[go: up one dir, main page]

JPWO2014133134A1 - 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体 - Google Patents

新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014133134A1
JPWO2014133134A1 JP2015503048A JP2015503048A JPWO2014133134A1 JP WO2014133134 A1 JPWO2014133134 A1 JP WO2014133134A1 JP 2015503048 A JP2015503048 A JP 2015503048A JP 2015503048 A JP2015503048 A JP 2015503048A JP WO2014133134 A1 JPWO2014133134 A1 JP WO2014133134A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
phenyl
haloalkyl
haloalkoxy
alkylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015503048A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 保
保 鈴木
裕規 井上
裕規 井上
佳代 松本
佳代 松本
隆宏 小柴
隆宏 小柴
大角 幸治
幸治 大角
弘樹 小澤
弘樹 小澤
宗孝 徳増
宗孝 徳増
昌嗣 野口
昌嗣 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Publication of JPWO2014133134A1 publication Critical patent/JPWO2014133134A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/04Anorexiants; Antiobesity agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B59/00Introduction of isotopes of elements into organic compounds ; Labelled organic compounds per se
    • C07B59/002Heterocyclic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/05Isotopically modified compounds, e.g. labelled

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

従来の化合物よりもMGAT2阻害活性の高い新規化合物を提供すること。下記一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩。

Description

本発明は、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害活性を有する新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体とその生理的に許容される塩、ならびにそれを含有する医薬組成物に関する。
肥満に起因ないしは関連する健康障害として、耐糖能障害・2型糖尿病、脂質代謝異常、高血圧など数多くの疾患が知られており、これら疾病の予防や改善を目的とした肥満症の治療は重要である。肥満症の治療には、食事療法、運動療法、行動療法が行われるが、必要があれば薬物療法が導入される。現在、抗肥満薬としてオルリスタット、マジンドール、シブトラミンなどの薬物が使用されているが、薬効・副作用の両面とも十分に満足出来るものはなく、より優れた薬剤の開発が望まれている。
食事由来の中性脂肪(トリアシルグリセロール(TG))は、消化管内において膵リパーゼにより2−モノアシルグリセロール(MG)と遊離脂肪酸に加水分解された後、小腸内腸管粘膜上皮細胞へ吸収されTGへ再合成される。この再合成反応は、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(MGAT)とジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)が触媒するモノアシルグリセロール経路と、グリセロール3リン酸経路によって行われることが知られている。小腸における食後TG再合成の70〜80%はモノアシルグリセロール経路によって担われており、再合成されたTGは他の脂質とともにカイロミクロンへ取り込まれ、血液輸送を介して肝臓や脂肪などの各組織へ運搬される。
MGATはMGをジアシルグリセロール(DG)へとアシル化する酵素であり、MGAT1,MGAT2,MGAT3の3つのアイソフォームがこれまでに同定されている。このうち、小腸において高発現しているMGAT2,MGAT3が小腸におけるTG再合成に関与していることが推察されている。
マウスを用いた実験において、高脂肪食負荷により小腸におけるMGAT2の発現が亢進し、MGAT活性が上昇したことが報告されている(非特許文献1)。またMGAT2遺伝子欠損マウスにおいて、高脂肪食負荷による体重増加の抑制、インスリン抵抗性惹起の抑制、血中コレステロール上昇の抑制、脂肪肝形成などの抑制、エネルギー消費の亢進が確認され、MGAT2は脂質吸収とエネルギー代謝の鍵酵素であることが示された(非特許文献2)。
これらの知見より、MGAT2酵素活性阻害剤は、肥満や肥満に関連する種々の疾病の治療、もしくは予防に有用であることが予測された。
これまでに、MGAT2阻害活性を有する化合物として、特許文献1〜4にいくつかの化合物が記載されている。しかしながら、これらの化合物のMGAT2阻害活性はそれほど高くなく、従来の化合物よりもMGAT2阻害活性が高く、従って、脂肪吸収の抑制や肥満症の治療・予防により有用な新規な化合物に対する大きな需要が存在する。
国際公開第2008/038768号パンフレット 国際公開第2010/095767号パンフレット 国際公開第2012/091010号パンフレット 国際公開第2012/124744号パンフレット
Journal of Biological Chemistry,279,18878−18886,2004 Nature Medicine,15,442−446,2009
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、MGAT2阻害活性の高い新規化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、下記一般式(I)で表される化合物又はその生理的に許容される塩が、極めて高いMGAT2阻害作用を有することを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の構成を有する。
<1> 下記一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩。
Figure 2014133134
(式中、
1は、直鎖状のC1-6アルキレン基(必要により、重水素原子で置換されていてもよい)を表し;
2は、直鎖状のC1-6アルキレン基又は環状のC3-6アルキレン基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、水酸基、C1-3のアルコキシ基、C1-3のハロアルコキシ基、アミノ基、C1-3のアルキルアミノ基及びC2-6のジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜6の置換基で置換されてもよく;
Xは、単結合又は−O−、−S−、又は−NR5−(式中R5は水素原子、C1-6のアルキル基、C1-6のハロアルキル基を表す)を表し;
Lは、C2-6のアルケニル基、C2-6のアルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、3〜6員の飽和又は不飽和複素環式基あるいは9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基を表し(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、及びC2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい:
(a) −C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(b) −C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(c) −C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(d) −O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(e) −O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい));
Yは、単結合、−S−、−O−、又は−NR6−(式中R6は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロアルキル基を表す)を表し;
Zは、単結合又はC1-6アルキレン基を表し;
3は、C3-8のアルキル基、C3-8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3のハロアルコキシ基及びC1-3ハロアルキル基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよく;及び
4は、C1-6のアルキル基、フェニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基,C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよい。)
<2> Xが、単結合、−O−、−S−又は−NH−である、上記<1>に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<3> R1が、直鎖状のC1-3アルキレン基である、上記<1>又は<2>に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<4> Lが、フェニル基、ナフチル基、5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和複素環式基、又は9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基である(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、及びC2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい:
(a) −C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(b) −C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(c) −C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(d) −O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(e) −O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい))、上記<1>〜<3>のいずれかに記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<5> R3がC3-6のアルキル基、又は炭素数3〜7のシクロアルキル基である、上記<1>〜<4>のいずれかに記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<6> Yが、−S−、−O−又は−NH−である、上記<1>〜<5>のいずれかに記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<7> Zが、単結合又はC1-3アルキレン基である、上記<1>〜<6>のいずれかに記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<8> R4が、C1-6アルキル基、フェニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、又は5員〜6員の飽和若しくは不飽和複素環式基である、上記<1>〜<7>のいずれかに記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
<9> 下記の化合物からなる群から選択される、上記<1>に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
Figure 2014133134
Figure 2014133134
Figure 2014133134

<10> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(MGAT)阻害剤。
<11> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、脂肪吸収抑制剤。
<12> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、肥満症の予防及び/又は治療剤。
<13> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、脂質代謝異常症の予防及び/又は治療剤。
<14> 上記<1>〜<9>のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、医薬組成物。
<15> 下記一般式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容しうる塩を製造する方法であって、
(a) 下記一般式(II)で表される化合物にアクリル酸クロライドを加えて反応させることにより、下記一般式(III)で表される化合物を得る工程;及び
(b) 前記一般式(III)で表される化合物に式L−X−R2−NH2で表されるアルキル化アミン(式中、L、X及びR2は、一般式(I)のL、X及びR2とそれぞれ同じである。)を加えて反応させることにより、前記一般式(I)で表される化合物を得る工程、
を含む、前記方法。
Figure 2014133134
(式中、
1は、直鎖状のエチレン基(必要により、重水素原子で置換されていてもよい)を表し;
2は、直鎖状のC1-6アルキレン基又は環状のC3-6アルキレン基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、水酸基、C1-3のアルコキシ基、C1-3のハロアルコキシ基、アミノ基、C1-3のアルキルアミノ基及びC2-6のジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜6の置換基で置換されてもよく;
Xは、単結合又は−O−、−S−、又は−NR5−(式中R5は水素原子、C1-6のアルキル基、C1-6のハロアルキル基を表す)を表し;
Lは、C2-6のアルケニル基、C2-6のアルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、3〜6員の飽和又は不飽和複素環式基あるいは9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基を表し(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、及びC2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい:
(a) −C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(b) −C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(c) −C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(d) −O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
(e) −O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい));
Yは、単結合、−S−、−O−、又は−NR6−(式中R6は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロアルキル基を表す)を表し;
Zは、単結合又はC1-6アルキレン基を表し;
3は、C3-8のアルキル基、C3-8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3のハロアルコキシ基及びC1-3ハロアルキル基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよく;及び
4は、C1-6のアルキル基、フェニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基,C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよい。)
Figure 2014133134
(式中、Y、Z、R3及びR4はそれぞれ一般式(I)のY、Z、R3及びR4と同じである。)
Figure 2014133134
(式中、Y、Z、R3及びR4はそれぞれ一般式(I)のY、Z、R3及びR4と同じである。)
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、従来の化合物に比べて極めてMGAT阻害活性が高い。したがって、MGAT阻害剤として優れており、脂肪吸収の抑制や肥満症の治療・予防に好適に用いることが出来る。
<<定義>>
本明細書及び特許請求の範囲において、「C1-6アルキル基」及び「C1-6アルキレン基」は、それぞれ炭素数1〜6のアルキル基及び炭素数1〜6のアルキレン基を意味する。
本明細書及び特許請求の範囲において、「ハロアルキル基」とは、アルキル基を構成する水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換えられた基(ハロゲン化アルキル基)を意味する。同様に、「ハロアルコキシ基」とは、アルコキシ基を構成する水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置き換えられた基(ハロゲン化アルコキシ基)を意味する。
また、本明細書及び特許請求の範囲において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を含む概念である。
本明細書及び特許請求の範囲において、特に断りのない限り、「アルキル基」、「アルキレン基」及び「アルコキシ基」(ハロアルキル基、ハロアルコキシ基などを構成するアルキル基、アルコキシ基も含む)は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
本明細書及び特許請求の範囲において、「複素環式基」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の環(複素環)から1個の水素原子を除いた基を意味する。
また、本明細書及び特許請求の範囲において、「2環性複素環式基」とは、複素環を含む2つの環を縮合して得られる縮合環から1個の水素原子を除いた基を意味する。
飽和の複素環式基としては、例えばピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、テトラヒドロフランなどから1個の水素原子を除いた基が挙げられる。
不飽和の複素環式基としては、例えばチオフェン、フラン、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、ピリジンなどから1個の水素原子を除いた基が挙げられる。
不飽和の2環性複素環式基としては、例えばインドール、インドリン、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンゾオキサゾール、ベンゾジオキサゾールなどから1個の水素原子を除いた基が挙げられる。
Figure 2014133134
以下、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩について説明する。
一般式(I)において、R1は、直鎖状のC1-6アルキレン基又は環状のC3-6アルキレン基(必要により、重水素原子で置換されていてもよい)を表す。R1は、直鎖状のC1-3アルキレン基がより好ましく、直鎖状のC1-2アルキレン基がさらにより好ましい。すなわち、R1としては、メチレン基又はエチレン基が特に好適に用いられる。
一般式(I)において、R2は、直鎖状のC1-6アルキレン基を表す(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、水酸基、C1-3のアルコキシ基、C1-3のハロアルコキシ基、アミノ基、C1-3のアルキルアミノ基、及びC2-6のジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜6の置換基で置換されてもよい)。
2は、直鎖状のC1-6アルキレン基が好ましく、直鎖状のC1-5アルキレン基がより好ましい。すなわち、メチレン基、エチレン基又はn−プロピレン基、n−ブチレン基、n−ペンチレン基が特に好ましい。
2が置換基を有する場合、該置換基はC1-3のアルキル基が好ましい。また、該置換基は、水酸基であることも好ましい。また、該置換基の数は1〜3個が好ましく、1〜2個がより好ましい。
一般式(I)において、Xは、単結合又は−O−、−S−、又は−NR5−(式中R5は水素原子、C1-6のアルキル基、C1-6のハロアルキル基を表す)を表す。
Xは、単結合、−O−、−S−又は−NH−が好ましく、単結合、−O−又は−NH−がより好ましく、単結合又は−O−がさらにより好ましい。
一般式(I)において、Lは、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、3〜6員の飽和又は不飽和複素環式基、9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基を表す(Lとしてのこれらの基は、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、C2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい)。
(a)−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個、さらにより好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(b)−C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個、さらにより好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(c)−C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個、さらにより好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(d)−O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個、さらにより好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(e)−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル原子、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個、さらにより好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい)
これらの中でも、Lは、フェニル基、ナフチル基、5員又は6員の飽和又は不飽和の複素環式基、あるいは9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基であることが好ましく、下記の構造を有する基であることがより好ましい。
Figure 2014133134
(上記の基におけるXとの結合位置は、構造上Xと結合することが出来る限り特に制限されない。また、2環性複素環の場合には、縮合された2つの環のうち、いずれの環がXと結合していてもよい。)
また、Lとしては、C2-6アルキニル基(好ましくはエチニル基)、又は下記の構造を有する基も好ましい。
Figure 2014133134
(上記の基におけるXとの結合位置は、構造上Xと結合することが出来る限り特に制限されない。また、2環性複素環の場合には、縮合された2つの環のうち、いずれの環がXと結合していてもよい。)
これらの中でも、Lは、フェニル基、あるいはチオフェン、フラン、インドール、インドリン、チオフェン、チアゾール、ピラゾール、オキサゾール、又はオキサジアゾールから1個の水素原子を除いた基であることが特に好ましい。
また、Lとしては、下記の基も特に好ましい。
Figure 2014133134
Lが置換基を有する場合、該置換基の数は1〜5個であり、1〜3個が好ましく、1〜2個がより好ましい。
また、Lが置換基を有する場合、該置換基は、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜2個の置換基で置換されていることが好ましく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていることが好ましい。
(a)−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基から選択される(好ましくはC1-3ハロアルキル基、より好ましくはCF3から選択される)同一又は異なる1〜2個、より好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(b)−C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子から選択される同一又は異なる1〜2個、より好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(c)−C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基から選択される(好ましくはC1-3ハロアルキル基、より好ましくはCF3から選択される)同一又は異なる1〜2個、より好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(d)−O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基から選択される(好ましくはC1-3ハロアルキル基、より好ましくはCF3から選択される)同一又は異なる1〜2個、より好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい);
(e)−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル原子、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基から選択される(好ましくはC1-3ハロアルキル基、より好ましくはCF3から選択される)同一又は異なる1〜2個、より好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい)
これらの中でも、Lの置換基は、C1-3ハロアルキル基、C1-3ハロアルコキシ基、ハロゲン原子であることが好ましく、−CF3、−O−CF3、ハロゲン原子であることがより好ましく、−CF3であることがさらにより好ましい。
また、Lは、フェニル基(CF3及びハロゲン原子から選択される同一又は異なる1〜5個、好ましくは1〜2個、より好ましくは1個の置換基で置換されていてもよい)、エチニル基(−O−フェニル基(必要に応じて、1〜2個、好ましくは1個の同一又は異なるC1-3ハロアルキル基、好ましくはCF3で置換されていてもよい)で置換されていてもよい)又は下記の基であることが好ましく、フェニル基(パラ位の水素がCF3又はハロゲン原子、好ましくはCF3で置換されていてもよい)であることがより好ましい。
Figure 2014133134
一般式(I)において、Yは、単結合、−S−、−O−、又は−NR6−(式中R6は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロアルキル基を表す)を表す。
これらの中でも、Yは、−S−、−O−又は−NH−が好ましく、−S−又は−NH−がより好ましく、−S−がさらにより好ましい。
一般式(I)において、Zは、単結合又はC1-6アルキレン基を表す。
Zは、単結合又はC1-3アルキレン基が好ましく、単結合又はC1-2アルキレン基がより好ましく、単結合又はメチレン基がさらにより好ましい。
一般式(I)において、R3は、C3-8アルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表す(R3としてのこれらの基は、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3のハロアルコキシ基、及びC1-3ハロアルキル基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよい)。
3はC3-6アルキル基又は炭素数3〜7のシクロアルキル基が好ましく、炭素数3〜6のシクロアルキル基がより好ましく、炭素数4〜5のシクロアルキル基がさらにより好ましく、炭素数4のシクロアルキル基が特に好ましい。
3が置換基を有する場合、該置換基の数は1〜7個であり、1〜6個が好ましく、1〜4個がより好ましく、1〜2個がさらにより好ましく、1個が特に好ましい。R3の基が無置換であることも好ましい。
一般式(I)において、R4は、C1-6アルキル基、フェニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、これらの基は、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基,C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよい。
4は、C1-6アルキル基、フェニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、又は5員〜6員の飽和若しくは不飽和複素環式基が好ましく、下記から選択される基がより好ましい。
Figure 2014133134
(上記の基のうち、フラニル基、テトラヒドロフラニル基におけるZとの結合位置は、構造上Zと結合することが出来る限り特に制限されない。)
以下に、一般式(I)で表される化合物の好ましい具体例を列挙するが、本発明の化合物はこれらに限定されるものではない。
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−(3−フェニルプロピルアミノ)アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[2−[(4−クロロフェニル)メチルアミノ]アセチル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[2−[(3−クロロフェニル)メチルアミノ]アセチル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[[4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]フェニル]メチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[[4−(フェノキシメチル)フェニル]メチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−(フェネチルアミノ)アセチル] −3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[2−(3,4−ジフルオロフェノキシ)エチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−(2,3,4,5,6−ペンタジューテリオフェニル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−3−(シクロブチルメチル)−2−シクロブチルスルファニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−[[(2R)−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−(2−フリルメチル)− 7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−シクロペンチル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−(3−チエニルメチルアミノ)プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(2−メトキシフェニル)メチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(2−フルオロフェニル)メチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンゾチオフェン−3−イルメチルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(1H−インドール−2−イルメチルアミノ)プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[4−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]ブタノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[(4−トリフルオロメトキシ)フェニル]メチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[[ジジュウテリオ−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェニル)メチル]アミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(2−メチルベンゾフラン−7−イル)メチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)メチルアミノ]プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)アミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(4−ジメチルアミノフェニル)メチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イルメチルアミノ)プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(3−ベンジル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチルアミノ]プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[(2,6−ジフルオロフェニル)メチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[(2R)−2−フェニルプロピル]アミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[(2S)−2−フェニルプロピル]アミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−(2−アニリノエチルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[3−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[[(2R)−2−(4−クロロアニリノ)−3−メチル−ブチル]アミノ]プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[(1R)−1−フェニルエチル]アミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[(1S)−1−フェニルエチル]アミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[[(2R)−2−(4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]アミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[[3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−プロピル]アミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[[3−(4−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−プロピル]アミノ]プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[4−(4−フルオロフェノキシ)ブチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[5−(4−フルオロフェノキシ)ペンチルアミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[4−(4−フルオロフェノキシ)ブチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[5−(4−フルオロフェノキシ)ペンチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[[4−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]メチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[5−[4−(トリフルオロメチル)アニリノ]ペンチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[[5−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]メチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[5−(シクロヘキソキシ)ペンチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[5−(4,4−ジフルオロシクロヘキソキシ)ペンチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタ−2−イニルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−3−イルメチルアミノ)プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
これらの中でも、一般式(I)で表される化合物としては、下記の化合物からなる群から選択される化合物が特に好ましい。
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
Figure 2014133134
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
Figure 2014133134
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−3−イルメチルアミノ)プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
Figure 2014133134
これらの中でも、2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン、又は2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オンが特に好ましく、2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オンが最も好ましい。
また、MGAT2阻害作用の観点からは、以下の化合物も好適に用いることができる。
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[5−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ペンチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンジルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[(ベンゾチオフェン−3−イルメチルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−(2−アニリノエチルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[3−[[3−(4−フルオロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−プロピル]アミノ]プロパノイル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
6−[3−[[3−(4−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシ−プロピル]アミノ]プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[2−(4−フルオロフェノキシ)エチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[4−(4−フルオロフェノキシ)ブチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−6−[2−[5−(4−フルオロフェノキシ)ペンチルアミノ]アセチル]−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[3−[4−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタ−2−イニルアミノ]プロパノイル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン
一般式(I)で表される化合物の医薬的に許容できる塩としては、例えば、酸付加塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられる。
酸付加塩は、有機酸塩であっても無機酸塩であってもよい。有機酸塩としては、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マロン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩等が挙げられる。無機酸塩としては塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等が挙げられる。
アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。
アルカリ土類金属塩としてはカルシウム塩、マグネシウム塩が挙げられる。
また、有機塩基としての塩は、アンモニア、メチルアミン、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン等との塩が挙げられる。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、その水和物や溶媒和物の形態も含むものである。
<<用途>>
モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(MGAT)は、2−モノアシルグリセロール(MG)をジアシルグリセロール(DG)へとアシル化する酵素であり、DGは、その後ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)によりトリアシルグリセロール(TG)へと再合成され、TGは肝臓や脂肪などの組織に蓄積されることとなる。
したがって、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼの活性を顕著に阻害することができる本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(MGAT)の活性を阻害するMGAT阻害剤、特にモノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2(MGAT2)阻害剤として有用である。
また、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ活性を阻害することにより、MGからDG、TGへの再合成が阻害され、その結果、体内、特に肝臓や脂肪組織への脂肪吸収が抑制される。したがって、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、脂肪吸収抑制剤として有用である。
さらに、MGAT活性を阻害する本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、脂質代謝異常症の治療剤及び/又は予防剤として、あるいは肥満症治療剤及び/又は予防剤として有用である。同様に、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、医薬組成物として、特に脂質代謝異常症を治療及び/又は予防するための医薬組成物、あるいは肥満症を治療及び/又は予防するための医薬組成物として有用である。
脂質代謝異常症としては、例えば、高コレステロール血症、高トリグリセライド血症が挙げられる。
本発明のMGAT阻害剤、脂肪吸収抑制剤、脂質代謝異常症治療剤及び/又は予防剤、肥満症治療剤及び/又は予防剤、並びに医薬組成物は、一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は単独で用いられてもよく、一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩を有効成分として含む組成物の形態で用いられてもよい。
組成物の形態として用いられる場合、該組成物は、例えば、担体(好ましくは医薬的や生理学的に許容される固体又は液体の担体)や添加物などを含んでいてもよい。また、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤等を適宜添加することもできる。
上記担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ゼラチン、アルブミン、アミノ酸、水、生理食塩水等が挙げられる。
上記添加物としては、目的に応じて当該目的に対して通常用いられるものであれば特に制限されないが、具体的には、例えば、香料、糖類、甘味料、食物繊維類、ビタミン類、グルタミン酸ナトリウム(MSG)などのアミノ酸類、イノシン一リン酸(IMP)などの核酸類、塩化ナトリウムなどの無機塩類、水などが挙げられる。
<<投与形態>>
本発明のMGAT阻害剤、脂肪吸収抑制剤、脂質代謝異常症治療及び/又は予防剤、肥満症治療及び/又は予防剤、並びに医薬組成物は、乾燥粉末、ペースト、溶液などの物性に制限なしに経口投与可能な形態で用いることができる。
このような経口投与可能な形態としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠、舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、フィルム剤(例、口腔内崩壊フィルム)、凍結乾燥剤等が挙げられる。
また、本発明のMGAT阻害剤、脂肪吸収抑制剤、脂質代謝異常症治療及び/又は予防剤、肥満症治療及び/又は予防剤、並びに医薬組成物は、注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤)、外用剤(例、経皮製剤、軟膏剤)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤)、ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤等の非経口剤での形態でも用いることができる。
これらはそれぞれ経口的あるいは非経口的(例、局所、直腸、静脈投与)に安全に投与できる。これらの製剤は、速放性製剤または徐放性製剤等の放出制御製剤(例、徐放性マイクロカプセル)であってもよい。これらの製剤は製剤上の常套手段により調製することができる。
さらに、サプリメントなどで用いられている顆粒や錠剤、又はゼラチンカプセルなどに上記一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩を収納した形態で用いてもよい。
本発明のMGAT阻害剤、脂質代謝異常症治療剤、肥満症治療剤及び/又は予防剤、脂肪吸収抑制剤及び/又は予防剤、あるいは医薬組成物をヒトに投与する場合、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩の投与量は、MGATの活性を阻害するのに有効な量(有効量)であればよく、その量は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状等によっても異なるが、例えばヒトに経口投与する場合には、約0.3mg〜約1g/kg/日、好ましくは約1mg〜約500mg/kg/日の量、より好ましくは約15mg〜200mg/kg/日の量、さらにより好ましくは約20mg〜50mg/kg/日の量となるように投与すればよい。該量は、1日1回投与してもよいが、1日1〜5回、好ましくは1日1〜3回に分けて投与してもよく、2、3、4、5、6、7日又はそれ以上の日毎に1回の間隔で投与してもよい。
本発明のMGAT阻害剤は、その効果の増強を目的として、その他の抗肥満剤や、糖尿病治療剤、高脂血症治療剤等と組み合わせて用いることができる。
本発明のMGAT阻害剤、脂肪吸収抑制剤、脂質代謝異常症治療及び/又は予防剤、肥満症治療及び/又は予防剤あるいは医薬組成物と抗肥満剤、糖尿病治療剤、高脂血症治療剤とを組み合わせて用いる場合、これらの投与時期は特に限定されず、投与対象に対し、これらを同時に投与してもよいし、時間差をおいて別々に投与しても良い。
<<製造方法>>
本発明の一般式(I)で表される化合物の製造方法を以下に記す。本発明の化合物は例えば下記の製造方法A,B,C又はDによって製造することができる。
<製造方法A>
一般式(I)で表される化合物の内、Yが−S−である化合物(下記A8)は、例えば下記の製法によって製造することができる。
Figure 2014133134
[a−1工程]
本工程は化合物(A1)に適当な溶媒とアミンの存在下、Boc2O(ジターシャリーブチルジカーボネート)を反応させることで化合物(A2)を得る工程である。溶媒は好ましくはジクロロメタン、アミンは好ましくはトリエチルアミンである。反応後、酢酸エチル−水による抽出により精製する。
[a−2工程]
本工程は化合物(A2)をアンモニア水の存在下で加熱して(A3)を得る工程である。反応後、酢酸エチル−水による抽出により精製する。
[a−3工程]
本工程は化合物(A3)に適当な溶媒とアミンの存在下、対応するイソチオシアネートを加えて加熱し(A4)を得る工程である。反応液を濃縮後、結晶化により精製する。
[a−4工程]
本工程は化合物(A4)に適当な溶媒とアミンの存在下、対応するアルキルハライド(R3−Hal)を加えて攪拌し(A5)を得る工程である。反応液を抽出、濃縮し、カラムクロマトグラフィーを行うか、あるいは濃縮後に結晶化により精製する。
[a−5工程]
本工程は化合物(A5)に適当な溶媒と酸触媒の存在下で保護基を脱保護して(A6)を得る工程である。反応液を濃縮し結晶化により精製する。
[a−6工程]
本工程は化合物(A6)に適当な溶媒とアミンの存在下で、対応するアシルブロマイドを加えて(A7)を得る工程である。反応液を抽出し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
[a−7工程]
本工程は化合物(A7)に適当な溶媒とアミンの存在下で、アミン(A9)を加えて(A8)を得る工程である。反応液を抽出し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
<製造方法B>
一般式(I)で表される化合物の内、Yが−NH−である化合物(下記B6)は、例えば下記の製法によって製造することができる。
Figure 2014133134
[b−1工程]
本工程は化合物(A4)に適当な溶媒と塩基の存在下、MeI(ヨウ化メチル)を反応させることで化合物(B1)を得る工程である。溶媒は好ましくはDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)、塩基は好ましくは炭酸カリウムである。反応後、酢酸エチル−水による抽出により精製する。
[b−2工程]
本工程は化合物(B1)を適当な溶媒の存在下、m−CPBA(m−クロロ過安息香酸)で酸化して(B2)を得る工程である。反応後、酢酸エチル−水による抽出により精製する。
[b−3工程]
本工程は化合物(B2)に適当な溶媒と塩基の存在下、対応するアミンを加えて(B3)を得る工程である。反応液を濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製する。
[b−4工程]
本工程は化合物(B3)に適当な溶媒と酸触媒により保護基を脱保護して(B4)を得る工程である。反応液を濃縮し結晶化により精製する。
[b−5工程]
本工程は化合物(B4)に適当な溶媒と塩基の存在下で、対応するアシルブロマイドを加えて(B5)を得る工程である。反応液を抽出し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
[b−6工程]
本工程は化合物(B5)に適当な溶媒と塩基の存在下で、アミン(A9)を加えて(B6)を得る工程である。反応液を抽出し、カラムクロマトグラフィーで精製する。
<製造方法C>
一般式(I)で表される化合物の内、Yが−S−であり且つR1が−CH2CH2−である化合物(C2)は、例えば下記の製法によって製造することができる。
Figure 2014133134
[c−1工程]
本工程は、化合物(A6)に適当な溶媒と塩基の存在下で、WSC(water soluble carbodiimide(水溶性カルボジイミド)),N−Boc−beta−alanine(N−Boc−ベータ−アラニン)を加えて室温で攪拌し、次いで減圧濃縮の後にトリフルオロ酢酸を加え、減圧濃縮して逆相分取カラムで精製し(C1)を得る工程である。
[c−2工程]
本工程は化合物(C1)に適当な溶媒と酸触媒の存在下で、適当なアルデヒドとソジウムシアノボロハイドライドを加えて攪拌し,減圧濃縮後にカラムクロマトグラフィーで精製して(C2)を得る工程である。
<製造方法D>
一般式(I)で表される化合物のうち、R1がエチレン基(−CH2CH2−)である化合物は、上記の製法の他に、例えば下記の製法によっても製造することができる。
[d−1工程]
本工程は、下記一般式(II)で表される化合物に、適当な溶媒と塩基の存在下で、アクリル酸クロライドを加えて反応させることにより、下記一般式(III)で表される化合物を得る工程である。
前記溶媒の例としては、ジクロロメタン、テトラヒドロフランが挙げられる。前記塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンが挙げられる。
[d−2工程]
本工程は、得られた一般式(III)で表される化合物に、適当な溶媒と塩基の存在下で、式L−X−R2−NH2で表されるアルキル化アミン(式中、L、X及びR2は、一般式(I)のL、X及びR2とそれぞれ同じである。)を加えて反応させることにより、前記一般式(I)で表される化合物を得る工程である。
前記溶媒の例としては、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンが挙げられる。前記塩基としては、ジアザビシクロウンデセン、ジイソプロピルエチルアミンが挙げられる。
Figure 2014133134
(式中、Y、Z、R3及びR4はそれぞれ一般式(I)のY、Z、R3及びR4と同じである。)
Figure 2014133134
(式中、Y、Z、R3及びR4はそれぞれ一般式(I)のY、Z、R3及びR4と同じである。)
例えば、一般式(I)で表される化合物のうち、Yが−S−であり且つR1が−CH2CH2−である化合物(D2)は、下記の製法によって製造することができる。
Figure 2014133134
[d’−1工程]
本工程は、化合物(A6)に適当な溶媒と塩基の存在下で、アクリル酸クロライドを加えて室温で攪拌し、反応後、抽出乾燥の後に、減圧濃縮して分取カラムで精製し(D1)を得る工程である。
[d’−2工程]
本工程は化合物(D1)に適当な溶媒と塩基の存在下で、適当なアルキル化アミンを加えて80度で加熱撹拌し,減圧濃縮後に逆相分取カラムで精製して(D2)を得る工程である。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこれらの説明内容に限定されるものではない。
[参考例1]
<2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン 塩酸塩(2−cyclobutylsulfanyl−3−phenyl−5,6,7,8−tetrahydropyrido[4,3-d]pyrimidin−4−one hydrochloride)(下記式(VI)の化合物)の合成>
Figure 2014133134
(工程(i))
化合物I(10.0g)をジクロロメタン(200mL)に溶かし、トリエチルアミン(20mL)を加えた。ついでBoc2O(10.6g)を加えて室温で20時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を加えてジクロロメタンで3回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。精製することなく、そのまま工程(ii)へ進んだ。
(工程(ii))
化合物IIに28%アンモニア水(130mL)を加えて、80度で2時間半攪拌した。反応液に飽和食塩水を加えてジクロロメタンで3回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。シリカゲルカラム(酢酸エチル:ヘキサン=40/60)で精製して化合物III(9.7g,75%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ 4.10−4.20(2H,m),4.07(2H,brs),3.72(1H,t,J=4.7Hz),3.51(2H,t,J=4.4Hz),2.44(1H,t,J=4.7Hz),2.28(2H,t,J=4.3Hz),1.47(9H,s),1.25(3H,t,J=5.3Hz).MS:271[M+H]+
(工程(iii))
化合物III(9.7g)をピリジン(49mL)に溶かしてフェニルイソチオシアネート(8.6mL)を加えて90度で15時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、トルエンで溶解させた。ジエチルエーテルを加えて結晶化させて化合物IV(8.2g,64%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6) δ 12.74(1H,brs),7.36−7.48(3H,m),7.16−7.18(2H,m),4.06(2H,brs),3.57(2H,t,J=4.2Hz),2.55(2H,brs),1.42(9H,s).MS:360[M+H]+
(工程(iv))
化合物IV(10.0g)のDMF(100ml)溶液にシクロブチルブロマイド(2.9ml),DBU(ジアザビシクロウンデゼン)(4.6ml)を加えて40度で2日間攪拌した。反応後、食塩水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた化合物は精製することなく、次の反応に用いた。
(工程(v))
化合物Vのメタノール(100ml)溶液に4N−HCl/ジオキサンを30ml加えて0度で6時間攪拌した。反応後、溶液を減圧濃縮した。得られた固体をメタノール−酢酸エチルで結晶化させ、化合物VI(5.9g)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6) δ 8.80(s,2H),7.61−7.51(m,3H),7.36−7.27(m,4H),7.26−7.17(m,3H),4.32(s,1H),4.27−4.12(m,4H),3.81(t,J=5.8Hz,1H),3.65(t,J=5.7Hz,1H),2.98−2.86(m,2H),2.80−2.73(m,1H),2.70−2.59(m,2H), 2.44−2.28(m,3H),2.04−1.86(m,6H).MS:314[M+H]+
[参考例2]
<2−(シクロブチルアミノ)−3−(2−フリルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン 塩酸塩
(2−(cyclobutylamino)−3−(2−furylmethyl)−5,6,7,8−tetrahydropyrido[4,3−d]pyrimidin−4−one hydrochloride)(下記式(XI)の化合物)の合成>
Figure 2014133134
(工程(vi))
化合物III(2.0g)をピリジン(40mL)に溶かして2−フリルメチルイソチオシアネート(2.1g)を加えて90度で15時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル/5:1)で精製して化合物VII(1.8g,67%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6) δ 12.73(1H,s),7.55(1H,d J=1.2Hz),6.37−6.39(1H,m),6.33−6.34(1H,m),5.51(2H,s),4.05(2H,s),3.52(2H,t,J=5.2Hz),2.50−2.51(2H,m),1.41(9H,s).
(工程(vii))
化合物VII(1.0g)をDMF(20mL)に溶かして、DBU(629mg)を加えた。氷冷下で、ヨウ化メチル(587mg)加えて12時間攪拌した。反応液に水(60mL)を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル/10:1)で精製して化合物VIII(1.0g,96%)を得た。
(工程(viii))
化合物VIII(1.0g),酢酸ナトリウム(656mg),硫酸マグネシウム(387mg)をジクロロメタンに溶かしアルゴン置換した後、−70度に冷却した。85%mCPBA(1.62g)のジクロロメタン(10mL)溶液を加えてから−50度で2時間攪拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウムを加えて室温に戻した。ジクロロメタンで抽出して、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で洗い、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル/5:1)で精製して化合物IX(400mg,38%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3) δ 7.37(1H,s),6.50(1H,s),6.36(1H,s),5.70−5.80(1H,m),5.35−5.39(1H,m),4.38−4.42(2H,m),3.65−3.73(2H,m),2.92(3H,s),2.77−2.78(2H,m),1.48(9H,s).
(工程(ix))
化合物IX(400mg)をジオキサン(10mL)に溶かし、DIEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)(144mg)と、シクロブチルアミン(145mg)、DMAP(N,N−ジメチル−4−アミノピリジン)(13mg)を加えた。50度で12時間攪拌し、室温に冷却してから水を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。
減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル;酢酸エチル/10:1)で精製して化合物X(200mg,49%)を得た。MS:401[M+H]+(工程(x))
化合物X(200mg)を酢酸エチル(5mL)に溶かし、0度で3M−HCl/EtOAc(1mL)を加えた。室温で1時間攪拌した後に、減圧濃縮して化合物XI(143mg,85%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6) δ 9.57(2H,s),7.78(1H,s),7.60(1H,d,J=0.8Hz),6.60−6.44(2H,m),5.32(2H,s),4.51−4.45(1H,m),3.76(2H,s),3.29(2H,s),2.69−2.71(2H,m),2.20−2.26(2H,m),2.03−2.14(2H,m),1.59−1.72(2H,m).MS:301[M+H]+
[実施例1]
<2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−6−[2−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]アセチル]−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
(2−cyclobutylsulfanyl−3−phenyl−6−[2−[[4−(trifluoromethyl)phenyl]methylamino]acetyl]−7,8−dihydro−5H−pyrido[4,3−d]pyrimidin−4−one trifluoroacetate)(下記式(XIV)の化合物)の合成>
Figure 2014133134
(工程(xi))
化合物XII(参考例1の化合物VIに相当)(20mg)のアセトニトリル(1ml)溶液にDIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)(0.020ml),及びブロモアセチルブロミド(0.005ml)を加えて室温で20分間攪拌した.そのまま次の反応に進んだ。
(工程(xii))
工程(xi)で得られた反応溶液に4−トリフルオロメチルベンジルアミン(0.010ml)及びDIPEA(0.010ml)を加え室温で1時間攪拌した。反応液を逆相分取カラムで精製して目的の化合物XIV(5.4mg)を得た。
[実施例2〜9]
実施例1の方法に準じて、下記表1に示す実施例2〜9の化合物を合成した。
[実施例10]
<6−[3−(ベンジルアミノ)プロパノイル] −2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリドー[4,3,ーd]ピリミジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
(6−[3−(benzylamino)propanoyl]−2−cyclobutylsulfanyl−3−phenyl−7,8−dihydro−5H−pyrido[4,3−d]pyrimidin−4−one trifluoroacetate)(下記式(XVII)の化合物)の合成>
Figure 2014133134
(工程(xiii))
化合物XV(上記参考例1の化合物VIに相当)(190mg)のジクロロメタン(0.5ml)溶液にN−Boc−beta−alanine(134mg),WSC.HCl(140mg),DIPEA(0.28ml)を加えて室温で5時間攪拌した。減圧濃縮し、次いでTFA(トリフルオロ酢酸)2mlを加えて室温で2時間攪拌した。減圧濃縮し、逆相分取カラムで精製して化合物XVIを160mg得た。
(工程(xiv))
化合物XVI(102mg)をジクロロメタン(0.6ml),メタノール(0.3ml)、酢酸(50μl)に溶かした。ベンズアルデヒド(31μl),ソジウムシアノボロハイドライド(19mg)を加えて室温で4時間攪拌した。減圧濃縮し逆相分取カラムで精製して化合物XVII(45mg)を得た。
[実施例11〜24]
実施例10の方法に準じて、下記表1に示す実施例11〜24の化合物を合成した。
表1
Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134
[実施例28]
<6−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチルアミノ)プロパノイル]−2−シクロブチルスルファニル−3−フェニル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
(6−[3−(1,3−benzodioxol−5−ylmethylamino)propanoyl]−2−cyclobutylsulfanyl−3−phenyl−7,8−dihydro−5H−pyrido[4,3−d]pyrimidin−4−one trifluoroacetic acid)(下記式(XX)の化合物)の合成>
Figure 2014133134
(工程(xv))
化合物XVIII(上記参考例1の化合物VIに相当)(2.0g)のジクロロメタン(15ml)溶液にアクリル酸クロライド(693mg),DIPEA(2.99ml)を加えて室温で1時間攪拌した。ジクロロメタン、1NHClを加えた後に、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。分取シリカゲルカラム(酢酸エチル;ヘキサン/1:4)で精製して化合物XIXを1.7g得た。
(工程(xvi))
化合物XIX(48mg)をテトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かした。ジアザビシクロウンデセン(58μl)、ピペロニルアミン(24μl)を加えて80度で15時間攪拌した。減圧濃縮し逆相分取カラムで精製して化合物XX(61mg)を得た。(収率73%)
なお、上記と同様の製法に基づいて、上記化合物XIXから、実施例10の化合物(化合物XVII)を合成することも出来た。すなわち、化合物XIX(50mg)を1,4−ジオキサン(1.0ml)に溶かした。ジアザビシクロウンデセン(61μl)、ベンジルアミン(30μl)を加えて80度で15時間攪拌した。減圧濃縮し逆相分取カラムで精製して化合物XVII(54mg)を得ることが出来た。(収率67%)
[実施例25〜27、29〜49、実施例56、実施例59、実施例60]
実施例28の方法に準じて、下記表に示す実施例25〜27、29〜49、実施例56、実施例59、実施例60の化合物を合成した。
[実施例50〜55、実施例57、実施例58]
実施例50〜55、実施例57、実施例58の合成は実施例1の方法に準じて行った。
実施例1で用いたブロモアセチルブロマイドの代わりに、クロロアセチルクロライドを用いた。次いで、適当なアミンと反応させて、下記表に示す実施例50〜55、実施例57、実施例58の化合物を合成した。
表2
Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134


Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134


Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134


Figure 2014133134

Figure 2014133134

Figure 2014133134
[薬理試験]
本発明の実施例1〜24の化合物についてその薬理作用を調べた。
<(1)ヒトMGAT2組換え酵素の調製>
Am.J.Physiol.Endocrinol.Metab.285:E927−E937,2003.記載のヒトMGAT2遺伝子を、Jump−InTM CHO−K1 Kit(Life technologies社)にて添付説明書通り発現させた。この細胞を終濃度1mMトリス塩酸(pH7.4)、1mMエチレンジアミン四酢酸、1mMジチオトレイトール、250mMスクロース、コンプリート・プロテアーゼインヒビターカクテル(Roche applied Science社)を含む緩衝液に懸濁した後、テフロンホモジナイザー(アズワン社)を用いて破砕し、130gにて10分遠心した。この上清を更に100,000gにて1時間遠心し、ペレットを組換え酵素を含むミクロソームとして取得し、これを800−1900μg/ml程度のタンパク質濃度に懸濁したものをMGAT組換え酵素溶液とした。
<(2)ヒトMGAT2活性阻害作用試験>
50mMトリス塩酸(pH7.4)、6mM塩化マグネシウム、2mg/mLウシ血清アルブミンを含む緩衝液に、被検化合物を加え、最終的にジメチルスルホキシド濃度が0.3%になるようにした。更に2−モノオレオイルグリセロール、オレオイルCoA、1−14C−オレオイルCoA(Perkin Elmer社)、オルリスタット(SIGMA社)をそれぞれ終濃度50μM、50μM、2.2μM、8.3μMとなるように添加し、37℃にて10分間保温した。10分後、ヒトMGAT2組換え酵素溶液を終濃度0.67μg/mLとなるように添加し、反応溶液量150μLにて反応を開始した。反応は37℃にて30分間行った。
30分後、300μLのイソプロパノール:ヘプタン:水=(80:20:2)を反応液に添加し、反応を停止した。更に200μLのヘプタン、100μLの水を加え撹拌した後、上層100μLを96ウェルプレート(Corning社)へ移し変え、100μLの液体シンチレーター(ルーマセーフプラス、Lumac社)と混合した後、TopCount NXTTM マイクロプレートシンチレーション・ルミネッセンスカウンター(Perkin Elmer社)を用いて、14Cカウントを定量した。
被験化合物を添加しないときの14CカウントをA、WO2008/038768実施例8番の化合物(比較例1)10μMを添加したときの14CカウントをBと規定し、被験化合物を添加したときの14CカウントをCとした場合において、{1−(C−B)/(A−B)}x100(%)をヒトMGAT2活性阻害率として算出した(下記の表中のvs比較例1の欄)。「vs比較例1」の値が大きいほど、実施例の化合物のMGAT2活性阻害作用が比較例1の化合物のMGAT2活性阻害作用よりも高い(すなわち、ヒトMGAT2活性阻害率が高い)ことを意味する。また実施例1〜24及び比較例1について複数濃度における阻害率を算出し、XLFit(IDBS社)を用いた4係数ロジスティック回帰分析により50%阻害濃度(IC50値)を求めた。評価試験は2回に分けて行ったため、それぞれの試験結果を表3(第1回試験)及び表4(第2回試験)に分けて示す。
表3
Figure 2014133134

* 比較例1の化学構造式を以下に示す(以下同じ)。

Figure 2014133134
表4
Figure 2014133134
表3〜4から判るように、本発明の化合物は、その構造により、特に従来の化合物にはない「−C(=O)−R1−NH−R2−X−」の構造を有することにより、従来の化合物である比較例1の化合物よりも極めて高いMGAT2阻害活性が得られた。したがって、本発明の化合物は、従来の化合物よりもMGAT2阻害剤として優れており、脂肪吸収抑制作用を有し、脂質代謝異常症や肥満症に対しても有効に作用すると考えられる。
次に、本発明の実施例25〜60の化合物についても、実施例1〜24と同様の方法を用いて、その薬理作用を調べた。その結果を表5示す。なお、実施例の化合物ごとに、比較例1の化合物との比較評価試験を行った(実施例25〜60の各化合物の阻害活性を測定するときに比較例1の化合物の阻害活性を改めて測定した)。実施例25〜60の各化合物の阻害活性を測定した時の比較例1の50%阻害濃度を、それぞれ「比較例1のIC50(nM)」として表5中に記載した。
表5
Figure 2014133134
表5から判るように、本発明の化合物は、その構造により、特に従来の化合物にはない「−C(=O)−R1−NH−R2−X−」の構造を有することにより、従来の化合物である比較例1の化合物よりも極めて高いMGAT2阻害活性が得られた。したがって、本発明の化合物は、従来の化合物よりもMGAT2阻害剤として優れており、脂肪吸収抑制作用を有し、脂質代謝異常症や肥満症に対しても有効に作用すると考えられる。
<抗肥満作用試験>
実施例5の化合物の抗肥満作用を、高脂肪食(Research Diets D12492)を与えたC57BL/6Jマウスにおいて検討した。13週齢の雄性C57BL/6J−DIOマウス(日本チャールズリバー)を購入し、12時間の明暗サイクル下動物舎にて13週間飼育した。餌はD12492を与えた。化合物投与の6日前より1日1回強制経口用のチューブを胃内に挿入し、動物を馴化させた。化合物投与の1日前に体重によって無作為化を行い、群分けを実施した(n=8)。Day1よりDay22まで1日1回、前記化合物または媒体(0.5%メチルセルロース)の強制経口投与を行った。体重は毎日測定し、Day21に定量NMR装置(EcoMRI、日立アロカメディカル)を用いて体脂肪重量および除脂肪重量を測定した。
パーセント体重変化量(Day23、表6)、体脂肪重量(Day21、表7)、および除脂肪重量(Day21、表8)は、化合物投与群と媒体投与群との平均値の差として表し、群間の差についてDunnettの多重比較検定(有意水準p=0.05)を行った。その結果を、表6〜8に示す。なお、表6〜8中、「n.s.」は、有意差がなかったことを意味する。
表6
Figure 2014133134
表7
Figure 2014133134
表8
Figure 2014133134
表6〜7の結果より、実施例5の化合物を30mg/kg投与した群において、パーセント体重変化量および体脂肪重量を有意に低下させることは明らかである。また、表8の結果より、実施例5の化合物が統計学的な有意差をもって除脂肪体重を減少させないことも示された。すなわち実施例5の化合物が、除脂肪重量を変化させず、体脂肪重量を減少させることによって体重減少効果をもたらすことが、食餌誘発肥満マウスモデルにおいて示された。
<脂質吸収抑制作用試験>
実施例5及び60の化合物並びに比較例1の化合物の脂質吸収抑制作用を、経口脂質負荷マウスモデルにおいて検討した。10〜11週齢の雄性C57BL/6Jマウス(日本クレア)を試験に用いた。前日から17時間絶食後、眼底より採血を行い、さらに前記化合物または媒体(0.5%メチルセルロース)の強制経口投与を行った。投与30分後にtyloxapol(500mg/kg)を尾静脈内投与し、コーンオイル(200μL)を経口投与した(n=5−6)。コーンオイル投与後2、4及び6時間で尾静脈より採血を行い、血液を遠心分離することで血漿を得た。血漿中中性脂肪濃度は、トリグリセライドE−テストワコー(和光純薬工業)を用いて測定した。化合物投与前の血漿中中性脂肪濃度を0時間値とし、コーンオイル投与後6時間までの血漿中中性脂肪濃度曲線下面積(Area Under the Curve,AUC)を計算した。各投与群のAUCの平均値から、脂質吸収抑制率は以下の式を用いて求めた。
脂質吸収抑制率(%)=(媒体投与群のAUCの平均値−化合物投与群のAUCの平均値)/媒体投与群のAUCの平均値×100
その結果を表9に示す。
表9
Figure 2014133134
表9の結果より、実施例5の化合物が比較例1の化合物の1/3の用量で比較例1の化合物と同等以上の脂質吸収抑制作用を示すことが判った。また、実施例60の化合物が、実施例5の化合物と同程度の優れた脂質吸収抑制作用を有することが判った。
本発明の一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩は、従来の化合物に比べてMGAT2阻害活性が極めて高い。したがって、MGAT2阻害剤として優れており、脂肪吸収の抑制、脂質代謝異常症の治療・予防、肥満症の治療・予防に好適に用いることが出来る。したがって、産業上、極めて有用である。
Lが置換基を有する場合、該置換基の数は1〜5個であり、1〜3個が好ましく、1〜2個がより好ましい。
また、Lが置換基を有する場合、は、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜2個の置換基で置換されていることが好ましく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていることが好ましい。

Claims (15)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容できる塩。
    Figure 2014133134
    (式中、
    1は、直鎖状のC1-6アルキレン基(必要により、重水素原子で置換されていてもよい)を表し;
    2は、直鎖状のC1-6アルキレン基又は環状のC3-6アルキレン基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、水酸基、C1-3のアルコキシ基、C1-3のハロアルコキシ基、アミノ基、C1-3のアルキルアミノ基及びC2-6のジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜6の置換基で置換されてもよく;
    Xは、単結合又は−O−、−S−、又は−NR5−(式中R5は水素原子、C1-6のアルキル基、C1-6のハロアルキル基を表す)を表し;
    Lは、C2-6のアルケニル基、C2-6のアルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、3〜6員の飽和又は不飽和複素環式基あるいは9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基を表し(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、及びC2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい:
    (a) −C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (b) −C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (c) −C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (d) −O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (e) −O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい));
    Yは、単結合、−S−、−O−、又は−NR6−(式中R6は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロアルキル基を表す)を表し;
    Zは、単結合又はC1-6アルキレン基を表し;
    3は、C3-8のアルキル基、C3-8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3のハロアルコキシ基及びC1-3ハロアルキル基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよく;及び
    4は、C1-6のアルキル基、フェニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基,C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよい。)
  2. Xが、単結合、−O−、−S−又は−NH−である、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  3. 1が、直鎖状のC1-3アルキレン基である、請求項1又は2に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  4. Lが、フェニル基、ナフチル基、5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和複素環式基、又は9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基である(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、及びC2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい:
    (a) −C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (b) −C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (c) −C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (d) −O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (e) −O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい))、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  5. 3がC3-6のアルキル基、又は炭素数3〜7のシクロアルキル基である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  6. Yが、−S−、−O−又は−NH−である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  7. Zが、単結合又はC1-3アルキレン基である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  8. 4が、C1-6アルキル基、フェニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、又は5員〜6員の飽和若しくは不飽和複素環式基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
  9. 下記の化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容できる塩。
    Figure 2014133134
    Figure 2014133134
    Figure 2014133134
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(MGAT)阻害剤。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、脂肪吸収抑制剤。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、肥満症の予防及び/又は治療剤。
  13. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、脂質代謝異常症の予防及び/又は治療剤。
  14. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬的に許容しうる塩を有効成分として含む、医薬組成物。
  15. 下記一般式(I)で表される化合物またはその医薬的に許容しうる塩を製造する方法であって、
    (a) 下記一般式(II)で表される化合物にアクリル酸クロライドを加えて反応させることにより、下記一般式(III)で表される化合物を得る工程;及び
    (b) 前記一般式(III)で表される化合物に式L−X−R2−NH2で表されるアルキル化アミン(式中、L、X及びR2は、一般式(I)のL、X及びR2とそれぞれ同じである。)を加えて反応させることにより、前記一般式(I)で表される化合物を得る工程、
    を含む、前記方法。
    Figure 2014133134
    (式中、
    1は、直鎖状のエチレン基(必要により、重水素原子で置換されていてもよい)を表し;
    2は、直鎖状のC1-6アルキレン基又は環状のC3-6アルキレン基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、水酸基、C1-3のアルコキシ基、C1-3のハロアルコキシ基、アミノ基、C1-3のアルキルアミノ基及びC2-6のジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜6の置換基で置換されてもよく;
    Xは、単結合又は−O−、−S−、又は−NR5−(式中R5は水素原子、C1-6のアルキル基、C1-6のハロアルキル基を表す)を表し;
    Lは、C2-6のアルケニル基、C2-6のアルキニル基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、3〜6員の飽和又は不飽和複素環式基あるいは9〜10員の飽和または不飽和の2環性複素環式基を表し(必要により、重水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、C1-3ハロアルコキシ基、C1-3アルキルアミノ基、及びC2-6ジアルキルアミノ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよく、又は、下記(a)〜(e)から選択される置換基で1置換されていてもよい:
    (a) −C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (b) −C1-3アルキレン−O−C1-6アルキル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (c) −C1-3アルキレン−O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (d) −O−C1-3アルキレン−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい);
    (e) −O−フェニル基(必要に応じて重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基、C1-3アルキルチオ基、ニトリル基、C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基から選択される同一又は異なる1〜5個の置換基で置換されていてもよい));
    Yは、単結合、−S−、−O−、又は−NR6−(式中R6は、水素原子、C1-6アルキル基、又はC1-6ハロアルキル基を表す)を表し;
    Zは、単結合又はC1-6アルキレン基を表し;
    3は、C3-8のアルキル基、C3-8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3のハロアルコキシ基及びC1-3ハロアルキル基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよく;及び
    4は、C1-6のアルキル基、フェニル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、又は3員〜8員の飽和若しくは不飽和複素環式基を表し、必要により、重水素原子、ハロゲン原子、C1-3アルキル基、C1-3ハロアルキル基,C1-3アルコキシ基、及びC1-3ハロアルコキシ基からなる群から選択される同一又は異なる1〜7個の置換基を有していてもよい。)
    Figure 2014133134
    (式中、Y、Z、R3及びR4はそれぞれ一般式(I)のY、Z、R3及びR4と同じである。)
    Figure 2014133134
    (式中、Y、Z、R3及びR4はそれぞれ一般式(I)のY、Z、R3及びR4と同じである。)
JP2015503048A 2013-02-28 2014-02-28 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体 Pending JPWO2014133134A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013039540 2013-02-28
JP2013039540 2013-02-28
PCT/JP2014/055065 WO2014133134A1 (ja) 2013-02-28 2014-02-28 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014133134A1 true JPWO2014133134A1 (ja) 2017-02-02

Family

ID=51428392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015503048A Pending JPWO2014133134A1 (ja) 2013-02-28 2014-02-28 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150368242A1 (ja)
JP (1) JPWO2014133134A1 (ja)
WO (1) WO2014133134A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078024A (ja) * 2014-02-28 2017-04-27 味の素株式会社 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体
JP2017171579A (ja) * 2014-08-11 2017-09-28 味の素株式会社 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体
EP3395798A4 (en) 2015-12-21 2019-07-17 Shionogi & Co., Ltd NON-AROMATIC HETEROCYCLIC DERIVATIVE HAVING MGAT2 INHIBITORY ACTIVITY
TWI782056B (zh) 2017-07-14 2022-11-01 日商鹽野義製藥股份有限公司 具有mgat2抑制活性的縮合環衍生物
JP7068743B2 (ja) * 2019-01-11 2022-05-17 塩野義製薬株式会社 Mgat2阻害活性を有する縮合環誘導体を含有する医薬組成物
EP3909583A4 (en) 2019-01-11 2022-08-17 Shionogi & Co., Ltd DIHYDROPYRAZOLOPYRAZINONE DERIVATIVES WITH MGAT2 INHIBITORY ACTIVITY

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2078719A4 (en) * 2006-09-28 2009-11-11 Dainippon Sumitomo Pharma Co COMPOUND WITH BICYCLIC PYRIMIDINE STRUCTURE AND THE COMPOUND CONTAINING PHARMACEUTICAL COMPOSITION
JP2012518597A (ja) * 2009-02-23 2012-08-16 Msd株式会社 ピリミジン−4(3h)−オン誘導体
JP2014051434A (ja) * 2010-12-28 2014-03-20 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 二環性ピリミジン誘導体
TW201300358A (zh) * 2011-03-14 2013-01-01 大正製藥股份有限公司 含氮縮合雜環化合物
JP2014009165A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 二環性ピリミジン化合物

Also Published As

Publication number Publication date
US20150368242A1 (en) 2015-12-24
WO2014133134A1 (ja) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102824407B1 (ko) Rip1 억제 화합물 및 그를 제조 및 사용하는 방법
KR101939710B1 (ko) B형 간염의 항바이러스성 제제
US9789118B2 (en) Bicyclic acetyl-CoA carboxylase inhibitors and uses thereof
TWI382984B (zh) 雜環化合物
JPWO2014133134A1 (ja) 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体
TW201720820A (zh) B型肝炎核心蛋白質調節劑
NZ522731A (en) Beta-carboline derivatives useful as inhibitors of phosphodiesterase
US20220024900A1 (en) Compounds and Their Use for Reducing Uric Acid Levels
EA023574B1 (ru) ПРОИЗВОДНЫЕ 6-ЦИКЛОБУТИЛ-1,5-ДИГИДРОПИРАЗОЛО[3,4-d]ПИРИМИДИН-4-ОНА И ИХ ПРИМЕНЕНИЕ В КАЧЕСТВЕ ИНГИБИТОРОВ PDE9A
BR112012017441B1 (pt) compostos e métodos
WO2006006490A1 (ja) スピロ化合物
JP2002308882A (ja) チエノピリミジン誘導体
JP2014009165A (ja) 二環性ピリミジン化合物
JPWO2016204153A1 (ja) 置換ジヒドロピロロピラゾール誘導体
WO2011092284A1 (en) Novel amino acid derivatives and their use as gpr43 receptor modulators
US10947225B2 (en) Phosphotidylinositol 3-kinase inhibitors
JP2014507453A (ja) 1H−ピロロ[3,2−d]ピリミジンジオン誘導体
JP2014051434A (ja) 二環性ピリミジン誘導体
WO2015129845A1 (ja) 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体
WO2016024598A1 (ja) 新規テトラヒドロピリドピリミジノン誘導体
CA3178647A1 (en) Substituted tricyclic amides, analogues thereof, and methods using same
CA3169832A1 (en) Use of jak inhibitors in preparation of drugs for treatment of jak kinase related diseases
JP2022519764A (ja) 二環式スルホンアミド
WO2014154168A1 (zh) 双环取代的嘧啶类pde-5抑制剂的前药
CN1259948A (zh) 6,7-二取代-4-氨基吡啶并[2,3-d]嘧啶化合物