JP2000042850A - 工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置 - Google Patents
工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置Info
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Abstract
ルに対してクランプおよびアンクランプする両方の動作
ができる技術が求められていた。 【解決手段】 クランプ・アンクランプ装置13は、上
部シリンダ室34または下部シリンダ室32に作動油1
7を供給することにより、テーブルに対してパレット4
をクランプするためのクランプ部材12を駆動する油圧
シリンダ装置14と、上部シリンダ室34に作動油を供
給するため、圧縮空気の圧力を作動油の所定の圧力に増
圧変換するクランプ用空気圧−油圧ブースタ35と、下
部シリンダ室32に作動油を供給するため、圧縮空気の
圧力を作動油の所定の圧力に増圧変換するアンクランプ
用空気圧−油圧ブースタ33と、ブースタ35または3
3に供給する圧縮空気の供給方向を切り換え可能な空気
圧回路31と、空気圧回路の圧縮空気の供給方向を切り
換え、シリンダ室34または32に作動油を供給する制
御を行う制御装置とを備えている。
Description
に対して可動体を流体圧シリンダ装置等の駆動によりク
ランプ・アンクランプするためのクランプ・アンクラン
プ装置に関する。
など工作機械には自動パレット交換装置(以下、APC
と記載)を備えたものがある。APCは、工作物が載置
された可動体としてのパレットを、固定体としてのテー
ブルに対して自動的に交換する。パレットは、クランプ
・アンクランプ装置を用いてクランプ部材によりテーブ
ルに対してクランプ・アンクランプされる。パレットの
クランプ・アンクランプ装置は流体圧シリンダ装置(以
下、シリンダと記載)を備え、油圧ユニットから供給さ
れる所定の圧力に設定された作動油(圧力油)を用いて
クランプおよびアンクランプの両方の動作を行う。
のクランプ・アンクランプ装置は、通常は油圧ユニット
を備えている。近年は社会全般で省エネルギー化,環境
対策などが叫ばれているが、油圧ユニットは、駆動用モ
ータが常時作動して作動油を循環させているので、電力
の消費量が大きく省エネルギー化に反することになる。
循環して次第に劣化するので定期的に交換しており、こ
のとき発生する廃油の処理が困難であった。この油交換
作業時や運転時に油が外部に漏れると回収は困難であ
り、回収できないと周囲の環境に悪影響を与える恐れが
ある。また、工場の床面に漏れた油により作業者等が滑
って怪我をする恐れもあり、作業性の改善が求められて
いた。さらに、油圧ユニットを工作機械の本体に取付け
部材を介して取付けた場合、取付け場所や取付け方法が
よくないと、油圧ユニット自体が振動源,熱源として作
用して加工精度に悪影響を与える恐れがある。そのた
め、油圧ユニットを用いないでパレットのクランプおよ
びアンクランプの動作ができる技術が求められている。
ースタ(増圧器)は公知である。たとえば、特公平7−
121484号公報には工作機械の主軸頭に関する技術
が開示されている。この公報の技術では、エアブースタ
式第1油圧供給装置によって、手動操作時のアンクラン
プ動作を行うためアンクランプシリンダに油圧を供給し
ている。しかしながら、アンクランプシリンダの戻しは
復帰ばねで行っている。この従来技術は、シリンダの一
方のシリンダ室に油圧を供給するかしないかの単純な技
術なので、パレットのクランプ・アンクランプ装置のよ
うに、両方のシリンダ室に交互に油圧を供給して、クラ
ンプ動作およびアンクランプ動作を行う装置には利用す
ることができない。
の駆動源に油圧ユニットを使用しないいわゆる油圧ユニ
ットレス化を実現できれば、工作機械全体として、省エ
ネルギー化,環境性や作業性の向上,工作機械本体に油
圧ユニットの振動,熱が伝達することによる加工精度へ
の悪影響の防止等が可能になる。
になされたもので、油圧ユニットを設けないでパレット
など可動体をテーブルなど固定体に対してクランプおよ
びアンクランプする両方の動作を行う流体圧アクチュエ
ータ装置のクランプ側の第1の室およびアンクランプ側
の第2の室に所定圧力の作動流体を供給することができ
る工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置を提
供することを目的とする。
め、本発明にかかるクランプ・アンクランプ装置は、工
作機械の固定体に対して可動体を流体圧アクチュエータ
装置の駆動によりクランプ・アンクランプするためのク
ランプ・アンクランプ装置であって、前記固定体側に設
けられ、クランプ側の第1の室またはアンクランプ側の
第2の室に所定圧力の作動流体を供給することにより、
前記固定体に対して前記可動体をクランプするためのク
ランプ部材を駆動する前記流体圧アクチュエータ装置
と、前記第1の室に所定圧力の前記作動流体を供給する
ため、受圧面積の異なるシリンダ室を有し、圧縮空気の
圧力を前記作動流体の所定の圧力に増圧変換するクラン
プ用空気圧−流体圧ブースタと、前記第2の室に所定圧
力の前記作動流体を供給するため、受圧面積の異なるシ
リンダ室を有し、前記圧縮空気の圧力を前記作動流体の
所定の圧力に増圧変換するアンクランプ用空気圧−流体
圧ブースタと、前記クランプ用空気圧−流体圧ブースタ
または前記アンクランプ用空気圧−流体圧ブースタに供
給する前記圧縮空気の供給方向を切り換え可能な空気圧
回路と、この空気圧回路の前記圧縮空気の供給方向を切
り換え、前記第1の室または前記第2の室に前記所定圧
力の作動流体を供給する制御を行う制御装置とを備えて
いる。
て、前記クランプ用空気圧−流体圧ブースタおよび前記
アンクランプ用空気圧−流体圧ブースタは、前記作動流
体が加圧される小径シリンダ室と、前記圧縮空気が供給
される大径シリンダ室と、前記小径シリンダ室および前
記大径シリンダ室に嵌入され、前記大径シリンダ室への
前記圧縮空気の供給により進退移動可能なピストンとを
有するものであり、前記クランプ用空気圧−流体圧ブー
スタのクランプ用小径シリンダ室および前記アンクラン
プ用空気圧−流体圧ブースタのアンクランプ用小径シリ
ンダ室に接続され、前記ピストンの進退移動により、前
記クランプ用小径シリンダ室または前記アンクランプ用
小径シリンダ室の前記作動流体が不足または過剰になり
そうになったとき、前記作動流体を供給または回収可能
な空気−作動流体コンバータと、前記クランプ用小径シ
リンダ室に設けられ、このクランプ用小径シリンダ室か
ら前記第1の室までの第1の圧力流体路を閉回路にする
か、前記クランプ用小径シリンダ室と前記空気−作動流
体コンバータとを連通させるかを切り換えるクランプ用
メカニカルバルブと、前記アンクランプ用小径シリンダ
室に設けられ、このアンクランプ用小径シリンダ室から
前記第2の室までの第2の圧力流体路を閉回路にする
か、前記アンクランプ用小径シリンダ室と前記空気−作
動流体コンバータとを連通させるかを切り換えるアンク
ランプ用メカニカルバルブとを備えているのが好まし
い。
1の室と前記第2の室とを上下に備えた流体圧シリンダ
装置であり、前記クランプ部材はこの流体圧シリンダ装
置のピストンロッドに固定されて上下方向に移動可能に
設けられたものであり、前記制御装置は、前記可動体を
アンクランプ状態からクランプ状態にする時に、下側に
設けた前記第2の室に対する前記所定圧力の作動流体の
供給を停止させ、前記可動体が自重により下降後、前記
第1の室に前記所定圧力の作動流体を供給する制御を行
うものであるのが好ましい。
れ、前記可動体と前記固定体との密着部に前記圧縮空気
を噴出して清掃するための清掃用空気噴出手段を備え、
前記可動体を前記固定体にクランプする時に、前記アン
クランプ用空気圧−流体圧ブースタから排気される前記
圧縮空気を前記密着部に噴出して清掃するように構成す
るのが好ましい。
の圧縮空気源側に設けられこの空気圧回路内の空気圧を
維持可能な逆止め弁を有するものであるのが好ましい。
の一例を図1から図5を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は工作機械の部分断面図、図2
は本発明の第1の実施形態にかかるパレットのクランプ
・アンクランプ装置の回路図である。図1および図2に
おいて、工作機械は立形のMC(マシニングセンタ)1
であり、MC1にはAPC(自動パレット交換装置)が
併設されている。
5について複数個(たとえば、二個)のパレット4が準
備されている。APCは、工作物3が載置されたパレッ
ト4をテーブル5に対して搬入・搬出して順次交換す
る。MC1は、主軸頭8が設けられ、主軸頭8には主軸
7が回転可能に設けられている。主軸頭8の下方にはテ
ーブル5が設けられている。主軸7の装着部に装着され
た工具9は、テーブル5に対してX,Y,Z軸方向に相
対移動し、テーブル5にクランプされたパレット4上の
工作物3を切削加工する。
ンプされたパレット4上の工作物3の加工が終了する
と、APCを駆動して、加工済の工作物3が載置された
パレット4と、これから加工する予定の未加工の工作物
が載置された他のパレットとをテーブル5に対して搬出
入して交換する。パレット4には工作物取付け用の治具
が固定され、工作物3はこの治具によりパレット4上に
載置されていることが多い。パレット4,工作物取付け
用の治具,工作物3などにより可動体が構成されてお
り、この可動体全体の重量はかなり重い。
3が設けられている。クランプ・アンクランプ装置13
は、固定体としてのテーブル5に対して、可動体として
のパレット4をクランプ部材12により着脱可能にクラ
ンプおよびアンクランプするためのものである。テーブ
ル5には、クランプ・アンクランプ装置13を構成する
一つまたは複数(この実施形態では、二個)の油圧シリ
ンダ装置14が設けられている。油圧シリンダ装置14
は流体圧アクチュエータ装置の一種であり、上部シリン
ダ室(クランプ側の第1の室)34と下部シリンダ室
(アンクランプ側の第2の室)32とを上下に備えてい
る。クランプ部材12は、油圧シリンダ装置14のピス
トン15のピストンロッドにボルト16など締結部材に
より固定され、上下方向に移動可能に設けられている。
34または下部シリンダ室32に所定圧力の作動油(作
動流体)17を供給することにより、クランプ部材12
を駆動する。すなわち、油圧シリンダ装置14は、この
油圧シリンダ装置14に供給される所定圧力の作動油
(圧力油)17の供給方向を切換えることにより、クラ
ンプ部材12を上下方向に進退移動可能にし、クランプ
部材12により、パレット4をテーブル5に対してクラ
ンプおよびアンクランプする。なお、図2から図5にお
いて平行斜線の部分は作動油17を示している。クラン
プ部材12は、上方に移動した時はパレット4を水平方
向に移動可能に案内する。クランプ部材12にはカムフ
ォロア(図示せず)を所定間隔ごとに設け、カムフォロ
アのローラ外周部が転動してパレット4を移動可能に案
内するとよい。クランプ部材12は、下方に移動した時
はパレット4をテーブル5の所定位置に位置決めすると
ともに、パレット4の被クランプ部をテーブル5のクラ
ンプ用の面に押し付けてパレット4をクランプする。
工作物の清掃,パレットクランプ面の清掃および機器の
操作などに使用される圧縮空気26を工場内の設備に供
給するために、通常はコンプレッサなど圧縮空気源25
が設置されている。圧縮空気源25から供給される圧縮
空気26は、圧縮空気供給流路27を流れてそれぞれの
設備に供給されている。そこで、本発明では、この圧縮
空気26を活用し、その空気圧を油圧(流体圧)に増圧
変換することにより油圧シリンダ装置14を駆動してい
る。
シリンダ装置(流体圧シリンダ装置)14と、油圧シリ
ンダ装置14の油圧回路29に設けられ圧縮空気26の
空気圧を作動油17の油圧に増圧変換する空気圧−流体
圧ブースタ(この場合は空気圧−油圧増圧器であり、以
下、ブースタと記載)28と、油圧回路29に設けら
れ、油圧シリンダ装置14からブースタ28との間の油
圧回路29内に作動油17が不足しそうな場合には作動
油を供給し、油圧回路29内に作動油が過剰になりそう
な場合には油圧回路29より作動油を回収するための空
気−作動流体コンバータ(この実施形態では空気−作動
油コンバータであり、以下、コンバータと記載)30と
を備えている。さらに、クランプ・アンクランプ装置1
3は、圧縮空気26をブースタ28に供給するとともに
この圧縮空気26の供給方向を切換えるための空気圧回
路31と、空気圧回路31の圧縮空気26の供給方向を
切り換え、上部シリンダ室34または下部シリンダ室3
2に所定圧力の作動油17を供給する制御を行う制御装
置とを備えている。そして、空気圧回路31の圧縮空気
26の供給方向を切換えることにより、ブースタ28で
空気圧を油圧に増圧変換し、油圧シリンダ装置14の駆
動により、クランプ部材12を移動させてパレット4を
テーブル5に対してクランプおよびアンクランプする両
方の動作ができるようにしている。
下部シリンダ室32に接続されたアンクランプ用ブース
タ(アンクランプ用空気圧−流体圧ブースタ)33と、
上部シリンダ室34に接続されたクランプ用ブースタ
(クランプ用空気圧−流体圧ブースタ)35とを有して
いる。ブースタ28には空気圧回路31が接続されてい
る。アンクランプ用ブースタ33は、下部シリンダ室3
2に所定圧力の作動油17を供給するため、受圧面積の
異なるシリンダ室を有し、圧縮空気27の圧力を作動油
17の所定の圧力に増圧変換する。アンクランプ用ブー
スタ33は、ピストン23の大径部36aが摺動する第
2のシリンダ室37aおよび第1のシリンダ室37b
と、ピストン23の小径部38aが摺動し作動油17が
加圧される第3のシリンダ室(アンクランプ用小径シリ
ンダ室)39aとを備えている。
室37bにより、圧縮空気27が供給される大径シリン
ダ室が構成されている。第3のシリンダ室39aおよび
大径シリンダ室に嵌入されたピストン23は、大径シリ
ンダ室への圧縮空気27の供給により進退移動する。第
2のシリンダ室37aおよび第1のシリンダ室37bに
は、圧縮空気26用のポートP2a,P1aがそれぞれ設け
られている。ポートP1aより第1のシリンダ室37bに
圧縮空気を給気するとともに、第2のシリンダ室37a
の圧縮空気をポートP2aから排気すると、圧縮空気26
の空気圧によりピストン23が第3のシリンダ室39a
側に前進する。
ポートP3aが閉じられるので、下部シリンダ室32,流
路41,第3のシリンダ室39aの油圧回路は閉回路と
なり、パスカルの原理により、第3のシリンダ室39a
で作動油17が所定の圧力となる。ポートP2aから第2
のシリンダ室37aに給気するとともに、第1のシリン
ダ室37bの圧縮空気をポートP1aから排気すれば、圧
縮空気26の空気圧によりピストン23は後退し、コン
バータ30と第3のシリンダ室39aとが連通し、第3
のシリンダ室39a内の作動油は大気圧に戻る。また、
コンバータ30と第3のシリンダ室39aとが連通後も
ピストン23が後退するとき、作動油がコンバータ30
から第3のシリンダ室39a側に供給される。
第2のシリンダ室37aの前方側近傍に配置されてお
り、流路40を介してコンバータ30の下部に連通して
いる。第3のシリンダ室39aには、ポートP3aとピス
トン23の小径部38aにより構成されるアンクランプ
用メカニカルバルブ36が設けられている。アンクラン
プ用メカニカルバルブ36は、ピストン23の小径部3
8aが第3のシリンダ室39a内を進退移動しポートP
3aを開閉することにより、開状態または閉状態になる。
第3のシリンダ室39aの前方側にはポートP4aが設け
られている。ポートP4aは、流路41を介して油圧シリ
ンダ装置14の下部シリンダ室32に連通している。ア
ンクランプ用メカニカルバルブ36は、第3のシリンダ
室39aから下部シリンダ室32までの流路(第2の圧
力流体路)41を閉回路にするか、第3のシリンダ室3
9aとコンバータ30とを連通させるかを切り換えるこ
とができる。
室34に所定圧力の作動油17を供給するため、受圧面
積の異なるシリンダ室を有し、圧縮空気27の圧力を作
動油17の所定の圧力に増圧変換する。クランプ用ブー
スタ35は、ピストン24の大径部36bが摺動する第
2のシリンダ室59aおよび第1のシリンダ室59b
と、ピストン24の小径部38bが摺動する第3のシリ
ンダ室(クランプ用小径シリンダ室)39bとを備えて
いる。
室59aにより、圧縮空気27が供給される大径シリン
ダ室が構成されている。第3のシリンダ室39bおよび
大径シリンダ室に嵌入されたピストン24は、大径シリ
ンダ室への圧縮空気27の供給により進退移動する。第
2のシリンダ室59aおよび第1のシリンダ室59bに
は、圧縮空気26用のポートP2b,P1bがそれぞれ設け
られている。ポートP1bより第1のシリンダ室59bに
圧縮空気を給気するとともに、第2のシリンダ室59a
の圧縮空気をポートP2bから排気すると、圧縮空気26
の空気圧によりピストン24が前進する。
ポートP3bが閉じられるので、上部シリンダ室34,流
路42,第3のシリンダ室39bの油圧回路は閉回路と
なり、パスカルの原理により、第3のシリンダ室39b
で作動油17が所定の圧力となる。ポートP2bから第2
のシリンダ室59aに給気するとともに、第1のシリン
ダ室59bの圧縮空気をポートP1bから排気すれば、圧
縮空気26の空気圧によりピストン24は後退し、コン
バータ30と第3のシリンダ室39bとが連通し、第3
のシリンダ室39b内の作動油は大気圧に戻る。また、
コンバータ30と第3のシリンダ室39bとが連通後も
ピストン24が後退するとき、作動油がコンバータ30
から第3のシリンダ室39b側に供給される。
第2のシリンダ室59aの前方側近傍に配置されてお
り、流路40を介してコンバータ30の下部に連通して
いる。第3のシリンダ室39bには、ポートP3bとピス
トン24の小径部38bとにより構成されるクランプ用
メカニカルバルブ37が設けられている。クランプ用メ
カニカルバルブ37は、ピストン24の小径部38bが
第3のシリンダ室39b内を進退移動しポートP3bを開
閉することにより、開状態または閉状態になる。第3の
シリンダ室39bの前方側にはポートP4bが設けられて
いる。ポートP4bは、流路42を介して油圧シリンダ装
置14の上部シリンダ室34に連通している。クランプ
用メカニカルバルブ37は、第3のシリンダ室39bか
ら上部シリンダ室34までの流路(第1の圧力流体路)
42を閉回路にするか、第3のシリンダ室39bとコン
バータ30とを連通させるかを切り換えることができ
る。
油圧シリンダ装置14は移動可能なテーブル5に設けら
れているので、流路41,42の一部は、耐圧性を有す
る可撓性の樹脂製またはゴム製のホース43により接続
されている。なお、テーブル5が移動しなければ配管用
鋼管等で固定的に接続してもよい。油圧シリンダ装置1
4,ブースタ33,35,コンバータ30,流路40,
41,42等により油圧回路29が構成されている。
5の第3のシリンダ室39bおよびアンクランプ用ブー
スタ33の第3のシリンダ室39aに接続され、ピスト
ン24,23の進退移動により、第3のシリンダ室39
bまたは39aの作動油17が不足または過剰になりそ
うになったとき、作動油17を供給または回収可能にな
っている。コンバータ30内には作動油17が常に貯留
されており、空気層となる上部空間44は大気に連通し
ている。コンバータ30は、ブースタ33,35の上方
に配置され、第3のシリンダ室39a,39bと連通し
ているとき、第3のシリンダ室39a,39b内に作動
油を供給したり回収したりすることができる。コンバー
タ30は、第3のシリンダ室39a,39bと連通して
いるとき、第3のシリンダ室39a,39b内の圧力を
大気圧にする機能も有しており、また、組付け直後の油
圧回路29内の空気抜きを行うこともできる。さらに、
コンバータ30は、作動油17を第3のシリンダ室39
a,39bに対して供給・回収する際に、空気を作動油
に混入させないようにもなっている。
接続されている。ブースタ33,35に供給する圧縮空
気26の供給方向の切換え制御は、電磁切換弁(以下、
切換弁と記載)45で行っている。切換弁45は、逆止
め弁46を有し圧縮空気供給流路27に接続されている
供給側の流路47に設けられている。切換弁45はソレ
ノイド58a,58bを備え、排気口には、使用済みの
圧縮空気を大気中に放出するための消音器54が取付け
られている。
3のポートP2a用の急速排気弁48と、クランプ用ブー
スタ35のポートP1b用の一方向絞り弁(速度制御弁)
49は、流路50により接続されている。また、切換弁
45と、アンクランプ用ブースタ33のポートP1a用の
一方向絞り弁51と、クランプ用ブースタ35のポート
P2b用の急速排気弁52は、流路53により接続されて
いる。切換弁45,逆止め弁46,急速排気弁48,5
2,一方向絞り弁51,49,流路47,50,53等
により空気圧回路31が構成されている。逆止め弁46
は、空気圧回路31の圧縮空気源25側に設けられ、圧
縮空気源25からの圧縮空気26の供給が停止した場合
にも空気圧回路31内の空気圧を維持可能にするための
ものである。
55が接続されている。清掃用空気流路55は、パレッ
ト4とテーブル5とがクランプ時に密着する密着部に圧
縮空気26を供給して清掃するための流路である。清掃
用空気流路55には、ソレノイド58cを有する電磁切
換弁56と、密着部に圧縮空気を噴出させるためのノズ
ル57とが設けられ、パレット4をテーブル5にクラン
プする時に、圧縮空気を密着部に供給して清掃を行うよ
うにしている。
動作について説明する。MC1においては、工作物3が
載置されたパレット4がクランプ・アンクランプ装置1
3によりテーブル5にクランプされている状態(図2に
示す状態)で、主軸7を主軸モータにより回転駆動し、
工具9と工作物3とをX,Y,Zの3軸方向に相対移動
させることで、工具9により工作物3を切削加工する。
MC1での工作物3の加工が終了し、パレット交換のた
めのプログラム(たとえば、M60)が実行されると、
制御装置の制御によりパレット交換動作がスタートす
る。制御装置は、テーブル5等を所定のパレット交換位
置に位置決めする。
をアンクランプ動作させて、パレット4をアンクランプ
状態にする。そのためには、切換弁45のソレノイド5
8bを励磁し、圧縮空気26の供給側の流路47を一方
の流路53に接続し、他方の流路50を消音器54に接
続する。すると、圧縮空気供給流路27から供給される
圧縮空気26は、供給側の流路47の逆止め弁46,切
換弁45,一方の流路53の一方向絞り弁51を介し
て、アンクランプ用ブースタ33のポートP1aから第1
のシリンダ室37bに供給される。また、第2のシリン
ダ室37aの圧縮空気は、急速排気弁48,消音器54
より排気される。
1のシリンダ室37b内の圧縮空気26の空気圧によ
り、ピストン23が前進移動すると、第3のシリンダ室
39a内の作動油の一部がポートP3aよりコンバータ3
0側に回収される。さらに、ピストン23が前進移動す
ると、ピストン23の小径部38aによってポートP3a
は閉じられ、すなわちアンクランプ用メカニカルバルブ
36が閉状態になる。また、第2のシリンダ室37a内
の空気は、ポートP2aから他方の流路50の急速排気弁
48,消音器54より排気される。さらに、ピストン2
3が前進移動すると、下部シリンダ室32,流路41,
第3のシリンダ室39aより構成される閉回路内に閉じ
こめられた作動油は、圧縮空気26の圧力によって増圧
され、第3のシリンダ室39a,流路41および下部シ
リンダ室32内の作動油17の圧力は上昇する。
切換弁45から一方の流路53に供給された圧縮空気2
6は、急速排気弁52からポートP2bを通って第2のシ
リンダ室59aに供給される。第1のシリンダ室59b
内の圧縮空気は、ポートP1bから、他方の流路50の一
方向絞り弁49,切換弁45,消音器54を介して大気
と連通する。
ストン24は、第2のシリンダ室59aに供給された圧
縮空気26の空気圧により後退移動し、第1のシリンダ
室59b内の空気は消音器54より排気され、上部シリ
ンダ室34内の作動油17の圧力も減少する。やがてポ
ートP3bが開状態になると、上部シリンダ室34側の流
路42とコンバータ30側の流路40とが連通するの
で、上部シリンダ室34内の作動油17の圧力は、コン
バータ30との連通により大気圧になる。さらにピスト
ン24が後退移動するので、作動油17がコンバータ3
0より第3のシリンダ室39bに流入する。その結果、
油圧シリンダ装置14のピストン15およびクランプ部
材12は上昇するので、パレット4はアンクランプ状態
になる。
が載置されたパレット4をMC1の外部に移動させた
後、未加工の工作物が載置された別のパレット4を、A
PCによりテーブル5上の所定位置に移動させる。その
後、クランプ・アンクランプ装置13を動作させて、パ
レット4をテーブル5にクランプする。そのためには、
切換弁45のソレノイド58aを励磁しソレノイド58
bを消磁する切換え制御を行って図2に示す状態にする
と、圧縮空気26が供給される流路47は他方の流路5
0に連通する。切換弁45から他方の流路50を流れる
圧縮空気26は、アンクランプ用ブースタ33側の急速
排気弁48から第2のシリンダ室37aに供給され、ク
ランプ用ブースタ35側の一方向絞り弁49から第1の
シリンダ室59bに供給される。
に連通しているので、アンクランプ用ブースタ33の第
1のシリンダ室37b内の圧縮空気は排気される。ま
た、クランプ用ブースタ35の第2のシリンダ室59a
内の圧縮空気は急速排気弁52,消音器54より排気さ
れ、第2のシリンダ室59aは大気圧になる。圧縮空気
26を供給すると、アンクランプ用ブースタ33のピス
トン23は空気圧により後退するので、アンクランプ用
メカニカルバルブ36が開状態となり、流路41,40
を介して下部シリンダ室32がコンバータ30と連通す
ることになり、下部シリンダ室32の作動油17の圧力
は大気圧になる。一方、クランプ用ブースタ35のピス
トン24は前進するので、ポートP3bがピストン24の
小径部38bによって塞がれて、クランプ用メカニカル
バルブ37が閉状態になり、上部シリンダ室34,流路
42,第3のシリンダ室39bは閉回路となり、空気圧
は作動油17の油圧に増圧変換される。
シリンダ室34内の油圧が高圧になり、下部シリンダ室
32は大気圧なので、ピストン15とともにクランプ部
材12が所定の力で押し下げられ、パレット4はクラン
プ部材12によりテーブル5にクランプされる。このク
ランプ動作を行っているあいだ中は、清掃用空気流路5
5の電磁切換弁56のソレノイド58cを励磁する切換
え制御を行って電磁切換弁56を開状態にし、圧縮空気
26を、ノズル57からパレット4とテーブル5との密
着部に供給して清掃を行っている。
ンクランプ装置13を動作させることにより、パレット
交換の手順が終了する。このパレット交換動作が完了す
ると、MC1は、加工領域と非加工領域を仕切る開閉カ
バーを閉じたのち加工動作に移行する。段取り台で工作
物の交換を行う場合には、作業者は、APCによりMC
1から段取り台上に搬出されたパレット4から加工済工
作物を取り外したのち、新しい未加工工作物を載置する
段取り作業を行う。
ランプ状態およびアンクランプ状態のいずれの状態の時
にも、圧縮空気26が供給されているブースタ28に連
通する空気流路において、圧縮空気の供給停止時および
電源遮断時等の場合に、逆止め弁46等によりブースタ
28の高圧側のシリンダ室の内部は所定の圧力に維持さ
れているので、安全である。すなわち、クランプ状態で
切削加工の途中で、万一、圧縮空気源側が故障して圧縮
空気が供給されなくなったり、他の機器の使用により圧
縮空気の圧力が低下したり、電源遮断等が生じても、ク
ランプ・アンクランプ装置13はその状態を維持できる
ので、安全である。
れぞれ本発明の第2の実施形態にかかるパレットのクラ
ンプ・アンクランプ装置60の回路図で、図3はアンク
ランプ状態を示し、図4はクランプ状態を示している。
なお、以下の各実施形態において、他の実施形態と同一
または相当部分には同一符号を付してその説明を省略
し、異なる部分のみ説明する。
動体などの自重を活用してパレット4を下降移動させ、
この下降移動後、最終的にクランプする時のみブースタ
28を作動させてクランプ動作を行っている。図1,図
3および図4において、パレット4は水平に配置される
ので、クランプ部材12はテーブル5に対して上下方向
に昇降移動可能になっている。そのため、油圧シリンダ
装置14は、その中心軸線が上下方向を向いて配置され
ている。
置60において、制御装置は、アンクランプ状態のパレ
ット4をクランプする時には、まず、油圧シリンダ装置
14の下部シリンダ室32に対する作動油17の供給を
停止して、パレット4を含む可動体などの自重によりパ
レット4を下降させる。パレット4の下降後、クランプ
用ブースタ35aにより上部シリンダ室34に作動油1
7を供給する制御を行って、パレット4をクランプする
ようにしている。
て、空気圧回路31aは二つの切換弁45a,45bを
有している。一方の切換弁45aは、アンクランプ用ブ
ースタ33に供給する圧縮空気26の供給方向を切換え
制御するためのものである。他方の切換弁45bは、ク
ランプ用ブースタ35aに供給する圧縮空気26の供給
方向を切換え制御するためのものである。一方の切換弁
45aはソレノイド58a,58bを備え、排気口には
消音器54が設けられている。他方の切換弁45bはソ
レノイド58d,58eを備え、排気口には消音器54
が設けられている。各切換弁45a,45bに圧縮空気
26をそれぞれ供給する流路47a,47bには、それ
ぞれ逆止め弁46a,46bが設けられている。
ンダ室37bと一方の切換弁45aとを接続する流路6
2には、一方向絞り弁51が設けられている。アンクラ
ンプ用ブースタ33の第2のシリンダ室37aと一方の
切換弁45aを接続する流路63は、コンバータ30a
の上部の空気層64に接続されている。コンバータ30
aは、油圧と圧縮空気または大気の空気圧とを同一圧力
にするためのものであり、前記コンバータ30とほぼ同
じ機能を有している。クランプ用ブースタ35aの第1
のシリンダ室59bと他方の切換弁45bとを接続する
流路65には、一方向絞り弁49が設けられている。第
2のシリンダ室59aと他方の切換弁45bは流路66
により接続されている。
いて、図3に示すアンクランプ状態にする場合には、両
方の切換弁45a,45bを同時に切換え制御する。そ
のため、両方の切換弁45a,45bのソレノイド58
b,58eを励磁し、ソレノイド58a,58dを消磁
する。アンクランプ用ブースタ33では、圧縮空気26
を流路62から第1のシリンダ室37bに供給する。第
2のシリンダ室37aの圧縮空気は、流路63と一方の
切換弁45aの消音器54を介して排気する。これによ
り、アンクランプ用ブースタ33のピストン23は前方
に移動するので、圧縮空気の空気圧が作動油17の油圧
に増圧変換されることになり、下部シリンダ室32の油
圧は高圧になる。
て、圧縮空気26を流路66を介して第2のシリンダ室
59aに供給し、第1のシリンダ室59b内の圧縮空気
を、流路65と他方の切換弁45bの消音器54を介し
て排気する。すると、クランプ用ブースタ35aのピス
トン24は後退して、ポートP3bが開いてクランプ用メ
カニカルバルブ37が開状態になるので、上部シリンダ
室34に接続されている流路42と、大気圧の流路63
に連通しているコンバータ30aの油層67とが連通し
て、上部シリンダ室34は大気圧になる。これにより、
油圧シリンダ装置14のピストン15とクランプ部材1
2は、下部シリンダ室32内の油圧により上昇するの
で、パレット4はアンクランプ状態になる。
・アンクランプ装置60でパレット4をテーブル5にク
ランプする場合には、まず最初に、図4に示すように、
アンクランプ用ブースタ33用の一方の切換弁45aの
ソレノイド58aを励磁しソレノイド58bを消磁する
切換え制御を行う。一方の切換弁45aで、圧縮空気2
6を流路63からアンクランプ用ブースタ33の第2の
シリンダ室37aに供給し、第1のシリンダ室37b内
の圧縮空気を、流路62と一方の切換弁45a側の消音
器54を介して大気中に放出する。すると、アンクラン
プ用ブースタ33のピストン23は後退し、下部シリン
ダ室32に接続された流路41がコンバータ30a側の
流路40に連通するので、下部シリンダ室32は圧縮空
気の空気圧と同じ圧力になる。この時、クランプ用ブー
スタ35aでは増圧動作は行っていないので、上部シリ
ンダ室34も、コンバータ30aを介して前記空気圧と
同じ圧力になっている。
が同じなので、パレット4を含む可動体,クランプ部材
12,ピストン15等の自重により、パレット4は下部
位置まで下降する。このパレット4の下降移動後、図4
に示すように、他方の切換弁45bのソレノイド58d
を励磁しソレノイド58eを消磁する切換え制御を行
う。すると、圧縮空気26は、流路65からクランプ用
ブースタ35aの第1のシリンダ室59bに供給され、
第2のシリンダ室59a内の圧縮空気は、流路66と他
方の切換弁45bの消音器54を通って大気中に放出さ
れる。クランプ用ブースタ35aのピストン24が前進
して、ポートP3bを閉じてクランプ用メカニカルバルブ
37を閉状態にし、空気圧を作動油17の油圧に増圧変
換する。これにより、油圧シリンダ装置14のピストン
15は油圧により下方に押し付けられることになり、パ
レット4はクランプ部材12によりテーブル5にクラン
プされる。
レット4を含む可動体,クランプ部材12,ピストン1
5等の自重によりパレット4を下降移動させるので、ク
ランプ用ブースタ35aを、第1の実施形態のクランプ
用ブースタ35に比べて小型化することができる。した
がって、第1の実施形態と比較して、圧縮空気の消費量
を著しく少なくすることができる。また、パレット4
は、下降後は作動油17の油圧によりしっかりとクラン
プされる。
の実施形態にかかるパレットのクランプ・アンクランプ
装置70の回路図である。図1および図5に示すよう
に、クランプ・アンクランプ装置70では、流路71を
介して清掃用空気流路55を空気圧回路31(または、
31a)の排出回路に接続し、パレット4をテーブル5
にクランプする時に、ブースタ28から排気される使用
済の圧縮空気を、空気圧回路31を介して清掃用空気流
路55からパレット4とテーブル5との密着部に噴出し
て清掃を行うようにしている。空気圧回路31に設けら
れた流路71は、空気圧回路31の切換弁45と清掃用
空気流路55の電磁切換弁56とを接続している。流路
71と清掃用空気流路55により、前記密着部に圧縮空
気を噴出して清掃するための清掃用空気噴出手段を構成
している。
ランプの動作時に大気中に放出される圧縮空気を、パレ
ット4とテーブル5との密着部のエアブローに有効利用
することができる。その結果、MC1の全体的な空気の
消費量を減少させることができるので、コンプレッサ等
の消費電力を低減して省エネルギー化ができる。
ーブル5で可動体がパレット4の場合を示したが、本発
明は、他の可動体を固定体にクランプ・アンクランプす
る装置にも応用することができる。たとえば、マシニン
グセンタなど工作機械に設けられ、割り出し動作の完了
したインデックステーブル(可動体)をサドル(固定
体)等に固定するインデックステーブルのクランプ・ア
ンクランプ装置や、旋盤など工作機械の割り出し刃物台
に設けられ、割り出し動作の完了したタレット(可動
体)を刃物台本体(固定体)に固定するタレットのクラ
ンプ・アンクランプ装置などにも適用することができ
る。すなわち、流体圧アクチュエータ装置を駆動してク
ランプ・アンクランプ動作を行う工作機械の可動体のク
ランプ・アンクランプ装置に適用することができる。
るクランプ部材で可動体をクランプしているが、第2の
実施形態を除く他の実施形態では、所定角度傾斜した方
向に移動するクランプ部材で可動体をクランプしてもよ
く、たとえばクランプ部材が水平方向に移動してクラン
プしてもよい。また、流体圧アクチュエータ装置が、油
圧シリンダ装置14など流体圧シリンダ装置の場合で説
明を行っているが、クランプ側の第1の室とアンクラン
プ側の第2の室を有するロータリアクチュエータ(揺動
形アクチュエータ)であってもよい。流体圧アクチュエ
ータ装置を作動させる作動流体として、作動油で説明を
行っているがこれに限定されることはない。すなわち、
作動流体は、非圧縮性の流体または圧縮性の少ない流体
たとえば水のようなものであってもよい。
ンプ装置の油圧ユニットが不要になるので、電力の消費
量が少なくなって省エネルギー化でき、工作機械全体も
コンパクトになる。すなわち、圧縮空気は、クランプ・
アンクランプ動作のために流体圧アクチュエータ装置が
進退動作するとき以外は消費されることがないので、省
エネルギーとなる。作動油は常時循環していないので油
温の上昇もほとんどなく劣化しない。したがって、定期
的な油交換は不要であり、交換作業時等に作動油を外部
に漏らすことはない。また、廃油を発生させることもな
い。その結果、環境性および作業性に優れた工作機械に
することができる。
械に伝達することがないので加工精度の低下を生じさせ
ることがない。ブースタ,コンバータ,油圧回路,空気
圧回路などを工作機械のコラムの背面などに容易に取付
けることができるので、搬送やメンテナンス作業などが
簡単にできる。なお、各図中同一符号は同一または相当
部分を示す。
圧ユニットを設けないでパレットなど可動体をクランプ
およびアンクランプする両方の動作が可能になる。
ランプ・アンクランプ装置の回路図である。
ランプ・アンクランプ装置の回路図で、アンクランプ状
態を示している。
図で、クランプ状態を示している。
ランプ・アンクランプ装置の回路図である。
置) 17 作動油(作動流体) 23,24 ピストン 25 圧縮空気源 26 圧縮空気 30,30a 空気−作動油コンバータ(空気−作動
流体コンバータ) 31,31a 空気圧回路 32 下部シリンダ室(アンクランプ側の第2の室) 33 アンクランプ用ブースタ(アンクランプ用空気
圧−流体圧ブースタ) 34 上部シリンダ室(クランプ側の第1の室) 35,35a クランプ用ブースタ(クランプ用空気
圧−流体圧ブースタ) 36 アンクランプ用メカニカルバルブ 37 クランプ用メカニカルバルブ 37a,59a 第2のシリンダ室(シリンダ室) 37b,59b 第1のシリンダ室(シリンダ室) 39a 第3のシリンダ室(アンクランプ用小径シリン
ダ室,シリンダ室) 39b 第3のシリンダ室(クランプ用小径シリンダ
室,シリンダ室) 41 流路(第2の圧力流体路) 42 流路(第1の圧力流体路) 46,46a,46b 逆止め弁
Claims (5)
- 【請求項1】 工作機械の固定体に対して可動体を流体
圧アクチュエータ装置の駆動によりクランプ・アンクラ
ンプするためのクランプ・アンクランプ装置であって、 前記固定体側に設けられ、クランプ側の第1の室または
アンクランプ側の第2の室に所定圧力の作動流体を供給
することにより、前記固定体に対して前記可動体をクラ
ンプするためのクランプ部材を駆動する前記流体圧アク
チュエータ装置と、 前記第1の室に所定圧力の前記作動流体を供給するた
め、受圧面積の異なるシリンダ室を有し、圧縮空気の圧
力を前記作動流体の所定の圧力に増圧変換するクランプ
用空気圧−流体圧ブースタと、 前記第2の室に所定圧力の前記作動流体を供給するた
め、受圧面積の異なるシリンダ室を有し、前記圧縮空気
の圧力を前記作動流体の所定の圧力に増圧変換するアン
クランプ用空気圧−流体圧ブースタと、 前記クランプ用空気圧−流体圧ブースタまたは前記アン
クランプ用空気圧−流体圧ブースタに供給する前記圧縮
空気の供給方向を切り換え可能な空気圧回路と、 この空気圧回路の前記圧縮空気の供給方向を切り換え、
前記第1の室または前記第2の室に前記所定圧力の作動
流体を供給する制御を行う制御装置とを備えてなること
を特徴とする工作機械の可動体のクランプ・アンクラン
プ装置。 - 【請求項2】 前記クランプ用空気圧−流体圧ブースタ
および前記アンクランプ用空気圧−流体圧ブースタは、
前記作動流体が加圧される小径シリンダ室と、前記圧縮
空気が供給される大径シリンダ室と、前記小径シリンダ
室および前記大径シリンダ室に嵌入され、前記大径シリ
ンダ室への前記圧縮空気の供給により進退移動可能なピ
ストンとを有するものであり、 前記クランプ用空気圧−流体圧ブースタのクランプ用小
径シリンダ室および前記アンクランプ用空気圧−流体圧
ブースタのアンクランプ用小径シリンダ室に接続され、
前記ピストンの進退移動により、前記クランプ用小径シ
リンダ室または前記アンクランプ用小径シリンダ室の前
記作動流体が不足または過剰になりそうになったとき、
前記作動流体を供給または回収可能な空気−作動流体コ
ンバータと、 前記クランプ用小径シリンダ室に設けられ、このクラン
プ用小径シリンダ室から前記第1の室までの第1の圧力
流体路を閉回路にするか、前記クランプ用小径シリンダ
室と前記空気−作動流体コンバータとを連通させるかを
切り換えるクランプ用メカニカルバルブと、 前記アンクランプ用小径シリンダ室に設けられ、このア
ンクランプ用小径シリンダ室から前記第2の室までの第
2の圧力流体路を閉回路にするか、前記アンクランプ用
小径シリンダ室と前記空気−作動流体コンバータとを連
通させるかを切り換えるアンクランプ用メカニカルバル
ブとを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の工
作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置。 - 【請求項3】 前記流体圧アクチュエータ装置は、前記
第1の室と前記第2の室とを上下に備えた流体圧シリン
ダ装置であり、 前記クランプ部材はこの流体圧シリンダ装置のピストン
ロッドに固定されて上下方向に移動可能に設けられたも
のであり、 前記制御装置は、前記可動体をアンクランプ状態からク
ランプ状態にする時に、下側に設けた前記第2の室に対
する前記所定圧力の作動流体の供給を停止させ、前記可
動体が自重により下降後、前記第1の室に前記所定圧力
の作動流体を供給する制御を行うものであることを特徴
とする請求項1または2に記載の工作機械の可動体のク
ランプ・アンクランプ装置。 - 【請求項4】 前記空気圧回路の排出回路に接続され、
前記可動体と前記固定体との密着部に前記圧縮空気を噴
出して清掃するための清掃用空気噴出手段を備え、 前記可動体を前記固定体にクランプする時に、前記アン
クランプ用空気圧−流体圧ブースタから排気される前記
圧縮空気を前記密着部に噴出して清掃するようにしたこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の
工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置。 - 【請求項5】 前記空気圧回路は、この空気圧回路の圧
縮空気源側に設けられこの空気圧回路内の空気圧を維持
可能な逆止め弁を有するものであることを特徴とする請
求項1から4のいずれかの項に記載の工作機械の可動体
のクランプ・アンクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225358A JP2000042850A (ja) | 1998-07-25 | 1998-07-25 | 工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10225358A JP2000042850A (ja) | 1998-07-25 | 1998-07-25 | 工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042850A true JP2000042850A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16828097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10225358A Ceased JP2000042850A (ja) | 1998-07-25 | 1998-07-25 | 工作機械の可動体のクランプ・アンクランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000042850A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100350631B1 (ko) * | 2000-07-13 | 2002-08-30 | 위아 주식회사 | 자동공구교환장치의 폐쇄회로의 내부공기 유입방지구조 |
WO2002098602A1 (fr) * | 2001-05-30 | 2002-12-12 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Appareil d'assemblage auxiliaire et procede correspondant |
JP7028757B2 (ja) | 2018-12-19 | 2022-03-02 | 株式会社日研工作所 | ダブルシリンダ式ブースタ |
CN114131391A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-03-04 | 无锡赫尔德克精密机械有限公司 | 一种车床气动保压夹具 |
-
1998
- 1998-07-25 JP JP10225358A patent/JP2000042850A/ja not_active Ceased
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2002098602A1 (fr) * | 2001-05-30 | 2002-12-12 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Appareil d'assemblage auxiliaire et procede correspondant |
US7469471B2 (en) | 2001-05-30 | 2008-12-30 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Work assembling auxiliary apparatus and work assembling method |
JP7028757B2 (ja) | 2018-12-19 | 2022-03-02 | 株式会社日研工作所 | ダブルシリンダ式ブースタ |
CN114131391A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-03-04 | 无锡赫尔德克精密机械有限公司 | 一种车床气动保压夹具 |
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