[go: up one dir, main page]

JP2000083553A - 害虫捕獲具の組立セット - Google Patents

害虫捕獲具の組立セット

Info

Publication number
JP2000083553A
JP2000083553A JP10331720A JP33172098A JP2000083553A JP 2000083553 A JP2000083553 A JP 2000083553A JP 10331720 A JP10331720 A JP 10331720A JP 33172098 A JP33172098 A JP 33172098A JP 2000083553 A JP2000083553 A JP 2000083553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
sheet material
capturing
capture
constituting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10331720A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Tokita
義明 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Shiko Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Shiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Shiko Co Ltd filed Critical Kyodo Shiko Co Ltd
Priority to JP10331720A priority Critical patent/JP2000083553A/ja
Publication of JP2000083553A publication Critical patent/JP2000083553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用に際して捕獲筒体に洗濯物や植物の葉な
どが不用意に接着するのを防止することができるにもか
かわらず、輸送や保管等に際して占有空間を小さくし、
輸送コスト等を低減させる。 【解決手段】 害虫捕獲具の組立セットは、捕獲筒体1
と、扁平状態に折り畳まれた外筒体構成シート材2とを
備える。これらは、包装容器としての袋3内に収容さ
れ、この状態で保管及び輸送される。捕獲筒体1は、筒
状の基材4と、その周面に塗布された粘着剤5と、その
粘着面を被覆する剥離シート6とから構成される。外筒
体構成シート材2は、剥離シート6が剥離された捕獲筒
体1を内部に支持する外筒体であって、側面に害虫が進
入自在の複数の開口を有する外筒体を組立自在に構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤の粘着力を
利用して害虫等を捕獲する園芸又は農業用などの害虫捕
獲具の組立セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭園芸や農業などにおいては、
減農薬や無農薬栽培の流れにより、草木等につく害虫
(例えば、アブラムシ類やスリップス類やカミキリムシ
など)を駆除する手段として、粘着剤の粘着力を利用し
て害虫を捕獲する害虫捕獲具が注目されている。
【0003】この種の害虫捕獲具としては、蠅取り用の
ものとして、例えば、外周面が粘着面とされた捕獲筒体
と、該捕獲筒体を内部に収容し側面に害虫が進入自在の
複数の開口を有する外筒体とを有する蝿取りカプセル
(実開平1−72082号公報)が提供されている。
【0004】この害虫捕獲具を園芸又は農業用等の害虫
捕獲具として利用すれば、捕獲筒体が外筒体で覆われて
いるため、外筒体によって例えば洗濯物や植物の葉など
が捕獲筒体に不用意に接着してしまうことが防止され、
好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の害虫捕獲具では、外筒体は、プラスチック材料等で
構成され、一旦でき上がった形態を変えることができな
いものであった。このため、輸送や保管に際して占有空
間が大きくなり、輸送コスト等が増大し、不経済であっ
た。
【0006】また、前記従来の害虫捕獲具では、外筒体
は、プラスチック材料等の不燃性の材料で構成されてい
たので、害虫の捕獲が終了した捕獲具をそのまま燃焼さ
せることはできず、その処理が不便であった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、使用に際して捕獲筒体に洗濯物や植物の葉な
どが不用意に接着するのを防止することができるにもか
かわらず、輸送や保管等に際して占有空間を小さくする
ことができ、輸送コスト等を低減させることができる害
虫捕獲具の組立セットを提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、害虫の捕獲が終了した後
の処理に便利な害虫捕獲具の組立セットを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による害虫捕獲具の組立セット
は、外周面が粘着面とされ該粘着面が剥離シートで被覆
された捕獲筒体と、前記剥離シートが剥離された前記捕
獲筒体を内部に支持する外筒体であって、側面に害虫が
進入自在の複数の開口を有する外筒体を組立自在に構成
されるとともに、扁平状態に折り畳まれた外筒体構成シ
ート材と、を備えたものである。
【0010】なお、前記捕獲筒体の剥離シート剥離後の
色を所望の害虫が誘引される色(例えば、アブラムシ類
に対しては黄色、スリップス類に対してはスカイブル
ー)にしておいてもよいし、捕獲筒体の外周面を粘着面
とするための粘着剤にフェロモンやその他の誘引剤を混
入してもよいし、これらの着色と誘引剤の混入を同時に
行ってもよい。この点は、本発明の後述する各態様につ
いても同様である。
【0011】この第1の態様によれば、外筒体構成シー
ト材が扁平状に折り畳まれているので、輸送や保管に際
して占有空間が小さくなり、輸送コスト等を低減するこ
とができる。
【0012】そして、使用に際しては、外筒体構成シー
ト材を外筒体に組み立ててその内部に剥離シートを剥離
した捕獲筒体を支持させることによって、害虫捕獲具を
組み立てればよい。この害虫捕獲具によれば、害虫が、
外筒体の開口から内部に進入し、捕獲筒体の粘着面に粘
着されて捕獲されて駆除される。そして、捕獲筒体が外
筒体で覆われているため、外筒体によって例えば洗濯物
や植物の葉などが捕獲筒体に不用意に接着してしまうこ
とが防止され、好ましい。
【0013】本発明の第2の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、外周面が粘着面とされた捕獲筒体を組立自
在に構成された捕獲筒体構成シート材であって、粘着面
が剥離シートで被覆された捕獲筒体構成シート材と、前
記剥離シートが剥離された前記捕獲筒体を内部に支持す
る外筒体であって、側面に害虫が進入自在の複数の開口
を有する外筒体を組立自在に構成されるとともに、扁平
状態に折り畳まれた外筒体構成シート材と、を備えたも
のである。
【0014】この第2の態様によれば、捕獲筒体自体で
はなく、これを組立自在に構成された捕獲筒体構成シー
ト材を備えているので、前記第1の態様に比べて、輸送
や保管に際して占有空間が一層小さくなり、輸送コスト
等を一層低減することができる。
【0015】本発明の第3の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、前記第2の態様による組立セットにおい
て、前記捕獲筒体構成シート材が、扁平した筒状体を構
成しているものである。
【0016】前記第2の態様では、捕獲筒体構成シート
材は単に1枚のシート状に構成したものでもよいが、こ
の第3の態様のように捕獲筒体構成シート材が扁平した
筒状体を構成していれば、捕獲筒体の組立が一層容易に
なるので、好ましい。
【0017】本発明の第4の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、前記第2の態様による組立セットにおい
て、前記捕獲筒体構成シート材が、前記捕獲筒体となる
べき部分の他に、組立時に前記捕獲筒体を前記外筒体の
内部に支持するに際して前記外筒体にて直接支持される
被支持部を有するものである。
【0018】前記第2の態様では、捕獲筒体構成シート
材は、捕獲筒体となるべき部分の他に前記被支持部を有
していなくてもよいが、前記第4の態様のように捕獲筒
体構成シート材は、捕獲筒体となるべき部分の他に前記
被支持部を有していてもよい。
【0019】本発明の第5の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、少なくとも一面が粘着面とされ該粘着面が
剥離シートで被覆された捕獲扁平体と、前記剥離シート
が剥離された前記捕獲扁平体を内部に支持する外筒体で
あって、側面に害虫が進入自在の複数の開口を有する外
筒体を組立自在に構成されるとともに、扁平状態に折り
畳まれた外筒体構成シート材と、を備えたものである。
【0020】前記第1の態様では捕獲体が筒体となるの
に対し、前記第5の態様では捕獲体が扁平体となるが、
前記第5の態様によっても前記第1の態様と同様の利点
が得られる。
【0021】本発明の第6の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、粘着面が剥離シートで被覆された粘着シー
トと、組立時に前記剥離シートが剥離された粘着シート
が前記粘着面の少なくとも一部が外面に位置するように
巻き付けられて、当該粘着シートと共に捕獲筒体又は捕
獲扁平体を構成する捕獲体構成シート材と、前記剥離シ
ートが剥離された前記粘着シート及び前記捕獲体構成シ
ート材により構成された前記捕獲筒体又は前記捕獲扁平
体を内部に支持する外筒体であって、側面に害虫が進入
自在の複数の開口を有する外筒体を組立自在に構成され
るとともに、扁平状態に折り畳まれた外筒体構成シート
材と、を備えたものである。
【0022】この第6の態様では、粘着シートと捕獲体
構成シート材とにより捕獲体が構成されることになる
が、この第6の態様によっても前記第1の態様と同様の
利点が得られる。
【0023】本発明の第7の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、前記第1乃至第6のいずれかの態様による
組立セットにおいて、前記捕獲筒体の基材又は前記捕獲
筒体構成シート材の基材又は前記捕獲扁平体の基材又は
前記捕獲体構成シート材、及び、前記外筒体構成シート
材が、それぞれ紙からなるものである。屋外用として構
成する場合には、この紙として、防水加工を施したもの
を用いることが好ましい。
【0024】この第7の態様によれば、捕獲筒体の基材
又は捕獲筒体構成シート材の基材又は前記捕獲扁平体の
基材又は前記捕獲体構成シート材及び外筒体構成シート
材がそれぞれ紙で構成されているので、害虫の捕獲が終
了した捕獲具をそのまま燃焼させることはでき、その処
理を容易に行うことができる。
【0025】本発明の第8の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、前記第1乃至第7のいずれかの態様による
組立セットにおいて、前記外筒体構成シート材に、組立
後に支柱が挿通されて前記外筒体を支柱に支持させるた
めの孔又は切り込み片が形成されたものである。
【0026】この第8の態様によれば、前記孔又は切り
込み片を利用して当該捕獲具を、植物を支える支柱に支
持させることができるので、当該捕獲具の取り付けを容
易に行うことができる。
【0027】本発明の第9の態様による害虫捕獲具の組
立セットは、前記第1乃至第8のいずれかの態様による
組立セットにおいて、前記外筒体構成シート材に、組立
後に前記外筒体を吊持するための切り込み片が形成され
たものである。
【0028】この第9の態様によれば、前記切り込み片
を利用して当該捕獲具を吊持させることができるので、
当該捕獲具の取り付けを容易に行うことができる。
【0029】本発明の第10の態様による害虫捕獲具の
組立セットは、前記第1乃至第8のいずれかの態様によ
る組立セットにおいて、前記捕獲筒体又は前記捕獲筒体
構成シート材又は前記捕獲扁平体又は前記捕獲体構成シ
ート材が、組立時に、前記外筒体構成シート材に形成し
た切り込みから外部に突出する突片部であって吊持用の
穴を持つ突片部を有するものである。
【0030】この第10の態様によっても、前記突片部
を利用して当該捕獲具を吊持させることができるので、
当該捕獲具の取り付けを容易に行うことができる。
【0031】なお、前記第1乃至第10の態様におい
て、密封された容器内に収容され組立時に当該容器内か
ら取り出して前記捕獲筒体内に収容される誘引剤含浸体
を更に備え、前記捕獲筒体の側面又はこれに対応する前
記捕獲筒体構成シート材の面には、少なくとも前記剥離
シートが剥離された際に内外に連通する孔が形成されて
いてもよい。なお、この場合には、組み立てに際して、
誘引剤含浸体を前記容器から取り出して捕獲筒体内に入
れておけばよい。この捕獲具によれば、誘引剤含浸体に
含浸された誘引剤が気化して捕獲筒体の孔を介して外部
に放出され、害虫が誘引される。なお、前記容器として
は、ビニール等の小袋を用いることができる。誘引剤含
浸体としては、例えば、サンケイ化学株式会社製の商品
名「フェロモンキャップ」を用いることができる。な
お、前記第1乃至第10の態様において、密封された容
器内に収容され組立時に当該容器内から取り出して前記
捕獲筒体内に収容される誘引剤含浸体を更に備えている
だけでもよい。この場合には、組み立てに際して、誘引
剤含浸体を前記容器から取り出して外筒体内において捕
獲筒体や捕獲扁平体や捕獲体の近傍に配置すればよい。
【0032】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施の形態
による害虫捕獲具の組立セットについて、図1乃至図5
を参照して説明する。
【0033】図1は、本実施の形態による害虫捕獲具の
組立セットを示す概略斜視図である。図2は、図1中の
組立セットを構成する捕獲筒体1を示す概略横断面図で
ある。図3は、図1中の組立セットを構成する外筒体構
成シート材2を示す概略展開図である。図4は、図1に
示す組立セットの使用状態(害虫捕獲具に組み立てた状
態)を示す概略斜視図である。図5は、図4中のA−A
矢視図である。
【0034】本実施の形態による害虫捕獲具の組立セッ
トは、図1に示すように、捕獲筒体1と、扁平状態に折
り畳まれた外筒体構成シート材2とを備えている。これ
らは、包装容器としての袋3内に収容され、この状態で
保管及び輸送される。
【0035】捕獲筒体1は、図1及び図2に示すよう
に、紙からなる筒状の基材4と、その周面に塗布された
粘着剤5と、剥離シート6とから構成されている。基材
4の周面に粘着剤5が塗布されていることにより、捕獲
筒体1の外周面が粘着面とされ、該粘着面が剥離シート
6で被覆されている。なお、基材4の材質は紙に限定さ
れるものではない。本実施の形態では、捕獲筒体2の剥
離シート6剥離後の色は、所望の害虫が誘引される色と
されている。この着色に加えてあるいはこの着色に代え
て、粘着剤5に所望の害虫を誘引するフェロモン又はそ
の他の誘引剤を混入させておいてもよい。また、組立セ
ットに、密封された小袋等の容器内に収容され組立時に
当該容器内から取り出して捕獲筒体1内に収容される誘
引剤含浸体を付加してもよく、その場合には、捕獲筒体
1の側面には、少なくとも剥離シート6が剥離された際
に内外に連通する孔を形成しておけばよい。これらの点
については、後述する各実施の形態についても同様であ
る。
【0036】外筒体構成シート材2は、剥離シート6が
剥離された捕獲筒体1を内部に支持する外筒体であっ
て、側面に害虫が進入自在の複数の開口を有する外筒体
を組立自在に構成されている。
【0037】本実施の形態では、外筒体構成シート材2
として紙(屋外で使用する場合には、防水加工を施した
紙が好ましい。)が用いられている。もっとも、外筒体
構成シート材2の材質は、紙に限定されるものではな
い。また、本実施の形態では、外筒体構成シート材2
は、図3に示すように、前記外筒体として上面及び底面
を有する四角筒を組み立て得るように、その形状が定め
られるとともに、組立時に山折りされる折り線部11〜
18によって、4つの側面片21〜24、糊代片25、
上面片26、差込片27、底面片28及び差込片29に
区画されている。側面片21〜24の図3中の上下方向
の長さは、捕獲筒体1の軸方向の長さと一致している。
側面片21〜24には、害虫が進入自在の開口をなす孔
30が形成されている。組立時に対向する一対の側面片
21,23には、組立時に捕獲筒体1を支持する支持片
31を区画するように、組立時に山折りされる折り線部
32、孔33及び切り込み34が形成されている。孔3
3の形状は、捕獲筒体1に適合するように定められてい
る。また、上面片26には、外筒体構成シート材2によ
り組み立てられる外筒体を吊持するための切り込み片3
5を形成する半円状の切り込み36,37が形成されて
いる。図面には示していないが、糊代片25は、予め、
側面片21の図3中の左側部分の裏面に接着剤にて接着
されている。
【0038】本実施の形態による組立セットは、使用に
際して、袋3から捕獲筒体1及び外筒体構成シート材2
が取り出され、これらが図4及び図5に示すように組み
立てられる。この組立は、次のように行えばよい。すな
わち、まず、折り線部11〜14,17,18,29で
山折りし、差込片29を側面片23の下辺の箇所に差し
込む。次に、この状態の外筒体構成シート材2内に、そ
の上面片26側から、剥離シート6を剥離した捕獲筒体
1を入れ、その後、各支持片31を図4及び図5に示す
ように、折り線部32で山折りして内側にほぼ90゜折
り込む。これにより、各支持片31における前記孔33
の周縁部が捕獲筒体1に適合して、捕獲筒体1が支持さ
れる。最後に、折り線部15,16で山折りし、差込片
26を側面片23の上辺の箇所に差し込むことにより、
図4に示す状態の害虫捕獲具に組み立てられる。なお、
前述したように支持片31を内側に折り込むことによっ
て、支持片31及び孔33の部分にも、図4に示すよう
に害虫が進入自在の開口40が形成される。
【0039】このようにして組み立てられた害虫捕獲具
は、図4に示すように、切り込み片35を起こして、こ
こに紐50を挿通させることにより、所望の箇所に吊持
させることができる。この害虫捕獲具によれば、害虫
が、外筒体構成シート材2による外筒体の開口30,4
0から内部に進入し、捕獲筒体1の粘着面に粘着されて
捕獲されて駆除される。そして、捕獲筒体1が外筒体で
覆われているため、外筒体によって例えば洗濯物や植物
の葉などが捕獲筒体に不用意に接着してしまうことが防
止され、好ましい。
【0040】そして、本実施の形態によれば、図1に示
すように、外筒体構成シート材2が扁平状に折り畳まれ
ているので、輸送や保管に際して占有空間が小さくな
り、輸送コスト等を低減することができる。
【0041】また、本実施の形態によれば、捕獲筒体1
の基材4及び外筒体構成シート材2がそれぞれ紙で構成
されているので、害虫の捕獲が終了した捕獲具をそのま
ま燃焼させることはでき、その処理を容易に行うことが
できる。
【0042】なお、当該組立セットに捕獲筒体1を予め
複数設けておくか、捕獲筒体1(あるいは、後述する捕
獲筒体構成シート材)のみを使用者が別途入手できるよ
うにしておき、外筒体をそのまま利用して、害虫の捕獲
が終了した捕獲筒体1のみを取り替えることができるよ
うにしてもよい。この点は、後述する各実施の形態につ
いても同様である。
【0043】また、図面には示していないが、上面片2
6には採光用の孔を複数設けておいてもよい。この場合
には、使用時に、外筒体内部へ外光がより多く取り込ま
れることになるので、色によって害虫を誘引する際には
その誘引を一層効率的に行うことができる。このような
採光用の孔を設ける代わりに、上面片26自体を透明に
構成したり外筒体全体(すなわち、外筒体構成シート材
2全体)を透明に構成しておいてもよい。この場合、そ
のシート材として塩化ビニルデン又はポリプロピレン等
の透明なシート材を用いればよい。これらの点について
は、後述する各実施の形態についても同様である。
【0044】次に、本発明の第2の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図6及び図7を参照し
て説明する。
【0045】図6は、本実施の形態による組立セットを
構成する外筒体構成シート材2を示す概略展開図であ
る。図7は、本実施の形態による組立セットの使用状態
(害虫捕獲具に組み立てた状態)を示す概略斜視図であ
る。図8は、図7中のB−B矢視図である。図6乃至図
8において、図1乃至図5中の要素と同一又は対応する
要素には同一符号を付し、その重複した説明は省略す
る。
【0046】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、以下の点のみである。すなわち、本実施の形
態では、外筒体構成シート材2には、切り込み片35を
形成する半円状の切り込み36,37に代えて、植物を
支える支柱60が組立後に圧入状態に挿通されて外筒体
を支柱60に支持させるための2つの切り込み片70を
それぞれ形成する切り込み71が、折り線部11に跨る
ように形成されている。また、上面片26及び下面片2
7には、支柱60を切り込み片70に挿通させ得るよう
に、対応する位置においてそれぞれ支柱60の径より十
分に大きい径の孔72,73が形成されている。この孔
72,73に代えて、支柱60を逃げる切り欠きを上面
片26及び下面片27にそれぞれ形成してもよい。ま
た、孔72,73の径を支柱60の径と同程度としても
よい。
【0047】本実施の形態によれば、図6及び図7に示
すように、組立後に、切り込み片70を内側に折り曲げ
て、この箇所に支柱60を圧入状態で挿通させることに
よって、当該害虫捕獲具を支柱60に支持させることが
できる。
【0048】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。なお、本実施の形態に
おいても、上面片26に切り込み片35を形成する半円
状の切り込み36,37を形成しておき、使用者が当該
害虫捕獲具を吊持させることもできるようにしておいて
もよい。
【0049】ところで、支柱60に支持させた害虫捕獲
具が下方にずり落ちるのを確実に防止するため、当該組
立セットに支柱6に対して着脱自在のストッパー100
を含ませ、使用に際して、このストッパー100を図7
に示すように支柱60に装着することが好ましい。この
ストッパー100としては、例えば、内径が支柱60の
径より小さく外径が孔73より大きいゴム製のCリング
を採用することができる。以上の点は、後述する第3の
実施の形態についても同様である。
【0050】次に、本実施の形態の第3の実施の形態に
よる害虫捕獲具の組立セットについて、図9を参照して
説明する。
【0051】図9は、本実施の形態による組立セットの
使用状態(害虫捕獲具に組み立てた状態)を示す概略斜
視図である。図9において、図1乃至図8中の要素と同
一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複した
説明は省略する。
【0052】本実施の形態が前記第2の実施の形態と異
なる所は、切り込み片70を形成する切り込み71は形
成されておらず、孔72,73の径が支柱60の径と同
程度とされている点のみである。本実施の形態によれ
ば、図9に示すように、組立後に孔72,73に支柱6
0を圧入状態で挿通させることによって、当該害虫捕獲
具を支柱60に支持させることができる。
【0053】本実施の形態によっても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。なお、本実施の形態に
おいても、上面片26に切り込み片35を形成する半円
状の切り込み36,37を形成しておき、使用者が当該
害虫捕獲具を吊持させることもできるようにしておいて
もよい。
【0054】ところで、以上説明した各実施の形態で
は、前述したように、粘着面が剥離シート6で被覆され
た捕獲筒体1を備えていた。
【0055】しかしながら、本発明では、前記各実施の
形態において、このような捕獲筒体1の代わりに、図1
0(a)(b)に示すような捕獲筒体構成シート材80
を備えていてもよい。図10(a)は捕獲筒体構成シー
ト材80を示す概略平面図、図10(b)は図10
(a)中のC−C矢視図、図10(c)は捕獲筒体構成
シート材80の使用状態(捕獲筒体の組み立て状態)を
示す概略横断面図である。この捕獲筒体構成シート材8
0は、外周面が粘着面とされた捕獲筒体を組立自在に構
成され、粘着面が剥離シート83で被覆されたものであ
る。具体的には、本例では、捕獲筒体構成シート材80
は、1枚の紙等のシートからなる基材81と、その表面
に塗布された粘着剤82と、粘着剤82が塗布された面
を被覆する剥離シート83とから構成されている。この
捕獲筒体構成シート材80は、捕獲筒体を組み立てる際
には、図10(c)に示すように、剥離シート83を剥
離し、一部が重なるように丸めてその重なり部分を粘着
剤82で接着させるようにすればよい。これにより、図
2に示す捕獲筒体1から剥離シート6を剥離したものと
実質的に同一の状態となる。なお、捕獲筒体構成シート
材80は、組立前の状態として、適宜2つ折りなどに折
り畳んでおいてもよい。
【0056】また、前記各実施の形態において、前記捕
獲筒体1の代わりに、図11(a)に示すような捕獲筒
体構成シート材90を備えていてもよい。図11(a)
は捕獲筒体構成シート材90を示す概略横断面図、図1
1(b)は捕獲筒体構成シート材90の使用状態(捕獲
筒体の組み立て状態)を示す概略横断面図である。な
お、図11において、図10中の要素と同一又は対応す
る要素には同一符号を付している。この捕獲筒体構成シ
ート材90は、外周面が粘着面とされた捕獲筒体を組立
自在に構成され、粘着面が剥離シート83で被覆されて
いる。そして、この捕獲筒体構成シート材90では、扁
平した筒状体を構成している。具体的には、この捕獲筒
体構成シート材90は、前述した図10に示す捕獲筒体
構成シート材80を利用して、剥離シート83の一部を
剥離してその露出した粘着剤82を対面する基材81に
接着することによって筒状体を構成し、この筒状体を扁
平した状態に折り畳んだものである。この捕獲筒体構成
シート材90は、捕獲筒体を組み立てる際には、図11
(b)に示すように、剥離シート83を剥離するととも
に円筒状に拡げればよい。これにより、図2に示す捕獲
筒体1から剥離シート6を剥離したものと実質的に同一
の状態となる。
【0057】次に、本発明の第4の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図12乃至図16を参
照して説明する。
【0058】図12は、本実施の形態による組立セット
を構成する粘着シート1000を示す図であり、図12
(a)はその概略平面図、図12(b)は図12(a)
中のD−D矢視図である。図13は、本実施の形態によ
る組立セットを構成する捕獲体構成シート材110を示
す図であり、図13(a)はその概略平面図、図13
(b)は図13(a)中のE−E矢視図である。図14
は、組立時に粘着シート1000及び捕獲体構成シート
材110により構成された捕獲扁平体を示す図であり、
図14(a)はその概略斜視図、図14(b)は図14
(a)中のF−F矢視図である。図15は、本実施の形
態による組立セットを構成する外筒体構成シート材12
0を示す概略展開図である。図16は、本実施の形態に
よる組立セットの使用状態(害虫捕獲具に組み立てた状
態)を示す概略斜視図である。
【0059】本実施の形態による害虫捕獲具の組立セッ
トは、粘着シート1000と、捕獲体構成シート材11
0と、扁平状態に折り畳まれた外筒体構成シート材12
0(折り畳んだ状態は図示せず)とを備えている。これ
らは、前述した第1の実施の形態と同様に、包装容器と
しての袋内に収容され、この状態で保管及び輸送され
る。
【0060】粘着シート1000は、図12に示すよう
に、1枚の紙等のシートからなる基材101と、その表
面に塗布された粘着剤102と、粘着剤102が塗布さ
れた面を被覆する剥離シート103とから構成されてい
る。なお、粘着シート1000は、組立前の状態とし
て、適宜2つ折りなどに折り畳んでおいてもよい。
【0061】捕獲体構成シート材110は、図13に示
すように、組立時に剥離シート103が剥離された粘着
シート1000が粘着剤102の粘着面の少なくとも一
部が外面に位置するように巻き付けられて、当該粘着シ
ート1000と共に捕獲扁平体を構成するように、構成
されている。
【0062】本実施の形態では、捕獲体構成シート材1
10として、紙(屋外で使用する場合には、防水加工を
施した紙が好ましい。)が用いられているが、その材質
は紙に限定されるものではない。また、本実施の形態で
は、捕獲体構成シート材110は、図13に示すよう
に、胴部111と、胴部111の上端及び下端にそれぞ
れ位置し胴部111より広い幅L3を有する上端部11
2及び下端部113と、上端部112の上部に連続する
突片部114a,114bとを有している。突片部11
4a,114bにはそれぞれ吊持用の穴115a,11
5bが形成されている。突片部114aと突片部114
bとは折り線部116により区画され、折り線部116
で折り曲げて突片部114bを突片部114aに重ねる
と、穴115a,115bも互いに重なるようになって
いる。胴部111の長さL1は、粘着シート1000の
図12中の上下方向の長さと一致している。
【0063】組立時には、粘着シート1000から剥離
シート103を剥がしつつ、粘着シート1000を捕獲
体構成シート材110の胴部111に巻き付けることに
よって、図14に示すように、剥離シート103が剥離
された粘着シート1000及び捕獲体構成シート材11
0により捕獲扁平体を構成することができる。本実施の
形態では、捕獲体構成シート材110の上端部112及
び下端部113が、外筒体構成シート材120により構
成される外筒体にて直接支持される被支持部となる。
【0064】外筒体構成シート材120は、図14に示
す捕獲扁平体を内部に支持する外筒体であって、側面に
害虫が進入自在の複数の開口を有する外筒体を組立自在
に構成されている。
【0065】本実施の形態では、外筒体構成シート材1
20として、紙(屋外で使用する場合には、防水加工を
施した紙が好ましい。)が用いられているが、その材質
は紙に限定されるものではない。また、本実施の形態で
は、外筒体構成シート材120は、図15に示すよう
に、前記外筒体として上面及び底面を有する四角筒を組
み立て得るように、その形状が定められるとともに、組
立時に山折りされる折り線部121〜132及び切り込
み線133,134によって、4つの側面片135〜1
38、糊代片139、上面片140、差込片141、2
つの上部内折り片142,143、及び、互い違いに折
り重ねられる4つの底面片144〜147に区画されて
いる。側面片135〜138の図15中の上下方向の長
さは、捕獲体構成シート材110の図13中の寸法L2
と一致している。上面片140の対角線の長さは、捕獲
体構成シート材110の上端部112及び下端部113
の幅L3と一致している。側面片135〜138には、
害虫が進入自在の開口をなす孔149,150が形成さ
れている。上面片140には、捕獲体構成シート材11
0の互いに重ね合わされる突片部114a,114bが
挿通されるスリット状の切り込み151が形成されてい
る。上部内折り片142,143には、組立時に切り込
み151の両方の端部側の部分とそれぞれ重なり突片部
114a,114bに係合する切欠き152,153
が、それぞれ形成されている。糊代片139は、予め、
側面片138の図15中の右側部分の裏面に接着剤にて
接着されている。
【0066】本実施の形態による組立セットは、使用に
際して、前記袋から粘着シート1000、捕獲体構成シ
ート材110及び外筒体構成シート材120が取り出さ
れ、これらが図16に示すように組み立てられる。この
組立は、次のように行えばよい。すなわち、まず、前述
したようにして粘着シート1000及び捕獲体構成シー
ト材110により図15に示す捕獲扁平体を組み立て
る。また、外筒体構成シート材120を折り線部121
〜124,129〜132で山折りし、底面片144〜
147を互い違いに折り重ねる。次に、この状態の外筒
体構成シート材120内に、その上面片140側から、
捕獲体構成シート材110の上端部112及び下端部1
13が折り線部121,123に沿うように、図15に
示す捕獲扁平体を入れる。これにより、当該捕獲扁平体
が支持される。その後、上部内折り片142,143を
折り線部125,127で内側に折り曲げて、切欠き1
52,153に突片部114a,114bに係合させ
る。最後に、折り線部126,128で山折りし、突片
部114a,114bを切欠き151から突出させて差
込片141を側面片135の上辺の箇所に差し込むこと
により、図16に示す状態の害虫捕獲具に組み立てられ
る。
【0067】このようにして組み立てられた害虫捕獲具
は、図16に示すように、突片部114a,114bの
穴115a,115bに紐160を挿通させることによ
り、所望の箇所に吊持させることができる。本実施の形
態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得
られる。
【0068】次に、本発明の第5の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図17を参照して説明
する。
【0069】図17は、本実施の形態による組立セット
を構成する捕獲扁平体170を示す図であり、図17
(a)はその概略平面図、図17(b)は図17(a)
中のG−G矢視図である。図17において、図13中の
要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その
重複する説明は省略する。
【0070】本実施の形態による害虫捕獲具の組立セッ
トは、図17に示す捕獲扁平体170と、扁平状態に折
り畳まれた図15に示す外筒体構成シート材120(折
り畳んだ状態は図示せず)とを備えている。これらは、
前述した第1の実施の形態と同様に、包装容器としての
袋内に収容され、この状態で保管及び輸送される。すな
わち、本実施の形態が前記第4の実施の形態と異なる所
は、図12に示す粘着シート1000及び図13に示す
捕獲体構成シート材110に代えて、図17に示す捕獲
扁平体170を備えている点のみである。
【0071】本実施の形態では、捕獲扁平体170は、
図13に示す捕獲体構成シート材110をそのまま用
い、その胴部111の両面に粘着剤171,172をそ
れぞれ塗布し、粘着剤171,172をそれぞれ剥離シ
ート173,174で覆った構成となっている。
【0072】捕獲扁平体170は、剥離シート173,
174を剥離すれば、図14に示す捕獲扁平体と実質的
に同一となる。したがって、図14に示す捕獲扁平体に
代えて剥離シート173,174剥離した捕獲扁平体1
70を用いることによって、本実施の形態による組立セ
ットも、前記第4の実施の形態と同様の組立方法により
図16に示す害虫捕獲具と同様の害虫捕獲具を組み立て
ることができる。本実施の形態によっても、前記第1の
実施の形態と同様の利点が得られる。
【0073】なお、胴部111の一方の面のみに粘着剤
を塗布し、この粘着剤を剥離シートで覆ってもよい。ま
た、粘着剤を塗布して剥離シートで覆う代わりに、一方
の面に剥離シートを残したままの両面粘着テープを貼り
付けてもよいことは言うまでもない。この点は、後述す
る第8及び第9の実施の形態についても同様である。さ
らに、図17に示す捕獲扁平体170において、突片部
114a,114bを取り除き、上端部112の上辺又
は下端部113の下辺から胴部111の中央部にかけて
左右方向の中央位置において上下に延びるスリットを形
成したものを2枚、当該組立セットに含ませてもよい。
この場合、前記スリットを利用してこれらの2枚をX型
に組み合わせて、図15に示す外筒体構成シート材12
0内に入れることができ、粘着面が増えることから、捕
虫効率が向上する。
【0074】次に、本発明の第6の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図18及び図19を参
照して説明する。
【0075】図18は、本実施の形態による組立セット
を構成する捕獲体構成シート材180を示す図であり、
図18(a)はその概略平面図、図18(b)は図18
(a)中のH−H矢視図である。図19は、組立時に粘
着シート1000及び捕獲体構成シート材180により
構成された捕獲筒体を示す図であり、図19(a)はそ
の概略斜視図、図19(b)は図19(a)中のJ−J
矢視図である。なお、図18及び図19において、図1
3及び図14中の要素と同一又は対応する要素には同一
符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0076】本実施の形態による害虫捕獲具の組立セッ
トは、図12に示す粘着シート1000と、捕獲体構成
シート材180と、扁平状態に折り畳まれた図15に示
す外筒体構成シート材120(折り畳んだ状態は図示せ
ず)とを備えている。これらは、前述した第1の実施の
形態と同様に、包装容器としての袋内に収容され、この
状態で保管及び輸送される。すなわち、本実施の形態が
前記第4の実施の形態と異なる所は、図13に示す捕獲
体構成シート材110に代えて、図18に示す捕獲体構
成シート材180を備えている点のみである。ただし、
本実施の形態で用いる粘着シート1000の図12中の
左右方向の長さは、前記第1の実施の形態の場合と異な
る。
【0077】捕獲体構成シート材180は、図18に示
すように、組立時に剥離シート103が剥離された粘着
シート1000が粘着剤102の粘着面の少なくとも一
部が外面に位置するように巻き付けられて、当該粘着シ
ート1000と共に捕獲筒体を構成するように、構成さ
れている。
【0078】本実施の形態では、捕獲体構成シート材1
80として、紙(屋外で使用する場合には、防水加工を
施した紙が好ましい。)が用いられているが、その材質
は紙に限定されるものではない。また、本実施の形態で
は、捕獲体構成シート材180は、図18に示すよう
に、その形状が定められるとともに、折り線部181〜
186及び切り込み線191〜194によって、胴部1
11、胴部111の上端及び下端にそれぞれ位置する上
端部112及び下端部113、胴部111の左右両側に
それぞれ位置する2つの円筒構成片195,196、及
び、円筒構成片195,196の側部に位置する差込片
187〜190に区画されている。上端部112の上部
には、突片部114a,114bが連続している。折り
線部181,183付近には、差込片187〜190に
対応する上下方向位置に切り込み201〜204が形成
されている。円筒構成片195,196には、組立時に
当該円筒構成片195,196を丸めるのを容易にする
ため、上下方向に延びる多数の折り線部205が形成さ
れている。なお、捕獲体構成シート材180は、組立前
の状態として、適宜折り畳んでおいてもよい。
【0079】組立時には、捕獲体構成シート材180を
折り線部181で山折りし、円筒構成片195を丸めて
差込片187,188を切り込み203,204にそれ
ぞれ差し込む。また、捕獲体構成シート材180を折り
線部182で谷折りし、円筒構成片196を丸めて差込
片189,190を切り込み201,202にそれぞれ
差し込む。これにより、円筒構成片195,196が全
体として円筒を形成する。次に、粘着シート1000か
ら剥離シート103を剥がしつつ、粘着シート1000
を円筒構成片195,196により形成された円筒に巻
き付けることによって、図19に示すように、剥離シー
ト103が剥離された粘着シート1000及び捕獲体構
成シート材180により捕獲筒体を構成することができ
る。本実施の形態では、捕獲体構成シート材110の上
端部112及び下端部113が、外筒体構成シート材1
20により構成される外筒体にて直接支持される被支持
部となる。
【0080】このようにして組み立てた図19に示す捕
獲筒体を、図14に示す捕獲扁平体に代えて剥離シート
173,174を用いることによって、本実施の形態に
よる組立セットも、前記第4の実施の形態と同様の組立
方法により図16に示す害虫捕獲具と同様の害虫捕獲具
を組み立てることができる。本実施の形態によっても、
前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0081】次に、本発明の第7の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図20を参照して説明
する。
【0082】図20は、本実施の形態による組立セット
を構成する捕獲体構成シート材180を示す図であり、
図20(a)はその概略平面図、図20(b)は図20
(a)中のK−K矢視図である。図20において、図1
8の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、
その重複する説明は省略する。
【0083】本実施の形態が前記第6の実施の形態と異
なる所は、図18に示す捕獲筒体構成シート材180に
代えて、図20に示す捕獲体構成シート材210を備え
ている点のみである。捕獲体構成シート材210は、捕
獲筒体構成シート材180において、円筒構成片19
5、差し込み片187,188及び切り込み201,2
02が除去され、円筒構成片196の横幅が2倍にされ
たものである。
【0084】組立時には、捕獲体構成シート材210を
折り線部182で山折りし、円筒構成片195を丸めて
円筒構成片195の左右方向の中央部を胴部111の左
辺に当接させ、差込片189,190を切り込み20
3,204にそれぞれ差し込む。これにより、円筒構成
片195が円筒を形成する。次に、前記第6の実施の形
態と同様に、粘着シート1000から剥離シート103
を剥がしつつ、粘着シート1000を円筒構成片195
により形成された円筒に巻き付けることによって、図1
9に示す捕獲筒体と同様の捕獲筒体を構成することがで
きる。
【0085】このようにして組み立てた図19に示す捕
獲筒体を、図14に示す捕獲扁平体に代えて剥離シート
173,174を用いることによって、本実施の形態に
よる組立セットも、前記第4の実施の形態と同様の組立
方法により図16に示す害虫捕獲具と同様の害虫捕獲具
を組み立てることができる。本実施の形態によっても、
前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0086】次に、本発明の第8の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図21を参照して説明
する。
【0087】図21は、本実施の形態による組立セット
を構成する捕獲筒体構成シート材220を示す断面図で
あり、図18(b)に対応する断面図である。図21に
おいて、図18中の要素と同一又は対応する要素には同
一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0088】本実施の形態が前記第6の実施の形態と異
なる所は、図12に示す粘着シート1000及び図18
に示す捕獲体構成シート材180に代えて、図21に示
す捕獲筒体構成シート材220を備えている点のみであ
る。
【0089】本実施の形態では、捕獲筒体構成シート材
220は、図18に示す捕獲体構成シート材180をそ
のまま用い、その円筒構成片195の表面及び円筒構成
片196の裏面に粘着剤221,222をそれぞれ塗布
し、粘着剤221,222をそれぞれ剥離シート22
3,224で覆った構成となっている。
【0090】捕獲筒体構成シート材220は、図18に
示す捕獲体構成シート材180と同様に組み立てた後
に、剥離シート223,224を剥離すれば、図19に
示す捕獲筒体と実質的に同一となる。したがって、図1
9に示す捕獲筒体に代えて、捕獲体構成シート材220
により組み立てて剥離シート223,224を剥離した
捕獲筒体を用いることによって、本実施の形態による組
立セットも、前記第6の実施の形態と同様の組立方法に
より図16に示す害虫捕獲具と同様の害虫捕獲具を組み
立てることができる。本実施の形態によっても、前記第
1の実施の形態と同様の利点が得られる。
【0091】次に、本発明の第9の実施の形態による害
虫捕獲具の組立セットについて、図22を参照して説明
する。
【0092】図22は、本実施の形態による組立セット
を構成する捕獲筒体構成シート材230を示す断面図で
あり、図20(b)に対応する断面図である。図22に
おいて、図20中の要素と同一又は対応する要素には同
一符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0093】本実施の形態が前記第7の実施の形態と異
なる所は、図12に示す粘着シート1000及び図20
に示す捕獲体構成シート材210に代えて、図21に示
す捕獲筒体構成シート材230を備えている点のみであ
る。
【0094】本実施の形態では、捕獲筒体構成シート材
230は、図20に示す捕獲体構成シート材210をそ
のまま用い、その円筒構成片196の表面に粘着剤23
1を塗布し、粘着剤231を剥離シート232で覆った
構成となっている。
【0095】捕獲筒体構成シート材230は、図20に
示す捕獲体構成シート材180と同様に組み立てた後
に、剥離シート232を剥離すれば、図19に示す捕獲
筒体と実質的に同一となる。したがって、図19に示す
捕獲筒体に代えて、捕獲体構成シート材230により組
み立てて剥離シート232を剥離した捕獲筒体を用いる
ことによって、本実施の形態による組立セットも、前記
第6の実施の形態と同様の組立方法により図16に示す
害虫捕獲具と同様の害虫捕獲具を組み立てることができ
る。本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と
同様の利点が得られる。
【0096】なお、本発明では、前記第1の実施の形態
を変形して前記第2及び第3の実施の形態を得たのと同
様の変形を、前記第4乃至第9の実施の形態に適用して
もよい。
【0097】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば、外筒体構成シート材1,120は、
四角筒体ではなく、5角筒や6角筒などを組み立て得る
ように構成しておいてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用に際して捕獲筒体に洗濯物や植物の葉などが不用意
に接着するのを防止することができるにもかかわらず、
輸送や保管等に際して占有空間を小さくすることがで
き、輸送コスト等を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による害虫捕獲具の
組立セットを示す概略斜視図である。
【図2】図1中の組立セットを構成する捕獲筒体を示す
概略横断面図である。
【図3】図1中の組立セットを構成する外筒体構成シー
ト材を示す概略展開図である。
【図4】図1に示す組立セットの使用状態を示す概略斜
視図である。
【図5】図4中のA−A矢視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による組立セットを
構成する外筒体構成シート材を示す概略展開図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による組立セットの
使用状態を示す概略斜視図である。
【図8】図7中のB−B矢視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による組立セットの
使用状態を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の他の実施の形態による組立セットを
構成する捕獲筒体構成シート材を示す図である。
【図11】本発明の更に他の実施の形態による組立セッ
トを構成する捕獲筒体構成シート材を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態による組立セット
を構成する粘着シートを示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態による組立セット
を構成する捕獲体構成シート材を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態による組立セット
を構成する粘着シート及び捕獲体構成シート材により組
立時に構成された捕獲扁平体を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態による組立セット
を構成する外筒体構成シート材を示す概略展開図であ
る。
【図16】本発明の第4の実施の形態による組立セット
の使用状態を示す概略斜視図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態による組立セット
を構成する捕獲扁平体を示す図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態による組立セット
を構成する捕獲体構成シート材を示す図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態による組立セット
を構成する粘着シート及び捕獲体構成シート材により組
立時に構成された捕獲筒体を示す図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態による組立セット
を構成する捕獲体構成シート材を示す図である。
【図21】本発明の第8の実施の形態による組立セット
を構成する捕獲筒体構成シート材を示す図である。
【図22】本発明の第9の実施の形態による組立セット
を構成する捕獲筒体構成シート材を示す図である。
【符号の説明】
1 捕獲筒体 2,120 外筒体構成シート材 3 袋 4 筒状の基材 5 粘着剤 6 剥離シート 80,90,220,230 捕獲筒体構成シート材 114a,114b 突片部 115a,115b 吊持用の穴 151 切り込み 170 捕獲扁平体 180,210 捕獲体構成シート材 1000 粘着シート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面が粘着面とされ該粘着面が剥離シ
    ートで被覆された捕獲筒体と、 前記剥離シートが剥離された前記捕獲筒体を内部に支持
    する外筒体であって、側面に害虫が進入自在の複数の開
    口を有する外筒体を組立自在に構成されるとともに、扁
    平状態に折り畳まれた外筒体構成シート材と、 を備えたことを特徴とする害虫捕獲具の組立セット。
  2. 【請求項2】 外周面が粘着面とされた捕獲筒体を組立
    自在に構成された捕獲筒体構成シート材であって、粘着
    面が剥離シートで被覆された捕獲筒体構成シート材と、 前記剥離シートが剥離された前記捕獲筒体を内部に支持
    する外筒体であって、側面に害虫が進入自在の複数の開
    口を有する外筒体を組立自在に構成されるとともに、扁
    平状態に折り畳まれた外筒体構成シート材と、 を備えたことを特徴とする害虫捕獲具の組立セット。
  3. 【請求項3】 前記捕獲筒体構成シート材が、扁平した
    筒状体を構成していることを特徴とする請求項2記載の
    害虫捕獲具の組立セット。
  4. 【請求項4】 前記捕獲筒体構成シート材が、前記捕獲
    筒体となるべき部分の他に、組立時に前記捕獲筒体を前
    記外筒体の内部に支持するに際して前記外筒体にて直接
    支持される被支持部を有することを特徴とする請求項2
    記載の害虫捕獲具の組立セット。
  5. 【請求項5】 少なくとも一面が粘着面とされ該粘着面
    が剥離シートで被覆された捕獲扁平体と、 前記剥離シートが剥離された前記捕獲扁平体を内部に支
    持する外筒体であって、側面に害虫が進入自在の複数の
    開口を有する外筒体を組立自在に構成されるとともに、
    扁平状態に折り畳まれた外筒体構成シート材と、 を備えたことを特徴とする害虫捕獲具の組立セット。
  6. 【請求項6】 粘着面が剥離シートで被覆された粘着シ
    ートと、 組立時に前記剥離シートが剥離された粘着シートが前記
    粘着面の少なくとも一部が外面に位置するように巻き付
    けられて、当該粘着シートと共に捕獲筒体又は捕獲扁平
    体を構成する捕獲体構成シート材と、 前記剥離シートが剥離された前記粘着シート及び前記捕
    獲体構成シート材により構成された前記捕獲筒体又は前
    記捕獲扁平体を内部に支持する外筒体であって、側面に
    害虫が進入自在の複数の開口を有する外筒体を組立自在
    に構成されるとともに、扁平状態に折り畳まれた外筒体
    構成シート材と、 を備えたことを特徴とする害虫捕獲具の組立セット。
  7. 【請求項7】 前記捕獲筒体の基材又は前記捕獲筒体構
    成シート材の基材又は前記捕獲扁平体の基材又は前記捕
    獲体構成シート材、及び、前記外筒体構成シート材が、
    それぞれ紙からなることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれかに記載の害虫捕獲具の組立セット。
  8. 【請求項8】 前記外筒体構成シート材に、組立後に支
    柱が挿通されて前記外筒体を支柱に支持させるための孔
    又は切り込み片が形成されたことを特徴とする請求項1
    乃至7のいずれかに記載の害虫捕獲具の組立セット。
  9. 【請求項9】 前記外筒体構成シート材に、組立後に前
    記外筒体を吊持するための切り込み片が形成されたこと
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の害虫捕
    獲具の組立セット。
  10. 【請求項10】 前記捕獲筒体又は前記捕獲筒体構成シ
    ート材又は前記捕獲扁平体又は前記捕獲体構成シート材
    が、組立時に、前記外筒体構成シート材に形成した切り
    込みから外部に突出する突片部であって吊持用の穴を持
    つ突片部を有することを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれかに記載の害虫捕獲具の組立セット。
JP10331720A 1998-07-16 1998-11-20 害虫捕獲具の組立セット Pending JP2000083553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10331720A JP2000083553A (ja) 1998-07-16 1998-11-20 害虫捕獲具の組立セット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21852198 1998-07-16
JP10-218521 1998-07-16
JP10331720A JP2000083553A (ja) 1998-07-16 1998-11-20 害虫捕獲具の組立セット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000083553A true JP2000083553A (ja) 2000-03-28

Family

ID=26522604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10331720A Pending JP2000083553A (ja) 1998-07-16 1998-11-20 害虫捕獲具の組立セット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000083553A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153669A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Tottori Prefecture 飛翔性害虫駆除装置
JP2017006125A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 鳥取県 飛翔性害虫捕獲装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153669A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Tottori Prefecture 飛翔性害虫駆除装置
JP2017006125A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 鳥取県 飛翔性害虫捕獲装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3755958A (en) Insect trap
US20090183419A1 (en) Insect trap
US8079175B2 (en) Flying insect trap
ES2262636T3 (es) Bolsa antiinsectos.
US7503142B1 (en) Insertable pest catching device
KR101804563B1 (ko) 지퍼백이 구비된 끈끈이 해충 트랩
AU2001245586A1 (en) Insect control pouch
US5253450A (en) Insect trap
ES2220771T3 (es) Dispensador de pr0ductos volatiles sin contacto.
JP2000083553A (ja) 害虫捕獲具の組立セット
US10479600B2 (en) Pre-loaded waste bag systems and methods
JP6699970B2 (ja) 飛翔性害虫捕獲装置
JP3899484B2 (ja) 害虫捕獲容器及びそれを用いた害虫捕獲装置
JP2021029193A (ja) 捕虫器
JP3918150B2 (ja) 害虫捕獲容器及びそれを用いた害虫捕獲装置
JP6455671B2 (ja) 飛翔性害虫捕獲装置
CN211091459U (zh) 一种信息素膜状载体
JP7421891B2 (ja) 薬剤揮散体
KR20180076816A (ko) 해충트랩
JPH09271309A (ja) 飛翔害虫誘引捕殺具及びその製造方法
JPH10276648A (ja) 飛翔害虫捕殺具及び飛翔害虫補殺具の使用方法
JP2002253102A (ja) 虫捕獲用粘着剤及び虫捕獲器
JPH0455514Y2 (ja)
CN208211294U (zh) 昆虫诱捕装置
JP2004248515A (ja) 袋体及びこれを用いた培養土入り園芸容器