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JPWO2005049622A1 - 5−5員縮合複素環化合物及びそのhcvポリメラーゼ阻害剤としての用途 - Google Patents

5−5員縮合複素環化合物及びそのhcvポリメラーゼ阻害剤としての用途 Download PDF

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JPWO2005049622A1
JPWO2005049622A1 JP2005515688A JP2005515688A JPWO2005049622A1 JP WO2005049622 A1 JPWO2005049622 A1 JP WO2005049622A1 JP 2005515688 A JP2005515688 A JP 2005515688A JP 2005515688 A JP2005515688 A JP 2005515688A JP WO2005049622 A1 JPWO2005049622 A1 JP WO2005049622A1
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健太 青木
悟 野路
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出 安藤
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Abstract

本発明は、下記一般式[I] (式中、各記号は明細書に記載の通りである。)で表される縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、並びに該化合物を含有するC型肝炎ウイルス(HCV)ポリメラーゼ阻害剤及びC型肝炎治療剤に関する。本発明の化合物は、HCVポリメラーゼ阻害作用により抗HCV作用を示し、C型肝炎の治療又は予防剤として有用である。

Description

本発明は、抗C型肝炎ウイルス(HCV)作用、特にRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害活性により抗HCV作用を示す縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩に関する。また本発明は、当該縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を含有するC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤、抗C型肝炎ウイルス剤及びC型肝炎治療剤に関する。
1989年、輸血後の非A非B型肝炎の主要な原因ウイルスが発見されC型肝炎ウイルス(HCV)と名づけられた。現在では、A型、B型、C型の他、数種の肝炎ウイルスが発見されており、HCVにより引き起こされる肝炎がC型肝炎と呼ばれている。
HCV感染患者は全世界人口の数%にも及ぶと推定されており、その感染は長期慢性化する特徴を有する。
HCVは、エンベロープを有するRNAウイルスであり、ゲノムは一本鎖プラス鎖RNAで、フラビウイルス科のHepacivirus属に分類される(International Union of Microbiological SocietiesのThe International Committee on Taxonomy of Virusesより)。例えば同じ肝炎ウイルスであっても、DNAウイルスであるB型肝炎ウイルス(HBV)は、免疫能の未熟な新生児、乳幼児期以外では、たとえ感染しても免疫機構により排除され急性感染で終わる。それと比較し、HCVは、未だ明らかではない原因により宿主の免疫機構を回避するため、免疫機構の発達した大人に感染した揚合でも持続感染に移行することが多い。
HCVの持続感染に伴い慢性肝炎が引き起こされると、その後、高率に肝硬変、肝癌へと進行し、手術で癌を摘出しても、非癌部で引き続き起こる炎症のため肝癌が再発する患者も多いことが知られている。また、HCV感染が慢性蕁麻疹、偏平苔癬、クリオグロブリン血症性紫斑等の皮膚疾患に関与するとの報告も見られる(日皮会誌,第111巻,第7号,1075−1081頁,2001年)。
よって、C型肝炎の有効な治療方法の確立が望まれており、その中でも、抗炎症剤により炎症を抑える対症療法とは別に、炎症が引き起こされない程度にHCVを減らす或いはHCVを根絶させる薬剤の開発が強く望まれている。
現在、HCV排除の唯一有効な治療法としてインターフェロン治療が知られている。しかし、インターフェロンによりウイルスを排除できる人は、全患者の1/3程度であり、残りの人には全く効かない、若しくは一時的な効果しか見られないことが知られている。近年、ポリエチレングリコール化したインターフェロンも実用化され、効果の増強、副作用の低下が見られるものの、依然著効率は低く、従って、インターフェロンに代わり用いられる若しくはそれと併用される抗HCV薬への期待は大きい。
また近年、リバビリン(Ribavirin:1−β−D−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド)がインターフェロンとの併用によるC型肝炎治療剤として市販されているが、インターフェロンの有効性を高めはするものの、依然有効率は低く、更なる新規なC型肝炎治療剤が望まれている。
また、インターフェロンアゴニスト、インターロイキン−12アゴニスト等、患者自身の免疫力を増強させウイルスを排除する手段も試みられているが、未だ有効とされる薬剤は見出されていない。
また近年、HCV特異的なタンパク質をターゲットとしたHCV増殖阻害にも注目が集まっている。
HCV自身の遺伝子にはセリンプロテアーゼ、RNAヘリカーゼ、RNA依存性RNAポリメラーゼ等のタンパク質がコードされており、それらタンパク質はHCVの増殖に必須の特異的タンパク質として機能する。
特異的タンパク質の一つであるRNA依存性RNAポリメラーゼ(以後単にHCVポリメラーゼとも言う。)は、ウイルス増殖に必須の酵素である。プラス鎖RNA遺伝子を持つHCVの遺伝子複製は、まずプラス鎖RNAを鋳型にして、相補的なマイナス鎖RNAを合成し、さらにそのマイナス鎖RNAを鋳型にしてプラス鎖RNAを増幅するという手順によると考えられている。HCVのコードするタンパク質前駆体のNS5Bと呼ばれる部位が、RNA依存性RNAポリメラーゼ活性を示すことが示されており(EMBO J.,第15巻,12−22頁,1996年)、HCV遺伝子複製の中心的役割を果たすと考えられている。
よって、HCVポリメラーゼの阻害剤は、抗HCV薬開発のターゲットとなり得、その開発への期待は高い。しかし、その他の作用機序による抗HCV薬の開発と同様、未だ有効なHCVポリメラーゼ阻害剤の開発には至っておらず、未だC型肝炎を治療できる薬剤は不十分である。
次に本発明に比較的類似の既知化合物について述べる。
チエノ[3,2−b]ピロール誘導体としては、下記の化合物a等が公知である(Chemistry of Heterocyclic Compounds,1133−1136頁,1976年(化合物11c(1134頁、表1)))。
当該文献中、チエノ[3,2−b]ピロール誘導体の合成法に関する記載があるものの、本発明化合物は開示されておらず、医薬品への利用に関する記載も見られない。また、それを示唆する記載も見られない。
Figure 2005049622
インドール骨格を有するC型肝炎治療剤としては、WO03/010140号に記載の化合物が公知である。
当該公報には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記インドール化合物A、B、C、D等が記載されている(実施例番号1(41頁)、10(51頁)、14(57頁)、化合物番号149(79頁))。
Figure 2005049622
(Ex.は、当該公報中の実施例番号を示す。)
また当該公報には、その他骨格を有する化合物として、下記化合物E、F、G等も記載されている(実施例番号18(60頁)、20(63頁)、22(64頁))。
Figure 2005049622
また、WO03/010141号には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤の合成中間体として、上記化合物等が記載されてぃる(92頁、101頁、108頁、112頁、115頁、116頁)。
また、特開2001−2475508(WO01/47883号、EP1162196A1号、US2003/0050320号)及びWO03/000254号(US2003/0050320号)には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記インドール化合物H等、ベンゾイミダゾール化合物1等が記載されている(WO03/000254号、実施例化合物番号502(206頁)、1198(315頁))。
Figure 2005049622
また当該公報には、その他骨格を有する化合物として、下記化合物J等も記載されている(WO03/000254号、実施例化合物番号701(417頁))。
Figure 2005049622
上記WO03/000254号には、更に、下記ベンゾイミダゾール化合物K、L、M、N、O等が記載されている(実施例化合物番号371(468頁)、405(479頁)、407(480頁)、423、424(485頁))。
Figure 2005049622
また、WO02/04425号には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記ベンゾイミダゾール化合物P等が記載されている(エントリー番号7005(228頁))。
Figure 2005049622
また当該公報には、その他骨格を有する化合物として、下記化合物Q、R等が記載されている(実施例番号28(84頁)、148(163頁))。
Figure 2005049622
WO03/026587号にもまた、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記化合物S、T等が開示されている(実施例番号12(56頁)、65(65頁))。
Figure 2005049622
また、ベンゾイミダゾール骨格を有するC型肝炎治療剤としては、WO97/36866号、特表2000−511899号(EP906097号)、WO99/51619号に記載の化合物も公知である。
WO03/007945号にはまた、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤の合成中間体として、ベンゾイミダゾール化合物等が記載されている。
また、WO99/09007号及びUS5932743号には、医薬品のスクリーニングに用いることができるケミカルライブラリー化合物として、下記インドール化合物U等が記載されている(WO99/09007号、実施例12(25頁))。
Figure 2005049622
また、WO2004/065367号には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記化合物V及びW等が記載されている(化合物番号1023(164頁)、実施例29(140頁))。
Figure 2005049622
また、WO2004/064925号には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記化合物X等が記載されている(化合物番号101(50頁))。
Figure 2005049622
また、WO2004/087714号には、ポリメラーゼ阻害活性を有する抗HCV剤として、下記化合物Y,Z等が記載されている(表2中の化合物(92頁)、表3中の化合物(98頁))。
Figure 2005049622
しかし、これら何れの公報にも、本発明の5−5員縮合複素環化合物は記載されておらず、また、それを示唆する記載も見られない。
これまでの研究で得られた知見により抗HCV作用を有する化合物は、C型肝炎の予防及び治療に有効であり、特にHCVの有するRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害作用を有する抗HCV剤は有効なC型肝炎の予防及び治療剤、またC型肝炎に起因する疾患の予防及び治療剤に成り得ることが明らかになった。
従って、本発明は、抗HCV作用を有する化合物、特にRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害作用を有する化合物を提供することを課題とする。
本発明者らは、抗HCV作用、特にRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害作用を有する化合物を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
より詳しくは下記[1]乃至[47]に示す通りである。
[1] 下記一般式[I]で表される縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
Figure 2005049622
[式中、
Figure 2005049622
は、G’=C−G、又は、G−C=G’であり、
Figure 2005049622
は、G’=C−G、又は、G−C=G’であり、
は、炭素原子、又は、窒素原子であり、
’は、炭素原子であり、
、G、及び、Gは、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、又は、炭素原子であり、
’、G’、及び、G’は、それぞれ独立して、窒素原子、又は、炭素原子であり、
ただし条件として、G、G及びGがいずれも炭素原子であるとき、Gは窒素原子であり、
が窒素原子、又は、炭素原子であるとき、Gは下記Rで置換されてもよく、R及びRは、
Figure 2005049622
のいずれかの原子に置換してもよく、
ただし条件として、Gが酸素原子、又は、硫黄原子であるとき、Gは無置換であり、Gが酸素原子、又は、硫黄原子であるとき、Gは無置換であり、
は、
(1)カルボキシル基、
(2)カルボン酸等価体、又は、
(3)−CONR1112
(ここで、R11及びR12は、それぞれ独立して、
(1’)水素原子、
(2’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(3’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(4’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(5’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、又は、
(6’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基)、又は
(4)−COOR103
(ここで、R103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)であり、
は、
(1)水素原子、
(2)下記グループEから選ばれる基、
(3)下記グルーブEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(4)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されでもよいC2−6アルケニル基、
(5)
Figure 2005049622
(6)
Figure 2005049622
(7)
Figure 2005049622
又は、
(8)
Figure 2005049622
{式中、u及びvは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
及びLは、それぞれ独立して、
(1’)結合、
(2’)C1−6アルキレン、
(3’)C2−6アルケニレン、
(4’)−(CHRL4u1−O−(CHRL5v1−、
(5’)−(CHRL4u1−S−(CHRL5v1−、
(6’)−(CHRL4u1−NRL1−(CHRL5v1−、
(7’)−(CHRL4u1−CO−(CHRL5v1−、
(8’)−(CHRL4u1−CONRL2−(CHRL5v1−、
(9’)−(CHRL4u1−NRL2CO−(CHRL5v1−、
(10’)−(CHRL4u1−NRL2CONRL3−(CHRL5v1−、
(11’)−(CHRL4u1−NRL2CO−(CHRL5v1−、
(12’)−(CHRL4u1−NRL2SO−(CHRL5v1−、
(13’)−(CHRL4u1−SO−(CHRL5v1−、又は、
(14’)−(CHRL4u1−SONRL2−(CHRL5v1
(ここで、u1及びv1は、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
L1は、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−CORL11
(4’’)CONRL11L12
(5’’)−COORL11、又は、
(6’’)−SOL13
(ここでRL11及びRL12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、RL13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
L2及びRL3は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−CORL11、又は、
(4’’)−SOL13
(ここでRL11及びRL13は、前記の通りである。)であり、
L4及びRL5は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)であり、
は、
(1’)−CHRL14−、又は、
(2’)−NRL14
(ここでRL14は、下記グループFから選ばれる基を意味する。)であり、
環D及び環Dは、それぞれ独立して、
(1’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(2’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、又は、
(3’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)である。}であり、
は、それぞれ独立して、下記(1)乃至(20)から選ばれる基であり、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)C1−6アルカノイル基、
(4)カルボキシル基、
(5)シアノ基、
(6)ニトロ基、
(7)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(8)−OR101
(ここでR101は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(9)−NR102119
(ここでR102及びR119は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルカノイル基、又は、C1−6アルキルスルホニル基を意味する。)、
(10)−COOR103
(ここでR103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)、
(11)−CONR104105
(ここでR104及びR105は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、又は、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)、
(12)−SO106
(ここでR106は、水酸基、アミノ基、C1−6アルキル基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
(13)−NHCOR107
(ここでR107は、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
(14)−C(=NR108)−NH
(ここでR108は、水素原子、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、水酸基、又は、C1−6アルコキシ基を意味する。)、
(15)−P(=O)(OR109
(ここでR109は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(16)−P(=O)(OR110)NR111112
(ここでR110、R111及びR112は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(17)−CONHCO−R113
(ここでR113は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(18)−CONHSO−R114
(ここでR114は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
(19)−SONHCO−R115
(ここでR115は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
(20)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
環Cyは、
(1)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
(2)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルケニル基、又は、
(3)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されでもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
環Aは、
(1)C6−14アリール基、
(2)C3−8シクロアルキル基、
(3)C3−8シクロアルケニル基、又は、
(4)酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、
及びRは、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(4)−OR116
(ここでR116は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
(5)−NR117118
(ここでR117及びR118は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルカノイル基、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
Xは、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)シアノ基、
(4)ニトロ基、
(5)アミノ基、
(6)C1−6アルカノイルアミノ基、
(7)C1−6アルキルスルホニル基、
(8)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されでもよいC1−6アルキル基、
(9)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
(10)−COORa9
(ここでRa9は、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味する。)、
(11)−CONH−(CH−Ra10
(ここでRa10は、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、C1−6アルコキシカルボニル基、又は、C1−6アルカノイルアミノ基であり、1は、0又は1乃至6の整数を意味する。)、
(12)−ORa11
(ここでRa11は、水素原子又は下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)、又は、
(13)
Figure 2005049622
{式中、環Bは、
(1’)C6−14アリール基、
(2’)C3−8シクロアルキル基、又は、
(3’)酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、
Zは、それぞれ独立して、
(1’)下記グループDから選ばれる基、
(2’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
(4’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(5’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、又は、
(6’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基
(ここで当該ヘテロ環C1−6アルキル基は、上記定義の通りの「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1−6アルキル基を意味する。)であり、
Wは、1乃至3の整数であり、
Yは、
(a)C1−6アルキレン、
(b)C2−6アルケニレン、又は、
(c)−Y−(CH−Y−(CH
(ここで、m及びnは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数であり、
及びYは、それぞれ独立して、
(1’)結合、
(2’)−O−、
(3’)−NRy1−、
(4’)−S−、
(5’)−CO−、
(6’)−SO−、
(7’)−SO−、
(8’)−CO−、
(9’)−OCO−、
(10’)−CONRy2−、
(11’)NRy2CO−、
(12’)−SONRy2−、
(13’)−NRy2SO−、
(14’)−NRy2CO−、
(15’)−OCONRy2−、
(16’)−NRy2CONRy3−、
(17’)−CRy4y5−、又は、
(18’)−CH=CH−
(ここで、Ry1は、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−COORy11
(4’’)−CONRy11y12
(5’’)−CORy11、又は、
(6’’)−SOy13
(ここでRy11及びRy12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
y2及びRy3は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)下記グループCから選ばれる基、
(3’’)−CORy11、又は、
(4’’)−SOy13
(ここでRy11及びRy13は、前記の通り。)であり、
y4及びRy5は、それぞれ独立して、
(1’’)水素原子、
(2’’)カルボキシル基、
(3’’)グループFから選ばれる基、
(4’’)−ORy14、又は、
(5’’)−NHRy15
(ここでRy14は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry15は、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルカノイル基、又は、C6−14アリールC1−6アルキルオキシカルボニル基を意味する。)である。)である。)である。}である。
グループA;
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基、
(3)−ORa1
(4)−SRa1
(5)−NRa1a2
(6)−COORa1
(7)−CONRa1a2
(8)−SOH、
(9)−SONRa1a2
(10)−NHCORa1、及び、
(11)−NHSOa3
(ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味し、Ra3は、C1−6アルキル基を意味する。)。
グループB;
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)ニトロ基、
(4)C1−6アルキル基、
(5)ハロゲン化C1−6アルキル基、
(6)−(CH−ORb1
(7)−(CH−SRb1
(8)−(CH−NRb1b2
(9)−(CH−COORb1
(10)−(CH−CONRb1b2
(11)−(CH−CORb1
(12)−(CH−NRb1−CORb2
(13)−(CH−NRb1−SOb3
(14)−(CH−SOb3
(15)−(CH−SONRb1b2
(16)−(CH−CONRb1−SOb3
(17)−(CH−SONRb1−CORb2
(18)−(CH−NRb1−COORb3、及び、
(19)−(CH−NRb1−CONRb2b4
(ここでRb1、Rb2及びRb4は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味し、Rb3は、C1−6アルキル基を意味し、rは0又は1乃至6の整数である。)。
グループC:
(1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、及び、
(5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基。
グループD:
(a)水素原子、
(b)ハロゲン原子、
(c)シアノ基、
(d)ニトロ基、
(e)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(f)(CH−ORd1
ここでRd1は、
(1)水素原子、
(2)下記グループFから選ばれる基、
(3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
(4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、
以下、tは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
(g)−(CH−S(O)−Rd2
ここでRd2は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
qは0、1、2又は3であり、
(h)−(CH−NRd3d4
ここでRd3及びRd4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(i)−(CH−COORd5
ここでRd5は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(j)−(CH−CONRd6d7
ここでRd6及びRd7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)下記グループFから選ばれる基、又は、
(4)C1−6アルコキシ基であり、
(k)−(CH−CORd8
ここでRd8は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(1)−(CH−NRd9CO−Rd10
ここでRd9は、
(1)水素原子、
(2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
d10は、
(1)水素原子、
(2)アミノ基、
(3)C1−6アルキルアミノ基、又は、
(4)下記グループFから選ばれる基であり、
(m)−(CH−NRd11SO−Rd12
ここでRd11は、
(1)水素原子、
(2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
d12は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(n)−(CH−SO−NRd13d14
ここでRd13及びRd14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(o)−(CH−CONRd15−SOd16
ここでRd15及びRd16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(p)−(CH−SONRd17−CORd18
ここでRd17は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
d18は、下記グループFから選ばれる基であり、
(q)−(CH−NRd19−COORd20
ここでRd19及びRd20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(r)−(CH−NRd21−CONRd22d23
ここでRd21、Rd22及びRd23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(s)−(CH−C(=NRd24)NH
ここでRd24は、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(4)C1−6アルコキシ基であり、
(t)−(CH−O−(CH−CORd25
ここでRd25は、
(1)アミノ基、
(2)C1−6アルキルアミノ基、又は、
(3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基であり、
pは、0又は1乃至6の整数を意味し、及び、
(u)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)。
グループE:
(a)ハロゲン原子、
(b)シアノ基、
(c)ニトロ基、
(d)−ORe1
ここでRe1は、
(1)水素原子、
(2)下記グループFから選ばれる基、
(3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
(4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、
(e)−S(O)−Re2
ここでRe2は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
qは0、1、2又は3であり、
(f)−NRe3e4
ここでRe3及びRe4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(g)−COORe5
ここでRe5は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(h)−CONRe6e7
ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)下記グループFから選ばれる基、又は、
(4)C1−6アルコキシ基であり、
(i)−CORe8
ここでRe8は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(j)−NRe9CO−Re10
ここでRe9は、
(1)水素原子、
(2)C1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
e10は、
(1)水素原子、
(2)アミノ基、
(3)C1−6アルキルアミノ基、又は、
(4)下記グループFから選ばれる基であり、
(k)−NRe11SO−Re12
ここでRe11は、
(1)水素原子、
(2)C1−6アルキル基、又は、
(3)C1−6アルカノイル基であり、
e12は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(l)−SO−NRe13e14
ここでRe13及びRe14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(m)−CONRe15−SOe16
ここでRe15及びRe16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(n)−SONRe17−CORe18
ここでRe17は、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
e18は、下記グループFから選ばれる基であり、
(o)−NRe19−COORe20
ここでRe19及びRe20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(p)−NRe21−CONRe22e23
ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)下記グループFから選ばれる基であり、
(q)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、及び、
(r)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)。
グループF:
(1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
(ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
(4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
(5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
(6)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基
(ここで当該ヘテロ環C1−6アルキル基は、前記定義の通りの「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1−6アルキル基を意味する。)、及び、
(7)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキルC1−6アルキル基。]
[2] G、G、G及びGのうち1乃至4個が窒素原子である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[3] G及びGの少なくとも1個が窒素原子である[2]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[4] G又はGの少なくとも一方がヘテロ原子であり、かつ、G又はGの少なくとも一方がヘテロ原子である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[5] 一般式[I]の
Figure 2005049622
部分が、
Figure 2005049622
からなる群より選ばれる縮合環である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[6] 一般式[I]の
Figure 2005049622
部分が、
Figure 2005049622
Figure 2005049622
Figure 2005049622
Figure 2005049622
からなる群より選ばれる縮合環である[5]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[7] 一般式[I]の
Figure 2005049622
部分が、
Figure 2005049622
からなる群より選ばれる縮合環である[6]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[8] 下記一般式[I−1]で表される[7]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
Figure 2005049622
(式中、各記号は、[1]記載の通り。)
[9] 下記一般式[I−2]で表される[7]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
Figure 2005049622
(式中、各記号は、[1]記載の通り。)
[10] 下記一般式[I−3]で表される[7]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
Figure 2005049622
(式中、各記号は、[1]記載の通り。)
[11] 下記一般式[I−4]で表される[7]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
Figure 2005049622
(式中、各記号は、[1]記載の通り。)
[12] Rが、カルボキシル基である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[13] Rが、
(1)水素原子、
(2)グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
(3)
Figure 2005049622
(式中、L及び環Dは、[1]記載の通り。)である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[14] Rが、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である[13]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[15] Rが、
Figure 2005049622
(式中、L及び環Dは、[1]記載の通り。)である[13]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[16] Rが、水素原子である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[17] 環Cyが、C3−8シクロアルキル基、又は、C3−8シクロアルケニル基である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[18] 環Cyが、C3−8シクロアルキル基である[17]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[19] 環Aが、C6−14アリール基である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[20] R及びRが、それぞれ独立して、水素原子、又は、ハロゲン原子である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[21] R及びRが、水素原子である[20]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[22] Xが、水素原子、ハロゲン原子、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、−ORa11(ここでRa11は、水素原子又はグループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[23] Xが、−ORa11である[22]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[24] Xが、
Figure 2005049622
(ここで各記号は、[1]記載の通り。)である[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[25] Yが、−(CH−O−(CH−(ここで各記号は、[1]記載の通り。)である[24]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[26] 環Bが、C6−14アリール基である[24]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[27] Zが、
(1)水素原子、
(2)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
(4)−(CH−S(O)−Rd2
(5)−(CH−NRd3d4、及び、
(6)−(CH−NRd9CO−Rd10
(ここで各記号は、[1]記載の通り。)
から選ばれる1乃至3個の置換基である[24]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[28] 少なくとも1つのZが、
グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、及び、
グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基から選ばれる置換基である[27]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[29] 3−シクロヘキシル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル、
2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)−ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル、
2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩、
2−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩、
3−シクロヘキシル−2−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸、
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル、
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4,6−ジシクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロ−ル−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
6−シクロヘキシル−5−{4−[2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−{4−[5−アミノ−2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−5−[4−(5−メタンスルホニル−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル 塩酸塩、
6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4−モルホリノカルボニルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−4−(4−エチルピペラジン−1−イル)カルボニルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)カルボニルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−5−[4−(5−イソブチリルアミノ−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
6−シクロヘキシル−5−{4−[5−(N−イソブチリルーN−メチルアミノ−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−[4−(2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
4−(ベンジルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
4−(tert−ブチルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−(2−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(2−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イルオキシ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−[4−(2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−5−{4−[5−(2−ジメチルアミノアセチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[32−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−モルホリノアセチルアミノ)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−(4−フェノキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
6−シクロヘキシル−5−(4−{5−[N−(2−ジメチルアミノアセチル)−N−メチルアミノ]−2−モルホリノベンジルオキシ}フェニル)4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−(tert−ブチルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
4−ベンジル−5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−モルホリノエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−シクロヘキシルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−メトキシエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{[N−メチル−N−(2−オキソ−2−ピペリジノエチル)カルバモイル]メチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[(4−モルホリノフェニルカルバモイル)メチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)エチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)−2−オキソエチル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[32−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)エチル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−5−[4−(5−メタンスルホニル−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−(4−{5−[N−メチル−N−(2−モルホリノアセチル)アミノ]−2−モルホリノベンジルオキシ}フェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{2−[N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)アミノ]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{2−[N−メチル−N−(2−ピペリジノエチル)アミノ]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、及び
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{1−[N−メチル−N−(4−モルホリノフェニル)カルバモイル]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩からなる群より選ばれる[1]記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
[30] [1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、及び、製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
[31] [1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤。
[32] [1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有する抗C型肝炎ウイルス剤。
[33] [1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎治療剤。
[34] (a)[31]に記載のC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
[35] (a)[31]に記載のC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
[36] (a)[32]に記載の抗C型肝炎ウイルス剤と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
[37] (a)[32]に記載の抗C型肝炎ウイルス剤と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
[38] (a)[1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を含有する医薬組成物。
[39] (a)[1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)インターフェロンを含有する医薬組成物。
「40] C型肝炎治療用医薬を製造するための[1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
[41] C型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤を製造するための[1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
[42] 有効量の[1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を哺乳動物に投与することを含む、C型肝炎の治療方法。
[43] 有効量の、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を該哺乳動物に投与することをさらに含む、[42]記載の方法。
[44] 有効量のインターフェロンを該哺乳動物に投与することをさらに含む、[42]記載の方法。
[45] 有効量の[1]乃至[29]のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を哺乳動物に投与することを含む、C型肝炎ウイルスポリメラーゼの阻害方法。
[46] 有効量の、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を該哺乳動物に投与することをさらに含む、[45]記載の方法。
[47] 有効量のインターフェロンを該哺乳動物に投与することをさらに含む、[45]記載の方法。
本明細書において使用する各置換基及び各部位の定義は、次の通りである。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好ましくはフッ素原子、塩素原子又は臭素原子である。
「C1−6アルキル基」とは、炭素数1乃至6の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表し、好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキル基である。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
「C2−6アルケニル基」とは、炭素数2乃至6の直鎖又は分岐鎖アルケニル基であり、具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基が挙げられる。
「C2−6アルキニル基」とは、炭素数2乃至6の直鎖又は分岐鎖アルキニル基であり、具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、3−ブチニル基等が挙げられる。
「ハロゲン化C1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が上記定義の「ハロゲン原子」で置換されたものであり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるハロゲン化アルキル基である。具体的には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ブロモメチル基、クロロメチル基、1,2−ジクロロエチル基、2,2−ジクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられる。
「C1−6アルキレン」とは、炭素数1乃至6の直鎖アルキレンを表し、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンが挙げられる。
「C2−6アルケニレン」とは、炭素数2乃至6の直鎖アルケニレンを表し、ビニレン、プロペニレン、1−ブテニレン、1,3−ブタジエニレン等が挙げられる。
「C1−6アルコキシ基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−オキシ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルコキシ基である。具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
「C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基」とは、上記定義の「C1−6アルコキシ基」が上記定義の「C1−6アルコキシ基」で置換されたものであり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−オキシ−アルキル−オキシ基である。具体的にはメトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、1−(メトキシ)エトキシ基、2−(メトキシ)エトキシ基メトキシプロポキシ基、イソプロピルオキシエトキシ基等が挙げられる。
「C1−6アルカノイル基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−カルボニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルカノイル基である。具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基等が挙げられる。
「C1−6アルコキシカルボニル基」とは、そのアルコキシ部位が上記定義の「C1−6アルコキシ基」であるアルキル−オキシ−カルボニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−オキシ−カルボニル基である。具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられる。
「C1−6アルキルアミノ基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−アミノ基若しくはジアルキル−アミノ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−アミノ基若しくはジアルキル−アミノ基である。具体的にはメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N−イソブチル−N−イソプロピルアミノ基等が挙げられる。
「C1−6アルカノイルアミノ基」とは、そのアルカノイル部位が上記定義の「C1−6アルカノイル基」であるアルキル−カルボニル−アミノ基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−カルボニル−アミノ基である。具体的にはアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基等が挙げられる。
「C1−6アルキルスルホニル基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であるアルキル−スルホニル基であり、好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であるアルキル−スルホニル基である。具体的には、メタンスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
「C6−14アリール基」とは、炭素数6乃至14の芳香族炭化水素基であり、具体的にはフェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基である。
「C3−8シクロアルキル基」とは、炭素数3乃至8個、好ましくは5乃至7個の飽和シクロアルキル基であり、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びシグロオクチル基である。
「C3−8シクロアルケニル基」とは、炭素数3乃至8個、好ましくは5乃至7個のシクロアルケニル基であり、少なくとも1個、好ましくは1又は2個の二重結合を含む。具体的にはシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル基、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル基、シクロヘプテニル基及びシクロオクテニル基等が挙げられ、フェニル基の様なアリール基及び完全飽和のシクロアルキル基を含まない。
「C6−14アリールC1−6アルキルオキシカルボニル基」とは、そのアルキル部位が上記定義の「C1−6アルキル基」であり、アリール部位が上記定義の「C6−14アリール基」である、アリール−アルキル−オキシ−カルボニル基である。
好ましくはそのアルキル部位が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、アリール部位がフェニル基であるアリール−アルキル−オキシ−カルボニル基であり、具体的には、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基、3−フェニルプロピルオキシカルボニル基、2−フェニルプロピルオキシカルボニル基、4−フェニルブチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
「結合」とは、直接的な接続を意味し、例えば−O−L−Phにおいて、Lが「結合」であるとき、−O−Phを意味する。
「グルクロン酸残基」とは、グルクロン酸の何れかの水酸基を除いた残りの基であり、好ましくはβ−D−グルクロン酸の1位で置換する基である。
「ヘテロ環基」及び「酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基」とは、環を構成する原子として、炭素原子の他に、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を有し、環を構成する原子の数が3乃至14であり、飽和環及び不飽和環、単環及び縮合環を含む。
単環であるヘテロ環基として具体的には、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基(1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基)、テトラゾリル基、チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基(1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基、1,2,5−オキサジアゾリル基)、チアジアゾリル基(1,2,4−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,5−チアジアゾリル基)、ピロリニル基(1−ピロリニル基、2−ピロリニル基、3−ピロリニル基)、ピロリジニル基、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−オキサゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−チアゾリル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル基、テトラヒドロピラニル基等が挙げられる。
また、当該ヘテロ環には以下の式で表される基も含まれる。
Figure 2005049622
(式中、Eは酸素原子、硫黄原子又はNHであり、Eは酸素原子、CH又はNHであり、Eは酸素原子又は硫黄原子であり、ここでfは1乃至3の整数であり、h及びh’はそれぞれ同一若しくは異なって1乃至3の整数である。)
具体的には、
Figure 2005049622
Figure 2005049622
等が挙げられる。
また、縮合環であるヘテロ環基として具体的には、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、2,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル基、2,3−ジヒドロ−2−オキソベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基等が挙げられる。
「グループA」とは、下記(1)乃至(11)の置換基群を示す。
(Ra1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、Ra3は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味する。)
(1)上記定義の「ハロゲン原子」、
(2)上記定義の「C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基」、
(3)−ORa1(例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基等)、
(4)−SRa1(例えば、メルカプト基、メチルスルファニル基等)、
(5)−NRa1a2(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基等)、
(6)−COORa1(例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)、
(7)−CONRa1a2(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基等)、
(8)−SOH、
(9)−SONRa1a2(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジイソプロピルスルファモイル基、ジ−tert−ブチルスルファモイル基、N−エチル−N−メチルスルファモイル基等)、
(10)−NHCORa1(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基等)、及び、
(11)−NHSOa3(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基等)。
「グループB」とは、下記(1)乃至(19)の置換基群を示す。
(下記Rb1、Rb2及びRb4は、それぞれ独立して、水素原子、又は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、Rb3は、上記定義の「C1−6アルキル基」を意味し、rは0又は1乃至6の整数である。)
(1)上記定義の「ハロゲン原子」、
(2)シアノ基、
(3)ニトロ基、
(4)上記定義の「C1−6アルキル基」、
(5)上記定義の「ハロゲン化C1−6アルキル基」、
(6)−(CH−ORb1(例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−(メトキシ)エチル基等)、
(7)−(CH−SRb1(例えば、メルカプト基、メチルスルファニル基、メルカプトメチル基、2−(メチルスルファニル)エチル基等)、
(8)−(CH−NRb1b2(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、アミノメチル基、2−(メチルアミノ)エチル基等)、
(9)−(CH−COORb1(例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、カルボキシメチル基、2−(カルボキシ)エチル基等)、
(10)−(CH−CONRb1b2(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、カルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、2−(メチルカルバモイル)エチル基等)、
(11)−(CH−CORb1(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ピバロイル基、アセチルメチル基、2−ピバロイルエチル基等)、
(12)−(CH−NRb1−CORb2(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、アセチルアミノメチル基、2−(イソブチリルアミノ)エチル基等)、
(13)−(CH−NRb1−SOb3(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)アミノ基、メタンスルホニルアミノメチル基、2−(tert−ブチルスルホニルアミノ)エチル基等)、
(14)−(CH−SOb3(例えば、メタンスルホニル基、エチルスルホニル基イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、メタンスルホニルメチル基、2−(エチルスルホニル)エチル基等)、
(15)−(CH−SONRb1b2(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジイソプロピルスルファモイル基、ジ−tert−ブチルスルファモイル基、N−エチル−N−メチルスルファモイル基、スルファモイルメチル基、2−(メチルスルファモイル)エチル基等)、
(16)−(CH−CONRb1−SOb3(例えば、メタンスルホニルカルバモイル基、エチルスルホニルカルバモイル基、イソプロピルスルホニルカルバモイル基、tert−ブチルスルホニルカルバモイル基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基、メタンスルホニルカルバモイルメチル基、2−(エチルスルホニルカルバモイル)エチル基等)、
(17)−(CH−SONRb1−CORb2(例えば、アセチルスルファモイル基、プロピオニルスルファモイル基、イソブチリルスルファモイル基、ピバロイルスルファモイル基、N−アセチル−N−メチルスルファモイル基、アセチルスルファモイルメチル基、2−(ピバロイルスルファモイル)エチル基等)、
(18)−(CH−NRb1−COORb3(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、イソプロピルオキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、メトキシカルボニルアミノメチル基、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル基等)、及び、
(19)−(CH−NRb1−CONRb2b4(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基、ウレイドメチル基、2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル基)。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキル基を含む。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシプロパン−2−イル基、1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル基、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、スルホメチル基、スルファモイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、メチルスルファモイルメチル基等が挙げられる。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」とは、上記定義の「C2−6アルケニル基」が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルケニル基を含む。
具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基、2−カルボキシエテニル基等が挙げられる。
「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」とは、上記定義の「C2−6アルキニル基」が、上記定義の「グループA」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキニル基を含む。
具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、3−ブチニル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」とは、上記定義の「C6−14アリール基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアリール基を含む。
具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−トリル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−(メチルスルホニルアミノ)フェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、4−アミノスルホニルフェニル基、3−ニトロ−4−メトキシフェニル基、4−ニトロ−3−メトキシフェニル基が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基」とは、上記定義の「C3−8シクロアルキル基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキル基を含む。
具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシル基が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルケニル基」とは、上記定義の「C3−8シクロアルケニル基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルケニル基を含む。
具体的にはシクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基(シクロヘキサ−1−エニル基、シクロヘキサ−2−エニル基、シクロヘキサ−3−エニル基)、5−メチルシクロヘキサ−3−エニル基、5−メトキシシクロヘキサ−3−エニル基、5−アセチルシクロヘキサ−3−エニル基、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル基、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル基、シクロヘプテニル基及びシクロオクテニル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」とは、上記定義の「ヘテロ環基」が、上記定義の「グループB」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環基を含む。
具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−フルオロピリジン−4−イル基、3−クロロピリジン−4−イル基、4−クロロピリジン−3−イル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、2−メチルオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、2−メチルチアゾール−4−イル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、3−ヒドロキシピロリジニル基、イミダゾリジニル基、アゼチジニル基、ピペリジル基、3−ヒドロキシピペリジノ基、4−ヒドロキシピペリジノ基、3,4−ジヒドロキシピペリジノ基、4−メトキシピペリジノ基、4−カルボキシピペリジノ基、4−(ヒドロキシメチル)ピペリジノ基、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ基、2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジノ基、N−メチルピペリジン−4−イル基、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基、N−アセチルピペリジン−4−イル基、N−メチルスルホニルピペリジン−4−イル基、ピペラジニル基、4−メチルピペラジニル基、4−メチルスルホニルピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、1−オキソチオモルホリン−4−イル基、1,1−ジオキソチオモルホリン−4−イル基、テトラヒドロピラニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
Figure 2005049622
Figure 2005049622
等が挙げられる。
環Cyにおいて好ましい「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」は、
Figure 2005049622
(式中、Eは酸素原子、硫黄原子、CH又はN(−RCy1)であり、ここでRCy1は、水素原子又はC1−6アルキル基であり、a及びbは、それぞれ独立して、1乃至3の整数を表す。)である。
具体的には、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、1−オキソテトラヒドロチオピラニル基、1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラニル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」で置換されたものである。
具体的にはベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フルオロベンジル基、4−フルオロベンジル基、3−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基、3,5−ジクロロベンジル基、ペンタフルオロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、2−トリフルオロメチルベンジル基、4−トリフルオロメチルベンジル基、4−ニトロベンジル基、4−シアノベンジル基、4−アセチルベンジル基、4−カルボキシベンジル基、4−カルバモイルベンジル基、4−アミノベンジル基、4−ジメチルアミノベンジル基、4−アセチルアミノベンジル基、4−(メチルスルホニルアミノ)ベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4,5−トリメトキシベンジル基、4−メチルチオベンジル基、4−メチルスルホニルベンジル基、4−アミノスルホニルベンジル基、3−ニトロ−4−メトキシベンジル基、4−ニトロ−3−メトキシベンジル基が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたものである。
具体的には、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、2−クロロピリジン−4−イルメチル基、4−ピリジルメチル基、ピロリルメチル基、イミダゾリルメチル基、2−チエニルメチル基、3−チエニルメチル基、2−フリルメチル基、2−オキサゾリルメチル基、5−イソチアゾリルメチル基、2−メチルオキサゾール−4−イルメチル基、2−チアゾリルメチル基、4−チアゾリルメチル基、5−チアゾリルメチル基、2−メチルチアゾール−4−イルメチル基、2−メチルチアゾール−5−イルメチル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イルメチル基、4−メチルチアゾール−2−イルメチル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イルメチル基、2−イソチアゾリルメチル基、2−ピロリニルメチル基、ピロリジニルメチル基、ピペリジルメチル基、4−ピペリジルメチル基、1−メチルピペリジン−4−イルメチル基、4−ヒドロキシピペリジノメチル基、3−ヒドロキシピロリジニルメチル基、2−(4−ヒドロキシピペリジノ)エチル基、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルメチル基、1−アセチルピペリジン−4−イルメチル基、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イルメチル基、ピペラジニルメチル基、モルホリノメチル基、チオモルホリニルメチル基、1−テトラヒドロピラニルメチル基、2−キノリルメチル基、1−イソキノリルメチル基等が挙げられる。
「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキルC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基」で置換されたものである。
具体的には、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、2−(シクロペンチル)エチル基、2−(シクロヘキシル)エチル基、シクロヘプチルメチル基、4−フルオロシクロヘキシルメチル基、2−メチルシクロペンチルメチル基、3−メチルシクロヘキシルメチル基、4−メチルシクロヘキシルメチル基、4,4−ジメチルシクロヘキシルメチル基、3,5−ジメチルシクロヘキシルメチル基、4−tert−ブチルシクロヘキシルメチル基、4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル基、4−メトキシシクロヘキシルメチル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシルメチル基が挙げられる。
「グループC」とは、下記(1)乃至(5)の置換基群を示す。
(1)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(2)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、
(3)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、
(4)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、及び、
(5)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」。
「グループF」とは、下記(1)乃至(7)の置換基群を示す。
(1)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(2)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」、
(3)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」、
(4)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基」、
(5)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」、
(6)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」、及び、
(7)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキルC1−6アルキル基」。
「グループD」とは、下記(a)乃至(u)の置換基群を示す。
(以下、tは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味する。)
(a)水素原子、
(b)上記定義の「ハロゲン原子」、
(c)シアノ基、
(d)ニトロ基、
(e)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、
(f)−(CH−ORd1
ここでRd1は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」、
(3)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、又は、
(4)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」であり、
(例えば、グループB「−(CH−ORb1」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルオキシ基、メトキシメトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、4−ピリジルメトキシ基、4−カルボキシベンジルオキシ基、ビニルオキシ基、エチニルオキシ基等)
(g)−(CH−S(O)−Rd2
ここでRd2は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
qは0、1、2又は3である。
(例えば、グループBの「−(CH−SRb1」及び「−(CH−SOb3」で挙げられた置換基、メチルスルフィニル基、スルホ基、トリフルオロメタンスルホニル基、2−(メチルアミノ)エチルスルホニル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニル基、3−(ジメチルアミノ)プロピルスルホニル基、フェニルスルホニル基、4−トリルスルホニル基、ベンジルスルホニル基等)
(h)−(CH−NRd3d4
ここでRd3及びRd4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1b2」で挙げられた置換基、フェニルアミノ基、ベンジルオキシアミノ基、メトキシメチルアミノ基、N−エチル−N−(カルバモイルメチル)アミノ基、N−エチル−N−[2−(アセチルアミノ)エチル]アミノ基、N−[2−アミノ−2−(ジメチルカルバモイル)エチル]−N−エチルアミノ基、N,N−ビス(アミノメチル)アミノ基等)
(i)−(CH−COORd5
ここでRd5は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−COORb1」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2−モルホリノエトキシカルボニル基、2−(ジメチルアミノ)エトキシカルボニル基等)
(j)−(CH−CONRd6d7
ここでRd6及びRd7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」、又は、
(4)上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−CONRb1b2」で挙げられた置換基、ヒドロキシカルバモイル基、メトキシカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、ベンジルカルバモイル基、2−モルホリノエチルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル基、メトキシメチルカルバモイル基等)
(k)−(CH−CORd8
ここでRd8は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−CORb1」で挙げられた置換基、トリフルオロアセチル基、メトキシアセチル基、カルボキシアセチル基、ベンゾイル基、フェニルアセチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピオニル基、3−モルホリノプロピオニル基等)
(l)−(CH−NRd9CO−Rd10
ここでRd9は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
d10は、
(1)水素原子、
(2)アミノ基、
(3)上記定義の「C1−6アルキルアミノ基」、又は、
(4)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−CORb2」で挙げられた置換基、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基、ウレイドメチル基、2−(3,3−ジメチルウレイド)エチル基、ベンゾイルアミノ基、フェニルアセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基、メチルアミノアセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−イソプロピル−N−ピバロイルアミノ基、ジメチルアミノアセチルアミノ基、N−(ジメチルアミノアセチル)−N−メチルアミノ基、モルホリノアセチルアミノ基、N−メチル−N−(モルホリノアセチル)アミノ基、N−イソブチリル−N−メチルアミノ基等)
(m)−(CH−NRd11SO−Rd12
ここでRd11は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
d12は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−SOb3」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、ベンジルスルホニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ基、2−モルホリノエチルスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メタンスルホニルアミノ基、N−ベンジル−N−メタンスルホニルアミノ基等)
(n)−(CH−SO−NRd13d14
ここでRd13及びRd14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−SONRb1b2」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基、ベンジルスルファモイル基、2−モルホリノエチルスルファモイル基等)
(o)−(CH−CONRd15−SOd16
ここでRd15及びRd16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−CONRb1−SOb3」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルスルホニルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルカルバモイル基、フェニルスルホニルカルバモイル基、ベンジルスルホニルカルバモイル基、2−モルホリノエチルスルホニルカルバモイル基、N−ベンジル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基等)
(p)−(CH−SONRd17−CORd18
ここでRd17は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
d18は、上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−SONRb1−CORb2」で挙げられた置換基、トリフルオロアセチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルボニルスルファモイル基、ベンゾイルスルファモイル基、フェニルアセチルスルファモイル基、3−モルホリノプロピオニルスルファモイル基、N−アセチル−N−ベンジルスルファモイル基等)
(q)−(CH−NRd19−COORd20
ここでRd19及びRd20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−COORb3」で挙げられた置換基、トリフルオロメチルオキシカルボニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エトキシカルボニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、2−モルホリノエトキシカルボニルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−ベンジルアミノ基等)
(r)−(CH−NRd21−CONRd22d23
ここでRd21、Rd22及びRd23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、グループBの「−(CH−NRb1−CONRb2b4」で挙げられた置換基等)
(s)−(CH−C(=NRd24)NH
ここでRd24は、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」、又は、
(4)上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、
(例えば、カルバムイミドイル基、N−ヒドロキシカルバムイミドイル基、N−メチルカルバムイミドイル基、N−メトキシカルバムイミドイル基、N−(2−メトキシエチル)カルバムイミドイル基等)
(t)−(CH−O−(CH−CORd25
ここでRd25は、
(1)アミノ基、
(2)上記定義の「C1−6アルキルアミノ基」、又は、
(3)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」であり、
pは、0又は1乃至6の整数を意味する。
(例えば、カルバモイルメトキシ基、メチルカルバモイルメトキシ基、2−(ジメチルカルバモイル)エトキシ碁、2−オキソ−2−(ピリジン−2−イル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ基、2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ基、2−(モルホリン−4−イル)−2−オキソエトキシ基等)
及び、
(u)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」。
「グループE」とは、下記(a)乃至(r)の置換基群を示す。
(a)上記定義の「ハロゲン原子」、
(b)シアノ基、
(c)ニトロ基、
(d)−ORe1
ここでRe1は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」、
(3)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」、又は、
(4)上記定義の「グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基」であり、
(例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、メトキシメトキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、4−ピリジルメトキシ基、4−カルボキシベンジルオキシ基、ビニルオキシ基、エチニルオキシ基等)
(e)−S(O)−Re2
ここでRe2は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
qは0、1、2又は3である。
(例えば、メルカプト基、メチルスルファニル基、メタンスルホニル基、エチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、メチルスルフィニル基、スルホ基、トリフルオロメタンスルホニル基、2−(メチルアミノ)エチルスルホニル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニル基、3−(ジメチルアミノ)プロピルスルホニル基、フェニルスルホニル基、4−トリルスルホニル基、ベンジルスルホニル基等)
(f)−NRe3e4
ここでRe3及びRe4は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、フェニルアミノ基、ベンジルオキシアミノ基、メトキシメチルアミノ基、N−エチル−N−(カルバモイルメチル)アミノ基、N−エチル−N−[2−(アセチルアミノ)エチル]アミノ基、N−[2−アミノ−2−(ジメチルカルバモイル)エチル]−N−エチルアミノ基、N,N−ビス(アミノメチル)アミノ基等)
(g)−COORe5
ここでRe5は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、(例えば、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、トリフルオロメチルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、2−モルホリノエトキシカルボニル基、2−(ジメチルアミノ)エトキシカルボニル基等)
(h)−CONRe6e7
ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、
(2)水酸基、
(3)上記定義の「グループFから選ばれる基」、又は、
(4)上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、
(例えば、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、ヒドロキシカルバモイル基、メトキシカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、ベンジルカルバモイル基、2−モルホリノエチルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル基、メトキシメチルカルバモイル基等)
(i)−CORe8
ここでRe8は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ピバロイル基、トリフルオロアセチル基、メトキシアセチル基、カルボキシアセチル基、ベンゾイル基、フェニルアセチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピオニル基、3−モルホリノプロピオニル基等)
(j)−NRe9CO−Re10
ここでRe9は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「C1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
e10は、
(1)水素原子、
(2)アミノ基、
(3)上記定義の「C1−6アルキルアミノ基」、又は、
(4)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、イソブチリルアミノ基、ピバロイルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基、ベンゾイルアミノ基、フェニルアセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミノ基、メチルアミノアセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、N−イソプロピル−N−ピバロイルアミノ基等)
(k)−NRe11SO−Re12
ここでRe11は、
(1)水素原子、
(2)上記定義の「C1−6アルキル基」、又は、
(3)上記定義の「C1−6アルカノイル基」であり、
e12は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、メタンスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基、tert−ブチルスルホニルアミノ基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)アミノ基、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、ベンジルスルホニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ基、2−モルホリノエチルスルホニルアミノ基、N−アセチル−N−メタンスルホニルアミノ基、N−ベンジル−N−メタンスルホニルアミノ基等)
(l)−SO−NRe13e14
ここでRe13及びRe14は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、スルファモイル基、メチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、イソプロピルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジイソプロピルスルファモイル基、ジ−tert−ブチルスルファモイル基、トリフルオロメチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基、ベンジルスルファモイル基、2−モルホリノエチルスルファモイル基等)
(m)−CONRe15−SOe16
ここでRe15及びRe16は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、メタンスルホニルカルバモイル基、エチルスルホニルカルバモイル基、イソプロピルスルホニルカルバモイル基、tert−ブチルスルホニルカルバモイル基、N−メチル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基、トリフルオロメチルスルホニルカルバモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルカルバモイル基、フェニルスルホニルカルバモイル基、ベンジルスルホニルカルバモイル基、2−モルホリノエチルスルホニルカルバモイル基、N−ベンジル−N−(メタンスルホニル)カルバモイル基等)
(n)−SONRe17−CORe18
ここでRe17は、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
e18は、上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、アセチルスルファモイル基、プロピオニルスルファモイル基、イソブチリルスルファモイル基、ピバロイルスルファモイル基、N−アセチル−N−メチルスルファモイル基、トリフルオロアセチルスルファモイル基、2−(ジメチルアミノ)エチルスルファモイル基、ベンゾイルスルファモイル基、フェニルアセチルスルファモイル基、3−モルホリノプロピオニルスルファモイル基、N−アセチル−N−ベンジルスルファモイル基等)
(o)−NRe19−COORe20
ここでRe19及びRe20は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、イソプロピルオキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基、トリフルオロメチルオキシカルボニルアミノ基、2−(ジメチルアミノ)エチルオキシカルボニルアミノ基、フェノキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシカルボニルアミノ基、2−モルホリノエトキシカルボニルアミノ基、N−エトキシカルボニル−N−ベンジルアミノ基等)
(p)−NRe21−CONRe22e23
ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)上記定義の「グループFから選ばれる基」であり、
(例えば、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3−エチルウレイド基、3−イソプロピルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−ジイソプロピルウレイド基、3,3−ジ−tert−ブチルウレイド基、3−エチル−3−メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、トリメチルウレイド基等)
(q)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいアリール基」、及び、
(r)上記定義の「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」とは、上記定義の「C6−14アリール基」が、上記定義の「グループD」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアリール基を含む。
具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−(ヒドロキシメチル)フェニル基、4−(メトキシメチル)フェニル基、4−(2−カルボキシエチル)フェニル基、3−カルボキシフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)フェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−シアノフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−(メチルスルホニルアミノ)フェニル基、4−メチルスルフィニルフェニル基、4−アミノスルホニルフェニル基、3−ニトロ−4−メトキシフェニル基又は4−ニトロ−3−メトキシフェニル基、4−(テトラゾール−5−イル)フェニル基が挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基」とは、上記定義の「C3−8シクロアルキル基」が、上記定義の「グループD」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキル基を含む。
具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシル基が挙げられる。
また、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」とは、上記定義の「ヘテロ環基」が、上記定義の「グループD」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環基を含む。
具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−フルオロピリジン−4−イル基、3−クロロピリジン−4−イル基、4−クロロピリジン−3−イル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、2−メチルオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、2−メチルチアゾール−4−イル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、N−メチルピペリジン−4−イル基、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基、N−アセチルピペリジン−4−イル基、N−メチルスルホニルピペリジン−4−イル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
Figure 2005049622
等が挙げられる。
また、2−ピリジル基の3,4,5又は6位、3−ピリジル基の2,4,5又は6位、4−ピリジル基の2,3,5又は6位、2−チエニル基の3,4又は5位、3−チエニル基の2,4又は5位にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基、アミノ基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」で置換されたものである。
具体的にはベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−フェニルプロピル基、3−フルオロベンジル基、4−フルオロベンジル基、3−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基、3,5−ジクロロベンジル基、4−ブロモベンジル基、4−ニトロベンジル基、ペンタフルオロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、2−トリフルオロメチルベンジル基、4−トリフルオロメチルベンジル基、4−(ヒドロキシメチル)ベンジル基、4−(メトキシメチル)ベンジル基、4−(2−カルボキシエチル)ベンジル基、3−カルボキシベンジル基、4−カルボキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4,5−トリメトキシベンジル基、4−カルバモイルベンジル基、4−メチルチオベンジル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)ベンジル基、4−メチルスルホニルベンジル基、4−(アセチルアミノ)ベンジル基、4−シアノベンジル基、4−アセチルベンジル基、4−アミノベンジル基、4−ジメチルアミノベンジル基、4−(メチルスルホニルアミノ)ベンジル基、4−メチルスルフィニルベンジル基、4−アミノスルホニルベンジル基、(3−ニトロ−4−メトキシフェニル)メチル基又は(4−ニトロ−3−メトキシフェニル)メチル基が挙げられる。
「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたものである。
具体的には、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、2−クロロピリジン−4−イルメチル基、4−ピリジルメチル基、ピロリルメチル基、イミダゾリルメチル基、2−チエニルメチル基、3−チエニルメチル基、2−フリルメチル基、2−オキサゾリルメチル基、5−イソチアゾリルメチル基、2−メチルオキサゾール−4−イルメチル基、2−チアゾリルメチル基、4−チアゾリルメチル基、5−チアゾリルメチル基、2−メチルチアゾール−4−イルメチル基、2−メチルチアゾール−5−イルメチル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イルメチル基、4−メチルチアゾール−2−イルメチル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イルメチル基、2−イソチアゾリルメチル基、2−ピロリニルメチル基、ピロリジニルメチル基、ピペリジルメチル基、4−ピペリジルメチル基、1−メチルピペリジン−4−イルメチル基、4−ヒドロキシピペリジノメチル基、2−(4−ヒドロキシピペリジノ)エチル基、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イルメチル基、1−アセチルピペリジン−4−イルメチル基、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イルメチル基、ピペラジニルメチル基、モルホリノメチル基、チオモルホリニルメチル基、1−テトラヒドロピラニルメチル基、2−キノリルメチル基、1−イソキノリルメチル基等が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基」とは、上記定義の「C1−6アルキル基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルキル基を含む。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシプロパン−2−イル基、1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル基、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシエトキシエチル基、エトキシカルボニルメチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−ジメチルアミノエチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、スルホメチル基、スルファモイルメチル基、2−スルファモイルエチル基、メチルスルファモイルメチル基等が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基」とは、上記定義の「C2−6アルケニル基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアルケニル基を含む。
具体的には、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−イソペンテニル基、3−イソヘキセニル基、4−メチル−3−ペンテニル基が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基」とは、上記定義の「C6−14アリール基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のアリール基を含む。
具体的には、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、インデニル基、アズレニル基、フルオレニル基、フェナントリル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−(ヒドロキシメチル)フェニル基、4−(メトキシメチル)フェニル基、4−(2−カルボキシエチル)フェニル基、3−カルボキシフェニル基、4−カルボキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、4−カルバモイルフェニル基、4−メチルチオフェニル基、4−(ジメチルアミノカルボニル)フェニル基、4−メチルスルホニルフェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、4−シアノフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−アミノフェニル基、4−ジメチルアミノフェニル基、4−(メチルスルホニルアミノ)フェニル基、4−メチルスルフィニルフェニル基、4−アミノスルホニルフェニル基、3−ニトロ−4−メトキシフェニル基又は4−ニトロ−3−メトキシフェニル基、4−(テトラゾール−5−イル)フェニル基が挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基」とは、上記定義の「C3−8シクロアルキル」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のシクロアルキル基を含む。
具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、2,3,4,5,6−ペンタフルオロシクロヘキシル基が挙げられる。
また、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」とは、上記定義の「ヘテロ環基」が、上記定義の「グループE」から選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいものであり、無置換のヘテロ環基を含む。
具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、3−フルオロピリジン−4−イル基、3−クロロピリジン−4−イル基、4−クロロピリジン−3−イル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、1,3,5−トリアジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、フリル基、オキサゾリル基、2−メチルオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、2−メチルチアゾール−4−イル基、2,5−ジメチルチアゾール−4−イル基、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロリニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、N−メチルピペリジン−4−イル基、N−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基、N−アセチルピペリジン−4−イル基、N−メチルスルホニルピペリジン−4−イル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、シンノリニル基、ナフチリジニル基、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
Figure 2005049622
等が挙げられる。
また、2−ピリジル基の3,4,5又は6位、3−ピリジル基の2,4,5又は6位、4−ピリジル基の2,3,5又は6位、2−チエニル基の3,4又は5位、3−チエニル基の2,4又は5位にフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、tert−ブチル基、カルボキシル基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、2−カルボキシエチル基、メトキシ基、カルバモイル基、メチルチオ基、ジメチルアミノカルボニル基、メチルスルホニル基、アミノ基又はアセチルアミノ基が置換したものが挙げられる。
「カルボン酸等価体」とは、ここでは生物学的等価体を意味し、カルボン酸と同様な極性効果をもつ置換基であればよい。具体的には、
−CONHR105
(ここでR105’は、水酸基、シアノ基、又は、C1−6アルコキシ基を意味する。)、
−SO106
(ここでR106’は、水酸基、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
−NHCOR107
(ここでR107’は、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
−P(=O)(OH)(OR109
(ここでR109は、水素原子、又は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−P(=O)(OH)NR111112
(ここでR111及びR112は、それぞれ独立して、水素原子、又は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−CONHCO−R113
(ここでR113は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−CONHSO−R114
(ここでR114は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)、
−SONHCO−R115
(ここでR115は、上記グループCから選ばれる置換基を意味する。)等の鎖状の置換基、或いは、
Figure 2005049622
(ここで、Eは、酸素原子、硫黄原子又はN(−Rh1)を示し、Rh1は、水素原子又はC1−6アルキル基を示し、Eは、酸素原子又は硫黄原子を示し、Rh2は、C1−6アルキル基を示し、Rh3は、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、トリフルオロメチル基、ホルミル基、クロロカルボニル基、ニトロ基、アセチル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基等の電子吸引基を示す。)等の水素原子供給源を有するヘテロ環基、及び、当該ヘテロ環基に電子吸引基の置換したもの等の環状の置換基が挙げられる。
更に具体的には、−COOH、−COOEt、−COOPh、−COOBn、−CONHCN、−CONHOH、−CONHOMe、
−SOH、−SONH、−SONHMe、
−NHCONH、−NHCON(Me)
−P(=O)(OH)、−P(=O)(OH)(OEt)、
−P(=O)(OH)NH、−P(=O)(OH)NHMe、
−CONHCOMe、−CONHCOBn、
−CONHSOMe、−CONHSOPh、
−SONHCOMe、−SONHCOPh
(式中、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェニル基、Bnはベンジル基を意味する)、或いは、
Figure 2005049622
Figure 2005049622
等が挙げられる。
好ましくは、G、G、G及びGのうち1乃至4個が窒素原子である。また、G及びGの少なくとも1個が窒素原子であるもの、或いは、G又はGの少なくとも一方がヘテロ原子であり、かつ、G又はGの少なくとも一方がヘテロ原子であるものが好ましい。
一般式[I]において、
Figure 2005049622
部分として好ましくは、
Figure 2005049622
からなる群より選ばれる縮合環であり、より好ましくは、
Figure 2005049622
Figure 2005049622
Figure 2005049622
Figure 2005049622
からなる群より選ばれる縮合環であり、特に好ましくは、
Figure 2005049622
からなる群より選ばれる縮合環である。
また、一般式[I]において、特に、下記一般式[I−1]、[I−2]、[I−3]、又は、[I−4]で表される化合物が好ましく、最も好ましくは一般式[I−3]で表される化合物である。
Figure 2005049622
Figure 2005049622
(式中、各記号は、前記の通り。)
として好ましくは、カルボキシル基、又は、上記定義の「カルボン酸等価体」であり、より好ましくはカルボキシル基である。
として具体的には、水素原子、フェニルスルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、アリル基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、シアノメチル基、ニトロメチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基、ピバロイルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、3−(3−メチルウレイド)プロピル基、2−(メチルカルバモイルオキシ)エチル基、2−(メチルスルファニル)エチル基、2−(メタンスルホニル)エチル基、2−(メチルスルファモイル)エチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、メタンスルホニルカルバモイルメチル基、3−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、イソプロピルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、2−(ジメチルカルバモイル)エチル基、3−(ジメチルカルバモイル)プロピル基、イソブチルカルバモイルメチル基、(1−エチルプロピル)カルバモイルメチル基、tert−ブチルカルバモイルメチル基、(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイルメチル基、(3,3−ジメチルブチル)カルバモイルメチル基、(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイルメチル基、メトキシカルバモイルメチル基、2−メトキシエチルカルバモイルメチル基、3−メトキシプロピルカルバモイルメチル基、2−(メチルスルファニル)エチルカルバモイルメチル基、カルボキシメチルカルバモイルメチル基、2−カルボキシエチルカルバモイルメチル基、3−カルボキシプロピルカルバモイルメチル基、カルバモイルメチルカルバモイルメチル基、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイルメチル基、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルカルバモイルメチル基、3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバモイルメチル基、2−(アセチルアミノ)エチルカルバモイルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−メトキシエチル基、2−(ジメチルアミノ)エチル基、カルボキシメチル基、2−(アセチルアミノ)エチル基、3−(アセチルアミノ)プロピル基、2−(メタンスルホニルアミノ)エチル基、3−(メタンスルホニルアミノ)プロピル基、2−[N−(メタンスルホニル)−N−メチルアミノ]エチル基、3−(アセチルスルファモイル基)プロピル基、2−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)エチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチルカルバモイルメチル基、2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル基、2−(4−メチルフェノキシ)エチル基、3−(4−クロロフェニルアミノ)プロピル基、2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)エチル基、シクロプロピルカルバモイルメチル基、シクロブチルカルバモイルメチル基、シクロペンチルカルバモイルメチル基、シクロヘキシルカルバモイルメチル基、フェニルカルバモイルメチル基、ベンジルカルバモイルメチル基、フェネチルカルバモイルメチル基、N−ベンジル−N−メチルカルバモイルメチル基、3−フェニルプロピルカルバモイルメチル基、4−フェニルブチルカルバモイルメチル基、2−(3−クロロベンジルオキシ)エチル基、3−(4−メチルベンジルスルファニル)プロピル基、2−(フェニルアセチルアミノ)エチル基、2−ピリジルメチルカルバモイルメチル基、3−ピリジルメチルカルバモイルメチル基、4−ピリジルメチルカルバモイルメチル基、2−(ピリジン−2−イル)エチルカルバモイルメチル基、2−(ピリジン−3−イル)エチルカルバモイルメチル基、2−(ピリジン−4−イル)エチルカルバモイルメチル基、N−メチル−N−(ピリジン−2−イルメチル)カルバモイルメチル基、N−メチル−N−(2−(ピリジン−2−イル)エチル)カルバモイルメチル基、3−(イミダゾール−1−イル)プロピルカルバモイルメチル基、ベンゾイルメチル基、2−(2,4−ジメチルチアゾール−5−イル)−2−オキソエチル基、2−(3−メチルイソオキサゾール−4−イル)−2−オキソエチル基、2−(3−メトキシピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(2−カルボキシピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(2−カルバモイルピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−ピペリジノエチル基、2−モルホリノ−2−オキソエチル基、2−(3−メトキシピペリジノ)−2−オキソエチル基、2−(4−メトキシピペリジノ)−2−オキソエチル基、2−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジノ]−2−オキソエチル基、2−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジノ]−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−(4−オキソピペリジノ)エチル基、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−カルボキシピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−オキソ−2−(チオモルホリン−4−イル)エチル基、2−オキソ−2−(1−オキソチオモルホリン−4−イル)エチル基、2−(1,1−ジオキソチオモルホリン−4−イル)−2−オキソエチル基、2−(チオフェン−2−イルカルボニルアミノ)エチル基、2−ピペリジノエチルカルバモイルメチル基、2−モルホリノエチルカルバモイルメチル基、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチルカルバモイルメチル基、3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピルカルバモイルメチル基、2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エチルカルバモイルメチル基が挙げられる。
また、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−メトキシベンジル基、2−(ジメチルアミノ)ベンジル基、3−メトキシベンジル基、3−(ジメチルアミノ)ベンジル基、3−フェノキシベンジル基、4−フルオロベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−ヒドロキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−シアノベンジル基、4−(ジメチルアミノ)ベンジル基、4−(メチルカルバモイル)ベンジル基、4−メタンスルホニルベンジル基、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基、6−アミノピリジン−3−イルメチル基、6−アセチルアミノピリジン−3−イルメチル基、2−ピペリジノエチル基、2−(ピペラジン−1−イル)エチル基、2−(4−フェノキシピペリジノ)エチル基、3−モルホリノプロピル基、1−メチルイミダゾール−2−イルメチル基、4−tert−ブチルチアゾール−2−イルメチル基、2−メチルチアゾール−4−イルメチル基、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルメチル基、5−メチルイソオキサゾール−3−イルメチル基、[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル基、4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イルメチル基、4−メチル−4H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル基、1−メチル−1H−テトラゾール−5−イルメチル基、2−メチルピリミジン−5−イルメチル基、5−メチルチオフェン−2−イルメチル基、2,5−ジメチルオキサゾール−4−イルメチル基、5−メチル−4−メチルカルバモイルオキサゾール−2−イルメチル基、2−メトキシメチル−5−メチルオキサゾール−4−イルメチル基、2−(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イル)エチル基、2−フェニル−4−メチルチアゾール−5−イルメチル基、5−(ジメチルアミノメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル基、5−(アセチルアミノメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル基、2−(ジメチルカルバモイルメチル)−2H−テトラゾール−5−イルメチル基、1−メチルインドール−3−イルメチル基、フェニル−ピリジン−2−イルメチル基、ベンズヒドリルカルバモイルメチル基、4−スチリルベンジル基、2−(2−モルホリノ−2−オキソエトキシ)エチル基、2−オキソ−2−[4−(ピペリジノアセチル)ピペラジン−1−イル]エチル基、2−オキソ−2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジノ]エチル基、2−(2−フェノキシエチルアミノ)エチル基、4−(モルホリノカルボニル)ベンジル基、3−(3−モルホリノフェニル)プロピル基、3−エチニルオキシベンジル基、2−{N−[3−(ジメチルアミノアセチルアミノ)ベンジル]−N−メチルアミノ}エチル基、2−(ジベンジルアミノ)エチルカルバモイルメチル基、4−(2−ジベンジルアミノメチル)シクロヘキシルメチル基、2−(モルホリノアセチルアミノ)エトキシカルボニルメチル基、3−{1−[2−(2−メトキシエトキシ)フェニルアセチル]ピペリジン−4−イルメチルカルバモイル}ベンジル基、2−(2−モルホリノエトキシ)−5−{N−メチル−N−[4−(4−ニトロフェニルスルホニル)ベンゾイル]アミノ}ベンジル基、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−モルホリノエチル基、シクロヘキシルメチル基、[N−メチル−N−(2−オキソ−2−ピペリジノエチル)カルバモイル]メチル基、4−モルホリノフェニルカルバモイルメチル基、2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)エチル基、2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)−2−オキソエチル基、2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)エチル基、2−[N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)アミノ]エチル基、2−[N−メチル−N−(2−ピペリジノエチル)アミノ]エチル基、1−[N−メチル−N−(4−モルホリノフェニル)カルバモイル]エチル基が挙げられる。
として好ましくは、
(1)水素原子、
(2)グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
(3)
Figure 2005049622
又は、
(4)
Figure 2005049622
(式中、L、L及び環Dは、前記の通り。)である。
のより好ましい態様のひとつとして、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基等の無置換のC1−6アルキル基、及び、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されたメチル基が挙げられる。ここでアルキル部位として好ましくは、メチル基又はエチル基であり、更に好ましくは、メチル基である。
ここで、グループEとして好ましくは、−ORe1、−NRe3e4、−CONRe6e7、−CORe8、−NRe9CO−Re10、−NRe11SO−Re12、−NRe19−COORe20、及び、−NRe21−CONRe22e23であり、より好ましくは、−ORe1、−NRe3e4、及び、−CONRe6e7であり、具体的には、メトキシ基、ジメチルアミノ基、ジメチルカルバモイル基、tert−ブチルカルバモイル基等が挙げられる。
グループEとして、特に好ましくは、−NRe3e4(ここで、Re3及びRe4として好ましくは、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である。)である。
もう一つのRのより好ましい態様として、
Figure 2005049622
が挙げられ、ここで、Lとして好ましくは、
結合、
C1−6アルキレン、
−(CHRL4u1−NRL1−(CHRL5v1−、
−(CHRL4u1−CO−(CHRL5v1−、
−(CHRL4u1−CONRL2−(CHRL5v1−、
−(CHRL4u1−NRL2CO−(CHRL5v1−、
−(CHRL4u1−NRL2CONRL3−(CHRL5v1−、
−(CHRL4u1−NRL2CO−(CHRL5v1−、又は、
−(CHRL4u1−NRL2SO−(CHRL5v1−であり、
より好ましくは、
結合、
C1−6アルキレン、
−(CHRL4u1−NRL1−(CHRL5v1−、
−(CHRL4u1−CO−(CHRL5v1−、又は、
−(CHRL4u1−CONRL2−(CHRL5v1−であり、
更に好ましくは、
−(CHRL4u1−CO−(CHRL5v1−、又は、
−(CHRL4u1−CONRL2−(CHRL6v1−である。
ここで、u1は1又は2が好ましく、1が更に好ましく、v1は0、1又は2が好ましく、0が更に好ましい。RL4及びRL5として好ましくは、水素原子又はメチル基であり、より好ましくは水素原子である。
具体的には、2−モルホリノエチル基、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−モルホリノ−2−オキソエチル基、2−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジノ]−2−オキソエチル基、ベンジルカルバモイルメチル基、4−モルホリノフェニルカルバモイルメチル基、1−[N−メチル−N−(4−モルホリノフェニル)カルバモイル]エチル基、2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)エチル基、、2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル基、2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)エチル基、2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)−2−オキソエチル基、2−[N−メチル−N−(2−ピペリジノエチル)アミノ]エチル基、2−[N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)アミノ]エチル基等が挙げられる。
として好ましくは、水素原子である。
環Cyとして好ましくは、C3−8シクロアルキル基、又は、C3−8シクロアルケニル基であり、例えば、シクロヘキシル基、又は、シクロヘキセニル基が挙げられる。より好ましくは、C3−8シクロアルキル基であり、最も好ましくはシクロヘキシル基である。
環Aとして好ましくは、C6−14アリール基であり、より好ましくはフェニル基である。
及びRとして好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、又は、ハロゲン原子であり、更に好ましくは水素原子である。
Xとして好ましくは、水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子等)、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基(例えば、メチル基、エチル基等が挙げられ、好ましくはメチル基である。)、−ORa11(ここでRa11は、水素原子又はグループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。好ましい−ORa11として、具体的にはメトキシ基、エトキシ基等が挙げられ、より好ましくはメトキシ基である。)、又は、
Figure 2005049622
(式中、各記号は前記の通り。)である。
Yとして好ましくは、−(CH−O−(CH−(ここで各記号は、前記の通り。)であり、より好ましくは、−O−CH−である。
環Bとして好ましくは、C6−14アリール基、又は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、より好ましくは、C6−14アリール基であり、特に好ましくは、フェニル基である。
Zとして好ましくは、
(1)水素原子、
(2)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
(4)−(CH−S(O)−Rd2
(5)−(CH−NRd3d4、及び
(6)−(CH−NRd9CO−Rd10
(ここで各記号は、前記の通り。)から選ばれる1乃至3個の置換基である。
少なくとも一つのZが、グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、又は、グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基であることが好ましい。ここで、Zは、具体的には、2−オキソピロリジン−1−イル基、モルホリノ基、4−メタンスルホニルピペリジノ基、4−ジメチルアミノピペリジノ基等が挙げられる。
Xとして、具体的には
Figure 2005049622
Figure 2005049622
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Figure 2005049622
Figure 2005049622
Figure 2005049622
等が挙げられる。
とXの組み合わせとして、
が、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基であるとき、Xは、
Figure 2005049622
が好ましく、
が、
Figure 2005049622
又は、
Figure 2005049622
であるとき、
Xとして水素原子、ハロゲン原子(好ましくは、フッ素原子又は塩素原子である。)、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基(好ましくは、メチル基又はエチル基である。)、又は、−ORa11(好ましくは、メトキシ基又はエトキシ基である。)が好ましく、より好ましくは−ORa11である。
「カルボン酸保護基」としては、反応条件に適し、保護・脱保護可能な保護基であればよく、例えば、メチル基;メトキシメチル基、メチルチオメチル基、2−テトラヒドロピラニル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジルオキシメチル基、フェナシル基、ジアシルメテル基、フタルイミドメチル基等の置換メチル基;エチル基;2,2,−トリクロロエチル基、2−クロロエチル基、2−(トリメチルシリル)エチル基、2−メチルチオエチル基、2−(p−トルエンスルホニル)エチル基、t−ブチル基等の置換エチル基;ベンジル基;ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基、p−ニトロベンジル基、4−ピコリル基、p−メトキシベンジル基、2−(9,10−ジオキソ)アンスリルメチル基等の置換ベンジル基;トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基等のシリル基等が挙げられる。
また、「製薬上許容されるその塩」とは、上記一般式[I]で示される化合物と無毒の塩を形成するものであればいかなる塩でもよく、例えば塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸;又はシュウ酸、マロン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メチルスルホン酸、ベンジルスルホン酸、メグルミン酸等の有機酸;又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム等の無機塩基;又はメチルアミン、ジエチルアミントリエチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、グアニジン、コリン、シンコニン等の有機塩基;又はリジン、アルギニン、アラニン等のアミノ酸と反応させることにより得ることができる。なお、本発明においては各化合物の含水物或るいは水和物及び溶媒和物も包含される。
また、上記一般式[I]で示される化合物においては、種々の異性体が存在する。例えば、幾何異性体としてE体及びZ体が存在し、また、不斉炭素原子が存在する場合は、これらに基づく立体異性体としての鏡像異性体及びジアステレオマーが存在する。場合によっては互変異性体が存在し得る。従って、本発明の範囲にはこれらすべての異性体及びそれらの混合物が包含される。
なお、本発明においては各化合物のプロドラッグ及び代謝物も包含される。
「プロドラッグ」とは、化学的又は代謝的に分解し得る基を有し、生体に投与された後、元の化合物に復元して本来の薬効を示す本発明化合物の誘導体であり、共有結合によらない複合体及び塩を含む。
プロドラッグは、例えば、経口投与における吸収改善のため、或いは、標的部位へのターゲティングのために利用される。
修飾部位としては本発明化合物中の水酸基、カルボキシル基、アミノ基、チオール基などの反応性の高い官能基が挙げられる。
本発明化合物の好ましい態様として、薬理活性の良い化合物(例えば、ポリメラーゼ阻害活性の強い化合物、ポリメラーゼを含む酵素複合体への阻害活性が強い化合物、HCVのレプリコンに対し阻害活性が強い化合物、HCV感染細胞において抗HCV活性が高い化合物等。)、バイオアベイラビリティの良い化合物(例えば、経口吸収性の高い化合物、細胞膜透過性の高い化合物、代謝酵素に対し安定である化合物、蛋白質との結合性が低い化合物等。)、安全性の高い化合物(例えば、免疫原性を持たない或いはアレルギー反応が低い化合物、ビリルビン値の上昇を示さない或いは上昇が低い化合物、P450(CYP)への阻害活性が低い化合物等。)等が挙げられる。
本発明化合物を医薬製剤として用いる場合、通常それ自体公知の製薬上許容される担体、賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化剤芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補助剤、その他添加剤、具体的には水、植物油、エタノール又はベンジルアルコール等のアルコール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、ラクトース、デンプン等の炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリン等と混合して、常法により錠剤、丸剤、散剤、顆粒、坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の形態となすことにより、全身的或るいは局所的に、経口若しくは非経口で投与することができる。
投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法等により異なるが、通常、成人ひとり当たり、1回に0.01mg乃至3gの範囲で、1日1回乃至数回が投与される。
「C型肝炎の予防」とは、例えば検査等によりHCVが検出された人であってC型肝炎の症状が現われていない人に対し薬剤を投与すること、或はC型肝炎の治療後、肝炎の症状が改善された人であってHCVが根絶されておらず肝炎の再発が懸念される人に対し薬剤を投与することが挙げられる。
また、本発明のC型肝炎治療剤は、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤、免疫増強剤との併用によって、相乗効果を期待する事ができる。
相乗効果の期待できる薬剤としては、例えば、インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、インターロイキン−2、インターロイキン−8、インターロイキン−10、インターロイキン−12、TNFα又はそれらの組換体、修飾体、アゴニスト、或いは、抗体、ワクチン、リボザイム、アンチセンスヌクレオチド等が挙げられる。
抗HIV剤の併用療法(カクテル療法とも呼ばれる。)に見られるように、遺伝子の変異が多いウイルスに対し各種抗ウイルス剤を併用する事は、薬剤耐性ウイルスの出現・増加を抑えるためにも効果が期待できる。HCV−IRES阻害剤、HCV−NS3プロテアーゼ阻害剤、HCV−NS2S3プロテアーゼ阻害剤、HCV−NS5A阻害剤、HCVポリメラーゼ阻害剤との2剤或いは3剤以上の併用が挙げられ、例えば、リバビリシ(R)、インターフェロンα(IFN−α、Roferon(R)、Intron A(R)、Sumiferon(R)、MultiFeron(R)、Infergen(R)、Omniferon(R)、Pegasys(R)、PEG−Intron A(R))、インターフェロン−β(Frone(R)、Rebif(R)、AvoneX(R)、IFNβMOCHIDA(R))、インターフェロン−ω、1−β−L−リボフラノシル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド、16α−ブロモ−3β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタン−17−オン、1H−イミダゾール−4−エタナミド ジヒドロクロライド、HCVリボザイムHeptazyme(R)、ポリクローナル抗体Civacir(R)、ラクトフェリンGPX−400、(1S,2R,8R,8aR)−1,2,8−トリヒドロキシオクタヒドロインドリジジニウム クロリド、HCVワクチン(MTH−68/B、Innivax C(R)、Engerix B(R))、アンチセンスオリゴヌクレオチドISIS−14803、HCV−RNA転写酵素阻害剤VP−50406、テトラクロロデカオキシド(高濃度Oxoferin(R))、(S)−N−3−[3−(3−メトキシ−4−オキサゾール−5−イルフェニル)ウレイド]ベンジルカルバミン酸 テトラヒドロフラン−3−イルエステル、4−アミノ−2−エトキシメチル−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール、インターロイキン−2(Proleukin(R))、サイモシンα1等との併用が挙げられる。(R)は商品名であることを示す。
HCV−IRES阻害剤として、特開平8−268890号、特開平10−101591号、特開平7−69899号、WO99/61613号、HCVプロテアーゼ阻害剤として、WO98/22496号、WO99/7733号、WO99/7734号、WO00/9543号、WO00/9558号、WO01/59929号、WO98/17679号、EP932617号、WO99/50230号、WO00/74768号、WO97/43310号、US5990276号、WO0l/58929号、WO01/77113号、WO02/8198号、WO02/8187号、WO02/8244号、WO02/8256号、WO01/7407号、WO01/40262号、WO01/64678号、WO98/46630号、特開平11−292840号、特開平10−298151号、特開平11−127861号、特開2001−103993号、WO98/46597号、WO99/64442号、WO00/31129号、WO01/32961号、WO93/15730号、US78322368、WO00/200400号、WO02/8251号、WO01/16379号、WO02/7761号、HCVヘリカーゼ阻害剤として、WO97/36554号、US5830905号、WO97/36866号、US5633388号、WO01/7027号、WO00/24725号、HCVポリメラーゼ阻害剤として、WO00/10573号、WO00/13708号、WO00/18231号、WO00/6529号、WO02/6246号、WO01/32153号、WO01/60315号、WO01/77091号、WO02/4425号、WO02/20497号、WO00/4141号、インターフェロンアゴニスト或いは増強剤として、WO01/58877号、特開平11−180981号、WO01/12214号等の公報に記載される化合物等との併用も挙げられる。
併用投与の場合、本発明化合物を、併用する薬剤(以下、併用薬という。)と同時に投与しても、時間間隔をおいて投与してもよい。本発明化合物と併用薬とを含有する医薬組成物として投与してもよく、又は本発明化合物を含有する医薬組成物と、併用薬を含有する医薬組成物を別々に投与してもよい。本発明化合物と併用薬の投与経路は同一であっても異なっていてもよい。
併用投与の場合、本発明化合物を、1回に0.1mg乃至1gの範囲の投与量で、1日1回乃至数回投与することができる。又は、より少ない投与量で投与してもよい。併用薬は、C型肝炎の予防又は治療に使用される場合の通常の投与量、例えば1回に0.2mgから0.8mgの範囲の投与量で投与することができる。又は、より少ない投与量で投与してもよい。
HCVは遺伝子の変異が多いウイルスとして知られるため、多くの遺伝子型に効果がある化合物は、好ましい態様の一つである。また、薬剤としてHCV感染動物に投与されたとき、動物内で高い血中濃度を確保し、それが維持できることは好ましい態様の一つである。これらの点において、HCV1a型、1b型の両方に高い阻害活性を示し、かつ高い血中濃度を示す化合物は、特に好ましい態様の一つである。
次に、本発明を実施するために用いる化合物の製造方法の一例を説明する。しかしながら、本発明化合物の製造方法はこれらに限定されるものではない。
本製法に記載はなくとも、必要に応じて官能基に保護基を導入し後工程で脱保護を行う、各製法及び工程の順序を入れ替えるなどの工夫により効率よく製造を行えばよい。
また、各工程において、反応後の処理は通常行われる方法で行えばよく、単離精製、結晶化、再結晶化、シリカゲルクロマトグラフィー、分取HPLC等の慣用される方法を適宜選択し、また組み合わせて行えばよい。
製法1
本製法は、
Figure 2005049622
がN=C−Nである化合物[I−5]を製造する方法である。
製法1−1
Figure 2005049622
(式中、Halは塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子を示し、Rc1は塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子又は水酸基を示し、その他各記号は前述の通りである。ここで、R及びRは*位置に置換しない。)
第1工程
常法により得られる若しくは市販の化合物[1]を、室温又は冷却下、硝酸、発煙硝酸、濃硝酸と濃硫酸の混酸等のニトロ化剤でニトロ化することにより化合物[2]を得ることができる。
第2工程
化合物[2]を、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン等の溶媒中、炭酸カリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、室温又は加熱条件下で、アミン化合物[3]と反応させることにより化合物[4]を得ることができる。
第3工程
化合物[4]をメタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、水等の溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒の存在下、室温又は加熱条件下で水素化することにより化合物[5]を得ることができる。また、化合物[4]を亜鉛、鉄、塩化第−スズ、亜硫酸ナトリウム等の還元剤で還元する、或いは塩化第二鉄の存在下、ヒドラジンと反応させることにより化合物[5]を得ることもできる。また、化合物[4]をアルカリ性条件下でハイドロサルファイトナトリウムと反応させることにより化合物[5]を得ることもできる。
第4工程
化合物[5]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤及び必要に応じてN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を加えて、カルボン酸化合物[6]と縮合することによりアミド化合物[7]を得ることができる。また、カルボン酸化合物[6]を塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとする、或いは、クロロ炭酸エチル等により誘導される混合酸無水物とする等の方法により化合物[6]の活性化エステルとし、次いで、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中で化合物[5]と反応させることによりアミド化合物[7]を得ることもできる。
第5工程
化合物[7]を、THF、1,2−ジメトキシエタン(DME)、トルエン、キシレン、クロロホルム、塩化メチレン、1,4−ジオキサン等の溶媒中、室温又は加熱条件下で、ローソン試薬、五硫化二リン等のチオカルボニル化剤と反応させることにより、化合物[8]を得ることができる。
第6工程
化合物[8]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、室温又は加熱条件下で、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤の存在下、環化反応させることにより化合物[I−5]を得ることができる。
また、化合物[8]を、メタノール、エタノール、クロロホルム等の溶媒中、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキルで処理することにより化合物[I−5]を得ることができる。
また、化合物[8]を、エタノール、メタノール等の溶媒中、酸化水銀で処理することにより化合物[I−5]を得ることができる。ここで、触媒量の硫黄を共存させてもよい。
本製法は、特に、
Figure 2005049622
が、C=C−S、又は、S−C=Cである場合に適している。
第7工程
化合物[7]をエタノール、メタノール、トルエン、DMF、クロロホルム等の溶媒中若しくは無溶媒で、酢酸、ぎ酸、塩酸、希硫酸、リン酸、ポリリン酸、p−トルエンスルホン酸等の酸や塩化亜鉛、オキシ塩化リン、塩化チオニル等のハロゲン化剤或いは無水酢酸等の酸無水物の存在下、加熱し環化反応させることにより化合物[I−5]を得ることもできる。
製法1−2
本製法は、化合物[I−5]を製造する別法である。
Figure 2005049622
(式中、各記号は前述の通りである。)
第1工程
製法1−1の第2工程と同様にして得られる化合物[4]を、製法1−1の第4工程と同様の方法で化合物[6]とアミド縮合することにより、化合物[9]を得ることができる。
第2工程
化合物[9]を製法1−1の第3工程と同様の方法で還元することにより、化合物[10]を得ることができる。
第3工程
化合物[10]を製法1−1の第5工程と同様の方法でチオカルボニル化剤と反応させることにより、化合物[11]を得ることができる。
第4工程
化合物[11]を製法1−1の第6工程と同様の方法で環化させることにより、化合物[I−5]を得ることができる。
第5工程
化合物[10]を製法1−1の第7工程と同様の方法で環化させることにより、化合物[I−5]を得ることもできる。
製法2
本製法は、
Figure 2005049622
がN=C−Nであり、
Figure 2005049622
がC=C−S、又は、S−C=Cであるチエノイミダゾール化合物を製造する方法である。
Figure 2005049622
Figure 2005049622
(式中、Rc2及びRc4はメチル基、エチル基、フェニル基、ベンジル基等のカルボン酸保護基を示し、Rc3は塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、又は、メシルオキシ基、トシルオキシ基等のスルホネート等の脱離基を示し、その他各記号は前述の通りである。)
第1工程
常法により得られる若しくは市販の化合物[12]を、水、メタノール、エタノール、THF、DMF等の溶媒中、室温又は加熱条件下で、ヒドロキシルアミンと反応させることにより化合物[13]を得ることができる。ヒドロキシルアミンの塩酸塩等を用いる場合は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエチルアミン等の塩基の存在下で反応を行えばよい。
第2工程
化合物[13]を、メタノール、エタノール、DMF、トルエン、クロロホルム、塩化メチレン、THF、ジメチルエーテル、アセトニトリル等の溶媒中、室温又は加熱条件下で、プロピオル酸エステル[14]と反応させることにより化合物[15]を得ることができる。
第3工程
化合物[15]を、ジフェニルエーテル、デカリン、ナフタレン等の溶媒中、或いは無溶媒で、加熱し環化反応させることにより化合物[16]を得ることができる。
第4工程
化合物[16]を、常法にしたがって還元することにより、化合物[17]を得ることができる。
例えば、化合物[16]を、メタノール、エタノール、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン等の溶媒中、水素化アルミニウムリチウム、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の還元剤の存在下、冷却乃至加熱条件下で反応させることにより化合物[17]を得ることができる。
第5工程
化合物[17]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、アセトン等の溶媒中、室温又は加熱条件下で、臭素、ヨウ素、N−クロロこはく酸イミド、N−ブロモこはく酸イミド、N−ヨードこはく酸イミド等のハロゲン化剤と反応させることにより化合物[18]を得ることができる。
第6工程
化合物[18]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、THF、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、アセトン等の溶媒中、室温又は加熱条件下で、塩化オキサリル、二酸化マンガン、ピリジニウムクロロクロメート、ピリジニウムジクロメート、Collins試薬、Dess−Martin試薬等の酸化剤を用いて酸化することにより化合物[19]を得ることができる。例えば、TPAP(テトラプロピルアンモニウムペルテナート)酸化、DMSO酸化等の酸化方法を用いてもよい。また、ピリジン中、三酸化硫黄の存在下、処理してもよい。
第7工程
化合物[19]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で、化合物[20]と反応させることにより化合物[21]を得ることができる。
第6’工程
化合物[18]を、製法2の第7工程と同様の方法で、化合物[20]と反応させることにより化合物[19’]を得ることができる。
第7’工程
化合物[19’]を、製法2の第6工程と同様の方法で酸化することにより化合物[21]を得ることができる。
第8工程
化合物[21]を、メタノール、エタノール、トルエン、THF、1,4−ジオキサン、DMF等の溶媒中、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で、チオグリコール酸エステル[22]と反応させることにより化合物[I−1−1]及びその異性体である化合物[I−2−1]を得ることができる。
また、化合物[21]を、DMF溶媒中、炭酸カリウム或いは水酸化リチウムの存在下、室温又は加熱条件下でチオグリコール酸エステル[22]と反応させることにより化合物[I−1−1]及び化合物[I−2−1]を得ることもできる。
第9工程
化合物[I−1−1]又は化合物[I−2−1]を、メタノール、エタノール、THF、1,4−ジオキサン等の溶媒中、それらの混合溶媒中、若しくはそれら溶媒と水との混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等の塩基性条件下、或いは、塩酸、硫酸等の酸性条件下で加水分解することにより、それぞれ化合物[I−1−2]又は化合物[I−2−2]を得ることができる。
製法3
本製法は、
Figure 2005049622
がN−C=Cである化合物を製造する方法である。
製法3−1
Figure 2005049622
(式中、R’はグループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基等を示し、その他各記号は前述の通りである。ここで、R及びRは*位置に置換しない。)
第1工程
常法により得られる若しくは市販の化合物[23]を、製法1−1の第1工程と同様の方法でニトロ化することにより、化合物[24]を得ることができる。
第2工程
化合物[24]を、メタノール、エタノール、DMF、DMSO、THF、1,4−ジオキサン、トルエン等の溶媒中、ピロリジン、ジエチルアミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、室温又は加熱条件下で、アルデヒド化合物[25]と反応させることにより化合物[26]を得ることができる。
第3工程
化合物[26]を、エタノール、メタノール、トルエン、DMF、DMSO、ピリジン、ナフタレン、クロロホルム、酢酸等の溶媒中若しくは無溶媒で、亜リン酸トリエチル等の亜リン酸エステルの存在下、加熱し環化反応させることにより化合物[27]を得ることができる。
第4工程
化合物[27]を、DMF、DMSO、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、氷冷乃至加熱条件下で、化合物[20]と反応させることにより化合物[I−6−1]を得ることができる。
第5工程
化合物[I−6−1]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、氷冷乃至加熱条件下で、化合物[28]と反応させることにより化合物[I−6−2]を得ることができる。
本製法において、R’は縮合環の窒素原子に炭素原子を介して結合する基であればよく、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基の他に、例えば、−L−環D−L−環D、若しくは、−L−CH−L−環DにおけるL、又は、−L−(CHRL4u1’−(CHRL5v1−環D、若しくは、−L−環DにおけるLが、C1−6アルキレン、C2−6アルケニレン、−(CHRL4u1’−O−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−S−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−NRL1−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−CO−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−CONRL2−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−NRL2CO−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−NRL2CONRL3−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−NRL2CO−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−NRL2SO−(CHRL5v1−、−(CHRL4u1’−SO−(CHRL5v1−、又は、−(CHRL4u1’−SONRL2−(CHRL5v1−(式中、各記号は前記の通り。ただし、ここではu1’は、1乃至6の整数である。)であっても良い。
また、Hal−R’が、Hal−環D、Hal−環D−L−環Dであっても良い。
製法3−2
例えばR’が、−C1−6アルキレン−COORe5、又は、−C1−6アルキレン−CONRe6e7であるときの製法例をあげる。
Figure 2005049622
(式中、L’はC1−6アルキレンであり、Re5’はグループFから選ばれる基であり、その他各記号は前述の通りである。)
第1工程
化合物[Iー6−1]を、製法3−1の第5工程と同様にして化合物[29]と反応させることにより、化合物[I−6−3]を得ることができる。
第2工程
常法により化合物[I−6−3]のRe5’を脱離させることにより、化合物[I−6−4]を得ることができる。
例えば、Re5’がtert−ブチル基であるとき、化合物[I−6−3]を、トリフルオロ酢酸中、室温で反応させる等の緩和な条件で化合物[I−6−4]を得ることができる。また、化合物[I−6−3]を、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アルコール等の溶媒中、塩化水素或いは塩酸で処理することにより化合物[I−6−4]を得ることもできる。
第3工程
カルボン酸化合物[I−6−4]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤及び必要に応じてN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を加えて、アミン化合物[30]と縮合することによりアミド化合物[I−6−5]を得ることができる。また、カルボン酸化合物[I−6−4]を塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとする、或いは、クロロ炭酸エチル等により誘導される混合酸無水物とする等の方法によりカルボン酸化合物[I−6−4]の活性化エステルとし、次いで、トリエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中、氷冷下又は室温で、アミン化合物[30]と反応させることによりアミド化合物[Iー6−5]を得ることもできる。
製法4
本製法は、環CyがC3−8シクロアルケニル基である化合物から環CyがC3−8シクロアルキル基である化合物を製造する方法である。
Figure 2005049622
(式中、k及びk’は、それぞれ同一及び異なって、0又は1乃至5の整数であり、ただし、k+k’は0ではなく、その他各記号の定義は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−7]を、メタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、ぎ酸、水等の溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒の存在下、室温又は加熱条件下で水素化することにより化合物[I−8]を得ることができる。
製法5
本製法では、縮合環上の置換基R、R及びRの変換方法を示す。本製法は置換基の置換位置に依らず用いることができる。
製法5−1
カルボン酸エステル部位をアミドへ変換する方法。
Figure 2005049622
{式中、Eは単結合、−(CH−、−O−(CH−、又は、−NH−(CHg−(ここで、sは1乃至6の整数である。)であり、Rc5、Rc6及びRc7は、C1−6アルキル基であり、その他各記号は前述の通りである。}
第1工程
上記製法と同様にして得られる化合物[Iー9]を、メタノール、エタノール、THF、1,4−ジオキサン等の溶媒中、それらの混合溶媒中、若しくはそれら溶媒と水との混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等の塩基性条件下、或いは、塩酸、硫酸等の酸性条件下で加水分解することにより化合物「I−10]を得ることができる。
第2工程
化合物[Iー10]を、製法3−2の第3工程と同様の方法で化合物[31]と反応させることにより、化合物[Iー11]を得ることができる。
製法5−2
シアノ基を置換アミジノ基へ変換する方法。
Figure 2005049622
(式中、各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−12]を、水、メタノール、エタノール、THF、DMF等の溶媒中、ヒドロキシルアミンと反応させることにより化合物[I−13]を得ることができる。ヒドロキシルアミンの塩酸塩等の塩を用いる場合は、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエチルアミン等の塩基の存在下で反応を行えばよい。
製法5−3
スルホン酸エステル部位をスルホン酸へ変換する方法。
Figure 2005049622
(式中、Rc8はC1−6アルキル基であり、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−14]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、メタノール、エタノール、水等の溶媒中、ヨウ化ナドリウム、ヨウ化リチウ厶等のヨウ化物塩、臭化ナトリウム、トリメチルアンモニウムブロミド等の臭化物塩、ピリジン、トリメチルアミン、トリアゾール等のアミン、トリフェニルホスフィン等のホスフィンと加熱下、反応させることにより[I−15]を得ることができる。
製法6
本製法は、環A上の置換基Xを変換する方法である。
製法6−1
水酸基をエーテルに変換する方法。
Figure 2005049622
{式中、Rc9はアセチル基、ベンジル基等の水酸基の保護基を示し、Rc10は塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、水酸基、又は、メシルオキシ基、トシルオキシ基等のスルホネート等の脱離基を示し、Rc11はRa11に対応するグループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいアルキル基であり、Jは結合、C1−6アルキレン、C2−6アルケニレン、又は、*−(CH−Y−(CH−を示し、ここで*はRc10に結合する側を示す。ただし、ここではmは1乃至6の整数であり、その他各記号は前述の通りである。}
第1工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−16]を、常法にしたがって脱保護することにより、化合物[I−17]を得ることができる。
例えば、Rc9がアセチル基である場合、化合物[I−16]を、メタノール、エタノール、THF、1,4−ジオキサン等の溶媒中、それらの混合溶媒中、若しくはそれら溶媒と水との混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の塩基性条件下、或いは、塩酸、硫酸等の酸性条件下で加水分解することにより化合物[I−17]を得ることができる。
c9がベンジル基である場合、化合物[I−16]を、メタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、水等の溶媒中、パラジウム炭素の存在下で接触還元することにより、または酢酸溶媒中、臭化水素酸等の酸と反応させることにより、化合物[I−17]を得ることができる。
第2工程
化合物[31]においてRc10がハロゲン原子である場合、化合物[I−17]を、DMF、DMSO、アセトニトリル、エタノール、THF等の溶媒中、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、室温又は加熱条件で、化合物[31]と反応させることにより化合物[I−18]を得ることができる。
また、化合物[31]においてRc10が水酸基である場合、化合物[31]の水酸基を、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リン、四臭化炭素−トリフェニルホスフィン、N−ブロモスクシンイミド等でハロゲン原子に変えた後、前述の方法で化合物[I−17]と反応させることにより化合物[I−18]を得ることができる。また、この場合、化合物[I−17]を、DMF、アセトニトリル、THF等の溶媒中、トリフェニルホスフィン−アゾジカルボン酸ジエチル等により化合物[31]と光延反応をさせることにより化合物[I−18]を得ることもできる。
同様にして化合物[I−17]及び化合物[32]より化合物[Iー19]を得ることができる。
製法6−2
ニトロ基を置換アミノ基に変換する方法。
Figure 2005049622
{式中、Rc12はC1−6アルキル基を示し、Jは−(CH−、又は、*−(CH−Y−(CH−を示し、ここではmは1乃至6の整数を示し、*はRc10に結合する側を示し、Jは*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CONRy3−(CH−Y−(CH−、*−SO−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−、*−CO−(CH−、*−CONRy3−(CH−、又は、*−SO−(CH−を示し、ここで*はHalに結合する側を示し、その他各記号は前述の通りである。}
第1工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−20]をメタノール、エタノール、THF、酢酸エチル、酢酸、水等の溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等の触媒の存在下、室温又は加熱条件下で水素化することにより化合物[I−21]を得ることができる。また、化合物[I−20]を亜鉛、鉄、塩化第一スズ、亜硫酸ナトリウム等の還元剤で還元する、或いは塩化第二鉄の存在下、ヒドラジンと反応させることにより化合物[I−21]を得ることもできる。また、化合物[I−20]をアルカリ性条件下でハイドロサルファイトナトリウムと反応させることにより化合物[I−21]を得ることもできる。
第2工程
化合物[I−21]を、製法6−1の第2工程と同様の方法により化合物[33]でアルキル化することにより化合物[I−22]を得ることができる。
第3工程
化合物[34]においてJが*−CO−(CHY2−(CH−、*−CO−(CH−Y−(CH−、*−CONRy3−(CH−Y−(CH−、*−CO−(CH−、*−CO−(CH−、又は、*−CONRy3−(CH−の場合、化合物[I−21]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中で、化合物[34]と反応させることにより化合物[I−23]を得ることができる。
また、化合物[34]においてJが*−SO−(CH−Y−(CH−、又は、*−SO−(CH−の場合、同様にして化合物[I−21]を化合物[34]でスルホニル化することにより、化合物[I−23]を得ることができる。
同様にして化合物[I−21]を、化合物[35]でアシル化することにより化合物[I−24]を得ることができる。
また、同様にして本製法を用いることにより化合物[I−22]、化合物[I−23]及び化合物[I−24]のジ置換体(三級アミン)を得ることができる。
製法6−3
カルボン酸部位をアミドに変換する方法。
Figure 2005049622
(式中、Jは−(CH−、又は、#−(CH−Y−(CH−を示し、ここで#は反応するアミンに結合する側を示し、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られるカルボン酸化合物[I−25]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、ジフェニルホスホリルアジド等の縮合剤及び必要に応じてN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等を加えて、アミン化合物[36]と縮合することによりアミド化合物[I−26]を得ることができる。また、カルボン酸化合物[I−25]を塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとする、或いは、クロロ炭酸エチル等により誘導される混合酸無水物とする等の方法によりカルボン酸化合物[I−25]の活性化エステルとし、次いで、トリエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン等の塩基の存在下、或いはピリジン等のアミン溶媒中、或いは、当量比の酢酸及び酢酸ナトリウムの存在下で、アミン化合物[36]と反応させることによりアミド化合物[I−26]を得ることもできる。
また同様にしてカルボン酸化合物[I−25]及びアミン化合物[37]よりアミド化合物[I−27]を得ることができる。
製法7
本製法は、環Bに対し、更に置換基を導入する方法である。
製法7−1
環Bに更に環Z’’を直結させる方法。
Figure 2005049622
(式中、環Z’’−Mはアリール金属化合物を示し、環Z’’部位は置換基Zに対応する置換されてもよいC6−14アリール基、又は、置換されてもよいヘテロ環基であり、金属部位にはホウ素、亜鉛、スズ、マグネシウム等が含まれ、例えばフェニルボロン酸、4−クロロフェニルボロン酸であり、w’’は0、1又は2であり、その他各記号は前述の通りである。)
上記製法と同様にして得られる化合物[I−28]を、DMF、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、THF、トルエン、水等の溶媒中、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)ジクロリド、酢酸パラジウム−トリフェニルホスフィン等のパラジウム触媒や、塩化ニッケル、塩化1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンニッケル(II)等のニッケル触媒、及び炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カリウム、トリエチルアミン、フッ化カリウム、リン酸水素ナトリウム、炭酸セシウム等の塩基の存在下、室温又は加熱条件で、アリール金属化合物[38]と反応させることにより化合物[I−29]を得ることができる。
製法7−2
水酸基をエーテルに変換する方法。
Figure 2005049622
(式中、Rc13は置換基Zに対応する−Rd1又は−(CH−CORd25を示し、その他各記号は前述の通りである。)
第1工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−30]から、製法6−1の第2工程と同様にして化合物[39]と反応させることにより、化合物[I−31]を得ることができる。
製法7−3
製法6−1における化合物[31]の様な環Bパーツを、予め合成する方法。
Figure 2005049622
(式中、Rc14は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等の脱離基であり、Rc15はホルミル基、カルボキシル基或いはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等のカルボン酸エステルを示し、その他各記号は前述の通りである。)
第1工程
市販の若しくは常法により得られる化合物[40]を、製法7−1と同様の方法でアリール金属化合物[38]と反応させることにより、化合物[41]を得ることができる。
第2工程
上記製法と同様にして得られる化合物[41]を、常法により還元することにより、化合物[42]を得ることができる。
例えば、化合物[41]を、メタノール、エタノール、THF等の溶媒中、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下、冷却乃至加熱条件下で反応させることにより化合物[42]を得ることができる。
第3工程
上記製法と同様にして得られる化合物[42]を、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、塩化メチレン、クロロホルム、トルエン等の溶媒中、五塩化リン、三臭化リン等のハロゲン化リン又は塩化チオニル等のハロゲン化剤と反応させることにより、化合物[43]を得ることができる。反応を促進させるために、トリエチルアミン、DMF、ピリジン等の三級アミンの存在下若しくは加熱下で反応させてもよい。
第4工程
上記製法と同様にして得られる化合物[42]又は[43]を、製法6−1の第2工程と同様の方法で化合物[I−17]と反応させることにより、化合物[I−32]を得ることができる。
製法7−4
Figure 2005049622
(式中、M’はマグネシウム、リチウム、亜鉛等の金属であり、その他各記号は前述の通りである。)
第1工程
市販の若しくは常法により得られる化合物[44]を、常法によりアリール金属試薬とすることにより、化合物[45]を得ることができる。
例えば、M’がマグネシウムの場合、マグネシウムをTHF、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン等の溶媒中、好ましくはTHF溶媒中、冷却乃至加熱条件下、好ましくは−100乃至100℃で化合物[44]と反応させることにより、化合物[45]を得ることができる。
第2工程
上記製法と同様にして得られる化合物[45]を化合物[46]と反応させることにより、化合物[47]を得ることができる。
化合物[45]を、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、THF等の溶媒中、好ましくはTHF溶媒中、冷却乃至室温条件下、好ましくは−100乃至30℃で化合物[46]と反応させることにより、化合物[47]を得ることができる。
第3工程
上記製法と同様にして得られる化合物[47]を、製法7−3の第3工程と同様の方法でハロゲン化することにより、化合物[48]を得ることができる。
化合物[47]を、好ましくはトルエン溶媒中、塩化チオニル及びピリジンで反応させることにより化合物[48]を得ることができる。
化合物[48]が対称形の場合、すなわち、環B−(Z)w部分と環B’−(Z’)w’部分が同一の場合、化合物[45]を、ジエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、THF等の溶媒中、好ましくはTHF溶媒中、ぎ酸メチル、ぎ酸エチル等のぎ酸エステル、好ましくはぎ酸エチルと、冷却乃至室温条件下、好ましくは−100乃至30℃で反応させることにより、化合物[48]を得ることができる。
製法7−5
官能基への保護基を導入する工程を含む方法。
Figure 2005049622
(式中、Rc4はメチル基等のカルボン酸保護基であり、Rc16はtert−ブチル基等のカルボン酸保護基であり、その他各記号は前述の通りである。)
第1工程
市販の若しくは既知の方法により得られる化合物[49]に常法により保護基を導入することにより、化合物[50]を得ることができる。
例えば、Rc16がtert−ブチル基の場合、化合物[49]を、THF、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、塩化チオニル、塩化オキサリル等で誘導される酸ハライドとし、カリウムtert−ブトキシドと反応させることにより化合物[50]を得ることができる。
第2工程
上記製法と同様にして得られる化合物[50]のメチル基をN−ブロモこはく酸イミド及びN,N’−アゾビスイソブチロニトリルでブロモメチル基に変換した後、製法6−1の第2工程と同様の方法で化合物[I−33]と反応させることにより、化合物[I−34]を得ることができる。
第3工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−34]を、製法7−1と同様の方法でアリール金属化合物[38]と反応させることにより、化合物[I−35]を得ることができる。
第4工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−35]のRc16を、常法により脱離させることにより、化合物[I−36]を得ることができる。
カルボン酸保護基の脱離は、保護基に応じた通常の脱保護法を用いればよいが、本工程ではRc4が反応しない条件が望ましい。例えば、Rc16がtert−ブチル基の場合、化合物[I−35]を、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、トリフルオロ酢酸で処理することにより化合物[I−36]を得ることができる。また、化合物[I−35]を、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アルコール等の溶媒中、塩化水素或いは塩酸で処理することにより化合物[I−36]を得ることもできる。
第5工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−36]を、製法6−3と同様の方法で化合物[51]とアミド縮合させることにより、化合物[I−37]を得ることができる。
第6工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−37]を、製法5−1の第1工程と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−38]を得ることができる。
ここで、Rc4は第1乃至5工程によって反応を示さず、本工程によって脱離される保護基が望ましい。
例えば、Rc4がメチル基のとき、化合物[I−37]をメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール溶媒中、若しくはアルコール溶媒と水との混合溶媒中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基の存在下、冷却乃至加熱下で反応させ脱保護した後、溶液を酸性にすることにより化合物[I−38]を得ることができる。
製法7−6
Figure 2005049622
(式中、gは1乃至5の整数であり、その他各記号は前記の通りである。)
第1工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−33]を、製法7−5の第2工程と同様の方法でトルエン誘導体[52]と反応させることにより、化合物[I−39]を得ることができる。
第2工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−39]を、製法7−1と同様の方法でアリール金属化合物[38]と反応させることにより、化合物[I−40]を得ることができる。
第3工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−40]を、製法6−2の第1工程と同様の方法で還元することにより、化合物[I−41]を得ることができる。
第4工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−41]を、製法6−3と同様の方法で化合物[53]とアミド縮合させた後、DMF、アセトニトリル、THF、トルエン等の溶媒中、炭酸カリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、室温又は加熱条件下で環化させることにより、化合物[I−42]を得ることができる。
第5工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−42]を、製法5−1の第1工程と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−43]を得ることができる。
製法7−7
Figure 2005049622
(式中、各記号は前記の通りである。)
第1工程
市販の若しくは常法により得られる化合物[54]を、製法7−1と同様の方法で化合物[38]と反応させることにより、化合物[55]を得ることができる。
第2工程
上記製法と同様にして得られる化合物[55]を、製法6−2の第1工程と同様の方法で還元することにより、化合物[56]を得ることができる。
第3工程
上記製法と同様にして得られる化合物[56]を、製法7−3の第2工程と同様の方法で還元することにより、化合物[57]を得ることができる。
第4工程
上記製法と同様にして得られる化合物[57]を、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等の溶媒中、化合物[53]と反応させることにより化合物[58]を得ることができる。アミノ基への反応の選択性を高めるため、酢酸及び酢酸ナトリウムを当量比で加えてもよい。
第5工程
上記製法と同様にして得られる化合物[58]を、エタノール、DMF、アセトニトリル、THF、トルエン、水等の溶媒中、水酸化カリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、カリウムtert−ブトキシド等の塩基の存在下、或いは非存在下、室温又は加熱条件下で環化させることにより、化合物[59]を得ることができる。
第6工程
上記製法と同様にして得られる化合物[59]を、製法7−3の第3工程と同様の方法でハロゲン化することにより、化合物[60]を得ることができる。
第7工程
上記製法と同様にして得られる化合物[60]を、製法6−1の第2工程と同様の方法で、上記製法と同様にして得られる化合物[I−33]と反応させることにより、化合物[I−42]を得ることができる。
第8工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−42]を、製法5−1の第1工程と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−43]を得ることができる。
製法7−8
Figure 2005049622
(式中、RN1及びRN2は、それぞれ同一又は異なって、水素原子又はグループFから選ばれる基であるか、若しくは、RN1とRN2が一緒になって、ピペリジノ基、1−ピペラジニル基、モルホリノ基等のNHを含む複素環を形成し、
d10’は、グループFから選ばれる基であり、Rd9’は、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基であり、その他記号は前記の通りである。)
第1工程
上記製法と同様にして得られる化合物[I−39]を、製法1−1の第2工程と同様の方法で、アミン化合物[61]と反応させることにより、化合物[I−44]を得ることができる。
第2工程
化合物[I−44]を、製法1−1の第3工程と同様の方法で還元することにより、化合物[I−45]を得ることができる。
第3工程
化合物[I−45]を、製法6−3と同様の方法でカルボン酸化合物[62]と反応させることにより、化合物[I−46]を得ることができる。
第4工程
化合物[I−46]を、製法3−1の第5工程と同様の方法により化合物[63]でアルキル化することにより、化合物[I−47]を得ることができる。
第5工程
化合物[I−47]を、製法2の第9工程と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−48]を得ることができる。
製法7−9
Figure 2005049622
(式中、各記号は前記の通りである。)
第1工程
市販の若しくは常法により得られる化合物[54]を、製法1−1の第2工程と同様の方法で、アミン化合物[61]と反応させることにより、化合物[64]を得ることができる。
第2工程
化合物[64]を、製法1−1の第3工程と同様の方法で還元することにより、化合物[65]を得ることができる。
第3工程
化合物[65]を、製法7−3の第2工程と同様の方法で還元することにより、化合物[66]を得ることができる。
第4工程
化合物[66]の水酸基を、常法にしたがって保護することにより、化合物[67]を得ることができる。
例えば、Rc9がアセチル基である場合、ピリジン又は三級アミンの存在下、室温乃至加温下、無水酢酸と反応させる、Rc9がベンジル基である場合、ベンゼン中、水酸化カリウム等の塩基の存在下、ベンジルクロライドと還流する、Rc9がtert−ブチルジフェニルシリル基である場合、室温下、DMF中でtert−ブチルジフェニルシリルクロライドとイミダゾールで処理をする等の方法を用い保護すればよい。
また、本工程を経ることなく、次の第5工程で所望のRd10’−CO基を水酸基の保護基として導入してもよい。
第5工程
化合物[67]を、製法6−3と同様の方法でカルボン酸化合物[62]と反応させることにより、化合物[68]を得ることができる。
第6工程
化合物[68]を、製法3−1の第5工程と同様の方法により化合物[63]でアルキル化することにより、化合物[69]を得ることができる。
第7工程
化合物[69]を、製法6−1の第1工程と同様の方法で脱保護することにより、化合物[70]を得ることができる。
第8工程
化合物[70]を、製法7−3の第3工程と同様の方法でハロゲン化することにより、化合物[71]を得ることができる。
第9工程
化合物[71]を、製法6−1の第2工程と同様の方法で、上記製法と同様にして得られる化合物[I−33]と反応させることにより、化合物[I−47]を得ることができる。
第10工程
化合物[I−47]を、製法2の第9工程と同様の方法で脱保護することにより、化合物[I−48]を得ることができる。
一般式[I]で表される化合物において、既知文献に開示の方法と同様な方法により所望のヘテロ環基(カルボン酸等価体を含む)を形成することができる。以下に具体的なヘテロ環基の例及びその参考文献を記載する。
5−オキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−3−イル基(すなわち2,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基)、5−オキソ−Δ−1,2,4−チアジアゾリン−3−イル基(すなわち2,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−チアジアゾール−3−イル基)、2−オキソ−Δ−1,2,3,5−オキサチアジアゾリン−4−イル基(すなわち2−オキソ−Δ−1,2,3,5−オキサチアジアゾール−4−イル基):Journal of Medicinal Chemistry,39(26),5228−35,1996。化合物[I−13]をもとに、例えば、5−オキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−3−イル基、5−チオキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−3−イル基を形成することができる。
5−オキソ−Δ−1,2,4−トリアゾリン−3−イル基:J Org Chem,61(24),8397−8401,1996、
1−オキソ−Δ−1,2,3,5−チアトリアゾリン−4−イル基:Liebigs Ann Chem,1376,1980、
3−オキソ−Δ−1,2,4−オキサジアゾリン−5−イル基:欧州特許EP145095号、
5−オキソ−Δ−1,3,4−オキサジアゾリン−2−イル基:J Org Chem,20,412,1955、
5−オキソ−Δ−1,2,4−ジオキサゾリン−3−イル基:J Prakt Chem,314,145,1972、
3−オキソ−Δ−1,2,4−チアジアゾリン−5−イル基:特開昭61−275271号、
5−オキソ−Δ−1,2,4−ジチアゾリン−3−イル基:J Org Chem,61(19),6639−6645,1996、
2−オキソ−Δ−1,3,4−ジオキサゾリン−5−イル基:J Org Chem,39,2472,1974、
2−オキソ−Δ−1,3,4−オキサチアゾリン−5−イル基:J Med Chem,35(20),3691−98,1992、
5−オキソ−Δ−1,3,4−チアジアゾリン−2−イル基:J Prakt Chem,332(1),55,1990、
5−オキソ−Δ−1,4,2−オキサチアゾリン−3−イル基:J Org Chem,31,2417,1966、
2−オキソ−Δ−1,3,4−ジチアゾリン−5−イル基:Tetrahedron Lett,23,5453,1982、
2−オキソ−Δ−1,3,2,4−ジオキサチアゾリン−5−イル基:Tetrahedron Lett,319,1968、
3,5−ジオキソイソオキサゾリジン−4−イル基:Helv Chim Acta,1973,48,1965、
2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル基:Heterocycles,43(1),49−52,1996、
5−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−4−イル基:Heterocycles,5,391,1983、
2,4−ジオキソオキサゾリジン−5−イル基:J Am Chem Soc,73,4752,1951、
4−オキソ−2−チオキソオキサゾリジン−5−イル基:Chem Ber,91,300,1958、
2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イル基:特開昭57−123175号、
4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−5−イル基:Chem Pharm Bull,30,3563,1982。
次に、本発明に係る一般式[I]で示される縮合環化合物及びその製造方法を実施例によって具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。Meはメチル基、Etはエチル基、Acはアセチル基を示す。
製造例1
工程1:2−クロロ−5−ニトロ安息香酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
2−クロロ−5−ニトロ安息香酸(30g,148.8mmol)のメタノール(150ml)溶液に濃硫酸(2ml)を加え、24時間加熱還流した。室温まで放冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、粗生成物として2−クロロ−5−ニトロ安息香酸メチルエステル(31.3g,収率97.9%)を得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく工程2に用いた。
工程2:2−モルホリノ−5−ニトロ安息香酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
工程1で粗生成物として得られた2−クロロ−5−ニトロ安息香酸メチルエステル(13.7g,63.7mmol)と炭酸カリウム(11g,79.5mmol)のジメチルスホキシド(50ml)懸濁液に、モルホリン(6.2ml,71.1mmol)を加え、60℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、水を加えて氷冷下30分攪拌した。析出した固体を濾取し、水で洗浄、減圧乾燥し、2−モルホリノ−5−ニトロ安息香酸メチルエステル(16.6g,収率97.8%)を得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく工程3に用いた。
工程3:5−アミノ−2−モルホリノ安息香酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
工程2で粗生成物として得られた2−モルホリノ−5−ニトロ安息香酸メチルエステル(16.6g,62.4mmol)、還元鉄(17.4g,0.3mol)及び塩化アンモニウム(16.6g,0.3mol)のテトラヒドロフラン(160ml)、エタノール(320ml)及び水(80ml)の懸濁液を100℃で2時間加熱還流した。室温まで放冷後、セライトを用いて濾過し、エタノールで洗浄した。濾液の溶媒を減圧留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:3)で精製し、5−アミノ−2−モルホリノ安息香酸メチルエステル(11.0g,収率74.9%)を得た。
工程4:(5−アミノ−2−モルホリノフェニル)メタノールの製造
Figure 2005049622
5−アミノ−2−モルホリノ安息香酸メチルエステル(11.0g,46.6mmol)のテトラヒドロフラン(110ml)溶液に、氷冷攪拌下、水素化アルミニウムリチウム(2.1g,55.3mmol)を加え、1時間攪拌した。反応液に氷冷攪拌下、水(2.2ml)、4N水酸化ナトリウム水溶液(2.2ml)、水(6.2ml)を加えた。その混合物を、セライトを用いて濾過し、濾液の溶媒を減圧留去した。残渣にn−ヘキサンを加え、析出した固体を濾取し、n−ヘキサンで洗浄後、減圧乾燥して(5−アミノ−2−モルホリノフェニル)メタノール(8.3g,収率86.3%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):6.80(1H,d,J=8.4Hz),6.67(1H,d,J=2.5Hz),6.40(1H,dd,J=8.4,2.5Hz),4.90(1H,t,J=5.5Hz),4.77(2H,brs),4.47(2H,d,J=5.5Hz),3.70−3.60(4H,m),2.70−2.60(4H,m).
工程5:酢酸5−アセチルアミノ−2−モルホリノベンジルエステルの製造
Figure 2005049622
(5−アミノ−2−モルホリノフェニル)メタノール(880mg,4.23mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液にトリエチルアミン(1.3ml,9.3mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(5mg)を加えた。その混合物に無水酢酸(0.84ml,8.9mmol)を氷冷下で加え、2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、残渣にn−ヘキサンを加えた。析出した固体を濾取し、n−ヘキサンで洗浄し、減圧乾燥し、酢酸5−アセチルアミノ−2−モルホリノベンジルエステル(1.05g,収率85.5%)を得た。
工程6:酢酸5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルエステルの製造
Figure 2005049622
酢酸5−アセチルアミノ−2−モルホリノベンジルエステル(1.05g,3.59mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、氷冷攪拌下、水素化ナトリウム(60% in oil,187mg,4.67mmol)を加え、1時間攪拌した。その反応混合物にヨウ化メチル(0.33ml,5.3mmol)を氷冷下で加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、粗生成物として酢酸5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルエステルを得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく工程7に用いた。
工程7:N−(3−ヒドロキシメチル−4−モルホリノフェニル)−N−メチルアセトアミドの製造
Figure 2005049622
工程6で粗生成物として得た酢酸5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルエステルのメタノール(10ml)溶液に炭酸カリウム(500mg,3.6mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物の溶媒を減圧留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、N−(3−ヒドロキシメチル−4−モルホリノフェニル)−N−メチルアセトアミド(650mg,収率68.6%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl):7.26−7.19(1H,m),7.12−7.05(2H,m),4.80(2H,brs),4.43(1H,brs),3.90−3.85(3H,brs),3.24(3H,brs),3.05−2.85(4H,m),1.88(3H,brs).
[実施例1]
3−シクロヘキシル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステルの製造
工程1:5−クロロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−クロロチオフェン−2−カルボン酸(5.07g,31.2mmol)のメタノール(30ml)溶液に濃硫酸(2ml)を加え、6時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、粗生成物として5−クロロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(4.99g,収率91%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):7.58(1H,d,J=8.0Hz),6.93(1H,d,J=4.0Hz),3.87(3H,s).
工程2:5−クロロ−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
発煙硝酸(15ml)を氷と飽和食塩水で冷却し、5−クロロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(4.99g,28.3mmol)を少しずつ加え、1時間攪拌した。反応混合物に氷水を加え析出した固体を濾取し、水で洗浄した後、減圧乾燥し、5−クロロ−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(3.88g,収率58%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):8.17(1H,s).
工程3:5−シクロヘキシルアミノ−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−クロロ−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.35g,9.89mmol)のジメチルスルホキシド(12ml)溶液にシクロヘキシルアミン(2.16g,21.8mmol)を加え室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を加え析出した固体を濾取し、水で洗浄、減圧乾燥し、5−シクロヘキシルアミノ−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.94g,収率106%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):8.95(1H,brs),7.83(1H,s),3.79(3H,s),3.31(1H,brs),1.91−1.98(2H,m),1.69−1.77(2H,m),1.53−1.65(3H,m),1.29−1.42(2H,m),1.09−1.22(1H,m).
工程4:4−アセトキシベンゾイルクロリドの製造
Figure 2005049622
4−アセトキシ安息香酸(1.96g,10.9mmol)のクロロホルム(40ml)溶液に二塩化オキサリル(1.42ml,16.3mmol)を加え、N,N−ジメチルホルムアミドを触媒量滴下し、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、粗生成物として4−アセトキシベンゾイルクロリドを得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく工程6に用いた。
工程5:4−アミノ−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−シクロヘキシルアミノ−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.94g,10.3mmol)、還元鉄(2.89g,51.7mmol)及び塩化アンモニウム(2.77g,51.7mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)、エタノール(60ml)及び水(25ml)の懸濁液をアルゴン雰囲気下、100℃で2時間加熱した。室温まで放冷後、反応混合物にテトラヒドロフラン(50ml)及びエタノール(50ml)を加えセライトを用いて濾過し、テトラヒドロフランで洗浄した。濾液を減圧留去し、4−アミノ−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく工程6に用いた。
工程6:4−(4−アセトキシベンゾイルアミノ)−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
工程5で得られた4−アミノ−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルのピリジン(10ml)溶液に氷冷下、工程4で得られた4−アセトキシベンゾイルクロリドのクロロホルム(10ml)溶液を滴下し、15分攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜3:2)で精製し、4−(4−アセトキシベンゾイルアミノ)−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.29g,収率53%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):9.66(1H,s),7.97(2H,d,J=8.0Hz),7.68(1H,s),7.27(2H,d,J=8.0Hz),6.62(2H,d,J=8.0Hz),3.71(3H,s),3.07(1H,brs),2.30(3H,s),1.97−2.04(2H,m),1.69−1.77(2H,m),1.55−1.64(1H,m),1.11−1.39(5H,m).
工程7:4−(4−アセトキシチオベンゾイルアミノ)−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
4−(4−アセトキシベンゾイルアミノ)−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.51g,6.03mmol)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液にローソン試薬(2.44g,6.03mmol)加え、1時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウ厶で乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜3:2)で精製し、4−(4−アセトキシチオベンゾイルアミノ)−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.14g,収率82%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):11.03(1H,s),7.94(2H,d,J=8.0Hz),7.77(1H,s),7.21(2H,d,J=8.0Hz),6.69(1H,d,J=8.0Hz),3.72(3H,s),3.09(1H,brs),2.30(3H,s),1.95−2.03(2H,m),1.67−1.77(2H,m),1.54−1.63(1H,m),1.08−1.38(5H,m).
工程8:2−(4−アセトキシフェニル)−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
4−(4−アセトキシチオベンゾイルアミノ)−5−シクロヘキシルアミノチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(2.14g,4.95mmol)のアセトニトリル(40ml)溶液に、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)(2.70g,14.1mmol)を加え室温で一晩攪拌した。さらに2時間加熱還流した後、室温まで放冷した。さらにWSC・HCl(2.70g,14.1mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。さらに2時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製した。得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1の混合溶媒で洗浄し、2−(4−アセトキシフェニル)−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(593mg,収率32%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl):7.91(1H,s),7.63(2H,d,J=9.0Hz),7.27(2H,d,J=9.0Hz),4.28−4.38(1H,m),3.92(3H,s),2.35(3H,s),1.86−2.12(6H,m),1.71−1.81(1H,m),1.24−1.45(3H,m).
工程9:3−シクロヘキシル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
2−(4−アセトキシフェニル)−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg,0.251mmol)のメタノール(4ml)溶液に炭酸カリウム(104mg,0.753mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え析出した固体を濾取した。水で洗浄後、減圧乾燥し、3−シクロヘキシル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(80mg,収率89%)を得た。得られた粗生成物はさらに精製することなく実施例2に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):9.95(1H,s),7.89(1H,s),7.44(2H,d,J=8.0Hz),6.91(2H,d,J=8.0Hz),4.21−4.31(1H,m),3.84(3H,s),1.78−2.00(6H,m),1.59−1.69(1H,m),1.20−1.38(3H,m).
[実施例2]
2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
3−シクロヘキシル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(70mg,0.196mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に炭酸カリウム(41mg,0.294mmol)と1−(4’−クロロ−2−クロロメチルビフェニル−4−イル)ピロリジン−2−オン(WO03/000254参照)(79mg,0.245mmol)を加え、80℃で2時間攪拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え析出した固体を濾取した。水で洗浄、減圧乾燥し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2〜1:3)で精製し、2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(102mg,収率82%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):7.96(1H,d,J=4.0Hz),7.91(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.0,4.0Hz),7.54(2H,d,J=8.0Hz),7.46(4H,dd,J=16.0,12.0Hz),7.36(1H,d,J=8.0Hz),7.08(2H,d,J=12.0Hz),5.04(2H,s),4.21−4.30(1H,m),3.90(3H,t,J=6.0Hz),3.84(3H,s),2.53(2H,t,J=8.0Hz),2.06−2.13(2H,m),1.78−2.01(6H,m),1.61−1.68(1H,m),1.21−1.39(3H,m).
[実施例3]
2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩の製造
Figure 2005049622
2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg,0.156mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)とメタノール(2ml)の混合溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(0.2ml)を加え、80℃で2時間攪拌した。室温まで放冷後、2N塩酸水で中和し、飽和食塩水を加え、酢酸エチルとテトラヒドロフラン(1:1)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をテトラヒドロフランに溶解し、4N塩酸の酢酸エチル(0.2ml)溶液を加え、溶媒を減圧留去し、2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩(91mg,収率88%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,DMSO−d):7.98(1H,d,J=2.4Hz),7.88(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.4,2.4Hz),7.59(2H,d,J=8.7Hz),7.47(4H,dd,J=11.7,8.7Hz),7.38(1H,d,J=8.4Hz),7.12(2H,d,J=8.7Hz),5.06(2H,s),4.19−4.36(1H,m),3.90(2H,t,J=7.1Hz),2.53(2H,t,J=9.0Hz),1.74−2.17(8H,m),1.61−1.69(1H,m),1.21−1.42(3H,m);MS 627(M+1).
[実施例6]
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステルの製造
工程1:4−ベンジルオキシ−2−フルオロベンゾニトリルの製造
Figure 2005049622
2−フルオロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(20.0g,146mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液に炭酸カリウム(26.2g,190mmol)とベンジルブロミド(19ml,160mmol)を加え、80℃で2時間攪拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え析出した固体を濾取し、水、ヘキサンの順で洗浄した。得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=5:1の混合溶媒で洗浄し、4−ベンジルオキシ−2−フルオロベンゾニトリル(25.8g,収率78%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):7.84(1H,t,J=8.4Hz),7.34−7.47(5H,m),7.25(1H,dd,J=12.0,2.0Hz),7.05(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),5.22(3H,s).
工程2:4−ベンジルオキシ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズアミジンの製造
Figure 2005049622
4−ベンジルオキシ−2−フルオロベンゾニトリル(15.0g,66mmol)の水(150ml)とエタノール(150ml)の懸濁液にヒドロキシルアミン塩酸塩(6.42g,92.4mmol)と炭酸ナトリウム(10.5g,99.0mmol)を加え、18時間加熱還流した。反応液を適度に減圧留去し、残渣をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1の混合溶媒で洗浄し、4−ベンジルオキシ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズアミジン(14.7g,収率86%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):9.51(1H,s),7.31−7.45(6H,m),6.92(1H,dd,J=12.8,2.0Hz),6.85(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),5.71(2H,s),5.14(2H,s).
工程3:3−[(4−ベンジルオキシ−2−フルオロベンズイミドイル)アミノオキシ]アクリル酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
4−ベンジルオキシ−2−フルオロ−N−ヒドロキシベンズアミジン(14.5g,55.7mmol)のメタノール(145ml)溶液にメチルプロピオレート(6.09g,72.4mmol)を加え、12時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=10:1の混合溶媒で洗浄し、3−[(4−ベンジルオキシ−2−フルオロベンズイミドイル)アミノオキシ]アクリル酸メチルエステル(13.5g,収率70%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):7.77 and 6.84−6.93(total 2H, d and m,J=12.0Hz),7.32−7.46(6H,m),6.97−7.05(1H,m),6.48(1H,brs),5.49 and 4.83(total 1H, d and d,J=12.4Hz and J=7.2Hz),5.18(2H,s),3.61 and 3.60(total 3H,s).
工程4:2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
3−[(4−ベンジルオキシ−2−フルオロベンズイミドイル)アミノオキシ]アクリル酸メチルエステル(6.00g,17.4mmol)のビフェニルエーテル(30ml)溶液を、220℃で15分間攪拌した。室温まで急冷後、反応混合物にn−ヘキサン(90ml)を加え、析出した固体を濾取し、n−ヘキサンで洗浄した。得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1の混合溶媒で洗浄し、2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(3.43g,収率60%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):12.65(1H,brs),7.89(1H,s),7.87(1H,t,J=8.0Hz),7.33−7.48(5H,m),7.08(1H,dd,J=13.2,2.4Hz),6.99(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),5.18(2H,s),3.77(3H,s).
工程5:[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]メタノールの製造
Figure 2005049622
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(5.57g,17.1mmol)のテトラヒドロフラン(340ml)溶液に、氷冷攪拌下、水素化リチウムアルミニウム(1.94g,6.03mmol)を加え、3時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1の混合溶媒で洗浄し、[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]メタノール(4.31g,収率84%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):11.82(1H,brs),7.85(1H,t,J=8.8Hz),7.32−7.47(5H,m),7.03(1H,dd,J=13.2,2.4Hz),6.94(1H,dd,J=8.8,2.8Hz),5.16(2H,s),4.87(1H,brs),4.41(2H,brs).
工程6:[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−イル]メタノールの製造
Figure 2005049622
[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−4−イル]メタノール(2.00g,6.70mmol)のテトラヒドロフラン(80ml)と酢酸エチル(20ml)とアセトン(20ml)の混合溶液に氷冷下、N−クロロこはく酸イミド(1.03g,7.71mmol)を加え1時間攪拌した後、室温で2時間攪拌し、その後55℃で4時間攪拌した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え1時間攪拌した。酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去し、得られた固体を酢酸エチルで洗浄し、[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−イル]メタノール(1.44g,収率65%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):12.38(1H,s),7.77(1H,t,J=9.0Hz),7.32−7.47(5H,m),7.06(1H,dd,J=12.8,2.4Hz),6.96(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),5.17(2H,s),5.11(1H,t,J=5.6Hz),4.42(2H,d,J=5.2Hz).
工程7:2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒドの製造
Figure 2005049622
[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−イル]メタノール(1.44g,4.33mmol)の酢酸エチル(60ml)とクロロホルム(30ml)の混合溶液に二酸化マンガン(2.21g,21.6mmol)を加え、80℃で12時間攪拌した。室温まで放冷後、濾過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。濃縮して得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=10:1の混合溶媒で洗浄し、2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(1.09g,収率76%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):13.61(1H,brs),9.71(1H,s),7.84(1H,t,J=8.8Hz),7.33−7.48(5H,m),7.12(1H,dd,J=12.8,2.4Hz),7.00(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),5.20(2H,s).
工程8:2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−3−シクロヘキサ−2−エニル−3H−イミダゾール−4−カルバルデヒドの製造
Figure 2005049622
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(1.20g,3.63mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(12ml)溶液に炭酸カリウム(5.02g,36.3mmol)と3−ブロモシクロヘキセン(626μl,5.44mmol)を加え、90℃で6時間攪拌した。途中3−ブロモシクロヘキセン(626μl,5.44mmol)を3回追加した。室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜4:1〜3:1)で精製し、2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−3−シクロヘキサ−2−エニル−3H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(534mg,収率36%)及び2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(235mg,収率16%)を得た。
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−3−シクロヘキサ−2−エニル−3H−イミダゾール−4−カルバルデヒド
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):9.83(1H,s),7.33−7.54(6H,m),7.12(1H,dd,J=12.0,2.4Hz),7.00(1H,dd,J=8.4,2.0Hz),5.71(2H,brd,J=9.6Hz),5.54(2H,brd,J=10.4Hz),5.21(2H,s),5.08(1H,brs),1.90−2.08(4H,m),1.72−1.82(1H,m),1.47−1.60(1H,m).
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):9.81(1H,s),7.33−7.50(6H,m),7.12(1H,dd,J=12.0,2.0Hz),7.01(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),5.84(1H,brd,J=9.2Hz),5.60(1H,brd,J=10.8Hz),5.20(2H,s),4.78(1H,brs),1.93−2.11(4H,m),1.77−1.84(1H,m),1.49−1.62(1H,m).
工程9:2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
ナトリウムメトキシド(207mg,3.83mmol)のメタノール(5ml)溶液にチオグリコール酸メチルエステル(343μl,3.83mmol)を加え、室温で1時間攪拌した後、2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−5−クロロ−3−シクロヘキサ−2−エニル−3H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(525mg,1.28mmol)のメタノール(6ml)溶液を加え、9時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜3:1)で精製した。得られた固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=4:1の混合溶媒で洗浄し、2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(179mg,収率30%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):7.67(1H,s),7.51(1H,t,J=8.4Hz),7.33−7.46(5H,m),6.91(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.81(1H,dd,J=12.0,2.4Hz),6.05−6.11(1H,m),5.69(1H,brd,J=10.4Hz),5.12(2H,s),4.77(1H,brs),3.90(3H,s),1.85−2.31(5H,m),1.60−1.72(1H,m).
[実施例7]
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩の製造
Figure 2005049622
2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル(50mg,0.108mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)とメタノール(2ml)の混合溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加え、室温で5時間攪拌した。2N塩酸水で中和し、飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を減圧留去した。残渣をテトラヒドロフランに溶解し、4N塩酸の酢酸エチル(0.2ml)溶液を加え、溶媒を減圧留去し、2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩(44mg,収率84%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):7.61(1H,s),7.56(1H,t,J=8.6Hz),7.34−7.50(5H,m),7.15(1H,dd,J=12.0,2.8Hz),7.05(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),6.06−6.13(1H,m),5.68(1H,brd,J=10.0Hz),5.21(2H,s),4.73(1H,brs),2.17−2.32(1H,m),1.73−2.11(4H,m),1.54−1.66(1H,m);MS 449(M+1).
[実施例9]
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
工程1:5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(40.3g,282mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(500ml)溶液に炭酸カリウム(43g,310mmol)及びヨウ化メチル(19.3ml,310mmol)を加えた。室温で4時間攪拌後、ジエチルエーテル(1.0L)を加え、有機層を水(500ml x 3)、飽和食塩水(200ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(40.8g,収率93%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl):7.61(1H,d,J=3.6Hz),6.76(1H,d,J=3.6Hz),3.85(3H,s),2.52(3H,s).
工程2:4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(40.8g,260mmol)の濃硫酸(400ml)溶液に、氷冷下で発煙硝酸(16.5ml,391mmol)の濃硫酸(100ml)溶液を、内温が5℃を超えないように滴下した。滴下終了後、氷冷下で30分攪拌し、氷(lkg)の中にゆっくり注いだ。析出した固体を水(500ml x 6)で洗浄し、減圧下乾燥後、4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(35.1g,収率67%)を得た。
H−NMR(300MHz,δppm,CDCl):8.20(1H,s),3.91(3H,s),2.84(3H,s).
工程3:(E)−5−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)ビニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
4−ニトロ−5−メチルチオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(10g,50mmol)のエタノール(100ml)溶液に、4−ベンジルオキシベンズアルデヒド(15.8g,75mmol)及びピロリジン(6.3ml,75mmol)を加えた。加熱還流下で20時間反応後、室温まで放冷した。析出した固体をエタノール(10ml x 3)で洗浄し、減圧下乾燥後、(E)−5−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)ビニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステル(16.7g,収率84%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):8.18(1H,s),7.99(1H,d,J=16Hz),7.52(2H,d,J=8.8Hz),7.44−7.28(6H,m),6.99(2H,d,J=8.8Hz),5.11(2H,s),4.37(2H,q,J=7.0Hz),1.40(3H,t,J=7.0Hz).
工程4:5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
(E)−5−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)ビニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステル(16.7g,42mmol)の亜リン酸トリエチル(100ml)溶液を180℃で3時間攪拌した。減圧濃縮後、残渣にクロロホルム(300ml)を加え、有機層を水(100ml x 2)で洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。得られた固体をジエチルエーテル(5ml x 3)で洗浄し、5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(1.7g,収率10%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):8.49(1H,brs),7.66(1H,s),7.48(2H,d,J=8.6Hz),7.46−7.30(5H,m),7.02(2H,d,J=8.6Hz),6.62(1H,d,J=1.8Hz),5.10(2H,s),4.35(2H,q,J=6.9Hz),1.38(3H,t,J=6.9Hz).
工程5:5−(4−ベシジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(711mg,2mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下で水素化ナトリウム(60%油状,118mg,3mmol)を加え15分攪拌した。3−ブロモシクロヘキセン(0.34ml,3mmol)を加え、氷冷下で4時間攪拌後、酢酸エチル(50ml)を加え、有機層を水(20ml x 3)で洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜80:20)で精製し、5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(600mg,収率64%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):8.29(1H,s),7.63(1H,s),7.46−7.30(7H,m),7.04(2H,d,J=8.8Hz),5.99−5.89(1H,m),5.70−5.62(1H,m),5.11(2H,s),4.34(2H,q,J=7.2Hz),3.66−3.57(1H,m),2.25−1.60(6H,m),1.38(3H,t,J=7.2Hz).
[実施例10]
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(500mg,1.13mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、氷冷下で水素化ナトリウム(60%油状,68mg,1.7mmol)を加え15分攪拌後、ヨウ化メチル(0.11ml,1.7mmol)を加えた。室温まで昇温して2時間攪拌後、酢酸エチル(70ml)を加え、有機層を水(10ml x 3)、飽和食塩水(10ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮して5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルを粗生成物として得た。得られた化合物はさらに精製することなく実施例11に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):7.67(1H,s),7.48−7.32(5H,m),7.26(2H,d,J=8.8Hz),7.06(2H,d,J=8.8Hz,),5.95−5.82(1H,m),5.68−5.62(1H,m),5.12(2H,s),4.34(2H,q,J=7.0Hz),3.55(3H,s),3.38−3.30(1H,m),2.25−1.50(6H,m),1.38(3H,t,J=7.0Hz).
[実施例11]
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルのメタノール(5ml)及びテトラヒドロフラン(5ml)混合溶液に20%水酸化パラジウム/炭素(59mg,0.11mmol)を加えた。常圧水素雰囲気下、室温で終夜攪拌後、セライトを用いて濾過し、濾液を濃縮後、5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルを粗生成物として得た。得られた化合物はさらに精製することなく実施例13に用いた。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):7.67(1H,s),7.49−7.32(5H,m),7.24(2H,d,J=8.6Hz),7.06(2H,d,J=8.6Hz),5.12(2H,s),4.35(2H,q,J=7.2Hz),3.53(3H,s),2.55−2.42(1H,m),1.88−1.56(6H,m),1.39(3H,t,J=7.2Hz),1.35−1.15(4H,m).
[実施例13]
6−シクロヘキシル−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの25%臭化水素酸−酢酸溶液(5ml)を室温で1時間攪拌後、酢酸エチル(50ml)を加え、有機層を水(20ml x 3)、飽和食塩水(20ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50)で精製し、6−シクロヘキシル−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(400mg,収率96%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):7.67(1H,s),7.19(2H,d,J=8.3Hz),6.92(2H,d,J=8.3Hz),4.91(1H,s),4.35(2H,q,J=7.2Hz),3.52(3H,s),2.55−2.40(1H,m),1.90−1.63(6H,m),1.39(3H,t,J=7.2Hz),1.32−1.15(4H,m).
[実施例16]
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
工程1:N−(3−クロロメチル−4−モルホリノフェニル)−N−メチルアセトアミドの製造
Figure 2005049622
N−(3−ヒドロキシメチル−4−モルホリノフェニル)−N−メチルアセトアミド(106mg,0.4mmol)のクロロホルム(3ml)溶液にトリエチルアミン(0.11ml,0.8mmol)及び塩化チオニル(58μl,0.8mmol)を加えた。室温で2時間攪拌し、酢酸エチル(30ml)を加え、有機層を飽和重曹水(20ml x 2)、飽和食塩水(20ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、N−(3−クロロメチル−4−モルホリノフェニル)−N−メチルアセトアミドを粗生成物として得た。得られた化合物はさらに精製することなく工程2に用いた。
工程2:5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステルの製造
Figure 2005049622
6−シクロヘキシル−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(100mg,0.27mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、N−(3−クロロメチル−4−モルホリノフェニル)−N−メチルアセトアミド及び炭酸カリウム(75mg,0.54mmol)を加えた。100℃で4時間攪拌後、酢酸エチル(30ml)を加え、有機層を水(20ml x 3)、飽和食塩水(20ml)で順次洗浄し、硫酸マグネシウムを加え乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(92mg,収率55%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,CDCl):7.66(1H,s),7.36(1H,s),7.23(2H,d,J=8.8Hz),7.18−7.09(2H,m),7.01(2H,d,J=8.8Hz),5.22(2H,s),4.34(2H,q,J=7.2Hz),3.88−3.60(4H,m),3.51(3H,s),3.23(3H,s),3.20−2.95(4H,m),2.48−2.40(1H,m),1.85−1.58(6H,m),1.79(3H,s),1.38(3H,t,J=7.2Hz),1.28−1.15(4H,m).
[実施例17]
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩の製造
Figure 2005049622
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル(92mg,0.15mmol)のメタノール(2ml)及びテトラヒドロフラン(2ml)混合溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液(2ml)を加えた。室温で終夜攪拌後、反応溶液を濃縮した。得られた残渣に1N塩酸水溶液を加えて酸性にした。析出した固体を水(5ml x 3)で洗浄し、減圧下乾燥後、酢酸エチル(2ml)に溶解し、4N塩酸−酢酸エチル溶液(1ml,4mmol)を加えた。反応溶液を濃縮し、ジエチルエーテル(4ml)、n−ヘキサン(2ml)を加えた。析出した固体をジエチルエーテル:n−ヘキサン=1:2混合溶媒で洗浄し、減圧下乾燥後、5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(70mg,収率78%)を得た。
H−NMR(400MHz,δppm,DMSO−d):12.58(1H,brs),7.78(1H,s),7.36(1H,d,J=2.6Hz),7.32−7.24(3H,m),7.22(1H,d,J=8.2Hz),7.09(2H,d,J=8.6Hz),5.22(2H,s),3.76−3.71(4H,m),3.49(3H,s),3.09(3H,s),2.94−2.87(4H,m),2.55−2.51(1H,m),2.06(3H,s),1.76−1.50(7H,m),1.26−1.14(3H,m);MS 602(M+1).
実施例1乃至3、6、7、9乃至11、13、16及び17と同様な方法により、また必要に応じその他常法を用いることにより、以下の実施例の化合物を製造した。
2−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩(実施例4)、
3−シクロヘキシル−2−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸(実施例5)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4,6−ジシクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例8)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例12)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例14)、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例15)、
6−シクロヘキシル−5−{4−[2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例18)、
5−{4−[5−アミノ−2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例19)、
5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例20)、
6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例21)、
6−シクロヘキシル−5−[4−(5−メタンスルホニル−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例23)、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル 塩酸塩(実施例24)、
6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4−モルホリノカルボニルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例25)、
6−シクロヘキシル−4−(4−エチルピペラジン−1−イル)カルボニルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例26)、
6−シクロヘキシル−4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)カルボニルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例27)、
6−シクロヘキシル−5−[4−(5−イソブチリルアミノ−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例29)、
6−シクロヘキシル−5−{4−[5−(N−イソブチリル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例30)、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−[4−(2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例31)、
4−(ベンジルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例32)、
4−(tert−ブチルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例33)、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例34)、
5−(2−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例35)、
5−(2−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例36)、
5−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イルオキシ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例37)、
6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−[4−(2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例38)、
5−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例39)、
6−シクロヘキシル−5−{4−[5−(2−ジメチルアミノアセチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[32−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例40)、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−モルホリノアセチルアミノ)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例41)、
6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−(4−フェノキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例42)、
6−シクロヘキシル−5−(4−{5−[N−(2−ジメチルアミノアセチル)−N−メチルアミノ]−2−モルホリノベンジルオキシ}フェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例43)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−(tert−ブチルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例44)、
4−ベンジル−5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例45)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例46)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−B−シクロヘキシル−4−(2−モルホリノエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例47)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−シクロヘキシルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例48)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−メトキシエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例49)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{[N−メチル−N−(2−オキソ−2−ピペリジノエチル)カルバモイル]メチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸(実施例50)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[(4−モルホリノフェニルカルバモイル)メチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例51)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例52)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)エチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例53)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)−2−オキソエチル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例54)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)エチル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例55)、
6−シクロヘキシル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−5−[4−(5−メタンスルホニル−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例56)、
6−シクロヘキシル−4−メチル−5−(4−{5−[N−メチルN−(2−モルホリノアセチル)アミノ]−2−モルホリノベンジルオキシ}フェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例57)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{2−[N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)アミノ]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例58)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{2−[N−メチル−N−(2−ピペリジノエチル)アミノ]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例59)、
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{1−[N−メチル−N−(4−モルホリノフェニル)カルバモイル]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例60)。
前記実施例と同様な方法により、また必要に応じその他常法を用いることにより、次の化合物を製造することができる。
6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩(実施例22)、
6−シクロヘキシル−5−{4−[2−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩(実施例28)
実施例化合物の構造式及び物性データを表1〜17に示す。
Figure 2005049622
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次に、本発明化合物のHCVポリメラーゼ阻害活性の評価方法について説明する。当該ポリメラーゼは、HCVのゲノムRNA上のNS5Bと呼ばれる非構造タンパク領域にコードされる酵素である(EMBO J.,15:12−22,1996)。
試験例[I]
i)酵素(HCVポリメラーゼ)の調製法
C型肝炎の患者血液より採取したHCV BK株の全長ゲノムRNAに対応するcDNAクローンを鋳型として、NS5B(J Virol 1991 Mar,65(3),1105−13、C末端47アミノ酸を欠失させた544アミノ酸)をコードする領域をPCR法により増幅した。この3’末端に6Hisタグ{連続する6つのヒスチジン(His)をコードする塩基対}を付加して得た目的遺伝子を、大腸菌に形質転換した。目的蛋白質産生大腸菌を培養した後、菌体を緩衝液中で懸濁し、マイクロフルイダイザーにて破砕した。次に遠心した上清を、金属キレートクロマトグラフィーを含む各種カラムクロマトグラフィー{モノ−S、セファクリルS−200(ファルマシア社製)}で処理することにより酵素標品を得た。
ii)基質RNAの合成
HCVゲノムの3’非翻訳領域配列をもとに設計した合成プライマーを用いて、polyU及び3’X配列を含むDNA断片(148bp)を全合成し、プラスミドpBluescript SK II(+)(Stratagene社製)にクローニングした。前記i)で調製したNS5B全長をコードするcDNAを制限酵素KpnIで消化し、該制限酵素切断部位から終止コドンまでの塩基配列からなるcDNA断片を得た。このcDNA断片をpBluescript SK II(+)の3’非翻訳領域DNAの上流に挿入、接続した。この様にして挿入されたあわせて約450bpのDNA配列を基質RNA調製の鋳型とした。該プラスミドを3’X配列の直後で切断し、線状化した後、フェノール・クロロホル厶処理、エタノール沈殿法により精製し、DNAを回収した。
該精製したDNAを鋳型として、pBluescript SK II(+)のプロモーターを利用し、MEGAscript RNA合成キット(Ambion社製)及びT7RNAポリメラーゼを用いてrun−off法により、RNA合成を行った(37℃、3時間)。ついで、DNase Iを加えてさらに1時間インキュベートした後、鋳型DNAを分解除去することによりRNA粗生成物を得た。該粗生成物をフェノール・クロロホルム処理、エタノール沈殿法によって精製することにより目的の基質RNAを得た。
該RNAは、ホルムアルデヒド変性アガロースゲル電気泳動で品質を確認した後、−80℃で保存した。
iii)酵素(HCVポリメラーゼ)阻害活性の測定
被験物質(本発明の化合物)及び下記組成の反応液(30μl)を、25℃で90分間反応させた。
次いで、該反応液に4℃の10%トリクロロ酢酸及び1%ピロリン酸ナトリウム溶液(150μl)を加えて反応を停止させた後、氷中で15分間放置してRNAを不溶化させた。次いで該RNAを吸引濾過によりガラスフィルター(Whatman社製GF/C等)にトラップした。該フィルターを1%トリクロロ酢酸及び0.1%ピロリン酸ナトリウムからなる溶液で洗浄し、次いで90%エタノールで洗浄後、乾燥させた。液体シンチレーションカクテル(Packard社)を加え、酵素反応により合成されたRNAの放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
本発明化合物のHCVポリメラーゼ阻害活性(IC50)は、被験物質を加えた場合の酵素反応における放射活性の値と被験物質を加えない場合の酵素反応における放射活性の値から算出した。
結果を表18に示す。各記号は、IC50が以下の範囲であることを示す。
A:0.1μM≦IC50<1μM
B:IC50<0.1μM
反応液:i)で得られたHCVポリメラーゼ(0.5μg/ml)、ii)で得られた基質RNA(5μg/ml)、ATP(50μM)、GTP(50μM)、CTP(50μM)、UTP(2μM)、[5,6−H]UTP(46Ci/mmol(Amersham社製),1μCi)20mM Tris−HCl(pH7.5)、EDTA(1mM)、MgCl(5mM)、NaCl(50mM)、DTT(1mM)、BSA(0.01%)
Figure 2005049622
試験例[II]
被験化合物をDMSO(ジメチルスルホキシド;終濃度0.5%)に溶解し、培地で終濃度の10倍濃度に調製した。
培地にレプリコン細胞(Huh−5−2:ReBLikon GmbH製)を5×10/90μl/wellで96穴プレートに播種した。
翌日に該培地を4%HSA(ヒト血清アルブミン)含有培地90μlに交換し、各濃度の該調製物10μlを添加した。
48時間後にSteady−Glo(PROMEGA社製)を用いてルシフェラーゼ活性を測定した。コントロール群(0.5%DMSO添加群)に対する阻害%を算出し、50%をはさむ2点のデータから化合物の濃度を対数にとった比例計算によりEC50値を算出した。
培地の組成成分:ダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s modified Eagle’s medium,DMEM),10% ウシ胎仔血清(fetal bovine serum,FBS),2mM L−グルタミン(Glutamine),0.1mM MEM Non−Essential Amino Acid,100U/ml ペニシリン(Penicillin),0.1mg/ml ストレプトマイシン(Streptomycin)
本試験のように蛋白質の存存下において、高い複製阻害、或いはHCVポリメラーゼ阻害活性を示すものは好ましい態様の一つである。
上記結果から明らかなように、本発明の化合物はHCVポリメラーゼに対し高い阻害活性を示す。
よって、これら化合物は、HCVポリメラーゼ阻害活性により抗HCV作用を示すC型肝炎の予防若しくは治療に有効な薬剤となり得る。また、インターフェロン等の他の抗HCV剤及び/又は他の抗炎症剤等との併用によりC型肝炎の予防若しくは治療により有効な薬剤となり得る。また、HCVポリメラーゼに特異的な高い阻害活性を有することは、人体に対し安全な、副作用の少ない薬剤となり得ることを示す。
以下に製剤例を挙げるが、これに限定されるものではない。
製剤例
(a)実施例3の化合物 10g
(b)乳糖 50g
(c)トウモロコシデンプン 15g
(d)カルボキシメチルセルロースナトリウム 44g
(e)ステアリン酸マグネシウム 1g
(a)、(b)、(c)の全量及び(d)の30gを水で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14gの(d)及び1gの(e)を混合し、打錠機で錠剤とすることにより、1錠あたり10mgの(a)を含有する錠剤1000個を製造する。
本出願は、日本で出願された特願2003−389976を基礎としており、その内容は本明細書に包含されるものである。

Claims (47)

  1. 下記一般式[I]で表される縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
    Figure 2005049622
    [式中、
    Figure 2005049622
    は、G’=C−G、又は、G−C=G’であり、
    Figure 2005049622
    は、G’=C−G、又は、G−C=G’であり、
    は、炭素原子、又は、窒素原子であり、
    ’は、炭素原子であり、
    、G、及び、Gは、それぞれ独立して、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、又は、炭素原子であり、
    ’、G’、及び、G’は、それぞれ独立して、窒素原子、又は、炭素原子であり、
    ただし条件として、G、G及びGがいずれも炭素原子であるとき、Gは窒素原子であり、
    が窒素原子、又は、炭素原子であるとき、Gは下記Rで置換されてもよく、R及びRは、
    Figure 2005049622
    のいずれかの原子に置換してもよく、
    ただし条件として、Gが酸素原子、又は、硫黄原子であるとき、Gは無置換であり、Gが酸素原子、又は、硫黄原子であるとき、Gは無置換であり、
    は、
    (1)カルボキシル基、
    (2)カルボン酸等価体、又は、
    (3)−CONR1112
    (ここで、R11及びR12は、それぞれ独立して、
    (1’)水素原子、
    (2’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (3’)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
    (4’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
    (5’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、又は、
    (6’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基)、又は
    (4)−COOR103
    (ここで、R103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)であり、
    は、
    (1)水素原子、
    (2)下記グループEから選ばれる基、
    (3)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (4)下記グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
    (5)
    Figure 2005049622
    (6)
    Figure 2005049622
    (7)
    Figure 2005049622
    又は、
    (8)
    Figure 2005049622
    {式中、u及びvは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
    及びLは、それぞれ独立して、
    (1’)結合、
    (2’)C1−6アルキレン、
    (3’)C2−6アルケニレン、
    (4’)−(CHRL4u1−O−(CHRL5v1−、
    (5’)−(CHRL4u1−S−(CHRL5v1−、
    (6’)−(CHRL4u1−NRL1−(CHRL5v1−、
    (7’)−(CHRL4u1−CO−(CHRL5v1−、
    (8’)−(CHRL4u1−CONRL2−(CHRL5v1−、
    (9’)−(CHRL4u1−NRL2CO−(CHRL5v1−、
    (10’)−(CHRL4u1−NRL2CONRL3−(CHRL5v1−、
    (11’)−(CHRL4u1−NRL2CO−(CHRL5v1−、
    (12’)−(CHRL4u1−NRL2SO−(CHRL5v1−、
    (13’)−(CHRL4u1−SO−(CHRL5v1−、又は、
    (14’)−(CHRL4u1−SONRL2−(CHRL5v1
    (ここで、u1及びv1は、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
    L1は、
    (1’’)水素原子、
    (2’’)下記グループCから選ばれる基、
    (3’’)−CORL11
    (4’’)−CONRL11L12
    (5’’)−COORL11、又は、
    (6’’)−SOL13
    (ここでRL11及びRL12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、RL13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
    L2及びRL3は、それぞれ独立して、
    (1’’)水素原子、
    (2’’)下記グループCから選ばれる基、
    (3’’)−CORL11、又は、
    (4’’)−SOL13
    (ここでRL11及びRL13は、前記の通りである。)であり、
    L4及びRL5は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基である。)であり、
    は、
    (1’)−CHRL14−、又は、
    (2’)−NRL14
    (ここでRL14は、下記グループFから選ばれる基を意味する。)であり、
    環D及び環Dは、それぞれ独立して、
    (1’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
    (2’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、又は、
    (3’)下記グループEから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)である。}であり、
    は、それぞれ独立して、下記(1)乃至(20)から選ばれる基であり、
    (1)水素原子、
    (2)ハロゲン原子、
    (3)C1−6アルカノイル基、
    (4)カルボキシル基、
    (5)シアノ基、
    (6)ニトロ基、
    (7)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (8)−OR101
    (ここでR101は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (9)−NR102119
    (ここでR102及びR119は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルカノイル基、又は、C1−6アルキルスルホニル基を意味する。)、
    (10)−COOR103
    (ここでR103は、下記グループCから選ばれる基、又は、グルクロン酸残基を意味する。)、
    (11)−CONR104105
    (ここでR104及びR106は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、シアノ基、C1−6アルコキシ基、又は、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)、
    (12)−SO106
    (ここでR106は、水酸基、アミノ基、C1−6アルキル基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
    (13)−NHCOR107
    (ここでR107は、アミノ基、又は、C1−6アルキルアミノ基を意味する。)、
    (14)−C(=NR108)−NH
    (ここでR108は、水素原子、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、水酸基、又は、C1−6アルコキシ基を意味する。)、
    (15)−P(=O)(OR109
    (ここでR109は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (16)−P(=O)(OR110)NR111112
    (ここでR110、R111及びR112は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (17)−CONHCO−R113
    (ここでR113は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (18)−CONHSO−R114
    (ここでR114は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、
    (19)−SONHCO−R115
    (ここでR115は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
    (20)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
    環Cyは、
    (1)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
    (2)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルケニル基、又は、
    (3)下記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)であり、
    環Aは、
    (1)C6−14アリール基、
    (2)C3−8シクロアルキル基、
    (3)C3−8シクロアルケニル基、又は、
    (4)酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、
    及びRは、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)ハロゲン原子、
    (3)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (4)−OR116
    (ここでR116は、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)、又は、
    (5)−NR117118
    (ここでR117及びR118は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルカノイル基、又は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
    Xは、
    (1)水素原子、
    (2)ハロゲン原子、
    (3)シアノ基、
    (4)ニトロ基、
    (5)アミノ基、
    (6)C1−6アルカノイルアミノ基、
    (7)C1−6アルキルスルホニル基、
    (8)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (9)下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、
    (10)−COORa9
    (ここでRa9は、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味する。)、
    (11)−CONH−(CH−Ra10
    (ここでRa10は、下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、C1−6アルコキシカルボニル基、又は、C1−6アルカノイルアミノ基であり、1は、0又は1乃至6の整数を意味する。)、
    (12)−ORa11
    (ここでRa11は、水素原子又は下記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)、又は、
    (13)
    Figure 2005049622
    {式中、環Bは、
    (1’)C6−14アリール基、
    (2’)C3−8シクロアルキル基、又は、
    (3’)酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含んでなるヘテロ環基であり、
    Zは、それぞれ独立して、
    (1’)下記グループDから選ばれる基、
    (2’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
    (3’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
    (4’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
    (5’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、又は、
    (6’)下記グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基
    (ここで当該ヘテロ環C1−6アルキル基は、上記定義の通りの「グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1−6アルキル基を意味する。)であり、
    wは、1乃至3の整数であり、
    Yは、
    (a)C1−6アルキレン、
    (b)C2−6アルケニレン、又は、
    (c)−Y−(CH−Y−(CH
    (ここで、m及びnは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数であり、
    及びYは、それぞれ独立して、
    (1’)結合、
    (2’)−O−、
    (3’)−NRy1−、
    (4’)−S−、
    (5’)−CO−、
    (6’)−SO−、
    (7’)−SO−、
    (8’)−CO−、
    (9’)−OCO−、
    (10’)−CONRy2−、
    (11’)−NRy2CO−、
    (12’)−SONRy2−、
    (13’)−NRy2SO−、
    (14’)−NRy2CO−、
    (15’)−OCONRy2−、
    (16’)−NRy2CONRy3−、
    (17’)−CRy4y5−、又は、
    (18’)−CH=CH−
    (ここで、Ry1は、
    (1’’)水素原子、
    (2’’)下記グループCから選ばれる基、
    (3’’)−COORy11
    (4’’)−CONRy11y12
    (5’’)−CORy11、又は、
    (6’’)−SOy13
    (ここでRy11及びRy12は、それぞれ独立して、水素原子、又は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry13は、下記グループCから選ばれる基を意味する。)であり、
    y2及びRy3は、それぞれ独立して、
    (1’’)水素原子、
    (2’’)下記グループCから選ばれる基、
    (3’’)−CORy11、又は、
    (4’’)−SOy13
    (ここでRy11及びRy13は、前記の通り。)であり、
    y4及びRy5は、それぞれ独立して、
    (1’’)水素原子、
    (2’’)カルボキシル基、
    (3’’)グループFから選ばれる基、
    (4’’)−ORy14、又は、
    (5’’)−NHRy15
    (ここでRy14は、下記グループCから選ばれる基を意味し、Ry15は、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルカノイル基、又は、C6−14アリールC1−6アルキルオキシカルボニル基を意味する。)である。)である。)である。}である。
    グループA;
    (1)ハロゲン原子、
    (2)C1−6アルコキシC1−6アルコキシ基、
    (3)−ORa1
    (4)−SRa1
    (5)−NRa1a2
    (6)−COORa1
    (7)−CONRa1a2
    (8)−SOH、
    (9)−SONRa1a2
    (10)−NHCORa1、及び、
    (11)−NHSOa3
    (ここでRa1及びRa2は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味し、Ra3は、C1−6アルキル基を意味する。)。
    グループB;
    (1)ハロゲン原子、
    (2)シアノ基、
    (3)ニトロ基、
    (4)C1−6アルキル基、
    (5)ハロゲン化C1−6アルキル基、
    (6)−(CH−ORb1
    (7)−(CH−SRb1
    (8)−(CH−NRb1b2
    (9)−(CH−COORb1
    (10)−(CH−CONRb1b2
    (11)−(CH−CORb1
    (12)−(CH−NRb1−CORb2
    (13)−(CH−NRb1−SOb3
    (14)−(CH−SOb3
    (15)−(CH−SONRb1b2
    (16)−(CH−CONRb1−SOb3
    (17)−(CH−SONRb1−CORb2
    (18)−(CH−NRb1−COORb3、及び、
    (19)−(CH−NRb1−CONRb2b4
    (ここでRb1、Rb2及びRb4は、それぞれ独立して、水素原子、又は、C1−6アルキル基を意味し、Rb3は、C1−6アルキル基を意味し、rは0又は1乃至6の整数である。)。
    グループC:
    (1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
    (3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
    (4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、及び、
    (5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基。
    グループD:
    (a)水素原子、
    (b)ハロゲン原子、
    (c)シアノ基、
    (d)ニトロ基、
    (e)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (f)−(CH−ORd1
    ここでRd1は、
    (1)水素原子、
    (2)下記グループFから選ばれる基、
    (3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
    (4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、
    以下、tは、それぞれ独立して、0又は1乃至6の整数を意味し、
    (g)−(CH−S(O)−Rd2
    ここでRd2は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    qは0、1、2又は3であり、
    (h)−(CH−NRd3d4
    ここでRd3及びRd4は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (i)−(CH−COORd5
    ここでRd5は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (j)−(CH−CONRd6d7
    ここでRd6及びRd7は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、
    (3)下記グループFから選ばれる基、又は、
    (4)C1−6アルコキシ基であり、
    (k)−(CH−CORd8
    ここでRd8は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (l)−(CH−NRd9CO−Rd10
    ここでRd9は、
    (1)水素原子、
    (2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
    (3)C1−6アルカノイル基であり、
    d10は、
    (1)水素原子、
    (2)アミノ基、
    (3)C1−6アルキルアミノ基、又は、
    (4)下記グループFから選ばれる基であり、
    (m)−(CH−NRd11SO−Rd12
    ここでRd11は、
    (1)水素原子、
    (2)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
    (3)C1−6アルカノイル基であり、
    d12は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (n)−(CH−SO−NRd13d14
    ここでRd13及びRd14は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (o)−(CH−CONRd15−SOd16
    ここでRd15及びRd16は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (p)−(CH−SONRd17−CORd18
    ここでRd17は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    d18は、下記グループFから選ばれる基であり、
    (q)−(CH−NRd19−COORd20
    ここでRd19及びRd20は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (r)−(CH−NRd21−CONRd22d23
    ここでRd21、Rd22及びRd23は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (s)−(CH−C(=NRd24)NH
    ここでRd24は、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、
    (3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
    (4)C1−6アルコキシ基であり、
    (t)−(CH−O−(CH−CORd25
    ここでRd25は、
    (1)アミノ基、
    (2)C1−6アルキルアミノ基、又は、
    (3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基であり、
    pは、0又は1乃至6の整数を意味し、及び、
    (u)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)。
    グループE:
    (a)ハロゲン原子、
    (b)シアノ基、
    (c)ニトロ基、
    (d)−ORe1
    ここでRe1は、
    (1)水素原子、
    (2)下記グループFから選ばれる基、
    (3)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルケニル基、又は、
    (4)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC2−6アルキニル基であり、
    (e)−S(O)−Re2
    ここでRe2は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    qは0、1、2又は3であり、
    (f)−NRe3e4
    ここでRe3及びRe4は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (g)−COORe5
    ここでRe5は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (h)−CONRe6e7
    ここでRe6及びRe7は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、
    (2)水酸基、
    (3)下記グループFから選ばれる基、又は、
    (4)C1−6アルコキシ基であり、
    (i)−CORe8
    ここでRe8は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (j)−NRe9CO−Re10
    ここでRe9は、
    (1)水素原子、
    (2)C1−6アルキル基、又は、
    (3)C1−6アルカノイル基であり、
    e10は、
    (1)水素原子、
    (2)アミノ基、
    (3)C1−6アルキルアミノ基、又は、
    (4)下記グループFから選ばれる基であり、
    (k)−NRe11SO−Re12
    ここでRe11は、
    (1)水素原子、
    (2)C1−6アルキル基、又は、
    (3)C1−6アルカノイル基であり、
    e12は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (l)−SO−NRe13e14
    ここでRe13及びRe14は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (m)−CONRe15−SOe16
    ここでRe15及びRe16は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (n)−SONRe17−CORe18
    ここでRe17は、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    e18は、下記グループFから選ばれる基であり、
    (o)−NRe19−COORe20
    ここでRe19及びRe20は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (p)−NRe21−CONRe22e23
    ここでRe21、Re22及びRe23は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、又は、
    (2)下記グループFから選ばれる基であり、
    (q)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、及び、
    (r)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)。
    グループF:
    (1)前記グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、
    (2)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
    (3)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基
    (ここで当該ヘテロ環基は、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至4個のヘテロ原子を含む。)、
    (4)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
    (5)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリールC1−6アルキル基、
    (6)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環C1−6アルキル基
    (ここで当該ヘテロ環C1−6アルキル基は、前記定義の通りの「グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基」で置換されたC1−6アルキル基を意味する。)、及び、
    (7)前記グループBから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキルC1−6アルキル基。]
  2. 、G、G及びGのうち1乃至4個が窒素原子である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  3. 及びGの少なくとも1個が窒素原子である請求項2記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  4. 又はGの少なくとも一方がヘテロ原子であり、かつ、G又はGの少なくとも一方がヘテロ原子である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  5. 一般式[I]の
    Figure 2005049622
    部分が、
    Figure 2005049622
    からなる群より選ばれる縮合環である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  6. 一般式[I]の
    Figure 2005049622
    部分が、
    Figure 2005049622
    Figure 2005049622
    Figure 2005049622
    Figure 2005049622
    からなる群より選ばれる縮合環である請求項5記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  7. 一般式[I]の
    Figure 2005049622
    部分が、
    Figure 2005049622
    からなる群より選ばれる縮合環である請求項6記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  8. 下記一般式[I−1]で表される請求項7記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
    Figure 2005049622
    (式中、各記号は、請求項1記載の通り。)
  9. 下記一般式[I−2]で表される請求項7記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
    Figure 2005049622
    (式中、各記号は、請求項1記載の通り。)
  10. 下記一般式[I−3]で表される請求項7記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
    Figure 2005049622
    (式中、各記号は、請求項1記載の通り。)
  11. 下記一般式[I−4]で表される請求項7記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
    Figure 2005049622
    (式中、各記号は、請求項1記載の通り。)
  12. が、カルボキシル基である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  13. が、
    (1)水素原子、
    (2)グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、
    (3)
    Figure 2005049622
    (式中、L及び環Dは、請求項1記載の通り。)である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  14. が、グループEから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基である請求項13記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  15. が、
    Figure 2005049622
    (式中、L及び環Dは、請求項1記載の通り。)である請求項13記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  16. が、水素原子である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  17. 環Cyが、C3−8シクロアルキル基、又は、C3−8シクロアルケニル基である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  18. 環Cyが、C3−8シクロアルキル基である請求項17記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  19. 環Aが、C6−14アリール基である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  20. 及びRが、それぞれ独立して、水素原子、又は、ハロゲン原子である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  21. 及びRが、水素原子である請求項20記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  22. Xが、水素原子、ハロゲン原子、グループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基、又は、−ORa11(ここでRa11は、水素原子又はグループAから選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよいC1−6アルキル基を意味する。)である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  23. Xが、−ORa11である請求項22記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  24. Xが、
    Figure 2005049622
    (ここで各記号は、請求項1記載の通り。)である請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  25. Yが、−(CH−O−(CH−(ここで各記号は、請求項1記載の通り。)である請求項24記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  26. 環Bが、C6−14アリール基である請求項24記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  27. Zが、
    (1)水素原子、
    (2)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
    (3)グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
    (4)−(CH−S(O)−Rd2
    (5)−(CH−NRd3d4、及び、
    (6)−(CH−NRd9CO−Rd10
    (ここで各記号は、請求項1記載の通り。)
    から選ばれる1乃至3個の置換基である請求項24記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  28. 少なくとも1つのZが、
    グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、及び、
    グループDから選ばれる1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基から選ばれる置換基である請求項27記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  29. 3−シクロヘキシル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル、
    2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)−ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル、
    2−{4−[4’−クロロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ビフェニル−2−イルメトキシ]フェニル}−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩、
    2−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−シクロヘキシル−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩、
    3−シクロヘキシル−2−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−3H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸、
    2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルエステル、
    2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロフェニル)−1−シクロヘキサ−2−エニル−1H−チエノ[2,3−d]イミダゾール−5−カルボン酸 塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4,6−ジシクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキサ−2−エニル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル、
    5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−5−{4−[2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−{4−[5−アミノ−2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−{4−[5−(N−アセチル−N−メチルアミノ)−2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−5−[4−(5−メタンスルホニル−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸エチルエステル 塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4−モルホリノカルボニルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−4−(4−エチルピペラジン−1−イル)カルボニルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)カルボニルメチル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−5−[4−(5−イソブチリルアミノ−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−5−{4−[5−(N−イソブチリル−N−メチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−メチル−5−[4−(2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    4−(ベンジルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    4−(tert−ブチルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−5−(4−メトキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−(2−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(2−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イルオキシ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−[4−(2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−[4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−5−{4−[5−(2−ジメチルアミノアセチルアミノ)−2−モルホリノベンジルオキシ]フェニル}−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−メチル−5−{4−[2−モルホリノ−5−(2−モルホリノアセチルアミノ)ベンジルオキシ]フェニル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−ジメチルカルバモイルメチル−5−(4−フェノキシフェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    6−シクロヘキシル−5−(4−{5−[N−(2−ジメチルアミノアセチル)−N−メチルアミノ]−2−モルホリノベンジルオキシ}フェニル)−4−メチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−(tert−ブチルカルバモイルメチル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    4−ベンジル−5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−モルホリノエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−シクロヘキシルメチル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−(2−メトキシエチル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{[N−メチル−N−(2−オキソ−2−ピペリジノエチル)カルバモイル]メチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[(4−モルホリノフェニルカルバモイル)メチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)−2−オキソエチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−[2−(4−シクロヘキシルピペラジン−1−イル)エチル]−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    5−(4−べンジルオキシフェニル)−4−[2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)−2−オキソエチル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[2−(1,4’−ビピペリジニル−1’−イル)エチル]−6−シクロヘキシル−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−5−[4−(5−メタンスルホニル−2−モルホリノベンジルオキシ)フェニル]4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    6−シクロヘキシル−4−メチル−5−(4−{5−[N−メチル−N−(2−モルホリノアセチル)アミノ]−2−モルホリノベンジルオキシ}フェニル)−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{2−[N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)アミノ]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{2−[N−メチル−N−(2−ピペリジノエチル)アミノ]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 二塩酸塩、及び
    5−(4−ベンジルオキシフェニル)−6−シクロヘキシル−4−{1−[N−メチル−N−(4−モルホリノフェニル)カルバモイル]エチル}−4H−チエノ[3,2−b]ピロール−2−カルボン酸 塩酸塩からなる群より選ばれる請求項1記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩。
  30. 請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、及び、製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
  31. 請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤。
  32. 請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有する抗C型肝炎ウイルス剤。
  33. 請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を有効成分として含有するC型肝炎治療剤。
  34. (a)請求項31に記載のC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
  35. (a)請求項31に記載のC型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなるC型肝炎治療剤。
  36. (a)請求項32に記載の抗C型肝炎ウイルス剤と、(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤とを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
  37. (a)請求項32に記載の抗C型肝炎ウイルス剤と、(b)インターフェロンとを組み合わせてなる抗C型肝炎ウイルス剤。
  38. (a)請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を含有する医薬組成物。
  39. (a)請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩、及び(b)インターフェロンを含有する医薬組成物。
  40. C型肝炎治療用医薬を製造するための請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
  41. C型肝炎ウイルスポリメラーゼ阻害剤を製造するための請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩の使用。
  42. 有効量の請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を哺乳動物に投与することを含む、C型肝炎の治療方法。
  43. 有効量の、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を該哺乳動物に投与することをさらに含む、請求項42記載の方法。
  44. 有効量のインターフェロンを該哺乳動物に投与することをさらに含む、請求項42記載の方法。
  45. 有効量の請求項1乃至29のいずれかに記載の縮合環化合物又は製薬上許容されるその塩を哺乳動物に投与することを含む、C型肝炎ウイルスポリメラーゼの阻害方法。
  46. 有効量の、他の抗ウイルス剤、抗炎症剤及び免疫増強剤からなる群より選ばれる少なくとも1つの薬剤を該哺乳動物に投与することをさらに含む、請求項45記載の方法。
  47. 有効量のインターフェロンを該哺乳動物に投与することをさらに含む、請求項45記載の方法。
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