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JPS6312768Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6312768Y2
JPS6312768Y2 JP8481379U JP8481379U JPS6312768Y2 JP S6312768 Y2 JPS6312768 Y2 JP S6312768Y2 JP 8481379 U JP8481379 U JP 8481379U JP 8481379 U JP8481379 U JP 8481379U JP S6312768 Y2 JPS6312768 Y2 JP S6312768Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
absorbing core
headrest
shock
stay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8481379U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS564474U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8481379U priority Critical patent/JPS6312768Y2/ja
Publication of JPS564474U publication Critical patent/JPS564474U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6312768Y2 publication Critical patent/JPS6312768Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両座席等の頂部に取付けたヘツド
レスト、特にこのヘツドレスト内に設ける衝撃吸
収用芯体の改良に関する。
一般に、自動車、軌道車両、航空機等に用いて
いる座席等の背もたれ頂部にはステーによりヘツ
ドレストを取付けているものが多い。
このヘツドレストの構造は、従来から第8図に
示すように発泡体によりなる緩衝部材1と、これ
を被覆する表皮2とを有し、この緩衝部材1中に
は、衝撃の吸収のための補強基板3が埋設され、
この補強基板3にはステー4が固着されている。
しかしながら、このような構造のヘツドレスト
は事故時の衝撃エネルギーの大半を緩衝部材1に
より吸収するのみであるので、そのエネルギー吸
収効果には限度があり、高価な詰物を大量に使用
している割には衝撃吸収効果は低く、しかも前記
補強基板3が弾性体として働くため、例えば自動
車の場合にはその反動力が乗員の頭をフロントグ
ラス等に向わしめるように作用し、かえつて危険
な事態を招く虞れもあつた。
また、最近では重量の軽減やコストダウンを目
的として中空の合成樹脂により補強基板3を構成
したものが提案されているが、このような芯体を
用いてヘツドレストを作つても巾広い衝撃エネル
ギー吸収能力を有するものを得ることは難しいと
いうのが現状である。
本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、巾広い衝撃エネルギーの吸収と適度な
たわみとを備えた芯体を提供することを目的とす
る。
本考案は、上記目的を達成するために、衝撃吸
収用芯体を全体が均一な肉厚を有するほぼ密閉に
成形された中空体の熱可塑性樹脂により構成し、
この衝撃吸収用芯体の頭部を支え面側と背面側の
ほぼ中央部所定領域に、それぞれの表面より内方
若しくは外方に膨出する膨出部を変形し、この膨
出部の側壁を断面階段状に形成するとともにこの
側壁の先端部を底壁により一体的に封止すること
により頭部当接部を形成したことを特徴とするも
のである。
このような手段を採用すれば、全体は剛性を有
しても、頭部の当る部分は断面階段状の側壁が伸
縮するので、巾広い衝撃吸収効果を発揮すること
になり、また頭をもたせかけたときも適度なたわ
みが得られ、しかも後席乗員が前屈したときも同
様に作用することになる。
以下、本考案の一実施例を図面につき説明す
る。
第1図は、本考案に係るヘツドレストに組み込
まれる衝撃吸収芯体の一例を示す斜視図であり、
第2,3図は、第1図の−線、−線に沿
う断面図であり、以下の説明中、第8図に示す部
材と同一部材には同一符号を付しその説明は省略
する。
この衝撃吸収用芯体(以下単に芯体と称す)1
0は、その外部を緩衝部材1により覆い、これを
表皮2で包み込みヘツドレストを構成している。
かかる芯体10は、上記各図より明らかなよう
に全体的には均一な肉厚を有する台形をしたほぼ
密閉に成形された中空体で、熱可塑性樹脂、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ナイロン等を用いることにより構成してい
る。
ところが単に中空にしたのみでは、その肉厚が
厚くなればたわみが不十分になる虞れがあるの
で、この肉厚を比較的薄くし、かつ適所にビード
部13を成形し、肉厚が薄いにも拘ず、変形しに
くいものとしている。
また、この芯体10の頭部支え面14側と、背
面15側には、それぞれそのほぼ中央部所定領域
に、その表面より内方に膨出された頭部当接部1
1が形成されている。
この頭部当接部11は、乗員の頭部が嵌り込ま
ない程度の口径をする内方膨出部12f,12r
を有し、その側壁16f,16rは断面階段状に
成形し、この側壁16f,16rの先端部には、
この側壁16f,16rと一体的に成形した底壁
17f,17rが設けられ、この芯体10を密封
するように封止している。
かかる芯体10を形成するには、コストの低
減、製作の容易性からブロー成形法またはローテ
イシヨン成形法を用いることが望ましい。すなわ
ち、開かれた金型内でダイスより押出された熱可
塑性樹脂のパリソン内に空気を吸込んで膨出する
と同時に両側より金型を閉じて外部よりその膨出
を規制して第2,3図に示すような形状にする。
この場合、このヘツドレストを自動車の座席に取
付けるためのステー4も一体的に成形すれば作業
工程が簡素化できる。
なお、ステー4は金属棒でもよいが、ガラス長
繊維で軸方向に補強されたプラスチツク、例えば
ガラス長繊維を不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、フエノール樹脂等の熱硬化性樹脂で固め
た棒状物でもよく、このような部材を用いてステ
ー4を構成すれば、衝撃力の吸収に優れたものを
得ることができる。しかして、これらは通常パリ
ソンと同一の樹脂の溶融物を付着させて金型に保
持させることもでき、このようにすればステーま
でもヘツドレストと一体的に容易に成形すること
ができる。
このように構成された芯体10を中に置き、外
部に第8図に示すような発泡体よりなる緩衝部材
1を設け、これを表皮2により覆えば、ヘツドレ
ストを構成することができるが、このようなヘツ
ドレストでは、乗員の頭の当る部分は、この緩衝
部材1が他の部分より多量に存在することによ
り、頭をもたせかけた場合の感触が良く、適度な
たわみが得られしかも頭の保持も確実なものとな
る。
また、仮に急激な衝突があつたため、乗員の頭
部がこの芯体10に激突したとすれば頭部はこの
内方膨出部12f内入り込まず、その口縁部分に
衝突することになる。この衝突力は、まず緩衝部
材1を加圧することになり、その、加圧力がこの
凹穴部12fの底壁17f等に伝わり、この底壁
17f等を加圧することになる。しかし、この底
壁17fが加圧されても、この底壁17fの外周
縁には断面階段状をした側壁16fが形成されて
いるため、前記加圧力はこの側壁16fをも変形
させることになる。したがつてこのヘツドレスト
による衝撃吸収作用は側壁16fの変形と底壁1
7f自体の変形と、この芯体内に封止された空気
のダンパー作用とにより吸収されることになる。
つまり、上記実施例の芯体10は小さな衝撃エ
ネルギーに衝突に対しては緩衝部材1により、中
程度の場合には緩衝部材1と底壁17fの弾性力
により、大きなものの場合には、緩衝部材1、底
壁17fの弾性力、側壁16fの弾性変形、及び
芯体10内に密封された空気のダンパー作用によ
りエネルギーを吸収することになり、前記衝撃エ
ネルギーをきわめて巾広い範囲で吸収することに
なる。さらにエネルギーの吸収効果が高いという
ことは衝撃が加わつたときの反動が小さいことを
意味し、乗員の頭部が前記反動によりフロントガ
ラス等に衝突する事態を防止することになる。
このような衝撃吸収作用は急制動がかけられた
ときに後席乗員がヘツドレストの背面側に頭部を
衝突させたときも同様である。なお、実験によれ
ば、密閉中空状の芯体であつて、内方膨出部を有
しないヘツドレストに比し衝撃力が20%も低下す
ることが判明した。
また、このほぼ密閉に成形された中空状の芯体
10に、エネルギー吸収部としての断面階段状の
側壁を有する内方膨出部12f,12rを形成す
れば、頭をもたせかけたときの感触が良く頭の保
持も確実となる。
なお、前述した側壁16f,16rはエネルギ
ーを吸収する機能を有するものであれば、如何な
る形状であつても良く例えば、前記階段状内側壁
は蛇腹状をしたものでも、あるいはスパイラル状
をしたものでもよい。
また、この頭部当接部11は、第4,6図に示
すように前記芯体10の頭部支え面14側及び背
面15側のほぼ中央部所定領域に、その表面より
外方に膨出された外方膨出部18f,18rとし
てもよい。
このように構成すると、前述した実施例に比し
頭部当接部11近傍の緩衝部材1の量は少なくな
るが、その代り芯体10内に密封された空気量、
さらには側壁16f,16rの変化巾が増大する
ことになり、先の実施例とほぼ同程度の衝撃吸収
効果を発揮することになる。
さらに第1図に示す内方膨出部12f,12r
のように口縁部分が楕円形でなく、第5,7図に
示すように矩形のものであつてもよい。なお、こ
の第4〜7図では第1〜3図に示す部材と同一部
材には同一符号を付している。
以上の説明より明らかなように、本考案によれ
ば、衝撃吸収用芯体を、全体が均一な肉厚を有す
るほぼ密閉に成形された中空体の熱可塑性樹脂に
より構成し、この衝撃吸収用芯体の頭部支え面と
背面側のほぼ中央所定領域にそれぞれその表面よ
り内方若しくは外方に膨出する膨出部を形成し、
この膨出部の側壁を断面階段状に形成するととも
にこの側壁の先端部を底壁により一体的に封止す
ることにより頭部当接部を形成したため、車両等
の衝突時あるいは制動時に乗員が頭部をこのヘツ
ドレストに衝突させてめ、この衝突によるエネル
ギーを巾広く吸収することができ、また常時、ヘ
ツドレストに頭をもたせかけたときにも適度なた
わみを有するものが得られ、しかもこの芯体は軽
量でかつ頑丈で、大量生産が容易で、緩衝部材の
使用量も少なくてすむのでコスト的にも有利とな
る等きわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るヘツドレストに組み込
まれる衝撃吸収用芯体の一例を示す斜視図、第
2,3図は、第1図の−線及び−線に層
断面図、第4,5図は、同芯体の他の実施例を示
す斜視図、第6,7図は、第4,5図中に示した
−線、−線に沿う断面図、第8図は従来
のヘツドレストの縦断面図である。 4……ステー、10……衝撃吸収用芯体、11
……頭部当接部、12f,12r……内方膨出
部、13……ヒード部、14……頭部支え面、1
5……背面、16f,16r……側壁、17f,
17r……底壁、18f,18r……外方膨出
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 車両の座席等の頂部に取付けたステーの頂端
    部に衝撃吸収用芯体を設け、この衝撃吸収用芯
    体の外部に緩衝部材を設けるとともに全体を表
    皮により覆つてなるヘツドレストにおいて、前
    記衝撃吸収用芯体を全体が均一な肉厚を有する
    ほぼ密閉に成形された中空体の熱可塑性樹脂に
    より構成し、この衝撃吸収用芯体の頭部支え面
    側と背面側のほぼ中央部所定領域に、それぞれ
    その表面より内方若しくは外方に膨出する膨出
    部を形成し、この膨出部の側壁を断面階段状に
    形成するとともにこの側壁の先端部を底壁によ
    り一体的に封止することにより頭部当接部を形
    成したことを特徴とするヘツドレスト。 2 ステーは、ガラス長繊維で補強されたプラス
    チツク棒である実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載のヘツドレスト。 3 ステーは、金属棒である実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載のヘツドレスト。
JP8481379U 1979-06-22 1979-06-22 Expired JPS6312768Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8481379U JPS6312768Y2 (ja) 1979-06-22 1979-06-22

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8481379U JPS6312768Y2 (ja) 1979-06-22 1979-06-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS564474U JPS564474U (ja) 1981-01-16
JPS6312768Y2 true JPS6312768Y2 (ja) 1988-04-12

Family

ID=29318001

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8481379U Expired JPS6312768Y2 (ja) 1979-06-22 1979-06-22

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0721147Y2 (ja) * 1987-05-15 1995-05-17 三菱自動車工業株式会社 ヘッド・レストレイント構造
JP7365251B2 (ja) * 2020-01-27 2023-10-19 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPS564474U (ja) 1981-01-16

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