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JP2000087564A - 外装材の補修又は改修方法 - Google Patents

外装材の補修又は改修方法

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Publication number
JP2000087564A
JP2000087564A JP10270526A JP27052698A JP2000087564A JP 2000087564 A JP2000087564 A JP 2000087564A JP 10270526 A JP10270526 A JP 10270526A JP 27052698 A JP27052698 A JP 27052698A JP 2000087564 A JP2000087564 A JP 2000087564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repairing
exterior material
repaired
repair
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10270526A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Saito
伸二 斉藤
Toshiki Takizawa
俊樹 滝澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP10270526A priority Critical patent/JP2000087564A/ja
Publication of JP2000087564A publication Critical patent/JP2000087564A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 建築物の外装材の補修又は改修面に対し
て、予め放電処理を施した後、補修又は改修処理を行う
ことを特徴とする外装材の補修又は改修方法。 【効果】 本発明の外装材の補修方法によれば、建築物
外装材の補修又は改修の前処理として放電処理を施すこ
とにより、外装材を塗料、シーリング材、接着剤等を用
いて簡単かつ短時間で確実に補修又は改修することがで
きる。更に、本発明方法では、外装材表面がフッ素樹脂
やアクリル電着処理面といった高耐候塗装面などの難接
着面であっても被補修又は改修面の本来の特性を生かし
て良好に補修又は改修を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外装材の
補修又は改修を簡単かつ短時間で確実に行うことができ
る外装材の補修又は改修方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】建築物
の外壁等の外装材は、例えば台風等により石や看板が当
たったことによるペンキのはがれ、傷の再塗装(小さな
点の補修も含める)補修や、外装パネルの一部(又は全
部)の交換(新・旧パネル間の隙間に水漏れを防ぐシー
リング施工が必要)、更には増改築に際し、既存パネル
に新パネルを接続し、シーリング打設して改修したり、
看板、配線、配線カバー、雨どい等を既存外壁に接着さ
せて改修するといった補修、改修が行われる。
【0003】このような外装材の補修又は改修において
は、補修又は改修面に対して、塗装、シーリング材、接
着剤等が良く接着することが必要であるが、これらはフ
ッ素樹脂塗装、アクリル電着塗装等の高耐候性塗装面、
アルミ、ステンレス等の金属表面、一部の木材やコンク
リートなどに対して接着し難いという問題があった。
【0004】そこで、上記接着性の問題を改善するた
め、外装材の補修又は改修時には、予め補修又は改修面
の表面を目粗ししたり、塗装を剥がしたり、特殊なプラ
イマーを塗るなどの前処理が行われる。
【0005】しかしながら、これら前処理は、手間と時
間がかかり面倒であり、かつ、せっかくの高耐候塗装が
生かされない上、例えば石があたった剥がれた塗装は、
点補修で済むのに目粗しをすると広い面積に再塗装が必
要になることから、補修すべき部分の面積が広がり、目
立ち易くなるという欠点があった。
【0006】更に、補修又は改修処理として、特に従来
の高耐候性塗装に新規高性能塗料、低汚染性塗料を上塗
りする場合、上塗りする塗料が密着できずに本来の性能
を発揮できない場合もあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、建築物の外装材の補修又は改修を簡単か
つ短時間で確実に、しかも被補修又は改修面の特性を生
かして行うことができる外装材の補修又は改修方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、鋭意検討を重ねた結果、建築物の外装材の補
修又は改修面に対して、予め放電処理を施した後、補修
又は改修処理を行うことにより、上記目的を達成できる
ことを見出した。
【0009】即ち、外装材の補修又は改修面を補修又は
改修するに際して、補修又は改修面を予めコロナ処理、
プラズマ処理、コロナ放電又はアーク放電をガス流によ
り吹き出させる処理、プラズマトーチ処理等の放電処理
を施した後、補修又は改修処理として塗装もしくはシー
リング打設を伴う補修や、接着工法による改修等を行う
ことにより、意外にも補修又は改修面の濡れ性が向上し
て塗装、シーリング材、接着剤等との接着力が高まるこ
と、それ故、補修又は改修面が難接着性の高耐候性塗装
面であっても従来の目粗しや既存の塗装をはがす等の面
倒な前処理を行うことなく、簡単で短時間に処理跡を残
すことなく確実に補修又は改修できる。
【0010】更に、本発明方法によれば、補修又は改修
面の目粗し、塗装の剥がし等が不要であることから、補
修又は改修面がフッ素樹脂系塗装面やアクリル電着処理
面といった高耐候塗装面からなる場合でも、被補修又は
改修面の特性をそのまま生かして補修又は改修すること
ができる。よって、本発明方法で補修又は改修した外装
材は高品質かつ高性能であり、上記方法が建築物の外装
材の補修又は改修方法として最適であることを見出し、
本発明をなすに至ったものである。
【0011】従って、本発明は、(1)建築物の外装材
の補修又は改修面に対して、予め放電処理を施した後、
補修又は改修処理を行うことを特徴とする外装材の補修
又は改修方法、(2)補修又は改修が、塗装もしくはシ
ーリング打設を伴う補修又は接着工法による改修である
上記外装材の補修又は改修方法、(3)補修又は改修さ
れる外装面が、フッ素樹脂系塗装面又はアクリル電着処
理面である上記外装材の補修又は改修方法、(4)放電
処理がコロナ処理又はアーク放電をガス流により吹き出
させる処理である上記外装材の補修又は改修方法を提供
する。
【0012】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の外装材の補修又は改修方法は、外装材の補
修又は改修面に対して、予め放電処理を施した後、補修
又は改修処理を行うものである。
【0013】ここで、外装材としては、例えば建築用の
各種樹脂パネル、塗装されたアルミサッシ等、建築用木
材あるいは表面に樹脂を塗工した建築用木材、アルミ、
ステンレス等の金属、セラミックスボード、コンクリー
トパネル、ガラス等が好適に使用できる。なお、外装材
表面に塗工する樹脂や塗装の種類に特に制限はなく、特
に本発明では外装材表面がフッ素樹脂系塗装面、アクリ
ル電着処理面等の高耐候性塗装面であっても補修又は改
修を好適に行うことができる。
【0014】また、補修又は改修処理方法としては、種
々の方法を使用可能であり、例えば塗装もしくはシーリ
ング打設を伴う補修や、接着工法による改修等が採用で
き、具体的には下記のような処理が挙げられる。 (1)台風等により石や看板が当たったことによるペン
キのはがれ、傷の再塗装(小さな点の補修も含める)補
修。 (2)同様な理由等による外装パネルの一部(又は全
部)を新・旧パネル間の隙間に水漏れを防ぐシーリング
施工を行って交換する。 (3)増改築に際し、既存パネルに新パネルを接続し、
シーリング打設して改修する。 (4)看板、配線、配線カバー、雨どい等を既存外壁に
接着させて改修する。 (5)高耐候性塗装面に高性能塗料、低汚染性塗料等を
上塗りする。
【0015】シーリング施工や打設に用いられるシーリ
ング材は、補修又は改修部分に充填して水密性、気密性
などの機能を発揮させる材料であり、具体的には、ポリ
サルファイド系シーリング材、変成シリコーン系シーリ
ング材、ポリウレタン系シーリング材、シリコーン系シ
ーリング材、ポリイソブチレン系シーリング材等を用い
ることができる。
【0016】接着工法に用いる接着剤としては、合成ゴ
ム系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、E
VA系接着剤等を用いることができる。
【0017】而して、本発明においては、上記補修又は
改修処理の前処理として、放電処理を行う。ここで、放
電処理としては、例えばコロナ処理、プラズマ処理、コ
ロナ放電又はアーク放電をガス流により吹き出させる処
理、プラズマトーチ処理等を採用でき、これらのいずれ
の放電処理を施しても本発明の優れた作用効果を発揮さ
せることができるが、中でもコロナ放電処理又はアーク
放電をガス流により吹き出させる処理が好適である。
【0018】ここで、コロナ処理としては、高周波の高
電圧により電極と対面電極に放電を生じさせ、その放電
空間に被施工体を通過させることにより放電処理を行う
方法を採用し得る。また、被施工体が金属等の導電体の
場合には、被施工体自体を対面電極として、電極と被施
工体の間で放電を生じさせることにより被施工面を改質
させることができる。この場合、放電条件は、通常、出
力10〜1000W、処理時間0.1〜30sec程度
が好適である。
【0019】また、プラズマ処理は、プラズマ中のイオ
ン、電子、ラジカル、光、原子、分子などを利用して被
施工体の表面改質を行うものであり、所定の圧力(低圧
又は大気圧)のガスに対し、直流又は交流電界により放
電を発生せしめ、その放電中又は放電よりガス流の下流
に被施工体を設置して放電処理を行う方法を採用し得
る。この場合、放電条件は、通常、圧力0.001〜1
000Torrが好ましく、プラズマ励起電界周波数
は、直流、50Hz等の低周波交流、1〜100kHz
程度の交流、13.56Mhz等のラジオ波、2.45
GHz等のマイクロ波等が利用できる。気体としては、
例えばアルゴン(Ar)ガス、酸素ガス、空気、窒素、
ヘリウム、CF4等が用いられる。
【0020】コロナ放電又はアーク放電をガス流により
吹き出させる処理としては、電極間でコロナ放電又はア
ーク放電を生じさせ、空気等のガス流を吹き付けて、下
流側に吹き出した放電に被施工体を当てて放電処理する
方法が採用できる。この場合、放電条件は、通常、放電
吹き出し口と被施工面とを1〜100mm離間し、処理
時間を1〜30sec程度とすることが好適である。
【0021】プラズマトーチ処理としては、大気圧等で
プラズマ放電を生じさせ、ガスを吹き付け、下流側に吹
き出した放電に被施工体を当てて放電処理を行う方法が
採用できる。この場合、放電条件は、通常、ガスとして
ヘリウム(He)ガス、アルゴンガス等を用い、圧力5
00〜2000Torr、周波数50〜100MHzで
処理時間1〜30sec程度とすることが好適である。
【0022】
【発明の効果】本発明の外装材の補修方法によれば、建
築物の外装材の補修又は改修の前処理として放電処理を
施すことにより、外装材を塗料、シーリング材、接着剤
等を用いて簡単かつ短時間で確実に補修又は改修するこ
とができる。更に、本発明方法では、外装材表面がフッ
素樹脂やアクリル電着処理面といった高耐候性塗装面な
どの難接着面であっても補修又は改修面の本来の特性を
生かして良好に補修又は改修を施すことができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0024】〔実施例1,2、比較例1〕フッ素樹脂塗
装高温焼き付けパネル(カイナー)を2年間屋外暴露し
たもの(A)に対して、下記条件によるコロナ放電処理
(実施例1)、下記条件によるアーク放電をガス流によ
り吹き出させる処理(実施例2)を実施した。なお、比
較例1は前処理なしのものである。 (1)コロナ放電処理(出力:300W、処理時間:5
sec);TANTEC社製HV05−2及びワイヤー
電極を使用 (2)吹き出しアーク放電処理(40mmの距離、処理
時間:5sec);アールブラント社製3Dトリーター
使用 これらパネルそれぞれに彫刻刀で3mm径の傷をつけ、
これらを市販の同色(白)のペンキを用い、補修した。
補修後、各サンプルについて、クロスカットセロテープ
試験(JIS K5400)を補修した点が中心となる
ようにして実施した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果より、外装材に対して補修前に
放電処理すると、外装材表面がフッ素樹脂等の難接着面
であっても塗装による補修が容易に行えることが確認さ
れた。
【0027】〔実施例3,4、比較例2〕フッ素樹脂塗
装高温焼き付けパネル(カイナー)を2年間屋外暴露し
たもの(A)に対して、前処理としてコロナ放電処理を
実施したもの(実施例3)、アーク放電をガス流により
吹き出させる処理を実施したもの(実施例4)をサンプ
ルとして使用した。なお、各処理条件はそれぞれ上記
(1)、(2)と同様である。また、比較例2は前処理
なしのものである。
【0028】次に、シーリング材として2液型変成シリ
コーンシーリング材(ブリヂストン社製MS2000)
を施工して、これらサンプルとアルマイト板でJIS
A5758に準拠したH型試験片(サンプル)を作成し
た。サンプルは20℃、50%RHにて1週間前養生し
た後、50℃にて1週間後養生した。
【0029】得られたサンプルをJIS A5758に
準拠して接着試験を行った。結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】表2の結果より、外装材に対して補修前に
放電処理すると、外装材表面がフッ素樹脂等の難接着面
であってもシーリング材を用いた補修が容易に行えるこ
とが確認された。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物外装材の補修又は改修面に対し
    て、予め放電処理を施した後、補修又は改修処理を行う
    ことを特徴とする外装材の補修又は改修方法。
  2. 【請求項2】 補修又は改修が、塗装もしくはシーリン
    グ打設を伴う補修又は接着工法による改修である請求項
    1記載の外装材の補修又は改修方法。
  3. 【請求項3】 補修又は改修される外装面が、フッ素樹
    脂系塗装面又はアクリル電着処理面である請求項1又は
    2記載の外装材の補修又は改修方法。
  4. 【請求項4】 放電処理がコロナ処理又はアーク放電を
    ガス流により吹き出させる処理である請求項1、2又は
    3記載の外装材の補修又は改修方法。
JP10270526A 1998-09-08 1998-09-08 外装材の補修又は改修方法 Pending JP2000087564A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218107A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Olympus Corp 可撓管およびその修理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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