JP2000013808A - カラー撮像装置 - Google Patents
カラー撮像装置Info
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- Color Television Image Signal Generators (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Abstract
と共に、クリップ処理を受ける色信号だけ形成される被
写体の撮像時においても、色信号のダイナミックレンジ
を損なうことなく、低彩度化させないようにしたカラー
撮像装置を提供する。 【解決手段】 色分離回路8から出力される画素毎のR
0 信号のレベルによって、G0 ,B0 信号のクリップレ
ベルKを設定するクリップレベル設定回路31と、該クリ
ップレベル設定回路31で設定されたクリップレベルKに
より、ホワイトバランス調整回路27でホワイトバランス
調整の行われたGW ,BW 信号に対して、クリップ処理
を行うホワイトクリップ回路32とを設けてカラー撮像装
置を構成する。
Description
置、特に固体撮像素子等によって撮影された画像を電子
的に記録する電子的カラー撮像装置に関する。
て光学的に撮影された被写体像を撮像素子等の撮像手段
によって光電変換し、この光電変換された電気信号とし
ての画像信号を電子的に記録するようにした電子カメラ
等の電子的撮像装置(以下、電子カメラという)が広く
普及している。
ばAGC(オートゲインコントロール)回路を設け、C
CDにより光電変換されて出力される画像信号の出力レ
ベルを調整したり、AWB(オートホワイトバランス)
回路等を設けて色バランスの補正処理、色再現性を改善
するための色補正処理、カメラの撮像特性を負の分光特
性を有する理想撮像特性に近付けるためのマスキング処
理、輪郭信号(エッジ信号)出力のノイズ成分を抑圧し
てS/N比を向上させるコアリング処理等の様々な信号
処理が行われている。
ブロック構成図に基づいて説明する。この構成例の電子
カメラは、撮影レンズやこれを駆動する駆動モータ及び
駆動機構等からなる撮影光学系1と、この撮影光学系1
により結像される光学的な被写体像を光電変換し、該被
写体像の画像信号を生成するCCD等のカラー固体撮像
素子(以下、単にCCDという)2と、このCCD2の
出力信号から画像信号成分を抽出するCDS回路(相関
二重サンプリング回路)3と、このCDS回路3の出力
信号レベルを所定のゲイン値に調整するためのAGC回
路等を含む増幅器4と、この増幅器4から出力されるア
ナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5
と、上記CCD2の白点キズ等の欠陥等に起因する画像
欠陥を補間補正する画素欠陥補正回路6と、上記CCD
2の白点キズの位置情報等が予め記録されたメモリ等の
欠陥補正用ROM25と、上記画素欠陥補正回路6によっ
て画像欠陥が補正済みの画像信号をR0 信号、G0 信
号、B0 信号の三原色の各色信号に分離する色分離回路
8と、画像信号のホワイトバランスを調整するホワイト
バランス調整回路(WB)27と、色再現性を改善するた
めの色補正を行う色補正回路28と、色信号のガンマ
(γ)補正処理を施す色γ補正回路26と、R,G,Bの
各色信号を輝度信号YLと二つの色差信号(R−Y信号
及びB−Y信号)に変換して色相や色の飽和度等を調整
する色差マトリクス回路10とを備えている。
れる画像信号のγ補正処理を施すγ補正回路26と、この
γ補正回路26によりγ補正処理が施された画像信号から
輝度信号(Y信号)のみを抽出し生成するY信号生成部
12と、上記Y信号から低周波成分を除去して輪郭信号
(以下、エッジ信号という)を抽出するハイパスフィル
タ(HPF)部13と、該HPF部13により生成されたエ
ッジ信号のノイズ成分を抑圧又は除去し、S/N比を改
善するコアリング処理を施すコアリング部14と、このコ
アリング部14によってコアリング処理が施されたY信号
に対して所定の係数を掛け合わせエッジ強調処理を施す
エッジ強調度積算器15と、このエッジ強調度積算器15か
ら出力されるエッジ強調処理済みのY信号を上記色差マ
トリクス回路10から出力される輝度信号YLに加算し
て、輝度信号YHを出力する加算器11と、画像信号を表
示可能な形態に処理する信号処理回路を含む液晶ディス
プレイ(LCD)19と、画像信号を一時的に記憶するメ
モリ等からなるDRAM16と、画像信号に圧縮処理及び
伸長処理を施す圧縮伸長回路17と、画像信号を保存する
メモリカード等の記録媒体18と、撮影時にAF動作を開
始させると共に、露光動作を開始させるトリガー信号を
発生させ得るトリガースイッチ等、複数のスイッチから
なる操作部21と、上記CCD2の駆動パルス等の同期信
号を発生させるタイミングジェネレータ(TG)23及び
シグナルジェネレータ(SG)24等によって構成されて
おり、そして、上記各構成部材は、CPU20に電気的に
接続されていて、CPU20によって統括的に制御される
ようになっている。
ラにおいて、撮影時に行われる動作の概要について説明
する。上記CCD2によって得られた画像信号は、CD
S回路3において画像信号成分が抽出され、AMP4に
おいて出力信号レベルが所定のゲイン値に調整された
後、A/D変換器5においてデジタル信号に変換され
る。このデジタル信号に変換された画像信号は、画素欠
陥補正回路6に入力され、ここで欠陥補正用ROM25に
予め記録されている白点キズの位置情報等に基づいて欠
陥画素の位置が判別され、これに対して所定の補正量に
よる画像欠陥補正処理が施される。
力される主信号と、上記γ補正回路26に出力される副信
号とに分岐される。ここで、上記主信号に対しては、上
記色分離回路8以降の各回路において、ホワイトバラン
スの調整や色再現性を改善するための色補正処理等の信
号処理が施される。一方、上記副信号に対しては、まず
上記γ補正回路26によってγ補正処理が施された後、Y
信号生成部12において、輝度信号(Y信号)のみが抽出
されて生成される。このY信号は上記HPF部13に入力
され、これを受けてHPF部13は、上記Y信号からエッ
ジ信号を生成して、これを上記コアリング部14に出力す
る。このコアリング部14において、上記エッジ信号に対
して所定のコアリング処理を施した後、これを上記エッ
ジ強調度積算器15へ出力する。そして、このエッジ強調
度積算器15においてエッジ強調処理がなされた後、この
エッジ強調処理済みのY信号は、上記加算器11において
上記主信号の輝度信号YLに加算され、上記LCD19に
出力されて、画像の再生表示処理がなされる。
構成の電子カメラにおいて、高輝度信号が入力された場
合、CCDあるいはA/D変換器の特性により高輝度部
分にクリップがかかってしまう。このクリップがかかっ
た映像信号を後段のホワイトバランス調整回路でゲイン
を調整してホワイトバランス調整を行うと、ゲインを下
げられた信号のクリップがかかった高輝度部分の出力が
低下し、高輝度領域で各色のバランスがずれてしまう。
B成分に比べてR成分のレベルが高レベルとなる特性を
もつCCDあるいは光源で白色の被写体を撮像した場合
に、R0 ,G0 ,B0 信号の高輝度領域がCCDの特性
あるいはA/D変換器でクリップがかかり、図示のよう
な入出力特性となる。このようにクリップがかかった信
号に対して、後段のホワイトバランス調整回路でR0 信
号のゲインを下げてホワイトバランス調整を行うと、図
9に示すように、RW 信号のクリップされたレベルが下
がり、RW 信号のクリップされたレベル以上の高輝度入
力のとき、GW,BW 信号レベルとRW 信号レベルとに
差が生じ、シアン色の色づき(偽色)が発生する。ま
た、光源によりホワイトバランス調整時におけるゲイン
値が変化するため、高輝度部がより着色してしまうこと
がある。ここで、通常の電子カメラにおいては、G0 信
号を基準にAEレベルなどを設定する場合が多いため、
R0信号のゲインを下げている。
来例でみられるように、色補正回路が設けられていて、
(3×3)のマトリクス係数を掛け合わせて色再現性を
よくする手法がとられている。すなわち、RW ,GW ,
BW 信号に対して、次式数1で示すようなマトリクス処
理を行い、補正したRM ,GM ,BM 信号を形成してい
る。
される。 RM =αr ・RW +βr ・GW +γr ・BW 通常、RW 信号の補正では、R成分を強調するようにマ
トリクス係数は、αr+βr +γr =1のとき、αr >
1,βr <0,γr <0のように設定される。このよう
にして補正RM 信号を設定された場合、RW 信号が図9
で示したと同様に高輝度領域でクリップされると、RM
信号のβr ・GW ,γr ・BW 成分が下がるために、マ
トリクス補正された補正RM 信号は、図10に示すような
入出力特性となる。
信号に対してホワイトバランス調整回路を通してゲイン
調整によるホワイトバランス調整を行うとすると、図11
に示すように高輝度領域においてはRM 信号とGW ,B
W 信号との差が更に大きくなり、色づきが一層大きくな
る。
例えば特許第2557620号公報には、図9に示した
ホワイトバランス調整を施した後の色づき(偽色)の原
因となっているGW ,BW 信号に対して、図12に示すよ
うにクリップをかけて、高輝度領域においても、RW 信
号とGW ′,BW ′信号の差を小さくして、色づきを少
なくしてやり、そして、その場合のGW ,BW 信号に対
するクリップレベルは被写体の色温度情報により制御し
てやるようにした手法が開示されている。すなわち、R
信号とG,B信号との差が少ない光源のときは色づき
(偽色)の発生は本来少ないから、GW ,BW 信号に対
するクリップレベルは上げてやり、クリップされる信号
量を少なくしてダイナミックレンジを損なわないように
し、R信号とG,B信号との差が大きく色づきが大きい
場合には、GW ,BW 信号に対するクリップレベルを下
げて色づきを低減してやる手法である。
ては、次に述べるような問題点がある。すなわち、G,
B信号に対するクリップレベルを、被写体の色温度に対
応させ、G,B信号のダイナミックレンジを損なわない
ように色づきが許容されるレベルに設定した状態におい
て、色マトリクス補正を行うと、図13に示すように、色
マトリクス係数により、補正RM 信号の出力が低下する
領域aの傾斜が変化し、それにより高輝度領域のRM 信
号とクリップされたGM ′,BM ′信号との差が変化
し、色づきが許容される範囲を越えてしまう状態が生じ
る。色補正マトリクスは、CCDのカラーフィルタの分
光感度のずれや被写体の色温度の変化によって変化させ
ることがあり、一定のものではないので、上記のように
予定していたクリップレベルでは、色づきが許容範囲内
のものでなくなってしまうことがある。
ランスの係数、すなわち色温度によってG,B信号のク
リップレベルを設定するものであるが、もともと色のつ
いていない被写体(白色)を想定してクリップレベルを
設定しておいた場合、シアン色の信号、すなわちR0 信
号レベルが小さくG0 ,B0 信号レベルが大きい信号が
入力された場合、G0 ,B0 信号にはホワイトレベル調
整回路を通ったのち設定されたクリップレベルでクリッ
プがかけられ、クリップがかけられたGW ′,BW ′信
号のダイナミックレンジが狭くなり、シアン色が薄くな
ってしまうという欠点がある。
題点を解消するためになされたもので、クリップ手段を
設けた場合において、クリップ処理を受ける色信号だけ
の被写体を撮像する場合においても、ダイナミックレン
ジが制限されず、また色マトリクス補正が行われても高
輝度入力に対する色づき(偽色)が許容範囲からずれる
ことがないようにしたカラー撮像装置を提供することを
目的とする。
め、請求項1に係る発明は、撮像手段と、該撮像手段に
より形成された複数の色信号の利得を調整することによ
りホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手
段とを有するカラー撮像装置において、前記ホワイトバ
ランス調整手段によるホワイトバランス調整前又は調整
後の一つの色信号のレベルに応じて、前記ホワイトバラ
ンス調整手段によるホワイトバランス調整後の他の色信
号のクリップレベルを設定するクリップレベル設定手段
と、該クリップレベル設定手段で設定されたクリップレ
ベルでホワイトバランス調整後の他の色信号のクリップ
処理を行うクリップ手段とを備えていることを特徴とす
るものである。
ることにより、高輝度領域において発生する偽色レベル
を低減することができると共に、クリップ手段でクリッ
プ処理を受ける色信号だけ撮像手段により形成される被
写体を撮像する場合においても、該色信号のダイナミッ
クレンジが制限され低彩度の画像信号となるのを有効に
阻止することができる。
像手段により形成された複数の色信号の利得を調整する
ことによりホワイトバランスを調整するホワイトバラン
ス調整手段と、色信号を補正する色補正手段とを有する
カラー撮像装置において、前記ホワイトバランス調整手
段によるホワイトバランス調整前又は調整後の一つの色
信号のレベル及び前記色補正手段の色補正係数に応じ
て、前記ホワイトバランス調整手段によるホワイトバラ
ンス調整後の他の色信号のクリップレベルを設定するク
リップレベル設定手段と、該クリップレベル設定手段で
設定されたクリップレベルでホワイトバランス調整後の
他の色信号のクリップ処理を行うクリップ手段とを備え
ていることを特徴とするものである。
ることにより、高輝度領域において発生する偽色レベル
を低減することができると共に、クリップ手段でクリッ
プ処理を受ける色信号だけ撮像手段により形成される被
写体を撮像する場合においても、該色信号のダイナミッ
クレンジが制限され低彩度の画像信号となるのを有効に
阻止することができ、更に色補正手段における色補正係
数が変更された場合においても、高輝度領域において発
生する偽色レベルを一定範囲に保持することが可能とな
る。
る。図1は、本発明に係る撮像装置の第1の実施の形態
の要部を示すブロック構成図で、図7に示した従来例と
同一の構成部材には同一符号を付して示しており、これ
らの要部以外の構成は、図7に示した従来例の構成と同
一である。図1において、8は画像信号を3原色の色信
号R0,G0 ,B0 に分離する色分離回路、27は画像信
号のホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整
回路、28は色再現性を改善するための色補正を行う色補
正回路で、これらは従来のものと同様の構成のものであ
る。本実施の形態においては、新たにクリップレベル設
定回路31とホワイトクリップ回路32とを備えており、ク
リップレベル設定回路31は、本実施の形態においては、
G,B成分に比べてR成分のレベルが高レベルとなる特
性をもつCCDあいは光源を想定して、色分離回路8か
ら出力される各画素のR0 信号のレベルによって、
G0 ,B0 信号に対するクリップレベルを設定し、ホワ
イトクリップ回路32を制御するように構成されており、
またホワイトクリップ回路32は、ホワイトバランス調整
回路27でホワイトバランス調整が施されたGW (
G0 ),BW ( B0 )信号に対して、クリップレベル設
定回路31で設定されたクリップレベルでクリップを行う
ようになっている。
ワイトクリップ回路における処理動作について説明す
る。クリップレベル設定回路31は上述のように、各画素
のR0信号のレベルによって、G0 ,B0 信号のクリッ
プレベルを設定し、ホワイトクリップ回路32を制御する
ものであるが、例えば、図2に示すように、R0 信号の
レベルが所定の基準レベルr0 まではダイナミックレン
ジと同等の高いクリップレベルk1 となっており、レベ
ルr0 を越えると傾きmで低下し所定の低クリップレベ
ルk0 に落ち付くようなクリップレベルKを設定するも
のである。なお、基準レベルr0 は、R0 信号が飽和
(R0 =1)する直前のレベルに設定する。基準レベル
r0 を飽和時点とすると、急激にクリップがかかり、そ
のスレッシュ付近の画像がまだらになってしまう恐れが
あるので、傾きmをもたせて変化させるようにしてい
る。また、基準レベルr0 で切り換えられる低クリップ
レベルk0 は、許容されるべき色づき範囲(偽色許容範
囲)によって設定される。
定されたクリップレベルkで制御されるホワイトクリッ
プ回路32では、図3に示すような処理が行われる。すな
わち、白色被写体による入力信号の場合、色分離回路8
からのR0 ,G0 ,B0 信号がホワイトバランス調整回
路27でホワイトバランス調整され、図示のような入出力
特性のRW ,GW ,BW 信号となり、次いでGW ,BW
信号に対してホワイトクリップ回路32において、クリッ
プレベルKによりクリップ処理が行われると、GW ,B
W 信号には高輝度領域において低クリップレベルk0 に
よりクリップがかかり、GW ′,BW ′信号となる。こ
れにより高輝度領域においても色づき(偽色)の少ない
信号が得られる。このように白色被写体による入力信号
の場合は、図12で示した従来の方式と同様な結果が得ら
れる。
の少ないシアン色被写体の場合には、R0 信号レベルが
小さく、所定の基準レベルr0 より小さい場合には、ク
リップレベル設定回路31において設定されるクリップレ
ベルKは高レベルk1 に設定されることになるので、ホ
ワイトクリップ回路32においては、図4に示すように、
GW ,BW 信号に対してはクリップがかからず、したが
ってシアン入力時にはGW ,BW 信号のダイナミックレ
ンジが低下せず、シアン色が薄くなるような現象が生じ
ることは回避される。なお、図4においてはシアン色の
入力時について説明したが、G又はB信号に対しても同
様な結果が得られる。
する赤信号は色分離回路8から出力されるR0 信号を用
いたものを示したが、ホワイトバランス調整回路27にお
いてホワイトバランス調整されたRW 信号を用い、その
レベルによってGW ,BW 信号のクリップレベルを設定
するようにしてもよい。また、本実施の形態において
は、赤成分が大きい撮像信号を想定して、R信号のレベ
ルによってG,B信号に対するクリップレベルを設定す
るようにしたものを示したが、緑あるいは青成分が大き
い撮像信号の場合は、G又はB信号のレベルによって他
の色信号に対するクリップレベルを設定するように構成
する。
とにより、白色被写体の入力時にはホワイトバランス調
整後の高輝度領域の色づき(偽色)を低減することがで
きると共に、シアン色等の入力時には、そのダイナミッ
クレンジを低下させずに入力色を低減させないようにす
ることが可能となる。しかしながら、上記のような条件
のみで設定したクリップレベルを用いた場合には、色再
現性を改善する色補正回路28において、マトリクス係数
を変更させたとき、例えば赤信号の飽和レベルに変動を
来たし、結果として色づきレベル範囲が変わってしまう
という問題点がある。次に、この点を改善した第2の実
施の形態について説明する。この実施の形態は、色補正
回路28において、マトリクス係数に変更が加えられた場
合においても、色づきレベル範囲を一定になるように構
成するものである。
ブロック構成図である。この実施の形態においては、ク
リップレベル設定回路31′は、第1の実施の形態と同様
に赤信号R0 のレベルを用いて緑、青信号のクリップレ
ベルを設定するものであるが、第1の実施の形態のクリ
ップレベル設定回路31とは異なり、色分離回路8から出
力されるR0 信号のみならず、CPU20からホワイトバ
ランス調整回路27へ入力されるホワイトバランス調整係
数Wr ,及び同じくCPU20から色補正回路へ入力され
るマトリクス係数αr を用いて、ホワイトバランス調整
回路27でホワイトバランス調整されたGW ( G0 ),B
W ( B0 )信号に対するクリップレベルを設定するもの
である。
クリップレベルは、基本的には図2に示したものと同様
に、R0 信号の所定レベルr0 でクリップレベルを高ク
リップレベルk1 から低クリップレベルk0 ′に切り換
えるようにしたクリップレベルK′を用いるものである
が、次に、低クリップレベルk0 ′の設定について説明
する。色補正回路28においては、数2で示される(3×
3)マトリクス係数が掛け合わされて色補正が行われ
る。
r +γr =1とすると、次式で表される。 RM =αr ・RW +βr ・GW ′+γr ・BW ′ ・・・・・・・・・ ここで、ホワイトバランス調整回路27におけるホワイト
バランス調整係数G/Rを、Wr =RW /R0 とし、
式を代入すると、次式が得られる。 RM =αr ・Wr ・R0 +βr ・GW ′+γr ・BW ′ ・・・・・ ここで、低クリップレベルをk0 ′とし、R0 信号が飽
和(R0 =1)となる領域では、次式が成立する。 RM =αr ・Wr +βr ・k0 ′+γr ・k0 ′ ・・・・・・・・・ また、αr +βr +γr =1であるから、式は次式
のように表される。 RM =αr ・Wr +(1−αr )・k0 ′ ・・・・・・・・・・・・ また、許容される色づき範囲、すなわち偽色許容レベル
範囲Cは、次式で表される。 C=k0 ′−RM ・・・・・・・・・・ 上記式を式へ代入して整理すると、k0 ′に関し次
式が得られる。 k0 ′=Wr +C/αr ・・・・・・・
ルk0 ′を設定することにより、色補正回路のマトリク
ス係数(この実施の形態においてはαr )が変更されて
も、ダイナミックレンジを損なうことなく、許容される
色づき範囲(偽色許容レベル範囲)Cを一定に保つこと
ができる。
レベルでGW ,BW 信号をクリップした場合における入
出力特性を示す図で、ホワイトクリップ回路でクリップ
されたGW ′,BW ′信号は、マトリクス係数を考慮し
たクリップレベルk0 ′でクリップされているため、色
補正回路で補正されたRM 信号の高輝度レベルは変動し
ない。したがって、マトリクス係数が変更されても、許
容される色づき範囲Cを一定に保つことができる。
に、請求項1に係る発明によれば、高輝度領域において
発生する偽色レベルを低減することができると共に、ク
リップ手段でクリップ処理を受ける色信号だけ撮像手段
により形成される被写体を撮像する場合においても、該
色信号のダイナミックレンジが制限され低彩度の画像信
号となるのを有効に阻止することができる。また請求項
2に係る発明によれば、高輝度領域において発生する偽
色レベルを低減することができると共に、色補正手段に
おける色補正係数が変更された場合においても、高輝度
領域において発生する偽色レベルを一定範囲に保持する
ことができ、更にクリップ手段でクリップ処理を受ける
色信号だけ撮像手段により形成される被写体を撮像する
場合においても、該色信号のダイナミックレンジが制限
され低彩度の画像信号となるのを有効に阻止することが
できるという効果が得られる。
態の要部を示すブロック構成図である。
プレベル設定回路において設定されるクリップレベルを
示す図である。
被写体の撮像時における入力信号のクリップ態様を示す
図である。
ン色入力時における入力信号のクリップ態様を示す図で
ある。
ク構成図である。
被写体の撮像時における入力信号のクリップ態様を示す
図である。
図である。
被写体の撮像時における入射光量と色信号の出力との関
係を示す特性図である。
被写体の撮像時における入射光量とホワイトバランス調
整後の色信号の出力との関係を示す特性図である。
像時における入射光量と色補正処理を行った色信号の出
力との関係を示す特性図である。
更にホワイトバランス調整を施した後の色信号の出力と
入射光量との関係を示す特性図である。
生の低減手法を説明するための入射光量と色信号の出力
との関係を示す特性図である。
点を説明するための説明図である。
問題点を説明するための説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 撮像手段と、該撮像手段により形成され
た複数の色信号の利得を調整することによりホワイトバ
ランスを調整するホワイトバランス調整手段とを有する
カラー撮像装置において、前記ホワイトバランス調整手
段によるホワイトバランス調整前又は調整後の一つの色
信号のレベルに応じて、前記ホワイトバランス調整手段
によるホワイトバランス調整後の他の色信号のクリップ
レベルを設定するクリップレベル設定手段と、該クリッ
プレベル設定手段で設定されたクリップレベルでホワイ
トバランス調整後の他の色信号のクリップ処理を行うク
リップ手段とを備えていることを特徴とするカラー撮像
装置。 - 【請求項2】 撮像手段と、該撮像手段により形成され
た複数の色信号の利得を調整することによりホワイトバ
ランスを調整するホワイトバランス調整手段と、色信号
を補正する色補正手段とを有するカラー撮像装置におい
て、前記ホワイトバランス調整手段によるホワイトバラ
ンス調整前又は調整後の一つの色信号のレベル及び前記
色補正手段の色補正係数に応じて、前記ホワイトバラン
ス調整手段によるホワイトバランス調整後の他の色信号
のクリップレベルを設定するクリップレベル設定手段
と、該クリップレベル設定手段で設定されたクリップレ
ベルでホワイトバランス調整後の他の色信号のクリップ
処理を行うクリップ手段とを備えていることを特徴とす
るカラー撮像装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19098998A JP3943719B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | カラー撮像装置 |
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JP19098998A JP3943719B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | カラー撮像装置 |
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