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JP2000080983A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

Info

Publication number
JP2000080983A
JP2000080983A JP11096462A JP9646299A JP2000080983A JP 2000080983 A JP2000080983 A JP 2000080983A JP 11096462 A JP11096462 A JP 11096462A JP 9646299 A JP9646299 A JP 9646299A JP 2000080983 A JP2000080983 A JP 2000080983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
chamber
compressor
pressure
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11096462A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Umemura
聡 梅村
Keiji Nakagaki
恵司 中垣
Shinya Yamamoto
真也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP11096462A priority Critical patent/JP2000080983A/ja
Priority to EP99113595A priority patent/EP0971129A3/en
Priority to US09/345,565 priority patent/US6134898A/en
Publication of JP2000080983A publication Critical patent/JP2000080983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/109Lubrication

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮機内の潤滑の確保、冷凍回路における熱交
換効率の向上に加えて、オイル圧縮などの完全防止を図
る。 【解決手段】吐出室17に連なって高圧領域に内装され
た油分離機構及び油溜室44と、該油溜室44の貯溜油
を吸入系へ還給する給油路61a、61bと、該給油路
61a、61b中に介装された弁手段50とを備え、該
弁手段50は、圧縮機の停止に応動して該給油路61
a、61bの導通を遮断すべく構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧冷媒ガスの油
分離機構を内蔵した圧縮機、具体的には往復式及び回転
式を含む容積型圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】主として車両空調用に供されるこれらの
圧縮機では、機内摺動部の潤滑に供される潤滑油が冷媒
ガス中にミスト状に混在されている。したがって、圧縮
機から吐出される冷媒ガスと共に混在油成分がそのまま
冷凍回路に吐出循環されると、この油成分が蒸発器の内
壁等に付着して熱交換効率を低下させる。
【0003】このため、従来では、圧縮機から凝縮器に
至る高圧管路中に油分離器を別設して、分離された潤滑
油を還油配管を介して圧縮機内へ戻すように構成したも
のが実用されているが、機器、配管の増設に伴う総合的
な冷凍回路構成の幅輳化に加えて、小径、かつ長尺状に
形成された還油配管に目詰りなどの事故も生じ易いの
で、圧縮機に直接油分離機構を内蔵させた構成のものも
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、既に知られる油
分離機構内蔵型の圧縮機では、機内の高圧領域で分離さ
れた分離油を回収する油溜室と、該油溜室内の貯溜油を
還給する低圧領域(例えばクランク室)とが還油通路に
より連通され、該還油通路には状況に応じて還油量を制
御する弁手段が設けられている。
【0005】例えば特開平9ー324758号公報に開
示の弁手段は、圧縮機の運転中は還油通路を閉鎖し、運
転停止に連動して同通路を開放するものであり、また、
特開平6ー249146号公報に開示のような可変容量
圧縮機に適用される弁手段では、油分離室内の圧力が高
い(大容量運転)状態では還油通路の開度を縮小し、同
圧力が低い(小容量運転)状態で同通路の開度を拡大す
るように制御している。
【0006】すなわち、かかる制御は、いずれも潤滑油
の冷凍回路への流出を完全に封ずるものではなく、機内
潤滑の主体をあくまでも帰還冷媒ガス中の混在油成分に
依存するものである。そのため、再起動時の潤滑油不足
に備えて少なくとも運転が停止されたときには、低圧領
域への還油量を増大させるといった構成を採用してい
る。
【0007】しかしながら、量の多寡にかかわらず潤滑
油の回路流出を容認するといった思想は、オイルレート
に基づく熱交換効率の向上を依然として阻むものであ
り、一方、大量の残存油は起動時に突沸してオイル圧縮
を生起し、果ては起動ショックや異音を誘発する原因と
もなりかねない。本発明は、圧縮機内の潤滑の確保、冷
凍回路における熱交換効率の向上に加えて、オイル圧縮
などの完全防止を図ることを解決すべき技術課題として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明に係る圧縮機は、吸入系から吸入した冷
媒ガスを圧縮して吐出室へ吐出するように構成した圧縮
機において、上記吐出室に連なって高圧領域に内装され
た油分離機構及び油溜室と、該油溜室の貯溜油を上記吸
入系へ還給する給油路と、該給油路中に介装された弁手
段とを備え、該弁手段は圧縮機の停止に応動して該給油
路の導通を遮断すべく構成されていることを特徴として
いる。
【0009】すなわち、機内に形成された油溜室は、封
入油のほぼ全量を機内循環させうるに足る程度の容積を
有して、可及的に分離油の回路への流出が抑制されてお
り、かかるオイルレートの低減によって蒸発器等の熱交
換効率は著しく改善される。したがって、運転中におけ
る要部の潤滑は、専ら吸入系及び油分離機構を経由する
貯溜油の機内循環で賄われ、圧縮機の停止時にはこの循
環給油も自動的に停止される。このため、吸入系(クラ
ンク室等)の残存油の増加がなく、起動時のオイル圧縮
が確実に防止される一方、起動初期における要部の潤滑
に関しては、貯溜油の機内循環が直ちに再開されること
で、十分に確保される。
【0010】また、請求項2記載の発明に係る弁手段
は、一端側が圧縮室に、他端側が吸入系に接続された弁
室と、該弁室に嵌挿され、かつ対のシールによって仕切
られた中間部の嵌合遊隙が上流側の上記給油路と連なっ
た油路を形成するスプールと、該弁室の他端側に内装さ
れて該スプールを一端側に向け付勢するばねとを有し、
上記給油路には絞りが配設されるとともに、該スプール
が各受圧面に作用する変動圧力により上記一端側へ偏在
したとき、該弁室に接続される下流側の上記給油路と上
記油路との連通が断たれるように構成されており、スプ
ールにばねを付加した簡単な差圧弁で、貯溜油の機内循
環を良好に制御することができる。なお、請求項3記載
の発明のように、弁室の一端側に導入される圧縮室圧力
の導圧路に絞り機能を付与すれば、スプールに作用する
圧力を変動の小さい圧縮室のほぼ平均的な圧力とするこ
とができて、とくにピストンを備えた往復式圧縮機には
きわめて好適であり、また、請求項4記載の発明のよう
に、回転式圧縮機に適用する場合には、スプールに作用
する圧力として圧縮室の中間圧力を導出することによ
り、同様に安定した作動圧力を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
形態を具体的に説明する。図1は、片側5気筒の両頭斜
板式圧縮機を示すもので、前後に対設されたシリンダブ
ロック1、2の両端部は前後の弁板3、4を介してフロ
ント及びリヤのハウジング5、6により閉塞され、これ
らは図示しないボルト挿通孔に挿通された複数本の通し
ボルトによって結合されている。シリンダブロック1、
2の結合部分には斜板室(クランク室)8が形成され、
そこには両シリンダブロック1、2の中心軸孔1a、2
aを貫通する駆動軸9に固定された斜板10が収容され
ている。上記シリンダブロック1、2には、5対のボア
11が、駆動軸9と平行に、かつ駆動軸9を中心とする
放射位置に形成され、該ボア11には両頭形のピストン
12が嵌挿されて、各ピストン12は半球状のシュー1
3を介して斜板10に係留されている。
【0012】上記両ハウジング5、6にはそれぞれ外方
域に吸入室14、15が形成され、内方域に吐出室1
6、17が形成されている。また、前後の弁板3、4に
はそれぞれ吸入室14、15から各ボア11内に低圧の
冷媒ガスを吸入するための吸入孔18、19と、各ボア
11から吐出室16、17内に圧縮された高圧の冷媒ガ
スを吐出するための吐出孔20、21とが形成されてい
る。さらに、弁板3、4のシリンダブロック1、2側に
は吸入弁(図示せず)が設けられ、弁板3、4のハウジ
ング5、6側にはリテーナ22、23とともに吐出弁
(図示せず)が設けられている。
【0013】図1に示すように、両ハウジング5、6に
形成された吐出室16、17の外方に向う局部的な延出
部は、両シリンダブロック1、2を貫通する吐出通路3
0a、30bによって接続され、更にリヤハウジング6
内を延びる吐出通路30cは、以下に述べる油分離機構
を経由して図示しない吐出ポートと連通されている。油
分離室41はリヤハウジング6内に有底円孔状に形成さ
れ、該吐出通路30cと連通される一方、該油分離室4
1内には止め輪42により分離筒43が装着されてい
る。そして油分離室41の下方には、あらかじめ機内に
封入される潤滑油のほぼ全量を機内循環させうるに足る
容積の油溜室44が形成され、油孔45を介して該油分
離室41と連通されている。
【0014】50は、図2及び図3に拡大図として示す
差圧弁(弁手段)であって、該差圧弁50は有底円孔状
の弁室51を有し、その開口端は止め輪52により装着
された蓋板53によって閉塞されている。該弁室51の
一端側(図示下端側)は絞りとして機能する狭隘な導圧
路54によって一つの圧縮室(ボア)11に連通され、
同じく他端側(図示上端側)は感圧路55を介して吸入
室15と連通されている。弁室51内には円柱状のスプ
ール56が嵌挿され、該スプール56の周面には軸方向
に離隔してシール(例えばOリング)57、57が嵌着
されている。そして該シール57、57によって仕切ら
れた中間部の嵌合遊隙が油路Cとして形成されており、
さらに該弁室51の他端面と該スプール56の上部座面
との間には、感圧路55から導入される吸入圧力と協調
して該スプール56を付勢するばね58が介装されてい
る。
【0015】リヤハウジング6にはシリンダブロック2
の中心軸孔2aを経由して斜板室8に連なる座繰孔60
が穿設されており、上記油溜室44と該座繰孔60と
は、差圧弁50を挟んで給油路61a、61bにより連
通されている。具体的には油溜室44から延びて弁室5
1に至る上流側の給油路61aの接続ポートは、常に弁
室51内の油路Cと連通すべく開口されており、一方、
弁室51から延びて座繰孔60に至る下流側の給油路6
1bの接続ポートは、スプール56が各受圧面に対抗的
に作用する変動圧力により、上記一端側へ偏在したとき
のみ、油路Cとの連通が断たれる位置に開口されている
(図3)。なお、給油路61a、61bが油路Cを介し
て導通され、貯溜油の機内循環が行われる際の還油流量
を制限するため、給油路61a、61bの一方(本実施
形態では61b)に絞り62が配設されている。
【0016】本実施形態は上述のように構成されてお
り、圧縮機が起動されて駆動軸9が回転されると、斜板
10に係留されたピストン12がボア11内で往復動さ
れ、それによって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が行わ
れる。圧縮された高圧の冷媒ガスは、吐出室16、17
から吐出通路30a〜30cを介して油分離室41に導
入される。すなわち、吐出通路30cから油分離室41
内へ進入した冷媒ガスは、円孔状の内壁に沿った旋回流
を生じながら分離筒43の開口から筒内へと案内され、
図示しない吐出ポートを経て外部冷凍回路へと送給され
る。この間、旋回流に基づく遠心力により冷媒ガス中の
混在油成分は有効に分離され、回路へ流出する油成分比
率(オイルレート)は実質的に無害な程度にまで低減さ
れる。なお、このような油分離の過程を経ることによっ
て冷媒ガスの脈動は物理的に鎮静化されるので、きわめ
て安定した状態で冷凍回路へと送給される。
【0017】このように圧縮機の運転が継続されている
状態では、導圧路54を介して弁室51の一端側に導入
される圧縮室圧力Pcは至って高く、感圧路55から弁
室51の他端側に導入される吸入圧力Psとばね58の
付勢力Kxとの合力に打勝って、スプール56は他端側
へ偏在されている。したがって、両給油路61a、61
bは油路Cを介して導通され、油溜室44内の貯溜油は
該給油路61a、61bを経由して座繰孔60に導かれ
たのち、中心軸孔2aを潜通して斜板室8へと還給され
る。すなわち、圧縮機の運転中は、油溜室44内から斜
板室8及び油分離室41を巡って所要の潤滑油が機内循
環されるので、各摺動部の潤滑は良好に確保される。な
お、図2におけるばね58の付勢力をKx1 、スプール
56の受圧面積をA、シール57の静止摩擦力をfとし
たとき、Kx1 <(PcーPs)Aーfの関係式をも満
足するように各要素の値が設定されている。
【0018】そして圧縮機の運転が停止されると、圧縮
室圧力Pcはほどなく吸入圧力Psと同程度まで低下す
るため、ばね58の付勢力Kxが対抗圧力に打勝って、
スプール56を弁室51の一端側へと偏在させ、遂には
下流側給油路61bの接続ポートと油路Cとの連通が遮
断される。このように圧縮機の停止時には、潤滑油の機
内循環、つまり斜板室8への還油も自動的に停止される
ので、斜板室8には過剰な残留油が存在せず、再起動時
のオイル圧縮は確実に防止される。一方、起動初期にお
ける要部の潤滑に関しては、直ちに再開される貯溜油の
機内循環によって十分対応することができる。なお、図
3におけるばね58の付勢力をKx2 としたとき、Kx
2 >(PcーPs)A+fの関係式をも満足するように
各要素の値が設定されている。
【0019】図4は、回転式圧縮機としてスクロール式
圧縮機に本発明を適用した実施形態を示すものであっ
て、スクロール式圧縮機は、圧縮機の外郭をなすシェル
部と一体的に形成された固定スクロール101と、その
前後に結合された両ハウジング102、103とを有
し、前部ハウジング102内には軸受104を介して駆
動軸105が支承されており、該駆動軸105の内端に
は軸心から偏心したスライドキー106が突設されてい
る。このスライドキー106には径方向の微少移動可能
に駆動ブッシュ107が係合され、該駆動ブッシュ10
7に軸受108を介して可動スクロール109が支承さ
れている。可動スクロール109は可動側板109a
と、この可動側板109aから渦巻状に突出する可動渦
巻部109bとからなり、これらは同様に形成された固
定スクロール101の固定側板101a及び可動渦巻部
109bと噛合し、両者間に圧縮室Pを形成している。
【0020】さらに前部ハウジング102には複数本の
ピン111が固定され、他方可動側板109aにも複数
本のピン112が固定され、これらピン111、112
は、前部ハウジング102に凹設された座面を摺動する
リテーナ113にそれぞれ嵌合されることにより、自転
防止機構を構成している。また、固定側板101aの中
央部には吐出孔101cが貫設され、吐出孔101cの
開口面にはリテーナ115によって開度規制される吐出
弁114が配置されている。吐出室116及び油溜室1
17は固定スクロール101と後部ハウジング103と
に跨って形成されており、吐出室116は通路118に
より油分離室119と連通され、油分離室119の底部
はさらに通孔120によって油溜室117に連通される
とともに、油分離室119には吐出ポートを兼ねる分離
筒121が内装されている。
【0021】本実施形態における差圧弁50Aは、図5
及び図6に明らかなように、本質的な機能は前実施形態
の差圧弁50と特に変るところはないが、差圧弁50に
おける感圧路55が下流側の給油路61bに統合され、
これに伴って油路Cと給油路61bとを選択的に接続す
る中継路61cが新設されている。そして弁室51の一
端側は導圧路54を介して中間圧力に相当する位置の圧
縮室Pに連通され、油溜室117から延びる上流側の給
油路61aは油路Cに接続されている。また、弁室51
の他端側から延びる下流側の給油路61bは、固定渦巻
部101bと可動側板109aとの摺動部位に開口され
ている。
【0022】したがって、圧縮機が駆動され、固定スク
ロール101と可動スクロール109との間に形成され
る圧縮室Pの移動によって圧縮された冷媒ガスは、吐出
孔101c及び吐出弁114を介して吐出室116へと
吐出されたのち、通路118から油分離室119に導入
される。すなわち油分離室119内に進入した冷媒ガス
は、円筒状の内壁に沿った旋回流を生じながら分離筒1
21の下部から筒内へと案内され、吐出ポートを兼ねる
分離筒121の開口を経て外部冷凍回路へと送給され
る。この間、旋回流に基づく遠心力により冷媒ガス中の
混在油成分は有効に分離され、回路へ流出する油成分比
率(オイルレート)は実質的に無害な程度にまで低減さ
れる。
【0023】このように圧縮機の運転が継続されている
状態では、導圧路54を介して弁室51の一端側に導入
される圧縮室P圧力は至って高く、これが下流側の給油
路61bを経由して固定渦巻部101bと可動側板10
9aとの摺動部位に接続される弁室51の他端側の圧力
と、ばね58の付勢力との合力に打勝って、差圧弁50
Aを開弁状態に保持するので、油溜室117内の貯溜油
は給油路61a、油路C、中継路61c及び給油路61
bを経由して上記摺動部位(吸入系)へと還給され、潤
滑に供される。なお、この場合、弁室51の一端側に作
用する圧縮室P圧力は、回転式圧縮機の特性として安定
した中間圧力をいとも容易に導出することができる。そ
して圧縮機が停止されると、弁室51の一端側に作用し
ていた圧縮室P圧力は吸入圧力と同程度まで低下するた
め、差圧弁50Aは速やかに閉弁状態へと移行し、前実
施形態と同様、再起動時のオイル圧縮は確実に防止され
る。
【0024】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
封入油のほぼ全量を機内循環させうるに足る容積の油溜
室を有して、分離油の回路への流出が可及的に抑制され
ており、かかるオイルレートの極端な低減によって蒸発
器等の熱交換効率は著しく改善される。しかも運転中、
とりわけ起動初期における要部の潤滑が、貯溜油の機内
循環で機敏に保証されるので、起動に備えたクランク室
の蓄油の必要も解消され、オイル圧縮などの不具合を未
然に防止することができる。しかも弁手段には、スプー
ルにばねを付加したのみの差圧弁を採用しており、きわ
めて簡素な構成で貯溜油の機内循環を良好に制御するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る斜板式圧縮機の断面
図。
【図2】差圧弁の開弁状態を示す拡大断面図。
【図3】差圧弁の閉弁状態を示す拡大断面図。
【図4】本発明の他の実施形態に係るスクロール式圧縮
機の断面図。
【図5】他の実施形態に係る差圧弁の開弁状態を示す拡
大断面図。
【図6】他の実施形態に係る差圧弁の閉弁状態を示す拡
大断面図。
【符号の説明】
8は斜板室(吸入系)、11はボア(圧縮室)、14、
15は吸入室、16、17は吐出室、30a〜30cは
吐出通路、41は油分離室、44は油溜室、50は差圧
弁(弁手段)、54は導圧路、61a、61bは給油
路、62は絞り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入系から吸入した冷媒ガスを圧縮して吐
    出室へ吐出するように構成した圧縮機において、上記吐
    出室に連なって高圧領域に内装された油分離機構及び油
    溜室と、該油溜室の貯溜油を上記吸入系へ還給する給油
    路と、該給油路中に介装された弁手段とを備え、該弁手
    段は圧縮機の停止に応動して該給油路の導通を遮断すべ
    く構成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】上記弁手段は、一端側が圧縮室に、他端側
    が吸入系に接続された弁室と、該弁室に嵌挿され、かつ
    対のシールによって仕切られた中間部の嵌合遊隙が上流
    側の上記給油路と連なった油路を形成するスプールと、
    該弁室の他端側に内装されて該スプールを一端側に向け
    付勢するばねとを有し、上記給油路には絞りが配設され
    るとともに、該スプールが各受圧面に作用する変動圧力
    により上記一端側へ偏在したとき、該弁室に接続される
    下流側の上記給油路と上記油路との連通が断たれるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の圧縮
    機。
  3. 【請求項3】上記圧縮機は往復式であり、上記弁室の一
    端側に作用する圧縮室圧力の導圧路には絞り機能が付与
    されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】上記圧縮機は回転式であり、上記弁室の一
    端側に作用する圧力は圧縮室の中間圧力が導出されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
JP11096462A 1998-07-09 1999-04-02 圧縮機 Pending JP2000080983A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096462A JP2000080983A (ja) 1998-07-09 1999-04-02 圧縮機
EP99113595A EP0971129A3 (en) 1998-07-09 1999-07-08 Positive-displacement-type refrigerant compressor with a novel oil-separating and lubricating system
US09/345,565 US6134898A (en) 1998-07-09 1999-07-08 Positive-displacement-type refrigerant compressor with a novel oil-separating and lubricating system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19460798 1998-07-09
JP10-194607 1998-07-09
JP11096462A JP2000080983A (ja) 1998-07-09 1999-04-02 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11096462A Pending JP2000080983A (ja) 1998-07-09 1999-04-02 圧縮機

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