JPS6342912Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はアツプライト形電気掃除機の改良構成
に関する。

(ロ) 従来の技術 この種の電気掃除機は、吸込具、掃除機本体及
びハンドルパイプを連結して構成されると共に吸
込具は電動機により駆動される回転ブラシ体を具
備している。

そして電動機の動力を回転ブラシ体に伝達する
手段としてベルトを使用しており、このベルトは
電動機回転軸と、回転ブラシ体のプーリー間に掛
けられている。そして吸込具の吸込孔はベルト収
納部を除いて設けられているので、吸込孔から吸
込具の外側端迄の距離が長くなり、部屋の壁ぎわ
等端部の吸込性能が劣るという問題があり、この
問題を解決するために補助吸込孔を形成したアツ
プライト形電気掃除機は実開昭55−68951号公報
に開示されているが、この従来技術においても吸
込具の入らない家具等の奥行きのある狭い場所の
掃除はできなかつた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は吸込具の端部における吸込性能を向上
させると共に吸込具の入らないような狭い場所で
も容易に掃除ができるようにしたアツプライト形
電気掃除機を得ることを目的としている。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案のアツプライト形電気掃除機の構成は、
図面に示すように、ハンドルパイプ４を備え、電
動送風機を収納した掃除機本体１に吸込具６を連
結すると共に前記吸込具６は駆動源によつてベル
ト１５を介して駆動される回転ブラシ体１１を具
備してなるものにおいて、前記掃除機本体１の吸
気孔９と前記吸込具６の吸込孔１０とを連結管８
で連結すると共に前記吸込具６のベルト収納部１
４の下面一端に補助吸込孔１６を形成し、前記連
結管８に連結したホース１８を、前記補助吸込孔
１６の連結口１７に着脱自在に装着したことを特
徴としている。そして前記駆動源は電動機から構
成している。

(ホ) 作用 以上の構成により、吸込孔１０からの塵埃を含
んだ空気流は連通管８を経て掃除機本体１に流入
すると共に部屋の壁ぎわの塵埃は補助吸込孔１６
からホース１８を介して連通管８に吸い込まれ、
部屋の壁ぎわ等端部の吸込が可能となる。

一方、前記ホース１８を補助吸込孔１６の連結
口１７から外せば吸込具６が使用できない狭い場
所に存在する塵埃も、前記ホース１８から連通管
８を介して掃除機本体１に吸い込まれる。

(ヘ) 実施例 以下本考案の構成を図に示す実施例について説
明する。

１は集塵フイルター、電動送風機を収納した掃
除機本体で該本体の上部には運搬用把手２、下部
に吸気孔３が形成されている。４は操作ハンドル
５を有するハンドルパイプで該パイプは前記掃除
機本体１の上部に取付けられている。６は主吸込
通路７を形成する連結管８を介して前記掃除機本
体１の吸気孔９に回動自在に接続される吸込具で
該吸込具には前記主吸込通路７に連通する吸込孔
１０に臨んで回転ブラシ体１１が設けられてい
る。前記回転ブラシ体１１の回転軸１２の一端に
はプーリー１３が固定され、該プーリーはベルト
収納部１４に配設したベルト１５を介して電動機
（図示せず）の回転駆動軸（図示せず）に連結さ
れている。

而して１６は前記吸込具６のベルト収納部１４
に隣接して設けた補助吸込孔で該吸込孔の端部に
形成した連結口１７はバイパス路を構成するホー
ス１８を介して掃除機本体１の吸気孔９に接続さ
れた連結管８と連通している。前記ホース１８の
途中は掃除機本体１の側部に設けた引掛部１９に
係止されている。２０及び２１は掃除機本体１に
収納された電動送風機と吸込具６に内蔵した回転
ブラシ体１１を駆動する電動機に対する給電線で
ある。

上記の構成において掃除機を使用する場合に
は、まず操作ハンドル５に設けたスイツチ２２を
ONして電動送風機及び電動機を駆動すると吸込
具６の回転ブラシ体１１が回転し、吸込孔１０よ
り塵埃を含んだ空気流は主吸込通路７を形成する
連通管８を経て掃除機本体１の集塵部２３に流入
し、ここで塵埃が捕集される。またベルト収納部
１４に隣接した補助吸込孔１６からも塵埃を含ん
だ空気流がバイパス路であるホース１８を経て同
様に集塵部２３に流入、ここで塵埃は除去され
る。したがつて部屋の壁ぎわの塵埃はベルト収納
部１４の下面部分に位置する塵埃も含めて前記補
助吸込孔１６により吸込まれるから吸塵性能が良
くなる。またホース１８の先端部を補助吸込孔１
６の連結口１７より外せば吸込具６が使用出来な
い場所に存在する塵埃も吸込むことが可能となり
使用性も向上するものである。

(ト) 考案の効果 本考案のアツプライト形電気掃除機の構成は以
上の如くなつており、特に吸込具のベルト収納部
の下面一端に補助吸込孔を形成すると共に、吸込
具と掃除機本体とを連結して塵埃を掃除機本体に
吸い込む連結管を有し、該連結管に連結したホー
スを、前記補助吸込孔の連結口に着脱自在に装着
するように構成したものであるからホースを連結
口に接続した状態でベルト収納部の下面部分に位
置する塵埃も含めて部屋の壁ぎわの塵埃を確実に
吸い込むことが出来、故に吸込具の端部における
吸込性能が向上し、部屋の壁ぎわの掃除も容易に
行なうことが出来る。またホースを補助吸込孔よ
り外して使用すれば吸込具の入らないような狭い
場所等、吸込具が使えない場所の掃除も簡単に行
うことが出来使用性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電気掃除機の外観斜面
図、第２図は吸込具と掃除機本体の連結部におけ
る要部断面図、第３図は吸込具の底面図、第４図
及び第５図は吸込具の異なる方向からの要部断面
図である。 １……掃除機本体、４……ハンドルパイプ、６
……吸込具、１１……回転ブラシ体、１４……ベ
ルト収納部、１６……補助吸込孔、１８……ホー
ス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルパイプを備え、電動送風機を収納した
   掃除機本体に吸込具を連結すると共に前記吸込具
   は駆動源によつてベルトを介して駆動される回転
   ブラシ体を具備してなるものにおいて、前記掃除
   機本体の吸気孔と前記吸込具の吸込孔とを連結管
   で連結すると共に前記吸込具のベルト収納部の下
   面一端に補助吸込孔を形成し、前記連結管に連結
   したホースを、前記補助吸込孔の連結口に着脱自
   在に装着したことを特徴とするアツプライト形電
   気掃除機。