JP2000079292A - 縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置 - Google Patents
縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置Info
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Abstract
地の縫い始め端に団子状塊となって突出する空環部分の
発生を防ぎつつ、その空環の縫い込み長さを短くして、
美麗かつソフトな仕上がりが得られるようにする。 【解決手段】 針板1の縫い目形成用爪部3に一端部分
が巻き付けられて残存している空環を空環切り装置によ
って切断したうえ、その切断された空環を空環保持器に
吸引保持させて該空環保持器の移動によって縫製生地B
の縫い始め端の縫い目中に引き込んで縫い込むようにさ
れた縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置において、
針板1における爪部3の針落ち部2から縫製進行方向へ
の突出長さL1を縫い目形成に支障のない範囲で可能な
限り短く、かつ、空環が抜け出しやすい形状に構成して
いる。
Description
の空環縫い込み装置に関するもので、詳しくは、ニット
Tシャツ、アウトウェア、肌着等の袖口や脇合わせ、ブ
リーフやショーツ等の脇合わせなどの縫製に適用される
もので、先行縫製生地の縫製終了後に残存する空環を次
の縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込んで縫い込
むことにより、縫い始め端部のほつれを防止するように
構成された縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置に関
するものである。
込み装置として、縫製終了後に針板の縫い目形成用爪部
に連なって残存する空環を吸い込み切断した後、その切
断空環を吹き返す作業から、その吹き返された空環を吸
入保持して縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込ん
で縫い込むとともに、余分な空環を切断するまでの作業
を全自動化したものは従来から既に知られている。
縫いミシンの空環縫い込み装置においては、図10に示
すような構成の針板1が使用されていた。この針板1
は、針落ち部2とこの針落ち部2を基端として矢印Xで
示す縫製進行方向へ向けて突出形成された縫い目形成用
の爪部3とを有しており、上記縫い目形成用爪部3の基
端近くの手前部には固定下メス4aとガイド5に沿って
上下に駆動移動する可動メス4bからなる生地端切断用
メス4が設けられている。そして、従来の針板1では、
空環が縫い目の中に直線的に縫い込まれて美しい縫い目
を形成できるようにするために、針板1の縫い目形成用
爪部3の突出長さLを長く、具体的には、8.4mm程
度の長さに構成していた。
1を使用した従来の縁かがり縫いミシンの空環縫い込み
装置の動作について図11(A)〜(D)を参照して簡
単に説明する。図11(A)は、後述する空環保持器に
吸入保持された空環Aを図示省略した空環保持器(図1
参照)の移動により針落ち部2よりも手前に引き込み、
次の縫製生地Bをその縫い始め端縁eが縫製進行方向X
で上メスガイド5とほぼ同一線上に位置するように針板
1上にセットした状態である。この状態でミシンを回転
させることにより、縫製生地Bはその縫い始め端縁eが
図11(B)に示すように、針落ち部2の位置に到達す
るまで送られるが、この間は、針板1の爪部3に形成さ
れて該爪部3に巻き付いている空環Aはその巻き付き状
態のままにある。さらに、縫製生地Bが縫製進行方向X
に送られることに伴い、空環Aが爪部3から抜け出しな
がら、縫製生地B上に縫い付けられる。さらに、縫製生
地Bが縫製進行方向Xに送られ、爪部3に巻き付いた空
環Aが爪部3から抜け出た時点、すなわち、縫製生地B
の縫い始め端縁eが爪部3の先端付近に達した図11
(D)の時点で、空環Aを空環保持器の移動により手前
側に引張り、次の運針で縫製生地Bと共に空環Aをメス
4により切断する。
を縫製生地の縫い始め端側に引き込んで縫い目中に縫い
込む通称、バックタック縫製においては、空環の縫い込
み長さをできるだけ短くしたい場合がある。特に、婦人
用ショーツの脇合わせのように、薄物地で縫製幅(長
さ)が非常に小さい部分のバックタック縫製では、その
縫い込み箇所が目立たず、かつ、着用感の面からもソフ
トな仕上がりを得るために、空環の縫い込み長さをでき
るだけ短くすることが要望される。
部3の突出長さLが長い針板1を使用してなる従来の縁
かがり縫いミシンの空環縫い込み装置においては、爪部
3から空環Aが抜け出た時点、つまり、縫製生地Bの縫
い始め端縁eが爪部3の先端付近に達した位置からメス
4までの長さと、爪部3に巻き付いた空環Aが抜け出し
にくいこと、ミシンが高速回転しているので空環保持器
により空環Aを手前側に引張るタイミングを常に一定と
することが困難であること等のために、メス4で切断す
る空環Aの長さにばらつきがあった。そのため、図12
に示すように、空環Aの縫い目C中への縫い込み長さH
2が長くなり、その縫い込み箇所が目立ち、かつ、着用
感の面からソフトな仕上がりが得られないという問題が
あった。
めに、図11(C)のように、空環Aが爪部3から抜け
出る前に空環保持器の移動により空環Aを手前側に引張
る場合は、図13に示すように、縫い込まれる空環Aの
長さはばらつきながらも平均的にその分短くなるが、爪
部3に巻き付いている空環部分A′が団子状の塊となっ
て、縫製生地Bの縫い姶め端縁eより外方へ突出して綺
麗な仕上がりを得ることができず、縫製品の品質向上の
阻害要因となっていた。
たもので、針板に対して所定の縫い目形成になんらの支
障も生じない簡単な構成改良を施すだけで、縫製生地の
縫い始め端に団子状塊となって突出する空環部分の発生
を防ぎつつ、その空環の縫い込み長さを短くして、美麗
かつソフトな仕上がりを得ることができる縁かがり縫い
ミシンの空環縫い込み装置を提供することを目的として
いる。
に、本発明に係る縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装
置は、針落ち部及びこの針落ち部を基端として縫製進行
方向へ向けて突出形成された縫い目形成用爪部を有する
針板と、この針板上面への縫製生地の有無を検知し、縫
製生地有のときミシンの回転を許容する生地センサー
と、上記針板の縫い目形成用爪部に連なる空環を吸い込
むとともに切断し、かつ、その切断後の空環を吸い込み
方向とは逆方向へ吹き返す空環切り装置と、この空環切
り装置より吹き返された空環を受け取って吸入保持する
第1位置とその空環の吸入保持状態で上記針板の縫い目
形成用爪部の基端近くの手前部に設けられた生地端切断
用メスの近傍位置へ後退して待機する第2位置とこの第
2位置よりさらに縫製進行方向とは逆方向へ後退して空
環を縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き込む第3位
置とに亘って移動可能で、かつ、その第3位置において
空環の吸入保持を解除可能に構成された空環保持器と、
この空環保持器の上記第3位置への移動に伴い縫製生地
の縫い始め端の縫い目中に引き込まれる空環を上記生地
端切断用メスの切断部に誘導する空環誘導装置とを備
え、上記針板の縫い目形成用爪部の突出長さを縫い目形
成に支障のない範囲で可能な限り短く構成していること
を特徴とするものである。
終了後に残存する空環のうち、針板の縫い目形成用爪部
に巻き付いている空環部分の長さは短かい。また、一端
側部分が爪部に巻き付いている状態で空環切り装置によ
り切断され吹き返されるとともに空環保持器に吸入保持
された空環の他端側部分が、該空環保持器の第3位置へ
の移動に伴い縫製進行方向とは逆方向に引張られて縫製
生地の縫い始め端の縫い目中に引き込まれる際、上記爪
部に巻き付いている一端側の空環部分は爪部から完全に
抜け出ないまでも抜け出しやすい状態となっている。こ
の状態で縫製生地が送られることにより、上記爪部に巻
き付いている空環部分はその爪部から抜け出して縫い目
中に縫い込まれていくが、このとき、もともと爪部に巻
き付いている空環部分の長さが短いうえに、抜け出しや
すい状態にあるために、縫製生地の縫い始め端に空環部
分が団子状の塊となって突出するといった仕上がり不良
の発生を防止することが可能であるとともに、縫い目中
への空環の縫い込み長さも短くなり、美麗で、かつ着用
感の面でソフトな仕上がりの空環縫い込みが可能とな
る。
込み装置において、特に請求項2に記載のように、縫製
生地の縫い始め端の縫い目中に引き込まれた空環を縫い
目中に縫い込む時のミシンの回転速度を、通常縫製時の
回転速度よりも低速に設定することにより、縫製生地の
縫い始め端縁が針板の爪部付近に達した時点で縫製生地
の送りを一旦停止させて空環保持器により手前に引張り
ながら余分な空環を空環誘導装置を介して生地端切断用
メスの切断部に誘導し生地端と同時に切断する際、縫製
生地をオーバーランさせることなく、所定の位置で確実
に一旦停止させることが可能であり、これによって、空
環の縫い込み長さの短縮化をより確実なものとすること
ができる。
環縫い込み装置において、縫製生地の縫い始め端の縫い
目中に引き込まれた空環のうち余分な空環を生地端切断
用メスの切断部に誘導させるための空環誘導装置として
は、請求項3に記載のように、空環に係合可能な略V字
状の係合部を有する空環押し具と、この空環押し具を上
記空環保持器の第2位置から第3位置への移動に連動し
て斜め上方部から斜め下方の上記生地端切断用メスの切
断部へ向けて進出移動させる伸縮駆動手段とから構成さ
れたもの、あるいは、請求項4に記載のように、その先
端部が上記生地端縁切断用メスの切断部近傍の針板上方
に臨んで開口し、該先端開口部から下向きにエアーを吹
き何けることで空環を押え金の下方へ押し案内する第1
の空環吹き付け管と、その先端開口部が押え金の上面を
横切るように配置され、該先端開口部から上記生地端切
断用メスの切断部に向けてエアーを吹き付けることで空
環を上記切断部に誘導する第2の空環吹き付け管とから
構成されたもの、のいずれであってもよいが、特に請求
項3に記載のように、空環に係合可能な略V字状の係合
部を有する空環押し具を伸縮駆動手段を介して機械的に
切断部に向けて進出移動させる強制誘導形式のものを用
いる場合は、余分な空環をバラツキなく確実に切断部に
誘導して切断することができ、空環の縫い込み長さを一
層確実かつ安定よく短縮化することができる。
空環縫い込み装置における針板の縫い目形成用爪部とし
て、請求項5に記載のように、その基端が幅広で、先端
が尖鋭であり、かつ、これら幅広基端と尖鋭先端とが縫
製進行方向に対して傾斜する外側縁で結ばれた略三角形
状に形成することによって、縫製進行に伴い爪部に巻き
付いている空環を爪部の先端部に引掛からない状態でス
ムーズに抜け出し案内させることができ、生地の縫い始
め端に僅小な塊も生じないで非常に美麗な仕上がりとす
ることができる。
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る縁かがり縫
いミシンの空環縫い込み装置の主要部の構成を示す斜視
図である。同図において、11はクロスプレートで、こ
のクロスプレート11の所定位置には針板1が固定され
ている。
ものと同様であり、詳述すると、図2に明示するよう
に、針落ち部2とこの針落ち部2を基端として矢印Xで
示す縫製進行方向へ向けて突出形成された縫い目形成用
の爪部3とを有しており、上記縫い目形成用爪部3の基
端近くの手前部には固定下メス4aとガイド5に沿って
上下に駆動移動する可動メス4bからなる生地端切断用
メス4が設けられている。図10に示すものと相違する
点は、縫い目形成用爪部3の突出長さL1が縫い目形成
に支障のない範囲で可能な限り短く、具体的には、5・
6mm程度の長さに構成されていることと、その基端が
幅広で、先端が尖鋭であり、かつ、これら幅広基端3a
と尖鋭先端3bとが縫製進行方向に対して傾斜する滑ら
かな曲線状の外側縁3cで結ばれて略三角形状に形成さ
れていることである。
上面に対して押え腕12を介して駆動昇降自在な押え金
13、針棒14を介して上記針落ち部2に対し上下に駆
動往復運動自在な針15、針板1の上下に配置された投
光器16aと受光器16bとからなり、針板1の上面へ
の縫製生地の有無を検知して縫製生地有り(暗状態)の
ときミシンの回転を許容する生地センサー16が設けら
れているとともに、針板1に対して縫製進行方向Xの後
方上方部には空環切り装置17が配置され、かつ、針板
1の右側部には空環保持器18が配置され、さらに、針
板1の左側上方部には空環誘導装置19(図4、図5参
照)が配置されている。
形成用爪部3に巻き付けられた空環部分に連なる空環を
吸い込むとともに切断し、かつ、その切断後の空環を吸
い込み方向とは逆方向へ向けて吹き返すもので、これは
周知であるため、その詳細な構成の説明は省略する。上
記空環保持器18は、空環押えシリンダ20を取付けた
空環押えシリンダ取付台21から左方へ延出されたエア
ー吸込管からなり、上記空環切り装置17より吹き返さ
れた空環Aを受け取って吸入保持する図3の第1位置と
その空環Aの吸入保持状態で上記針板1の縫い目形成用
爪部3の基端近くの手前部の生地端切断用メス4の近傍
位置に後退揺動して待機する図3の第2位置と空環Aの
縫い込み動作の開始に伴って第2位置よりさらに縫製進
行方向Xとは逆方向へ後退揺動して空環Aを縫製生地B
の縫い始め端の縫い目中に引き込む図3の第3位置とに
亘って、図示省略した位置を支点としてエアシリンダな
どを介して矢印Y方向に駆動揺動自在に構成されてい
る。
図5に明示するように、空環Aに係合可能な略V字状の
係合部22を有する空環押し具23と、この空環押し具
23を押え金13の斜め左上方位置から斜め右下方の生
地端切断用メス4の切断部へ向けて進出移動並びに退却
移動させる図示省略したエアシリンダなどの伸縮駆動手
段とからなり、通常は図4に示すように、押え金13の
斜め左上方位置に待機しており、上記空環保持器18が
第2位置から第3位置へ移動することに連動して図5に
示すように、斜め右下方へ進出移動して空環Aを生地端
切断用メス4の切断部に強制的に押し込み誘導するよう
に構成されている。
の縫い始め端の縫い目中に引き込まれた空環Aを縫い目
中に縫い込む時の回転速度が、通常縫製時の回転速度よ
りも低速に設定されている。
いミシンの空環縫い込み装置の動作について、図6のタ
イミングチャート及び図7(A)〜(C)の状態変化図
を参照して説明する。
サー16を通過し該センサー16が非検知(明状態)と
なった時点で空環切り装置17が吸い込みを開始して残
存する空環を吸い込むとともに、公知の糸緩め装置がO
Nして糸を緩める一方、ミシンは予め設定された運針数
に達するまで回転(地縫い時の高速回転)を続けその間
に一定長さの空環が形成される。設定運針数に達する
と、ミシンの回転が停止し、上記空環切り装置17が吸
い込んで空環を切断するとともに、その切断した空環を
吸い込み方向とは逆方向へ吹き出し、その直後に図3の
第2位置に待機していた空環保持器18が第1位置に移
動するとともに、エア吸い込みを開始して空環切り装置
17より吹き出される空環Aを吸引保持した後、再び第
2位置に移動して待機すると同時に、押え金13は針板
1の上面から離間するように上昇する。この状態で、ペ
ダルをOFFすることにより縫製が完了する。
た空環Aが該空環保持器上8の第2位置への移動により
針板1の針落ち部2よりも手前に引き込まれた図7
(A)に示す状態で、次の縫製生地Bをその縫い始め端
縁eが縫製進行方向Xで上メスガイド5とほぼ同一線上
に位置するように針板1上にセットし、上記生地センサ
ー16がそれを検知(暗状態)すると、押え金13が針
板1の上面に当接するように下降するとともに、糸緩め
装置がOFFとなって糸緩めを解除し、縫製の開始が可
能となる。
が回転し始めるが、このときのミシンの回転速度は地縫
い時の回転速度に比べて低速に設定されているため、縫
製生地Bは縫製進行方向Xに向けて、その縫い始め端縁
eが針板1の針落ち部2に到達するまでゆっくりと送ら
れることになり、この間に、針板1の縫い目形成用爪部
3に巻き付いている空環Aは、図7(B)に示すよう
に、該爪部3の傾斜する滑らかな曲線状外側縁3cに沿
ってその尖鋭先端部3b付近に摺動して非常に抜け出し
やすい状態になっている。
られて、その縫い始め端縁eから生地端縁切断用メス4
までの寸法が所定長さとなる位置に達したとき、ミシン
の回転が一旦、所定時間に亘って停止されると同時に、
上記空環保持器18が第2位置から図3の第3位置に移
動して空環Aを手前に引張ることになり、その直後に空
環誘導装置19がONし略V字状の係合部22を有する
空環押し具23が押え金13の斜め左上方位置から斜め
右下方の生地端切断用メス4の切断部へ向けて進出移動
し、これに伴い余分な空環Aは上記係合部22に係合さ
れて図7(C)に示すように、生地端切断用メス4の切
断部に強制的に押し込み誘導されることになり、かつ、
空環保持器18による吸引保持は解除される。
復帰して縫製生地Bを所定の縫製進行方向Xに送りなが
ら、その縫い始め端の縫い目中に空環Aを縫い込むこと
になり、これによって、図8に示すように、縫い始め端
に空環Aが団子状の塊となって突出することがないばか
りでなく、空環Aの縫い目C中への縫い込み長さH3も
非常に短くなり、非常に美麗で、かつ、着用感において
ソフトな仕上がりを得ることができる。
縫い時の運針数が所定値に達した時点で、上記空環誘導
装置19は、図4に示す斜め左上方位置に復帰移動し、
かつ、空環保持器18も第2位置に復帰して次の空環縫
い込みに備えられることになる。
図5に示すような構成の空環誘導装置19に代えて、エ
アー吹き付け形式の空環誘導装置19′を用いてもよ
い。この空環誘導装置19′は、図9に示すように、先
端開口部24aが上記生地端切断用メス4の切断部近傍
の針板1上方に臨み、該先端開口部24aから下向きに
エアーを吹き付けることで空環Aを押え金13の下方へ
押し案内する第1の空環吹き付け管24と、その先端開
口部25aが押え金13の上面を横切って上記生地端切
断用メス4の切断部に向かうように屈曲されて配置さ
れ、該先端開口部25aから上記生地端切断用メス4の
切断部に向けてエアーを吹き付けることで空環Aを上記
切断部に誘導する第2の空環吹き付け管25とから構成
されたものである。このようなエアー吹き付け形式の空
環誘導装置19′におけるエアーの吹き付けタイミング
は、上記実施の形態で用いた強制押し込み形式の空環誘
導装置19と同様に、空環保持器18が第2位置から第
3位置へ移動する際に吹き付け動作するものである。
込み時のミシンの回転速度を通常縫製(地縫い)時の回
転速度よりも低速に設定することによって、縫製生地B
がその縫い始め端縁eから生地端切断用メス4までの寸
法が所定長さとなる位置に達したとき、縫製生地Bをオ
ーバーランさせることなく、所定の位置で確実に一旦停
止させることが可能とし、これによって、空環Aの縫い
込み長さの短縮化を確実化したが、これに代えて、図6
の仮想線で示したように、ミシンを低速で回転させたま
ま(縫製生地を一旦停止させないで連続的にゆっくりと
送りながら空環を手前側へ引張る動作及び切断部へ誘導
する動作を行っても、上記と同様に縫い込み長さの確実
な短縮化が図れる。また、地縫い時に入った時点でミシ
ンの回転速度を高速に変更してもよい。
シンは、1本針であるが、2本針の縁かがり縫いミシン
に適用しても、同様な効果が奏されるものである。
いて、上記実施の形態では針落ち部2から5.6mm程
度の長さとしたが、空環Aの縫い込み長さは使用する糸
の伸縮性によっても影響され、伸縮性のある糸の場合は
5.6mmよりも少し長い目でもよく、伸縮性のない糸
の場合は5.6mmよりも短い目でもよい。その範囲
は、おおよそ5mmから6.2mmが許容値である。
縫い目形成用爪部の突出長さを所定の縫い目形成になん
らの支障の生じない範囲で可能な限り短くするといった
極く簡単な構成改良を施すだけで、爪部に巻き付いて残
存する空環部分の長さを短くできるとともに、その巻き
付いた空環部分を抜け出しやすい状態に保持できるため
に、空環が縫製生地の縫い始め端に団子状塊となって残
存突出するといった仕上がり不良の発生を防止しつつ、
さらに、空環の縫い込み長さも短くして、美麗かつソフ
トな仕上がりの空環縫い込み縫製品を得ることができる
という効果を奏する。
構成を採用することによって、空環の縫い込み長さの短
縮化をより確実なものとすることができる。
対して、請求項5に記載のような形状工夫を施すことに
よって、爪部に巻き付いている空環を爪部の先端部に引
掛からない状態でスムーズに抜け出し案内させることが
でき、生地の縫い始め端に僅小な塊も生じないで非常に
美麗な仕上がりとすることができる。
み装置の主要部の構成を示す斜視図である。
おける針板の構成を示す拡大平面図である。
おける空環保持器の構成及び動作を示す要部の拡大一部
切欠き平面図である。
おける空環誘導装置の構成を示す要部の拡大斜視図であ
る。
拡大斜視図である。
を説明するタイミングチャートである。
図である。
み装置における空環誘導装置の変形例の構成を示す要部
の拡大斜視図である。
置における針板の構成を示す拡大平面図である。
よる空環縫い込み動作の状態変化図である。
置による空環縫い込み後の縫製品の一例を示す斜視図で
ある。
置による空環縫い込み後の縫製品の他の例を示す斜視図
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 針落ち部及びこの針落ち部を基端として
縫製進行方向へ向けて突出形成された縫い目形成用爪部
を有する針板と、 この針板上面への縫製生地の有無を検知し、縫製生地有
のときミシンの回転を許容する生地センサーと、 上記針板の縫い目形成用爪部に連なる空環を吸い込むと
ともに切断し、かつ、その切断後の空環を吸い込み方向
とは逆方向へ吹き返す空環切り装置と、 この空環切り装置より吹き返された空環を受け取って吸
入保持する第1位置とその空環の吸入保持状態で上記針
板の縫い目形成用爪部の基端近くの手前部に設けられた
生地端切断用メスの近傍位置へ後退して待機する第2位
置とこの第2位置よりさらに縫製進行方向とは逆方向へ
後退して空環を縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き
込む第3位置とに亘って移動可能で、かつ、その第3位
置において空環の吸入保持を解除可能に構成された空環
保持器と、 この空環保持器の上記第3位置への移動に伴い縫製生地
の縫い始め端の縫い目中に引き込まれる空環を上記生地
端切断用メスの切断部に誘導する空環誘導装置とを備
え、 上記針板の縫い目形成用爪部の突出長さを縫い目形成に
支障のない範囲で可能な限り短く構成していることを特
徴とする縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装置。 - 【請求項2】 縫製生地の縫い始め端の縫い目中に引き
込まれた空環を縫い目中に縫い込む時のミシンの回転速
度は、通常縫製時の回転速度よりも低速に設定されてい
る請求項1に記載の縁かがり縫いミシンの空環縫い込み
装置。 - 【請求項3】 上記空環誘導装置は、空環に係合可能な
略V字状の係合部を有する空環押し具と、この空環押し
具を上記空環保持器の第2位置から第3位置への移動に
連動して上記生地端切断用メスの切断部へ向けて進出移
動させる伸縮駆動手段とから構成されている請求項1ま
たは2に記載の縁かがり縫いミシンの空環縫い込み装
置。 - 【請求項4】 上記空環誘導装置は、その先端部が上記
生地端切断用メスの切断部近傍の針板上方に臨んで開口
し、該先端開口部から下向きにエアーを吹き付けること
で空環を押え金の下方へ押し案内する第1の空環吹き付
け管と、その先端開口部が押え金の上面を横切るように
配置され、該先端開口部から上記生地端切断用メスの切
断部に向けてエアーを吹き付けることで空環を上記切断
部に誘導する第2の空環吹き付け管とから構成されてい
る請求項1または2に記載の縁かがり縫いミシンの空環
縫い込み装置。 - 【請求項5】 上記針板の縫い目形成用爪部は、その基
端が幅広で、先端が尖鋭であり、かつ、これら幅広基端
と尖鋭先端とが縫製進行方向に対して傾斜する外側縁で
結ばれた略三角形状に形成されている請求項1ないし4
のいずれかに記載の縁かがり縫いミシンの空環縫い込み
装置。
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