[go: up one dir, main page]

JPWO2008013218A1 - 移動通信方法及びアクセスルータ - Google Patents

移動通信方法及びアクセスルータ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008013218A1
JPWO2008013218A1 JP2008526799A JP2008526799A JPWO2008013218A1 JP WO2008013218 A1 JPWO2008013218 A1 JP WO2008013218A1 JP 2008526799 A JP2008526799 A JP 2008526799A JP 2008526799 A JP2008526799 A JP 2008526799A JP WO2008013218 A1 JPWO2008013218 A1 JP WO2008013218A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
access router
address
prefix
tunnel
mobile node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008526799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5102766B2 (ja
Inventor
川上 哲也
哲也 川上
ゲナディ ベレブ
ゲナディ ベレブ
ヨン シュリンガ
ヨン シュリンガ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008526799A priority Critical patent/JP5102766B2/ja
Publication of JPWO2008013218A1 publication Critical patent/JPWO2008013218A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5102766B2 publication Critical patent/JP5102766B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/0005Control or signalling for completing the hand-off
    • H04W36/0011Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
    • H04W36/0019Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection adapted for mobile IP [MIP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/34Modification of an existing route
    • H04W40/36Modification of an existing route due to handover
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/26Network addressing or numbering for mobility support
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/04Network layer protocols, e.g. mobile IP [Internet Protocol]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/005Data network PoA devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

通常のモバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させ、更にパケットロスも減少させる技術が開示され、その技術によればMNが移動元のAR2配下から移動先のAR3配下に移動する場合、MNがAR2に送信するNSをAR3で受信し、AR2宛のNSを受信したAR3がAR2に対して「Location Update」を送信し、「Location Update」を受信したAR2が該当MNのMN管理テーブルを用いて「Prefix Information」を作成してAR3に返信し、AR2とAR3のアクセスルータの間で「Prefix Information」を用いてトンネルを確立し、MN宛てのパケットをトンネルを介してMNに転送する。

Description

本発明は、移動通信方法及びアクセスルータに関する。
現在、携帯電話などの移動通信においてIP通信における移動制御方法が検討されているが、1つのネットワーク管理者がサービスを行う、エリアの限定されたローカルモビリティにおいては、端末が移動時にIPアドレスの変更を行うこと無く移動制御を行う方法が検討されている(IETF netlmm グループなど)。このような要求においては、ネットワーク側の装置が端末の移動処理をサポートし、移動端末が接続される適切な基地局に対してIPパケットが転送されるように制御を行うことが必要である。具体的な要求条件を示したドラフトによると、このようなアクセスネットワークにおいては、ハンドオーバのパフォーマンスを改善するために、ネットワークの有線区間の利用効率の向上、同様に無線区間の利用効率の向上などが示されると同時に、端末のIPアドレスの変更を行うことなく移動制御ができることが要求されており、さらにこれらを実行するために端末のIPスタックに変更を加えないことが要求事項として挙げられている。
代表的な移動制御であるMobile IPでは、ホストのアドレスを示すIPアドレス(Home Address:以下、HoA)と、ロケーションを示すIPアドレス(Care-of-Address:以下、CoA)を用いたトンネル技術により正しいロケーションにパケットが転送される。しかし、Mobile IP(MIP)では端末自身が新たなアドレス(CoA)の生成と、このアドレスのマッピングの登録をHA(Home Agent)に行うなど、端末での処理が発生し、これがハンドオーバのパフォーマンスを低下させる要因となっている。またトンネルが端末で終端されるため、無線区間でもトンネルが使用されることになり、データに対するトンネルヘッダのオーバヘッドが問題になっている。またMIPではハンドオーバのパフォーマンスを改善するために、限定されたエリアにおいて位置登録を管理するMAP(Mobile Anchor Point)を導入したHMIPも検討されている。この場合、ある限定されたエリア内では、位置登録をMAPに行うだけで済むため、シグナリング距離と時間が短縮されるが、2重のトンネルヘッダが必要になり、ネットワークのリソースが減少するほか、端末が新たにMAPに対するシグナリングを行う必要があるため、端末のIPスタックに変更を加える必要がある。このため、前述したような、1つのネットワーク管理者がサービスを行うアクセスネットワークにおいて、端末に変更を加えることなくローカルモビリティを効率的に行うための各種提案がなされている。
図6は下記の非特許文献1に示すアクセスネットワークの構成を示したものである。アクセスネットワークであるLMMD(Localized Mobility Management Domain)#1は、相手先(Correspondent Node:以下、CN)が接続される外部ネットワーク(External Network)との接続点となるボーダーゲートウェイ(BG)と、モバイル端末(Mobile Node:以下、MN)を接続する無線基地局機能を有するアクセスルータ(AR#1、AR#2、AR#3)が中継装置として接続されるネットワークである。本例では説明を簡単にするためアクセスルータと無線基地局(BS若しくはAP)が同一の装置の機能として提供されているとする。このようなネットワークの領域を以降、「Netlmm」ドメインと呼ぶ。
このNetlmmドメインでは、各AR#1、AR#2、AR#3は、それぞれ異なるプレフィックス(prefix#1、prefix#2、prefix#3)を有しており、さらにそれぞれのAR#1、AR#2、AR#3は、「prefix#1」、「prefix#2」、「prefix#3」より、その「prefix#1」、「prefix#2」、「prefix#3」を有するAR#1、AR#2、AR#3のIPアドレスを取得できるテーブルを有している。
図6において、
1.MN#1は起動時に、接続したAR#1から「prefix#1」を取得し、自身のIPアドレス(IP−MN#1)を生成する。このときのAR#1をHAR(Home Access Router)と呼ぶ。MN#1はルーティング可能な「prefix#1」より生成したIPアドレス(IP−MN#1)を用いて通信するため、HAR配下に接続している場合は、CNとの通信においてトンネルを用いることなく通常のIPルーティングによる通信を行うことが可能である。
MN#1が他のAR配下に移動した場合、次の処理が発生する。
2.MN#1が移動前のAR#1からの切断を認識してルータ要請(Router Solicitation)メッセージ(以下、RSと言う)を送信して新しいARからルータ広告(Router Advertisement)メッセージ(以下、RAと言う)を受信した場合や、新しいARからの定期的なRAを受信するなどして、異なる「Prefix」を受信した場合、MN#1は自身が他のAR(ここではAR#2)配下に移動したことを認識する。このとき、MN#1は自身が使用しているGlobal IPアドレスを用いて、通信を行いたいということを示すメッセージ(Activate message)を送信する。
3.これを受信したAR#2は、使用されているGlobal IPアドレスより「Prefix#1」を認識して、該当「Prefix#1」を有するAR#1に対して位置更新のメッセージ(Location Update)を送信する。このようなAR#2をVAR(Visited Access Router)と呼ぶ。
4.これを受信したHAR(=AR#1)は自身の配下にいたMN#1がVAR(=AR#2)配下に移動したことを認識して、HAR(=AR#1)とVAR(=AR#2)間にトンネルを構成し、MN#1宛のパケットを受信するとトンネルを用いてVAR(=AR#2)に転送を行う。これによりVAR(=AR#2)は受信したMN#1宛のパケットを自身の配下に接続しているMN#1に送信することができる。このようにHARとVARのトンネルを用いることでMNは「Netlmm」ドメイン内では、常に同じIPアドレスを使用して通信を継続することが可能となっている。
図7に、MN移動時のトンネルを使用した通信の概要を示す。図7の(a)に示すようにMNの電源を入れて起動(Power on)したとき、MNは接続したAR1から「Prefix1」を取得しアドレスIP1を生成する。その後、図7の(b)に示すようにMNが移動によりAR2に接続すると(Start Communication)、MNはIP1を用いた「Activate Message」を送信する。これによりAR2はMNのVARとして動作し、AR1とAR2間にトンネルが構成される。ここで、MNがAR2配下にいるときにCNと通信を始めたとしても、AR1とAR2のトンネルを用いて通信を行う。さらに図7の(c)に示すようにMNがAR3配下に移動すると(Continue Communication)、AR3がこのMNのVARとなり、AR1とAR3間にトンネルを変更することでIP1宛のパケットの転送が行われることになる。このようにして、MNは「Netlmm」ドメインを移動する場合、IPアドレスの変更を行うことなく通信を継続することができる。
また、他の従来例として、近隣発見について下記の非特許文献2に記載されている。
draft-diaretta-netlmm-protocol-00-txt, Figure 1 - Reference architecture, October 14, 2005, RFC2461
しかし、「Netlmm」がMNの構成を変更しないことを要求しているのに対し、このような方法を用いた場合、MNが移動時に自身の使用したいIPアドレスを「Activate Message」として通知する必要があり、MNの構成を変更することを必要とするという課題がある。
「Netlmm」の要求事項に従って、構成が変更されていない通常のMNを使用した場合、以下のような動作が考えられる。通常、MNは新しい「Prefix」を受信した場合、その「Prefix Option」中のAビットがセットされている場合は新しいIPアドレスを生成し、重複アドレス検出(Duplicate Address Detection:以下、DAD)を行う。この場合、新しいアドレスのDADを確認するための近隣要請(Neighbor Solicitaion)メッセージ(以下、NS)を受信したARは、MNの移動を認識することができず、そのMNの該当するアドレスのHARとして動作すると考えられる。しかし、この場合、MNは異なるネットワークに移動したとしてMIPの実装されているMNであれば、CoAを変更し、結合更新(Binding Update)メッセージ(以下、BU)をHAに送信する。
非特許文献2に示す、ネットワークの移動の検知を行うDNA(Detecting Network Attachment)を使用していると考えた場合、MNは異なるネットワークに移動したという認識を行うことはないが、新しいIPアドレスを生成してDADを行うことに変わりはない。この場合も、MNは移動するたびにIPアドレスを生成し、複数のIPアドレスを保持していくことになる。このような場合、MNが移動前のアドレスを用いて通信を行う(若しくは行っている)ことも考えられる、このような場合は、該当する「Prefix」を持つARとの間にトンネルを構成し、パケットの転送を正しく行う必要がある。しかし、通常、移動先のARではMNから移動前の「Prefix」を用いたパケットを受信するまで、どのARをHARとしたアドレスを用いてMNが通信を行っているのか知ることはできない。このため、MNからのデータ受信があるまで、トンネルは構成されることがなく、パケットロスを発生させることになる。さらにネットワークはMNがどのIPアドレスを使用するのか制御することはできないため、MNが使用する複数のIPアドレスに対して多くのトンネルを構成し、移動のたびにトンネルの再構成を行うなど制御のシグナリング量が増加するという課題を生む。
以下に、「Netlmm」の要求事項を満足するために通常のMNを用いた場合の動作を説明する。図8に移動時の通信の概要を示し、図9に移動時のシーケンスを示す。図8ではAR1〜AR5までのARがあり、MNはAR1で起動し、AR5の方向に移動している。MNは移動のたびにAR1〜AR5から受信する「Prefix」を用いてアドレスを生成し、このアドレスを用いて通信を行っている。図8の(a)はMNがAR3配下で通信を行っている状態を示す。このときMNはAR1、AR2、AR3のそれぞれに接続中に、それぞれのアドレスを用いて通信を開始したと仮定する。このため、アドレスIP1、IP2、IP3のHARはそれぞれAR1、AR2、AR3となり、それぞれの通信についてVARとなるAR3との間にトンネルを構成し通信を行う。
MNがAR5まで移動した状態を図8の(b)に示す。3つの通信が継続されている場合、AR5ではMNからのデータを受信するたびに、「Prefix」からHARとなるARを認識し、トンネルの再構成を行う。アドレスIP4を用いた通信を行っていなかった場合、AR4との間にトンネルが構成されることはない。このように、MNが移動するたびに生成するアドレスが増えていくため、MNに使用されるIPアドレスが増えるにつれて、移動時のトンネルの再構成の負荷が大きくなっていく。
また図9に移動時のシーケンスを示している。この図ではAR2配下で通信を行っていたMNがAR3配下に移動してきたときの処理の流れを示している。MNはAR2の前にAR1に接続しており、そのときのアドレスIP1を用いて通信を行っていたとする。AR2からAR3へのレイヤ2のハンドオーバ(L2 HO from AR2 to AR3)が終了すると、それまでデフォルトルータ(DR)であったAR2への接続がなくなる。このため、MNはAR2との接続を確認するため、NSをAR2宛に送信する。このNSに対して応答を行うAR2はもはやMNと接続関係にないため、MNは応答パケットを受信することはなく、3回のNSの失敗によりDR(=AR2)との接続が切れたことを認識する(Detect unreachability to AR2)。
その後、MNは新しいリンクでのルータ情報を取得するためにRSを送信し、AR3により応答されるRAにより新たに「Prefix3」のリンクにいることを確認する。このときDNAにより同じ「Landmark Option」を用いるなどして「IP link」の変更がないことを認識させることはできる。MNは受信した「Prefix3」よりアドレスIP3を生成する(Create new IP address)。このときMNのIPアドレスの状態は、「望ましい(Preferred)ステート」/望ましくない(Deprecated)ステート」のうち、IP1、IP2、IP3がすべて「Preferred」で保持されている。このためMNはどのアドレスを新規の通信に用いることも可能である。
MNはアドレスIP3の生成後、DADによりアドレスの重複がないかを確認する。これによりAR3は自身がIP3のHARになることを認識する。その後、MNが通信中のデータパケットを出力したタイミングで異なる「Prefix」を用いるIPアドレス(IP1)があることをAR3は認識する。これにより該当MNの他のHAR(=AR1)をあらかじめ設定されているテーブルより取得し、HAR(=AR1)に対してIP1の「Location Update」を行う。これによりIP1に関しては新しく移動したAR3へのトンネルが構成され、通信が再開できる。
しかし、このときMNが送信するパケットが少ないアプリケーションを用いて通信を行っていた場合(MNが受信するデータがほとんどのUDP(User Datagram Protocol)アプリケーションなどである。)、MNがデータ(Data (IP-1))を出力するまでAR3はそのアドレスをMNが使用して通信を行っていることを知ることはできない。このため図9に示すようにIP2に関しては、これまで通りAR2が受信するIP2宛のパケットは転送先が不明のまま廃棄されることになる。MNがIP2をソースアドレスに持つパケットを送信して初めてAR3はAR2と通信の必要性があることを認識してトンネルを構成することになる。このように、変更のない通常のMNを用いた場合、複数のトンネルの移動管理を行うためのシグナリングが増えるだけでなく、移動して即座にトンネルの再構成を行うことができないためパケットロスを増加させることになる。
本発明は上記の問題点に鑑み、通常の(専用の機能を新たに実装しない)モバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる移動通信方法及びアクセスルータを提供することを目的とする。
本発明の移動通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信方法において、
前記モバイルノードが前記第1のアクセスルータに対して接続確認のパケットを送信するステップと、
前記第2のアクセスルータが前記第1のアクセスルータに対して出力された接続確認のパケットを受信するステップと、
前記接続確認のパケットを受信した前記第2のアクセスルータが受信した接続確認パケットより前記第1のアクセスルータのアドレスを取得し、前記第1のアクセスルータに対して位置更新メッセージを送信するステップと、
前記位置更新メッセージを受信した前記第1のアクセスルータが前記第2のアクセスルータに対して、前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を送信するステップと、
前記第1、第2のアクセスルータの間で構成されているトンネルに対して、前記プリフィックス情報をマッピングし、前記トンネルを介して前記モバイルノード宛てのパケットを転送するステップと、
前記第1、第2のアクセスルータの間のトンネルを介して転送された前記パケットを前記第2のアクセスルータから前記モバイルノードに転送するステップとを、
備えた方法とした。
この方法により、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを移動先の第2のアクセスルータから第1の移動元のアクセスルータに行うので、シグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる。
また、本発明の移動通信方法は、前記第1のアクセスルータから前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信後、前記第2のアクセスルータから前記モバイルノードに対して、前記第2のアクセスルータ自身のプリフィックスと、前記第1のアクセスルータのプリフィックス及び前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成したIPアドレスがもう望ましくないことを示す情報を含むルータ広告メッセージを送信するステップと、
前記モバイルノードが前記ルータ広告メッセージ中の前記第2のアクセスルータのプリフィックスに基づいて新しいIPアドレスを生成して、前記新しいIPアドレスを「望ましい」ステートに設定するとともに、前記ルータ広告メッセージ中の前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスがもう望ましくないことを示す情報に基づいて前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスを「望ましくない」ステートに設定するステップとを、
更に備えた方法とした。
この方法により、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」に対応することができる。
また、本発明の移動通信方法は、前記アクセスルータは、自身に接続している前記モバイルノードのうち現在トンネルを使用しているモバイルノードについて、前記IPアドレスとその有効時間を管理し、規定のリフレッシュ時間が経過するごとに該当モバイルノードに対して必要な前記IPアドレスの有効時間を延長するためのルータ広告メッセージを「望ましくない」という情報と共に送信することを特徴とする。
また、前記第1のアクセスルータは、自身のプリフィックスより生成されたアドレスを用いた通信を監視し、この通信開始から所定の通信監視時間の間、一度も通信のなかったアドレスに関して、トンネルのマッピングを削除するメッセージを前記第2のアクセスルータに対して送信することを特徴とする。
また、移動元アクセスルータである前記第1のアクセスルータは、移動先アクセスルータである前記第2のアクセスルータからの位置更新メッセージを受信した場合に、前記第1のアクセスルータ自身のプリフィックスから生成したアドレスに関して、通信監視時間の間一度も通信がなかった場合、もしくは通信監視時間未満でも一度も通信を行うことなく移動したモバイルノードである場合、移動先でリフレッシュの必要がないことを通知することを特徴とする。
この方法により、トンネルを削減することができる。
また、本発明のアクセスルータは、モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信ネットワークにおける前記第2のアクセスルータであって、
モバイルノードが前記第1のアクセスルータに対して送信する接続確認のパケットを受信する手段と、
前記受信した接続確認パケットより前記第1のアクセスルータのアドレスを取得し、前記第1のアクセスルータに対して位置更新メッセージを送信する手段と、
前記位置更新メッセージに応答して前記第1のアクセスルータが送信した、前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信する手段と、
前記第1のアクセスルータの間で構成されているトンネルに対して、前記受信したプリフィックス情報をマッピングし、前記トンネルを介して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する手段と、
前記トンネルを介して転送された前記パケットを前記モバイルノードに転送する手段とを備えた。
この構成により、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを移動先の第2のアクセスルータから第1の移動元のアクセスルータに行うので、シグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる。
また、本発明のアクセスルータは、前記第1のアクセスルータから前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信後、前記モバイルノードに対して、自身のプリフィックスと、前記第1のアクセスルータのプリフィックス及び前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成したIPアドレスがもう望ましくないことを示す情報を含むルータ広告メッセージを送信する手段を更に備え、
前記モバイルノードが前記ルータ広告メッセージ中の前記自身のプリフィックスに基づいて新しいIPアドレスを生成して、前記新しいIPアドレスを「望ましい」ステートに設定するとともに、前記ルータ広告メッセージ中の前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスがもう望ましくないことを示す情報に基づいて前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスを「望ましくない」ステートに設定するようにしたことを特徴とする。
この構成により、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」に対応することができる。
また、本発明のアクセスルータは、自身に接続している前記モバイルノードのうち現在トンネルを使用しているモバイルノードについて、前記IPアドレスとその有効時間を管理し、規定のリフレッシュ時間が経過するごとに該当モバイルノードに対して必要な前記IPアドレスの有効時間を延長するためのルータ広告メッセージを「望ましくない」という情報と共に送信する手段を更に備えた。
また、本発明のアクセスルータは、モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信ネットワークにおける前記第1のアクセスルータであって、
自身のプリフィックスより生成されたアドレスを用いた通信を監視し、この通信開始から所定の通信監視時間の間、一度も通信のなかったアドレスに関して、トンネルのマッピングを削除するメッセージを前記第2のアクセスルータに対して送信する手段を備えた。
また、本発明のアクセスルータは、移動先アクセスルータである前記第2のアクセスルータからの位置更新メッセージを受信した場合に、前記自身のプリフィックスから生成したアドレスに関して、通信監視時間の間一度も通信がなかった場合、もしくは通信監視時間未満でも一度も通信を行うことなく移動したモバイルノードである場合、移動先でリフレッシュの必要がないことを通知することを特徴とする。
この構成により、トンネルを削減することができる。
本発明によれば、通常の(専用の機能を新たに実装しない)モバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる。また、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」に対応することができ、さらに、トンネルを削減することができる。
本発明に係る移動通信方法及びルータの一実施の形態の通信シーケンスを示す説明図 図1のアクセスルータにおけるMN管理テーブルの一例を示す説明図 図2のMN管理テーブルの状態であるネットワークを示す説明図 図1のアクセスルータが送信するルータ広告メッセージを示す説明図 図1の移動通信方法及びアクセスルータの動作を示す説明図 従来の移動通信方法の通信シーケンスを示す説明図 図6の移動通信方法の通信シーケンスを詳しく示す説明図 図6の移動通信方法の課題を示す説明図 図6の移動通信方法の他の課題を示す説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る移動通信方法及びアクセスルータの一実施の形態の通信シーケンスを示す説明図である。図1は図9と同様に、MNが移動元のAR2(oAR)から移動先のAR3(nAR)へ移動したときの動作を示したものである。このため、MNはAR3に移動する前は、AR1、AR2からの各「Prefix」に基づいてそれぞれIP1、IP2を生成してIP1、IP2のステートを「Preferred」に設定している。本発明では、各AR1、AR2、AR3は「promiscuous」モードで動作し、MNからのすべてのフレームを受信すると仮定する。
1.これにより、AR3はMNからAR2宛のNSパケットを受信する。NSパケットの宛先アドレスとしては、AR2のリンクローカルアドレスが使用されており、各AR1、AR2、AR3がリンクローカルアドレスとAR1、AR2、AR3のIPアドレスをマッピングしたテーブルをあらかじめ設定して保持しておくことで、MNがどのARから移動してきたかを認識することができるようになる。
2.移動元のAR(oAR)がAR2であることを識別したAR3は、AR2に対して「Location Update」を送信する。このとき「Location Update」に含まれるのは、MNの「Link Local IP address」と、MN IDとしてMNの「Link Layer」のアドレス(MACアドレス)などである。
3.「Location Update」を受信したAR2は、該当MNのMN管理テーブル(後述する図2)を用いて 「Prefix Information」を作成し、AR3に返信する。「Prefix Information」の内容については後述(図4)する。
4.AR3はこの「Prefix Information」により、該当MNが現在使用している(使用する可能性のある)IPアドレスを知り、MN管理テーブルに該当MNのエントリを作成し追加する。
5.このとき、AR2とAR3間には、「Prefix Information」で通知したMNのすべてのIPアドレスに関してトンネルのマッピングが構成され、MN宛のパケットがAR2からトンネルを介してAR3へ転送され始める。このトンネルにより、MNは自身の使用するIPアドレスをAR3に通知することなく、使用していたすべてのIPアドレス宛のパケットに関してAR2から転送されてくることになる。
6.その後、AR3は「Prefix Information」を用いてMNに対して、後述(図4)するタイプ2(RA_Type2)のRAメッセージを送信する。この「RA_Type2」のRAメッセージには、通常のAR3の「Prefix」以外に、AR2の「Prefix」及びその他のトンネルを使用して通信を継続しているアドレスの「Prefix」も含まれる。さらに常に同じ「IP Link」にいるという認識をMNに持たせるために、Aビットのセットされていない「Netlmm」ドメインに共通の「Prefix」を含んでいる(詳細は図4を用いて後述する)。
7.「RA_Type2」のRAメッセージを受信したMNは、「Prefix Option」に含まれる、新しいAR3の「Prefix」を認識すると、これを用いてアドレス(IP3)を生成する。
8.MNは、DAD(NS for DAD)を実行する。AR3はこのDADのパケットを用いて、新たにMNのMN管理テーブルにIP3の情報を追加する。
ここで、6.で「RA_Type2」のRAメッセージを受信したMNは、その他の「Prefix Option」により、7.で自身の保有するIPアドレスのステートの変更を行う。図1の場合、新たに受信するAR3の「Prefix」以外は図4に示す「Preferred Life Time」(PL Time)が0であるため、アドレスのステートは「Preferred」から「Deprecated」に変更になる。「Deprecated」になったIPアドレスに関しては、「MNが新たなコネクションを生成する場合に使用するべきでない」ことがRFC2461に規定されている。これは、MNが新たに通信を開始する場合は、トンネルを生成する必要のない現在接続中のARから取得した「Prefix」を用いたIPアドレスを用いることを示しており、新たな通信に関して効率的な通信ができることを示している。ただし、「Deprecated」になったアドレスでも継続中の通信に使用することは可能である。このため、通信を継続しているIPアドレスについては、アドレスを保持する必要がある。本発明では、従来技術と異なり、「prefix option」の「Valid Time」を「Infinity」に設定しない。このためARは該当「Prefix」に関して、MNが使用を継続する場合は、「Valid Time」が満了(expire)する前に該当「Prefix Option」を含むRAメッセージを送信して、「refresh」する必要がある。
本発明では、MNの使用するIPアドレス(Prefix情報)を接続中のARが管理することで、必要なRAを生成し、MNのアドレス状態(「Preferred」/「Deprecated」)をコントロールする。これにより、MN内部のアドレス状態に依存することなく、ネットワーク側でトンネル生成と維持をコントロールすることが可能となる。また常に接続中のARがMNとトンネルの情報を管理していることで、移動時にはこれまでのように、すべてのHARにシグナリングを行う必要はなく、移動元のARにのみ通知を行うことで、トンネルの延長と必要な「Prefix」情報を取得することが可能となり、トンネルの再構築のためのシグナリングを減少させることが可能となる。また、MNが出力するoAR(AR2)の接続確認を行うためのNSパケットをnAR(AR3)の発見のために使用するため、シグナリングの開始が早く、MNからのデータの送信がなくても、すべてのアドレスのためのトンネルのマッピングを構築することができるので、パケットロスを減少することが可能となる。またMN宛のすべてのデータは移動元AR(AR2)まで送信されているため、移動時に移動元AR(AR2)でのみパケットのバッファリンクを行っておくことでパケットロスを減少させることも可能である。
次に図2を用いて、ARが管理するMN管理テーブルについて説明する。ここで、図2は一例として、図3に示す構成のネットワークにおけるAR3の管理するMN管理テーブルを示す。MN管理テーブルではMN別(図3に示す構成ではMN1、MN2、MN3別)にエントリがある。各フィールドについて以下に説明する。MN IDはMNを示す固有のID(例えばMAC/LL address)である。オン・リンク・フラグ(On Link Flag)は現在そのMNが自身(ここではAR3)に接続しているかどうか(図3に示す構成ではMN1、MN2が接続中:On Link Flag=1、MN3が非接続:On Link Flag=0)を示している。これは自身で接続の確認ができなくなった場合、および他のARから「Location Update」を受信した場合に、On Link Flag=0に変更される。
リフレッシュ・タイマ(Refresh Timer:RT)はMN別に構成されたタイマであり、自身の「Prefix」から生成されたアドレス以外のアドレスが使用されている場合に、その有効ライフ・タイマ(Valid Life Timer)(図4のVL Timer)をコントロールするためのタイマである。RTはRAの「Prefix Option」に使用される値を基準として「expire」までの時間を示している。「トンネルを使用しているIPアドレス」(IP address(es) using tunnel)は、他のARからのトンネルにマッピングされているIPアドレスを示している。このアドレスより、接続中のARは「refresh」のための「Prefix」情報を取得することができる。次の「本ARにより生成されたIPアドレス」(IP address generated by this AR)は、接続中のARから取得した「Prefix」で生成されたIPアドレスを示している。
トランスミッション・タイマ(Transmission timer)は前記接続中のARから取得した「Prefix」で生成されたIPアドレスのパケットが送受信されてからトンネルを削除するまでの残り時間を示している。このタイマは初期値が0で、パケットが送受信されるたびに所定のトンネル維持時間(Tunnel Life time)にリセットされ、時間の経過と共に減少する。つまりこの値が0を示している場合、一度も通信が行われていないか、通信が終了してから所定のトンネル維持時間以上が経過していることを示している。
具体的に図2の場合を説明する。MN1は図3に示すように、AR1配下からAR2配下→AR3配下と移動してきたMNであり、AR1とAR2に接続中に通信を開始してそれが継続している。図2のテーブルでは接続中(On Link)であり、トンネルを使用しているのがMN1−1とMN1−2の2つのアドレスであることを示し、アドレス維持のための「refresh」まで35分40秒(=Refresh Timer)残っていることを示している。さらにAR3のPrefixを用いて生成したアドレス(IP address generated by this AR)はMN1−3であり、このアドレスを用いた通信は、一度も行われていないか、若しくは通信後トンネル維持時間以上が経過していることを示している(Transmission timer=0)。
次にMN2に関しては、「On Link」であり、他のアドレスを使用したトンネルはないことを示している 。またAR3から生成したアドレス(IP address generated by this AR)はMN2−3であり、このアドレスを使用したトンネル維持時間(Transmission timer)は残り55分12秒である。
MN3に関しては、自身(AR3)に接続していない端末であることを示している(On Link Flag=0)。MN3は自身に接続していないため「Refresh」のためのRAをAR3が出力する必要はなく、「Refresh timer」は使用されない。またMN3がAR3配下で生成したアドレス(IP address generated by this AR)はMN3−3であり、「Transmission Timer」が「expire」していないので(Transmission Timer=15分56秒)、まだトンネルを維持する必要があることを示している。
「On link」でないMNの「Transmission Timer」が「expire」した場合、これはネットワーク側でこれ以上このトンネルの維持を行う必要がないことを示している。このため、ARは接続されているトンネルの相手となるARに対し、該当MNのトンネルのマッピングを削除するようにメッセージを送信する。これを受信したARは自身に該当MNが接続していない場合(トンネルがさらに続く場合)、自身のMN管理テーブルから該当アドレスを削除して、さらにトンネルの接続先のARに同様にマッピングの削除メッセージを送信する。あるMNに関して管理対象となるすべてのアドレスが削除された場合、そのARは該当MNのエントリを削除する。
次に図4を用いてARが出力するRAメッセージについて説明する。本発明では、ARは3つのタイプ(RA_Type1、RA_Type2、RA_Type3)のRAメッセージを送信する。「RA_Type1」は、標準で使用される定期的に出力されるRAメッセージの内容である。本発明では、デフォルトで2つの「Prefix Option」を有している。1つがAR自身の「Prefix」(nAR's prefix)であり、MNがこの「Prefix」を用いてIPアドレスを生成することを示すAビットをセットし、さらに「Preferred Life time」(PL time)と「Valid Life time」(VL time)には、アドレスをリフレッシュするための時間である「Refresh Time」(RT)を規定して使用する。この値RTは定期的に送信する「RA_Type1」のRAの間隔よりも十分長い時間を設定するため、通常、接続中のARから受信する「prefix」に関しては、常に受信時にリフレッシュされることになる。またこのARに固有の「Prefix」以外に、この「Netlmm」ドメインで共通の特別な「prefix」(Special prefix of this netlmm domain)を使用する。この「Prefix」にはAビットを設定しない。これによりMNはこの「prefix」を用いてアドレスを生成し、使用することはない。ただし、「Prefix」リスト中で管理されるため、移動時に同じ「prefix」を受信することで、同じ「IP Link」にいると認識することが可能になる(図4に記載の*1)。
「RA_Type2」のRAは前述したように、本発明のポイントとなる部分であり、oARからのPI受信時に送信される。「RA_Type2」では「RA_Type1」の「nAR's prefix」と「Special prefix of this netlmm domain」に加えて、移動元のAR(oAR)の「prefix」(oAR's prefix)と、トンネルを使用している場合、その使用しているIPアドレスの「Prefix」(Other Prefix(es) using tunnel)に関しても「Prefix Option」で通知される。移動元となるoARのprefix(oAR's prefix)に関しては、Aビットはセットされるが、「Preferred Life time」は0に設定される。これにより、MNは移動すると必ず、移動元(oAR)で生成したアドレスのステートを「deprecated」に変更することになる。そのため、新たに接続先のnARから生成したアドレスのみが「preferred」のステートとなり、MNは新たな通信を開始する場合に、現在接続しているAR(nAR)のアドレスを用いて通信を行うことになる。このため、新しい通信はトンネルを用いないでパケットの転送を行うことが可能となり、ネットワークリソースを有効に使用することができる。また、古い通信は終了すると、そのアドレスを使用した通信がMNから開始されないためトンネルを使用した通信はだんだんと無くなっていく。
また、このoARの「prefix」の「Valid Life time」(図4に記載の*2)について説明すると、これはoARから受信した「Prefix information」の内容によって変化する。nAR(図1ではAR3)から「Location Update」を受信したoAR(図1ではAR2)は、以下の情報を「Prefix Information」としてnARに通知する。
(1)トンネルを使用しているIPアドレス
(2)oARから生成されたIPアドレス
(3)伝送状態「Transmission state」
「Transmission state」は、(2)で示されたoARで生成されたアドレスのトンネル維持状況を示す。具体的には「Location Update」を受信したときの「Transmission timer」が0か0でないかを示している。「Transmission state」が0の場合、つまり「Transmission timer」が0であった場合、これはoAR配下で生成したアドレスに対してトンネルの生成、維持を行わないことを示している。このため、oARの「prefix」の「Valid Life time」については、「Transmission state」が0の場合には「Valid life time」=0に、1の場合には「Refresh Time」(RT)の値を用いて通知する(図4に記載の*2)。「Valid Life time」=0は現状の標準仕様では、そのアドレスを「invalid」にして削除するのではなく、単に値の更新をしないことを意味する。このため、移動時に一度「Valid Life time」=0をセットされた「prefix」に関しては、それ以前にoARに接続中に受信した値が「expire」するのを待つだけの処理となる。
また、「Transmission state」が1の場合、これはトンネルの維持生成を行う必要があることを示しており、(1)に示したトンネルを使用しているIPアドレスと同様の処理となる。その(1)のトンネルを使用しているIPアドレスであるが、これらのアドレスの「prefix」に関しては、Aビットをセットし、「Preferred Life time」=0、「Valid Life time」=RTの設定で通知される。ただし、「Prefix Information」の中に、このアドレスが含まれない場合は、この「Prefix Option」は使用されない。これはoARとnAR間のトンネルにマッピングされるIPアドレスを示しており、既に「preferred」の状態ではあるが、通信を継続しているアドレスである。このため「Valid Life time」が通信中に「expire」しないように、「refresh」する必要がある。
MN中の「deprecated」アドレスの「refresh」のタイミングであるが、「RA_Type2」に示すように、新しいARに移動時に必ず「refresh」を行う。こうすることで個別のアドレスのタイマ管理を行うことなく、接続中のARのみが一貫してMNのアドレスステートの管理を行えばよいことになる。このMNの内部のアドレスステート管理と、実際のネットワーク中のトンネルの管理が独立していることが特徴である。
またARは自身の「Refresh timer」が「expire」すると、そのときにテーブルに設定されている「IP address using tunnel」のIPアドレスに関する「prefix」のみに対して、「RA_Type3」のメッセージを送信してMNのアドレスステートの更新を行う。例えば、「Prefix Information」で「IP address using tunnel」が何もなく、「transmission state」も0である情報を受信したnARの場合、新たにMNのエントリを図2に示すMN管理テーブルに追加するが、「refresh timer」と「IP address(es) using tunnel」のフィールドには何も入らない。MNが自身の「Prefix」を用いてアドレスを生成し、DADを行ってきた場合にそのアドレスを「IP address generated by this AR」に追加するだけである。
このように、本発明では、nARがoARから必要な情報のみを引き継ぎ、MNのアドレス状態の管理をRAを用いて行うと同時に、必要最小限のトンネルを構成することになる。具体的な動作例を図5を用いて説明する。図5にはMNが起動してからの動作が示してある。図5の(a)は起動(Power on)時を示し、MNはAR1配下でAR1の「Prefix1」を用いて最初のアドレスIP1を生成し、また、IP1のステートは「preferred」である。ただし、このとき通信は行っていない。
図5の(b)でMNはAR2配下に移動後、AR2からの「RA_Type2」のRAによりアドレスIP1のステートを「preferred」から「deprecated」にして、AR2の「Prefix2」を用いて生成したアドレスIP2のみが「preferred」のステートになる。このとき通信を始めたMNはアドレスIP2を使用して、通信を行う。このため、HARはAR2であり、従来技術のようにAR1とAR2の間にトンネルを構成することなく通信を行うことができる。このときアドレスIP1に関しては通信を行っていなかったため、「transmission state」=0であり、移動後は一度も「valid timer」が「refresh」されることはない。またAR2のMN管理テーブルにはアドレスIP2の情報しか入らないため(IP1がトンネルを使用する状態でないため:「transmission state」=0)、AR2は「refresh」の管理を行うアドレスはなく、「refresh timer」も動作しない。
次にMNがAR4まで順に移動した様子を図5の(c)に示す。MNは各AR1〜AR4からの「prefix1」〜「prefix4」により、それぞれアドレスIP1〜IP4を生成している。ただしAR4に接続時点で「preferred」状態のアドレスはIP4のみである。図5の(c)では、AR2配下とAR3配下で生成したアドレスでも通信が継続しており、AR2−AR3間、AR3−AR4間のトンネルにそれぞれのアドレスIP2、IP3がマッピングされて転送されている。また、この時点では通信が継続しているため、AR4はアドレスIP2、IP3に対して「refresh timer」による「refresh」を行っており、MNのアドレス状態としてアドレスIP1以外は「Valid timer」が更新されている。
図5の(d)は最後にMNがAR5まで移動した場合の様子である。このとき、MNはAR5の「prefix5」によるアドレス生成を同様に行うが、「refresh」の行われなかったアドレスIP1に関しては「Valid Life timer」が「expire」した時点でMNのアドレスから削除されている。またAR2とAR3に関しては、AR4とAR5間でトンネルが生成される場合に、何の影響も受けることなく、トンネルを再構成するためのシグナリングも必要ない。単に、MNが「Prefix」を用いて生成したIPアドレス(この場合IP2やIP3)に関して「Transmission timer」の更新を継続して行い、「Transmission timer」が「expire」した場合に、AR5が該当アドレスに関してトンネルを構成する相手(AR2、AR3、AR4)にマッピングの削除を通知するのみである。
本発明は、通常の(専用の機能を新たに実装しない)モバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができるという効果を有し、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」などに利用することができる。
本発明は、移動通信方法及びアクセスルータに関する。
現在、携帯電話などの移動通信においてIP通信における移動制御方法が検討されているが、1つのネットワーク管理者がサービスを行う、エリアの限定されたローカルモビリティにおいては、端末が移動時にIPアドレスの変更を行うこと無く移動制御を行う方法が検討されている(IETF netlmm グループなど)。このような要求においては、ネットワーク側の装置が端末の移動処理をサポートし、移動端末が接続される適切な基地局に対してIPパケットが転送されるように制御を行うことが必要である。具体的な要求条件を示したドラフトによると、このようなアクセスネットワークにおいては、ハンドオーバのパフォーマンスを改善するために、ネットワークの有線区間の利用効率の向上、同様に無線区間の利用効率の向上などが示されると同時に、端末のIPアドレスの変更を行うことなく移動制御ができることが要求されており、さらにこれらを実行するために端末のIPスタックに変更を加えないことが要求事項として挙げられている。
代表的な移動制御であるMobile IPでは、ホストのアドレスを示すIPアドレス(Home Address:以下、HoA)と、ロケーションを示すIPアドレス(Care-of-Address:以下、CoA)を用いたトンネル技術により正しいロケーションにパケットが転送される。しかし、Mobile IP(MIP)では端末自身が新たなアドレス(CoA)の生成と、このアドレスのマッピングの登録をHA(Home Agent)に行うなど、端末での処理が発生し、これがハンドオーバのパフォーマンスを低下させる要因となっている。またトンネルが端末で終端されるため、無線区間でもトンネルが使用されることになり、データに対するトンネルヘッダのオーバヘッドが問題になっている。またMIPではハンドオーバのパフォーマンスを改善するために、限定されたエリアにおいて位置登録を管理するMAP(Mobile Anchor Point)を導入したHMIPも検討されている。この場合、ある限定されたエリア内では、位置登録をMAPに行うだけで済むため、シグナリング距離と時間が短縮されるが、2重のトンネルヘッダが必要になり、ネットワークのリソースが減少するほか、端末が新たにMAPに対するシグナリングを行う必要があるため、端末のIPスタックに変更を加える必要がある。このため、前述したような、1つのネットワーク管理者がサービスを行うアクセスネットワークにおいて、端末に変更を加えることなくローカルモビリティを効率的に行うための各種提案がなされている。
図6は下記の非特許文献1に示すアクセスネットワークの構成を示したものである。アクセスネットワークであるLMMD(Localized Mobility Management Domain)#1は、相手先(Correspondent Node:以下、CN)が接続される外部ネットワーク(External Network)との接続点となるボーダーゲートウェイ(BG)と、モバイル端末(Mobile Node:以下、MN)を接続する無線基地局機能を有するアクセスルータ(AR#1、AR#2、AR#3)が中継装置として接続されるネットワークである。本例では説明を簡単にするためアクセスルータと無線基地局(BS若しくはAP)が同一の装置の機能として提供されているとする。このようなネットワークの領域を以降、「Netlmm」ドメインと呼ぶ。
このNetlmmドメインでは、各AR#1、AR#2、AR#3は、それぞれ異なるプレフィックス(prefix#1、prefix#2、prefix#3)を有しており、さらにそれぞれのAR#1、AR#2、AR#3は、「prefix#1」、「prefix#2」、「prefix#3」より、その「prefix#1」、「prefix#2」、「prefix#3」を有するAR#1、AR#2、AR#3のIPアドレスを取得できるテーブルを有している。
図6において、
1.MN#1は起動時に、接続したAR#1から「prefix#1」を取得し、自身のIPアドレス(IP−MN#1)を生成する。このときのAR#1をHAR(Home Access Router)と呼ぶ。MN#1はルーティング可能な「prefix#1」より生成したIPアドレス(IP−MN#1)を用いて通信するため、HAR配下に接続している場合は、CNとの通信においてトンネルを用いることなく通常のIPルーティングによる通信を行うことが可能である。
MN#1が他のAR配下に移動した場合、次の処理が発生する。
2.MN#1が移動前のAR#1からの切断を認識してルータ要請(Router Solicitation)メッセージ(以下、RSと言う)を送信して新しいARからルータ広告(Router Advertisement)メッセージ(以下、RAと言う)を受信した場合や、新しいARからの定期的なRAを受信するなどして、異なる「Prefix」を受信した場合、MN#1は自身が他のAR(ここではAR#2)配下に移動したことを認識する。このとき、MN#1は自身が使用しているGlobal IPアドレスを用いて、通信を行いたいということを示すメッセージ(Activate message)を送信する。
3.これを受信したAR#2は、使用されているGlobal IPアドレスより「Prefix#1」を認識して、該当「Prefix#1」を有するAR#1に対して位置更新のメッセージ(Location Update)を送信する。このようなAR#2をVAR(Visited Access Router)と呼ぶ。
4.これを受信したHAR(=AR#1)は自身の配下にいたMN#1がVAR(=AR#2)配下に移動したことを認識して、HAR(=AR#1)とVAR(=AR#2)間にトンネルを構成し、MN#1宛のパケットを受信するとトンネルを用いてVAR(=AR#2)に転送を行う。これによりVAR(=AR#2)は受信したMN#1宛のパケットを自身の配下に接続しているMN#1に送信することができる。このようにHARとVARのトンネルを用いることでMNは「Netlmm」ドメイン内では、常に同じIPアドレスを使用して通信を継続することが可能となっている。
図7に、MN移動時のトンネルを使用した通信の概要を示す。図7の(a)に示すようにMNの電源を入れて起動(Power on)したとき、MNは接続したAR1から「Prefix1」を取得しアドレスIP1を生成する。その後、図7の(b)に示すようにMNが移動によりAR2に接続すると(Start Communication)、MNはIP1を用いた「Activate Message」を送信する。これによりAR2はMNのVARとして動作し、AR1とAR2間にトンネルが構成される。ここで、MNがAR2配下にいるときにCNと通信を始めたとしても、AR1とAR2のトンネルを用いて通信を行う。さらに図7の(c)に示すようにMNがAR3配下に移動すると(Continue Communication)、AR3がこのMNのVARとなり、AR1とAR3間にトンネルを変更することでIP1宛のパケットの転送が行われることになる。このようにして、MNは「Netlmm」ドメインを移動する場合、IPアドレスの変更を行うことなく通信を継続することができる。
また、他の従来例として、近隣発見について下記の非特許文献2に記載されている。
draft-diaretta-netlmm-protocol-00-txt, Figure 1 - Reference architecture, October 14, 2005, RFC2461
しかし、「Netlmm」がMNの構成を変更しないことを要求しているのに対し、このような方法を用いた場合、MNが移動時に自身の使用したいIPアドレスを「Activate Message」として通知する必要があり、MNの構成を変更することを必要とするという課題がある。
「Netlmm」の要求事項に従って、構成が変更されていない通常のMNを使用した場合、以下のような動作が考えられる。通常、MNは新しい「Prefix」を受信した場合、その「Prefix Option」中のAビットがセットされている場合は新しいIPアドレスを生成し、重複アドレス検出(Duplicate Address Detection:以下、DAD)を行う。この場合、新しいアドレスのDADを確認するための近隣要請(Neighbor Solicitaion)メッセージ(以下、NS)を受信したARは、MNの移動を認識することができず、そのMNの該当するアドレスのHARとして動作すると考えられる。しかし、この場合、MNは異なるネットワークに移動したとしてMIPの実装されているMNであれば、CoAを変更し、結合更新(Binding Update)メッセージ(以下、BU)をHAに送信する。
非特許文献2に示す、ネットワークの移動の検知を行うDNA(Detecting Network Attachment)を使用していると考えた場合、MNは異なるネットワークに移動したという認識を行うことはないが、新しいIPアドレスを生成してDADを行うことに変わりはない。この場合も、MNは移動するたびにIPアドレスを生成し、複数のIPアドレスを保持していくことになる。このような場合、MNが移動前のアドレスを用いて通信を行う(若しくは行っている)ことも考えられる、このような場合は、該当する「Prefix」を持つARとの間にトンネルを構成し、パケットの転送を正しく行う必要がある。しかし、通常、移動先のARではMNから移動前の「Prefix」を用いたパケットを受信するまで、どのARをHARとしたアドレスを用いてMNが通信を行っているのか知ることはできない。このため、MNからのデータ受信があるまで、トンネルは構成されることがなく、パケットロスを発生させることになる。さらにネットワークはMNがどのIPアドレスを使用するのか制御することはできないため、MNが使用する複数のIPアドレスに対して多くのトンネルを構成し、移動のたびにトンネルの再構成を行うなど制御のシグナリング量が増加するという課題を生む。
以下に、「Netlmm」の要求事項を満足するために通常のMNを用いた場合の動作を説明する。図8に移動時の通信の概要を示し、図9に移動時のシーケンスを示す。図8ではAR1〜AR5までのARがあり、MNはAR1で起動し、AR5の方向に移動している。MNは移動のたびにAR1〜AR5から受信する「Prefix」を用いてアドレスを生成し、このアドレスを用いて通信を行っている。図8の(a)はMNがAR3配下で通信を行っている状態を示す。このときMNはAR1、AR2、AR3のそれぞれに接続中に、それぞれのアドレスを用いて通信を開始したと仮定する。このため、アドレスIP1、IP2、IP3のHARはそれぞれAR1、AR2、AR3となり、それぞれの通信についてVARとなるAR3との間にトンネルを構成し通信を行う。
MNがAR5まで移動した状態を図8の(b)に示す。3つの通信が継続されている場合、AR5ではMNからのデータを受信するたびに、「Prefix」からHARとなるARを認識し、トンネルの再構成を行う。アドレスIP4を用いた通信を行っていなかった場合、AR4との間にトンネルが構成されることはない。このように、MNが移動するたびに生成するアドレスが増えていくため、MNに使用されるIPアドレスが増えるにつれて、移動時のトンネルの再構成の負荷が大きくなっていく。
また図9に移動時のシーケンスを示している。この図ではAR2配下で通信を行っていたMNがAR3配下に移動してきたときの処理の流れを示している。MNはAR2の前にAR1に接続しており、そのときのアドレスIP1を用いて通信を行っていたとする。AR2からAR3へのレイヤ2のハンドオーバ(L2 HO from AR2 to AR3)が終了すると、それまでデフォルトルータ(DR)であったAR2への接続がなくなる。このため、MNはAR2との接続を確認するため、NSをAR2宛に送信する。このNSに対して応答を行うAR2はもはやMNと接続関係にないため、MNは応答パケットを受信することはなく、3回のNSの失敗によりDR(=AR2)との接続が切れたことを認識する(Detect unreachability to AR2)。
その後、MNは新しいリンクでのルータ情報を取得するためにRSを送信し、AR3により応答されるRAにより新たに「Prefix3」のリンクにいることを確認する。このときDNAにより同じ「Landmark Option」を用いるなどして「IP link」の変更がないことを認識させることはできる。MNは受信した「Prefix3」よりアドレスIP3を生成する(Create new IP address)。このときMNのIPアドレスの状態は、「望ましい(Preferred)ステート」/望ましくない(Deprecated)ステート」のうち、IP1、IP2、IP3がすべて「Preferred」で保持されている。このためMNはどのアドレスを新規の通信に用いることも可能である。
MNはアドレスIP3の生成後、DADによりアドレスの重複がないかを確認する。これによりAR3は自身がIP3のHARになることを認識する。その後、MNが通信中のデータパケットを出力したタイミングで異なる「Prefix」を用いるIPアドレス(IP1)があることをAR3は認識する。これにより該当MNの他のHAR(=AR1)をあらかじめ設定されているテーブルより取得し、HAR(=AR1)に対してIP1の「Location Update」を行う。これによりIP1に関しては新しく移動したAR3へのトンネルが構成され、通信が再開できる。
しかし、このときMNが送信するパケットが少ないアプリケーションを用いて通信を行っていた場合(MNが受信するデータがほとんどのUDP(User Datagram Protocol)アプリケーションなどである。)、MNがデータ(Data (IP-1))を出力するまでAR3はそのアドレスをMNが使用して通信を行っていることを知ることはできない。このため図9に示すようにIP2に関しては、これまで通りAR2が受信するIP2宛のパケットは転送先が不明のまま廃棄されることになる。MNがIP2をソースアドレスに持つパケットを送信して初めてAR3はAR2と通信の必要性があることを認識してトンネルを構成することになる。このように、変更のない通常のMNを用いた場合、複数のトンネルの移動管理を行うためのシグナリングが増えるだけでなく、移動して即座にトンネルの再構成を行うことができないためパケットロスを増加させることになる。
本発明は上記の問題点に鑑み、通常の(専用の機能を新たに実装しない)モバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる移動通信方法及びアクセスルータを提供することを目的とする。
本発明の移動通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信方法において、
前記モバイルノードが前記第1のアクセスルータに対して接続確認のパケットを送信するステップと、
前記第2のアクセスルータが前記第1のアクセスルータに対して出力された接続確認のパケットを受信するステップと、
前記接続確認のパケットを受信した前記第2のアクセスルータが受信した接続確認パケットより前記第1のアクセスルータのアドレスを取得し、前記第1のアクセスルータに対して位置更新メッセージを送信するステップと、
前記位置更新メッセージを受信した前記第1のアクセスルータが前記第2のアクセスルータに対して、前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を送信するステップと、
前記第1、第2のアクセスルータの間で構成されているトンネルに対して、前記プリフィックス情報をマッピングし、前記トンネルを介して前記モバイルノード宛てのパケットを転送するステップと、
前記第1、第2のアクセスルータの間のトンネルを介して転送された前記パケットを前記第2のアクセスルータから前記モバイルノードに転送するステップとを、
備えた方法とした。
この方法により、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを移動先の第2のアクセスルータから第1の移動元のアクセスルータに行うので、シグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる。
また、本発明の移動通信方法は、前記第1のアクセスルータから前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信後、前記第2のアクセスルータから前記モバイルノードに対して、前記第2のアクセスルータ自身のプリフィックスと、前記第1のアクセスルータのプリフィックス及び前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成したIPアドレスがもう望ましくないことを示す情報を含むルータ広告メッセージを送信するステップと、
前記モバイルノードが前記ルータ広告メッセージ中の前記第2のアクセスルータのプリフィックスに基づいて新しいIPアドレスを生成して、前記新しいIPアドレスを「望ましい」ステートに設定するとともに、前記ルータ広告メッセージ中の前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスがもう望ましくないことを示す情報に基づいて前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスを「望ましくない」ステートに設定するステップとを、
更に備えた方法とした。
この方法により、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」に対応することができる。
また、本発明の移動通信方法は、前記アクセスルータは、自身に接続している前記モバイルノードのうち現在トンネルを使用しているモバイルノードについて、前記IPアドレスとその有効時間を管理し、規定のリフレッシュ時間が経過するごとに該当モバイルノードに対して必要な前記IPアドレスの有効時間を延長するためのルータ広告メッセージを「望ましくない」という情報と共に送信することを特徴とする。
また、前記第1のアクセスルータは、自身のプリフィックスより生成されたアドレスを用いた通信を監視し、この通信開始から所定の通信監視時間の間、一度も通信のなかったアドレスに関して、トンネルのマッピングを削除するメッセージを前記第2のアクセスルータに対して送信することを特徴とする。
また、移動元アクセスルータである前記第1のアクセスルータは、移動先アクセスルータである前記第2のアクセスルータからの位置更新メッセージを受信した場合に、前記第1のアクセスルータ自身のプリフィックスから生成したアドレスに関して、通信監視時間の間一度も通信がなかった場合、もしくは通信監視時間未満でも一度も通信を行うことなく移動したモバイルノードである場合、移動先でリフレッシュの必要がないことを通知することを特徴とする。
この方法により、トンネルを削減することができる。
また、本発明のアクセスルータは、モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信ネットワークにおける前記第2のアクセスルータであって、
モバイルノードが前記第1のアクセスルータに対して送信する接続確認のパケットを受信する手段と、
前記受信した接続確認パケットより前記第1のアクセスルータのアドレスを取得し、前記第1のアクセスルータに対して位置更新メッセージを送信する手段と、
前記位置更新メッセージに応答して前記第1のアクセスルータが送信した、前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信する手段と、
前記第1のアクセスルータの間で構成されているトンネルに対して、前記受信したプリフィックス情報をマッピングし、前記トンネルを介して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する手段と、
前記トンネルを介して転送された前記パケットを前記モバイルノードに転送する手段とを備えた。
この構成により、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを移動先の第2のアクセスルータから第1の移動元のアクセスルータに行うので、シグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる。
また、本発明のアクセスルータは、前記第1のアクセスルータから前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信後、前記モバイルノードに対して、自身のプリフィックスと、前記第1のアクセスルータのプリフィックス及び前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成したIPアドレスがもう望ましくないことを示す情報を含むルータ広告メッセージを送信する手段を更に備え、
前記モバイルノードが前記ルータ広告メッセージ中の前記自身のプリフィックスに基づいて新しいIPアドレスを生成して、前記新しいIPアドレスを「望ましい」ステートに設定するとともに、前記ルータ広告メッセージ中の前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスがもう望ましくないことを示す情報に基づいて前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスを「望ましくない」ステートに設定するようにしたことを特徴とする。
この構成により、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」に対応することができる。
また、本発明のアクセスルータは、自身に接続している前記モバイルノードのうち現在トンネルを使用しているモバイルノードについて、前記IPアドレスとその有効時間を管理し、規定のリフレッシュ時間が経過するごとに該当モバイルノードに対して必要な前記IPアドレスの有効時間を延長するためのルータ広告メッセージを「望ましくない」という情報と共に送信する手段を更に備えた。
また、本発明のアクセスルータは、モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信ネットワークにおける前記第1のアクセスルータであって、
自身のプリフィックスより生成されたアドレスを用いた通信を監視し、この通信開始から所定の通信監視時間の間、一度も通信のなかったアドレスに関して、トンネルのマッピングを削除するメッセージを前記第2のアクセスルータに対して送信する手段を備えた。
また、本発明のアクセスルータは、移動先アクセスルータである前記第2のアクセスルータからの位置更新メッセージを受信した場合に、前記自身のプリフィックスから生成したアドレスに関して、通信監視時間の間一度も通信がなかった場合、もしくは通信監視時間未満でも一度も通信を行うことなく移動したモバイルノードである場合、移動先でリフレッシュの必要がないことを通知することを特徴とする。
この構成により、トンネルを削減することができる。
本発明によれば、通常の(専用の機能を新たに実装しない)モバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができる。また、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」に対応することができ、さらに、トンネルを削減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る移動通信方法及びアクセスルータの一実施の形態の通信シーケンスを示す説明図である。図1は図9と同様に、MNが移動元のAR2(oAR)から移動先のAR3(nAR)へ移動したときの動作を示したものである。このため、MNはAR3に移動する前は、AR1、AR2からの各「Prefix」に基づいてそれぞれIP1、IP2を生成してIP1、IP2のステートを「Preferred」に設定している。本発明では、各AR1、AR2、AR3は「promiscuous」モードで動作し、MNからのすべてのフレームを受信すると仮定する。
1.これにより、AR3はMNからAR2宛のNSパケットを受信する。NSパケットの宛先アドレスとしては、AR2のリンクローカルアドレスが使用されており、各AR1、AR2、AR3がリンクローカルアドレスとAR1、AR2、AR3のIPアドレスをマッピングしたテーブルをあらかじめ設定して保持しておくことで、MNがどのARから移動してきたかを認識することができるようになる。
2.移動元のAR(oAR)がAR2であることを識別したAR3は、AR2に対して「Location Update」を送信する。このとき「Location Update」に含まれるのは、MNの「Link Local IP address」と、MN IDとしてMNの「Link Layer」のアドレス(MACアドレス)などである。
3.「Location Update」を受信したAR2は、該当MNのMN管理テーブル(後述する図2)を用いて 「Prefix Information」を作成し、AR3に返信する。「Prefix Information」の内容については後述(図4)する。
4.AR3はこの「Prefix Information」により、該当MNが現在使用している(使用する可能性のある)IPアドレスを知り、MN管理テーブルに該当MNのエントリを作成し追加する。
5.このとき、AR2とAR3間には、「Prefix Information」で通知したMNのすべてのIPアドレスに関してトンネルのマッピングが構成され、MN宛のパケットがAR2からトンネルを介してAR3へ転送され始める。このトンネルにより、MNは自身の使用するIPアドレスをAR3に通知することなく、使用していたすべてのIPアドレス宛のパケットに関してAR2から転送されてくることになる。
6.その後、AR3は「Prefix Information」を用いてMNに対して、後述(図4)するタイプ2(RA_Type2)のRAメッセージを送信する。この「RA_Type2」のRAメッセージには、通常のAR3の「Prefix」以外に、AR2の「Prefix」及びその他のトンネルを使用して通信を継続しているアドレスの「Prefix」も含まれる。さらに常に同じ「IP Link」にいるという認識をMNに持たせるために、Aビットのセットされていない「Netlmm」ドメインに共通の「Prefix」を含んでいる(詳細は図4を用いて後述する)。
7.「RA_Type2」のRAメッセージを受信したMNは、「Prefix Option」に含まれる、新しいAR3の「Prefix」を認識すると、これを用いてアドレス(IP3)を生成する。
8.MNは、DAD(NS for DAD)を実行する。AR3はこのDADのパケットを用いて、新たにMNのMN管理テーブルにIP3の情報を追加する。
ここで、6.で「RA_Type2」のRAメッセージを受信したMNは、その他の「Prefix Option」により、7.で自身の保有するIPアドレスのステートの変更を行う。図1の場合、新たに受信するAR3の「Prefix」以外は図4に示す「Preferred Life Time」(PL Time)が0であるため、アドレスのステートは「Preferred」から「Deprecated」に変更になる。「Deprecated」になったIPアドレスに関しては、「MNが新たなコネクションを生成する場合に使用するべきでない」ことがRFC2461に規定されている。これは、MNが新たに通信を開始する場合は、トンネルを生成する必要のない現在接続中のARから取得した「Prefix」を用いたIPアドレスを用いることを示しており、新たな通信に関して効率的な通信ができることを示している。ただし、「Deprecated」になったアドレスでも継続中の通信に使用することは可能である。このため、通信を継続しているIPアドレスについては、アドレスを保持する必要がある。本発明では、従来技術と異なり、「prefix option」の「Valid Time」を「Infinity」に設定しない。このためARは該当「Prefix」に関して、MNが使用を継続する場合は、「Valid Time」が満了(expire)する前に該当「Prefix Option」を含むRAメッセージを送信して、「refresh」する必要がある。
本発明では、MNの使用するIPアドレス(Prefix情報)を接続中のARが管理することで、必要なRAを生成し、MNのアドレス状態(「Preferred」/「Deprecated」)をコントロールする。これにより、MN内部のアドレス状態に依存することなく、ネットワーク側でトンネル生成と維持をコントロールすることが可能となる。また常に接続中のARがMNとトンネルの情報を管理していることで、移動時にはこれまでのように、すべてのHARにシグナリングを行う必要はなく、移動元のARにのみ通知を行うことで、トンネルの延長と必要な「Prefix」情報を取得することが可能となり、トンネルの再構築のためのシグナリングを減少させることが可能となる。また、MNが出力するoAR(AR2)の接続確認を行うためのNSパケットをnAR(AR3)の発見のために使用するため、シグナリングの開始が早く、MNからのデータの送信がなくても、すべてのアドレスのためのトンネルのマッピングを構築することができるので、パケットロスを減少することが可能となる。またMN宛のすべてのデータは移動元AR(AR2)まで送信されているため、移動時に移動元AR(AR2)でのみパケットのバッファリンクを行っておくことでパケットロスを減少させることも可能である。
次に図2を用いて、ARが管理するMN管理テーブルについて説明する。ここで、図2は一例として、図3に示す構成のネットワークにおけるAR3の管理するMN管理テーブルを示す。MN管理テーブルではMN別(図3に示す構成ではMN1、MN2、MN3別)にエントリがある。各フィールドについて以下に説明する。MN IDはMNを示す固有のID(例えばMAC/LL address)である。オン・リンク・フラグ(On Link Flag)は現在そのMNが自身(ここではAR3)に接続しているかどうか(図3に示す構成ではMN1、MN2が接続中:On Link Flag=1、MN3が非接続:On Link Flag=0)を示している。これは自身で接続の確認ができなくなった場合、および他のARから「Location Update」を受信した場合に、On Link Flag=0に変更される。
リフレッシュ・タイマ(Refresh Timer:RT)はMN別に構成されたタイマであり、自身の「Prefix」から生成されたアドレス以外のアドレスが使用されている場合に、その有効ライフ・タイマ(Valid Life Timer)(図4のVL Timer)をコントロールするためのタイマである。RTはRAの「Prefix Option」に使用される値を基準として「expire」までの時間を示している。「トンネルを使用しているIPアドレス」(IP address(es) using tunnel)は、他のARからのトンネルにマッピングされているIPアドレスを示している。このアドレスより、接続中のARは「refresh」のための「Prefix」情報を取得することができる。次の「本ARにより生成されたIPアドレス」(IP address generated by this AR)は、接続中のARから取得した「Prefix」で生成されたIPアドレスを示している。
トランスミッション・タイマ(Transmission timer)は前記接続中のARから取得した「Prefix」で生成されたIPアドレスのパケットが送受信されてからトンネルを削除するまでの残り時間を示している。このタイマは初期値が0で、パケットが送受信されるたびに所定のトンネル維持時間(Tunnel Life time)にリセットされ、時間の経過と共に減少する。つまりこの値が0を示している場合、一度も通信が行われていないか、通信が終了してから所定のトンネル維持時間以上が経過していることを示している。
具体的に図2の場合を説明する。MN1は図3に示すように、AR1配下からAR2配下→AR3配下と移動してきたMNであり、AR1とAR2に接続中に通信を開始してそれが継続している。図2のテーブルでは接続中(On Link)であり、トンネルを使用しているのがMN1−1とMN1−2の2つのアドレスであることを示し、アドレス維持のための「refresh」まで35分40秒(=Refresh Timer)残っていることを示している。さらにAR3のPrefixを用いて生成したアドレス(IP address generated by this AR)はMN1−3であり、このアドレスを用いた通信は、一度も行われていないか、若しくは通信後トンネル維持時間以上が経過していることを示している(Transmission timer=0)。
次にMN2に関しては、「On Link」であり、他のアドレスを使用したトンネルはないことを示している 。またAR3から生成したアドレス(IP address generated by this AR)はMN2−3であり、このアドレスを使用したトンネル維持時間(Transmission timer)は残り55分12秒である。
MN3に関しては、自身(AR3)に接続していない端末であることを示している(On Link Flag=0)。MN3は自身に接続していないため「Refresh」のためのRAをAR3が出力する必要はなく、「Refresh timer」は使用されない。またMN3がAR3配下で生成したアドレス(IP address generated by this AR)はMN3−3であり、「Transmission Timer」が「expire」していないので(Transmission Timer=15分56秒)、まだトンネルを維持する必要があることを示している。
「On link」でないMNの「Transmission Timer」が「expire」した場合、これはネットワーク側でこれ以上このトンネルの維持を行う必要がないことを示している。このため、ARは接続されているトンネルの相手となるARに対し、該当MNのトンネルのマッピングを削除するようにメッセージを送信する。これを受信したARは自身に該当MNが接続していない場合(トンネルがさらに続く場合)、自身のMN管理テーブルから該当アドレスを削除して、さらにトンネルの接続先のARに同様にマッピングの削除メッセージを送信する。あるMNに関して管理対象となるすべてのアドレスが削除された場合、そのARは該当MNのエントリを削除する。
次に図4を用いてARが出力するRAメッセージについて説明する。本発明では、ARは3つのタイプ(RA_Type1、RA_Type2、RA_Type3)のRAメッセージを送信する。「RA_Type1」は、標準で使用される定期的に出力されるRAメッセージの内容である。本発明では、デフォルトで2つの「Prefix Option」を有している。1つがAR自身の「Prefix」(nAR's prefix)であり、MNがこの「Prefix」を用いてIPアドレスを生成することを示すAビットをセットし、さらに「Preferred Life time」(PL time)と「Valid Life time」(VL time)には、アドレスをリフレッシュするための時間である「Refresh Time」(RT)を規定して使用する。この値RTは定期的に送信する「RA_Type1」のRAの間隔よりも十分長い時間を設定するため、通常、接続中のARから受信する「prefix」に関しては、常に受信時にリフレッシュされることになる。またこのARに固有の「Prefix」以外に、この「Netlmm」ドメインで共通の特別な「prefix」(Special prefix of this netlmm domain)を使用する。この「Prefix」にはAビットを設定しない。これによりMNはこの「prefix」を用いてアドレスを生成し、使用することはない。ただし、「Prefix」リスト中で管理されるため、移動時に同じ「prefix」を受信することで、同じ「IP Link」にいると認識することが可能になる(図4に記載の*1)。
「RA_Type2」のRAは前述したように、本発明のポイントとなる部分であり、oARからのPI受信時に送信される。「RA_Type2」では「RA_Type1」の「nAR's prefix」と「Special prefix of this netlmm domain」に加えて、移動元のAR(oAR)の「prefix」(oAR's prefix)と、トンネルを使用している場合、その使用しているIPアドレスの「Prefix」(Other Prefix(es) using tunnel)に関しても「Prefix Option」で通知される。移動元となるoARのprefix(oAR's prefix)に関しては、Aビットはセットされるが、「Preferred Life time」は0に設定される。これにより、MNは移動すると必ず、移動元(oAR)で生成したアドレスのステートを「deprecated」に変更することになる。そのため、新たに接続先のnARから生成したアドレスのみが「preferred」のステートとなり、MNは新たな通信を開始する場合に、現在接続しているAR(nAR)のアドレスを用いて通信を行うことになる。このため、新しい通信はトンネルを用いないでパケットの転送を行うことが可能となり、ネットワークリソースを有効に使用することができる。また、古い通信は終了すると、そのアドレスを使用した通信がMNから開始されないためトンネルを使用した通信はだんだんと無くなっていく。
また、このoARの「prefix」の「Valid Life time」(図4に記載の*2)について説明すると、これはoARから受信した「Prefix information」の内容によって変化する。nAR(図1ではAR3)から「Location Update」を受信したoAR(図1ではAR2)は、以下の情報を「Prefix Information」としてnARに通知する。
(1)トンネルを使用しているIPアドレス
(2)oARから生成されたIPアドレス
(3)伝送状態「Transmission state」
「Transmission state」は、(2)で示されたoARで生成されたアドレスのトンネル維持状況を示す。具体的には「Location Update」を受信したときの「Transmission timer」が0か0でないかを示している。「Transmission state」が0の場合、つまり「Transmission timer」が0であった場合、これはoAR配下で生成したアドレスに対してトンネルの生成、維持を行わないことを示している。このため、oARの「prefix」の「Valid Life time」については、「Transmission state」が0の場合には「Valid life time」=0に、1の場合には「Refresh Time」(RT)の値を用いて通知する(図4に記載の*2)。「Valid Life time」=0は現状の標準仕様では、そのアドレスを「invalid」にして削除するのではなく、単に値の更新をしないことを意味する。このため、移動時に一度「Valid Life time」=0をセットされた「prefix」に関しては、それ以前にoARに接続中に受信した値が「expire」するのを待つだけの処理となる。
また、「Transmission state」が1の場合、これはトンネルの維持生成を行う必要があることを示しており、(1)に示したトンネルを使用しているIPアドレスと同様の処理となる。その(1)のトンネルを使用しているIPアドレスであるが、これらのアドレスの「prefix」に関しては、Aビットをセットし、「Preferred Life time」=0、「Valid Life time」=RTの設定で通知される。ただし、「Prefix Information」の中に、このアドレスが含まれない場合は、この「Prefix Option」は使用されない。これはoARとnAR間のトンネルにマッピングされるIPアドレスを示しており、既に「preferred」の状態ではあるが、通信を継続しているアドレスである。このため「Valid Life time」が通信中に「expire」しないように、「refresh」する必要がある。
MN中の「deprecated」アドレスの「refresh」のタイミングであるが、「RA_Type2」に示すように、新しいARに移動時に必ず「refresh」を行う。こうすることで個別のアドレスのタイマ管理を行うことなく、接続中のARのみが一貫してMNのアドレスステートの管理を行えばよいことになる。このMNの内部のアドレスステート管理と、実際のネットワーク中のトンネルの管理が独立していることが特徴である。
またARは自身の「Refresh timer」が「expire」すると、そのときにテーブルに設定されている「IP address using tunnel」のIPアドレスに関する「prefix」のみに対して、「RA_Type3」のメッセージを送信してMNのアドレスステートの更新を行う。例えば、「Prefix Information」で「IP address using tunnel」が何もなく、「transmission state」も0である情報を受信したnARの場合、新たにMNのエントリを図2に示すMN管理テーブルに追加するが、「refresh timer」と「IP address(es) using tunnel」のフィールドには何も入らない。MNが自身の「Prefix」を用いてアドレスを生成し、DADを行ってきた場合にそのアドレスを「IP address generated by this AR」に追加するだけである。
このように、本発明では、nARがoARから必要な情報のみを引き継ぎ、MNのアドレス状態の管理をRAを用いて行うと同時に、必要最小限のトンネルを構成することになる。具体的な動作例を図5を用いて説明する。図5にはMNが起動してからの動作が示してある。図5の(a)は起動(Power on)時を示し、MNはAR1配下でAR1の「Prefix1」を用いて最初のアドレスIP1を生成し、また、IP1のステートは「preferred」である。ただし、このとき通信は行っていない。
図5の(b)でMNはAR2配下に移動後、AR2からの「RA_Type2」のRAによりアドレスIP1のステートを「preferred」から「deprecated」にして、AR2の「Prefix2」を用いて生成したアドレスIP2のみが「preferred」のステートになる。このとき通信を始めたMNはアドレスIP2を使用して、通信を行う。このため、HARはAR2であり、従来技術のようにAR1とAR2の間にトンネルを構成することなく通信を行うことができる。このときアドレスIP1に関しては通信を行っていなかったため、「transmission state」=0であり、移動後は一度も「valid timer」が「refresh」されることはない。またAR2のMN管理テーブルにはアドレスIP2の情報しか入らないため(IP1がトンネルを使用する状態でないため:「transmission state」=0)、AR2は「refresh」の管理を行うアドレスはなく、「refresh timer」も動作しない。
次にMNがAR4まで順に移動した様子を図5の(c)に示す。MNは各AR1〜AR4からの「prefix1」〜「prefix4」により、それぞれアドレスIP1〜IP4を生成している。ただしAR4に接続時点で「preferred」状態のアドレスはIP4のみである。図5の(c)では、AR2配下とAR3配下で生成したアドレスでも通信が継続しており、AR2−AR3間、AR3−AR4間のトンネルにそれぞれのアドレスIP2、IP3がマッピングされて転送されている。また、この時点では通信が継続しているため、AR4はアドレスIP2、IP3に対して「refresh timer」による「refresh」を行っており、MNのアドレス状態としてアドレスIP1以外は「Valid timer」が更新されている。
図5の(d)は最後にMNがAR5まで移動した場合の様子である。このとき、MNはAR5の「prefix5」によるアドレス生成を同様に行うが、「refresh」の行われなかったアドレスIP1に関しては「Valid Life timer」が「expire」した時点でMNのアドレスから削除されている。またAR2とAR3に関しては、AR4とAR5間でトンネルが生成される場合に、何の影響も受けることなく、トンネルを再構成するためのシグナリングも必要ない。単に、MNが「Prefix」を用いて生成したIPアドレス(この場合IP2やIP3)に関して「Transmission timer」の更新を継続して行い、「Transmission timer」が「expire」した場合に、AR5が該当アドレスに関してトンネルを構成する相手(AR2、AR3、AR4)にマッピングの削除を通知するのみである。
本発明は、通常の(専用の機能を新たに実装しない)モバイルノードを用いた場合に、モバイルノードの移動時のトンネルの再構成のためのシグナリングを減少させることができ、さらにパケットロスも減少させることができるという効果を有し、モバイルノードの構成を変更しないことを要求している「Netlmm」などに利用することができる。
本発明に係る移動通信方法及びルータの一実施の形態の通信シーケンスを示す説明図 図1のアクセスルータにおけるMN管理テーブルの一例を示す説明図 図2のMN管理テーブルの状態であるネットワークを示す説明図 図1のアクセスルータが送信するルータ広告メッセージを示す説明図 図1の移動通信方法及びアクセスルータの動作を示す説明図 従来の移動通信方法の通信シーケンスを示す説明図 図6の移動通信方法の通信シーケンスを詳しく示す説明図 図6の移動通信方法の課題を示す説明図 図6の移動通信方法の他の課題を示す説明図

Claims (10)

  1. モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信方法において、
    前記モバイルノードが前記第1のアクセスルータに対して接続確認のパケットを送信するステップと、
    前記第2のアクセスルータが前記第1のアクセスルータに対して出力された接続確認のパケットを受信するステップと、
    前記接続確認のパケットを受信した前記第2のアクセスルータが受信した接続確認パケットより前記第1のアクセスルータのアドレスを取得し、前記第1のアクセスルータに対して位置更新メッセージを送信するステップと、
    前記位置更新メッセージを受信した前記第1のアクセスルータが前記第2のアクセスルータに対して、前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を送信するステップと、
    前記第1、第2のアクセスルータの間で構成されているトンネルに対して、前記プリフィックス情報をマッピングし、前記トンネルを介して前記モバイルノード宛てのパケットを転送するステップと、
    前記第1、第2のアクセスルータの間のトンネルを介して転送された前記パケットを前記第2のアクセスルータから前記モバイルノードに転送するステップとを、
    備えたことを特徴とする移動通信方法。
  2. 前記第1のアクセスルータから前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信後、前記第2のアクセスルータから前記モバイルノードに対して、前記第2のアクセスルータ自身のプリフィックスと、前記第1のアクセスルータのプリフィックス及び前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成したIPアドレスがもう望ましくないことを示す情報を含むルータ広告メッセージを送信するステップと、
    前記モバイルノードが前記ルータ広告メッセージ中の前記第2のアクセスルータのプリフィックスに基づいて新しいIPアドレスを生成して、前記新しいIPアドレスを「望ましい」ステートに設定するとともに、前記ルータ広告メッセージ中の前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスがもう望ましくないことを示す情報に基づいて前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスを「望ましくない」ステートに設定するステップとを、
    更に備えた請求項1に記載の移動通信方法。
  3. 前記アクセスルータは、自身に接続している前記モバイルノードのうち現在トンネルを使用しているモバイルノードについて、前記IPアドレスとその有効時間を管理し、規定のリフレッシュ時間が経過するごとに該当モバイルノードに対して必要な前記IPアドレスの有効時間を延長するためのルータ広告メッセージを「望ましくない」という情報と共に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
  4. 前記第1のアクセスルータは、自身のプリフィックスより生成されたアドレスを用いた通信を監視し、この通信開始から所定の通信監視時間の間、一度も通信のなかったアドレスに関して、トンネルのマッピングを削除するメッセージを前記第2のアクセスルータに対して送信することを特徴とする請求項1に記載の移動通信方法。
  5. 移動元アクセスルータである前記第1のアクセスルータは、移動先アクセスルータである前記第2のアクセスルータからの位置更新メッセージを受信した場合に、前記第1のアクセスルータ自身のプリフィックスから生成したアドレスに関して、通信監視時間の間一度も通信がなかった場合、もしくは通信監視時間未満でも一度も通信を行うことなく移動したモバイルノードである場合、移動先でリフレッシュの必要がないことを通知することを特徴とする請求項4に記載の移動通信方法。
  6. モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信ネットワークにおける前記第2のアクセスルータであって、
    モバイルノードが前記第1のアクセスルータに対して送信する接続確認のパケットを受信する手段と、
    前記受信した接続確認パケットより前記第1のアクセスルータのアドレスを取得し、前記第1のアクセスルータに対して位置更新メッセージを送信する手段と、
    前記位置更新メッセージに応答して前記第1のアクセスルータが送信した、前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信する手段と、
    前記第1のアクセスルータの間で構成されているトンネルに対して、前記受信したプリフィックス情報をマッピングし、前記トンネルを介して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する手段と、
    前記トンネルを介して転送された前記パケットを前記モバイルノードに転送する手段とを、
    備えたアクセスルータ。
  7. 前記第1のアクセスルータから前記モバイルノードが使用している1つ、もしくは複数のIPアドレスに関するプリフィックス情報を受信後、前記モバイルノードに対して、自身のプリフィックスと、前記第1のアクセスルータのプリフィックス及び前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成したIPアドレスがもう望ましくないことを示す情報を含むルータ広告メッセージを送信する手段を更に備え、
    前記モバイルノードが前記ルータ広告メッセージ中の前記自身のプリフィックスに基づいて新しいIPアドレスを生成して、前記新しいIPアドレスを「望ましい」ステートに設定するとともに、前記ルータ広告メッセージ中の前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスがもう望ましくないことを示す情報に基づいて前記第1のアクセスルータのプリフィックスから生成した前記IPアドレスを「望ましくない」ステートに設定するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のアクセスルータ。
  8. 自身に接続している前記モバイルノードのうち現在トンネルを使用しているモバイルノードについて、前記IPアドレスとその有効時間を管理し、規定のリフレッシュ時間が経過するごとに該当モバイルノードに対して必要な前記IPアドレスの有効時間を延長するためのルータ広告メッセージを「望ましくない」という情報と共に送信する手段を更に備えた請求項6に記載のアクセスルータ。
  9. モバイルノードが移動元の第1のアクセスルータ配下から移動先の第2のアクセスルータ配下に移動する場合のハンドオーバを制御する移動通信ネットワークにおける前記第1のアクセスルータであって、
    自身のプリフィックスより生成されたアドレスを用いた通信を監視し、この通信開始から所定の通信監視時間の間、一度も通信のなかったアドレスに関して、トンネルのマッピングを削除するメッセージを前記第2のアクセスルータに対して送信する手段を、
    備えたアクセスルータ。
  10. 移動先アクセスルータである前記第2のアクセスルータからの位置更新メッセージを受信した場合に、前記自身のプリフィックスから生成したアドレスに関して、通信監視時間の間一度も通信がなかった場合、もしくは通信監視時間未満でも一度も通信を行うことなく移動したモバイルノードである場合、移動先でリフレッシュの必要がないことを通知することを特徴とする請求項9に記載のアクセスルータ。
JP2008526799A 2006-07-28 2007-07-26 移動通信方法及びアクセスルータ Active JP5102766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008526799A JP5102766B2 (ja) 2006-07-28 2007-07-26 移動通信方法及びアクセスルータ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006207057 2006-07-28
JP2006207057 2006-07-28
JP2008526799A JP5102766B2 (ja) 2006-07-28 2007-07-26 移動通信方法及びアクセスルータ
PCT/JP2007/064652 WO2008013218A1 (fr) 2006-07-28 2007-07-26 Procédé de communication mobile et routeur d'accès

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008013218A1 true JPWO2008013218A1 (ja) 2009-12-17
JP5102766B2 JP5102766B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=38981529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008526799A Active JP5102766B2 (ja) 2006-07-28 2007-07-26 移動通信方法及びアクセスルータ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8155085B2 (ja)
JP (1) JP5102766B2 (ja)
WO (1) WO2008013218A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8532663B2 (en) * 2007-01-17 2013-09-10 Qualcomm Incorporated Configuring a base station to act as a regional mobility agent
WO2008117725A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-02 Nec Corporation 通信システム、アドレス管理方法、アドレス管理サーバ、ゲートウェイ及びプログラム
US20090316650A1 (en) * 2008-05-02 2009-12-24 Electronics And Telecommunications Research Institute Fast handover method using l2/l3 combination
WO2011154999A1 (ja) * 2010-06-09 2011-12-15 パナソニック株式会社 無線基地局装置、ハンドオーバ制御システムおよびハンドオーバ制御方法
EP2869507A4 (en) * 2012-06-27 2015-06-24 Huawei Tech Co Ltd METHOD, APPARATUS AND SYSTEM FOR SESSION ROUTING
US9992708B2 (en) * 2013-05-22 2018-06-05 Google Technology Holdings LLC Micro to macro IP connection handover
KR102169659B1 (ko) * 2014-02-12 2020-10-23 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서 아이들 모드를 지원하기 위한 방법 및 장치
US9787497B2 (en) * 2014-03-17 2017-10-10 Electronics And Telecommunications Research Institute Network apparatus and method using link layer routing
CN107018079A (zh) * 2016-01-27 2017-08-04 中兴通讯股份有限公司 路由老化处理方法及装置
US10594829B2 (en) * 2017-05-24 2020-03-17 At&T Intellectual Property I, L.P. Cloud workload proxy as link-local service configured to access a service proxy gateway via a link-local IP address to communicate with an external target service via a private network
CN112311649B (zh) * 2020-11-03 2022-11-22 优刻得科技股份有限公司 Pe设备的动态灾备方法、系统、设备、介质和混合云系统
US20230116510A1 (en) * 2021-10-11 2023-04-13 Hewlett Packed Enterprise Development Lp Anchor network address translation (nat) flow access point (ap) selection in a multi-ap deployment

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3573098B2 (ja) 2001-03-13 2004-10-06 日本電気株式会社 移動網における移動端末管理システム、アクセスルータ、移動端末管理方法
CN1262090C (zh) * 2001-03-13 2006-06-28 日本电气株式会社 移动网络中管理移动节点的系统
JP4340400B2 (ja) 2001-04-27 2009-10-07 富士通株式会社 階層化パケット網におけるパケット転送方法並びに階層化パケット通信システム並びに同システムに使用されるエッジノード及び移動端末並びに階層化パケット網におけるパケット転送方法
US7483411B2 (en) * 2001-06-04 2009-01-27 Nec Corporation Apparatus for public access mobility LAN and method of operation thereof
JP4088540B2 (ja) * 2003-03-03 2008-05-21 株式会社日立製作所 パケット通信システム、通信ネットワーク、およびモバイルノードにおけるipアドレス選択方法
JP2005012718A (ja) * 2003-06-23 2005-01-13 Hitachi Ltd 移動体ipデータ通信システム
JP2005143086A (ja) 2003-10-17 2005-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動検知方法および移動端末
KR100612447B1 (ko) * 2004-02-16 2006-08-16 삼성전자주식회사 액세스 라우터의 망정보 관리 방법 및 그 액세스 라우터

Also Published As

Publication number Publication date
US20100002652A1 (en) 2010-01-07
WO2008013218A1 (fr) 2008-01-31
JP5102766B2 (ja) 2012-12-19
US8155085B2 (en) 2012-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5102766B2 (ja) 移動通信方法及びアクセスルータ
EP2201799B1 (en) Session continuation for the handover of a local breakout service from a local internet protocol gateway
CA2687288C (en) Proxy mobile ip
JP5072864B2 (ja) 通信システム及びドメイン管理装置
KR20080008935A (ko) 이동 통신 시스템에서 ip 주소 선 설정 방법
JP2010532959A (ja) 移動ノード内に実装されたモビリティ機能の検知
JP4990985B2 (ja) プロキシ・モバイルipルーティング
JP2009529265A (ja) 動的ルータ広告を使用する高速ハンドオーバのための方法及びシステム
US20070014262A1 (en) Method for handling over a call involving a mobile node in a macromobility situation in an IP communication network using hierarchical routing
JP4896038B2 (ja) ネットワークシステムにおける通信方法及びモバイル通信ノード並びにアクセスルータ
KR101216081B1 (ko) 이종망 간 핸드오버 시의 ip 주소 재설정 방법
JP2004112727A (ja) 移動通信制御システム、移動通信制御方法、これらに用いて好適なルータ装置、サーバ装置及びデータ構造
US20120134346A1 (en) Wireless communication system network equipment with broadcast-based backhaul network interface and next generation air interface
JPWO2008035492A1 (ja) アクセスルータ、dhcpサーバ、ルータ広告送信システム、その方法アンカールータおよびプログラム
EP2486759A1 (en) System and protocols for inter-mobility access gateway tunneling for fast handoff transition
JP4616074B2 (ja) アクセスルータ、サービス制御システム、サービス制御方法
JPWO2006077835A1 (ja) 通信管理方法及び通信管理装置
US7505770B2 (en) Mobile communication method and mobile communication apparatus
KR101113860B1 (ko) 멀티모드 이동단말의 핸드오버 수행 후 링크 해제 방법 및그 이동단말
US20080192663A1 (en) System and Method for Providing a Distributed Virtual Mobility Agent
CN101902693B (zh) 支持节点移动的ip网络中任播的方法及系统
JP2007281721A (ja) 移動通信制御方法、移動通信システム及びルータ
JP2003309596A (ja) モバイル通信網システム、外部エージェントルータ、アドレスサーバ及びそれらに用いるパケット配送方法
KR101084138B1 (ko) Map 도메인 간 핸드오버 수행 방법
KR20050079407A (ko) 무선 인터넷 시스템에서 통신 상태 정보를 이용한 소프트핸드오버 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5102766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250