JPS6360265A - アルミニウム合金部材の製造方法 - Google Patents
アルミニウム合金部材の製造方法Info
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Landscapes
- Forging (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、急冷凝固法を経て調製されたアルミニウム
合金粉末(以下、簡略化して、急冷凝固アルミニウム合
金粉末またはアルミニウム合金粉末という)から、粉末
冶金法によって、アルミニウム合金部材を製造する方法
に関するものである。
合金粉末(以下、簡略化して、急冷凝固アルミニウム合
金粉末またはアルミニウム合金粉末という)から、粉末
冶金法によって、アルミニウム合金部材を製造する方法
に関するものである。
一般に、アルミニウムにSi、 Cu、 Mg、 Fe
等の元素を添加して、ガスアトマイズ法、ロー// 法
等ノ急冷凝固法によって製造されるアルミニウム合金で
は、前記添加元素の固溶限が著しく増大し、その添加元
素が偏析することなく均一に分散して、従来の溶解鋳造
プロセスによって製造されるアルミニウム合金の組成範
囲を大幅に越えた組成を有する合金の製造が可能になる
とともに、微細な金属組織が得られることから、このよ
うなアルミニウム合金の粉末を固化することによって得
られるアルミニウム合金部材は、すぐれた強度、剛性、
靭性、耐熱性、耐摩耗性、耐食性等の特性が付与されて
、種々の分野で利用できる多種類の構造部材または機械
部品として新たな用途が期待されており、現在盛んば研
究開発が進められている。
等の元素を添加して、ガスアトマイズ法、ロー// 法
等ノ急冷凝固法によって製造されるアルミニウム合金で
は、前記添加元素の固溶限が著しく増大し、その添加元
素が偏析することなく均一に分散して、従来の溶解鋳造
プロセスによって製造されるアルミニウム合金の組成範
囲を大幅に越えた組成を有する合金の製造が可能になる
とともに、微細な金属組織が得られることから、このよ
うなアルミニウム合金の粉末を固化することによって得
られるアルミニウム合金部材は、すぐれた強度、剛性、
靭性、耐熱性、耐摩耗性、耐食性等の特性が付与されて
、種々の分野で利用できる多種類の構造部材または機械
部品として新たな用途が期待されており、現在盛んば研
究開発が進められている。
しかしながら、上記の急冷凝固アルミニウム合金粉末は
、その表面が強固な酸化被膜で覆われているために、こ
れを通常の焼結によって固めるのは極めて困難であり、
したがって現在では、このアルミニウム合金粉末を静水
圧プレス成形によって成形し、その成形体を金属缶の中
に密封(キャニング)した状態で真空脱気して、粒子表
面Oて吸着していた水分を除去し、ついで成形体を缶ご
と熱間押出することによシアルミニウム合金粉末粒子に
塑性変形を起させて、その表面の酸化皮膜を破壊し、そ
れによって金属粒子どうしを圧着させてその間に金属結
合を与え、冷却後缶を取り除いてその押出材に切断、加
工を施して、所定の形状、寸法を有する材料とし、最後
にそれに熱処理を施すという工程を経て、アルミニウム
合金粉末からアルミニウム合金部材を製造するのが一般
的であり、また急冷凝固アルミニウム粉末を冷間静水圧
プレス成形によって密度95チ以上に圧縮成形した後、
その成形体を金型内で熱間鍛造するという工程でアルミ
ニウム合金機械部品を製造する方法(特開昭59−15
7202)も提案されている。
、その表面が強固な酸化被膜で覆われているために、こ
れを通常の焼結によって固めるのは極めて困難であり、
したがって現在では、このアルミニウム合金粉末を静水
圧プレス成形によって成形し、その成形体を金属缶の中
に密封(キャニング)した状態で真空脱気して、粒子表
面Oて吸着していた水分を除去し、ついで成形体を缶ご
と熱間押出することによシアルミニウム合金粉末粒子に
塑性変形を起させて、その表面の酸化皮膜を破壊し、そ
れによって金属粒子どうしを圧着させてその間に金属結
合を与え、冷却後缶を取り除いてその押出材に切断、加
工を施して、所定の形状、寸法を有する材料とし、最後
にそれに熱処理を施すという工程を経て、アルミニウム
合金粉末からアルミニウム合金部材を製造するのが一般
的であり、また急冷凝固アルミニウム粉末を冷間静水圧
プレス成形によって密度95チ以上に圧縮成形した後、
その成形体を金型内で熱間鍛造するという工程でアルミ
ニウム合金機械部品を製造する方法(特開昭59−15
7202)も提案されている。
しかしながら、前記の熱間押出しを利用する方法は、多
くの複雑な工程を経なければならず、また前記の冷間静
水圧プレス成形後に成形体を熱間鍛造する方法は、その
成形によってアルミニウム合金粉末を一挙に密度95%
以上の成形体に圧縮成形するために、脱ガスが十分に達
成されず、それによって後の処理中に空孔を発生して製
品の品質を低下させ、しかもこれらの熱間押出しまたは
熱間鍛造によって製造される製品は、いずれもその形状
、寸法がほぼ決ったものとならざるを得ないので、種々
の形状、寸法を有する所定の最終製品に仕上げるために
は、切断、切削等の加工を必要とし、量産に向かないと
いう問題があった。
くの複雑な工程を経なければならず、また前記の冷間静
水圧プレス成形後に成形体を熱間鍛造する方法は、その
成形によってアルミニウム合金粉末を一挙に密度95%
以上の成形体に圧縮成形するために、脱ガスが十分に達
成されず、それによって後の処理中に空孔を発生して製
品の品質を低下させ、しかもこれらの熱間押出しまたは
熱間鍛造によって製造される製品は、いずれもその形状
、寸法がほぼ決ったものとならざるを得ないので、種々
の形状、寸法を有する所定の最終製品に仕上げるために
は、切断、切削等の加工を必要とし、量産に向かないと
いう問題があった。
そこで、本発明者等は、このような問題を解決すべく、
アルミニウム合金粉末成形体に対して所定の形状を容易
に付与するとともに、その粉末粒子表面の酸化皮膜を十
分に破壊して結合強度の高い合金部材を形成させるのに
有利な熱間型鍛造に着目して種々研究を重ねた結果、 (1)急冷凝固アルミニウム合金粉末成形体を熱間型鍛
造するに先立って、その成形体に、温度=300〜52
0℃に15分〜3時間加熱保持する熱処理を施した後、
引続き前記温度において予備的な熱間密閉型鍛造を施し
て、前記成形体を密度比95%以上に緻密化すると、こ
の予備鍛造体は、後の熱間型鍛造において、クラックも
空孔も生ずることなく、強固な合金部材とすることがで
き、(2)ついで、前記予備鍛造体を温度=300〜5
20℃に再加熱して、20〜50%の加工率の下に熱間
型鍛造すると、粒子表面の酸化被膜の破壊、金属どうし
の接触および固相拡散が十分に達成され、前記予備鍛造
の効果と相俟って、結合強度にすぐれたアルミニウム合
金部材が得られ、(3さらに、前記の予備的な熱間密閉
型鍛造および熱間型鍛造において、それぞれ型の形状、
寸法を予め適当に選ぶことによって、−挙に最終製品と
して必要な形状、寸法、またはそれに近い形状、寸法を
有する製品が得られること、を見出した。
アルミニウム合金粉末成形体に対して所定の形状を容易
に付与するとともに、その粉末粒子表面の酸化皮膜を十
分に破壊して結合強度の高い合金部材を形成させるのに
有利な熱間型鍛造に着目して種々研究を重ねた結果、 (1)急冷凝固アルミニウム合金粉末成形体を熱間型鍛
造するに先立って、その成形体に、温度=300〜52
0℃に15分〜3時間加熱保持する熱処理を施した後、
引続き前記温度において予備的な熱間密閉型鍛造を施し
て、前記成形体を密度比95%以上に緻密化すると、こ
の予備鍛造体は、後の熱間型鍛造において、クラックも
空孔も生ずることなく、強固な合金部材とすることがで
き、(2)ついで、前記予備鍛造体を温度=300〜5
20℃に再加熱して、20〜50%の加工率の下に熱間
型鍛造すると、粒子表面の酸化被膜の破壊、金属どうし
の接触および固相拡散が十分に達成され、前記予備鍛造
の効果と相俟って、結合強度にすぐれたアルミニウム合
金部材が得られ、(3さらに、前記の予備的な熱間密閉
型鍛造および熱間型鍛造において、それぞれ型の形状、
寸法を予め適当に選ぶことによって、−挙に最終製品と
して必要な形状、寸法、またはそれに近い形状、寸法を
有する製品が得られること、を見出した。
この発明は、上記知見に基づいて発明されたもので、急
冷凝固アルミニウム合金粉末から、結合強度の大きいア
ルミニウム合金部材を比較的簡単な方法で、歩留りよく
製造できる方法を提供することを目的とし、 急冷凝固法を経て調製されたアルミニウム合金粉末を固
めることによって、そのアルミニウム合金粉末からアル
ミニウム合金部材を製造する方法において、前記アルミ
ニウム合金粉末を成形して成形体を形成し、この成形体
に、温度二300〜520℃に15分〜3時間加熱保持
する熱処理を施した後、引続き前記温度において予備的
な熱間密閉型鍛造を施して、前記成形体を密度比95%
以上に緻密化し、ついでこのようにして得られた予備鍛
造体を温度=300〜520℃に再加熱して、20〜5
0%の加工率の下に熱間型鍛造することを特徴とする、
前記アルミニウム合金部材の製造方法、 に係るものである。
冷凝固アルミニウム合金粉末から、結合強度の大きいア
ルミニウム合金部材を比較的簡単な方法で、歩留りよく
製造できる方法を提供することを目的とし、 急冷凝固法を経て調製されたアルミニウム合金粉末を固
めることによって、そのアルミニウム合金粉末からアル
ミニウム合金部材を製造する方法において、前記アルミ
ニウム合金粉末を成形して成形体を形成し、この成形体
に、温度二300〜520℃に15分〜3時間加熱保持
する熱処理を施した後、引続き前記温度において予備的
な熱間密閉型鍛造を施して、前記成形体を密度比95%
以上に緻密化し、ついでこのようにして得られた予備鍛
造体を温度=300〜520℃に再加熱して、20〜5
0%の加工率の下に熱間型鍛造することを特徴とする、
前記アルミニウム合金部材の製造方法、 に係るものである。
以下、この発明の構成について具体的に説明する。
1、急冷凝固アルミニウム合金粉末
この発明において原料粉末として使用されるアルミニウ
ム合金粉末は、ガスアトマイズ法、遠心噴霧法、回転カ
ップ法、ロール法等、如何なる急冷凝固法を経て調製さ
れたものでもよく、その生成物が粉末状となっていない
ときや、粉末の粒度が粗過ぎる場合は、例えばボールミ
ルによって、それらを所望の粒度を有する粉末まで適宜
粉砕することもできる。
ム合金粉末は、ガスアトマイズ法、遠心噴霧法、回転カ
ップ法、ロール法等、如何なる急冷凝固法を経て調製さ
れたものでもよく、その生成物が粉末状となっていない
ときや、粉末の粒度が粗過ぎる場合は、例えばボールミ
ルによって、それらを所望の粒度を有する粉末まで適宜
粉砕することもできる。
アルミニウム母材に添加される元素としては、勿論、目
的とするアルミニウム合金部材に対して付与すべき特性
に応じて、従来利用されているあらゆる元素、例えばS
i、 Cu、 Mg、 Fe、 Co 、 Ni、kl
rl。
的とするアルミニウム合金部材に対して付与すべき特性
に応じて、従来利用されているあらゆる元素、例えばS
i、 Cu、 Mg、 Fe、 Co 、 Ni、kl
rl。
Cr、 Li %Ti、Zr、 Ce、 Mo 、 V
、 Zn等を使用することができる。
、 Zn等を使用することができる。
2、成形
一般に、アルミニウム合金粉末はどのような方法で成形
してもよいが、通常、金型中で2〜6tb まで緻密化して、最終製品□に近い形に形状付与する金
型成形が好都合に使用される。
してもよいが、通常、金型中で2〜6tb まで緻密化して、最終製品□に近い形に形状付与する金
型成形が好都合に使用される。
3、熱処理
成形体に施す熱処理は、アルミニウム合金粉末に吸着さ
れた水分およびその他の揮発性成分を除去して、製品中
に空孔が生ずるのを防ぐために必要な処理であって、一
般に、次の予備的な熱間密閉型鍛造に移る前に、その密
閉型に入れる前に、例えば大気雰囲気中で加熱保持する
のが好都合でおシ、この熱処理の温度が300℃未満ま
たは加熱時間が15分未満になると、粉末粒子表面に吸
着している水分を十分に除去することができず、一方前
記温度が520℃を越えるか、または前記加熱時間が3
時間を越すと、粉末自体が急冷凝固によって生じた微細
な組織を失うことから、この発明では熱処理の温度およ
び加熱保持時間をそれぞれ300〜520℃および15
分〜3時間と定めた。
れた水分およびその他の揮発性成分を除去して、製品中
に空孔が生ずるのを防ぐために必要な処理であって、一
般に、次の予備的な熱間密閉型鍛造に移る前に、その密
閉型に入れる前に、例えば大気雰囲気中で加熱保持する
のが好都合でおシ、この熱処理の温度が300℃未満ま
たは加熱時間が15分未満になると、粉末粒子表面に吸
着している水分を十分に除去することができず、一方前
記温度が520℃を越えるか、または前記加熱時間が3
時間を越すと、粉末自体が急冷凝固によって生じた微細
な組織を失うことから、この発明では熱処理の温度およ
び加熱保持時間をそれぞれ300〜520℃および15
分〜3時間と定めた。
4、予備的な熱間密閉型鍛造
成形体を熱間型鍛造する前に予備的に施される熱間密閉
型鍛造は、脱ガスされた成形体の密度比を上げて、後の
熱間型鍛造においてクラックを発生しないほど十分に成
形体を緻密化し、もって十分な強度を有する熱間型鍛造
品を歩留りよく形成させるために必要な処理であって、
通常、100〜200℃に予熱された高速度鋼製などの
型の中に成形体を入れ、5〜10 ton/cm2の圧
力の下に密閉型による熱間鍛造を施すのが便利である。
型鍛造は、脱ガスされた成形体の密度比を上げて、後の
熱間型鍛造においてクラックを発生しないほど十分に成
形体を緻密化し、もって十分な強度を有する熱間型鍛造
品を歩留りよく形成させるために必要な処理であって、
通常、100〜200℃に予熱された高速度鋼製などの
型の中に成形体を入れ、5〜10 ton/cm2の圧
力の下に密閉型による熱間鍛造を施すのが便利である。
この熱間密閉型鍛造の温度が300℃未満であると、粉
体の変形抵抗が大きくなって、実用的な圧力で成形体の
密度比を95%以上に上げることができず、一方前記温
度が520℃を越すと、急冷凝固アルミニウム合金粉末
に特有な微細組織が失われるところから、この熱間密閉
型鍛造の温度を300〜520℃と定めるとともに、こ
の予備的な鍛造を遂行することによって達成される成形
体の密度比が95チ未満であると、後の熱間型鍛造にお
いてクラックを生じたシ、粉末粒子間の金属どうしの接
触および固相拡散が十分でなくなるところから、前記密
度比を95%以上と定めた。
体の変形抵抗が大きくなって、実用的な圧力で成形体の
密度比を95%以上に上げることができず、一方前記温
度が520℃を越すと、急冷凝固アルミニウム合金粉末
に特有な微細組織が失われるところから、この熱間密閉
型鍛造の温度を300〜520℃と定めるとともに、こ
の予備的な鍛造を遂行することによって達成される成形
体の密度比が95チ未満であると、後の熱間型鍛造にお
いてクラックを生じたシ、粉末粒子間の金属どうしの接
触および固相拡散が十分でなくなるところから、前記密
度比を95%以上と定めた。
5、熱間型鍛造
再加熱された予備鍛造体に施される熱間型鍛造は、その
予備鍛造体に所定の大きい塑性変形を起して、強固な酸
化皮膜を破壊するとともに、粉末粒子間に十分な金属接
触と固相拡散を生じさせ、もって予備鍛造体から十分な
結合強度を有するアルミニウム合金部材を形成させるの
に必要な処理であって、従来種々の金属部材を製造する
場合に使用していた熱間型鍛造、就中熱間密閉型鍛造を
採用することができ、その鍛造時の加工率が20チ未満
であると、粉体表面の酸化被膜が十分に破壊されず、一
方それが50%を越えると、鍛造体にクラックが生じ、
まだ鍛造時の温度が300℃未満であると、粉体間で十
分な金属接触と固相拡散が起こらなくなる上に、鍛造体
にクラックが生じ易くなり、一方それが520℃を越え
ると、急冷凝固粉末に特有な微細組織が失われるところ
から、熱間型鍛造時における加工率および温度をそれぞ
れ20〜50%および300〜520℃と定めた。
予備鍛造体に所定の大きい塑性変形を起して、強固な酸
化皮膜を破壊するとともに、粉末粒子間に十分な金属接
触と固相拡散を生じさせ、もって予備鍛造体から十分な
結合強度を有するアルミニウム合金部材を形成させるの
に必要な処理であって、従来種々の金属部材を製造する
場合に使用していた熱間型鍛造、就中熱間密閉型鍛造を
採用することができ、その鍛造時の加工率が20チ未満
であると、粉体表面の酸化被膜が十分に破壊されず、一
方それが50%を越えると、鍛造体にクラックが生じ、
まだ鍛造時の温度が300℃未満であると、粉体間で十
分な金属接触と固相拡散が起こらなくなる上に、鍛造体
にクラックが生じ易くなり、一方それが520℃を越え
ると、急冷凝固粉末に特有な微細組織が失われるところ
から、熱間型鍛造時における加工率および温度をそれぞ
れ20〜50%および300〜520℃と定めた。
〔実施例および実施例に基づ〈発明の効果〕ついで、こ
の発明を比較例と対比しながら、実施例によって説明す
る。
の発明を比較例と対比しながら、実施例によって説明す
る。
実施例l
Al−203i −3Cu −IMg −IFe(数値
は重量%、以下同様)の組成を有するアルミニウム合金
溶湯を空気でアトマイズして調製した粒度−100/+
350メツシユのアルミニウム合金粉末を室温において
4 ton/C7IL2の圧力で金型成形して、寸法:
10x55X23mの成形体を製造した。
は重量%、以下同様)の組成を有するアルミニウム合金
溶湯を空気でアトマイズして調製した粒度−100/+
350メツシユのアルミニウム合金粉末を室温において
4 ton/C7IL2の圧力で金型成形して、寸法:
10x55X23mの成形体を製造した。
ついで、この成形体に、大気雰囲気中で第1表に示され
る条件の下に加熱する熱処理を施して脱ガスした後、引
続きこの成形体に、前記温度の下梁 1 表 に7tOn/α2の圧力で密閉型鍛造を施して、第1表
に示される密度比を有する予備鍛造体を製造した。
る条件の下に加熱する熱処理を施して脱ガスした後、引
続きこの成形体に、前記温度の下梁 1 表 に7tOn/α2の圧力で密閉型鍛造を施して、第1表
に示される密度比を有する予備鍛造体を製造した。
つぎて、この予備鍛造体を再び第1表に示される温度に
加熱保持しながら、第1表に示される加工率の下に7t
On/crIL2の圧力で密閉型鍛造を遂行して、それ
ぞれ本発明A8合金部材1〜7を製造し、さらに比較の
ため、製造条件の一部をこの発明の範囲から外して(外
れた条件を第1表中※印で示す)、上記と同様な方法で
比較M合金部材1〜9をそれぞれ製造した。
加熱保持しながら、第1表に示される加工率の下に7t
On/crIL2の圧力で密閉型鍛造を遂行して、それ
ぞれ本発明A8合金部材1〜7を製造し、さらに比較の
ため、製造条件の一部をこの発明の範囲から外して(外
れた条件を第1表中※印で示す)、上記と同様な方法で
比較M合金部材1〜9をそれぞれ製造した。
この結果得られた各A1合金部材に対して、常温におけ
る引張試験を実施してその引張強さと破断時の伸びを測
定するとともに、それらの密度比も測定し、その結果も
合わせて第1表に示した。
る引張試験を実施してその引張強さと破断時の伸びを測
定するとともに、それらの密度比も測定し、その結果も
合わせて第1表に示した。
第1表に示される結果から、熱処理および予備鍛造時の
加熱温度が低過ぎる比較AM合金部材1、予備鍛造体の
密度比が低過ぎる比較M合金部材5、本鍛造温度の低過
ぎる比較M合金部材6および加工率の高過ぎる比較M合
金部材9では多数のクラックが発生したのに対し、本発
明M合金部材1〜7ではいずれもクラックを発生するこ
となく、それらの引張強さおよび伸びは比較M合金部材
のものよりも全般的にすぐれていることがわかる。
加熱温度が低過ぎる比較AM合金部材1、予備鍛造体の
密度比が低過ぎる比較M合金部材5、本鍛造温度の低過
ぎる比較M合金部材6および加工率の高過ぎる比較M合
金部材9では多数のクラックが発生したのに対し、本発
明M合金部材1〜7ではいずれもクラックを発生するこ
となく、それらの引張強さおよび伸びは比較M合金部材
のものよりも全般的にすぐれていることがわかる。
実施例2
AP、−8Feの組成を有するアルミニウム合金溶湯か
ら急冷凝固アルミニウム合金粉末を調製し、かつ第2表
例示される条件の下で熱処理、予備鍛造および本鍛造を
実施した点を除き、実施例1と同様な方法で本発明M合
金部材8〜13および比較M合金部材10〜1日をそれ
ぞれ製造するとともに、実施例1と同じ引張試験を実施
して、その結果を第2表に示した。
ら急冷凝固アルミニウム合金粉末を調製し、かつ第2表
例示される条件の下で熱処理、予備鍛造および本鍛造を
実施した点を除き、実施例1と同様な方法で本発明M合
金部材8〜13および比較M合金部材10〜1日をそれ
ぞれ製造するとともに、実施例1と同じ引張試験を実施
して、その結果を第2表に示した。
この第2表の結果によっても、比較A1合金部材10.
14.15および18では多数のクラックが発生したの
に対し、本発明M合金部材8〜13ではいずれもクラッ
クを発生することなく、それらの引張強さおよび伸びは
全体として比較M合金部材のものよシもすぐれているこ
とがわかる。
14.15および18では多数のクラックが発生したの
に対し、本発明M合金部材8〜13ではいずれもクラッ
クを発生することなく、それらの引張強さおよび伸びは
全体として比較M合金部材のものよシもすぐれているこ
とがわかる。
第 2 表
〔発明の総合的効果〕
以上述べた説明から明らかなように、この発明によると
、比較的簡単な工程によって、成形体を十分脱ガスしな
がら、急冷凝固アルミニウム合金粉末から結合強度の大
きいアルミニウム合金部材を歩留りよく製造することが
でき、しかも予備的な熱間型鍛造によって予め最終製品
の形状1寸法またはそれに近い形状、寸法を有する予備
鍛造体の状態にしておくことができて、切断、切削等の
加工を施さずに、所望の形状、寸法を有するアルミニウ
ム合金部材を製造することもできるので、量産にも適し
たアルミニウム合金部材の製造方法が提供される。
、比較的簡単な工程によって、成形体を十分脱ガスしな
がら、急冷凝固アルミニウム合金粉末から結合強度の大
きいアルミニウム合金部材を歩留りよく製造することが
でき、しかも予備的な熱間型鍛造によって予め最終製品
の形状1寸法またはそれに近い形状、寸法を有する予備
鍛造体の状態にしておくことができて、切断、切削等の
加工を施さずに、所望の形状、寸法を有するアルミニウ
ム合金部材を製造することもできるので、量産にも適し
たアルミニウム合金部材の製造方法が提供される。
Claims (1)
- 急冷凝固法を経て調製されたアルミニウム合金粉末を固
めることによつて、そのアルミニウム合金粉末からアル
ミニウム合金部材を製造する方法において、前記アルミ
ニウム合金粉末を成形して成形体を形成し、この成形体
に、温度:300〜520℃に15分〜3時間加熱保持
する熱処理を施した後、引続き前記温度において予備的
な熱間密閉型鍛造を施して、前記成形体を密度比95%
以上に緻密化し、ついでこのようにして得られた予備鍛
造体を温度:300〜520℃に再加熱して、20〜5
0%の加工率の下に熱間型鍛造することを特徴とする、
前記アルミニウム合金部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20286386A JPH0643628B2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | アルミニウム合金部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20286386A JPH0643628B2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | アルミニウム合金部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6360265A true JPS6360265A (ja) | 1988-03-16 |
JPH0643628B2 JPH0643628B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=16464443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20286386A Expired - Fee Related JPH0643628B2 (ja) | 1986-08-29 | 1986-08-29 | アルミニウム合金部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643628B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63121628A (ja) * | 1986-11-10 | 1988-05-25 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム系粉末合金の製造方法 |
JPH04346603A (ja) * | 1991-05-23 | 1992-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 高精度アルミニウム合金部品の製造方法 |
EP0533950A1 (en) * | 1991-04-03 | 1993-03-31 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Rotor made of aluminum alloy for oil pump and method of manufacturing said rotor |
US5338168A (en) * | 1992-06-29 | 1994-08-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oil pump made of aluminum alloys |
JPH1157920A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-03-02 | Toto Ltd | 閉塞鍛造方法及び閉塞鍛造装置 |
-
1986
- 1986-08-29 JP JP20286386A patent/JPH0643628B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63121628A (ja) * | 1986-11-10 | 1988-05-25 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム系粉末合金の製造方法 |
JPH0478698B2 (ja) * | 1986-11-10 | 1992-12-11 | Sumitomo Electric Industries | |
EP0533950A1 (en) * | 1991-04-03 | 1993-03-31 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Rotor made of aluminum alloy for oil pump and method of manufacturing said rotor |
US5368629A (en) * | 1991-04-03 | 1994-11-29 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Rotor for oil pump made of aluminum alloy and method of manufacturing the same |
JPH04346603A (ja) * | 1991-05-23 | 1992-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 高精度アルミニウム合金部品の製造方法 |
US5338168A (en) * | 1992-06-29 | 1994-08-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Oil pump made of aluminum alloys |
JPH1157920A (ja) * | 1997-08-08 | 1999-03-02 | Toto Ltd | 閉塞鍛造方法及び閉塞鍛造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0643628B2 (ja) | 1994-06-08 |
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