立体規則性の高いリボヌクレオチド類縁体及びデォキシリボヌクレオチド類縁 体の製造法 技術分野
本発明は、 立体規則性の高いリボヌクレオチド類縁体及びォリゴデォキシリ ボヌクレオチド類縁体の製造法に関するものである。 背景技術
リン酸部位修飾ジヌクレオチドは、 近年、 重要なアンチセンス薬 (アンチセ ンス法) として注目されており、 更 I.こ多くの病気についても臨床試験が行われ ている。 アンチセンス法とは、 標的となる mRNAと相補的な塩基配列をもつ核 酸を用いて、 mRNAと選択的に結合させ、 タンパク質の翻訳を阻害する手法であ る。 アンチセンス分子として必要な性質として、 主に、 (1)標的となる mRNAの 塩基配列を認識し、 特異的に結合できること、 (2)安定な二重鎖を形成できる こと、 (3)ヌクレア一ゼ耐性が高いこと、 (4)細胞膜透過性が高いことなどが挙 げられる。
リン酸部位修飾ジヌクレオチドは、 リン原子上に不斉中心を有しており、 そ の絶対立体配置の相違によりアンチセンス効果が異なる。 また、 近年の i n v i tro研究では、 リン酸部位修飾ジヌクレオチドの性質として、 例えば DNA、 RNAとの二重鎖形成能ゃヌクレアーゼ耐性、 R N ase H活性などはリン原子上の キラリティ一に影響されることが報告されており (Med. Chem. Lett.
2000, 8, 275-284) 、 リン原子上の立体を制御したリン酸部位修飾ォリゴヌクレ ォチドの効率的な製造法が求められている。
し力、し、 従来、 リン酸部位修飾ジヌクレオチドは、 ホスホロアミダイ ト法等 により製造されており (Beaucage,
S丄.; I yer, R. P. Tetrahedron, 1992, 48, 2223- 2311 ) 、 これらの製造法では、 リ
ン原子上の立体制御を行うことは困難であったため、 製造されたリン酸部位修 飾オリゴヌクレオチドは、 R体と S体のジァステレオマーの混合物であった。 また、 アンチセンス分子として天然型 DNAを用いた場合、 ヌクレアーゼによ リ加水分解されやすく、 また細胞膜透過性が低いというアンチセンス分子とし ては致命的な問題がある。 そこで、 天然型 DMA に種々の修飾を施すことにより、 これらの問題を克服する試みが行われてきた。 その中で、 天然型 DMAのインタ ーヌクレオチドの、 リン原子上の 2つの非架橋酸素原子を様々に置換した DNA 類縁体、 即ちインタ一ヌクレオチド修飾型類縁体は、 ヌクレアーゼ耐性、 及び 細胞膜透過性がともに高まることが知られている (Lev i n, A. A. B i ochem.
B i ophys. Acta. , 1 999, 1489 (1 ) , 69-84. ) 。
しかしながら、 導入された置換基がそれぞれ異なる場合、 その DNA類縁体は リン原子上にキラリティを有することになる。 これらの DNA類縁休はそのキラ リティにより、 物性や機能が異なることが知られている (Yu, D.; Kanduma l l a, E. R.; Rosky, A.; Zhao, Q.; Chen, J.; Agrawa l , S. B i oorg. Med. Ghem. , 2000, 8, 275-284. ) 。 例えば、 2つの非架橋酸素原子のうち 1つを硫黄原子 に置換したインターヌクレオチド修飾型 DNA類縁体であるホスホロチォエート DNAは、 それと相補的な RNAと形成する二重鎖の構造、 ヌクレア一ゼ加水分解 に対する耐性などが Sp体のォリゴマーと Rp体のォリゴマ一との間で異なるこ とが知られている (前記文献参照) 。 このことから、 薬としても効能を高める うえで、 リン原子の立体を制御したィンタ一ヌクレオチド修飾型 DNA類縁体を 得ることは極めて重要である。
H-ホスホネ一卜 DNAは、 天然型 DNAのィンタ一ヌクレオチドのリン原子上の 2つの非架橋酸素原子のうち、 1つの酸素原子を水素原子に置換した DNA類縁 体であり、 リン原子上にキラリティを有する。 また、 立体特異的な変換反応に より、 種々のインタ一ヌクレオチド修飾型 DMA類縁体へと変換可能である。 よ つて、 立体化学的に純粋な H-ホスホネート DNAが得られれば、 それを用いてそ のまま立体が制御されたィンターヌクレオチド修飾型 DMA類縁体を得ることが 可能となる。 このように、 H-ホスホネー卜 DNAは、 様々な立体の制御されたィ
ンタ一ヌクレオチド修飾型 DNA類縁体へと変換可能な有用な合成中間体である。 現在までのところ、 立体化学的に純粋な H -ホスホネ一ト DMAを得る方法は、 そのジァステレオマ一をシリカゲルカラムクロマトグラフィ一によリ光学分割 する方法以外にない。 したがって、 立体化学的に純粋な H-ホスホネート DMAは、 二量体レベルで得た例の報告があるのみである ((a) See la, F.; Kretschner, U. J. Org. Chem. 1991, 56, 3861-3869. (b) Loshmer, T.; Engels, J. W. Nucleic Acids Res. 1990, 18, 5143) 。 しかも、 H -ホスホネート DNAの二量 体を光学分割する場合であっても、 H-ホスホネ一ト DNAはシリカゲルカラムク ロマトグラフィ一上で不安定であり、 かつその 2つのジァステレオマー間に極 性の大きな違いはないため、 その光学分割は極めて非効率的なものである。 立 体化学的に純粋な H-ホスホネ一ト DNAを核酸医薬への応用が可能な合成中間体 として考えた場合、 オリゴマーレベルで立体の制御された H-ホスホネ一ト DNA が必要となる。 その場合、 ジァステレオマーの数は指数関数的に増大するため、 H-ホスホネ一ト DMAオリゴマーの光学分割は事実上不可能なものとなる。 そこ で、 H-ホスホネート DMAの立体選択的合成反応を開発できれば、 オリゴマーレ ベルで立体の制御された H -ホスホネート DMAを得ることが可能となる。
RNAi は 1998年、 Fireと Mel loらにより線虫を用いた研究で初めて報告され た (Fire, A.; Xu, S.; Montgomery, Μ. Κ.; Kostas, S. A.; Driver, S. E.; Mel lo, C. G. Nature. 1998, 391, 806- 811. )のをきつかけに、 昆虫、 植物、 · 菌類などの様々な生物種間に従来備わった遺伝子抑制システムであることが明 らかにされている。 また、 2001年 Tuschl らによって RNAi は哺乳動物細胞にお いても適用可能であることが示された (Elbashir, S. M.; Harborth, J.; Lendeckel, .; Yale in, A.; Weber, K.; Tuschl, T. Nature. 2001, 411, 494-498. ) 。 これにより、 RNAiは遺伝子抑制効果の高い優れた遺伝子抑制法と して、 遺伝子治療や遺伝子機能解析などを行なうための有力な手段として注目 されるようになった。 RNAiの特徴は、 正確に目的の遺伝子をノックアウトでき る配列特異性と元来生体に備わった遺伝子抑制機構を用いていることである。 このことによって、 RNAi は副作用の少ない新しい遺伝子治療法として期待され
ている。 しかしながら、 s iRNAのような 21塩基程度の RNA鎖は生体内のヌクレ ァーゼによって徐々に分解されてしまうため、 今のところ RNAiの効果は長時 間持続させることができない。 発明の開示
本発明の課題は、 アンチセンス法や RNA干渉に使用することができ、 リン原 子上の立体を制御した、 立体規則性の高いリボヌクレオチド類縁体及びデォキ シリポヌクレオチド類縁体の製造法を提供することにある。
本発明は、 課題の解決手段として、 一般式 ( I )
[式中、 R 1及び R ' は、 同一又は異なっていてもよい、 水素原子、 炭素数 1 〜 3のアルキル基又は炭素数 6 ~ 1 4のァリール基を示し、
R2及び R " は、 同一又は異なっていてもよい、 水素原子、 炭素数 1 〜 3の アルキル基又は炭素数 6 〜 1 4のァリール基を示し、
R3は炭素数 1 〜 3のアルキル基を示し、
R4は水酸基の保護基、 は一 O R 5 (ここで R5は水酸基の保護基) 、 水酸 基又は水素原子を示し、
B sは、 次式
Ο
で表されるゥラシル、 アデニン、 シトシン、 グァニン、 チミンあるいはそれら の誘導体から誘導される基を示す。 但し、 R
2及び R
3は、 窒素原子と共にモノ シクロ構造又はビシクロ構造を形成していてもよい。 ]
で表される光学活性なヌクレオシド 3' —ホスホロアミダイ 卜と、
一般式 (II)
[式中、 Re、 及び B sは前記と同じ意味を示す。 ]
で表されるヌクレオシドとを、
一般式 (III)
[式中、 X—は B F4—、 P F6—、 T f O— (T f は C F3S 02—を示す。 以下同じ) 、 T f 2N\ A s F6—又は S b F6—を示す。 また、 環状構造 Aは窒素原子と共に形 成する炭素数 3〜 1 6のモノシクロ又はビシクロ構造を示す。 ]
で表される活性化剤を用いて縮合した後、 求電子試薬との反応及び脱保護を行 うことを特徴とする、 式 (IV) 又は (V) で表される立体規則性の高いリボヌ クレオチド類縁体の製造法、 及び立体規則性の高いォリゴリボヌクレオチド類 縁体及びォリゴデォキシリボヌクレオチド類縁体の製造法を提供する。
[各式中、 Yは炭素数 1〜 1 0の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、 炭素数 1〜 1 0の'直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、 炭素数 1〜 1 0の直鎖又は分岐鎖のヒド ロキシアルキル基、 炭素数 6 ~ 1 4のァリール基、 炭素数 1 ~ 1 0のアルキル チォ基、 炭素数 1〜 1 0のァシル基、 アミノ基、 炭素数 1〜 1 0のアルキルァ ミノ基、 炭素数 1 ~ 1 0のジアルキルアミノ基、 又は Υ=Υ' Ζ+を示す (Υ' は S一、 S e―、 B H 3—を、 Z+はアンモニゥムイオン、 第 1級〜第 4級の低級アルキ ルアンモニゥムイオン又は 1価の金属イオンを示す) 。 B sは、 前記と同じ意 味を示し、 各式中の 2個の B sは、 同一でも異なっていてもよい。 D2及び E2 は水酸基又は水素原子を示す。 ] 発明の詳細な説明
以下、 本発明の製造法を、 縮合反応 (第 1反応工程) と、 求電子試薬との反 応及び脱保護反応 (第 2反応工程) に分けて説明する。 第 1及び第 2の分け方 は説明の便宜のためだけのものであり、 これに限定されるものではなく、 また ら
必要に応じて精製処理等の公知の処理工程を付加することもできる。
〔第 1反応工程〕
一般式 (I) で表される光学活性なヌクレオシド 3' —ホスホロアミダイ ト 〔以下 「ホスホロアミダイ 卜 (I) 」 という〕 と、 一般式 (II) で表されるヌ クレオシド 〔以下 「ヌクレオシド (II) 」 という〕 とを、 一般式 (III) で表 される活性化剤 〔以下 「活性化剤 (III) 」 という〕 の存在下で縮合反応させ る。
ホスホロアミダイト (I) は、 下記のとおり、 適当な 1 , 2—アミノアルコ —ルから公知の方法で製造することができる (例えば Tetrahedron: Asy謹 etry 1995, 6, 1051- 1054参照) 。
即ち、 一般式 (VI) で表される光学活性な 1 , 2—ァミノアルコール 〔以下 「アミノアルコール (VI) 」 という〕 と、 三塩化リンを反応させて得られる一 般式 (VII) で表される光学活性なホスフイチル化剤 〔以下 「ホスフイチル化 剤 (VII) J という〕 と、 一般式 (VIII) で表されるヌクレオシドを反応させ て得ることができる。
〔式中、 R1、 R2、 R3、 R D,及び B sは、 一般式 (1 ) と同じ意味を示 す。 〕
ァミノアルコール (VI) としては、 (S) —及ぴ (R) —2—メチルァミノ — 1一フエニルエタノール、 (1 R, 2S) —エフェドリン、 (1 R, 2 S) 一 2—メチルアミノー 1 , 2—ジフ Xニルエタノール等が挙げられる。
その他にも、 プロリノール誘導体、 例えば、 (Of R, 2S) — 一(ピロリ ジン一 2—ィル) ベンジルアルコール、 (aS, 2 R)— 一 (ピロリジン一 2—ィル) ベンジルアルコールが挙げられ、 H-ホスホネートに誘導可能なアミ ノアルコール類、 例えば、 ( S) —a, of—ジフエニル (ピロリジン一 2— ィル) メタノール、 (2S) — 一メチル (ピロリジン一 2—ィル) ェタノ一 ル、 (2 R) —び一メチル (ピロリジン一 2—ィル) エタノール、 (oiR, 2 S) — 一メチル (ピロリジン一 2—ィル) ベンジルアルコール、 ( S, 2 R)— 一メチル (ピロリジン一 2—ィル) ベンジルアルコールが挙げられる ヌクレオシド (VIII) において、 Bsはゥラシル、 アデニン、 シ卜シン、 グ ァニン又はチミンあるいはそれらの誘導体から誘導される基を示すが、 誘導体 としては、 アデニン、 シトシン及びグァニンのアミノ基を保護基で保護したも の等が挙げられ、 具体的には、 下記式で表される化合物が挙げられる。
〔式中、 R7は上記と同じ意味を示し、 R8は炭素数 1〜 1 5のアルキル基、 ァ リール基、 ァラルキル基、 ァリールォキシアルキル基を示し、 中でもメチル基、 イソプロピル基、 フエニル基、 ベンジル基、 フエノキシメチル基が好ましく、 特にフエニル基が好ましい。 また、 R9及び R1C)は、 それぞれ炭素数 1〜4のァ ルキル基を示し、 特にメチル基が好ましい。 R"は、 グァニン 06位の保護基を 示し、 2 -シァノエチル基、 p -ニトロフエニルェチル基、 フエニルスルホニルェ チル基、 ベンジル基、 2-トリメチルシリルェチル基等が好ましい。
ヌクレオシド (VIII) は、 ゥラシル、 アデノシン、 シチジン、 グアノシン、 チミン又はそれらの誘導体の 5' 位の水酸基を保護したもので、 保護基 (R4) としては、 tert -ブチルジフエニルシリル基 (TBDPS) 、 tert -ブチルジメ チルシリル基 (TBDMS) 等のアルキルシリル基、 4, 4' ージメ トキシト リチル基 (DMT r ) 、 4—メ トキシトリチル基 (MMT r ) 等のトリチル基、 次式で表される保護基等が挙げられる。
ヌクレオシド (VIII) の が水素原子のとき、 B sはチミン又はその誘導 -体が好ましい。 チミン又はその誘導体以外のヌクレオシドを用いる場合、 塩基 部への副反応が危惧されるため、 塩基部に保護基を導入することが望ましく、
アデニンとグァニンにはフエノキシァセチル (Pac)基、 シトシンにはイソプチ ル(iBu)基を用いることができる。
ホスホロアミダイ ト ( I ) において、 R1、 R, 、 R2、 R" の意味は上記し たとおりである。
R1及び R2としては、 R1及び R2のいずれか一方が水素原子で他方がフエ二 ル基、 R1及び R2のいずれか一方がメチル基で他方がフエニル基、 あるいは R1 及び R2が共にフエニル基の組み合わせが好ましく、 R1がフ: L二ル基、 R2が水 素原子の組み合わせが更に好ましい。 R3はメチル基が好ましい。 また、 R1が フエニル基、 R2及び R3が窒素原子と共にピロリジン骨格を形成していること が好ましい。 R4及び がー OR5のときの R5は TBDP S、 T B D M Sが好 ましく、 T BD PSが更に好ましい。
R1及び R2が上記の組み合わせであるとき、 R' 及び R" は、 水素原子、 炭 素数 1〜 3のアルキル基又は炭素数 6〜 1 4のァリール基から選択できる。 本発明の一般式 ( I ) で表される光学活性なヌクレオシド 3' —ホスホロア ミダイ トにおいては、 R1と R' は、 同一又は異なっていてもよい、 炭素数 1 〜 3のアルキル基又は炭素数 6〜 14のァリール基である化合物が好ましい。 また、 H-ホスホネート (一般式 (XII) において Y二 H) を得る場合は、 R1と R, の両方が水素原子ではなく (即ち、 R1と R' が結合する炭素原子が第 3 級炭素であり) 、 かつ前記第 3級炭素の置換基がァリール基を含まない組み合 わせにする。
ヌクレオシド (II) は、 ゥリジン、 アデノシン、 シチジン、 グアノシン又は それらの誘導体の 2位と 3位の水酸基を保護したものであり、 B sで示される ゥラシル、 アデニン、 シトシン、 グァニン、 チミン又はそれらの誘導体から誘 導される基は、 ヌクレオシド (VIII) で例示したものが挙げられる。
ヌクレオシド (II) とヌクレオシド (VIリ) の B sは、 同一でも異なってい ても良い。
R6は上記と同じものであり、 E,が一 0 R7のときの R7で示される水酸基の 保護基としては、 TBDPS、 TBDMS、 ァセチル基 (A c) 、 フエノキシ
ァセチル基 (PA c) 、 ベンジル基 (B z ) 、 DMT r、 MM丁 r等が挙げら れ、 R6、 R7は PA cが好ましい。
活性化剤 (III) は、 ホスホロアミダイ 卜 ( I ) の窒素原子に対するプロ ト ン供給能力を有し、 求核試薬としては働かないものである。
活性化剤 (III) 中、 X—としては、 BF4-、 P F6—、 T f O—、 T f 2N—が好ま しい。 また、 環状構造 Aは、 窒素原子と共に形成する炭素数 3〜1 6のモノシ クロ又はビシクロ構造を示し、 特に式 (IU-1) で表されるモノシクロ構造を 有するものが好ましい。
(式中、 X—は前記と同じ意味を示す。 nは 3〜 7の数を示し、 4又は 5が好ま しい。 )
活性化剤 (III) は、 式 (IX)
(式中、 環状構造 Aは前記と同じ意味を示す。 )
で表されるァミンと、 次式 (X) :
HX (X) (式中、 Xは前記の意味を示す。 )
で表される化合物とを反応させることにより容易に得ることができる。
活性化剤 (III) は、 特にァセトニトリルに良い溶解性を示すので、 ホスホ 口アミダイ 卜 ( I ) とヌクレオシド (M) の反応は、 ァセトニトリル等の溶媒 中で行うことが好ましい。
ホスホロアミダイ ト ( I ) とヌクレオシド (||) とは、 ホスホロアミダイ ト ( I ) に対し、 ヌクレオシド (II) を◦. 5〜 1. 0当量倍の割合で反応させ
ることが好ましい。 活性化剤 (III) は、 ホスホロアミダイ ト ( I ) に対し、
1〜 5当量倍の割合で用いることが好ましい。 反応温度は 0〜40°Cが好まし く、 反応圧力は 1気圧が好ましい。
以上の第 1反応工程により、 下記一般式' (XI)
[式中、 R R2、 R3、 R R6、 D,, E 及び B sは前記と同じ意味を示 す。 ]
で表されるホスフアイ 卜 〔以下 「ホスフアイト (XI) 」 という〕 を得る。
〔第 2反応工程〕
まず、 第 1反応工程で得られたホスフアイ 卜 (XI) を、 無水酢酸、 無水トリ フルォロ酢酸等でァシル化した後、 硫化剤、 セレノ化剤、 ボラノ化剤等の求電 子試薬と反応させ、 その後、 一般式 (XII) の化合物の不斉補助基を 1 , 8— ジァザビシクロ [5. 4. 0] ゥンデカー 7—ェン (DB U) 等で処理して除 き、 一般式 (XII)
E1¾ B s及び Yは前記と同じ意味を示す。 ]
で表される保護されたジリン酸部位修飾ジヌクレオチドを得る。 なお、 使用す る求電子試薬の種類により (例えば、 硫化剤として 1, 2, 4—ジチアゾリジン 一 3, 5—ジオン、 3—エトキシ一 1, 2, 4—ジチアゾリンー 5—オン、 3— メチル一1 , 2, 4—ジチアゾリン一 5—オン等を用いた場合) 、 前段のァシル 化工程を省略してもよい。
最後に、 水酸基の保護基を、 (CH3CH2) 3N ■ 3 H F等で除き、 一般式 (IV) 又は (V) で表される立体規則性の高いリポヌクレオチド類縁体を得る ことができる。
また、 本発明においては、 上記した第 1反応工程と第 2反応工程を繰り返す ことにより、 一般式 (XI I I) で表されるオリゴマー 〔以下 「オリゴマー
(XI I I) 」 という〕 を製造することができる。
一般式 (I) で表されるモノマーの R1が罈合する炭素が第 3級炭素であり (R1と R' の両方が水素原子ではない) 、 かつ前記第 3級炭素の置換基がァ リール基を含まない場合、 第 1反応工程で得られたホスファイ ト (XI) を、 無 水酢酸、 無水トリフルォロ酢酸等でァシル化した後、 1 %トリフルォロ酢酸ジ クロ口メタン溶液等の酸で処理すると、 不斉補助基が脱離して、 対応する H-ホ スホネート (XIし Y=H) が得られる。 前記第 3級炭素の置換基のうち、 1っ以 上がァリール基の場合は、 第 2反応工程においてァシル化の工程を省略するこ とができるが、 生成するカルボカチオンを還元するために、 トリェチルシラン やボラン■ ピリジン錯体などの還元剤を添加する必要がある。
この方法で 2量体を合成する場合、 得られた H -ホスホネート (XIし Y=H) に 硫化剤を反応させれば、 ホスホロチォェ一卜 (XIし Y=S") が得られ、 ァミンの 四塩化炭素溶液を反応させれば、 ホスホロアミデート (XIし Y=NR2) が得られ る。
この方法でオリゴマーを合成する場合、 5' 水酸基の保護基として DMTr基 を有するモノマーを用い、 上記の方法によって得られたホスフアイ ト中間体を 酸処理することで不斉補助基と 5' 水酸基の保護基である DMTr基を同時に除 去し、 得られた 5' 位に水酸基を有する 2量体に対してモノマーを縮合し、 上
記工程を繰り返すことにより、 H -ホスホネート結合を有するオリゴマーを合成 できる。
次に、 H-ホスホネ一卜結合を有するオリゴマーを 2量体の場合と同様に変換 反応を行い、 望みのリン原子修飾 DNAに導いた後に脱保護を行うことで、 目的 とする核酸類縁体を得ることができる。
—般式 (XIII) 中、 nは 1〜 1 50の整数を示し、 好ましい範囲は 5〜 50 であり、 より好ましい範囲は 1 0〜30、 更に好ましい範囲は 1 5〜22であ る。 D2及び E 2は水酸基又は水素原子を示す。
オリゴマー (XII I) は、 固相法によるオリゴマー合成法を適用して製造する ことができ、 具体的には市販の自動合成機 (Expedite, ABI社製, 又は ABI Model 394, DNA/RNA Synthesizer ABI社製) などを用いて合成するか、 グラ スフィルターのついた固相合成容器を用いた手動法で合成することができる。 固相法で用いる固相担体としては、 アミノアルキル化され、 孔径が制御され た多孔性ガラス (control led pore glass: CPG) 、 アミノアルキル化された高 架橋ポリスチレン (highly cross-l inked polystyrene: HCP) といった公矢!]の 高分子担体であって, できるだけ膨潤性がな 過剰に用いた試薬を洗浄によ つて簡単に除去できるものが好ましい。
固相担体とリボヌクレオシドの 3' 又は 2' 水酸基のいずれかは、 コハク酸 エステル、 シユウ酸エステル、 フタル酸エステル等のリンカ一を介して結合し
ても良い。 固相担体が結合していない 2' 又は 3' 水酸基の保護基としては、 ァセチル基、 ベンゾィル基、 2- (シァノエトキシ) ェチル基、 t-ブチルジメチ ルシリル基等の RNA合成及び DNA合成で一般的に用いられる保護基を挙げるこ とができる。
本発明の製造法により得られる立体規則性の高いリボヌクレオチド類縁体及 びデォキシリボヌクレオチド誘導体は、 遺伝子治療の分野で注目されている手 法の一つであるアンチセンス法や RNA干渉に使用することができる。
本発明によれば、 アンチセンス分子として有効な立体規則性の高いリボヌク レオチド類縁体及びデォキシリボヌクレオチド類縁体を高い収率で得ることが できる。 実施例
例中の%は特記しない限リ質量%である。
式および表中、 dr, d.にはジァステレオマ一比を、 rtは室温を、 equiv, eq は当量を、 TFAはトリフルォロ酢酸を、 Pyはピリジンを示す。
<活性化剤 (III) の製造例 >
製造例 1-1 : N—シァノメチルピロリジニゥムテトラフルォロボレイ 卜の製 造
アルゴン雰囲気下、 N—シァノメチルピロリジン 0. 551 g (5·. 00 mmol) のェチルエーテル (5. OOml) 溶液を一 78 °Cに冷却し、 攪拌しつつ 54%四フッ化硼素酸ェチルエーテル溶液 0. 689ml (5. 0 Ommol) を滴 下した。 溶液を室温に戻した後、 減圧下濃縮、 乾燥し、 残渣にェチルェ一テル
(5ml) を加えて激しく攪拌し、 シリンジを用いて溶媒を除去した。 この洗浄 操作を 5回繰り返した後、 真空乾燥し、 目的物 〔一般式 (III) において、 n =4、 X— =B F4—の活性化剤〕 0. 990 g (5. 00圆 ol) を得た。 収率定 量的。 白色粉末。 潮解性大。
-融点: 1 1 3. 0〜 1 14. 0°C
, I R (KB r ) x : 2988, 2950, 2825, 2527, 2445, 1451, 1407, 1374,
1298, 1119, 929 cm"1
^H— NMR (300MHz, CD3CN) δ : 7.17(br, 1H), 4.30(s,2H), 3.51 (br,4H), 2.13〜2.08(m, 4H)
■ 13C— NMR (75 MHz, C D3CN) δ: 112.0, 55.9, 41.8, 23.2。
製造例 1 - 2: Ν—シァノメチルピロリジニゥムへキサフルォロホスフエ一ト の製造
6 1 %へキサフルォロリン酸水溶液 1. 20 g (5. O Ommol) に水 5. 0 Oml を加え、 攪拌しつつ N—シァノメチルピロリジン 0. 55 1 g (5. 00 画 ol) を滴下した後、 溶液を凍結乾燥した。 残渣にェチルエーテル (1 Oml) を加え、 激し〈攪拌し、 シリンジを用いて溶媒を除去した。 この洗浄操作を 3 回繰り返した後、 真空乾燥し、 目的物 〔一般式 (III) において、 n = 4、 X一 二 P F6—の活性化剤〕 1. 28 g (5. O Ommol) を得た。 収率定量的。 白色 粉末。 潮解性大。
•融点: 56. 0〜5フ. 0°C
- I R (KB r ) : 2988, 2828, 2532, 2448, 1626, 1457, 1296, 1082, 987, 834 cm-1
' 1Η— NMR (300MHz, CD3CN) δ : ,8.27 (br,1H), 4.24(s,2H), 3.48 (br,4H), 2.12〜2.08(m, 4H)
■ 13C— NMR (7 5 MHz, CD3CN) δ: 112.1, 56.0, 42.1, 23.5
■ 31 P - N M R ( 1 2 1 MHz, C D3C N) δ: -146.0 (septet, 1 J PF=707Hz) 0 製造例 1 - 3: N—シァノメチルピロリジニゥムトリフルォロメタンスルホネ 一卜の製造
N—シァノメチルピロリジン 0. 55 1 g (5. 0 Omtnol) のジクロ口メタ ン (5. 0 Oml) 溶液を 0°Cに冷却し、 攪拌しつつトリフルォロメタンスルホ ン酸 0. 442ml (5. O Ommol) を滴下した後、 ェチルエーテル (1 0ml) を加えた。 生じた固体を吸引ろ過によって集め、 ェチルエーテル (1ml X 3) で洗浄した後、 減圧下乾燥して、 目的物 〔一般式 (III) において、 n = 4、 X-=T f O—の活性化剤〕 1. 1 1 g (4. 27mmol) を得た。 収率 85。ノ0。
白色粉末。 潮解性小。
-融点: 67. 0〜67. 5°C
■ I R (KB r ) : 2996, 2841, 2651, 2477, 2347, 2282, 1637, 1462, 1437, 1269, 1228, 1168, 1033, 985, 911, 849, 761, 641 cm—1
■ 1H-NMR (300MHz, C D3CN) δ : 8.16(br, 1H), 4.30(s,2H), 3.50(br,4H), 2.14〜2· 09 (m, 4H)
■ 13C— NMR (75 MHz, CD3CN) δ : 121.2(q, 1JCF=320Hz) , 55.9, 42.0, 23.5。
製造例 1 - 4: Ν—シァノメチルビペリジニゥムテトラフルォロボレ一卜の製 造
Ν—シァノメチルビペリジン 1. 24 g (1 0. Ommol) のジクロロメタン (1 0. Oml) 溶液に対し、 攪拌しつつ 54%四フッ化硼素酸ェチルエーテル 溶液 1. 38ml (1 0. Ommol) を滴下した。 溶液をェチルエーテル (20 ml) で希釈し、 生じた固体を吸引ろ過によって集め、 ェチルエーテル (1 0 mi x 2) で洗浄した後、 減圧下乾燥して、 目的物 〔一般式 (I I I) において、 n = 5、 X— =B F4—の活性化剤〕 2. 0 1 g (9. 48mmol) を得た。 収率 9 5%。 白色粉末。 潮解性なし。.
'融点: 1 03. 0〜 1 03. 5°C
■ I R (KB r ) ymx 3149, 2997, 2952, .2876, 2591, 2570, 2491, 2372, 1457, 1422, 1296, 1074, 980, 935, 850, 641 cm"1
- 1H— NMR (300MHz, CD3CN) δ 6.74(br, 1H), 4.22(s,2H), 3.58(br,2H), 3.15(br,2H), 1.97〜1.51 (m, 6H)
- 13C-NMR (75 MHz, CD3CN) δ : 111.2, 54.6, 44.0, 23.0, 20.5。 製造例 1 - 5: Ν—シァノメチルビペリジニゥムへキサフルォロホスフエ一ト の製造
6 1 %へキサフルォロリン酸水溶液 1 · 20 g (5. 0 Ommol) に水 5. 0 Oml を加え、 攪袢しつつ N—シァノメチルビペリジン 0. 62 1 g (5. 00 画 ol) を滴下した後、 溶液を凍結乾燥した。 残渣にジクロロメタン (5mi) 、
ェチルエーテル (1 0ml) を加え、 一 78°Cに冷却し、 激しく攪拌すると固体 が生じたので、 室温に昇温した後、 シリンジを用いて溶媒を除去した。 残渣に ェチルエーテル (5ml) を加え、 激しく攪拌した後、 シリンジを用いて溶媒を 除去した。 この洗浄操作を 3回繰り返した後、 真空乾燥し、 目的物 〔一般式
(III) において、 n = 5、 X— =P F6—の活性化剤〕 1. 31 g (4. 85 mmol) を得た。 収率 97%。 白色粉末。 潮解性大。
•爾虫点: 54. 0〜55. 0°C
- I R (KB r ) vmm: 2997, 2953, 2876, 2589, 2570, 2490, 2372, 1655, 1455, 1422, 1297, 1192. 1142, 1084, 1037, 981, 953, 837, 746 cm-1
- 1H-NMR (30 OMHz, CD3CN) δ : 7.94 (br, 1H), 4.15(s,2H), 3.31 (br,4H), 1.92〜1.83 (m, 4H) , 1.63(br,2H)
- 13C— NMR (75MHz, CD3CN) δ 111.5, 54.5, 44.2, 23.1, 20.8
■ 31 P - N M R (1 21 MHz, CD3CN) δ : -145.9 (septet, 1JPF=707Hz)。 製造例 1 - 6: N—シァノメチルビペリジニゥム卜リフルォロメタンスルホネ
—卜の製造
N—シァノメチルビペリジン 0. 621 g (5. 00圆 ol) のジクロ口メタ ン (5. 0 Oml) 溶液を 0°Cに冷却し、 攪拌しつつトリフルォロメタンスルホ ン酸 0. 442ml (5. 0 Ommol) を滴下した。 溶液を室温に昇温し、 ェチル エーテル (1 Oml) を加えた後、 固体を吸引ろ過によって集め、 ェチルェ一テ ル (1ml x 3) で洗浄した後、 減圧下乾燥して、 目的物 〔一般式 (III) にお いて、 n = 5、 X— =T f O—の活性化剤〕 T. 37 g (5. 0 Ommol) を得た。 収率定量的。 白色粉末。 潮解性小。
-融点: 1 1 0. 0~ 1 1 0. 5°C
■ I R (KB r ) vmx: 2999, 2723, 1460, 1289, 1226, 1168, 1083, 1027, 978, 936, 762, 641 cm一1
' 1Η— NMR (300MHz, C D3C N) δ 8.12(br, 1H), 4.19(s,2H), 3.58(br,2H), 3.09(br,2H), 2.21(br,4H), 1.50(br, 1H)
, 13C— NMR (75 MHz, CD3CN) 6 : 120.9 (q, 1JCF=319Hz), 111.4,
54.5, 44.2, 23.0, 20.7。
<ホスフイチル化剤 (VII) の製造 >
製造例 2 - 1 : (5S) —2—クロロー 3—メチル一5—フエ二ルー 1, 3, 2—ォキサァザホスホリジンの製造
(S) —2—メチルアミノー 1—フエニルエタノール 3. 02 g (1 5. 0 mmol) 、 トリェチルァミン 5. 58ml (40. Ommol) のテトラヒドロフラン (TH F) (20. Oml) 溶液を 0°Cに冷却した三塩化リン 1. 75ml (20. Ommol) の T H F (20. Oml) 溶液に対して、 攪拌しつつ滴下し、 温度を室 温にして 30分間攪拌した。 生じた塩を、 グラスフィルタ一でアルゴン雰囲気 下ろ過し、 塩を TH F ( 1 Oml X 3) で洗浄した。
ろ液を濃縮し、 残渣を減圧下蒸留することにより、 目的物 〔一般式 (VII) において、 R1-フエニル基、 R2=H、 R3=メチル基である化合物の 5 S体〕 2. 59 g (1 2. Ommol) を得た。 収率 60%。 89〜90°CZ0. 2画 H go 無色透明液体。
■ 1H-NMR (300MHz, CDC I 3) δ : 7.54〜7.34 (m, 5Η), 5.83,
5.44 (br.br, 1H), 3.60〜3,42(m, 1H), 3.22〜3· 12(m, 1H) ,
• 31 P - N M R (1 21 MHz, CDC I 3) δ ■■ 172.4(br), 171.3(br)。
製造例 2 - 2 : (5 R) —2—クロ口一 3—メチル一5—フエニル一 1 , 3, 2—ォキサァザホスホリジンの製造
(R) —2—メチルアミノー 1—フエニルエタノール 2. 27 g (1 5. 0 國 ol) を用い、 製造例 2-1 と同様の手法により目的物 〔一般式 (VII) におい て、 R1 フエニル基、 R2=H、 R3=メチル基である化合物の 5 R体〕 を製造 した。 収率 65%。 81〜82°CZ0. 2mmHg。 無色透明液体。
' 1H— NMR (300MHz, CDC I 3) δ : 7· 55〜7.35 (m, 5Η), 5.84,
5.46 (br.br, 1Η),
3.58〜3.43(m, 1Η), 3· 22〜3· 13 (m, 1H) , 2.78 (d, 3JHP=16.5Hz, 3Η)
■ 31 P - N M R (1 21 MHz, CDC I 3) δ : 172.4(br), 171.4(br)
製造例 2-3 : (2 R, 4 S, 5 R) —2—クロ口一 3—メチル一4, 5—ジ フエ二ルー 1 , 3, 2—ォキサァザホスホリジンの製造
( 1 R, 2 S) —2—メチルアミノー 1 , 2—ジフエニルエタノール 2. 2 7 g (1 0. Ommol) 、 卜リエチルァミン 2. 79ml (20. Ommol) の TH F (1 0. Oml) 溶液を、 0°Cに冷却した三塩化リン 0. 872ml (1 0. 0 mmol) の TH F (1 0. Oml) 溶液に対して、 攪拌レつつ滴下した後、 1時間 加熱環流した。
溶液を室温まで放冷し、 生じた塩を、 グラスフィルタ一でアルゴン雰囲気下 ろ過し、 塩を TH F (1 Oml X 2) で洗浄した後、 ろ液を減圧下濃縮して、 目 的物 〔一般式 (VII) において、 R1-フエニル基、 R2=フエニル基、 R3=メチ ル基である化合物の 2 R, 4 S, 5 R体〕 3. 1 7 g (1 0. Ommol) を得た。 収率定量的 (純度 92%) 。 乳白色固体。
■ 1H-NMR (30 O Hz, CDC I 3) δ 7.08〜7, 05 (m, 6Η) , 6.91- 6.81 (m, 4H) , 6.15 (d, 3J=8.3Hz, 1H), 4.64 (dd, 3JHH=8.3Hz, 3JHP=4.2Hz, 1 H) '
2.64(d,3JHP=15.3Hz,3H)
■ 31 P - N M R (1 21 MHz, CDC I 3) δ 171.70
<ホスホロアミダイ 卜 ( I ) の製造 >
製造例 3-1
5' - 0 - 〔ビス (4-メ トキシフエ二ル) フエニルメチル〕 -3' - 0 - 〔 (2S, 5S) -3 -メチル -5-フエニル- 1,3, 2-才キサザホスホリジン- 2-ィル〕 - 2' - 0- (tert -プチルジメチルシリル) ゥリジン [(Sp)- 19b]の製造
5' -0- 〔ビス (4 -メ トキシフエ二ル) フエニルメチル〕 -2' -0- (tert -プチ ルジメチルシリル) ゥリジン(4) (0.820 g, 1.5mmol) を、 ピリジン、 トルェ ンと繰り返し共沸することによって乾燥し、 THF (7.50 ml) 溶液とした。
これにトリェチルァミン (1.05ml, 7.5画 I) を加え、 -78。 G に冷却した後、 アルゴン雰囲気下、 下記式及び表 1に示す(5S)-18bの 0.22M THF溶液を滴下し た。 反応混合物を室温で 30分間撹拌した後、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (75 ml) 及びクロ口ホルム (75 ml) を加えた。 有機相を分離後、 飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で洗浄 (75 mlx2) し、 集めた洗液をクロ口ホルム (75 ml 2) で抽出した。
集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、 ろ過し、 減圧下濃縮した。 残 渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー 〔2.5x14cm, シリカゲル 40g, トル ェンー酢酸ェチルートリエチルァミン (10:1:0.2, v/v/v) 〕 で分離精製した。 目的物を含むフラクションを集め、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (100 ml) で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥、 ろ過し、 減圧下濃縮乾燥して、 下 記式及び表 1に示す (Sp)- 19b を収率 70%で得た。 無色非晶質。
1H NMR (300 MHz, CDC I 3) <5 8.80 (br, 1H), 8.20 (d, 3JHH = 8.1Hz, 1H), 7.42-7.18 (m, 13H), 6.84 (m, 4H), 5.80 (s, 1H), 5.58 (t, 3JHH = 6.6Hz 1H), 4.60 (m, 1H), 4.18 (br, 2H), 3.80 (s, 6H), 3.40 ( m, 2H), 1.40- 1.00 (m, 6H), 0.91 (t, 3JHH = 13.5Hz 9H), 2.22 (d, 3JHH = 13.5Hz 6H).
製造例 4 - 2
5' -0-〔ビス (4-メチルフエニル) フエニルメチル〕 -3' -0 - 〔 (2R.4S.5R) 一 5—フエ二ル―テトラヒドロー 1H.3H -ピロ口 〔1,2-G〕 - 1,3,2 -才 キサザホスホリジン- 2-ィル〕 -2' -0- (tert-プチルジメチルシリル) ゥリジ ン [(Sp)-19d]の製造
5' -0-〔ビス (4-メ トキシフエ二ル) フエニルメチル〕 -2' -0- (tert-プチ ルジメチルシリル)ゥリジン(4) (0.820g, 1.5mmo I ) を、 ピリジン、 トルエン と繰り返し共沸することによって乾燥し、 THF (7.50ml) 溶液とした。
これにトリェチルァミン (1.05 ml,7.5inmol) を加え、 一78° Gに冷却した後、 アルゴン雰囲気下、 下記式及び表 1に示す(5S)- 18dの 0.22 M THF溶液を滴下 した。 反応混合物を室温で 30分間撹拌した後、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶 液 (75ml) 及びク t]口ホルム (75ml) を加えた。
有機相を分離後、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄 (75ml x2) し、 集 めた洗液をクロ口ホルム (75ml x2) で抽出した。 集めた有機相を無水硫酸ナ トリウムで乾燥後、 ろ過し、 減圧下濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマ トグラフィ一 〔2.5 x14cm, シリカゲル 40g, トルエン一酢酸ェチルートリエチ
ルァミン (10:1:0.2, v/v/v) 〕 で分離精製した。
目的物を含むフラクションを集め、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
(100ml) で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥、 ろ過し、 減圧下濃縮乾燥し て、 下記式及び表 1に示す(Sp)- 19d を収率 46%で得た。 無色非晶質。
1H NMR (300 MHz, C D C \ ζ) δ 9.82 (br, 1Η), 8.17 (d, 3JHH = 8.1Hz, 1H), 7.42-7.18 (m, 14H), 6.81 (m, 4H), 5.88 (s, 1H), 5.71 (d, 3JHH = 6.6Hz, 1H), 5.18 (d, 3JHH = 8.1Hz, 1H), 2.62 (br, 1H), 4.40 (s, 1H), 4.28 (d, 1H), 3.83 (br, 1H), 3. 8 (s, 6H), 3.60 (m, 3H), 3.20 (br, 1H), 2.39 (s 1H),' 2.64 (br, 2H), 1.21 (br, 1H),0.97 (s, 9H), 0.24 (s, 6H).
表 1
卜
R3 R4 R5 19a-da trans: cis
1 18a iPr H P 19a 87 ·· 13
2 18b CH3 H Ph 19b 94: 6
3 18c (CH2)3 H 19c
4 18d (CH2)3 Ph 19d >99: 1 a : 3ュ? NMRで測定されたジァステレオマー比率
実施例 1
下記反応式により、 ホスホロアミダイ ト (I) と、 ヌクレオシド (II) とを、 活性化剤 (III) を用いて縮合した後、 硫化反応を行った。
Pyridine(1°eqUiV)
(Sp .
d.r. > 99:1*
(Sp)-7 (Sp)-9 d.r. > 99:1' d. >99:1* d.r. > 99:1*
* 31 P NMRによって測定されたジァステレオマ一比
その後、 下記反応式により、 脱保護を行い 目的とするリボヌクレオチド類 縁体を得た。
(Sp)-11 (fip)-11
Sp:flp = >99:1 Sp:Rp = >1:99
逆相 HPLCにより測定。 逆相 HPLCにより測定。
(flp)-3cから 37%, 6工程 (Sp)-3cから 32%, 6工程 上記反応における詳細な反応操作は、 以下のとおりである。 なお、 縮合反応 の反応追跡ならびに生成物のジァステレ'ォマ一比の測定は全て以下の要領で行 つた。 剛 Rサンプルチューブ中、 trans - 19b (50jumol)と 2' ,·3' -0 -フエノキ シァセチルゥリジン (50 mol) を、 P205上で 12時間真空乾燥し、 MS 3Aで 8 時間乾燥した N - (シァノメチル) ピロロリジニゥム トリフルォロロンメタン スルホネート(27a) (400 1, 100 mol) の 0.25Mァセトニトリル溶液と
CD3CN(100ju I) をアルゴン雰囲気下加えた。 その 3分後、 NMRによる積算を開 始し、 反応のジァステレオマ一比は NMRシグナルの積分比によって決定した。
(化合物 3→6)
NMRサンプルチューブ中、 trans- 19b (0.0520 g , 50 mo I ) と 2' ,3' - 0-フ エノキシァセチルゥリジン (0.0256£,50^υηιοΙ) を Ρ205上で 12時間真空乾燥し. MS 3Αで 8時間乾燥した Ν— (シァノメチル) ピロロリジニゥム トリフロロ口
メタンスルホネート(27a) (400 1, 100 mol) の 0.25Mァセトニトリル溶液と CD3CN (100 ju I) をアルゴン雰囲気下加えた。
(化合物 6→7)
これを 15分間良くかき混ぜた後に、 ピリジン (43 I, 0.5瞧 01 ) と無水酢酸 (10jU I, 0.1國 ol) をマイクロシリンジで加えて、 化合物 6を 7ベと変換した。
(化合物 7→8)
更にこの溶液中に Beaucage reagent (0.0120g, 0.06mmo I ) を加え、 化合物 7の硫化を行った。
(化合物 8→9)
ここで、 NMRサンプル管から 50ml細口のナスフラスコに反応溶液を移し変え、 3ml のピリジンで洗いこみを行った後、 これにアンモニア水一エタノール (3:1, v/v) 混合溶液 20m I を加え、 密栓をして 60°Cで 4時閩加熱処理を行った。
加熱後に、 溶媒を減圧下留去し、 0.1M TEAAバッファ一 5ml とジクロ口メタ ン 5ml を加え、 化合物 9を有機相へ回収し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥、 ろ過 し、 減圧下濃縮乾燥を行った。
(化合物 9→10)
十分乾燥させた化合物 9に対し、 3HF- ξ1:3Ι\Ι 1.5ml を neatで加え、 2時間撹 拌した後に、 0.1M AAバッファ一 3ml とメタノール 3ml を加え、 エーテル 3ml を用いて洗浄したのち、 水相を回収し減圧下濃縮乾燥を行い、 更に凍結乾燥を 繰り返すことにより、 脱塩を行った。
(化合物 10→11)
凍結乾燥を行った後の化合物 10に 80%酢酸水溶液 20ml を加え、 30分間室 温で撹拌した後、 減圧下濃縮乾燥を行った。 80%酢酸を留去した後、 ジェチル エーテル 3ml を用いて洗浄した後、 蒸留水を用いて抽出を行った。 回収した水 相を減圧下濃縮乾燥し、 更に凍結乾燥を繰り返し、 脱塩を行った後、 逆相 HPLG 及び UVによる分析を行った。 その結果、 (Sp)-11 を、 縮合からのトータル収 率 37%で得た。
実施例 2
下記の各反応工程 (1 ) 〜 (4) 及び (5) の反応 (下記反応式) により、 オリゴマー (XIII) を製造した。
( 1 ) 縮合反応
固相担体 [highly cross- linked polystyrene (HCP)] に結合したリボヌクレ 才シド 〔一般式 ( I ) 〕 immol に対して 20当量のモノマ一ユニット 〔一般式 (II) 、 (III) のュニット〕 (0.2 Ml) 、 50当量の活性化剤 (N -シァノメチル アンモニゥ厶塩, 0.5 M) をァセトニトリル中で 90秒間反応させた。 反応終了 後、 ァセトニトリルで洗浄した。
(2) キャップ化反応 (ァセチル化反応)
固相担体に結合したリボヌクレオチドを無水酢酸: N -メチルイミダゾ一ル: THF=1 : 2 : 7の混合溶液で 60秒間処理し, 未反応の 5' 水酸基及び遊離した 不斉補助基のアミノ基をァセチル化した。 応終了後, ァセトニトリルで洗浄 した。
(3) 硫化反応
固相担体に結合したリボヌクレオチドを 50当量の Beaucage試薬 (0.5 M) のァセトニトリル溶液で 60秒間処理し, ホスファイ ト中間体を硫化した。 反 応終了後, ァセトニトリルで洗浄した。
(4) 脱トリチル化反応
固相担体に結合したリボヌクレオチドを 3 ¾トリクロ口酢酸のジクロロメタ — ン溶液で 60秒間処理し, 5' 末端の DMTr基を除去した。 反応終了後、 ジクロ ロメタン、 次にァセトニトリルで洗浄した。
(5) 鎖延長反応と、 脱保護反応及び精製
上記の (1 ) から (4) の反応操作を繰り返し、 オリゴリボヌクレオチド鎖 を固相担体上で延長した。
目的とする鎖長のオリゴリボヌクレオチド誘導体が固相担体上に合成できた ら、 固相担体を 25%アンモニア水:エタノール (3:1, v/v) で 60 ° Cで 15時 間反応させて, 塩基部及びリン酸部位の保護基を除去した。 このとき, 3' 末 端の水酸基の保護基と固相担体からのオリゴマーの切り出しも同時に進行した。
固相担体を濾過して除き、 濾液を減圧下濃縮乾燥後、 Et3N ' 3HF (100当量) を加え、 室温で 2時間反応させて 2' 水酸基の保護基である TBDMS基を除去し た。 反応終了後、 減圧下 Et3M ' 3HF を留去して乾燥後、 水 (1ml) に溶解して. エーテル (1 mi x 3回) で洗浄した。 水層を減圧下で濃縮乾燥した後に、 水
( 1ml) に溶解し、 逆相 HPLGによって精製して、 収率 20— 70%の範囲で目的 物を得た。
実施例 3
〔スキーム 1 :キラル不斉補助基としての 1,2—ァミノアルコールの合成〕
3a (R = Ph) 88% 4a (R = Ph) 60% 3b (R = Me) 98% 4b (R = Me) 88%
(S) -プロリン- N-ェチルカルバメート(1)の合成
10規定の NaOH水溶液 (50 ml)に S- proline (5.75 g, 49.9 画 ol)を加え、 0 °Cに冷却し、 攪拌しつつ 40分間かけて chloroformic acid ethyl esther (5.75 ml, 60.4 剛 o I)を、 pH 9 - 10に保ちつつ、 滴下した。 室温で 3.5時間攪 拌した後、 ジクロロメタン (30 ml)を加え、 1規定の HGI水溶液 (360 ml)を加 えて pH 1にしたのち、 ジクロロメタン (300 ml X 10)で抽出し、 無水硫酸ナト リウ厶で乾燥し、 濾過レ、 減圧下濃縮して 1 (9.19 g, 98%)を得た。 無色透明 液体。
1H NMR (CDGIg) δ 10.85 - 10.42 (br, 1H), 4.41 - 4.30 (m, 1H), 4.22 - 4.15 (m, 2H), 3.60 - 3.37 (in, 2Η), 2.32一 2.20 (m, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 1H), 1.98 - 1.90 (m, 2H), 1.31- 1.19 (m, 3H); IR (NaCI, cm-1) 3459 (一 C00H) , 1724 (-C00H) , 1682 (N- C=0)。
(S) -プロリン- N -ェチルカルバメ一トメチルエステル(2)の合成
Ar雰囲気下、 S-prol ine-N-ethyl carbamate 1 (9.19 g, 49.1 瞻 I)にメタ ノール (150 ml)を加え、 0 °Cに冷却し、 攪拌しつつ thionyl chloride (5.40 ml, 74.3 raiol)を加えた。 室温で 5時間攪拌したのち、 減圧下、 メタノールを 留去し、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100 ml)を加え、 クロ口ホルム(100 ml x3)で抽出し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮して 2 (9.80 g, 99%)を得た。 無色透明液体。
1H NMR (CDC 13) δ 4.29 - 4.20 (m, 1H), 4.08 - 3,98 (m, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.56 - 3.35 (m, 2H) , 2.21 - 2.09 (m, 1H), 1.94 - 1.82 (m, 3H), 1.21 - 1.10 (m, 3H); IR (NaCI, cm"1) 1751 (COOMe), 1702 (N-C=0) 0
N-ェチルカルバメート-(2S)- , a-ジフエニル (ピロリジン- 2-ィル) メタ
ノール(3a)の合成
(S) - Pro l ine - N - ethyl carbamate methyl esther 2 (5.03 g, 25.0 瞻1)を トルエンで繰り返し共沸を行い、 THF (50 ml)に溶かし、 0 °Cに冷却した。 攪 拌しつつ、 THF (96.2 ml)に溶かした PhMgBr (18.0 ml, 100.0 議 ol)を加え、 0 °Cで 3時間攪拌した。 飽和塩化アンモニゥム水溶液 (50 ml), 飽和塩化ナト リウム水溶液(50 ml)を加え、 クロ口ホルム(50 mi x 3)で抽出し、 無水硫酸ナ トリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮したのち、 へキサン 30 ml を加え、 激 しく攪拌し、 吸引濾過し、 真空乾燥して 3a (7.22 g, 88%)を得た。 無色非晶質。 ^ NMR (CDCI3) δ 7.40 - 7.12 (m, 10H), 4.94 — 4.87 (m, 1H), 4.19 - 3.98 (m, 2H), 3.45 - 3.35 (m, 2H), 2.17 - 2.02 (m, 1H), 1.99 - 1.88 (m, 1H), 1.55 - 1.42 (m, 1H), 1.25一 1.22 (t, J = 7.2 Hz, 3H); IR (NaCI, cm"1) 3375 (-OH), 1680 (N-G=0)。
N -ェチルカルバメート-(2S)- -メチル (ピロリジン - 2 -ィル) エタノール (3b) の合成
Ar雰囲気下、 マグネシウム(4.80 g, 197.3 mmol)にエーテル (100 ml)を加 え、 0 °Cに冷却し、 攪拌しつつ、 methyl iodide (12.5 ml, 200.7 園 ol)を溶 かしたエーテル (50 ml)を加えた。 室温で 45 分攪拌したのち、 0 °Cに冷却し、 攪拌しつつ、 (S)-Prol ine- N-ethyl carbamate methyl esther 2 (9.80 g, ' 48.7 mmol)を溶かしたエーテル (50 ml)を加えた。 0 °Cで 1.5時間攪拌したの ち、 飽和塩化アンモニゥム水溶液 (75 ml), 飽和塩化ナトリウム水溶液 (75 ml) を加え、 ジクロロメタン(150 ml x3)で抽出し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮して 3b (9.60 g, 98%)を得た。 黄色透明液体。
1H NMR (CDCI3) δ 5.72 - 5.66 (br, 1H), 4.09 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.84 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.72一 3.62 (m, 1H), 3.20 - 3.11 (m, 1H), 2.03 - 1.94 (m, 1H), 1.84 - 1.76 (m, 1H), 1.69 - 1.51 (m, 2H), 1.24 - 1.20 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.11 (s, 3H), 1.03 (s, 3H); IR (NaCI, cm"1) 3391 (- OH), 1670 (N - G=0)。
(2S)- of, ひ-ジフエニル (ピロリジン- 2 -ィル) メタノール (4a) の合成
N - ethyl carbamate- (2S)- a, a -di phenyl (pyrrol i d i η-2-y I ) methano I 3a (6.51 g, 20.0 raiol)にメタノール (40 ml)を加え、 攪拌しつつ、 水酸化カリ ゥム (11.2 g, 200.0 画 ol)を加えた。 昇温し、 攪拌しつつ 4時間加熱還流し たのち、 減圧下、 メタノールを留去し、 水 50 ml を加え、 ジクロロメタン (50 ml 2)で抽出し、 飽和食塩水 (100ml X 2)で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで 乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮した。 得られた結晶にへキサン (50 ml)を加え、 激しく攪拌したのち、 吸引濾過を行い、 白色粉末を得た。 得られた白色粉末を、 1H N R (GDGI3)で測定したところ、 ケミカルシフトが文献記載のものと異なる こと、 13C剛 R (CDGI3)で測定したところ、 炭素数が 14であること、 さらに得ら れた白色粉末 (5 mg)をマンデル酸 (3 mg)との塩を形成させ、 1H NMR (CDGI3) で測定したところ、 シグナルがシフトしなかったことから、 得られた白色粉末 !ま目的物 4aではなく、 ォキサゾリジノン環を形成していると判断した。 そこ で、 全て回収し、 同様の条件で 6時間反応をおこなった。 精製も同様に行い、 4a (2.99 g, 60%)を得た。 無色非晶質。
1H NMR (CDCI3) δ 7.57 - 7.11 (m, 10H), 4.26 — 4.21 (m, 1H), 3.06 - 2,89 (m, 2H), 1.78 - 1.52 (m, 4H); IR (KBr, cm -1) 3350 (- OH, NH)。
(2S)—ひ-メチル (ピロリジン- 2 -ィル) エタノール (4b) の合成
N-ethy I carbamate- (2S)- a? -methyl (pyrrol i d i η-2-y I ) ethano I 3b (9.60 g, 48.7 mmol)にメタノール (50 ml)を加え、 0 °Cに冷却し、 攪拌しつつ、 水酸化 カリウム (27.0 g, 481.1 mmol)を加えた。 昇温し、 攪拌しつつ 4時間加熱還 流したのち、 減圧下、 メタノールを留去し、 水 50 ml を加え、 pHlになるまで 濃塩酸を加え、 エーテル (100 ml x2)で洗浄し、 生じた沈殿物もともに水相を 回収した。 pH 12になるまで水酸化カリウムを加え、 沈殿物を吸引濾過により 取リ除いたのち、 ジクロロメタン(200 ml X 6)で抽出し、 無水硫酸ナトリゥム で乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮して 4b (5.54 g, 88%)を得た。 黄色針状結晶。
1H 剛 R (CDCI
3) δ 3.03 - 2.87 (m, 3H), 2.66 - 2.48 (br, 2H), 1.80 - 1.58 (in, 4Η), 1.16 (s, 3H), 1.13 (s, 3H); IR (KBr, cm—
1) 3376 (-0H, NH)
0 〔スキーム 2 :ホスフイチル化剤の合成〕
5a (
5b (
(4S) -2-クロロテトラヒドロ- 1H, 3H -ピロ口 [1 , 2 - G]- 5, 5 -ジフェ二ルー 1 , 3, 2- ォキサァザホスホリジン (5a) の合成
(2S) - , - di phenyl (pyrrol id in - 2 - yl) methanol 4a (1.27 g, 5 mmol) ¾: 卜 ルェンを用いて共沸乾燥し、 トルエン 2.5 ml に溶かした。 溶液に N- methylmorphol ine (1.1 ml, 10.0 画 ol)を加え、 この混合溶液を Ar 雰囲気下、 phosphorus trichloride (0.44 ml, 5.0 mmol)のトルエン溶液に対し、 攪拌し つつ 0 °Cで滴下した。 反応混合物を室温で 30分攪袢したのち、 生じた塩を Ar 雰囲気下、 - 78°Cで濾別し、 Ar雰囲気下、 濾液を減圧濃縮し、 5a (1.79 g, crude)を得た。
1H NMR (CDGI3) δ 7.57 - 7.01 (m, 10H), 4.68 — 4.51 (m, 1H), 3.44 -
3.35 (m, 1H), 3.17一 3,07 (m, 1H), 2.06一 1.89 (m, 2H), 1.67一 1.24 (m,
2H) ; 31P NMR (121 MHz, CDCI3) δ 158.2 · (71%) , 173.6 (29%) 0
(4S)-2 -クロロテトラヒドロ- 1H, 3H -ピロ口 [1, 2-c] - 5, 5-ジメチルー 1, 3, 2-2- ォキサァザホスホリジン (5b) の合成
(2S)-oi -methyl (pyrrol idin-2-yl)ethanol 4b (1.95 g, 15.1 mmol)をトル ェンを用いて共沸乾燥し、 トルエン 5.0 ml に溶かした。 溶液に N - methylmorphol ine (3.3 ml, 29.8 mmol)を加え、 この混合溶液を Ar 雰囲気下、 phosphorus trichloride (1.4 ml, 16.0 mmol)のトルエン溶液に対し、 攪拌し つつ 0 °Cで滴下した。 反応混合物を室温で 30分攪拌したのち、 生じた塩を Ar 雰囲気下、 - 78°Cで濾別し、 Ar雰囲気下、 濾液を減圧濃縮した。 減圧蒸留 (bp. 55 。C/ 0.2 mmHg)により精製を試みたが単離にはいたらず、 5b (0.85 g,
crude)を得た。 無色透明液体。 ·
1H NMR (CDCIg) δ 3.70 - 3.61 (m, 1H), 3.53 - 3.40 (m, 1H), 3.19 - 3.05 (m, 1H), 2.21 - 2.04 (m, 2H), 1.84 - 1.71 (m, 2H), 1.53 (s, 3H), 1.37 (s, 3H); 31P NMR (121 MHz, CDGI3) δ 171.0 (35%) , 164.5 (26%), 161.6 (39%)。
〔スキーム 3 :ォキサァザホスホリジン誘導体の合成〕
5 temp., time 収率
(Sp)-7: (flP)-7*
7a (R = Ph) 3.3 equiv reflux 15 h >99: 1 70%
7b (R = Wle) 2.4 equiv Π2 h 98: 2 36%
*31P MRにより測定
5' - 0- (tert -プチルジフエニルシリル)- 3' - 0- [(2S, 5R)- 5, 5-ジフエ二ル-テ トラヒドロ- 1H, 3H-ピロ口 [1,2-c]-1,3, 2- 2-才キサァザホスホリジン- 2 -ィル] チミジン (7a) の合成
5' -0- (tert-Buty I d i pheny I s i I y I ) thym i d i ne 6 (722.3 mg, 1.5 mmol)をピ リジン、 トルエンと繰り返し共沸することによって乾燥し、 THF溶液とした。 これに Et3N (1, 1 ml, 7.9 mmol)を加え、 - 78°Cに冷却したのち、 Ar雰囲気下 (4S) - 2 - ch I orotetrahydro-1 H, 3H-Pyr ro [1 , 2 - c] - 5, 5-d i pheny 1-1 , 3, 2- oxazaphosphol idine 5aの 0.22 THF溶液 22.5 ml (5.0 mmol)を滴下した。 反応混合物を室温で 3時間攪拌したところ、 反応が完了していなかったので、 終夜で加熱還流を行った。 反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (75
ml)及びクロ口ホルム (75 ml)を加えた。 有機相を分離後、 飽和炭酸水素ナト リウム水溶液で洗浄(75 ml x2)し、 集めた洗液をクロ口ホルム(75 ml x 2)で 抽出した。 集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮 した。 残渣を酢酸ェチルに溶かし、 へキサンに滴下して目的化合物を再沈殿さ せた。 吸引濾過で固体を回収し、 へキサンで洗浄して 7a (801.6 mg, crude)を 得た。 無色非晶質。
1H R (CDGI3) δ 7.65 - 7.12 (m, 11H), 6.13 (dd, 3JHH = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 4.65一 4.57 (m, 1H), 4.55 ― 4.49 (m, 1H), 3.79 (dd, 2JHH = 11.3 Hz, 3JHH = 2.4 Hz, 1H), 3.84 (dd, 2JHH = 11.7 Hz, 3JHH = 2.4 Hz, 1H), 3.57 一 3.48 (m, 1H), 3.45 ― 3.44 (m, 1H), 3.17 一 3.07 (m, 1H), 2.33 - 2.25 (m 1H), 1.92 - 1.82 (m, 1H), 1.81 - 1.50 (m, 4H), 1.49 (s, 3H), 1.06 (s, 9H); IR (KBr, cm"1) 3423, 2930, 1688, 1466, 1448, 1278, 1113, 1066, 958,
5' - 0-(tert -プチルジフエニルシリル) - 3' - 0 - [(2S, 5R)-5, 5-ジメチル-テ卜 ラヒドロ- 1H,3H-ピロ口 [1,2- G] - 1,3, 2 - 2 -ォキサァザホスホリジン - 2 -ィル]チ ミジン (7b) の合成
5' -0- (tert-Buty I d i pheny I s i I y I ) thym i d i ne 6 (1.31 , 2.72 mmol)をピリ ジン、 トルエンと繰り返し共沸することによって乾燥し、 THF溶液 (7.50 ml) とした。 これに Et3N (1.9 ml, 13.6圆 ol)を加え、 - 78°Cに冷却したのち、 Ar 雰囲気下(4S)- 2- chloro tetrahydro - 1H, 3H-Pyrro[1, 2-c]-5, 5-d i methyl - 1,3, 2-oxazaphosphol idine 5bの 0.38 M THF溶液 (10.0 ml, 3.81 mmol)を滴 下した。 反応混合物を室温で 30分攪拌したのち、 飽和炭酸水素ナトリウム水 溶液 (100 ml)及びクロ口ホルム (100 ml)を加えた。 有機相を分離後、 飽和炭 酸水素ナトリウム水溶液で洗浄(100 ml X 2)し、 集めた洗液をクロ口ホルム (200 mlxl)で抽出した。 集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過 し、 減圧下濃縮した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ [4x16 cm, 100 g of silica gel , hexan-ethy I acetate - tri ethyl amine (50:50:5,
v/v/v) → hexan-ethy I acetate- tr i ethyl amine (50:50:2, v/v/v)]で分離精 製した。 7bを含むフラクションを集め、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (100
ml x 1)で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮して 7b (614.8 mg, 36%)を得た。 蕪色非晶質。
1H MR (CDCI3) δ 9.83— 9.63 (br, 1Η), フ.68— 7, 34 (m, 11H), 6.42 (dd, 3JHH = 8.1, 8.1 Hz, 1H), 4.90 - 4.85 (m, 1H), 4.09 - 4.08 (m, 1H), 3.99 (dd, 2JHH = 11.7 Hz, 3JHH = 2.1 Hz, 1H), 3.84 (dd, 2JHH = 11.1 Hz, 3JHH = 2.1 Hz, 1H), 3.53一 3.47 (m, 2H), 3.09一 2.09 (m, 1H), 2.53一 2,46 (m, 1H), .2.24一 2.15 (m, 1H), 1.85一 1.65 (m, 4H), 1.58 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 1.11 (s, 9H) ; 31P NMR (121 MHz, CDCI3) δ 152.2 (98%) , 142.9 (2D; IR (KBr, cm—1) 3423, 2963, 1689, 1467, 1428, 1273, 1113, 1074, 956。 '
〔スキーム 4 : 7と 9の縮合〕
e
(Sp)-7: tim
(Rp)-7* (Rp)-10: (Sp)-10:
7a (R= Ph) > 99 : 1 20 min 87: 13
7b {R = Me) 98 :2 < 5 min 97 :3
99: 1 < 5 min 98 :2
*31P Rにより測定。
31P NMR分光分析法による 8の存在下における 7と 9の縮合のモニタリング。 8の存在下における 7a - bと 9の縮合の代表的モニタリング
刚 Rサンプルチューブ中、 7a (41.9 mg, 55 mol)と 9 (17.8 mg, 50
03812
mol)を P205上で 12時間真空乾燥し、 MS 3Aで 8時間乾燥した 8 (ΑΟΟμ I, 100 mo I)の 0.25 Μァセトニトリル溶液と GD3GN (100 i I)を Ar雰囲気下加え た。 その 3分後、 關 Rによる積算を開始し、 反応のジァステレオマー比を NMR シグナルの積分比によって決定した。
NMRサンプルチューブ中、 7b (35.1 mg, 55 jumol)と 9 (17.8 mg, 50 〃mol)を P205上で 12時間真空乾燥し、 MS 3Aで 8時間乾燥した 8 (400 i l, 1O0〃mol)の 0.25 Mァセトニトリル溶液と CD3CN (100jw I)を Ar雰囲気下加え た。
スキーム 5
(flp): (Sp) = 97:3
5' - 0-(tert-ブチルジフエニルシリル)チミジン -3' -yl 3' - 0- (tert -プチ ルジメチルシリル)チミジン - 5' -ィル M -ァセチル -(2S)-び-メチル(ピロリジ ン- 2-ィル)エタノィル フォスファイト (12b) の合成
NMRサンプルチューブ中、 7b (35.1 mg, 55〃mol)と 9 (17.8 mg, 50 /mol) を P205上で 12時間真空乾燥し、 MS 3Aで 8時間乾燥した 8 (400〃 I,
100 imol)の 0.25 Mァセ卜二トリル溶液と GD3GM (100 I)を Ar雰囲気下加え
た。 5分後、 ピリジン (40.1 1 , 500〃mol)と無水酢酸 (9.5 I, 100 ol)を 加えた。 3分後、 クロ口ホルム (30 ml)を加え、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶 液 (15 ml x2)で洗浄し、 集めた洗液をクロ口ホルム (30 ml x1)で抽出した。 集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮し、 トルェ ンと共沸することで 12b (86.9 mg, crude)を得た。
]W NMR (CDC 13) δ 9.73 (br, 2H), 7.63 - 7.61 (m, 4H), 7.46 ― 7.36 (m, 7H), 6,39 (dd, 3JHH = 6.6, 3 Hz, 1H), 6.23 (t, 6.0 Hz) , 4.89 (m, 1H), 4.30 (m, 2H), 4.08一 3.80 (m, 6H), 3.58一 3.38 (m, 2H), 2.45 (m, 1H), 2.34 - 2.23 (m, 3H) , 2.23 - 1.98 (m, 4H), 1.89 (s, 3H), 1.60 (s, 3H) , 1.46 (s, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.10 (s, 9H), 0.87 (s, 9H), 0.05 (6H); 31P NMR (121 MHz, CDCI3) δ 137.2 (79%) , 137.0 (7%) , 136.7 (8%) , 135.7 (1%), 135.2 (5%); IR (KBr, cm—1) 3430, 2930, 1742, 1694, 1471, 1274, 1112,. 1034, 966, 835。
(Rp) - 5' —0 -(tert-ブチルジフエニルシリル)チミジン- 3' -ィル 3' - 0 - (tert-プチルジメチルシリル) チミジン- 5' -yl H-ホスフォネート [(Rp)- 11] の合成
フォーム状にして 5時間真空乾燥させた 12b (86.9 mg, crude)に、 At'雰囲 気下、 蒸留した TFA (2 ml)を溶かした CH2GI2 (20 ml)を加えた。 0 °Cで 2分攪 拌したのち、 ジクロロメタン (100 ml)を加え、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶 液 (50 ml X 2)で洗浄し、 集めた洗液をジクロロメタン (100 ml 1)で抽 出した。 集めた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮し た。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ [4x16 cm, 100 g of si I ica gel , hexan - ethyl acetate (1:1, v/v) → hexan-ethy I acetate (1:2, v/v) -→ hexan-ethy I acetate (1:3, v/v) → hexan-ethy I acetate (1:4, v/v)] で分離精製した。 (Rp) - 11を含むフラクションを集め、 減圧下濃縮し、 クロ口 ホルム (50 ml)を加え、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (50 mlxl)で洗浄後、 洗液をクロ口ホルム (50 ml XI)で抽出し、 集めた有機相を無水硫酸ナ卜リウ ムで乾燥し、 濾過し、 減圧下濃縮して 11b (43.4 mg, 84% (purity 93%))を得
た。 無色非晶質。
】H NMR (CDGI3) «59.45 - 9.33 (br, 2H), 7.64― 7.60 (m, 4H), 7.47― 7.37 (m, 8H), 6.90 (d, JPH = 715.0 Hz, 1H) 6.39 (dd, 3JHH = 6.0, 6.0 Hz, 1H), 6.14 (t, 3JHH = 7.2 Hz, 1H), 5.23— 5,22 (m, 1H), 4.46— 4.40 (m, 1H), 4.35 - 4.19 (m, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.99一 3.78 (m, 3H), 2.65― 2.55 (m 1H), 2.33— 2.28 (m, 3H), 1.91 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 1.06 (s, 9H), 0.89 (s, 9H), 0.10 (s, 6H); 31P NMR (121 MHz, GDCI3) δ 9.3 (3% for (Sp)-11), 7.8 (97% for (Rp)- 11); IR (KBr, cm—1) 3448, 2930, 1695, 1471, 1276, 1114, 1035, 971, 837。
〔スキーム 6〕
表 4
(Sp)-13: (flp)-13 (Sp)-18: (fip)-18 18の収率
98.1: 1.9 98.6: 1.4
1.9: 98.1 1.9: 98.1 手動固相合成の代表的手順
(1) 3% DCA in CH2CI2; 15-20 sx4
(2)洗浄 (GH2CI2 fol lowed by CH3CN)
(3)カップリング (0.2 Mモノマー 13 and 1.0 M 8 in CH3CN; 3 min)
(4)保護 020-1^-11161 1 !1^0|3∑0|6-丁 (1 : 2 : 7, v/v/v); 30 s]
(5) 1% TFA in CH2CI2; 15-20 sx4
(6)硫化 [10% S8 in CS2-Py-Et3N (35 : 35 : 1, v/v/v); 3 h]
(7)洗浄 [GS2 - Py- Et3N (35 : 35 : 1, v/v/v) fol lowed by Py]
(8) 25% NH3 aq. (5.0 ml; 1h)
(9)吸引濾過, 洗浄 (H20; 1.0 ml x 5)
(10)溶媒の減圧留去
(11)希釈 (H20; 5.0 ml)
(12)洗浄(Et20; 5.0 ml x 3)
(13)溶媒の減圧留去
(14)凍結乾燥
集めた残渣を水 (0.2 ml)に溶かして逆相 HPLCにより分析した。
〔スキーム 7〕
(Sp)-13: (flp)-13 (Sp)-19: (fip)-19 19の収率
98.1: 1.9 96.5: 3.5 97,5 1.9: 98.1 4.2: 95.8 97.6 手動固相合成の代表的手順
(1) 1% TFA in CH2CI2; 15-20 sx4
(2)洗浄(CH2CI2 fol lowed by CH3CN)
(3)カップリング (0.2 モノマ一 13 and 1.0 M 8 in CH3CN; 3 min)
(4)保護 [Ac20-N- methyl imidazole - THF (1 : 2 : 7, v/v/v); 30 s]
(5) 1% TFA in CH2GI2; 15-20 sx4
(6)酸化的ァミノ化 (飽和 NH3 in CG 14 - dioxane (4 : 1, v/v); 0°C, 30 min)
(7)吸引濾過,洗浄 (dioxane ;1.0 mi x 2)
(8)溶媒の減圧留去
(9)希釈 (H20; 5.0 ml)
(10)溶媒の減圧留去
(11)凍結乾燥
集めた残渣を水 (0.2 ml)に溶かして逆相 HPLGにより分析した。