JPS6233465B2 - - Google Patents
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- JPS6233465B2 JPS6233465B2 JP55001482A JP148280A JPS6233465B2 JP S6233465 B2 JPS6233465 B2 JP S6233465B2 JP 55001482 A JP55001482 A JP 55001482A JP 148280 A JP148280 A JP 148280A JP S6233465 B2 JPS6233465 B2 JP S6233465B2
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- JP
- Japan
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- space
- pulley
- fixed
- movable pulley
- shaft
- Prior art date
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- Expired
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/66—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
- F16H61/662—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
- F16H61/66231—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling shifting exclusively as a function of speed
- F16H61/66245—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling shifting exclusively as a function of speed using purely mechanical sensing or control means
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
- Pulleys (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はベルトを用いた動力伝達装置に関する
もので、例えば自動車に於て、エンジンの回転を
エアボンプ、ウオータポンプ、フアン、コンプレ
ツサ、オルタネータ等の補機に伝えるのに用いる
と有効である。そして本発明は変速特性が良好で
耐久性にすぐれた動力伝達装置を提供することを
目的とする。
もので、例えば自動車に於て、エンジンの回転を
エアボンプ、ウオータポンプ、フアン、コンプレ
ツサ、オルタネータ等の補機に伝えるのに用いる
と有効である。そして本発明は変速特性が良好で
耐久性にすぐれた動力伝達装置を提供することを
目的とする。
以下添付図面に従つて本発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図中1は駆動軸で本例では自動車用エンジ
ンのクランク軸である(回転方向をPで表わ
す)。そして、この駆動軸1にはボルト15及び
図示しないキー等で主軸11が一体固着されてい
る。12はドライベアリングで可動プーリー14
に打込まれており、主軸11上を軸方向に可動プ
ーリー14の移動に伴なつて滑る。13は固定プ
ーリーで主軸11にボルト15及び図示しないキ
ーで一体固着されている。そして、この固定プー
リー13と可動プーリー14より駆動側プーリー
10が形成される。従つて駆動側プーリー13は
その幅径が可変となるようになつており、スプリ
ング16によつて初期セツテイング荷重を与え、
可動プーリー14を固定プーリー13へ近づく方
向、換言すれば駆動側プーリー10が幅狭となる
方向に作用している。なお、固定・可動の両プー
リー14は装置の軽量化を図るため共にアルミニ
ウム合金等の比較的軽量の金属材料を用いてい
る。
ンのクランク軸である(回転方向をPで表わ
す)。そして、この駆動軸1にはボルト15及び
図示しないキー等で主軸11が一体固着されてい
る。12はドライベアリングで可動プーリー14
に打込まれており、主軸11上を軸方向に可動プ
ーリー14の移動に伴なつて滑る。13は固定プ
ーリーで主軸11にボルト15及び図示しないキ
ーで一体固着されている。そして、この固定プー
リー13と可動プーリー14より駆動側プーリー
10が形成される。従つて駆動側プーリー13は
その幅径が可変となるようになつており、スプリ
ング16によつて初期セツテイング荷重を与え、
可動プーリー14を固定プーリー13へ近づく方
向、換言すれば駆動側プーリー10が幅狭となる
方向に作用している。なお、固定・可動の両プー
リー14は装置の軽量化を図るため共にアルミニ
ウム合金等の比較的軽量の金属材料を用いてい
る。
また17は主軸11に一体固着された固定側カ
ムで、作用面17aを有している。18は可動側
カムで、可動プーリー14に一体固着されてお
り、固定側カム17の作用面17aと同角度の作
用面18aを有している。そして、この固定側カ
ム17と可動側カム18とによつて駆動側カム機
構19が形成される。このカム機構19は両カム
17,18の作用面17a,17bが常時当接し
ているため、両カム17,18間に相対的な移動
が生じた時には、その負荷トルクに応じ上記作用
面17a,18aの角度によつて定められた力が
作用面17a,18aに加わるようになつてい
る。
ムで、作用面17aを有している。18は可動側
カムで、可動プーリー14に一体固着されてお
り、固定側カム17の作用面17aと同角度の作
用面18aを有している。そして、この固定側カ
ム17と可動側カム18とによつて駆動側カム機
構19が形成される。このカム機構19は両カム
17,18の作用面17a,17bが常時当接し
ているため、両カム17,18間に相対的な移動
が生じた時には、その負荷トルクに応じ上記作用
面17a,18aの角度によつて定められた力が
作用面17a,18aに加わるようになつてい
る。
50はオイルシールで、可動プーリー14の溝
14aに組付けられている。そしてオイルシール
50の外周は主軸1に一体形成したリング状の内
周面11aとの間を摺動し、可動側カム18と固
定側カム17の作用面18a,17aの作用面の
潤滑油が外部へ飛散しないようシールしている。
14aに組付けられている。そしてオイルシール
50の外周は主軸1に一体形成したリング状の内
周面11aとの間を摺動し、可動側カム18と固
定側カム17の作用面18a,17aの作用面の
潤滑油が外部へ飛散しないようシールしている。
また、第2図中21は従動軸で、ベアリングボ
ツクス30に回転自在に支持されている。なおベ
アリングボツクスはエンジンブロツクに固定具を
介してボルトで固定されるようになつている。そ
して従動軸21のベアリングボツクス側端面はベ
アリングボツクス30外方に露呈しており、また
従動軸21の軸心には軸21の全長に渡つて直径
10mm程度の連通通路21aが貫通しており、従つ
て従動軸21のカバー42側端面の圧力は大気圧
と同圧に保持されるようになつている。
ツクス30に回転自在に支持されている。なおベ
アリングボツクスはエンジンブロツクに固定具を
介してボルトで固定されるようになつている。そ
して従動軸21のベアリングボツクス側端面はベ
アリングボツクス30外方に露呈しており、また
従動軸21の軸心には軸21の全長に渡つて直径
10mm程度の連通通路21aが貫通しており、従つ
て従動軸21のカバー42側端面の圧力は大気圧
と同圧に保持されるようになつている。
22はドライベアリングで駆動側ユニツト10
と同様、可動プーリー24に打込まれており、従
動軸21上を軸方向に滑動可能となつている。2
3は固定プーリーで、図示しないキーで従動軸2
1に一体固着されている。そして、この固定プー
リー23にはV溝部23aが刻設され、エアポン
プ、ウオータポンプ、フアン、コンプレツサ、オ
ルタネータ等の自動車用補機類にVベルト41を
介して動力を伝達するようになつている。なお、
第1図ではV溝部23aは二条しか示していない
が、実際には多数条刻設されている。
と同様、可動プーリー24に打込まれており、従
動軸21上を軸方向に滑動可能となつている。2
3は固定プーリーで、図示しないキーで従動軸2
1に一体固着されている。そして、この固定プー
リー23にはV溝部23aが刻設され、エアポン
プ、ウオータポンプ、フアン、コンプレツサ、オ
ルタネータ等の自動車用補機類にVベルト41を
介して動力を伝達するようになつている。なお、
第1図ではV溝部23aは二条しか示していない
が、実際には多数条刻設されている。
そしてこの固定プーリー23と可動プーリー2
4とによつて従動側プーリー20が形成され、こ
の従動側プーリー20も駆動側プーリー10と同
様比較的軽量なアルミニウム合金よりなり、かつ
幅径が可変となるようになつている。27はスプ
リングで初期セツテイング用として可動プーリー
24を固定プーリー23から遠ざかる方向、即
ち、従動側プーリー20を幅広とする方向に作用
している。
4とによつて従動側プーリー20が形成され、こ
の従動側プーリー20も駆動側プーリー10と同
様比較的軽量なアルミニウム合金よりなり、かつ
幅径が可変となるようになつている。27はスプ
リングで初期セツテイング用として可動プーリー
24を固定プーリー23から遠ざかる方向、即
ち、従動側プーリー20を幅広とする方向に作用
している。
なお可動プーリー24のうちベルト40と接触
する面とは反対側の部位には環状の段部24aが
形成されていてこの環状段部24aの外方側面は
従動軸21の径方向と一致する第2のフランジ面
24bをなしている。また可動プーリー24のう
ちこの第2のフランジ面24bより内周面で、従
動軸21の軸方向にベルト40側よりにずれた位
置には周方向に等間隔離れて3ケ所に溝24dが
形成してあつて、この溝24dの底面は従動軸2
1の径方向と一致する第1のフランジ面24cを
形成している。
する面とは反対側の部位には環状の段部24aが
形成されていてこの環状段部24aの外方側面は
従動軸21の径方向と一致する第2のフランジ面
24bをなしている。また可動プーリー24のう
ちこの第2のフランジ面24bより内周面で、従
動軸21の軸方向にベルト40側よりにずれた位
置には周方向に等間隔離れて3ケ所に溝24dが
形成してあつて、この溝24dの底面は従動軸2
1の径方向と一致する第1のフランジ面24cを
形成している。
そして可動プーリー24の各溝24d内には第
3図で示すように、ホルダー29が嵌着してお
り、この嵌着状態ではホルダー29の内外周端2
9b,29cはそれぞれ第1、第2のフランジ面
24c,24bに密着するようになつている。ホ
ルダー29は第3図に示すように、可動プーリー
24の形状に沿つた円弧状をしており、可動プー
リー24の径方向に向つて2ケ所傾斜面29aが
形成されている。25は固定板で、ホルダー29
を覆うべく従動軸21にナツト26で固着されて
いる。従つてこの固定板25は従動軸21と共に
回転するが、従動軸21の軸方向には移動しない
ようになつている。
3図で示すように、ホルダー29が嵌着してお
り、この嵌着状態ではホルダー29の内外周端2
9b,29cはそれぞれ第1、第2のフランジ面
24c,24bに密着するようになつている。ホ
ルダー29は第3図に示すように、可動プーリー
24の形状に沿つた円弧状をしており、可動プー
リー24の径方向に向つて2ケ所傾斜面29aが
形成されている。25は固定板で、ホルダー29
を覆うべく従動軸21にナツト26で固着されて
いる。従つてこの固定板25は従動軸21と共に
回転するが、従動軸21の軸方向には移動しない
ようになつている。
28はこの固定板25とホルダー29の傾斜面
29aとの間に挾持されたフライウエイトで、こ
のフライウエイト28は可動プーリー24と共に
回転して回転を伴なう遠心力でホルダー29を押
すようになつており、従つて、フライウエイト2
8には所定量の重量が必要とされる。
29aとの間に挾持されたフライウエイトで、こ
のフライウエイト28は可動プーリー24と共に
回転して回転を伴なう遠心力でホルダー29を押
すようになつており、従つて、フライウエイト2
8には所定量の重量が必要とされる。
カバー42は、可動プーリー24の外周面に小
ネジ43等により固定されている。また、可動プ
ーリー24の外周面にはOリング溝が設けられ、
この溝内に挿填されたOリング44によりフライ
ウエイト28とホルダー29、及びフライウエイ
ト28と固定板25の間に充てんした潤滑油が外
部に飛散するのを防止している。さらに固定板2
5の外周25aと可動プーリー24の内周24e
とは微少な隙間を介して嵌合されており固定板2
5の外周25aには図示しないラビランスが設け
られフライウエイト28部の潤滑油が他に飛散す
ることを防止している。
ネジ43等により固定されている。また、可動プ
ーリー24の外周面にはOリング溝が設けられ、
この溝内に挿填されたOリング44によりフライ
ウエイト28とホルダー29、及びフライウエイ
ト28と固定板25の間に充てんした潤滑油が外
部に飛散するのを防止している。さらに固定板2
5の外周25aと可動プーリー24の内周24e
とは微少な隙間を介して嵌合されており固定板2
5の外周25aには図示しないラビランスが設け
られフライウエイト28部の潤滑油が他に飛散す
ることを防止している。
また固定板25の軸心近傍には、固定板25と
カバー42とで構成される第1の空間45と固定
板25と可動プーリーで構成される可動プーリー
で構成される第2の空間46を連通する連通孔2
5bが穿設されている。なお第1の空間45は従
動軸21に設けた連通通路21aに接しており外
部と導通している。
カバー42とで構成される第1の空間45と固定
板25と可動プーリーで構成される可動プーリー
で構成される第2の空間46を連通する連通孔2
5bが穿設されている。なお第1の空間45は従
動軸21に設けた連通通路21aに接しており外
部と導通している。
31は固定側カムで、固定プーリー23に固定
されており、前記駆動側ユニツト10の固定側カ
ム17と同様、計算された適当な直線に成形され
た一定角度の作用面31aを有している。(第4
図図示)但し、この作用面31aは駆動側の固定
側カム17とは逆方向となつている。32は可動
側カムで可動プーリー24に固定されており、作
用面31aと同角度の作用面32aを有してい
る。そしてこの両カム31,32によつて従動側
カム機構33が形成され、この従動側のカム3
1,32も駆動側のカム17,18同様、耐久
性、耐摩耗性に優れた材料で形成されている。
されており、前記駆動側ユニツト10の固定側カ
ム17と同様、計算された適当な直線に成形され
た一定角度の作用面31aを有している。(第4
図図示)但し、この作用面31aは駆動側の固定
側カム17とは逆方向となつている。32は可動
側カムで可動プーリー24に固定されており、作
用面31aと同角度の作用面32aを有してい
る。そしてこの両カム31,32によつて従動側
カム機構33が形成され、この従動側のカム3
1,32も駆動側のカム17,18同様、耐久
性、耐摩耗性に優れた材料で形成されている。
47はオイルシールで固定プーリー23の溝2
3bに組付けられ、オイルシール47の外周は可
動プーリー24の内周面24fとの間を摺動し
て、可動側カム32と固定側カム31の作用面3
2a,31a潤滑油が外部へ飛散しないようシー
ルされている。そして、両カム31,32と、ス
プリング27とを有する第3の空間48と接する
従動軸21には連通通路21aと導通する連通孔
21bが設けられている。
3bに組付けられ、オイルシール47の外周は可
動プーリー24の内周面24fとの間を摺動し
て、可動側カム32と固定側カム31の作用面3
2a,31a潤滑油が外部へ飛散しないようシー
ルされている。そして、両カム31,32と、ス
プリング27とを有する第3の空間48と接する
従動軸21には連通通路21aと導通する連通孔
21bが設けられている。
40は駆動側プーリー10と従動側プーリー2
0との間に懸け渡され、駆動側プーリー10の回
動を従動側プーリー20に伝える変速Vベルト
で、強力な心体入りのゴムよりなる。
0との間に懸け渡され、駆動側プーリー10の回
動を従動側プーリー20に伝える変速Vベルト
で、強力な心体入りのゴムよりなる。
次に上記構成よりなる動力伝達装置の作動を説
明する。
明する。
エンジンがアイドリング状態から回転数が増加
するにつれて、駆動側プーリー10および従動側
プーリー20も高回転となり、その結果フライウ
エイト28の遠心力が増大し、ホルダー29の傾
斜面29aに作用してホルダー29を介し可動プ
ーリー24を固定プーリー23側へ押圧する力の
成分が増大するわけであるが、このフライウエイ
ト28の遠心力により可動プーリー24を移動さ
せるべく働く力がスプリング16及び27の荷重
合計に比例した力よりも小さい範囲では可動プー
リー24は軸方向へ移動せず、定められた一定の
変速比で伝動が行われる。
するにつれて、駆動側プーリー10および従動側
プーリー20も高回転となり、その結果フライウ
エイト28の遠心力が増大し、ホルダー29の傾
斜面29aに作用してホルダー29を介し可動プ
ーリー24を固定プーリー23側へ押圧する力の
成分が増大するわけであるが、このフライウエイ
ト28の遠心力により可動プーリー24を移動さ
せるべく働く力がスプリング16及び27の荷重
合計に比例した力よりも小さい範囲では可動プー
リー24は軸方向へ移動せず、定められた一定の
変速比で伝動が行われる。
次に、フライウエイト28の遠心力により可動
プーリー24を移動させるように働く力が、スプ
リング16,27の合計荷重に比例した力以上に
なると可動プーリー24は固定プーリー23側へ
動き、その結果従動側プーリー20が幅狭とな
り、Vベルト40の当接する部位が従動軸21よ
り遠ざかり、それを補う分だけ駆動側プーリー1
0におけるVベルト40の当接位置が駆動軸1に
近づき、そのため、駆動側プーリー10では幅広
とすべく可動プーリー14が固定プーリー13よ
り離れることになる。
プーリー24を移動させるように働く力が、スプ
リング16,27の合計荷重に比例した力以上に
なると可動プーリー24は固定プーリー23側へ
動き、その結果従動側プーリー20が幅狭とな
り、Vベルト40の当接する部位が従動軸21よ
り遠ざかり、それを補う分だけ駆動側プーリー1
0におけるVベルト40の当接位置が駆動軸1に
近づき、そのため、駆動側プーリー10では幅広
とすべく可動プーリー14が固定プーリー13よ
り離れることになる。
従つて、この状態では駆動側、従動側の両プー
リー10,20においてVベルト40の当接位置
から中心軸までの距離が順次変わることになり、
駆動側プーリー10の回転数の変化に係わらず従
動側プーリー20では常に一定の回転数となる。
リー10,20においてVベルト40の当接位置
から中心軸までの距離が順次変わることになり、
駆動側プーリー10の回転数の変化に係わらず従
動側プーリー20では常に一定の回転数となる。
エンジンの回転数が更に上昇すると、やがては
駆動側プーリー10は最も幅広となつてその状態
で止まり、従動側プーリー20は最も幅狭となつ
てその状態で止まり、それ以降はエンジン(駆動
側プーリー10)の回転数に応じて従動側プーリ
ー20の回転数も上昇することになる。ただこの
場合中心軸から変速Vベルト40までの距離は駆
動側プーリー10で小さく従動側プーリー20で
大きくなつているので、エンジンの回転数は一定
の減速比でもつて従動側プーリー20へ伝えられ
ることになる。
駆動側プーリー10は最も幅広となつてその状態
で止まり、従動側プーリー20は最も幅狭となつ
てその状態で止まり、それ以降はエンジン(駆動
側プーリー10)の回転数に応じて従動側プーリ
ー20の回転数も上昇することになる。ただこの
場合中心軸から変速Vベルト40までの距離は駆
動側プーリー10で小さく従動側プーリー20で
大きくなつているので、エンジンの回転数は一定
の減速比でもつて従動側プーリー20へ伝えられ
ることになる。
次に従動側カム機構14の作動について簡単に
説明する。
説明する。
Vベルト41を介して受ける補機の負荷が急大
すると、従動側カム機構33の固定側、可動側の
両カム31,32の作用面31a,32aに負荷
トルクに相応する荷重が働くようになつている。
即ち、この場合第3図に示すように作用面31
a,32aは従動軸21の軸心に対して傾斜して
おり、従つて従動軸21の軸心方向の荷重成分が
スプリング27の設定荷重を助けるべく従動側プ
ーリー20を幅広方向に附勢する力となる。その
ため、補機の負荷が急大した時にはカム機構3が
スプリング27を附勢する方向に働き、負荷の急
変に伴なう従動側プーリー20の回転数変化を減
少させるようになつている。
すると、従動側カム機構33の固定側、可動側の
両カム31,32の作用面31a,32aに負荷
トルクに相応する荷重が働くようになつている。
即ち、この場合第3図に示すように作用面31
a,32aは従動軸21の軸心に対して傾斜して
おり、従つて従動軸21の軸心方向の荷重成分が
スプリング27の設定荷重を助けるべく従動側プ
ーリー20を幅広方向に附勢する力となる。その
ため、補機の負荷が急大した時にはカム機構3が
スプリング27を附勢する方向に働き、負荷の急
変に伴なう従動側プーリー20の回転数変化を減
少させるようになつている。
次に装置内部に形成された空間45,46,4
8と装置外部とを連通する連通通路21a,21
b,25bの働きについて説明する。
8と装置外部とを連通する連通通路21a,21
b,25bの働きについて説明する。
変速特性は前記のごとくフライウエイトの遠心
力とスプリング16,27の合計荷重によつて決
定される。しかし、ここで第1、2、3の空間4
5,46,48内の空気が密閉された状態であれ
ば、可動プーリーが軸方向に移動する際には4
5,46,48の容積が変化してしまい、可動プ
ーリー24を軸方向へ移動する力はこの空間4
5,46,48の容積変動によつて所定の変速特
性からずれてしまうことになる。
力とスプリング16,27の合計荷重によつて決
定される。しかし、ここで第1、2、3の空間4
5,46,48内の空気が密閉された状態であれ
ば、可動プーリーが軸方向に移動する際には4
5,46,48の容積が変化してしまい、可動プ
ーリー24を軸方向へ移動する力はこの空間4
5,46,48の容積変動によつて所定の変速特
性からずれてしまうことになる。
また、第1、2、3空間45,46,48が密
閉されていれば、カム31,32摺動部の潤滑油
が外部に洩れることを防止するオイルシール47
にも高圧がかかることになつて、オイルシール4
7の破損に至り、やがては潤滑油の洩れを生じて
カム31,32の摺動部が焼付き破損するという
恐れもある。特に第1、2、3空間45,46,
48が密閉されている時には従動側プーリー20
の周囲温度が上昇したり、あるいは自動車用補機
類の負荷トルクが高くなるに伴なつて従動側プー
リー20の温度が上昇したりした場合には、第
1、2、3の空間45,46,48内は空気の熱
膨張によりさらに内圧が高くなることになる。
閉されていれば、カム31,32摺動部の潤滑油
が外部に洩れることを防止するオイルシール47
にも高圧がかかることになつて、オイルシール4
7の破損に至り、やがては潤滑油の洩れを生じて
カム31,32の摺動部が焼付き破損するという
恐れもある。特に第1、2、3空間45,46,
48が密閉されている時には従動側プーリー20
の周囲温度が上昇したり、あるいは自動車用補機
類の負荷トルクが高くなるに伴なつて従動側プー
リー20の温度が上昇したりした場合には、第
1、2、3の空間45,46,48内は空気の熱
膨張によりさらに内圧が高くなることになる。
しかしながら本発明装置では従動軸21の回転
軸心に外部と第1の空間45を連通する通路21
aが設けられており、また固定板25の軸心近傍
には第1の空間45と第2の空間46を連通する
連通孔25bが設けられており、また第3の空間
48と接する従動軸21には外部と導通する通気
孔21bが配設されているため、第1、2、3の
空間45,46,48の内圧は大気圧とほぼ等圧
となつている。そのため、本発明装置では空間4
5,46,48の容積変化や従動側プーリー20
の温度上昇にもかかわらず常に所定の変速特性を
得ることができるようになつている。
軸心に外部と第1の空間45を連通する通路21
aが設けられており、また固定板25の軸心近傍
には第1の空間45と第2の空間46を連通する
連通孔25bが設けられており、また第3の空間
48と接する従動軸21には外部と導通する通気
孔21bが配設されているため、第1、2、3の
空間45,46,48の内圧は大気圧とほぼ等圧
となつている。そのため、本発明装置では空間4
5,46,48の容積変化や従動側プーリー20
の温度上昇にもかかわらず常に所定の変速特性を
得ることができるようになつている。
さらに従動軸21内部に形成された連通通路2
1a、連通孔21bと固定板25の連通孔25b
は、それぞれ軸21の軸心あるいは軸心近傍に配
設してあるため、潤滑油は装置の回転による遠心
力にて半径方向外方に集まり軸心近傍にはほとん
ど空気のみが存在し、従つて外部へ潤滑油が流出
することなく装置の作動に影響を与えることがな
い。
1a、連通孔21bと固定板25の連通孔25b
は、それぞれ軸21の軸心あるいは軸心近傍に配
設してあるため、潤滑油は装置の回転による遠心
力にて半径方向外方に集まり軸心近傍にはほとん
ど空気のみが存在し、従つて外部へ潤滑油が流出
することなく装置の作動に影響を与えることがな
い。
なお、以上説明したのは、本発明の望しい態様
ではあるが、本発明はこの一実施例に限定される
べきでなく他に種々の態様が考えられる。
ではあるが、本発明はこの一実施例に限定される
べきでなく他に種々の態様が考えられる。
即ち、上述の実施例では従動軸21の通路21
aにより装置の外部と連通するようにしていた
が、連通通路の位置は軸心あるいは軸心近傍であ
ればどこでも良く例えばカバー42あるいは固定
プーリー23の中央部に連通穴を設けて外部と連
通するようにしても同様な効果が得られる。ま
た、上述の実施例では従動軸21側のみにおいて
外部と連通する通路21aを設けたが、駆動軸1
にも同様に外部と連通する通路を設けてもよいこ
とは言うまでない。
aにより装置の外部と連通するようにしていた
が、連通通路の位置は軸心あるいは軸心近傍であ
ればどこでも良く例えばカバー42あるいは固定
プーリー23の中央部に連通穴を設けて外部と連
通するようにしても同様な効果が得られる。ま
た、上述の実施例では従動軸21側のみにおいて
外部と連通する通路21aを設けたが、駆動軸1
にも同様に外部と連通する通路を設けてもよいこ
とは言うまでない。
更に上述の例ではフライウエイト28を従動側
のプーリー20に設けるようにしていたが、必要
に応じてこのフライウエイト28を駆動側プーリ
ー10に設けるようにしてもよい。
のプーリー20に設けるようにしていたが、必要
に応じてこのフライウエイト28を駆動側プーリ
ー10に設けるようにしてもよい。
更にまた、上述の実施例では本発明装置を自動
車のエンジンと補機との間の動力伝達に用いたが
本発明装置が他の用途に適用可能であることは言
うまでもなく、また、従動側に連結される回転機
械が1つである場合はV溝23aを廃して、従動
軸21によつて直接回転を伝えるようにしてよい
ことは勿論である。
車のエンジンと補機との間の動力伝達に用いたが
本発明装置が他の用途に適用可能であることは言
うまでもなく、また、従動側に連結される回転機
械が1つである場合はV溝23aを廃して、従動
軸21によつて直接回転を伝えるようにしてよい
ことは勿論である。
以上説明したように本発明装置では、カバーと
固定板とで形成される第1の空間、固定板と可動
プーリーとで形成される第2の空間、および可動
プーリーと固定プーリーとで形成される第3の空
間のそれぞれの空間内圧力を大気圧と略同一圧力
に保持するようにしたため、プーリーの変速特性
を可動プーリーの移動に伴なう容積変動やプーリ
ーの温度上昇にかかわらず、常にフライウエイト
に加わる遠心力に応じた所定の変速特性とするこ
とができるといつた優れた効果を有する。同時に
本発明装置では、カバーにより装置を覆うように
している為、装置内部の潤滑油は必ず装置内に保
持されて外部には漏出しないという優れた効果を
有する。
固定板とで形成される第1の空間、固定板と可動
プーリーとで形成される第2の空間、および可動
プーリーと固定プーリーとで形成される第3の空
間のそれぞれの空間内圧力を大気圧と略同一圧力
に保持するようにしたため、プーリーの変速特性
を可動プーリーの移動に伴なう容積変動やプーリ
ーの温度上昇にかかわらず、常にフライウエイト
に加わる遠心力に応じた所定の変速特性とするこ
とができるといつた優れた効果を有する。同時に
本発明装置では、カバーにより装置を覆うように
している為、装置内部の潤滑油は必ず装置内に保
持されて外部には漏出しないという優れた効果を
有する。
第1図および第2図は本発明装置の一実施例を
示す断面図、第3図は第2図図示装置のフライウ
エイト部を示す要部正面図、第4図は第2図図示
装置の従動側カム機構を示す展開図である。 1……駆動軸、13,23……固定プーリー、
14,24……可動プーリー、21……従動軸、
21a……連通手段をなす連通通路、21b……
連通手段をなす連通孔、25……固定板、25b
……連通手段をなす連通孔、28……フライウエ
イト、29……ホルダー、40……ベルト、45
……第1の空間、46……第2の空間、48……
第3の空間。
示す断面図、第3図は第2図図示装置のフライウ
エイト部を示す要部正面図、第4図は第2図図示
装置の従動側カム機構を示す展開図である。 1……駆動軸、13,23……固定プーリー、
14,24……可動プーリー、21……従動軸、
21a……連通手段をなす連通通路、21b……
連通手段をなす連通孔、25……固定板、25b
……連通手段をなす連通孔、28……フライウエ
イト、29……ホルダー、40……ベルト、45
……第1の空間、46……第2の空間、48……
第3の空間。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 軸に固定されて軸と一体回転する固定プーリ
ーと、この固定プーリーに対向配置され前記軸の
軸方向に多動可能な可動プーリーとでベルトを挾
持して動力の伝達を行なう動力伝達装置であつ
て、 前記可動プーリーの前記ベルトとの接触面とは
反対側の面に傾斜面を有するホルダーを固定する
とともに、このホルダーの外方に固定板を前記軸
の軸方向移動不能に配設して、この固定板と前記
ホルダとでフライウエイトを挾持し、かつ前記固
定板の外方に前記固定板を覆うカバーを配設し、 前記カバーと前記固定板とで第1の空間を形成
し、前記固定板と前記可動プーリーとで第2の空
間を形成し、前記可動プーリーと前記固定プーリ
ーとで第3の空間を形成し、 かつ前記第1の空間、第2の空間、および第3
の空間と装置外部とを連通する連通手段を設け、
前記第1の空間、第2の空間、および第3の空間
内を常時大気圧に保持することを特徴とする動力
伝達装置。 2 前記固定板には前記第1の空間と第2の空間
とを連通する連通孔が設けてあり、前記軸には前
記第1の空間および前記第3の空間と装置外部と
を連通する連通通路および連通孔が設けてあるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の動力
伝達装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP148280A JPS5697655A (en) | 1980-01-09 | 1980-01-09 | Power transmission |
US06/223,304 US4406644A (en) | 1980-01-09 | 1981-01-08 | Power transmission system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP148280A JPS5697655A (en) | 1980-01-09 | 1980-01-09 | Power transmission |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5697655A JPS5697655A (en) | 1981-08-06 |
JPS6233465B2 true JPS6233465B2 (ja) | 1987-07-21 |
Family
ID=11502648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP148280A Granted JPS5697655A (en) | 1980-01-09 | 1980-01-09 | Power transmission |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4406644A (ja) |
JP (1) | JPS5697655A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5740150A (en) * | 1980-08-22 | 1982-03-05 | Nippon Denso Co Ltd | Power transmission device |
US4902265A (en) * | 1987-09-05 | 1990-02-20 | Mitsuboshi Belting Ltd. | Variable speed pulley |
US4881926A (en) * | 1987-12-04 | 1989-11-21 | Diesel Kiki Co., Ltd. | Stepless speed variator of a belt type |
JP4895145B2 (ja) * | 2009-08-20 | 2012-03-14 | 株式会社デンソー | 車両用回転電機 |
US10054211B2 (en) * | 2015-07-20 | 2018-08-21 | Dennis Zulawski | Drive clutch |
JP7195208B2 (ja) | 2019-04-12 | 2022-12-23 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
US11835120B2 (en) * | 2021-11-19 | 2023-12-05 | Team Industries, Inc. | Continuously variable transmission clutch |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3118311A (en) * | 1964-01-21 | francis | ||
US2987934A (en) * | 1959-04-01 | 1961-06-13 | Harley Davidson Motor Co Inc | Motor vehicle automatic transmissions |
US3599504A (en) * | 1970-02-02 | 1971-08-17 | Borg Warner | Automatic transmission |
-
1980
- 1980-01-09 JP JP148280A patent/JPS5697655A/ja active Granted
-
1981
- 1981-01-08 US US06/223,304 patent/US4406644A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5697655A (en) | 1981-08-06 |
US4406644A (en) | 1983-09-27 |
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