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JP2000105548A - 表示パネル用電極基板及びその製造方法 - Google Patents

表示パネル用電極基板及びその製造方法

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Publication number
JP2000105548A
JP2000105548A JP11209593A JP20959399A JP2000105548A JP 2000105548 A JP2000105548 A JP 2000105548A JP 11209593 A JP11209593 A JP 11209593A JP 20959399 A JP20959399 A JP 20959399A JP 2000105548 A JP2000105548 A JP 2000105548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
electrode
substrate
forming
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11209593A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuntaro Yoshida
俊太郎 吉田
Makoto Sato
良 佐藤
Akinari Fukaya
顕成 深谷
Hiromichi Kato
博道 加藤
Kazue Suematsu
和重 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11209593A priority Critical patent/JP2000105548A/ja
Publication of JP2000105548A publication Critical patent/JP2000105548A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/805Electrodes
    • H10K50/81Anodes
    • H10K50/814Anodes combined with auxiliary electrodes, e.g. ITO layer combined with metal lines

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 埋め込み補助電極構造の形成の仕方に工夫を
凝らし、電極基板の内表面の平坦度を良好に確保しつ
つ、補助電極と透明電極との間の通電性を良好に確保す
るようにした表示パネル用電極基板及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 補助電極形成工程S2にて透明基板11
の内表面に金属材料により複数のストライプ状補助電極
12を形成する。平坦化膜材料成膜工程S3にて、ガラ
スペーストを各補助電極12を埋め込むように透明基板
11の内表面に塗布してガラスペースト膜を形成する。
研磨工程S4にて、各補助電極12の先端面を露出面1
2aとして露出させるようにガラスペースト膜の表面を
研磨する。透明電極形成工程S6にて、各補助電極12
の露出面にその長手方向に沿いそれぞれストライプ状の
透明電極14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネルやエレク
トロルミネセンスパネル等の各種の表示パネル用電極基
板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、マトリクス駆動方式の透
過型液晶パネルにおいては、その電極基板の複数の透明
電極の各配線抵抗の大小が液晶パネルの表示性能や製造
コストに大きく影響することを考慮して、各透明電極の
上に不透明な金属材料からなる補助電極をそれぞれ積み
上げる積み上げ補助電極構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液晶パ
ネルにおいて、各透明電極の配線抵抗をより一層低抵抗
化するためには、各補助電極の幅や高さを増加させるこ
とで、当該各補助電極の断面積を増大させる必要があ
る。しかし、各補助電極の幅を広げると、これら各補助
電極は不透明故、液晶パネルの表示領域における開口率
を低下させる。その結果、液晶パネルの輝度が低下す
る。また、各補助電極の高さを増加させると、電極基板
の内表面の平坦度が悪化するため、両電極基板の間隔が
不均一になる。その結果、液晶パネルの表示むらを引き
起こす。
【0004】そこで、近年、電極基板のガラス基板の中
に各補助電極を埋め込み、その上に各対応の透明電極を
成膜する「埋め込み電極構造」が採用されるようになっ
ている。この「埋め込み電極構造」によれば、電極基板
の内表面の平坦度を悪化させることなく、ガラス基板の
内部にて各補助電極の高さを十分に確保できる。このた
め、原理上、液晶パネルの開口率を低下させることな
く、各透明電極の配線抵抗の低抵抗化を実現できる。
【0005】ここで、「埋め込み電極構造」の製造方法
としては、ガラス基板にショットブラストやエッチング
等により複数の溝を形成した上で当該各溝内に導電性ペ
ースト材料を埋め込む方法があるが、この導電性ペース
トとして非焼成タイプのものを採用した場合、当該導電
性ペーストは有機バインダーを含むため、この導電性ペ
ーストの比抵抗が高い。このため、各透明電極の十分な
配線抵抗の低減効果を期待することができない。また、
上記導電性ペーストとして焼成タイプのものを採用した
場合、この導電性ペーストは有機バインダーの燃焼によ
り収縮する。このため、電極基板の内表面の平坦度を良
好に確保することが困難である。
【0006】これに対し、「埋め込み電極構造」を採用
しかつ電極基板の内表面の平坦化をねらった電極基板と
しては、特開平9−189917号公報にて示すものが
ある。この電極基板は、ガラス基板の内表面に形成され
た各補助電極の相互間に樹脂層を平坦に埋め込んだ構造
を有している。ここで、この構造は次のようにして形成
される。
【0007】即ち、流動性樹脂材料を、型基板の平坦な
内表面とガラス基板の各補助電極を形成した内表面との
間に介装する。そして、このように介装した流動性樹脂
材料を、型基板及びガラス基板を一対のローラにより挟
持して加圧しつつ、押し広げて樹脂層とし、その後、硬
化する。ついで、ガラス基板及び硬化した樹脂層を、上
記型基板から剥離する。これにより、上述のように各補
助電極の相互間に樹脂層を埋め込んだ構造が形成され
る。このことは、上記型基板を用いた転写によって電極
基板の内表面を平坦にすることができることを意味す
る。
【0008】しかし、上述のような一対のローラによる
加圧及び押し広げの過程において、各補助電極には、各
対応の透明電極と電気的に接触されるべき露出面がそれ
ぞれ形成されるものの、上記加圧及び押し広げによって
は、当該露出面の露出面積が不十分となり、当該露出面
が流動性樹脂材料により部分的に覆われたまま、当該流
動性樹脂材料の硬化処理がなされてしまう。
【0009】このため、上述のようにガラス基板及び硬
化した樹脂層を型基板から剥離したとき、補助電極の露
出面は硬化した樹脂層により部分的に覆われたままとな
っているから、このような補助電極の露出面に透明電極
を形成しても、両者、即ち、補助電極と透明電極との間
の電気的接触による導通性が悪いという不具合が生ず
る。これに対し、上述した補助電極と透明電極との間の
導通性を良好に確保するには、補助電極の露出面の平坦
度を表面粗度Raにして200Å以上に粗くする必要が
あるが、このようにすると、両電極基板間の間隔が不均
一となり、却って、液晶パネルに表示むらを招く。
【0010】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、埋め込み補助電極構造の形成の仕方に工夫
を凝らし、電極基板の内表面の平坦度を良好に確保しつ
つ、補助電極と透明電極との間の通電性を良好に確保す
るようにした表示パネル用電極基板及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明によれば、基板(11)の内
表面に金属材料により複数のストライプ状補助電極(1
2)を形成する補助電極形成工程(S1、S2、R1乃
至R3)と、平坦化膜形成材料を各補助電極を埋め込む
ように基板の内表面に塗布して材料膜を形成する材料膜
形成工程(S3、R4)と、各補助電極の先端面を露出
面(12a)として露出させるように材料膜の表面を研
磨する研磨工程(S4、R5)と、各補助電極の露出面
にその長手方向に沿いそれぞれストライプ状の主電極
(14)を形成する主電極形成工程(S5、S6、R
6、R7、U5、U6)とを備える表示パネル用電極基
板の製造方法が提供される。
【0012】このように、平坦化膜形成材料を各補助電
極を埋め込むように基板の内表面に塗布して材料膜を形
成し、各補助電極の先端面を露出面として露出させるよ
うに材料膜の表面を研磨するようにしたので、各補助電
極の露出面が一様に露出されるとともに、この露出面と
各平坦化膜の表面とは同一面にある。このため、補助電
極と透明電極との間の通電性を良好に確保し得るのは勿
論のこと、電極基板の内表面の平坦度を良好に確保でき
る。
【0013】ここで、請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明において、材料膜形成工程におい
て、平坦化膜形成材料として低融点ガラスペーストを用
い、この低融点ガラスペーストを所定の温度にて焼成す
ることで材料膜として形成する。これにより、各補助電
極に主電極を、例えば、ITOで形成するとき、高温で
行える。
【0014】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明において、補助電極形成工程
において、金属材料として感光性Agペーストを用い、
このAgペーストを基板の内表面に塗布してフォトリソ
グラフィ法によるパターニング処理にて各補助電極を形
成する。これにより、金属材料として非感光性ペースト
を用いる場合に比べて、各補助電極のパターニング処理
による形成プロセスが簡単となる。
【0015】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明において、補助電極形成工程
において、金属材料としてCu及びNiを用い、基板の
内表面にNiを無電界メッキによりNi膜として形成
し、このNi膜を下地電極としてCuをNi膜に電界メ
ッキによりCu膜を形成し、これら両Cu膜及びNi膜
をフォトリソグラフィ法によるパターニング処理にて各
補助電極を形成する。このように、補助電極をCu及び
Niを用いて形成するようにしても、請求項1又は2に
記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0016】また、請求項5に記載の発明によれば、基
板の内表面に金属材料により複数のストライプ状補助電
極を形成する補助電極形成工程(S11、S21、R1
1乃至R31)と、各補助電極の先端面が突出するよう
に当該各補助電極の間に沿いそれぞれ基板の内表面に前
記金属材料よりも硬度の高い平坦化膜形成材料によって
ストライプ状平坦化膜を形成する平坦化膜形成工程(S
31、R41)と、各補助電極の先端面を各平坦化膜の
表面に一致するまで研磨して露出面を形成する研磨工程
(S41、R51)と、各補助電極の露出面にその長手
方向に沿いそれぞれストライプ状の主電極を形成する主
電極形成工程(S5、S6、R6、R7、U5、U6)
とを備える表示パネル用電極基板の製造方法が提供され
る。
【0017】このように、各補助電極の先端面が突出す
るように当該各補助電極の間に沿いそれぞれ基板の内表
面に前記金属材料よりも硬度の高い平坦化膜形成材料に
よってストライプ状平坦化膜を形成し、各補助電極の先
端面を各平坦化膜の表面に一致するまで研磨して露出面
を形成するので、請求項1に記載の発明の作用効果を達
成できるのは勿論のこと、請求項1の場合に比べて、研
磨量を減少させ電極基板の内表面の平坦度をより一層良
好に確保できる。
【0018】また、請求項6に記載の発明によれば、基
板(11)の内表面に補助電極及び平坦化膜を交互にス
トライプ状に複数ずつ形成する補助電極・平坦化膜形成
工程(T1乃至T5)と、各補助電極の露出面にその長
手方向に沿いそれぞれストライプ状の主電極(14)を
形成する主電極形成工程(T7、T8)とを備える表示
パネル用電極基板の製造方法であって、補助電極・平坦
化膜形成工程は、基板の内表面に複数のストライプ状下
地電極(h、i)を形成する下地電極形成工程(T1、
T2)と、基板の内表面に各下地電極を覆うように平坦
化膜形成材料を塗布して材料膜(j)を形成する材料膜
形成工程(T3)と、材料膜に前記各下地電極をそれぞ
れ臨むようにストライプ状開口部を形成するとともに当
該各開口部間にそれぞれ平坦化膜を形成する開口部・平
坦化膜形成工程(T4)と、各下地電極上に各開口部内
に当該各開口部からそれぞれ突出するように導電性金属
材料を電気メッキにより充填してストライプ状導電部材
を形成する導電部材形成工程(T5)と、各導電部材の
先端面を各平坦化膜の表面に一致するまで研磨して露出
面として形成し、この露出面を形成した各導電部材をそ
の下地電極と共にそれぞれ補助電極とする研磨工程(T
6)とを備える表示パネル用電極基板の製造方法が提供
される。
【0019】このように、材料膜に各下地電極をそれぞ
れ臨むようにストライプ状開口部を形成するとともに当
該各開口部間にそれぞれ平坦化膜を形成し、各下地電極
上に各開口部内に当該各開口部からそれぞれ突出するよ
うに導電性金属材料を電気メッキにより充填してストラ
イプ状導電部材を形成し、各導電部材の先端面を各平坦
化膜の表面に一致するまで研磨して露出面として形成す
るようにしても、請求項5に記載の発明と同様の作用効
果を達成できる。
【0020】また、請求項7に記載の発明によれば、基
板(11)と、この基板の内表面に交互にストライプ状
に複数ずつ形成した補助電極及び平坦化膜と、各補助電
極の露出面にその長手方向に沿いそれぞれストライプ状
に形成した主電極(14)とを備える表示パネル用電極
基板であって、複数の補助電極は、それぞれ、基板の内
表面に設けられたストライプ状下地電極(i)と、複数
の平坦化膜のうち下地電極の両側平坦化膜の間にて当該
下地電極上に導電性金属材料により電気メッキでもって
形成した導電部材(k1)とを備える表示パネル用電極
基板が提供される。これによれば、請求項6に記載の発
明により製造するに適した表示パネル用電極基板の提供
が可能となる。
【0021】また、上記請求項1及び請求項5記載の製
造方法について、更に鋭意検討したところ、平坦化膜形
成材料として低融点ガラスペーストを用い、主電極形成
工程において、主電極形成材料としてITO(Indi
um Tin Oxide)を用いた場合には、以下の
ような問題を生じる可能性があることを見出した。つま
り、材料膜及び各補助電極の露出面の上にスパッタリン
グにより透明なITOを成膜した後、エッチング液(王
水等)を用いたエッチングによりストライプ状にパター
ニングして主電極を形成するのであるが、パターニング
の際に、エッチング液により、低融点ガラス(鉛ガラス
等)が白濁、融解してしまう。
【0022】また、このような問題に対して、従来、低
融点ガラス上でエッチング可能な透明電極材料、及びそ
のエッチング液は明らかではなかった。また、エッチン
グによらないパターニング方法としてリフトオフ法があ
るが、パターニングに用いるレジスト材料による異物混
入の問題、コストアップ等により実現が難しい。
【0023】そこで、上記低融点ガラスの白濁という問
題について、調査を進めた結果、この問題は、下地(鉛
ガラス等の低融点ガラス)の耐酸性が極めて低く、エッ
チング液(王水等)によるエッチングレートがパターニ
ングされる材料(スパッタリングITO)のエッチング
レートよりも大きいことが原因であることが分かった。
【0024】上記問題を回避するために、パターニング
される主電極形成材料及びエッチング液について鋭意検
討した結果、下地の低融点ガラスよりも耐酸性が低く且
つエッチングレートの大きな主電極形成材料として、I
ZO(Indium Zinc Oxide)または有
機酸ITOを用い、低融点ガラスへのアタックの少ない
エッチング液として酸を有機系溶媒で希釈したものを用
いればよいことを見出した。請求項8ないし請求項11
記載の発明は、この知見に基づき、成されたものであ
る。
【0025】即ち、請求項8記載の発明によれば、請求
項1または請求項5記載の発明において、平坦化膜形成
材料として低融点ガラスペーストを用い、主電極形成工
程(U5、U6)において、主電極(14)を形成する
主電極形成材料としてIZOまたは有機酸ITOを用
い、この主電極形成材料によって材料膜及び各補助電極
の露出面を覆う覆い膜(m)を形成した後、この覆い膜
を、酸を有機系溶媒で希釈したエッチング液でエッチン
グすることにより、該主電極を形成する。これにより、
請求項1または請求項5の発明と同様の効果を奏すると
ともに、上記低融点ガラスの白濁、融解という問題を適
切に防止する製造方法を提供できる。
【0026】また、調査を進めるうちに、低融点ガラス
がエッチング液中の水分に敏感に反応し、白濁すること
もわかった。そして、検討の結果、請求項9記載の発明
のように、エッチング液として、含有される水分量が2
%以内のものを用いれば、より好適に上記低融点ガラス
の白濁、融解という問題を防止することができることを
見出した。
【0027】ここで、具体的に、エッチング液の酸とし
ては、塩酸またはクロルスルホン酸を用いることがで
き、エッチング液の有機系溶媒としては、n−ブタノー
ルもしくはiso−プロパノールを用いることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
により説明する。
【0029】(第1実施形態)図1は、本発明が表示パ
ネルの一実施形態である液晶パネルに適用された例を示
している。この液晶パネルは、下側電極基板10と、上
側電極基板20とを備えており、これら両電極基板1
0、20の間には、スメクチック液晶が、帯状シールを
介して、複数のスペーサと共に設けられている。なお、
下側電極基板10は走査電極電極基板であり、上側電極
基板20は信号電極側電極基板である。
【0030】下側電極基板10は、透明基板11の内表
面に複数の不透明のストライプ状補助電極12、複数の
透明のストライプ状平坦化膜13、複数のストライプ状
透明電極14、透明の絶縁膜及び透明の配向膜を順次形
成して構成されている。ここで、透明基板11は、ソー
ダライムガラス材料等からなる厚さ1mm程度のガラス
板により形成されている。なお、このガラス板11の両
面は研磨により高い平行度を有していることが望まし
い。
【0031】各補助電極12及び各平坦化膜13は、透
明基板11の内表面に、交互に、かつ互いに並行に形成
されており、各補助電極12は、図1にて例示するごと
く、その先端面である露出面12aにて対応の透明電極
14の裏面と一様に密着している。これにより、各補助
電極12は、対応の透明電極14の配線抵抗値を低下さ
せる。本実施形態では、各補助電極13の形成材料は、
金属材料であって、低い抵抗値を有し、かつ、透明電極
11であるガラス板と良好な密着性を有することが望ま
しい。
【0032】各平坦化膜13は、各補助電極12の透明
基板11の内表面からの高さと同一の高さを有してお
り、これら各平坦化膜13の形成材料としては、例え
ば、ガラスペースト(焼成により硬化して透明ガラスと
なるペースト)や光硬化型透明樹脂のモノマー液等が用
いられる。各透明電極14は、各対応の補助電極12の
露出面12a上にその長手方向に沿い形成されている。
なお、各透明電極14の形成材料としてはITOが採用
されている。
【0033】一方、上側電極基板20は、透明基板21
の内表面に複数のストライプ状透明電極22、透明の絶
縁膜及び配向膜を順次形成して構成されている。なお、
複数条の透明電極25は、複数条の透明電極12に直角
に延在するように配置され、スメクチック液晶と共に複
数のマトリックス状画素を構成する。
【0034】次に、このように構成した液晶パネルのう
ちの下側電極基板10の製造方法について図2及び図3
を参照して説明する。図2(a)は補助電極材料成膜工
程S1を示す。この工程では、感光性銀ペーストを、図
2(a)にて符号aにより示すごとく、透明基板11の
内表面に印刷法による塗布でもって銀ペースト膜として
成膜する。この銀ペースト膜の膜厚は、この膜の本焼成
後に各透明電極14の配線抵抗を低減させるに要する膜
厚としてある。上記成膜後、当該銀ペースト膜aを、温
度80℃にて、仮焼成して乾燥する。
【0035】ついで、補助電極形成工程S2(図2
(b)参照)にて、銀ペースト膜aをフォトリソグラフ
ィ法により現像露光してパターニング処理した後焼成し
て複数のストライプ状補助電極12として形成する。こ
のとき、上記感光性銀ペーストとして、低融点ガラスを
含む低温焼成タイプのものを用いれば、470℃で焼成
可能である。このような低温焼成は、透明基板11であ
るガラス基板の反りや収縮量を抑制するのに有効であ
る。
【0036】次の平坦化膜材料成膜工程S3(図2
(c)参照)においては、ガラスペーストを、図2
(c)にて符号bにより示すごとく、透明基板11の内
表面にスクリーン印刷による塗布でもってガラスペース
ト膜として成膜する。但し、ガラスペースト膜bの膜厚
は、図2(c)にて例示するごとく、各補助電極12を
ガラスペースト膜b内に埋め込むのに十分な膜厚にす
る。
【0037】上述のようにガラスペースト膜bの成膜
後、このガラスペースト膜bを焼成する。このような焼
成後に後述する研磨工程S4の処理を行うので、ガラス
ペースト膜bがその焼成時に収縮しても、補助電極12
に変形等を生ずることはない。ここで、上記ガラスペー
ストとして、Bi系やPb系の低融点タイプのものを使
用すれば、530℃で焼成可能である。このような低温
焼成は、透明基板11であるガラス板の反りや収縮量を
抑制するのに有効である。
【0038】ついで、研磨工程S4(図2(d)参照)
において、ガラスペースト膜bの研磨を、図3(a)に
て示すようなヘッド固定型テープ研磨機30を用い、次
のようにして行う。ここで、テープ研磨機30のテーブ
ル31の送り速度は300mm/分であり、研磨テープ
32のローラ33による巻き上げ速度は1200mm/
分である。また、研磨テープ32としては、炭化珪素N
O.600からなる研磨テープが採用されている。
【0039】まず、ガラスペースト膜bが上側に位置す
るように透明基板11をテーブル31の上面と研磨テー
プ32のうち両ローラ34、35間に位置するテープ部
分32aとの間に挟持する(図3(a)参照)。このと
き、ガラスペースト膜bは、テーブル31の上面に、ロ
ーラ35により荷重40kgfでもってテープ部分32
aを介して押し付けられる。また、ローラ35はゴム硬
度60のゴムにより形成されている。
【0040】このような状態において、上述のごとく、
テーブル31を送り速度300mm/分にて図示矢印A
方向に送り、かつ、ローラ33により研磨テープ32を
巻き上げ速度1200mm/分にて図示矢印B方向に巻
き上げる。
【0041】これにより、ガラスペースト膜bは、その
表面b1(図2(c)参照)にて、研磨テープ32によ
りそのテープ部分32aにて研磨される。このときの研
磨は、ローラ35が上記ゴム硬度を有するゴムにより形
成されているため、ガラスペースト膜bに損傷を与える
ことなく円滑になされ得る。また、上記研磨の量は各補
助電極12の先端面を露出面として露出させるに十分な
量とする。
【0042】このような研磨に伴い、ガラスペースト膜
bの表面b1が各補助電極12の露出面12aと同一面
に達すると、テープ研磨機30による研磨が停止され
る。これにより、ガラスペースト膜bが複数のストライ
プ状平坦化膜13として形成されるとともに、各補助電
極12の露出面12aが、図2(d)にて例示するごと
く、一様に露出される。
【0043】換言すれば、上述のようなテープ研磨機3
0による研磨により、各平坦化膜13の表面13aが各
補助電極12の露出面12aと同一面にて一様に平坦化
されるとともに、各補助電極12の露出面12aが一様
に露出される。
【0044】なお、ガラスペースト膜bの研磨は、テー
プ研磨機30に代えて、図3(b)にて示すベルト研磨
機40や、図3(c)にて示すヘッド振動型テープ研磨
機50により行うようにしてもよい。
【0045】ここで、ベルト研磨機40の両ローラ4
1、42による研磨ベルト43の速度、即ち、ベルト速
度は、400m/分である。また、ベルト研磨機40の
各上側送りローラ44と各下側送りローラ45とによる
透明基板11に対する送り速度は、1m/分である。ま
た、研磨ベルト43としては、酸化アルミニウムNO.
1000からなる研磨ベルトが採用されている。なお、
ローラ41はゴム硬度35のゴムにより形成されてい
る。
【0046】このようなベルト研磨機40によれば、各
上側送りローラ44と各下側送りローラ45とにより透
明基板11を図示矢印C方向へ上記送り速度にて送り、
かつ、両ローラ41、42により研磨ベルト43を図示
矢印D方向へ上記巻き上げ速度にて巻き上げながら、ロ
ーラ41の上記ゴム硬度のもと、研磨ベルト43により
透明基板11の各平坦化膜13を上述と同様に円滑に平
坦化する。
【0047】その結果、テープ研磨機30による研磨の
場合と同様の作用効果を達成できる。なお、ベルト研磨
機40により研磨する場合、透明基板11の送り速度と
研磨ベルト43の巻き上げ速度との間に大きな差がある
ため、当該研磨は、研磨面に散水して冷却しつつなされ
る。
【0048】一方、ヘッド振動型テープ研磨機50のテ
ーブル51の送り速度は50mm/分であり、ローラ5
3による研磨テープ52の送り速度は50m/秒であ
る。また、研磨テープ52としては、ダイヤNO.60
0からなる研磨テープが採用されている。また、ローラ
53は図3(c)にて図示両矢印F方向(テーブル51
の移動方向とは直交する方向)に振動するもので、この
ローラ53の振動数は450cpmである。なお、ロー
ラ53はゴム硬度60のゴムにより形成されている。
【0049】このようなテープ研磨機50によれば、テ
ーブル51を上記送り速度にて図示矢印E方向に送りな
がら、研磨テープ52を上記送り速度にて図示矢印G方
向に送り、かつ、ローラ53を上記振動数にて図示F方
向に振動させて、ローラ53の上記ゴム硬度のもと、研
磨テープ52により透明基板11の各平坦化膜13を上
述と同様に円滑に平坦化する。その結果、テープ研磨機
30による研磨の場合と同様の作用効果を達成できる。
【0050】以上のようにして研磨工程S4を終了した
後、透明電極材料成膜工程S5(図2(e)参照)にお
いて、ITOを各補助電極12の露出面12a及び各平
坦化膜13の表面13aにスパッタリングによりITO
膜cとして成膜する。
【0051】なお、透明基板11の耐熱温度は580℃
故、上記スパッタリングに代えて、400℃程度で焼成
の必要な印刷ITOによる成膜を行うようにしてもよ
い。ここで、上記印刷ITOは、有機酸ITOペースト
をスクリーン印刷により、各補助電極12の露出面12
a及び各平坦化膜13の表面13aに印刷塗布して印刷
ITO膜を成膜し、この印刷ITO膜を400℃程度で
焼成して上記ITO膜cとしてもよい。これにより、ス
パッタリングによる場合に比べて、ITO膜cを低コス
トにて形成することができる。
【0052】ついで、透明電極形成工程S6(図2
(f)参照)において、ITO膜cをフォトリソグラフ
ィ法により現像露光してパターニング処理し複数のスト
ライプ状透明電極14を図2(f)にて例示するごとく
形成する。ここで、各透明電極14は、その裏面にて、
それぞれ、対応の各補助電極12の露出面12a全体を
含みその両側の平坦化膜13の各表面の一部に亘り覆う
ように形成される。
【0053】この場合、上述のように各補助電極12の
露出面12aは、各平坦化膜13の表面13aと同一面
にあり、上記研磨により一様に露出しているから、各透
明電極14はその対応の各補助電極12の露出面12a
と一様に密着し得る。これにより、各透明電極14と対
応の各補助電極12との間で互いに良好な通電性が確保
され得る。
【0054】その後、絶縁膜形成工程S7(図2(g)
参照)において、透明の絶縁膜材料を印刷により各透明
電極14を介して各平坦化膜13の表面13aに塗布し
て絶縁膜(図2(g)にて符号d参照)を形成する。つ
いで、配向膜形成工程S8(図2(h)参照)におい
て、透明の配向膜材料(例えば、ポリイミド)を、絶縁
膜dに配向膜(図2(h)にて符号e参照)として成膜
する。これにより、下側電極基板10の製造が終了す
る。
【0055】このように製造した下側電極基板10にお
いては、上述のように、各補助電極12の露出面及び各
平坦化膜13の表面が共に同一面内にて平坦化されてい
るから、このような下側電極基板10をシール及びスペ
ーサを介して上側電極基板20に重ね合わせて液晶パネ
ルとして構成しても、これら両電極基板10、20の間
の間隔が一様となる。その結果、液晶パネルの表示むら
の発生を良好に防止できる。なお、下側電極基板10に
おいては、各平坦化膜13の間に補助電極12を埋め込
む構造となっているので、平坦化膜13及び補助電極1
2の高さを調整することで、透明電極14の配線抵抗の
低抵抗化を確保できるから、液晶パネルとしての表示領
域の開口率の低下を招くこともない。
【0056】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態を示している。この第2実施形態における液晶パ
ネルの下側電極基板は、上記第1実施形態にて述べた液
晶パネルの下側電極基板10において、複数のストライ
プ状補助電極12に代えて、複数のストライプ状補助電
極15(図4(c)乃至(g)参照)を設けた構成とな
っている。なお、図4(c)乃至(g)では、複数のス
トライプ状補助電極15のうちの一例が示されている。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0057】次に、このように構成した液晶パネルの下
側電極基板の製造方法につき図4に基づいて説明する。
まず、図4(a)のNi無電界メッキ工程R1におい
て、上記第1実施形態にて述べた透明基板11の内表面
にNiを無電界メッキ法によりメッキしてNi膜fを形
成する。
【0058】次に、図4(b)のCu電界メッキ工程R
2において、Ni膜f上にこのNi膜fを電極としてC
uを電界メッキ法によりメッキしてCu膜gを積層形成
する。このように、Ni膜f上にCu膜gを形成するこ
ととしたのは、透明基板11であるガラス基板にCu膜
gを電界メッキ法により直接形成しても、Cu膜gと透
明基板11との密着性が不足することを考慮して、ガラ
ス基板と密着性のよいNiからなるNi膜fを下地電極
として有効する活用したものである。
【0059】ついで、補助電極形成工程R3(図4
(c)参照)にて、上述のように積層形成したCu膜g
及びNi膜fをフォトリソグラフィ法によりエッチング
処理して複数のストライプ状補助電極15として形成す
る。図4(c)では、補助電極15の一例を示す。
【0060】次の図4(d)にて示す平坦化膜材料成膜
工程R4では、上記第1実施形態にて述べた平坦化膜材
料成膜工程S3と同様の処理により、ガラスペースト膜
bを、各補助電極15をガラスペースト膜b内に十分に
埋め込むような膜厚にて、透明基板11の内表面に成膜
する。
【0061】その後、図4(e)にて示す研磨工程R5
において、上記第1実施形態にて述べた研磨工程S4と
同様の処理によりガラスペースト膜bを研磨する。これ
により、ガラスペースト膜bが上記第1実施形態と同様
に複数のストライプ状平坦化膜13として形成されると
ともに、各補助電極15の露出面15a(Cu膜gの先
端面)が、図4(e)にて例示するごとく、一様に露出
される。換言すれば、各平坦化膜13の表面13aが各
補助電極15の露出面15aと同一面にて一様に平坦化
されるとともに、各補助電極15の露出面15aが一様
に露出される。
【0062】このような研磨処理後、図4(f)にて示
す透明電極材料成膜工程R6において、上記第1実施形
態にて述べた透明電極材料成膜工程S5と同様の処理に
より、ITO膜cを、各補助電極15の露出面15a及
び各平坦化膜13の表面13aに成膜する。
【0063】ついで、図4(g)にて示す透明電極形成
工程R7において、上記第1実施形態にて述べた透明電
極形成工程S6と同様の処理により、複数のストライプ
状透明電極14をパターニング形成する。ここで、各透
明電極14は、その裏面にて、それぞれ、対応の各補助
電極15の露出面15a全体を含みその両側の平坦化膜
13の各表面の一部に亘り覆うように形成される。
【0064】この場合、上述のように、各平坦化膜13
の表面は平坦化され、各補助電極15の露出面15a
は、各平坦化膜13の表面13aと同一面にあって、上
記研磨により一様に露出しているから、各透明電極14
はその対応の各補助電極15の露出面15aと一様に密
着し得る。これにより、各透明電極14と対応の各補助
電極15との間で互いに良好な通電性が確保され得る。
【0065】また、透明電極形成工程R7の処理後は、
上記第1実施形態にて述べた絶縁膜形成工程S7及び配
向膜形成工程S8の処理が同様になされ、本第2実施形
態における下側電極基板の製造が終了する。
【0066】このように製造した下側電極基板を、上記
第1実施形態と同様に、上側電極基板20と重ね合わせ
て液晶パネルを構成すれば、当該両電極基板の間の間隔
が一様となる。その結果、液晶パネルの表示むらの発生
を良好に防止できる。その他の作用効果を上記第1実施
形態と同様である。
【0067】(第3実施形態)図5は、本発明の第3実
施形態を示す。この第3実施形態において液晶パネルの
下側電極基板(上記第1実施形態にて述べた下側電極基
板10に相当する)は、各補助電極12の形成材料であ
る銀ペーストの硬度が各平坦化膜13の形成材料である
ガラスペーストの硬度よりも著しく低いことを利用し
て、次のようにして製造される。
【0068】ちなみに、銀ペースト及びガラスペースト
を焼成した状態で双方の硬度を調べたところ、銀ペース
トの硬度は、16.7であり、ガラスペーストの硬度は
212.4であった。従って、銀ペーストの硬度は、ガ
ラスペーストの硬度に比べて著しく低いことが分かる。
なお、硬度の測定は、島津製作所製DUH−201S型
硬度測定装置により、115°三角錐の圧子を用い、1
gfに荷重でもって行った。
【0069】まず、図5(a)にて示す補助電極材料成
膜工程S11においては、上記第1実施形態にて述べた
補助電極材料成膜工程S1と実質的に同様の処理によ
り、感光性銀ペーストを透明基板11の内表面に銀ペー
スト膜a1として成膜した後仮焼成して乾燥する。但
し、本第3実施形態では、銀ペースト膜a1の膜厚は、
上記第1実施形態にて述べた銀ペースト膜aの膜厚より
も、十分に厚い膜厚となっている。
【0070】ついで、図5(b)にて示す銀ペースト膜
部形成工程S21においては、上記第1実施形態にて述
べた補助電極形成工程S2と同様の処理により、銀ペー
スト膜a1を、各補助電極12と同様の幅を有する各銀
ペースト膜部a2としてパターニング形成する。なお、
図5(b)では、銀ペースト膜部a2の一例を示す。
【0071】このようなパターニング形成後、図5
(c)にて示す平坦化膜材料成膜工程S31において、
上記第1実施形態にて述べた平坦化膜材料成膜工程S3
と実質的に同様の処理により、ガラスペースト膜bに代
えて、ガラスペーストを、複数のストライプ状ガラスペ
ースト膜b1として透明基板11の内表面に成膜する。
この場合、各ガラスペースト膜b1の膜厚は、銀ペース
ト膜a1の膜厚よりも薄く、上記第1実施形態にて述べ
た補助電極12の高さに等しい膜厚となっている。
【0072】次の図5(d)に示す研磨工程S41にお
いては、上記第1実施形態にて述べた研磨工程S4とは
異なり、各銀ペースト膜部a2の研磨を、上記第1実施
形態にて述べたヘッド固定型テープ研磨機30を用いて
行う。即ち、各銀ペースト膜部a2は、その先端面に
て、研磨テープ32によりそのテープ部分32aにて研
磨される。これに伴い、各銀ペースト膜部a2の先端面
が各ガラスペースト膜b1の表面、即ち各補助電極12
の露出面12aと同一面に達すると、テープ研磨機30
による研磨が停止される。
【0073】これにより、各銀ペースト膜部a2が各補
助電極12として形成され、各補助電極12の露出面1
2aが、図5(d)にて例示するごとく、一様に露出さ
れる。このとき、各ガラスペースト膜b1の表面も平坦
化のため僅かに研磨されて各平坦化膜13となる。
【0074】このように本第3実施形態においては、各
銀ペースト膜部a2の硬度が各ガラスペースト膜b1の
硬度よりも著しく低いことを利用して、上記第1実施形
態とは異なり、各銀ペースト膜部a2を各ガラスペース
ト膜b1よりも厚く形成した上で、当該各銀ペースト膜
部a2を研磨するようにした。これにより、本第3実施
形態では、上記第1実施形態に比べて、以下の特有の作
用効果を達成することができる。
【0075】上記第1実施形態では、上述のごとく、各
補助電極12ではなくガラスペースト膜bを研磨する
が、ガラスペースト膜bの硬度が高いため、このガラス
ペースト膜bは研磨時に割れ易い。よって、この割れ易
さを防止するため、ガラスペースト膜bを細かい砥粒で
研磨すると、ガラスペースト膜bの不要部分を研磨によ
り除去するにあたり、長時間を要する。
【0076】一方、ガラスペースト膜bを粗い砥粒で研
磨すると、ガラスペースト膜bの不要部分の研磨による
除去が、短時間で可能となるものの、ガラスペースト膜
bの研磨面に条痕、割れや補助電極の断線等が発生す
る。このため、仕上げ加工を行っても、平坦化膜13の
平坦度を良好には確保できない。
【0077】これに対し、本第3実施形態では、上述の
ごとく、各ガラスペースト膜b1(ガラスペースト膜b
に対応する)ではなく、当該各ガラスペースト膜b1よ
りも著しく硬度の低い各銀ペースト膜部a2(上記第1
実施形態における各補助電極12に対応する)を研磨す
るようにした。従って、ガラスペースト膜b1の破損や
補助電極12の断線等を招くことなく、研磨の砥粒を細
かくした上で、各銀ペースト膜部a2を、短時間で円滑
にかつ良好に研磨することができる。
【0078】また、上記第1実施形態では、ガラスペー
スト膜bがその内部に補助電極12を埋め込むような膜
厚で形成される。このため、ガラスペースト膜bの除去
量が多く、その結果、研磨による除去が、ガラスペース
ト膜bの硬度の高さとも相まって、円滑にはなされにく
い。そして、これに伴い、平坦化膜13の表面が荒れる
ため、ITOの成膜時にこのITOによるレベリングが
困難な上、ITOのエッチング時のレジスト密着性が悪
くパターニング処理を良好には行えない。
【0079】これに対し、本第3実施形態では、上述の
ごとく、各銀ペースト膜部a2を各ガラスペースト膜b
1よりも厚く形成した上で、各銀ペースト膜部a2を研
磨するため、上記第1実施形態のようにガラスペースト
膜bを研磨するのに比べて研磨量がかなり少ない。従っ
て、本第3実施形態の方が上記第1実施形態の場合に比
べて、研磨時間を短縮できる。
【0080】さらに、本第3実施形態では、上述のごと
く、各銀ペースト膜部a2を研磨するため、この研磨を
円滑に行える。従って、平坦化膜13の表面の荒れを招
くことなく、ITO膜のパターニング処理を良好に行え
る。
【0081】また、本第3実施形態において、上述のよ
うに、平坦化膜材料成膜工程S31において、透明基板
11の内表面に各ガラスペースト膜b1を成膜すると
き、上記第1実施形態とは異なり、図5(c)にて示す
ように、銀ペースト膜部a2の先端面にガラスペースト
膜b11が不必要に形成される。
【0082】しかし、上記補助電極材料成膜工程S11
において、銀ペーストは、その仮焼成時に、そのバイン
ダがとんで多孔質となるため、上述のように形成された
ガラスペースト膜b11は、多孔質となって銀ペースト
膜部a2に吸収される。このため、ガラスペースト膜b
11の膜厚が薄くなる。従って、その後の研磨工程S4
1における研磨量をより一層減少させ得る。
【0083】また、上記第1実施形態において、各補助
電極上のガラスペースト膜部分をすべて除去しようとす
ると、各補助電極のうち初期段階で露出した部分は、ガ
ラスペースト膜と銀ペースト膜との間の硬度差に起因し
て、当該露出部分以外の部分のガラスペースト膜の除去
に時間を要している間に、銀ペースト膜が削れ過ぎてし
まう。このため、補助電極の露出面がガラスペースト膜
の表面に対し凹形状となる。
【0084】一方、ガラスペースト膜の研磨を早めに終
了すると、補助電極上のガラスペースト膜部分を除去し
切れない。これに対し、本第3実施形態では、上述のご
とく、上記第1実施形態とは異なり各銀ペースト膜部a
2を研磨するため、これら各銀ペースト膜部a2よりも
硬度の高い各ガラスペースト膜b1の表面が研磨量に対
するストッパとしての役割を果たす。従って、補助電極
の露出面が削り過ぎとなってガラスペースト膜の表面に
対し凹形状となることはない。
【0085】(第4実施形態)図6は、本発明の第4実
施形態を示している。この第4実施形態において液晶パ
ネルの下側電極基板(上記第2実施形態にて述べた下側
電極基板に相当する)は、各補助電極15の形成材料で
あるNi膜及びCu膜の硬度が各平坦化膜13の形成材
料であるガラスペーストの硬度よりも著しく低いことを
利用して、次のようにして製造される。
【0086】図6(a)にて示すNi無電界メッキ工程
R11においては、上記第2実施形態におけるNi無電
界メッキ工程R1と同様の処理により、透明基板11の
内表面にNiを無電界メッキ法によりメッキしてNi膜
fを形成する。
【0087】次に、図6(b)にて示すCu電界メッキ
工程R21において、上記第2実施形態におけるCu電
界メッキ工程R2と実質的に同様の処理により、Ni膜
f上にCu膜g1を電界メッキ形成する。但し、本第4
実施形態では、Cu膜g1の膜厚とNi膜fの膜厚との
和が、上記第3実施形態にて述べた銀ペースト膜a1の
膜厚と同一となっている。なお、、Ni膜f上にCu膜
g1を形成することとしたのは、上記第2実施形態にて
述べた場合と同様に、Cu膜g1と透明基板11との密
着性の不足をNi膜fにより防止するためである。
【0088】ついで、図6(c)にて示すNi・Cu膜
部形成工程R31においては、上記第3実施形態にて述
べた銀ペースト膜部形成工程S21と同様の処理によ
り、Ni膜f及びCu膜g1を、各補助電極15と同様
の幅を有するNi・Cu膜部としてパターニング形成す
る。
【0089】このようなパターニング形成後、図6
(d)にて示す平坦化膜材料成膜工程R41では、上記
第3実施形態にて述べた平坦化膜材料成膜工程S31と
同様の処理により、ガラスペーストを複数のストライプ
状ガラスペースト膜b1として透明基板11の内表面に
成膜する。
【0090】その後、図6(e)にて示す研磨工程R5
1において、上記第3実施形態にて述べた研磨工程S4
1と同様の処理により、上記各Ni・Cu膜部を研磨す
る。これにより、このように研磨された各Ni・Cu膜
部が各補助電極15(図4参照)として形成される。こ
れにより、上記第3実施形態と同様の作用効果を達成で
きる。
【0091】ここで、平坦化膜材料成膜工程R41にお
いて、透明基板11の内表面に各ガラスペースト膜b2
を成膜するとき、図6(d)にて示すように、Cu膜g
1の先端面にガラスペースト膜b3が薄く不必要に形成
されても、その後の研磨工程R51にて当該ガラスペー
スト膜b3を容易に研磨除去できるので、その後の上記
Ni・Cu膜部の研磨に支障はない。
【0092】(第5実施形態)図7は本発明の第5実施
形態を示している。この第5実施形態における下側電極
基板は、当該下側電極基板における各補助電極(各補助
電極15に対応する)の形成材料である銀ペーストの硬
度が各平坦化膜(各平坦化膜13に対応する)の形成材
料であるガラスペーストの硬度よりも著しく低いことを
利用して、次のようにして製造される。
【0093】図7(a)にて示すNi無電界メッキ工程
T1において、上記第2実施形態におけるNi無電界メ
ッキ工程R1と同様の処理により、透明基板11の内表
面にNiを100nm程度の膜厚にてNi膜hを成膜す
る。なお、このNi膜hに代えてCr膜を透明基板11
の内表面に成膜するようにしてもよい。
【0094】次に、図7(b)にて示すNi膜パターニ
ング工程T2において、Ni膜hを、フォトリソグラフ
ィ法により、パターニング処理することで、複数のスト
ライプ状Ni膜部iを形成する。ついで、図7(c)に
て示す平坦化膜材料成膜工程T3において、感光性ガラ
スペーストを透明基板11の内表面に塗布してガラスペ
ースト膜jを成膜して焼成する。
【0095】その後、図7(d)にて示す平坦化膜材料
成膜パターニング工程T4において、ガラスペースト膜
jをフォトリソグラフィ法により、露光及び現像して、
このガラスペースト膜jに、各Ni膜部i上にて、断面
台形状のストライプ状開口部j1を形成する。これによ
り、ガラスペースト膜jは、各開口部j1の間にてフ複
数のストライプ状平坦化膜j2(複数の平坦化膜13に
対応する)として形成される。なお、各Ni膜部iは各
開口部j1を通して外部に露呈している。
【0096】但し、各開口部j1を形成する際、露光・
現像条件を選択して、当該各開口部j1は、図7(d)
にて例示するごとく、図示上方に向け末広がり状となっ
ている。これにより、後述するITOの成膜時の段切れ
を防ぐことができる。なお、露光・現像後、各Ni膜部
iを本焼成する。
【0097】次に、図7(e)にて示すCu電界メッキ
工程T5において、各Ni膜部i上にこのNi膜部iを
下地電極としてCuを電界メッキ法によりメッキしてC
u膜部kを形成する。ここで、各Cu膜部kの膜厚は、
各開口部j1の深さよりも大きくしてある。
【0098】然る後、図7(f)にて示す研磨工程T6
において、各Cu膜部kを上記第4実施形態の研磨工程
R51と同様に研磨処理することで、研磨Cu膜部k1
として形成する。この研磨Cu膜部k1及びNi膜部i
が補助電極を構成する。ここで、各研磨Cu膜部k1の
表面は各平坦化膜j2の表面と同一となり一様に露呈し
ている。
【0099】ついで、図7(g)にて示す透明電極材料
成膜工程T7において、ITO膜cを上記第3実施形態
と同様に成膜し、図7(h)にて示す透明電極形成工程
T7において、上記第3実施形態と同様にして各透明電
極14を形成する。このようにして下側電極基板を製造
しても、上記第4実施形態(図6参照)と同様の作用効
果を達成できる。
【0100】(第6実施形態)本実施形態に係る表示パ
ネル用電極基板の製造方法を図8に示す。本製造方法
は、上記図1に示した液晶パネルのうちの下側電極基板
10の製造方法を示すもので、図2の製造方法と同一部
分には、図8中同一符号を付して説明を簡略化する。本
実施形態においては、複数のストライプ状透明電極(本
発明でいう主電極)14をIZO(Indium Zi
nc Oxide)より構成したところが、上記各実施
形態とは異なる。以下、本実施形態を製造工程順に説明
していく。
【0101】まず、図8(a)に示す補助電極材料成膜
工程S1では、ガラス基板等よりなる透明基板11の内
表面に感光性銀ペーストを、印刷法による塗布でもって
銀ペースト膜aとして成膜する。本例では、銀ペースト
膜aの印刷膜厚は10μm程度とできる。上記成膜後、
当該銀ペースト膜aを、温度80℃にて、仮焼成して乾
燥する。
【0102】ついで、補助電極形成工程S2(図8
(b)参照)にて、銀ペースト膜aを現像(パターニン
グ)し、例えば570℃程度で本焼成して、複数のスト
ライプ状補助電極12を形成する。本焼成された補助電
極(銀ペースト)12は本例では厚み5μm程度まで収
縮する。次の平坦化膜材料成膜工程S3(図8(c)参
照)においては、上記第1実施形態に示したような低融
点タイプのガラスペースト(低融点ガラスペースト、本
例では透明鉛ガラス)を、透明基板11の内表面に印刷
し仮焼成(本例では80℃)して、ガラスペースト膜b
として成膜する。
【0103】この工程S3にてガラスペースト膜bを成
膜した後、本焼成(本例では550℃)する。このとき
鉛ガラスが溶融し、ポーラスな補助電極(銀配線)12
に吸収されたり、鉛ガラスが溶融したときの表面張力に
より凹凸が発生するため、次の研磨工程S4(図8
(d)参照)にて、上記第1実施形態と同様に研磨処理
を行い、ガラスペースト膜bの表面b1と各補助電極1
2の露出面12aとを同一面とする。
【0104】これにより、ガラスペースト膜bが複数の
ストライプ状平坦化膜13として形成されるとともに、
各補助電極12の露出面12aが、図8(d)にて例示
するごとく、一様に露出される。ここまでの工程S1〜
S4については、上記第1実施形態と同様であるが、本
実施形態では、次に行う透明電極材料成膜工程U5及び
透明電極形成工程U6が、上記第1実施形態と相違す
る。
【0105】まず、図8(e)に示す透明電極材料成膜
工程U5では、主電極形成材料としてIZO(出光興産
株式会社製ID−IXO(商品名)等)を用いる。この
IZOを所定の膜厚(本例では500オングストロー
ム)となるように、各補助電極12の露出面12a及び
各平坦化膜(材料膜)13の表面13aにスパッタリン
グにより、IZO膜(本発明でいう覆い膜)mとして成
膜する。
【0106】次に、図8(f)に示す透明電極形成工程
U6では、酸を有機系溶媒で希釈したエッチング液でエ
ッチングし、透明電極14を形成する。本例では、感光
性レジスト材料により、透明電極14となるIZO膜m
の表面をマスキングする。次に、エッチング液としてn
−ブタノール99%に対し、35%塩酸を1%混合した
ものを使用し、液温25℃で3分間ほど浸すことにより
IZO膜mをパターニングし、透明電極14を形成す
る。ここで、液温を30℃以上にしたり、微量の水分が
エッチング液に混入すると、平坦化膜13である鉛ガラ
スの面が局所的に白濁したり、掘れ込むため注意を要す
る。また、必要以上に長い時間(例えば10分以上)、
基板を浸しておくと鉛ガラスがアタックされる場合もあ
る。
【0107】その後、上記第1実施形態と同様に、絶縁
膜形成工程S7(図8(g)参照)を行い、上下の電極
基板10、20の短絡防止を目的とした絶縁膜dを形成
する。ここで、本例では、酸化タンタルをスパッタにて
成膜したり、有機Ti(有機チタン)系材料をゾルゲル
法にて成膜することで、絶縁膜dを形成することができ
る。更に、上記第1実施形態と同様に、配向膜形成工程
S8(図8(h)参照)において、透明の配向膜材料
(例えば、ポリイミド)をオフセット法による印刷等の
手法にて、絶縁膜d上に配向膜eとして成膜する。これ
により、下側電極基板10の製造が終了する。
【0108】ところで、本実施形態においては、透明電
極材料成膜工程U5及び透明電極形成工程U6にて、I
ZOによってIZO膜mを形成した後、このIZO膜m
を、酸を有機系溶媒で希釈したエッチング液でエッチン
グすることで、主電極としての透明電極14を形成して
いるが、このような方法を採用した根拠を、次に述べ
る。
【0109】上記第1実施形態の透明電極材料成膜工程
S5及び透明電極形成工程S6(図2(e)及び図2
(f)参照)では、透明電極14の材料としてITOを
スパッタあるいは印刷法により成膜している。そして、
透明電極14を形成するために感光性レジスト材料によ
り、電極となるITO膜cの表面をマスキングし、塩酸
と塩化第二鉄の混合液、王水等の一般のITOエッチン
グ液によりパターニング後、レジストを剥離する。
【0110】しかし、この方法では、上述したように、
一般のITOエッチング液により、低融点ガラス(例え
ば鉛ガラス)である平坦化膜13が白濁、融解してしま
う。実際に、ITOエッチング液の中でも比較的弱酸性
であるシュウ酸20%溶液で試したものの、平坦化膜1
3である鉛ガラスが白濁した。このように、低融点ガラ
スの耐酸性が低いことがわかったため、ITOよりも酸
性度の低いエッチング液でパターニング可能な透明電極
材料としてAu(金)、ZnO(酸化亜鉛)等の検討も
行った。
【0111】しかし、AuはKI(ヨウ化カリウム)の
水溶液でエッチング可能であるが、膜厚500オングス
トローム以下で蒸着しても透過率が低いため、表示パネ
ル用電極基板への使用が困難であった。また、ZnOは
酢酸1%の弱酸性水溶液でパターニングできるのである
が、ZnOをイオンプレーティング法で成膜したとこ
ろ、平坦化膜13である鉛ガラスと反応し、黒色に変色
するため、やはり使用できないことがわかった。
【0112】そこで、次に、透明電極14の形成材料
(主電極形成材料)としてIZOを選択し、このIZO
をスパッタリングで膜厚1500オングストロームに成
膜したところ、許容できる透過率が確保できた。しか
し、IZOのエッチング液であるシュウ酸水溶液では上
述のように鉛ガラスが変色するため、極めて弱酸である
酢酸1%水溶液でエッチングした結果、液温70℃、1
5分でパターニングできたが、鉛ガラスが白濁してしま
った。
【0113】これらの結果から、平坦化膜13として用
いる低融点ガラス(鉛ガラス等)は、透明電極形成材料
との反応により変色しやすい上、酸に弱く、エッチング
液中の水分との反応により白濁しやすい材料であること
がわかった。そのため、透明電極材料には低融点ガラス
と反応せず、且つ弱酸性でエッチング可能なものを選
び、エッチング液には、弱酸性で水分を極力含まないも
のを選ぶ必要がある。
【0114】そこで、種々の組合せを検討した結果、透
明電極形成材料としてIZOを使用し、エッチング液と
して微量の酸を有機系溶媒で希釈した液を使用すればよ
いことがわかった。具体的には、エッチング液として、
上記したようにn−ブタノール99%に対し35%塩酸
を1%混合したものが挙げられる。この混合系の場合、
35%塩酸が3%を越えると鉛ガラスが白濁してしま
う。
【0115】また、その他、エッチング液としては、i
so−プロパノール97%に対し塩酸3%のもの、is
o−プロパノール97%に対しクロルスルホン酸3%の
ものを使用しても、平坦化膜13である低融点ガラス
(鉛ガラス等)をアタックせずに、IZOのエッチング
が可能である。また、これらの具体的なエッチング液に
対し、含有される水分量が2%以内のものが、低融点ガ
ラスの白濁防止のためには好ましいこともわかった。以
上が本実施形態のエッチング方法を採用した根拠であ
る。
【0116】このようなエッチング方法、即ち上記工程
U5及びU6は、上記第2、第3、第4実施形態におい
ても、平坦化膜形成材料として低融点ガラスペーストを
用いた場合に適用可能である。そして、本実施形態によ
れば、上記第1〜第4実施形態と同様の効果を得ること
ができるのに加えて、上述した低融点ガラスの白濁、融
解という問題を適切に防止する製造方法を提供できる。
【0117】なお、本発明者等の検討によれば、透明電
極14の形成材料としてIZOの代わりに、スクリーン
印刷またはスピンコートの可能な有機酸ITOのペース
トを使用することも可能である。この場合は、有機酸I
TOの焼成条件等により変化する膜質によっては、エッ
チング時間が長くなり、その結果、平坦化膜13の鉛ガ
ラス面がアタックされる場合もあるため、注意を要す
る。
【0118】(他の実施形態)なお、本発明の実施にあ
たり、上記各実施形態にて述べた透過型液晶パネル用電
極基板に限ることなく、反射型液晶パネル用電極基板に
本発明を適用してもよい。また、本発明の実施にあた
り、上記各実施形態にて述べたマトリクス駆動方式の液
晶パネル用電極基板に限ることなく、各種駆動方式の液
晶パネル用電極基板に本発明を適用して実施してもよ
い。
【0119】また、本発明の実施にあたり、液晶パネル
の液晶は、スメクチック液晶に限ることなく、各種の液
晶であってもよい。また、本発明の実施にあたっては、
液晶パネルに限ることなく、エレクトロルミネッセンス
パネル等の各種の表示パネル用電極基板に本発明を適用
して実施してもよい。
【0120】なお、本明細書中には以下のような課題及
びこの課題を解決するための手段、ならびにその手段に
よって達成される効果を有する別の発明を内包するもの
である。なお、この発明の実施形態は図2の製造方法を
援用した前述の第6実施形態に基づくものであるが、勿
論、前述の第2実施形態〜第5実施形態における透明電
極の形成方法、前述の他の実施形態にも適用できる。
【0121】課題:表示パネル(例えば、液晶表示パネ
ル、プラズマディスプレイパネル、ELパネル、等のフ
ラットディスプレイパネル)の基板を、低コストな鉛ガ
ラス等の低融点ガラスから構成する場合、その低融点ガ
ラスからなる基板表面にITO(インジウム・錫酸化
物)あるいはIZO(インジウム・亜鉛酸化物)で構成
された透明導電膜を形成し、該導電膜を通常のエッチン
グ液(例えば王水)を用いてストライプ状にパターニン
グして電極を形成する場合、エッチング液により低融点
ガラスが白濁、溶解するということを本発明者は見出し
た。
【0122】これについて、鋭意、精査した結果、低融
点ガラスの溶解は、低融点ガラスの耐酸性が極めて低
く、エッチング液によるエッチングレートが上記導電膜
のエッチングレートよりも大きいことが原因であり、又
低融点ガラスの白濁はエッチング液中の水分が原因であ
ることを突き止めた。
【0123】本発明者は鋭意、研究した結果、低融点ガ
ラスよりも耐酸性が低く且つエッチングレートの大きい
材料からからなる透明導電膜を用いるとともに、エッチ
ング液を、低融点ガラスへの攻撃性の低い、酸を有機系
溶液で希釈したエッチング液とすることでエッチング液
による低融点ガラスの白濁、溶解が回避されることを見
出した。
【0124】課題を解決するための手段:上記課題を達
成するためには、次の構成がある。即ち、(1)低融点
ガラスの上に、該低融点ガラスよりも耐酸性が低く且つ
エッチングレートが大きい材料から構成された透明導電
膜を形成し、酸を有機系溶媒で希釈したエッチング液で
前記透明導電膜をエッチングによりパターニングするも
のであることを特徴とするエッチング方法、(2)上記
(1)において、前記有機系溶媒がアルコールであるこ
とを特徴とするエッチング方法、(3)上記(1)又は
(2)において、前記酸が塩酸又はクロルスルフォン酸
であること、(4)上記(2)において、アルコールが
n−ブタノールまたはiso−プロパノールであること
を特徴とするエッチング方法、(5)上記(1)〜
(4)の何れか一つにおいて、前記エッチング液に含有
される水分量が2%以内であることを特徴とするエッチ
ング方法、(6)(1)〜(5)の何れか一つにおい
て、前記低融点ガラスが鉛ガラスを主成分とすることを
特徴とするエッチング方法、(7)(1)〜(6)何れ
か一つにおいて、前記低融点ガラスは表示パネルを構成
する基板であることを特徴とするエッチング方法、
(8)(1)〜(7)の何れか一つにおいて、前記透明
導電膜は有機酸ITO又はIZOにより構成されている
こと、である。
【0125】効果:上記(1)〜(8)の構成による効
果としては以下である。即ち、(1)〜(8)によれ
ば、低融点ガラスの表面に形成した透明導電膜を前述の
特定構成のエッチング液でパターニングすることによ
り、該低融点ガラスの白濁、溶解を回避することができ
る。このため、例えば、該低融点ガラスを表示パネルの
基板として用いた場合には、低融点ガラス基板が白濁す
ることがないので、表示パネルとしての諸性能、例えば
光透過率が低くなるということがなくなる。
【0126】また、低融点ガラスがエッチング液中の水
分により白濁することが分かった。このため、(2)〜
(5)のように、エッチング液として、含有される水分
量が2%以内(0%も含む)のものを用いることで、低
融点ガラスの白濁を良好に防止することができる。
【0127】なお、エッチング液の有効成分である酸と
しては塩酸又はクロルスルフォン酸が望ましい。また、
有機系溶媒のアルコールはn−ブタノールまたはiso
−プロパノールが望ましく、このアルコールは水分量2
%以内に調整しやすい。
【0128】なお、透明導電膜としてはIZO、有機酸
ITOが望ましい。IZOはスパッタリングで通常成膜
されるものであるが、エッチングレートが大きいので上
記エッチング液でもエッチングされる。これに対して、
ITOとして通常のスパッタリングで成膜したものを使
うと、結晶構造が強固であり、エッチングされにくいの
で、塗布、熱処理により形成できる有機酸ITOを用い
るのが好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶パネルの一実施形態を示す平
面図である。
【図2】(a)乃至(h)は、上記液晶パネルの下側電
極基板の製造方法を示す工程図である。
【図3】(a)乃至(c)は、それぞれ、ガラスペース
ト膜の研磨のため研磨機を示す概略図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す下側電極基板の要
部製造工程図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す下側電極基板の要
部製造工程図である。
【図6】本発明の第4実施形態を示す下側電極基板の要
部製造工程図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示す下側電極基板の要
部製造工程図である。
【図8】本発明の第6実施形態を示す下側電極基板の要
部製造工程図である。
【符号の説明】
11…透明基板、12、15…補助電極、12a、15
a…露出面、13…平坦化膜、14…透明電極、R1、
R11、T1…Ni無電界メッキ工程、R2、R21…
Cu電界メッキ工程、R3、S2…補助電極形成工程、
R31…Ni・Cu膜部形成工程、R4、S3、S3
1、T3…平坦化膜材料成膜工程、R5、S4、S4
1、R51…研磨工程、R6、S5、U5…透明電極材
料成膜工程、R7、S6、U6…透明電極形成工程、S
1、S11…補助電極材料形成工程、S21…銀ペース
ト膜形成工程、T2…Ni膜パターニング工程、T4…
平坦化膜材料成膜パターニング工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深谷 顕成 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 加藤 博道 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 末松 和重 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(11)の内表面に金属材料により
    複数のストライプ状補助電極(12)を形成する補助電
    極形成工程(S1、S2、R1乃至R3)と、 平坦化膜形成材料を前記各補助電極を埋め込むように前
    記基板の内表面に塗布して材料膜を形成する材料膜形成
    工程(S3、R4)と、 前記各補助電極の先端面を露出面(12a)として露出
    させるように前記材料膜の表面を研磨する研磨工程(S
    4、R5)と、 前記各補助電極の露出面にその長手方向に沿いそれぞれ
    ストライプ状の主電極(14)を形成する主電極形成工
    程(S5、S6、R6、R7、U5、U6)とを備える
    表示パネル用電極基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記材料膜形成工程において、前記平坦
    化膜形成材料として低融点ガラスペーストを用い、この
    低融点ガラスペーストを所定の温度にて焼成することで
    前記材料膜として形成することを特徴とする請求項1に
    記載の表示パネル用電極基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記補助電極形成工程において、前記金
    属材料として感光性Agペーストを用い、このAgペー
    ストを前記基板の内表面に塗布してフォトリソグラフィ
    法によるパターニング処理にて前記各補助電極を形成す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示パネル
    用電極基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記補助電極形成工程において、前記金
    属材料としてCu及びNiを用い、前記基板の内表面に
    前記Niを無電界メッキによりNi膜として形成し、こ
    のNi膜を下地電極として前記Cuを前記Ni膜に電界
    メッキによりCu膜を形成し、これら両Cu膜及びNi
    膜をフォトリソグラフィ法によるパターニング処理にて
    前記各補助電極を形成することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の表示パネル用電極基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板の内表面に金属材料により複数のス
    トライプ状補助電極を形成する補助電極形成工程(S1
    1、S21、R11乃至R31)と、 前記各補助電極の先端面が突出するように当該各補助電
    極の間に沿いそれぞれ前記基板の内表面に前記金属材料
    よりも硬度の高い平坦化膜形成材料によってストライプ
    状平坦化膜を形成する平坦化膜形成工程(S31、R4
    1)と、 前記各補助電極の先端面を前記各平坦化膜の表面に一致
    するまで研磨して露出面を形成する研磨工程(S41、
    R51)と、 前記各補助電極の露出面にその長手方向に沿いそれぞれ
    ストライプ状の主電極を形成する主電極形成工程(S
    5、S6、R6、R7、U5、U6)とを備える表示パ
    ネル用電極基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板(11)の内表面に補助電極及び平
    坦化膜を交互にストライプ状に複数ずつ形成する補助電
    極・平坦化膜形成工程(T1乃至T5)と、 前記各補助電極の露出面にその長手方向に沿いそれぞれ
    ストライプ状の主電極(14)を形成する主電極形成工
    程(T7、T8)とを備える表示パネル用電極基板の製
    造方法であって、 前記補助電極・平坦化膜形成工程は、 前記基板の内表面に複数のストライプ状下地電極(h、
    i)を形成する下地電極形成工程(T1、T2)と、 前記基板の内表面に前記各下地電極を覆うように平坦化
    膜形成材料を塗布して材料膜(j)を形成する材料膜形
    成工程(T3)と、 前記材料膜に前記各下地電極をそれぞれ臨むようにスト
    ライプ状開口部を形成するとともに当該各開口部間にそ
    れぞれ平坦化膜を形成する開口部・平坦化膜形成工程
    (T4)と、 前記各下地電極上に前記各開口部内に当該各開口部から
    それぞれ突出するように導電性金属材料を電気メッキに
    より充填してストライプ状導電部材を形成する導電部材
    形成工程(T5)と、 前記各導電部材の先端面を前記各平坦化膜の表面に一致
    するまで研磨して露出面として形成し、この露出面を形
    成した前記各導電部材をその下地電極と共にそれぞれ前
    記補助電極とする研磨工程(T6)とを備える表示パネ
    ル用電極基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板(11)と、 この基板の内表面に交互にストライプ状に複数ずつ形成
    した補助電極及び平坦化膜と、 前記各補助電極の露出面にその長手方向に沿いそれぞれ
    ストライプ状に形成した主電極(14)とを備える表示
    パネル用電極基板であって、 前記複数の補助電極は、それぞれ、 前記基板の内表面に設けられたストライプ状下地電極
    (i)と、 前記複数の平坦化膜のうち前記下地電極の両側平坦化膜
    の間にて当該下地電極上に導電性金属材料により電気メ
    ッキでもって形成した導電部材(k1)とを備える表示
    パネル用電極基板。
  8. 【請求項8】 前記平坦化膜形成材料として低融点ガラ
    スペーストを用い、 前記主電極形成工程(U5、U6)において、前記主電
    極(14)を形成する主電極形成材料としてIZOまた
    は有機酸ITOを用い、この主電極形成材料によって前
    記材料膜及び前記各補助電極の露出面を覆う覆い膜
    (m)を形成した後、この覆い膜を、酸を有機系溶媒で
    希釈したエッチング液でエッチングすることにより、前
    記主電極を形成することを特徴とする請求項1または5
    に記載の表示パネル用電極基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記エッチング液として、含有される水
    分量が2%以内のものを用いることを特徴とする請求項
    8に記載の表示パネル用電極基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記エッチング液の酸として、塩酸ま
    たはクロルスルホン酸を用いることを特徴とする請求項
    8または9に記載の表示パネル用電極基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記エッチング液の有機系溶媒とし
    て、n−ブタノールもしくはiso−プロパノールを用
    いることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1
    つに記載の表示パネル用電極基板の製造方法。
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