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JP2000025546A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

Info

Publication number
JP2000025546A
JP2000025546A JP10201464A JP20146498A JP2000025546A JP 2000025546 A JP2000025546 A JP 2000025546A JP 10201464 A JP10201464 A JP 10201464A JP 20146498 A JP20146498 A JP 20146498A JP 2000025546 A JP2000025546 A JP 2000025546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
occupant
bag
seat belt
bag body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10201464A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Honda
潔 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP10201464A priority Critical patent/JP2000025546A/ja
Publication of JP2000025546A publication Critical patent/JP2000025546A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程の煩雑化を招くことなく通常のシー
トベルト機能と膨張式衝撃吸収機能とをより高次元に両
立することのできるシートベルト装置を提供する。 【解決手段】 車両衝突時などの衝撃から乗員を保護す
るためにシートベルト装置に設けられる高圧ガスによっ
て膨張する袋体10を、乗員の少なくとも肩部から腰部
にかけて掛け渡されるウェビング9と別体からなり、か
つウェビングに並設されるものとすると共に、その長手
方向の両端のみがウェビングに結着されるものとする。
これによれば、通常時の乗員拘束機能と、衝突時の衝撃
緩和機能とを互いに別々の部材に受け持たせることがで
き、しかも袋体とウェビングとは長手方向の両端のみが
互いに結着しているために乗員の胸に当たる部分は両者
が互いに自由であり、装着感を損ねずにかつ袋体の速や
かなる膨張を阻害せずに済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時などの
衝撃から乗員を保護するべく高圧ガスによって膨張する
袋体を備えたシートベルト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】衝突時に生じる減速度によって前方へ移
動した乗員が車室内の構造物などに突き当たる二次衝突
の発生を防止するために、ウェビングと呼ばれる幅寸法
が50ミリメートル程度の抗張力性に富む(伸縮性に乏
しい)織布からなるシートベルトが自動車には設けられ
ている。このシートベルトは、例えば緩みがあるなど乗
員の身体に対して正しく装着されていないと、車両衝突
時に乗員の移動を十分に拘束できず、むしろ高い面圧が
乗員に加わるようなことがあり得た。
【0003】このような不都合に対処するために、シー
トベルト自体を袋状に形成し、通常時はこの袋状部分を
折り畳んで一般のウェビングと同様な帯状とし、衝撃発
生時には袋状部分に連結されたガス発生装置から噴出す
るガスによって袋状部分を膨張させることにより、乗員
拘束性能の向上並びに乗員に加わる衝撃力の緩和を図っ
たエアベルト装置が提案されている(米国特許第3,8
65,398号明細書など参照)。
【0004】このようなエアベルト装置によれば、減速
度が乗員にもたらす大きな荷重を広い面積に分散させる
ことができるので、従来の単に帯状をなすウェビングに
比して乗員の負担を軽減することができる。また、この
エアベルト装置は、エアバッグ装置としての機能も有す
るので、自動車の後部座席用シートベルトにこれを採用
すれば、複雑な構造のエアバッグ装置を前部座席に設置
するよりも安価にかつ前部座席のリクライニング機能等
を制限することなく、後部座席の乗員が衝突時に受ける
衝撃荷重を軽減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のエア
ベルト装置は、シートベルトそのものが袋体で形成され
ているので、通常時のシートベルトとしての使用性(長
手方向についての非伸縮性、引っ張り強度及び装着感な
ど)を損なわずに、衝突時に瞬時に膨張可能とすること
は極めて困難であった。
【0006】折り畳んだ袋体にウェビングを縫合するこ
とにより、通常時のシートベルトの使用性を確保しよう
とした構造も提案されているが(特公昭63−3946
2号公報参照)、ウェビングを袋体に縫いつけると、伸
長性に乏しいウェビングで袋体の速やかなる膨張が阻害
されるため、衝突時の衝撃吸収特性が低下することを余
儀なくされる。
【0007】本発明は、上記の如き問題点を解決するべ
くなされたものであり、その主な目的は、製造工程の煩
雑化を招くことなく通常のシートベルト機能と膨張式衝
撃吸収機能とをより高次元に両立することのできるシー
トベルト装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を果たすため
に、本発明においては、車両衝突時などの衝撃から乗員
を保護するべく高圧ガスによって膨張する袋体を備えた
シートベルト装置における前記袋体を、乗員の少なくと
も肩部から腰部にかけて掛け渡されるウェビングと別体
であり且つウェビングに並設されるものとすると共に、
その長手方向の両端のみがウェビングに結着されるもの
とした。これによれば、通常時の乗員拘束機能と、衝突
時の衝撃緩和機能とを互いに別々の部材に受け持たせる
ことができ、しかも袋体とウェビングとは長手方向の両
端のみが互いに結着しているために乗員の胸に当たる部
分は両者が互いに自由であり、装着感を損ねずにかつ袋
体の速やかなる膨張を阻害せずに済む。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
的な実施の形態を参照して本発明の構成について詳細に
説明する。
【0010】本発明が適用された自動車の前席乗員用エ
アベルト装置の全体構成を図1に示す。図1において、
シートベルトは、車室内のセンタピラー1下部に固設さ
れたリトラクタ装置2から斜め前方へ引き出され、シー
トSに着座した乗員Pの上腿部に掛け渡されるラップベ
ルト部3と、乗員Pの肩〜胸〜腰にかけて掛け渡される
ショルダベルト部4とからなり、ラップベルト部3とシ
ョルダベルト部4との間に設けられたタングプレート5
を、リトラクタ2と相反する側のシートSの側面に設け
られたバックル6に連結すると、乗員Pの腰回りをラッ
プベルト部3が拘束し、肩から胸をショルダベルト部4
が拘束するようになっている。
【0011】ショルダベルト部4のセンタピラー1との
結合部であるショルダアンカ7側には、インフレータ8
(ガス発生装置)が組み込まれている。なお、インフレ
ータ8は例えば特開平4−146843号公報などに開
示された技術を適用し得るので、ここでは詳しい説明は
省略する。
【0012】図2〜4に示すように、ショルダベルト部
4は、幅寸法が50ミリメートル程度の帯状をなすウェ
ビング9と、ウェビング9と同等の幅に折り畳まれた袋
体10と、ウェビング9及び袋体10を覆うカバー11
とから構成されている。そして袋体10とウェビング9
とは、長手方向の両端のみが縫合などで互いに結着して
いる(図5の符号13が縫合部を示す)。また袋体10
とウェビング9との関係は、ウェビング9を、乗員側に
沿わせた態様(図2・3)並びに反乗員側に沿わせた態
様(図4)、また袋体10の内側に包み込んだ態様(図
2)並びに袋体10の外側に沿わせた態様(図3・4)
を適宜に組み合わせて選択できる。
【0013】さて、衝突時等の衝撃を図示されていない
加速度センサで検知してインフレータ8から袋体10に
圧縮ガスが供給されると、袋体10が膨張してカバー1
1の縫目12を破り、カバー11の外へとはみ出す(図
5参照)。すると、ウェビング9が反乗員側に沿ってい
る場合は、膨張する袋体10によってウェビング9が外
向きに押し出され、これによってラップベルト部3の張
力が増大し、乗員Pを確実にシートSに拘束することが
できる。このとき、図5に示したように袋体10を概ね
円錐形に形成することにより、乗員の首から胸部の保護
効果が高められる形で展開するようにできる。そしてこ
の膨張した袋体10により、乗員との接触面積が通常の
ウェビングだけのシートベルトよりも広くなることか
ら、ガス圧によるクッション効果と相俟って、乗員をよ
り柔らかくかつより確実に拘束・保護することができ
る。またウェビング9と袋体10とは長手方向の両端の
みで互いに結着しており、ショルダベルト部4について
は互いに自由なので、ウェビング9が袋体10の膨張に
干渉することはない。
【0014】緊急時ロック機構付きリトラクタ装置を用
いるシートベルトの場合は、リトラクタ軸がロックする
と巻き締まる分だけラップベルト部3がリトラクタ装置
2から繰り出されることになるが、袋体10の膨張によ
ってウェビング9に加わる張力により、この繰り出され
る量による緩みはキャンセルされる。
【0015】
【発明の効果】このように本発明によれば、抗張力性に
富み乗員の移動を拘束するウェビングと、膨張して衝撃
吸収を行う袋体とが互いに別体なので、ウェビングに要
求される乗員拘束特性と袋体に要求される衝撃吸収特性
とを個々に最適設定することができる。しかも袋体とウ
ェビングとは長手方向の両端のみが互いに結着してお
り、乗員の胸に当たる部分は両者が互いに自由なため、
装着感を損ねず、かつ袋体の速やかなる膨張を阻害せず
に済む。従って、製造工程の複雑化を招かずに通常のシ
ートベルト機能と膨張式衝撃吸収機能とをより高次元に
両立する上に多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車の前席乗員用エアベ
ルト装置の全体構成を示す斜視図
【図2】袋体内の乗員側にウェビングを包み込んだ態様
のベルトの図1におけるII−II線について見た断面図
【図3】袋体外の乗員側にウェビングを沿わせた態様の
ベルトの図1におけるII−II線について見た断面図
【図4】袋体外の反乗員側にウェビングを沿わせた態様
のベルトの図1におけるII−II線について見た断面図
【図5】袋体が膨張した状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 センタピラー 2 リトラクタ装置 3 ラップベルト部 4 ショルダベルト部 5 タングプレート 6 バックル 7 ショルダーアンカ 8 インフレータ 9 ウェビング 10 袋体 11 カバー 12 縫い目 13 縫合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両衝突時などの衝撃から乗員を保護す
    るべく高圧ガスによって膨張する袋体を備えたシートベ
    ルト装置であって、 前記袋体が、乗員の少なくとも肩部から腰部にかけて掛
    け渡されるウェビングと別体であり且つウェビングに並
    設されるものであると共に、その長手方向の両端のみが
    前記ウェビングに結着されるものであることを特徴とす
    るシートベルト装置。
JP10201464A 1998-07-16 1998-07-16 シートベルト装置 Pending JP2000025546A (ja)

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