JPS6280354A - 4輪駆動車用動力伝達装置 - Google Patents
4輪駆動車用動力伝達装置Info
- Publication number
- JPS6280354A JPS6280354A JP21843285A JP21843285A JPS6280354A JP S6280354 A JPS6280354 A JP S6280354A JP 21843285 A JP21843285 A JP 21843285A JP 21843285 A JP21843285 A JP 21843285A JP S6280354 A JPS6280354 A JP S6280354A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential
- power transmission
- transmission device
- clutch
- wheel drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分計
本発明は、4輪駆動車用動力伝達装置、特にF・F(フ
ロントエンジン・フロントドライブ)全基本とした4輪
駆動車用動力伝達装置に係る。そして、4輪駆動車用動
力伝達装置は、前輪及び後輪に常時回転を伝達するフル
タイム方式と、通常・時は前輪(又は後輪)にのみ回転
を伝え、必要時のみ4輪駆動とするパートタイム方式と
があるが、本発明はこれら両方式に適用し得る動力伝達
装置の構造に関する。
ロントエンジン・フロントドライブ)全基本とした4輪
駆動車用動力伝達装置に係る。そして、4輪駆動車用動
力伝達装置は、前輪及び後輪に常時回転を伝達するフル
タイム方式と、通常・時は前輪(又は後輪)にのみ回転
を伝え、必要時のみ4輪駆動とするパートタイム方式と
があるが、本発明はこれら両方式に適用し得る動力伝達
装置の構造に関する。
(ロ)従来の技術
従来、槽置き前エンジン式前輪駆動車の動力伝達装置に
僅かな変更を加えて4輪駆動車用の動力伝達装置とする
装置が、例えば特開昭60−18656号公報及び特開
昭60−1030号公報にて提案されている。
僅かな変更を加えて4輪駆動車用の動力伝達装置とする
装置が、例えば特開昭60−18656号公報及び特開
昭60−1030号公報にて提案されている。
そして、一般に、フルタイム方式4輪駆動車においては
、摩擦係数の高い路面で低速急旋回を行う際、前後軸の
回転数差によりブレーキングした状態になる、いわゆる
タイトコーナブレーキング現象を防止するために、中央
差動装置が必須であるが、該中央差動装置の設置に起因
して、4輪駆動車のどれか1輪が無負荷になると該差動
装置の作動によりトルク伝達できない状態を生じるため
、該差動装置の作動を停止又は制限する差動制限機構を
配設する必要がある。そして、従来、該差動制限機構は
、右方のサイドギヤとピニオンシャフトを係合・解離す
るスリーブからなり、該スリーブはスプラインにてサイ
ドギヤの軸部に摺動自在に支持されて、スリーブ先端を
ビニオンシャフトにドッグクラッチ様に係合・解離して
中央差動装置33の作動を切換えている(特開昭60−
18656号公報参照)。
、摩擦係数の高い路面で低速急旋回を行う際、前後軸の
回転数差によりブレーキングした状態になる、いわゆる
タイトコーナブレーキング現象を防止するために、中央
差動装置が必須であるが、該中央差動装置の設置に起因
して、4輪駆動車のどれか1輪が無負荷になると該差動
装置の作動によりトルク伝達できない状態を生じるため
、該差動装置の作動を停止又は制限する差動制限機構を
配設する必要がある。そして、従来、該差動制限機構は
、右方のサイドギヤとピニオンシャフトを係合・解離す
るスリーブからなり、該スリーブはスプラインにてサイ
ドギヤの軸部に摺動自在に支持されて、スリーブ先端を
ビニオンシャフトにドッグクラッチ様に係合・解離して
中央差動装置33の作動を切換えている(特開昭60−
18656号公報参照)。
また、パートタイム方式による4輪駆動車においては、
後輪へ動力伝達するトランスファー部に動力を断接すべ
くクラッチが設置されており、該クラッチにより前輪駆
動状態と4輪駆動状態に切換えている。そして、従来、
該前輪・4輪切換丸クラッチは、湿式多板クラッチから
なっている(特開昭60−1030号公報参照)。
後輪へ動力伝達するトランスファー部に動力を断接すべ
くクラッチが設置されており、該クラッチにより前輪駆
動状態と4輪駆動状態に切換えている。そして、従来、
該前輪・4輪切換丸クラッチは、湿式多板クラッチから
なっている(特開昭60−1030号公報参照)。
←→ 発明が解決しようとする問題点
しかし、上述フルタイム方式における差動制限機構のよ
うに、ドッグクラッチ等の機械式クラッチでは、急旋回
特等中央差動装置の構成要素の間に大きな回転差がある
場合、ドッグクラッチを係合するのが困難であり、また
クラッチの係合歯面に大きなトルク面圧が作用している
場合、該クラッチを解離するのが困難であり、従って該
機械式クラッチでは任意にかつ瞬間的に操作を行うこと
ができず、操作性に難点がある。
うに、ドッグクラッチ等の機械式クラッチでは、急旋回
特等中央差動装置の構成要素の間に大きな回転差がある
場合、ドッグクラッチを係合するのが困難であり、また
クラッチの係合歯面に大きなトルク面圧が作用している
場合、該クラッチを解離するのが困難であり、従って該
機械式クラッチでは任意にかつ瞬間的に操作を行うこと
ができず、操作性に難点がある。
また、上述パートタイム方式における2輪・4輪切換え
用クラッチのように、湿式多板クラッチを用いると、操
作性の難点は解消されるが、限られたスペースの中で必
要トルク容量を伝達可能なりラッチを設置することが難
しく、伝達トルク容量に問題を生ずる。更に、従来の湿
式多板クラッチは、単作動の油圧アクチュエータにより
抑圧作動されているため、スリップ制御を1″Tうのが
難かしく、道路状況に応じた適切な4輪駆動制御を行う
ことができない。
用クラッチのように、湿式多板クラッチを用いると、操
作性の難点は解消されるが、限られたスペースの中で必
要トルク容量を伝達可能なりラッチを設置することが難
しく、伝達トルク容量に問題を生ずる。更に、従来の湿
式多板クラッチは、単作動の油圧アクチュエータにより
抑圧作動されているため、スリップ制御を1″Tうのが
難かしく、道路状況に応じた適切な4輪駆動制御を行う
ことができない。
そこで、本発明は、湿式多板クラッチを用いたものであ
りながら、コンパクトな構造でかつ充分なトルク容量を
備え、更にスリップ制御を容易に行なえ得るように構成
し、もって上述問題点を解消した4輪駆動車用動力伝達
装置を提供することを目的とするものである。
りながら、コンパクトな構造でかつ充分なトルク容量を
備え、更にスリップ制御を容易に行なえ得るように構成
し、もって上述問題点を解消した4輪駆動車用動力伝達
装置を提供することを目的とするものである。
(ロ)問題を解決するための手段
本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、自動
変速機構部3、前輪用差動装置5,5′及びトランスフ
ァー部7を備えてなる4輪駆動車用動力伝達装置1にお
いて(第2図又は第4図)、第1図に示すように、前輪
用差動装置5を覆いかつ該差動装置と同軸状に配置され
ているリングギヤマウントケース25に湿式多板クラッ
チ50を配設する。そして、該湿式多板クラッチ50を
、複数のピストン55.56を直列に設置してなる油圧
アクチュエータ54にて押圧作動するように構成し、更
に上記複数のピストン55.56にて別々に形成される
油室60,61にそれぞれ個別の油路57.a、b、c
及び59.d、e、fを介して油圧を供給するように構
成したことを特徴とする。
変速機構部3、前輪用差動装置5,5′及びトランスフ
ァー部7を備えてなる4輪駆動車用動力伝達装置1にお
いて(第2図又は第4図)、第1図に示すように、前輪
用差動装置5を覆いかつ該差動装置と同軸状に配置され
ているリングギヤマウントケース25に湿式多板クラッ
チ50を配設する。そして、該湿式多板クラッチ50を
、複数のピストン55.56を直列に設置してなる油圧
アクチュエータ54にて押圧作動するように構成し、更
に上記複数のピストン55.56にて別々に形成される
油室60,61にそれぞれ個別の油路57.a、b、c
及び59.d、e、fを介して油圧を供給するように構
成したことを特徴とする。
なお、第2図及び第3図に示すように、上述構成は、ト
ランスファー部7に中央差動装置33を有するフルタイ
ム方式の4輪駆動車用動力伝達装置1に適用でき、この
場合の多板クラッチ50は、中央差動装置33の差動作
用を停止又は制限する差動制限装置6を構成する。
ランスファー部7に中央差動装置33を有するフルタイ
ム方式の4輪駆動車用動力伝達装置1に適用でき、この
場合の多板クラッチ50は、中央差動装置33の差動作
用を停止又は制限する差動制限装置6を構成する。
また、第4図に示すように、上述構成は、トランスファ
ー部7′が後輪側に直結伝動する動力伝達装置からなる
パートタイム方式の4輪駆動車用動力伝達装置1′に適
用でき、この場合の多板クラッチ5,0は、リングギヤ
マウントケース25′とトランスファー部7′との動力
伝達を断接する後輪作動切換え部6′を構成する。
ー部7′が後輪側に直結伝動する動力伝達装置からなる
パートタイム方式の4輪駆動車用動力伝達装置1′に適
用でき、この場合の多板クラッチ5,0は、リングギヤ
マウントケース25′とトランスファー部7′との動力
伝達を断接する後輪作動切換え部6′を構成する。
(ホ) 作用
上記構成の基づき、フルタイム方式の場合、第2図に示
すように、自動変速機構部3の出力ギヤ20からリング
ギヤ21及びマウントケース25を介して中央差動装置
33のデフキャリア41に伝えられたエンジンの駆動力
は、デフキャリア41上のピニオン46から前輪用差動
装置5に連結する一方のサイドギヤ42と後輪側に連結
する他方のサイドギヤ43とに分岐される。そして、上
記一方のサイドギヤ42に伝えられた駆動力は前輪用差
動装置5に伝えられ、そこで左右のサイドギヤ27,2
9に分配され、前輪を駆動すべくそれぞれのフロントア
クスル30,31ie回転させろ。また、上記他方のサ
イドギヤ43に伝えられた駆動力は、該サイドギヤ43
と直接的に結合するリングギヤマウントケース32そし
て後輪駆動用リングギヤ35を介してギヤ40に伝えら
れ、更にドライブピニオンシャフト39等を介して後輪
を駆動すべくそれぞれのリヤアクスルへと伝達される。
すように、自動変速機構部3の出力ギヤ20からリング
ギヤ21及びマウントケース25を介して中央差動装置
33のデフキャリア41に伝えられたエンジンの駆動力
は、デフキャリア41上のピニオン46から前輪用差動
装置5に連結する一方のサイドギヤ42と後輪側に連結
する他方のサイドギヤ43とに分岐される。そして、上
記一方のサイドギヤ42に伝えられた駆動力は前輪用差
動装置5に伝えられ、そこで左右のサイドギヤ27,2
9に分配され、前輪を駆動すべくそれぞれのフロントア
クスル30,31ie回転させろ。また、上記他方のサ
イドギヤ43に伝えられた駆動力は、該サイドギヤ43
と直接的に結合するリングギヤマウントケース32そし
て後輪駆動用リングギヤ35を介してギヤ40に伝えら
れ、更にドライブピニオンシャフト39等を介して後輪
を駆動すべくそれぞれのリヤアクスルへと伝達される。
そして、通常の走行時は、湿式多板クラッチ50を解離
して中央差動装置33を作動状態に維持し、フロントア
クスル及びリヤ1クスルにそれぞれ!・ルクを分岐・伝
達するが、雪路又は路面が凍結してタイヤがスリップし
た場合、又はその虞れがある場合、クラッチ50を係合
する。すると、マウントケース25と前輪用差動装置5
のデフキャリア26とが一体になり、従ってマウントケ
ース及びデフキャリアとそれぞれ連結している中央差動
装置33の二要素41,42が一体となって、中央差動
装置33の作動が停止される。
して中央差動装置33を作動状態に維持し、フロントア
クスル及びリヤ1クスルにそれぞれ!・ルクを分岐・伝
達するが、雪路又は路面が凍結してタイヤがスリップし
た場合、又はその虞れがある場合、クラッチ50を係合
する。すると、マウントケース25と前輪用差動装置5
のデフキャリア26とが一体になり、従ってマウントケ
ース及びデフキャリアとそれぞれ連結している中央差動
装置33の二要素41,42が一体となって、中央差動
装置33の作動が停止される。
この状態では、リングギヤマウントケース25の回転は
湿式多板クラッチ50を介して直接前輪用差動装置5に
伝達され、左右フロントアクスル30.31に伝達され
ると共に、一体に回転する中央差動値M33を介して後
輪用リングギヤ35に伝達され、左右リヤアクスルにフ
ロントアクスルと同速回転が伝達される。
湿式多板クラッチ50を介して直接前輪用差動装置5に
伝達され、左右フロントアクスル30.31に伝達され
ると共に、一体に回転する中央差動値M33を介して後
輪用リングギヤ35に伝達され、左右リヤアクスルにフ
ロントアクスルと同速回転が伝達される。
一方、パートタイム方式の場合、第4図に示すように、
自動変速機構部3の出力ギヤ20の回転は、リングギヤ
21′を介してマウントケース25′に伝えられ、更に
該ケース25′に一体に構成されている前輪用差動装置
5′のデフキャリア26′に伝えられ、そして該差動装
置5′にて左右フロントアクスル30,31に分配・伝
達される。また、後輪作動切換え部6′を構成する湿式
多板クラッチ50を接続すると、マウントケース25′
の回転Cよ、中空シャフト45′を介して後輪駆動用リ
ングギヤマウントケース32′に伝達され、更(こリン
グギヤ35及びギヤ40等を介してリアアクスルに伝達
される。
自動変速機構部3の出力ギヤ20の回転は、リングギヤ
21′を介してマウントケース25′に伝えられ、更に
該ケース25′に一体に構成されている前輪用差動装置
5′のデフキャリア26′に伝えられ、そして該差動装
置5′にて左右フロントアクスル30,31に分配・伝
達される。また、後輪作動切換え部6′を構成する湿式
多板クラッチ50を接続すると、マウントケース25′
の回転Cよ、中空シャフト45′を介して後輪駆動用リ
ングギヤマウントケース32′に伝達され、更(こリン
グギヤ35及びギヤ40等を介してリアアクスルに伝達
される。
そして、上述フルタイム方式及びパートタイム方式の両
方に用い得る湿式多板クラッチ50(こおいて、油路5
7.a、b、cを介して一方の油室60にのみ油圧を供
給した場合、第1のピストン55が鍔部56aを介して
第2ピストン56を押圧する。すると、湿式多板クラッ
チ50は比較的弱い押圧力にて係合され、スリップ制御
される。
方に用い得る湿式多板クラッチ50(こおいて、油路5
7.a、b、cを介して一方の油室60にのみ油圧を供
給した場合、第1のピストン55が鍔部56aを介して
第2ピストン56を押圧する。すると、湿式多板クラッ
チ50は比較的弱い押圧力にて係合され、スリップ制御
される。
従って、この状態では、前後輪に所定以上のトルク差が
作用するとクラッチ50が滑って、該トルクを、フルタ
イム方式では中央差動装置33にて担持し、またパート
タイム方式では逃がして、前輪、後輪の回転〜差を許容
する。これにより、前後輪に所定トルクを伝達しながら
、コ′−す時におけるタイトコーナブレーキング現象を
防止する。また、上述油室60への油圧供給に加えて、
油路59、d、a、fを介して他の油室61にて油圧を
供給すると、第2ピストン56には第1ピストン55に
よる押圧力に加えて、反力板53との間に作用する油室
61内の油圧による押圧力が作用する。この状態では、
湿式多板クラッチ50は比較的強い押圧力で係合され、
該クラッチ50は殆んど滑ることはなく、同一速度の回
転が前後輪に伝達される。
作用するとクラッチ50が滑って、該トルクを、フルタ
イム方式では中央差動装置33にて担持し、またパート
タイム方式では逃がして、前輪、後輪の回転〜差を許容
する。これにより、前後輪に所定トルクを伝達しながら
、コ′−す時におけるタイトコーナブレーキング現象を
防止する。また、上述油室60への油圧供給に加えて、
油路59、d、a、fを介して他の油室61にて油圧を
供給すると、第2ピストン56には第1ピストン55に
よる押圧力に加えて、反力板53との間に作用する油室
61内の油圧による押圧力が作用する。この状態では、
湿式多板クラッチ50は比較的強い押圧力で係合され、
該クラッチ50は殆んど滑ることはなく、同一速度の回
転が前後輪に伝達される。
(へ)実施例
以下、図面に沿って、本発明による実施例について説明
する。
する。
フルタイム方式の横置き前エンジン式4輪駆動車用動力
伝達装置1は、第2図に示すように、トルクコンバータ
部2、自動変速機構部3、前輪用差動装置5、差動制限
機構6及びトランスファー部7を備えており、かつこれ
らは互いに接合されるトランスアクスルハウジング9、
トランスアクスルケース10、及びトランスファーケー
ス12に収納されている。そして、トルクコンバータ部
2はトルクコンバータ13及びロックアツプクラッチ1
5からなり、エンジン出力軸16の回転がこれらを介し
て入力軸17に伝達される。また、自動変速機構部3は
クラッチ及びブレーキにて適宜制御される3段のプラネ
タリギヤユニットからなり、入力軸17の回転がこれら
ギヤユニットを介して1速、2速、3速及びオーバドラ
イブそしてリバースの各変速段に適宜変速され、軸19
に回転自在に支持されている出力ギヤ20に伝達される
。
伝達装置1は、第2図に示すように、トルクコンバータ
部2、自動変速機構部3、前輪用差動装置5、差動制限
機構6及びトランスファー部7を備えており、かつこれ
らは互いに接合されるトランスアクスルハウジング9、
トランスアクスルケース10、及びトランスファーケー
ス12に収納されている。そして、トルクコンバータ部
2はトルクコンバータ13及びロックアツプクラッチ1
5からなり、エンジン出力軸16の回転がこれらを介し
て入力軸17に伝達される。また、自動変速機構部3は
クラッチ及びブレーキにて適宜制御される3段のプラネ
タリギヤユニットからなり、入力軸17の回転がこれら
ギヤユニットを介して1速、2速、3速及びオーバドラ
イブそしてリバースの各変速段に適宜変速され、軸19
に回転自在に支持されている出力ギヤ20に伝達される
。
また、第3図に詳示するように、前輪用差動装置5は、
上記ギヤ20に噛合している第1のリングギヤ21を固
定しかつ上記各ケース10,9に円錐コロ軸受22,2
3を介して支持されているマウントケース25内に同軸
的に配置されており、かっ該マウントケース25内に回
転自在に支持されているフロントデフキャリア26を有
している。
上記ギヤ20に噛合している第1のリングギヤ21を固
定しかつ上記各ケース10,9に円錐コロ軸受22,2
3を介して支持されているマウントケース25内に同軸
的に配置されており、かっ該マウントケース25内に回
転自在に支持されているフロントデフキャリア26を有
している。
更に、該デフキャリア26にはピニオン28を支持する
ピニオン軸28aが縦方向に延びて回転自在に支持され
ていると共に、左右サイドギヤ27゜29が左右方向に
延びて回転自在に支持されている。そして、各サイドギ
ヤ27,29にはそれぞれフロントアクスル30.31
がそれぞれ動力伝達可能に連結されている。また、上記
第1リングギヤマウントケース25と前輪用差動装置5
の右側、即ち、エンジンの後方に左右二分割可能なトラ
ンスファーケース12が組付けられていて、このトラン
スファーケース12内に第1リングギヤマウントケース
25、前輪用差動装置5と同軸的に組付けられてトラン
スファー部7が構成されている。該トランスファー部7
は第2リングギヤマウントケース32を有しており、該
第2リングギヤマウントケース32は左右二分割可能で
あって、後輪駆動用の第2リングギヤ35を一体的に支
承しており、トランスファーケース12に一対の円錐コ
ロ軸受36,37を介して回転可能に支持されている。
ピニオン軸28aが縦方向に延びて回転自在に支持され
ていると共に、左右サイドギヤ27゜29が左右方向に
延びて回転自在に支持されている。そして、各サイドギ
ヤ27,29にはそれぞれフロントアクスル30.31
がそれぞれ動力伝達可能に連結されている。また、上記
第1リングギヤマウントケース25と前輪用差動装置5
の右側、即ち、エンジンの後方に左右二分割可能なトラ
ンスファーケース12が組付けられていて、このトラン
スファーケース12内に第1リングギヤマウントケース
25、前輪用差動装置5と同軸的に組付けられてトラン
スファー部7が構成されている。該トランスファー部7
は第2リングギヤマウントケース32を有しており、該
第2リングギヤマウントケース32は左右二分割可能で
あって、後輪駆動用の第2リングギヤ35を一体的に支
承しており、トランスファーケース12に一対の円錐コ
ロ軸受36,37を介して回転可能に支持されている。
そして、第2リングギヤ35には、ドライブピニオンシ
ャフト39のギヤ40が常時噛合しており、該ドライブ
ピニオンシャフト39ば、図示されていない公知のプロ
ペラシャフト及び後輪用差動装置を介してリヤアクスル
に動力伝達可能に連結されている。そして、第2リング
ギヤマウントケース32内には中央差動装置33が配置
されており、該中央差動装置33は、第2リングギヤマ
ウントケース32の内側と左方のサイドギヤ42の外側
とによって挾持されて支持される片持ち構造のデフキャ
リア41を備えている。更に、該デフキャリア41には
第1の中空シャフト45を介して第1のリングギヤマウ
ントケース25の回転が伝えられるようになっており、
また該デフキャリア41にはピニオン軸46aが支持さ
れている。更に、第2リングギヤマウントケース32と
右方のサイドギヤ43とは直接スプライン結合するよう
になっており、ピニオン軸46aに装着されたデフピニ
オン46が左右サイドギヤ42゜43にそれぞれ噛合し
ており、かつこれら両サイドギヤ42.43内を右方の
フロントアクスル31が貫通しトランスファーケース1
2の右端から右方へ突出するようになっている。また、
中央差動値N33の左方のサイドギヤ42は、該サイド
ギヤ42の左端にスプライン結合されてフロントアクス
ル31上に回転可能に組付けられた第2の中空シャフト
47により前輪用差動装置5のフロントデフキャリア2
6に動力伝達可能に連結されている。
ャフト39のギヤ40が常時噛合しており、該ドライブ
ピニオンシャフト39ば、図示されていない公知のプロ
ペラシャフト及び後輪用差動装置を介してリヤアクスル
に動力伝達可能に連結されている。そして、第2リング
ギヤマウントケース32内には中央差動装置33が配置
されており、該中央差動装置33は、第2リングギヤマ
ウントケース32の内側と左方のサイドギヤ42の外側
とによって挾持されて支持される片持ち構造のデフキャ
リア41を備えている。更に、該デフキャリア41には
第1の中空シャフト45を介して第1のリングギヤマウ
ントケース25の回転が伝えられるようになっており、
また該デフキャリア41にはピニオン軸46aが支持さ
れている。更に、第2リングギヤマウントケース32と
右方のサイドギヤ43とは直接スプライン結合するよう
になっており、ピニオン軸46aに装着されたデフピニ
オン46が左右サイドギヤ42゜43にそれぞれ噛合し
ており、かつこれら両サイドギヤ42.43内を右方の
フロントアクスル31が貫通しトランスファーケース1
2の右端から右方へ突出するようになっている。また、
中央差動値N33の左方のサイドギヤ42は、該サイド
ギヤ42の左端にスプライン結合されてフロントアクス
ル31上に回転可能に組付けられた第2の中空シャフト
47により前輪用差動装置5のフロントデフキャリア2
6に動力伝達可能に連結されている。
そして、差動制限機構6は、第1図に詳示するように、
前輪用差動装置5を覆うようにかつ該装M5と同軸的に
設けられた第1リングギヤマウントケース25内に配置
されており、湿式摩擦多板式クラッチ50からなる。該
クラッチ50はその外摩擦板51がマウントケース25
に連結されかつその内摩擦板52がデフキャリア26に
連結されており、更にこれら摩擦板52はマウントケー
ス25にて形成されたシリンダに収納されている第1及
び第2ピストン55,56にて押圧作動される。また、
シリング内には第1ピストン55及び第2ピストン56
の間に反力板53が油密状に配置すれており、これらピ
ストンは、第1ピストン55が第2ピストン56の外周
鍔部56aに当接し、かつ第2ピストン56が反力板5
3の側面に当接して、ダブルピストンからなる油圧アク
チュエータ54を構成している。また、トランスファケ
ース12のトランスアクスルハウジング9に臨む部分に
は異なる角度位置にて油孔57,59が形成されており
、第1油孔57は第1中空シャフト45に形成された環
状溝a及び油溝す、cを通って第1ピストン55に作用
する油室60に連通し、また第2油孔59は環状溝d及
び油溝e。
前輪用差動装置5を覆うようにかつ該装M5と同軸的に
設けられた第1リングギヤマウントケース25内に配置
されており、湿式摩擦多板式クラッチ50からなる。該
クラッチ50はその外摩擦板51がマウントケース25
に連結されかつその内摩擦板52がデフキャリア26に
連結されており、更にこれら摩擦板52はマウントケー
ス25にて形成されたシリンダに収納されている第1及
び第2ピストン55,56にて押圧作動される。また、
シリング内には第1ピストン55及び第2ピストン56
の間に反力板53が油密状に配置すれており、これらピ
ストンは、第1ピストン55が第2ピストン56の外周
鍔部56aに当接し、かつ第2ピストン56が反力板5
3の側面に当接して、ダブルピストンからなる油圧アク
チュエータ54を構成している。また、トランスファケ
ース12のトランスアクスルハウジング9に臨む部分に
は異なる角度位置にて油孔57,59が形成されており
、第1油孔57は第1中空シャフト45に形成された環
状溝a及び油溝す、cを通って第1ピストン55に作用
する油室60に連通し、また第2油孔59は環状溝d及
び油溝e。
fを通って第2ピストン56に作用する油室61に連通
している。
している。
ついで、上述構造に基づく作用につし)で説明する。
エンジンの回転は、トルクコンバータ13又1fロツク
アツプクラツチ15を介して自動変速機構部3に伝達さ
れ、該変速機構部3にて適宜変速されて出力ギヤ20に
出力され、更に第1のリングギヤ21を介して第1のマ
ウントケース25に伝達される。そして、通常の走行時
においては、油室60,61に油圧が供給されておらず
、湿式多板クラッチ50は解離状態にある。この状態で
は・第1のマウントケース25の回転は第1中空シヤフ
ト45を介して中央差動装置33のデフキャリア41に
伝達され、更にデフピニオン46から左右のサイドギヤ
42,43に分岐・伝達される。
アツプクラツチ15を介して自動変速機構部3に伝達さ
れ、該変速機構部3にて適宜変速されて出力ギヤ20に
出力され、更に第1のリングギヤ21を介して第1のマ
ウントケース25に伝達される。そして、通常の走行時
においては、油室60,61に油圧が供給されておらず
、湿式多板クラッチ50は解離状態にある。この状態で
は・第1のマウントケース25の回転は第1中空シヤフ
ト45を介して中央差動装置33のデフキャリア41に
伝達され、更にデフピニオン46から左右のサイドギヤ
42,43に分岐・伝達される。
そして、左サイドギヤ42の回転は第2中空シヤフト4
7を介して前輪用差動装置5のデフキャリア26に伝達
され、更にデフピニオン28から左右のサイドギヤ27
,29に分岐・伝達されてそれぞれ左右フロントアクス
ル30,31に伝達される。一方、右サイドギヤ43の
回転は該ギヤとスプライン結合している第2のマウント
ケース32に伝達され、更に後輪駆動用リングギヤ35
及びギヤ40を介してドライブピニオンシャフト39に
伝達され、そして図示しないプロペラシャフト及び後輪
月差動装置を介して左右両リヤアクスルに伝達される。
7を介して前輪用差動装置5のデフキャリア26に伝達
され、更にデフピニオン28から左右のサイドギヤ27
,29に分岐・伝達されてそれぞれ左右フロントアクス
ル30,31に伝達される。一方、右サイドギヤ43の
回転は該ギヤとスプライン結合している第2のマウント
ケース32に伝達され、更に後輪駆動用リングギヤ35
及びギヤ40を介してドライブピニオンシャフト39に
伝達され、そして図示しないプロペラシャフト及び後輪
月差動装置を介して左右両リヤアクスルに伝達される。
また、雪路、凍結した路面等でタイヤスリップが生じる
虞れがある場合、又は車輪が溝に嵌り込んでスリップを
生じた場合、油室6υ、61Cζ油圧を供給して湿式多
板クラッチ50を係合する。
虞れがある場合、又は車輪が溝に嵌り込んでスリップを
生じた場合、油室6υ、61Cζ油圧を供給して湿式多
板クラッチ50を係合する。
この状態では、第1マウントケース25の回転は該クラ
ッチ50を介して直接前輪用差動装置5のデフキャリア
26に伝達され、更に該前輪用差動装置5を介して左右
フロントアクスル30.31に伝達される。これと同時
に、第1マウントケース25及びデフキャリア26とそ
れぞれ中空シャツ1−45.47を介して一体となって
いる中央差動装置33のデフキャリア41及び左サイド
ギヤ42が差動運動することなく一体に回転され、更に
該回転は第2のマウントケース32に伝達される。これ
により、前輪駆動用のデフキャリア26と同速度の回転
が後輪駆動用リングギヤ35に伝達されて、左右リヤア
クスルが駆動される。
ッチ50を介して直接前輪用差動装置5のデフキャリア
26に伝達され、更に該前輪用差動装置5を介して左右
フロントアクスル30.31に伝達される。これと同時
に、第1マウントケース25及びデフキャリア26とそ
れぞれ中空シャツ1−45.47を介して一体となって
いる中央差動装置33のデフキャリア41及び左サイド
ギヤ42が差動運動することなく一体に回転され、更に
該回転は第2のマウントケース32に伝達される。これ
により、前輪駆動用のデフキャリア26と同速度の回転
が後輪駆動用リングギヤ35に伝達されて、左右リヤア
クスルが駆動される。
この際、路面状況に応じて、第1ピストン55、第2ピ
ストン56の作動を切換え得る。例えば、雪路走行等で
前後輪にある程度の回転差を許容する方が良い場合、油
孔57及び油溝a、b、cを介して油室60のみに油圧
を供給する。すると、第1ピストン55が第2ピストン
56の鍔部56aを押圧して湿式多板クラッチ50を比
較的小さい押圧力にて係合する。この状態では、前後輪
に所定以上のトルク差が生じると、湿式多板クラッチ5
0が滑べって、該トルクを中央差動袋fi33にて担持
し、コーナ時においてもタイトコーナブレーキング現象
及び回転差に起因するタイヤスリップを防止しながら、
いずれかの車輪にスリップが生じても、前後輪に確実に
所定トルクを伝達する。また、前後輪いずれかが溝に嵌
ったような場合、前記油室60への油圧の供給に加えて
、油孔59及び油溝d、e、fを介して油室61にも油
圧を供給する。すると、第2ピストン56に、第1ピス
トン55の押圧力に加えて、反力板53との間の油室6
1による押圧力も作用し、湿式多板クラッチ50は比較
的大きい押圧力にて係合する。
ストン56の作動を切換え得る。例えば、雪路走行等で
前後輪にある程度の回転差を許容する方が良い場合、油
孔57及び油溝a、b、cを介して油室60のみに油圧
を供給する。すると、第1ピストン55が第2ピストン
56の鍔部56aを押圧して湿式多板クラッチ50を比
較的小さい押圧力にて係合する。この状態では、前後輪
に所定以上のトルク差が生じると、湿式多板クラッチ5
0が滑べって、該トルクを中央差動袋fi33にて担持
し、コーナ時においてもタイトコーナブレーキング現象
及び回転差に起因するタイヤスリップを防止しながら、
いずれかの車輪にスリップが生じても、前後輪に確実に
所定トルクを伝達する。また、前後輪いずれかが溝に嵌
ったような場合、前記油室60への油圧の供給に加えて
、油孔59及び油溝d、e、fを介して油室61にも油
圧を供給する。すると、第2ピストン56に、第1ピス
トン55の押圧力に加えて、反力板53との間の油室6
1による押圧力も作用し、湿式多板クラッチ50は比較
的大きい押圧力にて係合する。
この状態では、該クラッチ50は殆ど滑ることばなく、
同一速度の回転が前後輪に伝達され、空転による伝達不
能状態を防止して、車輪を溝から脱出する。
同一速度の回転が前後輪に伝達され、空転による伝達不
能状態を防止して、車輪を溝から脱出する。
ついで、本発明をパートタイム方式の4輪駆動車用動力
伝達装置に適用した実施例について説明する。
伝達装置に適用した実施例について説明する。
パートタイム方式槽置き前エンジン4輪駆動車用動力伝
達装置1′は、第4図に示すように、トルクコンバータ
部2、自動変速機構部3、前輪用差動装置5′、後輪作
動切換え部6′及びトランスファー部7′を備えてお9
、かつこれらは互いに接合されるトランスアクスルハウ
ジング9、トランスアクスルケース10.及びトランス
ファーケース11に収納されている。そして、トルクコ
ンバータ部2及び自動変速機構部3は先のフルタイム方
式の動力伝達装置1と全く同一である。また、前輪用差
動装置5′は自動変速機構部3の出力ギヤ20に噛合し
ているリングギヤ21を固定している第1のリングギヤ
マウントケース25に配置されており、該マウントケー
ス25に一体に固定されているフロントデフキャリア2
6を有しており、リングギヤ21の回転が差動袋M5を
介して左右のフロントアクスル30.31を差動回転す
る。
達装置1′は、第4図に示すように、トルクコンバータ
部2、自動変速機構部3、前輪用差動装置5′、後輪作
動切換え部6′及びトランスファー部7′を備えてお9
、かつこれらは互いに接合されるトランスアクスルハウ
ジング9、トランスアクスルケース10.及びトランス
ファーケース11に収納されている。そして、トルクコ
ンバータ部2及び自動変速機構部3は先のフルタイム方
式の動力伝達装置1と全く同一である。また、前輪用差
動装置5′は自動変速機構部3の出力ギヤ20に噛合し
ているリングギヤ21を固定している第1のリングギヤ
マウントケース25に配置されており、該マウントケー
ス25に一体に固定されているフロントデフキャリア2
6を有しており、リングギヤ21の回転が差動袋M5を
介して左右のフロントアクスル30.31を差動回転す
る。
また、後輪作動切換え部6′はデフキャリア26と共に
マウントケース25に固定されている湿式多板クラッチ
50からなり、該クラッチ50は先に説明した差動制限
装置のクラッチと同様に、ダブルピストン55.56か
らなる油圧アクチュエータ54にて制御されると共に、
その出力部53aが右フロントアクスル31に被嵌して
いる中空シャフト45′に連結している。また、トラン
スファー部7′はトランスファーケース12.及びハイ
ポイドリングギヤ35を固定していると共に中空シャフ
ト45′の先端にスプライン結合している第2のリング
ギヤマウントケース3−2′を有しており、該マウント
ケース32′をローラベアリング36゜37によりトラ
ンスファーケース12に回転自在に支持されている。更
に、ギヤ35は後方に延びるドラ、イブピニオンシャフ
ト39の先端に固定されているハイポイドギヤ40に噛
合しており、中空シャフト45′の回転はへイボイドギ
ヤ35,40を介してドライブピニオンシャフト39に
伝達される。
マウントケース25に固定されている湿式多板クラッチ
50からなり、該クラッチ50は先に説明した差動制限
装置のクラッチと同様に、ダブルピストン55.56か
らなる油圧アクチュエータ54にて制御されると共に、
その出力部53aが右フロントアクスル31に被嵌して
いる中空シャフト45′に連結している。また、トラン
スファー部7′はトランスファーケース12.及びハイ
ポイドリングギヤ35を固定していると共に中空シャフ
ト45′の先端にスプライン結合している第2のリング
ギヤマウントケース3−2′を有しており、該マウント
ケース32′をローラベアリング36゜37によりトラ
ンスファーケース12に回転自在に支持されている。更
に、ギヤ35は後方に延びるドラ、イブピニオンシャフ
ト39の先端に固定されているハイポイドギヤ40に噛
合しており、中空シャフト45′の回転はへイボイドギ
ヤ35,40を介してドライブピニオンシャフト39に
伝達される。
これにより、エンジンの回転は、トルクコンバータ13
又はロックアツプクラッチ15を介して自動変速機構部
3に伝達され、更にその出力ギヤ20から前輪用差動装
置5′を介して左右フロント・アクスル30.31に伝
達され、前輪が駆動される。一方、湿式多板クラッチ5
0は手動又は自動により切換えられ、雪路等の4輪駆動
必要時にのみ接続される。そして、該クラッチ50が接
続されると、自動変速機構部3の出力ギヤzOの回転は
該クラッチ50を介して中空シャフト45′に伝達され
、更に第2リングギヤマウントケース32′八イボイド
ギヤ35.40及びドライブピニオンシャフト39を介
して後輪をも駆動され、4輪駆動になる。
又はロックアツプクラッチ15を介して自動変速機構部
3に伝達され、更にその出力ギヤ20から前輪用差動装
置5′を介して左右フロント・アクスル30.31に伝
達され、前輪が駆動される。一方、湿式多板クラッチ5
0は手動又は自動により切換えられ、雪路等の4輪駆動
必要時にのみ接続される。そして、該クラッチ50が接
続されると、自動変速機構部3の出力ギヤzOの回転は
該クラッチ50を介して中空シャフト45′に伝達され
、更に第2リングギヤマウントケース32′八イボイド
ギヤ35.40及びドライブピニオンシャフト39を介
して後輪をも駆動され、4輪駆動になる。
そして、ダート道路、舗装道路等において4輪駆動走行
する場合、一方の油室60にのみ油圧を供給して第1ピ
ストン55を抑圧作動する。この状態では、湿式多板ク
ラッチ50は比較的小さい押圧力にて係合し、前後輪に
所定以上のトルク差が生じると、該多板クラッチ50は
滑りを生ずる。
する場合、一方の油室60にのみ油圧を供給して第1ピ
ストン55を抑圧作動する。この状態では、湿式多板ク
ラッチ50は比較的小さい押圧力にて係合し、前後輪に
所定以上のトルク差が生じると、該多板クラッチ50は
滑りを生ずる。
これにより、タイトコーナブレーキング現象を防止しな
がら、4輪駆動にて走行し得る。また、雪路、ぬかるみ
等を走行する場合、油室60への油圧供給に加えて、油
室61にも油圧を供給する。
がら、4輪駆動にて走行し得る。また、雪路、ぬかるみ
等を走行する場合、油室60への油圧供給に加えて、油
室61にも油圧を供給する。
すると、第1ピストン55の押圧力に加えて第2ピスト
ン56による押圧力が作用し、湿式多板クラッチ50は
比較的大きい押圧力にて係合する。
ン56による押圧力が作用し、湿式多板クラッチ50は
比較的大きい押圧力にて係合する。
この状態では、クラッチ50は殆ど滑ることなく、同一
速度の回転が前後輪に伝達され、いずれかの車輪にスリ
ップが生じても他方の車輪による確実な駆動にて車輌を
走行し得る。
速度の回転が前後輪に伝達され、いずれかの車輪にスリ
ップが生じても他方の車輪による確実な駆動にて車輌を
走行し得る。
(ト)発明の詳細
な説明したように、本発明によると、湿式多板クラッチ
50を用いるので、噛付き等を防止して操作性が優れて
いるものでありながら、該クラッチ50を、前輪用差動
装置5,5′を覆いかつ該差動装置と同軸状に配置され
ているリングギャマラントケース25,25’に配置し
たので、コンパクトに構成できると共に、F−F車用動
力伝達装置を僅かに変更するだけで4輪駆動車用動力伝
達装置を得ることができ、更にトランスファー部7゜7
′等を置換する等の僅かな変更で、フルタイム方式及び
パートタイム方式の両動力伝達装置1,1′を得ろこと
ができ、大きな設備変更を伴うことなく、車種の多シリ
ーズ化に対応することができる。
50を用いるので、噛付き等を防止して操作性が優れて
いるものでありながら、該クラッチ50を、前輪用差動
装置5,5′を覆いかつ該差動装置と同軸状に配置され
ているリングギャマラントケース25,25’に配置し
たので、コンパクトに構成できると共に、F−F車用動
力伝達装置を僅かに変更するだけで4輪駆動車用動力伝
達装置を得ることができ、更にトランスファー部7゜7
′等を置換する等の僅かな変更で、フルタイム方式及び
パートタイム方式の両動力伝達装置1,1′を得ろこと
ができ、大きな設備変更を伴うことなく、車種の多シリ
ーズ化に対応することができる。
また、湿式多板クラッチ50を、複数のピストン55.
56を直列に設置してなる油圧アクチュエータ54にて
押圧作動するように構成したので、コンパクトな構成で
ありながら、ピストン数に比較する大きな押圧力を得る
ことができて、充分なトルク容量を確保することができ
る。更に、複数のピストン55,56にて別々に形成さ
れる油室60.61にそれぞれ個別の油路を介して油圧
を供給するので、湿式多板クラッチ50を、調圧ソレノ
イドやデユーティ制卿等の複雑な機構を用しすることな
(、スリップ制御を行うことができ、タイトコーナブレ
ーキング現象等を防止して、道路状態に応じたより適切
な4輪駆動制御を行うことができる。
56を直列に設置してなる油圧アクチュエータ54にて
押圧作動するように構成したので、コンパクトな構成で
ありながら、ピストン数に比較する大きな押圧力を得る
ことができて、充分なトルク容量を確保することができ
る。更に、複数のピストン55,56にて別々に形成さ
れる油室60.61にそれぞれ個別の油路を介して油圧
を供給するので、湿式多板クラッチ50を、調圧ソレノ
イドやデユーティ制卿等の複雑な機構を用しすることな
(、スリップ制御を行うことができ、タイトコーナブレ
ーキング現象等を防止して、道路状態に応じたより適切
な4輪駆動制御を行うことができる。
第1図は本発明に係る、4輪駆動車用動力伝達装置の湿
式多板クラッチ部分を示す断面図、第2図は本発明を適
用した、フルタイム方式の4輪駆動車用動力伝達装置を
示す断面図、第3図はその前輪用差動装置、差動制限装
置及びトランスファー部を示す断面図である。そして、
第4図は本発明を適用した、パートタイム方式の4輪駆
動車用動力伝達装置を示す断面図である。 1・・・4輪駆動車用動力伝達装置(フルタイム方式)
、1′・・・4輪駆動車用動力伝達装置(パートタイム
方式) 、 3・・・自動変速機構部 、5.5′・・
・前輪用差動装置 、 6・・・差動制限装置 、 6
′・・・後輪作動切換え部 、 7,7′・・・トラン
スファー部 、 25・・・(第1の)リングギヤマ
ウントケース 、 26・・・デフキャリア 、 3
0.31・・・フロントアクスル 、32・・後輪駆動
用リングギヤマウントケース 、33・・・中央差動装
置 、 45.45’・す(第1の)中空シャフト 、
47・・・第2の中空シャフト 、 50・・・湿
式多板クラッチ 、 51゜52・・摩擦材 、
53・・・反力板 、 54・・・油圧アクチュエータ
、 55・・・、IEIピストン、56 ・・・第
2ピストン 、 57,59.a、b。 c、d、e、f・・油路 、 60,61・・・油室
。
式多板クラッチ部分を示す断面図、第2図は本発明を適
用した、フルタイム方式の4輪駆動車用動力伝達装置を
示す断面図、第3図はその前輪用差動装置、差動制限装
置及びトランスファー部を示す断面図である。そして、
第4図は本発明を適用した、パートタイム方式の4輪駆
動車用動力伝達装置を示す断面図である。 1・・・4輪駆動車用動力伝達装置(フルタイム方式)
、1′・・・4輪駆動車用動力伝達装置(パートタイム
方式) 、 3・・・自動変速機構部 、5.5′・・
・前輪用差動装置 、 6・・・差動制限装置 、 6
′・・・後輪作動切換え部 、 7,7′・・・トラン
スファー部 、 25・・・(第1の)リングギヤマ
ウントケース 、 26・・・デフキャリア 、 3
0.31・・・フロントアクスル 、32・・後輪駆動
用リングギヤマウントケース 、33・・・中央差動装
置 、 45.45’・す(第1の)中空シャフト 、
47・・・第2の中空シャフト 、 50・・・湿
式多板クラッチ 、 51゜52・・摩擦材 、
53・・・反力板 、 54・・・油圧アクチュエータ
、 55・・・、IEIピストン、56 ・・・第
2ピストン 、 57,59.a、b。 c、d、e、f・・油路 、 60,61・・・油室
。
Claims (3)
- (1)自動変速機構部、前輪用差動装置及びトランスフ
ァー部を備えてなる4輪駆動車用動力伝達装置において
、 前記前輪用差動装置を覆いかつ該差動装置と同軸状に配
置されているリンクギヤマウントケースに湿式多板クラ
ッチを配設し、更に該湿式多板クラッチを、複数のピス
トンを直列に設置してなる油圧アクチュエータにて押圧
作動するように構成し、更に上記複数のピストンにて別
々に形成される油室にそれぞれ個別の油路を介して油圧
を供給するように構成したことを特徴とする4輪駆動車
用動力伝達装置。 - (2)前記トランスファー部が中央差動装置を有し、ま
た前記湿式多板クラッチが上記中央差動装置の差動作用
を停止又は制限する差動制限装置を構成する特許請求の
範囲第1項記載の4輪駆動車用動力伝達装置。 - (3)前記湿式多板クラッチが、リングギヤマウントケ
ースとトランスファー部との動力伝達を断接する後輪作
動切換え部を構成する特許請求の範囲第1項記載の4輪
駆動車用動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21843285A JPS6280354A (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | 4輪駆動車用動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21843285A JPS6280354A (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | 4輪駆動車用動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6280354A true JPS6280354A (ja) | 1987-04-13 |
Family
ID=16719815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21843285A Pending JPS6280354A (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | 4輪駆動車用動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6280354A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6460436A (en) * | 1987-09-01 | 1989-03-07 | Mazda Motor | Structure of four-wheel-drive vehicle |
JPS6485816A (en) * | 1987-09-29 | 1989-03-30 | Aisin Aw Co | Transmission for four-wheel drive vehicle having center differential unit |
JPS6485822A (en) * | 1987-09-29 | 1989-03-30 | Aisin Aw Co | Input gear mount casing in transmission for four-wheel drive vehicle |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234700A (en) * | 1975-06-26 | 1977-03-16 | Sev Marchal | Displayed package |
-
1985
- 1985-09-30 JP JP21843285A patent/JPS6280354A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234700A (en) * | 1975-06-26 | 1977-03-16 | Sev Marchal | Displayed package |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6460436A (en) * | 1987-09-01 | 1989-03-07 | Mazda Motor | Structure of four-wheel-drive vehicle |
JPS6485816A (en) * | 1987-09-29 | 1989-03-30 | Aisin Aw Co | Transmission for four-wheel drive vehicle having center differential unit |
JPS6485822A (en) * | 1987-09-29 | 1989-03-30 | Aisin Aw Co | Input gear mount casing in transmission for four-wheel drive vehicle |
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