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JPS6227963Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6227963Y2
JPS6227963Y2 JP16370081U JP16370081U JPS6227963Y2 JP S6227963 Y2 JPS6227963 Y2 JP S6227963Y2 JP 16370081 U JP16370081 U JP 16370081U JP 16370081 U JP16370081 U JP 16370081U JP S6227963 Y2 JPS6227963 Y2 JP S6227963Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknotes
banknote
sensor
motor
escrow device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16370081U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5873385U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16370081U priority Critical patent/JPS5873385U/ja
Publication of JPS5873385U publication Critical patent/JPS5873385U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6227963Y2 publication Critical patent/JPS6227963Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、一旦受入れた紙幣を払出し可能な
状態で貯留するエスクロ装置を具備した紙幣識別
装置に関する。
〈従来の技術〉 紙幣識別装置において、真券と判定された紙幣
をエスクロ装置内に引き込む最中に新たな紙幣が
挿入口に挿入されたとき、この新たな紙幣を通常
〓〓〓〓〓
通り受入れて真偽判定を行なうようにするのは好
ましいことではない。何故ならば、新たな投入紙
幣が真券判定条件に合致しなかつた場合紙幣搬送
用モータを逆転してこの投入紙幣を自動的に返却
しなければならず、その際、エスクロ装置に引き
込まれつつある前回投入紙幣まで入口の方に戻さ
れてしまい、思わぬトラブルの原因となる。
このような問題が起こらないようにするため
に、従来の紙幣識別装置では紙幣挿入口にシヤツ
ターを設け、エスクロ装置内に紙幣を引き込んで
いる最中は該シヤツターを閉じて紙幣の挿入が物
理的に不可能になるようにしていた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし、挿入口にシヤツター及びその制御回路
を設ける構成は、紙幣識別装置の構造を複雑にす
ると共にコスト高でもあり、かつ紙幣をエスクロ
装置内に収納する毎にその都度シヤツターを閉、
開しなければならないため故障頻度及び耐久性等
の点でも問題があつた。
この考案は上述の点に鑑みてなされたもので、
紙幣投入口のシヤツターによらずに、電気的な制
御により、異常な紙幣連続投入を禁止できるよう
にした紙幣識別装置を提供しようとするものであ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 この考案に係る紙幣識別装置は、紙幣挿入口に
紙幣が挿入されたことを検知する第1のセンサ
と、この第1のセンサによる紙幣検知にもとづき
紙幣を通路内に引き込み該通路内で紙幣を搬送す
る正送り及び逆送り可能な搬送手段と、紙幣が前
記通路内を搬送される過程で該紙幣の真偽を判定
し、偽券のとき前記搬送手段を逆送りとして紙幣
を返却させる判定手段と、前記通路を経由してき
た真券紙幣を引き込んで保留し、かつ保留した紙
幣を前記通路に向けて返却することが可能なエス
クロ装置と、前記通路の途中であつて、前記第1
のセンサから紙幣長よりも長い所定距離だけ隔つ
た箇所に設けられ、紙幣を検知する第2のセンサ
と、前記判定手段によつて真券と判定された紙幣
を前記エスクロ装置内に引き込む制御を行なう第
1の制御手段と、前記エスクロ装置に真券紙幣を
引き込む動作を行なう以前に前記第1及び第2の
センサで同時に紙幣を検知したとき前記搬送手段
を逆送りとして紙幣を返却させる第2の制御手段
と、前記第1の制御手段によつて前記エスクロ装
置に真券紙幣を引き込む動作を行なつているとき
に前記第1のセンサで紙幣を検知した場合この引
き込み動作及び搬送手段の動作を一時的に中断さ
せる第3の制御手段とを具えている。
後述する実施例との対応を示すと、第1のセン
サがセンサP1R,P1L,PL、搬送手段が紙幣通
路2及びモータM1、判定手段が各センサP1R
1L,PL,PX1〜PX3、磁気検出ヘツドLH,R
H,CH,エスクロ装置がエスクロ装置9、第2の
センサがセンサP2(以上第1図参照)、第1の制
御手段が第3図のステツプ16から28までのル
ーチンを実行する制御回路、第2の制御手段が第
3図のステツプ18のYES、ステツプ19のNO
を経てステツプ17に行くルーチンを実行する制
御回路、第3の制御手段がステツプ29のYES
からステツプ30〜32に至るルーチンを実行す
る制御回路、に夫々概ね対応する。
〈作 用〉 投入された紙幣が真券と判定されると、第1の
制御手段により該投入紙幣をエスクロ装置内に引
き込む制御が行なわれる。この真券紙幣引き込み
動作が行なわれる前に第1、第2のセンサで同時
に紙幣が検知されると、第2の制御手段により、
紙幣返却動作が行なわれる。
第1のセンサを第2のセンサの間隔は紙幣長よ
りも長いので、両センサが同時に紙幣を検知する
ということは、投入紙幣がまだ紙幣通路の途中に
あるときに新たな紙幣が挿入口に投入されたこと
(つまり異常な紙幣連続投入がなされたこと)を
意味する。そこで、第2の制御手段により搬送手
段を逆送りとして異常な連続投入に係る紙幣を2
枚とも返却するのである。真券紙幣の引き込み動
作中に追加紙幣が投入されると、このことが第1
のセンサで検知され、第3の制御手段によりこの
引き込み動作及び搬送手段の動作を一時的に中断
させる。これにより、追加投入紙幣は挿入口から
内部に引き込まれず、連続投入を禁止することが
できる。この場合、引き込み途中の真券紙幣は引
き込みが一時中断されるが、追加投入紙幣が第1
のセンサで検知されなくなる。(例えば手で引き
抜かれる)と、第1の制御手段による引き込み動
作が続行され、最終的にはエスクロ装置に送り込
むことができる。
〓〓〓〓〓
〈実施例〉 以下添付図面を参照してこの考案の一実施例に
つき詳細に説明する。
第1図は紙幣識別装置の側面を略示するもの
で、第2図は同装置の紙幣通路2を正面から見て
展開して示したものである。入口1からたて長に
して挿入された紙幣はモータM1の正転(図では
時計方向の回転)駆動により矢印A方向に通路2
内を進む。すなわちモータM1の正転駆動によ
り、このモータM1及びローラ3,4に掛合した
ベルト5が矢印A方向に動き、これに伴つて紙幣
が搬送される。図では、特に各種センサの配置例
が示されている。第2図において、P1L,P1R
L,PX1,PX2,PX3,P2,P3,P4は光セン
サであり、CH,LH,RHは磁気検出ヘツドであ
る。1組の光センサは第1図の側面図から明らか
なように、通路2を挾んで発光体6と受光体7
(符号6と7は一例としてPLについて付した)を
含んでいる。
入口1の付近で紙幣の横幅に対応する間隔でか
つ紙幣搬送方向に関しては同位置で配された2組
の光センサP1L,P1Rは、挿入された紙幣の横幅
を判定するためのものである。通路2の中央より
も幾分ずれた位置で、搬送方向に関して所定の間
隔lで離隔して配された2組の光センサPL,PX
は、紙幣のたて方向の長さを判定するためのも
のである。上記光センサPX2及びこのセンサPX2
に対して搬送方向に関して所定間隔だけ離隔して
配されかつ横方向に関しては互いに所定間隔離隔
して配された光センサPX1,PX3は、紙幣の透過
光量を判定するためのものである。通路2の中央
よりも幾分ずれた位置に配された磁気検出ヘツド
CH及びこのヘツドCHに対して搬送方向に関して
所定間隔だけ離隔して配されかつ横方向に関して
は互いに所定間隔離隔して配された磁気検出ヘツ
ドLH,RHは、紙幣の印刷インキに含まれる磁性
成分(鉄等)を判定するためのものである。これ
らのセンサによつて紙幣の横幅、たての長さ、透
光性、磁性成分分布が検査され、これらすべての
性質が真券の性質を満足させたとき投入紙幣を受
入れる。1つでも真券の性質を満足させないもの
がある場合はモータM1を逆転駆動して通路2内
の紙幣を入口1に返却する。尚、センサPL,PX
,CHが中央から幾分ずれて配されている理由
は、紙幣の中央は折り目がつけられていることが
多く、しかも折り目の部分は他よりも薄くなつて
いることが多いので、この折り目の部分を避けて
検査を行なうためである。
紙幣検査を行なうための上記センサ類の後段に
設けられたゲートレバー8は、一旦真券として受
入れた紙幣の返却を可否を制御するものである。
レバー8は、常時は軽いスプリング(図示せず)
によつて第1図で実線で示すように通路2内に突
出しており、矢印A方向(正方向)に進む紙幣に
押されて支点8aを中心に回動して1点鎖線8′
で示すように通路外に逃れ、受入方向Aへの紙幣
の通過を可能にしている。しかし、レバー8の箇
所を一旦通り過ぎた紙幣が該レバー8の箇所を逆
戻りするような場合、該レバー8はロツクされ、
該紙幣を阻止する。但し、正常に紙幣を返却する
場合はソレノイドSOL1が付勢されてレバー8
を1点鎖線8′の位置に吸引し、逆方向(矢印A
の反対方向)への紙幣の搬送を可能にする。レバ
ー8に関連して設けられたスイツチSW1は、該
レバー8が通路2に突出しているときオフ、1点
鎖線8′のように通路外に逃れたときオンとな
る。
通路2を機能的に区分すれば、レバー8の前段
の紙幣検査のための通路部分と、レバー8の後段
の正貨として識別された紙幣を受入れるための通
路部分とに区分できる。後者の通路部分の長さ、
つまりレバー8の直後のa点から通路2の終端の
b点までの長さ、は一例として紙幣のたて方向の
長さに相当する。通路2の後段にはエスクロ装置
9が設けられている。このエスクロ装置9は投入
された紙幣を一時保留し、必要とあらば保留紙幣
を通路2に向けて返却する機能をもつものであ
る。通路2の出口に設けられた光センサP3及び
エスクロ装置9の入口に設けられた光センサP4
は、モータM1及びエスクロ装置9内の紙幣巻取
用モータM2を制御するために利用される。ま
た、光センサP3の手前に設けられた光センサP2
は通路2内に紙幣が有るとき新たな紙幣の挿入を
禁止するためのものである。
エスクロ装置9においては、モータM2によつ
て回転されるドラム10の所定箇所につる巻きバ
ネ11の一端が固定されており、このドラム10
を芯とする巻取り体とバネ11との間に紙幣を挾
〓〓〓〓〓
み込んで該紙幣を堅く巻取る。すなわち、通路2
の出口からエスクロ装置9に入つた紙幣は矢印B
の流れを通つてドラム10を芯とする巻取り体と
バネ11との間に進入する。モータM2を後述の
ように適時に正転(図では反時計方向の回転)駆
動してドラム10にバネ11を巻取り、このバネ
11と共に矢印B方向に進入した紙幣を堅く巻取
る。一例として、ドラム10には最大で40枚程度
の紙幣を巻取ることができる。すなわちつる巻き
バネ11の全長は40枚程度の紙幣を巻取るのに十
分な長さをもつている。ドラム10に巻取つた紙
幣を通路2の方に返却する場合は、モータM2を
逆転する。モータM2が逆転した分だけバネ11
は自己復原力によつて巻き芯11aに巻取られ、
ドラム10及びバネ11の動きに伴つて紙幣が矢
印Bとは反対方向に送り出されて通路2に戻され
る。
エスクロ装置9は関連するオプシヨンとしてス
トツカ12を追加することが可能である。ストツ
カ12は多量の紙幣を積重ねて収納する機能をも
つものである。ソレノイドSOL2はドラム10
から排出された紙幣をストツカ12の方向に向け
るためのもので、このSOL2の付勢によつて部
材13がバネ11を押して、排出された紙幣の流
れを矢印D方向に変える。ストツカ12に設けら
れた光センサP5は、矢印Dの流れを通つてエス
クロ装置9からストツカ12に紙幣が送り込まれ
たことを検知するためのもので、この検知にもと
づきストツカ12における紙幣積重ね作業を実行
させる。
また、エスクロ装置9における各所定箇所(箇
所は特に図示せず)にはエスクロ満杯検出スイツ
チSW2、エスクロエンプテイ検出スイツチSW
3、インベントリスイツチSW4が夫々設けられ
る。また、紙幣識別装置内の所定箇所にはエスク
ロ装置9に関連してセーフテイスイツチSW5が
設けられる。これらのスイツチについては後述す
る。
次に、第3図を参照して第1図の紙幣識別装置
における処理及び制御手順につき説明する。
ステツプ14では、横幅用センサP1LまたはP
1R(どちらか一方だけに限定してもよい)で紙幣
を検知したか否かを判断する。入口1から紙幣が
挿入されるとセンサP1L,P1Rは紙幣検知出力を
生じ、ステツプ14はYESとなる。この紙幣の
挿入にもとづきモータM1の正転駆動が開始され
(ステツプ15)、紙幣が通路2に引き込まれる。
前述の通り、紙幣がゲートレバー8の前段の通路
2を通過する過程で光センサP1R,P1L,PL
X1,PX2,PX3及び磁気検出ヘツドCH,RH,
LHによつて、紙幣の横幅、磁性成分分布、透過
光量及びたての長さ等に関して真偽判定が実行さ
れる(ステツプ16)。ステツプ16における真
偽判定において、真券の条件を満たしていないこ
とが検出された場合、その検出時点で直ちにモー
タM1を逆転して紙幣を矢印Aの反対方向に搬送
し、返却する(ステツプ17)。すべての面で真
券の条件を満たしていることが判明した場合はス
テツプ18に進む。その場合、モータM1の正転
は続行される。
ステツプ18ではセンサP2が紙幣を検知してい
る。(P2オン)か否かを判断する。センサP2
は、ステツプ16における真偽判定に関与する最
後尾のセンサPX1,PX3の箇所を紙幣の後端が通
り過ぎたときその紙幣の前端付近の一部分が確実
に該センサP2に入るような位置に配されてい
る。従つて、ステツプ16の次のステツプ18は
通常YESであるが、もしNOならば異常であるの
でステツプ17に進み、投入紙幣を返却する。セ
ンサP2及びステツプ19は紙幣の連続投入を禁
止するために関与する。ステツプ19では、通路
2内の入口1に近い箇所に配されたセンサP1L
1R,PLのいずれかが紙幣を検知している(P1
,P1RまたはPLオン)か否かを判断する。尚、
センサP1L,P1R,PLとP2との距離は紙幣長よ
りも長い。紙幣が連続投入されていない場合は、
ステツプ19はNOであり、ステツプ20に進
む。連続投入されている場合は、真券と判定した
先の紙幣がセンサP2によつて検知されていると
きに、後続の紙幣がセンサP1R,P1L,PLのい
ずれかによつて検知されるので、ステツプ19は
YESとなり、ステツプ17に移り、モータM1
を逆転して後続の紙幣及びセンサP2によつて検
知されている紙幣を返却する。この段階では、セ
ンサP2によつて検知されている紙幣はまだゲート
レバー8の箇所を通過しきつていないので逆送り
が可能であり、かつ、真券と判定した紙幣のカウ
ントをまだ行つていないので返却しても不都合は
〓〓〓〓〓
生じない。
ところで、通路2を搬送されてゆく紙幣がゲー
トレバー8を1点鎖線8′の位置へ押しのける
と、スイツチSW1がオンする。やがて紙幣の後
端がレバー8を通過し終えると、レバー8は通路
2内に戻り、スイツチSW1がオフする。このよ
うに、紙幣が中途で返却されずに、スイツチSW
1がオンからオフに変化した場合は、真券と判定
された紙幣がゲートレバー8の後段の通路2に受
入られたことを示している。このとき、受入れら
れた紙幣の後端はほぼa点(第1図)に位置し、
前端はほぼb点に位置する。この位置では、返却
方向へ(矢印Aと反対方向へ)の紙幣の戻りはゲ
ートレバー8によつて阻止される。すなわち、紙
幣が中途で返却されずにスイツチSW1がオンか
らオフに変化したとき真券信号ALL OKを発生
し、図示しない計数制御装置でこの信号ALL
OKをカウントし、真券1枚を受入れたことを記
憶するようになつているので、一旦真券として受
入れた紙幣は所定の返却命令がない限りみだりに
返却されないようにしているのである。
センサP1L,P1Rの出力の一例を第4図aに示
し、スイツチSW1の出力の一例を第4図bに示
す。またALL OK信号の一例を第4図cに示
す。第4図では、センサが紙幣を検知したとき、
あるいはスイツチ、モータ、タイマがオンしたと
き、あるいは信号が発生しているときをハイレベ
ルで示している。
第3図の説明に戻ると、ステツプ20ではスイ
ツチSW1がオンからオフに変化したか否かを判
断する。YESの場合、ステツプ21で真券信号
ALL OKをセツトし、ステツプ22に進む。
尚、リセツト用ステツプは特に図示していない
が、真券信号ALL OKは所定時間経つとリセツ
トされるようになつている。ステツプ22ではモ
ータM1を停止し、モータM2の正転駆動を開始
すると共に、タイマTMをスタートする。第3図
におけるステツプ22以降の処理によつて、ゲー
トレバー8の後段の通路2(a点からb点)に受
入れられた紙幣をエスクロ装置9に引き込む処理
が実行される。
エスクロ装置9に前回引き込まれた紙幣の後端
はセンサP4を通り抜けた箇所すなわち第1図の
c点の箇所に位置している。他方、ステツプ21
の処理時点では通路2内の紙幣の先端はb点にき
ている。モータM1とM2の速度が異なるため、
両モータM1、M2を一緒に回したとすると、今
回の投入紙幣がエスクロ装置9内の紙幣と重なつ
てしまうおそれがある。そのような不都合を除去
するために、ステツプ22の処理によつてモータ
M1を一旦停止し、モータM2を先に回すように
しているのである。従つて、モータM2の単独駆
動により、後端がc点にあつた前回投入紙幣がド
ラム10に更に巻き取られ、その間、通路2内の
今回投入紙幣の先端はb点で停止している。タイ
マTMの動作時間は、上記理由に鑑みてモータM
1を一時停止しておくのにふさわしい時間であ
り、一例として200ms程度(この場合モータM1
の紙幣送り速度は1秒間につき64mm程度であると
する)である。
ステツプ23では、タイマTMの所定動作時間
が終了したか否かを判断する。タイマTMの動作
時間が終了すると、ステツプ24において、モー
タM1の正転をスタートする。こうしてモータM
1とM2が一緒に回転するようになり、通路2内
の紙幣はモータM1の回転によつてエスクロ装置
9に送り込まれ、かつモータM2の回転によつて
エスクロ装置9内に引き込まれる。モータM1,
M2及びタイマTMの状態を第4図d,e,fに
示す。エスクロ装置9内への紙幣の引き込みに応
じてセンサP3及びP4の出力は第4図g,hに示
すように変化する。すなわち、紙幣の先端がセン
サP3,P4に入つたときからその後端がセンサP
3,P4を通り抜けるまでが同図g,hでハイレベ
ルで示されている。
センサP3の状態がハイレベルからローレベル
に変化したとき、すなわち紙幣の後端がセンサP
3を通り過ぎたとき第4図dに示すようにモータ
M1が停止される。この処理は第3図のステツプ
25,26に示されている。また、センサP4
状態がハイレベルからローレベルに変化したと
き、すなわち紙幣の後端がセンサP4を通りすぎ
たとき第4図eに示すようにモータM2が停止さ
れる。この処理は第3図のステツプ27,28に
示されている。こうして、紙幣の後端が第1図の
c点に位置したとき、エスクロ装置9への紙幣の
引き込みが完了する。
エスクロ装置9に紙幣を引き込んでいる最中、
〓〓〓〓〓
すなわちモータM1とM2を同時に正転駆動して
いるとき、新たな紙幣が入口1に挿入された場合
は、モータM1及びM2を停止して受入紙幣のエ
スクロ装置9への引き込みを一時中断すると共に
新たな紙幣の通路2内への引き込みを禁止する。
すなわち、M1とM2の正転駆動中に第4図aに
破線で示すようにセンサP1LまたはP1Rが紙幣検
知出力を生じると同図d,eに破線で示すように
モータM1,M2が一時停止する。入口1の紙幣
を抜きとれば、センサP1L,P1Rの紙幣検知信号
は消滅し、モータM1,M2の正転駆動が再開す
る。この処理は第3図のステツプ29,30,3
1,32に示されている。
ステツプ29においては、センサP1LまたはP
1Rが紙幣を検知したか(P1LまたはP1Rオン)否
かを判断する。NOのとき、ステツプ25に進
み、センサP3を紙幣が通過し終えたか(P3
フ)か否かを判断する。NOのとき、つまりまだ
センサP3が紙幣を検知しているときはステツプ
29に戻る。エスクロ装置9に紙幣を引き込んで
きる最中に新たな紙幣が入口1に挿入されると、
ステツプ29はYESとなり、ステツプ30に進
んでモータM1及びM2を停止する。これにより
新たな紙幣の受入が禁止される。次のステツプ3
1ではセンサP1L及びP1Rが共に紙幣を検知しな
くなつた(P1L及びP1Rオフ)か否かを判断す
る。紙幣の追加投入が許されないことを知つた利
用者が新たな紙幣を入口1から引き抜いたとき、
ステツプ31はYESとなり、ステツプ32に進
んでモータM1及びM2の正転駆動を再開する。
ステツプ32の後ステツプ25に移る。エスク
ロ装置9内に引き込まれた紙幣の後端がセンサP3
を通り過ぎたときステツプ25はYESとなり、
ステツプ26でモータM1を停止する。次にステ
ツプ27に進み、紙幣の後端がセンサP4を通り
過ぎたか(P4オフ)か否かを判断し、YESなら
ばステツプ28でモータM2を停止する。
尚、エスクロ装置9への紙幣引き込み操作は手
操作に比べ素早いので、拒否された後続紙幣を人
手によつて入口1から引き戻し、その後再び挿入
する迄の間にはエスクロ装置9への紙幣引き込み
動作は終了するのが普通であり、一度拒否した紙
幣を概ね二度目は支障なく受入れることが可能で
ある。
エスクロ装置9内に一旦受入れた紙幣を解約あ
るいは精算等により返却する場合は、第5図のよ
うな手順で処理する。まず、返金命令が与えられ
るとソレノイドSOL1を付勢し、ゲートレバー
8を通路2の外に出す。次に、モータM1の逆転
を開始し、その後僅かな時間待ちを設定した後モ
ータM2の逆転を開始する。これにより、エスク
ロ装置9から通路2に向けて紙幣が排出される。
センサP4が一度紙幣を検知し(「P4オン」
YES)、その後紙幣を検知しなくなつたとき
(「P4オフ」YES)、1枚の紙幣がエスクロ装置9
から通路2に完全に送り出されたことを意味す
る。そのときモータM2を停止する。モータM1
は逆転を持続するので、通路2内の1枚の紙幣は
矢印Aとは反対方向に搬送され入口1から排出さ
れる。センサP1L及びP1Rが一度紙幣を検知し
(「P1L及びP1Rオン」YES)、その後紙幣を検知
しなくなつたとき(「P1L及びP1Rオフ」YES)、
1枚の紙幣が入口1の外に完全に排出されたこと
を意味する。そのときモータM1を停止し、かつ
ソレノイドSOL1を消勢してレバー8を通路2
内に戻す。以上のようにして1枚の紙幣が返金さ
れる。排出枚数カウント用の計数手段を具備して
第5図の処理を繰返せば、任意の枚数の紙幣をエ
スクロ装置9から返金することができる。
エスクロ装置9においては、モータM2の回転
をギヤダウンして伝達する機構(図示せず)を具
備しており、この機構に関連して所定箇所にエス
クロ満杯検出スイツチSW2及びエスクロエンプ
テイ検出スイツチSW3が設けられている。モー
タM2が初期位置にあるとき、つまりドラム10
に全く紙幣が巻取られていないとき、エンプテイ
検出スイツチSW3が作動してエンプテイを検出
する。モータM2が初期位置から正転方向に所定
回転したとき(一例として紙幣を40枚程度巻取つ
たとき)、ギヤダウン機構に関連して設けられた
満杯検出スイツチSW2が作動し、満杯であるこ
とを検出する。このスイツチSW2によつて満杯
が検出されたときはモータM2の駆動を禁止する
と共に本体のモータM1の駆動も禁止する。
一例として、エスクロ装置9は、入口1、通路
2、モータM1等を含む紙幣識別装置本体33
(第6図参照)から取出し自在であり、セーフテ
イスイツチSW5はエスクロ装置9が本体33か
〓〓〓〓〓
ら取外されたことを検出するために本体33の所
定箇所に設けられる。例えば、エスクロ装置9は
第6図に2点鎖線で示すように軸9aを支点とし
て所定角傾かせた後、矢印E方向に引けば本体3
3から取外すことができるようになつており、セ
ーフテイスイツチSW5はこのようにエスクロ装
置9が本体33から離れたとき作動して本体33
の動作(主にモータM1の駆動)を禁止するよう
制御する。これは、エスクロ装置9が外れている
場合紙幣の受入が不可能になるため、そのような
場合は紙幣識別装置の動作を禁止するようにした
ためである。
インベントリスイツチSW4は、エスクロ装置
9内に貯留している紙幣を全部排出させて集金す
るときに操作されるものである。管理者がエスク
ロ装置9を第6図2点鎖線で示すように傾かせ
て、インベントリスイツチSW4を操作すると、
モータM2が逆転してドラム10に巻取られてい
る紙幣をセンサP4が設けられている出口(入
口)からすべて排出する。管理者は、排出された
紙幣を手で受けて集金すればよい。このときセン
サP4は紙幣を検知するが、本体33には何の制
御も及ぼさない。何故ならば、セーフテイスイツ
チSW5の作動によつて本体33の動作が禁止さ
れているからである。インベントリスイツチSW
4の操作中にエンプテイ検出スイツチSW3がエ
ンプテイを検出するとモータM2は自動的に停止
するように制御される。
上記実施例では、ソフトウエア処理によつて制
御回路が構成されるように説明したが、ハードロ
ジツクによつても構成し得るのは勿論である。ま
た、センサP3,P4の両方または一方が紙幣を検
知していることを条件に、センサP1L,P1Rで紙
幣が検知されたときモータM1,M2をストツプ
するようにしてもよい。また、紙幣検知用のセン
サは光センサに限らず、紙幣の通過を検知し得る
ものであればよい。
〈考案の効果〉 以上説明したようにこの考案によれば、エスク
ロ装置に真券紙幣を引き込む動作を開始する以前
は第1のセンサ(P1R,P1LまたはPL)と第2
のセンサP2とで同時に紙幣を検知したとき搬送
手段を逆送りとする(モータM1を逆転する)こ
とにより紙幣連続投入を禁止し、エスクロ装置に
紙幣引き込み中に第1のセンサ(P1L,P1R)で
紙幣を検知したときは引き込み動作と搬送手段の
動作(モータM1とM2の正転)を一時的に中断
することにより紙幣連続投入を禁止するようにし
ているので、入口のシヤツターが不要であり、構
造が簡単化されると共に経済的でありかつ耐久性
にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の紙幣識別装置の機構部の一
実施例を示す側面図、第2図は同実施例における
各種センサの配置関係を展開して示す正面図、第
3図は同実施例における紙幣受入時の制御及び処
理手順の一例を示すフローチヤート、第4図は第
3図の制御にもとづく各装置あるいは信号の状態
の一例を示すタイミングチヤート、第5図は同実
施例における返金時の制御及び処理の一例を示す
フローチヤート、第6図は同実施例におけるエス
クロ装置が取外し可能であることを示す側面略図
である。 1……入口、2……通路、3,4……ローラ、
5……ベルト、M1……モータ、P1L,P1R,P
L,PX1,PX2,PX3,P2,P3,P4,P5……光
センサ、CH,LH,RH……磁気検出ヘツド、8
……ゲートレバー、9……エスクロ装置、10…
…ドラム、M2……モータ、11……つる巻きバ
ネ、12……ストツカー、SOL1,SOL2……
ソレノイド。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 紙幣挿入口に紙幣が挿入されたことを検知す
    る第1のセンサと、この第1のセンサによる紙
    幣検知にもとづき紙幣を通路内に引き込み該通
    路内で紙幣を搬送する正送り及び逆送り可能な
    搬送手段と、紙幣が前記通路内を搬送される過
    程で該紙幣の真偽を判定し、偽券のとき前記搬
    送手段を逆送りとして紙幣を返却させる判定手
    段と、前記通路を経由してきた真券紙幣を引き
    込んで保留し、かつ保留した紙幣を前記通路に
    向けて返却することが可能なエスクロ装置と、
    前記通路の途中であつて、前記第1のセンサか
    ら紙幣長よりも長い所定距離だけ隔つた箇所に
    設けられ、紙幣を検知する第2のセンサと、前
    記判定手段によつて真券と判定された紙幣を前
    記エスクロ装置内に引き込む制御を行なう第1
    の制御手段と、前記エスクロ装置に真券紙幣を
    引き込む動作を行なう以前に前記第1及び第2
    のセンサで同時に紙幣を検知したとき前記搬送
    手段を逆送りとして紙幣を返却させる第2の制
    御手段と、前記第1の制御手段によつて前記エ
    スクロ装置に真券紙幣を引き込む動作を行なつ
    ているときに前記第1のセンサで紙幣を検知し
    た場合この引き込み動作及び前記搬送手段の動
    作を一時的に中断させる第3の制御手段とを具
    える紙幣識別装置。 (2) 前記搬送手段は、紙幣を正送り及び逆送りす
    るための第1のモータを含み、前記エスクロ装
    置は、紙幣を引き込み及び返却するための第2
    のモータを含み、前記第1の制御手段は、前記
    判定手段によつて真券と判定された紙幣が前記
    通路内の所定箇所を通過したとき真券信号を発
    生する手段と、この真券信号にもとづき前記第
    2のモータを駆動して前記エスクロ装置への紙
    幣引き込み動作を開始する手段と、前記通路と
    前記エスクロ装置の連結箇所において前記通路
    の出口付近に設けられ、紙幣を検知する第3の
    センサと、前記エスクロ装置の入口付近に設け
    られ、紙幣を検知する第4のセンサと、前記エ
    スクロ装置への紙幣引き込み動作時に前記第3
    のセンサの箇所を紙幣が通過し終えたとき前記
    第1のモータを停止し、前記第4のセンサの箇
    所を紙幣が通過し終えたとき前記第2のモータ
    を停止する手段とを含むものである実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の紙幣識別装置。
JP16370081U 1981-11-04 1981-11-04 紙幣識別装置 Granted JPS5873385U (ja)

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JP16370081U JPS5873385U (ja) 1981-11-04 1981-11-04 紙幣識別装置

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JPS5873385U JPS5873385U (ja) 1983-05-18
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JP2761883B2 (ja) * 1988-04-06 1998-06-04 株式会社日立製作所 現金自動取扱装置
JP2005338990A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 紙幣識別装置

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