁複合軽量化リボン線の製造工程を示すフロ
ー図である。これらの図において、1はアルミニウム導
体またはアルミニウム合金導体、2は亜鉛薄膜、3は銅
被覆、3aはストライク銅めっき皮膜、3bは厚付け銅めっ
き皮膜、4は複合軽量化リボン線、4aは銅被覆アルミニ
ウム導体、4bは銅被覆アルミニウム線である。
【0023】−第1の実施形態− 第1の実施形態について、図1及び図2を用いて説明す
る。(以下の実施形態も同様) 先ず亜鉛置換工程F1は、アルミ導体(1) として、外径
0.90mm,アルミニウム純度99.0%のアルミニ
ウム線を用い、該アルミ導体(1) の表面を、脱脂,エッ
チング後、亜鉛置換によって0.20μm厚さの亜鉛薄
膜(2) を形成させた。
【0024】続いて、電気めっき工程F2は、先ず前記
亜鉛薄膜(2) を形成させたアルミ導体(1) を浴温40℃
のストライク銅めっき液に浸漬させ、電流密度2A/d
2のめっき条件によって1分間通電し、2μm厚さの
ストライク銅めっき皮膜(3a)を形成させ、更に浴温40
℃の硫酸銅めっき浴に浸漬させ、電流密度8A/dm 2
のめっき条件によって25分間通電し、40μm厚さの
厚付け銅めっき皮膜(3b)を形成させ、両銅めっき皮膜(3
a),(3b)からなる銅被覆(3) を設け、φ0.98mmの
銅被覆アルミニウム導体(4a)とした。なお、この銅被覆
アルミニウム導体(4a)の銅被覆率は15%である。
【0025】続いて、冷間塑性加工工程F3は、前記外
径0.98mmの銅被覆アルミニウム導体(4a)を母材と
し、伸線機を用いダイスを通過させて線引き加工を施
し、仕上がり外径0.172mmの銅被覆アルミニウム
線(4b)を製造した。
【0026】続いて、冷間圧延加工工程F4は、前記外
径0.155mmの銅被覆アルミニウム線(4b)を冷間圧
延機によって圧延し、導体厚さ0.06mm,導体幅
0.40mmの圧延比1:6.7の複合軽量化リボン線
(4) を製造した。
【0027】−第2の実施形態− 先ず亜鉛置換工程F1は、アルミ導体(1) として、外径
0.90mm,アルミニウム純度95.0%の展伸用A
l−Mg合金線を用い、その他は前記第1の実施形態と
同様にして、0.20μm厚さの亜鉛薄膜(2) を形成さ
せた。
【0028】続いて、電気めっき工程F2は、前記第1
の実施形態と同様にして、φ0.98mmの銅被覆アル
ミニウム導体(4a)とした。なお、この銅被覆アルミニウ
ム導体(4a)の銅被覆率は15%である。
【0029】続いて、冷間塑性加工工程F3は、前記外
径0.98mmの銅被覆アルミニウム導体(4a)を母材と
し、前記第1の実施形態と同様にして線引き加工を施
し、仕上がり外径0.190mmの銅被覆アルミニウム
線(4b)を製造した。
【0030】続いて、冷間圧延加工工程F4は、前記外
径0.190mmの銅被覆アルミニウム線(4b)を第1の
実施形態と同様にして圧延し、導体厚さ0.05mm、
導体幅.60mmの圧延比1:12の複合軽量化リボン
線(4) を製造した。
【0031】−第3の実施形態− 先ず亜鉛置換工程F1は、アルミ導体(1) として、外径
0.90mm,アルミニウム純度97.0%の展伸用A
l−Mg−Si合金線を用い、その他は前記第1の実施
形態と同様にして、0.20μm厚さの亜鉛薄膜(2) を
形成させた。
【0032】続いて、電気めっき工程F2は、前記第1
の実施形態と同様にして、φ0.98mmの銅被覆アル
ミニウム導体(4a)とした。なお、この銅被覆アルミニウ
ム導体(4a)の銅被覆率は15%である。
【0033】続いて、冷間塑性加工工程F3は、前記外
径0.98mmの銅被覆アルミニウム導体(4a)を母材と
し、前記第1の実施形態と同様にして線引き加工を施
し、仕上がり外径0.142mmの銅被覆アルミニウム
線(4b)を製造した。
【0034】続いて、冷間圧延加工工程F4は、前記外
径0.175mmの銅被覆アルミニウム線(4b)を前記第
1の実施形態と同様にして圧延し、導体厚さ0.03m
m、導体幅.54mmの圧延比1:18の複合軽量化リ
ボン線(4) を製造した。
【0035】−第4の実施形態− 前記第1の実施形態で得られた圧延比1:6.7の複合
軽量化リボン線(4) の外周に、塗料塗布焼付工程とし
て、ポリウレタン塗料を塗布,焼付して5μm厚さの絶
縁皮膜を設けた後、更にその外周にナイロン・エポキシ
系融着塗料を塗布,焼付して5μm厚さの融着皮膜を設
け、絶縁複合軽量化リボン線(図示せず)を製造した。
【0036】−第5の実施形態− 前記第2の実施形態で得られた圧延比1:12の複合軽
量化リボン線(4) の外周に、塗料塗布焼付工程として、
ポリウレタン塗料を塗布,焼付して5μm厚さの絶縁皮
膜を設けた後、更にその外周にナイロン・エポキシ系融
着塗料を塗布,焼付して5μm厚さの融着皮膜を設け、
絶縁複合軽量化リボン線(図示せず)を製造した。
【0037】−第6の実施形態− 前記第3の実施形態で得られた圧延比1:18の複合軽
量化リボン線(4) の外周に、塗料塗布焼付工程として、
ポリウレタン塗料を塗布,焼付して5μm厚さの絶縁皮
膜を設けた後、更にその外周にナイロン・エポキシ系融
着塗料を塗布,焼付して5μm厚さの融着皮膜を設け、
絶縁複合軽量化リボン線(図示せず)を製造した。
【0038】前記第1〜第3の実施形態で得られた複合
軽量化リボン線は、それぞれ図3〜図5の写真図に断面
写真で示すように外観が良好だった。なお、図3は第1
の実施形態で得られた複合軽量化リボン線、図4は第2
の実施形態で得られた複合軽量化リボン線、また図5は
第3の実施形態で得られた複合軽量化リボン線である。
また各実施形態の複合軽量化リボン線は、素地アルミの
露出がなく、更にはんだ付け性も良好だった。
【0039】また、前記第4〜第6の実施形態で得られ
た絶縁複合軽量化リボン線は、外観が良好で、ピンホー
ル,絶縁破壊電圧等の一般特性が良好であり、更に融着
性も良好だった。
【0040】
【発明の効果】本発明により得られた複合軽量化リボン
線は、はんだ付けが可能で,且つ軽量化されており、放
熱性も良好である。また、外径1.0mm以下のアルミ
導体の表面上に亜鉛置換によって形成させた亜鉛薄膜の
外周に、電気銅めっきによって銅被覆を連続被覆させて
得られる銅被覆アルミニウム導体を母材として用い、冷
間塑性加工によって所望のサイズの銅被覆アルミニウム
線に調整する際、加工履歴による加工硬化を引き起こし
難く脆弱になりにくいため、圧延加工が容易に可能とな
る。また、アルミ導体と銅被覆層境界面は電気めっきに
よって得られる密着力との相互作用によって素地アルミ
の露出がなく、所望のリボン線圧延比設計が容易とな
る。
【0041】また、本発明により得られた絶縁複合軽量
化リボン線は、複合軽量化リボン線の外周に、更に絶縁
皮膜又は/及び融着皮膜が形成されているので、電子機
器のコイル巻線等に好ましく用いることができる。従っ
て、電子機器・部品の軽薄短小化に大きく寄与するもの
であり、本発明は産業に寄与する効果が極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の銅被覆アルミニウム導体、銅被覆ア
ルミニウム線及び複合軽量化リボン線を説明するための
略図である。(a)は銅被覆アルミニウム導体及び銅被
覆アルミニウム線を示す断面図である。(b)は複合軽
量化リボン線を示す断面図である。
【図2】 本発明の複合軽量化リボン線及び絶縁複合軽
量化リボン線の製造工程を示すフロー図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態で得られた複合軽量
化リボン線の断面を示す写真図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態で得られた複合軽量
化リボン線の断面をを示す写真図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態で得られた複合軽量
化リボン線の断面をを示す写真図である。
【図6】 丸線とリボン線の占積率の比較図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム導体またはアルミニウム合金導体 2 亜鉛薄膜 3 銅被覆 3a ストライク銅めっき皮膜 3b 厚付け銅めっき皮膜 4 複合軽量化リボン線 4a 銅被覆アルミニウム導体 4b 銅被覆アルミニウム線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 13/16 H01B 13/16 (72)発明者 塚田 悦郎 長野県小県郡丸子町上丸子1788番地 東京 特殊電線株式会社マテリアル製造部内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 AB02 BA06 BC03 DA04 DA07 DA08 DA09 DB06 DB07 GA14 GA16 5G307 BA04 BB03 BC03 BC07 5G311 CA01 CB02 5G325 KC02 LA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径1.0mm以下のアルミニウム導体
    またはアルミニウム合金導体(1) の表面上に亜鉛置換に
    よって亜鉛薄膜(2) が形成され、この亜鉛薄膜(2) の外
    周に電気銅めっきによって銅被覆(3) が形成された銅被
    覆アルミニウム導体(4a)が冷間塑性加工によって所望サ
    イズの銅被覆アルミニウム線(4b)に調整された後、更に
    冷間圧延加工によって所望サイズの複合軽量化リボン線
    (4) に調整されてなることを特徴とする複合軽量化リボ
    ン線。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム導体またはアルミニウ
    ム合金導体(1) が、アルミニウム純度90%以上の展伸
    用純アルミニウムまたはアルミニウム純度90%以上の
    展伸用アルミニウム−マグネシウム(Al−Mg)合
    金、アルミニウム−マグネシウム−シリコン(Al−M
    g−Si)合金からなることを特徴とする請求項1記載
    の複合軽量化リボン線。
  3. 【請求項3】 前記複合軽量化リボン線(4) の導体の厚
    さと幅の比率が1:3以上であることを特徴とする請求
    項1または2記載の複合軽量化リボン線。
  4. 【請求項4】 前記銅被覆アルミニウム導体(4a)の銅被
    覆率が20%以下であることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の複合軽量化リボン線。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4記載の複合軽量化リボ
    ン線の外周に、更に絶縁皮膜又は/及び融着皮膜が形成
    されていることを特徴とする絶縁複合軽量化リボン線。
  6. 【請求項6】 外径1.0mm以下のアルミニウム導体
    またはアルミニウム合金導体(1) の外周に亜鉛置換によ
    って亜鉛薄膜(2) を形成する亜鉛置換工程と、前記亜鉛
    薄膜(2) の外周に電気銅めっきによって銅被覆率20%
    以下の銅被覆(3) を形成し銅被覆アルミニウム導体(4a)
    とする電気めっき工程と、前記銅被覆アルミニウム導体
    (4a)を冷間塑性加工によって所望サイズの銅被覆アルミ
    ニウム線(4b)に調整する冷間塑性加工工程と、前記銅被
    覆アルミニウム線(4b)を冷間圧延加工によって、導体の
    厚さと幅の比率が1:3以上の複合軽量化リボン線(4)
    に調整する冷間圧延加工工程と、を有することを特徴と
    する複合軽量化リボン線の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項6記載の複合軽量化リボン線
    の製造方法に続いて、前記複合軽量化リボン線(4) の外
    周に、更に絶縁塗料又は/及び融着塗料を塗布,焼付し
    て絶縁皮膜又は/及び融着皮膜を形成する塗料塗布焼付
    工程を有することを特徴とする絶縁複合軽量化リボン線
    の製造方法。
JP10282380A 1998-10-05 1998-10-05 複合軽量化リボン線、絶縁複合軽量化リボン線およびこれらの製造方法 Pending JP2000113730A (ja)

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