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JPS63126971A - 遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法 - Google Patents

遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法

Info

Publication number
JPS63126971A
JPS63126971A JP61271703A JP27170386A JPS63126971A JP S63126971 A JPS63126971 A JP S63126971A JP 61271703 A JP61271703 A JP 61271703A JP 27170386 A JP27170386 A JP 27170386A JP S63126971 A JPS63126971 A JP S63126971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
far
fiber structure
infrared emitting
infrared
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61271703A
Other languages
English (en)
Inventor
信秀 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP61271703A priority Critical patent/JPS63126971A/ja
Priority to US07/120,652 priority patent/US4968531A/en
Publication of JPS63126971A publication Critical patent/JPS63126971A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F7/00Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F7/02Compresses or poultices for effecting heating or cooling
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F1/00General methods for the manufacture of artificial filaments or the like
    • D01F1/02Addition of substances to the spinning solution or to the melt
    • D01F1/10Other agents for modifying properties
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F8/00Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof
    • D01F8/04Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は遠赤外線を放射する繊維構造物に関するもので
ある。
「発明の背景コ 従来、アルミナ系、ジルコニア系、マグネシア系等、或
いはこれらの複合体より成るセラミックスは遠赤外線を
放射することが広く知られている。
また遠赤外線は人体に温熱作用があることが知られてお
り、人体に遠赤外線を照射することにより身体の内部に
充血作用が起こり、血行を促進し、医療効果や健康増進
効果を得ることも知られており、数百度で遠赤外線を放
射する遠赤外線照射装置等が使用されている。
然るに200℃以下、特に20〜50°Cの低温域で遠
赤外線を放射し、且つ人体の保温効果が得られる様な放
射体を内部に含有せしめた繊維を用いた構造物は実用に
供されておらず、また先行技術文献にも開示されていな
い。
本発明の目的は低温域で遠赤外線を放射する新規な繊維
構造物の新規な製造方法を提案するにある。
遠赤外線放射特性を有する粒子を合成繊維中に混入する
ことが出来れば、はぼ通常の繊維と同様の風合を有する
人別を作ることが可能である。しかしながら遠赤外線放
射特性をイラする粒子は硬度が高く、この粒子が繊維表
面に露出していると、製造工程で繊維が接FFJ!する
紡糸機、延伸機、編機、織機等の金属やガイド類を甚し
く摩耗損傷し、安定した性能を持つS維を連続して生産
づ−ることは不可能に近い。
他の方法として、出来上った織編物の表面に1クレタン
等の樹脂に粒子を分散したものを」−ティングする方法
が考えられるが、この方法では綴紐本来の風合を損なう
ことが多く、又起毛織編物の場合はほとんど不可能であ
る。
本発明者は鋭意研究の結果、遠赤外線放射性粒子が、繊
維の表面に出ないように混入し、前記の製造工程での問
題を解消し、織編物等の繊維構造物と成した後、遠赤外
線を吸収する表面近くのポリマーの少なくとも一部を除
去することにより新規な遠赤外線放射性繊維構造物が得
られることを見出し、本発明に到達した。
[発明の構成及び作用] 本発明の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法はポリマ
ーからなる被覆層の内部に、30℃にあける遠赤外線放
射率が波長4.5〜30μ7nの領域で、平均65%以
上である遠赤外線放射特性を有する粒子を含有する繊維
形成性ポリマーからなる遠赤外線放射層が配置されてな
る複合繊維を使用して繊維構造物とした後、該被覆層の
少なくとも一部を除去することを特徴とする。
本発明に於ける被覆層は、前述の如く製造工程に於いて
、遠赤外線放射層を保護することを主目的として使用さ
れ、繊維構造物と成した後は少なくとも一部は除去され
るものなので、繊維形成性が良く、且つ除去し易いポリ
マーが好ましく、この点ではポリエステルが好適でおる
。中でもポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート及びそれらの共重合物、例えばポリエチレ
ングリコールやスルホイソフタル酸の金属塩を共重合し
たポリマーが好適で必る。これらのポリマーを使用した
場合は繊維構造物をアルカリ処理することにより、容易
に加水分解除去することができる。被覆層の一部を除去
し、一部を残す場合はホモポリマー及び共重合比率の少
ない共重合ポリマーが好ましいことが多く、文通に全部
を除去する場合は加水分解速度の早い共重合ポリマーが
好ましいことが多い。
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
エチレングリコールを主成分とした芳香族又は脂肪族ポ
リエステル、ポリビス(プロポキシ)エタンアジパミド
及びこれを主成分とするポリアミド等の水溶性ポリマー
は、l維構造物にした後、温水等で被覆層全体を簡単に
除去できるので好適である。しかしながら繊維形成性能
が汎用繊維に比べ劣る傾向があるので、出来るだけ安定
したポリマー、例えば高重合度で溶融粘度が高く、−〇
 − 遠赤外線放射層に近い流動特性のものを選択することが
好ましく、製造工程ではポリマーにあった条件設定をす
る必要がある。
遠赤外線放射層のポリマーとしては、ポリオレフィン、
ポリアマイド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等
、従来より衣料用として多く使用されている繊維形成性
能の高いポリマーが好適であり、且つ波長4.5〜30
μmの領域での遠赤外線の吸収性が低く透過性の高いも
のが好ましい。
遠赤外線透過性の高いポリマーとしてはポリエチレンが
優れている。低密度ポリエチレンは軟化点が105°C
1高密度ポリエチレンは融点が128°Cであり、耐熱
性の点ではやや劣り使用温度が限定されるが、人体加温
用には充分利用出来る。
更に放射線照射等で架橋したポリエチレンは耐熱性に優
れており(軟化点200℃以上)、本発明の目的に好適
である。ポリエチレンに次いで遠赤外線の吸収の少ない
ポリマーとしては、ナイロン12、ナイロン11、ナイ
ロン6101ナイロン612及びポリエチレンの共重合
物があり、次いでポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアク
リル酸エステル、ナイロン6、ナイロン66、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及び
これらの共重合物等が挙げられ、いずれも有用である。
さて本発明に使用できる遠赤外線放射特性を有する粒子
は、30℃における遠赤外線放射率が波長4.5〜30
μmの領域で平均65%以上であることが必要で必り、
好ましくは75%以上、特に好ましくは90%以上のも
のである。低温で人体保温効果を得るには遠赤外線放射
率65%は必要条件であり、これ以下だと人体保温効果
は少なく本発明の目的は達せられない。
遠赤外線放射特性を有する粒子としては、酸化物系セラ
ミックス、非酸化物系セラミックス、非金属、金属、合
金、結晶等が挙げられる。例えば、酸化物系セラミック
スとしてはアルミナ(A2203>系、マグネシア(M
qO>系、ジルコニア(Zr02)系の外、酸化チタン
(T!02 ) 、二酸化ケイ素(S ! 02 > 
、酸化クロム(Cr203)、フェライト(Fe02゜
Fea 04 >、スピネル(MQO−A1203)、
セリウム(Ca02>、バリウム(Bad)等があり、
炭化物系セラミックスとしては、炭化ホウ素(84C)
 、炭化ケイ素(S ic> 、炭化チタン(T i 
C> 、炭化モリブデン(MoC)、炭化タングステン
(WC)等があり、窒化物系セラミックスとしては、窒
化ホウ素(BN) 、窒化アルミ(AIN>、窒化ケイ
素(Si3N4)、窒化ジルコン(ZrN’)等があり
、非金属としては炭素(C)、グラファイトがあり、金
属としてはタングステン(W)、モリブデン(MO)、
バナジウム(V)、白金(Pi)、タンタル(Ta)、
マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、酸化銅(Cu2
0) 、酸化鉄(Fe203 )がおり、合金としては
ニクロム、カンタル、ステンレス、アルメルがあり、ま
た結晶としては雲母、螢石、方解石、明ばん、水晶等が
ある。
第1図は遠赤外線放射率分布図である。曲線Aはアルミ
ナ系、曲線Bはマグネシア系、曲線Cはジルコニア系の
放射スペクトルであり、波長4゜5〜30μmの領域で
平均放射率はいずれも75%以上で本発明に採用できる
。また曲線りは非酸化物である炭化物系セラミックスの
炭化ジルコン(ZrC)の放射スペクトルであり、また
曲線Eは同じく非酸化物である窒化系セラミックスの窒
化チタン(TiN>の放射スペクトルである。その平均
放射率は60%以下であり、本発明には単独では採用で
きない。曲線Fは透明な石英セラミックスの放射スペク
トルである。その平均放射率は40%であり本発明に単
独では採用できない。
遠赤外線放射率は上記の如くスペクトルを測定すること
によって求まるが、放射率は物質及びその純度、粒子粒
径または結晶体系、正方、六方、車力、立方、三方、斜
方等により決まるものである。
特に有用な遠赤外線放射特性を有するセラミックスとし
ては、アルミナ系、マグネシア系、ジルコニア系がある
。これを更に細かく分類するとアルミナ系ではアルミナ
、ムライト、マグネシア系ではマグネシア、]−ジライ
1〜、ジルコニア系ではジルコンサンド(Zr02  
・5iO2)、ジルコン(Z!02)等が挙げられる。
また上記の群から選ばれた1種または2種以上のものを
混合使用することも有効であり、上記の群から選ばれた
1種または2種以上のものと伯のセラミックス(例えば
炭化物系セラミックス)とを混合使用することも有効で
ある。
複合セラミックスを併用した場合の放射率の例を第2図
に示す。第2図の曲線Gはジルコニア(Zr02)と酸
化クロム(Cr02)を1/1で混合した複合セラミッ
クスの放射率を示し、また第2図の曲線]」はアルミナ
(A1203 )とマグネシア(MqO)を1/1で混
合した複合セラミックスの放射率を示すが、いずれも本
発明に有用である。
上記の如き遠赤外線放射特性を有する粒子の純度は高い
程好ましいことが多く、純度95%以上で高放射率が1
qられることが多い。例えば第3図はアルミナの純度を
夫々95%(曲線■)と85%(曲線J)にした場合の
放射率を示し、また第4図はムライ1〜の純度を夫々9
5%(曲線K)と85%(曲線L)にした場合の放射率
を示し、いずれも純度の高い程放射率が高いことを示し
ている。
遠赤外線放射特性を有する粒子の粒径は、本発明複合繊
維の生産に支障のない程度に充分小さいことが好ましい
。比較的太い繊維の場合は粒径5〜20μm程度のもの
の利用も可能であるが、通常は0.1〜5μ雇程度のも
の、特に0.2へ・1゜5μm程度のものが好適である
。逆に粒径が0゜1μm以下の場合は粒子の凝集が起り
易く、不都合なことが多い。
遠赤外線放射層のポリマーに対する遠赤外線放射特性を
有する粒子の混合率(重量)は、10〜80%の範囲が
好ましく、20〜70%が特に好ましく、30〜60%
が最も好ましい。遠赤外線放射性能の点では、遠赤外線
放射特性を有する粒子の混合率が高い程好ましいが、一
方繊維生産の点ではその混合率が低い方が好ましいこと
が多い。
次に本発明複合繊維を図面によって説明する。
第5図〜第10図は繊維横断面の具体例を示す説明図で
ある。図に於いて、1は遠赤外線放射層を示し、2は被
覆層を示す。いずれも遠赤外線放射層1が被覆層2によ
って覆われており、遠赤外線放射層1中の粒子は繊維表
面に露出することはない。
第5図、第6図、第9図は遠赤外線放射層1が1つで、
はぼ厚みの同じ被覆層2で覆われている例であり、第7
図、第8図は遠赤外線放射層1が複数個の例である。繊
維構造物に成した後に被覆層2の全部を除去すれば、第
7図の繊維は3個、第8図の繊維では4個の遠赤外線放
射層1のみからなる細い繊維となり、柔らかい風合が要
求される平織物、起毛織物等に最適である。第9図は中
心部に中空層3を有する繊維の例であり、第10図は被
覆層2の厚みが異なる繊維の例であり、いずれも有用で
ある。
第11図及び第12図はそれぞれ第8図及び第10図の
繊維を繊維構造物にした後に被覆層2の一部を除去した
場合の例を示す説明図である。被覆層2は遠赤外線を吸
収するので、被覆層2の一部を残す場合は第11図、第
12図のように遠赤外線放射層1の一部を繊維表面に出
すことが好ましいことが多い。
通常繊維と同様の染色性・風合・滑り摩擦等を得る目的
で被覆層2の一部を残す場合には、例えば第5図、第6
図、第9図の様な繊維の被覆層2の一部を残す場合には
、遠赤外線の吸収を出来るだけ抑える為に残存被覆層の
厚みを薄クシて、遠赤外線放射層1をできるだけ外層に
近づりることが好ましく、通常は10μm0μm以下し
くは5μm以下、特に2μm以下にすることが望ましい
本発明の複合繊維は、周知の複合紡糸方法によって製造
できる。通常の速度で紡糸、延伸、熱処理等を行なうこ
とができ、高速紡糸により半配向または充分に配向した
繊維を得ることができる。
前述の如く被覆層を有プる複合繊維は、遠赤外線放射層
の芯部が直接紡糸ノズル、ガイド、ローラ−、トラベラ
−1加熱プレート等へ接触しないから、それらの摩耗が
少なく通常の繊維と同様の工程で生産することが出来る
。複合繊維は通常の繊維と同様の方法で巻縮加工するこ
とも可能であり、連続フィラメント状で、またはステー
ブル状で使用することが出来る。また目的によっては通
常繊維と混合して使用することも出来る。これらの繊維
を使用して目的に応じて織物、編物、不織布、立毛織編
物、紙等の繊維構造物に加工した後、本発明複合繊維の
被覆層の少なくとも一部を除去することにより、本発明
の目的は達せられる。
[実施例1] 25℃のメタクレゾール液での固有粘度が1゜19の6
ナイロンをポリマー1”1.30℃のオルソクロロフェ
ノール溶液の固有粘度が0.67のポリエチレンテレフ
タレートをポリマーP−2とする。ポリマーP−1の粉
末80重量部と平均粒径0.6μmで純度99%以上の
γアルミナ20重量部に対し、分散剤としてステアリン
酸マグネシウムを0.5%添加した混合物を2軸押用機
で繰返し2回混練して、混合ポリマーPC−1を得た。
同様の方法で各種セラミックス粉末を混練し、第1表の
混合ポリマーPC−2〜PC−6を得た。
次いで、溶融複合紡糸により、混合ポリマーPC−1が
芯に、ポリマーP−1が鞘になる様に、すなわち第5図
の様な構造に複合しく体積複合比2/1) 、290°
Cで直径が0.25#のオリフィスから紡出して冷却・
中央オイリングを経て、800m/mi nの速度で巻
取った。この未延伸糸を3.2倍に延伸して延伸糸Y−
1を得た。同様の方法で、混合ポリマーPC−2〜PC
−6及びポリマーP−2を使用して紡糸延伸し、それぞ
れ延伸糸Y−2〜Y−6を得た。延伸糸Y−1〜Y−6
の繊度は50d/12fである。次にポリマーP−1の
みを使用し、30d/12fの延伸系Y−7を得た。
比較の為に混合ポリマーPC−1のみを使用し、同じ条
件で紡糸しようとしたが、糸切れが頻発し紡糸不能であ
った。そこでアルミナ粒子含有率を10%に低減して紡
糸した処、若干糸切れしたが紡糸は可能であった。しか
しながら次の延撚工程では、トラベラ−摩耗が激しく3
0分も連続して延撚することが出来なかった。トラベラ
−の他にも混合ポリマーが接する紡糸オリフィス、紡糸
巻取機の糸道ガイドやトラバースガイド等、及び延撚機
の糸道ガイド等の損傷が著しく、工業生産は相当困難で
ある。更に仮撚、整径、織編工程等の後次工程に於いて
も、フィラメントが接する個所の損傷、摩耗は容易に想
像出来る。これに対し前記延伸糸Y−1〜Y−6は通常
延伸糸Y−7とほぼ同様に紡糸・延伸出来た。
第1表 次に延伸糸Y−1〜Y−7をそれぞれ仮撚加工し、通常
の方法で紳士ソックスを編立てた。なお、ヒール及びト
ウ部は2本を引き揃えた仮撚糸を使用して編立てたソッ
クスを90°Cの1%苛性ソーダ液に1時間浸漬した後
、通常の方法で茶色に染色仕上げして、それぞれ紳士ソ
ックスS−1〜S−7を得た。通常糸を使用したS−7
ソツクス1本とソックスS−1〜S−6中の1本とを組
合せて100人を対象に着用試験を行ない、温かさに関
して有為差があるかどうかを調べ第2表の結果を得た。
γ−アルミナ、ムライトを使用したソックスS−1、S
−4では60%以上の人が有為差を認めており、純度の
良いγ−アルミナ、ムライトを使用した本発明の遠赤外
線放射性繊維の保温性が優れていることが判る。同じγ
−アルミナでも粘土等の不純物が15%入ったセラミッ
クスを使用したソックスS−3では有為差を認めた人は
43%でおり、純度は高い方が好ましいことが判る。α
−アルミナを使用したソックスS−2で有為差を認めた
人は46%であり、同じアルミナでも結晶構造により保
温効果が変ることが判る。
遠赤外線放射特性を調べ、出来るだけ放射特性の高いセ
ラミックス粉末を選ぶことが好ましい。
炭化ジルコンを使用したソックスS−5及び窒化チタン
を使用したソックスS−6で有為差を認めた着用者は、
それぞれ12%と9%であり、比較的低温での保温効果
がほとんど無いことが判る。
第2表 *S−7との比較で着用時に保温性で有為差を感じた人
の割合 [実施例2] 分子量90,000のポリエチレンを溶融紡糸・延伸し
、70d/18fのフィラメント「−1を得た。次に同
じポリエチレン70部(重量)と平均粒径が0.6μm
で純度99%以上のγ−アルミナ30部を2軸混練機で
混練したポリマーが芯に、分子量2.○OOのポリエチ
レングリコールを15部(重量〉共重合したポリエチレ
ンテレフタレートが鞘になる様に、すなわち第6図の様
に複合紡糸延伸しく体積複合比1/1)140d/18
fのフィラメントF−2を得た。
フィラメントF−1及びフィラメントF−2を用い、そ
れぞれタフタT−1及びT−2を得た。
又、タフタT−2を80℃の0.5%苛性ソーダ液に1
時間浸漬し、タフタT−3を得た。タフタT−3の共重
合ポリエチレンテレフタレートは完全に溶融除去されて
いた。次いでタフタ丁−3に放射線照射し、タフタT’
−4を1qだ。
タックT−1〜T−4の熱放射量(W#)を36℃の恒
温室で、保温性試験法により遠赤外パワーメーターを用
いて測定し、第3表の結果を得た。タフタT−3,i−
4の熱放射量が高く保温効果が充分あることが判る。こ
れに比ベタフタT−2の熱放射量がやや物足りないのは
共重合ポリエチレンテレフタレートにより、遠赤外線が
吸収された為と思われる。タックT−3,T−4による
シーツは温かく寝心地の良いものでめった。なお、タフ
タ丁−4によるシーツはアイロン掛けも可能であった。
第3表 [実施例3] 30℃のオルソクロロフェノール溶液の固有粘度が0.
69のポリエチレンテレフタレート(以下PF王と略称
する)に、マグネシア(Mgc)とポリエチレンワック
スを1/1(体積混合比)に混合したものを2軸混練機
で混練し、PET中のマグネシアが30重量%の混合ポ
リマーPM−1を得た。PM−1とPF下のペレットを
)昆合して、マグネシアが15%(重量)の混合ポリマ
ーPM−2を得た。この混合ポリマーが芯になる様に、
固有粘度0.64のカチオン染料可染性ポリエステル(
ポリエチレンテレフタレート形成性成分にソジュームス
ルホイソフタンM2,5moA%を共重合したポリエス
テル)と1:1に接合し、295°CのY型紡糸孔を有
する紡糸口金より押し出し、1200m/mi nで巻
取った。次いで延伸湿度85°C2熱セット温度”15
0℃、延伸倍率2.95倍で延伸し、100d/24f
で単糸フィラメントの断面が第10図の様な延伸糸を得
た。
混合ポリマーPM−1、PM−2を使用して得た延伸糸
をそれぞれYM−1、YM−2とする。次いでPE王の
みを用いて同様の方法で75d/24fのYIV13を
得た。これらの延伸糸を用いたツイルを製織した。延伸
糸YM−1,YM−2は共にYM−3と全く同様に整径
・製織することが出来た。延伸糸YM−1,YM−2を
用いたツィルについては、0.5%の苛性ソーダ液で1
時間処理し、カチオン染料可染性ポリエステルの約半分
を除去した。フィラメントの断面は第12図の様なもの
であった。これらのツィルをカチオン染料と分散染料を
用いて青色に染め、それぞれ染色布下M−1,TM−2
を得た。また、YM−3は分散染料で青色に染めTM−
3を得た。得られた染色布の熱放射量を実施例2と同様
の方法で測定し、第4表の結果を得た。第4表より本発
明の繊維は、いずれも熱放射量が対照に比べて優れてい
ることが判る。中でもマグネシアの添加量の多いMT−
1が好ましく、添加量の比較的少ないMT=2はやや物
足りないものであった。複合繊維中のセラミックスの添
加量は10%(重量)以上が好ましいことが多い。
MT−1,MT−2共に鞘部の一部を溶融除去すること
により、遠赤外線の鞘部による吸収が少なくなり、且つ
鞘部の一部が残存している為にツィルを構成するフィラ
メント間の摩擦抵抗も、大巾には高くならず好適である
。残存する鞘部の厚みは当然のことながら薄い方が好ま
しく、5μm以下、特に2μm以下にすることが望まし
い。MT−1,MT−2は2浴染めのため、深みのある
色調のものであった。異色染めにより玉虫色色調のもの
も得られ、目的に応じて好ましい色調に染色することが
出来る。
第4表 実施例4 実施例1で使用したポリマーPC−1と分子量300.
000のポリエチレンオキサイドを接合比1/1で溶融
紡糸し、150d/40fで第8図の様な断面(PC−
1が芯部)の延伸糸を得た。
この延伸糸をパイル糸とし、通常のナイロン加工糸(7
0d/24f)を基布用グランド糸に用いて丸編パイル
を編立した。開反後、シェアリングによりカットパイル
にした後、プレセットをして、98℃で1時間酸性染料
により染色し、仕上げセットを行ないニットベロアを得
た。このニットベロアの立毛部は極めて柔らかく肌ざわ
りの良いものであった。立毛部を顕微鏡観察した処、単
糸は扇形であった。このニットベロアをブーツの内張り
にした。このブーツは温かみがあり、寒冷地で好評であ
った。
[発明の効果] 上述の如く、本発明の製造方法による遠赤外線放射性繊
維構造物は、ポリマー中の遠赤外線放射特性を有する粒
子から遠赤外線が放射されるので、肌着、靴下、セータ
ー、外衣、ブーツの内張り等、人体に被着するものに使
用すると、遠赤外線放射効果により人体に熱分子運動が
起きて人体が自己発熱し、寒冷地に於ける使用に最適で
あり、更に充血作用が短時間で起きるので、血液の血流
を促進し、医療効果や健康増進効果を得ることができる
。また前記肌着等の外、部屋の保温を目的としたカーテ
ン、絨穂等にも使用できる。
本発明の繊維構造物の製造方法によると、金属摩耗の激
しい遠赤外線放射層の芯部が鞘部によって被覆された状
態で紡糸より繊維構造物までの製造を行なうので、汎用
繊維と同様の装置を用い同様の条件で製造することが出
来、有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は遠赤外線放射率を示す分布図、第2図は複合セ
ラミックスの放射率を示す分布図、第3図はアルミナの
放射率を示す分布図、第4図はムライ1〜放射率を示す
分布図、第5図〜第10図は本発明複合繊維の具体例を
示ず横断面図、第11図及び第12図はそれぞれ第8図
及び第10図に示す繊維を繊維構造物にした後に被覆層
の一部を除去した場合の具体例を示す横断面図である。 図中、1は遠赤外線放射層、2は被N層、3は中空層で
ある。 昭和61年11月17日 出願人  前  1) 信  秀 27一 −嘱)キジ 一藁梗★〆 一耳蕩槙←J −渇顧舟了 第5図  第6図 第8図  第9図 第7図 第11図 第12図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマーから成る被覆層の内部に、30℃における
    遠赤外線放射率が波長4.5〜30μmの領域で、平均
    65%以上である遠赤外線放射特性を有する粒子を含有
    する繊維形成性ポリマーからなる遠赤外線放射層が配置
    されてなる複合繊維を使用して繊維構造物とした後、該
    被覆層の少なくとも一部を除去することを特徴とする遠
    赤外線放射性繊維構造物の製造方法。 2 被覆層のポリマーがポリエステルである特許請求の
    範囲第1項記載の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法
    。 3 被覆層のポリマーが水溶性ポリマーである特許請求
    の範囲第1項記載の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方
    法。 4 被覆層の全部を除去する特許請求の範囲第1項記載
    の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法。 5 遠赤外線放射層のポリマーが、ポリオレフィン、ポ
    リアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリルのいず
    れかである特許請求の範囲第1項記載の遠赤外線放射性
    繊維構造物の製造方法。 6 遠赤外線放射特性を有する粒子が、純度95%以上
    のアルミナ、ジルコニア、マグネシアの群から選ばれた
    1種又は2種以上の無機化合物である特許請求の範囲第
    1項記載の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法。 7 遠赤外線放射特性を有する粒子の平均粒径が0.2
    〜1.5μmである特許請求の範囲第1項記載の遠赤外
    線放射性繊維構造物の製造方法。 8 遠赤外線放射層が遠赤外線放射特性を有する粒子を
    20〜70重量%含有してなる特許請求の範囲第1項記
    載の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法。 9 遠赤外線放射層が複数である特許請求の範囲第1項
    記載の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法。 10 被覆層の内部に中空層を有する特許請求の範囲第
    1項記載の遠赤外線放射性繊維構造物の製造方法。
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