JP2000097331A - 自動変速機 - Google Patents
自動変速機Info
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- JP2000097331A JP2000097331A JP10287227A JP28722798A JP2000097331A JP 2000097331 A JP2000097331 A JP 2000097331A JP 10287227 A JP10287227 A JP 10287227A JP 28722798 A JP28722798 A JP 28722798A JP 2000097331 A JP2000097331 A JP 2000097331A
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Links
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- 230000008859 change Effects 0.000 claims abstract description 43
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】イナーシャ相制御の開始/終了のタイミング判
定を的確に行うことにより、シフトクオリティの悪化を
抑制すること。 【解決手段】アップシフトにおいて、変速の過程におい
てモニタリングされている変速比rが、変速前の変速比
R2 よりも小さい基準変速比R2 ’と同期した時点t2
に、イナーシャ相制御を開始する。変速比rが、変速に
より到達すべき変速比R3 と同期した状態(時間t3 、
t4 )が判定時間以上継続した時点(時間t4 )に、イ
ナーシャ相制御を終了する。
定を的確に行うことにより、シフトクオリティの悪化を
抑制すること。 【解決手段】アップシフトにおいて、変速の過程におい
てモニタリングされている変速比rが、変速前の変速比
R2 よりも小さい基準変速比R2 ’と同期した時点t2
に、イナーシャ相制御を開始する。変速比rが、変速に
より到達すべき変速比R3 と同期した状態(時間t3 、
t4 )が判定時間以上継続した時点(時間t4 )に、イ
ナーシャ相制御を終了する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に係
り、特にイナーシャ相制御のタイミング判定に関する。
り、特にイナーシャ相制御のタイミング判定に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機における変速制御は、原則と
して、変速開始時制御、トルク相制御、イナーシャ相制
御、変速終了時制御という順序で進行する。一般に、イ
ナーシャ相は、タービン回転数(変速機の入力軸の回転
数)及びアウトプット回転数(変速機の出力側の回転
数)から算出される変速比が、変速後の変速比に向け
て、経時的に変化していくフェイズである。
して、変速開始時制御、トルク相制御、イナーシャ相制
御、変速終了時制御という順序で進行する。一般に、イ
ナーシャ相は、タービン回転数(変速機の入力軸の回転
数)及びアウトプット回転数(変速機の出力側の回転
数)から算出される変速比が、変速後の変速比に向け
て、経時的に変化していくフェイズである。
【0003】従来、イナーシャ相制御のタイミング判定
は以下のように行われている。まず、イナーシャ相制御
の開始判定について説明する。イナーシャ相制御の実行
に先立つ制御において、解放側のクラッチ、ブレーキ
(以下、これらを係合要素という)の油圧を減少させ
て、この係合要素に若干の滑りを発生させる。この状態
は、いわゆるエンジンの吹上がりと呼ばれており、変速
比は変速前の変速比より若干大きくなる。その後、係合
側の係合要素への油圧の供給を開始する。係合側の油圧
がある程度上昇すると変速比は減少し始める。そして、
変速比が変速前の変速比と一致した場合に、イナーシャ
相制御が開始される。
は以下のように行われている。まず、イナーシャ相制御
の開始判定について説明する。イナーシャ相制御の実行
に先立つ制御において、解放側のクラッチ、ブレーキ
(以下、これらを係合要素という)の油圧を減少させ
て、この係合要素に若干の滑りを発生させる。この状態
は、いわゆるエンジンの吹上がりと呼ばれており、変速
比は変速前の変速比より若干大きくなる。その後、係合
側の係合要素への油圧の供給を開始する。係合側の油圧
がある程度上昇すると変速比は減少し始める。そして、
変速比が変速前の変速比と一致した場合に、イナーシャ
相制御が開始される。
【0004】一方、従来、イナーシャ相制御の終了判定
は以下のようにして行われている。イナーシャ相制御に
おいて、係合側の係合制御が進むにつれて、変速比は、
アップシフトの際には徐々に減少し、ダウンシフトの際
には徐々に増加する。そして、変速比が、その変速によ
り到達すべき変速比(後段の変速比)と一致した時点
で、イナーシャ相制御は終了する。
は以下のようにして行われている。イナーシャ相制御に
おいて、係合側の係合制御が進むにつれて、変速比は、
アップシフトの際には徐々に減少し、ダウンシフトの際
には徐々に増加する。そして、変速比が、その変速によ
り到達すべき変速比(後段の変速比)と一致した時点
で、イナーシャ相制御は終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のタイミ
ング判定は、変速比が所定の変速比(開始判定は変速前
の変速比、終了判定は変速後の変速比)と一致したか否
かにより行われていた。このような判定は、変速比の変
化が係合要素の係合状態の変化だけに依存して生じるこ
とを前提としたものである。確かに、変速比は、主とし
て係合制御の進行に起因して変化する。しかしながら、
変速比は係合状態以外にもエンジン回転数の変化等に起
因して変化することがある。このため、係合要素が所望
の状態でないにも拘わらず、他の要因によって、変速比
が所定の変速比と一致してしまうといったケースが生じ
得る。
ング判定は、変速比が所定の変速比(開始判定は変速前
の変速比、終了判定は変速後の変速比)と一致したか否
かにより行われていた。このような判定は、変速比の変
化が係合要素の係合状態の変化だけに依存して生じるこ
とを前提としたものである。確かに、変速比は、主とし
て係合制御の進行に起因して変化する。しかしながら、
変速比は係合状態以外にもエンジン回転数の変化等に起
因して変化することがある。このため、係合要素が所望
の状態でないにも拘わらず、他の要因によって、変速比
が所定の変速比と一致してしまうといったケースが生じ
得る。
【0006】さらに、イナーシャ相制御の終了後は、係
合側の油圧を最高圧まで一気に上昇させるといった油圧
制御が一般的に行われる。そのため、係合側の係合要素
が不完全な係合状態であるにも拘わらず、イナーシャ相
制御を終了し、係合側の油圧を急激に変化させた場合、
係合側の係合要素が不完全な係合状態から完全な係合状
態へと急激に変化してしまう。その結果、変速ショック
が生じ、シフトクオリティを悪化させてしまう。
合側の油圧を最高圧まで一気に上昇させるといった油圧
制御が一般的に行われる。そのため、係合側の係合要素
が不完全な係合状態であるにも拘わらず、イナーシャ相
制御を終了し、係合側の油圧を急激に変化させた場合、
係合側の係合要素が不完全な係合状態から完全な係合状
態へと急激に変化してしまう。その結果、変速ショック
が生じ、シフトクオリティを悪化させてしまう。
【0007】このように従来の技術においては、実際の
変速比が所定の変速比と一致した時点でイナーシャ相制
御のタイミング判定を行っていたため、係合要素が想定
している状態でないにも拘わらず、イナーシャ相制御が
開始/終了するものと判定してしまうケースがあった。
変速比が所定の変速比と一致した時点でイナーシャ相制
御のタイミング判定を行っていたため、係合要素が想定
している状態でないにも拘わらず、イナーシャ相制御が
開始/終了するものと判定してしまうケースがあった。
【0008】そこで、本発明の目的は、イナーシャ相制
御のタイミング判定を的確に行うことにより、シフトク
オリティの悪化を抑制することである。
御のタイミング判定を的確に行うことにより、シフトク
オリティの悪化を抑制することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明の第1の態様は、自動変速機において、駆
動機関からの駆動力を受ける入力軸と、車輪に駆動力を
伝達する出力軸と、入力軸と出力軸との間の動力伝達特
性を設定する複数の係合要素と、入力軸の回転数及び出
力軸の回転数を検出する検出手段と、係合要素の解放及
び係合を制御する制御手段とを有し、この制御手段は、
アップシフトにおいて、検出手段により検出された入力
軸の回転数及び出力軸の回転数に基づき算出された変速
比が、変速前の変速比よりも小さい基準変速比と同期し
た場合に、イナーシャ相制御を開始すると共に、算出さ
れた変速比が、変速により到達すべき変速比と同期した
状態が判定時間以上継続した場合に、イナーシャ相制御
を終了する自動変速機を提供する。
めに、本発明の第1の態様は、自動変速機において、駆
動機関からの駆動力を受ける入力軸と、車輪に駆動力を
伝達する出力軸と、入力軸と出力軸との間の動力伝達特
性を設定する複数の係合要素と、入力軸の回転数及び出
力軸の回転数を検出する検出手段と、係合要素の解放及
び係合を制御する制御手段とを有し、この制御手段は、
アップシフトにおいて、検出手段により検出された入力
軸の回転数及び出力軸の回転数に基づき算出された変速
比が、変速前の変速比よりも小さい基準変速比と同期し
た場合に、イナーシャ相制御を開始すると共に、算出さ
れた変速比が、変速により到達すべき変速比と同期した
状態が判定時間以上継続した場合に、イナーシャ相制御
を終了する自動変速機を提供する。
【0010】また、本発明の第2の態様は、自動変速機
において、駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、車
輪に駆動力を伝達する出力軸と、入力軸と出力軸との間
の動力伝達特性を設定する複数の係合要素と、入力軸の
回転数及び出力軸の回転数を検出する検出手段と、係合
要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有し、この
制御手段は、アップシフトにおいて、検出手段により検
出された入力軸の回転数及び出力軸の回転数に基づき算
出された変速比が、変速前の変速比よりも小さい基準変
速比と同期した場合に、イナーシャ相制御を開始する自
動変速機を提供する。
において、駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、車
輪に駆動力を伝達する出力軸と、入力軸と出力軸との間
の動力伝達特性を設定する複数の係合要素と、入力軸の
回転数及び出力軸の回転数を検出する検出手段と、係合
要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有し、この
制御手段は、アップシフトにおいて、検出手段により検
出された入力軸の回転数及び出力軸の回転数に基づき算
出された変速比が、変速前の変速比よりも小さい基準変
速比と同期した場合に、イナーシャ相制御を開始する自
動変速機を提供する。
【0011】上記の第1及び第2の態様において、上記
の基準変速比を出力軸または入力軸の回転数に応じて変
えることが好ましい。
の基準変速比を出力軸または入力軸の回転数に応じて変
えることが好ましい。
【0012】さらに、本発明の第3の態様は、自動変速
機において、駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、
車輪に駆動力を伝達する出力軸と、入力軸と出力軸との
間の動力伝達特性を設定する複数の係合要素と、入力軸
の回転数及び出力軸の回転数を検出する検出手段と、係
合要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有し、こ
の制御手段は、検出手段により検出された入力軸の回転
数及び出力軸の回転数に基づき算出された変速比が、変
速により到達すべき変速比と同期した状態が判定時間以
上継続した場合に、イナーシャ相制御を終了する自動変
速機を提供する。
機において、駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、
車輪に駆動力を伝達する出力軸と、入力軸と出力軸との
間の動力伝達特性を設定する複数の係合要素と、入力軸
の回転数及び出力軸の回転数を検出する検出手段と、係
合要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有し、こ
の制御手段は、検出手段により検出された入力軸の回転
数及び出力軸の回転数に基づき算出された変速比が、変
速により到達すべき変速比と同期した状態が判定時間以
上継続した場合に、イナーシャ相制御を終了する自動変
速機を提供する。
【0013】ここで、上記の判定時間は、アップシフト
時よりもダウンシフト時の方が短く設定されていること
が好ましい。
時よりもダウンシフト時の方が短く設定されていること
が好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、一例としての自動変速機
(AT)における概略的構造を示す図である。エンジン
のクランクシャフト9からの駆動力は、トルクコンバー
タ10を介して、この変速機のタービンシャフト11に
伝達される。変速機の入力軸であるタービンシャフト1
1は、リアプラネタリ2のサンギアに連結されている。
一方、変速機の出力軸であるリダクションドライブシャ
フト12は、フロントプラネタリ1のリングギア及びリ
アプラネタリ2のプラネタリキャリアに連結されてい
る。2つのプラネタリギア1、2における各メンバ(サ
ンギア、プラネタリキャリア、リングギア)は、図示し
たように、3つの多板クラッチ(リバースクラッチ3、
ハイクラッチ5、ロークラッチ6)、2つの多板ブレー
キ(2&4ブレーキ4、ロー&リバースブレーキ7)、
ローワンウェイクラッチ8に連結されている。これらの
係合要素(クラッチ、ブレーキ)は、変速段に応じて選
択的に係合又は解放される。これにより、この変速機は
前進4段、後進1段の変速を行うことができる。
(AT)における概略的構造を示す図である。エンジン
のクランクシャフト9からの駆動力は、トルクコンバー
タ10を介して、この変速機のタービンシャフト11に
伝達される。変速機の入力軸であるタービンシャフト1
1は、リアプラネタリ2のサンギアに連結されている。
一方、変速機の出力軸であるリダクションドライブシャ
フト12は、フロントプラネタリ1のリングギア及びリ
アプラネタリ2のプラネタリキャリアに連結されてい
る。2つのプラネタリギア1、2における各メンバ(サ
ンギア、プラネタリキャリア、リングギア)は、図示し
たように、3つの多板クラッチ(リバースクラッチ3、
ハイクラッチ5、ロークラッチ6)、2つの多板ブレー
キ(2&4ブレーキ4、ロー&リバースブレーキ7)、
ローワンウェイクラッチ8に連結されている。これらの
係合要素(クラッチ、ブレーキ)は、変速段に応じて選
択的に係合又は解放される。これにより、この変速機は
前進4段、後進1段の変速を行うことができる。
【0015】図2は、上記の変速機における変速位置と
係合要素の係合状態との関係を示した表である。この表
において、○印は、該当する係合要素が係合しているこ
とを表し、ブランクは解放していることを表している。
また、◎印は、該当する駆動時のみ係合していることを
表している。この変速機では、1速−2速間変速を除
き、クラッチ・ツウ・クラッチ(Clutch to Clutch)変
速が行われる。クラッチ・ツウ・クラッチ変速とは、前
段係合要素を解放すると同時に、後段係合要素を係合し
ていく変速である。一方、ローワンウェイクラッチ8が
作用する1速−2速間の変速では、2&4ブレーキ4の
係合制御だけで変速が達成される。
係合要素の係合状態との関係を示した表である。この表
において、○印は、該当する係合要素が係合しているこ
とを表し、ブランクは解放していることを表している。
また、◎印は、該当する駆動時のみ係合していることを
表している。この変速機では、1速−2速間変速を除
き、クラッチ・ツウ・クラッチ(Clutch to Clutch)変
速が行われる。クラッチ・ツウ・クラッチ変速とは、前
段係合要素を解放すると同時に、後段係合要素を係合し
ていく変速である。一方、ローワンウェイクラッチ8が
作用する1速−2速間の変速では、2&4ブレーキ4の
係合制御だけで変速が達成される。
【0016】図3は、自動変速機の制御機構を全体的に
示した説明図である。この制御機構は、主として、エン
ジン21、変速機構22、油圧制御機構23、電子制御
ユニット(ECU)24で構成されている。エンジン2
1により発生したトルクは、トルクコンバータ10、タ
ービンシャフト11、及び変速機構22を介してリダク
ションドライブシャフト12に伝達される。このシャフ
ト12のトルクは、ドライブピニオンシャフト15を介
して、デファレンシャルギア16に伝達され、前輪を駆
動する。
示した説明図である。この制御機構は、主として、エン
ジン21、変速機構22、油圧制御機構23、電子制御
ユニット(ECU)24で構成されている。エンジン2
1により発生したトルクは、トルクコンバータ10、タ
ービンシャフト11、及び変速機構22を介してリダク
ションドライブシャフト12に伝達される。このシャフ
ト12のトルクは、ドライブピニオンシャフト15を介
して、デファレンシャルギア16に伝達され、前輪を駆
動する。
【0017】スロットル開度センサS1は、エンジン2
1のスロットル開度θを検出するためのセンサである。
エンジン回転数センサS2は、クランクシャフト9の回
転数、すなわちエンジン回転数ωE を検出するセンサで
ある。また、タービン回転数センサS3は、タービンシ
ャフト11の回転数ω1 を検出するセンサである。アウ
トプット回転数センサS4は、リダクションドライブシ
ャフト12(本実施例における出力軸)の回転数ω5 を
検出するセンサである。これらの回転数を検出するセン
サは、例えば電磁ピックアップを用いてもよい。
1のスロットル開度θを検出するためのセンサである。
エンジン回転数センサS2は、クランクシャフト9の回
転数、すなわちエンジン回転数ωE を検出するセンサで
ある。また、タービン回転数センサS3は、タービンシ
ャフト11の回転数ω1 を検出するセンサである。アウ
トプット回転数センサS4は、リダクションドライブシ
ャフト12(本実施例における出力軸)の回転数ω5 を
検出するセンサである。これらの回転数を検出するセン
サは、例えば電磁ピックアップを用いてもよい。
【0018】油圧制御機構23中のオイルポンプ36
は、オイルパン37から吸入した制御油を吐出する。レ
ギュレータバルブ38により所定の油圧に調整された制
御油は、5つのリニアソレノイドバルブ31、32、3
3、34、35に供給される。ここで、リニアソレノイ
ドバルブは係合要素ごとに設けられている。それぞれの
リニアソレノイドバルブは、油圧制御回路51からの電
流値に応じて、それに対応した係合要素を直接的かつリ
ニア(電流値に応じて連続した制御量を生じる)に係合
制御する。係合要素ごとにソレノイドバルブを設け、各
係合要素の係合制御を、対応したバルブにより直接的に
行う方式は、一般にダイレクトATと呼ばれている。
は、オイルパン37から吸入した制御油を吐出する。レ
ギュレータバルブ38により所定の油圧に調整された制
御油は、5つのリニアソレノイドバルブ31、32、3
3、34、35に供給される。ここで、リニアソレノイ
ドバルブは係合要素ごとに設けられている。それぞれの
リニアソレノイドバルブは、油圧制御回路51からの電
流値に応じて、それに対応した係合要素を直接的かつリ
ニア(電流値に応じて連続した制御量を生じる)に係合
制御する。係合要素ごとにソレノイドバルブを設け、各
係合要素の係合制御を、対応したバルブにより直接的に
行う方式は、一般にダイレクトATと呼ばれている。
【0019】図4は、リニアソレノイドバルブの構造を
示す断面図である。制御電流に応じて電磁石により発生
された磁界が、スプール弁を移動させ、これにより供給
ポートと出力ポートが連通される。リニアソレノイドバ
ルブを用いたダイレクトAT方式では、制御電流に応じ
てリニアに油圧を調整できる。また、デューティソレノ
イドバルブで必要とされるアキュムレータを用いる必要
がない。従って、リニアソレノイドバルブを用いたダイ
レクトAT方式は、インターロックや突き上げ感を生じ
させないような精度の高い油圧制御を、リニアソレノイ
ドバルブへ供給する電流制御により行うことができる。
本実施例では、このリニアソレノイドバルブとして、電
流が0の時に最大コントロール圧を供給するノーマリー
・ハイ(Normally-High )のバルブを用いている。図5
は、変速段及び各リニアソレノイドバルブの開閉状態の
関係を示した表である。
示す断面図である。制御電流に応じて電磁石により発生
された磁界が、スプール弁を移動させ、これにより供給
ポートと出力ポートが連通される。リニアソレノイドバ
ルブを用いたダイレクトAT方式では、制御電流に応じ
てリニアに油圧を調整できる。また、デューティソレノ
イドバルブで必要とされるアキュムレータを用いる必要
がない。従って、リニアソレノイドバルブを用いたダイ
レクトAT方式は、インターロックや突き上げ感を生じ
させないような精度の高い油圧制御を、リニアソレノイ
ドバルブへ供給する電流制御により行うことができる。
本実施例では、このリニアソレノイドバルブとして、電
流が0の時に最大コントロール圧を供給するノーマリー
・ハイ(Normally-High )のバルブを用いている。図5
は、変速段及び各リニアソレノイドバルブの開閉状態の
関係を示した表である。
【0020】なお、ダイレクトAT方式に代えて、デュ
ーティソレノイドバルブと切り換え弁とを組み合わせた
コンベンショナルな油圧回路を用いることも可能であ
る。但し、油圧の正確な制御が必要な本実施例では、ダ
イレクトATを利用するのが好ましいであろう。
ーティソレノイドバルブと切り換え弁とを組み合わせた
コンベンショナルな油圧回路を用いることも可能であ
る。但し、油圧の正確な制御が必要な本実施例では、ダ
イレクトATを利用するのが好ましいであろう。
【0021】ECU24は、CPU41、ROM42、
RAM43、入力回路44、及び出力回路45で構成さ
れている。ROM42中には、目標タービン回転数ωr
を算出するための基準となる目標パターンに関するデー
タが記憶されている。センサS1、S2、S3、S4か
ら出力された信号は、入力回路44に入力される。CP
U41はこれらのセンサからの情報に応じて、係合要素
の油圧を制御するための演算を行う。演算結果としての
制御情報は、出力回路45を介して油圧制御回路51に
出力される。油圧制御回路51は、出力回路45からの
制御信号に基づき、各リニアソレノイドバルブを動作さ
せる電流値を求め、これを各々のリニアソレノイドバル
ブに供給する。
RAM43、入力回路44、及び出力回路45で構成さ
れている。ROM42中には、目標タービン回転数ωr
を算出するための基準となる目標パターンに関するデー
タが記憶されている。センサS1、S2、S3、S4か
ら出力された信号は、入力回路44に入力される。CP
U41はこれらのセンサからの情報に応じて、係合要素
の油圧を制御するための演算を行う。演算結果としての
制御情報は、出力回路45を介して油圧制御回路51に
出力される。油圧制御回路51は、出力回路45からの
制御信号に基づき、各リニアソレノイドバルブを動作さ
せる電流値を求め、これを各々のリニアソレノイドバル
ブに供給する。
【0022】(アップシフト時における終了判定)以
下、アップシフト時における終了判定を、2速から3速
への変速を例に説明する。但し、これは一例であり、本
発明は他の変速においても適用することは当然可能であ
る。図6は、2−3変速(アップシフト)における変速
比r及び係合側油圧PH に関するタイミングチャートで
ある。また、図7は、イナーシャ相制御の終了判定のフ
ローチャートである。なお、図7のフローチャートは1
0msの間隔で繰り返し実行される。
下、アップシフト時における終了判定を、2速から3速
への変速を例に説明する。但し、これは一例であり、本
発明は他の変速においても適用することは当然可能であ
る。図6は、2−3変速(アップシフト)における変速
比r及び係合側油圧PH に関するタイミングチャートで
ある。また、図7は、イナーシャ相制御の終了判定のフ
ローチャートである。なお、図7のフローチャートは1
0msの間隔で繰り返し実行される。
【0023】まず、図6のフェイズ1において、係合状
態にある2&4ブレーキ4の油圧PD を徐々に減少して
いく。これにより、このブレーキ4に若干の滑り(変速
前の変速比R2 に対して2%上昇する程度)を生じさせ
る。この滑りは変速比rの変化として検出することがで
きる。そして、変速比rが、R2 (2速の変速比)×1.
02の値に上昇するまで、解放側の油圧PD を減少させて
いく。図6における時間t1 は、このような変速比rの
上昇が生じた時間である。なお、変速比rは、タービン
回転数センサS3により検出されたタービン回転数ω1
を、アウトプット回転数センサS4により検出されたア
ウトプット回転数ω5 で割った値であり、CPU41に
より算出される。
態にある2&4ブレーキ4の油圧PD を徐々に減少して
いく。これにより、このブレーキ4に若干の滑り(変速
前の変速比R2 に対して2%上昇する程度)を生じさせ
る。この滑りは変速比rの変化として検出することがで
きる。そして、変速比rが、R2 (2速の変速比)×1.
02の値に上昇するまで、解放側の油圧PD を減少させて
いく。図6における時間t1 は、このような変速比rの
上昇が生じた時間である。なお、変速比rは、タービン
回転数センサS3により検出されたタービン回転数ω1
を、アウトプット回転数センサS4により検出されたア
ウトプット回転数ω5 で割った値であり、CPU41に
より算出される。
【0024】次に、時間t1 以降、発生した滑りが維持
(すなわち変速比rが若干上昇した値を維持)するよう
な油圧制御を行う。すなわち、解放側である2&4ブレ
ーキ4の油圧PD をさらに減少させていくと同時に、係
合側であるハイクラッチ5の油圧PH を徐々に上昇させ
ていく。イナーシャ相制御の実行を示すイナーシャフラ
グFは、初期値として0にセットされている。従って、
フェイズ1の期間においては、図7におけるステップ1
0の判断により、ステップ11以降の手順は実行されな
い。
(すなわち変速比rが若干上昇した値を維持)するよう
な油圧制御を行う。すなわち、解放側である2&4ブレ
ーキ4の油圧PD をさらに減少させていくと同時に、係
合側であるハイクラッチ5の油圧PH を徐々に上昇させ
ていく。イナーシャ相制御の実行を示すイナーシャフラ
グFは、初期値として0にセットされている。従って、
フェイズ1の期間においては、図7におけるステップ1
0の判断により、ステップ11以降の手順は実行されな
い。
【0025】やがて、ハイクラッチ5の油圧PH が上昇
し、このクラッチ5のトルクが大きくなると、センサS
3及びS4からの情報から算出された変速比rは、徐々
に減少していく。そして、変速比rが基準変速比R2 ’
と同期した時点(時間t2 )で、フェイズ1を終了し
て、フェイズ2へと移行する。すなわち、イナーシャフ
ラグFを0から1にセットする。
し、このクラッチ5のトルクが大きくなると、センサS
3及びS4からの情報から算出された変速比rは、徐々
に減少していく。そして、変速比rが基準変速比R2 ’
と同期した時点(時間t2 )で、フェイズ1を終了し
て、フェイズ2へと移行する。すなわち、イナーシャフ
ラグFを0から1にセットする。
【0026】ここで、基準変速比R2 ’は、変速前の変
速比R2 よりも若干小さな値である。図11は、図6の
フェイズ1における変速比の変化を拡大した図である。
フェイズ1の解放側の係合要素で生じた滑りにより、変
速比rは変速前の変速比R2より若干大きくなる。係合
要素が滑っている状態において、変速比rは一定とはな
らず、実際には図11に示したように変動している。こ
の場合、変速比の変動により一時的に変速前の変速比R
2 と一致してしまう場合(この時の時刻t2 ’)が生じ
る。従来の方法では、変速比rが変速比R2 と一致した
時に、フェイズ2の制御、すなわちイナーシャ相制御を
開始すると判定しているため、時刻t2’においてイナ
ーシャ相制御を開始してしまう。本来、時刻t2 におい
て開始すべき制御を、解放側の係合制御が十分に進行し
ていない時刻t2 ’で開始してしまうため、このような
誤判定によりシフトクオリティを悪化させる可能性があ
る。
速比R2 よりも若干小さな値である。図11は、図6の
フェイズ1における変速比の変化を拡大した図である。
フェイズ1の解放側の係合要素で生じた滑りにより、変
速比rは変速前の変速比R2より若干大きくなる。係合
要素が滑っている状態において、変速比rは一定とはな
らず、実際には図11に示したように変動している。こ
の場合、変速比の変動により一時的に変速前の変速比R
2 と一致してしまう場合(この時の時刻t2 ’)が生じ
る。従来の方法では、変速比rが変速比R2 と一致した
時に、フェイズ2の制御、すなわちイナーシャ相制御を
開始すると判定しているため、時刻t2’においてイナ
ーシャ相制御を開始してしまう。本来、時刻t2 におい
て開始すべき制御を、解放側の係合制御が十分に進行し
ていない時刻t2 ’で開始してしまうため、このような
誤判定によりシフトクオリティを悪化させる可能性があ
る。
【0027】そこで、変速前の変速比R2 より若干小さ
い基準変速比R2 ’をイナーシャ相制御の開始を判定す
る基準とし、変速比rが基準変速比R2 ’と同期した時
点で、イナーシャ相制御を開始している。係合要素の状
態以外の要因(例えばエンジン状態または変速比の追従
制御による変動)に起因した変速比rの変動では、変速
比R2 と一致することはあってもこれより小さくなるこ
とは理論上はない。変速比rが変速比R2 より小さくな
るのは、係合制御が進行した場合だけである。従って、
基準変速比R2 ’を用いて開始判定をすれば、係合制御
が適切に進行した状態でイナーシャ相制御に移行するこ
とができる。
い基準変速比R2 ’をイナーシャ相制御の開始を判定す
る基準とし、変速比rが基準変速比R2 ’と同期した時
点で、イナーシャ相制御を開始している。係合要素の状
態以外の要因(例えばエンジン状態または変速比の追従
制御による変動)に起因した変速比rの変動では、変速
比R2 と一致することはあってもこれより小さくなるこ
とは理論上はない。変速比rが変速比R2 より小さくな
るのは、係合制御が進行した場合だけである。従って、
基準変速比R2 ’を用いて開始判定をすれば、係合制御
が適切に進行した状態でイナーシャ相制御に移行するこ
とができる。
【0028】変速比R2 より小さい基準変速比R2 ’に
基づく開始判定は、変速比R2 を用いた場合と比べて、
イナーシャ相制御の開始が遅れる。従って、この基準変
速比R2 ’は、制御性とシフトクオリティの双方を考慮
して適切に設定することが重要となる。そこで、基準変
速比R2 ’を、アウトプット回転数(タービン回転数で
あってもよい)に応じて変えることが好ましい。例え
ば、以下のようにして設定してもよい。
基づく開始判定は、変速比R2 を用いた場合と比べて、
イナーシャ相制御の開始が遅れる。従って、この基準変
速比R2 ’は、制御性とシフトクオリティの双方を考慮
して適切に設定することが重要となる。そこで、基準変
速比R2 ’を、アウトプット回転数(タービン回転数で
あってもよい)に応じて変えることが好ましい。例え
ば、以下のようにして設定してもよい。
【0029】変速前の変速比R2 から補正量ΔRだけ引
いた値を基準変速比R2 ’として用いる。図12は、基
準変速比の設定方法を説明した図である。補正量ΔR
は、アップシフトの指令を受けた時点におけるアウトプ
ット回転数ω5 が基準回転数Nc より低い場合、回転数
ω5 の増加と共に線形的に増加する値を用いる。これ
は、変速比で説明すると、一定の変速比になるような補
正量を設定することである。一方、アウトプット回転数
ω5 が基準回転数Nc 以上の場合、一定の回転数となる
ような値を設定する。
いた値を基準変速比R2 ’として用いる。図12は、基
準変速比の設定方法を説明した図である。補正量ΔR
は、アップシフトの指令を受けた時点におけるアウトプ
ット回転数ω5 が基準回転数Nc より低い場合、回転数
ω5 の増加と共に線形的に増加する値を用いる。これ
は、変速比で説明すると、一定の変速比になるような補
正量を設定することである。一方、アウトプット回転数
ω5 が基準回転数Nc 以上の場合、一定の回転数となる
ような値を設定する。
【0030】フェイズ2の制御(イナーシャ相制御)で
は、まず、時間t2 において、イナーシャフラグFから
1に設定されるため、この時間t2 以降、このフラグF
が再び0にセットされるまでの間、図7のフローチャー
トのステップ11以降の手順が実行される。
は、まず、時間t2 において、イナーシャフラグFから
1に設定されるため、この時間t2 以降、このフラグF
が再び0にセットされるまでの間、図7のフローチャー
トのステップ11以降の手順が実行される。
【0031】まず、タービン回転数ω1 がセンサS3に
より検出され(ステップ11)、アウトプット回転数ω
5 がセンサS4により検出される(ステップ12)。ス
テップ13において、CPU41は、これらのセンサか
らの情報に基づき、変速比r(=ω1 /ω5 )を算出す
る。そして、この算出された変速比rが、変速により到
達すべき変速比(3速の変速比R3 )と同期しているか
否かが判断される。ここでいうところの同期とは、変速
比rが、変速後の変速比R3 を中心とした所定範囲内
(一例として±1%)の値である場合をいう。時間t2
の直後には、変速比rは変速比R3 より大きいので、ス
テップ13の判断によりリターンへと進む。
より検出され(ステップ11)、アウトプット回転数ω
5 がセンサS4により検出される(ステップ12)。ス
テップ13において、CPU41は、これらのセンサか
らの情報に基づき、変速比r(=ω1 /ω5 )を算出す
る。そして、この算出された変速比rが、変速により到
達すべき変速比(3速の変速比R3 )と同期しているか
否かが判断される。ここでいうところの同期とは、変速
比rが、変速後の変速比R3 を中心とした所定範囲内
(一例として±1%)の値である場合をいう。時間t2
の直後には、変速比rは変速比R3 より大きいので、ス
テップ13の判断によりリターンへと進む。
【0032】イナーシャ相制御では、解放側である2&
4ブレーキ4の油圧PD を最低油圧に設定すると共に、
係合側であるハイクラッチ5の油圧PH を上昇させてい
く。これにより、変速比rは徐々に減少していく。やが
て、変速比rが変速比R3 と同期すると(その時の時間
t3 )、ステップ13の判断により、ステップ14以降
のステップが実行される。ステップ14において、カウ
ンタ値CTに1が加算される。このカウンタ値CTは、
変速比の同期が維持されている時間(すなわち、変速比
rが変速後の変速比R3 と同期している時間)をカウン
トするためのものである。カウンタ値CTの初期値は0
であるため、時間t3 直後におけるステップ14の実行
により、カウンタ値CTは1にセットされる。次に、ス
テップ15において、カウンタ値CTが判定時間CT1
と一致しているか否かが判断される。この判定時間CT
1 は、一例として15としてもよい(つまり、フローチ
ャートが10msごとに実行されるため、判定時間は15
0msとなる)。現在のカウンタ値CTは1なので、ステ
ップ15からリターンへと進む。
4ブレーキ4の油圧PD を最低油圧に設定すると共に、
係合側であるハイクラッチ5の油圧PH を上昇させてい
く。これにより、変速比rは徐々に減少していく。やが
て、変速比rが変速比R3 と同期すると(その時の時間
t3 )、ステップ13の判断により、ステップ14以降
のステップが実行される。ステップ14において、カウ
ンタ値CTに1が加算される。このカウンタ値CTは、
変速比の同期が維持されている時間(すなわち、変速比
rが変速後の変速比R3 と同期している時間)をカウン
トするためのものである。カウンタ値CTの初期値は0
であるため、時間t3 直後におけるステップ14の実行
により、カウンタ値CTは1にセットされる。次に、ス
テップ15において、カウンタ値CTが判定時間CT1
と一致しているか否かが判断される。この判定時間CT
1 は、一例として15としてもよい(つまり、フローチ
ャートが10msごとに実行されるため、判定時間は15
0msとなる)。現在のカウンタ値CTは1なので、ステ
ップ15からリターンへと進む。
【0033】図6に示したような変速比rの変化からわ
かるように、時間t3 後において変速比rは、変速比R
3 より小さくなっている。このように変速比rが一時的
に変速比R3 と一致したに過ぎない場合は、ステップ1
3の同期判断により、カウンタ値CTのカウントを停止
して、その内容をリセットする(ステップ18) 。そし
てリターンへと進む。
かるように、時間t3 後において変速比rは、変速比R
3 より小さくなっている。このように変速比rが一時的
に変速比R3 と一致したに過ぎない場合は、ステップ1
3の同期判断により、カウンタ値CTのカウントを停止
して、その内容をリセットする(ステップ18) 。そし
てリターンへと進む。
【0034】その後、変速比rが増加してR3 と再び同
期した時点で(時間t4 )、ステップ13の同期判断に
より、カウンタ値CTが0から1にセットされ(ステッ
プ14)、同期の継続時間がカウントされる。時間t4
以降、変速比rは変速比R3と同期した状態が継続して
いる。従って、ステップ10からステップ15(ステッ
プ15の判断はNo)が10msで繰り返し実行され、カ
ウンタ値CTがインクリメントされていく。そして、最
終的にカウンタ値CTが判定時間CT1 (=15)にな
ったら、カウンタ値CTをリセットして(ステップ1
6)、イナーシャフラグFが0にセットされる。これに
より、イナーシャ相制御が終了する。
期した時点で(時間t4 )、ステップ13の同期判断に
より、カウンタ値CTが0から1にセットされ(ステッ
プ14)、同期の継続時間がカウントされる。時間t4
以降、変速比rは変速比R3と同期した状態が継続して
いる。従って、ステップ10からステップ15(ステッ
プ15の判断はNo)が10msで繰り返し実行され、カ
ウンタ値CTがインクリメントされていく。そして、最
終的にカウンタ値CTが判定時間CT1 (=15)にな
ったら、カウンタ値CTをリセットして(ステップ1
6)、イナーシャフラグFが0にセットされる。これに
より、イナーシャ相制御が終了する。
【0035】そして最後にフェイズ3が実行される。こ
のフェイズでは、係合側のハイクラッチ5の油圧PH を
最高圧まで変化させる。これにより、アップシフトにお
ける一連の変速手順が終了する。
のフェイズでは、係合側のハイクラッチ5の油圧PH を
最高圧まで変化させる。これにより、アップシフトにお
ける一連の変速手順が終了する。
【0036】図6の時間t3 と時間t4 の間において、
変速比rが変速比R3 以下に減少してしまうケースが生
じ得る理由を説明する。ハイクラッチ5に対応したリニ
アソレノイドバルブ33の誤差や油圧応答遅れ等に起因
して、係合側の油圧PH が、本来推移すべき変化(図6
の係合側油圧(PH )における破線)と、程度の差はあ
るにせよ、異なる変化(6の係合側油圧(PH )におけ
る実線)となる。具体的には、油圧の実際の推移は、理
想的な推移である設定推移より遅れることが多い。その
結果、係合要素が期待したほどに係合制御が進行してい
ないことがある。仮に、変速比rの減少が係合要素の係
合状態だけに依存するのであるならば、係合側の油圧応
答の遅れに応じて、変速比rの変化も鈍くなる。しかし
ながら、実際には、変速比rの変化は、係合側の係合制
御だけに起因するわけではなく、パワーオフのアップシ
フトの場合は、エンジン回転数の落ち込み(ニュートラ
ル回転数へ向かって回転数が減少)にも依存するのであ
る。その結果、係合制御が遅れているにも拘わらず、エ
ンジン回転数の落ち込みにより、変速比rが変速後R2
と一致してしまうことがある。エンジンの回転数の落ち
込みに起因した変速比の一致が生じた時点で(時間t3
)、イナーシャ相制御を終了し、変速終了時制御(フ
ェイズ3)を開始した場合における変速比の変化を図9
に示す。この図からわかるように、時間t3 から油圧応
答遅れに相当する遅延時間後に、係合側の油圧PH が急
激に上昇している。このような変速比rの急激な変化に
より、変速ショックが生じ、シフトクオリティを悪化さ
せる要因となる。
変速比rが変速比R3 以下に減少してしまうケースが生
じ得る理由を説明する。ハイクラッチ5に対応したリニ
アソレノイドバルブ33の誤差や油圧応答遅れ等に起因
して、係合側の油圧PH が、本来推移すべき変化(図6
の係合側油圧(PH )における破線)と、程度の差はあ
るにせよ、異なる変化(6の係合側油圧(PH )におけ
る実線)となる。具体的には、油圧の実際の推移は、理
想的な推移である設定推移より遅れることが多い。その
結果、係合要素が期待したほどに係合制御が進行してい
ないことがある。仮に、変速比rの減少が係合要素の係
合状態だけに依存するのであるならば、係合側の油圧応
答の遅れに応じて、変速比rの変化も鈍くなる。しかし
ながら、実際には、変速比rの変化は、係合側の係合制
御だけに起因するわけではなく、パワーオフのアップシ
フトの場合は、エンジン回転数の落ち込み(ニュートラ
ル回転数へ向かって回転数が減少)にも依存するのであ
る。その結果、係合制御が遅れているにも拘わらず、エ
ンジン回転数の落ち込みにより、変速比rが変速後R2
と一致してしまうことがある。エンジンの回転数の落ち
込みに起因した変速比の一致が生じた時点で(時間t3
)、イナーシャ相制御を終了し、変速終了時制御(フ
ェイズ3)を開始した場合における変速比の変化を図9
に示す。この図からわかるように、時間t3 から油圧応
答遅れに相当する遅延時間後に、係合側の油圧PH が急
激に上昇している。このような変速比rの急激な変化に
より、変速ショックが生じ、シフトクオリティを悪化さ
せる要因となる。
【0037】そこで、本実施例では、変速比rがこの変
速により到達すべき変速比R3 に同期した状態が、判定
時間(本実施例では150ms(10ms×15))経過し
た場合に、イナーシャ相制御を終了するようにしてい
る。つまり、変速比rが変速比Rと単に一致しただけで
は終了と判定せず、同期が継続している期間も考慮して
判定を行っている。具体的には、例えば時間t3 におけ
る変速比rのように、同期が継続しないならばイナーシ
ャ相制御を終了させない。その結果、エンジン回転数の
落ち込みにより、変速比rが後段側の変速比R3 に一時
的に同期した場合には、イナーシャ相制御が続行され
る。そして、時間t4 における変速比の同期のように、
係合側の係合要素が十分に係合した場合に限って、かか
る制御を終了する。従って、変速ショックの発生を抑制
することができる。このように、変速比が同期している
時間をモニタリングすることにより、イナーシャ相制御
の終了判定を適切に行うことができ、従来技術で生じる
可能性があった変速ショックを抑制することができる。
速により到達すべき変速比R3 に同期した状態が、判定
時間(本実施例では150ms(10ms×15))経過し
た場合に、イナーシャ相制御を終了するようにしてい
る。つまり、変速比rが変速比Rと単に一致しただけで
は終了と判定せず、同期が継続している期間も考慮して
判定を行っている。具体的には、例えば時間t3 におけ
る変速比rのように、同期が継続しないならばイナーシ
ャ相制御を終了させない。その結果、エンジン回転数の
落ち込みにより、変速比rが後段側の変速比R3 に一時
的に同期した場合には、イナーシャ相制御が続行され
る。そして、時間t4 における変速比の同期のように、
係合側の係合要素が十分に係合した場合に限って、かか
る制御を終了する。従って、変速ショックの発生を抑制
することができる。このように、変速比が同期している
時間をモニタリングすることにより、イナーシャ相制御
の終了判定を適切に行うことができ、従来技術で生じる
可能性があった変速ショックを抑制することができる。
【0038】なお、以上の説明において、同期が継続し
た時間が判定時間と一致したことをイナーシャ相制御の
判定基準としている。しかしながら、本発明の趣旨よ
り、これを拡張して、終了基準を、同期が判定時間以上
継続したこととしてもよい。
た時間が判定時間と一致したことをイナーシャ相制御の
判定基準としている。しかしながら、本発明の趣旨よ
り、これを拡張して、終了基準を、同期が判定時間以上
継続したこととしてもよい。
【0039】(ダウンシフト時における終了判定)同様
のケースは、ダウンシフトにおいても生じる可能性があ
る。図8は、本実施例における3−2変速(ダウンシフ
ト)における変速比及び係合側油圧に関するタイミング
チャートである。また、この場合のイナーシャ相制御の
終了判定のフローチャートは、ステップ13中の変速比
R2 に変えただけで、その他は図8に示したそれと同様
である。
のケースは、ダウンシフトにおいても生じる可能性があ
る。図8は、本実施例における3−2変速(ダウンシフ
ト)における変速比及び係合側油圧に関するタイミング
チャートである。また、この場合のイナーシャ相制御の
終了判定のフローチャートは、ステップ13中の変速比
R2 に変えただけで、その他は図8に示したそれと同様
である。
【0040】図10は、パワーオンでダウンシフトする
場合における係合側である2&4ブレーキ4の油圧PD
及び変速比の推移を説明したタイミングチャートであ
る。係合側油圧PD に関して設定値よりも実際の油圧が
低い場合、パワーオンによりエンジンが吹き上がってし
まうことがある。これにより、変速比rが上昇し、変速
比rが変速後の変速比R2 と同期してしまうことがある
(図10の時間t3 )。このような場合に、イナーシャ
相制御を終了してしまうと、アップシフトのケースで説
明したのと同様の理由により、変速比rが急激にR2 へ
と変化してしまうため、変速ショックが発生し得る。
場合における係合側である2&4ブレーキ4の油圧PD
及び変速比の推移を説明したタイミングチャートであ
る。係合側油圧PD に関して設定値よりも実際の油圧が
低い場合、パワーオンによりエンジンが吹き上がってし
まうことがある。これにより、変速比rが上昇し、変速
比rが変速後の変速比R2 と同期してしまうことがある
(図10の時間t3 )。このような場合に、イナーシャ
相制御を終了してしまうと、アップシフトのケースで説
明したのと同様の理由により、変速比rが急激にR2 へ
と変化してしまうため、変速ショックが発生し得る。
【0041】そこで、図8に示したように、変速比rが
変速後の変速比R2 に同期した状態が判定時間(例え
ば、CT1 =10、すなわち100ms)継続した場合
に、イナーシャ相制御を終了するようにする。これによ
り、エンジンの吹上がりにより変速比の同期が生じた場
合(図8の時間t3 )には、変速終了時制御に移行しな
いので、変速ショックの発生を抑制することができる。
変速後の変速比R2 に同期した状態が判定時間(例え
ば、CT1 =10、すなわち100ms)継続した場合
に、イナーシャ相制御を終了するようにする。これによ
り、エンジンの吹上がりにより変速比の同期が生じた場
合(図8の時間t3 )には、変速終了時制御に移行しな
いので、変速ショックの発生を抑制することができる。
【0042】なお、判定時間CT1 の値は、アップシフ
ト時よりもダウンシフト時の方を短く設定しているが、
同じ値を設定してもよい。但し、ダウンシフトの判定時
間を短くしたほうが、シフトクオリティの観点上好まし
いであろう。上述したように、アップシフトのイナーシ
ャ相制御は係合側の油圧制御を行い、解放側は最低圧に
設定されている。従って、イナーシャ相制御中でも、変
速比が変速後の変速比に同期した状態が継続しているな
らば、変速後の制御と変わりない状態となる。その結
果、イナーシャ相制御の終了判定を的確に行うために
は、変速終了時の判定時間の設定値を多少大きくして
も、シフトクオリティの観点から見れば問題ない。一
方、パワーオンのダウンシフトにおけるイナーシャ相制
御では、解放側の油圧制御を行い、この制御の後半で係
合側の油圧を上昇させる。そして、イナーシャ相制御の
終了判定時に、解放側を最低油圧に設定すると共に、係
合側の油圧を最高圧にして係合側の係合要素を完全締結
させる。そのため、変速終了時の変邸時間の設定値を大
きくすると、係合側及び解放側の双方の油圧により、イ
ンターロックが生じるおそれがある。従って、変速終了
時の判定時間をあまり大きくとることは好ましくない。
以上の理由により、ダウンシフトの判定時間の方をアッ
プシフトのそれよりも短くすることが有効となる。
ト時よりもダウンシフト時の方を短く設定しているが、
同じ値を設定してもよい。但し、ダウンシフトの判定時
間を短くしたほうが、シフトクオリティの観点上好まし
いであろう。上述したように、アップシフトのイナーシ
ャ相制御は係合側の油圧制御を行い、解放側は最低圧に
設定されている。従って、イナーシャ相制御中でも、変
速比が変速後の変速比に同期した状態が継続しているな
らば、変速後の制御と変わりない状態となる。その結
果、イナーシャ相制御の終了判定を的確に行うために
は、変速終了時の判定時間の設定値を多少大きくして
も、シフトクオリティの観点から見れば問題ない。一
方、パワーオンのダウンシフトにおけるイナーシャ相制
御では、解放側の油圧制御を行い、この制御の後半で係
合側の油圧を上昇させる。そして、イナーシャ相制御の
終了判定時に、解放側を最低油圧に設定すると共に、係
合側の油圧を最高圧にして係合側の係合要素を完全締結
させる。そのため、変速終了時の変邸時間の設定値を大
きくすると、係合側及び解放側の双方の油圧により、イ
ンターロックが生じるおそれがある。従って、変速終了
時の判定時間をあまり大きくとることは好ましくない。
以上の理由により、ダウンシフトの判定時間の方をアッ
プシフトのそれよりも短くすることが有効となる。
【0043】
【発明の効果】このように本発明によれば、イナーシャ
相制御の開始/終了タイミングを的確に判定することが
でき、従来技術で生じる可能性のあった誤判定によるシ
フトクオリティの低下を抑制することができる。
相制御の開始/終了タイミングを的確に判定することが
でき、従来技術で生じる可能性のあった誤判定によるシ
フトクオリティの低下を抑制することができる。
【図1】本実施例の自動変速機における主要部の概略的
構造を示す図
構造を示す図
【図2】変速位置と係合要素の係合状態との関係を示し
た表
た表
【図3】自動変速機の制御機構を全体的に示した説明図
【図4】リニアソレノイドバルブの構造を示す断面図
【図5】変速段及び各リニアソレノイドバルブの開閉状
態の関係を示した表
態の関係を示した表
【図6】2−3変速(アップシフト)における変速比及
び係合側油圧に関するタイミングチャート
び係合側油圧に関するタイミングチャート
【図7】イナーシャ相制御の終了判定のフローチャート
【図8】2−3変速(ダウンシフト)における変速比及
び係合側油圧に関するタイミングチャート
び係合側油圧に関するタイミングチャート
【図9】パワーオフでアップシフトする場合における係
合側係合要素の供給油圧及び実際の変速比の推移を説明
するためのタイミングチャート
合側係合要素の供給油圧及び実際の変速比の推移を説明
するためのタイミングチャート
【図10】パワーオンでダウンシフトする場合における
係合側係合要素の供給油圧及び実際の変速比の推移を説
明するためのタイミングチャート
係合側係合要素の供給油圧及び実際の変速比の推移を説
明するためのタイミングチャート
【図11】図6のフェイズ1における変速比の変化を拡
大した図
大した図
【図12】基準変速比の設定方法を説明した図
1 フロントプラネタリ、2 リアプラネタリ、3 リ
バースクラッチ、4 2&4ブレーキ、5 ハイクラッ
チ、6 ロークラッチ、7 ロー&リバースブレーキ、
8 ローワンウェイクラッチ、9 クランクシャフト、
10 トルクコンバータ、11 タービンシャフト、1
2 リダクションドライブシャフト、15 ドライブピ
ニオンシャフト、16 デファレンシャルギア、21
エンジン、22 変速機構、23 油圧制御機構、24
ECU、31、32、33、34、35 リニアソレ
ノイドバルブ、36 オイルポンプ、37 オイルパ
ン、 38 レギュレータバルブ、41 CPU、42
ROM、43 RAM、44 入力回路、45 出力
回路、51 油圧制御回路、S1 スロットル開度セン
サ、S2 エンジン回転数センサ、S3 タービン回転
数センサ、S4 アウトプット回転数センサ
バースクラッチ、4 2&4ブレーキ、5 ハイクラッ
チ、6 ロークラッチ、7 ロー&リバースブレーキ、
8 ローワンウェイクラッチ、9 クランクシャフト、
10 トルクコンバータ、11 タービンシャフト、1
2 リダクションドライブシャフト、15 ドライブピ
ニオンシャフト、16 デファレンシャルギア、21
エンジン、22 変速機構、23 油圧制御機構、24
ECU、31、32、33、34、35 リニアソレ
ノイドバルブ、36 オイルポンプ、37 オイルパ
ン、 38 レギュレータバルブ、41 CPU、42
ROM、43 RAM、44 入力回路、45 出力
回路、51 油圧制御回路、S1 スロットル開度セン
サ、S2 エンジン回転数センサ、S3 タービン回転
数センサ、S4 アウトプット回転数センサ
Claims (5)
- 【請求項1】自動変速機において、 駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、 車輪に駆動力を伝達する出力軸と、 前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達特性を設定す
る複数の係合要素と、 前記入力軸の回転数及び前記出力軸の回転数を検出する
検出手段と、 前記係合要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有
し、 前記制御手段は、アップシフトにおいて、前記検出手段
により検出された前記入力軸の回転数及び前記出力軸の
回転数に基づき算出された変速比が、変速前の変速比よ
りも小さい基準変速比と同期した場合に、イナーシャ相
制御を開始すると共に、前記算出された変速比が、変速
により到達すべき変速比と同期した状態が判定時間以上
継続した場合に、前記イナーシャ相制御を終了すること
を特徴とする自動変速機。 - 【請求項2】自動変速機において、 駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、 車輪に駆動力を伝達する出力軸と、 前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達特性を設定す
る複数の係合要素と、 前記入力軸の回転数及び前記出力軸の回転数を検出する
検出手段と、 前記係合要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有
し、 前記制御手段は、アップシフトにおいて、前記検出手段
により検出された前記入力軸の回転数及び前記出力軸の
回転数に基づき算出された変速比が、変速前の変速比よ
りも小さい基準変速比と同期した場合に、イナーシャ相
制御を開始することを特徴とする自動変速機。 - 【請求項3】前記基準変速比を、前記出力軸または前記
入力軸の回転数に応じて変えることを特徴とする請求項
1または2にされた自動変速機。 - 【請求項4】自動変速機において、 駆動機関からの駆動力を受ける入力軸と、 車輪に駆動力を伝達する出力軸と、 前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達特性を設定す
る複数の係合要素と、 前記入力軸の回転数及び前記出力軸の回転数を検出する
検出手段と、 前記係合要素の解放及び係合を制御する制御手段とを有
し、 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記入
力軸の回転数及び前記出力軸の回転数に基づき算出され
た変速比が、変速により到達すべき変速比と同期した状
態が判定時間以上継続した場合に、イナーシャ相制御を
終了することを特徴とする自動変速機。 - 【請求項5】前記判定時間は、アップシフト時よりもダ
ウンシフト時の方が短く設定されていることを特徴とす
る請求項4に記載された自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287227A JP2000097331A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287227A JP2000097331A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 自動変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000097331A true JP2000097331A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17714695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10287227A Pending JP2000097331A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000097331A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005103529A1 (ja) | 2004-04-26 | 2005-11-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 自動変速機の変速終了判定装置 |
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US7563198B2 (en) | 2005-11-24 | 2009-07-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Shift control device and shift control method of automatic transmission |
WO2020188930A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | ジヤトコ株式会社 | 車両の変速制御装置および変速制御方法 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP10287227A patent/JP2000097331A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2020188930A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | ジヤトコ株式会社 | 車両の変速制御装置および変速制御方法 |
JPWO2020188930A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2021-12-02 | ジヤトコ株式会社 | 車両の変速制御装置および変速制御方法 |
JP7082710B2 (ja) | 2019-03-19 | 2022-06-08 | ジヤトコ株式会社 | 車両の変速制御装置および変速制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040730 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070621 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071219 |