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JPS626851A - 自動車用窓の防曇防氷装置 - Google Patents

自動車用窓の防曇防氷装置

Info

Publication number
JPS626851A
JPS626851A JP60144022A JP14402285A JPS626851A JP S626851 A JPS626851 A JP S626851A JP 60144022 A JP60144022 A JP 60144022A JP 14402285 A JP14402285 A JP 14402285A JP S626851 A JPS626851 A JP S626851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
heating element
automobile
glass
alternating current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60144022A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayasu Hokuso
北荘 貴康
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP60144022A priority Critical patent/JPS626851A/ja
Publication of JPS626851A publication Critical patent/JPS626851A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動車の窓ガラス表面に付着する露、霜′
等を除去して窓ガラスの曇りを晴らす自動車用窓の防曇
防氷装置に係り、特に、車室内からの視界を充分に確保
する必要があるフロント窓ガラスにおいて有効な自動車
用窓の防曇防氷装置の改良に関する。
[従来の技術] 従来この種の自動車用窓の防曇防氷装置としては例えば
実開昭56−8157号公報所載のものがある。
これは、第7図に示すように、自動車の窓ガラス1表面
に導電性透明被膜からなる発熱体2を被覆し、この発熱
体2の左右両側に一対の銀ペースト等からなるプスバ3
(具体的には3a、 3b)を設け、これら一対のブス
バ3a、 3b間に制御回路を接続してなるものである
。そして、上記制御回路は、自動車に搭載したバッテリ
電114と、三つの接点5a。
5b及び5Cを有する切換スイッチ5と、電力供給用の
トランジスタ6と、制御用のトランジスタ7と、可変抵
抗器8と、制御用のトランジスタ7のエミッタ抵抗9と
を適宜接続して構成されている。
このような自動車用窓の防曇防氷装置において、上記切
換スイッチ5を接点5aで閉じると、上記制御回路は切
換スイッチ5部分で遮断されるので、上記発熱体2には
通電されず、上記防曇防氷装置は非作動の状態に設定さ
れる。また、上記切換スイッチ5を接点5bで閉じると
、バッテリ電源4からの電流が可変抵抗器8によって適
宜の電流値を取り、IIJ IIJ用のトランジスタ7
のベース電流を変化させるため、電力供給用のトランジ
スタ6のベース電流が適宜制御され、バッテリ電源4か
らの電流は適宜調整された電流値をもって上記トランジ
スタ6のエミッタ及びコレクタ端子を通過し、接点4b
を通じて発熱体2に通電される。この場合、上記発熱体
2が適宜発熱し、その発熱量によって窓ガラス1表面に
付着する露、霜等が蒸発して有効に除去されることにな
る。更に、上記切換スイッチ5を接点5Cで閉じると、
バッテリ電源4からの電流は、最大電流値をもって上記
接点5Cを通じて発熱体2に通電される。このとき、上
記発熱体2の発熱量が最大に設定されることから、窓ガ
ラス1表面が氷結したり、積雪状態にある場合には特に
有効である。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来の自動車用窓の防の防水
装置にあっては、発熱体2への通電用電源としてバッテ
リ電源(直Flt電源)4をそのまま用いているので、
バッテリ電源4の電圧が例えば12Vのように比較的低
いものである以上発熱体2に供給される電力が充分に大
きいものとは言えない。このため、窓ガラス1の曇りが
比較内部しい場合には、発熱体2からの発熱量自体が不
足してしまい、窓ガラス1の曇りを短時間で確実に晴ら
すことは困難なものになってしまう。
また、発熱体2として金属製の薄膜が使用される場合に
おいて、一方のプスバ3aが正電位に、他方のブスバ3
bはアース電位に保たれることから、正電荷に帯電され
た金属イオンがアース側のプスバ3b付近に析出してし
まい、その分、発熱体2の劣化が早まって発熱体2とし
ての機能が低下するという事態をも生ずる。
更に、上記切換スイッチ5を接点5b若しくは5Cで一
旦閉じると上記発熱体2には連続的に通電されるので、
窓ガラス1の曇りを晴らした後において上記切換スイッ
チ5の切換操作を忘れてしまうと、発熱体2からの発熱
量が発散せずに窓ガラス1内に蓄積し、窓ガラス1自体
がかなりの過熱状態となり、耐熱性のかなり高い窓ガラ
ス1を使用しない限り窓ガラス1が破損するという虞れ
が生ずる。
[問題点を解決するための手段] この発明は、以上の問題点に春目して為されたものであ
って、発熱体自体の劣化を有効に抑えながら発熱体から
の発熱量を充分なものとして、窓ガラスの防曇防氷効果
を向上させるほか、過熱による窓ガラスの破損事故を確
実に防止できるようにした自動車用窓の防曇防氷装置を
提供するものである。
即ち、この発明は、自動車の窓ガラスに被覆される導電
性透明被膜からなる発熱体と、自動車に搭載したバッテ
リ電源の電圧より高い交流電圧を形成して上記発熱体に
印加する交流形成手段と、窓ガラスへの過熱を防止する
ように上記交流形成手段からの電圧印加時間を°制御す
る制御手段とを備えたものである。
このような技術的手段において、窓ガラスとしては、フ
ロント、リヤ及びサイドの窓ガラスのいずれでもよいが
、特に視界確保の点で重要なフロント窓ガラスにおいて
有効である。また、上記発熱体としては、導電性透明被
膜からなるものであればよく、Snがドーピングされた
■n203、sbがドーピングされた5n02、八gや
AUをTiOを始め、SnO%ZnO,WO3若しくは
Bi2O3で多層状にしたもの等が適宜用いられる。そ
して、この発熱体は、一枚のガラス板からなる窓ガラス
表面に被覆されてもよいし、二双上のガラス板を重合さ
せた所謂合せガラスの間に介装されても差支えない。特
に、合せガラスの間に発熱体を介装した場合には、発熱
体が窓ガラスから剥離するというような懸念がなくなる
ので、発熱体を保護するという観点から望ましい。更に
、上記発熱体に設けられるプスバの素材、配置や給電点
位置についても、適宜設計変更・して差支えないが、発
熱体を均一に発熱させるためには二つの給電点を互いに
離開配置することが望ましく、配線作業性を考慮すると
二つの給電点を一箇所にまとめることが望ましい。更に
また、上記交流形成手段としては、自動車に搭載したバ
ッテリ電源を供給電源とし、バッテリ電源の電圧より高
い交流電圧を形成し得るもの、あるいは、自動車のエン
ジンの回転力を利用して交流電圧を誘起するものであれ
ば適宜設計変更して差支えない。また、上記制御手段と
しては、窓ガラスの温度を直接検知して窓ガラスの過熱
を防止するようにしたものや交流形成手段の電圧印加時
間を適宜設定して窓ガラスの過熱を未然に防止するよう
にしたものが用いられる。
[作用] 上述したような技術的手段によれば、窓ガラスに被覆さ
れた発熱体にはバッテリ電源の電圧より高い交流電圧が
印加されることから、上記発熱体からの発熱量を充分大
きくすることができるほか、上記発熱体として金属製の
藩膜を使用していたとしても、金属イオンが発熱体のア
ース側に析出するという事態をも回避することができる
。また、上記制御手段は、交流形成手段の電圧印加時間
を制御し、窓ガラスの過熱を防止することから、過熱に
よって窓ガラスが破損するという事態は有効に防止され
る。
[実施例] 以下、添附図面に示す実施例に基づいてこの発明の詳細
な説明する。
第1図乃至第3図に示す第一実施例において、自動車用
窓の防曇防氷装置の基本的構成は、自動車の窓ガラス1
に導電性透明被膜からなる発熱体2を設けると共に、こ
の発熱体2の上下端には給電用のブスバ3(具体的には
3a、 3b)を設け、これら一対のプスバ31!Il
に所定の制御回路を接続してなるものである。
この実施例において、上記窓ガラス1は、例えば自動車
のフロント側のものであって、一対のガラス板11.1
2をポリビニールブチラール(PVB)等の透明樹脂か
らなる中間シート13を介して接合したものである。そ
して、上記中間シート13の周縁には各ガラス板11.
12との間で非接着部を構成するam部材14が設けら
れており、この緩衝部材14は、熱膨張率の異なる各ガ
ラス板11.12を接合した際に生ずる熱膨張の違いを
吸収し、ガラス板11.12のエツジ部分の破損を防止
するように機能するものである。
また、上記発熱体2は、例えばsbがドーピングされた
5n02で2〜50Ω/口の抵抗値をもって構成され、
例えば外側のガラス板11の内面全域に被覆されている
。そして、上記各プスバ3は、Ag粉末にガラスフリッ
トを混入してペースト状にしたもので、上記外側のガラ
ス板11の内面においてガラス板11端から3〜20m
+離間した位置に幅5〜30m1厚み5〜25μmで焼
付けられると共に、発熱体2の上下端に接合されている
。そしてまた、プスバ3と発熱体2の接合部には例えば
エポキシ系Agペーストからなる補助ブスバ15が2〜
10IIIIIの幅で塗布されており、発熱体2端部の
膜破断を防止するようになっている。尚、第2図中、符
号16は各ガラス板11.12の周縁に塗布されて上記
プスバ3を目隠しする黒セラミック等のマスキング塗料
、1γは窓ガラス1の周端縁を覆うように装着されて各
ガラス板11.12間への水の浸入を防止するシール部
材で、チオコール、シリコン、ブチルゴム、ポリイソブ
チレン等が用いられる。
更に、上記制御回路は、特に第3図に示すように、自動
車に搭載される例えば12V電圧のバッテリ電源4と、
図示外の操作パネル上設けられる操作スイッチ21と、
エンジン作動時において作動する交流形成手段としての
オルタネータ22と、制御用のリレー23と、このリレ
ー接点23bの開閉に、連動する連動スイッチ24と、
窓ガラス1の過熱を防止する制御手段としての温度セン
サ25と、操作スィッチ21オン動作時において点灯す
るパイロットランプ26とを適宜接続してなるものであ
る。そして、上記オルタネータ22としては例えば三相
の回転界磁形のものが用いられ、第3図中筒号22aは
ロータコイル、22bはステータに巻装した三相巻線か
らなるステータコイルを夫々示している。
この実施例において、上記直流電源4の非接地側には操
作スイッチ21、パイロットランプ26、温度センサ2
5及び制御用のリレーコイル23aからなる直列回路が
接続されており、また、直流電源4と操作スイッチ21
との中間部からは常時開状態の制御用のリレー接点23
b及びオルタネータ22のロータコイル22aからなる
直列回路が上記直列回路と並列に接続され、更に、オル
タネータ22の二つのステータコイル22b部分には夫
々連動スイッチ24の二つの常開接点24a 、 24
bが接続され、各接点24a 、24bが各ブスバ3の
長手方向略中央部に位置する給電点Pに接続されている
。そしてまた、上記温度センサ25は、例えば窓ガラス
1の周縁部の一部に貼着され、窓ガラス1の温度が上昇
するにつれてその抵抗値が大きくなるという特性を有し
ており、窓ガラス1の耐熱許容温度に対応する抵抗値に
達した時リレーコイル23aに流れる電流がリレ−23
作動電流未満となるように設定されている。
従って、この実施例に係る自動車用窓の防曇防氷装置に
よれば、窓ガラス1が露や霜あるいは氷によって曇って
きた場合において上記防曇防氷装置を作動させるには、
上記操作スイッチ21をオン操作した後、エンジンを作
動させるようにすればよい。このとき、上記操作スイッ
チ21をオン操作すると、バッテリ電源4からの電流は
、操作スイッチ21、パイロットランプ26、温度セン
サ25及びリレーコイル23aからなる直列回路を流れ
る。すると、窓ガラス1の温度は通常露や霜によっであ
る程度低い温度になっているため、上記温度センサ25
の抵抗値は小さく、上記リレーコイル23aに流れる電
流はリレ−23作動電流以上に設定されることになる。
このため、上記リレー接点23bが閉じることになり、
これに伴って上記バッテリ電源4からの電流がリレー接
点23b及びロータコイル22aからなる直列回路に流
れることになる。この状態において、上記ロータコイル
22aが励磁されることから、オルタネータ22のフィ
ールド磁界が誘起されることになり、オルタネータ22
の発電作用のための条件が整うことになる。この後、上
記エンジンを始動させると、上記オルタネータ22のス
テータコイル22b部分で発電が始まり、このオルタネ
ータ22で形成された交流電圧が連動スイッチ24の各
接点24a 、 24bを通じて各ブスバ3の給電点P
に印加される。すると、上記発熱体2が適宜発熱して窓
ガラス1に適宜の熱を供給することになり、この熱によ
って窓ガラス1に付着した露、霜、氷等が蒸発あるいは
融解し、窓ガラス1から除去されることになる。
このような防曇防氷作用過程において、上記オルタネー
タ22からの交流電圧は、バッテリ電源4の電圧より高
いものになっているので、発熱体2の発熱器は充分に大
きいものとして与えられ、その分、従来に比べて、窓ガ
ラス1に付着した露、霜、氷等は早期にしかも確実に除
去されることになるほか、発熱体2には交流電圧が印加
されるので、発熱体2の各ブスバ3の極性は交互に変化
することになり、発熱体2を構成する金属イオンが一方
のブスバ3付近に析出するという事態も有効に回避され
る。
また、発熱体2からの熱が窓ガラス1に次第に蓄積し、
窓ガラス1の温度が買常に上昇して来ると、温度センサ
25の抵抗値が大きくなり、その抵抗値が窓ガラス1の
耐熱許容温度に対応する抵抗値に達した段階で上記リレ
ーコイル23aに流れる電流がリレ−23作動電流未満
になることから、リレー接点23bが開くことになり、
このリレー接点23bに連動して連動スイッチ24の各
接点が開き、発熱体2への通電が自動的に遮断される。
それゆえ、窓ガラス1が過熱によって破損するというよ
うな事態は有効に回避される。
更に、この実施例では、交流形成手段として自動車に予
め搭載されるオルタネータ22を利用しているので、防
曇防氷装置独自の構成部品点数を低減することができる
ほか、窓ガラス1の温度を直接検知して窓ガラス1の過
熱を防止するようにしているので、窓ガラス1の過熱に
よる破損を極めて確実に防止することが可能である。
次に、第4図に示す第二実施例について説明する。
この実施例におけ゛る制御回路は、第一実施例と異なり
、自動車に搭載されたバッテリ電源4と、操作パネル上
に設けられた操作スイッチ21と、二つの常開接点を有
する制御用のリレー31と、二つの出力ボートからパル
ス信号を交互に出力するオンオフドライビングユニット
32と、二つの制御用パワートランジスタ33.34と
、交流形成手段としてのインバータ35と、窓ガラス1
の過熱を防止するための制御手段としてのタイマ36と
、操作スイッチ21オン動作時において点灯するパイロ
ットランプ26とを適宜接続してなるものである。
即ち、この実施例では、バッテリ電源4の非接地側には
操作スイッチ21、パイロットランプ26、タイマ36
及びリレーコイル31aからなる直列回路が接続されて
おり、また、バッテリ電源4とドライビングユニット3
2の入力ボートaとの間に第一のリレー接点31bが、
バッテリ電源4とインバータ35の一次側コイル35a
との間に第二のリレー接点31Cが夫々介装されており
、更に、ドライビングユニット32の出力ボートb1は
一方のトランジスタ33のベースに接続されると共に、
他方の出力ボートb2は他方のトランジスタ34のベー
スに接続され、更にまた、上記インバータ35の一次側
コイル35aには、コレクタ及びエミッタを介してトラ
ンジスタ33.34が夫々並列に接続されると共に、ト
ランジスタ33.34のオンオフ作動に連動して上記−
次側コイル35aに流れる電流の流れ方向が切換ねるよ
うになっており、また、インバータ35の二次側コイル
35bの両端が発熱体2の上下端に設けた各プスバ3の
長手方向略中央部の給電点Pに接続されている。そして
、上記ドライビングユニット32は、入カポ−1〜aに
動作開始信号が入力されると、各出力ボートb1、b2
から出力パルスが交互に出力されるようになっており、
上記タイマ36は、操作スイッチ21のオン動作に連動
して作動し、常時は導通状態に保持されると共に、予め
設定された防曇防氷に必要な時間だけ経過すると非導通
状態に保持されるようになっている。尚、第4図中、符
号35C、35dはインバータ35の構成素子であるコ
ンデンサ及び抵抗、37.38は各トランジスタ33.
34に対して過電流を防止するダイオードである。
従って、この実施例に係る自動車用窓の防曇防氷装置に
よれば、防曇防氷装置を作動させる場合には単に操作ス
イッチ21をオン操作するようにすればよい。このとき
、上記タイマ36は導通状態に保持されているため、バ
ッテリ電源4からの電流は操作スイッチ21、パイロッ
トランプ2G、タイマ36及びリレーコイル31aへと
流れ、各リレー接点31b 、 3tcが閉動作する。
すると、バッテリ電源4からの電流がリレー接点31b
を通じてドライビングユニット32の入力ボートaに動
作開始信号として流れこみ、上記ドライビングユニット
32は各出力ボートb1、b2からパルス信号を交互に
出力する。この場合において、一方の出力ボートb1か
らのパル、ス信号は一方のトランジスタ33のベースに
流れるので、このトランジスタ33がオン動作すること
になり、バッテリ電源4からの電流がリレー接点31C
1インバータ35の一次側コイル35a及びトランジス
タ33からなる直列回路を流れることになるのに対し、
上記他方の出力ボートb2からのパルス信号は他方のト
ランジスタ34のベースに流れるので、このトランジス
タ34がオン動作することになり、バッテリ電源4から
の電流がリレー接点31C1インバータ35の一次側コ
イル35a及びトランジスタ34からなる直列回路を流
れることになる。
このため、上記インバータ35の一次側コイル35aに
は流れ方向の異なる電流が交互に流れることになり、イ
ンバータ35の二次側コイル35bには所定の交流電圧
が誘起され、この交流電圧が各プスバ3を介して発熱体
2に印加されることになる。
この場合において、インバータ35からの交流電圧をバ
ッテリ電源4の電圧より高く設定しておけば、第一実施
例と同様に、発熱体2の発熱量を充分に大きく確保でき
るので、窓ガラス1に付着した露や霜等を早期にしかも
確実に除去することができるほか、発熱体2を構成する
金属イオンの析出をも防止することができる。また、防
曇防氷装置が作動し始めてから一定時間経過すると、上
記タイマ36が非導通状態になることから、上記リレー
コイル31aに通電されなくなり、各リレー接点31b
 、 31cが開き、ドライビングユニット32及びイ
ンバータ35がその作動を停止し、防曇防氷装置の作動
が停止される。このため、窓ガラス1が過熱によって破
損するという事態は有効に回避される。
また、この実施例においては、エンジンを始動させるこ
となく防曇防氷装置を作動させることができるので、そ
の分、防曇防氷装置の利用度を高めることができる。ま
た、交流形成手段としてインバータ35を利用している
が、ラゲージルーム等のスペースを利用して搭載するよ
うにすれば特にレイアウト上問題になることもない。
尚、上記第一の実施例では制御手段として温度センサ2
5を用いているが、これに代えて第二の実施例で示した
タイマ36を用いてもよいし、第二の実施例においてタ
イマ36の代りに温度センサ25を用いても差支えない
。また、上記各実施例においては、発熱体2の上下端に
ブスバ3を夫々設け、各ブスバ3の長手方向略中央部に
給電点Pを設定しているが、これに限られるものではな
く、例えば第5図に示すように、上側のブスバ3の一端
側を下方に延設し、その延長部41の先端側に給電点P
を設けるようにしてもよい。この場合、各給電点Pが窓
ガラス1の下方側に設定されるので、配線作業が上記各
実施例より簡略化される。また、第6図に示すように、
各ブスバ3の給電点Pを一箇所にまとめるようにすれば
配線作業を更に簡略化することが可能になる。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明に係る自動車用窓の
防曇防氷装置によれば、窓ガラスに被覆した導電性透明
被膜からなる発熱体に、バッテリ電源の電圧より高い交
流電圧を印加するようにしたので、発熱体からの発熱量
を充分に大きくすることが可能となり、窓ガラスに付着
した露、霜、氷等を早期にしかも確実に除去することが
できるばかりか、発熱体として金属製の薄膜を使用した
としても、発熱体に交流電圧を印加しているので、その
金属イオンが発熱体上に析出するという虞れは全くなく
、発熱体の劣化を有効に防止することもできる。
また、この発明によれば、窓ガラスの過熱を防止する構
成を採用しているので、窓ガラスの過熱による破損事故
を確実に回避することができ、その分、防曇防氷装置の
安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用される窓ガラス′構造の一例を
示す正面説明図、第2図は第1図中II−II線断面図
、第3図はこの発明に係る自動車用窓の防曇防氷装置の
一実施例を示す回路図、第4図はこの発明に係る自動車
用窓の防曇防氷装置の他の実施例を示す回路図、第5図
及び第6図はこの発明が適用される窓ガラス構造の夫々
別異の変型例を示す第1図に相当する説明図、第7図は
従来における自動車用窓の防曇防氷装置の一例を示す回
路図である。 [符号の説明] (1)・・・窓ガラス (2)・・・発熱体 (3)・・・ブスバ (4)・・・バッテリ電源 (22)・・・オルタネータ(交流形成手段)(25)
・・・温度センサ(制御手段)(35)・・・インバー
タ(交流形成手段)(36)・・・タイマ(制御手段) 特許出願人   旭硝子 株式会社 第 1 図 第2図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)自動車の窓ガラスに被覆される導電性透明被膜から
    なる発熱体と、自動車に搭載したバッテリ電源の電圧よ
    り高い交流電圧を形成して上記発熱体に印加する交流形
    成手段と、窓ガラスへの過熱を防止するように上記交流
    形成手段からの電圧印加時間を制御する制御手段とを備
    えた自動車用窓の防曇防氷装置。 2)上記窓ガラスは二枚のガラス板で構成され、このガ
    ラス板の間に上記発熱体が介装されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の自動車用窓の防曇防氷
    装置。 3)上記交流形成手段は自動車に搭載したオルタネータ
    で構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の自動車用窓の防曇防氷装置。 4)上記交流形成手段はインバータで構成されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の
    自動車用窓の防曇防氷装置。 5)上記制御手段は窓ガラスの温度が所定温度以上に到
    達したことを検知する温度センサで構成され、この温度
    センサの検知出力によって上記交流形成手段からの電圧
    印加動作を停止させるようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項乃至第4項いずれかに記載の自動車用
    窓の防曇防氷装置。 6)上記制御手段は交流形成手段からの電圧印加動作を
    一定時間で停止させるタイマで構成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項いずれかに記
    載の自動車用窓の防曇防氷装置。
JP60144022A 1985-07-02 1985-07-02 自動車用窓の防曇防氷装置 Pending JPS626851A (ja)

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