JPS637160B2 - - Google Patents
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- JPS637160B2 JPS637160B2 JP55106051A JP10605180A JPS637160B2 JP S637160 B2 JPS637160 B2 JP S637160B2 JP 55106051 A JP55106051 A JP 55106051A JP 10605180 A JP10605180 A JP 10605180A JP S637160 B2 JPS637160 B2 JP S637160B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/124—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
- B41M5/132—Chemical colour-forming components; Additives or binders therefor
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Color Printing (AREA)
Description
本発明は普通紙に複写記録ができる無色の普通
紙転写型感圧複写紙に関するものである。 従来より知られている感圧複写紙の形態は、電
子供与性の無色の発色剤を不揮発性油等に溶解
し、この発色剤含有油を芯物質としたマイクロカ
プセルを作製し、支持体の裏面に塗布してなる上
用紙と電子受容性の無色の顕色剤を支持体の表面
に塗布してなる下用紙とを各々の塗布層を対向さ
せ上用紙の表面を筆記、タイプライター等によ
り、加圧印字すると、下用紙に発色像を得ること
ができるもので3枚以上の複写を行う時には、支
持体の表面に顕色剤、裏面に発色剤を含むマイク
ロカプセルを各々塗布した中用紙を上用紙と下用
紙との間に必要に応じた枚数だけ挿入することに
より多数枚の複写を得ることができる。また、発
色剤を含むマイクロカプセルと顕色剤とを支持体
の同一面に塗布したいわゆる自己発色型感圧複写
紙もある。これらの形態は、着色物質を使用して
いないため、手とか衣服への汚れがなく、事務用
紙等に広く使用されている。しかしながら、使用
に際しては、少なくとも2種、そして通常では3
種のタイプの塗布紙、すなわち、上用紙、中用
紙、下用紙を製造しなければならず、また複写像
は、中用紙、下用紙あるいは自己発色型感圧紙の
顕色剤等を塗布した支持体上でなければ得られな
いという欠点をもつている。 又、前述の自己発色型感圧複写紙では、塗層面
と普通紙とを重ね合せて印字しても塗層面のみに
しか発色像は得られず、普通紙への転写像はまつ
たく得られないことはすでに知られているところ
である。 ここで述べる普通紙とは支持体の転写面上に電
子供与性の発色剤あるいは、電子受容性の顕色剤
のいずれも存在しない支持体のことを意味する。 支持体の同一面に発色剤と顕色剤とが存在し
て、かつ普通紙に複写像を形成させることのでき
る感圧複写紙としては、特開昭54−126111号公
報、特公昭53−16728号公報、特開昭54−159008
号公報に開示されているものがある。 特開昭54−126111号公報は、固体の発色剤と顕
色剤とをワツクス中に添加してなる塗布液を支持
体上に単層塗布することが示され、該塗布液は、
発色剤と顕色剤とを混合した直後、呈色反応を示
し着色することが明示されている。すなわち、い
わゆる裏カーボン紙のごとく着色した塗布層をも
つ感圧転写材料に関するものであり、塗布層が有
色であるため、外観上の不利が生じる。特公昭53
−16728号公報はキレート発色に関するものであ
り、支持体に反応体をカプセル化したものを塗布
し、さらにその上に共反応体を溶剤に溶解して塗
布する形態であり、溶剤を使用するため、マイク
ロカプセルの壁が溶剤に強い材質でなければなら
ず限定されてしまう。また環境面、経済面で不利
な点が多い。 特開昭54−159008号公報は、ワツクス類の使用
が示されており、支持体上に含発色剤油マイクロ
カプセルをバインダーと共に塗布したのち、さら
にその上にワツクス類と顕色剤を含む層を塗布し
たいわゆる2層塗布の形態である。この形態で
は、マイクロカプセル層をエアーナイフ塗布機等
で全面塗布したのち、顕色剤を塗布しなければな
らず、製造上一工程増し、それに伴つてコストが
増加する。またマイクロカプセル層は市販の感圧
複写紙の上用紙と同じように、マイクロカプセル
をバインダーと共に支持体に塗布するため該層の
普通紙への転写はほとんど行なわれず、印字した
際カプセルが破壊され、自由になつた発色剤含有
油の一部は支持体中に移動してしまい、発色に関
与する発色剤の量は限られたものとなり、転写
性、発色性の面で不利である。 一方、本発明者らは、すでに昭和55年3月3日
付特願昭55−26390号に於て関連する普通紙転写
型感圧複写紙について出願しているが、該普通紙
転写型感圧複写紙では普通紙を下にして重ねて加
圧印字した場合、鮮明なる画像を形成するものの
該普通紙転写型感圧複写紙自体の塗被面、即ち普
通紙に直接接触する面に反対像が印字形成され
る。反対像がそのまゝ残る場合、改ざん防止を目
的とした場合の用途として使用することができる
が塗被面の発色は生じないことが好ましく、該普
通紙転写型感圧複写紙では塗被面発色を完全に防
ぐことができないという欠点があつた。 本発明者らは、上記欠点を解決するため鋭意研
究した結果、支持体の同一面に、双方又は一方が
溶媒と共にマイクロカプセル化されている電子供
与性無色発色剤及び電子受容性無色顕色剤、並び
にワツクス類からなる固形分に対し3〜15重量%
の界面活性剤を含む塗被層を設けることにより加
圧印字の際の塗被面発色を防止し、転写性、発色
性に優れた普通紙に転写像が得られる無色の普通
紙転写型感圧複写紙を得ることができた。 本発明の付随的な別の目的として、塗被液に界
面活性剤を混合すると塗被組成物の分散効果が大
で塗被液の適性が良くなるという特徴がある。 更に、本発明の別の目的として界面活性剤の混
合により塗被面の加圧前に於る汚染を減感させ無
色の塗被面を維持できるという特徴がある。本発
明に使用される発色剤及び顕色剤は、双方共に、
又はいずれか一方がマイクロカプセル化されてい
る。即ち、必らず一方はマイクロカプセルの形態
であつて発色剤又は顕色剤は溶媒に溶解して含有
されている。そして発色剤と顕色剤は溶媒を媒体
として発色反応を生ずる。 本発明の普通紙転写型感圧複写紙の塗被面を下
にして普通紙と重ねて上部より加圧するとき普通
紙へ転写像が得られるが、同時に塗被面は未転写
による自己発色を呈し、印字された反対像が生じ
るのが通例であり種々研究を重ねた結果、この自
己発色を減感効果のある界面活性剤の混合により
完全に消去することに成功したのである。そして
得られた転写像は、極めて鮮明であり、濃度も高
い。塗被面は印字前と同じ無色で何ら着色を呈す
ることのない地肌が得られるという特徴がある。
又、界面活性剤は本来の分散剤としての効果があ
るため、塗被液中に混合することにより発色剤、
顕色剤及びワツクス類との混合に於て均質かつ安
定な塗被液を得ることができ、塗被工程を容易に
することが出来る。更に、塗被液中の発色剤及び
顕色剤の少なくとも一方はマイクロカプセル化さ
れたものを使用している為、極くわずかではある
が不完全なマイクロカプセル、遊離の発色剤又は
顕色剤を含んだ溶媒が塗被液中に存在し、塗被後
に於て塗被紙面を着色する。それ以外にも塗被紙
の取扱い中にマイクロカプセルがこわれて着色を
起すこともある。これらの原因による汚染に対し
ても塗被液中の界面活性剤の作用によつて減感を
起し塗被面の地肌は絶えず無色に維持できるとい
う特徴がある。 本発明に用いられる界面活性剤はアニオン系、
カチオン系、非イオン系、両性イオン系界面活性
剤のいずれでも効果がある。例えば、アニオン系
界面活性剤としては脂肪酸塩、アルキル硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホコハ
ク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシ
エチレン硫酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物など挙げられる。カチオン系界
面活性剤としてはアルキルアミン塩、第四級アン
モニウム塩など挙げられる。 非イオン界面活性剤としてはポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエノールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、オキシエチレン・オキシプロピレン
など挙げられる。 両性イオン系界面活性剤としてはアルキルベタ
インが挙げられる。 次に、本発明に用いられる界面活性剤の使用量
は、発色剤、顕色剤及びワツクス類からなる塗被
液中に該塗被液固型分に対して3〜15重量パーセ
ントを混合することが好ましい。更に好ましくは
5〜12重量パーセントである。ここで3重量パー
セント以下については普通紙と重ねて加圧印字し
た際、塗被面の自己発色が完全には消去されず効
果が現われない。 一方、15重量パーセント以上については、同様
に加圧印字した際、塗布面の自己発色は完全に消
去されるが併せて転写像にも減感作用を及ぼし好
ましくない。このように、塗被面の自己発色を消
去し、転写像の減感を起させない3〜15重量パー
セントが最も効果的である。 本発明に用いられる発色剤としては、無色また
は淡色の電子供与性有機化合物を用いることがで
きる。例えば、3,3−ビス(P−ジメチルアミ
ノフエニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,
3−ビス(P−ジメチルアミノフエニル)フタリ
ド、3−(P−ジメチルアミノフエニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタ
リド、3−(P−ジメチルアミノフエニル)−3−
(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(P−ジメチルアミノフエニル)−3−(2−
フエニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)
−5−ジメチルアミノフタリドなどのトリアリー
ルメタン系化合物。4,4′−ビス−ジメチルアミ
ノベンズヒドリンベンジルエーテル、N−ハロフ
エニル−ロイコオーラミン、N−2,45−トリク
ロロフエニルロイコオーラミン等のジメチルメタ
ン系化合物、ローダミンB−アニリノラクタム、
3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルアミノフル
オラン、3,7−ジエチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−クロロエチルメチル
アミノフルオラン等のキサンテン系化合物、ベン
ゾイルロイコメチレンブル−、P−ニトロベンジ
ルロイコメチレンブルー等のチアジン系化合物、
3−メチル−スピロジナフトピラン、3−エチル
−スピロジナフトピラン、3,3′−ジクロロスピ
ロジナフトピラン、3−プロピル−スピロジベン
ゾピラン等のスピロ系化合物などの発色剤が単独
または組合わせて使用できる。 顕色剤としては、酸性白土、活性白土、カオリ
ン、ゼオライト、ベントナイト、アタパルガイド
等の無機酸性物質、置換フエノール、フエノール
−ホルマリン縮合物、アルキル置換フエノール−
ホルマリン縮合物、アリール置換フエノールホル
マリン縮合物等のフエノール系顕色剤とその金属
塩、安息香酸、クロル安息香酸、トルイル酸、サ
リチル酸、5−tert−ブチルサリチル酸、3,5
−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸等のサリチル酸系
顕色剤とその金属塩等が知られており、これらも
単独あるいは組合せて使用できる。顕色剤をマイ
クロカプセル化して使用する時は、フエノール系
あるいはサリチル酸系顕色剤等油溶性の顕色剤が
好ましい。 これらの発色剤または/および顕色剤は、当業
界公知の方法によつてマイクロカプセル化する。
すなわち、モノマー重合法、相分離法、スプレー
ドライ法などがあり、膜形成壁材としては、ゼラ
チン、カゼイン、アラビアゴム、ロジン、デンプ
ン、コラーゲン、アルギン酸ソーダ、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロール、ベンジル
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエステルポリウレタン、ポ
リアクリルアミド、ポリエチレンイミン等が用い
られるが、特に限定されるものではない。 マイクロカプセル化のために用いられる不揮発
性油としては、アルキルナフタレン系、塩素化パ
ラフイン系、ジアリールエタン系、アルキルジフ
エニル系、芳香族エステル系、脂肪酸エスエル系
等の油があり単独または組合せて使用する。 ワツクス類としては、みつろう、鯨ろう、中国
ろう、ラノリン等の動物系ワツクス、キヤンデリ
ラワツクス、カルナウバワツクス等の植物系ワツ
クス、モンタンワツクス、オゾケライト、セレシ
ン、リグナイトワツクス等の鉱物系ワツクス、パ
ラフインワツクス、マイクロクリスタリンワツク
ス等の石油系ワツクス、モンタンワツクス誘導
体、パラフインワツクス誘導体、マイクロクリス
タリンワツクス誘導体等の変性ワツクス、カスタ
ーワツクス、オパールワツクス等の水素化ワツク
ス、低分子量ポリエチレン及びその誘導体、アク
ラワツクス、ジステアリルケトン等の合成ワツク
ス、カブロン酸アマイド、カプリル酸アマイド、
ペラルゴン酸アマイド、カプリン酸アマイド、ラ
ウリン酸アマイド、トリデシル酸アマイド、ミリ
スチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、ベヘ
ン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイ
ド等の飽和脂肪酸アマイド、及びカプロレイン酸
アマイド、ミリストレイン酸アマイド、オレイン
酸アマイド、エライジン酸アマイド、リノール酸
アライド、エルカ酸アマイド、リシノール酸アマ
イド、リノレン酸アマイド等の不飽和脂肪酸アマ
イドなどのアマイド系ワツクスが単独あるいは組
合わせて使用できる。 本発明による普通紙転写型感圧複写紙を製造す
る方法としては、水性分散塗布液として、エアー
ナイフコーター等の一般のコーター又はフレキソ
印刷機等の印刷機を用いて、支持体の全面又は一
部に塗布する方法、または、マイクロカプセルを
噴霧乾燥したのち、必要に応じて微細粉末状の発
色剤あるいは顕色剤と共にワツクス類の溶融温度
にて均一混合し、塗布液とし、通常のカーボン印
刷機等を用いて支持体の一部に印刷する方法など
任意に選ぶことができる。 本発明による塗布液を調整する際に各種コータ
ー、印刷機に合わせて液性改良剤を添加すること
ができる。例えば、粘度を一定にする増粘剤、分
散性を改良する界面活性剤などがあるが、これら
に限定されるものでないことは明らかである。 本発明による塗布層を形成させる支持体として
は、紙が主として用いられるが各種不織布、プラ
スチツクフイルム、合成紙、金属箔等、あるいは
これらを組合せた複合シートも用いられる。 以下、実施例をあげて、本発明を具体的に説明
する。なお、「部」は重量部を示す。 実施例 1 (1) 発色剤を含むマイクロカプセル分散液は次の
如く作成した。 スチレン無水マレイン酸共重合体を少量の水
酸化ナトリウムと共に溶解したPH4.0の5%水
溶液100部中に4.8部のCVLを溶解した1.1−ジ
フエニルエタン溶液80部を乳化した。メラミン
10部、37%ホルムアルデヒド水溶液25部、水65
部を水酸化ナトリウムでPH9とし、60℃に加熱
したところ、15分で透明となり、メラミン−ホ
ルマリン初期縮合物が得られた。この初期縮合
物を乳化液に加え、液温を60℃とし、かきまぜ
を続けたところ、30分でカプセルの生成が確認
されたので、室温まで冷却した。得られたマイ
クロカプセル分散液の固型分は約45%であつ
た。 (2) 顕色剤を含むマイクロカプセル分散液は次の
如く作成した。 上記(1)の4.8部のCVLに代えて32部のP−フ
エニル−フエノール樹脂とし、P−フエニル−
フエノール樹脂を含有する顕色剤カプセルを得
た。得られたマイクロカプセル分散液の固型分
は約45%であつた。 (3) 上記(1)及び(2)で作成したマイクロカプセル分
散液を使用し、45%パラフイン・ワツクス分散
液に非イオン系界面活性剤第1級直鎖アルコー
ルエトキシレート(商品名アデカトールLO−
15、旭電化工業製)を混合した下記配合にて塗
被液を作成し、坪量48g/m2の原紙上に8g/
cm2となるようにマイヤー・バーにて塗被した。 45%発色剤カプセル分散液 10部 45%顕色剤カプセル分散液 50部 45%パラフインワツクスエマルジヨン 15部 非イオン系界面活性剤 3部 水 130部 ここで得た無色の塗被層をもつ普通紙転写型
感圧複写紙をその塗被層を下に向け上質紙と重
ねてタイプライターにて印字したところ上質紙
に鮮明なる青色の転写像を得た。一方、塗被面
の自己発色は全く起らず塗被層の地肌そのまゝ
の無色であつた。 実施例 2〜7 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15に代えて以下の界面活性剤を使用し
た。
紙転写型感圧複写紙に関するものである。 従来より知られている感圧複写紙の形態は、電
子供与性の無色の発色剤を不揮発性油等に溶解
し、この発色剤含有油を芯物質としたマイクロカ
プセルを作製し、支持体の裏面に塗布してなる上
用紙と電子受容性の無色の顕色剤を支持体の表面
に塗布してなる下用紙とを各々の塗布層を対向さ
せ上用紙の表面を筆記、タイプライター等によ
り、加圧印字すると、下用紙に発色像を得ること
ができるもので3枚以上の複写を行う時には、支
持体の表面に顕色剤、裏面に発色剤を含むマイク
ロカプセルを各々塗布した中用紙を上用紙と下用
紙との間に必要に応じた枚数だけ挿入することに
より多数枚の複写を得ることができる。また、発
色剤を含むマイクロカプセルと顕色剤とを支持体
の同一面に塗布したいわゆる自己発色型感圧複写
紙もある。これらの形態は、着色物質を使用して
いないため、手とか衣服への汚れがなく、事務用
紙等に広く使用されている。しかしながら、使用
に際しては、少なくとも2種、そして通常では3
種のタイプの塗布紙、すなわち、上用紙、中用
紙、下用紙を製造しなければならず、また複写像
は、中用紙、下用紙あるいは自己発色型感圧紙の
顕色剤等を塗布した支持体上でなければ得られな
いという欠点をもつている。 又、前述の自己発色型感圧複写紙では、塗層面
と普通紙とを重ね合せて印字しても塗層面のみに
しか発色像は得られず、普通紙への転写像はまつ
たく得られないことはすでに知られているところ
である。 ここで述べる普通紙とは支持体の転写面上に電
子供与性の発色剤あるいは、電子受容性の顕色剤
のいずれも存在しない支持体のことを意味する。 支持体の同一面に発色剤と顕色剤とが存在し
て、かつ普通紙に複写像を形成させることのでき
る感圧複写紙としては、特開昭54−126111号公
報、特公昭53−16728号公報、特開昭54−159008
号公報に開示されているものがある。 特開昭54−126111号公報は、固体の発色剤と顕
色剤とをワツクス中に添加してなる塗布液を支持
体上に単層塗布することが示され、該塗布液は、
発色剤と顕色剤とを混合した直後、呈色反応を示
し着色することが明示されている。すなわち、い
わゆる裏カーボン紙のごとく着色した塗布層をも
つ感圧転写材料に関するものであり、塗布層が有
色であるため、外観上の不利が生じる。特公昭53
−16728号公報はキレート発色に関するものであ
り、支持体に反応体をカプセル化したものを塗布
し、さらにその上に共反応体を溶剤に溶解して塗
布する形態であり、溶剤を使用するため、マイク
ロカプセルの壁が溶剤に強い材質でなければなら
ず限定されてしまう。また環境面、経済面で不利
な点が多い。 特開昭54−159008号公報は、ワツクス類の使用
が示されており、支持体上に含発色剤油マイクロ
カプセルをバインダーと共に塗布したのち、さら
にその上にワツクス類と顕色剤を含む層を塗布し
たいわゆる2層塗布の形態である。この形態で
は、マイクロカプセル層をエアーナイフ塗布機等
で全面塗布したのち、顕色剤を塗布しなければな
らず、製造上一工程増し、それに伴つてコストが
増加する。またマイクロカプセル層は市販の感圧
複写紙の上用紙と同じように、マイクロカプセル
をバインダーと共に支持体に塗布するため該層の
普通紙への転写はほとんど行なわれず、印字した
際カプセルが破壊され、自由になつた発色剤含有
油の一部は支持体中に移動してしまい、発色に関
与する発色剤の量は限られたものとなり、転写
性、発色性の面で不利である。 一方、本発明者らは、すでに昭和55年3月3日
付特願昭55−26390号に於て関連する普通紙転写
型感圧複写紙について出願しているが、該普通紙
転写型感圧複写紙では普通紙を下にして重ねて加
圧印字した場合、鮮明なる画像を形成するものの
該普通紙転写型感圧複写紙自体の塗被面、即ち普
通紙に直接接触する面に反対像が印字形成され
る。反対像がそのまゝ残る場合、改ざん防止を目
的とした場合の用途として使用することができる
が塗被面の発色は生じないことが好ましく、該普
通紙転写型感圧複写紙では塗被面発色を完全に防
ぐことができないという欠点があつた。 本発明者らは、上記欠点を解決するため鋭意研
究した結果、支持体の同一面に、双方又は一方が
溶媒と共にマイクロカプセル化されている電子供
与性無色発色剤及び電子受容性無色顕色剤、並び
にワツクス類からなる固形分に対し3〜15重量%
の界面活性剤を含む塗被層を設けることにより加
圧印字の際の塗被面発色を防止し、転写性、発色
性に優れた普通紙に転写像が得られる無色の普通
紙転写型感圧複写紙を得ることができた。 本発明の付随的な別の目的として、塗被液に界
面活性剤を混合すると塗被組成物の分散効果が大
で塗被液の適性が良くなるという特徴がある。 更に、本発明の別の目的として界面活性剤の混
合により塗被面の加圧前に於る汚染を減感させ無
色の塗被面を維持できるという特徴がある。本発
明に使用される発色剤及び顕色剤は、双方共に、
又はいずれか一方がマイクロカプセル化されてい
る。即ち、必らず一方はマイクロカプセルの形態
であつて発色剤又は顕色剤は溶媒に溶解して含有
されている。そして発色剤と顕色剤は溶媒を媒体
として発色反応を生ずる。 本発明の普通紙転写型感圧複写紙の塗被面を下
にして普通紙と重ねて上部より加圧するとき普通
紙へ転写像が得られるが、同時に塗被面は未転写
による自己発色を呈し、印字された反対像が生じ
るのが通例であり種々研究を重ねた結果、この自
己発色を減感効果のある界面活性剤の混合により
完全に消去することに成功したのである。そして
得られた転写像は、極めて鮮明であり、濃度も高
い。塗被面は印字前と同じ無色で何ら着色を呈す
ることのない地肌が得られるという特徴がある。
又、界面活性剤は本来の分散剤としての効果があ
るため、塗被液中に混合することにより発色剤、
顕色剤及びワツクス類との混合に於て均質かつ安
定な塗被液を得ることができ、塗被工程を容易に
することが出来る。更に、塗被液中の発色剤及び
顕色剤の少なくとも一方はマイクロカプセル化さ
れたものを使用している為、極くわずかではある
が不完全なマイクロカプセル、遊離の発色剤又は
顕色剤を含んだ溶媒が塗被液中に存在し、塗被後
に於て塗被紙面を着色する。それ以外にも塗被紙
の取扱い中にマイクロカプセルがこわれて着色を
起すこともある。これらの原因による汚染に対し
ても塗被液中の界面活性剤の作用によつて減感を
起し塗被面の地肌は絶えず無色に維持できるとい
う特徴がある。 本発明に用いられる界面活性剤はアニオン系、
カチオン系、非イオン系、両性イオン系界面活性
剤のいずれでも効果がある。例えば、アニオン系
界面活性剤としては脂肪酸塩、アルキル硫酸エス
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホコハ
ク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシ
エチレン硫酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物など挙げられる。カチオン系界
面活性剤としてはアルキルアミン塩、第四級アン
モニウム塩など挙げられる。 非イオン界面活性剤としてはポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエノールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、オキシエチレン・オキシプロピレン
など挙げられる。 両性イオン系界面活性剤としてはアルキルベタ
インが挙げられる。 次に、本発明に用いられる界面活性剤の使用量
は、発色剤、顕色剤及びワツクス類からなる塗被
液中に該塗被液固型分に対して3〜15重量パーセ
ントを混合することが好ましい。更に好ましくは
5〜12重量パーセントである。ここで3重量パー
セント以下については普通紙と重ねて加圧印字し
た際、塗被面の自己発色が完全には消去されず効
果が現われない。 一方、15重量パーセント以上については、同様
に加圧印字した際、塗布面の自己発色は完全に消
去されるが併せて転写像にも減感作用を及ぼし好
ましくない。このように、塗被面の自己発色を消
去し、転写像の減感を起させない3〜15重量パー
セントが最も効果的である。 本発明に用いられる発色剤としては、無色また
は淡色の電子供与性有機化合物を用いることがで
きる。例えば、3,3−ビス(P−ジメチルアミ
ノフエニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,
3−ビス(P−ジメチルアミノフエニル)フタリ
ド、3−(P−ジメチルアミノフエニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタ
リド、3−(P−ジメチルアミノフエニル)−3−
(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(P−ジメチルアミノフエニル)−3−(2−
フエニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)
−5−ジメチルアミノフタリドなどのトリアリー
ルメタン系化合物。4,4′−ビス−ジメチルアミ
ノベンズヒドリンベンジルエーテル、N−ハロフ
エニル−ロイコオーラミン、N−2,45−トリク
ロロフエニルロイコオーラミン等のジメチルメタ
ン系化合物、ローダミンB−アニリノラクタム、
3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルアミノフル
オラン、3,7−ジエチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−クロロエチルメチル
アミノフルオラン等のキサンテン系化合物、ベン
ゾイルロイコメチレンブル−、P−ニトロベンジ
ルロイコメチレンブルー等のチアジン系化合物、
3−メチル−スピロジナフトピラン、3−エチル
−スピロジナフトピラン、3,3′−ジクロロスピ
ロジナフトピラン、3−プロピル−スピロジベン
ゾピラン等のスピロ系化合物などの発色剤が単独
または組合わせて使用できる。 顕色剤としては、酸性白土、活性白土、カオリ
ン、ゼオライト、ベントナイト、アタパルガイド
等の無機酸性物質、置換フエノール、フエノール
−ホルマリン縮合物、アルキル置換フエノール−
ホルマリン縮合物、アリール置換フエノールホル
マリン縮合物等のフエノール系顕色剤とその金属
塩、安息香酸、クロル安息香酸、トルイル酸、サ
リチル酸、5−tert−ブチルサリチル酸、3,5
−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸等のサリチル酸系
顕色剤とその金属塩等が知られており、これらも
単独あるいは組合せて使用できる。顕色剤をマイ
クロカプセル化して使用する時は、フエノール系
あるいはサリチル酸系顕色剤等油溶性の顕色剤が
好ましい。 これらの発色剤または/および顕色剤は、当業
界公知の方法によつてマイクロカプセル化する。
すなわち、モノマー重合法、相分離法、スプレー
ドライ法などがあり、膜形成壁材としては、ゼラ
チン、カゼイン、アラビアゴム、ロジン、デンプ
ン、コラーゲン、アルギン酸ソーダ、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロール、ベンジル
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ン、ポリアミド、ポリエステルポリウレタン、ポ
リアクリルアミド、ポリエチレンイミン等が用い
られるが、特に限定されるものではない。 マイクロカプセル化のために用いられる不揮発
性油としては、アルキルナフタレン系、塩素化パ
ラフイン系、ジアリールエタン系、アルキルジフ
エニル系、芳香族エステル系、脂肪酸エスエル系
等の油があり単独または組合せて使用する。 ワツクス類としては、みつろう、鯨ろう、中国
ろう、ラノリン等の動物系ワツクス、キヤンデリ
ラワツクス、カルナウバワツクス等の植物系ワツ
クス、モンタンワツクス、オゾケライト、セレシ
ン、リグナイトワツクス等の鉱物系ワツクス、パ
ラフインワツクス、マイクロクリスタリンワツク
ス等の石油系ワツクス、モンタンワツクス誘導
体、パラフインワツクス誘導体、マイクロクリス
タリンワツクス誘導体等の変性ワツクス、カスタ
ーワツクス、オパールワツクス等の水素化ワツク
ス、低分子量ポリエチレン及びその誘導体、アク
ラワツクス、ジステアリルケトン等の合成ワツク
ス、カブロン酸アマイド、カプリル酸アマイド、
ペラルゴン酸アマイド、カプリン酸アマイド、ラ
ウリン酸アマイド、トリデシル酸アマイド、ミリ
スチン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、ベヘ
ン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイ
ド等の飽和脂肪酸アマイド、及びカプロレイン酸
アマイド、ミリストレイン酸アマイド、オレイン
酸アマイド、エライジン酸アマイド、リノール酸
アライド、エルカ酸アマイド、リシノール酸アマ
イド、リノレン酸アマイド等の不飽和脂肪酸アマ
イドなどのアマイド系ワツクスが単独あるいは組
合わせて使用できる。 本発明による普通紙転写型感圧複写紙を製造す
る方法としては、水性分散塗布液として、エアー
ナイフコーター等の一般のコーター又はフレキソ
印刷機等の印刷機を用いて、支持体の全面又は一
部に塗布する方法、または、マイクロカプセルを
噴霧乾燥したのち、必要に応じて微細粉末状の発
色剤あるいは顕色剤と共にワツクス類の溶融温度
にて均一混合し、塗布液とし、通常のカーボン印
刷機等を用いて支持体の一部に印刷する方法など
任意に選ぶことができる。 本発明による塗布液を調整する際に各種コータ
ー、印刷機に合わせて液性改良剤を添加すること
ができる。例えば、粘度を一定にする増粘剤、分
散性を改良する界面活性剤などがあるが、これら
に限定されるものでないことは明らかである。 本発明による塗布層を形成させる支持体として
は、紙が主として用いられるが各種不織布、プラ
スチツクフイルム、合成紙、金属箔等、あるいは
これらを組合せた複合シートも用いられる。 以下、実施例をあげて、本発明を具体的に説明
する。なお、「部」は重量部を示す。 実施例 1 (1) 発色剤を含むマイクロカプセル分散液は次の
如く作成した。 スチレン無水マレイン酸共重合体を少量の水
酸化ナトリウムと共に溶解したPH4.0の5%水
溶液100部中に4.8部のCVLを溶解した1.1−ジ
フエニルエタン溶液80部を乳化した。メラミン
10部、37%ホルムアルデヒド水溶液25部、水65
部を水酸化ナトリウムでPH9とし、60℃に加熱
したところ、15分で透明となり、メラミン−ホ
ルマリン初期縮合物が得られた。この初期縮合
物を乳化液に加え、液温を60℃とし、かきまぜ
を続けたところ、30分でカプセルの生成が確認
されたので、室温まで冷却した。得られたマイ
クロカプセル分散液の固型分は約45%であつ
た。 (2) 顕色剤を含むマイクロカプセル分散液は次の
如く作成した。 上記(1)の4.8部のCVLに代えて32部のP−フ
エニル−フエノール樹脂とし、P−フエニル−
フエノール樹脂を含有する顕色剤カプセルを得
た。得られたマイクロカプセル分散液の固型分
は約45%であつた。 (3) 上記(1)及び(2)で作成したマイクロカプセル分
散液を使用し、45%パラフイン・ワツクス分散
液に非イオン系界面活性剤第1級直鎖アルコー
ルエトキシレート(商品名アデカトールLO−
15、旭電化工業製)を混合した下記配合にて塗
被液を作成し、坪量48g/m2の原紙上に8g/
cm2となるようにマイヤー・バーにて塗被した。 45%発色剤カプセル分散液 10部 45%顕色剤カプセル分散液 50部 45%パラフインワツクスエマルジヨン 15部 非イオン系界面活性剤 3部 水 130部 ここで得た無色の塗被層をもつ普通紙転写型
感圧複写紙をその塗被層を下に向け上質紙と重
ねてタイプライターにて印字したところ上質紙
に鮮明なる青色の転写像を得た。一方、塗被面
の自己発色は全く起らず塗被層の地肌そのまゝ
の無色であつた。 実施例 2〜7 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15に代えて以下の界面活性剤を使用し
た。
【表】
活性剤 ン
実施例2〜7による複写紙の塗被層を下にして
上質紙と重ねてタイプライターにて印字したとこ
ろ上質紙に鮮明なる青色の転写像を得、塗被面の
自己発色は全く起らなかつた。 比較例 1 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15の量を塗被液の固形分に対して2%
に代えて同様の実験をした。 普通紙への転写像は濃い青色発色を示したが同
時に塗被面の自己発色も生じ好ましくなかつた。 比較例 2 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15を使用せず、実施例1の発色剤マイ
クロカプセル、顕色剤マイクロカプセル及びパラ
フインワツクスのみにて塗被して作つた普通紙転
写型感圧複写紙を同様にして加圧印字した。 結果は比較例1以上に塗被紙の自己発色の濃度
は高く不適当であつた。 比較例 3 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15の量を塗被液の固型分に対して16%
に代えて同様の実験をした。 普通紙への転写像は実施例1に比較して濃度の
低い青色発色を示した。一方、塗被紙の自己発色
はなく完全に無色であつた。 実施例 8 (1) 発色剤マイクロカプセルは実施例1を使用し
た。 (2) 顕色剤は、P−フエニル−フエノール樹脂を
水分散した45%分散液を使用した。 (3) 上記(1)及び(2)と30%のキヤンデリラ・ワツク
ス水分散液に非イオン系界面活性剤ポリオキシ
エチレン−ポリオキシプロピレンセチルエーテ
ル(商品名NIKKOL−PBC−33、日光ケミカ
ルズ(株)製)を混合した下記配合にて塗被液を作
成し、坪量38g/m2の原紙上に7g/m2となる
ようにマイヤー・バーにて塗被した。 45%発色剤カプセル分散液 10部 45%P−フエニル・フエノール樹脂分散液
20部 30%キヤンデリラ・ワツクス分散液 25部 非イオン系界面活性剤 1.6部 水 60部 ここで得た無色の塗被層をもつ普通紙転写型
感圧複写紙をその塗被層を下に向け上質紙と重
ねてタイプライターにて印字したところ上質紙
に鮮明なる濃度の高い青色の転写像を得た。 一方、塗被面の自己発色は全く起らず塗被層
の地肌そのまゝの無色であつた。 実施例 9 実施例で作成した発色剤及び顕色剤のマイクロ
カプセルを使用して、以下の通りフレキソ用イン
キを作つた。 発色剤マイクロカプセル 25部 顕色剤マイクロカプセル 75部 45%パラフイン・ワツクスエマルジヨン 20部 非イオン系界面活性剤 4.4部 20%ポリビニルアルコール水溶液 27.5部 メタノール 20部 ここで使用した非イオン系界面活性剤は、ポリ
オキシプロピレン縮合物(商品名プルロニツクF
−88、旭電化工業(株)製)である。作成したインキ
はザーンカツプ#3を用いて30秒になるように水
を加えて調整した。 出来上つたインキをフレキソ印刷機にかけて、
塗被量が5g/m2になるように塗被した。得られ
た無色の塗被層をもつ普通紙転写型感圧複写紙と
上質紙とを重ねてタイプライターにより印字した
ところ上質紙に鮮明な青色の転写像を得、塗被面
の自己発色は全く起らなかつた。
実施例2〜7による複写紙の塗被層を下にして
上質紙と重ねてタイプライターにて印字したとこ
ろ上質紙に鮮明なる青色の転写像を得、塗被面の
自己発色は全く起らなかつた。 比較例 1 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15の量を塗被液の固形分に対して2%
に代えて同様の実験をした。 普通紙への転写像は濃い青色発色を示したが同
時に塗被面の自己発色も生じ好ましくなかつた。 比較例 2 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15を使用せず、実施例1の発色剤マイ
クロカプセル、顕色剤マイクロカプセル及びパラ
フインワツクスのみにて塗被して作つた普通紙転
写型感圧複写紙を同様にして加圧印字した。 結果は比較例1以上に塗被紙の自己発色の濃度
は高く不適当であつた。 比較例 3 実施例1に於る非イオン系界面活性剤アデカト
ールLO−15の量を塗被液の固型分に対して16%
に代えて同様の実験をした。 普通紙への転写像は実施例1に比較して濃度の
低い青色発色を示した。一方、塗被紙の自己発色
はなく完全に無色であつた。 実施例 8 (1) 発色剤マイクロカプセルは実施例1を使用し
た。 (2) 顕色剤は、P−フエニル−フエノール樹脂を
水分散した45%分散液を使用した。 (3) 上記(1)及び(2)と30%のキヤンデリラ・ワツク
ス水分散液に非イオン系界面活性剤ポリオキシ
エチレン−ポリオキシプロピレンセチルエーテ
ル(商品名NIKKOL−PBC−33、日光ケミカ
ルズ(株)製)を混合した下記配合にて塗被液を作
成し、坪量38g/m2の原紙上に7g/m2となる
ようにマイヤー・バーにて塗被した。 45%発色剤カプセル分散液 10部 45%P−フエニル・フエノール樹脂分散液
20部 30%キヤンデリラ・ワツクス分散液 25部 非イオン系界面活性剤 1.6部 水 60部 ここで得た無色の塗被層をもつ普通紙転写型
感圧複写紙をその塗被層を下に向け上質紙と重
ねてタイプライターにて印字したところ上質紙
に鮮明なる濃度の高い青色の転写像を得た。 一方、塗被面の自己発色は全く起らず塗被層
の地肌そのまゝの無色であつた。 実施例 9 実施例で作成した発色剤及び顕色剤のマイクロ
カプセルを使用して、以下の通りフレキソ用イン
キを作つた。 発色剤マイクロカプセル 25部 顕色剤マイクロカプセル 75部 45%パラフイン・ワツクスエマルジヨン 20部 非イオン系界面活性剤 4.4部 20%ポリビニルアルコール水溶液 27.5部 メタノール 20部 ここで使用した非イオン系界面活性剤は、ポリ
オキシプロピレン縮合物(商品名プルロニツクF
−88、旭電化工業(株)製)である。作成したインキ
はザーンカツプ#3を用いて30秒になるように水
を加えて調整した。 出来上つたインキをフレキソ印刷機にかけて、
塗被量が5g/m2になるように塗被した。得られ
た無色の塗被層をもつ普通紙転写型感圧複写紙と
上質紙とを重ねてタイプライターにより印字した
ところ上質紙に鮮明な青色の転写像を得、塗被面
の自己発色は全く起らなかつた。
Claims (1)
- 1 支持体の同一面に、双方又は一方がマイクロ
カプセル化されている電子供与性無色発色剤及び
電子受容性無色顕色剤、並びにワツクス類からな
る固形分に対し3〜15重量%の界面活性剤を含む
塗被層を設けた普通紙転写型感圧複写紙。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10605180A JPS5731589A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Pressure-sensitive copying paper |
BE0/205551A BE889820A (fr) | 1980-08-01 | 1981-07-31 | Papier de copie sensible a la pression du type a report sur papier ordinaire |
US06/554,173 US4486764A (en) | 1980-08-01 | 1983-11-22 | Plain paper transfer type pressure-sensitive copying paper |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10605180A JPS5731589A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Pressure-sensitive copying paper |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5731589A JPS5731589A (en) | 1982-02-20 |
JPS637160B2 true JPS637160B2 (ja) | 1988-02-15 |
Family
ID=14423820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10605180A Granted JPS5731589A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Pressure-sensitive copying paper |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5731589A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58209588A (ja) * | 1982-06-01 | 1983-12-06 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 秘密文書作成方法 |
JPS5914987A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-25 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 普通紙転写型感圧複写紙 |
JPS59201892A (ja) * | 1983-04-30 | 1984-11-15 | Toppan Moore Co Ltd | 感圧複写紙用顕色紙 |
JPS6056594A (ja) * | 1983-09-09 | 1985-04-02 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 感熱熱転写記録材 |
JPS6063192A (ja) * | 1983-09-17 | 1985-04-11 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 熱転写記録材 |
JPS6083885A (ja) * | 1983-10-17 | 1985-05-13 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 熱転写記録材 |
DE102007023017B4 (de) * | 2007-05-15 | 2011-06-01 | Thyssenkrupp Lasertechnik Gmbh | Vorrichtung und Verfahren zum Herstellen von Tailored Blanks |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT358071B (de) * | 1978-03-03 | 1980-08-25 | Koreska Gmbh W | Uebertragungsmaterial |
-
1980
- 1980-08-01 JP JP10605180A patent/JPS5731589A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5731589A (en) | 1982-02-20 |
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