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JPS62231097A - 紙塗工用組成物 - Google Patents

紙塗工用組成物

Info

Publication number
JPS62231097A
JPS62231097A JP6858486A JP6858486A JPS62231097A JP S62231097 A JPS62231097 A JP S62231097A JP 6858486 A JP6858486 A JP 6858486A JP 6858486 A JP6858486 A JP 6858486A JP S62231097 A JPS62231097 A JP S62231097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
paper
monomer
latex
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6858486A
Other languages
English (en)
Inventor
尚 松井
隆 森田
杉江 正寛
浜口 千里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP6858486A priority Critical patent/JPS62231097A/ja
Publication of JPS62231097A publication Critical patent/JPS62231097A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙塗工用組成物に関し、さらに詳細には塗工
層の強度が大で、印刷光沢発現性の良好な紙塗工用組成
物に関する。
〔従来の技術〕
近年、出版用あるしくは包装用として、大量の顔料塗工
紙が使用されている。このように、紙に顔料塗工を行う
目的は、主として印刷効果を高め、商品価値を高めよう
とすることにある。
このような紙の印刷方式としては、凸版印刷法、平版印
刷法、凹版印刷法の3方式があるが、このうち最も一般
的に使用されている印刷方式は、平版印刷法、すなわち
オフセット印刷法である。
オフセット印刷法に関しては、印刷用紙としての原紙(
塗工用紙)、塗工液(紙塗工用組成物)あるいは塗工方
法などが長年にわたって研究され、種々の問題が改良さ
れてきてはいるが、未だ改良を必要とする点が多い。
オフセント印刷用紙を作る上で最も重量なことの一つは
、オフセント印刷時に粘着性の高いオフセットインキを
使用するため、ビフキングを起こさないように良好な強
度(ピッキング強度)を有する塗工層を形成させること
である。しかも、インキ転移性が損なわれないよう、多
孔性でなければならない。
また、近年、非常に重視されている塗工紙の物性として
は、印刷光沢発現性が挙げられる。印刷光沢は、最終商
品としての価値を決定するといっても過言ではなく、前
記ピッキング強度に劣らず重量である。特に、近年に至
っては、多くの製紙メーカーにおいて塗工用紙の製造に
際し、充填剤として安価な炭酸カルシウムを多量に使用
する試みが行われている。しかしながら、炭酸カルシウ
ムを多く使用した塗工用紙の場合、一般に印刷光沢発現
性が低下する傾向にあり、この面から印刷光沢発現性を
良好にすることが一層重量視されるようになってきた。
従来、塗工層に良好な耐ピツキング強度を与えるために
は、単純には組成物中の結合剤、特にラテックスの量を
増加することにより解決されてきた場合が多い。しかし
ながら、ラテックスの量を増加することはコストを上昇
させるばかりでなく、他の塗工紙の物性、例えば白紙光
沢やインキ転移性を低下させるため好ましい方法ではな
い。
また、印刷光沢の向上のためには、一般的に白紙光沢を
良好にし、それに伴って印刷光沢を向上させ、あるいは
インキの浸透をある程度抑制してインキ層を塗工紙表面
でできる限り固着させることにより印刷光沢の向上を図
る試みがなされている。例えば白紙光沢を向上させる方
法としては、顔料として白紙光沢発現性の良好な細かい
粒径を有するクレーを多く用いたり、あるいはプラスチ
ック顔料を使用するなどの方法が採用されている。
しかしながら、この方法は使用する顔料のコストが高い
ばかりでなく、塗工層が多孔質となって、インキの浸透
性が良好となる結果、白紙光沢が良好な割には印刷光沢
が向上しない場合が多い。
また、インキの浸透性をある程度抑制するためには、結
合剤の割合、特にラテックスの量を多くしたり、あるい
は顔料に板状の結晶構造を有するクレー、例えばデラミ
ネートクレーなどを使用する方法が挙げられる。しかし
ながら、結合剤の量を増加した場合、前記したようにコ
ストが上界するばかりでなく、インキ転移性や白紙光沢
などの塗工紙物性を悪化させる。また、板状のクレーで
あるデラミネートクレーを使用する場合には、流動性が
悪化するため組成物の固形分濃度を下げて塗工せざるを
得す、種々の塗工紙物性の低下を招来し、また乾燥エネ
ルギーを多く要する欠点を生じる。従って、本質的には
、ラテックスの接着強度を向上させ、緻密な塗工層を形
成させ、かつラテックス皮膜とインキの親和性を低下さ
せることにより、インキの浸透を抑制させることが、望
ましい手段である。
このように、ラテックスを含む紙塗工用組成物の開発は
今までにも試みられてきたが、充分満足すべきものは存
在していない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、良好な耐ピツキング強度と良好な印刷光沢発現性を
有する紙塗工用組成物を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、(a+脂脂肪族共役ジエン系単量
体2御〜60 体5〜20重量%、(clエチレン性不飽和カルボン酸
単債体0.5〜10重量%、および(d)これらと共重
合可能な他のモノオレフィン系単量体10〜74、5重
量%を乳化重合して得られる共重合体ラテックスあって
、該共重合体ラテックスの固形分中のトルエン不溶分が
30〜95重景%、重量ノール可溶分が5〜15重量%
、該メタノール可溶分中のシアン化ビニル系単量体の重
合体成分が5重量%未満である共重合体ラテックスを顔
料結合剤として、顔料100重量部に対し固形分換算で
5〜30重量部配合したことを特徴とする紙塗工用組成
物を提供するものである。
本発明の紙塗工用組成物に使用される共重合体ラテック
スは、前記単量体(al〜(d+酸成分特定割合で乳化
重合して得られたものである。
ここで、(al脂肪族共役ジエン系単量体としては、例
えば1.3−ブタジェン、2−メチル−1,3−ブタジ
ェン、2−クロロ−1,3−ブタジェン、イソプレン、
クロロプレンなどを挙げることができ、特に好ましくは
1.3−ブタジェンである。
本発明の共重合体ラテックス中の(a)脂肪族共役ジエ
ン系単量体の割合は、20〜60重量%、好ましくは2
5〜50重量%であり、この範囲を外れると得られるラ
テックスの顔料結合能力が低下し、また最終的に得られ
る紙塗工用組成物を塗工した紙において耐水接着強度が
低下するため、オフセット印刷用紙としては好ましいも
のを得ることができない。
山)シアン化ビニル系単量体としては、例えばアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられる
。かかる(b)シアン化ビニル系単量体は、塗工紙のイ
ンキ浸透を適切に抑制するために必須の成分であり、そ
の割合は全ラテックス中、5〜20重量%、好ましくは
6〜15重量%である。(blシアン化ビニル系単量体
が5重量%未満では塗工紙におけるインキの浸透を適切
に抑制することができず、一方20重量%を超えると塗
工紙における塗工層の接着強度が低下し、好ましくない
(clエチレン性不飽和カルボン酸単量体としては、例
えばアクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸、ケイ皮
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などを挙げるこ
とができる。かかる(c)エチレン性不飽和カルボン酸
単量体は、顔料粒子同士、あるいは塗工されたときに顔
料と塗工用紙との接着力を高める作用を有し、また本発
明の共重合体ラテックスのコロイドとしての安定性を向
上させるために必須の成分である。(c)エチレン性不
飽和カルボン酸単量体のラテックス中の割合は、0.5
〜10重量%、好ましくは1〜5重量%であり、0.5
重量%未満では前記した効果を発揮することが困難であ
り、一方10重量%を超えるとラテックスの粘度が高く
なって紙塗工用組成物の結合剤としては不適当なものと
なる。
fd+前記(al〜(c1と共重合可能な他のモノオレ
フィン系単量体としては、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、モノクロルスチレン、p−メチルスチレンな
どの芳香族ビニル化合物;アクリル酸メチル、メタアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ヒドロキ
シエチルなどのアクリル酸もしくはメタアクリル酸のエ
ステル類などを挙げることができ、好ましくはスチレン
および/またはメチルメタアクリレートである。かかる
(d)前記(al〜(c)と共重合可能な他のモノオレ
フィン系単量体の全ラテックス中における割合は、10
〜74.5重量%、好ましくは20〜40重量%であり
、10重量%未満では耐水接着強度が劣り、一方74.
5重量%を超えると接着強度が劣り、いずれも好ましく
ない。
本発明の組成物に使用される共電量体ラテックスは、(
a)〜<d)Oit体成分より構成されるが、さらに前
記条件に加えて該共重合体ラテックスの固形分中、■ト
ルエン不溶分が30〜95重量%、■メタノール可溶分
が5〜15重量%、■該メタノール可溶分中のシアン化
ビニル系単量体の重合体成分が5重量%未満であるとい
う特徴を有する。
ここで、■トルエン不溶分とは、ラテックスをガラス板
上に薄く流して室温でフィルム化させ、該フィルムを減
圧乾燥して恒量としたのち、トルエン1.000mAを
加え、15時間振とうし、120メツシユの金網で濾過
し、次いで濾液を蒸発させて残渣の重量を測定すること
によりトルエン可溶分の割合を求め、これからトルエン
不溶分を算出した値である。トルエン不溶分は、共重合
体ラテックスの固形分中、30〜95重量%、好ましく
は70〜90重量%であり、30重量%未満では得られ
る塗工層の強度が弱く、また充分に緻密な塗工層を形成
しないため、インキが浸透し易く、充分な印刷光沢が発
現せず、一方95重量%を超えると塗工層の強度、耐水
強度が低下する。
なお、トルエン不溶分が70〜95重景%で重量と、塗
工層の接着強度、印刷光沢が良好であり、特に枚葉オフ
セ・ノド用に好適に使用される。
また、トルエン不溶分が30重量%以上、70重量%未
満の場合には、前記範囲(70〜95重量%)に比し塗
工層の接着強度や印刷光沢はやや劣る傾向にあるが、オ
フセット輪転印刷用にも用いることができる。
かかるトルエン不溶分は、主として分子量調節剤の種類
および量、あるいは乳化重合の開始剤の種類および量を
変化させることにより容易に調整することができ、例え
ば分子量調節剤および/または開始剤の量を増加させる
とトルエン不溶分が減少する。
分子量調節剤としては、例えばクロロホルム、ブロモホ
ルム、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水
素;n−へキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプ
タン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカ
プタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリルメ
ルカプタンなどのメルカプタン頚;ジメチルキサントゲ
ンジサルファイド、ジイソプロビルキサントゲンジサル
ファイドなどのキサントゲン類など、通常の乳化重合で
使用可能なもの全てを使用することができる。分子量調
節剤の使用に際しては、クロロホルム、四塩化炭素など
の分子量調節効果は小さいが、重合後半まで効果の持続
性のあるものを重合の最初に用い、メルカプタンのよう
な分子量調節効果は大きいが、速(消費され易いものを
重合途中で逐次添加して使用すると、容易に所定の範囲
内にトルエン不溶分を調整することが可能である。
次に、■ラテックス固形分中のメタノール可溶分とは、
共重合体ラテックスの固形分を10重量%に調整し、該
ラテックスにカチオン交換樹脂を入れイオン交換を行い
、その後この試料を1g程度精秤し、全量を濾紙に吸収
させ乾燥し、この濾紙を細かく切り、メタノール100
m1で2回抽出し、この抽出液を合わせて蒸発させ、残
渣量を求め、これから全固形分に対するメタノール可溶
分を算出した値である。メタノール可溶分は、共重合体
ラテックスの固形分中、5〜15重量%、好ましくは7
〜13重量%であり、5重量%未満では該共重合体ラテ
ックスを用いて紙塗工用組成物となした場合に充分な機
械的安定性が得られず、一方15重量%を超えると塗工
層の強度が低下する。
なお、ラテックス固形分中のメタノール可溶分は、例え
ば次のような方法により容易に調整することができる。
すなわち、乳化重合に際して仕込み単量体の一部をあら
かじめ重合し、その後残りの5−ffi体を一括あるい
は連続的に加え重合する方式を採用し、最初に重合する
単量体は全単量体の8〜30重量%とじ、かつエチレン
性不飽和カルボン酸単量体の50重量%以上が最初の重
合成分中に含まれているようにし、この場合において開
始剤量を増加あるいはエチレン性不飽和カルボン酸it
体の量を増加することにより、メタノール可溶分を増加
させることができ、逆にすればメタノール可溶分を少な
くすることができる。
次に、■メタノール可溶分中のシアン化ビニル系単量体
の重合体成分は、前記メタノール可溶分の赤外吸収スペ
クトルを測定し、2250c@−’のCN基の吸収に基
づき、あらかじめ作製しておいた検ff1Wからシアン
化ビニル系単量体の量を求めた値である。なお、この値
は、熱分解ガスクロマトグラフィーあるいはケールプー
ル法などの窒素分析を用いても測定することができる。
メタノール可溶分中のシアン化ビニル系単量体の重合体
成分は、5重量%未満であり、5重量%以上であると得
られる塗工層のインキ浸透が良好過ぎて充分な印刷光沢
発現性が得られず、また組成物の流動性が悪化する傾向
にある。かかるメタノール可溶分中のシアン化ビニル系
単量体の重合体成分の量は、例えば次のような方法によ
り容易に調整することができる。すなわち、メタノール
可溶分中のシアン化ビニル系単量体の割合を減少させる
ためには、エチレン性不飽和カルボン酸単量体を重合初
期に使用し、該単量体の90重型置以上が重合したのち
、シアン化ビニル系単量体を連続して、あるいは一括し
て添加し重合する方法が採られる。
なお、本発明で使用される共重合体ラテックスの平均粒
子径は、好ましくは800〜2,000人、さらに好ま
しくはi、ooo〜1.800人である。
本発明で使用される(al〜(d)単量体を乳化重合す
るに際しては、公知の方法で水性媒体中で乳化剤、重合
開始剤、分子M調節剤などを用いて製造することができ
る。
ここで、乳化剤としては、例えば両性界面活性剤、アニ
オン性界面活性剤、あるいはノニオン性界面活性剤が使
用できる。ここで、両性界面活性剤としては、アニオン
部分としてカルボン酸塩、EMfllエステル塩、スル
ホン酸塩、リン酸エステル塩を、カチオン部分としては
アミン塩、第4級アンモニウム塩を持つものが挙げられ
、具体的にはアルキルベタインの塩としてはラウリルベ
タイン、ステアリルベタイン、ココアミドプロピルベタ
イン、2−ウンデシル−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムベタインの各々の塩が、アミノ酸タイプのものとし
てはラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニ
ン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ
(アミノエチル)グリシン、ジオクチルジ(アミノエチ
ル)グリシンの各々の塩が挙げられる。また、アニオン
性界面活性剤としては、例えば高級アルコールの硫酸エ
ステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホ
ン酸塩などが挙げられる。さらに、ノニオン性界面活性
剤としては、通常のポリエチレングリコールのアルキル
エステル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエ
ーテル型などが用いられる。
開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウムなどの水溶性開始剤;過酸化ベンゾ
イルなどの油溶性開始剤;あるいはレドックス系開始剤
のいずれでも使用できる。
分子量調節剤、キレート剤、無機塩なども、乳化重合と
して公知のものが用いられる。
共重合は、例えば単量体混合物の一括仕込みで行われる
。しかし、単量体混合物の一部を重合した後、次いでそ
の残部を重合進行に従って断続的にもしくは連続的に添
加する方法でもよい。
また、単量体混合物を重合の初めより連続的に添加する
方法を採ることができる。
本発明の紙塗工用組成物は、かかる共重合体ラテックス
に、無機顔料あるいは有機顔料、好ましくは無機顔料、
さらに必要に応じてその他の結合剤とともに水性分散液
として調製される。
この際、固形分換算で顔料100重量部に対し、本発明
の共重合体ラテックスが5〜30重量部、好ましくは9
〜20重量部、その他の結合剤が0〜10重量部、好ま
しくは2〜5重量部使用される。
ここで、顔料としては、カオリンクレー、タルク、硫酸
バリウム、酸化チタン(ルチルアナターゼ)、炭酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、サテンホワイ
トなどの無機顔料、あるいはポリスチレンラテックスの
ような有機顔料が挙げられ、これらは単独または混合し
て使用される。
また、その他の結合剤としては、澱粉、酸化澱粉、大豆
蛋白、カゼインなどの天然バインダー、あるいはポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニルラテックス、アクリル
系ラテックスなどの合成ラテックスが使用される。
本発明の紙塗工用組成物を調製するには、さらにその他
の助剤、例えば分散剤(ピロリン酸ナトリウム、ヘキサ
メタリン酸ナトリウムなど)、消泡剤(ポリグリコール
、脂肪酸エステル、リン酸エステル、シリコーンオイル
など)、レベリング剤(ロート油、ジシアンジアミド、
尿素など)、防腐剤、耐水化剤(ホルマリン、ヘキサミ
ン、メラミン樹脂、尿素樹脂、グリオキサルなど)、離
型剤(ステアリン酸カルシウム、パラフィンエマルジョ
ンなど)、螢光染料、カラー保水性向上剤(カルボキシ
メチルセルローズ、アルギン酸ナトリウムなど)が必要
に応じて添加される。
本発明の紙塗工用組成物を塗工用紙へ塗布する方法は、
公知の技術、例えばエアナイフコーター、ブレードコー
ター、ロールコータ−、アプリケーターなどの塗布機に
よって行われる。また、塗布後、表面を乾燥し、カレン
ダーリングなどにより仕上げる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例
に限定されるものではない。
なお、実施例中、割合を示す部および%は、重量基準に
よるものである。また、実施例における諸物性の測定は
、次の方法に拠った。
ヱ旦ヱ11胞皮 R1−I型印刷試験機を用い、IPI#6インキで4回
印刷し、ピッキングの生じた程度を観察し、ピッキング
なしを5点とし、5点満点で評価を行った。
耐述、 ti W v斐 RI−r型印刷試験機を用い、IPI#4インキを使用
し、モルトンロールで湿し水をつけてから印刷し、裏取
りしてピンキングの生じた程度を観察し、ドライ接着強
度と同様に5点満点で評価を行った。
インキ転移性 R1−1型印刷試験機およびインキとして東洋キングウ
ルトラ#617を使用し、モルトンロールで湿し水をつ
けたのち、インキ転移の良否を目視観察により、前記と
同様に5点満点で評価を行った。
白紙光沢 村上式光沢度計を用い、入射角75℃−反射角75℃で
測定した。
印刷光沢 RI−n型印刷機を使用して、インキとして一定量の東
洋キングウルトラ12紅を用い、塗工紙へ印刷した。そ
の後、前記白紙光沢の測定に準拠して印刷光沢を測定し
たゆ 豊挟煎互定株 一定量の塗工液(紙塗工用組成物)を、120メツシユ
の金網で濾過したのち、マロン式機械的安定性試験機を
用い、70℃XIO分間攪拌し、その後再び120メツ
シユの金網で濾過し、濾過されないで残っている残漬物
量を測定し、その測定値の大小で良否を判定した。ここ
で、○は良、△は可、×は不可を示す。
実施例1〜6および比較例1〜10 遇里丘止旦孟ヱL玉至l遺 内容積1001の攪拌機を備えた温度調節可能な加圧反
応器を窒素置換し、これに水100部、マレイン酸2部
、過硫酸カリウム1部、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム0.05部、n−デシルメルカプタン0.2部
、ブタジェン4部、スチレン10部およびメチルメタア
クリレート10部を仕込み、攪拌しながら昇温し、60
℃で4時間重合した。このときの重合率は、99%であ
った。その後、ブタジェン31部、スチレン22部およ
びメチルメタアクリレート11部を混合して、前記重合
反応後4時間目から144時間目で連続的に均一の速さ
で添加し、重合を継続した。また、アクリロニトリル(
10部)は、前記加圧反応器内へ重合反応開始後5時間
目から144時間目で連続的に最初は速く、終わりに近
づくほど遅い速度(最初の添加速度/最後の添加速度=
1.5)で添加し、重合した。この間、重合系の温度は
60℃に保ち、重合開始14時間後さらに2時間この温
度を保って重合させた。重合終了後の重合率は、99%
であった。かくして得られたラテックスに、濃度5%の
水酸化カリウム水溶液を加えてpH=6.0に調整し、
水蒸気蒸留により残留モノマーを除去し、さらに加熱減
圧濃縮し、固形分濃度を50%に調整して共重合体ラテ
ックス(実施例1)を得た。
また、開始剤量、分子量調節剤量の変量、添加時期の変
更、あるいは単量体の加圧反応器へ添加する量、組成、
添加時期を変えることにより、各種の共重合体ラテック
ス(実施例2〜6、比較例1〜10)を得た。結果を併
せ第1表に示す。
紙崎工用組 物の調−11およびその性能評価前記共重
合体ラテックスを用い、下記配合処方に従い、紙塗工用
組成物を調製した。すなわち、水に分散剤を溶解したの
ち、コーレス分散機でクレー、炭酸カルシウムを徐々に
加えて攪拌、分散した。一方、酸化澱粉をクツキング溶
解し、これを前記顔料の入った分散液に加えて分散させ
、最後に共重合単量体を添加して分散し、最終固形分濃
度を64%に調整した。
聚皇処方             (部)*クレー(
ミネラルケミカルフィリプス社製、rUW−90J);
            65*炭酸カルシウム(富士
カオリン■製、カービタルー90);        
   35*酸化澱粉(玉子コーンスターチ■製、「玉
子エースB」、固形分濃度25%);3*共重合体ラテ
ックス;11 *分散剤(東亜合成工業側型、 「アーロンT−40J);          0.2
得られた合計16種の組成物の各々をアプリケーターで
塗工用紙(坪量104 g/イ)に12g±1 g/r
dになるよう塗工し、その後温度120℃で10秒間乾
燥し、さらに温度70℃、圧力100 kg/ca+の
条件で2回カレンダー加工を施した。かくして得られた
塗工紙を通常の塗被紙評価法に従って評価した。結果を
併せ第2表に示す。
第1〜2表から明らかなように、本発明の組成物は、紙
塗工用組成物として優れた特性を発揮することができる
これに対し、比較例1は、アクリロニトリル(シアン化
ビニル系単量体)が含まれておらず、印刷光沢発現性が
悪い。比較例2は、共重合体成分中のアクリロニトリル
が20%を超えており、ドライ接着強度および耐水接着
強度が悪く、また印刷光沢発現性も良くない。比較例3
は、トルエン不溶分が30%未満であり、ドライ接着強
度および耐水接着強度ならびに印刷光沢発現性が悪い。
比較例4は、メタノール可溶分が15%を超えており、
ドライ接着強度および印刷光沢発現性が悪い。比較例5
は、メタノール可溶分中のアクリロニトリル(シアン化
ビニル系単量体)の量が5%以上であり、印刷光沢発現
性が悪い。比較例6は、メタノール可溶分が5%未満、
かつトルエン不溶分が95%を超えており、白紙光沢、
塗工液(紙塗工用組成物)の機械的安定性が悪い。
比較例7は、共重合体成分中のブタジェン(脂肪族共役
ジエン系単量体)が60%を超えており、ドライ接着強
度、耐水接着強度および粘着性ならびに印刷光沢発現性
が悪い。比較例8は、共重合体成分中のブタジェンが2
0%未満であり、ドライ接着強度および耐水接着強度な
らびに印刷光沢発現性が悪い。比較例9は、共重合体成
分中のマレイン酸(エチレン性不飽和カルボン酸単量体
)が0.5%未満であり、塗工液の機械的安定性が悪い
。比較例10は、共重合体成分中のマレイン酸が10%
を超えており、ラテックスの粘度が高く、ラテックスの
輸送が不可能であり、また塗工液の粘度も高くなり、塗
工が不可能である。
比較例11 内容積100/の攪拌機を備えた温度調節可能な加圧反
応器を窒素置換し、これに水100部、ブタジェン32
部、アクリロニトリル10部、スチレン48部、メチル
メタアクリレート5部、アクリル酸1.5部、フマル酸
1.5部、2−エチルヒドロキシアクリレート2部、ア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.3部、炭酸水
素ナトリウム0.8部、過硫酸カリウム0.8部および
t−ドデシルメルカプタン0.6部を一括添加し、65
°Cで13時間反応させて共重合体ラテックスを得た。
得られた共重合体ラテックスの性状は、下記の通りであ
った。
トルエン不溶分 (%);70 メタノール可溶分(%);4 メタノール可溶分中のAN(%);7 また、得られた共重合体ラテックスを用い、実施例1と
同様にして紙塗工用組成物を調製し、その性能を評価し
たところ、下記の通りであった。
ドライ接着強度;4.0 耐水接着強度 ;4.0 インキ転移性 ;4.0 白紙光沢   ・        60印刷光沢   
°81 機械的安定性 ;         △比較例11の共
重合体ラテックスは、メタノール可溶分が本発明の範囲
未満、メタノール可溶分中のシアン化ビニル系単量体の
重合体成分が本発明の範囲を超えており、印刷光沢、機
械的安定性が劣る。
〔発明の効果〕
本発明は、特定の単量体組成からなる共重合体ラテック
スであって、かつ該ラテックスのトルエン不溶分、メタ
ノール可溶分およびメタノール可溶分中のシアン化ビニ
ル系単量体の重合体成分量が特定範囲にある共重合体ラ
テ・ノクスを顔料結合剤とし、該ラテックスを特定量含
有する紙塗工用組成物である。
しかして、本発明の紙塗工用組成物は、良好な塗工層強
度(ドライ接着強度、耐水接着強度)と良好な印刷光沢
発現性を有し、かつ良好なインキ転移性、白紙光沢など
の塗工紙物性を発現し、さらに塗工時の作業性、すなわ
ち塗工液の流動性や機械的安定性にも優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)脂肪族共役ジエン系単量体20〜60重量
    %、(b)シアン化ビニル系単量体5〜20重量%、(
    c)エチレン性不飽和カルボン酸単量体0.5〜10重
    量%、および(d)これらと共重合可能な他のモノオレ
    フィン系単量体10〜74.5重量%を乳化重合して得
    られる共重合体ラテックスであって、該共重合体ラテッ
    クスの固形分中のトルエン不溶分が30〜95重量%、
    メタノール可溶分が5〜15重量%、該メタノール可溶
    分中のシアン化ビニル系単量体の重合体成分が5重量%
    未満である共重合体ラテッ久スを顔料結合剤として、顔
    料100重量部に対し固形分換算で5〜30重量部配合
    したことを特徴とする紙塗工用組成物。
  2. (2)メタノール可溶分中のシアン化ビニル系単量体の
    重合体成分が3重量%以下である特許請求の範囲第1項
    記載の紙塗工用組成物。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943193A (ja) * 1982-08-31 1984-03-10 ジェイエスアール株式会社 紙被覆用組成物
JPS6155291A (ja) * 1984-08-23 1986-03-19 ジェイエスアール株式会社 紙塗被用組成物

Patent Citations (2)

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