鞍乗型車両
技術分野 明
本発明は ス クータ型自動二輪車等の鞍乗型車両に関 する。
書 背景技術
鞍乗型車両には、 一般的に性能面の向上に加えて、 デ ザィ ン性の向上が図 られている。
特に、 鞍乗型車両は、 運転手が鞍乗する シー ト を有す る ので、 シー ト幅を狭く して車両全体を小型化する こ と によ っ て デザイ ン性おょぴ乗 り 心地の向上が図 られて いる。
また、 鞍乗型車両は、 メ ッ 卜 イ ン構造、 すなわち 、 シ 一 卜下にヘルメ ッ ト を収納するための収納ボ ッ ク ス を配 置 した構造を有する ので、 収納ボ ッ ク ス は、 十分なスぺ ース (深さ 、 奥行、 幅) を有する必要がある。 しか しな が ら 、 収納ボ ッ ク スの幅を十分に確保する と、 その上方 に配置される シー ト の前端部の幅が増大する。
こ の問題を解決するための構造は、 特許第 2 6 3 1 0 5 9 号公報、 特開平 1 — 2 3 7 2 7 4 号公報及び特開 2 0 0 1 — 1 7 1 5 8 0 号公報に開示されてい る 。 その構
造は、 シー ト の下方において、 収納ボ ッ ク ス の後方に配 置さ れる 小型のパッ テ リ を、 収納ボ ッ ク ス の前方に再配 置して、 その分だけ収納ボ ッ ク ス を後方に移動 した も の であ る。 こ のバッ テ リ 配置構造によ り 、 シー ト の前端部 の幅を低減できる。
しか しなが ら 、 パッ テ リ 配置構造を有する 自動二輪車 において、 収納ボ ッ ク ス 自体は、 依然と して、 ヘルメ ッ ト等の収納するために十分なスペース (深さ 、 奥行、 幅) を有する 。 また、 シー ト の前端部の幅を、 ノ ッ テ リ の幅 よ り 小さ く する こ とは困難である。
さ ら に、 バッ テ リ をシー ト の前端部の下方に配置 して いる ので、 パ ッ テ リ に接続される ヒ ューズ、 リ レ一等の 電装品を設置する ためのスペース を、 シー ト の幅を維持 しなが ら 、 シー ト の前端部の下方に確保する こ と は困難 であ る。 それゆえ、 電装品を設置するために、 シー ト の 前端部の幅を広げるか、 又は、 シー ト の前端部以外の場 所に電装品を設置している。
前者の構成では、 シー ト 前端部の幅が大き く なる 。 後 者の構成では、 バッ テ リ と電装品の間を接続する ワイ ヤ ハーネス を長く 引き回す必要がある ので、 配線スペース の増大に伴っ て、 部品 レイ アウ ト の 自 由度の減少や配線 作業効率の悪化等の問題が生じ る。
発明の開示
本発明は、 上述した事情を鑑みてなされた ものであ り 、
前端部の幅が狭い シー ト を有する鞍乗型車両を提供する こ と を 目的とする。
また、 本発明は、 部品 レイ ア ウ ト の 自 由度および配線 作業効率を向上させる鞍乗型車両を提供する こ と を 目 的 とする。
本発明は、 車両フ レーム の上方に配置された鞍乗用 シ — ト を有する鞍乗型車両であっ て、 車両フ レーム に取 り 付け られて、 かつ、 前記シー ト によっ て閉塞される上面 開 口部を有する収納ボ ッ ク ス と、 前記収納ボ ッ ク ス内の 前部に配置されるバッ テ リ と、 前記パ ッ テ リ の前方に位 置する よ う に前記収納ボ ッ ク ス内に配置されて、 かつ、 前記バッ テ リ に電気的に接続される電装品 と 、 を備え、 車体幅方向において、 前記電装品は前記バ ッ テ リ よ り 短 い こ と を特徴とする鞍乗型車両を提供する。
本発明によれば、 電装品はバッ テ リ ボ ッ ク ス の前方に 配置され、 かつ、 車体幅方向において、 電装品はバ ッ テ リ よ り 短いので、 前端部の幅が狭い シー ト を有する鞍乗 型車両が実現され、 かつ、 部品 レイ ア ウ ト の 自 由度およ び配線作業効率が向上する。 図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明の実施形態に係る ス ク 一夕型自動二輪 車の側面図である。
図 2 は、 本発明の実施形態に係るス ク一夕型自動二輪 車の斜視図である。
図 3 は、 本発明の実施形態に係る ス ク 一夕型 自動二輪 車の フ レーム部およびスイ ング式駆動ュニ ッ ト の概略構 成を示す斜視図である。
図 4 は、 本発明の実施形態に係るス ク 一夕型自動二輪 車のシー ト下の構成を示す部分縦断側面図である。
図 5 は、 本発明の実施形態に係るス ク一夕型自動二輪 車のシー ト下の構成を示す平面図である。
図 6 は、 本発明の実施形態に係るス クータ型自動二輪 車のシー ト下の構成を示す概略斜視図である。
図 7 は、 本発明の実施形態に係るス ク一夕型自動二輪 車の シー ト の取 り 付け構造を説明する分解斜視図であ る 図 8 は、 本発明の実施形態に係るス ク 一夕型自動二輪 車のシ一 ト の裏面構造を示す斜視図である。
図 9 は、 本発明の実施形態に係るス ク 一夕型自動二輪 車のシー ト下の構成を示す拡大側面図である。
図 1 0 は、 図 9 における X — X矢視断面図である。 図 1 1 は、 本発明の実施形態に係るス ク ー夕型自動二 輪車のシー 卜下の構成を示す部分断面正面図である。
図 1 2 は、 本発明の実施形態に係る ス ク 一夕型自動二 輪車の ロ ッ ク機構の取付構造を示す分解斜視図である。
図 1 3 は、 本発明の実施形態に係るス ク一夕型自動二 輪車の ロ ッ ク機構の動作を説明する 図である。
図 1 4 は、 'ス ク 一夕型自動二輪車における 、 サイ ド 力 パーの前カバ一を取 り 外した、 シー ト下の構成を示す部 分断面正面図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、 図 1 乃至 1 4 を参照 して、 本発明の実施形態を 説明する。 なお、 本実施形態において、 左右、 前後、 上 下とは、 ノ、 ン ドルに向かっ て、 ド ライ ノ がシー ト に着座 した状態における、 ド ライ バか ら見た、 左右、 前後、 上 下の意味である。
図 1 及び 3 に示すよ う に、 ス ク一夕型自動二輪車 1 は 前後方向に沿っ て延出 した車体フ レーム 3 を有する。 車 体フ レーム 3 は、 ヘ ッ ドパイ プ 5 、 ダウ ンチューブ 7 , 第 1 ボ ト ム フ レーム 9 a 、 第 2 ボ ト ム フ レーム 9 b 、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 、 ク ロ ス フ レーム 1 5 、 及び取 り 付けフ レーム 2 1 を備える。
図 1 に示すよ う に、 ヘ ッ ドノ°ィ プ 5 には、 ステア リ ン グシャ フ ト 4 5 が回動 自在に嵌揷支持される。 ステア リ ングシ ャ フ ト 4 5 の下端部には、 ア ンダブラ ケ ッ ト 4 7 を介 して、 フ ロ ン ト フ ォー ク 4 9 が設け られる。 ステア リ ングシ ャ フ ト 4 5 の上端部には、 ブ レーキ レバ 5 1 等 の計器及び操作スィ ツ チを有するハ ン ドル 5 3 が固定さ れる。 フ ロ ン ト フ ォ ーク 4 9 の下端部には、 前輪 5 5 が 回動自在に軸支される。
図 3 に示すよ う に、 ダウ ンチューブ 7 は、 鋼管製であ り 、 ヘ ッ ドパイ プ 5 か ら後方に向けて斜め下方に延設さ れる。 第 1 ボ ト ム フ レーム 9 a は、 ダウ ンチューブ 7 の 下端部の左側面に溶接されて、 車幅方向に延びて、 途中
で折曲 して後方に延びる 。 第 2 ボ ト ム フ レーム 9 b は、 ダウ ンチューブ 7 の下端部の右側面に溶接されて、 車幅 方向に延びて、 途中で折曲 して、 第 1 ボ ト ム フ レーム 9 a と略平行になる よ う に、 後方へ延びる。 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 は、 第 1 ボ ト ム フ レーム 9 a の後端部か ら斜 め上方に延びて、 途中で折曲 して後方に延びる 。 第 1 サ ィ ド フ レーム 1 1 は矩形形状の横断面を有する。
第 2 ボ トムフ レーム 9 b の後端部は、 上方へ湾曲 して、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 の折曲部 1 1 a に略対向する位 置まで立ち上がる。
ク ロ ス フ レーム 1 5 は、 第 2 サイ ド フ レーム 1 7 と シ — ト支持用 フ レーム 1 9 カゝ ら な り 、 第 2 ボ ト ム フ レーム 9 b 側力ゝ ら第 1 サイ ド フ レーム 1 1 に向かっ て設け られ る 。 第 2 サイ ド フ レーム 1 7 は、 第 2 ボ ト ム フ レーム 9 b の後端部上面に溶接さ れる 。 第 2 サイ ド フ レーム 1 7 は、 後端部か ら第 1 サイ ド フ レーム 1 1 の折曲部 1 1 a に対向する 中間部 1 7 a まで、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 と略平行に延び、 中間部 1 7 a か ら 前端部まで、 前後方 向 に直線状に延びる。 シー ト支持用 フ レーム 1 9 は、 第 2 サイ ド フ レーム 1 7 の前端部か ら折曲 して、 車幅方向 に沿っ て第 1 サイ ド フ レーム 1 1 に向けて延設さ れる。 それか ら 、 シー ト支持用 フ レーム 1 9 は、 途中で下方に 折曲 して、 斜め後方に延びて、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 に溶接される。 シー ト支持用 フ レーム 1 9 は、 シー ト 1 8 およびシー ト 1 8 の下の構造物を支持する。
取 り 付けフ レーム 2 1 は、 鋼管製であ り 、 シー ト支持 用 フ レーム 1 9 の下方側前方に位置する。 取 り 付けフ レ ーム 2 1 は、 スイ ング式駆動ユニ ッ ト 2 9 の取 り 付け部 材と して、 第 1 ボ ト ム フ レーム 9 a と第 2 ボ ト ム フ レー ム 9 b の間に配置さ れる。 取 り 付けフ レーム 2 1 には、 ブラケ ッ ト 2 3 が固設される。
ブラ ケ ッ ト 2 3 には、 ピボ ッ ト軸 2 5 を介して、 上下 方向に揺動自在な リ ンク 2 7 が支持される。 駆動ュニ ッ ト 2 9 は、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 と第 2 ボ ト ム フ レー ム 9 b の間に介在する よ う に、 リ ンク 2 7 に取 り 付け ら れる。
駆動ユニ ッ ト 2 9 は、 エ ンジ ン 3 1 、 エア ク リ 一ナ 3 3 、 吸気パイ プ 3 5 、 キヤ ブレタ 3 7 、 伝動ケース 3 9 、 及びリ ャク ッ シ ョ ンュニ ッ ト 4 3 を備える。 エ ンジ ン 3 1 は リ ンク 2 7 に固定される。 エ ンジ ン 3 1 は 前端部 にシ リ ンダヘッ ド 3 1 a を有する。 エア ク リ ーナ 3 3 は、 エ ンジ ン 3 1 の後方に配置されて、 エ ンジン 3 1 に対向 した吸い込み口 3 3 a を有する 。 キヤ ブレ夕 3 7 は、 シ リ ンダへ ッ ド 3 1 a とエア ク リ ーナ 3 3 の間に介在さ れ て、 吸気パイ プ 3 5 を介 して、 エ ンジン 3 1 の上方に接 続さ れる。 空気は、 エア ク リ ーナ 3 3 に吸い込まれて、 キヤ ブ レ夕 3 7 で燃料 と混合さ れ、 混合気 と して、 ェ ン ジン 3 1 に供給される。
図 1 に示すよ う に、 伝動ケース 3 9 は、 エンジ ン 3 1 の ク ラ ンク 軸の左側面の端部に連結さ れた駆動機構を内
蔵する。 後輪 4 1 は、 伝動ケース 3 9 の駆動機構の後端 部か ら車幅方向に沿っ て延出さ れた出力軸に回動 自在に 支持される。
リ ャ ク ッ シ ョ ンユニ ッ ト 4 3 は、 伝動ケース 3 9 と第 1 サイ ド フ レーム 1 1 の間に介設さ れる。 駆動ユニ ッ ト 2 9 は、 リ ャク ッ シ ョ ンユニッ ト 4 3 を介 して、 上下方 向に揺動自在に、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 に懸架される。
図 3 及び 4 に示すよ う に、 シー ト支持用 フ レーム 1 9 には、 ブラケ ッ ト 5 6 が固設される 。 また、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 の折曲部 1 1 a に は、 ブラケ ッ ト 5 7 a が 固設される。 第 2 サイ ド フ レーム 1 7 の中間部 1 7 a に は、 ブラケッ ト 5 7 b が固設される。
ブラケ ッ ト 5 6 、 5 7 a およ び 5 7 b には、 収納ポ ッ ク ス 5 8 が取 り 付け ら れる。 収納ボ ッ ク ス 5 8 は、 シ一 ト 1 8 の下方に配置されて、 電装品およびバッ テ リ Ί 0 等を収納する。 収納ボ ッ ク ス 5 8 は、 例えばガ ラス入 り ポ リ プロ ピ レン等の強度な材料で一体成型される。
収納ボッ ク ス 5 8 は、 パッ テ リ ボッ ク ス (第 2 中空部) 5 9 、 電装品ボ ッ ク ス (第 1 中空部) 6 1 、 および物品 用収納ボッ ク ス (第 3 中空部) 6 3 を備える。 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 は、 上面を開 口 した直方体状の収納スぺー ス を画成 して、 バッ テ リ 7 0 を収納する。 電装品ボ ッ ク ス 6 1 は、 ノ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の前方に、 ノ ツ テ リ ポ ッ クス 5 9 に一体に設け ら れて、 上面を開 口 した直方体 状の収納スペース を画成する。 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の収
納ス ペース は、 バ ッ テ U ボ ッ ク ス 5 9 の収納ス ペース よ り 小型、 すなわち 、 幅が狭く , かつ、 深さが短い。
物品用収納ポ ッ ク ス 6 3 は、 ノ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の 後方に、 ゾ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 に一体に設け られて、 上 面を開 口 した、 小型の物品を収納する ためのスペース を 画成する 。 なお、 小型の物品の大き さ はヘルメ ッ 卜 よ り 小さ い。 物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 の収納スペース は、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の収納スペースよ り 、 幅が広 く 、 か つ深さが短い。
図 5 に示すよ う に、 収納ポ ッ ク ス 5 8 は、 バ ッ テ リ ポ ッ ク ス 5 9 、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 、 および物品用収納ポ ッ ク ス 6 3 の各開 口上面の周縁部か ら車幅方向に沿つ て 形成さ れた フ ラ ンジ部 6 5 を有する。 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の収納スペース の幅は、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の収納 ス ペース の幅よ り 狭い ので、 フ ラ ン ジ部 6 5 の幅は、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 か ら前方に向か う につれて、 狭く な る 。
図 4 及び 6 に示すよ う に、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 は、 底壁 5 9 a 、 前方側壁 5 9 b 、 後方側壁 5 9 c 、 第 1 側 壁 5 9 d 、 およ び第 2 側壁 5 9 e 力 ら なる 。 底壁 5 9 a は、 フ ラ ゲ ッ 卜 5 6 に対向する前部と、 前部よ り 上方に 位置して、 バ ッ テ リ 7' 0 の底面に対向する後部か ら形成 されて、 段差状の縦断面を有する。 前方側壁 5 9 b は、 底壁 5 9 a の前端部か ら上方に延設される。 後方側壁 5 9 c は、 底壁 5 9 a の後端部か ら上方に延設される。 後
方側壁 5 9 c は、 物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 の前方側壁を 担う 。 第 1 側壁 5 9 d と第 2 側壁 5 9 e は、 底壁 5 9 a の左右両側部か ら上方に延設されて、 前方側壁 5 9 b と 後方側壁 5 9 c の各両端部に一体に連結する。 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 において、 収納スペース は、 底壁 5 9 a 、 前方側壁 5 9 b 、 後方側壁 5 9 c 、 第 1 側壁 5 9 d 、 お よび第 2 側壁 5 9 e によ っ て形成される。
バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 は、 底面 5 9 a を介 して、 ポル ト 6 6 およびナッ ト 6 7 によ っ て、 ブラケ ッ ト 5 6 に取 り 付け ら れる。 バッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の収納スペース 内 には、 バ ッ テ リ 7 0 が収納される。
電装品ボッ クス 6 1 は、 底面 6 1 a 、 第 1 側壁 6 1 b 、 第 2 側壁 6 1 c 、 および前方側壁 6 1 d か ら なる。 底面 6 1 a は、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の前方側壁 5 9 b の所 定の位置か ら 前方に延設さ れる。 第 1 側壁 6 1 b と第 2 側壁 6 1 c は、 底面 6 1 a の左右両側部か ら 上方に延設 さ れて、 前方側壁 5 9 b と前方側壁 6 1 d の各両端部に 一体に連結する。 前方側壁 6 1 d は、 底面 6 1 a の前端 部か ら上方に延設さ れて、 段差状の縦断面を有する 。 電 装品ボ ッ ク ス 6 1 において、 収納スペース は、 底壁 6 1 a 、 第 1 側壁 6 1 b 、 第 2 側壁 6 1 c 、 前方側壁 6 1 d 、 および前方側壁 5 9 b によ っ て形成される。
電装品ボ ッ ク ス 6 1 の収納スペース 内には、 ホルダヒ ュ一ズ 7 4 およびリ レーボ ッ ク ス 7 6 等が収納される。 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の底壁 6 1 a には、 板状 リ ブ 8 1 が
形成される 。 リ レーボ ッ ク ス 7 6 は、 リ レーボ ッ ク ス 7 6 のボ ッ ク ス側面に形成した係合部 7 6 a の係合穴に板 状 リ ブ 8 1 を挿入する こ と によ っ て、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 内に収納される (図 4 および 5 参照)。 ホルダヒューズ 7 4 は、 電装品ボッ ク ス 6 1 の第 1 側壁 6 1 b の内面に 形成した一対の リ ブ 6 9 a , 6 9 b と、 底壁 6 1 a に形 成し た リ ブ (図示略) の間に揷入されて、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 内に収納される (図 6 参照)。 なお、 ホルダヒ ユ ー ズ 7 4 およびリ レーボ ッ ク ス 7 6 は、 ノ ッ テ リ 7 0 よ り 小型に形成されている。
図 6 に示すよ う に、 ホルダヒ ューズ 7 4 の ヒ ューズお よび リ レーボ ッ ク ス 7 6 の リ レ一は、 バ ッ テ リ 7 0 の + 端子 7 0 a および—端子 7 0 b か ら 引き出さ れた ワ イ ヤ ハーネス 7 2 内の電線の一部を介して、 それぞれ電気的 に接続さ れる 。 なお、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の第 1 側壁 5 9 d の後部は、 バッ テ リ Ί 0 の +端子 7 0 a の側面形 状に対応して、 2 箇所、 外方に凸するよ う に湾曲する。
図 9 に示すよ う に、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の第 1 側壁 6 1 b および第 2 側壁 6 1 c には、 揷通ス リ ッ ト 8 3 が形 成される 。 ワイ ヤハーネス 7 2 は、 揷通ス リ ッ ト 8 3 を 介 して、 電装ボ ッ ク ス 6 1 の内部に揷入される。 ワイ ヤ ハーネス 7 2 内の電線は、 ホルダヒ ューズ 7 4 の ヒ ュ一 ズを介して、 リ レーボッ クス 7 6 の リ レーに接続される。
図 7 に示すよ う に、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の第 1 側壁 6 1 b と第 2 側壁 6 1 c の上端部は、 フ ラ ンジ部 6 5 の上
方に突出 してい る。 第 1 側壁 6 1 b と第 2 側壁 6 1 c の 上端前部 6 2 a , 6 2 b およびフ ラ ンジ部 6 5 の前端部 6 5 a は、 それぞれ前方に延びる。 上端前部 6 2 a, 6 2 b には、 支持ピ ン取 り 付け孔 8 7 a , 8 7 b が車幅方 向に沿っ てそれぞれ同軸状に設け られる。
電装品ボ ッ ク ス 6 1 の前方側壁 6 1 d の上端部は、 フ ラ ンジ部 6 5 の前端部 6 5 a の上方に突出 してい る。 前 方側壁 6 1 d の上端部には、 ガイ ド部材 8 8 が固設され て、 支持ピ ン 8 9 をガイ ドする。 ガイ ド部材 8 8 は、 一 対の凹部 8 8 a , 8 8 b 力、 ら なる。 凹部 8 8 a , 8 8 b は、 円弧状に形成された内面を有し、 互い に同軸状に離 間 して配置される。 また、 凹部 8 8 a, 8 8 b は、 取 り 付け孔 8 7 a , 8 7 b と 同軸状に配置される 。 支持ピ ン 8 9 は、 取 り 付け孔 8 7 a, 8 7 b に挿通さ れて、 凹部 8 8 a , 8 8 b に遊嵌さ れる 。
ス ク 一夕型自動二輪車 1 は、 バ ッ テ リ カ バー (第 2 力 バ一) 9 1 、 電装品カバー (第 1 カバー) 9 3 、 および アーム 9 5 a , 9 5 b を さ ら に備え る。 図 6 に示すよ う に、 バッ テ リ カバ一 9 1 は、 バッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の開 口上面を閉覆する。 電装品カバー 9 3 は、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の開 口上面を閉覆する 。 ノ ッ テ リ カバー 9 1 は、 電装品カバー 9 3 に一体に設け られる。
次に、 ノ ッ テ リ カノ 一 9 1 と電装品カノ ー 9 3 によ つ て、 ノ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 と電装品ボ ッ ク ス 6 1 の上面 開 口 を閉覆した状態での位置関係に基づいて、 バ ッ テ リ
カノ、一 9 1 、 電装品カノ 一 9 3 、 およびアーム 9 5 a , 9 5 b の構成を説明する。 電装品力パー 9 3 は、 ノ ツ テ リ カバー 9 1 の前端中央部か ら 前方に延設される。 ァー ム 9 5 a, 9 5 b は、 電装品カバ一 9 3 を挟むよ う に、 バ ッ テ リ カバー 9 1 の前端部か ら 前方に延設される。 ァ ーム 9 5 a , 9 5 b は電装品カバー 9 3 の両側面に当接 する。
アーム 9 5 a , 9 5 b の前端部は、 電装品カバー 9 3 よ り 前方側に延出する。 アーム 9 5 a, 9 5 b の前端部 は、 支持ピ ン 8 9 の上面における 、 上端前部 6 2 a と凹 部 8 8 a の間、 および上端前部 6 2 b と凹部 8 8 b の間 に、 それぞれ回動可能に係合される。
把持用 アーム 9 7 は、 電装品カバ一 9 3 の前端部か ら 前方側に延設される。 把持用アーム 9 7 の前端下部には、 円弧状の把持部 9 7 a が形成される。 把持用 アーム 9 7 は、 支持ピ ン 8 9 の上面における、 凹部 8 8 a, 8 8 b の間に回動可能に係合される。
こ のよ う な構成によ り 、 ノ ッ テ リ カバー 9 1 および電 装品カノ 一 9 3 は、 アーム 9 5 a, 9 5 b および把持用 アーム 9 7 を介 して、 バッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 および電装 品ボ ッ ク ス 6 1 に離接する方向に沿っ て、 支持 ピ ン 8 9 に回動 g在に支持される。
また、 上端前部 6 2 a , 6 2 b の上方、 かつ、 ァ一ム 9 5 a , 9 5 b の前方には、 シー ト支持用 ヒ ンジブラ ケ ッ ト 1 0 1 が設け られる。 ヒ ンジブラケ ッ ト 1 0 1 は、 支
持ピ ン 8 9 の上面における 、 上端前部 6 2 a と アーム 9 5 a の間、 および上端前部 6 2 b と アーム 9 5 b の間に 取り 付け られた両端部を有する。
図 7 に示すよ う に、 ノ ツ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の後方側壁 5 9 c の上端部には、 第 1 係支部 1 2 7 が、 物品用収納 ボ ッ ク ス 6 3 側に突出 して形成される。 バ ッ テ リ カノ 一 9 1 の前端部には、 第 2 係止部 1 2 9 が電装品ボ ッ ク ス 6 1 側に突出して形成される。
ゴムノ ン ド 1 3 1 は、 リ ング状の弹性部材であ る。 ゴ ムノ ン ド 1 3 1 の前端部は、 第 2 係止部 1 2 9 に係止さ れる 。 バ ッ テ リ カバー 9 1 でノ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の上 面開 口 を覆っ た状態において、 ゴムバン ド 1 3 1 の後端 部は、 バッ テ リ カバー 9 1 の上面を通っ て、 第 1 係止部 1 2 7 に係止される。 バ ッ テ リ カノ 一 9 1 は、 ゴムバ ン ド 1 3 1 によ っ て -, バッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の上面に圧着 される。
図 4 に示すよ う に、 電装品カバ一 9 3 には、 取 り 付け 孔 9 3 a が形成される。 取 り 付け孔 9 3 a には、 スペア ヒ ューズが着脱可能に取 り 付け られる。 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の前方側壁 6 1 d には、 フ ッ ク部 1 3 4 が前方に延 設される。 フ ッ ク部 1 3 4 には、 荷物等が、 吊 り 下げ ら れる。
物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 の底壁 6 3 a の後端両端部は . それぞれ上方に向かっ て段状に突設される。 後端両端部 は、 ポル ト 1 3 5 およびナ ッ ト (図示略) によ っ て、 プ
ラケ ッ ト 5 7 a , 5 7 b に螺合される。 物品用収納ポ ッ ク ス 6 3 の後方側には、 燃料タ ンク 1 3 7 が配置さ れる (図 2 参照)。
図 7 に示すよ う に、 ス ク 一夕型自動二輪車 1 の シー ト 1 8 は、 底板 1 0 7 とカノ 一部材 1 0 9 か ら なる。 底板 1 0 7 は、 収納ボ ッ ク ス 5 8 の上面 と同 じ形状を有 し、 収納ボ ッ ク ス 5 8 の上面を覆う 。 底板 1 0 7 の幅は、 収 納ボ ッ ク ス 5 8 の幅 と 同 じであ る。 底板 1 0 7 の両側部 には、 側板 1 0 8 a , 1 0 8 b が設け ら れる。 カバ一部 材 1 0 9 は、 底板 1 0 7 の上面 と側板 1 0 8 a , 1 0 8 b の側面に、 ク ッ シ ョ ン部材を介 して、 固着される 。 力 パー部材 1 0 9 は、 シー ト 1 8 の長手方向に沿っ て、 シ — ト 1 8 の内側に屈曲する 。
底板 1 0 7 の下面 1 0 7 a の端部には、 ネジ部 1 1 1 , 1 1 1 が突出される 。 ネジ部 1 1 1 , 1 1 1 は .. ナ ツ 卜 1 1 3 , 1 1 3 を介 して、 ヒ ンジブラ ケ ッ ト 1 0 1 の上 端部に螺合される。
支持 ピ ン 8 9 に対向する底板 1 0 7 の周縁部 1 0 7 b 1 0 7 c には、 挾持部 1 1 5 , 1 1 5 が形成されて、 支 持 ピ ン 8 9 を挟持する。 シー ト 1 8 がヒ ンジブラ ケ ッ ト 1 0 1 を介 して収納ボ ッ ク ス 5 8 に取 り 付け られる と 、 支持ピ ン 8 9 は、 底板 1 0 7 の挟持部 1 1 5 , 1 1 5 の 間に挿入されて、 挟持部 1 1 5 , 1 1 5 によ っ て両側面 か ら挟持される。
こ のよ う な構成によ っ て、 シー ト 1 8 は、 挟持部 1 1
5 , 1 1 5 で支持ピ ン 8 5 を挟持した状態で、 ヒ ンジブ ラケ ッ ト 1 0 1 を介 して、 支持 ピ ン 8 5 を回動中心に し て、 バッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 、 およ び物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 に離接する方向に回動可能と なる。 物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 は、 シー ト 1 8 によ っ て 閉覆される。
図 8 に示すよ う に、 底板 1 0 7 の下面 1 0 Ί a の中央 部には、 工具 (プラ グレ ンチ 1 1 7 、 ド ライ バ 1 1 9 等) をシー ト 1 8 に着脱 自在に保持するための工具保持機構 1 2 1 が設け られる。
工具保持機構 1 2 1 は、 シー ト 1 8 の短手方向に沿つ て、 下面 1 0 7 a の中央部に設け ら れる。 工具保持機構 1 2 1 は、 ブラ ケ ッ ト 1 2 3 a , 1 2 3 b 、 支持部 1 2 5 a , 1 2 5 b 、 および支持棒 1 2 6 か ら なる。 ブラケ ッ ト 1 2 3 a , 1 2 3 b 、 支持部 1 2 5 a , 1 2 5 b , 支持棒 1 2 6 は、 一直線上に配置される。 ブラ ケ ッ ト 1
2 3 a , 1 2 3 b は下面 1 0 7 a の中央部の両端近傍に 突設される。 支持部 1 2 5 a , 1 2 5 b は、 ブラ ケ ッ ト 1 2 3 a , 1 2 3 b か ら所定の距離だけ離れた位置に突 設される。 支持部 1 2 5 a , 1 2 5 b は、 プラ グ レ ンチ 1 1 7 および ド ライ ノ 1 1 9 の外周面形状に対応する 円 弧状支持面を有する。 支持棒 1 2 6 は、 ブラ ケ ッ ト 1 2
3 a に設け られ、 プラ グレ ンチ 1 1 7 の通孔 1 1 7 a に 挿入可能な直径を有する。
プラ グレンチ 1 1 7 は、通孔 1 1 7 a を支持棒 1 2 6 に
挿入 した状態で、 ブラケ ッ ト 1 2 3 b および支持部 1 2 5 b に支持される。 ド ライ ノ 1 1 9 は、 先端 1 1 9 a を プラ グレ ンチ 1 ' 1 7 の差込穴に挿入 した状態で、 ブラケ ッ ト 1 2 3 a および支持部 1 2 5 a に支持される。
ス ク 一夕型自動二輪車 1 の車体フ レーム 3 は、 樹脂製 のカバー部材組立体 1 4 1 によ っ て囲まれる 。 カバー部 材組立体 1 4 1 は、 フ ロ ン ト カバー 1 4 3 、 イ ンナフ ェ ンダ 1 4 4 、 レ ッ ダシール ド 1 5 5 、 フ ッ ト ボー ド 1 5 7 、 シー ト下カノ ー 1 5 9 、 ア ンダカノ 一 1 6 1 、 リ ャ フ ェ ンダ 1 7 6 か ら なる。
図 1 に示すよ う に、 フ ロ ン ト カノ — 1 4 3 は、 ヘ ッ ド パイ プ 5 の前側を覆う 。 イ ンナフ ェ ンダ 1 4 4 は、 フ ロ ン ト カバ一 1 4 3 の下方に連接し、 ダウ ンチューブ 7 の 前側を覆う 。 レ ツ グシ一ル ド 1 5 5 は、 ヘ ッ ドパイ プ 5 とダウ ンチューブ 7 の後側を覆う 。
フ ッ 1、 ボー ド 1 5 7 は、 ド ライ バの足を載せる ための 部材であ り 、 レツ グシ一ル ド 1 5 5 の下端部に連接して、 前後方向に延びる。 ア ンダカバー 1 6 1 は、 イ ンナフ ェ ンダ 1 4 4 の下端部に連接 して、 前後方向 に延びる 。 ま た、 イ ンナフ ェ ンダ 1 4 4 は、 フ ッ ト ボー ド 1 5 7 に連 接する。 フ ッ ト ポ一 ド 1 5 7 と ア ンダカノ 一 1 6 1 は、 第 1 ボ ト ム フ レーム 9 a 、 第 2 ボ ト ム フ レーム 9 b 、 お よび取 り 付けフ レ一ム 2 1 を覆う 。 シー ト下カノ 一 1 5 9 は、 フ ッ ト ボー ド 1 5 7 の後端部に連接さ れて、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 、 ク ロス フ レーム 1 5 、 収納ボ ッ ク
ス 5 8 、 および駆動ュニッ ト 2 9 の一部を覆う 。
図 9 に示すよ う に、 シー ト下カノ — 1 5 9 は、 シー ト 前カノ 一 1 7 1 、 ア ツ パカノ 一 1 7 3 、 およびフ ッ ト 力 ノ ー 1 7 5 力 ら なる。 シー ト前カノ 一 1 7 1 は、 フ ッ ト ボー ド 1 5 7 の後端部に重合 した状態で連接されて、 収 納ボ ッ ク ス 5 8 とエ ンジン 3 1 の前部を覆う 。 ア ツ パカ バー 1 7 . 3 は、 シー ト前カバ一 1 7 1 の両側周縁部の上 部に重合 した状態で連結さ れて、 シー ト 1 8 の後端部ま で延在する。 ア ツ パカノ 一 1 7 3 は、 サイ ド フ レーム 1 1 と ク ロス フ レ一ム 1 5 を覆う 。 フ ッ トカノ 一 1 7 5 は、 ア ツ パカバー 1 7 3 の下部と シー ト 前カバ一 1 7 1 の両 側周縁部の下部に重合 した状態で連結される。 フ ッ ト 力 バー 1 7 5 は、 エ ンジン 3 1 の前部を除いた駆動ュニ ッ ト 2 9 の一部を覆う 。
リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 は、 ア ツパカバー 1 7 3 の下端後 部に連結された前端部を有する。 リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 は、 後方に向かっ て、 下方に湾曲 しなが ら延出 して、 後輪 4 1 の上方を覆う 。
シー ト 前カバ一 1 7 1 は、 収納ボ ッ ク ス 5 8 のフ ラ ン ジ部 6 5 の周縁部に嵌合する形状を有する。 フ ラ ンジ部 6 5 の幅は、 ノ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 力 ら前方に向か う に つれて狭く なるため、 シー ト 前カバ一 1 7 1 の幅も前方 に向か う につれて狭く なる。
収納ボ ッ ク ス 5 8 の フ ッ ク 部 1 3 4 に対向する、 シー ト前カバ一 1 7 1 の前側上端部には、 切 り 欠き部 1 7 7
が形成される。 フ ッ ク部 1 3 4 は、 シー ト 前カ バ一 1 7 1 を収納ボ ッ ク ス 5 8 の フ ラ ンジ部 6 5 に嵌合 して取 り 付ける 際に、 切 り 欠き部 1 7 7 を介して、 前方に露出す る。
シー ト前カバ一 1 7 1 の後側上端部には、 取付孔 1 7 8 が設け られる。 シー ト 前カバー 1 7 1 の後側上端部に 対応する、 ア ツパカバ一 1 7 3 の周縁部には、 取付孔 1 7 8 と 同軸状に取付孔 (図示略) が設け ら れる 。 シ一 卜 前カノ ー 1 7 1 およびア ツ パカノ 一 1 7 3 は、 ピ ン (図 示略) を取付孔を螺合する こ と によっ て、 収納ボ ッ ク ス 5 8 に係止される。
ア ツ パカバ一 1 7 3 の後側上端部は、 取付ブラ ケ ッ ト 1 8 3 と フ ッ ク 1 8 5 を介 して、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 と第 2 サイ ド フ レーム 1 7 に係合される。 取付ブラ ケ ッ ト 1 8 3 は、 第 1 サイ ド フ レーム 1 1 と第 2 サイ ド フ レーム 1 7 の後側上方に突設される (図 3 参照 )。 フ ッ ク 1 8 5 は、 ア ツパカバー 1 7 3 の後側上端部に設け られ て、 取付ブラケ ッ ト 1 8 3 に係合する。 図 1 0 に示すよ う に、 シー ト 前カバー 1 7 1 の前側下端部は、 フ ッ ト ポ — ド 1 5 7 の後側端部と重合される。 重合部分において、 シ一 ト 前カノ 一 1 7 1 は、 スぺ一サ 1 7 9 a , 1 7 9 b を介 して、 ポル ト 1 8 1 によ っ て、 フ ッ ト ボー ド 1 5 7 に螺合される。
図 8 に示すよ う に、 シー ト 1 8 の底面 1 0 7 の後端部 には、 ス ト ライ カ 1 8 7 (固定係止部材) が設け られる。
シー ト 1 8 で収納ボ ッ ク ス 5 8 の上面開 口 を 閉覆した状 態において、 ス ト ライ カ 1 8 7 は、 リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 の内部に固定さ れた ピ ン 1 9 1 (可動係止部材) に係合 される。
図 1 3 に示すよ う に、 ロ ッ ク機構 1 8 9 は、 円錐台状 のキーシ リ ンダ 1 9 9 を有する。 キ一シ リ ンダ 1 9 9 は、 キー 1 9 5 が挿入さ れる キ一穴 1 9 7 を端部 1 9 9 a に 有する。 キーシ リ ンダ 1 9 9 は、 キー 1 9 5 がキ一穴 1 9 7 に挿入されて回転する と、 キーシ リ ンダ 1 9 9 の ヮ ィ ャ取付部 2 0 1 が、 キ一 1 9 5 の回転方向 に沿っ て回 転する 。
キーシ リ ンダ 1 9 9 には、 端部の側面か ら外方に延び る取付用 ブラ ケ ッ ト 2 0 3 が突設される。 取付用 ブラ ケ ッ ト 2 0 3 の先端には、 固定孔 2 0 5 a を有する 固定用 ボス 部 2 0 5 が形成さ れる 。 取付用 ブラ ケ ッ ト 2 0 3 の 中間部には、 位置決め用 ボス部 2 0 7 がキ一穴 と は反対 側の面に突設さ れる 。
図 1 2 に示すよ う に、 リ ャ フ ェ ンダ 1 7 6 には、 キー シ リ ンダ 1 9 9 の端部 1 9 9 a を挿入する ための取付孔 2 0 9 が設け られる 。 また、 リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 には、 固定用ボス部 2 0 5 を嵌合するための固定取付孔 2 1 1 が設け られる。 キーシ リ ンダ 1 9 9 を リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 の内側に挿入して、 取付孔 2 0 9 か ら露出する よ う に 端部 1 9 9 a を取 り 付ける と 、 固定用ボス部 2 0 5 は固 定取付孔 2 1 1 に嵌入 して、 取付用 ブラ ケ ッ ト 2 0 3 が
リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 の内面に当接する。
キーシ リ ンダ 1 9 9 の反対側の面に は、 固定用ボス部 2 0 5 の固定孔 2 0 5 a に対向する取付孔 2 1 3 と、 位 置決め用ボス部 2 0 7 が嵌入される位置決め孔 2 1 5 と を有するステ一 2 1 7 が取付 られる。 固定用 ボス部 2 0 5 の固定孔 2 0 5 a は、 ステー 2 1 7 の取付孔 2 .1 3 に 対向する よ う に、 取 り 付け ら れる。 こ のよ う な構成に よ り 、 キーシ リ ンダ 1 9 9 は、 リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 の内面 に取 り 付け られる。
こ の状態において、 キーシ リ ンダ 1 9 9 の位置決め用 ボス部 2 0 7 は、 ス テー 2 1 7 の位置決め孔 2 1 5 に嵌 入される。
リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 の内面における 、 ステー 2 1 7 の 角部 2 1 7 a に対向する部分には、 リ ブ 2 2 1 がその内 面に垂直に突設さ れる。 キーシ リ ンダ 1 9 9 の取付状態 において、 角部 2 1 7 a は リ ブ 2 2 1 の取付孔 2 0 9 に 当接する。
図 1 3 に示すよ う に、 ワイ ヤ取付部 2 0 1 には、 ケ一 ブル 2 2 3 の一端か ら 露出さ れた ワイ ヤ 2 2 3 a が取 り 付け ら れる。 ケーブル 2 2 3 の他端側か ら 露出さ れた ヮ ィ ャ 2 2 3 b は、 ピ ン 1 9 1 の他端部 1 9 1 b に連結さ れる。 ピ ン 1 9 1 の一端部 1 9 1 a は、 圧縮ノ ネ 2 2 5 によ り 、 図中矢印 R 1 に示す方向へ常時付勢される。
キー 1 9 5 がキー穴 1 9 7 に未挿入の状態には、 ピ ン 1 9 1 は、 圧縮パネ 2 2 5 の付勢力 によ り 、 ス ト ライ カ
1 8 7 に係合して、 シー ト 1 8 をロ ッ クする。
一方で、 キ一 1 9 5 がキ一穴 1 9 7 に挿入されて時計 回 り に回される と、 キーシ リ ンダ 1 9 9 の ワイ ヤ取付部
2 0 1 が、 図中矢印 R 2 の方向に回転する。 こ の回転に よ り 、 ケーブル 2 2 3 の ワイ ヤ 2 2 3 a が図 中矢印 R 3 の方向に引っ張られる。
こ の結果、 ワイ ヤ 2 2 3 b は、 圧縮パネ 2 2 5 の付勢 力 に抗して、 シー ト 1 8 か ら離れる方向へ移動する。 ヮ ィ ャ 2 2 3 b の移動に伴っ て、 ピン 1 9 1 の一端部 1 9 l a は、 図 中矢印 R 4 の方向へ移動 して、 ス ト ライ カ 1
8 7 か ら離れる。 こ の動作によ っ て、 シー ト 1 8 の ロ ッ ク状態は解除される。
次に、 ス クータ型自動二輪車 1 の作用効果を説明する。 ス ク一夕型自動二輪車 1 において、 ノ ッ テ リ 7 0 はシ ー ト支持用 フ レーム 1 9 に取 り 付け られたバ ッ テ リ ポ ッ ク ス 5 9 に収納さ れる。 ホルダヒ ューズ 7 4 と リ レーボ ッ ク ス 7 6 (電装品) は、 バッ テリ 7 0 よ り 小型であ り 、 バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の前端部に一体に設け られた電装 品ボ ッ ク ス 6 1 に収納される。 また、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の上端前部 6 2 a , 6 2 b とガイ ド部材 8 8 によ っ て、 シー ト 1 8 は、 ノ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 、 および物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 に対 して離接する 方向に沿っ て、 揺動 自在に支持される。 それゆえ、 車両 幅方向において、 収納ボ ッ ク ス 5 8 の前端部は、 電装品 ボッ クス 6 1 に対応した長さ に設定される。
車両幅方向において、 ホルダヒ ューズ 7 4 と リ レーポ ッ ク ス 7 6 は、 パ ッ テ リ 7 0 よ り 短いので、 収納ボ ッ ク ス 5 · 8 の前端部はバッテ リ 7 0 よ り 狭い幅を有し、 かつ、 シー ト 1 8 もバ ッ テ リ 7 0 よ り 狭い幅を有する 。 それゆ え、 自動二輪車 1 全体のス リ ム化が図れる。 また、 運転 手がシー ト 1 8 に鞍乗したとき、 従来のシー ト と比べて、 シー ト 1 8 は狭い幅を有する ので、 ド ライ ノ は簡易 にシ ー ト 1 8 に乗れる。
バッ テ リ 7 0 の側方に電装品ボ ッ ク ス 6 1 を配置しな い ので、 収納ボ ッ ク ス 5 8 の前端部の幅は狭く 、 かつ、 自動二輪車 1 全体のス リ ム化が図れる。 また、 パ ッ テ リ 7 0 か ら電装品ボ ッ ク ス 6 1 に引き回される ワ イ ヤハー ネス 7 2 a および 7 2 b の長さ を短 く する こ とができる それゆえ、 配線ス ペース を必要最小限に抑制 しなが ら 、 シー ト幅を狭く して シ一 ト下の構造のス リ ム化を実現 する こ とができる。
シ一 ト支持用 フ レーム 1 9 はバッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の 底面 5 9 a を支持する ので、 シー ト支持用 フ レーム 1 9 はバ ッ テ リ 7 0 の下側に配置される。 それゆえ、 シー ト 前カバ一 1 Ί 1 は、 シー ト支持用 フ レーム 1 9 に干渉 し ないで、 ノ ッ テ リ 7 0 に沿っ て配置される ので、 シー ト 前カバー 1 7 1 の幅を狭く して、 シー ト下の構造のス リ ム化が図れる。
ノ ツ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 および物 品用収納ボ ッ ク ス 6 3 は一体に成形される ので、 それぞ
れ別に成形する場合 と比べて、 成形作業量およびコ ス ト の低減が図れる。
シー ト 1 8 は、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の上端前部 6 2 a , 6 2 b とガイ ド部材 8 8 を介 して、 収納ボ ッ ク ス 5 8 に 揺動自在に支持される ので、 シー ト 1 8 の支持部材は、 シー ト下の構造に対して何も影響を与えない。 それゆえ、 シー ト下の幅狭を維持 しなが ら 、 シー ト 1 8 は、 収納ボ ッ クス 5 8 に揺動自在に支持される。
ノ ツ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 と電装品ボ ッ ク ス 6 1 の上面開 口 は、 パッ テ リ カノ 一 9 1 および電装品カノ ー 9 3 によ つ て閉塞される。 それゆえ、 走行中 において、 揺れ等に よ り 、 物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 か ら物品が飛び出 した場 合でも、 物品がバッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 および電装品ポ ッ ク ス 6 1 内に侵入しないので、 バッ テ リ 7 0 およぴ電装 品を確実に保護する こ とができる。
バ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 および電装品ボ ッ ク ス 6 1 を シ — ト 1 8 の前端部に設けたので、 支持ピ ン 8 9 を用 いて、 シー ト 1 8 と電装品カ バ一 9 3 を同時に収納ボ ッ ク ス 5 8 に取 り 付ける こ とができ る。 それゆえ、 支持スペース を最小限に抑えなが ら 、 ノ ッ テ リ 7 0 および電装品を保 護する こ とができる 。
シー ト 1 8 の底板 1 0 7 の端部において、 挟持部 1 1 5 , 1 1 5 が周縁部 1 0 7 b , 1 0 7 c に設け られる。 挟持部 1 1 5 , 1 1 5 は、 シー ト 1 8 を収納ボ ッ ク ス 5 8 に取 り 付けた と き に、 支持ピ ン 8 9 を両側か ら挟持す
る。 それゆえ、 支持ピ ン 8 9 の外れを防止する ための部 品を用いる こ とな く 、 支持ピン 8 9 は、 上端前部 6 2 a , 6 2 b およびガイ ド部材 8 8 に確実に設置される。
ゴムパン ド 1 3 1 の一端は、 あ らか じめノ ッ テ リ カノ 一 9 1 の前端部に係止される。 パッ テ リ カノ 一 9 1 でパ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の上面開 口 を閉塞 した と き、 ゴムバ ン ド 1 3 1 はパッ テ リ カバ一 9 1 上に跨置さ れ、 かつ、 ゴムバン ド 1 3 1 の他端はバッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の後端 部に係止される。 それゆえ、 ノ ツ テ リ カバ一 9 1 は、 走 行中において、 ゴムパン ド 1 3 1 の弾性力 によ り 、 パッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の上面開 口 を確実に閉塞する。 また、 バッ テ リ カバー保持機構と して、 安価なゴムバン ド 1 3 1 を用いるので、 部品コス ト は低減される。
スペア ヒ ューズ 1 3 3 は、 電装品力バ一 9 3 の取付孔 9 3 a を介 して、 電装品カバー 9 3 に着脱自在に取 り 付 けられるので、 ヒューズ交換を簡易 に行える。
物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 は、 ヘルメ ッ ト よ り も小型の 物品を収納する ス ペース を有する ので、 物品用収納ポ ッ クス 6 3 は、 従来のメ ッ トイ ンタイ プの二輪車と比べて、 車両の幅方向、 前後方向および高さ方向に対 して、 小型 ィ匕される。 それゆえ、 物品用収納ボ ッ ク ス 6 3 の後方に 燃料タ ンク 1 3 7 を配置する こ とができる。
フ ッ ク部 1 3 4 は、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 の前方側壁 6 1 d の前側上端部に一体に設け られる ので、 生産コ ス ト の低減化が実現される。 また、 電装品ボ ッ ク ス 6 1 は、
ガ ラス入 り ポ リ プロ ピ レ ン等の強度な材料を用 いて成型 さ れる ので、 フ ッ ク 部材 1 3 4 に掛け ら れる荷重の上限 を広げ られる。 それゆえ、 ド ライ バは、 手荷物等をフ ッ ク部 1 3 4 に吊 り 下げて走行できる。
シー ト前カバ一 1 7 1 は、 ア ツ ノ カノ 一 1 7 3 と フ ッ ト カパー 1 7 5 と は別体で設け られる。 それゆえ、 図 1 1 および 1 4 に示すよ う に、 運転手は、 シー ト前力パー 1 7 1 を取 り外 して、 エンジン 3 1 、 エアク リ ーナ 3 3 、 およびキヤ ブレ夕 3 7 等に直接接触できる。
ノ ッ テ リ 7 0 はシー ト支持用 フ レーム 1 9 の上方に取 り 付け ら れる ので、 シ一 ト前カバー 1 7 1 を取 り 外 した 状態において、 バッ テ リ 7 0 は、 ド ライ ノ によるェ ンジ ン等へのアクセス に干渉 しない。 それゆえ、 エンジン 3
1 、 キヤ ブレ夕 3 7 、 エア ク リ ーナ 3 3 等に対する メ ン テナンス を簡易 に行える。
工具保持機構 1 2 1 がシー ト 1 8 の底板 1 0 7 に設け ら れる ので、 プラ グレ ンチ 1 1 7 や ド ライ ノ 1 1 9 を シ ー ト 1 8 の底板 1 0 7 に保持でき る。
ロ ッ ク機構 1 8 9 のキ一シ リ ンダ 1 9 9 は、 ポル ト 2 1 9 を用 いた一点接合によ り 、 リ ャフ ェ ンダ 1 7 6 に取 り 付け ら れる。 それゆ え、 ロ ッ ク機構 1 8 9 を取 り 付け るための部品は低減される。
なお、 本実施形態では、 鞍乗型車両と して、 ス クー夕 型自動二輪車を例に挙げて説明 したが、 本発明は、 これ に限定されず、 三輪タイ プ、 四輪タイ プ等の鞍乗型車両
に も適用可能である。 産業上の利用可能性
電装品ボ ッ ク ス 6 1 はバ ッ テ リ ボ ッ ク ス 5 9 の前方に 配置され、 かつ、 車体幅方向において、 電装品はバ ッ テ リ 7 0 よ り 短いので、 前端部の幅が狭いシー ト を有する 鞍乗型車両が実現され、 かつ、 部品 レイ アウ ト の 自 由度 および配線作業効率が向上する。