[go: up one dir, main page]

JPS6348641B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6348641B2
JPS6348641B2 JP57041372A JP4137282A JPS6348641B2 JP S6348641 B2 JPS6348641 B2 JP S6348641B2 JP 57041372 A JP57041372 A JP 57041372A JP 4137282 A JP4137282 A JP 4137282A JP S6348641 B2 JPS6348641 B2 JP S6348641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shank
head
tool
cutting
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57041372A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58160004A (ja
Inventor
Katsuhiro Sakamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4137282A priority Critical patent/JPS58160004A/ja
Publication of JPS58160004A publication Critical patent/JPS58160004A/ja
Publication of JPS6348641B2 publication Critical patent/JPS6348641B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/007Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor for internal turning

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は数値制御の旋削機械に装着使用して、
特に有益な中ぐりバイトホルダーに関する。
<従来の技術とその問題点> 例えば、NC旋盤に装着使用されている従来の
中ぐりバイトホルダーでは、その構成上第14図
の平面図に示す通り、シヤンク1の前方に続くヘ
ツド2の一側前端コーナー部aと、そのシヤンク
1の軸心線o―oとの間隔寸法wが、シヤンク1
自身の半径寸法rよりもかなり大なる長さとし
て、一側方に向かい張り出し形成されており、そ
のコーナー部aから刃先3が更に若干張り出すよ
うに、所定のバイト4がヘツド2の一側前端部に
取付けセツトされるようになつている。
しかも、そのバイト4の刃先3は第15図のよ
うに、上記シヤンク1の軸心線o―oと、中ぐり
される被削物mの内径中心線bとを直線的に結ぶ
水平面x―xに、予じめ正しく合致する高さとし
て、そのヘツド2における一側前端部のバイト受
け入れ座5内に取付けられるようになつている。
つまり、そのバイト受け入れ座5の設置高さが、
上記水平面x―x上にバイト刃先3の正しく位置
するものとして、切り欠き形成されている。更
に、そのバイトホルダー自身の全体としても、中
実の棒状をなしている通例である。
ところが、このような構成では今そのバイトホ
ルダーの長さを一定として、そのシヤンク軸心線
o―o上の一点を支点に片持ち使用する実際を考
えると、上記間隔寸法wがシヤンク1の半径寸法
rよりも相当に大として、そのヘツド2の前部コ
ーナー部aが一側方へ張り出せば張り出す程、横
方向に沿う振幅がますます大となり、その張り出
し方向(切削方向)に撓んで偏心しやすく、バイ
ト4の刃先3の偏摩耗すると共に、切削抵抗の背
分力も大となつて、所謂ビビリ振動現象を容易に
誘発することとなる。
その場合、バイト4の刃先3も上記のように、
その構成上の当初から水平面x―x上に合致する
高さ位置として、そのヘツド2の一側前端部に設
置されていると、その刃先3は中ぐり加工中に荷
重を受けて、上記水平面x―xから下降する如く
撓み変動することになるため、上記振動現象をま
すます助長させてしまうことになり、被削物mに
対する中ぐりの加工精度と、バイト4の寿命を著
しく低下させるに至る。従つて、特にバイト刃先
3の位置決めに高精度が要求されるNC旋盤や
CNC旋盤などへの装着使用上、不適当な製品と
しての謗りを免れない。
又、上記間隔寸法wがシヤンク1の半径寸法r
よりも過大に張り出し形成されているので、希望
する一定内径の中ぐり加工を行なうに当り、その
バイトホルダーの適正切削諸元が狭い範囲に制約
されることになる共に、そのホルダー製作上の材
料ロスも多くなる。つまり、被削物mにおける内
径寸法の各種変化に対して、その中ぐり加工上剛
性の高いバイトホルダーを使えないのであり、例
えば内径寸法が32mmの被削物mに対して、これと
同等程度の太いホルダーを使つて中ぐりできず、
必ずやこれよりも相当下位ランクの外径寸法(例
えば25mm)を備えた細いホルダーの使用を余儀な
くされる。そのホルダーを製作するについても、
いたずらに太い材料から長時間かかつて削成加工
しなければならない。
更に、第14図から示唆される通り、ヘツド2
の一側前端コーナー部aはその使用中における切
屑の円滑な排除や、被削物mへの喰い込み防止を
図る意味で、平面から見た場合90度未満の鋭角な
輪郭形状に製作加工されている通例である処、そ
のコーナー部aには正三角形のバイト4が取付け
セツトされるので、そのバイト4の一辺をなす線
分と、ヘツド2の一側縁部をなす線分とによつて
画定される交叉角度δは、必らずや30度未満の小
角度になり、従つてこの画定部分の強度が著しく
弱体化することとなる。そこで、従来では同図に
併記する通り、そのヘツド2の一側縁部に、バイ
ト4の取付位置から相当遠くなる間隔距離をおい
て、所要の段差部6を切り欠くことにより、かな
り深い切屑ポケツトsを形成している。
ところが、ヘツド2における一側縁部の途中位
置に、このような階段的形態による深い切屑ポケ
ツトsを切り欠くと、それだけヘツド2の剛性が
低下することになり、長期の使用中において上記
段差部6やバイト受け入れ座5から亀裂が入つ
て、上記小角度の画定部分が欠損しやすく、この
ことはヘツド2の細い小型バイトホルダーになれ
ばなる程顕著になり、その採用上の障害となる。
そこで、逆に剛性を高めるべく、全体的に太い
大型のバイトホルダーを採用するとすれば、その
ホルダー自身中実の棒状をなしているので、必然
的に固有振動数が上り、切削加工時にやはりビビ
リ振動を起生することになる。又、旋削機械や被
削物の剛性、形状などによつては、適正切削諸元
で加工すると、バイトホルダーの固有振動数と共
振することも起るため、この意味からも適正切削
諸元をおとさざるを得ず、効率良く且つ安定に切
削加工することができない。
更に、上記段差部6の付与によつて、ヘツド2
はますます複雑・アンバランスな表面形状とな
り、ビビリ振動の発生因子を増すことになると共
に、その製作加工上も1回の工程では削成完了で
きず、少なくとも2回の削成工程を経なけれはな
らない。しかも、そのような段差部6によつて、
切屑ポケツトsが急激に深くなる凹入形態に定め
られているため、実際上その見かけとは異なり、
送り込み速度を速くすればする程、却つてそのポ
ケツトs内に切屑が滞溜しやすく、その切屑の掻
み込みにより、被削物mの加工仕上げ面やホルダ
ー自身を、その爾後的に傷付けてしまい、耐久性
を劣化させると共に、作業能率も低下させざるを
得ない結果となる。
<問題点を解決するための手段> 本発明はこのような諸問題を比較的に単純な構
成のもとに調和良く解決したものであり、そのた
めにシヤンクの前方に続くヘツドを、そのシヤン
クよりもやや細い丸棒体として、その頂面にほぼ
スプーン型の切屑ポケツトを前下りの傾斜状態に
削成すると共に、そのヘツドの前端部における左
又は右の一側方へ偏倚した位置に、上記ポケツト
の表面から凹状に陥没するバイト受け入れ座を切
り欠いて成る中ぐりバイトホルダーにおいて、 特にそのバイトホルダー全体を平面から見た時
に、上記ヘツドのバイト受け入れ座を切り欠いた
一側の前端コーナー部が、シヤンクとの境界段部
位置に至るまでの表面個所に、切屑誘導排除用の
テーパー状ストレート面を存置したままで、しか
もシヤンクの対応する一側縁部を前方へ延長する
仮想直線よりも、僅かな一定寸法だけ横方向へ張
り出すように、そのヘツドの軸心線にシヤンクの
軸心線と交叉する約1.5〜2.5度の傾斜角を与え、 上記バイト受け入れ座14の設置高さを、これ
に取付けられる所定バイトの刃先が、中ぐり加工
中におけるバイトホルダーの撓み量を補償するに
必要な一定寸法だけ、その中ぐりされる被削物の
内径中心線と上記シヤンク軸心線とを直線的に結
ぶ水平面よりも、予じめ上方へ高く張り出すよう
な設置高さに定めると共に、 上記シヤンクに又はシヤンクとヘツドとに亘つ
て、開口状態のままで使用する一定深さの盲状空
洞を、そのシヤンクの軸心線に沿い穿孔したこと
を特徴とする。
<実施例> 以下、図示の実施例に基いて本発明の具体的構
成を詳述すると、その中ぐりバイトホルダーを表
わした第1〜10図において、10をイオン浸炭
熱処理された工具鋼(SCM4)などの超硬丸棒
体から成るシヤンクであり、その円周面には直角
芯出し用の扁平面11が削成されている。12は
そのシヤンク10の前方へ連続一体に派出する若
干細い丸棒体のヘツドであり、その長さがシヤン
ク10における半径寸法Rの約4倍とされてい
る。因みに、図は一製品のほぼ実物大を例示して
おり、そのシヤンク10の直径が約32mm、ヘツド
12の直径が約29mm、同じくヘツド12の長さが
約64mmとなつている。
13はそのヘツド12の頂面に削成された切屑
ポケツトであつて、第3,11図のような平面視
のほぼスプーン状をなしており、横方向から見た
場合には、前下がり円弧型の傾斜状態を呈してい
る。14は同じくヘツド12の前端部における左
又は右の一側方へ偏倚した位置に、上記ポケツト
13の表面から凹状に陥没するよう切り欠かれた
バイト受け入れ座であつて、前方と上方が開口す
る平面視の三角形を呈していると共に、その座面
が若干の前下り傾斜状態になつている。15はそ
の受け入れ座14の後端頂角部に連通開口された
刃先逃し用切欠、16はその受け入れ座14の近
傍位置において、やはりポケツト13の表面から
陥没する如く貫通形成されたボルト挿通孔であ
り、その開口縁一部には押え金17の廻り止め用
切欠18も付設されている。
そして、そのバイト受け入れ座14内には第1
1〜13図に示す通り、これに敷金19を介して
又は介さず直接に、三角形の所定バイト20が嵌
め込みセツトされ、且つボルト挿通孔16内へや
はり嵌め込まれる押え金17とボルト21によつ
て、着脱交換自在に固定されるようになつてい
る。その敷金19はヘツド12の太い言わば大型
バイトホルダーの場合に介在され、逆に細い小型
ホルダーではその介在が省略されることになる。
何れにしても、バイト20の刃先22は第13
図から明白なように、中ぐりされる被削物Mの内
径中心線Bと、シヤンク10の軸心線O―Oとを
直線的に結ぶ水平面X―Xよりも、例えば約0.1
〜0.3mmの一定寸法Hだけ、予じめ高く張り出す
ものとして設置されるようになつており、以つて
使用中におけるバイトホルダーの撓み量を補償し
つつ、常にバイト刃先22が上記水平面X―X上
に正しく合致して、安定良く且つ高精度に被削物
Mを中ぐり加工できるようになつている。
つまり、本発明では上記バイト受け入れ座14
の設置高さを、これに取付けられる所定のバイト
刃先22が、中ぐり加工中におけるバイトホルダ
ーの撓み量を補償するに必要な一定寸法Hだけ、
その上記水平面X―Xよりも予じめ上方へ高く張
り出すような設置高さに定めてあるわけであり、
その一定寸法Hとして例示した約0.1〜0.3mmの値
いが、荷重を受けた時下降するホルダーの撓み量
に相応する。この点、図例ではその説明の便宜
上、バイト20の頂面を上記水平面X―Xと平行
の状態に表わしている。
更に、本発明ではその構成上、バイトホルダー
におけるヘツド12の全体が前方へ進むに連れ
て、そのバイト20の存在する一側方へ徐々に張
り出すような傾斜状態に形成されている。即ち、
そのバイトホルダー全体を平面から見た場合に、
第3,11図から明白な通り、上記ヘツド12の
バイト受け入れ座14を切り欠いた一側の前端コ
ーナー部Aが、シヤンク10との境界段部位置に
至るまでの表面個所に、切屑誘導排除用のテーパ
ー状ストレート面23を存置した形態のままで、
しかも対応するシヤンク10の一側縁部を前方へ
延長する仮想直線L―Lよりも、僅かな一定寸法
Dだけ横方向へ張り出すように、そのヘツド12
の軸心線Y―Yにシヤンク10の軸心線O―Oと
交叉する約1.5〜2.5度の傾斜角αを与えてある。
この点、図ではその傾斜角αが最適な約2.16度
とされており、又上記のようにヘツド12の長さ
がシヤンク10における半径寸法Rの約4倍とさ
れているため、その数値の照合から上記横方向へ
張り出す一定寸法Dの数値も、自づと決定される
こととなつている。尚、バイト20の刃先22が
上記一側前端コーナー部Aから、更に約0.7mmな
どの一定寸法だけ横方向へ張り出されること勿論
である。
上記傾斜角αの数値が約1.5度よりも過小な場
合には、仮りにテーパー状のストレート面23が
形成されることとなつても、その傾斜角αの無い
形態と変わりがなくなつて、切屑をすべて円滑に
排除することができず、冒頭に述べた従来技術の
問題点を発生する。又、逆にその傾斜角αの数値
が約2.5度よりも過大であると、そのバイト20
の一辺とストレート面23との両線分により画定
される部分が、著しく先細り形態となつて剛性の
低下を招き、切削抵抗の主分力や背分力に対抗す
る強度が無くなり、長期使用中割れてしまうこと
になる。
本発明におけるヘツド12の傾斜角αは、この
ような理由から規定されており、又その切屑の誘
導排除作用が上記傾斜に伴なうテーパー状のスト
レート面23によつて営まれるよう構成されてい
るため、送り込み速度などに一切影響されること
なく、切屑を流れる如く至極円滑に排除できると
同時に、そのヘツド12の製作加工も1回の削成
工程によつて、著しく簡単に完了できることにな
る。冒頭に述べた段差部を加工する場合のよう
に、そのホルダーをつかみ代える必要もないの
で、狂いの生じない高精度なヘツド12を製作す
ることができるのである。
更に、本発明のバイトホルダーには第8〜10
図から明白な通り、その内部に別個な振動緩衝器
やその他の詰め物を一切挿入セツトすることな
く、その開口状態のままで使用される一定深さの
盲状空洞24が、上記シヤンク10の軸心線O―
Oに沿つて穿孔されている。その場合、空洞24
の深さはシヤンク10の長さ部分にのみ穿孔して
も良いが、一層好ましくは図のように、シヤンク
10からヘツド12における上記切屑ポケツト1
3の基部位置に到達するまでとして、可及的に深
く、そのシヤンク10とヘツド12とに亘つて穿
孔する。
又、上記空洞24の内径は、シヤンク10を旋
削機械へ例えば固定ボルトなどで取付ける時に、
そのボルトなどの押圧力に耐え得る約4mmの一定
肉厚Tを残す程度の寸法として、これ又なるべく
大きく定める。つまり、図の製品ではその空洞2
4の内径が約24mmとされている。この肉厚Tはシ
ヤンク10の太さが変化する場合にも、ほぼ一定
の数値として採用することができるので、上記空
洞24の穿孔効果はホルダー自身の太くなればな
る程、顕著となる。
上記空洞24はホルダー自身の太さをおとすこ
となく、その質量を極力に小さく軽量化して、固
有振動数を下げ、応力振幅の変化に対しても共振
しないように、その振動に対する所謂ダンパーと
して奉仕するものであり、被削物Mの中ぐり加工
時にバイト20の刃先22から発生するビビリ振
動を、そのシヤンク軸心線O―Oに沿つて、該シ
ヤンク10の後端基部方向へ逃がす如く、自づと
吸収するようになつている。
尚、その他の符号βは前逃げ角、γは横逃げ
角、θはバイト20のすくい角であり、図に示し
た製品の場合前逃げ角βが約5度、横逃げ角γ約
3度、すくい角θが約6度に定められている。P
は被削物Mの回転方向を示している。
<発明の効果> 以上のように、本発明ではシヤンク10の前方
に続くヘツド12を、そのシヤンク10よりもや
や細い丸棒体として、その頂面にほぼスプーン型
の切屑ポケツト13を前下りの傾斜状態に削成す
ると共に、そのヘツド12の前端部における左又
は右の一側方へ偏倚した位置に、上記ポケツト1
3の表面から凹状に陥没するバイト受け入れ座1
4を切り欠いて成る中ぐりバイトホルダーにおい
て、 特にそのバイトホルダー全体を上方から見た時
に、上記ヘツド12のバイト受け入れ座14を切
り欠いた一側の前端コーナー部Aが、シヤンク1
0との境界段部位置に至るまでの表面個所に、切
屑誘導排除用のテーパー状のストレート面23を
存置した形態のままで、しかもシヤンク10の対
応する一側縁部を前方へ延長する仮想直線L―L
よりも、僅かな一定寸法Dだけ横方向へ張り出す
ように、そのヘツド12の軸心線Y―Yにシヤン
ク10の軸心線O―Oと交叉する約1.5〜2.5度の
傾斜角αを付与し、 上記バイト受け入れ座14の設置高さを、これ
に取付けられる所定のバイト刃先22が、中ぐり
加工中におけるバイトホルダーの撓み量を補償す
るに必要な一定寸法Hだけ、その中ぐりされる被
削物Mの内径中心線Bと上記シヤンク軸心線O―
Oとを直線的に結ぶ水平面X―Xよりも、予じめ
上方へ高く張り出すような設置高さに定めると共
に、 上記シヤンク10に又はシヤンク10とヘツド
12とに亘つて、開口状態のままで使用する一定
深さの盲状空洞24を、そのシヤンク10の軸心
線O―Oに沿つて穿孔してあるため、その全体構
成の有機的な相乗作用のもとに、冒頭に述べた従
来技術の問題点を悉く解消できる効果がある。
即ち、先づそのバイトホルダー自身の製作加工
について言えば、ヘツド12がシヤンク10に続
く丸棒体であり、その丸棒形態を保つたままで、
該ヘツド12の軸心線Y―Yにシヤンク10の軸
心線O―Oと交叉する一定な傾斜角αが与えられ
ていると共に、これに伴なうテーパー状の切屑誘
導排除用ストレート面23も、その一切の段差な
く形成されているので、そのスプーン型の切屑ポ
ケツト13や空洞24なども含む全体として、同
時3軸制御の旋盤により1工程で、且つ高精度な
製品に削成完了することができ、量産効果を最大
限に期待できることになる。
次に、被削物Mの中ぐり加工作用について言え
ば、丸棒体をなすヘツド12の軸心線Y―Yに、
シヤンク軸心線O―Oと交叉する約1.5〜2.5度の
傾斜角αが与えられているため、これに伴なつて
横方向へ張り出す前端コーナー部Aが、高剛性に
言わば肉盛り補強されることになり、切削抵抗の
主分力や背分力に充分対抗できると同時に、その
ヘツド12の一側面に形成されたテーパー状スト
レート面23によつて、切屑も悉く円滑に流れる
如く誘導排除し得るのであり、この両作用が調和
良く発揮されることになる。
つまり、そのヘツド12の横方向へ張り出す一
側前端コーナー部Aには、所定のバイト20が取
付けセツトされ、そのバイト刃先22には切削抵
抗の三分力が作用することになる処、本発明のヘ
ツド12は丸棒体としての形態を保つたままで、
そのヘツド軸心線Y―Yがシヤンク10の軸心線
O―Oに対し、上記数値範囲により規定された傾
斜角αのもとに交叉されているため、そのバイト
刃先22に働く主分力と背分力がヘツド12の軸
心線Y―Yに沿い、バイトホルダー自身の中心部
を指して滑らかに変向され、これに対する応力の
分散される結果となり、換言すればこれらに対抗
し得る高剛性を具備したことによつて、中ぐり加
工中の荷重を受けて撓んだ時には、その撓んだま
まの言わば静止状態を保ち、その加工終了により
荷重が解かれるや否や復元すると云うように、そ
のビビリ振動の誘発が効果的に抑制されるのであ
る。
しかも、本発明ではそのバイト受け入れ座14
の設置高さを、これに取付けられる所定バイト2
0の刃先22が、中ぐりされる被削物Mの内径中
心線Bとシヤンク軸心線O―Oとを直線的に結ぶ
水平面X―Xよりも、予じめバイトホルダーの撓
み量を補償するに必要な一定寸法Hだけ高く、上
方へ張り出すような設置高さに定めてある構成の
ため、上記のように使用中荷重を受けて撓んで
も、そのバイト刃先22を上記水平面X―X上に
位置させることができ、従つて被削物Mを常に安
定良く正確に中ぐり加工できるのであり、その加
工精度とバイト20の寿命なども著しく向上させ
得ることになる。
又、そのヘツド12の頂面には前下り傾斜状態
のほぼスプーン型切屑ポケツト13が削成されて
いるので、この構成によつても上記中ぐり加工中
の切削抵抗に対する応力を全体的に分散させ得る
と共に、同じくヘツド12の横方向へ張り出す側
面には、上記傾斜角αの付与に伴なうテーパー状
の切屑誘導排除用ストレート面23も設けられて
いるため、その切屑ポケツト13とストレート面
23により切屑も一切停滞させることなく、極め
て円滑に流れる如く且つ完全に排除することがで
きるのであり、高速な切削加工にとつて著しく有
益となる。
更に、上記シヤンク10に又はシヤンク10と
ヘツド12に亘つては、開口状態のままで使用す
る盲状の空洞24が、そのシヤンク軸心線O―O
上に沿つて穿孔されているため、これによつても
中ぐり加工時バイト刃先22から発生する振動を
効果的に吸収して、その共振現象を予防し得るの
であり、上記した傾斜角αや張り出し高さ寸法H
などの付与構成とも相俟つて、加工精度と工具寿
命の向上を図ることができ、又太さをおとす必要
もないから、適正切削諸元のもとに加工できるこ
とになる。
特に、その空洞24は別個な振動緩衝器などの
封入を受けることなく、その開口状態のまま使用
されて、上記作用を発揮し得るようになつている
ため、その内部へ別個な振動緩衝器などを封入設
置すると共に、その緩衝作用力を調整するものに
比しても、切削使用条件が変わる毎に調整作業す
る必要が一切なく、又各種切削使用条件に対し
て、常時均一な作用効果を自づと期待することが
できるのであり、汎用性に著しく優れる。そし
て、上記のような作用効果は本発明の各部分から
別個独立に達成されるものではなく、その機能製
品としての全体構成から有機的・相乗的に発揮さ
れるものと考えられる。
更に又、ヘツド12の軸心線Y―Yに上記した
傾斜角αを与えたとしても、これによりヘツド1
2の前端コーナー部Aが横方向へ張り出す一定寸
法Dは、その傾斜角αの数値に伴なう僅かな値い
であるため、目的とする太さのバイトホルダーを
製作加工するに当つて、いたずらに太い材料から
長時間かかつて削成する必要がなく、又その使用
上も被削物Mにおける内径寸法の各種変化に対し
て、高剛性の太いバイトホルダーを使つて安定良
く中ぐり加工できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る中ぐりバイトホルダーの
正面図、第2〜6図は第1図の背面図、平面図、
底面図、左側面図並びに右側面図、第7〜9図は
第3図の7―7線、8―8線並びに9―9線に沿
う各断面図、第10図は第5図の10―10線断
面図、第11図はバイトを取付けセツトした状態
で示す平面図、第12図は第11図の12―12
線断面図、第13図は同じく被削物との関係を示
す左側面図、第14図は従来品の部分平面図、第
15図はその単純模式化した左側面図であり、第
13図に対応する。 10……シヤンク、12……ヘツド、13……
切屑ポケツト、14……バイト受け入れ座、20
……バイト、22……刃先、23……テーパー状
ストレート面、24……空洞、A……一側前端コ
ーナー部、B……被削物の内径中心線、O―O…
…シヤンク軸心線、Y―Y……ヘツド軸心線、L
―L……仮想直線、X―X……水平面、D,H…
…張り出し寸法、α……傾斜角。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シヤンク10の前方に続くヘツド12を、そ
    のシヤンク10よりもやや細い丸棒体として、そ
    の頂面にほぼスプーン型の切屑ポケツト13を前
    下りの傾斜状態に削成すると共に、そのヘツド1
    2の前端部における左又は右の一側方へ偏倚した
    位置に、上記切屑ポケツト13の表面から凹状に
    陥没するバイト受け入れ座14を切り欠いて成る
    中ぐりバイトホルダーにおいて、 そのバイトホルダー全体を平面から見た時に、
    上記ヘツド12のバイト受け入れ座14を切り欠
    いた一側の前端コーナー部Aが、シヤンク10と
    の境界段部位置に至るまでの表面個所に、切屑誘
    導排除用のテーパー状ストレート面23を存置し
    た形態のままで、しかもシヤンク10の対応する
    一側縁部を前方へ延長する仮想直線L―Lより
    も、僅かな一定寸法D′だけ横方向へ張り出すよ
    うに、そのヘツド12の軸心線Y―Yにシヤンク
    10の軸心線O―Oと交叉する約1.5〜2.5度の傾
    斜角αを与え、 上記バイト受け入れ座14の設置高さを、これ
    に取付けられる所定バイト20の刃先22が、中
    ぐり加工中におけるバイトホルダーの撓み量を補
    償するに必要な一定寸法Hだけ、その中ぐりされ
    る被削物Mの内径中心線Bと上記シヤンク10の
    軸心線O―Oとを直線的に結ぶ水平面X―Xより
    も、予じめ上方へ高く張り出すような設置高さに
    定めると共に、 上記シヤンク10に又はシヤンク10とヘツド
    12とに亘つて、開口状態のままで使用する一定
    深さの盲状空洞24を、そのシヤンク10の軸心
    線O―Oに沿い穿孔したことを特徴とする中ぐり
    バイトホルダー。
JP4137282A 1982-03-15 1982-03-15 中ぐりバイトホルダ− Granted JPS58160004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4137282A JPS58160004A (ja) 1982-03-15 1982-03-15 中ぐりバイトホルダ−

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4137282A JPS58160004A (ja) 1982-03-15 1982-03-15 中ぐりバイトホルダ−

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58160004A JPS58160004A (ja) 1983-09-22
JPS6348641B2 true JPS6348641B2 (ja) 1988-09-30

Family

ID=12606590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4137282A Granted JPS58160004A (ja) 1982-03-15 1982-03-15 中ぐりバイトホルダ−

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58160004A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5261767A (en) * 1989-06-26 1993-11-16 Mitsubishi Metal Corporation Boring bar tool
JP6383025B2 (ja) * 2017-01-31 2018-08-29 東和機工株式会社 ネジ切り工具、チップ、及びホルダー

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4874378U (ja) * 1971-12-20 1973-09-14
JPS5039886U (ja) * 1973-08-09 1975-04-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58160004A (ja) 1983-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6238147B1 (en) Cutting insert for grooving
KR102614838B1 (ko) 절삭 공구
CN101180147B (zh) 具有精调的刀具座
KR102325174B1 (ko) 금속 가공물을 홈가공하는 블레이드, 공구 및 방법
KR20040095785A (ko) 다기능 절삭 가공용 툴홀더 조립체와 그를 위한 어댑터
JP4116549B2 (ja) 切削工具
JPS6348641B2 (ja)
WO1996003242A1 (en) Tool-bit holder
EP3199273A1 (en) A cutting tool
EP3199274B1 (en) A cutting tool
JPH0325850Y2 (ja)
JPH07314232A (ja) 面取り付きドリル
JP2809536B2 (ja) 切削工具
JPS6236562Y2 (ja)
JP2894903B2 (ja) リブ溝加工方法と装置
US20200189012A1 (en) Ball nose and mill insert, a ball nose end mill tool body and a ball nose end mill
CN219967319U (zh) 一种用于切割机的斜刀头
JPH0232328Y2 (ja)
JP2765778B2 (ja) 切削工具
CN218015859U (zh) 一种深孔加工用精密镗头
CN210967019U (zh) 一种便于定位的槽刀及槽刀座
KR200291607Y1 (ko) 여유각이 형성된 절삭공구의 네가티브 인서트 팁
JP3451927B2 (ja) リーマ
US5960688A (en) Box turning tool for automatic screw machine
JP2538123Y2 (ja) 切削工具