JPS6310281Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6310281Y2 JPS6310281Y2 JP1980060159U JP6015980U JPS6310281Y2 JP S6310281 Y2 JPS6310281 Y2 JP S6310281Y2 JP 1980060159 U JP1980060159 U JP 1980060159U JP 6015980 U JP6015980 U JP 6015980U JP S6310281 Y2 JPS6310281 Y2 JP S6310281Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foil
- laminated sheet
- thickness
- layer
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Packages (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
この考案は、容器の蓋、特に、使い捨て容器の
蓋に関するものである。 乳酸菌飲料、牛乳などの容器として、使い捨て
容器が広く用いられている。これらの容器の蓋材
としては、通常40〜50μのアルミニウム箔を基材
として、その上面に印刷層、下面に接着剤層を設
けた積層シートが使用されている。このように、
比較的厚みの大きいアルミニウム箔を用いるの
は、成型性・保型性を良好にするのが主たる目的
である。即ち、この積層シートを一定サイズに打
抜き、さらにしわ成型加工を施してカツプ状の蓋
を形成し、この蓋を容器の開口部に載せてヒート
シールした後、容器の開口縁より垂れ下つた部
分、いわよる蓋のスカート部を、容器のフランジ
にかしめてカバーし、これによつて、輸送時の振
動や落下による液もれを防ぎ、内容物を保護して
いる。 上記のようにして、積層シートを成型し、かし
め加工を施すには、云うまでもなく、成型性、保
型性の良好なことが要求される。 しかるに、近時、アルミニウムの高騰によるコ
ストの上昇が激しく、可能な限り基材のアルミニ
ウム箔を薄くできれば、その経済的効果は大き
い。しかし、Al/樹脂層(PE及び/もしくは
EVA)/ホツトメルト等の現行構成において、
単にアルミニウム箔を薄くするのは、積層シート
の成型性、保型性、腰の強さ、破裂強度の点や、
印刷ピツチ合せ等に問題があり、35μ程度が下限
とされている。 アルミニウム箔をさらに薄くすることは、コス
トの削減に有効ではあるが、腰の強さや破裂強度
等の必要性から、合成樹脂フイルム等の他の補強
材を積層しなければならず、考えられる一例とし
て、ポリエステルフイルムとアルミニウム箔及び
接着剤層を順次積層したものは、ポリエステルフ
イルムの復元性が大であるため、成型性、保型性
の点で、この種の積層シートとしては、適応性が
ない。 そこで、この考案の目的は、薄いアルミニウム
箔と合成樹脂フイルムとの積層シートから成り、
保型性、かしめ成型性に優れた蓋を提供すること
にある。 以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 まず、蓋を形成するための積層シートについて
説明する。 第1図に示すように、蓋用積層シートは、アル
ミニウム箔又はアルミニウム合金箔1と、その内
面に設けられた補強層2と、接着剤層3より成
る。また、通常行なわれているように、適宜の印
刷層4を設けることができる。なお、上記箔1と
補強層2の積層方法は、接着剤による貼り合せ、
押し出し等、任意である。 上記箔1は、従来のものよりも薄く、従つて約
35μ以下であるが、実用上の下限は9μ程度であ
り、コストと保形性のバランスにおいて好ましい
厚みは15〜20μの範囲である。なお、この箔は積
層体であつてもよい。一方、補強層2は、後に述
べる理由で必ず箔1の内面になければならず、さ
らに剛性が大で伸びの小さいもの、例えばセロハ
ンフイルム、又はポリエステル、ポリプロピレ
ン、ナイロンのような合成樹脂フイルム、或は洋
紙(純白ロール紙、薄葉紙等々)より成り、その
厚みは、6〜25μの範囲であつて、上記箔1より
も厚みの小さいものを用いるのか肝要である。補
強層の厚みが大きずぎると、保型性を阻害するこ
とはいうまでもないが、あまり薄すぎると、材料
のフイルムが高価になり、貼り合せの作業性も低
下する。好ましくは12〜20μの範囲であり、また
延伸ポリプロピレンが好適である。 なお、上記接着剤層3としては、ホツトメルト
タイプのもののほか、種々選択可能である。 また、補強層2がポリエステル、ナイロン、ポ
リプロピレンなどの場合は、アンカーコートを施
してから接着剤層3を設ける。 次に、第2図は、他の積層シートの例を示し、
第1図の積層シートと異なるところは、箔1の上
面に、耐熱性樹脂コート層5を設けたことであ
る。 第3図は上述のような積層シートを一定形状に
打ち抜いた後、キヤツプ状にしわ成型して、スカ
ート部6を設け蓋を形成した状態を示す。 この考案は、以上のように、従来のものより薄
い箔を用い、かつ一般的に復元力の大きい補強層
との積層体を基材とするにも拘らず、箔の内面に
箔よりも薄い補強層を設けることにより、成型の
際に内面の補強層自体のひずみを大とし、(箔の
外面に補強層を設けるよりも変形が大、即ちアー
ルが小さくなる)、復元力を小さくし、さらにこ
の補強層よりも厚い箔の保型性を有効に維持せし
めたものであるから、従来のものと性能的に遜色
なく、ストロー突刺しも可能であり、しかも積層
品であるから、アルミニウム箔だけのものよりも
展延性が小さく、印刷ピツチ合せが高精度にでき
る。さらに、アルミニウム箔の厚みを従来より薄
くし、かつ被覆層を箔より薄くしているので、経
済的である。 次に、この考案の効果を示すため、いくつかの
実験例を挙げる。 次表に示すような積層シートを用意し、それぞ
れカツプ状にしわ成型したところ(1),(2),(3),
(4)、そのスカート部が外方に拡がらず、成型時の
形状を維持したが、蓋(5),(6),(7),(8)は、成型後
直ちに外方に広がり、また、容器開口部にヒート
シールした後、容器フランジ周縁にかしめたとこ
ろ、前者は放置しておいても何ら変化はなかつた
が、後者はスカート部が容器のフランジ部周縁に
密着せず、直ちに傘の様に外方に開いた状態にな
つた。
蓋に関するものである。 乳酸菌飲料、牛乳などの容器として、使い捨て
容器が広く用いられている。これらの容器の蓋材
としては、通常40〜50μのアルミニウム箔を基材
として、その上面に印刷層、下面に接着剤層を設
けた積層シートが使用されている。このように、
比較的厚みの大きいアルミニウム箔を用いるの
は、成型性・保型性を良好にするのが主たる目的
である。即ち、この積層シートを一定サイズに打
抜き、さらにしわ成型加工を施してカツプ状の蓋
を形成し、この蓋を容器の開口部に載せてヒート
シールした後、容器の開口縁より垂れ下つた部
分、いわよる蓋のスカート部を、容器のフランジ
にかしめてカバーし、これによつて、輸送時の振
動や落下による液もれを防ぎ、内容物を保護して
いる。 上記のようにして、積層シートを成型し、かし
め加工を施すには、云うまでもなく、成型性、保
型性の良好なことが要求される。 しかるに、近時、アルミニウムの高騰によるコ
ストの上昇が激しく、可能な限り基材のアルミニ
ウム箔を薄くできれば、その経済的効果は大き
い。しかし、Al/樹脂層(PE及び/もしくは
EVA)/ホツトメルト等の現行構成において、
単にアルミニウム箔を薄くするのは、積層シート
の成型性、保型性、腰の強さ、破裂強度の点や、
印刷ピツチ合せ等に問題があり、35μ程度が下限
とされている。 アルミニウム箔をさらに薄くすることは、コス
トの削減に有効ではあるが、腰の強さや破裂強度
等の必要性から、合成樹脂フイルム等の他の補強
材を積層しなければならず、考えられる一例とし
て、ポリエステルフイルムとアルミニウム箔及び
接着剤層を順次積層したものは、ポリエステルフ
イルムの復元性が大であるため、成型性、保型性
の点で、この種の積層シートとしては、適応性が
ない。 そこで、この考案の目的は、薄いアルミニウム
箔と合成樹脂フイルムとの積層シートから成り、
保型性、かしめ成型性に優れた蓋を提供すること
にある。 以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 まず、蓋を形成するための積層シートについて
説明する。 第1図に示すように、蓋用積層シートは、アル
ミニウム箔又はアルミニウム合金箔1と、その内
面に設けられた補強層2と、接着剤層3より成
る。また、通常行なわれているように、適宜の印
刷層4を設けることができる。なお、上記箔1と
補強層2の積層方法は、接着剤による貼り合せ、
押し出し等、任意である。 上記箔1は、従来のものよりも薄く、従つて約
35μ以下であるが、実用上の下限は9μ程度であ
り、コストと保形性のバランスにおいて好ましい
厚みは15〜20μの範囲である。なお、この箔は積
層体であつてもよい。一方、補強層2は、後に述
べる理由で必ず箔1の内面になければならず、さ
らに剛性が大で伸びの小さいもの、例えばセロハ
ンフイルム、又はポリエステル、ポリプロピレ
ン、ナイロンのような合成樹脂フイルム、或は洋
紙(純白ロール紙、薄葉紙等々)より成り、その
厚みは、6〜25μの範囲であつて、上記箔1より
も厚みの小さいものを用いるのか肝要である。補
強層の厚みが大きずぎると、保型性を阻害するこ
とはいうまでもないが、あまり薄すぎると、材料
のフイルムが高価になり、貼り合せの作業性も低
下する。好ましくは12〜20μの範囲であり、また
延伸ポリプロピレンが好適である。 なお、上記接着剤層3としては、ホツトメルト
タイプのもののほか、種々選択可能である。 また、補強層2がポリエステル、ナイロン、ポ
リプロピレンなどの場合は、アンカーコートを施
してから接着剤層3を設ける。 次に、第2図は、他の積層シートの例を示し、
第1図の積層シートと異なるところは、箔1の上
面に、耐熱性樹脂コート層5を設けたことであ
る。 第3図は上述のような積層シートを一定形状に
打ち抜いた後、キヤツプ状にしわ成型して、スカ
ート部6を設け蓋を形成した状態を示す。 この考案は、以上のように、従来のものより薄
い箔を用い、かつ一般的に復元力の大きい補強層
との積層体を基材とするにも拘らず、箔の内面に
箔よりも薄い補強層を設けることにより、成型の
際に内面の補強層自体のひずみを大とし、(箔の
外面に補強層を設けるよりも変形が大、即ちアー
ルが小さくなる)、復元力を小さくし、さらにこ
の補強層よりも厚い箔の保型性を有効に維持せし
めたものであるから、従来のものと性能的に遜色
なく、ストロー突刺しも可能であり、しかも積層
品であるから、アルミニウム箔だけのものよりも
展延性が小さく、印刷ピツチ合せが高精度にでき
る。さらに、アルミニウム箔の厚みを従来より薄
くし、かつ被覆層を箔より薄くしているので、経
済的である。 次に、この考案の効果を示すため、いくつかの
実験例を挙げる。 次表に示すような積層シートを用意し、それぞ
れカツプ状にしわ成型したところ(1),(2),(3),
(4)、そのスカート部が外方に拡がらず、成型時の
形状を維持したが、蓋(5),(6),(7),(8)は、成型後
直ちに外方に広がり、また、容器開口部にヒート
シールした後、容器フランジ周縁にかしめたとこ
ろ、前者は放置しておいても何ら変化はなかつた
が、後者はスカート部が容器のフランジ部周縁に
密着せず、直ちに傘の様に外方に開いた状態にな
つた。
【表】
第1図及び第2図はこの考案の蓋を形成する積
層シートの断面図、第3図は同上の積層シートを
カツプ状に成型した状態を示す断面図である。 1……アルミニウム又はその合金箔、2……補
強層、3……接着剤層、4……印刷層、5……耐
熱性樹脂コート層、6……スカート部。
層シートの断面図、第3図は同上の積層シートを
カツプ状に成型した状態を示す断面図である。 1……アルミニウム又はその合金箔、2……補
強層、3……接着剤層、4……印刷層、5……耐
熱性樹脂コート層、6……スカート部。
Claims (1)
- 9〜35μの厚さのアルミニウム又はその合金箔
と、洋紙或はセロハンフイルム、ポリプロピレン
フイルム、ポリエステルフイルム、又はナイロン
フイルムから成り、厚みが上記箔よりも小さく、
かつ6〜25μの範囲である補強層と、接着剤層を
順次積層した積層シートを成形して、周囲にスカ
ート部を設けた容器の蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980060159U JPS6310281Y2 (ja) | 1980-04-28 | 1980-04-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980060159U JPS6310281Y2 (ja) | 1980-04-28 | 1980-04-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56159236U JPS56159236U (ja) | 1981-11-27 |
JPS6310281Y2 true JPS6310281Y2 (ja) | 1988-03-28 |
Family
ID=29654611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980060159U Expired JPS6310281Y2 (ja) | 1980-04-28 | 1980-04-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6310281Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5046380B2 (ja) * | 2007-04-17 | 2012-10-10 | 株式会社エムエーパッケージング | ストローの突刺し性に優れた容器用蓋材 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS511322U (ja) * | 1974-06-20 | 1976-01-07 | ||
JPS5539899B2 (ja) * | 1971-08-09 | 1980-10-14 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5832926Y2 (ja) * | 1977-10-31 | 1983-07-22 | 勲 平田 | 熱封緘性蓋材 |
JPS6328137Y2 (ja) * | 1977-11-18 | 1988-07-29 | ||
JPS54157978U (ja) * | 1978-04-26 | 1979-11-02 | ||
JPS5539899U (ja) * | 1978-09-11 | 1980-03-14 |
-
1980
- 1980-04-28 JP JP1980060159U patent/JPS6310281Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5539899B2 (ja) * | 1971-08-09 | 1980-10-14 | ||
JPS511322U (ja) * | 1974-06-20 | 1976-01-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56159236U (ja) | 1981-11-27 |
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