JPWO2003067912A1 - 局側装置および局側装置におけるリソース割当方法並びに移動通信システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、パケットデータの交換により通信を行なう移動通信システム〔例えば、セルラー方式やWLL(Wireless Local Loop)方式等〕において、基地局側でのパケットデータ通信のリソース管理の仕組みに関する。
背景技術
図9は既存の移動通信システムの構成の一例を示すブロック図で、この図9に示す移動通信システムは、加入者側設備として、例えば、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの加入者データ通信端末(以下、PCと表記する)101a,101bと、PC101aと接続され無線インタフェースを用いて局側と通信を行なう移動通信端末102aと、PC101bと接続され屋外アンテナ102cを通じて無線インタフェースにより局側と通信を行なうSU(Subscriber Unit)102bとをそなえて構成されている。
なお、移動通信端末102aは、図9では図示を省略しているが複数存在している。また、移動通信端末102aは、セルラーシステムにおいては、MS(Mobile Station)と呼ばれる。さらに、WLLシステムにおいて移動通信端末102aに相当するものはFWT(Fixed Wireless Terminal)と呼ばれる。以下では、便宜上、これらを総称して単に「MS102a」と表記する。
一方、局側設備としては、基地局(BTS:Base Station Transmission Subsystem)103,基地局制御装置(BSC:Base Station Control unit)104,インターネット107に接続されたパケット処理装置としてのパケットデータ配信ノード(PDSN:Packet data Distribution Serving Node)105,電話網108に接続された一般の音声通話処理装置106としての一般加入者交換機(LE)や移動加入者交換機等をそなえている。
ここで、BTS103は、それぞれ、MS102a(又はSU102b)と無線インタフェースにより通信を行なうものであり、BSC104は、複数のBTS103を制御して、BTS103とPDSN105又は音声通話処理装置(LE/MSC)106との間のIP(Internet Protocol)パケットデータ(以下、単に「パケット」という)又は音声データの送受をインタフェースするための呼処理を行なうものである。なお、以下では、BTS103とBSC104とを総称して単に「BS134」ということがある。
また、PDSN105は、BSC104とインターネット107間のパケットの送受をインタフェースするとともに、PC101a(又は101b)とのポイント・ツー・ポイントプロトコル(PPP:Point−to−Point Protocol)を終端するものである。なお、本PDSN105は、PPPリンク(PPP接続ともいう)をMS102aとの間で確立する際にユーザ認証するため、インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider:以下、ISP)170内の認証サーバ171ともインタフェースする。
上述の構成により、図9に示す移動通信システムでは、既存の回線交換型と呼ばれる、交換機及び交換機間ネットワークで通信経路が交換される音声通信に加えて、パケット交換型と呼ばれる、パケット伝送システム(上記のPDSN105がこれにあたる)を経由したインターネット通信が実現される。
即ち、音声データは、BTS103,BSC104及びLE/MSC106を経由する経路によりPC101a(101b)−電話網108間を伝送され、パケットは、この図9中に太実線で示すように、BTS103,BSC104及びPDSN105を経由する経路によりPC101a(101b)−インターネット107間を伝送されるのである。
さてここで、パケットデータ通信(以下、単に「パケット通信」ともいう)は、バースト的なデータの発生(リアルタイム性を要求されないこと)が特徴であり、通信しているとき(局側が個別の移動端末宛にデータを送信しているとき、又、逆に移動端末から局側にデータを送信しているとき)と、通信していないとき(局側が個別の移動端末宛にデータを送信していないとき、又、逆に移動端末から局側にデータを送信していないとき)がはっきりしている。このため、MS102aとBS134との間で接続がなされているにもかかわらず、パケット(ユーザデータ)は転送されていない時間がある。
そして、上述したような移動通信システムは、もともと、一般的な2W(ウェイ)電話システムとは異なり、BS134とMS102a間のエアインタフェースを複数のMS102aで共用することにより実現されるものであり、配下のMS102aが同時期に必ず接続できるようなネットワークにはなっていない(BS134とMS102aとの間で集線されている)。つまり、無線チャネルリソース(MS,BTS間の無線区間における無線通信を行なうために用いるリソースであり、例えば、所定の無線周波数,拡散符号,タイムスロット,メモリ,BTSの電力等が挙げられる)(以下、「無線リソース」という)に限りがある。
そこで、移動通信システムにおけるパケット通信では、ユーザがパケット通信サービスを利用するときの振る舞い(バースト的なデータ発生というパケット通信の特徴)と、ネットワーク側のリソースの有効利用という願いとから、データが転送されていない時間を他のユーザ(MS102a)の接続に割り当てることで、無線リソースの有効活用を図っている。
これを実現するのに、移動通信システムにおけるパケット通信では、パケット通信サービス特有のネットワーク内の呼の状態として、アクティブ(ACTIVE)状態と休止(DORMANT)状態とが標準規格により定義されている。
ここで、ACTIVE状態とは、例えば図10に模式的に示すように、「パケット通信サービスを行なう上で必要なMS102aとBS134との間の通信リソースが全て確保されている状態で、コネクションA(無線チャネル)が確立されるとともに、MS102aに接続されているPC101aとPDSN105との間の論理的なコネクションB(PPPリンク)が確立されおり、それらのコネクションA,B上をパケットの送受がPC101a(101b)とインターネット107との間で行なわれる」状態を示す。
これに対し、DORMANT状態とは、「上記のコネクションAとコネクションBのうち、コネクションA(無線チャネル)は解放され、コネクションB(PPPリンク)は維持されている」状態を示す。即ち、DORMANT状態では、MS102aはPC101aに対して、BS134はPDSN105に対して、それぞれあたかもコネクションAが接続されているかのようにみせていることになる。
したがって、ユーザがPC101aからパケット通信サービスを使ってインターネット107にアクセスしているときに、ネットワーク内の呼状態であるACTIVE/DORMANT状態の違いに気付くことはない。なお、ACTIVE/DORMANT状態の状態遷移の一例を下記に示す。
(1)ユーザ(加入者)がPC101a(又は101b)からインターネット107にアクセス開始
(2)ユーザはPC101a(又は101b)上でいろいろなホームページ(WWW:World Wide Web)を閲覧している〔パケット(トラヒックデータ)多発:ACTIVE状態〕。
(3)ユーザがあるホームページをPC101a(又は101b)上で熟読中(トラヒックデータなし)。
(4)上記(3)によりトラヒックデータがなくなったら、MS102a(又はSU102b)もしくはBS134内でタイマスタート。
(5)タイマ満了でBS134とMS102a(又はSU102b)との間でコミュニケーションをとりDORMANT状態へ遷移。
(6)ユーザはホームページをPC101a(101b)上で熟読中。
(7)ユーザが異なるホームページを閲覧しようとPC101a(又は101b)を操作、あるいは、インターネット107側からPC101a(又は101b)宛のトラヒックデータがユーザに送られてきた場合、BS134とMS102a(又は102b)との間でコネクション(図10におけるコネクションA)を確立し、トラヒックデータを送受できる状態(ACTIVE状態)にする。
なお、ACTIVE状態,DORMANT状態の定義は、標準規格で定義されているものとしてよいが、BS,BTS間の無線リソース及びPPPリンクに必要なリソースが確保されている状態がACTIVE状態、無線リソースは確保されていないが、無線リソース確保により、確保しているPPPリンクに必要なリソースによりパケット通信を開始できる状態として区別することもできる。
また、上記のACTIVE状態にあるユーザをACTIVEユーザと呼び、DORMANT状態にあるユーザをDORMANTユーザと呼ぶ。つまり、ACTIVEユーザは、パケット通信サービスを実際に行なっているユーザ(無線リソースが確保されているユーザ)を示し、DORMANTユーザは、「一度、ACTIVEユーザとしてパケット通信を行なっていて、その後に、パケット伝送が無くなり所定の時間を経過した場合にMS102a(又は102b)とBS134との間の無線リソースのみを解放した(上位のPPPリンクに必要なリソースは保持している)ユーザ」を示す。
そして、移動通信システムでは、これらのACTIVEユーザとDORMANTユーザの数によって、同時接続数の上限、つまり、物理的なリソースの上限が定まり、これがBSC104にて管理される。したがって、新たなパケット通信呼が確立できるか否かは、ACTIVEユーザ数に関わる。
具体的に、現状のBSC104では、ACTIVEユーザ数が上限一杯の場合、新規のACTIVEユーザのための通信リソース(無線リソース等)が無いため、DORMANTリソースに空きがあった場合でも、新規呼(新規接続要求)を拒否(REJECT)してしまう。例えば図11に示すように、ACTIVEユーザ数及びDORMANTユーザ数の上限がそれぞれ“30”(つまり、最大“60”ユーザの収容が可能)であると仮定すると、BSC104は、ACTIVEユーザが上限(“30”)に達している状態で、新規接続要求があると、DORMANTユーザが上限に達していない(現在“2”)にも関わらず、その要求を拒否してしまうのである。
これは、DORMANTユーザになるには最初にACTIVEユーザになっていること(無線チャネルが割り当てられること)が必要であり、一度ACTIVE状態となったDORMANTユーザだけが無線リソースの再確保によりACTIVE状態に遷移できるからである。
このため、例えば図12に示すように、ACTIVEユーザ数の上限が“1”で、DORMANTユーザ数が2以上ある場合、端末(PC)Yは、最も早くて、時間T2以後、即ち、既にダイヤルアップ接続要求によりISP170の認証サーバ171との認証が行なわれてACTIVE状態となった端末(PC)Xが、その後のパケット送受無しの状態が時間T2継続するによりDORMANT状態に遷移した後に、偶然、接続要求を行なわない限り、パケット通信を開始することができないことになる。
したがって、当初想定していたパケット通信の最大収容数が減少し、加入者からの接続性の悪さに対するクレームが発生することが予想される。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ACTIVEユーザ数が上限一杯でも、DORMANT状態に移行可能なMS数(PPP接続用リソース等のリソースの制約上許容されるMS数)に空きがある場合には、新規ユーザを少なくとも無線リソースの獲得により確保済みのPPP接続用リソース等を利用して即パケット通信可能な状態のDORMANTユーザとして収容するために、新規呼の接続処理を行なえるようにして、パケット通信の加入者収容数の減少を抑止できるようにすることを目的とする。
発明の開示
上記の目的を達成するために、本発明の局側装置は、複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なうものであって、次の各部をそなえたことを特徴としている。
(1)或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースを管理するアクティブ加入者リソース管理部
(2)アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に少なくとも無線区間を除いた通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを管理する休止加入者リソース管理部
(3)接続処理を行なった後に休止状態に移行させる加入者端末のために用いる無線リソースを管理する休止状態移行リソース管理部
(4)上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ加入者リソース管理部において無線リソースに空きが無くても、休止加入者リソース管理部において通信リソースに空きが存在すれば、休止状態移行リソース管理部における無線リソースを用いて新規接続要求に対する接続処理を実行して上記新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部
上述のごとく構成された本発明の局側装置では、アクティブ加入者リソースが無い状態で、或る加入者端末(以下、単に「加入者」ともいう)から新規接続要求があった場合でも、休止加入者リソースに空きがあれば、休止状態移行リソース管理部において予め予備として確保されている無線リソースを用いて新規接続要求に対する接続処理を実行するので、その加入者は、局側装置と通信リンクを確立して実際にパケットデータ通信(以下、単に「パケット通信」ともいう)を行なうことができる。
換言すれば、或る加入者端末から接続要求があった場合、その加入者端末が少なくとも1度は無線リソースの解放の対象となることを条件に、無線チャネルの空きが不足していても、その加入者端末についての無線チャネルによる接続が許容されるのである。
したがって、従来のように休止加入者リソースに空きがあってもアクティブ加入者リソースに空きが無いために新規接続要求が拒絶されてしまうという現象を回避することができ、パケット通信に必要なトータルリソースを無駄なく使用して、加入者のパケット通信サービスの接続性を高くすることができる。
また、もう1つの本発明の局側装置は、次の各部をそなえたことを特徴としている。
(1)或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立してその加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースを管理するアクティブ加入者リソース管理部
(2)上記アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に少なくとも無線区間を除いた通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを管理する休止加入者リソース管理部
(3)上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて無線リソースに空きリソースを作り出し、その空きの無線リソースを用いて上記新規接続要求に対する接続処理を実行して上記新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部
つまり、この場合の局側装置は、予め無線リソースを確保しておくのではなく、アクティブ状態の加入者の一部を強制的に休止状態に移行させることで無線リソースに空きを作り出し、その空きの無線リソースを用いて新規接続要求に対する接続処理を実行することで、アクティブ加入者リソースに空きは無いが休止加入者リソースに空きがある状態での新規加入者の接続処理を実現しているのである。
したがって、この場合も、パケット通信に必要なトータルリソースを無駄なく使用して、加入者のパケット通信サービスの接続性を高くすることができる。
なお、新規にパケット通信サービスに接続した加入者は、その後、強制的に休止状態に移行させるのが好ましい。また、新規加入者の接続処理のために強制的に休止状態に移行させたアクティブ状態であった加入者については、その後、アクティブ状態に戻すこともできる。このようにすれば、より一層、パケット通信に必要なトータルリソースの有効利用を図ることができる。
また、アクティブ状態にある加入者の中から上述のごとく強制的に休止状態に移行させる加入者を決定する基準については、種々の条件が考えられる。例えば、加入者がアクティブ状態となってからの経過時間や、アクティブ状態となった加入者の管理番号、一定期間内の加入者のアクティブ状態及び休止状態の状態遷移回数、加入者がアクティブ状態となってから休止状態に移行するまでの時間などによって、強制的にアクティブ状態から休止状態に移行させる加入者を決定することができる。
したがって、システム要求に応じて必要な基準(条件)設定を行なうことができ、また、強制的にアクティブ状態から休止状態に移行させる加入者が一部の加入者に偏ってしまうことを軽減することもできる。
発明を実施するための最良の形態
(A)第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる移動通信システムの構成を示すブロック図で、この図1において、図9により前述したものと同一符号を付した部分はそれぞれ図9により前述したものと同一もしくは同等の機能を有するものである。ただし、この図1に示すシステムにおいては、図9における基地局(BTS)103及び基地局制御装置(BSC)104に代えて、局側設備(装置)として、BTS1b及びBSC1aが設けられている。
ここで、本実施形態においても、BTS1aは、それぞれ、MS102a(又はSU102b)と無線インタフェース(無線チャネル)による接続を行なって、その無線チャネルにより通信を行なうものであり、BSC1bは、これらのBTS1aを制御して、BTS1aとPDSN(論理接続装置)105又は音声通話処理装置(LE/MSC)106との間のIPパケットデータ(以下、単に「パケット」という)又は音声データの送受をインタフェースするための呼処理を行なうものである。
そして、このBSC1bは、パケット通信においては、MS102a(又はSU102b)とBTS1aとの間の上記無線チャネルを利用して当該無線チャネルを伝送経路の一部(無線区間)としてMS102a(又はSU102b)と論理的な接続(後述するPPPリンク)を形成するようになっている。なお、以下では、説明の便宜上、これらのBTS1aとBSC1bとを総称して単に「BS1」と表記する。
このBS1の要部の機能に着目すると、本実施形態のBS1は、例えば図2に示すように構成される。即ち、BS1は、受信部11,21,制御データ/トラヒックデータスイッチ部12,22,送信部13,23,リソース管理部31及び制御部32をそなえて構成されている。
ここで、上記の受信部11は、PC101a又は101b(MS102a又はSU102b)から無線インタフェースを介して送信されてくるデータ(トラヒックデータ(音声データ又はパケットデータ)又は制御データ)を受信するものであり、制御データ/トラヒックデータスイッチ部12(以下、単に「データスイッチ部12」という)は、この受信部11で受信されたデータのうち、制御データ(例えば、後述するパケット接続要求やPPP接続要求など)は制御部32へ、それ以外のトラヒックデータは次段の送信部13へスイッチするためのものである。
また、送信部13は、上記のデータスイッチ部12から送られてくるトラヒックデータをPDSN105又はLE/MSC106へ送信するもので、この際、パケットデータはPDSN105へ、音声データはLE/MSC106へ送るようになっている。
逆に、受信部21は、PDSN105(又はLE/MSC106)から送信されてくるトラヒックデータ21を受信するものであり、制御データ/トラヒックデータスイッチ部22(以下、単に「データスイッチ部22」という)は、この受信部21で受信されたデータのうち、制御データ(例えば、後述するトラヒックチャネルアサイン指示や応答メッセージなど)は制御部32へ、トラヒックデータは次段の送信部23へスイッチするためのものであり、送信部23は、このデータスイッチ部22から送られてくるトラヒックデータをMS102a又はSU102bへ無線インタフェースを介して送信するためのものである。
さらに、リソース管理部31は、主に、MS102a又はSU102bとのパケット通信に必要な通信リソースを管理するもので、ここでは、ACTIVE/DORMANT状態のMS102a(101a)又はSU102b(101b)(以下、単に「ユーザ(加入者)」と総称することがある)別にそれぞれに割り当て可能な通信リソース(主に、PPPリンクや無線コネクションの確立などに必要なリソース)を管理するためのものである。なお、本実施形態においても、「PPPリンク(通信リンク)」とは、図10に示すコネクションBに相当する接続を指し、「無線コネクション」とは、図10に示すコネクションAに相当する接続を指すものとする。
このため、上記リソース管理部31は、図2に示すように、さらに、ACTIVEユーザリソース管理部31aとDORMANTユーザリソース管理部31bとがそなえられている。
ここで、ACTIVEユーザリソース管理部31aは、ユーザからのパケット接続要求,ダイヤルアップ接続要求に対して当該ユーザとの無線チャネル及びPPPリンク(以下、PPP接続ともいう)を確立し実際にパケット通信をACTIVE状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソース(無線リソース,PPP接続用リソース等:ACTIVEユーザリソース)を管理するものである。
なお、本ACTIVEユーザリソース管理部31aは、ACTIVEユーザリソースの一部(無線リソース)を予め「DORMANT状態への即移行用の無線リソース(休止状態移行リソース)」として管理するDORMANT即移行リソース(休止状態移行リソース)管理部31cとしての機能も兼用する。
この「DORMANT状態への即移行用の無線リソース」(以下、単に「DORMANT即移行リソース」という)とは、一度、ACTIVEユーザとして接続した後に、即、DORMANTユーザへ強制的に移行させることを前提(条件)として、MSに割り当てる無線リソースであり、当該無線リソースを割り当てられたMSは、ACTIVE状態となっても、通常のACTIVE状態からDORMANT状態への遷移の契機となる所定時間の経過を待たずに、DORMANT状態に移行される対象となる。この「DORMANT即移行リソース」を用いたリソース割当動作の詳細については後述する。
これに対し、DORMANTユーザリソース管理部31bは、図10により前述したように、ACTIVE状態のユーザが実際にパケットデータの伝送は行なわないDORMANT状態に移行した際に少なくともPPP接続(無線区間を除いた通信リンク)を維持するのに必要な通信リソース(無線リソースを除く)をDORMANTユーザリソースとして管理するものである。従って、DORMATユーザは、無線リソースは確保されず、再度無線リソースを確保することでACTIVEユーザとなることができる。
また、制御部32は、主に、制御データとしてMS102a又はPDSN105から送られてくる接続要求に対して、上記のリソース管理部31(ACTIVEユーザリソース管理部31a)で管理されている各リソースのうち接続処理(PPP接続及び無線コネクションの確立)に必要なリソースを接続要求元のユーザに割り当てて、そのユーザとの通信をACTIVE状態に制御するものである。なお、この制御は、実際には、データスイッチ部12,22に対してそこを流れるパケットのルーティング設定を行なうことで実行される。
そして、本制御部32には、このような基本機能に加えて、ACTIVE状態及びDORMANT状態のいずれでもないユーザから新規パケット接続要求を受けた場合に、リソース管理部31に対してリソースチェック要求を行なう。ACTIVEユーザリソース管理部31aは、ACTIVEユーザリソースに空きが無くても、DORMANTユーザリソース管理部31bにおいて管理されているDORMANTリソースに空きが存在すれば、その空きリソースを用いて新規ユーザをDORMANT状態として収容すべく、上述したDORMANT即移行リソース管理部31cにおいて管理している無線リソースの使用許可を制御部32に通知する。
制御部32は、この無線リソースを用いて、MSとの無線チャネルを確立(送信部23,受信部11に当該無線リソースを使用するように制御することで確立)して、後続するPPP接続要求に対して更にリソース管理部31にPPP接続用のリソース取得要求を行ない、その応答を受けて、PPP接続を確立する。これにより、当該ユーザは、ACTIVE状態となる。
以下、上述のごとく構成された本実施形態における移動通信システムのBS1によるリソース割当動作について詳述する。
(1)通常時(ACTIVEユーザリソースに空きが存在する場合)
図3に示すように、まず、PC101a(101b)からダイヤルアップ接続要求が発行されると(ステップA1)、このダイヤルアップ接続要求は、MS102a(102b)にて受け付けられ、パケット接続要求(Originationメッセージ)として、BS1との間のアクセスチャネル(Access CH)を使用してBS1へ送信される(ステップA2)。
このパケット接続要求は、BS1の受信部11で受信され、データスイッチ部12で制御データの一種として判断されて制御部32へ渡される。すると、制御部32は、当該パケット接続要求に対する応答メッセージ(BS Acknowledgementメッセージ)をパケット接続要求元のMS102a(102b)へ、ページングチャネル(Paging CH)を使用して送信し(ステップA3)、リソース管理部31で管理されているリソースの現在の使用状況を確認(リソースチェック)する(ステップA4)。
このリソースチェックの結果、アクティブユーザリソースに空きが存在すれば、制御部32は、接続要求元のユーザをACTIVE状態とすべく、必要なリソースの割り当てを行なうとともに、MS102a(SU102b)と同期をとるための同期用アイドルデータ(Null Traffic channel data)を生成し、その同期用アイドルデータを、トラヒックチャネル(Traffic CH)を使用してMS102a(SU102b)へ送信し(ステップA5)、さらに、MS102a(SU102b)が使用すべきトラヒックチャネルの割当(アサイン)指示(Extended Channel Assignment)を、ページングチャネル(Paging CH)を通じてMS102a(SU102b)へ送信する(ステップA6)。
MS102a(SU102b)は、このトラヒックチャネルアサイン指示を受信すると、MS1からのトラヒックチャネルアサイン指示に対する応答メッセージ(MS Acknowledgementメッセージ)を、指示されたトラヒックチャネルを通じてMS102a(SU102b)へ送信する(ステップA7)。以後、MS102a(SU102b)は、MS1へのデータ送信にMS1から指定されたトラヒックチャネル(以下、指定トラヒックチャネルという)を使用することになる。
その後、MS102a(SU102b)は、MS1と同期をとるための同期用アイドルデータを生成して指定トラヒックチャネルを通じBS1へ送信し(ステップA8)、BS1では、制御部32により、その同期用アイドルデータの受信に対する応答メッセージ(BS Acknowledgementメッセージ)を、ページングチャネルを通じてMS102a(SU102b)へ送信する(ステップA9)。
さらに、MS1の制御部32は、MS102a(SU102b)へサービス接続要求(Service Connectメッセージ)を、指定トラヒックチャネルを通じてMS102a(SU102b)へ送信し(ステップA10)、MS102a(SU102b)は、このサービス接続要求に対する応答として、サービス接続完了通知(Service Connect Completionメッセージ)を、指定トラヒックチャネルによりBS1へ送信する(ステップA11)。
このサービス接続完了通知を受けたBS1(制御部32)は、PDSN105に対して、接続要求を発行し(ステップA12)、PDSN105は、この接続要求を受信すると、接続応答をBS1に返信する(ステップA13)。その後、PC101a(101b)からPDSN105に対してPPP接続要求が発行され(ステップA14)、当該PPP接続要求がPDSN105にて受信されると、PDSN105は、ISP170(認証サーバ171)に対して認証要求を送信する(ステップA15)。
認証サーバ171は、上記認証要求を受信することにより、正規のユーザからの接続要求であるかを確認するための認証処理を実行し、その認証結果(OK/NG)を認証応答としてPDSN105に返信する(ステップA16)。PDSN105は、認証サーバ171から受信した認証結果がOKであれば、PPP接続完了通知を接続要求元のPC101a(101b)に対して発行する(ステップA17)。
これにより、ISP170によるユーザ認証とPC101a(101b)に対するIPアドレスの付与が行なわれて、PC101a(101b)とインターネット107(ISP170)との間のPPPリンクが確立し、以後、PC101a(101b)は、インターネット107(ISP170)との間でパケットデータの転送を行なうことが可能(ACTIVE状態)となる(ステップA18)。
(2)ACTIVEユーザリソースに空きが無い場合
次に、上記のリソースチェック(ステップA4)の結果、アクティブユーザリソースに空きが無い場合の動作について詳述する。
即ち、例えば図4に示すように、ACTIVEユーザリソースの上限が30個で現在30個が埋まっていて、DORMANTユーザリソースの上限が30個で現在2個しか埋まっていない状態において、新規の(ACTIVE状態でもDORMANT状態でもない)ユーザ(PC101a/101b)がダイヤルアップ接続を実施(新規接続要求が発行)したとする(ステップA2)。
この場合、制御部32は、ACTIVEユーザリソースに空きは無いがDORMANTユーザリソースに空きがある(つまり、MS102a/SU102bとBS1との間の無線リソース(ただし、「DORMANT即移行リソース」は除く)に空きは無いがPPPリンクのためのリソースには空きがある状態)ので、「DORMANT即移行リソース」に空きがあるかをチェックし(ステップA4′)、空きがあれば、新規接続要求に対する接続処理に必要なリソースとして「DORMANT即移行リソース」を割り当てる。
これにより、MS102a(SU102b)−BS1間およびBS1−PDSN105間でそれぞれ必要な無線接続処理が図3により上述した手順と同様にして行なわれて、MS102a(SU102b)−PDSN105間でPPPリンクが確立し、新規ユーザはACTIVE状態となる。
その後、BS1(制御部32)は、新規にACTIVE状態となったユーザをDORMANT状態に強制的に移行させるために、MS102a(SU102b)に対して無線コネクションの解放指示を発行し(ステップB1)、MS102a(SU102b)は、この解放指示を受けることにより、BS1との間の無線コネクションを解放し、解放指示の応答をBS1に返信する(ステップB2)。これにより、新規にACTIVE状態となったユーザはDORMANT状態となる(ステップB3)。このとき、DORMANT即移行リソース管理部31cは、このMS102aに対して割り当てたDORMANT状態への即移行用の無線チャネルを解放する。
なお、この時、BS1(リソース管理部31)は、このユーザをDORMANTユーザとして管理する。したがって、リソース管理部31でのACTIVEユーザリソースは上限一杯(30個)、DORMANTユーザリソースは1個増えて3個ということになる。MS102a(SU102b)側でも同様の管理が行なわれる。
以上のように、本実施形態のBS1では、ACTIVEユーザリソースのうち、一定量の無線リソースを常に確保しておき、ACTIVEユーザが上限に達しており、ACTIVEユーザリソースに空きが無い状態で新規発呼(新規接続要求)があった場合でも、DORMANTユーザリソースに空きが存在すれば、この一定量確保している無線リソースを使用して接続処理を実行して、一旦、新規ユーザをACTIVE状態にしてから前記所定時間のタイムアウトを条件としないでDORMANT状態に移行させるので、従来のように、DORMANTユーザリソースに空きがあるにも関わらず、ACTIVEユーザリソースに空きが無いために、新規呼が拒絶されてしまうことを極力回避することができる。
したがって、BS1で管理するリソースを最大限に有効活用して、BS1が収容できるユーザ数(ACTIVEユーザ数+DORMANTユーザ数)の減少を抑制することができる。また、ユーザ側からみれば、ACTIVEユーザ数がフル状態でもDORMANTユーザ数に余裕があれば接続が可能となるので、接続ビジー回数が大幅に減少して早期の接続が可能となり、クレーム減少にもつながる。
(B)第2実施形態の説明
上述した実施形態では、無線リソースの一部を予め確保しておくことで、ACTIVEユーザリソースに空きが無い状態での新規ユーザの接続処理を実現しているが、他の方法として、ACTIVE状態のユーザの一部を強制的にDORMANT状態に移行させて空き無線リソースを作り出すことで実現することもできる。
この場合、BS1のリソース管理部31において、ACTIVEユーザリソース管理部31aは、前述したDORMANT即移行リソース管理部としての機能は実装しなくてよい。
これに対し、制御部32には、主に、ACTIVEユーザリソース(無線リソース)に空きが無くDORMANTユーザリソースに空きが存在する状態で、新規接続要求を受けた場合に、所定の条件に基づき、強制的にDORMANT状態に移行させるべきユーザを決定するDORMANT移行端末決定部321(図2参照)としての機能や、決定したACTIVEユーザをDOMANT状態に移行(無線コネクションを解放)させてACTIVEユーザリソースに空きを作り出す機能、作り出した空き無線リソースを使用して新規ユーザに対する接続処理を実行する機能などが実装される。
以下、この場合の接続処理について、図5を用いて詳述する。なお、本第2実施形態において、通常時の接続シーケンスは、図3により前述したシーケンスと同様である。
まず、この場合も、ACTIVEユーザリソースの上限が30個で現在30個が埋まっていて、DORMANTユーザリソースの上限が30個で現在2個しか埋まっていない状態において、新規の(ACTIVE状態でもDORMANT状態でもない)ユーザ(MS−A)においてダイヤルアップ接続が実施(新規接続要求が発行)されたとする(ステップA2)。
この場合、BS1の制御部32は、ACTIVEユーザリソースに空きは無いがDORMANTユーザリソースに空きがある(つまり、MS102a/SU102bとBS1との間の無線リソースに空きは無いがPPPリンクのためのリソースには空きがある状態)ので、DORMANT移行端末決定部321によって、現在ACTIVE状態のユーザの中からDORMANT状態に強制移行させるユーザ(MS−B)を1つ選択(決定)する(ステップC1)。なお、このときのDORMANT移行端末決定部321での決定基準については後述する。
そして、制御部32は、選択ユーザ(MS−B)に対して無線コネクションの解放指示を発行し(ステップC2)、選択ユーザ(MS−B)は、この解放指示を受けることにより、BS1との間の無線コネクションを解放し、解放指示に対する応答をBS1に返信する(ステップC3)。これにより、選択ユーザ(MS−B)は、PDSN105とPPPリンクのみが維持されたDORMANT状態となり(ステップC4)、BS1においてACTIVEユーザリソースに空きが作り出されることになる(ステップC5)。
即ち、この時のBS1のACTIVEユーザリソースは1つ減って29個(空きが1個)、DORMANTユーザリソースは1つ増えて3個ということになる。なお、上記の解放指示の送信には例えばページングチャネルが使用され、応答の返信には例えばアクセスチャネルが使用される。
その後、BS1(制御部32)は、上述のごとくACTIVEユーザ(MS−B)をDORMANTユーザに移行させたことにより得られたACTIVEリソースの空きリソースを新規ユーザ(MS−A)からの新規接続要求に対する接続処理のために割り当てて、新規ユーザ(MS−A)−PDSN105間の接続処理を実行して、PPPリンクを確立する(ステップC6〜C8)。なお、この接続処理は、図3により説明したステップA5〜A13,A17の手順と同様にして行なわれる(認証サーバ105との接続シーケンスについては省略)。
このようにして、新規ユーザ(MS−A)−PDSN105間のPPPリンクが確立すると、次に、BS1(制御部32)は、新規ユーザ(MS−A)をDORMANT状態に移行させるために、その新規ユーザ(MS−A)に対して無線コネクションの解放指示を発行し(ステップC9)、新規ユーザ(MS−A)は、この解放指示を受けることにより、BS1との間の無線コネクションを解放して、解放指示に対する応答をBS1に返信する(ステップC10)。この結果、新規ユーザ(MS−A)は、PDSN105とPPPリンクのみが維持されたDORMANT状態となる(ステップC11)。なお、このときの解放指示及び応答の送信にも、それぞれ、例えば、ページングチャネル及びアクセスチャネルが使用される。
その後、BS1(制御部32)は、DORMANT状態に強制移行した選択ユーザ(MS−A)を(強制移行したMS−Aの識別情報を制御部32は記憶しておき、その識別情報を用いてMS−Aを特定する)再度ACTIVE状態に戻すために、選択ユーザ(MS−A)に対して接続要求を発行して(ステップC12)、選択ユーザ(MS−A)との間で接続処理(無線コネクション確立のための処理)を実行する(ステップC13)。なお、このときの接続要求の送信には例えばページングチャネルが使用される。
以上のように、本実施形態では、ACTIVEユーザが一杯の状態で新規の接続要求があった場合は、既存のACTIVEユーザの1つを一時的にDORMANT状態に強制移行させ、それにより空いたACTIVEユーザリソースを使用して新規ユーザについての接続処理を実行して、新規ユーザを、一旦、ACTIVE状態にしてから空きリソースのあるDORMANT状態に強制移行させるので、この場合も、第1実施形態と同様に、BS1で管理するリソースを最大限に有効活用して、BS1が収容できる最大ユーザ数(ACTIVEユーザ数+DORMANTユーザ数)の減少を抑制することができるとともに、ユーザにとっての接続ビジー回数が大幅に減少する。
即ち、例えば図6に示すように、図11により説明した場合と同様に、ACTIVEユーザ数の上限が“1”で、DORMANTユーザ数が2以上存在する場合を想定すると、新規発呼した端末(PC)Yは、端末XがACTIVE状態からDORMANT状態に強制的に移行させられた時点T1以降、接続が可能となるのである。なお、ACTIVEユーザをDOMANT状態に強制移行させるのは、図6において端末Xについての認証処理が終了した時点T0以降で構わないから、端末Yは、最短でその時点T0以降に接続が可能となる。
また、本実施形態では、新規ユーザをDORMANT状態にすると、その新規ユーザのためにDORMANT状態に強制移行させられたユーザを再びACTIVEユーザに戻すので、ACTIVEユーザが強制的にDORMANT状態となっている期間は新規ユーザについての接続処理が完了するまでの短時間で済み、既存のACTIVEユーザの通信に対する影響も最小限に抑制することができる。
(B1)第2実施形態の第1変形例の説明
なお、上述した第2実施形態では、ACTIVE状態からDORMANT状態に強制移行したユーザを必ずACTIVE状態に戻すこととしているが、通常の「ACTIVEユーザからDORMANTユーザへ遷移する条件」(実際にパケットデータを送受していない状態が一定期間継続した場合など),「DORMANTユーザからACTIVEユーザへ遷移する条件」(ユーザによる別のURL指定があった場合やユーザ宛のパケットデータがBS1に届いた場合など)に従って戻さない場合があってもよい。
即ち、例えば図7に示すように、図5のステップA4,C1〜C8と同様の処理が実施されて、新規ユーザ(MS−A)がACTIVE状態となった後、DORMANT状態に強制移行させられた選択ユーザ(MS−B)がDORMANT状態のままでよければ、新規ユーザ(MS−A)はACTIVE状態のままにしておき(ステップC9′)、DORMANT状態に強制移行させられたユーザ(MS−B)は、通常の遷移条件に従ってACTIVE状態とするのである(例えば、別のURL指定があった場合やユーザ(MS−B)宛のパケットデータがBS1に届いた場合にACTIVEユーザリソースに空きがあれば、ACTIVE状態に遷移できることになる)。
したがって、本変形例の場合も、第2実施形態と同様に、パケット通信に必要なリソースの有効利用を図って、新規ユーザ(MS−A)の早期の接続が可能となり、パケット通信のサービス性を向上することができる。
(B2)第2実施形態の第2変形例の説明
次に、上述した第2実施形態では、ACTIVE状態からDORMANT状態に強制移行したユーザ(MS−B)を無条件にACTIVE状態に戻す(新規ユーザ(MS−A)をDORMANT状態に強制移行する)こととしているが、かかる移行はその時点でDORMANT状態からACTIVE状態への移行を希望するユーザ(別のURL指定があったユーザやPDSN105からパケットデータがBS1に届いたユーザなど:以下、ACTIVE状態移行希望ユーザという)の有無に応じて実行したりしなかったりするようにしてもよい。
即ち、例えば図8に示すように、図5のステップA4,C1〜C8と同様の処理が実施されて、新規ユーザ(MS−A)がACTIVE状態となった後、BS1は、制御部32により、ACTIVE状態移行希望ユーザが存在するか否かをチェックし(リソース移行判定:ステップD1)、この結果、ACTIVE状態移行希望ユーザが存在すれば、新規ユーザ(MS−A)をDORMANT状態に移行すべきと判断して、新規ユーザ(MS−A)との間の無線コネクションを解放すべく、新規ユーザ(MS−A)に対して解放指示を発行する(ステップD2)。
新規ユーザ(MS−A)は、この解放指示を受けることにより、MS1との間の無線コネクションを解放して、上記解放指示に対する応答をMS1に返信する(ステップD3)。これにより、新規ユーザ(MS−A)は、PDSN105とPPPリンクのみが維持されたDORMANT状態となる(ステップD4)。なお、このときの解放指示及び応答の送信にも、それぞれ、例えば、ページングチャネル及びアクセスチャネルが使用される。
なお、ACTIVE状態移行希望ユーザが存在しない場合には、BS1(制御部32)は、新規ユーザ(MS−A)をACTIVE状態のままにしておく。
つまり、ACTIVE状態移行希望ユーザがいない場合には新規ユーザのACTIVE状態が維持され、新規ユーザ(MS−A)以外にACTIVE状態移行希望ユーザ〔ユーザ(MS−B)を含む〕がいる場合には、そのACTIVE状態移行希望ユーザの希望が優先されて、新規ユーザはDORMANT状態に強制移行させられるのである。
したがって、パケット通信に必要なリソースの有効利用及び接続性を向上させつつ、新規ユーザと既存ACTIVEユーザの双方の要求に見合った接続処理が可能となり、パケット通信のサービス性をさらに向上することができる。
(C)ACTIVE状態→DORMANT状態強制移行ユーザの決定方式説明
さて次に、以下では、上述した第2実施形態及び各変形例1,2において、新規ユーザ(MS−A)からの新規接続要求に対する接続処理を行なうために、DORMANT状態に強制移行すべきACTIVEユーザのDORMANT移行端末決定部321での選択(決定)方法(基準)について説明する。
かかるACTIVEユーザの決定方法には、例えば、(1)新規ACTIVEユーザとして登録された時間による場合,(2)BS1内で管理している管理番号による(管理番号No.1のユーザとか管理番号最後のユーザとか)場合,(3)ACTIVE状態とDORMANT状態とを繰り返しているカウント数による場合,(4)ACTIVEユーザとして接続されている時間に対する送受信データ量による場合,(5)ACTIVEからDORMANTへ遷移するタイマ満了までの時間による場合などが考えられる。
以下、それぞれの場合の具体例について説明する。
(1)新規ACTIVEユーザとして登録された時間による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、新規にACTIVEユーザとなってからの経過時間がそれぞれT=g,T=h(h<g),T=i(i<h)と仮定する。この場合、制御部32(DORMANT移行端末決定部321)は、接続時間が一番長いユーザを選択する場合はユーザAを、逆に、接続時間が一番短いユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(2)BS1(具体的には、BSC1b)内で管理している管理番号による(管理番号No.1のユーザとか管理番号最後のユーザとか)場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザのBS1内で管理されている管理番号がそれぞれ、“1”,“2”,“3”であったとする。この場合、制御部32(DORMANT移行端末決定部321)は、管理番号の一番小さいユーザを選択する場合はユーザAを、管理番号の一番大きいユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(3)ACTIVEユーザとDORMANTユーザを繰り返しているカウント数による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザの新規ACTIVEユーザになったときからDORMANT状態→ACTIVE状態→DORMANT状態というように遷移した回数がそれぞれA(ACTIVE回数)=5/D(DORMANT回数)=4,A=3/D=2,A1/D=0であったとする。この場合、制御部32(DORMANT移行端末決定部321)は、ACTIVE/DORMANT状態を繰り返している数が一番多いユーザを選択する場合はユーザAを、逆に、一番少ないユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(4)ACTIVEユーザとして接続されている時間に対する送受信データ量(平均転送速度)による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザの接続時間に対する送受信データ量が2000kbit/200sec=10kbps、40000kbit/10000sec=4kbps、3000kbit/30sec=100kbpsであったとする。この場合、制御部32(DORMANT移行端末決定部321)は、平均転送速度が一番悪いユーザを選択する場合はユーザBを、一番良いユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(5)ACTIVEからDORMANTへ遷移するタイマ満了までの時間による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザがDORMANTユーザに遷移するまでの時間がT=p,T=q(q>p)、T=r(r>q)であったとする。この場合、制御部32(DORMANT移行端末決定部321)は、DORMANTユーザへ遷移するまでの時間が一番短いユーザを選択する場合はユーザAを、逆に、一番長いユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
このように、システム要求に応じて必要な基準(条件)設定を行なうことで、強制的にアクティブ状態から休止状態に移行させる加入者が一部の加入者に偏ってしまうことを軽減することが可能である。なお、上記の(1)〜(5)に示した各種条件は、適宜、組み合わせて設定してもよい。
(D)その他
そして、本発明は上述した第1及び第2実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態は組み合わせて実施してもよい。即ち、DORMANT状態への即移行用の無線リソースを予め用意しておき、この無線リソースに空きが無い場合には、ACTIVEユーザの一部を強制的にDORMANT状態に移行させて空き無線リソースを作るようにしてもよい。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明によれば、ユーザとの接続処理に必要なACTIVEユーザリソースがフル状態でDORMANTリソースに空きがあれば、予め確保しておいた「DORMANT即移行リソース」あるいはACTIVEユーザの一部を強制的にDORMANT状態に移行させることで作り出した空きリソースを用いて、新規接続要求に対する接続処理を実行して、新規ユーザとのパケット通信を行なうことができる。したがって、パケット通信のトータルリソース(ACTIVE/DORMANTリソース)を無駄なく使用して、ユーザのパケットサービス接続性を大幅に向上することができ、その有用性は極めて高いものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の第1実施形態にかかる移動通信システムの構成を示すブロック図である。
図2は図1に示す基地局及び基地局制御装置の要部の構成を示すブロック図である。
図3は図1に示す移動通信システムの接続処理(通常時)を説明するためのシーケンス図である。
図4は図1に示す移動通信システムの接続処理(ACTIVEユーザリソースに空きが無い場合)を説明するためのシーケンス図である。
図5は本発明の第2実施形態に係る移動通信システムの接続処理(ACTIVEユーザリソースに空きが無い場合)を説明するためのシーケンス図である。
図6は第2実施形態において得られる効果を従来技術と比較して説明するための図である。
図7は第2実施形態の第1変形例に係る接続処理を説明するためのシーケンス図である。
図8は第2実施形態の第2変形例に係る接続処理を説明するためのシーケンス図である。
図9は既存の移動通信システムの構成の一例を示すブロック図である。
図10はACTIVE状態とDORMANT状態を説明するためのブロック図である。
図11及び図12はいずれも既存の移動通信システムの課題を説明するためのブロック図である。
【請求項1】 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソースとして管理するアクティブ加入者リソース管理部と、
該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとして管理する休止加入者リソース管理部と、
該接続処理を行なった後に該休止状態に移行させる加入者端末のために用いる通信リソースを休止状態移行リソースとして管理する休止状態移行リソース管理部と、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、該アクティブ加入者リソース管理部において該アクティブ加入者リソースに空きが無くても、該休止加入者リソース管理部において該休止加入者リソースに空きが存在すれば、該休止状態移行リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴とする、局側装置。
【請求項2】 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソースとして管理するアクティブ加入者リソース管理部と、
該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとして管理する休止加入者リソース管理部と、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて該アクティブ加入者リソースに空きリソースを作り出し、当該空きリソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴とする、局側装置。
【請求項3】 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置におけるリソース割当方法であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソース、該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソース、該接続処理を行なった後に該休止状態に移行させる加入者端末のために用いる通信リソースを休止状態移行リソースとしてそれぞれ管理しておき、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、該休止加入者リソース管理部において該休止加入者リソースに空きが存在するか否かを判定し、
該休止加入者リソースに空きが存在すれば、該アクティブ加入者リソース管理部において該アクティブ加入者リソースに空きが無くても、該休止状態移行リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御することを特徴とする、局側装置におけるリソース割当方法。
【請求項4】 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置におけるリソース割当方法であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソース、該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとしてそれぞれ管理しておき、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて該アクティブ加入者リソースに空きリソースを作り出し、
当該空きリソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御することを特徴とする、局側装置におけるリソース割当方法。
【請求項5】 加入者端末との間で無線チャネルによる接続を行なう無線基地局と、該接続を利用して該加入者端末との間で論理的な接続を行なう論理接続装置とを有し、或る加入者端末の該論理的な接続を用いた通信の状況に応じて当該加入者端末についての論理的な接続を維持しつつ当該加入者端末についての無線チャネルの接続を解放する機能をそなえた移動通信システムにおいて、
加入者端末からの接続要求があった場合に、該加入者端末が少なくとも1度は前記解放の対象となることを条件に前記無線チャネルの空きが不足していても前記無線チャネルによる接続を許容する制御手段をそなえたことを特徴とする、移動通信システム。
【請求項6】 加入者端末との間で無線チャネルによる接続を行なう無線基地局と、該接続を利用して該加入者端末との間で論理的な接続を行なう論理接続装置とを有し、或る加入者端末の該論理的な接続を用いた通信の状況に応じて当該加入者端末についての論理的な接続を維持しつつ当該加入者端末についての無線チャネルの接続を解放する機能をそなえた移動通信システムにおいて、
一の加入者端末からの接続要求があった場合に、他の加入者端末を前記解放の対象とし、該一の加入者端末が少なくとも1度は前記解放の対象となることを条件に、該他の加入者端末についての前記解放により空きとなった無線チャネルを該一の加入者端末に割り当て、該一の加入者端末についての前記解放後、空きの無線チャネルを前記他の加入者端末に割り当てる制御手段をそなえたことを特徴とする、移動通信システム。
技術分野
本発明は、パケットデータの交換により通信を行なう移動通信システム〔例えば、セルラー方式やWLL(Wireless Local Loop)方式等〕において、基地局側でのパケットデータ通信のリソース管理の仕組みに関する。
背景技術
図9は既存の移動通信システムの構成の一例を示すブロック図で、この図9に示す移動通信システムは、加入者側設備として、例えば、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの加入者データ通信端末(以下、PCと表記する)101a,101bと、PC101aと接続され無線インタフェースを用いて局側と通信を行なう移動通信端末102aと、PC101bと接続され屋外アンテナ102cを通じて無線インタフェースにより局側と通信を行なうSU(Subscriber Unit)102bとをそなえて構成されている。
なお、移動通信端末102aは、図9では図示を省略しているが複数存在している。また、移動通信端末102aは、セルラーシステムにおいては、MS(Mobile Station)と呼ばれる。さらに、WLLシステムにおいて移動通信端末102aに相当するものはFWT(Fixed Wireless Terminal)と呼ばれる。以下では、便宜上、これらを総称して単に「MS102a」と表記する。
一方、局側設備としては、基地局(BTS:Base Station Transmission Subsystem)103,基地局制御装置(BSC:Base Station Control unit)104,インターネット107に接続されたパケット処理装置としてのパケットデータ配信ノード(PDSN:Packet data Distribution Serving Node)105,電話網108に接続された一般の音声通話処理装置106としての一般加入者交換機(LE)や移動加入者交換機等をそなえている。
ここで、BTS103は、それぞれ、MS102a(又はSU102b)と無線インタフェースにより通信を行なうものであり、BSC104は、複数のBTS103を制御して、BTS103とPDSN105又は音声通話処理装置(LE/MSC)106との間のIP(Internet Protocol)パケットデータ(以下、単に「パケット」という)又は音声データの送受をインタフェースするための呼処理を行なうものである。なお、以下では、BTS103とBSC104とを総称して単に「BS134」ということがある。
また、PDSN105は、BSC104とインターネット107間のパケットの送受をインタフェースするとともに、PC101a(又は101b)とのポイント・ツー・ポイントプロトコル(PPP:Point-to-Point Protocol)を終端するものである。なお、本PDSN105は、PPPリンク(PPP接続ともいう)をMS102aとの間で確立する際にユーザ認証するため、インターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider:以下、ISP)170内の認証サーバ171ともインタフェースする。
上述の構成により、図9に示す移動通信システムでは、既存の回線交換型と呼ばれる、交換機及び交換機間ネットワークで通信経路が交換される音声通信に加えて、パケット交換型と呼ばれる、パケット伝送システム(上記のPDSN105がこれにあたる)を経由したインターネット通信が実現される。
即ち、音声データは、BTS103,BSC104及びLE/MSC106を経由する経路によりPC101a(101b)−電話網108間を伝送され、パケットは、この図9中に太実線で示すように、BTS103,BSC104及びPDSN105を経由する経路によりPC101a(101b)−インターネット107間を伝送されるのである。
さてここで、パケットデータ通信(以下、単に「パケット通信」ともいう)は、バースト的なデータの発生(リアルタイム性を要求されないこと)が特徴であり、通信しているときと、通信していないとき(ユーザがインターネット107上のホームページをPC101a上で熟読しているときなど)がはっきりしている。このため、MS102aとBS134との間で接続がなされているにもかかわらず、パケット(ユーザデータ)は転送されていない時間がある。
そして、上述したような移動通信システムは、もともと、一般的な2W(ウェイ)電話システムとは異なり、BS134とMS102a間のエアインタフェースを複数のMS102aで共用することにより実現されるものであり、配下のMS102aが同時期に必ず接続できるようなネットワークにはなっていない(BS134とMS102aとの間で集線されている)。つまり、使用周波数等の通信リソース(以下、単に「リソース」という)に限りがある。
そこで、移動通信システムにおけるパケット通信では、ユーザがパケット通信サービスを利用するときの振る舞い(バースト的なデータ発生というパケット通信の特徴)と、ネットワーク側のリソースの有効利用という願いとから、データが転送されていない時間を他のユーザ(MS102a)の接続に割り当てることで、リソースの有効活用を図っている。
これを実現するのに、移動通信システムにおけるパケット通信では、パケット通信サービス特有のネットワーク内の呼の状態として、ACTIVE状態とDORMANT状態とが標準規格により定義されている。
ここで、ACTIVE状態とは、例えば図10に模式的に示すように、「パケット通信サービスを行なう上で必要なMS102aとBS134との間のリソースが全て確保されてコネクションAが確立されるとともに、MS102aに接続されているPC101aとPDSN105との間のコネクションB(PPPリンク)が確立されている状態で、それらのコネクションA,B上をパケットの送受がPC101a(101b)とインターネット107との間で行なわれる」状態を示す。
これに対し、DORMANT状態とは、「上記のコネクションAとコネクションBのうち、コネクションAは解放され、且つ、コネクションB(PPPリンク)は維持されている」状態を示す。即ち、DORMANT状態では、MS102aはPC101aに対して、BS134はPDSN105に対して、それぞれあたかもコネクションAが接続されているかのようにみせていることになる。
したがって、ユーザがPC101aからパケット通信サービスを使ってインターネット107にアクセスしているときに、ネットワーク内の呼状態であるACTIVE/DORMANT状態の違いに気付くことはない。なお、ACTIVE/DORMANT状態の状態遷移の一例を下記に示す。
(1)ユーザ(加入者)がPC101a(又は101b)からインターネット107にアクセス開始
(2)ユーザはPC101a(又は101b)上でいろいろなホームページ(WWW:World Wide Web)を閲覧している〔パケット(トラヒックデータ)多発:ACTIVE状態〕。
(3)ユーザがあるホームページをPC101a(又は101b)上で熟読中(トラヒックデータなし)。
(4)上記(3)によりトラヒックデータがなくなったら、MS102a(又はSU102b)もしくはBS134内でタイマスタート。
(5)タイマ満了でBS134とMS102a(又はSU102b)との間でコミュニケーションをとりDORMANT状態へ遷移。
(6)ユーザはホームページをPC101a(101b)上で熟読中。
(7)ユーザが異なるホームページを閲覧しようとPC101a(又は101b)を操作、あるいは、インターネット107側からPC101a(又は101b)宛のトラヒックデータがユーザに送られてきた場合、BS134とMS102a(又は102b)との間でコネクション(図10におけるコネクションA)を確立し、トラヒックデータを送受できる状態(ACTIVE状態)にする。
なお、ACTIVE状態,DORMANT状態の定義は、標準規格で定義されているものではあるが、そこでは大まかな方式が規定されているだけで、上述した以上の詳細な実現方式や、DORMANT状態を利用してシステム的にどうするといった具体的なことに関しては特に定められていない(どう使うかはシステム設計者の自由である)。
また、上記のACTIVE状態にあるユーザをACTIVEユーザと呼び、DORMANT状態にあるユーザをDORMANTユーザと呼ぶ。つまり、ACTIVEユーザは、パケット通信サービスを実際に行なっているユーザを示し、DORMANTユーザは、「一度、ACTIVEユーザとしてパケット通信を行なっていて、その後に、パケット伝送が無くなり所定の時間を経過した場合にMS102a(又は102b)とBS134との間のリソースのみを開放した(上位のPPPリンクに必要なリソースは保持している)ユーザ」を示す。
そして、移動通信システムでは、これらのACTIVEユーザとDORMANTユーザの数によって、同時接続数の上限、つまり、物理的なリソースの上限が定まり、これがBSC104にて管理される。したがって、新たなパケット通信呼が確立できるか否かは、ACTIVEユーザ数に関わる。
具体的に、現状のBSC104では、ACTIVEユーザ数が上限一杯の場合、新規のACTIVEユーザのためのリソースが無いため、DORMANTリソースに空きがあった場合でも、新規呼(新規接続要求)を拒否(REJECT)してしまう。例えば図11に示すように、ACTIVEユーザ数及びDORMANTユーザ数の上限がそれぞれ“30”(つまり、最大“60”ユーザの収容が可能)であると仮定すると、BSC104は、ACTIVEユーザが上限(“30”)に達している状態で、新規接続要求があると、DORMANTユーザが上限に達していない(現在“2”)にも関わらず、その要求を拒否してしまうのである。
これは、DORMANTユーザになるには最初にACTIVEユーザになっていることが必要であり、DORMANTリソースは、一度ACTIVE状態となったDORMANTユーザだけがACTIVE状態に遷移した場合に使用できるリソースとして管理されているからである。
このため、例えば図12に示すように、ACTIVEユーザ数の上限が“1”で、DORMANTユーザ数が2以上ある場合、端末(PC)Yは、最も早くて、時間T2以後、即ち、既にダイヤルアップ接続要求によりISP170の認証サーバ171との認証が行なわれてACTIVE状態となった端末(PC)Xが、その後のパケット送受無しの状態が時間T2継続するによりDORMANT状態に遷移した後に、偶然、接続要求を行なわない限り、パケット通信を開始することができないことになる。
したがって、当初想定していたパケット通信の最大収容数が減少し、加入者からの接続性の悪さに対するクレームが発生することが予想される。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ACTIVEユーザ数が上限一杯でも、DORMANTリソースに空きがある場合には、その空きリソースを用いて新規ユーザをDORMANTユーザとして収容するために、新規呼の接続処理を行なえるようにして、パケット通信の加入者収容数の減少を抑止できるようにすることを目的とする。
発明の開示
上記の目的を達成するために、本発明の局側装置は、複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なうものであって、次の各部をそなえたことを特徴としている。
(1)或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソースとして管理するアクティブ加入者リソース管理部
(2)アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に上記の通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとして管理する休止加入者リソース管理部
(3)接続処理を行なった後に休止状態に移行させる加入者端末のために用いる通信リソースを休止状態移行リソースとして管理する休止状態移行リソース管理部
(4)上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ加入者リソース管理部においてアクティブ加入者リソースに空きが無くても、休止加入者リソース管理部において休止加入者リソースに空きが存在すれば、上記の休止状態移行リソースを用いて新規接続要求に対する接続処理を実行して上記新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部
上述のごとく構成された本発明の局側装置では、アクティブ加入者リソースが無い状態で、或る加入者端末(以下、単に「加入者」ともいう)から新規接続要求があった場合でも、休止加入者リソースに空きがあれば、休止状態移行リソースを用いて新規接続要求に対する接続処理を実行するので、その加入者は、局側装置と通信リンクを確立して実際にパケットデータ通信(以下、単に「パケット通信」ともいう)を行なうことができる。
したがって、従来のように休止加入者リソースに空きがあってもアクティブ加入者リソースに空きが無いために新規接続要求が拒絶されてしまうという現象を回避することができ、パケット通信に必要なトータルリソースを無駄なく使用して、加入者のパケット通信サービスの接続性を高くすることができる。
また、もう1つの本発明の局側装置は、次の各部をそなえたことを特徴としている。
(1)或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立してその加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソースとして管理するアクティブ加入者リソース管理部
(2)上記アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に上記通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとして管理する休止加入者リソース管理部
(3)上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させてアクティブ加入者リソースに空きリソースを作り出し、その空きリソースを用いて上記新規接続要求に対する接続処理を実行して上記新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部
つまり、この場合の局側装置は、予め休止状態移行リソースを確保しておくのではなく、アクティブ状態の加入者の一部を強制的に休止状態に移行させることでアクティブ加入者リソースに空きを作り出し、その空きリソースを用いて新規接続要求に対する接続処理を実行することで、アクティブ加入者リソースに空きは無いが休止加入者リソースに空きがある状態での新規加入者の接続処理を実現しているのである。
したがって、この場合も、パケット通信に必要なトータルリソースを無駄なく使用して、加入者のパケット通信サービスの接続性を高くすることができる。
なお、新規にパケット通信サービスに接続した加入者は、その後、強制的に休止状態に移行させるのが好ましい。また、新規加入者の接続処理のために強制的に休止状態に移行させたアクティブ状態であった加入者については、その後、アクティブ状態に戻すこともできる。このようにすれば、より一層、パケット通信に必要なトータルリソースの有効利用を図ることができる。
また、アクティブ状態にある加入者の中から上述のごとく強制的に休止状態に移行させる加入者を決定する基準については、種々の条件が考えられる。例えば、加入者がアクティブ状態となってからの経過時間や、アクティブ状態となった加入者の管理番号、一定期間内の加入者のアクティブ状態及び休止状態の状態遷移回数、加入者がアクティブ状態となってから休止状態に移行するまでの時間などによって、強制的にアクティブ状態から休止状態に移行させる加入者を決定することができる。
したがって、システム要求に応じて必要な基準(条件)設定を行なうことができ、また、強制的にアクティブ状態から休止状態に移行させる加入者が一部の加入者に偏ってしまうことを軽減することもできる。
発明を実施するための最良の形態
(A)第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかる移動通信システムの構成を示すブロック図で、この図1において、図9により前述したものと同一符号を付した部分はそれぞれ図9により前述したものと同一もしくは同等の機能を有するものである。ただし、この図1に示すシステムにおいては、図9における基地局(BTS)103及び基地局制御装置(BSC)104に代えて、局側設備(装置)として、BTS1b及びBSC1aが設けられている。
ここで、本実施形態においても、BTS1aは、それぞれ、MS102a(又はSU102b)と無線インタフェースにより通信を行なうものであり、BSC1bは、これらのBTS1aを制御して、BTS1aとPDSN105又は音声通話処理装置(LE/MSC)106との間のIPパケットデータ(以下、単に「パケット」という)又は音声データの送受をインタフェースするための呼処理を行なうものである。なお、以下では、説明の便宜上、これらのBTS1aとBSC1bとを総称して単に「BS1」と表記する。
そして、このBS1の要部の機能に着目すると、本実施形態のBS1は、例えば図2に示すように構成される。即ち、BS1は、受信部11,21,制御データ/トラヒックデータスイッチ部12,22,送信部13,23,リソース管理部31及び制御部32をそなえて構成されている。
ここで、上記の受信部11は、PC101a又は101b(MS102a又はSU102b)から無線インタフェースを介して送信されてくるデータ(トラヒックデータ(音声データ又はパケットデータ)又は制御データ)を受信するものであり、制御データ/トラヒックデータスイッチ部12(以下、単に「データスイッチ部12」という)は、この受信部11で受信されたデータのうち、制御データ(例えば、後述するパケット接続要求やPPP接続要求など)は制御部32へ、それ以外のトラヒックデータは次段の送信部13へスイッチするためのものである。
また、送信部13は、上記のデータスイッチ部12から送られてくるトラヒックデータをPDSN105又はLE/MSC106へ送信するもので、この際、パケットデータはPDSN105へ、音声データはLE/MSC106へ送るようになっている。
逆に、受信部21は、PDSN105(又はLE/MSC106)から送信されてくるトラヒックデータ21を受信するものであり、制御データ/トラヒックデータスイッチ部22(以下、単に「データスイッチ部22」という)は、この受信部21で受信されたデータのうち、制御データ(例えば、後述するトラヒックチャネルアサイン指示や応答メッセージなど)は制御部32へ、トラヒックデータは次段の送信部23へスイッチするためのものであり、送信部23は、このデータスイッチ部22から送られてくるトラヒックデータをMS102a又はSU102bへ無線インタフェースを介して送信するためのものである。
さらに、リソース管理部31は、主に、MS102a又はSU102bとのパケット通信に必要な通信リソースを管理するもので、ここでは、ACTIVE/DORMANT状態のMS102a(101a)又はSU102b(101b)(以下、単に「ユーザ(加入者)」と総称することがある)別にそれぞれに割り当て可能な通信リソース(主に、PPPリンクや無線コネクションの確立などに必要なリソース)を管理するためのものである。なお、本実施形態においても、「PPPリンク(通信リンク)」とは、図10に示すコネクションBに相当する接続を指し、「無線コネクション」とは、図10に示すコネクションAに相当する接続を指すものとする。
このため、上記リソース管理部31は、図2に示すように、さらに、ACTIVEユーザリソース管理部31aとDORMANTユーザリソース管理部31bとがそなえられている。
ここで、ACTIVEユーザリソース管理部31aは、ユーザからのダイヤルアップ接続要求に対して当該ユーザとのPPPリンク(以下、PPP接続ともいう)を確立し実際にパケット通信をACTIVE状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソース(ACTIVEユーザリソース)を管理するものである。
なお、本ACTIVEユーザリソース管理部31aは、ACTIVEユーザリソースの一部を予め「DORMANT即移行リソース(休止状態移行リソース)」として管理するDORMANT即移行リソース(休止状態移行リソース)管理部31cとしての機能も兼用する。この「DORMANT即移行リソース」とは、ACTIVEユーザリソースの一部であり、通常のパケット通信を行なうためのものとは別に、一度、ACTIVEユーザとして接続した後に、即、DORMANTユーザへ強制的に移行させるために使用する専用リソースをいう。この「DORMANT即移行リソース」を用いたリソース割当動作の詳細については後述する。
これに対し、DORMANTユーザリソース管理部31bは、図10により前述したように、ACTIVE状態のユーザが実際にパケットデータの伝送は行なわないDORMANT状態に移行した際にPPP接続を維持するのに必要な通信リソースをDORMANTユーザリソースとして管理するものである。
また、制御部32は、主に、制御データとしてMS102a又はPDSN105から送られてくる接続要求に対して、上記のリソース管理部31(ACTIVEユーザリソース管理部31a)で管理されている各リソースのうち接続処理(PPP接続及び無線コネクションの確立)に必要なリソースを接続要求元のユーザに割り当てて、そのユーザとの通信をACTIVE状態に制御するものである。なお、この制御は、実際には、データスイッチ部12,22に対してそこを流れるパケットのルーティング設定を行なうことで実行される。
そして、本制御部32には、このような基本機能に加えて、ACTIVE状態及びDORMANT状態のいずれでもないユーザから新規接続要求を受けた場合に、リソース管理部31に対してリソースチェックを行ない、ACTIVEユーザリソース管理部31aにおいて管理されているACTIVEユーザリソースに空きが無くても、DORMANTユーザリソース管理部31bにおいて管理されているDORMANTリソースに空きが存在すれば、その空きリソースを用いて新規ユーザをDORMANT状態として収容すべく、上述した「DORMANT即移行リソース」を用いて新規接続要求に対する接続処理を実行して、その新規接続要求を発行したユーザとのパケット通信をアクティブ状態に制御する機能も実装されている。
以下、上述のごとく構成された本実施形態における移動通信システムのBS1によるリソース割当動作について詳述する。
(1)通常時(ACTIVEユーザリソースに空きが存在する場合)
図3に示すように、まず、PC101a(101b)からダイヤルアップ接続要求が発行されると(ステップA1)、このダイヤルアップ接続要求は、MS102a(102b)にて受け付けられ、パケット接続要求(Originationメッセージ)として、BS1との間のアクセスチャネル(Access CH)を使用してBS1へ送信される(ステップA2)。
このパケット接続要求は、BS1の受信部11で受信され、データスイッチ部12で制御データの一種として判断されて制御部12へ渡される。すると、制御部12は、当該パケット接続要求に対する応答メッセージ(BS Acknowledgementメッセージ)をパケット接続要求元のMS102a(102b)へ、ページングチャネル(Paging CH)を使用して送信し(ステップA3)、リソース管理部31で管理されているリソースの現在の使用状況を確認(リソースチェック)する(ステップA4)。
このリソースチェックの結果、アクティブユーザリソースに空きが存在すれば、制御部12は、接続要求元のユーザをACTIVE状態とすべく、必要なリソースの割り当てを行なうとともに、MS102a(SU102b)と同期をとるための同期用アイドルデータ(Null Traffic channel data)を生成し、その同期用アイドルデータを、トラヒックチャネル(Traffic CH)を使用してMS102a(SU102b)へ送信し(ステップA5)、さらに、MS102a(SU102b)が使用すべきトラヒックチャネルの割当(アサイン)指示を、ページングチャネル(Paging CH)を通じてMS102a(SU102b)へ送信する(ステップA6)。
MS102a(SU102b)は、このトラヒックチャネルアサイン指示を受信すると、MS1からのトラヒックチャネルアサイン指示に対する応答メッセージ(MS Acknowledgementメッセージ)を、指示されたトラヒックチャネルを通じてMS102a(SU102b)へ送信する(ステップA7)。以後、MS102a(SU102b)は、MS1へのデータ送信にMS1から指定されたトラヒックチャネル(以下、指定トラヒックチャネルという)を使用することになる。
その後、MS102a(SU102b)は、MS1と同期をとるための同期用アイドルデータを生成して指定トラヒックチャネルを通じBS1へ送信し(ステップA8)、BS1では、制御部12により、その同期用アイドルデータの受信に対する応答メッセージ(BS Acknowledgementメッセージ)を、ページングチャネルを通じてMS102a(SU102b)へ送信する(ステップA9)。
さらに、MS1の制御部12は、MS102a(SU102b)へサービス接続要求(Service Connectメッセージ)を、指定トラヒックチャネルを通じてMS102a(SU102b)へ送信し(ステップA10)、MS102a(SU102b)は、このサービス接続要求に対する応答として、サービス接続完了通知(Service Connect Completionメッセージ)を、指定トラヒックチャネルによりBS1へ送信する(ステップA11)。
このサービス接続完了通知を受けたBS1(制御部12)は、PDSN105に対して、接続要求を発行し(ステップA12)、PDSN105は、この接続要求を受信すると、接続応答をBS1に返信する(ステップA13)。その後、PC101a(101b)からPDSN105に対してPPP接続要求が発行され(ステップA14)、当該PPP接続要求がPDSN105にて受信されると、PDSN105は、ISP170(認証サーバ171)に対して認証要求を送信する(ステップA15)。
認証サーバ171は、上記認証要求を受信することにより、正規のユーザからの接続要求であるかを確認するための認証処理を実行し、その認証結果(OK/NG)を認証応答としてPDSN105に返信する(ステップA16)。PDSN105は、認証サーバ171から受信した認証結果がOKであれば、PPP接続完了通知を接続要求元のPC101a(101b)に対して発行する(ステップA17)。
これにより、ISP170によるユーザ認証とPC101a(101b)に対するIPアドレスの付与が行なわれて、PC101a(101b)とインターネット107(ISP170)との間のPPPリンクが確立し、以後、PC101a(101b)は、インターネット107(ISP170)との間でパケットデータの転送を行なうことが可能(ACTIVE状態)となる。
(2)ACTIVEユーザリソースに空きが無い場合
次に、上記のリソースチェック(ステップA4)の結果、アクティブユーザリソースに空きが無い場合の動作について詳述する。
即ち、例えば図4に示すように、ACTIVEユーザリソースの上限が30個で現在30個が埋まっていて、DORMANTユーザリソースの上限が30個で現在2個しか埋まっていない状態において、新規の(ACTIVE状態でもDORMANT状態でもない)ユーザ(PC101a/101b)がダイヤルアップ接続を実施(新規接続要求が発行)したとする(ステップA2)。
この場合、制御部12は、ACTIVEユーザリソースに空きは無いがDORMANTユーザリソースに空きがある(つまり、MS102a/SU102bとBS1との間の無線リソース(ただし、「DORMANT即移行リソース」は除く)に空きは無いがPPPリンクのためのリソースには空きがある状態)ので、「DORMANT即移行リソース」に空きがあるかをチェックし(ステップA4)、空きがあれば、新規接続要求に対する接続処理に必要なリソースとして「DORMANT即移行リソース」を割り当てる。
これにより、MS102a(SU102b)−BS1間およびBS1−PDSN105間でそれぞれ必要な接続処理が図3により上述した手順と同様にして行なわれて、MS102a(SU102b)−PDSN105間でPPPリンクが確立し、新規ユーザはACTIVE状態となる。
その後、BS1(制御部12)は、新規にACTIVE状態となったユーザをDORMANT状態に強制的に移行させるために、MS102a(SU102b)に対して無線コネクションの開放指示を発行し(ステップB1)、MS102a(SU102b)は、この開放指示を受けることにより、BS1との間の無線コネクションを開放し、開放指示の応答をBS1に返信する(ステップB2)。これにより、新規にACTIVE状態となったユーザはDORMANT状態となる(ステップB3)。
なお、この時、BS1(リソース管理部31)は、このユーザをDORMANTユーザとして管理する。したがって、リソース管理部31でのACTIVEユーザリソースは上限一杯(30個)、DORMANTユーザリソースは1個増えて3個ということになる。MS102a(SU102b)側でも同様の管理が行なわれる。
以上のように、本実施形態のBS1では、ACTIVEユーザリソースのうち、一定量を常に「DORMANT即移行ユーザリソース」として確保しておき、ACTIVEユーザが上限に達しており、ACTIVEユーザリソースに空きが無い状態で新規発呼(新規接続要求)があった場合でも、DORMANTユーザリソースに空きが存在すれば、「DORMANT即移行ユーザリソース」を使用して接続処理を実行して、一旦、新規ユーザをACTIVE状態にしてからDORMANT状態に移行させるので、従来のように、DORMANTユーザリソースに空きがあるにも関わらず、ACTIVEユーザリソースに空きが無いために、新規呼が拒絶されてしまうことを極力回避することができる。
したがって、BS1で管理するリソースを最大限に有効活用して、BS1が収容できるユーザ数(ACTIVEユーザ数+DORMANTユーザ数)の減少を抑制することができる。また、ユーザ側からみれば、ACTIVEユーザ数がフル状態でもDORMANTユーザ数に余裕があれば接続が可能となるので、接続ビジー回数が大幅に減少して早期の接続が可能となり、クレーム減少にもつながる。
(B)第2実施形態の説明
上述した実施形態では、ACTIVEユーザリソースの一部を予め「DORMANT即移行リソース」として確保しておくことで、ACTIVEユーザリソースに空きが無い状態での新規ユーザの接続処理を実現しているが、他の方法として、ACTIVE状態のユーザの一部を強制的にDORMANT状態に移行させて空きリソースを作り出すことで実現することもできる。
この場合、BS1のリソース管理部31において、ACTIVEユーザリソース管理部31aは、「DORMANT即移行リソース」を管理する必要はない(前述したDORMANT即移行リソース管理部としての機能は実装しなくてよい)。
これに対し、制御部32には、主に、ACTIVEユーザリソースに空きが無くDORMANTユーザリソースに空きが存在する状態で、新規接続要求を受けた場合に、所定の条件に基づき、強制的にDORMANT状態に移行させるべきユーザを決定するDORMANT移行端末決定部321(図2参照)としての機能や、決定したACTIVEユーザをDOMANT状態に移行(無線コネクションを開放)させてACTIVEユーザリソースに空きを作り出す機能、作り出した空きリソースを使用して新規ユーザに対する接続処理を実行する機能などが実装される。
以下、この場合の接続処理について、図5を用いて詳述する。なお、本第2実施形態において、通常時の接続シーケンスは、図3により前述したシーケンスと同様である。
まず、この場合も、ACTIVEユーザリソースの上限が30個で現在30個が埋まっていて、DORMANTユーザリソースの上限が30個で現在2個しか埋まっていない状態において、新規の(ACTIVE状態でもDORMANT状態でもない)ユーザ(MS-A)においてダイヤルアップ接続が実施(新規接続要求が発行)されたとする(ステップA2)。
この場合、BS1の制御部12は、ACTIVEユーザリソースに空きは無いがDORMANTユーザリソースに空きがある(つまり、MS102a/SU102bとBS1との間の無線リソース(ただし、「DORMANT即移行リソース」は除く)に空きは無いがPPPリンクのためのリソースには空きがある状態)ので、DORMANT移行端末決定部321によって、現在ACTIVE状態のユーザの中からDORMANT状態に強制移行させるユーザ(MS-B)を1つ選択(決定)する。なお、このときのDORMANT移行端末決定部321での決定基準については後述する。
そして、制御部12は、選択ユーザ(MS-B)に対して無線コネクションの開放指示を発行し(ステップC2)、選択ユーザ(MS-B)は、この開放指示を受けることにより、BS1との間の無線コネクションを開放し、開放指示に対する応答をBS1に返信する(ステップC3)。これにより、選択ユーザ(MS-B)は、PDSN105とPPPリンクのみが維持されたDORMANT状態となり(ステップC4)、BS1においてACTIVEユーザリソースに空きが作り出されることになる(ステップC5)。
即ち、この時のBS1のACTIVEユーザリソースは1つ減って29個(空きが1個)、DORMANTユーザリソースは1つ増えて3個ということになる。なお、上記の開放指示の送信には例えばページングチャネルが使用され、応答の返信には例えばアクセスチャネルが使用される。
その後、BS1(制御部12)は、上述のごとくACTIVEユーザ(MS-B)をDORMANTユーザに移行させたことにより得られたACTIVEリソースの空きリソースを新規ユーザ(MS-A)からの新規接続要求に対する接続処理のために割り当てて、新規ユーザ(MS-A)−PDSN105間の接続処理を実行して、PPPリンクを確立する(ステップC6〜C8)。なお、この接続処理は、図3により説明したステップA5〜A13,A17の手順と同様にして行なわれる(認証サーバ105との接続シーケンスについては省略)。
このようにして、新規ユーザ(MS-A)−PDSN105間のPPPリンクが確立すると、次に、BS1(制御部12)は、新規ユーザ(MS-A)をDORMANT状態に移行させるために、その新規ユーザ(MS-A)に対して無線コネクションの開放指示を発行し(ステップC9)、新規ユーザ(MS-A)は、この開放指示を受けることにより、BS1との間の無線コネクションを開放して、開放指示に対する応答をBS1に返信する(ステップC10)。この結果、新規ユーザ(MS-A)は、PDSN105とPPPリンクのみが維持されたDORMANT状態となる(ステップC11)。なお、このときの開放指示及び応答の送信にも、それぞれ、例えば、ページングチャネル及びアクセスチャネルが使用される。
その後、BS1(制御部12)は、DORMANT状態に強制移行した選択ユーザ(MS-A)を再度ACTIVE状態に戻すために、選択ユーザ(MS-A)に対して接続要求を発行して(ステップC12)、選択ユーザ(MS-A)との間で接続処理(無線コネクション確立のための処理)を実行する(ステップC13)。なお、このときの接続要求の送信には例えばページングチャネルが使用される。
以上のように、本実施形態では、ACTIVEユーザが一杯の状態で新規の接続要求があった場合は、既存のACTIVEユーザの1つを一時的にDORMANT状態に強制移行させ、それにより空いたACTIVEユーザリソースを使用して新規ユーザについての接続処理を実行して、新規ユーザを、一旦、ACTIVE状態にしてから空きリソースのあるDORMANT状態に強制移行させるので、この場合も、第1実施形態と同様に、BS1で管理するリソースを最大限に有効活用して、BS1が収容できる最大ユーザ数(ACTIVEユーザ数+DORMANTユーザ数)の減少を抑制することができるとともに、ユーザにとっての接続ビジー回数が大幅に減少する。
即ち、例えば図6に示すように、図11により説明した場合と同様に、ACTIVEユーザ数の上限が“1”で、DORMANTユーザ数が2以上存在する場合を想定すると、新規発呼した端末(PC)Yは、端末XがACTIVE状態からDORMANT状態に強制的に移行させられた時点T1以降、接続が可能となるのである。なお、ACTIVEユーザをDOMANT状態に強制移行させるのは、図6において端末Xについての認証処理が終了した時点T0以降で構わないから、端末Yは、最短でその時点T0以降に接続が可能となる。
また、本実施形態では、新規ユーザをDORMANT状態にすると、その新規ユーザのためにDORMANT状態に強制移行させられたユーザを再びACTIVEユーザに戻すので、ACTIVEユーザが強制的にDORMANT状態となっている期間は新規ユーザについての接続処理が完了するまでの短時間で済み、既存のACTIVEユーザの通信に対する影響も最小限に抑制することができる。
(B1)第2実施形態の第1変形例の説明
なお、上述した第2実施形態では、ACTIVE状態からDORMANT状態に強制移行したユーザを必ずACTIVE状態に戻すこととしているが、通常の「ACTIVEユーザからDORMANTユーザへ遷移する条件」(実際にパケットデータを送受していない状態が一定期間継続した場合など),「DORMANTユーザからACTIVEユーザへ遷移する条件」(ユーザによる別のURL指定があった場合やユーザ宛のパケットデータがBS1に届いた場合など)に従って戻さない場合があってもよい。
即ち、例えば図7に示すように、図5のステップA4,C1〜C8と同様の処理が実施されて、新規ユーザ(MS-A)がACTIVE状態となった後、DORMANT状態に強制移行させられた選択ユーザ(MS-B)がDORMANT状態のままでよければ、新規ユーザ(MS-A)はACTIVE状態のままにしておき(ステップC9′)、DORMANT状態に強制移行させられたユーザ(MS-B)は、通常の遷移条件に従ってACTIVE状態とするのである(例えば、別のURL指定があった場合やユーザ(MS-B)宛のパケットデータがBS1に届いた場合にACTIVEユーザリソースに空きがあれば、ACTIVE状態に遷移できることになる)。
したがって、本変形例の場合も、第2実施形態と同様に、パケット通信に必要なリソースの有効利用を図って、新規ユーザ(MS-A)の早期の接続が可能となり、パケット通信のサービス性を向上することができる。
(B2)第2実施形態の第2変形例の説明
次に、上述した第2実施形態では、ACTIVE状態からDORMANT状態に強制移行したユーザ(MS-B)を無条件にACTIVE状態に戻す(新規ユーザ(MS-A)をDORMANT状態に強制移行する)こととしているが、かかる移行はその時点でDORMANT状態からACTIVE状態への移行を希望するユーザ(別のURL指定があったユーザやPDSN105からパケットデータがBS1に届いたユーザなど:以下、ACTIVE状態移行希望ユーザという)の有無に応じて実行したりしなかったりするようにしてもよい。
即ち、例えば図8に示すように、図5のステップA4,C1〜C8と同様の処理が実施されて、新規ユーザ(MS-A)がACTIVE状態となった後、BS1は、制御部12により、ACTIVE状態移行希望ユーザが存在するか否かをチェックし(リソース移行判定:ステップD1)、この結果、ACTIVE状態移行希望ユーザが存在すれば、新規ユーザ(MS-A)をDORMANT状態に移行すべきと判断して、新規ユーザ(MS-A)との間の無線コネクションを開放すべく、新規ユーザ(MS-A)に対して開放指示を発行する(ステップD2)。
新規ユーザ(MS-A)は、この開放指示を受けることにより、MS1との間の無線コネクションを開放して、上記開放指示に対する応答をMS1に返信する(ステップD3)。これにより、新規ユーザ(MS-A)は、PDSN105とPPPリンクのみが維持されたDORMANT状態となる(ステップD4)。なお、このときの開放指示及び応答の送信にも、それぞれ、例えば、ページングチャネル及びアクセスチャネルが使用される。
なお、ACTIVE状態移行希望ユーザが存在しない場合には、BS1(制御部12)は、新規ユーザ(MS-A)をACTIVE状態のままにしておく。
つまり、ACTIVE状態移行希望ユーザがいない場合には新規ユーザのACTIVE状態が維持され、新規ユーザ(MS-A)以外にACTIVE状態移行希望ユーザ〔ユーザ(MS-B)を含む〕がいる場合には、そのACTIVE状態移行希望ユーザの希望が優先されて、新規ユーザはDORMANT状態に強制移行させられるのである。
したがって、パケット通信に必要なリソースの有効利用及び接続性を向上させつつ、新規ユーザと既存ACTIVEユーザの双方の要求に見合った接続処理が可能となり、パケット通信のサービス性をさらに向上することができる。
(C)ACTIVE状態→DORMANT状態強制移行ユーザの決定方式説明
さて次に、以下では、上述した第2実施形態及び各変形例1,2において、新規ユーザ(MS-A)からの新規接続要求に対する接続処理を行なうために、DORMANT状態に強制移行すべきACTIVEユーザのDORMANT移行端末決定部321での選択(決定)方法(基準)について説明する。
かかるACTIVEユーザの決定方法には、例えば、(1)新規ACTIVEユーザとして登録された時間による場合,(2)BS1内で管理している管理番号による(管理番号No.1のユーザとか管理番号最後のユーザとか)場合,(3)ACTIVE状態とDORMANT状態とを繰り返しているカウント数による場合,(4)ACTIVEユーザとして接続されている時間に対する送受信データ量による場合,(5)ACTIVEからDORMANTへ遷移するタイマ満了までの時間による場合などが考えられる。
以下、それぞれの場合の具体例について説明する。
(1)新規ACTIVEユーザとして登録された時間による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、新規にACTIVEユーザとなってからの経過時間がそれぞれT=g,T=h(h<g),T=i(i<h)と仮定する。この場合、制御部12(DORMANT移行端末決定部321)は、接続時間が一番長いユーザを選択する場合はユーザAを、逆に、接続時間が一番短いユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(2)BS1(具体的には、BSC1b)内で管理している管理番号による(管理番号No.1のユーザとか管理番号最後のユーザとか)場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザのBS1内で管理されている管理番号がそれぞれ、“1”,“2”,“3”であったとする。この場合、制御部12(DORMANT移行端末決定部321)は、管理番号の一番小さいユーザを選択する場合はユーザAを、管理番号の一番大きいユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(3)ACTIVEユーザとDORMANTユーザを繰り返しているカウント数による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザの新規ACTIVEユーザになったときからDORMANT状態→ACTIVE状態→DORMANT状態というように遷移した回数がそれぞれA(ACTIVE回数)=5/D(DORMANT回数)=4,A=3/D=2,A1/D=0であったとする。この場合、制御部12(DORMANT移行端末決定部321)は、ACTIVE/DORMANT状態を繰り返している数が一番多いユーザを選択する場合はユーザAを、逆に、一番少ないユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(4)ACTIVEユーザとして接続されている時間に対する送受信データ量(平均転送速度)による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザの接続時間に対する送受信データ量が2000kbit/200sec=10kbps、40000kbit/10000sec=4kbps、3000kbit/30sec=100kbpsであったとする。この場合、制御部12(DORMANT移行端末決定部321)は、平均転送速度が一番悪いユーザを選択する場合はユーザBを、一番良いユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
(5)ACTIVEからDORMANTへ遷移するタイマ満了までの時間による場合
例えば、ACTIVEユーザA,B,Cが存在していて、各ACTIVEユーザがDORMANTユーザに遷移するまでの時間がT=p,T=q(q>p)、T=r(r>q)であったとする。この場合、制御部12(DORMANT移行端末決定部321)は、DORMANTユーザへ遷移するまでの時間が一番短いユーザを選択する場合はユーザAを、逆に、一番長いユーザを選択する場合はユーザCを、DORMANT状態に強制移行するユーザとして選択することになる。
このように、システム要求に応じて必要な基準(条件)設定を行なうことで、強制的にアクティブ状態から休止状態に移行させる加入者が一部の加入者に偏ってしまうことを軽減することが可能である。なお、上記の(1)〜(5)に示した各種条件は、適宜、組み合わせて設定してもよい。
(D)その他
そして、本発明は上述した第1及び第2実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態は組み合わせて実施してもよい。即ち、「DORMANT即移行リソース」を予め用意しておき、この「DORMANT即移行リソース」に空きが無い場合には、ACTIVEユーザの一部を強制的にDORMANT状態に移行させて空きリソースを作るようにしてもよい。
(E)付記
(付記1) 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソースとして管理するアクティブ加入者リソース管理部と、
該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとして管理する休止加入者リソース管理部と、
該接続処理を行なった後に該休止状態に移行させる加入者端末のために用いる通信リソースを休止状態移行リソースとして管理する休止状態移行リソース管理部と、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、該アクティブ加入者リソース管理部において該アクティブ加入者リソースに空きが無くても、該休止加入者リソース管理部において該休止加入者リソースに空きが存在すれば、該休止状態移行リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴とする、局側装置。
(付記2) 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソースとして管理するアクティブ加入者リソース管理部と、
該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとして管理する休止加入者リソース管理部と、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて該アクティブ加入者リソースに空きリソースを作り出し、当該空きリソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴とする、局側装置。
(付記3) 該制御部が、
該新規接続要求を発行した該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に移行させる手段をそなえたことを特徴とする、付記1項に記載の局側装置。
(付記4) 該制御部が、
該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に制御するとともに、該アクティブ加入者リソースに空きを作り出すために強制的に休止状態に移行させた加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に戻す手段をそなえたことを特徴とする、付記2項に記載の局側装置。
(付記5) 該制御部が、
該新規接続要求を受けた場合に、所定の条件に基づき、上記の強制的に休止状態に移行させるべき加入者端末を決定する休止状態移行端末決定手段をそなえていることを特徴とする、付記2〜4項のいずれか1項に記載の局側装置。
(付記6) 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、アクティブ状態となってからの経過時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、付記5項に記載の局側装置。
(付記7) 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、アクティブ状態となった加入者端末の管理番号によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、付記5項に記載の局側装置。
(付記8) 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、該加入者端末の一定期間内のアクティブ状態及び休止状態の状態遷移回数によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、付記5項に記載の局側装置。
(付記9) 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となっている間のパケットデータ通信量によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、付記5項に記載の局側装置。
(付記10) 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となってから休止状態に移行するまでの時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、付記5項に記載の局側装置。
(付記11) 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置におけるリソース割当方法であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソース、該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソース、該接続処理を行なった後に該休止状態に移行させる加入者端末のために用いる通信リソースを休止状態移行リソースとしてそれぞれ管理しておき、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、該休止加入者リソース管理部において該休止加入者リソースに空きが存在するか否かを判定し、
該休止加入者リソースに空きが存在すれば、該アクティブ加入者リソース管理部において該アクティブ加入者リソースに空きが無くても、該休止状態移行リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御することを特徴とする、局側装置におけるリソース割当方法。
(付記12) 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置におけるリソース割当方法であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースをアクティブ加入者リソース、該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に該通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを休止加入者リソースとしてそれぞれ管理しておき、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて該アクティブ加入者リソースに空きリソースを作り出し、
当該空きリソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御することを特徴とする、局側装置におけるリソース割当方法。
(付記13) 該新規接続要求を発行した該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に移行させることを特徴とする、付記11項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記14) 該新規接続要求を発行した該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に制御するとともに、該アクティブ加入者リソースに空きを作り出すために強制的に休止状態に移行させた加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に戻すことを特徴とする、付記12項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記15)該新規接続要求を受けた場合に、所定の条件に基づき、上記の強制的に休止状態に移行させるべき加入者端末を決定することを特徴とする、付記12〜14項のいずれか1項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記16) 該所定の条件として、アクティブ状態となってからの経過時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、付記15記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記17) 該所定の条件として、アクティブ状態となった加入者端末の管理番号によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、付記15記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記18) 該所定の条件として、該加入者端末の一定期間内のアクティブ状態及び休止状態の状態遷移回数によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、付記15記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記19) 該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となっている間のパケットデータ通信量によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、付記15記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記20) 該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となってから休止状態に移行するまでの時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、付記15記載の局側装置におけるリソース割当方法。
(付記21) 加入者端末との間で無線チャネルによる接続を行なう無線基地局と、該接続を利用して該加入者端末との間で論理的な接続を行なう論理接続装置とを有し、或る加入者端末の該論理的な接続を用いた通信の状況に応じて当該加入者端末についての論理的な接続を維持しつつ当該加入者端末についての無線チャネルの接続を解放する機能をそなえた移動通信システムにおいて、
加入者端末からの接続要求があった場合に、該加入者端末が少なくとも1度は前記解放の対象となることを条件に前記無線チャネルの空きが不足していても前記無線チャネルによる接続を許容する制御手段をそなえたことを特徴とする、移動通信システム。
(付記22) 加入者端末との間で無線チャネルによる接続を行なう無線基地局と、該接続を利用して該加入者端末との間で論理的な接続を行なう論理接続装置とを有し、或る加入者端末の該論理的な接続を用いた通信の状況に応じて当該加入者端末についての論理的な接続を維持しつつ当該加入者端末についての無線チャネルの接続を解放する機能をそなえた移動通信システムにおいて、
一の加入者端末からの接続要求があった場合に、他の加入者端末を前記解放の対象とし、該一の加入者端末が少なくとも1度は前記解放の対象となることを条件に、該他の加入者端末についての前記解放により空きとなった無線チャネルを該一の加入者端末に割り当て、該一の加入者端末についての前記解放後、空きの無線チャネルを前記他の加入者端末に割り当てる制御手段をそなえたことを特徴とする、移動通信システム。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明によれば、ユーザとの接続処理に必要なACTIVEユーザリソースがフル状態でDORMANTリソースに空きがあれば、予め確保しておいた「DORMANT即移行リソース」あるいはACTIVEユーザの一部を強制的にDORMANT状態に移行させることで作り出した空きリソースを用いて、新規接続要求に対する接続処理を実行して、新規ユーザとのパケット通信を行なうことができる。したがって、パケット通信のトータルリソース(ACTIVE/DORMANTリソース)を無駄なく使用して、ユーザのパケットサービス接続性を大幅に向上することができ、その有用性は極めて高いものと考えられる。
Claims (22)
- 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースを管理するアクティブ加入者リソース管理部と、
該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に少なくとも無線区間を除いた通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを管理する休止加入者リソース管理部と、
該接続処理を行なった後に該休止状態に移行させる加入者端末のために用いる無線リソースを管理する休止状態移行リソース管理部と、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、該アクティブ加入者リソース管理部において無線リソースに空きが無くても、該休止加入者リソース管理部において該通信リソースに空きが存在すれば、該休止状態移行リソース管理部における該無線リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴とする、局側装置。 - 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースを管理するアクティブ加入者リソース管理部と、
該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に少なくとも無線区間を除いた通信リンクを維持するのに必要な通信リソースを管理する休止加入者リソース管理部と、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて無線リソースに空きリソースを作り出し、当該空きの無線リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御する制御部とをそなえたことを特徴とする、局側装置。 - 該制御部が、
該新規接続要求を発行した該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に移行させる手段をそなえたことを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の局側装置。 - 該制御部が、
該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に制御するとともに、該無線リソースに空きを作り出すために強制的に休止状態に移行させた加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に戻す手段をそなえたことを特徴とする、請求の範囲第2項に記載の局側装置。 - 該制御部が、
該新規接続要求を受けた場合に、所定の条件に基づき、上記の強制的に休止状態に移行させるべき加入者端末を決定する休止状態移行端末決定手段をそなえていることを特徴とする、請求の範囲第2項〜第4項のいずれか1項に記載の局側装置。 - 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、アクティブ状態となってからの経過時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、請求の範囲第5項に記載の局側装置。 - 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、アクティブ状態となった加入者端末の管理番号によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、請求の範囲第5項に記載の局側装置。 - 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、該加入者端末の一定期間内のアクティブ状態及び休止状態の状態遷移回数によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、請求の範囲第5項に記載の局側装置。 - 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となっている間のパケットデータ通信量によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、請求の範囲第5項に記載の局側装置。 - 該休止状態移行端末決定手段が、
該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となってから休止状態に移行するまでの時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定するように構成されたことを特徴とする、請求の範囲第5項に記載の局側装置。 - 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置におけるリソース割当方法であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースと、該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に少なくとも無線区間を除いた通信リンクを維持するのに必要な通信リソースと、該接続処理を行なった後に該休止状態に移行させる加入者端末のために用いる無線リソースとを管理しておき、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、該休止加入者リソース管理部において該通信リソースに空きが存在するか否かを判定し、
該通信リソースに空きが存在すれば、該アクティブ加入者リソース管理部において無線リソースに空きが無くても、該休止状態に移行させるための該無線リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御することを特徴とする、局側装置におけるリソース割当方法。 - 複数の加入者端末とのパケットデータ通信に必要な通信リソースを管理し、当該通信リソースを該加入者端末からの接続要求に応じて該加入者端末に割り当てて該加入者端末とパケットデータ通信を行なう局側装置におけるリソース割当方法であって、
或る加入者端末からの接続要求に対して当該加入者端末と通信リンクを確立して該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態にするための接続処理を実行するのに必要な通信リソースと、該アクティブ状態の加入者端末が実際にパケットデータの伝送は行なわない休止状態に移行した際に少なくとも無線区間を除いた通信リンクを維持するのに必要な通信リソースとを管理しておき、
上記のアクティブ状態及び休止状態のいずれでもない加入者端末から新規接続要求を受けた場合に、アクティブ状態の加入者端末の一部を強制的に休止状態に移行させて無線リソースに空きを作り出し、
当該空きの無線リソースを用いて該新規接続要求に対する接続処理を実行して該新規接続要求を発行した加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御することを特徴とする、局側装置におけるリソース割当方法。 - 該新規接続要求を発行した該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に移行させることを特徴とする、請求の範囲第11項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該新規接続要求を発行した該加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に制御した後、強制的に休止状態に制御するとともに、該無線リソースに空きを作り出すために強制的に休止状態に移行させた加入者端末とのパケットデータ通信をアクティブ状態に戻すことを特徴とする、請求の範囲第12項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該新規接続要求を受けた場合に、所定の条件に基づき、上記の強制的に休止状態に移行させるべき加入者端末を決定することを特徴とする、請求の範囲第12項〜第14項のいずれか1項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該所定の条件として、アクティブ状態となってからの経過時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、請求の範囲第15項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該所定の条件として、アクティブ状態となった加入者端末の管理番号によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、請求の範囲第15項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該所定の条件として、該加入者端末の一定期間内のアクティブ状態及び休止状態の状態遷移回数によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、請求の範囲第15項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となっている間のパケットデータ通信量によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、請求の範囲第15項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 該所定の条件として、該加入者端末がアクティブ状態となってから休止状態に移行するまでの時間によって、上記の強制的に休止状態に移行させる加入者端末を決定することを特徴とする、請求の範囲第15項に記載の局側装置におけるリソース割当方法。
- 加入者端末との間で無線チャネルによる接続を行なう無線基地局と、該接続を利用して該加入者端末との間で論理的な接続を行なう論理接続装置とを有し、或る加入者端末の該論理的な接続を用いた通信の状況に応じて当該加入者端末についての論理的な接続を維持しつつ当該加入者端末についての無線チャネルの接続を解放する機能をそなえた移動通信システムにおいて、
加入者端末からの接続要求があった場合に、該加入者端末が少なくとも1度は前記解放の対象となることを条件に前記無線チャネルの空きが不足していても前記無線チャネルによる接続を許容する制御手段をそなえたことを特徴とする、移動通信システム。 - 加入者端末との間で無線チャネルによる接続を行なう無線基地局と、該接続を利用して該加入者端末との間で論理的な接続を行なう論理接続装置とを有し、或る加入者端末の該論理的な接続を用いた通信の状況に応じて当該加入者端末についての論理的な接続を維持しつつ当該加入者端末についての無線チャネルの接続を解放する機能をそなえた移動通信システムにおいて、
一の加入者端末からの接続要求があった場合に、他の加入者端末を前記解放の対象とし、該一の加入者端末が少なくとも1度は前記解放の対象となることを条件に、該他の加入者端末についての前記解放により空きとなった無線チャネルを該一の加入者端末に割り当て、該一の加入者端末についての前記解放後、空きの無線チャネルを前記他の加入者端末に割り当てる制御手段をそなえたことを特徴とする、移動通信システム。
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