JPS6315137B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6315137B2 JPS6315137B2 JP57205862A JP20586282A JPS6315137B2 JP S6315137 B2 JPS6315137 B2 JP S6315137B2 JP 57205862 A JP57205862 A JP 57205862A JP 20586282 A JP20586282 A JP 20586282A JP S6315137 B2 JPS6315137 B2 JP S6315137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- frp
- product
- gel coat
- coat layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はFRP製品の表面艶消法に関し、さら
に具体的には、艶消剤を離型剤中に混入せしめ離
型剤を一定の性状に保持することにより、一定の
艶消状態の表面を有するFRP製品を得ることが
できるFRP製品の表面艶消法を提供することを
目的とする。
に具体的には、艶消剤を離型剤中に混入せしめ離
型剤を一定の性状に保持することにより、一定の
艶消状態の表面を有するFRP製品を得ることが
できるFRP製品の表面艶消法を提供することを
目的とする。
FRPを用いてインテリア製品等を製作する場
合、ハンドレイアツプ法、レジンインジエクシヨ
ン法あるいはコールドプレス法等が用いられる
が、その際に使用される成形型はFRP型がほと
んどである。製品の表面が高い光沢を有すること
が要求される場合にはFRP型の表面を充分に磨
き込んでその光沢を製品に転写すればよい。逆
に、製品の表面が無光沢状態であることが要求さ
れる場合には、ブラストその他の方法でFRP型
の表面に微細な凹凸を付けて光沢のない状態と
し、成形時にFRP型の表面の凹凸を製品に転写
させるのであるが、この方法の場合、反復して行
われる型磨きの作業のためにFRP型の表面の微
細な凹凸が次第に摩滅していくので、そのFRP
型によつて製作される製品の表面の光沢状態も次
第に変化していくという問題点があつた。また、
FRP型が大型の場合とかあるいは複雑な形状の
場合には、ブラストの手段ではFRP型の表面の
全面にわたつて微細な凹凸を均一に形成すること
はきわめて困難であるという問題点があつた。
合、ハンドレイアツプ法、レジンインジエクシヨ
ン法あるいはコールドプレス法等が用いられる
が、その際に使用される成形型はFRP型がほと
んどである。製品の表面が高い光沢を有すること
が要求される場合にはFRP型の表面を充分に磨
き込んでその光沢を製品に転写すればよい。逆
に、製品の表面が無光沢状態であることが要求さ
れる場合には、ブラストその他の方法でFRP型
の表面に微細な凹凸を付けて光沢のない状態と
し、成形時にFRP型の表面の凹凸を製品に転写
させるのであるが、この方法の場合、反復して行
われる型磨きの作業のためにFRP型の表面の微
細な凹凸が次第に摩滅していくので、そのFRP
型によつて製作される製品の表面の光沢状態も次
第に変化していくという問題点があつた。また、
FRP型が大型の場合とかあるいは複雑な形状の
場合には、ブラストの手段ではFRP型の表面の
全面にわたつて微細な凹凸を均一に形成すること
はきわめて困難であるという問題点があつた。
本発明は上記の問題点を解消することを目的と
し、本発明に係るFRP製品の表面艶消法は、ポ
リビニルアルコール等の水溶液中に艶消剤粒子を
分散させて離型剤を作る工程と、前記工程により
作られた離型剤をFRP型の型側ゲルコート層の
表面に塗布し乾燥させて表面に微細な凹凸を有す
る離型被膜を形成する工程と、前記離型被膜の表
面にゲルコートを塗布して製品側ゲルコート層を
形成し硬化後その上にガラスマツト・クロスを積
層して製品側ガラスマツト・クロスを形成する工
程と、FRP型からFRP製品を脱型する工程とを
包含し、離型剤を一定の性状に保持することによ
り一定の艶消状態の表面を有するFRP製品を得
ることを特徴とする。
し、本発明に係るFRP製品の表面艶消法は、ポ
リビニルアルコール等の水溶液中に艶消剤粒子を
分散させて離型剤を作る工程と、前記工程により
作られた離型剤をFRP型の型側ゲルコート層の
表面に塗布し乾燥させて表面に微細な凹凸を有す
る離型被膜を形成する工程と、前記離型被膜の表
面にゲルコートを塗布して製品側ゲルコート層を
形成し硬化後その上にガラスマツト・クロスを積
層して製品側ガラスマツト・クロスを形成する工
程と、FRP型からFRP製品を脱型する工程とを
包含し、離型剤を一定の性状に保持することによ
り一定の艶消状態の表面を有するFRP製品を得
ることを特徴とする。
以下、本発明をハンドレイアツプ法に適用した
一実施例について図面を参照しつつ説明する。
一実施例について図面を参照しつつ説明する。
第1図において、1はFRP型、2は製作中の
FRP製品を示す。
FRP製品を示す。
FRP型を製作するには、まず、FRP型製作用
の木型を製作し、その表面に離型剤を塗布し、こ
れを乾燥させて離型被膜を形成し、その上にゲル
コート(このゲルコートは後に型側ゲルコート層
3になる。第2図参照。)を吹きつけ、次いで、
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸したガ
ラスマツト・クロス(このガラスマツト.クロス
は後に型側ガラスマツト・クロス8になる。第2
図参照。)を積層し、外部に補強部材を接着し、
脱型する。第2図は第1図におけるA部の拡大断
面図である。FRP型1の型側ガラスマツト・ク
ロス8の表面には型側ゲルコート層3が形成され
ている。型側ゲルコート層3を設けた理由はガ
ラスマツト・クロスは摩擦に弱いので、FRP型
1の表面に耐久性を与えるためであり、型側ガ
ラスマツト・クロス8の表面には大きい凹凸があ
るので、FRP型1の表面に平滑性を与えるため
である。
の木型を製作し、その表面に離型剤を塗布し、こ
れを乾燥させて離型被膜を形成し、その上にゲル
コート(このゲルコートは後に型側ゲルコート層
3になる。第2図参照。)を吹きつけ、次いで、
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸したガ
ラスマツト・クロス(このガラスマツト.クロス
は後に型側ガラスマツト・クロス8になる。第2
図参照。)を積層し、外部に補強部材を接着し、
脱型する。第2図は第1図におけるA部の拡大断
面図である。FRP型1の型側ガラスマツト・ク
ロス8の表面には型側ゲルコート層3が形成され
ている。型側ゲルコート層3を設けた理由はガ
ラスマツト・クロスは摩擦に弱いので、FRP型
1の表面に耐久性を与えるためであり、型側ガ
ラスマツト・クロス8の表面には大きい凹凸があ
るので、FRP型1の表面に平滑性を与えるため
である。
まず、ポリビニルアルコール等の水溶液中に艶
消剤粒子を分散させた離型剤を作る。艶消剤粒子
としては、酸化珪素、酸化マグネシウムの粒子、
あるいはポリエチレン、塩化ビニルのプラスチツ
クパウダー、その他これらの均等物質が推奨さ
れ、前掲物質の一種又はそれ以上を適宜選択する
ことができる。
消剤粒子を分散させた離型剤を作る。艶消剤粒子
としては、酸化珪素、酸化マグネシウムの粒子、
あるいはポリエチレン、塩化ビニルのプラスチツ
クパウダー、その他これらの均等物質が推奨さ
れ、前掲物質の一種又はそれ以上を適宜選択する
ことができる。
離型剤をFRP型1の型側ゲルコート層3の表
面に塗布し、これを乾燥させて離型被膜4を形成
する。第3a図は艶消剤粒子7が離型被膜4の表
面4aから頭を出している状態を模型的に示した
説明図である。ポリビニルアルコールの水溶液を
ゲルコート層3の表面に薄く塗ると水分は蒸発す
るので塗膜の厚さはその分だけ薄くなり、乾燥後
に、多数の艶消剤粒子7を含んだポリビニルアル
コールの薄膜から成る離型被膜4が形成されるの
である。艶消剤粒子の大きさ、混入量、種類、溶
液濃度を変えることにより艶消剤粒子7の頭の出
し方(微細な凹凸)を所望どおりに選択すること
ができる。第3a図において、離型被膜4の表面
4aから頭を出している艶消剤粒子7によつて形
成されているプロフイールpを第3b図に示す。
面に塗布し、これを乾燥させて離型被膜4を形成
する。第3a図は艶消剤粒子7が離型被膜4の表
面4aから頭を出している状態を模型的に示した
説明図である。ポリビニルアルコールの水溶液を
ゲルコート層3の表面に薄く塗ると水分は蒸発す
るので塗膜の厚さはその分だけ薄くなり、乾燥後
に、多数の艶消剤粒子7を含んだポリビニルアル
コールの薄膜から成る離型被膜4が形成されるの
である。艶消剤粒子の大きさ、混入量、種類、溶
液濃度を変えることにより艶消剤粒子7の頭の出
し方(微細な凹凸)を所望どおりに選択すること
ができる。第3a図において、離型被膜4の表面
4aから頭を出している艶消剤粒子7によつて形
成されているプロフイールpを第3b図に示す。
次に、離型被膜4の表面にゲルコート(ポリエ
ステル樹脂等)を塗布して製品側ゲルコート層5
を形成し、硬化後その上にガラスマツト・クロス
を積層して製品側ガラスマツト・クロス6を形成
し、ポリエステル樹脂等の液状熱硬化性樹脂を塗
布し、ロールで含浸脱泡し、硬化させた後、脱型
してFRP製品2を得る。FRP製品2をFRP型1
から脱型すると、離型被膜4の表面4aから頭を
出している艶消剤粒子7によつて形成されていた
微細な凹凸状態のプロフイールp(第3b図)が
製品側ゲルコート層5の表面に転写されてFRP
製品2の表面に所定の艶消状態が付与される。
ステル樹脂等)を塗布して製品側ゲルコート層5
を形成し、硬化後その上にガラスマツト・クロス
を積層して製品側ガラスマツト・クロス6を形成
し、ポリエステル樹脂等の液状熱硬化性樹脂を塗
布し、ロールで含浸脱泡し、硬化させた後、脱型
してFRP製品2を得る。FRP製品2をFRP型1
から脱型すると、離型被膜4の表面4aから頭を
出している艶消剤粒子7によつて形成されていた
微細な凹凸状態のプロフイールp(第3b図)が
製品側ゲルコート層5の表面に転写されてFRP
製品2の表面に所定の艶消状態が付与される。
本発明の効果は次のとおりである。
艶消剤粒子7の大きさ、混入量、種類、溶液
濃度を選択することにより乾燥後の離型被膜4
の表面に所望の凹凸を形成することができる。
濃度を選択することにより乾燥後の離型被膜4
の表面に所望の凹凸を形成することができる。
上記の離型被膜4の表面に形成された凹凸
をFRP製品2の製品側ゲルコート層5の表面
に転写させることにより所望の艶消状態の表面
を有するFRP製品を得ることができる。
をFRP製品2の製品側ゲルコート層5の表面
に転写させることにより所望の艶消状態の表面
を有するFRP製品を得ることができる。
離型剤を一定の性状に保持することにより、
FRP型1の型側ゲルコート層3の表面に離型
剤を塗布して乾燥するたびに、離型被膜4の表
面に一定の凹凸状態を有する凹凸面が形成され
るので、その凹凸を製品側ゲルコート層5の表
面に転写させることにより一定の艶消状態の表
面を有するFRP製品2を得ることができる。
FRP型1の型側ゲルコート層3の表面に離型
剤を塗布して乾燥するたびに、離型被膜4の表
面に一定の凹凸状態を有する凹凸面が形成され
るので、その凹凸を製品側ゲルコート層5の表
面に転写させることにより一定の艶消状態の表
面を有するFRP製品2を得ることができる。
本発明に係るFRP製品の表面艶消法は安価
であり、しかも所望の艶消状態の表面を容易・
確実・均一に作出することができる。
であり、しかも所望の艶消状態の表面を容易・
確実・均一に作出することができる。
以上、本発明をハンドレイアツプ法に適用した
場合について述べたが、本発明はレジンインジエ
クシヨン法あるいはコールドプレス法等にもひと
しく適用することができることはもちろんであ
る。
場合について述べたが、本発明はレジンインジエ
クシヨン法あるいはコールドプレス法等にもひと
しく適用することができることはもちろんであ
る。
第1図は本発明の一実施例の説明図、第2図は
第1図におけるA部の拡大断面図、第3a図は艶
消剤粒子7が離型被膜4の表面から頭を出してい
る状態を模型的に示した説明図、第3b図は第3
a図の表面のブロフイールを示す説明図である。 1……FRP型、2……FRP製品、3……型側
ゲルコート層、4……離型被膜、4a……表面、
5……製品側ゲルコート層、6……製品側ガラス
マツト・クロス、7……艶消剤粒子、8……型側
ガラスマツト・クロス。
第1図におけるA部の拡大断面図、第3a図は艶
消剤粒子7が離型被膜4の表面から頭を出してい
る状態を模型的に示した説明図、第3b図は第3
a図の表面のブロフイールを示す説明図である。 1……FRP型、2……FRP製品、3……型側
ゲルコート層、4……離型被膜、4a……表面、
5……製品側ゲルコート層、6……製品側ガラス
マツト・クロス、7……艶消剤粒子、8……型側
ガラスマツト・クロス。
Claims (1)
- 1 ポリビニルアルコール等の水溶液中に艶消剤
粒子を分散させて離型剤を作る工程と、前記工程
により作られた離型剤をFRP型1の型側ゲルコ
ート層3の表面に塗布し乾燥させて表面に微細な
凹凸を有する離型被膜4を形成する工程と、前記
離型被膜4の表面にゲルコートを塗布して製品側
ゲルコート層5を形成し硬化後その上にガラスマ
ツト・クロスを積層して製品側ガラスマツト・ク
ロス6を形成する工程と、FRP型1からFRP製
品2を脱型する工程とを包含し、離型剤を一定の
性状に保持することにより一定の艶消状態の表面
を有するFRP製品を得ることを特徴とするFRP
製品の表面艶消法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57205862A JPS5995111A (ja) | 1982-11-24 | 1982-11-24 | Frp製品の表面艶消法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57205862A JPS5995111A (ja) | 1982-11-24 | 1982-11-24 | Frp製品の表面艶消法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5995111A JPS5995111A (ja) | 1984-06-01 |
JPS6315137B2 true JPS6315137B2 (ja) | 1988-04-04 |
Family
ID=16513946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57205862A Granted JPS5995111A (ja) | 1982-11-24 | 1982-11-24 | Frp製品の表面艶消法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5995111A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0523581D0 (en) * | 2005-11-19 | 2005-12-28 | Harper Alan R | Production of composite mouldings |
RU2528840C1 (ru) * | 2013-07-16 | 2014-09-20 | ООО "ЛПСервис" | Способ изготовления стеклопластиковых изделий с низким значением поверхностного электрического сопротивления |
GB2574037A (en) * | 2018-05-23 | 2019-11-27 | Paul Pomeroy Jason | Glass fibre composition |
-
1982
- 1982-11-24 JP JP57205862A patent/JPS5995111A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5995111A (ja) | 1984-06-01 |
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