JP2000022503A - フリップフロップ回路 - Google Patents
フリップフロップ回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】半導体集積回路の重要な構成部品であるフリッ
プフロップ回路の高速化と小面積化を図る。 【解決手段】データの取込みを行う第1ラッチ回路1を
ダイナミック型とし、データの記憶保持及び出力を行う
第2ラッチ回路2をスタティック型として、両回路1,
2を直列にし、バッファ回路14を介して出力端Qに接
続する。スイッチ制御回路15はクロックCKを入力
し、第1スイッチ回路11と第2スイッチ回路12を相
補動作させる。ノードAに寄生するキャパシタCmは、
スイッチ11のオフ期間だけ信号Dを保持し、CKの立
ち下がりで第2記憶回路13に遷移して、スタティック
に保持する。第2記憶回路13は、例えばインバータと
クロックドインバータからなり、スイッチ制御回路15
からの制御で正帰還ループを構成する。
プフロップ回路の高速化と小面積化を図る。 【解決手段】データの取込みを行う第1ラッチ回路1を
ダイナミック型とし、データの記憶保持及び出力を行う
第2ラッチ回路2をスタティック型として、両回路1,
2を直列にし、バッファ回路14を介して出力端Qに接
続する。スイッチ制御回路15はクロックCKを入力
し、第1スイッチ回路11と第2スイッチ回路12を相
補動作させる。ノードAに寄生するキャパシタCmは、
スイッチ11のオフ期間だけ信号Dを保持し、CKの立
ち下がりで第2記憶回路13に遷移して、スタティック
に保持する。第2記憶回路13は、例えばインバータと
クロックドインバータからなり、スイッチ制御回路15
からの制御で正帰還ループを構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフリップフロップ回
路に係り、特に半導体集積回路の構成要素となるCMO
Sで実現したフリップフロップ回路に関する。
路に係り、特に半導体集積回路の構成要素となるCMO
Sで実現したフリップフロップ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの高速化、低消費電力化、
小型化が求められており、その記憶回路の一つであるフ
リップフロップに対しても同様の要求がある。現在のL
SIはCMOS回路が主流で、フリップフロップ回路も
スタティック型が主流となっている。
小型化が求められており、その記憶回路の一つであるフ
リップフロップに対しても同様の要求がある。現在のL
SIはCMOS回路が主流で、フリップフロップ回路も
スタティック型が主流となっている。
【0003】図2に、CMOS回路による従来のスタテ
ィック型フリップフロップ回路の構成を示す。スタティ
ック型のフリップフロップ回路は、大別して第1スイッ
チ回路21、第2スイッチ回路22、第1記憶回路2
3、第2記憶回路24、スイッチ制御回路25から構成
される。Dはデータ入力端子、CKはクロック入力端
子、Qは出力端子である。第1スイッチ回路21と第2
スイッチ回路22はトランスファーゲート(TG)20
0、201で、第1記憶回路23はインバータ回路(I
NV)202とクロックドインバータ回路(CINV)
206で、第2記憶回路24はインバータ回路(IN
V)203とクロックドインバータ回路(CINV)2
07で、それぞれ実現している。
ィック型フリップフロップ回路の構成を示す。スタティ
ック型のフリップフロップ回路は、大別して第1スイッ
チ回路21、第2スイッチ回路22、第1記憶回路2
3、第2記憶回路24、スイッチ制御回路25から構成
される。Dはデータ入力端子、CKはクロック入力端
子、Qは出力端子である。第1スイッチ回路21と第2
スイッチ回路22はトランスファーゲート(TG)20
0、201で、第1記憶回路23はインバータ回路(I
NV)202とクロックドインバータ回路(CINV)
206で、第2記憶回路24はインバータ回路(IN
V)203とクロックドインバータ回路(CINV)2
07で、それぞれ実現している。
【0004】第1スイッチ回路21は第1記憶回路23
に入力される情報の入力経路の開閉を、第2スイッチ回
路22は第2記憶回路24に入力される情報の入力経路
の開閉を行う。スイッチ制御回路25は、クロック入力
端子CKから入力されるクロック信号を、第1スイッチ
回路21及び第2スイッチ回路22に互いに反転させて
与え、また第1記憶回路23と第2記憶回路24が相補
動作するように制御信号を与える。
に入力される情報の入力経路の開閉を、第2スイッチ回
路22は第2記憶回路24に入力される情報の入力経路
の開閉を行う。スイッチ制御回路25は、クロック入力
端子CKから入力されるクロック信号を、第1スイッチ
回路21及び第2スイッチ回路22に互いに反転させて
与え、また第1記憶回路23と第2記憶回路24が相補
動作するように制御信号を与える。
【0005】図3に、図2のフリップフロップの動作を
説明するタイミングチャートを示す。時刻t1にクロッ
ク信号CKがハイレベルになると、路TG200はオフ
状態に、TG201はオン状態になる。従って、入力端
子Dのハイレベル信号はINV202とINV203に
よって2回反転され、同相のハイレベル信号となって出
力端子Qに出力される。
説明するタイミングチャートを示す。時刻t1にクロッ
ク信号CKがハイレベルになると、路TG200はオフ
状態に、TG201はオン状態になる。従って、入力端
子Dのハイレベル信号はINV202とINV203に
よって2回反転され、同相のハイレベル信号となって出
力端子Qに出力される。
【0006】ここで、時刻t1以前に出力Qはロウレベ
ルであるとする。このとき、PMOS209とNMOS
211はオン状態となっており、INV202とCIN
V206によって正帰還ループを形成する。すなわち、
第1記憶回路23が動作し、ハイレベルのデータは永久
的に保持される。一方、PMOS210とNMOS21
2はカットオフ状態となるので、INV203とCIN
V207による正帰還ループは形成されず、第2記憶回
路24は動作しない。
ルであるとする。このとき、PMOS209とNMOS
211はオン状態となっており、INV202とCIN
V206によって正帰還ループを形成する。すなわち、
第1記憶回路23が動作し、ハイレベルのデータは永久
的に保持される。一方、PMOS210とNMOS21
2はカットオフ状態となるので、INV203とCIN
V207による正帰還ループは形成されず、第2記憶回
路24は動作しない。
【0007】次に、CKがロウレベルになると、TG2
00はオン状態に、TG201はオフ状態になる。この
ときは、上述と逆に第1記憶回路23が動作せず、第2
記憶回路24が動作する。従って、第1記憶回路23が
保持していたハイレベルのデータは、そのまま第2記憶
回路24が永久的に保持することになる。そして、TG
201はオフ状態にあるので、Dがロウレベルに変化し
ても出力Qは変化せずハイレベルのままである。時刻t
2、t3においても上記と同様になる。
00はオン状態に、TG201はオフ状態になる。この
ときは、上述と逆に第1記憶回路23が動作せず、第2
記憶回路24が動作する。従って、第1記憶回路23が
保持していたハイレベルのデータは、そのまま第2記憶
回路24が永久的に保持することになる。そして、TG
201はオフ状態にあるので、Dがロウレベルに変化し
ても出力Qは変化せずハイレベルのままである。時刻t
2、t3においても上記と同様になる。
【0008】時刻t3以降の点線部は、ある時刻tnま
でCKがロウレベルであること示す。すなわちクロック
信号が停止の状態であることを示す。この状態は、LS
Iの機能の診断や命令のチェックを実行する場合などに
生ずる。クロック信号を長期にわたり停止させた場合、
INV203とCINV207の正帰還ループによっ
て、データはスタティックに保持され続ける。
でCKがロウレベルであること示す。すなわちクロック
信号が停止の状態であることを示す。この状態は、LS
Iの機能の診断や命令のチェックを実行する場合などに
生ずる。クロック信号を長期にわたり停止させた場合、
INV203とCINV207の正帰還ループによっ
て、データはスタティックに保持され続ける。
【0009】図2ニ、従来のダイナミック型フリップフ
ロップ回路の構成を示す。ダイナミック型フリップフロ
ップ回路は、図4のスタティック型からCINV20
6、207を取り除いた構成となる。TG200および
TG201の出力端(INV202、INV203の入
力端)のノード401、402とグランド間に寄生する
キャパシタCm1,Cm2に、データをダイナミックに
保持するもので、基本動作はスタティック型フリップフ
ロップ回路と同一である。
ロップ回路の構成を示す。ダイナミック型フリップフロ
ップ回路は、図4のスタティック型からCINV20
6、207を取り除いた構成となる。TG200および
TG201の出力端(INV202、INV203の入
力端)のノード401、402とグランド間に寄生する
キャパシタCm1,Cm2に、データをダイナミックに
保持するもので、基本動作はスタティック型フリップフ
ロップ回路と同一である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】スタティック型フリッ
プフロップ回路は、電源を入れている限りはデータを永
久的に保持するという長所がある。しかし、スタティッ
クな記憶動作を実現するためクロックドインバータをオ
ン・オフしなければならない。また、クロック信号の立
上りの前に入力信号Dを安定させておくためのセットア
ップタイム(ts)と、クロックの立ち上がりで取り込
んだ入力信号Dをそ時点から安定に保持する最小限のホ
ールドタイム(th)が必要であり、これらセットアッ
プ/ホールドタイムが大きいこと等により、フリップフ
ロップ回路全体として速度が遅いという欠点がある。
プフロップ回路は、電源を入れている限りはデータを永
久的に保持するという長所がある。しかし、スタティッ
クな記憶動作を実現するためクロックドインバータをオ
ン・オフしなければならない。また、クロック信号の立
上りの前に入力信号Dを安定させておくためのセットア
ップタイム(ts)と、クロックの立ち上がりで取り込
んだ入力信号Dをそ時点から安定に保持する最小限のホ
ールドタイム(th)が必要であり、これらセットアッ
プ/ホールドタイムが大きいこと等により、フリップフ
ロップ回路全体として速度が遅いという欠点がある。
【0011】他方、ダイナミック型フリップフロップは
スタティック型に比べて、図2に示すクロックドインバ
ータ(CINV)が不要となるので高速に動作できる。
また、構成トランジスタ数も少なく、LSI面積の削減
でも非常に有利である。しかし、データの保持機能は、
ノードとグランド間に寄生するキャパシタの電荷によっ
ている。この電荷はトランジスタのオフリーク電流や、
pn接合の逆バイアスリーク電流等により減少し、キャ
パシタの端子電圧が変化してしまう。この電圧変動が、
次段の回路の論理しきい値やトランジスタのしきい値を
超えてしまうと、次段の回路やトランジスタの誤動作を
引き起こす。従って、トランスファーゲート(TG)を
長期にわたってオフすることができず、長時間の記憶保
持ができないという欠点がある。このオフ時間の上限、
つまりクロック動作周波数の下限を、下限動作周波数と
呼んでいる。
スタティック型に比べて、図2に示すクロックドインバ
ータ(CINV)が不要となるので高速に動作できる。
また、構成トランジスタ数も少なく、LSI面積の削減
でも非常に有利である。しかし、データの保持機能は、
ノードとグランド間に寄生するキャパシタの電荷によっ
ている。この電荷はトランジスタのオフリーク電流や、
pn接合の逆バイアスリーク電流等により減少し、キャ
パシタの端子電圧が変化してしまう。この電圧変動が、
次段の回路の論理しきい値やトランジスタのしきい値を
超えてしまうと、次段の回路やトランジスタの誤動作を
引き起こす。従って、トランスファーゲート(TG)を
長期にわたってオフすることができず、長時間の記憶保
持ができないという欠点がある。このオフ時間の上限、
つまりクロック動作周波数の下限を、下限動作周波数と
呼んでいる。
【0012】最近、半導体集積回路の高速化に伴いクロ
ック周波数が高くなってきている。これにより、ダイナ
ミック回路の下限動作周波数の問題は解消に向かうが、
プロセス微細化の進展によりダイナミックノードに寄生
するキャパシタの容量値は減少してきており、また低電
源電圧化によりトランジスタのオフリーク電流は大きく
なってきている。このため、半導体集積回路において、
長時間にわたって安定に動作できるダイナミック型フリ
ップフロップ回路の実現が困難になっている。
ック周波数が高くなってきている。これにより、ダイナ
ミック回路の下限動作周波数の問題は解消に向かうが、
プロセス微細化の進展によりダイナミックノードに寄生
するキャパシタの容量値は減少してきており、また低電
源電圧化によりトランジスタのオフリーク電流は大きく
なってきている。このため、半導体集積回路において、
長時間にわたって安定に動作できるダイナミック型フリ
ップフロップ回路の実現が困難になっている。
【0013】また、スタティック型のフリップフロップ
回路は動作速度が遅いという問題に加え、素子数が多く
高集積化の妨げとなって小型化が困難になるという問題
点がある。
回路は動作速度が遅いという問題に加え、素子数が多く
高集積化の妨げとなって小型化が困難になるという問題
点がある。
【0014】本発明の目的は、従来の半導体集積回路の
重要な要素であるフリップフロップ回路の問題点を克服
し、高速動作ができ且つクロック停止時にも確実に動作
し、さらに高集積化を可能にしたフリップフロップ回路
を提供することにある。
重要な要素であるフリップフロップ回路の問題点を克服
し、高速動作ができ且つクロック停止時にも確実に動作
し、さらに高集積化を可能にしたフリップフロップ回路
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフリップフロップ回路は半導体集積回路の
構成要素となるCMOSで構成されたものであって、デ
ータの取込みを行うダイナミック型の第一ラッチ回路
と、データの記憶保持及び出力を行うスタティック型の
第二ラッチ回路を直列に接続し、この両回路をクロック
信号により相補動作させる制御回路及び前記第二ラッチ
回路と出力端の間に介在させるバッファ回路を設けたこ
とを特徴とする。
に、本発明のフリップフロップ回路は半導体集積回路の
構成要素となるCMOSで構成されたものであって、デ
ータの取込みを行うダイナミック型の第一ラッチ回路
と、データの記憶保持及び出力を行うスタティック型の
第二ラッチ回路を直列に接続し、この両回路をクロック
信号により相補動作させる制御回路及び前記第二ラッチ
回路と出力端の間に介在させるバッファ回路を設けたこ
とを特徴とする。
【0016】このように、データの取込みを行う第一ラ
ッチ回路がダイナミック型であるため、セットアップタ
イムtsが小さい。また、従来のスタティック型フリッ
プフロップの第一ラッチに付加される記憶回路を必要と
しないので、回路全体として高速に動作でき、かつLS
Iの高集積化ないし小型化が図れる。また、第二ラッチ
の記憶回路とフリップフロップの出力端をバッファ回路
で切り離すので、出力の負荷変動に対する安定性が確保
できる。
ッチ回路がダイナミック型であるため、セットアップタ
イムtsが小さい。また、従来のスタティック型フリッ
プフロップの第一ラッチに付加される記憶回路を必要と
しないので、回路全体として高速に動作でき、かつLS
Iの高集積化ないし小型化が図れる。また、第二ラッチ
の記憶回路とフリップフロップの出力端をバッファ回路
で切り離すので、出力の負荷変動に対する安定性が確保
できる。
【0017】また、前記第一ラッチ回路は第1スイッチ
回路、前記第二ラッチ回路は第2スイッチ回路と第2記
憶回路からなり、第1スイッチと第2スイッチ間のノー
ドに寄生するキャパシタにより前記第1スイッチ回路が
オフしている期間だけデータを保持するダイナミックノ
ードを形成する。
回路、前記第二ラッチ回路は第2スイッチ回路と第2記
憶回路からなり、第1スイッチと第2スイッチ間のノー
ドに寄生するキャパシタにより前記第1スイッチ回路が
オフしている期間だけデータを保持するダイナミックノ
ードを形成する。
【0018】さらに、前記第2記憶回路は、インバータ
とトライステートバッファ(クロックドインバータ)を
前記クロック信号で制御して正帰還ループを構成し、ま
たは2つのインバータを直列接続して正帰還ループを構
成してなる。
とトライステートバッファ(クロックドインバータ)を
前記クロック信号で制御して正帰還ループを構成し、ま
たは2つのインバータを直列接続して正帰還ループを構
成してなる。
【0019】これらにより、ダイナミックノードに寄生
する容量Cmは、少なくとも第1スイッチ回路がオフし
ている期間だけデータを保持していればよく、クロック
信号が長期にわたり停止した場合に、回路の後段すなわ
ちスタティック型の第二ラッチ回路がデータを永久的に
保持するので、回路の誤動作を回避できる。
する容量Cmは、少なくとも第1スイッチ回路がオフし
ている期間だけデータを保持していればよく、クロック
信号が長期にわたり停止した場合に、回路の後段すなわ
ちスタティック型の第二ラッチ回路がデータを永久的に
保持するので、回路の誤動作を回避できる。
【0020】また、前記第1スイッチ回路及び前記第2
スイッチ回路は、トランスファーゲートまたはトライス
テートバッファからなる。トライステートバッファで構
成した場合は、トランスファーゲートによる場合に比べ
クロックスキューに強く、データ突き抜けの誤動作を回
避できる。
スイッチ回路は、トランスファーゲートまたはトライス
テートバッファからなる。トライステートバッファで構
成した場合は、トランスファーゲートによる場合に比べ
クロックスキューに強く、データ突き抜けの誤動作を回
避できる。
【0021】あるいは、前記第1スイッチ回路は、デー
タを取り込むNMOSパストランジスタまたはトランス
ファーゲートと、その出力ノードと前記第2スイッチ回
路の入力ノードとの間にデータのハイまたはロウに応じ
て、前記入力ノードをハイレベルにまたは前記出力ノー
ドをハイレベルにプルアップするダイナミックノード切
替回路からなる。これによれば、ダイナミックノードの
ノイズ耐性を向上できる。
タを取り込むNMOSパストランジスタまたはトランス
ファーゲートと、その出力ノードと前記第2スイッチ回
路の入力ノードとの間にデータのハイまたはロウに応じ
て、前記入力ノードをハイレベルにまたは前記出力ノー
ドをハイレベルにプルアップするダイナミックノード切
替回路からなる。これによれば、ダイナミックノードの
ノイズ耐性を向上できる。
【0022】あるいは、前記第1スイッチ回路はトラン
スファーゲートで、前記第2スイッチ回路はインバータ
とトランスファーゲートの直列接続でなる。これによれ
ば、回路誤動作の原因となる電荷配分を考慮しなくても
よい。
スファーゲートで、前記第2スイッチ回路はインバータ
とトランスファーゲートの直列接続でなる。これによれ
ば、回路誤動作の原因となる電荷配分を考慮しなくても
よい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態の基
本構成を示す。本実施形態のフリップ回路は、データの
取り込みを行なう第1ラッチ回路1をダイナミック型で
構成し、データの記憶保持と出力を行なう第2ラッチ回
路2をスタティック型で構成し、両者を直列接続してい
る。
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態の基
本構成を示す。本実施形態のフリップ回路は、データの
取り込みを行なう第1ラッチ回路1をダイナミック型で
構成し、データの記憶保持と出力を行なう第2ラッチ回
路2をスタティック型で構成し、両者を直列接続してい
る。
【0024】第1ラッチ回路1は第1スイッチ回路11
とノードAに寄生するキャパシタCmからなり、第2ラ
ッチ回路2は第2スイッチ回路12、第2記憶回路13
及びバッファ回路14からなり、これらを制御するスイ
ッチ制御回路15が設けられている。Dはデータ入力端
子、CKはクロック入力端子、Qは出力端子である。
とノードAに寄生するキャパシタCmからなり、第2ラ
ッチ回路2は第2スイッチ回路12、第2記憶回路13
及びバッファ回路14からなり、これらを制御するスイ
ッチ制御回路15が設けられている。Dはデータ入力端
子、CKはクロック入力端子、Qは出力端子である。
【0025】第1スイッチ回路11はノードAに寄生す
るキャパシタCmに、データを保持する状態、あるいは
データの入力経路の開閉を行う。第2スイッチ回路12
は第1スイッチ回路11の出力データの取込みを行なう
入力経路を開閉し、第2記憶回路13は第2スイッチ回
路12の出力データを保持する。スイッチ制御回路15
は、クロック入力端子CKから入力されるクロック信号
を、第1スイッチ回路11及び第2スイッチ回路12に
互いに反転させて与える。また、第2記憶回路13に、
記憶動作を制御する信号を与える。バッファ回路14は
第2記憶回路13と出力端子Qを切り離して、フリップ
フロップ回路の出力信号を与える。
るキャパシタCmに、データを保持する状態、あるいは
データの入力経路の開閉を行う。第2スイッチ回路12
は第1スイッチ回路11の出力データの取込みを行なう
入力経路を開閉し、第2記憶回路13は第2スイッチ回
路12の出力データを保持する。スイッチ制御回路15
は、クロック入力端子CKから入力されるクロック信号
を、第1スイッチ回路11及び第2スイッチ回路12に
互いに反転させて与える。また、第2記憶回路13に、
記憶動作を制御する信号を与える。バッファ回路14は
第2記憶回路13と出力端子Qを切り離して、フリップ
フロップ回路の出力信号を与える。
【0026】上記のように構成されたフリップフロップ
回路は、回路の前段すなわちデータの取込みを行う第1
ラッチ回路1をダイナミック型で構成するため、セット
アップタイムtsが小さい。また、スタティック型フリ
ップフロップのようにクロックドインバータによる記憶
回路(図2のCINV23)を用いないため、高速に動
作する。また、バッファ回路14を設けているので、出
力負荷の変動に対して、記憶回路のループの安定性を確
保できる。
回路は、回路の前段すなわちデータの取込みを行う第1
ラッチ回路1をダイナミック型で構成するため、セット
アップタイムtsが小さい。また、スタティック型フリ
ップフロップのようにクロックドインバータによる記憶
回路(図2のCINV23)を用いないため、高速に動
作する。また、バッファ回路14を設けているので、出
力負荷の変動に対して、記憶回路のループの安定性を確
保できる。
【0027】ここで、ダイナミックノードAに寄生する
容量Cmは、少なくとも第1スイッチ回路11がオフし
ている期間だけデータを保持していればよく、クロック
信号が長期にわたり停止した場合は、スタティック型の
第2ラッチ回路2がデータを永久的に保持するので、回
路動作の確実性が得られる。さらに、前段がダイナミッ
ク回路で構成されることで、フリップフロップ回路全体
として素子数が少なくなり、LSIの高集積化あるいは
小型化が可能になる。
容量Cmは、少なくとも第1スイッチ回路11がオフし
ている期間だけデータを保持していればよく、クロック
信号が長期にわたり停止した場合は、スタティック型の
第2ラッチ回路2がデータを永久的に保持するので、回
路動作の確実性が得られる。さらに、前段がダイナミッ
ク回路で構成されることで、フリップフロップ回路全体
として素子数が少なくなり、LSIの高集積化あるいは
小型化が可能になる。
【0028】以下に、図1の基本構成を実現する複数の
具体的な実施例について、その構成と動作を詳細に説明
する。図1と同じ要素または実施例の各図間で同じ要素
には同一符号を付してある。
具体的な実施例について、その構成と動作を詳細に説明
する。図1と同じ要素または実施例の各図間で同じ要素
には同一符号を付してある。
【0029】〔実施例1〕図5に、CMOS回路で実現
したフリップフロップ回路の実施例1を示す。フリップ
フロップ回路50は、第1スイッチ回路11と第2スイ
ッチ回路12をそれぞれトランスファーゲート(TG)
500、501で構成し、第2記憶回路13をインバー
タ回路(INV)504と、PMOS508、NMOS
509などによるクロックドインバータ回路(CIN
V)505との正帰還ループで構成している。また、ス
イッチ制御回路15は2個のインバータ回路(INV)
502、503の直列接続により構成している。なお、
ここでのインバータ回路は全てCMOS構造を有してい
る。バッファ回路14は入力データと同相の出力信号を
得るため、例えば2個のインバータ回路の直列接続によ
って実現することができる。1個のインバータ回路によ
り実現する場合は、第2記憶回路13を図4の第2記憶
回路24のように構成すれば、入力データと同相の出力
信号を得ることができる。
したフリップフロップ回路の実施例1を示す。フリップ
フロップ回路50は、第1スイッチ回路11と第2スイ
ッチ回路12をそれぞれトランスファーゲート(TG)
500、501で構成し、第2記憶回路13をインバー
タ回路(INV)504と、PMOS508、NMOS
509などによるクロックドインバータ回路(CIN
V)505との正帰還ループで構成している。また、ス
イッチ制御回路15は2個のインバータ回路(INV)
502、503の直列接続により構成している。なお、
ここでのインバータ回路は全てCMOS構造を有してい
る。バッファ回路14は入力データと同相の出力信号を
得るため、例えば2個のインバータ回路の直列接続によ
って実現することができる。1個のインバータ回路によ
り実現する場合は、第2記憶回路13を図4の第2記憶
回路24のように構成すれば、入力データと同相の出力
信号を得ることができる。
【0030】図6に、実施例1の回路動作を説明するタ
イミングチャートを示す。フリップフロップ回路50
で、時刻t1にクロック信号CKがハイレベルになる
と、TG500はオフ状態に、TG501はオン状態に
なる。この時すでに、データ信号Dは、t1よりセット
アップタイム(ts)以前(≧ts)に確定しているDa
ta1がTG500の出力端(ノードA)への遷移を完了
している。したがって、ノードAのData1はTG501
とバッファ14を介して出力端子Qに出力される。ここ
で、時刻t1以前の出力Qはロウレベルとしている。
イミングチャートを示す。フリップフロップ回路50
で、時刻t1にクロック信号CKがハイレベルになる
と、TG500はオフ状態に、TG501はオン状態に
なる。この時すでに、データ信号Dは、t1よりセット
アップタイム(ts)以前(≧ts)に確定しているDa
ta1がTG500の出力端(ノードA)への遷移を完了
している。したがって、ノードAのData1はTG501
とバッファ14を介して出力端子Qに出力される。ここ
で、時刻t1以前の出力Qはロウレベルとしている。
【0031】もし、Data1の確定がt1より前のts以
降(<ts)ならば、t1にクロック信号CKがハイレ
ベルになっても、Data1がまだノードAに遷移されてい
ないので、Data1が出力端子Qに出力されない。これは
フリップフロップ回路の誤動作となる。
降(<ts)ならば、t1にクロック信号CKがハイレ
ベルになっても、Data1がまだノードAに遷移されてい
ないので、Data1が出力端子Qに出力されない。これは
フリップフロップ回路の誤動作となる。
【0032】次に、CKがハイレベルの期間はTG50
0がオフ状態にあるので、ノードAにデータの取り込み
が行なわれない。よって、出力端子QにはData1が出力
され続ける。図6には、時刻t1からホールドタイムt
hの経過後に入力信号DがData1からData2に遷移して
いる様子が示されている。もし、th経過以前に、Dが
Data1からData2に遷移すると、Data2がノードAに遷
移してしまい、そのまま出力端子Qに出力されてしま
う。これもフリップフロップ回路の誤動作となる。この
期間、PMOS508とNMOS509はカットオフ状
態となっており、INV504とCINV505の正帰
還ループが形成されないので、第2記憶回路13は動作
しない。
0がオフ状態にあるので、ノードAにデータの取り込み
が行なわれない。よって、出力端子QにはData1が出力
され続ける。図6には、時刻t1からホールドタイムt
hの経過後に入力信号DがData1からData2に遷移して
いる様子が示されている。もし、th経過以前に、Dが
Data1からData2に遷移すると、Data2がノードAに遷
移してしまい、そのまま出力端子Qに出力されてしま
う。これもフリップフロップ回路の誤動作となる。この
期間、PMOS508とNMOS509はカットオフ状
態となっており、INV504とCINV505の正帰
還ループが形成されないので、第2記憶回路13は動作
しない。
【0033】また、CKがハイレベルの期間はデータの
保持機能を、ノードAのキャパシタCmの電荷の有無に
よって実現しているため、この電荷はトランジスタのオ
フリーク電流や、pn接合の逆バイアスリーク電流等に
より減少していき、キャパシタCmの端子電圧が変化し
て誤動作する恐れがある。ノードAに寄生するCmの値
にもよるが、例えばIC内のノードであれば、1MHz
程度が下限動作周波数となる。また、近年のRISCプ
ロセッサ等に代表される論理LSIは、数百MHzのク
ロック周波数で動作するものが主流で、今後もクロック
周波数は高くなっていくと予想され、現状ではクロック
が下限動作周波数の周期を超えて誤動作する危険は少な
い。
保持機能を、ノードAのキャパシタCmの電荷の有無に
よって実現しているため、この電荷はトランジスタのオ
フリーク電流や、pn接合の逆バイアスリーク電流等に
より減少していき、キャパシタCmの端子電圧が変化し
て誤動作する恐れがある。ノードAに寄生するCmの値
にもよるが、例えばIC内のノードであれば、1MHz
程度が下限動作周波数となる。また、近年のRISCプ
ロセッサ等に代表される論理LSIは、数百MHzのク
ロック周波数で動作するものが主流で、今後もクロック
周波数は高くなっていくと予想され、現状ではクロック
が下限動作周波数の周期を超えて誤動作する危険は少な
い。
【0034】次にCKがロウレベルになると、TG50
0はオン状態に、TG501はオフ状態になる。この時
は上述した動作と逆に、PMOS508とNMOS50
9がオン状態になり、INV804とCINV805の
正帰還ループが形成される。すなわち第2記憶回路13
が動作する。従って、キャパシタCmが保持していたDa
ta1は第2記憶回路13に遷移され、正帰還ループによ
って永久的な保持も可能になる。
0はオン状態に、TG501はオフ状態になる。この時
は上述した動作と逆に、PMOS508とNMOS50
9がオン状態になり、INV804とCINV805の
正帰還ループが形成される。すなわち第2記憶回路13
が動作する。従って、キャパシタCmが保持していたDa
ta1は第2記憶回路13に遷移され、正帰還ループによ
って永久的な保持も可能になる。
【0035】CKがロウレベルの期間はTG500がオ
ン状態にあるので、ホールドタイムthの経過後に変化
したData2の取込みが行なわれ、Data2はノードAのC
mに電荷として遷移する。このとき、TG501はオフ
状態にあるので、出力端子Qには引き続きData1が出力
される。
ン状態にあるので、ホールドタイムthの経過後に変化
したData2の取込みが行なわれ、Data2はノードAのC
mに電荷として遷移する。このとき、TG501はオフ
状態にあるので、出力端子Qには引き続きData1が出力
される。
【0036】時刻t2においても基本的に同様の動作と
なる。図示の時刻t2以降で、CKが最初にロウレベル
になった時から時刻tnまではCKがロウレベルであ
る。これはクロック信号の停止状態を示している。この
ような状態は、LSIの機能の診断や命令のチェックを
実行したい場合などに発生する。クロック信号を長期に
わたりオフさせた場合でも、PMOS508とNMOS
509はオン状態にあり、INV504とCINV50
5が正帰還ループを形成しているので、Data2はスタテ
ィックに保持を続けるので、上述した下限動作周波数の
問題を生じることはない。
なる。図示の時刻t2以降で、CKが最初にロウレベル
になった時から時刻tnまではCKがロウレベルであ
る。これはクロック信号の停止状態を示している。この
ような状態は、LSIの機能の診断や命令のチェックを
実行したい場合などに発生する。クロック信号を長期に
わたりオフさせた場合でも、PMOS508とNMOS
509はオン状態にあり、INV504とCINV50
5が正帰還ループを形成しているので、Data2はスタテ
ィックに保持を続けるので、上述した下限動作周波数の
問題を生じることはない。
【0037】時刻tnに再びCKがハイレベルとなり、
フリップフロップ回路50が動作を開始すると、時刻t
1において説明しと同様の動作を繰り返すことになる。
このようにして、本実施例のフリップフロップ回路は、
クロック信号の半サイクル(データの取込みを行わない
期間:この例ではCKハイの期間)だけダイナミックな
記憶動作を行い、もう半サイクル(データの取込みを行
う期間:この例ではCKロウの期間、またはCKが長時
間停止する期間)はスタティックな記憶動作を行う。
フリップフロップ回路50が動作を開始すると、時刻t
1において説明しと同様の動作を繰り返すことになる。
このようにして、本実施例のフリップフロップ回路は、
クロック信号の半サイクル(データの取込みを行わない
期間:この例ではCKハイの期間)だけダイナミックな
記憶動作を行い、もう半サイクル(データの取込みを行
う期間:この例ではCKロウの期間、またはCKが長時
間停止する期間)はスタティックな記憶動作を行う。
【0038】本実施例のフリップフロップ回路は、従来
のスタティック型のフリップフロップ回路に比較して、
セットアップタイムtsが小さい。すなわち、図2に示
したスタティック型フリップフロップ回路は、前段に第
1記憶回路23を有しており、CKがハイレベルになり
TG200がオフになると同時にPMOS209とNM
OS211がオンし、CINV206の出力データとT
G200が取込むデータとの競合が起きる。これに対
し、本実施例のフリップフロップ回路50では、回路の
前段において上記のようなデータの競合が起きないため
である。
のスタティック型のフリップフロップ回路に比較して、
セットアップタイムtsが小さい。すなわち、図2に示
したスタティック型フリップフロップ回路は、前段に第
1記憶回路23を有しており、CKがハイレベルになり
TG200がオフになると同時にPMOS209とNM
OS211がオンし、CINV206の出力データとT
G200が取込むデータとの競合が起きる。これに対
し、本実施例のフリップフロップ回路50では、回路の
前段において上記のようなデータの競合が起きないため
である。
【0039】もちろん、本実施例のフリップフロップ回
路は記憶回路23を持たない分、構成トランジスタ数が
少なくてすみ、LSIの高集積化あるいは面積削減の点
で有利である。また、バッファ回路14を設けることに
より、第2記憶回路14が出力端子Qに直接接続され
ず、出力負荷の変動に対する第2記憶回路14の安定性
を確保することができる。
路は記憶回路23を持たない分、構成トランジスタ数が
少なくてすみ、LSIの高集積化あるいは面積削減の点
で有利である。また、バッファ回路14を設けることに
より、第2記憶回路14が出力端子Qに直接接続され
ず、出力負荷の変動に対する第2記憶回路14の安定性
を確保することができる。
【0040】〔実施例2〕図7に、実施例2によるフリ
ップフロップ回路を示す。実施例2のフリップフロップ
回路70が実施例1(図5)と相違する点は、第1スイ
ッチ回路11と第2スイッチ回路をそれぞれトライステ
ートバッファ回路であるCINV700、CINV70
1で実現したことにある。なお、実施例2の変形とし
て、一方のスイッチ回路をトライステートバッファ回
路、他方のスイッチ回路をトランスファーゲート回路で
構成することもできる。
ップフロップ回路を示す。実施例2のフリップフロップ
回路70が実施例1(図5)と相違する点は、第1スイ
ッチ回路11と第2スイッチ回路をそれぞれトライステ
ートバッファ回路であるCINV700、CINV70
1で実現したことにある。なお、実施例2の変形とし
て、一方のスイッチ回路をトライステートバッファ回
路、他方のスイッチ回路をトランスファーゲート回路で
構成することもできる。
【0041】スイッチ回路11、12をトライステート
バッファで構成したフリップフロップ回路70は、トラ
ンスファーゲート回路で構成した実施例1に比べて、ク
ロックスキューに強いという特徴がある。クロックスキ
ューとは、スイッチ制御回路15がINV502とIN
V503の直列接続で構成されている場合に、図5のT
G500とTG501は相補動作を行うが、INV50
3の遅延時間だけTG500あるいはTG501のオン
オフ動作が遅れることをいう。クロックスキューがある
と、クロック信号が入力されるNMOSトランジスタ、
あるいはPMOSトランジスタが全てオンしてしまう期
間が発生し、例えばフリップフロップ回路50の入力側
から出力側へとデータが突き抜ける誤動作が生じる。
バッファで構成したフリップフロップ回路70は、トラ
ンスファーゲート回路で構成した実施例1に比べて、ク
ロックスキューに強いという特徴がある。クロックスキ
ューとは、スイッチ制御回路15がINV502とIN
V503の直列接続で構成されている場合に、図5のT
G500とTG501は相補動作を行うが、INV50
3の遅延時間だけTG500あるいはTG501のオン
オフ動作が遅れることをいう。クロックスキューがある
と、クロック信号が入力されるNMOSトランジスタ、
あるいはPMOSトランジスタが全てオンしてしまう期
間が発生し、例えばフリップフロップ回路50の入力側
から出力側へとデータが突き抜ける誤動作が生じる。
【0042】一方、スイッチ回路11、12をトライス
テートバッファで構成したフリップフロップ回路70で
は、クロック信号が入力されるNMOSトランジスタ、
あるいはPMOSトランジスタが全てオンしてしまう期
間が生じても、フリップフロップ回路70の前段もしく
は後段のどちらかでデータの突き抜けが止まるために、
クロックスキューがある場合にも誤動作しない。
テートバッファで構成したフリップフロップ回路70で
は、クロック信号が入力されるNMOSトランジスタ、
あるいはPMOSトランジスタが全てオンしてしまう期
間が生じても、フリップフロップ回路70の前段もしく
は後段のどちらかでデータの突き抜けが止まるために、
クロックスキューがある場合にも誤動作しない。
【0043】例えばNMOS711、713が同時にオ
ンしている期間に(この期間は必ずPMOS710、7
12はオフ)データ信号Dがハイレベルであると、NM
OS714がオンしてCINV700の出力にロウが出
力される。そして、PMOS717はオンするがPMO
S712はオフなので、CINV701の出力にはデー
タ信号Dのハイレベルのデータが伝播しない。つまり、
この場合は後段でデータの突き抜けが止まることにな
る。一方、データ信号Dがロウレベルであると、PMO
S716はオンするがPMOS710はオフなので、C
INV700の出力にデータ信号Dのロウレベルのデー
タが伝播しない。つまり、この場合は前段でデータの突
き抜けが止まることになる。PMOS710、712が
同時にオンしている期間についても、上記と同様に説明
できる。
ンしている期間に(この期間は必ずPMOS710、7
12はオフ)データ信号Dがハイレベルであると、NM
OS714がオンしてCINV700の出力にロウが出
力される。そして、PMOS717はオンするがPMO
S712はオフなので、CINV701の出力にはデー
タ信号Dのハイレベルのデータが伝播しない。つまり、
この場合は後段でデータの突き抜けが止まることにな
る。一方、データ信号Dがロウレベルであると、PMO
S716はオンするがPMOS710はオフなので、C
INV700の出力にデータ信号Dのロウレベルのデー
タが伝播しない。つまり、この場合は前段でデータの突
き抜けが止まることになる。PMOS710、712が
同時にオンしている期間についても、上記と同様に説明
できる。
【0044】また、第2スイッチ回路12をトライステ
ートバッファ回路で構成したフリップフロップ回路70
は、トランスファーゲート回路TG501で構成したフ
リップフロップ回路50に比べて、回路誤動作の要因と
なる電荷分配(chargesharing)を考慮し
なくても良いという利点がある。なお、記載は省略する
が、実施例1で述べた効果を併せ持つことは言うまでも
ない。
ートバッファ回路で構成したフリップフロップ回路70
は、トランスファーゲート回路TG501で構成したフ
リップフロップ回路50に比べて、回路誤動作の要因と
なる電荷分配(chargesharing)を考慮し
なくても良いという利点がある。なお、記載は省略する
が、実施例1で述べた効果を併せ持つことは言うまでも
ない。
【0045】〔実施例3〕図8に、実施例3のフリップ
フロップ回路を示す。実施例1との相違は、第2スイッ
チ回路12をインバータ回路(INV)801とトラン
スファーゲート回路(TG)802の直列接続によって
構成した点にある。このフリップフロップ回路80は、
第2スイッチ回路12にトランスファーゲートを使用し
た実施例1に比べて、回路誤動作の要因となる電荷分配
(charge sharing)を考慮しなくてもよ
い利点がある。
フロップ回路を示す。実施例1との相違は、第2スイッ
チ回路12をインバータ回路(INV)801とトラン
スファーゲート回路(TG)802の直列接続によって
構成した点にある。このフリップフロップ回路80は、
第2スイッチ回路12にトランスファーゲートを使用し
た実施例1に比べて、回路誤動作の要因となる電荷分配
(charge sharing)を考慮しなくてもよ
い利点がある。
【0046】すなわち、クロック信号がハイになり、T
G500がオフ、TG501がオンすると、図5の実施
例ではTG501の入力端ノードAの電荷をTG501
の出力端へと移す。この時、TG501の出力単に寄生
する容量をCm’、その端子電圧をV2、ノードAの端
子電圧をV1とすると、V2=V1×Cm/(Cm+C
m’)で表される電圧ロスが発生する。しかし、図8の
実施例ではTG802の出力端はINV801によっ
て、プルアップ/プルダウンさる状態となるので、上記
の電圧ロスが発生しない。
G500がオフ、TG501がオンすると、図5の実施
例ではTG501の入力端ノードAの電荷をTG501
の出力端へと移す。この時、TG501の出力単に寄生
する容量をCm’、その端子電圧をV2、ノードAの端
子電圧をV1とすると、V2=V1×Cm/(Cm+C
m’)で表される電圧ロスが発生する。しかし、図8の
実施例ではTG802の出力端はINV801によっ
て、プルアップ/プルダウンさる状態となるので、上記
の電圧ロスが発生しない。
【0047】〔実施例4〕図9に、実施例4のフリップ
フロップ回路を示す。実施例1との相違は、第1スイッ
チ回路11をクロックドインバータ回路(CINV)9
00で構成した点にある。CINV900は、データD
の取込み口にNMOSパストランジスタ901を接続し
てその出力端ノードAに寄生するキャパシタCmでダイ
ナミックノードを構成し、PMOS905とNMOS9
02及びスイッチ制御15からの制御信号をゲートとす
るNMOS902を直列接続し、かつゲートと第2スイ
ッチ12の入力端ノード906を接続し、ドレインをノ
ードAに接続した期間PMOS904から構成されてい
る。
フロップ回路を示す。実施例1との相違は、第1スイッ
チ回路11をクロックドインバータ回路(CINV)9
00で構成した点にある。CINV900は、データD
の取込み口にNMOSパストランジスタ901を接続し
てその出力端ノードAに寄生するキャパシタCmでダイ
ナミックノードを構成し、PMOS905とNMOS9
02及びスイッチ制御15からの制御信号をゲートとす
るNMOS902を直列接続し、かつゲートと第2スイ
ッチ12の入力端ノード906を接続し、ドレインをノ
ードAに接続した期間PMOS904から構成されてい
る。
【0048】帰還PMOS904は、ノードAのハイレ
ベルの電圧を補償する働きがある。すなわち、NMOS
パストランジスタ901からハイのデータを取り込むと
き、ノードAの電圧レベルがNMOS901のしきい値
電圧Vth分だけ落ちるのを補償している。なお、NM
OSパストランジスタ901の代わりに、PMOSとN
MOSを抱き合わせにしたトランスファーゲート回路を
用いてもよい。
ベルの電圧を補償する働きがある。すなわち、NMOS
パストランジスタ901からハイのデータを取り込むと
き、ノードAの電圧レベルがNMOS901のしきい値
電圧Vth分だけ落ちるのを補償している。なお、NM
OSパストランジスタ901の代わりに、PMOSとN
MOSを抱き合わせにしたトランスファーゲート回路を
用いてもよい。
【0049】ところで、実施例1〜3のフリップフロッ
プ回路(図5、図7、図8)におけるクロック信号CK
がハイの期間、すなわち第1スイッチ回路11がオフ、
第2スイッチ回路12がオンのときは、第1スイッチ出
力端Aがダイナミックノードとなる。このとき、ダイナ
ミックノードAに次段の回路(図5ではバッファ14、
図7ではCINV701、図8ではINV801)のし
きい値を超える量のノイズが載ると、次段の回路の出力
が直ちに反転して、出力端Qに誤ったデータを出す恐れ
がある。
プ回路(図5、図7、図8)におけるクロック信号CK
がハイの期間、すなわち第1スイッチ回路11がオフ、
第2スイッチ回路12がオンのときは、第1スイッチ出
力端Aがダイナミックノードとなる。このとき、ダイナ
ミックノードAに次段の回路(図5ではバッファ14、
図7ではCINV701、図8ではINV801)のし
きい値を超える量のノイズが載ると、次段の回路の出力
が直ちに反転して、出力端Qに誤ったデータを出す恐れ
がある。
【0050】一方、本実施例のフリップフロップ回路9
0におけるクロック信号CKがハイの期間、すなわち第
1スイッチのCINV900がオフ(NMOS901、
902がオフ)、第2スイッチのTG501がオンの状
態にあるときの動作は以下のようになる。
0におけるクロック信号CKがハイの期間、すなわち第
1スイッチのCINV900がオフ(NMOS901、
902がオフ)、第2スイッチのTG501がオンの状
態にあるときの動作は以下のようになる。
【0051】ノードAにロウのデータを記憶している場
合(PMOS905がオンして、ノード906が高電源
側(ハイレベル)にプルアップされた状態、帰還PMO
S904はオフ)、ダイナミックノードとなるノードA
のデータがノイズの重畳でハイに変化したとする。この
結果、NMOS903がオンするが、クロック信号CK
によりNMOS902がカットオフしているので、出力
ノード906は変化せず、ハイのデータは失われない。
よって、本実施例のダイナミックノードAはノイズに対
して強い特性を与えられる。
合(PMOS905がオンして、ノード906が高電源
側(ハイレベル)にプルアップされた状態、帰還PMO
S904はオフ)、ダイナミックノードとなるノードA
のデータがノイズの重畳でハイに変化したとする。この
結果、NMOS903がオンするが、クロック信号CK
によりNMOS902がカットオフしているので、出力
ノード906は変化せず、ハイのデータは失われない。
よって、本実施例のダイナミックノードAはノイズに対
して強い特性を与えられる。
【0052】逆に、ノードAにハイのデータを記憶して
いる場合(出力ノード906はロウ、帰還PMOS90
4はオン、ノードAはハイレベルにプルアップされた状
態)、クロック信号CKにより、NMOS902がカッ
トオフ状態にあるのでノード906がダイナミックノー
ドとなる。この場合のダイナミックノード906はノイ
ズに弱い。
いる場合(出力ノード906はロウ、帰還PMOS90
4はオン、ノードAはハイレベルにプルアップされた状
態)、クロック信号CKにより、NMOS902がカッ
トオフ状態にあるのでノード906がダイナミックノー
ドとなる。この場合のダイナミックノード906はノイ
ズに弱い。
【0053】つまり、本実施例のフリップフロップ回路
90は第1スイッチ回路11のCINV900が取込ん
だデータのハイ/ロウの状態に応じて、ノードAとノー
ド906の一方をダイナミックノードに切り替えること
により、実施例1、2、3のダイナミックノードAがハ
イとロウの何れかのノイズに弱い特性であったのを、本
実施例では唯一ノードAにハイのデータを記憶している
ときだけ、ダイナミックノード906はハイ側のノイズ
に弱い構成としている。これにより、全体的にフリップ
フロップ回路のノイズ耐性を向上できる。
90は第1スイッチ回路11のCINV900が取込ん
だデータのハイ/ロウの状態に応じて、ノードAとノー
ド906の一方をダイナミックノードに切り替えること
により、実施例1、2、3のダイナミックノードAがハ
イとロウの何れかのノイズに弱い特性であったのを、本
実施例では唯一ノードAにハイのデータを記憶している
ときだけ、ダイナミックノード906はハイ側のノイズ
に弱い構成としている。これにより、全体的にフリップ
フロップ回路のノイズ耐性を向上できる。
【0054】〔実施例5〕以上説明してきた実施例1〜
4で、第2記憶回路13はインバータ回路(INV)5
04と、クロックドインバータ回路(CINV)505
からなる正帰還ループにより実現してきた。本実施例で
は、クロックドインバータ回路を用いないで正帰還ルー
プを実現している。
4で、第2記憶回路13はインバータ回路(INV)5
04と、クロックドインバータ回路(CINV)505
からなる正帰還ループにより実現してきた。本実施例で
は、クロックドインバータ回路を用いないで正帰還ルー
プを実現している。
【0055】図10に、本実施例による正帰還ループの
構成を示す。すなわち、2個のインバータ回路、INV
1000、1001を直列接続したループにより形成さ
れる。この正帰還ループを実施例1〜4の第2記憶回路
13に適用する場合、スイッチ制御回路15から第2記
憶回路133への制御信号は取り除かれる。
構成を示す。すなわち、2個のインバータ回路、INV
1000、1001を直列接続したループにより形成さ
れる。この正帰還ループを実施例1〜4の第2記憶回路
13に適用する場合、スイッチ制御回路15から第2記
憶回路133への制御信号は取り除かれる。
【0056】クロックドインバータ回路を含む正帰還ル
ープを用いた記憶回路13の場合、第2スイッチ回路1
2がオンしているときは正帰還ループが形成されない。
すなわち、第2記憶回路13は動作しないので、ノード
Aなどに形成されるダイナミックがノイズに対して弱
い。
ープを用いた記憶回路13の場合、第2スイッチ回路1
2がオンしているときは正帰還ループが形成されない。
すなわち、第2記憶回路13は動作しないので、ノード
Aなどに形成されるダイナミックがノイズに対して弱
い。
【0057】一方、本実施例による正帰還ループで第2
記憶回路13を構成した場合は、第2スイッチ回路12
がオンしている時にも正帰還ループは維持されており、
INV1001によって、ダイナミックノードはプルア
ップあるいはプルダウンされた状態となるので、ノイズ
に対して強い特性を持つことができる。なお、第2スイ
ッチ回路12を介して第2記憶回路13にデータを書き
込むスピードあるいは信頼性を確保するために、INV
1001のMOS寸法はできるだけ小さい値にするのが
望ましい。
記憶回路13を構成した場合は、第2スイッチ回路12
がオンしている時にも正帰還ループは維持されており、
INV1001によって、ダイナミックノードはプルア
ップあるいはプルダウンされた状態となるので、ノイズ
に対して強い特性を持つことができる。なお、第2スイ
ッチ回路12を介して第2記憶回路13にデータを書き
込むスピードあるいは信頼性を確保するために、INV
1001のMOS寸法はできるだけ小さい値にするのが
望ましい。
【0058】
【発明の効果】本発明のフリップフロップは、回路の前
段すなわちデータの取込みを行う第1スイッチをダイナ
ミック型で構成するため、セットアップタイムtsが小
さい。また、従来のスタティック型フリップフロップに
付加される第1記憶回路を必要としないので、回路全体
として高速に動作する。かつ素子数が少なくなり、LS
Iの高集積化ないし小型化と、低消費電力化が図れる。
段すなわちデータの取込みを行う第1スイッチをダイナ
ミック型で構成するため、セットアップタイムtsが小
さい。また、従来のスタティック型フリップフロップに
付加される第1記憶回路を必要としないので、回路全体
として高速に動作する。かつ素子数が少なくなり、LS
Iの高集積化ないし小型化と、低消費電力化が図れる。
【0059】また、ダイナミックノードに寄生する容量
は、少なくとも第1スイッチ回路がオフしている期間だ
けデータを保持していればよいので、ダイナミックノー
ドのノイズ耐性を向上することができる。そして、クロ
ックが長期にわたり停止した場合でも、回路の後段のス
タティック型の第2記憶回路がデータを保持するので、
回路動作の確実性が得られる。
は、少なくとも第1スイッチ回路がオフしている期間だ
けデータを保持していればよいので、ダイナミックノー
ドのノイズ耐性を向上することができる。そして、クロ
ックが長期にわたり停止した場合でも、回路の後段のス
タティック型の第2記憶回路がデータを保持するので、
回路動作の確実性が得られる。
【0060】さらに、フリップフロップ回路の出力と第
2記憶回路をバッファ回路によって切り離すことによ
り、出力負荷の変動に対する第2記憶回路の安定性を確
保することができる。
2記憶回路をバッファ回路によって切り離すことによ
り、出力負荷の変動に対する第2記憶回路の安定性を確
保することができる。
【図1】本発明の基本的な実施形態を示すフリップフロ
ップのブロック構成図。
ップのブロック構成図。
【図2】従来のスタティック型のフリップフロップ回路
の構成図。
の構成図。
【図3】図2のフリップフロップ回路の動作を説明する
タイミングチャート。
タイミングチャート。
【図4】従来のダイナミック型のフリップフロップ回路
の構成図。
の構成図。
【図5】図1の構成を具体化した、実施例1のフリップ
フロップ回路の構成図。
フロップ回路の構成図。
【図6】実施例1の動作を説明するタイミングチャー
ト。
ト。
【図7】実施例2のフリップフロップ回路の構成図。
【図8】実施例3のフリップフロップ回路の構成図。
【図9】実施例4のフリップフロップ回路の構成図。
【図10】実施例1〜3の第2記憶回路の他の実施例を
示す概略回路図。
示す概略回路図。
1…ダイナミック型ラッチ回路、2…スタティック型ラ
ッチ回路、11…第1スイッチ回路、12…第2スイッ
チ回路、13…第2記憶回路、14…バッファ回路、1
5…スイッチ制御回路、500,501…トランスファ
ーゲート回路(TG)、502,503,504…イン
バータ回路(INV)、505…クロックドインバータ
回路(CINV)、508…PMOS、509…NMO
S、700,701…CINV、801…INV、80
2…TG、900…CINV、901…NMOSパスト
ランジスタ、902,903…NMOS、904…帰還
PMOS、905…PMOS、906…ノード(スタテ
ィックノード)、1000,1001…INV、A…ノ
ード(ダイナミックノード)、D…データ入力端子、Q
…データ出力端子、CK…クロック信号入力端子、Cm
…寄生容量。
ッチ回路、11…第1スイッチ回路、12…第2スイッ
チ回路、13…第2記憶回路、14…バッファ回路、1
5…スイッチ制御回路、500,501…トランスファ
ーゲート回路(TG)、502,503,504…イン
バータ回路(INV)、505…クロックドインバータ
回路(CINV)、508…PMOS、509…NMO
S、700,701…CINV、801…INV、80
2…TG、900…CINV、901…NMOSパスト
ランジスタ、902,903…NMOS、904…帰還
PMOS、905…PMOS、906…ノード(スタテ
ィックノード)、1000,1001…INV、A…ノ
ード(ダイナミックノード)、D…データ入力端子、Q
…データ出力端子、CK…クロック信号入力端子、Cm
…寄生容量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 辰美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 山縣 良 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内 Fターム(参考) 5J034 AB03 AB04 AB05 AB07 CB01 CB02 DB08 5J043 AA03 AA04 AA05 AA25 BB04 DD02 DD07 HH01 HH02 JJ10 KK01 KK02 KK04 KK07
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体集積回路の構成要素となるCMO
Sで構成されたフリップフロップ回路であって、 データの取込みを行うダイナミック型の第一ラッチ回路
と、データの記憶保持及び出力を行うスタティック型の
第二ラッチ回路を直列に接続し、この両回路をクロック
信号により相補動作させる制御回路及び前記第二ラッチ
回路と出力端の間に介在させるバッファ回路を設けたこ
とを特徴とするフリップフロップ回路。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記第一ラッチ回路は第1スイッチ回路、前記第二ラッ
チ回路は第2スイッチ回路と第2記憶回路からなり、第
1スイッチと第2スイッチ間のノードに寄生するキャパ
シタにより前記第1スイッチ回路がオフしている期間だ
けデータを保持するダイナミックノードを形成すること
を特徴とするフリップフロップ回路。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記第1スイッチ回路及び第2スイッチ回路は、トラン
スファーゲートまたはトライステートバッファからなる
ことを特徴とするフリップフロップ回路。 - 【請求項4】 請求項2または3において、 前記第1スイッチ回路は、データを取り込むNMOSパ
ストランジスタまたはトランスファーゲートと、その出
力ノードと前記第2スイッチ回路の入力ノードとの間に
データのハイまたはロウに応じて、前記入力ノードをハ
イレベルにまたは前記出力ノードをハイレベルにプルア
ップするダイナミックノード切替回路からなることを特
徴とするフリップフロップ回路。 - 【請求項5】 請求項2または3において、 前記第1スイッチ回路はトランスファーゲートで、前記
第2スイッチ回路はインバータとトランスファーゲート
の直列接続でなることを特徴とするフリップフロップ回
路。 - 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかにおいて、 前記第2記憶回路は、インバータとトライステートバッ
ファ(クロックドインバータ)を前記クロック信号で制
御して正帰還ループを構成し、または2つのインバータ
を直列接続して正帰還ループを構成してなることを特徴
とするフリップフロップ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184410A JP2000022503A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | フリップフロップ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184410A JP2000022503A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | フリップフロップ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000022503A true JP2000022503A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16152690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184410A Pending JP2000022503A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | フリップフロップ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000022503A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN112054783A (zh) * | 2019-06-06 | 2020-12-08 | 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 | 触发器及具有扫描端的触发器 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10184410A patent/JP2000022503A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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