JPS6391097A - D−フエニルアラニンの分離方法 - Google Patents
D−フエニルアラニンの分離方法Info
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- JPS6391097A JPS6391097A JP23715986A JP23715986A JPS6391097A JP S6391097 A JPS6391097 A JP S6391097A JP 23715986 A JP23715986 A JP 23715986A JP 23715986 A JP23715986 A JP 23715986A JP S6391097 A JPS6391097 A JP S6391097A
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- acetyl
- acylase
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
二工訟旦U二皿
本発明は、光学的に純度の高いD−フェニルアラニンの
分離方法に関する。
分離方法に関する。
D−フェニルアラニンは鎮痛作用を有し、鎮痛剤のほか
、抗生物質の合成原料などとしても最近注目を集めてい
る医薬、医薬原料として有用なアミノ酸である。
、抗生物質の合成原料などとしても最近注目を集めてい
る医薬、医薬原料として有用なアミノ酸である。
従来の技′r及び発明が一゛しようとしている。・ir
占D−フェニルアラニンの製造及び分離方法に関しては
、ベンジルヒダントインをある種の微生物が生産する酵
素ヒダントイナーゼを作用させて酵素的にD−フェニル
アラニンを得る方法や、(発酵と工業 Vol 13
8 AIOP937外 )また、優先晶出法、ジャスト
レオマー法などの物理化学的な手法による光学分割法に
よる方法が多数知られている。
占D−フェニルアラニンの製造及び分離方法に関しては
、ベンジルヒダントインをある種の微生物が生産する酵
素ヒダントイナーゼを作用させて酵素的にD−フェニル
アラニンを得る方法や、(発酵と工業 Vol 13
8 AIOP937外 )また、優先晶出法、ジャスト
レオマー法などの物理化学的な手法による光学分割法に
よる方法が多数知られている。
前者においては原料ベンジルヒダントインの工・ 業
的な入手に難があり、後者は完全な光学分割はできず、
かなりの量の異性体(L一体)が混入される。
的な入手に難があり、後者は完全な光学分割はできず、
かなりの量の異性体(L一体)が混入される。
D−フェニルアラニンは用途によっては光学異性体の混
入は厳して制限されており、含有量によってはその商品
価値を低下させる。したがってD−フェニルアラニンの
製造においては、極力L−フェニルアラニンの含有を減
少させる必要があるが、化学的方法によるD−フェニル
アラニンの製造においては、得られたD一体及びL一体
のラセミ体から高純度のD一体のみを得る分離に大変困
難をきたす。
入は厳して制限されており、含有量によってはその商品
価値を低下させる。したがってD−フェニルアラニンの
製造においては、極力L−フェニルアラニンの含有を減
少させる必要があるが、化学的方法によるD−フェニル
アラニンの製造においては、得られたD一体及びL一体
のラセミ体から高純度のD一体のみを得る分離に大変困
難をきたす。
例えばN−アセチルグリシンとベンズアルデヒドの縮合
などの化学的方法で得られたラセミ体反応液から、通常
のアミノ酸の光学分割法として知られているN−アセチ
ル−L−フェニルアラニンのみ加水分解させるアシラー
ゼ酵素を用いたアシラーゼ反応後、反応液を固液分離に
付した場合、加水分解により生成したL−フェニルアラ
ニンの溶解変分がN−アセチル−D−フェニルアラニン
の結晶に付着される。
などの化学的方法で得られたラセミ体反応液から、通常
のアミノ酸の光学分割法として知られているN−アセチ
ル−L−フェニルアラニンのみ加水分解させるアシラー
ゼ酵素を用いたアシラーゼ反応後、反応液を固液分離に
付した場合、加水分解により生成したL−フェニルアラ
ニンの溶解変分がN−アセチル−D−フェニルアラニン
の結晶に付着される。
またアシラーゼ酵素による選択的加水分解反応において
は、効率のよい分離法を考慰するのは勿論だが、L−フ
ェニルアラニンの生成物濃度が高くなる?二1反応を「
1害する。したがってN−アセチル−DL−フェニルア
ラニンのアシラーゼ反応による光学分割においては1回
のアシラーゼ反応のみでは、限度があり、たとえ酵素を
多用してもN−アセチル−L−フェニルアラニンを充分
に反応せしめることはできず、得られるN−アセチル−
D−フェニルアラニン中にかなりの未反応し一体が混入
され、最終的に加水分解して得られるD−フェニルアラ
ニンの高光学純度を得るには問題があることもわかった
。
は、効率のよい分離法を考慰するのは勿論だが、L−フ
ェニルアラニンの生成物濃度が高くなる?二1反応を「
1害する。したがってN−アセチル−DL−フェニルア
ラニンのアシラーゼ反応による光学分割においては1回
のアシラーゼ反応のみでは、限度があり、たとえ酵素を
多用してもN−アセチル−L−フェニルアラニンを充分
に反応せしめることはできず、得られるN−アセチル−
D−フェニルアラニン中にかなりの未反応し一体が混入
され、最終的に加水分解して得られるD−フェニルアラ
ニンの高光学純度を得るには問題があることもわかった
。
問題点を解決するための手段
本発明者らはこのような問題点を踏まえ、化学的方法に
より得られたN−アセチル−DL−フェニルアラニンの
ラセミ体反応液からN−アセチル−D−フェニルアラニ
ンのみを効率よく分離し、高光学的純度を有するD−フ
ェニルアラニンを得る方法を鋭意検討し、本発明方法に
達したものである。
より得られたN−アセチル−DL−フェニルアラニンの
ラセミ体反応液からN−アセチル−D−フェニルアラニ
ンのみを効率よく分離し、高光学的純度を有するD−フ
ェニルアラニンを得る方法を鋭意検討し、本発明方法に
達したものである。
すなわち、本発明方法は、1)N−アセチル−DL−フ
ェニルアラニンをアシラーゼ酵素を用いて光学分割を行
い、得られたアシラーゼ反応液を、2)濃縮後冷却して
出来るだけのL−フェニルアラニニルアラニンのみを完
全に溶解してろ液として出来るだけL−フェニルアラニ
ンを分離するかのいずれかの方法で、L−フェニルアラ
ニンを分離後、3)主にN−アセチル−D−フェニルア
ラニン及び未反応のN−アセチル−L−フェニルアラニ
ンよりなるろ液または結晶を、再度アシラーゼ反応に付
して、光学分割を行い、4)得られた反応終了液のP
l−Iを再度1以下にして、生成残存するL−フェニル
アラニンを溶解、固液分離して、5)N−アセチルーD
−フェニルアラニンを加水分解に付することよりなる、
光学的高純度のD−フェニルアラニンを得る方法である
。
ェニルアラニンをアシラーゼ酵素を用いて光学分割を行
い、得られたアシラーゼ反応液を、2)濃縮後冷却して
出来るだけのL−フェニルアラニニルアラニンのみを完
全に溶解してろ液として出来るだけL−フェニルアラニ
ンを分離するかのいずれかの方法で、L−フェニルアラ
ニンを分離後、3)主にN−アセチル−D−フェニルア
ラニン及び未反応のN−アセチル−L−フェニルアラニ
ンよりなるろ液または結晶を、再度アシラーゼ反応に付
して、光学分割を行い、4)得られた反応終了液のP
l−Iを再度1以下にして、生成残存するL−フェニル
アラニンを溶解、固液分離して、5)N−アセチルーD
−フェニルアラニンを加水分解に付することよりなる、
光学的高純度のD−フェニルアラニンを得る方法である
。
本発明は以下の様にして実施する。
N−アセチル−DL−フェニルアラニンのアシラーゼ酵
素によるアシラーゼ加水分解反応は、N−アセチルーD
L−フェニルアラニンの5〜40%水溶液を苛性ソーダ
で中性付近もしくは弱アルカリ付近まで中和した水性媒
体中で、温度30〜60°C1反応時間10〜70 H
rで実施するのが好ましく、またアシラーゼの安定化の
ために通常行なわれている様にCoCd2・6I−ho
を添加し系内のコバルトイオン濃度が10−6M〜10
−2Mの濃度となるようにして実施するのが望ましい。
素によるアシラーゼ加水分解反応は、N−アセチルーD
L−フェニルアラニンの5〜40%水溶液を苛性ソーダ
で中性付近もしくは弱アルカリ付近まで中和した水性媒
体中で、温度30〜60°C1反応時間10〜70 H
rで実施するのが好ましく、またアシラーゼの安定化の
ために通常行なわれている様にCoCd2・6I−ho
を添加し系内のコバルトイオン濃度が10−6M〜10
−2Mの濃度となるようにして実施するのが望ましい。
上記の様な方法で得られたアシラーゼ反応終了液中には
、加水分解により生成したL−フェニルアラニンの溶解
度が2%前後であるため、溶解度分取外のL−フェニル
アラニンの結晶が析出しており、未反応のN−アセチル
−L−フェニルアラニンとN−アセチル−D−フェニル
アラニン及び溶解変分のL−フェニルアラニンは溶液と
なっている。この反応水溶液からなるべく多くのL−フ
ェニルアラニンを系外へ除去するために、アシラーゼ反
応マスを濃縮した後、冷却を行ない固液分離によりL−
フェニルアラニンを系外へ除去する。
、加水分解により生成したL−フェニルアラニンの溶解
度が2%前後であるため、溶解度分取外のL−フェニル
アラニンの結晶が析出しており、未反応のN−アセチル
−L−フェニルアラニンとN−アセチル−D−フェニル
アラニン及び溶解変分のL−フェニルアラニンは溶液と
なっている。この反応水溶液からなるべく多くのL−フ
ェニルアラニンを系外へ除去するために、アシラーゼ反
応マスを濃縮した後、冷却を行ない固液分離によりL−
フェニルアラニンを系外へ除去する。
その際、好ましくはL−フェニルアラニンの濃度が20
%程度となるまで濃縮を行ない、0〜10°Cまで冷却
してL−フェニルアラニンの結晶を固液分離するのがよ
い。
%程度となるまで濃縮を行ない、0〜10°Cまで冷却
してL−フェニルアラニンの結晶を固液分離するのがよ
い。
また本発明においては、上記の濃縮、冷却による方法以
外に、L−フェニルアラニンを分離する方法としてアシ
ラーゼ反応終了後、直ちにPHを塩酸などで1以下にし
て、生成しているL−フェニルアラニンを完全に溶解さ
せ、ろ液として分離することもできる。その場合はN−
アセチル−D−フェニルアラニン及び未反応のN−アセ
チル−し−フェニルアラニンは結晶として析出するので
これを単離する。その際、水でよく洗浄して付着してい
るL−フェニルアラニンを十分除去するのがよい。
外に、L−フェニルアラニンを分離する方法としてアシ
ラーゼ反応終了後、直ちにPHを塩酸などで1以下にし
て、生成しているL−フェニルアラニンを完全に溶解さ
せ、ろ液として分離することもできる。その場合はN−
アセチル−D−フェニルアラニン及び未反応のN−アセ
チル−し−フェニルアラニンは結晶として析出するので
これを単離する。その際、水でよく洗浄して付着してい
るL−フェニルアラニンを十分除去するのがよい。
このようにしてN−フェニルアラニンを固液分離して得
られた、N−アセチル−D−フェニルアラニン及び未反
応のN−アセチル−L−フェニルアラニン及び若干のL
−フェニルアラニンを含むろ液または結晶は、L−フェ
ニルアラニン濃度が0.5%以内となる様に水で希釈さ
れ、この水溶液中に新たにアシラーゼ酵素を添加して再
度反応を行なわせる。
られた、N−アセチル−D−フェニルアラニン及び未反
応のN−アセチル−L−フェニルアラニン及び若干のL
−フェニルアラニンを含むろ液または結晶は、L−フェ
ニルアラニン濃度が0.5%以内となる様に水で希釈さ
れ、この水溶液中に新たにアシラーゼ酵素を添加して再
度反応を行なわせる。
これにより、アシラーゼ酵素反応阻害もなく、未反応の
N−アセチル−L−フェニルアラニンは再度加水分解さ
せることができて極力減らすことができる。
N−アセチル−L−フェニルアラニンは再度加水分解さ
せることができて極力減らすことができる。
二回目のアシラーゼ反応が終了したら、溶液のPHを塩
酸などで1以下とすることにより、生成しているL−フ
ェニルアラニンを溶解させ、未反応物のほとんど含まれ
ないN−アセチル−D−フェニルアラニンを析出させ固
液分離により単離する。その際好ましくはアシラーゼ反
応終了液は濃縮などによりN−アセチル−D−フェニル
アラニンの濃度を高くしておく方がよい。
酸などで1以下とすることにより、生成しているL−フ
ェニルアラニンを溶解させ、未反応物のほとんど含まれ
ないN−アセチル−D−フェニルアラニンを析出させ固
液分離により単離する。その際好ましくはアシラーゼ反
応終了液は濃縮などによりN−アセチル−D−フェニル
アラニンの濃度を高くしておく方がよい。
かくして光学純度の高い、すなわちD一体音量99%以
上のN−アセチル−D−フェニルアラニンを得ることが
できる。
上のN−アセチル−D−フェニルアラニンを得ることが
できる。
本発明のアシラーゼ反応において使用するアシラーゼ酵
素は、選択的にN−アセチルアミノ酸のL一体のみを加
水分解するものであればいかなる菌体より取得されたも
のでもよいが、アシラーゼ反応は通常中性付近もしくは
弱アルカリ付近で行なわれており、従って本発明におい
ても至適P I−Iが6〜9付近のアシラーゼを使用す
るのが好まし知釧苗−ストレプトミセス屈などの公知の
放線菌などから得られたものが使用できる。
素は、選択的にN−アセチルアミノ酸のL一体のみを加
水分解するものであればいかなる菌体より取得されたも
のでもよいが、アシラーゼ反応は通常中性付近もしくは
弱アルカリ付近で行なわれており、従って本発明におい
ても至適P I−Iが6〜9付近のアシラーゼを使用す
るのが好まし知釧苗−ストレプトミセス屈などの公知の
放線菌などから得られたものが使用できる。
本発明方法により得られたN−アセチル−D−フェニル
アラニンの加水分解は、常法に従い実施できる。即ち塩
酸使用量がN−アセチル−D−フェニルアラニンの1.
25倍モル程度、N−アセチル−D−フェニルアラニン
の濃度が10〜30%の塩酸水溶液中で、加熱還流を数
時間行ない冷却、中和して析出した結晶を固液分離する
ことにより高収量で光学純度の高い(光学純度99%以
上)のD−フェニルアラニンを得ることができる。
アラニンの加水分解は、常法に従い実施できる。即ち塩
酸使用量がN−アセチル−D−フェニルアラニンの1.
25倍モル程度、N−アセチル−D−フェニルアラニン
の濃度が10〜30%の塩酸水溶液中で、加熱還流を数
時間行ない冷却、中和して析出した結晶を固液分離する
ことにより高収量で光学純度の高い(光学純度99%以
上)のD−フェニルアラニンを得ることができる。
また副生したL−フェニルアラニンは、単離し−DL−
フェニルアラニンとして再使用することもできる。
フェニルアラニンとして再使用することもできる。
以下実施例を示す。
実施例I
N−アセチル−DL−フェニルアラニン100gをイオ
ン交換水及び20%苛性ソーダ水溶液にて溶解し、pH
7,5に合わせる。CoCl2・6H20を反応系内の
Coz+濃度が5X10−4Mとなる様に添加した。反
応液の全重量が550gとなる様にして、大野製薬■製
アシラーゼ酵素1.B(18゜000U/g)を添加し
て40°G/40Hrで反応を行った。反応開始後10
I(r付近より結晶が析出し始めた。
ン交換水及び20%苛性ソーダ水溶液にて溶解し、pH
7,5に合わせる。CoCl2・6H20を反応系内の
Coz+濃度が5X10−4Mとなる様に添加した。反
応液の全重量が550gとなる様にして、大野製薬■製
アシラーゼ酵素1.B(18゜000U/g)を添加し
て40°G/40Hrで反応を行った。反応開始後10
I(r付近より結晶が析出し始めた。
反応終了後、反応液を減圧下(約100+x/)Ig)
で濃縮し、水留去を行ない濃縮液1sogcL−フェニ
ルアラニン20%濃縮液)を得た。
で濃縮し、水留去を行ない濃縮液1sogcL−フェニ
ルアラニン20%濃縮液)を得た。
反応終了マスのHLC分析の結果、N−アセチル−L−
フェニルアラニンよりL−フェニルアラニンへの転換率
は88%であった。
フェニルアラニンよりL−フェニルアラニンへの転換率
は88%であった。
次に濃縮液を冷却して、10°(:、/2Hr晶出後、
ヌッチェにより真空ろ過を行ない、L−フェニルアラニ
ンの粗結晶を約40g(Dry換算33.0.!?)ど
ろ液141gを得た。ろ液中のL−フェニルアラニン濃
度は1.5%であった。
ヌッチェにより真空ろ過を行ない、L−フェニルアラニ
ンの粗結晶を約40g(Dry換算33.0.!?)ど
ろ液141gを得た。ろ液中のL−フェニルアラニン濃
度は1.5%であった。
得られたろ液を水で希釈して全体を450gとし、さら
に20%苛性ソーダ水溶液にてPHを7.5に合わせた
。ついで大野製薬■製アシラーゼ酵素0.7 gを添加
して40℃/ 401−bで2回目の反応を行なった。
に20%苛性ソーダ水溶液にてPHを7.5に合わせた
。ついで大野製薬■製アシラーゼ酵素0.7 gを添加
して40℃/ 401−bで2回目の反応を行なった。
2回目アシラーゼ反応終了後の反応液中のL−フェニル
アラニン濃度は0.47%より1.11%まで上昇し、
N−アセチル−L−フェニルアラニンの大部分がL−フ
ェニルアラニンへ転換していることを示す。
アラニン濃度は0.47%より1.11%まで上昇し、
N−アセチル−L−フェニルアラニンの大部分がL−フ
ェニルアラニンへ転換していることを示す。
得られた反応終了液を約3009まで減圧下に濃縮し、
室温にて濃塩酸を加えてPH1とした。引続き10°G
/21(r品出を行ない、ヌッチェで真空ろ過後水洗、
乾燥を行ない、N−アセチル−D−フェニルアラニンの
結晶42.8gを得た。
室温にて濃塩酸を加えてPH1とした。引続き10°G
/21(r品出を行ない、ヌッチェで真空ろ過後水洗、
乾燥を行ない、N−アセチル−D−フェニルアラニンの
結晶42.8gを得た。
この結晶は純度99.6%、旋光度〔α沼=−40,2
°(C= 2 、 cl−130x−x )−cあり、
光学的にほぼ純品のN−アセチル−D−フェニルアラニ
ンであることが確認された。
°(C= 2 、 cl−130x−x )−cあり、
光学的にほぼ純品のN−アセチル−D−フェニルアラニ
ンであることが確認された。
上記により得られたN−アセチル−D−フェニルアラニ
ン25gを、濃塩酸及び水に溶解して、全容量が100
g、塩酸濃度を7%として、加熱還流を8 Hr行ない
、冷却後32%苛性ソーダ水溶液にテP Hを5.0と
し、10 ’C/ 2 Hr晶析を行なった。
ン25gを、濃塩酸及び水に溶解して、全容量が100
g、塩酸濃度を7%として、加熱還流を8 Hr行ない
、冷却後32%苛性ソーダ水溶液にテP Hを5.0と
し、10 ’C/ 2 Hr晶析を行なった。
ヌッチェによる真空ろ過し、水にて洗浄後、結晶を乾燥
して白色のD−フェニルアラニン精結晶15.2gを得
た。
して白色のD−フェニルアラニン精結晶15.2gを得
た。
本品は純度100.1%、〔α〕譬−+346°(C=
2、水)であり、光学異性体分離用カラム(ダイセル社
製キラルパック)で分析した結果、L一体は0.3%の
混入であった。
2、水)であり、光学異性体分離用カラム(ダイセル社
製キラルパック)で分析した結果、L一体は0.3%の
混入であった。
比較例
実施例1と同様に行なった。ただしアシラーゼ使用量は
倍量の2.8gとし、2回目のアシラーゼ反応はカット
した。得られたN−アセチル−D−フェニルアラニンの
旋光度〔α躍−−36.2° (C=2、G−130I
4 )と低く、さらにこれより得られたD−フェニルア
ラニンの〔α)宕= +29.4°と低かった。
倍量の2.8gとし、2回目のアシラーゼ反応はカット
した。得られたN−アセチル−D−フェニルアラニンの
旋光度〔α躍−−36.2° (C=2、G−130I
4 )と低く、さらにこれより得られたD−フェニルア
ラニンの〔α)宕= +29.4°と低かった。
この場合り一体の8%が混入していた。
実施例2
実施例1と同様にして一回目の光学分割反応を行ない、
濃縮液を得た。濃縮液に室温にて濃塩酸86gを加えて
PHを1.0とし、5°Cに冷却、2Hr晶出を行なっ
た。析出している未反応のN−アセチル−L−フェニル
アラニンを含むN−アセチル−D−フェニルアラニンの
結晶をろ別し、乾燥後46gを得た。
濃縮液を得た。濃縮液に室温にて濃塩酸86gを加えて
PHを1.0とし、5°Cに冷却、2Hr晶出を行なっ
た。析出している未反応のN−アセチル−L−フェニル
アラニンを含むN−アセチル−D−フェニルアラニンの
結晶をろ別し、乾燥後46gを得た。
この結晶は、純度98.7%、旋光度〔α〕乞−−32
.4°(C−2、Cl−13011)。光学純度は約9
0%であった。
.4°(C−2、Cl−13011)。光学純度は約9
0%であった。
得られた結晶40gを用いて水及び20%苛性ソーダ水
溶液にてP 11を7.5、全容量を220gとなる様
にし、大野製薬■製アシラーゼ酵素0.7タを添加して
40°G/40Hrで2回目の反応を行なった。反応液
中には新たにL−フェニルアラニンが重量で2.9g生
成しており、N−アセチル−L−フェニルアラニンの大
部分はL−フェニルアラニンへ転換していることを示す
。
溶液にてP 11を7.5、全容量を220gとなる様
にし、大野製薬■製アシラーゼ酵素0.7タを添加して
40°G/40Hrで2回目の反応を行なった。反応液
中には新たにL−フェニルアラニンが重量で2.9g生
成しており、N−アセチル−L−フェニルアラニンの大
部分はL−フェニルアラニンへ転換していることを示す
。
上記により得られた反応終了液を室温にて濃塩酸を加え
PH1,0とし、さらに10 ’C/ 211 r晶出
後ヌツチェで真空ろ過、水洗、乾燥を行ない、N−アセ
チルーD−フェニルアラニンの結晶327を得た。
PH1,0とし、さらに10 ’C/ 211 r晶出
後ヌツチェで真空ろ過、水洗、乾燥を行ない、N−アセ
チルーD−フェニルアラニンの結晶327を得た。
コノ結晶ハ純度99.8%。(α〕”、’ =−40,
3°(C=2、CH30H)であり、はぼ純品のN−ア
セチル−D−フェニルアラニンであることが確認された
。
3°(C=2、CH30H)であり、はぼ純品のN−ア
セチル−D−フェニルアラニンであることが確認された
。
上記により得られたN−アセチル−D−フェニルアラニ
ン257を用いて実施例1と同様に加水分解を行ない、
D−フェニルアラニン精結晶14.8夕を得た。本品は
純度99.8%、〔α九= +34.8゜(C=2、水
)であり光学異性体分離用カラム(ダイセル社製、キラ
ルパック)で分析した結果、L一体は0.2%の混入で
あった。
ン257を用いて実施例1と同様に加水分解を行ない、
D−フェニルアラニン精結晶14.8夕を得た。本品は
純度99.8%、〔α九= +34.8゜(C=2、水
)であり光学異性体分離用カラム(ダイセル社製、キラ
ルパック)で分析した結果、L一体は0.2%の混入で
あった。
Claims (2)
- (1)1)N−アセチル−DL−フェニルアラニンをア
シラーゼ酵素を用いて光学分割を行い、得られたアシラ
ーゼ反応液を 2)濃縮、冷却して反応液中のL−フェニルアラニンを
結晶として固液分離した後、 3)主にN−アセチル−D−フェニルアラニン及び未反
応のN−アセチル−L−フェニルアラニンよりなるろ液
を再度光学分割を行い、 4)得られた反応終了液のPHを1以下にして生成残存
するL−フェニルアラニンを溶解させ、 5)固液分離したN−アセチル−D−フェニルアラニン
を加水分解に付すことよりなる、光学的に純度の高いD
−フェニルアラニンの分離方法 - (2)1)N−アセチル−DL−フェニルアラニンをア
シラーゼ酵素を用いて光学分割を行い、得られたアシラ
ーゼ反応液を 2)PH1以下にして、反応液中の生成L−フェニルア
ラニンをろ液として固液分離した後、 3)主にN−アセチル−D−フェニルアラニン及び未反
応のN−アセチル−L−フェニルアラニンよりなる結晶
を再度光学分割を行い、 4)得られた反応終了液のPHを1以下にして生成残存
するL−フェニルアラニンを溶解させ、 5)固液分離したN−アセチル−D−フェニルアラニン
を加水分解に付すことよりなる、光学的に純度の高いD
−フェニルアラニンの分離方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23715986A JPH0634751B2 (ja) | 1986-10-07 | 1986-10-07 | D−フエニルアラニンの分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23715986A JPH0634751B2 (ja) | 1986-10-07 | 1986-10-07 | D−フエニルアラニンの分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6391097A true JPS6391097A (ja) | 1988-04-21 |
JPH0634751B2 JPH0634751B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=17011269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23715986A Expired - Lifetime JPH0634751B2 (ja) | 1986-10-07 | 1986-10-07 | D−フエニルアラニンの分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634751B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4912042A (en) * | 1989-08-17 | 1990-03-27 | Eastman Kodak Company | Preparation of D-malic acid or derivative |
-
1986
- 1986-10-07 JP JP23715986A patent/JPH0634751B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4912042A (en) * | 1989-08-17 | 1990-03-27 | Eastman Kodak Company | Preparation of D-malic acid or derivative |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634751B2 (ja) | 1994-05-11 |
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