JPS6375336A - 内燃機関の吸入空気圧力推定装置 - Google Patents
内燃機関の吸入空気圧力推定装置Info
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- JPS6375336A JPS6375336A JP22053486A JP22053486A JPS6375336A JP S6375336 A JPS6375336 A JP S6375336A JP 22053486 A JP22053486 A JP 22053486A JP 22053486 A JP22053486 A JP 22053486A JP S6375336 A JPS6375336 A JP S6375336A
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
及団辺旦仰
[産業上の利用分野]
本発明は、内燃機関の動的な物理モデルを構築し、該物
理モデルに基づいて定まるパラメータを使用して内燃機
関の吸入空気圧力を推定する内燃機関の吸入空気圧力推
定装置に関する。
理モデルに基づいて定まるパラメータを使用して内燃機
関の吸入空気圧力を推定する内燃機関の吸入空気圧力推
定装置に関する。
[従来の技術]
従来より、内燃機関の内部状態を考慮して該内燃機関の
動的なモデルを構築し、内部状態を規定する状態変数に
よって該内燃機関の動的な振る舞いを推定する技術が知
られている。例えば、[内燃機関のアイドル回転速度制
御方法] (特開昭59−120751@公報)等が提
案されている。
動的なモデルを構築し、内部状態を規定する状態変数に
よって該内燃機関の動的な振る舞いを推定する技術が知
られている。例えば、[内燃機関のアイドル回転速度制
御方法] (特開昭59−120751@公報)等が提
案されている。
すなわち、内燃機関、アクチュエータおよびセンサの動
特性をモデル化したものをマイクロコンピュータ等から
なるコントローラに記憶しておき、空気量、点火時期、
燃料供給量および排気還流量のいずれか1つまたは任意
の2つ以上の組合せを制御入力とし、かつアイドル回転
速度を制御出力とし、制御入力と制御出力から、ダイナ
ミックモデルである内燃機関等の内部状態を代表する状
態変数量を推定し、その推定値とアイドル回転速度の目
標値と実際値の偏差の積分値とを用いて、制御入力値を
決定し、内燃機関のアイドル回転速度を目標値にフィー
ドバック制御する技術である。
特性をモデル化したものをマイクロコンピュータ等から
なるコントローラに記憶しておき、空気量、点火時期、
燃料供給量および排気還流量のいずれか1つまたは任意
の2つ以上の組合せを制御入力とし、かつアイドル回転
速度を制御出力とし、制御入力と制御出力から、ダイナ
ミックモデルである内燃機関等の内部状態を代表する状
態変数量を推定し、その推定値とアイドル回転速度の目
標値と実際値の偏差の積分値とを用いて、制御入力値を
決定し、内燃機関のアイドル回転速度を目標値にフィー
ドバック制御する技術である。
ここで、内燃機関の動的な内部状態を代表する状態変数
量は、必ずしも実際の内部状態を表わす種々の物理量に
対応したものではなく、仝休として内燃機関をシミュレ
ーションさせるものであった。
量は、必ずしも実際の内部状態を表わす種々の物理量に
対応したものではなく、仝休として内燃機関をシミュレ
ーションさせるものであった。
[発明か解決しようとする問題点]
ところで、内燃機関のように複雑な対瘉については、ぞ
の動的なモデルを理論的に正確に求めることは困知であ
り、何らかの形で実験的に定める必要があった。そこで
、上記従来の技術では、各制御入力と制御出力との関係
を、ある基Q設定値近辺で求められて線形近似された伝
達関数行列により記)ホし、所謂システム同定の手法に
より該伝達関数行列を定めて、内燃機関の動的なモデル
を構築していた。したがって、非線形性を有する内燃機
関の動的なモデルとして、上記基準設定値近辺の摂動分
間でのみ成立し、必ずしも物理的意味のない線形モデル
を採用していたので、制御対象に対して動的なモデルが
良好に適合していないという問題点があった。
の動的なモデルを理論的に正確に求めることは困知であ
り、何らかの形で実験的に定める必要があった。そこで
、上記従来の技術では、各制御入力と制御出力との関係
を、ある基Q設定値近辺で求められて線形近似された伝
達関数行列により記)ホし、所謂システム同定の手法に
より該伝達関数行列を定めて、内燃機関の動的なモデル
を構築していた。したがって、非線形性を有する内燃機
関の動的なモデルとして、上記基準設定値近辺の摂動分
間でのみ成立し、必ずしも物理的意味のない線形モデル
を採用していたので、制御対象に対して動的なモデルが
良好に適合していないという問題点があった。
また、上述のように求めた動的なモデルに基づいて定ま
るパラメータを使用して状態変数量を推定していたので
、該状態変数量は必ずしも物理的な意味を持たないもの
であった。このため、該状態変数■から最適フィードバ
ックゲインを使用して制御量を算出するフィードバック
制御を行なっても、必ずしも制御特性が向上しないとい
う問題もあった。
るパラメータを使用して状態変数量を推定していたので
、該状態変数量は必ずしも物理的な意味を持たないもの
であった。このため、該状態変数■から最適フィードバ
ックゲインを使用して制御量を算出するフィードバック
制御を行なっても、必ずしも制御特性が向上しないとい
う問題もあった。
ざらに、推定された状態変数量に物理的意味が無いので
、該状態変数量の用途が制御されてしまい、状態観測器
等を構成して求めた状態変数量を多目的に対して有効に
利用できないという問題点もめった。
、該状態変数量の用途が制御されてしまい、状態観測器
等を構成して求めた状態変数量を多目的に対して有効に
利用できないという問題点もめった。
本発明は、内燃機関の挙動に関与する諸ffiの物理的
関係に則って構築された動的な物理モデルに基づいて定
まるパラメータを使用して、内燃機関の負荷に相当する
物理mである吸入空気圧力を状態変数■として算出する
内燃機関の吸入空気圧力推定装置の提供を目的とする。
関係に則って構築された動的な物理モデルに基づいて定
まるパラメータを使用して、内燃機関の負荷に相当する
物理mである吸入空気圧力を状態変数■として算出する
内燃機関の吸入空気圧力推定装置の提供を目的とする。
発明の構成
[問題点を解決するための手段」
上記問題を解決するためになされた本発明は、第1図に
例示するように、 内燃機関M1の運動方程式および該内燃機関M1の吸入
空気量の質量保存を記述した数式から近似して17られ
る内燃機関の動的な物理モデルに則って、上記内燃機関
M1の吸入空気圧力を推定する内燃機関の吸入空気圧力
推定装置で必って、上記内燃機関M1の回転速度に応じ
た回転速度相当量を検出する回転速度検出手段M2と、
上記内燃機関M1の吸入空気量の調節に関与する制御量
を算出する制御量算出手段M3と、前記内燃機関の動的
なモデルに基づいて設定されたパラメータを使用して、
上記回転速度検出手段M2の検出した回転速度相当量c
l>よび上記制御量算出手段M3の算出した制御ωから
上記内燃機関M1の吸入空気圧力を算出する吸入空気圧
力算出手段M4と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の吸入空気圧力推定
装置を要旨とするものである。
例示するように、 内燃機関M1の運動方程式および該内燃機関M1の吸入
空気量の質量保存を記述した数式から近似して17られ
る内燃機関の動的な物理モデルに則って、上記内燃機関
M1の吸入空気圧力を推定する内燃機関の吸入空気圧力
推定装置で必って、上記内燃機関M1の回転速度に応じ
た回転速度相当量を検出する回転速度検出手段M2と、
上記内燃機関M1の吸入空気量の調節に関与する制御量
を算出する制御量算出手段M3と、前記内燃機関の動的
なモデルに基づいて設定されたパラメータを使用して、
上記回転速度検出手段M2の検出した回転速度相当量c
l>よび上記制御量算出手段M3の算出した制御ωから
上記内燃機関M1の吸入空気圧力を算出する吸入空気圧
力算出手段M4と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の吸入空気圧力推定
装置を要旨とするものである。
回転速度検出手段M2とは、内燃機関M1の回転速度相
当量を検出するものである。回転速度相当量とは、例え
ば、回転速度であってもよく、また例えば回転速度2乗
値であってもよい。回転速度相当量として回転速度を検
出する場合には、例えば、内燃機関M1のディストリビ
ュータのカムシャフトに固定されたパルスギヤおよび該
パルスギヤに近接対向して配設された電磁ピックアップ
よりなる回転速度センサにより構成できる。また例えば
、内燃機関M1のクランクシャフトの回転速度を検出す
る回転速度センサであってもよい。
当量を検出するものである。回転速度相当量とは、例え
ば、回転速度であってもよく、また例えば回転速度2乗
値であってもよい。回転速度相当量として回転速度を検
出する場合には、例えば、内燃機関M1のディストリビ
ュータのカムシャフトに固定されたパルスギヤおよび該
パルスギヤに近接対向して配設された電磁ピックアップ
よりなる回転速度センサにより構成できる。また例えば
、内燃機関M1のクランクシャフトの回転速度を検出す
る回転速度センサであってもよい。
一方、回転速度相当量として回転速度2乗値を検出する
場合には、例えば、上記各回転速度センサ、該回転速度
センサの出力するパルス信号をアナログ信号に変換する
F/V変換器および該アナログ信号の2乗値を算出する
乗算器から構成できる。
場合には、例えば、上記各回転速度センサ、該回転速度
センサの出力するパルス信号をアナログ信号に変換する
F/V変換器および該アナログ信号の2乗値を算出する
乗算器から構成できる。
また例えば、上記パルス信号を論理演算回路に入力し、
予め定められた処理手順に従って回転速度2乗値を求め
ることもできる。
予め定められた処理手順に従って回転速度2乗値を求め
ることもできる。
制御量算出手段M3とは、内燃機関M1の吸入空気量の
調節に関与する制御量を算出するものである。例えば、
内燃機関M1の吸入空気圧力と回転速度との積および吸
気絞り有効断面積の加算値を算出するよう構成できる。
調節に関与する制御量を算出するものである。例えば、
内燃機関M1の吸入空気圧力と回転速度との積および吸
気絞り有効断面積の加算値を算出するよう構成できる。
また例えば、吸気絞り有効断面積を被除数、回転速度を
除数として求めた除算値、すなわち所定クランク角度当
りの吸入空気間@算出するものであってもよい。
除数として求めた除算値、すなわち所定クランク角度当
りの吸入空気間@算出するものであってもよい。
吸入空気圧力算出手段M4とは、内燃機関M1の動的な
物理モデルに基づいて設定されたパラメータを使用して
、該内燃機関M1の回転速度相当mJ3よび制御量から
吸入空気圧力を算出するものである。
物理モデルに基づいて設定されたパラメータを使用して
、該内燃機関M1の回転速度相当mJ3よび制御量から
吸入空気圧力を算出するものである。
ここで、内燃機関の動的な物理モデルは、例えば、以下
のように構築することができる。まず、運転状態にある
内燃機関M1の運動方程式から、内燃機関M1の所定時
間当りの回転速度変動を少なくとも吸入空気圧力および
負荷トルクの線形結合により表現した第1の近似式を求
める。次に、内燃11関M1の吸気行程にある気筒にお
ける吸入空気量の質ヱ保存に関して記述した式から、内
燃機関M1の所定時間当りの吸入空気圧力変動を少なく
とも吸入空気圧力と回転速度との積および吸入空気量の
線形結合により表現した第2の近似式を求める。さらに
上記第1の近似式および第2の近似式に基づいて次式(
1)の状態方程式および次式(2)の出力方程式を導出
する。
のように構築することができる。まず、運転状態にある
内燃機関M1の運動方程式から、内燃機関M1の所定時
間当りの回転速度変動を少なくとも吸入空気圧力および
負荷トルクの線形結合により表現した第1の近似式を求
める。次に、内燃11関M1の吸気行程にある気筒にお
ける吸入空気量の質ヱ保存に関して記述した式から、内
燃機関M1の所定時間当りの吸入空気圧力変動を少なく
とも吸入空気圧力と回転速度との積および吸入空気量の
線形結合により表現した第2の近似式を求める。さらに
上記第1の近似式および第2の近似式に基づいて次式(
1)の状態方程式および次式(2)の出力方程式を導出
する。
×(に+1) =P−X(K) 十〇−u(に)
−(1)w(K)=■・X(に) ・
・・(2)式(1)、(2>は、離散系で表現されてお
り、添字にはサンプリングの時点を示す。ここで、状態
変数量X(に)は、回転速度および吸入空気圧力を要素
とするものであり、入力u (K)は吸入空気量の調節
に関与する制御ωおよび負荷トルクでおり、出力V(に
)は回転速度を要素とするものである。このように表現
された上記式(1)、(2)により、内燃機関M1の動
的な物理モデルが定まる。
−(1)w(K)=■・X(に) ・
・・(2)式(1)、(2>は、離散系で表現されてお
り、添字にはサンプリングの時点を示す。ここで、状態
変数量X(に)は、回転速度および吸入空気圧力を要素
とするものであり、入力u (K)は吸入空気量の調節
に関与する制御ωおよび負荷トルクでおり、出力V(に
)は回転速度を要素とするものである。このように表現
された上記式(1)、(2)により、内燃機関M1の動
的な物理モデルが定まる。
また例えば、次のように構築してもよい。すなわち、運
転状態にある内燃機関M1のエネルギバランスに関して
記述した式から、内燃機関M1の所定クランク角度当り
の回転エネルギ変動を少なくとも吸入空気圧力および負
荷トルクの線形結合により表現した第3の近似式を求め
る。次に、内燃機関M1の吸気行程にある気筒にお(プ
る吸入空気量の質量保存に関して記述した式から、内燃
機関M1の所定クランク角度当りの吸入空気圧力変動を
少なくとも所定クランク角度当りの吸入空気ωおよび吸
入空気圧力の線形結合により表現した第4の近似式を求
める。さらに上記第3の近似式および第4の近似式に基
づいて、上記式(1)の状態方程式および上記式(2)
の出力方程式を導出する。
転状態にある内燃機関M1のエネルギバランスに関して
記述した式から、内燃機関M1の所定クランク角度当り
の回転エネルギ変動を少なくとも吸入空気圧力および負
荷トルクの線形結合により表現した第3の近似式を求め
る。次に、内燃機関M1の吸気行程にある気筒にお(プ
る吸入空気量の質量保存に関して記述した式から、内燃
機関M1の所定クランク角度当りの吸入空気圧力変動を
少なくとも所定クランク角度当りの吸入空気ωおよび吸
入空気圧力の線形結合により表現した第4の近似式を求
める。さらに上記第3の近似式および第4の近似式に基
づいて、上記式(1)の状態方程式および上記式(2)
の出力方程式を導出する。
この場合、状態変数量X(に)は回転速度2乗値および
吸入空気圧力を要素とするものであり、入力Ll (K
)は少なくとも所定クランク角度当りの吸入空気量(吸
入空気量の調節に関与する制衿I1m)を含むものであ
り、出力V(K)は回転速度2乗値を要素とするもので
ある。このように表現した上記式(1)、(2>により
、内燃機関M1の動的な物理モデルを定めることもでき
る。
吸入空気圧力を要素とするものであり、入力Ll (K
)は少なくとも所定クランク角度当りの吸入空気量(吸
入空気量の調節に関与する制衿I1m)を含むものであ
り、出力V(K)は回転速度2乗値を要素とするもので
ある。このように表現した上記式(1)、(2>により
、内燃機関M1の動的な物理モデルを定めることもでき
る。
ところで、上記吸入空気圧力算出手段M4は、現代制御
理論における所謂状態観測器(オブザーバ)であって、
該オブザーバは上記式(1)。
理論における所謂状態観測器(オブザーバ)であって、
該オブザーバは上記式(1)。
(2)から構成されるのでおる。このオブザーバとその
設計法には種々のものが知られており、例えば古田勝久
他著「基礎システム理論」 (昭和53年)コロナ社、
あるいは、古田勝久他著[メカニカルシステム制御」
(昭和59年)オーム社等に詳解されている。
設計法には種々のものが知られており、例えば古田勝久
他著「基礎システム理論」 (昭和53年)コロナ社、
あるいは、古田勝久他著[メカニカルシステム制御」
(昭和59年)オーム社等に詳解されている。
上記制御量算出手段M3および吸入空気圧力算出手段M
4は、例えば、周知のCPUを始めとしてROM、RA
Mおよびその他の周辺回路素子と共に論理演算回路とし
て構成され、予め定められた処理手順に従って、上記両
手段M3.M4を実現するものでおってもよい。
4は、例えば、周知のCPUを始めとしてROM、RA
Mおよびその他の周辺回路素子と共に論理演算回路とし
て構成され、予め定められた処理手順に従って、上記両
手段M3.M4を実現するものでおってもよい。
[作用]
本発明の内燃機関の吸入空気圧力推定装置は、第1図に
例示するように、内燃機関M1の動的な物理モデルに基
づいて設定されたパラメータを使用して、回転速度検出
手段M2の検出した回転速度相当量および制御ff1i
出手段M3の算出した制御量から、吸入空気圧力算出手
段M4が吸入空気圧力を算出するよう働く。
例示するように、内燃機関M1の動的な物理モデルに基
づいて設定されたパラメータを使用して、回転速度検出
手段M2の検出した回転速度相当量および制御ff1i
出手段M3の算出した制御量から、吸入空気圧力算出手
段M4が吸入空気圧力を算出するよう働く。
すなわち、内燃機関M1の挙動に関与する各物理ω間の
関係を近似して得られる動的な物理モデルに則って、物
理的意味を有する吸入空気圧力が推定されるのである。
関係を近似して得られる動的な物理モデルに則って、物
理的意味を有する吸入空気圧力が推定されるのである。
従って本発明の内燃機関の吸入空気圧力推定装置は、内
燃機関の負荷に相当する物理量である吸入空気圧力を好
適に算出するよう働く。以上のように本発明の各構成要
素が作用することにより、本発明の技術的課題が解決さ
れる。
燃機関の負荷に相当する物理量である吸入空気圧力を好
適に算出するよう働く。以上のように本発明の各構成要
素が作用することにより、本発明の技術的課題が解決さ
れる。
[実施例]
次に本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。本発明第1実施例であるエンジン制御装置のシス
テム構成を第2図に示す。
する。本発明第1実施例であるエンジン制御装置のシス
テム構成を第2図に示す。
エンジン制御装置1は、4気筒のエンジン2および該エ
ンジン2を制御する電子制御装置(以下単にECUとよ
ぶ。)3から構成されている。エンジン2は、シリンダ
4aおよびピストン4bから形成される第1燃焼室4と
同様の構成である第2〜第4燃焼室5,6.7とを備え
る。
ンジン2を制御する電子制御装置(以下単にECUとよ
ぶ。)3から構成されている。エンジン2は、シリンダ
4aおよびピストン4bから形成される第1燃焼室4と
同様の構成である第2〜第4燃焼室5,6.7とを備え
る。
各燃焼室4.5,6.7は、吸気バルブ8,9゜10.
11を介して各々吸気ポート12,13゜14.15に
連通している。各吸気ボート12゜13.14.15の
上流には、吸入空気の脈動を吸収するサージタンク16
が設けられており、該サージタンク16上流の吸気管1
7内部にはスロットルバルブ18が配設されている。該
スロットルバルブ18はモータ19により駆動される。
11を介して各々吸気ポート12,13゜14.15に
連通している。各吸気ボート12゜13.14.15の
上流には、吸入空気の脈動を吸収するサージタンク16
が設けられており、該サージタンク16上流の吸気管1
7内部にはスロットルバルブ18が配設されている。該
スロットルバルブ18はモータ19により駆動される。
モータ19はECU3からの指令に応じて、スロットル
バルブ18の開度を変更し、吸気管17を流れる吸入空
気量を調節する。また、上記吸気管17には上記スロッ
トルバルブ18を迂回するバイパス路20が設けられ、
該バイパス路20には、アイドルスピードコントロール
バルブ(以下単にl5CVと呼ぶ。)21が介装されて
いる。l5CV21はECU3からの指令に応じて開閉
し、バイパス路20を流れる吸入空気mを調節する。
バルブ18の開度を変更し、吸気管17を流れる吸入空
気量を調節する。また、上記吸気管17には上記スロッ
トルバルブ18を迂回するバイパス路20が設けられ、
該バイパス路20には、アイドルスピードコントロール
バルブ(以下単にl5CVと呼ぶ。)21が介装されて
いる。l5CV21はECU3からの指令に応じて開閉
し、バイパス路20を流れる吸入空気mを調節する。
また、エンジン2は、点火に必要な高電圧を出力するイ
グニションコイルを僅えたイグナイタ22、クランク軸
23に連動して上記イグナイタ2で発生した高電圧を各
気筒の図示しない点火プラグに分配供給するディストリ
ビュータ24を有する。
グニションコイルを僅えたイグナイタ22、クランク軸
23に連動して上記イグナイタ2で発生した高電圧を各
気筒の図示しない点火プラグに分配供給するディストリ
ビュータ24を有する。
エンジン制御装置1は検出器として、ディス]・リビュ
ータ24のカムシャフトの1/24回転毎に、すなわち
クランク角O°から30’の整数倍毎に回転角信号を出
力する回転速度セン゛す32、スロットルバルブ18の
開度を検出するスロットルポジションセン++’33お
よびアクセルペダル3/laの操作量を検出するアクセ
ル操作ωセン(J 34を備える。
ータ24のカムシャフトの1/24回転毎に、すなわち
クランク角O°から30’の整数倍毎に回転角信号を出
力する回転速度セン゛す32、スロットルバルブ18の
開度を検出するスロットルポジションセン++’33お
よびアクセルペダル3/laの操作量を検出するアクセ
ル操作ωセン(J 34を備える。
上記各センサの検出信号はECLJ3に入力され、該E
CU3はエンジン2を制御する。ECU3は、CPU3
a、ROM3b、RAM3cを中心に論理演算回路とし
て構成され、コモンバス3dを介して入力部3e、出力
部3fに接続されて外部との入出力を行なう。
CU3はエンジン2を制御する。ECU3は、CPU3
a、ROM3b、RAM3cを中心に論理演算回路とし
て構成され、コモンバス3dを介して入力部3e、出力
部3fに接続されて外部との入出力を行なう。
また、後述するようにECU3の算出した吸入空気圧力
推定値に相当する信号と、ECU3の記憶しているアイ
ドル状態における上限吸入空気圧力に相当する信号とは
、出力部3fから出力されてコンパレータ41に入力さ
れる。吸入空気圧力推定値がアイドル状態における上限
吸入空気圧力を上回ると、コンパレータ41はハイレベ
ル信号を増幅器42に出力する。一方、スロットルバル
ブ18が全開となるアイドル状態にあるときは、スロッ
トルポジションセンサ33はアイドル信号を増幅器42
に出力する。このため、エンジン2がアイドル状態であ
って、吸入空気圧力推定値がアイドル状態における上限
吸入空気圧力を上回ったときは、増幅器42が作動して
警告灯43を点灯する。このように、エンジン制御装置
1は、アイドル状態の吸入空気圧力推定値に基づいてエ
ンジン2の自己診断を行なう回路を有する。
推定値に相当する信号と、ECU3の記憶しているアイ
ドル状態における上限吸入空気圧力に相当する信号とは
、出力部3fから出力されてコンパレータ41に入力さ
れる。吸入空気圧力推定値がアイドル状態における上限
吸入空気圧力を上回ると、コンパレータ41はハイレベ
ル信号を増幅器42に出力する。一方、スロットルバル
ブ18が全開となるアイドル状態にあるときは、スロッ
トルポジションセンサ33はアイドル信号を増幅器42
に出力する。このため、エンジン2がアイドル状態であ
って、吸入空気圧力推定値がアイドル状態における上限
吸入空気圧力を上回ったときは、増幅器42が作動して
警告灯43を点灯する。このように、エンジン制御装置
1は、アイドル状態の吸入空気圧力推定値に基づいてエ
ンジン2の自己診断を行なう回路を有する。
ECU3は、ROM3bに予め記憶されたプログラムに
従って回転速度センサ32およびアクセル操作量センν
34から入力される検出結果に基づいてモータ19、l
5CV21を駆動し、エンジン2の回転速度を目標回転
速度とするフィードバック制御を行なう。次に、このフ
ィードバック1J制御に用いられる制御系を第3図のブ
ロックダイアグラムに基づいて説明する。なお、第3図
は制御系を示す図であって、ハード的な構成を示すもの
ではない。第3図に示す制御系は、実際には第4図のフ
ローチャートに示した一連のプログラムの実行により、
離散系として実現されている。
従って回転速度センサ32およびアクセル操作量センν
34から入力される検出結果に基づいてモータ19、l
5CV21を駆動し、エンジン2の回転速度を目標回転
速度とするフィードバック制御を行なう。次に、このフ
ィードバック1J制御に用いられる制御系を第3図のブ
ロックダイアグラムに基づいて説明する。なお、第3図
は制御系を示す図であって、ハード的な構成を示すもの
ではない。第3図に示す制御系は、実際には第4図のフ
ローチャートに示した一連のプログラムの実行により、
離散系として実現されている。
第3図に示すように、オブザーバP1は、制御対象でお
るエンジン2の回転速度へ、エンジン2の吸入空気量の
調節に関与する制御ms−から、吸入空気圧力Pを推定
して吸入空気圧力推定値Pを求めるものである。
るエンジン2の回転速度へ、エンジン2の吸入空気量の
調節に関与する制御ms−から、吸入空気圧力Pを推定
して吸入空気圧力推定値Pを求めるものである。
線形演算部P2は、上記吸入空気圧力推定値Pおよびエ
ンジン2の回転速度Nに、後述する最適フィードバック
ゲイン「′の上記8値に関する要素「を掛けて第1のフ
ィードバック量を算出するものである。
ンジン2の回転速度Nに、後述する最適フィードバック
ゲイン「′の上記8値に関する要素「を掛けて第1のフ
ィードバック量を算出するものである。
目標回転速度設定部P3は、エンジン2の目標回転速度
Nrを設定するものである。本第1実施例では、アイド
ル状態においては予め定められたアイドル回転速度であ
り、通常走行状態においては自動変速機制御装置から指
令される回転速度あるいはアクセル操作量センサ34の
検出結果が目標回転速度Nrとなる。
Nrを設定するものである。本第1実施例では、アイド
ル状態においては予め定められたアイドル回転速度であ
り、通常走行状態においては自動変速機制御装置から指
令される回転速度あるいはアクセル操作量センサ34の
検出結果が目標回転速度Nrとなる。
逐次加算部P4は、目標回転速度Nrと回転速度Nとの
偏差eを累積して逐次加算値Σet算出するものである
。
偏差eを累積して逐次加算値Σet算出するものである
。
係数乗算部P5は、上記逐次加Ω値Σeと、後述する最
適フィードバックゲイン「′の該逐次加算値Σeに関す
る要素rとを掛けて第2のフィードバック量を算出する
ものでおる。
適フィードバックゲイン「′の該逐次加算値Σeに関す
る要素rとを掛けて第2のフィードバック量を算出する
ものでおる。
上記第1のフィードバックmと第2のフィードバック量
とを加算することにより、制御ωS′が算出される。
とを加算することにより、制御ωS′が算出される。
一方、乗算部P6は、エンジン2の回転速度Nと、上記
オブザーバP1の推定した吸入空気圧力推定値Pとを乗
算した乗算値P−N@n出するものである。
オブザーバP1の推定した吸入空気圧力推定値Pとを乗
算した乗算値P−N@n出するものである。
係数乗算部P7は、上記乗算値P−Nに係数α3/α2
を掛けて補正値を算出するものである。
を掛けて補正値を算出するものである。
ざらに、上記制御量S′から上記補正値を載体すること
により、エンジン2の吸入空気量を調節する操作量Sが
算出される。該操作量Sは、エンジン2の吸気絞り有効
断面積である。すなわち、スロットルバルブ1Bおよび
l5CV21の開度に相当する量である。
により、エンジン2の吸入空気量を調節する操作量Sが
算出される。該操作量Sは、エンジン2の吸気絞り有効
断面積である。すなわち、スロットルバルブ1Bおよび
l5CV21の開度に相当する量である。
以上エンジン制御装置1のハード的な構成および後述す
るプ[」グラムの実行により実現される制御系の構成に
ついて説明した。そこで、次にエンジン2の動的な物理
モデルの構築、オブザーバP1の設計および最適フィー
ドバックゲインF′の算出について説明する。
るプ[」グラムの実行により実現される制御系の構成に
ついて説明した。そこで、次にエンジン2の動的な物理
モデルの構築、オブザーバP1の設計および最適フィー
ドバックゲインF′の算出について説明する。
まジ゛、エンジン2の動的な物理モデルを構築する。運
転状態にあるエンジン2の運動方稈式は、次式(3)の
ように記述できる。
転状態にあるエンジン2の運動方稈式は、次式(3)の
ように記述できる。
dN/dt= (1/I)−[、Σ(PCi−Pa )
−1二1 (dVci/dθ> −Tf −TI ]・・・(3) 但し、Nは回転速度、tは時間、Iはエンジン回転部の
慣性モーメント、nは気筒数、PClは1番目の気筒内
圧力、paは大気圧、θはクランク角度、VCiはi番
気筒容積、Tfは機械損失トルク、T1は実負荷!・ル
クである。
−1二1 (dVci/dθ> −Tf −TI ]・・・(3) 但し、Nは回転速度、tは時間、Iはエンジン回転部の
慣性モーメント、nは気筒数、PClは1番目の気筒内
圧力、paは大気圧、θはクランク角度、VCiはi番
気筒容積、Tfは機械損失トルク、T1は実負荷!・ル
クである。
一方、エンジン2の吸気行程にある気筒における吸入空
気量の貿ω保存則は、次式(4)のように記述できる。
気量の貿ω保存則は、次式(4)のように記述できる。
d P/d t
・P ・(dVci/d t ) −Qm ) /((
Ki / (Ki −1))・Ri−Ti)*]・・・
(4)なお、本を付した項は吸気行程以外ではOである
。
Ki / (Ki −1))・Ri−Ti)*]・・・
(4)なお、本を付した項は吸気行程以外ではOである
。
但し、Pは吸入空気圧力、Cは音速、Sは吸気絞り有効
断面積、mは単位面積当りの吸入空気量、KCは混合気
比熱比、qmはシリンダ壁面伝熱量、Kiは吸入空気比
熱比、R1は吸入空気ガス定数、Tiは吸入空気温度、
■は吸気容積である。
断面積、mは単位面積当りの吸入空気量、KCは混合気
比熱比、qmはシリンダ壁面伝熱量、Kiは吸入空気比
熱比、R1は吸入空気ガス定数、Tiは吸入空気温度、
■は吸気容積である。
上記式(3)において、図示トルクが吸入空気圧力Pに
ほぼ比例することから次式(5)のように近似できる。
ほぼ比例することから次式(5)のように近似できる。
(1/I) −[:I (Pci−Pa)・(dVci
/dθ)]m1IN =α1 ・P ・・・(5)上記式(4)に
おいて、気筒内圧力Pciが臨界圧力以下であれば、吸
入空気聞は吸気絞り有効断面積Sに比例することから次
式(6)のように近似できる。
/dθ)]m1IN =α1 ・P ・・・(5)上記式(4)に
おいて、気筒内圧力Pciが臨界圧力以下であれば、吸
入空気聞は吸気絞り有効断面積Sに比例することから次
式(6)のように近似できる。
(C2/V)・S−m=α1・S ・・・(6)ま
た、上記式(4)において、気筒内に吸入される吸入空
気量は、エンジン2の回転速度Nと吸入空気圧力Pとの
積に比例することから次式(7)のように近似できる。
た、上記式(4)において、気筒内に吸入される吸入空
気量は、エンジン2の回転速度Nと吸入空気圧力Pとの
積に比例することから次式(7)のように近似できる。
−(C2/V)・[’、I ((Kc / (Kc−1
))・P−m1 (dVci/dt)−Qm)/([Ki / (Ki
−1))・Ri −Ti )*]=α2・P−N
・・・(7)なお、本を付した項は吸気行程以外では
Oである。
))・P−m1 (dVci/dt)−Qm)/([Ki / (Ki
−1))・Ri −Ti )*]=α2・P−N
・・・(7)なお、本を付した項は吸気行程以外では
Oである。
上記式(5)、(6)、(7)により上記式(3)、(
4)は次式(8)、(9)のように近似できる。
4)は次式(8)、(9)のように近似できる。
・・・(8)
dP/dt=α1 ・S+α2・P−N ・・・(
9)上記式(8)、(9)を離散化し、さらに、機械損
失トルクTfは回転速度Nに比例するものとして近似し
て各定数項を改めると、一定時間サンプリングの場合の
同定基礎式である次式(10)。
9)上記式(8)、(9)を離散化し、さらに、機械損
失トルクTfは回転速度Nに比例するものとして近似し
て各定数項を改めると、一定時間サンプリングの場合の
同定基礎式である次式(10)。
(11)が得られる。
+α3・P (K) ・N(に) ・・・(11)
ここで、実負荷トルクα3・TI (に)と定数項α4
とを次式(12)のようにして負荷トルクT−(に)に
変換する。
ここで、実負荷トルクα3・TI (に)と定数項α4
とを次式(12)のようにして負荷トルクT−(に)に
変換する。
C3・T=(K)=
C3・ (T1 (に)+(α4/α3)) ・・・(
12)また、操作mである吸気絞り有効断面積S (K
)を次式(13)のようにして制御量5−(K)に変換
する。
12)また、操作mである吸気絞り有効断面積S (K
)を次式(13)のようにして制御量5−(K)に変換
する。
5−(K)=
S(K) +(α3/α2)・P (K)・N (K)
・・・(13) なお、上記両式(10)、(11)の各定数項は最小二
乗法により同定する。
・・・(13) なお、上記両式(10)、(11)の各定数項は最小二
乗法により同定する。
上記式(12>、(13)を用いて上記式(10)、(
11)を線形化すると、次式(14)に示す状態方程式
を1!?る。
11)を線形化すると、次式(14)に示す状態方程式
を1!?る。
また、吸入空気圧力P (K)を計測していないので、
出力方程式は次式(15)のように定まる。
出力方程式は次式(15)のように定まる。
こうして、本第1実施例の動的な物理モデルが、上記式
(14)、(15)のように求められる。
(14)、(15)のように求められる。
この動的な物理モデルは、非線形を有するエンジン2を
好適に線形化したものである。
好適に線形化したものである。
次にオブザーバP1の設訓方法について説明する。オブ
ザーバの設計にはゴピナスの設計法などが知られており
、「基礎システム理論」 (前掲内)等に詳しいが、本
第1実施例ではゴピナスの設計法に則って最小次元オブ
ザーバとして設h1する。
ザーバの設計にはゴピナスの設計法などが知られており
、「基礎システム理論」 (前掲内)等に詳しいが、本
第1実施例ではゴピナスの設計法に則って最小次元オブ
ザーバとして設h1する。
上記式(14)、(15)を次式(16)。
(17)のように表記する。
X(に+1) =P−X(K) +G −u (に)
・ (16)■(に)=T・X(K)
・・・(17)但し、 1(K)=N(に) T=[10コ である。
・ (16)■(に)=T・X(K)
・・・(17)但し、 1(K)=N(に) T=[10コ である。
上記式(16)、(17)で表現される動的な物理モデ
ルの最小次元オブザーバは、次式(18)、(19)の
ように定まる。
ルの最小次元オブザーバは、次式(18)、(19)の
ように定まる。
Z(K) =A −Z(に−1)+[3−v(に−1)
+ J−u (K−1) ・・・(18
)但し、 U −P−A・υ=B・■ J=U−G であり、しかも、Aの固有値の絶対値はすべて1未満と
なるようにUを定める。本第1実施例では、排気ff1
1600 [cc]程度のガソリンエンジンに対して、
上記式(14)の各係数行列の値を次式(20)に示す
ように定めた。但し、各物理口の単位は、回転速度N
[r、 D、 rrl、 ] 、吸入空気圧力[KPa
l、吸気絞り有効断面積S[m2]、実負荷トルクTI
[Nm]である。
+ J−u (K−1) ・・・(18
)但し、 U −P−A・υ=B・■ J=U−G であり、しかも、Aの固有値の絶対値はすべて1未満と
なるようにUを定める。本第1実施例では、排気ff1
1600 [cc]程度のガソリンエンジンに対して、
上記式(14)の各係数行列の値を次式(20)に示す
ように定めた。但し、各物理口の単位は、回転速度N
[r、 D、 rrl、 ] 、吸入空気圧力[KPa
l、吸気絞り有効断面積S[m2]、実負荷トルクTI
[Nm]である。
すると、上記(18)、(19)の各係数行列は以下の
ように求まる。
ように求まる。
A=0.1
[3=−0,10
Jl=[0,790,88コ
従って、上記式(18)、(19)に基づき、本第1実
施例では吸入空気圧力推定(a P (に)が次式(2
1)、(22>のように求まる。
施例では吸入空気圧力推定(a P (に)が次式(2
1)、(22>のように求まる。
Z(K) =0.1−Z(K−1) −0,10−1’
((K−1)・・・(21) ・・・(22) 次に最適フィードバックゲイン「−の求め方について説
明ターるが、最適フィードバックゲイン「−を求める手
法は、例えば、古田勝久署「線形システム制御理論」
(昭和51年)昭晃堂等に詳しいので、ここでは詳解は
略して結果のみを示す。
((K−1)・・・(21) ・・・(22) 次に最適フィードバックゲイン「−の求め方について説
明ターるが、最適フィードバックゲイン「−を求める手
法は、例えば、古田勝久署「線形システム制御理論」
(昭和51年)昭晃堂等に詳しいので、ここでは詳解は
略して結果のみを示す。
まず、目標回転速度Nrがステップ状に変化するものと
して、該目標回転速度Nrと回転速度N(に)との偏差
e (K)を尋人し、上記式(14)の状態方程式で示
される系を一す−ボ系に拡大する。
して、該目標回転速度Nrと回転速度N(に)との偏差
e (K)を尋人し、上記式(14)の状態方程式で示
される系を一す−ボ系に拡大する。
なお、ここではスミスーデエビソンの設計法を使用する
。偏差e (K)は、次式(23)のように記)ホでき
る。
。偏差e (K)は、次式(23)のように記)ホでき
る。
e(K)=N(に)−Nr ・ (23>
目標回転速度Nrがステップ状に変化するものとし、偏
差e(に)の差分Δe (K)を求めると次式(24)
に示すように表現できる。
目標回転速度Nrがステップ状に変化するものとし、偏
差e(に)の差分Δe (K)を求めると次式(24)
に示すように表現できる。
Δe (K)
=e(に)−e(に−1)
=N(K) −N(K−1) −(Nr (K) −N
r (、に−1) )−ΔN (K)
・・・(24)従って、偏差e (K)は次
式(25)のように記)ホできる。
r (、に−1) )−ΔN (K)
・・・(24)従って、偏差e (K)は次
式(25)のように記)ホできる。
e(に)−e(に−1)+ΔN(K) ・ (
25>上記式(14)、(25>より、ザーボ系に拡し
た系を差分値に関して表記すると、次式(26)に示す
ような状態方程式を得る。なお、ここで、負荷l・ルク
T”(K)がステップ状に変化するという仮蜜よりΔT
”(に)=Oである。
25>上記式(14)、(25>より、ザーボ系に拡し
た系を差分値に関して表記すると、次式(26)に示す
ような状態方程式を得る。なお、ここで、負荷l・ルク
T”(K)がステップ状に変化するという仮蜜よりΔT
”(に)=Oである。
上記式(26)を次式(27)のようにみなす。
δX(K+1)
=lpa−δX(K) 十Ga −δU(に) ・
(27>すると、離散形2次形式評価関数は次式(2
8)のように表現できる。
(27>すると、離散形2次形式評価関数は次式(2
8)のように表現できる。
+δuT(に) ・ IR−δu(K) ]
−(28)ここで、重みパラメータ行列Q、IRを)
式択して、離散形2次形式評価関数Jを最小にする入力
δ啜」(K)は次式(29〉で与えられる。
−(28)ここで、重みパラメータ行列Q、IRを)
式択して、離散形2次形式評価関数Jを最小にする入力
δ啜」(K)は次式(29〉で与えられる。
δu(K)=F−−δX(K) ・ (2
9)従って最適フィードバックゲインE′は次式(30
)のように定まる。
9)従って最適フィードバックゲインE′は次式(30
)のように定まる。
F′=−(lR+Ga T−M−Ga )−1・Ga
” −M−Pa ・ (30)但し、Mは
次式(31)に示す離散形リカツヂ方程式を満たす止定
対称行列である M=Pa ” −M−Pa 十〇−(Pa ” −M−
Ga )・(tR十〇a ” −M−Ga )−+・(
GaT−M・IPa) ・・・(31)これに
より、制御量の偏差ΔS”(に)は次式(32)のよう
に求まる。
” −M−Pa ・ (30)但し、Mは
次式(31)に示す離散形リカツヂ方程式を満たす止定
対称行列である M=Pa ” −M−Pa 十〇−(Pa ” −M−
Ga )・(tR十〇a ” −M−Ga )−+・(
GaT−M・IPa) ・・・(31)これに
より、制御量の偏差ΔS”(に)は次式(32)のよう
に求まる。
・・・(32)
10し、F”=[F 1“コである。
上記式(32)を積分すると、制御量S′(k)が次式
(33)のように定まる。
(33)のように定まる。
・・・(33)
以上、エンジン2の動的な物理モデルの構築、最小次元
オブザーバの設計および最適フィードバックゲイン「−
の算出について説明したか、これら、オブザーバ内の各
パラメータや最適フィードバックゲインF′等は予め算
出しておき、ECU3内部ではその結果のみを用いて実
際の制御を行なうのである。
オブザーバの設計および最適フィードバックゲイン「−
の算出について説明したか、これら、オブザーバ内の各
パラメータや最適フィードバックゲインF′等は予め算
出しておき、ECU3内部ではその結果のみを用いて実
際の制御を行なうのである。
そこで、次にECU3が実行するエンジン制御処理を第
4図のフローチャー1〜に基づいて説明する。なお、以
下の説明では現在の処理において扱われる量を添字(に
)で表わす。本エンジン制御処理は、ECtJ3の起動
に伴って開始される。
4図のフローチャー1〜に基づいて説明する。なお、以
下の説明では現在の処理において扱われる量を添字(に
)で表わす。本エンジン制御処理は、ECtJ3の起動
に伴って開始される。
まず、ステップ100では、CPU3a内部のレジスタ
のクリアや、第2のフィードバック量ieおよびオブザ
ーバ内の変数Z(に)の初期値設定をする初JFJ (
e処理が行なわれる。続くステップ110では目標回転
速度Nrを入力する処理が行なわれる。本ステップ11
0の処理が第3図に示す目標回転速度設定部P3として
機能する。次にステップ120に進み、回転速度センサ
32の検出した回転速度N(に)、前回算出されて記憶
されている吸気絞り有効断面積5(K)、パワーステア
リングや空調装置の作動に起因する既知外乱として予め
記憶されている実負荷トルクTI(に)を読み込む処理
が行なわれる。続くステップ130では、上記ステップ
120で読み込んだ吸気絞り有効断面積S(に)から制
御量S −(K)を次式(34)のように算出する処理
が行なわれる。
のクリアや、第2のフィードバック量ieおよびオブザ
ーバ内の変数Z(に)の初期値設定をする初JFJ (
e処理が行なわれる。続くステップ110では目標回転
速度Nrを入力する処理が行なわれる。本ステップ11
0の処理が第3図に示す目標回転速度設定部P3として
機能する。次にステップ120に進み、回転速度センサ
32の検出した回転速度N(に)、前回算出されて記憶
されている吸気絞り有効断面積5(K)、パワーステア
リングや空調装置の作動に起因する既知外乱として予め
記憶されている実負荷トルクTI(に)を読み込む処理
が行なわれる。続くステップ130では、上記ステップ
120で読み込んだ吸気絞り有効断面積S(に)から制
御量S −(K)を次式(34)のように算出する処理
が行なわれる。
S ” (K) =S(K) +(α3/α2)・P(
に−1)・N(に) ・・・(34)次に、ステ
ップ140に進み、上記ステップ120で読み込んだ実
負荷トルクTI’(K)から負荷トルクT ” (K)
を次式(35)のように算出する処理が行なわれる。
に−1)・N(に) ・・・(34)次に、ステ
ップ140に進み、上記ステップ120で読み込んだ実
負荷トルクTI’(K)から負荷トルクT ” (K)
を次式(35)のように算出する処理が行なわれる。
T−(に)=Tl(に)+(α4/α3)・・・(35
)続くステップ150,160は吸入空気圧力推△ 定値P(に)をn出する処理である。まずステップ15
0で、オブザーバ内の変数Z(に)を次式(36)のよ
うに算出する処理が行なわれる。
)続くステップ150,160は吸入空気圧力推△ 定値P(に)をn出する処理である。まずステップ15
0で、オブザーバ内の変数Z(に)を次式(36)のよ
うに算出する処理が行なわれる。
Z(K)=0.1・Z(に−1)−0,10・N(に−
1)十0.79・S−(に−1) +0.88・T −(K−1) ・・・(36〉
次にステップ160に進み、上記ステップ150で算出
された結果を用いて吸入空気圧力推定値△ P (K)を次式(37)のように算出する処理が行な
われる。
1)十0.79・S−(に−1) +0.88・T −(K−1) ・・・(36〉
次にステップ160に進み、上記ステップ150で算出
された結果を用いて吸入空気圧力推定値△ P (K)を次式(37)のように算出する処理が行な
われる。
P(に)=Z(に)+0.12・N (K) ・・
・(37)上記ステップ150,160の処理か第3図
のオブザーバP1として機能する。続くステップ170
では、上記ステップ120で読み込まれた回転速度N(
に)、上記ステップ160で算出された吸入空気圧力推
定値P(に)に最適フィードバックゲインE′の要素「
を掛けて第1のフィードバック量を求めると共に、該第
1のフィードバック量に第2のフィードバック量ieを
加えて制御量S ” (K)を次式(38)のように算
出する処理か行なわれる。
・(37)上記ステップ150,160の処理か第3図
のオブザーバP1として機能する。続くステップ170
では、上記ステップ120で読み込まれた回転速度N(
に)、上記ステップ160で算出された吸入空気圧力推
定値P(に)に最適フィードバックゲインE′の要素「
を掛けて第1のフィードバック量を求めると共に、該第
1のフィードバック量に第2のフィードバック量ieを
加えて制御量S ” (K)を次式(38)のように算
出する処理か行なわれる。
S −(に) =F1 1 ・ N (に)
−F F12 ・ P (に)+ie
・・・(38)本ステップ’170の処理が、
第3図の線形演算部P2として機能する。
−F F12 ・ P (に)+ie
・・・(38)本ステップ’170の処理が、
第3図の線形演算部P2として機能する。
次にステップ180に進み、上記ステップ170で算出
された制御ωS −(K)から操作mである吸気絞り有
効断面積S (K)を次式(39)のように算出する処
理が行なわれる。
された制御ωS −(K)から操作mである吸気絞り有
効断面積S (K)を次式(39)のように算出する処
理が行なわれる。
・N (K) ・・・(39)
本ステップ180の処理が、第3図の乗障部P6および
係数乗算部P7として機能する。
本ステップ180の処理が、第3図の乗障部P6および
係数乗算部P7として機能する。
続くステップ190では、上記ステップ110で入力し
た目標回転速度Nrと−[記ステップ120で読み込/
νだ回転速度N(に)との偏差e(に)を次式(40)
のように算出する処理が行なわれる。
た目標回転速度Nrと−[記ステップ120で読み込/
νだ回転速度N(に)との偏差e(に)を次式(40)
のように算出する処理が行なわれる。
e(に)=N(K)−Nr −(40
)次にステップ200に進み、上記ステップ190で算
出した偏差e (K)と最適フィードバックゲイン「の
該偏差e (K)に関する要素fとを掛けた値を加算し
て第2のフィードバック量ieを次式(41)のように
算出する処理が行なわれる。
)次にステップ200に進み、上記ステップ190で算
出した偏差e (K)と最適フィードバックゲイン「の
該偏差e (K)に関する要素fとを掛けた値を加算し
て第2のフィードバック量ieを次式(41)のように
算出する処理が行なわれる。
i e= i e+f −e(に) −(
41)本ステップ200の処理が、第3図の逐次加算部
P4および係数乗算部P5として機能する。
41)本ステップ200の処理が、第3図の逐次加算部
P4および係数乗算部P5として機能する。
続くステップ210では、上記ステップ180で算出し
た操作ff1s(に)に相当する駆動信号を、出力部3
fを介してモータ19またはl5CV21に出力すると
共に、上記ステップ160で算出した吸入空気圧力推定
値P(K)に相当する信号を、出力部3fを介してコン
パレータ41に出力する処理が行なわれる。次にステッ
プ220では、ナンプリング・演算・制御の回数を示す
添字Kに値1を加算し、該添字Kを更新する処理を行な
った後、再び上記ステップ110に戻る。以後、本エン
ジン制御処理は、上記ステップ110〜220を繰り返
して実行する。
た操作ff1s(に)に相当する駆動信号を、出力部3
fを介してモータ19またはl5CV21に出力すると
共に、上記ステップ160で算出した吸入空気圧力推定
値P(K)に相当する信号を、出力部3fを介してコン
パレータ41に出力する処理が行なわれる。次にステッ
プ220では、ナンプリング・演算・制御の回数を示す
添字Kに値1を加算し、該添字Kを更新する処理を行な
った後、再び上記ステップ110に戻る。以後、本エン
ジン制御処理は、上記ステップ110〜220を繰り返
して実行する。
上記のように精成した本第1実施例によれば、エンジン
2の負荷に相当する吸入空気圧力Pを、吸気圧センサを
用いて計測することなく、高い精度で推定することがで
きる。このため、エンジン制御装置1の部品点数が減少
するので、その信頼性が向上すると共に製造費用を低減
できる。
2の負荷に相当する吸入空気圧力Pを、吸気圧センサを
用いて計測することなく、高い精度で推定することがで
きる。このため、エンジン制御装置1の部品点数が減少
するので、その信頼性が向上すると共に製造費用を低減
できる。
また、エンジン2の負荷に相当する物理量である吸入空
気圧力推定値Pを算出している。このため、例えばアイ
ドル状態においては、該吸入空気圧力推定値Pを予め定
められた上限吸入空気圧力と比較することによりエンジ
ン2の自己診断を行なうことができる。このように、第
1ザーバP1で推定した値を多目的に有効利用できる。
気圧力推定値Pを算出している。このため、例えばアイ
ドル状態においては、該吸入空気圧力推定値Pを予め定
められた上限吸入空気圧力と比較することによりエンジ
ン2の自己診断を行なうことができる。このように、第
1ザーバP1で推定した値を多目的に有効利用できる。
ざらに、物理的意味を有する回転速度Nと吸入空気圧力
推定値Pとを状態変数量とし、最適フィードバックゲイ
ンを使用してフィードバック制御を行なうので、エンジ
ン2の回転速度制御における応答性・追従性といった制
御特性を著るしく改善できる。
推定値Pとを状態変数量とし、最適フィードバックゲイ
ンを使用してフィードバック制御を行なうので、エンジ
ン2の回転速度制御における応答性・追従性といった制
御特性を著るしく改善できる。
また、上記効果に伴い、例えばアイドル状態においては
、l5CV21の好適な調節によりアイドル回転速度の
安定化が可能となる。一方、定速走行状態等においては
、モータ19の適切な制御によりスロットルバルブ開度
を操作するため、所謂加速・減速サージング現象等の衝
撃的撮動を生じないので、車両の乗り心地も向上する。
、l5CV21の好適な調節によりアイドル回転速度の
安定化が可能となる。一方、定速走行状態等においては
、モータ19の適切な制御によりスロットルバルブ開度
を操作するため、所謂加速・減速サージング現象等の衝
撃的撮動を生じないので、車両の乗り心地も向上する。
上述のような各効果は、非線形性を有するエンジン2の
動的な撮る舞いに適合するよう好適に線形化した動的な
物理モデルを構築したことに起因して生じるものである
。
動的な撮る舞いに適合するよう好適に線形化した動的な
物理モデルを構築したことに起因して生じるものである
。
次に、本発明第2実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。本第2実施例と既述した第1実施例との相違点は、
動的な物理モデルの構築に際し、第1実施例では一定時
間サンプリングの同定基礎式を用いたのに対し、第2実
施例では一定クランク角度サンプリングの同定基礎式を
用いることである。なお、システム構成は既述した第1
実施例と同様のため、説明を省略し、同一部分は同一符
号にて表記する。
る。本第2実施例と既述した第1実施例との相違点は、
動的な物理モデルの構築に際し、第1実施例では一定時
間サンプリングの同定基礎式を用いたのに対し、第2実
施例では一定クランク角度サンプリングの同定基礎式を
用いることである。なお、システム構成は既述した第1
実施例と同様のため、説明を省略し、同一部分は同一符
号にて表記する。
まず、第2実施例における制御系を第5図のブロックダ
イアグラムに基づいて説明する。既述した第1実施例と
同様に、第5図に示す制御系は第6図のフローチャート
に示した一連のプログラムの実行により離散系として実
現される。
イアグラムに基づいて説明する。既述した第1実施例と
同様に、第5図に示す制御系は第6図のフローチャート
に示した一連のプログラムの実行により離散系として実
現される。
第5図に示すように、乗算部P11は、制御対象である
エンジン2の回転速度Nから回転速度2乗値N2を算出
するものである。
エンジン2の回転速度Nから回転速度2乗値N2を算出
するものである。
オブザーバP12は、回転速度2乗値N2、エンジン2
の吸入空気量の調節に関与する制御量S/Nから、吸入
空気圧力Pを推定して吸入空気圧力推定値Pを求めるも
のである。
の吸入空気量の調節に関与する制御量S/Nから、吸入
空気圧力Pを推定して吸入空気圧力推定値Pを求めるも
のである。
線形演算部P13は、上記吸入空気圧力推定値へ
P、回転速度2乗値N2に、後述する最適フィードバッ
クゲイン11”′aの上記両値に関する要素「aを掛け
て第1のフィードバックけを算出するものである。
クゲイン11”′aの上記両値に関する要素「aを掛け
て第1のフィードバックけを算出するものである。
目標回転速度設定部P14は、エンジン2の目標回転速
度2乗値Nr2を設定するものである。
度2乗値Nr2を設定するものである。
本第2実施例では、目標回転速度Nrはアイドル状態に
おいては予め定められたアイドル回転速度でおり、通常
走行状態においては自動変速制御装置から指令される回
転速度あるいはアクセル操作足センサ34の検出結果で
ある。このような回転速度Nrを2乗して目標回転速度
2乗値Nr2が設定される。
おいては予め定められたアイドル回転速度でおり、通常
走行状態においては自動変速制御装置から指令される回
転速度あるいはアクセル操作足センサ34の検出結果で
ある。このような回転速度Nrを2乗して目標回転速度
2乗値Nr2が設定される。
逐次加算部P15は、目標回転速度2乗1直Nr2と回
転速度2乗値N2との偏差erを累積して逐次加算値Σ
erを、算出するものである。
転速度2乗値N2との偏差erを累積して逐次加算値Σ
erを、算出するものである。
係数乗算部P16は、上記逐次加算値Σcrと、後述す
る最適フィードバックゲインl”′aの該逐次加算値Σ
erに関する要素faとを掛けて第2のフィードバック
量を算出するものである。
る最適フィードバックゲインl”′aの該逐次加算値Σ
erに関する要素faとを掛けて第2のフィードバック
量を算出するものである。
上記第1のフィードバック量と第2のフィードバック量
とを加算することにより、制御N S / Nが算出さ
れる。
とを加算することにより、制御N S / Nが算出さ
れる。
乗痒部P17は、上記制御量S / Nに回転速度Nを
掛けて、エンジン2の吸入空気量を調節する操作量S@
算出するものである。該操作量Sは、エンジン2の吸気
絞り有効断面積である。すな、1′)ち、スロットルバ
ルブ18およびl5CV21の開度に相当する爪である
。
掛けて、エンジン2の吸入空気量を調節する操作量S@
算出するものである。該操作量Sは、エンジン2の吸気
絞り有効断面積である。すな、1′)ち、スロットルバ
ルブ18およびl5CV21の開度に相当する爪である
。
以上のように本第2実施例の制御系は構成されている。
次に本第2実施例におけるエンジン2の動的な物理モデ
ルの溝築、オブザーバP12の設計および最適フィード
バックゲイン「=aの算出について説明する。
ルの溝築、オブザーバP12の設計および最適フィード
バックゲイン「=aの算出について説明する。
まず、エンジン2の動的な物理モデルを溝築する。エン
ジン2の回転速度Nは、クランク角度θを用いて次式(
42)のように表現できる。
ジン2の回転速度Nは、クランク角度θを用いて次式(
42)のように表現できる。
N=dθ/dt ・・・(42
)従って、次式(43>、(44)を導出できる。
)従って、次式(43>、(44)を導出できる。
dN/dt= (dN/dθ)・(dO/dt>−N・
(dN/dθ) ・・・(43)d P/d t
= (d P/dθ〉・(dθ/d t )=N・(d
P/dθ) ・・・(44)」−記式(43)、(
44)の関係を用いると、既述した、第1実施例の式(
8)、(9)から次式(45)、(46)が1qられる
。
(dN/dθ) ・・・(43)d P/d t
= (d P/dθ〉・(dθ/d t )=N・(d
P/dθ) ・・・(44)」−記式(43)、(
44)の関係を用いると、既述した、第1実施例の式(
8)、(9)から次式(45)、(46)が1qられる
。
N・(dN/dθ)
N・(dP/dθ)=α1・S十α2・P−N・・・(
46) 上記式(45)、(46)を変形して次式(47)、(
48)が得られる。
46) 上記式(45)、(46)を変形して次式(47)、(
48)が得られる。
(1/2>・(dN2/dθ)
・・・(48)
上記式(47)、(48)を離散化し、ざらに、機械損
失トルクTIは回転速度Nに比例するものと近似して各
定数項を改めると、一定クランク角度サンプリングの場
合の同定基礎式である次式(49>、(50)が1qら
れる。
失トルクTIは回転速度Nに比例するものと近似して各
定数項を改めると、一定クランク角度サンプリングの場
合の同定基礎式である次式(49>、(50)が1qら
れる。
P(K+1) =
次に、上記両式(49)、(50)の各定数項を最小二
乗法により同定する。
乗法により同定する。
上記式(49)、(50)および既述した第1実施例の
式(12)より、次式(51)、(52)が得られる。
式(12)より、次式(51)、(52)が得られる。
・・・(52)
こうして、本第2実施例の動的な物理モデルが、上記式
(51)、(52)のように求められる。
(51)、(52)のように求められる。
この動的な物理モデルも、非線形性を有するエンジン2
を好適に線形化している。
を好適に線形化している。
次にオブザーバP12は、既述した第1実施例と同様に
ゴピナスの設R」法に則って最小次元オブザーバとして
設計した。本第2実施例では、上記式(51)の各係数
行列の値を次式(53)に承りように定めた。諸量の単
位系は既述した第1実施例と同様である。
ゴピナスの設R」法に則って最小次元オブザーバとして
設計した。本第2実施例では、上記式(51)の各係数
行列の値を次式(53)に承りように定めた。諸量の単
位系は既述した第1実施例と同様である。
但し、負荷トルクT = (K)と実負荷トルク−「1
(10は次式(54)の関係にある。
(10は次式(54)の関係にある。
TiK)=TI(に) +42.2110.92・・・
(54) 従って、吸入空気圧力推定値P(に)は次式(55)、
(56)のように求まる。
(54) 従って、吸入空気圧力推定値P(に)は次式(55)、
(56)のように求まる。
Z(K)=0.1・Z(に−1)−0,81X10″″
4・N2(に−1) +〇、43x109・ (S(に
−1)/N(に−1)) 十0.83・T−(に−1) ・・・(55)P(
に)=Z(に)+0.90x10−’ ・N2(K)・
・・(56) 次に最適フィードバックゲイン「−aは、既述した第1
実施例と同様にスミスーデエビソンの設hi法により、
以下のように定まる。まず、系をサーボ系に拡大する。
4・N2(に−1) +〇、43x109・ (S(に
−1)/N(に−1)) 十0.83・T−(に−1) ・・・(55)P(
に)=Z(に)+0.90x10−’ ・N2(K)・
・・(56) 次に最適フィードバックゲイン「−aは、既述した第1
実施例と同様にスミスーデエビソンの設hi法により、
以下のように定まる。まず、系をサーボ系に拡大する。
上記式(51)を次式(57)のように変形する。
・T”(に) ・・・(5
7)負荷トルクT ” (K)をステップ状に変化する
外乱とみなすとΔTlK)=0であるので、上記式(5
7)の差分Δを求めると次式(58)が得られる。
7)負荷トルクT ” (K)をステップ状に変化する
外乱とみなすとΔTlK)=0であるので、上記式(5
7)の差分Δを求めると次式(58)が得られる。
一方、偏差er(に)は次式(59)のように表現され
る。
る。
er(に) =N2 (に)−Nr 2 ・
(59)目標回転速度Nrがステップ状に変化するも
のとすると上記式(59)より次式(60)式が得られ
る。
(59)目標回転速度Nrがステップ状に変化するも
のとすると上記式(59)より次式(60)式が得られ
る。
Δer(K)=ΔN2(K)−八Nr2=ΔN2 (K
) ・・・(60)このため、偏差e
r(に)は次式(61)のように記述できる。
) ・・・(60)このため、偏差e
r(に)は次式(61)のように記述できる。
Δer(に)−er(に−1)+ΔN2(K) −(
61)従って、上記式(58)、(61)よりサーボ系
に拡大した場合の状態方程式は次式(62)のように定
まる。
61)従って、上記式(58)、(61)よりサーボ系
に拡大した場合の状態方程式は次式(62)のように定
まる。
上記式(62)で表現される系の離散系2次形式評価関
故Jを最小にする入力Δ(S(K) /N(K))は次
式(63)で与えられる。
故Jを最小にする入力Δ(S(K) /N(K))は次
式(63)で与えられる。
・・・(63)
但し、1j−a=[「a fa]である。
上記式(63)を積分すると次式(64)を得る。
5(K) /N(K) =
・・・(64)
以上説明したような、エンジン2の動的な物理モデル、
最小次元オブザーバおよび最適フィードバックゲインF
−aを使用してECtJ3が行なうエンジン制御処理を
第6図のフローチI=−1〜に基づいて説明する。添字
(に)は現在の処理で扱われている量を示ず。本エンジ
ン制御処理は、ECU3の起動に伴って開始される。
最小次元オブザーバおよび最適フィードバックゲインF
−aを使用してECtJ3が行なうエンジン制御処理を
第6図のフローチI=−1〜に基づいて説明する。添字
(に)は現在の処理で扱われている量を示ず。本エンジ
ン制御処理は、ECU3の起動に伴って開始される。
まず、ステップ300では、第2のフイードバツクff
1i erおよびオブザーバ内の変数Z (K)の初期
値設定等の初期化処理が行なわれる。続くステップ31
0では目標回転速度Nr@読み込む処理が行なわれる。
1i erおよびオブザーバ内の変数Z (K)の初期
値設定等の初期化処理が行なわれる。続くステップ31
0では目標回転速度Nr@読み込む処理が行なわれる。
次にステップ320に進み、目標回転速度2乗値Nr2
を算出する処理が行なわれる。上記ステップ310,3
20の処理が第5図に示ず目標回転速度設定部P14と
して機能する。続くステップ330では、回転速度N
(K)、吸気絞り有効断面積S (K)および実負荷ト
ルクT1(K)を読み込む処理が行なわれる。次に、ス
テップ340に進み、上記ステップ330で読み込んだ
回転速度N(に)から回転速度2乗値N2(K)を算出
する処理が行なわれる。本ステップ340の処理が第5
図に示す乗算部P11として機能する。
を算出する処理が行なわれる。上記ステップ310,3
20の処理が第5図に示ず目標回転速度設定部P14と
して機能する。続くステップ330では、回転速度N
(K)、吸気絞り有効断面積S (K)および実負荷ト
ルクT1(K)を読み込む処理が行なわれる。次に、ス
テップ340に進み、上記ステップ330で読み込んだ
回転速度N(に)から回転速度2乗値N2(K)を算出
する処理が行なわれる。本ステップ340の処理が第5
図に示す乗算部P11として機能する。
続くステップ350では、実負荷トルクTI(K)から
負荷トルクT ” (K)を次式(65)のように算出
する処理が行なわれる。
負荷トルクT ” (K)を次式(65)のように算出
する処理が行なわれる。
丁”(K) =TI (K) +42.2110.92
・・・(65) 次のステップ360,370は吸入空気圧力推定値P
(K)を算出する処理である。まずステップ360で、
オブザーバ内の変数Z (K)を次式(66)のように
算出する処理が行なわれる。
・・・(65) 次のステップ360,370は吸入空気圧力推定値P
(K)を算出する処理である。まずステップ360で、
オブザーバ内の変数Z (K)を次式(66)のように
算出する処理が行なわれる。
Z(K)=0.1・Z(K−1) −0,81x 10
−4・N2 (K−1) +〇、43x109・(S(
K−1) /N(K−1) )″ +0.83・1°=
(K−1) ・・・(66)次にステップ37
0に進み、上記ステップ360で算出された結果を用い
て吸入空気圧力推定値P(に)を次式(67)のように
算出する処理が行なわれる。
−4・N2 (K−1) +〇、43x109・(S(
K−1) /N(K−1) )″ +0.83・1°=
(K−1) ・・・(66)次にステップ37
0に進み、上記ステップ360で算出された結果を用い
て吸入空気圧力推定値P(に)を次式(67)のように
算出する処理が行なわれる。
ハ
P(K)=Z(K) +〇、90x10−”・N2(K
)・・・(67) 上記ステップ360.370の処理が第5図のオブザー
バP12として機能する。
)・・・(67) 上記ステップ360.370の処理が第5図のオブザー
バP12として機能する。
続くステップ380では、上記ステップ370で算出さ
れた吸入空気圧力推定値P(に)、上記ステップ340
で算出した回転速度2乗値N2(に)、に最適フィード
バックゲインll””aの要素「aを掛けて第1のフィ
ードバック量を求めると共に、該第1のフィードバック
量に第2のフィードバックfii erを加えて制御m
s (K) / N (K)を次式(68)のように算
出する処理が行なわれる。5(K) /N(K) =Fa11−N2(に) 十Fa 12 ・P(K)+
ier ・・・(68)本ステッ
プ380の処理が、第5図の線形演算部P’13として
機能する。次にステップ390に進み、上記ステップ3
80で算出された制御但5(K)/N(に)から操作量
である吸気絞り有効断面積S(に)を次式(69)のよ
うに算出する処理が行なわれる。
れた吸入空気圧力推定値P(に)、上記ステップ340
で算出した回転速度2乗値N2(に)、に最適フィード
バックゲインll””aの要素「aを掛けて第1のフィ
ードバック量を求めると共に、該第1のフィードバック
量に第2のフィードバックfii erを加えて制御m
s (K) / N (K)を次式(68)のように算
出する処理が行なわれる。5(K) /N(K) =Fa11−N2(に) 十Fa 12 ・P(K)+
ier ・・・(68)本ステッ
プ380の処理が、第5図の線形演算部P’13として
機能する。次にステップ390に進み、上記ステップ3
80で算出された制御但5(K)/N(に)から操作量
である吸気絞り有効断面積S(に)を次式(69)のよ
うに算出する処理が行なわれる。
5(K)= (S(K)/N(K))xN(K) ・
・・(69)本ステップ390の処理が、第5図の乗算
部P17として機能する。
・・(69)本ステップ390の処理が、第5図の乗算
部P17として機能する。
続くステップ400では、上記ステップ320で算出し
た目標回転速度2乗値Nr2と上記ステップ340で算
出した回転速度2乗値N2 (K)との偏差e r (
K)を次式(70)のように算出する処理が行なわれる
。
た目標回転速度2乗値Nr2と上記ステップ340で算
出した回転速度2乗値N2 (K)との偏差e r (
K)を次式(70)のように算出する処理が行なわれる
。
er(K)=N2(K)−Nr 2 −(70
)次にステップ410に進み、上記ステップ400で算
出した偏差e r (K)と最適フィードバックゲイン
1=aの該偏差に関する要素faとを掛tプた値を累積
して第2のフィードバック量ierを次式(71)のよ
うに算出する!l!l!埋が行なわれる。
)次にステップ410に進み、上記ステップ400で算
出した偏差e r (K)と最適フィードバックゲイン
1=aの該偏差に関する要素faとを掛tプた値を累積
して第2のフィードバック量ierを次式(71)のよ
うに算出する!l!l!埋が行なわれる。
i er= i er十fa −er(K) =
・(71)本ステップ410の処理が、第5図の逐次加
算部P15および係数乗算部P16として機能する。
・(71)本ステップ410の処理が、第5図の逐次加
算部P15および係数乗算部P16として機能する。
続くステップ420では、上記ステップ390で算出し
た操作量S(に)に相当する駆動信号を、出力部3fを
介して−E−タ19またはl5CV21に出力すると共
に、上記ステップ370で算出した吸入空気圧力推定値
P(に)に相当する信号を、出力部3fを介してコンパ
レータ41に出力する処理が行なわれる。次にステップ
430に進み、サンプリング・演算・制御の回数を示す
添字Kに値1を加算し、該添字Kを更新する処理を行な
った後、再び上記ステップ310に戻る。以後、本エン
ジン制御処理は、上記ステップ310〜430を繰り返
して実行する。
た操作量S(に)に相当する駆動信号を、出力部3fを
介して−E−タ19またはl5CV21に出力すると共
に、上記ステップ370で算出した吸入空気圧力推定値
P(に)に相当する信号を、出力部3fを介してコンパ
レータ41に出力する処理が行なわれる。次にステップ
430に進み、サンプリング・演算・制御の回数を示す
添字Kに値1を加算し、該添字Kを更新する処理を行な
った後、再び上記ステップ310に戻る。以後、本エン
ジン制御処理は、上記ステップ310〜430を繰り返
して実行する。
上記のように構成された本第2実施例は、既述した第1
実施例の各効果に加えて以下の効果を生じる。すなわち
、一定クランク角度サンプリングを行なっているので、
エンジン2のクランク角度に同期して生じる各現象に好
適に適合した制御が可能となる。このことは、同一の制
御系構成を、例えばエンジン2の燃料噴射量制御もしく
は燃料噴射時期制御あるいは点火時期制御に適用した場
合等に、特に顕著な効果を生じる。
実施例の各効果に加えて以下の効果を生じる。すなわち
、一定クランク角度サンプリングを行なっているので、
エンジン2のクランク角度に同期して生じる各現象に好
適に適合した制御が可能となる。このことは、同一の制
御系構成を、例えばエンジン2の燃料噴射量制御もしく
は燃料噴射時期制御あるいは点火時期制御に適用した場
合等に、特に顕著な効果を生じる。
以−F本発明のいくつかの実施例について説明したが、
本発明はこのような実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
本発明はこのような実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
発明の効果
以上詳記したように本発明の内燃機関の吸入空気圧力推
定装置によれば、非線形性を有する内燃機関の動特性を
損なうことなく線形化した動的な物理モデルを構築した
ので、制御対象である内燃Fji関と良好に適合する動
的な物理モデルに則って、自燃機関の負荷に相当する吸
入空気圧力を、専用の検出手段を設けることなく正確に
推定できるという優れた効果を奏する。
定装置によれば、非線形性を有する内燃機関の動特性を
損なうことなく線形化した動的な物理モデルを構築した
ので、制御対象である内燃Fji関と良好に適合する動
的な物理モデルに則って、自燃機関の負荷に相当する吸
入空気圧力を、専用の検出手段を設けることなく正確に
推定できるという優れた効果を奏する。
また、吸入空気圧力を計測する検出手段を内燃機関に配
置1する必要がないので部品点数および組み立て工数の
減少により、内燃機関の製造費用を低減できると共に、
内燃機関の信頼性も向上する。
置1する必要がないので部品点数および組み立て工数の
減少により、内燃機関の製造費用を低減できると共に、
内燃機関の信頼性も向上する。
さらに、内燃機関の負荷に相当する吸入空気圧力を推定
できるので、例えば、該吸入空気圧力を状態変数量の一
つとし、該状態変数量から最適フィードバックゲインを
使用して制御量を算出する内燃機関のフィードバック制
御における応答性・追従性が向上する。
できるので、例えば、該吸入空気圧力を状態変数量の一
つとし、該状態変数量から最適フィードバックゲインを
使用して制御量を算出する内燃機関のフィードバック制
御における応答性・追従性が向上する。
また、内燃機関の負荷に相当する物理量である吸入空気
圧力を推定するので、例えば該吸入空気圧力の値に基づ
いて内燃機関の自己診断を行なう等、推定された吸入空
気圧力を多目的に対して有効に活用することが可能とな
る。
圧力を推定するので、例えば該吸入空気圧力の値に基づ
いて内燃機関の自己診断を行なう等、推定された吸入空
気圧力を多目的に対して有効に活用することが可能とな
る。
、 第1図は本発明の内容を概念的に例示した基本的構
成図、第2図は本発明第1実施例のシステム構成図、第
3図は同じくその制御系を示すブロックダイアグラム、
第4図は同じくその制御を示すフローチャート、第5図
は本発明第2実施例の制御系を示すブロックダイアグラ
ム、第6図は同じくその制御を示すフローチャートであ
る。 Ml・・・内燃)実間 M2・・・回転速度検出手段 M3・・・制御量算出手段 M4・・・吸入空気圧力推定装置 1・・・エンジン制御装置 2・・・エンジン 3・・・電子制御装置(ECU) 3a・・・CPU 32・・・回転速度センサ
成図、第2図は本発明第1実施例のシステム構成図、第
3図は同じくその制御系を示すブロックダイアグラム、
第4図は同じくその制御を示すフローチャート、第5図
は本発明第2実施例の制御系を示すブロックダイアグラ
ム、第6図は同じくその制御を示すフローチャートであ
る。 Ml・・・内燃)実間 M2・・・回転速度検出手段 M3・・・制御量算出手段 M4・・・吸入空気圧力推定装置 1・・・エンジン制御装置 2・・・エンジン 3・・・電子制御装置(ECU) 3a・・・CPU 32・・・回転速度センサ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 内燃機関の運動方程式および該内燃機関の吸入空気
量の質量保存を記述した数式から近似して得られる内燃
機関の動的な物理モデルに則って、上記内燃機関の吸入
空気圧力を推定する内燃機関の吸入空気圧力推定装置で
あって、 上記内燃機関の回転速度に応じた回転速度相当量を検出
する回転速度検出手段と、 上記内燃機関の吸入空気量の調節に関与する制御量を算
出する制御量算出手段と、 前記内燃機関の動的なモデルに基づいて設定されたパラ
メータを使用して、上記回転速度検出手段の検出した回
転速度相当量および上記制御量算出手段の算出した制御
量から上記内燃機関の吸入空気圧力を算出する吸入空気
圧力算出手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の
吸入空気圧力推定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22053486A JPS6375336A (ja) | 1986-09-17 | 1986-09-17 | 内燃機関の吸入空気圧力推定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22053486A JPS6375336A (ja) | 1986-09-17 | 1986-09-17 | 内燃機関の吸入空気圧力推定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6375336A true JPS6375336A (ja) | 1988-04-05 |
Family
ID=16752503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22053486A Pending JPS6375336A (ja) | 1986-09-17 | 1986-09-17 | 内燃機関の吸入空気圧力推定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6375336A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5010866A (en) * | 1988-04-12 | 1991-04-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Nonlinear feedback control method and apparatus for an internal combustion engine |
JP2014227835A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-08 | 株式会社デンソー | エンジン制御装置 |
-
1986
- 1986-09-17 JP JP22053486A patent/JPS6375336A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5010866A (en) * | 1988-04-12 | 1991-04-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Nonlinear feedback control method and apparatus for an internal combustion engine |
JP2014227835A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-08 | 株式会社デンソー | エンジン制御装置 |
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