JPS6360031B2 - - Google Patents
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- JPS6360031B2 JPS6360031B2 JP56192294A JP19229481A JPS6360031B2 JP S6360031 B2 JPS6360031 B2 JP S6360031B2 JP 56192294 A JP56192294 A JP 56192294A JP 19229481 A JP19229481 A JP 19229481A JP S6360031 B2 JPS6360031 B2 JP S6360031B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H17/00—Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H17/04—Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
- C07H17/08—Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明は、新規のエリスロマイシンA誘導体に
関し、更に詳しくは11―O―アルキルエリスロマ
イシンA誘導体に関する。 エリスロマイシンAは米国特許第2653899号明
細書に記載の方法でストレプトマイセス・エリス
レウス菌株を培養することにより産生され、グラ
ム陽性菌に対し強い抗菌作用を有する極めて有用
なマクロライド系抗生物質であつて、次の構造式
で表わされる。 従来、エリスロマイシンの生物学的および薬理
学的性質を変えるため、その誘導体が多数製造さ
れてきたが、いずれも生体内抗菌活性などの点で
必ずしも満足すべきものではなかつた。 本発明者らは、これらエリスロマイシンA誘導
体の不都合な性質を改善するために種々研究の結
果、エリスロマイシンAの11位の水酸基をアルキ
ル化することにより生体内抗菌活性が改善される
ことを見出し、本発明を完成した。 本発明の目的化合物は、 一般式 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表わされる
エリスロマイシンA誘導体(以下、化合物と称
する。)およびその塩である。 本発明において、アルキル基とはメチル基、エ
チル基、プロピル基などで代表される一群のアル
キル基から選ぶことができる。 塩とは塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸
塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、
クエン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、酒石酸
塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、
グルコン酸塩、ステアリン酸塩、マンデル酸塩、
安息香酸塩、コハク酸塩、p―トルエンスルホン
酸塩、アスパラギン酸塩など薬理的に許容される
酸付加塩を意味する。 化合物は、たとえば次のようにして製造する
ことができる。すなわち、イー・エツチ・フリン
(E.H.Flynn)などの方法〔ジヤーナル・オブ・
ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイー
(Journal of the American Chemical Society)
1955年、第77巻、第3104〜3106ページ)により製
造される。 一般式 (式中、Zはベンジルカルボオキシ基を示す。)
で表わされる化合物(以下、化合物と称する。)
に適当な塩基(たとえば、水素化リチウム、水素
化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アル
カリ金属;リチウムアミド、ナトリウムアミド、
カリウムアミドなどのアリカリ金属アミド;ブチ
ルリチウム;リチウムジイソプロピルアミドな
ど)の存在下に、アルキル化剤(たとえば、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、ジメ
チル硫酸、p―トルエンスルフオン酸メチルエス
テルなど)を作用させて、エリスロノライド環の
11位の水酸基をアルキル化して、 一般式 (式中、Rはアルキル基を示し、Zは前記と同様
である。)で表わされる化合物(以下、化合物
と称する。)となし、常法による後処理を行なつ
た後、必要に応じて再結晶あるいはカラムクロマ
トグラフイーにより単離、精製する。 この単離した化合物を前記のイー・エツチ・
フリンなどの方法に準じて接触還元して、その保
護基Zを脱離させた後、過剰のホルムアルデヒド
の存在下に接触還元して、N―メチル化を行な
い、化合物を得ることができる。 また、化合物の保護基Zの脱離とN―メチル
化とを同時に行なつて化合物を得ることができ
る。 前記の化合物のアルキル化に際しては、化合
物1モルに対してアルキル化剤5〜10モルと塩
基1〜2モルを用い、−78℃〜室温で、望ましく
は−10〜5℃で反応させる。 3′位のジメチルアミノ基と四級アンモニウム塩
を形成しにくいアルキル化剤を用いる場合には出
発原料としてエリスロマイシンA自身を用いるこ
とができる。 溶媒としては、使用するエリスロマイシンA誘
導体を溶解する不活性溶媒(たとえば、N,N―
ジメチルホルムアミド、N,N―ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルフオキサイド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミドなどの極性非プロトン溶媒)
を用い、好ましくはN,N―ジメチルホルムアミ
ドを用いる。 化合物の酸付加塩を製造するには、化合物
を、それと少くとも等モル量の適当な酸を用いて
不活性溶媒中で処理する。生成した酸付加塩は、
それが不活性溶媒に溶解しない場合には過する
ことにより、それが不活性溶媒に溶解する場合に
はそれを溶解しない溶媒を添加して沈殿させるか
または溶媒を蒸発させることにより回収すること
ができる。 本発明の目的物質である化合物およびその塩
は、各種微生物に対して優れた生体内抗菌活性を
有し、抗菌剤として有用である。 本発明の目的化合物である化合物がすぐれた
生体内抗菌活性を有することを示す試験例および
化合物の製造例を示す実施例を挙げて、本発明
を具体的に説明する。 試験例 体重20〜23gの雄性ddY系マウスを1群20匹と
し、これにスタフイロコツカス・アウレウス・ス
ミスを接種(107cells/マウス、i.p)した。 エリスロマイシンAをコントロールとして用
い、化合物(11―O―メチル体)を菌接種1時
間後に前記マウスに経口投与し、投与後7日目の
マウスの生存数を求めて、その生体内抗菌活性を
調べた。 その結果を次表に示す。
関し、更に詳しくは11―O―アルキルエリスロマ
イシンA誘導体に関する。 エリスロマイシンAは米国特許第2653899号明
細書に記載の方法でストレプトマイセス・エリス
レウス菌株を培養することにより産生され、グラ
ム陽性菌に対し強い抗菌作用を有する極めて有用
なマクロライド系抗生物質であつて、次の構造式
で表わされる。 従来、エリスロマイシンの生物学的および薬理
学的性質を変えるため、その誘導体が多数製造さ
れてきたが、いずれも生体内抗菌活性などの点で
必ずしも満足すべきものではなかつた。 本発明者らは、これらエリスロマイシンA誘導
体の不都合な性質を改善するために種々研究の結
果、エリスロマイシンAの11位の水酸基をアルキ
ル化することにより生体内抗菌活性が改善される
ことを見出し、本発明を完成した。 本発明の目的化合物は、 一般式 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表わされる
エリスロマイシンA誘導体(以下、化合物と称
する。)およびその塩である。 本発明において、アルキル基とはメチル基、エ
チル基、プロピル基などで代表される一群のアル
キル基から選ぶことができる。 塩とは塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸
塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、
クエン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、酒石酸
塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、
グルコン酸塩、ステアリン酸塩、マンデル酸塩、
安息香酸塩、コハク酸塩、p―トルエンスルホン
酸塩、アスパラギン酸塩など薬理的に許容される
酸付加塩を意味する。 化合物は、たとえば次のようにして製造する
ことができる。すなわち、イー・エツチ・フリン
(E.H.Flynn)などの方法〔ジヤーナル・オブ・
ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイー
(Journal of the American Chemical Society)
1955年、第77巻、第3104〜3106ページ)により製
造される。 一般式 (式中、Zはベンジルカルボオキシ基を示す。)
で表わされる化合物(以下、化合物と称する。)
に適当な塩基(たとえば、水素化リチウム、水素
化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アル
カリ金属;リチウムアミド、ナトリウムアミド、
カリウムアミドなどのアリカリ金属アミド;ブチ
ルリチウム;リチウムジイソプロピルアミドな
ど)の存在下に、アルキル化剤(たとえば、ヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化プロピル、ジメ
チル硫酸、p―トルエンスルフオン酸メチルエス
テルなど)を作用させて、エリスロノライド環の
11位の水酸基をアルキル化して、 一般式 (式中、Rはアルキル基を示し、Zは前記と同様
である。)で表わされる化合物(以下、化合物
と称する。)となし、常法による後処理を行なつ
た後、必要に応じて再結晶あるいはカラムクロマ
トグラフイーにより単離、精製する。 この単離した化合物を前記のイー・エツチ・
フリンなどの方法に準じて接触還元して、その保
護基Zを脱離させた後、過剰のホルムアルデヒド
の存在下に接触還元して、N―メチル化を行な
い、化合物を得ることができる。 また、化合物の保護基Zの脱離とN―メチル
化とを同時に行なつて化合物を得ることができ
る。 前記の化合物のアルキル化に際しては、化合
物1モルに対してアルキル化剤5〜10モルと塩
基1〜2モルを用い、−78℃〜室温で、望ましく
は−10〜5℃で反応させる。 3′位のジメチルアミノ基と四級アンモニウム塩
を形成しにくいアルキル化剤を用いる場合には出
発原料としてエリスロマイシンA自身を用いるこ
とができる。 溶媒としては、使用するエリスロマイシンA誘
導体を溶解する不活性溶媒(たとえば、N,N―
ジメチルホルムアミド、N,N―ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルフオキサイド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミドなどの極性非プロトン溶媒)
を用い、好ましくはN,N―ジメチルホルムアミ
ドを用いる。 化合物の酸付加塩を製造するには、化合物
を、それと少くとも等モル量の適当な酸を用いて
不活性溶媒中で処理する。生成した酸付加塩は、
それが不活性溶媒に溶解しない場合には過する
ことにより、それが不活性溶媒に溶解する場合に
はそれを溶解しない溶媒を添加して沈殿させるか
または溶媒を蒸発させることにより回収すること
ができる。 本発明の目的物質である化合物およびその塩
は、各種微生物に対して優れた生体内抗菌活性を
有し、抗菌剤として有用である。 本発明の目的化合物である化合物がすぐれた
生体内抗菌活性を有することを示す試験例および
化合物の製造例を示す実施例を挙げて、本発明
を具体的に説明する。 試験例 体重20〜23gの雄性ddY系マウスを1群20匹と
し、これにスタフイロコツカス・アウレウス・ス
ミスを接種(107cells/マウス、i.p)した。 エリスロマイシンAをコントロールとして用
い、化合物(11―O―メチル体)を菌接種1時
間後に前記マウスに経口投与し、投与後7日目の
マウスの生存数を求めて、その生体内抗菌活性を
調べた。 その結果を次表に示す。
【表】
実施例 1
(1) O,N―ジベンジルオキシカルボニル―デス
―N―メチルエリスロマイシンA19.8gとヨウ
化メチル8.4mlを乾燥N,N―ジメチルホルム
アミド80mlに溶解し、窒素気流中0〜2℃に冷
却し、撹拌しながら50%油性水素化ナトリウム
1.21gを少量ずつこれに添加し、更に30分間撹
拌を継続した。 反応終了後、氷冷下にトリエチルアミン25ml
をこれに注加し、更に酢酸エチルエステル300
mlと飽和食塩水150mlを加え、酢酸エチルエス
テル層を分離し、飽和食塩水で洗滌後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。 この溶液の溶媒を溜出して得られた粗生成物
をシリカゲル・カラムクロマトグラフイー〔エ
ー・メルク・ダルムシユタツト社製カラムクロ
マトグラフイー用シリカゲル60:70〜230メツ
シユ;φ5.4cm×50cm;展開溶媒:酢酸エチルエ
ステル―n―ヘキサン(1:1)混合溶媒〕に
かけ、その溶出液を15mlずつ分取した。 薄層クロマトグラフイー〔エー・メルク・ダ
ルムシユタツト社製プレコーテツド薄層クロマ
トグラフイープレート:シリカゲル60F254;
展開溶媒:酢酸エチルエステル―n―ヘキサン
(1:1)混合溶媒〕により各区分を確認し、
Rf値0.09(出発原料のRf値は0.07)の区分を合
せ、減圧下に溶媒を溜去し、無色透明の泡状物
質14.2gを得た。 これをエーテルから再結晶してRがメチル基
でZがベンジルオキシカルボニル基である化合
物の結晶11.7gを得た。 m.p. 150.5〜153.5℃(分解) Mass m/e:1001(M+) IRνKBr naxcm-1:3520、3500、3420、1755、
1732、1703、1685 1H−NMR(CDCl3) δ=3.47(3H) (2) O、N―ジベンジルオキシカルボニル―デス
―N―メチルエリスロマイシンA2gとジメチ
ル硫酸1mlを乾燥N、N―ジメチルホルムアミ
ド10mlに溶解し、窒素気流中、これを0〜2℃
に冷却し、撹拌しながら50%油性水素化ナトリ
ウム115mgを少量ずつ添加し、更に30分間撹拌
を継続した。 反応終了後前項(1)に準じて後処理を行ない、
前項(1)で得られた化合物と同一の物質1.4gを
得た。 (3) 前項(1)で得た化合物の結晶6gを酢酸ナト
リウム2gとともに酢酸1.2ml、水60mlおよび
エタノール300mlの混合溶液に溶解し、パラジ
ウム黒0.6gを用い、常温常圧で弱い水素気流
下で5時間にわたり接触還元を行なつた。 ついで、これに37%ホルムアルデヒド水溶液
20mlを注加して、更に接触還元を7時間継続し
た。 反応終了後、触媒を別し、その液を減圧
下で濃縮して約4分の1の液量とし、これに水
100mlを加え、炭酸ナトリウム水溶液でPHを約
10とした。 これをジクロロメタンで抽出し、その抽出液
を水洗後乾燥し、溶媒を溜去した。 得られた残渣をアセトン―石油エーテルから
再結晶して、11―O―メチルエリスロマイシン
Aの結晶3.73gを得た。 m.p. 182〜185℃(分解) 元素分析値(C38H69NO13として) 理論値(%):C61.02、H9.30、N1.87 測定値(%):C61.09、H9.46、N1.82 FD Mass(m/e):747(M+) IRνKBr naxcm-1:3500、3440、1738、1732、1705 1H−NMR(CDCl3) δ=、2.30、2.32(6H)、3.30、3.35、
3.37、3.48(6H) 1H−NMRのデータから、この生成物は重ク
ロロホルム中では式で表わされるケトン体と、
その互変異性体であるヘミアセタール体との混合
物として存在することが認められた。 実施例 2 エリスロマイシンA7.3gとヨウ化エチル4ml
を乾燥N、N―ジメチルホルムアミド40mlに溶解
し、窒素気流中これを0〜5℃に冷却し、撹拌し
ながら、50%油性水素化ナトリウム594mgを少量
ずつ添加し、更に30分間撹拌を継続した。 反応終了後、氷冷下にトリエチルアミン10mlを
これに注加し、更に酢酸エチルエステル200mlと
飽和食塩水100mlを加え、酢酸エチルエステル層
を分離した。 これを飽和食塩水で洗滌後、無水硫酸マグネシ
ウム乾燥し、溶媒を溜去して得られた残渣をシリ
カゲル・カラムクロマトグラフイー〔エー・メル
ク・ダルムシユタツト社製カラムクロマトグラフ
イー用シリカゲル60:70〜230メツシユ;φ5.4×
50cm;展開溶媒:クロロホルム―メタノール
(9:1)混合溶媒〕により無色透明のガラス状
物質を得た。 これを更にアセトン―石油エーテルで再結晶し
て11―O―エチルエリスロマイシンA3.1gを得
た。 m.p. 123.5〜126.5℃ 元素分析値(C39H71NO13として) 理論値(%):C61.47、H9.39、N1.87 測定値(%):C61.13、H9.29、N1.83 Mass(m/e):761(M+) IRνKBr naxcm-1:3460、1735 1H−NMR(CDCl3) δ=2.38、2.33(6H)、3.38、3.33
(3H) 1H−NMRデータから、この生成物は重クロ
ロホルム中では式で表わされるケトン体と、そ
の互変異性体であるヘミアセタール体との混合物
として存在することが認められた。 実施例 3 エリスロマイシンA11gとヨウ化n―プロピル
16gとを用い、実施例2に準じて処理することに
より11―O―n―プロピルエリスロマイシンAの
結晶6.6gを得た。 m.p. 121.5〜125.5℃ 元素分析値(C40H73NO13として) 理論値(%):C61.91、H9.48、N1.81 測定値(%):C61.63、H9.39、N1.76 Mass(m/e):775(M+) IRνKBr naxcm-1:3440、1730 1H−NMR(CDCl3) δ=2.32、2.34(6H)、3.32、3.37
(3H) 1H−NMRデータから、この生成物は重クロ
ロホルム中では式で表わされるケトン体と、そ
の互変異性体であるヘミアセタール体との混合物
として存在することが認められた。
―N―メチルエリスロマイシンA19.8gとヨウ
化メチル8.4mlを乾燥N,N―ジメチルホルム
アミド80mlに溶解し、窒素気流中0〜2℃に冷
却し、撹拌しながら50%油性水素化ナトリウム
1.21gを少量ずつこれに添加し、更に30分間撹
拌を継続した。 反応終了後、氷冷下にトリエチルアミン25ml
をこれに注加し、更に酢酸エチルエステル300
mlと飽和食塩水150mlを加え、酢酸エチルエス
テル層を分離し、飽和食塩水で洗滌後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。 この溶液の溶媒を溜出して得られた粗生成物
をシリカゲル・カラムクロマトグラフイー〔エ
ー・メルク・ダルムシユタツト社製カラムクロ
マトグラフイー用シリカゲル60:70〜230メツ
シユ;φ5.4cm×50cm;展開溶媒:酢酸エチルエ
ステル―n―ヘキサン(1:1)混合溶媒〕に
かけ、その溶出液を15mlずつ分取した。 薄層クロマトグラフイー〔エー・メルク・ダ
ルムシユタツト社製プレコーテツド薄層クロマ
トグラフイープレート:シリカゲル60F254;
展開溶媒:酢酸エチルエステル―n―ヘキサン
(1:1)混合溶媒〕により各区分を確認し、
Rf値0.09(出発原料のRf値は0.07)の区分を合
せ、減圧下に溶媒を溜去し、無色透明の泡状物
質14.2gを得た。 これをエーテルから再結晶してRがメチル基
でZがベンジルオキシカルボニル基である化合
物の結晶11.7gを得た。 m.p. 150.5〜153.5℃(分解) Mass m/e:1001(M+) IRνKBr naxcm-1:3520、3500、3420、1755、
1732、1703、1685 1H−NMR(CDCl3) δ=3.47(3H) (2) O、N―ジベンジルオキシカルボニル―デス
―N―メチルエリスロマイシンA2gとジメチ
ル硫酸1mlを乾燥N、N―ジメチルホルムアミ
ド10mlに溶解し、窒素気流中、これを0〜2℃
に冷却し、撹拌しながら50%油性水素化ナトリ
ウム115mgを少量ずつ添加し、更に30分間撹拌
を継続した。 反応終了後前項(1)に準じて後処理を行ない、
前項(1)で得られた化合物と同一の物質1.4gを
得た。 (3) 前項(1)で得た化合物の結晶6gを酢酸ナト
リウム2gとともに酢酸1.2ml、水60mlおよび
エタノール300mlの混合溶液に溶解し、パラジ
ウム黒0.6gを用い、常温常圧で弱い水素気流
下で5時間にわたり接触還元を行なつた。 ついで、これに37%ホルムアルデヒド水溶液
20mlを注加して、更に接触還元を7時間継続し
た。 反応終了後、触媒を別し、その液を減圧
下で濃縮して約4分の1の液量とし、これに水
100mlを加え、炭酸ナトリウム水溶液でPHを約
10とした。 これをジクロロメタンで抽出し、その抽出液
を水洗後乾燥し、溶媒を溜去した。 得られた残渣をアセトン―石油エーテルから
再結晶して、11―O―メチルエリスロマイシン
Aの結晶3.73gを得た。 m.p. 182〜185℃(分解) 元素分析値(C38H69NO13として) 理論値(%):C61.02、H9.30、N1.87 測定値(%):C61.09、H9.46、N1.82 FD Mass(m/e):747(M+) IRνKBr naxcm-1:3500、3440、1738、1732、1705 1H−NMR(CDCl3) δ=、2.30、2.32(6H)、3.30、3.35、
3.37、3.48(6H) 1H−NMRのデータから、この生成物は重ク
ロロホルム中では式で表わされるケトン体と、
その互変異性体であるヘミアセタール体との混合
物として存在することが認められた。 実施例 2 エリスロマイシンA7.3gとヨウ化エチル4ml
を乾燥N、N―ジメチルホルムアミド40mlに溶解
し、窒素気流中これを0〜5℃に冷却し、撹拌し
ながら、50%油性水素化ナトリウム594mgを少量
ずつ添加し、更に30分間撹拌を継続した。 反応終了後、氷冷下にトリエチルアミン10mlを
これに注加し、更に酢酸エチルエステル200mlと
飽和食塩水100mlを加え、酢酸エチルエステル層
を分離した。 これを飽和食塩水で洗滌後、無水硫酸マグネシ
ウム乾燥し、溶媒を溜去して得られた残渣をシリ
カゲル・カラムクロマトグラフイー〔エー・メル
ク・ダルムシユタツト社製カラムクロマトグラフ
イー用シリカゲル60:70〜230メツシユ;φ5.4×
50cm;展開溶媒:クロロホルム―メタノール
(9:1)混合溶媒〕により無色透明のガラス状
物質を得た。 これを更にアセトン―石油エーテルで再結晶し
て11―O―エチルエリスロマイシンA3.1gを得
た。 m.p. 123.5〜126.5℃ 元素分析値(C39H71NO13として) 理論値(%):C61.47、H9.39、N1.87 測定値(%):C61.13、H9.29、N1.83 Mass(m/e):761(M+) IRνKBr naxcm-1:3460、1735 1H−NMR(CDCl3) δ=2.38、2.33(6H)、3.38、3.33
(3H) 1H−NMRデータから、この生成物は重クロ
ロホルム中では式で表わされるケトン体と、そ
の互変異性体であるヘミアセタール体との混合物
として存在することが認められた。 実施例 3 エリスロマイシンA11gとヨウ化n―プロピル
16gとを用い、実施例2に準じて処理することに
より11―O―n―プロピルエリスロマイシンAの
結晶6.6gを得た。 m.p. 121.5〜125.5℃ 元素分析値(C40H73NO13として) 理論値(%):C61.91、H9.48、N1.81 測定値(%):C61.63、H9.39、N1.76 Mass(m/e):775(M+) IRνKBr naxcm-1:3440、1730 1H−NMR(CDCl3) δ=2.32、2.34(6H)、3.32、3.37
(3H) 1H−NMRデータから、この生成物は重クロ
ロホルム中では式で表わされるケトン体と、そ
の互変異性体であるヘミアセタール体との混合物
として存在することが認められた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rはアルキル基を示す。)で表わされる
エリスロマイシンA誘導体およびその塩。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56192294A JPS5896095A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 11−o−アルキルエリスロマイシンa誘導体 |
DE8282306036T DE3261977D1 (en) | 1981-11-30 | 1982-11-12 | 11-0-alkylerythromycin a derivatives |
EP82306036A EP0080819B1 (en) | 1981-11-30 | 1982-11-12 | 11-0-alkylerythromycin a derivatives |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56192294A JPS5896095A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 11−o−アルキルエリスロマイシンa誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5896095A JPS5896095A (ja) | 1983-06-07 |
JPS6360031B2 true JPS6360031B2 (ja) | 1988-11-22 |
Family
ID=16288878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56192294A Granted JPS5896095A (ja) | 1981-11-30 | 1981-11-30 | 11−o−アルキルエリスロマイシンa誘導体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
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JP (1) | JPS5896095A (ja) |
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JPS60214796A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-28 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 6−0−メチルエリスロマイシン類の製法 |
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NO860901L (no) | 1985-03-12 | 1986-09-15 | Beecham Group Plc | Fremgangsmaate for fremstilling av farmasoeytisk aktive erytromycinderivater. |
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US5929219A (en) | 1997-09-10 | 1999-07-27 | Abbott Laboratories | 9-hydrazone and 9-azine erythromycin derivatives and a process of making the same |
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Family Cites Families (1)
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---|---|---|---|---|
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- 1981-11-30 JP JP56192294A patent/JPS5896095A/ja active Granted
-
1982
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- 1982-11-12 EP EP82306036A patent/EP0080819B1/en not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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